説明

チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも1つのチャネル要素を電気通信装置によって宛先に割り当てる方法

本発明は、チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも1つのチャネル要素を電気通信装置によって宛先に割り当てる方法に関する。各チャネル要素は、チャネル資源の所定の一区分である。電気通信装置は、宛先に割り当てられるチャネル要素の個数を求め、宛先に割り当てられるチャネル要素の個数に従って少なくとも1つのランダム化機能を選択し、該少なくとも1つの選択されたランダム化機能によって、宛先に割り当てられるそのチャネル要素又は各チャネル要素に含められるデータを処理し、上記少なくとも1つの選択されたランダム化機能によって処理されたデータを少なくとも1つのチャネル要素上にマッピングすることにより、上記少なくとも1つのランダム化機能によって処理されたデータを転送する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも1つのチャネル要素を電気通信装置によって宛先に割り当てる方法及び装置に関する。
【0002】
これと相関して、本発明は、チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも1つのチャネル要素が第1の電気通信装置によって宛先に割り当てられているか否かを判断する方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0003】
いくつかの古典的な無線セルラー電気通信ネットワークでは、基地局は、その基地局のカバレッジエリア内に位置する少なくとも1つの移動端末と通信する。基地局は、電気通信ネットワークのチャネル資源の複数の部分をその移動端末に割り当てる。
【0004】
チャネル資源は、基地局及び移動端末がいくつかのアンテナを有する場合には、周波数帯域幅の量、時間の量、又は空間的次元の量として定義される。チャネル資源の一部を以下ではチャネル要素という名称で呼ぶ。チャネル要素は、チャネル資源の所定の一区分である。
【0005】
各チャネル要素は、チャネル資源の資源要素で構成される。例として、単一アンテナOFDM伝送の場合、1つの資源要素は、1つのOFDMシンボルの1つのトーン又は1つの副搬送波である。
【0006】
基地局は、各移動端末に対して、1つ又は複数のどのチャネル要素が、その移動端末に割り当てられるのかを示す必要がある。複数のチャネル要素が1つの移動端末に割り当てられるとき、これらのチャネル要素は、チャネル要素群のサブセットのチャネル要素である。
【0007】
チャネル要素は、ダウンリンク送信及び/又はアップリンク送信のために割り当てられる。ダウンリンク送信は、基地局から1つ又はいくつかの移動端末への送信である。アップリンク送信は、1つの移動端末から基地局への送信である。
【0008】
各移動端末に対して、1つ又は複数のどのチャネル要素が、その移動端末に割り当てられるのかを示すために、基地局は、制御チャネル要素で構成される制御チャネル要素群を使用する。
【0009】
制御チャネル要素は、チャネル資源の資源要素で構成される。例として、単一アンテナOFDM伝送の場合、1つの資源要素は、1つのOFDMシンボルの1つのトーン又は1つの副搬送波である。
【0010】
各制御チャネル要素サイズによって、畳み込み符号化又はターボ符号化のようなチャネル符号化を表す情報、及び/又は変調方式を表す情報、及び/又はチャネル要素群のサブセットのロケーションを表す情報、及び/又はチャネル要素群のサブセットのために宛先によって使用される時空間符号を表す情報を送信することが可能になる。
【0011】
各制御チャネル要素上には、要素データがマッピングされる。このデータは、情報及びその情報の古典的な巡回冗長検査(CRC)であり、これらの情報及びCRCは、符号化及び変調される。
【0012】
CRCは、復号後にエラーが残っているか否かを検査するのに使用されるブロック符号である。
【0013】
資源割り当ては、各移動端末へ送信される他のデータを、チャネル要素群のチャネル要素で構成されるサブセット上にマッピングする。
【0014】
1つ又は複数の制御チャネル要素が、例として、基地局と移動端末とを隔てる距離に従って、又は基地局と移動端末との間の通信リンクに存在する減衰及び/若しくは干渉に従って、又は転送されるデータの量に従って、所与の移動端末に割り当てられる。
【0015】
例として、或る制御チャネル要素にマッピングされるように意図されている、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものの送信のロバスト性を改善するために、低符号化率を使用されるか、又はCRCと結合された情報の符号化及び変調されたものが複製されて、移動端末に割り当てられる少なくとも1つの他の制御チャネル要素上にマッピングされる。複数の制御チャネル要素が所与の移動端末に割り当てられるとき、これらの制御チャネル要素は連続しているか又は連続していない。
【0016】
各移動端末が、自身に割り当てられた少なくとも1つのチャネル要素から成るサブセット及びデータの双方を、制御チャネル要素を通じて回復することを可能にするために、基地局は、各制御チャネル要素にマッピングされるデータにおいて宛先移動端末の識別子を示すか、又はCRCと結合された情報の符号化及び変調されたものにより形成されたデータを移動端末の識別子でマスクする。このマスキングされたデータが、各制御チャネル要素にマッピングされる。
【0017】
各移動端末は、自身に割り当てられた少なくとも1つのチャネル要素から成るサブセット及びデータの双方を、制御チャネル要素を通じて回復しなければならない。より正確に言えば、各移動端末は、自身に割り当てられた制御チャネル要素の個数、及び1つ又は複数のどの制御チャネル要素が自身に割り当てられているのかを知らなければならない。複数の制御チャネル要素が1つの移動端末に割り当てられるとき、その移動端末に割り当てられた制御チャネル要素は、制御チャネル要素群の少なくとも1つのチャネル要素から成るサブセットの制御チャネル要素である。
【0018】
各移動端末は、各制御チャネル要素に対してマスクを適用し、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものの復調及び復号に進むと共に、各制御チャネル要素のCRC検査を行う必要がある。
【0019】
このようなプロセスは、移動端末のために高処理能力を必要とし、移動端末のコストを増加させる。
【0020】
2007年4月27日に出願された特許文献1は、1つの宛先に割り当てられる各チャネル要素について、チャネル要素群内におけるチャネル要素の位置に従い且つその宛先に従い決定される異なるランダム化機能(the randomisation function)を使用することを提案している。
【0021】
各チャネル要素に含められるデータは、そのチャネル要素について決定されたランダム化機能により処理され、移動端末へ転送される。
【0022】
その特許出願は、各チャネル要素及び少なくとも1つのチャネル要素から成る各サブセットについて実施される復号メトリック計算ステップも提案している。この復号メトリックは、処理された受信データの復調されたもの及び使用されるコードの構造の妥当性と共に増加するものである。
【0023】
チャネル特性に応じて、この方法は、複雑さを減少させる点でより効率的になる場合があり、既知のビタビ処理を使用する。その方法は、時には、少なくとも1つのチャネル要素から成るサブセット及びそのサブセットに含まれるチャネル要素を順序付ける際に問題を有する場合がある。例として、同じデータが2つのチャネル要素上にマッピングされるとき、符号構造は、それらの2つのチャネル要素の累算結果内に存在するが、2つのチャネル要素から成るサブセットの各チャネル要素内にも個別に存在する。その結果、各復号メトリックは、高い値を有する。
【0024】
雑音及びマルチパスチャネルが存在する状態では、1つのチャネル要素の復号メトリックは、2つのチャネル要素から成るサブセットの復号メトリックよりも高くなる場合がある。したがって、チャネル要素及びチャネル要素のサブセットの最も高い復号メトリックから最も低い復号メトリックへのソートが誤ったものとなる結果、正しいソートと比較して複雑さが増加する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0025】
【特許文献1】欧州特許出願第07 008627号明細書
【0026】
したがって、本発明の目的は、宛先に使用されるチャネル要素又は少なくとも1つのチャネル要素から成るサブセットを、複数のチャネル要素に対して又はこのサブセットに含まれる複数のサブセットに対して優先順位付けすることを可能にする方法及び装置を提案することである。
【0027】
この目的のために、本発明は、チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも1つのチャネル要素を電気通信装置によって宛先に割り当てるための方法であって、各チャネル要素は、チャネル資源の所定の一区分であり、該方法は、電気通信装置によって実行されるステップであって、
宛先に割り当てられるチャネル要素の個数を求めるステップ、
宛先に割り当てられるチャネル要素の個数に従って少なくとも1つのランダム化機能を選択するステップ、
少なくとも1つの選択されたランダム化機能によって、宛先に割り当てられるチャネル要素又は各チャネル要素に含められるデータを処理するステップ、及び
少なくとも1つの選択されたランダム化機能によって処理されたデータを少なくとも1つのチャネル要素上にマッピングすることにより、少なくとも1つのランダム化機能によって処理されたデータを転送するステップ、
を含むことを特徴とする、方法に関する。
【0028】
本発明は、チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも1つのチャネル要素を宛先に割り当てるための装置であって、各チャネル要素は、チャネル資源の所定の一区分であり、該装置は、
宛先に割り当てられるチャネル要素の個数を求める手段、
宛先に割り当てられるチャネル要素の個数に従って少なくとも1つのランダム化機能を選択する手段、
少なくとも1つの選択されたランダム化機能によって、宛先に割り当てられるチャネル要素又は各チャネル要素に含められるデータを処理する手段、及び
少なくとも1つの選択されたランダム化機能によって処理されたデータを少なくとも1つのチャネル要素上にマッピングすることにより、少なくとも1つのランダム化機能によって処理されたデータを転送する手段、
を含むことを特徴とする、装置にも関する。
【0029】
したがって、宛先が、誤った個数のチャネル要素を自身に割り当てられたと決定することを回避することが可能である。割り当てられた1つ又は複数のチャネル要素の宛先による決定の複雑さが削減される。
【0030】
特定の特徴によれば、ランダム化機能はスクランブルシーケンスであり、データの処理は乗算であるか、又は、ランダム化機能はインタリーブ機能であり、データの処理は並べ替え(permutation)である。
【0031】
したがって、電気通信装置による処理の複雑さ、及び割り当てられた1つ又は複数のチャネル要素の宛先による決定の複雑さが削減される。
【0032】
特定の特徴によれば、複数のチャネル要素が宛先に割り当てられ、1つのランダム化機能が選択され、宛先に割り当てられる各チャネル要素に含められるデータが、選択されたランダム化機能によって処理される。
【0033】
したがって、電気通信装置による処理の複雑さ、及び割り当てられた1つ又は複数のチャネル要素の宛先による決定の複雑さが削減され、限られた個数のランダム化機能しか必要とされない。
【0034】
特定の特徴によれば、本方法は複数の宛先について実行され、各宛先について1つのランダム化機能が選択されると共に、各ランダム化機能はその宛先に従ってさらに選択される。
【0035】
したがって、電気通信装置による処理の複雑さ、及び宛先に割り当てられる1つ又は複数のチャネル要素の各宛先による決定の複雑さが削減される。
【0036】
特定の特徴によれば、チャネル要素が宛先に割り当てられ、1つのランダム化機能が選択され、各選択されたランダム化機能がチャネル要素群内における割り当てられたチャネル要素の位置に従ってさらに選択される。
【0037】
したがって、データの符号構造は効率的に分解される。
【0038】
特定の特徴によれば、複数のチャネル要素が宛先に割り当てられ、宛先に割り当てられた各チャネル要素について1つのランダム化機能が選択され、各選択されたランダム化機能が、チャネル要素群内における、ランダム化機能が選択されるチャネル要素の位置に従ってさらに選択される。
【0039】
したがって、データの符号構造は効率的に分解され、宛先に割り当てられる1つ又は複数のチャネル要素の宛先による決定の複雑さが削減される。
【0040】
特定の特徴によれば、チャネル要素のサブセットの複数のチャネル要素が宛先に割り当てられ、宛先に割り当てられた各チャネル要素について、1つのランダム化機能が選択され、各選択されたランダム化機能が、チャネル要素のサブセット内におけるそのチャネル要素の位置に従ってさらに選択される。
【0041】
したがって、ランダム化機能の決定は、単純な基準に基づいて実行される。
【0042】
特定の特徴によれば、チャネル要素のサブセットの複数のチャネル要素が宛先に割り当てられ、宛先に割り当てられた各チャネル要素について1つのランダム化機能が選択され、各選択されたランダム化機能が、チャネル要素のサブセット内におけるチャネル要素の位置に従い且つチャネル要素群内における宛先に割り当てられた各チャネル要素の位置に従いさらに選択される。
【0043】
したがって、ランダム化機能の決定は、単純な基準に基づいて実行される。
【0044】
特定の特徴によれば、データは、情報の巡回冗長と結合された該情報を変調及び符号化することによって形成される。
【0045】
特定の特徴によれば、宛先は、別の電気通信装置又は該別の電気通信装置によって実行されるアプリケーションである。
【0046】
したがって、別の電気通信装置は、1つ又は複数のチャネル要素が1つ又は複数のどのアプリケーションに割り当てられているのかを識別することが可能である。該別の電気通信装置内に埋め込まれている異なる複数のアプリケーションを区別することができる。
【0047】
特定の特徴によれば、チャネル要素は制御チャネル要素であり、データは、チャネル要素群のサブセットについて宛先により使用される変調方式及び/若しくは符号化方式、並びに/又は該チャネル要素群のサブセットのロケーション、並びに/又は該チャネル要素群のサブセットについて宛先により使用される時空間符号を表す。
【0048】
したがって、本発明は、チャネル要素の割り当てが電気通信装置のレベルで集中化(centralized)されているシステムにおいて特に効率的である。
【0049】
特定の特徴によれば、1つの宛先に割り当てられるチャネル要素は、チャネル要素群において連続したチャネル要素である。
【0050】
したがって、サブセットの個数が削減されるので、宛先に割り当てられる1つ又は複数のチャネル要素の宛先による決定が削減される。
【0051】
本発明は、チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも1つのチャネル要素が第1の電気通信装置によって宛先に割り当てられているか否かを判断するための方法であって、各チャネル要素は、チャネル資源の所定の一区分であり、該方法は、宛先によって実行されるステップであって、
受信データがマッピングされているチャネル要素群を受信するステップ、
宛先に割り当てられる余地のあるチャネル要素の個数に従って少なくとも1つのランダム化機能を選択するステップ、
少なくとも1つの選択されたランダム化機能によって、少なくとも1つのチャネル要素上にマッピングされた受信データを処理するステップ、及び
処理された受信データから、少なくとも1つのチャネル要素が宛先に割り当てられているか否かを判断するステップ、
を含むことを特徴とする方法にも関する。
【0052】
本発明は、チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも1つのチャネル要素が第1の電気通信装置によって宛先に割り当てられているか否かを判断する装置であって、各チャネル要素は、チャネル資源の所定の一区分であり、該チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも1つのチャネル要素が第1の電気通信装置によって宛先に割り当てられているか否かを判断する装置は、
受信データがマッピングされているチャネル要素群を受信する手段、
宛先に割り当てられる余地のあるチャネル要素の個数に従って少なくとも1つのランダム化機能を選択する手段、
少なくとも1つの選択されたランダム化機能によって、少なくとも1つのチャネル要素上にマッピングされた受信データを処理する手段、及び
処理された受信データから、少なくとも1つのチャネル要素が宛先に割り当てられているか否かを判断する手段、
を含むことを特徴とする、装置にも関する。
【0053】
したがって、宛先が、誤った個数のチャネル要素を自身に割り当てられたと決定することを回避することが可能である。割り当てられた1つ又は複数のチャネル要素の宛先による決定の複雑さが削減される。
【0054】
特定の特徴によれば、宛先は、
宛先に割り当てられる余地のあるチャネル要素の別の個数に従って少なくとも1つの他のランダム化機能を選択し、
少なくとも1つの他の選択されたランダム化機能によって、少なくとも1つのチャネル要素上にマッピングされた受信データを処理し、
少なくとも1つのチャネル要素が宛先に割り当てられているか否かの判断は、選択されたランダム化機能によって処理され且つ他の選択されたランダム化機能によって処理された受信データから実行される。
【0055】
したがって、チャネル要素の異なるサイズの複数のサブセットを処理することが可能である。
【0056】
特定の特徴によれば、少なくとも1つのランダム化機能は、宛先に割り当てられる余地のあるチャネル要素の個数に従って選択される1つのランダム化機能であり、チャネル要素群の1つのチャネル要素上にマッピングされた各受信データは、ランダム化機能によって処理される。
【0057】
したがって、割り当てられた1つ又は複数のチャネル要素の宛先による決定の複雑さが削減され、限られた数のランダム化機能しか必要とされない。
【0058】
特定の特徴によれば、少なくとも1つの他のランダム化機能は、宛先に割り当てられる余地のあるチャネル要素の別の個数に従って選択される1つのランダム化機能であり、チャネル要素群の1つのチャネル要素上にマッピングされた各受信データは、他のランダム化機能によって処理される。
【0059】
したがって、割り当てられた1つ又は複数のチャネル要素の宛先による決定の複雑さが削減され、限られた数のランダム化機能しか必要とされない。
【0060】
特定の特徴によれば、宛先は、
少なくとも1つの他の選択されたランダム化機能によって少なくとも1つのチャネル要素上にマッピングされた受信データの処理されたものから第1のメトリックを求め、
少なくとも1つの他の選択されたランダム化機能によって少なくとも1つのチャネル要素上にマッピングされた受信データの処理されたものから第2のメトリックを求め、
少なくとも1つのチャネル要素から成る1つのサブセットのチャネル要素が宛先に割り当てられているか否かの判断は、求められたメトリックを使用して実行される。
【0061】
したがって、割り当てられた1つ又は複数のチャネル要素の宛先による決定は、実行するのが単純となる。
【0062】
特定の特徴によれば、チャネル要素群の各チャネル要素について1つのランダム化機能を含む、少なくとも1つのランダム化機能から成るサブセットが、宛先に割り当てられる余地のあるチャネル要素の個数に従って選択され、チャネル要素群の1つのチャネル要素上にマッピングされた各受信データが、そのチャネル要素のランダム化機能によって処理される。
【0063】
したがって、割り当てられたチャネル要素の宛先による決定は、実行するのが単純となる。
【0064】
特定の特徴によれば、チャネル要素群の各チャネル要素について1つのランダム化機能を含む、少なくとも1つのランダム化機能から成る別のサブセットが、宛先に割り当てられる余地のあるチャネル要素の個数に従って選択され、チャネル要素群の1つのチャネル要素上にマッピングされた各受信データは、そのチャネル要素のランダム化機能によって処理される。
【0065】
したがって、データの符号構造は効率的に分解され、宛先に割り当てられる1つ又は複数のチャネル要素の宛先による決定の複雑さが削減される。
【0066】
特定の特徴によれば、宛先は、
少なくとも1つのランダム化機能から成る選択されたサブセットによって少なくとも1つのチャネル要素上にマッピングされた受信データの処理されたものから第1のメトリックを求め、
少なくとも1つのランダム化機能から成る別の選択されたサブセットによって少なくとも1つのチャネル要素上にマッピングされた受信データの処理されたものから第2のメトリックを求め、
少なくとも1つのチャネル要素から成る1つのサブセットのチャネル要素が宛先に割り当てられているか否かの判断は、求められたメトリックを使用して実行される。
【0067】
したがって、割り当てられた1つ又は複数のチャネル要素の宛先による決定は、実行するのが単純となる。
【0068】
特定の特徴によれば、複数のチャネル要素が宛先に割り当てられ、宛先は、チャネル要素群の少なくとも1つのチャネル要素から成る第1のサブセットを選択し、チャネル要素の第1のサブセットの各チャネル要素について、1つのランダム化機能が選択され、各選択されたランダム化機能は、チャネル要素の第1のサブセット内におけるそのチャネル要素の位置に従ってさらに選択され、第1のサブセットの1つのチャネル要素上にマッピングされた各受信データは、少なくとも1つのチャネル要素から成る第1のサブセット内におけるそのチャネル要素の位置に対応するランダム化機能によって処理される。
【0069】
したがって、ランダム化機能の決定は、単純な基準に基づいて実行される。
【0070】
特定の特徴によれば、宛先は、チャネル要素群の少なくとも1つのチャネル要素から成る第2のサブセットを選択し、該少なくとも1つのチャネル要素から成る第2のサブセットは、第1のサブセットと同じ個数のチャネル要素を含み、第2のサブセットの1つのチャネル要素上にマッピングされた各受信データは、少なくとも1つのチャネル要素から成る第2のサブセット内におけるそのチャネル要素の位置に対応するランダム化機能によって処理される。
【0071】
したがって、ランダム化機能の決定は、単純な基準に基づいて実行される。
【0072】
特定の特徴によれば、宛先は、チャネル要素群の少なくとも1つのチャネル要素から成る第3のサブセットを選択し、該少なくとも1つのチャネル要素から成る第3のサブセットは、第1のサブセットとは異なる個数のチャネル要素を含み、宛先は、少なくとも1つのチャネル要素から成る第3のサブセットの各チャネル要素について1つの第2のランダム化機能を選択し、各第2の選択されたランダム化機能は、少なくとも1つのチャネル要素から成る第3のサブセット内におけるそのチャネル要素の位置に従ってさらに選択され、第3のサブセットの1つのチャネル要素上にマッピングされた各受信データは、少なくとも1つのチャネル要素から成る第3のサブセット内におけるそのチャネル要素の位置に対応する第2のランダム化機能によって処理される。
【0073】
したがって、ランダム化機能の決定は、単純な基準に基づいて実行される。
【0074】
特定の特徴によれば、宛先は、
第1のサブセットのチャネル要素上にマッピングされた受信データの処理されたものから第1のメトリックを求め、
第2のサブセットのチャネル要素上にマッピングされた受信データの処理されたものから第2のメトリックを求め、
第3のサブセットのチャネル要素上にマッピングされた受信データの処理されたものから第3のメトリックを求め、
少なくとも1つのチャネル要素から成る1つのサブセットのチャネル要素が宛先に割り当てられているか否かの判断は、求められたメトリックを使用して実行される。
【0075】
したがって、割り当てられた1つ又は複数のチャネル要素の宛先による決定は、実行するのが単純となる。
【0076】
特定の特徴によれば、複数のチャネル要素が宛先に割り当てられ、宛先は、チャネル要素群の少なくとも1つのチャネル要素から成る第1のサブセットを選択し、該少なくとも1つのチャネル要素から成る第1のサブセットの各チャネル要素について1つのランダム化機能を選択し、各選択されたランダム化機能は、少なくとも1つのチャネル要素から成る第1のサブセット内におけるそのチャネル要素の位置に従い且つチャネル要素群内における各チャネル要素の位置に従いさらに選択され、第1のサブセットの1つのチャネル要素上にマッピングされた各受信データは、少なくとも1つのチャネル要素から成る第1のサブセット内におけるそのチャネル要素の位置及びチャネル要素群内における各チャネル要素の位置に対応する選択されたランダム化機能によって処理される。
【0077】
したがって、ランダム化機能の決定は、単純な基準に基づいて実行される。
【0078】
特定の特徴によれば、宛先は、チャネル要素群の少なくとも1つのチャネル要素から成る第2のサブセットを選択し、該少なくとも1つのチャネル要素から成る第2のサブセットは、少なくとも1つのチャネル要素から成る第1のサブセットと同じ個数のチャネル要素を有し、少なくとも1つのチャネル要素から成る第2のサブセットの各チャネル要素について1つの第2のランダム化機能が選択され、各第2の選択されたランダム化機能は、少なくとも1つのチャネル要素から成る第2のサブセット内におけるそのチャネル要素の位置に従い且つチャネル要素群内における各チャネル要素の位置に従いさらに選択され、第2のサブセットの1つのチャネル要素上にマッピングされた各受信データは、少なくとも1つのチャネル要素から成る第2のサブセット内におけるそのチャネル要素の位置に対応し且つチャネル要素群内における各チャネル要素の位置に従った第2の選択されたランダム化機能によって処理される。
【0079】
したがって、ランダム化機能の決定は、単純な基準に基づいて実行される。
【0080】
特定の特徴によれば、宛先は、チャネル要素群の少なくとも1つのチャネル要素から成る第3のサブセットを選択し、該少なくとも1つのチャネル要素から成る第3のサブセットは、少なくとも1つのチャネル要素から成る第1のサブセットと異なる個数のチャネル要素を有し、少なくとも1つのチャネル要素から成る第3のサブセットの各チャネル要素について1つの第3のランダム化機能が選択され、各第3の選択されたランダム化機能は、少なくとも1つのチャネル要素から成る第3のサブセット内におけるそのチャネル要素の位置に従い且つチャネル要素群内における各チャネル要素の位置に従いさらに選択され、第3のサブセットの1つのチャネル要素上にマッピングされた各受信データは、少なくとも1つのチャネル要素から成る第3のサブセット内におけるそのチャネル要素の位置に対応し且つチャネル要素群内における各チャネル要素の位置に従った第3の選択されたランダム化機能によって処理される。
【0081】
したがって、ランダム化機能の決定は、単純な基準に基づいて実行される。
【0082】
特定の特徴によれば、宛先は、
第1のサブセットのチャネル要素上にマッピングされた受信データの処理されたものから第1のメトリックを求め、
第2のサブセットのチャネル要素上にマッピングされた受信データの処理されたものから第2のメトリックを求め、
第3のサブセットのチャネル要素上にマッピングされた受信データの処理されたものから第3のメトリックを求め、
少なくとも1つのチャネル要素から成る1つのサブセットのチャネル要素が宛先に割り当てられているか否かの判断は、求められたメトリックを使用して実行される。
【0083】
したがって、割り当てられた1つ又は複数のチャネル要素の宛先による決定は、実行するのが単純となる。
【0084】
さらに別の態様によれば、本発明は、プログラマブル装置内に直接ロード可能とすることができるコンピュータプログラムであって、該コンピュータプログラムがプログラマブル装置上で実行されると、本発明による方法のステップを実施するための命令又はコード部を含む、コンピュータプログラムに関する。
【0085】
コンピュータプログラムに関連する特徴及び利点は、本発明による方法及び装置に関連して上記で述べたものと同じであるので、ここでは繰り返さないことにする。
【0086】
さらに別の態様によれば、本発明は、電気通信装置によって宛先へ転送される信号であって、該信号は、チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも1つのチャネル要素の宛先への割り当てを表し、各チャネル要素は、チャネル資源の所定の一区分であり、該信号は、少なくとも1つのチャネル要素上にマッピングされたデータを含み、データは、少なくとも1つのランダム化機能によって処理され、なお、少なくとも1つのランダム化機能は、宛先に割り当てられるチャネル要素の個数を表すことを特徴とする、信号に関する。
【0087】
信号に関連する特徴及び利点は、本発明による方法及び装置に関連して上記で述べたものと同じであるので、ここでは繰り返さないことにする。
【0088】
本発明の特徴は、一例の実施形態の以下の説明を読むことによってより明らかになる。該説明は、添付図面を参照して作成されたものである。
【図面の簡単な説明】
【0089】
【図1】本発明による電気通信ネットワークのアーキテクチャを表す図である。
【図2】本発明による第1の電気通信装置のブロック図である。
【図3】本発明による第2の電気通信装置のブロック図である。
【図4】本発明の第1の実現モードによる制御チャネル要素に対して第1の電気通信装置及び第2の電気通信装置により実行される異なる複数のオペレーションを示す図である。
【図5】本発明の第2の実現モードによる制御チャネル要素に対して第1の電気通信装置及び第2の電気通信装置により実行される異なる複数のオペレーションを示す図である。
【図6】本発明の第3の実現モードによる制御チャネル要素に対して第1の電気通信装置及び第2の電気通信装置により実行される異なる複数のオペレーションを示す図である。
【図7】本発明の第4の実現モードによる制御チャネル要素に対して第1の電気通信装置及び第2の電気通信装置により実行される異なる複数のオペレーションを示す図である。
【図8】制御チャネル要素群が6つの制御チャネル要素を含む一実施例における制御チャネル要素群のチャネル要素及びサブセットを示す図である。
【図9】制御チャネルが6つの制御チャネル要素を含む一実施例における制御チャネル要素群の各制御チャネル要素に含まれるシンボルの一例を示す図である。
【図10】本発明による第1の電気通信装置によって実行されるアルゴリズムを示す図である。
【図11】本発明による各第2の電気通信装置によって実行されるアルゴリズムを示す図である。
【図12】本発明の一変形による各第2の電気通信装置によって実行されるアルゴリズムを示す図である。
【0090】
図1は、本発明による電気通信ネットワークのアーキテクチャを表す図である。
【0091】
本発明は、無線セルラーネットワーク又はローカルエリアネットワークのような無線ネットワークにおいて説明されるが、本発明は、電力線ネットワークのような有線ネットワークにも適用可能である。
【0092】
簡単にするために、図1には、1つの第1の電気通信装置BSの1つのカバレッジエリア50しか示されていないが、実際には、特に無線ネットワークが無線セルラーネットワークであるときは、無線セルラー電気通信ネットワークは、より大きな個数の第1の電気通信装置BS及びより大きな個数のカバレッジエリア50で構成される。
【0093】
図1の電気通信ネットワークでは、少なくとも1つではあるが好ましくは複数の第2の電気通信装置UE1、UE2、及びUE3が、第1の電気通信装置BSのカバレッジエリア50内に含まれる。
【0094】
簡単にするために、図1には、3つの第2の電気通信装置UEしか示されていないが、実際には、より大きな個数の第2の電気通信装置UEが、第1の電気通信装置BSのカバレッジエリア50内に存在する。
【0095】
第1の電気通信装置BSは、基地局又はノードB又はノード又はエンハンストノードB又はアクセスポイントである。
【0096】
第2の電気通信装置UEは、例として、移動電話、携帯情報端末又はパーソナルコンピュータ又はコンピュータ周辺装置である。
【0097】
図1の例によれば、第1の電気通信装置BSは、少なくとも1つの第2の電気通信装置UEと通信することを意図している。そのために、第1の電気通信装置BSは、電気通信ネットワークチャネル資源の複数の部分を、少なくとも1つの第2の電気通信装置UEに割り当てる。
【0098】
従来技術で開示したように、第1の電気通信装置BSは、各第2の電気通信装置UEに対して、1つ又は複数のどのチャネル要素が、ダウンリンク送信及び/又はアップリンク送信のためにその第2の電気通信装置UEに割り当てられるのかを示す必要がある。
【0099】
そのために、第1の電気通信装置BSは、制御チャネル要素で構成される制御チャネル要素群を使用する。
【0100】
1つ又は複数の制御チャネル要素が、例として、第1の電気通信装置BSと第2の電気通信装置UEとを隔てる距離に従って、又は第1の電気通信装置BSと第2の電気通信装置UEとの間の通信リンクに存在する減衰若しくは干渉に従って、又は転送されるデータの量に従って、所与の第2の電気通信装置UEに割り当てられる。
【0101】
複数の制御チャネル要素が所与の第2の電気通信装置UEに割り当てられるとき、これらの制御チャネル要素は連続しているか又は連続していない。
【0102】
第2の電気通信装置UEに割り当てられる1つ若しくは複数のチャネル要素又は1つ若しくは複数の制御チャネル要素は、チャネル要素群又は制御チャネル要素群のサブセットの1つ若しくは複数のチャネル要素又は1つ若しくは複数の制御チャネル要素である。
【0103】
チャネル要素又は制御チャネル要素は、チャネル要素群のサブセット内における位置又は制御チャネル要素群のサブセット内における位置を有する。
【0104】
チャネル要素又は制御チャネル要素は、チャネル要素群又は制御チャネル要素群における位置を有する。
【0105】
第1の電気通信装置及び第2の電気通信装置は、同じルールを使用してチャネル要素の位置又は制御チャネル要素の位置を求める。
【0106】
本発明によれば、各第2の電気通信装置UEが、自身に割り当てられた1つ又は複数のチャネル要素及びデータの双方を、制御チャネル要素群を通じて回復することを可能にするために、第1の電気通信装置BSは、情報のCRCと結合された当該情報の符号化及び変調されたものによって形成されたデータを処理し、処理されたデータを制御チャネル要素上にマッピングする。このデータは、宛先に割り当てられる制御チャネル要素の個数に従って決まるランダム化機能によって処理される。
【0107】
ランダム化機能は、データの繰り返し構造を断つことを目的としたスクランブルシーケンス又はインタリーブ機能である。
【0108】
ランダム化機能がスクランブルシーケンスであるとき、データの処理(プロセス)は、データとスクランブルシーケンスとの乗算となる。
【0109】
ランダム化機能がインタリーブ機能であるとき、データの処理は、インタリーブ機能によるデータの並べ替え(permutation)となる。
【0110】
本発明では、データのコード構造を断つ他の任意の技法を使用することができる。
【0111】
1つ若しくは複数のチャネル要素又は1つ若しくは複数の制御チャネル要素が割り当てられる宛先は、第2の電気通信装置UEであり、より正確に言えば、第2の電気通信装置UE上で実行されるアプリケーションである。アプリケーションは、ダウンリンクチャネルを通じたデータの受信を管理するアプリケーション、又はアップリンクチャネルを通じたデータの転送を管理するアプリケーション、又はビデオアプリケーション若しくは音声アプリケーションに関連するデータのような特定のデータの受信及び/若しくは転送のような他の任意のアプリケーションのいずれかである。
【0112】
このアプリケーションが、ダウンリンクチャネルを通じたデータの受信を管理するアプリケーションであるとき、割り当てられた1つ又は複数の制御チャネル要素は、ダウンリンクチャネルを通じたデータの受信を管理するアプリケーションを実行する第2の電気通信装置UEによる、ダウンリンクチャネルを通じたデータの受信を許可する。
【0113】
このアプリケーションが、ダウンリンクチャネルを通じたデータの受信を管理するアプリケーションであるとき、割り当てられた1つ又は複数のチャネル要素は、ダウンリンクチャネルを通じたデータの受信を管理するアプリケーションを実行する第2の電気通信装置UEによる、それらの割り当てられた1つ又は複数のチャネル要素上でのダウンリンクチャネルを通じたデータの受信を許可する。
【0114】
このアプリケーションが、アップリンクチャネルを通じたデータの転送を管理するアプリケーションであるとき、割り当てられた1つ又は複数のチャネル制御要素は、アップリンクチャネルを通じたデータの転送を管理するアプリケーションを実行する第2の電気通信装置UEによる、アップリンクチャネルを通じたデータの転送を許可する。
【0115】
このアプリケーションが、アップリンクチャネルを通じたデータの転送を管理するアプリケーションであるとき、割り当てられた1つ又は複数のチャネル要素は、アップリンクチャネルを通じたデータの転送を管理するアプリケーションを実行する第2の電気通信装置UEによる、それらの割り当てられた1つ又は複数のチャネル要素上でのアップリンクチャネルを通じたデータの転送を許可する。
【0116】
ランダム化機能がスクランブルシーケンスであるとき、スクランブルシーケンスは、制御チャネル要素が割り当てられる第2の電気通信装置UEの少なくとも1つの識別子の少なくとも一部から導出することができる。この識別子の一部は、少なくとも宛先に割り当てられるチャネル要素の個数に従って、第2の電気通信装置UEの少なくとも1つの識別子の複数の部分の中から決定される。
【0117】
ランダム化機能がインタリーブ機能であるとき、インタリーブ機能は、制御チャネル要素が割り当てられる第2の電気通信装置UEの少なくとも1つの識別子から導出することができる。インタリーブ機能のそれぞれは、他のインタリーブ機能とは異なる。
【0118】
第2の電気通信装置UEの識別子は、その第2の電気通信装置UEを、第1の電気通信装置BSのカバレッジエリア50内に含まれる他の第2の電気通信装置UEの中から一意に識別する情報であるか、又はその第2の電気通信装置UEを、電気通信ネットワークの少なくとも一部に含まれる他の第2の電気通信装置UEの中から一意に識別する情報である。
【0119】
第2の電気通信装置UEは、2つ以上の識別子を有することができる。例として、或る識別子は、第2の電気通信装置UEに対して、1つ又は複数のどのチャネル要素がダウンリンク送信のためにその第2の電気通信装置UEに割り当てられるのかを示すのに使用することができ、別の識別子は、その第2の電気通信装置UEに対して、1つ又は複数のどのチャネル要素がアップリンク送信のためにその第2の電気通信装置UEに割り当てられるのかを示すのに使用することができる。
【0120】
別の例によれば、第2の電気通信装置UE上で実行される異なるアプリケーションに対して、1つ又は複数のどのチャネル要素がそれらのアプリケーションにそれぞれ割り当てられるのか示すのに、異なる複数の識別子が使用される。
【0121】
ここで、各スクランブルシーケンスは、古典的な符号割り当て方法から決定でき、特に、符号間の最大距離を保証する符号割り当て方法から決定できることに留意しなければならない。
【0122】
例として、(2T,NUEID+NCEindex,Dhmin)線形符号が使用される、すなわち、入力長NUEID+NCEindex及び2Tの出力長を有する線形符号が使用される場合、ここで、Tは、制御チャネル要素のための変調シンボルの個数であり、換言すれば、1つの制御チャネル要素当たりの資源要素の個数である。この符号の最小ハミング距離は、Dhminである。2Tビットは、ブール排他的ORマスクを使用するQPSK変調の場合に直接使用することができるか、又は任意の変調の場合にT個の複素シンボルを形成するのに使用することができる。T個の複素シンボルは、(2c2i−1)+j(2c2i+1−1)の形態にある。ここで、cxは、位置xにおけるビットの値である。2NUEIDは、第2の電気通信装置UEの識別子の総数であり、2NCEindexは、1つの識別子当たりのスクランブルシーケンスの個数である。
【0123】
本発明の第1の実現モードによれば、NCEindexビットによって、所与の宛先のスクランブルシーケンスを、少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセットの或るサイズから少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセットの別のサイズへ変更することが可能になる。NCEindexは、log2(NAgg)以上の最も近い整数に等しい。ここで、NAggは、宛先に割り当てることができる少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセットの可能なサイズの個数である。
【0124】
本発明の第2の実現モードによれば、NCEindexビットによって、所与の宛先のスクランブルシーケンスを、少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセットの或るサイズから少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセットの別のサイズへ変更し、或る制御チャネル要素から別の制御チャネル要素へ変更することが可能になる。
【0125】
NCEindexは、log2(NAgg*N)以上の最も近い整数に等しい。ここで、Nは、制御チャネル要素群の制御チャネル要素の個数である。
【0126】
本発明の第3の実現モードによれば、NCEindexビットによって、所与の宛先のスクランブルシーケンスを、少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセットの或るサイズから少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセットの別のサイズへ変更し、或る制御チャネル要素から別の制御チャネル要素へ変更することが可能になる。NCEindexは、
【0127】
【数1】

【0128】
以上の最も近い整数に等しい。ここで、Agg(1)、Agg(2)、…、Agg(Nagg)は、宛先に割り当てことができる少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセット内の制御チャネル要素のNagg個の可能な個数である。
【0129】
本発明の第4の実現モードによれば、NCEindexビットによって、所与の宛先のスクランブルシーケンスを、少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセットの或るサイズから少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセットの別のサイズへ変更し、少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセットから少なくとも1つの制御チャネル要素から成る別のサブセットへ変更することが可能になる。NCEindexビットは、
【0130】
【数2】

【0131】
以上の最も近い整数に等しい。ここで、Nsubset(i)は、少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセットiにおける制御チャネル要素の個数である。
【0132】
2つの第2の電気通信装置UEのような2つの宛先が、異なった識別子、及びCRCと結合された情報の符号化されたものの同じ値を有する場合、それらのスクランブルシーケンスは、少なくともDhminビットのハミング距離だけ隔てられている。
【0133】
線形符号が、畳み込み又は巡回である場合、第1の電気通信装置BSは、すべての第2の電気通信装置UEのすべてのスクランブルシーケンスを生成する必要はない。第1の電気通信装置BSは、符号の出力において1つの制御チャネル要素をスクランブルするための2Tビットを得るために、線形符号の入力において、NCEindex+NUEIDビットを正しく設定することにより、瞬時資源割り当て方式(instantaneous resource allocation scheme)に従ってスクランブルシーケンスを生成する。このプロセスは、後続のチャネル要素に関して繰り返される。各第2の電気通信装置UEは、自身のスクランブルシーケンスを記憶することもできるし、オンザフライでスクランブルシーケンスを生成することもできる。
【0134】
例として、NUEIDが16に等しく、NCEindexが6に等しく、Tが35に等しい場合、符号は、70分の22のレート(rate)を有する必要がある。
【0135】
22ビットの入力ビットについて14の拘束長を有する畳み込み符号は、(22+13)×2=70ビットの出力ビットを提供し、Dhminは16に等しい。
【0136】
22ビットの入力ビットについて3の拘束長を有する畳み込み符号は、(22+2)×3=72ビットの出力ビットを提供し、Dhminは8に等しい。
【0137】
別の例では、69分の19のレートを有する代数幾何符号が、21ビットのハミング距離を提供する。この代数幾何符号は、通常ならば特定のブロック符号であるゴッパ(Goppa)符号として知られている。
【0138】
各第2の電気通信装置UEは、自身に割り当てられた少なくとも1つのチャネル要素から成るサブセット及びデータの双方を、制御チャネル要素を通じて回復しなければならない。より正確に言えば、各第2の電気通信装置UEは、自身に割り当てられた制御チャネル要素の個数、及び1つ又は複数のどの制御チャネル要素が自身に割り当てられているのかを知らなければならない。
【0139】
図8は、制御チャネル要素群が6つの制御チャネル要素を含む一実施例における制御チャネル要素群のサブセットを示す。
【0140】
列800〜805は、第2の電気通信装置UEに割り当てられる余地のある、1つの制御チャネル要素から成る異なる複数の可能なサブセットを含む。
【0141】
列806〜810は、2つの制御チャネル要素で構成される、異なる複数の可能なサブセットを含む。
【0142】
列806は、列806において×印によりマーキングされた制御チャネル要素CCE1及びCCE2で構成されるサブセットを含む。
【0143】
列807は、列807において×印によりマーキングされた制御チャネル要素CCE2及びCCE3で構成される別のサブセットを含み、列808は、列808において×印によりマーキングされた制御チャネル要素CCE3及びCCE4で構成される別のサブセットを含む。以下、列810まで同様である。
【0144】
列811〜814は、3つの制御チャネル要素で構成される異なる複数の可能なサブセットを含む。列815〜817は、4つの制御チャネル要素で構成される異なる可能なサブセットを含む。列818及び819は、5つの制御チャネル要素で構成される異なる複数の可能なサブセットを含み、列820は、6つの制御チャネル要素で構成されるサブセットを含む。
【0145】
制御チャネル要素CCE1は、制御チャネル要素群における1番目の位置を有し、制御チャネル要素CCE2は、制御チャネル要素群における2番目の位置を有し、制御チャネル要素CCE3は、制御チャネル要素群における3番目の位置を有し、制御チャネル要素CCE4は、制御チャネル要素群における4番目の位置を有し、制御チャネル要素CCE5は、制御チャネル要素群における5番目の位置を有し、制御チャネル要素CCE6は、制御チャネル要素群における6番目の位置を有する。
【0146】
制御チャネル要素CCE2は、列807において×印によりマーキングされたサブセットにおける1番目の位置を有し、制御チャネル要素CCE3は、列807において×印によりマーキングされたサブセットにおける2番目の位置を有する。
【0147】
図2は、本発明による第1の電気通信装置のブロック図である。
【0148】
第1の電気通信装置BSは、例えば、バス201によって互いに接続されたコンポーネントと、図10に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムによって制御されるプロセッサ200とからなるアーキテクチャを有する。
【0149】
ここで、第1の電気通信装置BSは、一変形では、以下で開示するようなプロセッサ200によって実行されるオペレーションと同じオペレーションを実行する1つ又はいくつかの専用集積回路の形態で実施されることに留意しなければならない。
【0150】
バス201は、プロセッサ200を、読み出し専用メモリROM202、ランダムアクセスメモリRAM203、及びチャネルインタフェース205にリンクする。
【0151】
読み出し専用メモリROM202は、図10に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令を含む。これらの命令は、第1の電気通信装置BSの電源が投入された際に、ランダムアクセスメモリRAM203へ転送される。
【0152】
RAMメモリ203は、変数と、図10に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令とを収容するように意図されたレジスタを含む。
【0153】
プロセッサ200は、少なくとも、宛先に割り当てられるチャネル要素の個数に従って、ランダム化機能を決定することができ、複数の第2の電気通信装置UEがカバレッジエリア50内に含まれるときは、図4〜図7を参照して開示したように制御チャネル要素が割り当てられる宛先に従って、ランダム化機能を決定することができる。
【0154】
無線インターフェース206は、符号化手段及び変調手段も備える。
【0155】
無線インターフェース206は、復号手段及び復調手段も備える。
【0156】
図3は、本発明による第2の電気通信装置のブロック図である。
【0157】
各第2の電気通信装置UEは、例えば、バス301によって互いに接続されたコンポーネントと、図11又は図12に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムによって制御されるプロセッサ300とからなるアーキテクチャを有する。
【0158】
ここで、第2の電気通信装置UEは、一変形では、以下で開示するようなプロセッサ300によって実行されるオペレーションと同じオペレーションを実行する1つ又はいくつかの専用集積回路の形態で実施されることに留意しなければならない。
【0159】
バス301は、プロセッサ300を、読み出し専用メモリROM302、ランダムアクセスメモリRAM303、及びチャネルインタフェース305にリンクする。
【0160】
読み出し専用メモリROM302は、図11又は図12に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令を含む。これらの命令は、第2の電気通信装置UEの電源が投入された際に、ランダムアクセスメモリRAM303へ転送される。
【0161】
RAMメモリ303は、変数と、図11又は図12に開示するようなアルゴリズムに関連するプログラムの命令とを収容するように意図されるレジスタを含む。
【0162】
プロセッサ300は、各制御チャネル要素について、図4〜図7を参照して開示したように第2の電気通信装置UEに割り当てられる余地の或るチャネル要素の個数に従って、ランダム化機能を決定することができる。
【0163】
無線インターフェース306は、符号化手段及び変調手段を備える。
【0164】
無線インターフェース306は、復号手段及び復調手段も備える。
【0165】
図4は、本発明の第1の実現モードによる制御チャネル要素に対して第1の電気通信装置及び第2の電気通信装置により実行される異なる複数のオペレーションを示す。
【0166】
第1の実現モードによれば、第1の電気通信装置BSによって第2の電気通信装置UEに割り当てられるか又は割り当てられる余地のある制御チャネル要素の各可能な個数に、1つのランダム化機能が関連付けられる。
【0167】
制御チャネル要素の或る個数に関連付けられるランダム化機能は、制御チャネル要素の他の個数に関連付けられる各ランダム化機能とは異なる。
【0168】
第1の電気通信装置BSのカバレッジエリア50内に複数の第2の電気通信装置UEが含まれるとき、第1の電気通信装置BSによって1つの第2の電気通信装置UEに割り当てられるか又は割り当てられる余地のある制御チャネル要素の各可能な個数及び各第2の電気通信装置UEに、1つのランダム化機能が関連付けられる。
【0169】
各第2の電気通信装置UEに関連付けられる各ランダム化機能は、他の第2の電気通信装置UEに関連付けられる各ランダム化機能とは異なる。
【0170】
図4は、1つ又は2つの制御チャネル要素を各第2の電気通信装置UEに割り当てることができる一例において、ランダム化機能がスクランブルシーケンスであるときに実行される異なる複数のオペレーションを開示する。
【0171】
図4の例では、2つの制御チャネル要素が各第2の電気通信装置UE1及びUE2に割り当てられる。
【0172】
行400〜402に示すオペレーションは、第1の電気通信装置BSによって実行され、行403〜406に示すオペレーションは、第2の電気通信装置UE2によって実行される。
【0173】
行400は、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものによって形成されたデータを示す。
【0174】
行401は、マスクとして使用されるスクランブルシーケンスの例を示す。ここで、異なる複数のスクランブルシーケンスが所与の第2の電気通信装置UEに割り当てられることに留意しなければならない。各スクランブルシーケンスは、1つの第2の電気通信装置UEについて、その第2の電気通信装置UEに割り当てられた制御チャネル要素の個数に従って決定される。
【0175】
複数の第2の電気通信装置UEがカバレッジエリア50内に含まれるとき、各スクランブルシーケンスは、そのスクランブルシーケンスが割り当てられる第2の電気通信装置UEに従ってさらに決定される。
【0176】
行402は、第1の電気通信装置BSが、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものにより形成されたデータを、上記で開示したように決定された例えばブール排他的OR等のスクランブルシーケンスによってスクランブルした結果を示す。スクランブルされたデータは、制御チャネル要素上にマッピングされる。
【0177】
行403及び405は、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた制御チャネル要素の予想個数に従って、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものにより形成されたデータをスクランブル解除又はマスキングするための、第2の電気通信装置UE2によって決定されたスクランブル解除シーケンスを示す。
【0178】
行404及び406は、第2の電気通信装置UE2が、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものを、行403及び405にそれぞれ示すスクランブル解除シーケンスによってスクランブル解除した結果を示す。
【0179】
行400〜402と列407との交差箇所は、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第1の制御チャネル要素について第1の電気通信装置BSにより実行されるオペレーションを示し、行400〜402と列408との交差箇所は、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第2の制御チャネル要素について第1の電気通信装置BSにより実行されるオペレーションを示す。
【0180】
行400〜402と列409との交差箇所は、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第3の制御チャネル要素について第1の電気通信装置BSにより実行されるオペレーションを示し、行400〜402と列410との交差箇所は、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第4の制御チャネル要素について第1の電気通信装置BSにより実行されるオペレーションを示す。
【0181】
ここで、図4の例によれば、制御チャネル要素は連続しているが、制御チャネル要素は、本発明では必ずしも連続していないことに留意しなければならない。
【0182】
本発明の第1の実現モードによれば、1つの宛先に割り当てられる制御チャネル要素の個数に従って選択されたスクランブルシーケンスは、その宛先に割り当てられる各制御チャネル要素に含められるデータに乗算を行うのに使用される。
【0183】
列407、408と行401との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「001」は、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた2つの制御チャネル要素に対応するスクランブルシーケンスである。
【0184】
列409、410と行401との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「011」は、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた2つの制御チャネル要素に対応するスクランブルシーケンスである。
【0185】
図4の例によれば、第1の電気通信装置BSは、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第1の制御チャネル要素に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたもの「001」をマッピングすることを意図し、その符号化及び変調された情報をスクランブルシーケンス「001」によってマスキングし、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第1の制御チャネル要素上にマッピングされた値「000」を得る。
【0186】
第1の電気通信装置BSは、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第2の制御チャネル要素に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものの複製「001」をマッピングすることを意図し、その符号化及び変調された情報の複製をスクランブルシーケンス「001」によってマスキングし、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第2の制御チャネル要素上にマッピングされた値「000」を得る。
【0187】
第1の電気通信装置BSは、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第3の制御チャネル要素に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたもの「010」をマッピングすることを意図し、その符号化及び変調された情報をスクランブルシーケンス「011」によってマスキングし、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第3の制御チャネル要素上にマッピングされた値「001」を得る。
【0188】
第1の電気通信装置BSは、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第4の制御チャネル要素に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものの複製「010」をマッピングすることを意図し、その符号化及び変調された情報の複製をスクランブルシーケンス「011」によってマスキングし、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第4の制御チャネル要素上にマッピングされた値「001」を得る。
【0189】
各第2の電気通信装置UEは、制御チャネル要素上にマッピングされたすべてのデータを受信する。
【0190】
各第2の電気通信装置UEは、その第2の電気通信装置UEに割り当てられる余地のある各制御チャネル要素上にマッピングされた受信データに、1つの割り当てられた制御チャネル要素に対応するスクランブルシーケンスを乗算する。
【0191】
行403に示すスクランブルシーケンス「110」は、第2の電気通信装置UE2に割り当てられることが予想される単一の制御チャネル要素に対応するスクランブルシーケンスである。
【0192】
行404は、各受信制御チャネル要素上にマッピングされたそれぞれの受信データの、第2の電気通信装置UE2により実行されたマスキングの結果を示す。
【0193】
行404に示すように、結果「110」又は「111」のいずれも、行400に示すCRCと結合された情報の符号化及び変調されたものによって形成されたデータに、対応しない。各制御チャネル要素について得られた復号メトリックは、その結果、低い値を有する。
【0194】
各第2の電気通信装置UEは、その第2の電気通信装置に割り当てられる余地のある少なくとも1つの制御チャネル要素から成る各可能なサブセット上にマッピングされた受信データに、少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセットに含まれる制御チャネル要素の個数に対応するスクランブルシーケンスを乗算する。
【0195】
行401に示すスクランブルシーケンス「011」は、第2の電気通信装置UE2に割り当てられることが予想される2つの制御チャネル要素から成るサブセットに対応するスクランブルシーケンスである。
【0196】
行406は、各受信制御チャネル要素上にマッピングされたそれぞれの受信データの、第2の電気通信装置UE2によって実行されたマスキングの結果を示す。
【0197】
行406に示すように、結果「011」は、行400に示すCRCと結合された情報の符号化及び変調されたものにより形成されたデータに、対応しない。制御チャネル要素群の第1の制御チャネル要素及び第2の制御チャネル要素で構成されるサブセットについて得られた復号メトリックは、その結果、低い値を有する。結果「010」は、行400に示すCRCと結合された情報の符号化及び変調されたものにより形成されたデータに対応する。制御チャネル要素群の第3及び第4の制御チャネル要素で構成されるサブセットについて得られた復号メトリックは、その結果、高い値を有する。
【0198】
したがって、制御チャネル要素群の第3及び第4の制御チャネル要素で構成されるサブセットについて求められた復号メトリックは、制御チャネル要素群の第3及び第4の制御チャネル要素について求められた復号メトリックよりも高い値を有するので、制御チャネル要素又は制御チャネル要素群の最も高い復号メトリックから最も低い復号メトリックへのソートは、もはや誤ることはない。
【0199】
ここで、図4の例は、簡単にするために、3ビット長を有する、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものしか使用していないが、実際には、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものは、より多くのビットによって表されることを理解できることに留意しなければならない。
【0200】
図5は、本発明の第2の実現モードによる、制御チャネル要素に対して第1の電気通信装置及び第2の電気通信装置により実行される異なる複数のオペレーションを示す。
【0201】
第2の実現モードによれば、第1の電気通信装置BSによって第2の電気通信装置UEに割り当てられているか又は割り当てられる余地のある制御チャネル要素の各可能な個数に、少なくとも1つのランダム化機能から成る1つのサブセットが関連付けられる。
【0202】
少なくとも1つのランダム化機能から成る各サブセットは、制御チャネル要素群の制御チャネル要素の個数に等しい個数のランダム化機能を含む。
【0203】
各ランダム化機能は、少なくとも1つのランダム化機能から成るサブセットにおける所与の位置を有する。
【0204】
少なくとも1つのランダム化機能から成るサブセットの或る位置におけるランダム化機能は、その少なくとも1つのランダム化機能から成るサブセットにおけるそのランダム化機能の位置と制御チャネル要素群において同じ位置を有する制御チャネル要素に含められるデータを処理するのに使用されるランダム化機能である。
【0205】
少なくとも1つのランダム化機能から成るサブセットは、その結果、そのサブセットが含むランダム化機能、及びそのサブセットが含むランダム化機能のそれぞれの位置に従って定義される。
【0206】
ランダム化機能の2つのサブセットが同じ位置に同じランダム化機能を含む場合、それらの2つのサブセットは同一である。
【0207】
少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセットの1つ又は複数の制御チャネル要素上にマッピングされているか又はマッピングされることが意図されるデータを処理するのに使用される、ランダム化機能又は少なくとも1つのランダム機能から成るサブセットのすべてのランダム化機能は、制御チャネル要素群において同じ位置を有する1つ又は複数の制御チャネル要素上にマッピングされているか又はマッピングされることが意図されるデータを処理するのに使用される1つ又は複数のランダム化機能と等しくない可能性がある。この1つ又は複数のランダム化機能は、同じ個数又はより多くの個数の制御チャネル要素から成るサブセットに関連付けられる少なくとも1つのランダム化機能から成る別のサブセットに属する。
【0208】
第1の電気通信装置BSのカバレッジエリア50内に複数の第2の電気通信装置UEが含まれるとき、第1の電気通信装置BSによって1つの第2の電気通信装置UEに割り当てられた制御チャネル要素の各可能な個数及び各第2の電気通信装置UEに、少なくとも1つのランダム化機能から成る1つのサブセットが関連付けられる。
【0209】
各第2の電気通信装置UEに関連付けられる、少なくとも1つのランダム化機能から成る各サブセットは、他の第2の電気通信装置UEに関連付けられる少なくとも1つのランダム化機能から成る各サブセットとは異なる。
【0210】
図5は、1つ又は2つの制御チャネル要素を各第2の電気通信装置UEに割り当てることができる一例において、ランダム化機能がスクランブルシーケンスであるときに実行される異なる複数のオペレーションを開示する。
【0211】
図5の例では、2つの制御チャネル要素が各第2の電気通信装置UE1及びUE2に割り当てられる。
【0212】
行500〜502に示すオペレーションは、第1の電気通信装置BSによって実行され、行503〜506に示すオペレーションは、第2の電気通信装置UE2によって実行される。
【0213】
行500は、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものによって形成されたデータを示す。
【0214】
行501は、マスクとして使用されるスクランブルシーケンスの例を示す。ここで、異なる複数のスクランブルシーケンスが所与の第2の電気通信装置UEに割り当てられることに留意しなければならない。各スクランブルシーケンスは、第2の電気通信装置UEについて、その第2の電気通信装置UEに割り当てられた制御チャネル要素の個数に従い且つ制御チャネル要素群内における制御チャネル要素の位置に従い決定される。複数の第2の電気通信装置UEがカバレッジエリア50内に含まれるとき、各スクランブルシーケンスは、そのスクランブルシーケンスが割り当てられる第2の電気通信装置UEに従って決定される。
【0215】
行502は、第1の電気通信装置BSが、例としてブール排他的ORを使用して、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものにより形成されたデータを、上記で開示したように決定されたスクランブルシーケンスによってスクランブルした結果を示す。スクランブルされたデータは、制御チャネル要素上にマッピングされる。
【0216】
行503及び505は、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた制御チャネル要素の予想個数に従って、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものにより形成されたデータをスクランブル解除又はマスキングするための、第2の電気通信装置UE2によって決定されたスクランブル解除シーケンスを示す。
【0217】
行504及び506は、第2の電気通信装置UE2が、行503及び505にそれぞれ示すスクランブル解除シーケンスによって、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものをスクランブル解除した結果を示す。
【0218】
行500〜502と列507との交差箇所は、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第1の制御チャネル要素について第1の電気通信装置BSにより実行されるオペレーションを示し、行500〜502と列508との交差箇所は、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第2の制御チャネル要素について第1の電気通信装置BSにより実行されるオペレーションを示す。
【0219】
行400〜402と列509との交差箇所は、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第3の制御チャネル要素について第1の電気通信装置BSにより実行されるオペレーションを示し、行400〜402と列510との交差箇所は、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第4の制御チャネル要素について第1の電気通信装置BSにより実行されるオペレーションを示す。
【0220】
ここで、図5の例によれば、制御チャネル要素は連続しているが、制御チャネル要素は、本発明では必ずしも連続していないことに留意しなければならない。
【0221】
本発明の第2の実現モードによれば、各選択されたスクランブルシーケンスは、1つの宛先に割り当てられているか又は割り当てられる余地のある制御チャネル要素の個数に従い、且つ制御チャネル要素群内における割り当てられているか又は割り当てられる余地のある制御チャネル要素の位置に従い、且つその宛先に従い選択される。
【0222】
列507と行501との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「101」は、制御チャネル要素が、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた2つの制御チャネル要素から成るサブセットに含まれるときに、制御チャネル要素群において1番目の位置を有する制御チャネル要素について選択されたスクランブルシーケンスである。
【0223】
列508と行501との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「001」は、制御チャネル要素が、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた2つの制御チャネル要素から成るサブセットに含まれるときに、制御チャネル要素群において2番目の位置を有する制御チャネル要素について選択されたスクランブルシーケンスである。
【0224】
列509と行501との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「111」は、制御チャネル要素が、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた2つの制御チャネル要素から成るサブセットに含まれるときに、制御チャネル要素群において3番目の位置を有する制御チャネル要素について選択されたスクランブルシーケンスである。
【0225】
列510と行501との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「011」は、制御チャネル要素が、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた2つの制御チャネル要素から成るサブセットに含まれるときに、制御チャネル要素群において4番目の位置を有する制御チャネル要素について選択されたスクランブルシーケンスである。
【0226】
図5の例によれば、第1の電気通信装置BSは、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第1の制御チャネル要素に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたもの「001」をマッピングすることを意図し、その符号化及び変調された情報をスクランブルシーケンス「101」によってマスキングし、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第1の制御チャネル要素上にマッピングされた値「100」を得る。
【0227】
第1の電気通信装置BSは、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第2の制御チャネル要素に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものの複製「001」をマッピングすることを意図し、その符号化及び変調された情報の複製をスクランブルシーケンス「001」によってマスキングし、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第2の制御チャネル要素上にマッピングされた値「000」を得る。
【0228】
第1の電気通信装置BSは、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第3の制御チャネル要素に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたもの「010」をマッピングすることを意図し、その符号化及び変調された情報をスクランブルシーケンス「111」によってマスキングし、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第3の制御チャネル要素上にマッピングされた値「101」を得る。
【0229】
第1の電気通信装置BSは、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第4の制御チャネル要素に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものの複製「010」をマッピングすることを意図し、その符号化及び変調された情報の複製をスクランブルシーケンス「011」によってマスキングし、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第4の制御チャネル要素上にマッピングされた値「001」を得る。
【0230】
各第2の電気通信装置UEは、制御チャネル要素上にマッピングされたすべてのデータを受信する。
【0231】
各第2の電気通信装置UEは、その第2の電気通信装置UEに割り当てられる余地のある各制御チャネル要素上にマッピングされた受信データに、1つの割り当てられた制御チャネル要素に対応し且つ制御チャネル要素群内におけるその制御チャネル要素の位置に対応するスクランブルシーケンスを乗算する。
【0232】
列507と行503との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「100」は、第2の電気通信装置UE2に割り当てられることが予想される制御チャネル要素群の第1の制御チャネル要素に対応するスクランブルシーケンスである。
【0233】
列508と行503との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「011」は、第2の電気通信装置UE2に割り当てられることが予想される制御チャネル要素群の第2の制御チャネル要素に対応するスクランブルシーケンスである。
【0234】
列509と行503との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「110」は、第2の電気通信装置UE2に割り当てられることが予想される制御チャネル要素群の第3の制御チャネル要素に対応するスクランブルシーケンスである。
【0235】
列510と行503との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「111」は、第2の電気通信装置UE2に割り当てられることが予想される制御チャネル要素群の第4の制御チャネル要素に対応するスクランブルシーケンスである。
【0236】
行504は、各受信制御チャネル要素上にマッピングされたそれぞれの受信データに対して第2の電気通信装置UE2により実行されたマスキングの結果を示す。
【0237】
行504に示すように、結果「000」又は「011」又は「011」又は「110」のいずれも、行500に示すCRCと結合された情報の符号化及び変調されたものによって形成されたデータに対応しない。各制御チャネル要素について得られた復号メトリックは、その結果、低い値を有する。
【0238】
各第2の電気通信装置UEは、その第2の電気通信装置に割り当てられる余地のある少なくとも1つの制御チャネル要素から成る各可能なサブセットの各制御チャネル要素上にマッピングされた受信データに、少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセットに含まれる制御チャネル要素の個数に対応し且つ制御チャネル要素群内におけるその制御チャネル要素の位置に対応する1つのスクランブルシーケンスを乗算する。
【0239】
列507と行505との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「010」は、2つの制御チャネル要素から成るサブセットが第2の電気通信装置UE2に割り当てられるときに、制御チャネル要素群の第1の制御チャネル要素に対応するスクランブルシーケンスである。
【0240】
列508と行505との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「000」は、2つの制御チャネル要素から成るサブセットが第2の電気通信装置UE2に割り当てられるときに、制御チャネル要素群の第2の制御チャネル要素に対応するスクランブルシーケンスである。
【0241】
列509と行505との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「111」は、2つの制御チャネル要素から成るサブセットが第2の電気通信装置UE2に割り当てられるときに、制御チャネル要素群の第3の制御チャネル要素に対応するスクランブルシーケンスである。
【0242】
列510と行505との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「011」は、2つの制御チャネル要素から成るサブセットが第2の電気通信装置UE2に割り当てられるときに、制御チャネル要素群の第4の制御チャネル要素に対応するスクランブルシーケンスである。
【0243】
行506は、各受信制御チャネル要素上にマッピングされたそれぞれの受信データに対して第2の電気通信装置UE2により実行されたマスキングの結果を示す。
【0244】
行506に示すように、結果「110」及び「000」は、行500に示すCRCと結合された情報の符号化及び変調されたものによって形成されたデータに対応しない。第1の制御チャネル要素及び第2の制御チャネル要素で構成されるサブセットについて得られた復号メトリックは、その結果、低い値を有する。結果「010」は、行500に示すCRCと結合された情報の符号化及び変調されたものによって形成されたデータに対応する。第3の制御チャネル要素及び第4の制御チャネル要素で構成されるサブセットについて得られた復号メトリックは、その結果、高い値を有する。
【0245】
ここで、図5の例は、簡単にするために、3ビット長を有する、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものしか使用していないが、実際には、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものは、より多くのビットによって表されることを理解できることに留意しなければならない。
【0246】
図6は、本発明の第3の実現モードによる、制御チャネル要素に対して第1の電気通信装置及び第2の電気通信装置により実行される異なる複数のオペレーションを示す。
【0247】
第3の実現モードによれば、第1の電気通信装置BSによって第2の電気通信装置UEに割り当てられているか又は割り当てられる余地のある制御チャネル要素の各可能な個数に、少なくとも1つのランダム化機能から成る1つのサブセットが関連付けられる。
【0248】
少なくとも1つのランダム化機能から成る各サブセットは、第2の電気通信装置UEに割り当てられているか又は割り当てられる余地のある少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセットにおける制御チャネル要素の個数に等しい個数のランダム化機能を含む。
【0249】
各ランダム化機能は、少なくとも1つのランダム化機能から成るサブセットにおける所与の位置を有する。
【0250】
少なくとも1つのランダム化機能から成るサブセットの或る位置におけるランダム化機能は、その少なくとも1つのランダム化機能から成るサブセットにおけるそのランダム化機能の位置と、割り当てられているか又は割り当てられる余地のある少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセットにおいて同じ位置を有する制御チャネル要素に含められるか又は含められているデータを処理するのに使用されるランダム化機能である。
【0251】
少なくとも1つのランダム化機能から成るサブセットは、その結果、そのサブセットが含むランダム化機能及びそのサブセットが含むランダム化機能のそれぞれの位置に従って定義される。
【0252】
ランダム化機能の2つのサブセットが同じ位置に同じランダム化機能を含む場合、それらの2つのサブセットは同一である。
【0253】
第1の電気通信装置BSのカバレッジエリア50内に複数の第2の電気通信装置UEが含まれるとき、第1の電気通信装置BSによって1つの第2の電気通信装置UEに割り当てられた制御チャネル要素の各可能な個数及び各第2の電気通信装置UEに、少なくとも1つのランダム化機能から成る1つのサブセットが関連付けられる。
【0254】
各第2の電気通信装置UEに関連付けられる少なくとも1つのランダム化機能から成る各サブセットは、他の第2の電気通信装置UEに関連付けられる少なくとも1つのランダム化機能から成る各サブセットとは異なる。
【0255】
少なくとも1つのランダム化機能から成るサブセットにおけるすべてのランダム化機能は、それよりも多くのランダム化機能を有する少なくとも1つのランダム化機能から成る別のサブセットにおいては決して連続していない。
【0256】
図6は、1つ又は2つの制御チャネル要素を各第2の電気通信装置UEに割り当てることができる一例において、ランダム化機能がスクランブルシーケンスであるときに実行される異なる複数のオペレーションを開示する。
【0257】
図6の例では、2つの制御チャネル要素が各第2の電気通信装置UE1及びUE2に割り当てられる。
【0258】
行600〜602に示すオペレーションは、第1の電気通信装置BSによって実行され、行603〜610に示すオペレーションは、第2の電気通信装置UE2によって実行される。
【0259】
行600は、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものによって形成されたデータを示す。
【0260】
行601は、マスクとして使用されるスクランブルシーケンスの例を示す。ここで、異なる複数のスクランブルシーケンスが所与の第2の電気通信装置UEに割り当てられることに留意しなければならない。各スクランブルシーケンスは、1つの第2の電気通信装置UEについて、その第2の電気通信装置UEに割り当てられた制御チャネル要素の個数に従い、且つその第2の電気通信装置UEに割り当てられた少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセット内における、制御チャネル要素の位置に従い決定される。複数の第2の電気通信装置UEがカバレッジエリア50内に含まれるとき、各スクランブルシーケンスは、そのスクランブルシーケンスが割り当てられる第2の電気通信装置UEに従って決定される。
【0261】
行602は、第1の電気通信装置BSが、例としてブール排他的ORを使用して、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものにより形成されたデータを、上記で開示したように決定されたスクランブルシーケンスによってスクランブルした結果を示す。スクランブルされたデータは、制御チャネル要素上にマッピングされる。
【0262】
行603、605、607、及び609は、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた制御チャネル要素の予想個数に従って、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものにより形成されたデータをスクランブル解除するための、第2の電気通信装置UE2によって決定されたスクランブル解除シーケンスを示す。
【0263】
行604、606、608、及び610は、第2の電気通信装置UE2が、行603、605、607、及び609にそれぞれ示すスクランブル解除シーケンスによって、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものをスクランブル解除した結果を示す。
【0264】
行600〜602と列611との交差箇所は、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第1の制御チャネル要素について第1の電気通信装置BSにより実行されるオペレーションを示し、行600〜602と列612との交差箇所は、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第2の制御チャネル要素について第1の電気通信装置BSにより実行されるオペレーションを示す。
【0265】
行600〜602と列613との交差箇所は、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第3の制御チャネル要素について第1の電気通信装置BSにより実行されるオペレーションを示し、行600〜602と列614との交差箇所は、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第4の制御チャネル要素について第1の電気通信装置BSにより実行されるオペレーションを示す。
【0266】
ここで、図6の例によれば、制御チャネル要素は連続しているが、制御チャネル要素は、本発明では必ずしも連続していないことに留意しなければならない。
【0267】
列611と行601との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「1101」は、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた2つの制御チャネル要素から成るサブセットにおいて1番目の位置を有する制御チャネル要素について選択されたスクランブルシーケンスである。
【0268】
列612と行601との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「1001」は、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた2つの制御チャネル要素から成るサブセットにおいて2番目の位置を有する制御チャネル要素について選択されたスクランブルシーケンスである。
【0269】
列613と行601との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「0111」は、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた2つの制御チャネル要素から成るサブセットにおいて1番目の位置を有する制御チャネル要素について選択されたスクランブルシーケンスである。
【0270】
列614と行601との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「0011」は、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた2つの制御チャネル要素から成るサブセットにおいて2番目の位置を有する制御チャネル要素について選択されたスクランブルシーケンスである。
【0271】
図6の例によれば、第1の電気通信装置BSは、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第1の制御チャネル要素に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたもの「0001」をマッピングすることを意図し、その符号化及び変調された情報をスクランブルシーケンス「1101」によってマスキングし、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第1の制御チャネル要素上にマッピングされた値「1100」を得る。
【0272】
第1の電気通信装置BSは、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第2の制御チャネル要素に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものの複製「0001」をマッピングすることを意図し、その符号化及び変調された情報の複製をスクランブルシーケンス「1001」によってマスキングし、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第2の制御チャネル要素上にマッピングされた値「1000」を得る。
【0273】
第1の電気通信装置BSは、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第3の制御チャネル要素に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたもの「0010」をマッピングすることを意図し、その符号化及び変調された情報をスクランブルシーケンス「0111」によってマスキングし、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第3の制御チャネル要素上にマッピングされた値「0101」を得る。
【0274】
第1の電気通信装置BSは、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第4の制御チャネル要素に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものの複製「0010」をマッピングすることを意図し、その符号化及び変調された情報の複製をスクランブルシーケンス「0011」によってマスキングし、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第4の制御チャネル要素上にマッピングされた値「0001」を得る。
【0275】
各第2の電気通信装置UEは、制御チャネル要素上にマッピングされたすべてのデータを受信する。
【0276】
第3の実現モードによれば、単一の制御チャネル要素が第2の電気通信装置UEに割り当てられる場合、第2の電気通信装置UEによって受信された制御チャネル要素群の各第2の制御チャネル要素にマッピングされたデータに乗算を行うのに使用される、スクランブルシーケンスと同じスクランブルシーケンスは、1つの制御チャネル要素から成るサブセット内における、割り当てられているか又は割り当てられる余地のある制御チャネル要素の位置に従って選択される。
【0277】
行603に示すスクランブルシーケンス「1100」は、第2の電気通信装置UE2に割り当てられることが予想される1つの制御チャネル要素に対応するスクランブルシーケンスである。
【0278】
行604は、各受信制御チャネル要素上にマッピングされたそれぞれの受信データに対して第2の電気通信装置UE2により実行されたマスキングの結果を示す。
【0279】
行604に示すように、結果「0000」又は「0100」又は「1001」又は「1101」のいずれも、行600に示すCRCと結合された情報の符号化及び変調されたものによって形成されたデータに対応しない。各制御チャネル要素について得られた復号メトリックは、その結果、低い値を有する。
【0280】
各第2の電気通信装置UEは、その第2の電気通信装置に割り当てられる余地のある少なくとも1つの制御チャネル要素から成る各可能なサブセットの各制御チャネル要素上にマッピングされた受信データに、そのサブセットに含まれる制御チャネル要素の個数に対応し且つ少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセット内におけるその制御チャネル要素の位置に対応するその第2の電気通信装置UEのスクランブルシーケンスを乗算する。
【0281】
列611と行605との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「0111」は、2つの制御チャネル要素から成るサブセットが第2の電気通信装置UE2に割り当てられるときに、少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセットの第1の制御チャネル要素に対応するスクランブルシーケンスである。
【0282】
列612と行605との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「0011」は、2つの制御チャネル要素から成るサブセットが第2の電気通信装置UE2に割り当てられるときに、少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセットの第2の制御チャネル要素に対応するスクランブルシーケンスである。
【0283】
行606は、各受信制御チャネル要素上にマッピングされたそれぞれの受信データに対して第2の電気通信装置UE2により実行されたマスキングの結果を示す。
【0284】
行606に示すように、結果「0111」及び「1011」は、行600に示すCRCと結合された情報の符号化及び変調されたものによって形成されたデータに対応しない。
【0285】
制御チャネル要素群の第1の制御チャネル要素及び第2の制御チャネル要素で構成されるサブセットについて得られた復号メトリックは、その結果、低い値を有する。
【0286】
列612と行607との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「0111」が、その後、前述したシーケンス「0011」の代わりに制御チャネル要素群の第2の制御チャネル要素のために使用される。
【0287】
ここで、図6の例は、簡単にするために、4ビット長を有する、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものしか使用していないが、実際には、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものは、より多くのビットによって表されることを理解できることに留意しなければならない。
【0288】
図7は、本発明の第4の実現モードによる、制御チャネル要素に対して第1の電気通信装置及び第2の電気通信装置により実行される異なる複数のオペレーションを示す。
【0289】
第4の実現モードによれば、第1の電気通信装置BSによって第2の電気通信装置UEに割り当てられているか又は割り当てられる余地のある制御チャネル要素の各可能な個数、及び制御チャネル要素群内における、割り当てられているか又は割り当てられる余地のある制御チャネル要素の各可能な位置に、少なくとも1つのランダム化機能から成る1つのサブセットが関連付けられる。
【0290】
少なくとも1つのランダム化機能から成る各サブセットは、第2の電気通信装置に割り当てられているか又は割り当てられる余地のある、少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセットにおける制御チャネル要素の個数に等しい個数のランダム化機能を含む。
【0291】
各ランダム化機能は、少なくとも1つのランダム化機能から成るサブセットにおける所与の位置を有する。
【0292】
少なくとも1つのランダム化機能から成るサブセットの或る位置におけるランダム化機能は、その少なくとも1つのランダム化機能から成るサブセットにおけるそのランダム化機能の位置と、割り当てられているか又は割り当てられる余地のある少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセットにおいて同じ位置を有する制御チャネル要素に含められるか又は含められているデータを処理するのに使用されるランダム化機能である。
【0293】
少なくとも1つのランダム化機能から成るサブセットは、その結果、そのサブセットが含むランダム化機能及びそのサブセットが含むランダム化機能のそれぞれの位置に従って定義される。
【0294】
ランダム化機能の2つのサブセットが同じ位置に同じランダム化機能を含む場合、それらの2つのサブセットは同一である。
【0295】
第1の電気通信装置BSのカバレッジエリア50内に複数の第2の電気通信装置UEが含まれるとき、第1の電気通信装置BSによって1つの第2の電気通信装置UEに割り当てられた制御チャネル要素の各可能な個数、及び第1の電気通信装置BSによって1つの第2の電気通信装置UEに割り当てられた制御チャネル要素の各可能な位置、及び各第2の電気通信装置UEに、少なくとも1つのランダム化機能から成る1つのサブセットが関連付けられる。
【0296】
各第2の電気通信装置UEに関連付けられる少なくとも1つのランダム化機能から成る各サブセットは、他の第2の電気通信装置UEに関連付けられる少なくとも1つのランダム化機能から成る各サブセットとは異なる。
【0297】
少なくとも1つの制御チャネル要素から成る関連付けられるサブセットの1つ又は複数の制御チャネル要素上にマッピングされているか又はマッピングされることが意図されるデータを処理するのに使用される、ランダム化機能又は少なくとも1つのランダム機能から成るサブセットのすべてのランダム化機能は、制御チャネル要素群において同じ位置を有する1つ又は複数の制御チャネル要素上にマッピングされているか又はマッピングされることが意図されるデータを処理するのに使用される1つ又は複数のランダム化機能と等しくない可能性がある。この1つ又は複数のランダム化機能は、同じ個数又はより多くの個数の制御チャネル要素を有する少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセットに関連付けられる少なくとも1つのランダム化機能から成る別のサブセットに属する。
【0298】
図7は、1つ又は2つの制御チャネル要素を各第2の電気通信装置UEに割り当てることができる一例において、ランダム化機能がスクランブルシーケンスであるときに実行される異なる複数のオペレーションを開示する。
【0299】
図7の例では、2つの制御チャネル要素が各第2の電気通信装置UE1及びUE2に割り当てられる。
【0300】
行700〜702に示すオペレーションは、第1の電気通信装置BSによって実行され、行703〜710に示すオペレーションは、第2の電気通信装置UE2によって実行される。
【0301】
行700は、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものによって形成されたデータを示す。
【0302】
行701は、マスクとして使用されるスクランブルシーケンスの例を示す。ここで、異なる複数のスクランブルシーケンスが所与の第2の電気通信装置UEに割り当てられることに留意しなければならない。
【0303】
各スクランブルシーケンスは、1つの第2の電気通信装置UEについて、その第2の電気通信装置UEに割り当てられた制御チャネル要素の個数に従い、その第2の電気通信装置UEに割り当てられた少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセット内における、制御チャネル要素の位置に従い、且つ制御チャネル要素群内における、その第2の電気通信装置UEに割り当てられた各制御チャネル要素の位置に従い決定される。複数の第2の電気通信装置UEがカバレッジエリア50内に含まれるとき、各スクランブルシーケンスは、そのスクランブルシーケンスが割り当てられる第2の電気通信装置UEに従って決定される。
【0304】
行702は、第1の電気通信装置BSが、例としてブール排他的ORを使用して、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものにより形成されたデータを、上記で開示したように決定されたスクランブルシーケンスによってスクランブルした結果を示す。スクランブルされたデータは、制御チャネル要素上にマッピングされる。
【0305】
行703、705、707、及び709は、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた制御チャネル要素の予想個数に従って、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものにより形成されたデータをスクランブル解除又はマスキングするための、第2の電気通信装置UE2によって決定されたスクランブル解除シーケンスを示す。
【0306】
行704、706、708、及び710は、第2の電気通信装置UE2が、行703、705、707、及び709にそれぞれ示すスクランブル解除シーケンスによって、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものをスクランブル解除した結果を示す。
【0307】
行700〜702と列711との交差箇所は、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第1の制御チャネル要素について第1の電気通信装置BSにより実行されるオペレーションを示し、行700〜702と列712との交差箇所は、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第2の制御チャネル要素について第1の電気通信装置BSにより実行されるオペレーションを示す。
【0308】
行700〜702と列713との交差箇所は、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第3の制御チャネル要素について第1の電気通信装置BSにより実行されるオペレーションを示し、行700〜702と列714との交差箇所は、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第4の制御チャネル要素について第1の電気通信装置BSにより実行されるオペレーションを示す。
【0309】
ここで、図7の例によれば、制御チャネル要素は連続しているが、制御チャネル要素は、本発明では必ずしも連続していないことに留意しなければならない。
【0310】
列711と行701との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「1101」は、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた2つの制御チャネル要素から成るサブセットにおける1番目の位置及び制御チャネル要素群における1番目の位置を有する制御チャネル要素について選択されたスクランブルシーケンスである。
【0311】
列712と行701との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「1001」は、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた2つの制御チャネル要素から成るサブセットにおける2番目の位置及び制御チャネル要素群における2番目の位置を有する制御チャネル要素について選択されたスクランブルシーケンスである。
【0312】
列713と行701との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「0111」は、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた2つの制御チャネル要素から成るサブセットにおける1番目の位置及び制御チャネル要素群における3番目の位置を有する制御チャネル要素について選択されたスクランブルシーケンスである。
【0313】
列714と行701との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「0011」は、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた2つの制御チャネル要素から成るサブセットにおける2番目の位置及び制御チャネル要素群における4番目の位置を有する制御チャネル要素について選択されたスクランブルシーケンスである。
【0314】
図7の例によれば、第1の電気通信装置BSは、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第1の制御チャネル要素に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたもの「0001」をマッピングすることを意図し、その符号化及び変調された情報をスクランブルシーケンス「1101」によってマスキングし、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第1の制御チャネル要素上にマッピングされた値「1100」を得る。
【0315】
第1の電気通信装置BSは、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第2の制御チャネル要素に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものの複製「0001」をマッピングすることを意図し、その符号化及び変調された情報の複製をスクランブルシーケンス「1001」によってマスキングし、第2の電気通信装置UE1に割り当てられた第2の制御チャネル要素上にマッピングされた値「1000」を得る。
【0316】
第1の電気通信装置BSは、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第3の制御チャネル要素に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたもの「0010」をマッピングすることを意図し、その符号化及び変調された情報をスクランブルシーケンス「0111」によってマスキングし、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第3の制御チャネル要素上にマッピングされた値「0101」を得る。
【0317】
第1の電気通信装置BSは、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第4の制御チャネル要素に、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものの複製「0010」をマッピングすることを意図し、その符号化及び変調された情報の複製をスクランブルシーケンス「0011」によってマスキングし、第2の電気通信装置UE2に割り当てられた第4の制御チャネル要素上にマッピングされた値「0001」を得る。
【0318】
各第2の電気通信装置は、制御チャネル要素上にマッピングされたすべてのデータを受信する。
【0319】
第4の実現モードによれば、単一の制御チャネル要素が第2の電気通信装置UEに割り当てられる場合、異なる複数のスクランブルシーケンスが、第2の電気通信装置UEによって受信された制御チャネル要素群の各制御チャネル要素上にマッピングされたデータに乗算を行うのに使用される。これらのスクランブルシーケンスは、制御チャネル要素群内における制御チャネル要素の位置に従って決定される。
【0320】
列711と行703との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「1100」は、第2の電気通信装置UE2に割り当てられることが予想される制御チャネル要素群の第1の制御チャネル要素に対応するスクランブルシーケンスである。
【0321】
列712と行703との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「0101」は、第2の電気通信装置UE2に割り当てられることが予想される制御チャネル要素群の第2の制御チャネル要素に対応するスクランブルシーケンスである。
【0322】
列713と行703との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「0110」は、第2の電気通信装置UE2に割り当てられることが予想される制御チャネル要素群の第3の制御チャネル要素に対応するスクランブルシーケンスである。
【0323】
列714と行703との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「1111」は、第2の電気通信装置UE2に割り当てられることが予想される制御チャネル要素群の第4制御チャネル要素に対応するスクランブルシーケンスである。
【0324】
行704は、各受信制御チャネル要素上にマッピングされたそれぞれの受信データに対して第2の電気通信装置UE2により実行されたマスキングの結果を示す。
【0325】
行704に示すように、結果「0000」又は「1101」又は「0011」又は「1110」のいずれも、行700に示すCRCと結合された情報の符号化及び変調されたものによって形成されたデータに対応しない。各制御チャネル要素について得られた復号メトリックは、その結果、低い値を有する。
【0326】
各第2の電気通信装置UEは、その第2の電気通信装置に割り当てられる余地のある少なくとも1つの制御チャネル要素から成る各可能なサブセットの各制御チャネル要素上にマッピングされた受信データに、制御チャネル要素から成るそのサブセットに含まれる制御チャネル要素の個数に対応し且つ少なくとも1つの制御チャネル要素から成るそのサブセット内におけるその制御チャネル要素の位置に対応し且つ制御チャネル要素群内におけるその制御チャネル要素の位置に対応する1つのスクランブルシーケンスを乗算する。
【0327】
列711と行705との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「0110」は、2つの制御チャネル要素から成るサブセットが第2の電気通信装置UE2に割り当てられるときに少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセットの第1の制御チャネル要素に対応し、且つ制御チャネル要素群の第1の制御チャネル要素に対応するスクランブルシーケンスである。
【0328】
列712と行705との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「0011」は、2つの制御チャネル要素から成るサブセットが第2の電気通信装置UE2に割り当てられるときに少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセットの第2の制御チャネル要素に対応し、且つ制御チャネル要素群の第2の制御チャネル要素に対応するスクランブルシーケンスである。
【0329】
行706は、各受信制御チャネル要素上にマッピングされたそれぞれの受信データに対して第2の電気通信装置UE2により実行されたマスキングの結果を示す。
【0330】
行606に示すように、結果「0110」及び「1011」は、行700に示すCRCと結合された情報の符号化及び変調されたものによって形成されたデータに対応しない。制御チャネル要素群の第1の制御チャネル要素及び第2の制御チャネル要素で構成されるサブセットについて得られた復号メトリックは、その結果、低い値を有する。
【0331】
列712と行707との交差箇所に示すスクランブルシーケンス「0100」が、その後、シーケンス「0011」の代わりに制御チャネル要素群の第2の制御チャネル要素のために使用され、少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセットの第1の制御チャネル要素に対応する。
【0332】
ここで、図7の例は、簡単にするために、4ビット長を有する、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものしか使用していないが、実際には、CRCと結合された情報の符号化及び変調されたものは、より多くのビットによって表されることを理解できることに留意しなければならない。
【0333】
図10は、本発明による第1の電気通信装置によって実行されるアルゴリズムを示す。
【0334】
より正確に言えば、本アルゴリズムは、第1の電気通信装置のプロセッサ200によって実行される。
【0335】
ステップS1000において、プロセッサ200は、少なくとも1つの宛先に少なくとも1つの制御チャネル要素(control channel element)(CCE)を割り当てるために、少なくとも1つの宛先を選択する。その宛先又は各宛先は、第2の電気通信装置UEであり且つ/又は少なくとも1つの第2の電気通信装置UEによって実行される少なくとも1つのアプリケーションである。例として、プロセッサ200は、第2の電気通信装置UE1及びUE2を選択する。
【0336】
次のステップS1001において、プロセッサ200は第1の宛先を選択する。例として、プロセッサ200は第2の電気通信装置UE1を選択する。
【0337】
次のステップS1002において、プロセッサ200は、選択された宛先に割り当てられる制御チャネル要素に含まれる情報を繰り返す必要があるか否かを検査する。その宛先に割り当てられる制御チャネル要素に含まれる情報を繰り返す必要がある場合、プロセッサ200はステップS1004に移動する。そうでない場合、プロセッサ200はステップS1003に移動する。
【0338】
図1の例によれば、第2の電気通信装置UE1は、第1の電気通信装置BSから遠くにあり、プロセッサ200は、その結果、ステップS1004に移動する。
【0339】
ステップS1004において、プロセッサ200は、宛先に割り当てられる制御チャネル要素に含まれる情報を繰り返す必要がある回数を決定する。
【0340】
ステップS1005において、プロセッサ200は、決定された回数の制御チャネル要素を、選択された宛先に割り当てる。
【0341】
その後、プロセッサ200は、ステップS1006に移動し、ステップS1000において選択されたすべての宛先が処理されたか否かを検査する。ステップS1000において選択されたすべての宛先が処理された場合、プロセッサ200はステップS1008に移動する。そうでない場合、プロセッサ200はステップS1007に移動する。
【0342】
プロセッサ200は、ステップS1007において別の宛先を選択し、ステップS1000において選択されたすべての宛先が処理されるまで、ステップS1002〜S1006によって構成されるループを実行する。
【0343】
ここで、一変形では、ステップS1004及びS1000は、本アルゴリズムの最初のステップにおいて同時に実行されることに留意しなければならない。
【0344】
ステップS1008において、プロセッサ200は、各制御チャネル要素の情報を決定する。この情報は、例として、畳み込み符号化及び/若しくはターボ符号化のようなチャネル符号化、並びに/又は変調方式、並びに/又はチャネル要素群のロケーション、並びに/又はその制御チャネル要素が割り当てられる第2の電気通信装置UEによって使用される時空間符号を表す。
【0345】
次のステップS1009において、プロセッサ200は、各情報について、その情報の巡回冗長検査(a cyclic redundancy checksum)(CRC)を計算する。一変形では、CRCは、無線インターフェース206によって計算される。
【0346】
次のステップS1010において、プロセッサ200は、CRCと結合された各情報を符号化するように無線インターフェース206に命令し、ステップS1011において、CRCと結合された情報の各符号化されたものを変調するように無線インターフェース206に命令する。
【0347】
次のステップS1012において、プロセッサ200は、制御チャネル要素群における1番目の位置にある制御チャネル要素を選択する。
【0348】
次のステップS1013において、プロセッサ200は、選択された制御チャネル要素が割り当てられる第2の電気通信装置UEを識別する。
【0349】
次のステップS1014において、プロセッサ200は、ステップS1013において識別された第2の電気通信装置UEに割り当てられた少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセットにおける制御チャネル要素の個数を識別する。
【0350】
次のステップS1015において、プロセッサ200は、ステップS1013において識別された第2の電気通信装置UEに割り当てられた各制御チャネル要素の、制御チャネル要素群内における位置を識別し、且つ/又はステップS1013において識別された第2の電気通信装置UEに割り当てられた各制御チャネル要素の、少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセット内における位置を識別する。
【0351】
次のステップS1016において、プロセッサ200は、選択された制御チャネル要素について、CRCと結合された情報の変調及び符号化されたものにより形成されたデータに対して適用されるランダム化機能を選択する。スクランブルシーケンス又はインタリーブ機能のようなランダム化機能は、図4〜図7を参照して開示したような本発明の第1の実現モード又は第2の実現モード又は第3の実現モード又は第4の実現モードに従って選択される。
【0352】
次のステップS1017において、プロセッサ200は、CRCと結合された情報の変調及び符号化されたものを、選択されたランダム化機能によって処理する。
【0353】
次のステップS1018において、プロセッサ200は、すべての制御チャネル要素が処理されたか否かを検査する。すべての制御チャネル要素が処理された場合、プロセッサ200はステップS1020に移動する。そうでない場合、プロセッサ200はステップS1019に移動し、制御チャネル要素群における次の制御チャネル要素を選択する。
【0354】
プロセッサ200は、すべての制御チャネル要素が処理されるまで、ステップS1013〜S1019によって構成されるループを実行する。
【0355】
ステップS1020において、プロセッサ200は、処理された各データを、その後転送されるそれぞれの制御チャネル要素上にマッピングする。
【0356】
ここで、宛先が、所与の第2の電気通信装置UEによって実行されるアプリケーションであるとき、プロセッサ200は、同じ第2の電気通信装置UEによって実行される少なくとも2つのアプリケーションを選択できることに留意しなければならない。
【0357】
図11は、本発明による各第2の電気通信装置によって実行されるアルゴリズムを示す。
【0358】
より正確に言えば、本アルゴリズムは、各第2の電気通信装置UEのプロセッサ300によって実行される。
【0359】
ステップS1100において、無線インターフェース306によって、制御チャネル要素上にマッピングされた受信データの受信がプロセッサ300に通知される。
【0360】
次のステップS1101において、プロセッサ300は、図8の例で開示したものの中から少なくとも1つの制御チャネル要素CCEから成る第1のサブセットを選択する。
【0361】
次のステップS1102において、プロセッサ300は、選択された制御チャネル要素又は選択されたサブセットの各制御チャネル要素について、ランダム化機能を得る。このランダム化機能は、スクランブル解除シーケンス又はインタリーブ解除機能である。
【0362】
各制御チャネル要素について、プロセッサ300は、ステップS1101において選択された制御チャネル要素の個数に対応するランダム化機能をRAMメモリ又はROMメモリから読み出す。本発明のいくつかの実現モードによれば、プロセッサ300は、制御チャネル要素の、制御チャネル要素群内における位置にも対応し、且つ/又は制御チャネル要素の、少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセット内における位置にも対応するランダム化機能をRAMメモリ又はROMメモリから読み出す。
【0363】
次のステップS1103において、プロセッサ300は、選択された1つ又は複数の制御チャネル要素上にマッピングされた受信データを、ステップS1102において得られた1つ又は複数のランダム化機能によって処理するように無線インターフェース306に命令する。
【0364】
次のステップS1104において、プロセッサ300は、ステップS1101において選択された各制御チャネル要素に含まれるシンボルの少なくとも一部に対して累算を求める。
【0365】
図9は、制御チャネル要素群が6つの制御チャネル要素を含む一例における制御チャネル要素群の各制御チャネル要素に含まれるシンボルの一例を開示する。
【0366】
図9の例では、制御チャネル要素群は、6つの制御チャネル要素CCE1〜CCE6を含む。各制御チャネル要素は、4つのシンボルで構成される。
【0367】
図9に示すシンボルは、受信データの処理後のシンボルである。ランダム化機能がインタリーブ解除機能であるとき、図9に示すシンボルは、インタリーブ解除されたものである。
【0368】
制御チャネル要素CCE2は、シンボルS1CCE2〜S4CCE2で構成され、制御チャネル要素CCE3は、シンボルS1CCE3〜S4CCE3で構成され、制御チャネル要素CCE4は、シンボルS1CCE4〜S4CCE4で構成され、制御チャネル要素CCE5は、シンボルS1CCE5〜S4CCE5で構成される。
【0369】
例として、ステップS1101において、制御チャネル要素CCE2〜CCE5で構成されるサブセットが選択される場合、プロセッサ300は、受信データの処理後に、同じ位置を有する4つのシンボルの少なくとも一部の累算を実行する。
【0370】
例として、制御チャネル要素CCE2〜CCE5の2つの第1のシンボルに対して部分的な累算が実行される場合、プロセッサ300は、制御チャネル要素CCE2の第1のシンボルS1CCE2の累算、制御チャネル要素CCE3の第1のシンボルS1CCE3の累算、制御チャネル要素CCE4の第1のシンボルS1CCE4の累算、及び制御チャネル要素CCE5の第1のシンボルS1CCE5の累算を実行する。プロセッサ300は、制御チャネル要素CCE2の第2のシンボルS2CCE2の累算、制御チャネル要素CCE3の第2のシンボルS2CCE3の累算、制御チャネル要素CCE4の第2のシンボルS2CCE4の累算、及び制御チャネル要素CCE5の第2のシンボルS2CCE5の累算を実行する。
【0371】
完全な累算が実行される場合、プロセッサ300は、制御チャネル要素CCE2の第1のシンボルS1CCE2の累算、制御チャネル要素CCE3の第1のシンボルS1CCE3の累算、制御チャネル要素CCE4の第1のシンボルS1CCE4の累算、及び制御チャネル要素CCE5の第1のシンボルS1CCE5の累算を実行するによって、制御チャネル要素CCE2〜CCE5の累算を求める。プロセッサ300は、制御チャネル要素CCE2の第2のシンボルS2CCE2の累算、制御チャネル要素CCE3の第2のシンボルS2CCE3の累算、制御チャネル要素CCE4の第2のシンボルS2CCE4の累算、及び制御チャネル要素CCE5の第2のシンボルS2CCE5の累算を実行する。プロセッサ300は、制御チャネル要素CCE2の第3のシンボルS3CCE2の累算、制御チャネル要素CCE3の第3のシンボルS3CCE3の累算、制御チャネル要素CCE4の第3のシンボルS3CCE4の累算、及び制御チャネル要素CCE5の第3のシンボルS3CCE5の累算を実行する。プロセッサ300は、制御チャネル要素CCE2の第4のシンボルS4CCE2の累算、制御チャネル要素CCE3の第4のシンボルS4CCE3の累算、制御チャネル要素CCE4の第4のシンボルS4CCE4の累算、及び制御チャネル要素CCE5の第4のシンボルS4CCE5の累算を実行する。
【0372】
加法的白色ガウス雑音チャネル(an additive white Gaussian noise channel)(AWGN)の場合、累算は加算である。フェージングチャネルの場合、累算は最大比合成(a maximum ratio combining)(MRC)であり、(スカラーによる)シンボルごとの等化が実施される。この等化は、ゼロフォーシング、最小平均二乗誤差合成(minimum mean square error combining)(MMSEC)、等利得合成(equal-gain combining)(EGC)、又はMRCとすることができる。
【0373】
次のステップS1105において、プロセッサ300は、累算ステップの結果の復調を実行するように無線インターフェース306に命令する。
【0374】
この復調は、累算ステップに従って部分的であるか又は完全である。
【0375】
次のステップS1106において、プロセッサ300は、復調されたシンボルに対して復号メトリック計算ステップを実行するように無線インターフェース306に命令する。この復号メトリックは、処理された受信データの復調されたもの及びコード構造の妥当性と共に増加するものである。
【0376】
例として、ビタビ復号の場合、復号メトリックは、数回のビタビ復号ステップの後のトレリスの状態(trellis states)の少なくとも一部におけるメトリックの2乗の合計若しくはメトリックの分散であるか、又は数回のビタビ復号ステップの後のトレリスの状態の少なくとも一部の中で最良のメトリックであるか、又は数回のビタビ復号ステップの後のトレリスの状態の少なくとも一部におけるメトリックの合計若しくは平均であるか、又は数回のビタビ復号ステップNstepの後のビタビ復号ステップNstep−Xにおける残存したパスの異なる状態の個数である。符号構造のプロパティにより、Xが符号の拘束長と比較して十分に高い場合には、異なる状態の個数は1に等しくなるはずである。
【0377】
ステップS1107において、プロセッサ300は、ステップS1106において求められた復号メトリックを正規化する。
【0378】
復号メトリックが、前掲したようなメトリックの、2乗の合計若しくは分散又は最良のメトリック又は合計若しくは平均である場合、マルチパスチャネルでは、これらのメトリックは、B.Y+N0の形態となる。ここで、Bはマルチパスチャネル特性に依存し(例えば、Bは、符号化ビットが受けた等価なチャネル係数の合計とすることができる)、N0は、復号メトリックが受けた付加雑音の雑音分散である。
【0379】
異なるサブセットについて比較可能な正規化メトリックYを得るために、復号メトリックからN0を減算することができ、その後、結果はBによって除算される。
【0380】
次のステップS1108において、プロセッサ300は、処理されていない少なくとも1つの制御チャネル要素から成る少なくとも1つのサブセットがあるか否かをチェックする。
【0381】
処理されていない少なくとも1つの制御チャネル要素から成る少なくとも1つのサブセットがある場合、プロセッサ300は、ステップS1109に移動し、少なくとも1つの制御チャネル要素から成る別のサブセットを選択し、ステップS1102に戻る。
【0382】
制御チャネル要素のすべてのサブセットが処理された場合、プロセッサ300はステップS1110に移動する。
【0383】
ステップS1110において、プロセッサ300は、最も大きな正規化メトリックから最も小さな正規化メトリックへ正規化メトリックを順序付ける。
【0384】
次のステップS1111において、プロセッサ300は、選択された正規化メトリックが計算される少なくとも1つの制御チャネル要素から成る対応するサブセットを有する最も大きな正規化結果を選択する。
【0385】
累算、復調、及び復号がシンボルの一部に対しステップS1104、S1105、及び1106において実行され、且つ累算が記憶された場合には、プロセッサ300は、次のステップS1112において、累算、復調、及び復号を完了するように無線インターフェース306に命令する。
【0386】
復号結果が記憶されていない場合、プロセッサ300は、ステップS1111において選択された各制御チャネル要素に含まれるシンボルの累算、復調、及び復号を実行するように無線インターフェース306に命令する。
【0387】
ここで、ステップS1104において、ステップS1111において選択された各制御チャネル要素に含まれるすべてのシンボルの復号結果が実行されて記憶された場合、プロセッサ300は、ステップS1112を実行せず、ステップS1115に移動することに留意しなければならない。
【0388】
次のステップS1115において、プロセッサ300は、累算ステップの復調復号結果の巡回冗長検査を計算する。一変形では、巡回冗長検査は、ワイヤレスインタフェース306によって計算される。
【0389】
次のステップS1116において、プロセッサ300は、巡回冗長を検査する。巡回冗長が正しい場合、プロセッサ300はステップS1119に移動し、第2の電気通信装置UEへ転送された情報は位置特定されて復号される。
【0390】
巡回冗長が正しくない場合、プロセッサ300はステップS1117に移動し、処理されていないいくつかの正規化結果が残っているか否かを検査する。
【0391】
ここで、順序付けられた正規化メトリックが求められる少なくとも1つの制御チャネル要素から成るすべてのサブセットが処理されるか、又は或る値よりも高い順序付けられた正規化メトリックが求められる少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセットのみが処理されるか、又は所定の個数の順序付けられた正規化メトリックが求められる少なくとも1つのチャネル要素から成るサブセットのみが処理されることに留意しなければならない。
【0392】
ステップS1117のテストの結果が肯定である場合、プロセッサ300は、ステップS1118に移動し、次の正規化メトリックが求められる少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセットを選択し、ステップS1117のテストが否定である限り、ステップS1112〜S1118によって構成されるループを実行する。
【0393】
ステップS1117のテストが否定である場合、プロセッサ300は本アルゴリズムを停止し、ステップS1100に戻る。
【0394】
本発明は、これらのプロセスが制御チャネル要素に対して実行される一例で説明されてきた。
【0395】
本発明は、古典的なチャネル要素にも適用可能である。このようなケースは、例として、制御チャネル要素が電気通信ネットワークにおいて定義されていないときに起こる。このようケースでは、第1の電気通信装置及び第2の電気通信装置は、データが含まれるチャネル要素に対して本発明を適用する。
【0396】
図12は、本発明の一変形による各第2の電気通信装置によって実行されるアルゴリズムを示す。
【0397】
スクランブルシーケンスをバイナリスクランブルシーケンスによって表すことができる場合、図11に開示するようなアルゴリズムは変更される。
【0398】
ステップS1102〜S1108によって構成されるループのステップS1104において復調を行う代わりに、すべての制御チャネル要素の復調は、ステップS1203〜S1209によって構成されるループの前に行われる。
【0399】
ステップS1200は、ステップS1100と同一である。
【0400】
ステップS1201において、すべての制御チャネル要素の復調が行われ、対数尤度比(Log Likehood ratios)が求められる。
【0401】
同じステップにおいて、無線インターフェース306はチャネル等化に進む。
【0402】
ステップS1202〜S1204は、ステップS1101〜S1103と同一であり、それらのステップはこれ以上説明しないことにする。
【0403】
ステップS1205において、プロセッサ300は、プロセス中の少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセットの対数尤度比の少なくとも一部の累算に取りかかるように無線インターフェース306に命令する。
【0404】
ステップS1206〜S1211は、ステップS1106〜S1111と同一であり、それらのステップはこれ以上説明しないことにする。
【0405】
累算及び復号が対数尤度比の一部に対しステップS1205において実行され、且つ復号結果が記憶された場合、プロセッサ300は、ステップ1212において、累算及び復号を完了するように無線インターフェース306に命令する。
【0406】
復号結果が記憶されていない場合、プロセッサ300は、プロセス中の少なくとも1つの制御チャネル要素から成るサブセットのすべての対数尤度比の累算及び復号を実行するように無線インターフェース306に命令する。
【0407】
ここで、ステップS1205において、ステップS1211において選択された各制御チャネル要素に含まれるすべてのシンボルの累算及び復号が実行されて記憶された場合、プロセッサ300は、ステップS1212を実行せず、ステップS1215に移動することに留意しなければならない。
【0408】
ステップS1215〜S1219は、ステップS1115〜S1119と同一であり、これらのステップはこれ以上説明しないことにする。
【0409】
当然のことながら、本発明の範囲から逸脱することなく、上述した本発明の実施形態に対して多くの変更を行うことができる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも1つのチャネル要素を電気通信装置によって宛先に割り当てるための方法であって、各チャネル要素は、前記チャネル資源の所定の一区分であり、該方法は、前記電気通信装置によって実行されるステップであって、
前記宛先に割り当てられるチャネル要素の個数を求めるステップ、
前記宛先に割り当てられるチャネル要素の個数に従って少なくとも1つのランダム化機能を選択するステップ、
前記少なくとも1つの選択されたランダム化機能によって、前記宛先に割り当てられる前記チャネル要素又は各チャネル要素に含められるデータを処理するステップ、及び
前記少なくとも1つの選択されたランダム化機能によって処理された前記データを前記少なくとも1つのチャネル要素上にマッピングすることにより、前記少なくとも1つのランダム化機能によって処理された前記データを転送するステップ、
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項2】
前記ランダム化機能はスクランブルシーケンスであり、前記データの前記処理は乗算であることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ランダム化機能はインタリーブ機能であり、前記データの前記処理は並べ替えであることを特徴とする、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
複数のチャネル要素が前記宛先に割り当てられ、1つのランダム化機能が選択されることを特徴とし、且つ前記宛先に割り当てられる各チャネル要素に含められる前記データは、前記選択されたランダム化機能によって処理されることを特徴とする、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記方法は複数の宛先について実行され、各宛先について1つのランダム化機能が選択されると共に、各ランダム化機能が該宛先に従ってさらに選択されることを特徴とする、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
1つのチャネル要素が前記宛先に割り当てられ、1つのランダム化機能が選択されることを特徴とし、且つ各選択されたランダム化機能は、前記チャネル要素群内における前記割り当てられたチャネル要素の位置に従いさらに選択されることを特徴とする、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項7】
前記方法は複数の宛先について実行され、各宛先について1つのランダム化機能が選択されると共に、各ランダム化機能は該宛先に従ってさらに選択されることを特徴とする、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
複数のチャネル要素が前記宛先に割り当てられ、前記宛先に割り当てられた各チャネル要素について1つのランダム化機能が選択され、各選択されたランダム化機能が、前記チャネル要素群内における、前記ランダム化機能が選択される前記チャネル要素の位置に従ってさらに選択されることを特徴とする、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
前記方法は複数の宛先について実行され、複数のランダム化機能が選択されると共に、各ランダム化機能が該宛先に従ってさらに選択されることを特徴とする、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
チャネル要素のサブセットの複数のチャネル要素が前記宛先に割り当てられ、前記宛先に割り当てられた各チャネル要素について1つのランダム化機能が選択されることを特徴とし、且つ各選択されたランダム化機能が、前記チャネル要素のサブセット内における前記チャネル要素の位置に従ってさらに選択されることを特徴とする、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
前記方法は複数の宛先について実行され、複数のランダム化機能が選択されると共に、各ランダム化機能が該宛先に従ってさらに選択されることを特徴とする、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
チャネル要素のサブセットの複数のチャネル要素が前記宛先に割り当てられ、前記宛先に割り当てられた各チャネル要素について1つのランダム化機能が選択されることを特徴とし、且つ各選択されたランダム化機能が、前記チャネル要素のサブセット内における前記チャネル要素の位置に従い且つ前記チャネル要素群内における前記宛先に割り当てられた各チャネル要素の位置に従いさらに選択されることを特徴とする、請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記方法は複数の宛先について実行され、複数のランダム化機能が選択されると共に、各ランダム化機能が該宛先に従ってさらに選択されることを特徴とする、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
前記データは、情報の巡回冗長と結合された該情報を変調及び符号化することによって形成されることを特徴とする、請求項1から請求項13までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項15】
前記宛先は、別の電気通信装置又は該別の電気通信装置によって実行されるアプリケーションであることを特徴とする、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記チャネル要素は制御チャネル要素であり、前記データは、前記チャネル要素群のサブセットについて前記宛先により使用される変調方式及び/若しくは符号化方式、並びに/又は該チャネル要素群のサブセットのロケーション、並びに/又は該チャネル要素群のサブセットについて前記宛先により使用される時空間符号を表すことを特徴とする、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
1つの宛先に割り当てられる前記チャネル要素は、前記チャネル要素群における連続したチャネル要素であることを特徴とする、請求項1から請求項16までのいずれか一項に記載の方法。
【請求項18】
チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも1つのチャネル要素が第1の電気通信装置によって宛先に割り当てられているか否かを判断するための方法であって、各チャネル要素は、前記チャネル資源の所定の一区分であり、該方法は、前記宛先によって実行されるステップであって、
受信データがマッピングされているチャネル要素群を受信するステップ、
前記宛先に割り当てられる余地のあるチャネル要素の個数に従って少なくとも1つのランダム化機能を選択するステップ、
前記少なくとも1つの選択されたランダム化機能によって、少なくとも1つのチャネル要素上にマッピングされた前記受信データを処理するステップ、及び
前記処理された受信データから、少なくとも1つのチャネル要素が前記宛先に割り当てられているか否かを判断するステップ、
を含むことを特徴とする、方法。
【請求項19】
前記方法は、
前記宛先に割り当てられる余地のあるチャネル要素の別の個数に従って少なくとも1つの他のランダム化機能を選択するステップ、及び
前記少なくとも1つの他の選択されたランダム化機能によって、少なくとも1つのチャネル要素上にマッピングされた前記受信データを処理するステップ、
をさらに含むことを特徴とし、
少なくとも1つのチャネル要素が前記宛先に割り当てられているか否かの前記判断は、前記選択されたランダム化機能によって処理され且つ前記他の選択されたランダム化機能によって処理された前記受信データから実行されることを特徴とする、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
前記少なくとも1つのランダム化機能は、前記宛先に割り当てられる余地のあるチャネル要素の前記個数に従って選択される1つのランダム化機能であり、前記チャネル要素群の1つのチャネル要素上にマッピングされた各受信データは、前記ランダム化機能によって処理されることを特徴とする、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
前記少なくとも1つの他のランダム化機能は、前記宛先に割り当てられる余地のあるチャネル要素の前記別の個数に従って選択される1つのランダム化機能であり、前記チャネル要素群の1つのチャネル要素上にマッピングされた各受信データは、前記他のランダム化機能によって処理されることを特徴とする、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
前記方法は、
前記少なくとも1つの他の選択されたランダム化機能によって、前記少なくとも1つのチャネル要素上にマッピングされた前記受信データの処理されたものから第1のメトリックを求めるステップ、及び
前記少なくとも1つの他の選択されたランダム化機能によって、前記少なくとも1つのチャネル要素上にマッピングされた前記受信データの処理されたものから第2のメトリックを求めるステップ、
をさらに含むことを特徴とし、
少なくとも1つのチャネル要素から成る1つのサブセットの前記チャネル要素が前記宛先に割り当てられているか否かの前記判断は、前記求められたメトリックを使用して実行されることを特徴とする、請求項21に記載の方法。
【請求項23】
前記チャネル要素群の各チャネル要素について1つのランダム化機能を含む少なくとも1つのランダム化機能から成るサブセットが、前記宛先に割り当てられる余地のあるチャネル要素の前記個数に従って選択され、前記チャネル要素群の1つのチャネル要素上にマッピングされた各受信データが、該チャネル要素の前記ランダム化機能によって処理されることを特徴とする、請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記チャネル要素群の各チャネル要素について1つのランダム化機能を含む少なくとも1つのランダム化機能から成る別のサブセットが、前記宛先に割り当てられる余地のあるチャネル要素の前記別の個数に従って選択され、前記チャネル要素群の1つのチャネル要素上にマッピングされた各受信データが、該チャネル要素の前記ランダム化機能によって処理されることを特徴とする、請求項23に記載の方法。
【請求項25】
前記方法は、
少なくとも1つのランダム化機能から成る前記選択されたサブセットによって、前記少なくとも1つのチャネル要素上にマッピングされた前記受信データの処理されたものから第1のメトリックを求めるステップ、及び
少なくとも1つのランダム化機能から成る前記別の選択されたサブセットによって、前記少なくとも1つのチャネル要素上にマッピングされた前記受信データの処理されたものから第2のメトリックを求めるステップ、
をさらに含むことを特徴とし、
少なくとも1つのチャネル要素から成る1つのサブセットの前記チャネル要素が前記宛先に割り当てられているか否かの前記判断は、前記求められたメトリックを使用して実行されることを特徴とする、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
複数のチャネル要素が前記宛先に割り当てられることを特徴とし、且つ、前記方法は、
前記チャネル要素群の少なくとも1つのチャネル要素から成る第1のサブセットを選択するステップをさらに含むことを特徴とし、且つ
前記チャネル要素の第1のサブセットの各チャネル要素について1つのランダム化機能が選択され、各選択されたランダム化機能が、前記チャネル要素の前記第1のサブセット内における前記チャネル要素の位置に従いさらに選択され、前記第1のサブセットの1つのチャネル要素上にマッピングされた各受信データが、前記少なくとも1つのチャネル要素から成る第1のサブセット内における前記チャネル要素の位置に対応する前記ランダム化機能により処理されることを特徴とする、請求項18に記載の方法。
【請求項27】
前記方法は、
前記チャネル要素群の少なくとも1つのチャネル要素から成る第2のサブセットを選択するステップであって、該少なくとも1つのチャネル要素から成る第2のサブセットが、前記第1のサブセットと同じ個数のチャネル要素を含む、ステップをさらに含むことを特徴とし、且つ
前記第2のサブセットの1つのチャネル要素上にマッピングされた各受信データは、前記少なくとも1つのチャネル要素から成る第2のサブセット内における前記チャネル要素の位置に対応するランダム化機能により処理されることを特徴とする、請求項26に記載の方法。
【請求項28】
前記方法は、
前記チャネル要素群の少なくとも1つのチャネル要素から成る第3のサブセットを選択するステップであって、該少なくとも1つのチャネル要素から成る第3のサブセットが、前記第1のサブセットとは異なる個数のチャネル要素を含む、ステップ、及び
前記少なくとも1つのチャネル要素から成る第3のサブセットの各チャネル要素について1つの第2のランダム化機能を選択するステップであって、各第2の選択されたランダム化機能は、前記少なくとも1つのチャネル要素から成る第3のサブセット内における前記チャネル要素の位置に従い選択され、前記第3のサブセットの1つのチャネル要素上にマッピングされた各前記受信データは、前記少なくとも1つのチャネル要素から成る第3のサブセット内における前記チャネル要素の位置に対応する前記第2のランダム化機能により処理される、ステップ、
をさらに含むことを特徴とする、請求項27に記載の方法。
【請求項29】
前記方法は、
前記第1のサブセットのチャネル要素上にマッピングされた前記受信データの処理されたものから第1のメトリックを求めるステップ、
前記第2のサブセットのチャネル要素上にマッピングされた前記受信データの処理されたものから第2のメトリックを求めるステップ、及び
前記第3のサブセットのチャネル要素上にマッピングされた前記受信データの処理されたものから第3のメトリックを求めるステップ、
をさらに含むことを特徴とし、
少なくとも1つのチャネル要素から成る1つのサブセットの前記チャネル要素が前記宛先に割り当てられているか否かの前記判断は、前記求められたメトリックを使用して実行されることを特徴とする、請求項28に記載の方法。
【請求項30】
複数のチャネル要素が前記宛先に割り当てられることを特徴とし、且つ、前記方法は、
前記チャネル要素群の少なくとも1つのチャネル要素から成る第1のサブセットを選択するステップをさらに含むことを特徴とし、且つ
前記少なくとも1つのチャネル要素から成る第1のサブセットの各チャネル要素について1つのランダム化機能が選択され、各選択されたランダム化機能は、前記少なくとも1つのチャネル要素から成る第1のサブセット内における前記チャネル要素の位置に従い且つ前記チャネル要素群内における各チャネル要素の位置に従いさらに選択され、前記第1のサブセットの1つのチャネル要素上にマッピングされた各受信データは、前記少なくとも1つのチャネル要素から成る第1のサブセット内における前記チャネル要素の位置及び前記チャネル要素群内における各チャネル要素の位置に対応する前記選択されたランダム化機能により処理されることを特徴とする、請求項18に記載の方法。
【請求項31】
前記方法は、
前記チャネル要素群の少なくとも1つのチャネル要素から成る第2のサブセットを選択するステップであって、該少なくとも1つのチャネル要素から成る第2のサブセットが、前記少なくとも1つのチャネル要素から成る第1のサブセットと同じ個数のチャネル要素を有する、ステップをさらに含むことを特徴とし、且つ
前記少なくとも1つのチャネル要素から成る第2のサブセットの各チャネル要素について1つの第2のランダム化機能が選択され、各第2の選択されたランダム化機能は、前記少なくとも1つのチャネル要素から成る第2のサブセット内における前記チャネル要素の位置に従い且つ前記チャネル要素群内における各前記チャネル要素の位置に従いさらに選択され、前記第2のサブセットの1つのチャネル要素上にマッピングされた各受信データは、前記少なくとも1つのチャネル要素から成る第2のサブセット内における前記チャネル要素の位置に対応し且つ前記チャネル要素群内における各前記チャネル要素の位置に従った前記第2の選択されたランダム化機能により処理されることを特徴とする、請求項30に記載の方法。
【請求項32】
前記方法は、
前記チャネル要素群の少なくとも1つのチャネル要素から成る第3のサブセットを選択するステップであって、該少なくとも1つのチャネル要素から成る第3のサブセットが、前記少なくとも1つのチャネル要素から成る第1のサブセットとは異なる個数のチャネル要素を有する、ステップをさらに含むことを特徴とし、且つ
前記少なくとも1つのチャネル要素から成る第3のサブセットの各チャネル要素について1つの第3のランダム化機能が選択され、各第3の選択されたランダム化機能は、前記少なくとも1つのチャネル要素から成る第3のサブセット内における前記チャネル要素の位置に従い且つ前記チャネル要素群内における各チャネル要素の位置に従いさらに選択され、前記第3のサブセットの1つのチャネル要素上にマッピングされた各受信データは、前記少なくとも1つのチャネル要素から成る第3のサブセット内における前記チャネル要素の位置に対応し且つ前記チャネル要素群内における各チャネル要素の位置に従った前記第3の選択されたランダム化機能により処理されることを特徴とする、請求項31に記載の方法。
【請求項33】
前記方法は、
前記第1のサブセットのチャネル要素上にマッピングされた前記受信データの処理されたものから第1のメトリックを求めるステップ、
前記第2のサブセットのチャネル要素上にマッピングされた前記受信データの処理されたものから第2のメトリックを求めるステップ、及び
前記第3のサブセットのチャネル要素上にマッピングされた前記受信データの処理されたものから第3のメトリックを求めるステップ、
をさらに含むことを特徴とし、
少なくとも1つのチャネル要素から成る1つのサブセットの前記チャネル要素が前記宛先に割り当てられているか否かの前記判断は、前記求められたメトリックを使用して実行されることを特徴とする、請求項32に記載の方法。
【請求項34】
前記ランダム化機能はスクランブル解除シーケンスであり、前記データの前記処理は乗算であることを特徴とする、請求項18から請求項33までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項35】
前記ランダム化機能はインタリーブ解除機能であり、前記データの前記処理は並べ替えであることを特徴とする、請求項18から請求項33までのいずれか1項に記載の方法。
【請求項36】
チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも1つのチャネル要素を宛先に割り当てるための装置であって、各チャネル要素は、前記チャネル資源の所定の一区分であり、該装置は、
前記宛先に割り当てられるチャネル要素の個数を求める手段、
前記宛先に割り当てられるチャネル要素の個数に従って少なくとも1つのランダム化機能を選択する手段、
前記少なくとも1つの選択されたランダム化機能によって、前記宛先に割り当てられる前記チャネル要素又は各チャネル要素に含められるデータを処理する手段、及び
前記少なくとも1つの選択されたランダム化機能によって処理された前記データを前記少なくとも1つのチャネル要素上にマッピングすることにより、前記少なくとも1つのランダム化機能によって処理された前記データを転送する手段、
を含むことを特徴とする、装置。
【請求項37】
チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも1つのチャネル要素が第1の電気通信装置によって宛先に割り当てられているか否かを判断する装置であって、各チャネル要素は、前記チャネル資源の所定の一区分であり、該チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも1つのチャネル要素が第1の電気通信装置によって宛先に割り当てられているか否かを判断する装置は、
受信データがマッピングされているチャネル要素群を受信する手段、
前記宛先に割り当てられる余地のあるチャネル要素の個数に従って少なくとも1つのランダム化機能を選択する手段、
前記少なくとも1つの選択されたランダム化機能によって、少なくとも1つのチャネル要素上にマッピングされた前記受信データを処理する手段、及び
前記処理された受信データから、少なくとも1つのチャネル要素が前記宛先に割り当てられているか否かを判断する手段、
を含むことを特徴とする、装置。
【請求項38】
プログラマブル装置内に直接ロード可能とすることができるコンピュータプログラムであって、該コンピュータプログラムがプログラマブル装置上で実行されると請求項1から請求項17までのいずれか1項に記載の方法の前記ステップを実施するための命令又はコード部を含む、コンピュータプログラム。
【請求項39】
プログラマブル装置内に直接ロード可能とすることができるコンピュータプログラムであって、該コンピュータプログラムがプログラマブル装置上で実行されると請求項18から請求項35までのいずれか1項に記載の方法の前記ステップを実施するための命令又はコード部を含む、コンピュータプログラム。
【請求項40】
電気通信装置によって宛先へ転送される信号であって、該信号は、チャネル資源のチャネル要素群の少なくとも1つのチャネル要素の前記宛先への割り当てを表し、各チャネル要素は、前記チャネル資源の所定の一区分であり、該信号は、少なくとも1つのチャネル要素上にマッピングされたデータを含み、該データは、少なくとも1つのランダム化機能によって処理され、前記少なくとも1つのランダム化機能は、前記宛先に割り当てられるチャネル要素の個数を表すことを特徴とする、信号。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公表番号】特表2010−530688(P2010−530688A)
【公表日】平成22年9月9日(2010.9.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−512662(P2010−512662)
【出願日】平成20年6月16日(2008.6.16)
【国際出願番号】PCT/EP2008/057535
【国際公開番号】WO2008/155307
【国際公開日】平成20年12月24日(2008.12.24)
【出願人】(503163527)ミツビシ・エレクトリック・アールアンドディー・センター・ヨーロッパ・ビーヴィ (175)
【氏名又は名称原語表記】MITSUBISHI ELECTRIC R&D CENTRE EUROPE B.V.
【住所又は居所原語表記】Capronilaan 46, 1119 NS Schiphol Rijk, The Netherlands
【出願人】(000006013)三菱電機株式会社 (33,312)
【Fターム(参考)】