説明

ダブルカゴエレベータ装置

【課題】単一の各昇降機に最上階と最下階に各収納ピットを設けている為、定期点検と故障時に収納するため乗客、点検員の安全安心であり、昇降人口の多い少ない時間帯に合わせて大小各カゴを経済的かつ両カゴを同時稼動することで単一昇降機の使用有効面積を倍加することができるダブルカゴエレベータ装置を提供する。
【解決手段】同一の昇降路内に大小両カゴ2,3の最上最下ピット8,9が設けられ、上部カゴ3の奥行き面積は下部カゴ2の昇降路内中心部に設けたロープ7内に設置されていて、また下部カゴのロープ6は巻上機4から下部カゴの裏側面と裏壁側の間に設けられたつり合いおもり10が昇降できるように配置されていて、上部カゴのロープは巻上機5から上部カゴの右側面又は左側面と上部カゴの右側壁又は左側壁の間に設けられたつり合いおもり11が昇降できるように配置されていることを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術の分野】
【0001】
本発明は、高層建築物の単一の昇降機に複数の大小カゴを設置し、各カゴが独立した昇降運行するエレベータ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、単一の昇降機に複数の同立方体のカゴを設置したものでした。
【0003】
この改善に、単一の各昇降機に最上位置と最下位置に各収納ピットを設けている為、定期点検と故障時に収納するため安全安心であり、昇降人口の多い少ない時間帯に合わせて大小各カゴを経済的かつ両カゴを同時稼動することで単一昇降機の使用有効面積を倍加するため節約出来るエレベータ装置を提供する。
【特許文献1】 特開2006−176286
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来の技術では、昇降する両カゴが同じ面積の為に昇降巻上機の中心が同一位置のため機械が複雑で安全上問題があり、点検時同時に停止する必要があるなどの問題がある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本発明は請求項1において、同一の昇降路(1)内で複数のカゴを昇降させるエレベータ装置であって、下部カゴ(2)は、最も下に下がった時、下部ピット(8)内に収納されていて、一方上部カゴ(3)は、最も上に上った時、上部ピット(9)内に収納されるようになされていて、上記昇降路(1)内に下部カゴ(2)と上部カゴ(3)の乗場口(12、13)側の形状と大きさが同じで、この上部カゴ(3)の奥行き面積は下部カゴ(2)の昇降路(1)内中心部に設けたロープ(6)内に設置されていて、また下部カゴ(2)はロープ(6)によって上方に設けられた巻上機(4)の駆動力により駆動され、このロープ(6)は巻上機(4)からそらせ車(14)を通過して下部カゴ(2)の裏側面と裏壁側の間に設けられたつり合いおもり(10)が昇降できるように配置されていて、一方上部カゴ(3)はロープ(7)によって上方に設けられた巻上機(5)の駆動力により駆動され、このロープ(7)は巻上機(5)からそらせ車(15)を通過して上部カゴ(3)の右側面又は左側面と上部カゴ(3)の右側壁又は左側壁の間に設けられたつり合いおもり(11)が昇降できるように配置されていることを特徴としたダブルカゴエレベータ装置を提供し課題を解決する。
【発明の効果】
【0006】
本発明のダブルカゴエレベータ装置は、単一の昇降機に最上部と最下部に各カゴ収納ピットを設けていることで、定期点検と故障時にカゴをピット収納するため乗客、点検員の安全安心であり、昇降人口の多い少ない時間帯に合わせて大小各カゴを経済的かつ両カゴを同時稼動することで単一昇降機の使用有効面積を倍加することができ、また今までの発明された昇降機の両カゴが同じ立方体の為に昇降巻上機装置のロープが中心に集中してロープが複雑で点検時同時に停止しする必要があるであろう問題があり、本発明は大小各カゴにより使用有効面積の活用と安全な利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
ダブルカゴエレベータ装置は、同一の昇降路内で大小複数のカゴを昇降させるエレベータ装置であって、下部カゴ(2)は、最も下に下がった時、下部ピット(8)内に収納され、一方上部カゴ(3)は、最も上に上った時、上部ピット(9)内に収納されるようになされていて、上記昇降路内に上部カゴと下部カゴの乗場口側の形状と大きさが同じで、この上部カゴの面積は下部カゴの面積が半分前後で設置されていることを実現した。
【実施例1】
【0008】
図1は、同一の昇降路(1)内で複数のカゴを昇降させるエレベータ装置であって、下部カゴ(2)は、下部ピット(8)内に収納され、一方上部カゴ(3)は、上部ピット(9)内に収納されるようになされていて、上記昇降路(1)内に上部カゴ(3)の乗場口(13)側と下部カゴ(2)の乗場口(12)側の形状と大きさが同じで、この上部カゴ(3)の奥行き面積は下部カゴ(2)の昇降路(1)内中心部に設けたロープ(6)内に設置されていて、また下部カゴ(2)はロープ(6)によって上方に設けられた巻上機(4)の駆動力により駆動され、このロープ(6)は巻上機(4)からそらせ車(14)を通過して下部カゴ(2)の裏側面と裏壁側の間に設けられたつり合いおもり(10)が昇降できるように配置されていて、一方上部カゴ(3)はロープ(7)によって上方に設けられた巻上機(5)の駆動力により駆動され、このロープ(7)は巻上機(5)からそらせ車(15)を通過して上部カゴ(3)の右側面の上部カゴ(3)と右側壁の間に設けられたつり合いおもり(11)が昇降できるように配置されていることを特徴としたダブルカゴエレベータ装置の断面図である。
図2は、1図を正面から見た立体的な同一の昇降路(1)内で複数のカゴを昇降させるエレベータ装置であって、上記昇降路(1)内に上部カゴ(3)の乗場戸(17)側と下部カゴ(2)の乗場戸(16)側の形状と大きさが同じで、この上部カゴ(3)の奥行き面積は下部カゴ(2)の昇降路(1)内中心部に設けたロープ(6)内に設置されていて、また下部カゴ(2)はロープ(6)によって上方に設けられた巻上機(4)の駆動力により駆動され、このロープ(6)は巻上機(4)からそらせ車(14)を通過して下部カゴ(2)の裏側面と裏壁側の間に設けられたつり合いおもり(10)が昇降できるように配置されていて、一方上部カゴ(3)はロープ(7)によって上方に設けられた巻上機(5)の駆動力により駆動され、このロープ(7)は巻上機(5)からそらせ車(15)を通過して上部カゴ(3)の右側面と上部カゴ(3)の右側壁の間に設けられたつり合いおもり(11)が昇降できるように配置されている正面立体図である。
図3は、同一の昇降路(1)内で複数のカゴを昇降させるエレベータ装置が4基あって、昇降機(1−1)は下部カゴ(2−1)が、最上階に人を運び停止している状態であり、また昇降機(1−2)は上部カゴ(3−2)が最地下階に人を運び停止している状態であり、つぎに昇降機(1−3)の大きい下部カゴ(2−3)が仮に15階で乗降者が少なくなり、コンピューター制御により15階に昇降機(1−4)の小さい上部カゴ(3−4)が待機して、下部カゴ(2−3)から上部カゴ(3−4)に乗客が乗り換えるための待機する図であり、より早く効率よく昇降する昇降機の断面図である。
図4は、乗場口(13)の横に各階表示板(20)の下にデジタル表示(19)を設置した指令盤(18)を設け、この指令盤(18)にはコンピュタ−制御により何階で何名の乗降で乗換有無の無(高齢者、身体障害者)を予約することの出来る指令盤(18)の正面図である。
【産業上の利用可能性】
【0009】
本発明の活用例として、高層建築物の下層部に商業スペースがあり、上層部に事務所関係やマンション関係の条件に合わし、また建築物に出入する社員やお客関係の出勤時や退社時の集中するのに合理的な昇降をコンピュ−ター制御することで安全迅速ストレスのないエレベータ装置で、一方で高層建築物には人気の高層観覧スペースや観覧レストランに団体客と個人客を待ち時間なく直通で行けるエレガントなエレベータ装置を提供する。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】はダブルカゴエレベータ装置の左横正面から見た断面図である。
【図2】はダブルカゴエレベータ装置の正面右斜交いから見た立体図である。
【図3】は各ダブルカゴエレベータ装置の総合コンピューター装置で、より合理的な乗降をする正面から見た図である。
【図4】はダブルカゴエレベータ装置を便利に乗降させるコンピュ−ター制御指令盤の正面図である。
【符号の説明】
【0011】
1、1−1、1−2、1−3、1−4、 昇降機
2、2−1、2−2、2−3、2−4、 下部カゴ
3、3−1、3−2、3−3、3−4、 上部カゴ
4、 巻上機
5、5−1、5−2、5−3、5−4、 巻上機
6、6−1、6−2、6−3、6−4、 ロープ
7、 ロープ
8、 下部ピット
9、 上部ピット
10、 つり合いおもり
11、 つり合いおもり
12、 乗場口
13、 乗場口
14、 そらせ車
15、 そらせ車
16、 乗場戸
17、 乗場戸
18、 指令盤
19、 デジタル表示
20、 各階表示盤
21、 地面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
同一の昇降路(1)内で複数のカゴを昇降させるエレベータ装置であって、下部カゴ(2)は、最も下に下がった時、下部ピット(8)内に収納されていて、一方上部カゴ(3)は、最も上に上った時、上部ピット(9)内に収納されるようになされていて、上記昇降路(1)内に下部カゴ(2)と上部カゴ(3)の乗場口(12、13)側の形状と大きさが同じで、この上部カゴ(3)の奥行き面積は下部カゴ(2)の昇降路(1)内中心部に設けたロープ(6)内に設置されていて、また下部カゴ(2)はロープ(6)によって上方に設けられた巻上機(4)の駆動力により駆動され、このロープ(6)は巻上機(4)からそらせ車(14)を通過して下部カゴ(2)の裏側面と裏壁側の間に設けられたつり合いおもり(10)が昇降できるように配置されていて、一方上部カゴ(3)はロープ(7)によって上方に設けられた巻上機(5)の駆動力により駆動され、このロープ(7)は巻上機(5)からそらせ車(15)を通過して上部カゴ(3)の右側面又は左側面と上部カゴ(3)の右側壁又は左側壁の間に設けられたつり合いおもり(11)が昇降できるように配置されていることを特徴としたダブルカゴエレベータ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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