説明

ダ−モスコ−プ用アダプタ

【課題】 ダ−モスコ−プは、局所の皮膚表面の観察デバイスである。従来のダ−モスコ−プは、目視で観察するタイプ(1)と、専用内蔵撮影デバイス、専用モニタ−を使用するタイプ(2)とがあり、(1)では撮影デバイスの装着が困難あるいは不可で、(2)では撮影デバイスの置換が困難あるいは不可で、高価という問題点がある。またいずれも内部に照明装置がなければ見えないという問題点がある。
【解決手段】市販のカメラ、ビデオカメラ等の撮影デバイスと市販マクロレンズとスペ−サ−を組み合わせる。スペ−サ−はアクリル製で中空構造、円筒部分と平板よりなり、強固で安定した構造となっている。外部より採光可能で、皮膚表面に密着させ、容易に観察可能。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ダ−モスコ−プの構造に関する。
【背景技術】
【0002】
ダ−モスコ−プは、局所の皮膚表面の観察デバイスである。従来のダ−モスコ−プは、直接目視で観察するタイプ(1)あるいは、内蔵撮影デバイスにより撮影しモニタ−で観察するタイプ(2)とがある。撮影面(観察面)に比較的近い位置にレンズを配してあり、皮膚表面観察のため内部に照明装置がある。
【非特許文献】カラ−アトラスdermoscopy金原出版 2003年 P5〜P9
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら以上の技術では、(1)の場合、撮影デバイスの取り付けが困難あるいは不可、(2)の場合、撮影デバイスの置換が困難あるいは不可で、一般に高価、という問題点がある。(1)(2)とも内部の照明装置が不可欠で構造上複雑となる。
そこで、この発明は、市販のカメラ、ビデオカメラを撮影デバイスとして利用し、良好な静止画、動画を映し出すこと、内部の照明装置を不要とすることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
以上の課題を解決するために、第一発明は、市販のカメラ、ビデオカメラ等の撮影デバイスと市販マクロレンズとスペ−サ−を組み合わせることを特徴とする。
また第二発明は、スペ−サ−には一定の長さで固定できる強固な透過性のある素材の円筒を用いるを使用することを特徴とする。
【発明の効果】
【0005】
市販のカメラ、ビデオカメラを撮影デバイスとして利用するため、安価で良好な画像が得られ、必要に応じて撮影デバイス機材の交換が可能である。特にビデオカメラを用いれば、コンピュ−タ−にデジタル接続することで、撮影状態をコンピュ−タ−画面上でモニタ−できる。
強固で光透過性を有するスペ−サ−を用いることて焦点距離を一定に保ち安定した画像が得られ、内部の照明装置によらず、外部から自在に光量を調整でき、明瞭な画像が得られる。
きわめてシンプルな構造で、安価かつ、利便性が高い。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
この発明の−実形態を、図1、図2に示す。
撮影デバイス(1)として市販のカメラ、ビデオカメラ等を用い、その先端に市販マクロレンズ(2)を装着、さらにその先端にスペ−サ−を装着し、先端にゼリ−を塗布し皮膚面に接触させ、皮膚表面を観察する。
スペ−サ−は中空の円筒構造部分(3)と、さらにその先端の円板(4)により構成される。
(1)と(2)はアダプタ等で固定、(2)と(3)はテ−プ等で固定、(3)と(4)は接着剤等で固着させる。
(3)の円筒の長さは、実際に装着したとき、撮影デバイスが被写体に焦点を合わせることのできる長さとする。(3)(4)とも素材はアクリルとした。
【0007】
「実施形態の効果」
この実施形態によれば、撮影デバイスを皮膚に良好な圧、角度で安定して接触させることができ、周囲の光源により、撮影面に十分な光量が到達する。
【0008】
「他の実施形態」
図1の実施形態では、3の素材はアクリル、形状は円筒であったが、他の実施形態では、素材はガラス等透過性のある素材、あるいは窓あき構造でもよい。形状は、一定の距離で固定できるものであれば円筒に限らない。4の素材はアクリル、形状は円板であったがも、ガラス等透過性のある素材でもよく、実測のための目盛りを配してもよい。3と4が一体形成されたもの、2,3,4が一体形成されたものでもよい。マクロレンズは市販品を用いたが他の実施形態では市販品でなくともよい。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】この発明の一実施形態を示す斜視図である。
【符号の説明】
【0010】
1 市販撮影デバイス 2 市販接写レンズ 3 アクリル円筒(中空円筒)
4 アクリル板(円板)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
カメラ、ビデオカメラ等の撮影デバイスとマクロレンズとスペ−サ−を組み合わせたダ−モスコ−プ
【請求項2】
スペ−サ−には一定の長さで固定できる強固な透過性のある素材の円筒を用いることを特徴とする請求項1記載のダ−モスコ−プ

【図1】
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【公開番号】特開2008−18207(P2008−18207A)
【公開日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−218952(P2006−218952)
【出願日】平成18年7月13日(2006.7.13)
【出願人】(506274039)
【Fターム(参考)】