説明

ダンパ

【課題】組付作業性を向上できるダンパを得る。
【解決手段】ダンパ10のロータ18にはフランジ20が突出形成されており、フランジ20の外周部には突出部22が形成されている。これらの突出部22には、貫通孔24が形成されている。一方、ロータ18の支持突起26に係合されるバルブ30の上壁30Cには、凸部40が突出形成されている。ダンパ組立時には、バルブ30をロータ18の軸心方向となる支持突起26の方向へ押圧すると、凸部40が一旦下方へ弾性変形し、その後復帰することで、バルブ30の凸部40が、ロータ18のフランジ20の突出部22に形成した貫通孔24に係合されるようになっている。このため。作業者は、バルブ30を保持することなく、バルブ30が組み付いた状態のロータ18をハウジング12の内部に挿入することができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、粘性流体が充填されたハウジング内にロータが回転可能に収容されたダンパに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、ダンパ(緩衝装置)としては、例えば、特許文献1がある。この従来技術では、回転部材に形成した凸条に弁体が係合する構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平10−208124
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1では、ダンパを組み立てる際に、回転部材に形成した凸条に弁体が係合する位置となるように、作業者が回転部材に対して弁体を保持した状態で、筒状ケーシング内に回転部材を組み込む必要がある。このため、弁体の脱落による欠品を防止するため、慎重な組み立て作業が必要になる。この結果、組付作業が煩雑となり組付作業性が良くない。
【0005】
本発明は上記事実を考慮し、組付作業性を向上できるダンパを得ることを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の本発明のダンパは、粘性流体が充填された筒状のハウジングと、前記ハウジング内に回転可能に収容され、外部から伝達される回転力を前記粘性流体へのトルクに変えるロータと、前記ロータの外周面に設けられた支持手段と、前記支持手段に支持され前記粘性流体に通過抵抗を与えるバルブと、前記バルブと前記ロータとの少なくとも一方に形成された凸部と、前記バルブと前記ロータとの少なくとも他方に形成され、前記凸部と係合することで前記バルブを前記ロータに取付けた状態に保持する凹部と、を有する。
【0007】
請求項1に記載の本発明のダンパでは、組み立て作業時に、筒状のハウジング内に、ロータとバルブを組み込む際に、バルブとロータとの少なくとも一方に形成された凸部と、バルブとロータとの少なくとも他方に形成された凹部とが係合することで、バルブをロータに取付けた状態に保持することができる。このため、作業者は、バルブを保持することなく、ロータの外周面に設けられた支持手段にバルブが支持された状態でロータを,ハウジングの内部に挿入することができる。この結果、ハウジングの内部にバルブを容易に組み付けることができ、ダンパの組付作業性が向上する。
【0008】
請求項2記載の本発明は請求項1に記載のダンパにおいて、前記ロータの外周面には半径方向外側に突出した突出部を備えたフランジが周方向に沿って形成されており、前記突出部に前記凸部と前記凹部との少なくとも何れか一方が形成されている。
【0009】
請求項2記載の本発明のダンパでは、ロータの外周面に半径方向外側に突出した突出部を備えたフランジが周方向に沿って形成されており、突出部に凸部と凹部との少なくとも何れか一方が形成されている。このため、組み付け時に、ロータに形成されたフランジの突出部によって、バルブが他部材に干渉するのを防止できるので組付作業性がさらに向上する。
【0010】
請求項3記載の本発明は請求項2に記載のダンパにおいて、前記凹部は前記突出部に形成された貫通孔であり、前記貫通孔の周縁部には弾性変形により開口幅が変化することで前記凸部が挿入可能な開口部が設けられている。
【0011】
請求項3記載の本発明のダンパでは、突出部に形成された貫通孔の周縁部に設けられた開口部の開口幅が、弾性変形により変化することで、貫通孔に凸部を容易に係合させることができる。このため、組付作業性がさらに向上する。
【0012】
請求項4記載の本発明は請求項1に記載のダンパにおいて、前記支持手段に前記凸部と前記凹部との何れか一方が形成されている。
【0013】
請求項4記載の本発明のダンパでは、バルブを支持する支持手段に凸部と凹部との何れか一方が形成されているため、バルブを支持手段に支持させることで、凸部と凹部とが容易に係合する。この結果、組付作業性がさらに向上する。
【0014】
請求項5記載の本発明は請求項2に記載のダンパにおいて、前記フランジが前記バルブを挟んで一対形成されている。
【0015】
請求項5記載の本発明のダンパでは、バルブが一対のフランジに挟まれた状態で、ロータに係合される。このため、ハウジングにロータを挿入する際に、ロータに形成された一対のフランジの突出部によって、バルブが他部材に干渉するのを防止できるので組付作業性がさらに向上する。また、ロータに対してバルブを上下反転した状態でも、ロータに取付けることができるため、バルブの組付性が向上すると共に、バルブの流用が可能になり、コスト削減が可能になる。
【発明の効果】
【0016】
請求項1に記載の本発明のダンパは、上記構成としたので、組付作業性を向上できる。
【0017】
請求項2に記載の本発明のダンパは、上記構成としたので、組付作業性をさらに向上できる。
【0018】
請求項3に記載の本発明のダンパは、上記構成としたので、組付作業性をさらに向上できる。
【0019】
請求項4に記載の本発明のダンパは、上記構成としたので、組付作業性をさらに向上できる。
【0020】
請求項5に記載の本発明のダンパは、上記構成としたので、組付作業性をさらに向上できる。また、バルブの組付性が向上すると共にコスト削減が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の第1実施形態に係るダンパを示す分解斜視図である。
【図2】本発明の第1実施形態に係るダンパを示す側面図である。
【図3】図2の3−3断面線に沿った断面図である。
【図4】図3の4−4断面線に沿った断面図である。
【図5】本発明の第1実施形態に係るダンパのロータとバルブとを示す分解斜視図である。
【図6】本発明の第1実施形態に係るダンパのロータへのバルブの組み付けを示す斜視図である。
【図7】本発明の第1実施形態に係るダンパのロータへバルブを組み付けた状態を示す斜視図である。
【図8】本発明の第2実施形態に係るダンパのロータへのバルブの組み付けを示す拡大斜視図である。
【図9】本発明の第3実施形態に係るダンパのロータへバルブを組み付けた状態を示す拡大斜視図である。
【図10】本発明の第4実施形態に係るダンパのロータへのバルブの組み付けを示す斜視図である。
【図11】本発明の第4実施形態に係るダンパのロータへのバルブの組み付けを示す拡大斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
(第1実施形態)
次に、本発明のダンパの第1実施形態を図1〜図7に従って説明する。
なお、図中、同一又は対応する機能を有する部材(構成要素)には同じ符号を付して適宜説明を省略する。また、本実施形態のダンパは、例えば、自動車のドア部を開閉させるためのドアハンドルやグローブボックス、AV機器等の蓋体等、また、ベビーカーや家電等に適用される。
【0023】
図1及び図2に示されるように、本実施形態のダンパ10は、円筒状のハウジング12を備えている。このハウジング12の一端には底壁12Aが形成されており、ハウジング12の他端には、キャップ14が取付けられている。また、ハウジング12の内部には、シリコンオイルなどの粘性流体が充填されていると共に、外部から伝達される回転力を粘性流体への圧縮抵抗等からなるトルクに変えるロータ18が設けられている。
【0024】
図1に示すように、ハウジング12の底壁12Aの中心には円筒部16がハウジング12の内側にハウジング12の軸線に沿って突出形成されている。また、円筒部16には回転軸(図示省略)が挿通可能となっている。
【0025】
図4に示すように、ハウジング12の円筒部16の先端部とロータ18との間にはOリング17が装着されており、ハウジング12とロータ18との間をシールして粘性流体が洩れないようにしている。また、ロータ18とキャップ14との間にはOリング19が装着されており、キャップ14とロータ18との間をシールして粘性流体が洩れないようにしている。
【0026】
図1に示すように、ロータ18における外周面18Aの軸方向中間部には、フランジ20が周方向に沿ってリング状に突出形成されている。また、フランジ20の外周部には、周方向に沿って180°離間した位置に、ロータ18の半径方向外側へ突出した一対の突出部22が形成されており、ロータ18に取付けられた状態のバルブ30は、各突出部22よりロータ18の半径方向外側に僅かに突出している。また、突出部22には、凸部に係合する凹部としての貫通孔24がロータ18の軸方向と平行に貫通しており、貫通孔24はロータ18の周方向に沿った長孔となっている。
【0027】
図5に示すように、ロータ18の外周面18Aにおける一対の突出部22のハウジング12の内側となる部位には、ロータ18の軸方向に沿って、外周面18Aから突出する一対の支持手段としての支持突起26が形成されている。
【0028】
図3に示すように、バルブ30は支持突起26に支持された状態でハウジング12の内部に配置されており、粘性流体に通過抵抗を与えるようになっている。また、ハウジング12の内周面12Bには、周方向に沿って180°離間した位置に、ストッパ31が突出形成されており、ストッパ31は支持突起26と当接するようになっている。なお、バルブ30がロータ18とともに、図3の矢印CW方向(時計廻り方向)へ回転する場合には、粘性流体がバルブ30とハウジング12の内周面12Bとの僅かな隙間S1を通過するため、粘性流体による通過抵抗(粘性抵抗)を大きくすることができ、ロータ18に掛かるトルクを大きくすることができるようになっている。一方、バルブ30がロータ18とともに、図3の矢印CCW方向(反時計廻り方向)へ回転する場合には、粘性流体がバルブ30とロータ18との広めの隙間S2(S2>S1)を通過するため、粘性流体による通過抵抗(粘性抵抗)を小さくすることができ、ロータ18に掛かるトルクを小さくすることができるようになっている。
【0029】
図5に示すように、バルブ30は外周壁30A、内周壁30B、フランジ20側となる上壁30C、下壁30D及び両側壁30E、30Fを備えたブロック状に形成されている。バルブ30の外周壁30Aはハウジング12の内周面12Bに沿った曲面となっており、内周壁30Bは支持突起26の台座部26Aに沿った平面となっている。また、バルブ30の上壁30Cはフランジ20の下面20Aに対向しており、バルブ30の下壁30Dはハウジング12の底壁12Aと対向するようになっている。なお、ロータ18のフランジ20の突出部22は、バルブ30の上壁30Cを覆っている。
【0030】
バルブ30の内周壁30Bには、凹部32がバルブ30の長手方向に沿って形成されており、この凹部32の内部には、支持突起26における台座部26Aから突出した部位が挿入可能となっている。また、凹部32は一方の側壁30Eを貫通する切欠部34と、他方の側壁30Fを貫通する切欠部36を備えている。
【0031】
図6に示すように、バルブ30の上壁30Cには、凸部40が突出形成されており、この凸部40は、貫通孔24に挿入可能な形状とされている。また、バルブ30を支持突起26に対してロータ18の軸心方向(図6の矢印A方向)へ押圧すると、凸部40が一旦潰れる方向へ弾性変形し、その後復帰することで、ロータ18のフランジ20の突出部22に形成した貫通孔24に係合するようになっている。従って、図7に示すように、一対のバルブ30をロータ18に取付けた状態に保持することができるようになっている。
【0032】
(作用・効果)
次に、本実施形態の作用について説明する。
本実施形態のダンパ10では、ロータ18における外周面18Aの軸方向中間部に、フランジ20が周方向に沿ってリング状に突出形成されており、フランジ20の外周部には、周方向に沿って180°離間した位置に、半径方向外側へ突出した一対の突出部22が形成されている。また、これらの突出部22には、貫通孔24が形成されている。一方、バルブ30の上壁30Cには、凸部40が突出形成されている。
【0033】
従って、ダンパ組立時に、ロータ18にバルブ30を組み付けた状態にして、ハウジング12の内部に挿入する際に、図6に示すように、バルブ30を支持突起26に対して、ロータ18の軸心方向(図6の矢印A方向)へ押圧すると、凸部40が一旦潰れる方向へ弾性変形し、その後復帰することで、バルブ30の凸部40が、ロータ18のフランジ20の突出部22に形成した貫通孔24に係合される。
【0034】
このため、図7に示すように、一対のバルブ30をロータ18に取付けた状態に保持することができる。この結果、作業者は、バルブ30を保持することなく、バルブ30が組み付いた状態のロータ18をハウジング12の内部に挿入することができ、ハウジング12の内周面12Bと、ロータ18の外周面18Aから突出する支持手段としての支持突起26との間にバルブ30を容易に組み付けることができる。このため、ダンパ10の組付作業性が向上する。
【0035】
また、本実施形態では、ロータ18のフランジ20の突出部22に形成されている貫通孔24と、バルブ30の上壁30Cに形成されている凸部40とが係合することで、バルブ30をロータ18に取付けた状態に保持することができる。このため、簡単な構成で組付作業性を向上できる。
【0036】
また、本実施形態では、ロータ18にバルブ30を取付けた状態で、ロータ18のフランジ20の突出部22が、突出部22がバルブ30の上壁30Cを覆っている。このため、ハウジング12にロータ18を挿入する際に、バルブ30が他部材に干渉するのを防止でき、組付作業性をさらに向上できる。
【0037】
なお、上記構成とは逆に、ロータ18のフランジ20の突出部22に凸部を形成し、この凸部が係合する凹部をバルブ30の上壁30Cに形成することで、ロータ18にバルブ30を保持できる構成としてもよい。また、凸部と凹部との双方を突出部22とバルブ30とにそれぞれ形成してもよい。
【0038】
(第2実施形態)
次に、本発明のダンパの第2実施形態を図8に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
本実施形態では、ロータ18の突出部22に形成した貫通孔24の外周側周縁部に弾性変形により開口幅W1が変化する開口部50が形成されている。この開口部50の開口幅W1が、弾性変形により広がり、その後、元に戻ることで、バルブ30の上壁30Cに形成された凸部40と係合可能となっている。
【0039】
開口部50の幅方向両端部50Aは、開口内部に向かって開口幅が狭くなる方向へ傾斜した傾斜面となっている。一方、凸部40は挿入側40Aの幅が反挿入側40Bの幅より狭い台形状となっており、両側面40Cが開口部50の幅方向両端部50Aに沿った傾斜面となっている。
【0040】
従って、本実施形態では、ロータ18にバルブ30を組み付ける際に、バルブ30を支持突起26に対して、ロータ18の軸心方向(図8の矢印A方向)へ押圧すると、開口部50の幅方向両端部50Aと、凸部40の両側面40Cとが摺動し、開口部50が容易に広がり、貫通孔24と凸部40とが容易に係合する。このため、バルブ30をロータ18に押圧する力を低減でき、組付作業性がさらに向上する。
【0041】
(第3実施形態)
次に、本発明のダンパの第3実施形態を図9に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
図9に示すように、本実施形態では、ロータ18の支持突起26の上壁26Bに、凸部54が形成されている。また、バルブ30の上壁30Cの下面には、凸部に係合する凹部としての凹部56が形成されており、この凹部56にロータ18の凸部54が係合することで、ロータ18にバルブ30を保持できるようになっている。
【0042】
従って、本実施形態では、ロータ18にバルブ30を組み付ける際に、バルブ30の凹部32に、ロータ18の支持突起26を挿入し、バルブ30を支持突起26に支持させることで、凸部54と凹部56とが容易に係合する。この結果、組付作業性がさらに向上する。
【0043】
なお、上記構成とは逆に、ロータ18の支持突起26の上壁26Bに凹部を形成し、この凹部に係合する凸部をバルブ30の上壁30Cの下面に形成することで、ロータ18にバルブ30を保持できる構成としてもよい。
【0044】
(第4実施形態)
次に、本発明のダンパの第4実施形態を図10及び図11に従って説明する。
なお、第1実施形態と同一部材に付いては、同一符号を付してその説明を省略する。
【0045】
図10及び図11に示すように、本実施形態では、ロータ18における外周面18Aの軸方向中間部に、支持突起26を挟んで一対のフランジ20が周方向に沿ってリング状に突出形成されている。また、各フランジ20の外周部には、周方向に沿って180°離間した互いに対向する位置に、半径方向外側へ突出した一対の突出部22が形成されており、各突出部22は、組付けられたバルブ30よりロータ18の半径方向外側に僅かに突出している。また、一対のフランジ20に形成された各突出部22には、凹部としての貫通孔24が形成されている。
【0046】
従って、本実施形態では、バルブ30が一対のフランジ20が挟まれた状態でロータ18に係合され、突出部22がバルブ30の上壁30Cと下壁30Dとを覆っている。このため、ハウジング12にロータ18を挿入する際に、バルブ30が他部材に干渉するのをさらに防止でき、組付作業性がさらに向上する。
【0047】
また、本実施形態では、ダンパ10において、逆回転方向にトルクが効くようにしたい場合、ロータ18に対してバルブ30を上下反転した状態で、ロータ18に取付けることができる。このため、バルブ30の流用が可能になる。
【0048】
(その他の実施形態)
以上に於いては、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、ロータの外周面に設けられた支持手段は、支持突起26に限定されず、バルブ30に形成された凸部に対応する凹部等の他の支持手段としてもよい。また、支持突起26の形状やバルブ30の形状は上記各実施形態の形状に限定されない。また、凸部に係合する凹部は、貫通孔24や凹部56以外の構成としてもよい。また、上記各実施形態を適宜組み合わせることも可能である。
【符号の説明】
【0049】
10 ダンパ
12 ハウジング
14 キャップ
18 ロータ
20 フランジ
22 突出部
24 貫通孔(凸部に係合する凹部)
26 支持突起(支持手段)
30 バルブ
32 凹部
40 凸部
50 開口部
54 凸部
56 凹部(凸部に係合する凹部)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
粘性流体が充填された筒状のハウジングと、
前記ハウジング内に回転可能に収容され、外部から伝達される回転力を前記粘性流体へのトルクに変えるロータと、
前記ロータの外周面に設けられた支持手段と、
前記支持手段に支持され前記粘性流体に通過抵抗を与えるバルブと、
前記バルブと前記ロータとの少なくとも一方に形成された凸部と、
前記バルブと前記ロータとの少なくとも他方に形成され、前記凸部と係合することで前記バルブを前記ロータに取付けた状態に保持する凹部と、
を有するダンパ。
【請求項2】
前記ロータの外周面には半径方向外側に突出した突出部を備えたフランジが周方向に沿って形成されており、前記突出部に前記凸部と前記凹部との少なくとも何れか一方が形成されている請求項1に記載のダンパ。
【請求項3】
前記凹部は前記突出部に形成された貫通孔であり、前記貫通孔の周縁部には弾性変形により開口幅が変化することで前記凸部が挿入可能な開口部が設けられている請求項2に記載のダンパ。
【請求項4】
前記支持手段に前記凸部と前記凹部との何れか一方が形成されている請求項1に記載のダンパ。
【請求項5】
前記フランジが前記バルブを挟んで一対形成されている請求項2または請求項3に記載のダンパ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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