説明

チューブの捻り取り方法およびチューブの捻り取り装置

【課題】簡便にチューブの捻りを低減する。
【解決手段】チューブ1がその長手方向に送られるチューブ搬送経路Rにおいて、チューブ1の捻り方向および捻り量を捻り検出手段12によって検出する捻り検出工程と、チューブ搬送経路において、捻り検出工程で検出した捻り方向および捻り量に基づいて作動する捻り低減手段13によってチューブ1の捻りを低減する捻り低減工程とを含む。捻り低減手段13として、チューブ1を挟み込む一対のローラ131、132と、一対のローラ131、132を、その回転軸の向きが変化するように変位させるローラ変位機構133、134、135とを有するものを用いる。ローラ変位機構として、捻り検出手段12で検出された捻り方向および捻り量に基づいて一対のローラ131、132の変位方向および変位量を決定する制御手段135を有するものを用いる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、チューブの捻りを取る方法およびチューブの捻り取り装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、特許文献1には、熱交換器用チューブの製造方法および製造装置が記載されている。この従来技術では、コイル状に巻かれた薄肉の帯状板材を引き出して加工搬送ラインに送り込み、加工搬送ラインに沿って配設された複数の成形ローラを通過させることで帯状板材を偏平状に成形する。そして、偏平状に成形された帯状板材の端部同士をかしめる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−166047号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術によると、チューブの断面形状が偏平なので剛性が小さい。特に、板厚が0.2mmほどの小さいチューブにおいては、剛性が極めて小さい。
【0005】
更に加工途中においては、口元が閉じた状態でないので非常に反りやすい状態(フラフラ状態)であるので、チューブが真っ直ぐたたず傾いてしまい、捻りが発生する。
【0006】
捻りがあると、次工程の成形や切断に影響し品質不良が発生する。また後工程でアウターフィンとの組付け不良が発生する。
【0007】
従来、このような捻りを補正するために、成形ローラの取付け台を傾斜できる構成にしておき、捻り発生部位の箇所を作業者が、その取付け台をカン・コツ(作業者のカンで適当な位置)で傾き調整補正を行っていたが、手間がかかり作業工数が増えてしまう。
【0008】
また、捻りの補正を行わないとすれば、完成後の捻りを確認後、設備停止をさせなければならないので、生産稼働率の低下を招いてしまう。
【0009】
なお、上記問題は、熱交換器用偏平チューブのみならず、他の種々のチューブにおいても同様に発生しうる。
【0010】
本発明は上記点に鑑みて、簡便かつ確実にチューブの捻りを低減できるチューブの捻り取り方法およびチューブの捻り取り装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、チューブ(1)がその長手方向に送られるチューブ搬送経路(R)において、チューブ(1)の捻り方向および捻り量を捻り検出手段(12)によって検出する捻り検出工程と、
チューブ搬送経路において、捻り検出工程で検出した捻り方向および捻り量に基づいて作動する捻り低減手段(13)によってチューブ(1)の捻りを低減する捻り低減工程とを含むことを特徴とする。
【0012】
これによると、チューブ(1)の捻り方向および捻り量を検出し、検出した捻り方向および捻り量に基づいてチューブ(1)の捻りを低減するので、簡便にチューブの捻りを低減できる。
【0013】
請求項2に記載の発明では、請求項1に記載のチューブの捻り取り方法において、捻り低減手段(13)として、チューブ(1)を挟み込む一対のローラ(131、132)と、一対のローラ(131、132)を、その回転軸の向きが変化するように変位させるローラ変位機構(133、134、135)とを有するものを用いることを特徴とする。
【0014】
請求項3に記載の発明では、請求項2に記載のチューブの捻り取り方法において、ローラ変位機構として、捻り検出手段(12)で検出された捻り方向および捻り量に基づいて一対のローラ(131、132)の変位方向および変位量を決定する制御手段(135)を有するものを用いることを特徴とする。
【0015】
請求項4に記載の発明では、請求項3に記載のチューブの捻り取り方法において、ローラ変位機構として、制御手段(135)と、一対のローラ(131、132)を支持するローラ支持機構(133)と、ローラ支持機構(133)を駆動する駆動機構(134)とを有するものを用い、
駆動機構(134)を制御手段(135)によって制御することを特徴とする。
【0016】
請求項5に記載の発明では、請求項4に記載のチューブの捻り取り方法において、ローラ支持機構(133)として、一対のローラ(131、132)が取り付けられたローラ取付部材(133a)と、ローラ取付部材(133a)に取り付けられたカムフォロア(133b、133c)と、カムフォロア(133b、133c)を案内するカム部材(133d)とを有するものを用いることを特徴とする。
【0017】
請求項6に記載の発明では、請求項5に記載のチューブの捻り取り方法において、駆動機構(134)として、ローラ取付部材(133a)を一方向に押圧する押圧手段(134a、134b)と、押圧手段(134a、134b)に押圧されたローラ取付部材(133a)を停止させるストッパ(134c、134d)と、ストッパ(134c、134d)の位置を調整するストッパ調整手段(134e、134f)とを有するものを用い、
ストッパ調整手段(134e、134f)を制御手段(135)によって制御することを特徴とする。
【0018】
請求項7に記載の発明では、チューブ(1)がその長手方向に送られるチューブ搬送経路(R)において、チューブ(1)の捻り方向および捻り量を検出する捻り検出手段(12)と、
チューブ搬送経路(R)において、捻り検出手段(12)で検出された捻り方向および捻り量に基づいてチューブ(1)の捻りを低減する捻り低減手段(13)とを備えることを特徴とする。
【0019】
これにより、上記した請求項1に記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0020】
請求項8に記載の発明では、請求項7に記載のチューブの捻り取り装置において、捻り低減手段(13)は、
チューブ(1)を挟み込む一対のローラ(131、132)と、
一対のローラ(131、132)を、その回転軸の向きが変化するように変位させるローラ変位機構(133、134、135)とを備えることを特徴とする。
【0021】
請求項9に記載の発明では、請求項8に記載のチューブの捻り取り装置において、ローラ変位機構は、捻り検出手段(12)で検出された捻り方向および捻り量に基づいて一対のローラ(131、132)の変位方向および変位量を決定する制御手段(135)を有していることを特徴とする。
【0022】
請求項10に記載の発明では、請求項9に記載のチューブの捻り取り装置において、ローラ変位機構は、一対のローラ(131、132)を支持するローラ支持機構(133)と、ローラ支持機構(133)を駆動する駆動機構(134)とを有し、
駆動機構(134)は制御手段(135)によって制御されることを特徴とする。
【0023】
請求項11に記載の発明では、請求項10に記載のチューブの捻り取り装置において、ローラ支持機構(133)は、一対のローラ(131、132)が取り付けられたローラ取付部材(133a)と、ローラ取付部材(133a)に取り付けられたカムフォロア(133b、133c)と、カムフォロア(133b、133c)を案内するカム部材(133d)とを有していることを特徴とする。
【0024】
請求項12に記載の発明では、請求項11に記載のチューブの捻り取り装置において、駆動機構(134)は、ローラ取付部材(133a)を一方向に押圧する押圧手段(134a、134b)と、押圧手段(134a、134b)に押圧されたローラ取付部材(133a)を停止させるストッパ(134c、134d)と、ストッパ(134c、134d)の位置を調整するストッパ調整手段(134e、134f)とを有し、
ストッパ調整手段(134e、134f)は制御手段(135)によって制御されることを特徴とする。
【0025】
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本発明の一実施形態における熱交換器用チューブの捻り取り装置の全体構成図である。
【図2】図1の成形装置によって成形されたチューブの一例を示す断面図である。
【図3】チューブの捻りを説明する図である。
【図4】図1の捻り量検出センサによる捻り方向および捻り量の検出の仕方を説明する図である。
【図5】図1の捻り補正装置の詳細を示す図である。
【図6】図1の捻り補正装置の作動を説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明の一実施形態を説明する。本実施形態は、本発明を熱交換器用チューブの捻り取り方法および熱交換器用チューブの捻り取り装置に適用したものである。
【0028】
図1は、熱交換器用チューブの捻り取り装置の全体構成を示す模式図である。熱交換器用チューブの捻り取り装置は、チューブ1をその長手方向に所定の速度で送るための複数個の搬送ローラ10を有し、この搬送ローラ10によって直線状のチューブ搬送経路Rが形成されている。
【0029】
チューブ搬送経路Rには、チューブ搬送方向の上流側から下流側に向かって、成形装置11、捻り検出センサ12(捻り検出手段)および捻り補正装置13(捻り低減手段)が配置されている。
【0030】
成形装置11はチューブ1を成形する。本例では、成形装置11はチューブ1をロール成形する。具体的には、図示を省略しているが、コイル状に巻かれた薄肉の帯状板材を引き出して、チューブ搬送経路Rに沿って配設された複数の成形ローラを通過させることで、帯状板材を偏平状に成形する。そして、偏平状に成形された帯状板材の端部同士をかしめることで、偏平状のチューブ1を成形する。
【0031】
図2は、成形装置11によって成形されたチューブ1の一例を示す断面図である。本例では、チューブ1の内部に波板状のインナーフィン2が挿入されている。
【0032】
捻り検出センサ12は、成形装置11よりもチューブ搬送方向下流側に配置されており、チューブ1の捻り方向および捻り量を検出する。図3は、チューブ1の捻りを説明する図である。成形装置11で成形された直後のチューブ1は、口元が閉じた状態でないので、図3に示すような捻りが発生する。
【0033】
図4は、捻り検出センサ12による捻り方向および捻り量の検出の仕方を説明する図である。捻り検出センサ12は、変位センサで構成され、偏平の巾方向にて、チューブ1の軌道中心に対する正負(手前側または奥側)の偏り(捻り量)を計測する。
【0034】
捻り補正装置13は、捻り検出センサ12よりもチューブ搬送方向下流側に配置されており、捻り検出センサ12で検出した捻り方向および捻り量に基づいてチューブ1の捻りを補正(低減)する。
【0035】
図5は、捻り補正装置13の詳細を示す図である。捻り補正装置13は、1対のローラ131、132、ローラ支持機構133、駆動機構134および制御装置135(制御手段)を有している。
【0036】
1対のローラ131、132は、チューブ搬送経路Rに沿って送られるチューブ1の平坦面を挟み込むように配置されている。1対のローラ131、132には、チューブ搬送経路Rに沿って送られるチューブ1を通すための溝131a、131bが形成されている。
【0037】
ローラ支持機構133、駆動機構134および制御装置135は、一対のローラ131、132の回転軸の向きが変化するように変位させるローラ変位機構を構成している。
【0038】
ローラ支持機構133は、1対のローラ131、132を、その回転軸の向きが変化できるように支持するものであり、ステー部材133a(ローラ取付部材)、カムフォロア133b、133cおよびカム部材133dを有している。
【0039】
ステー部材133aには、1対のローラ131、132が取り付けられている。ステー部材133aは、1対のローラ131、132の配列方向に延びる形状を有しており、その両端側部位にカムフォロア133b、133cが取り付けられている。
【0040】
カムフォロア133b、133cは、その回転軸がチューブ搬送方向と平行となるように配置されており、カム部材133dに形成された溝カム133e、133fによって案内されるようになっている。溝カム133e、133fは円弧状に形成されている。
【0041】
これにより、1対のローラ131、132は揺動可能に支持されることとなり、1対のローラ131、132が揺動することによって、チューブ1のうち1対のローラ131、132に挟み込まれた部位も揺動することとなる。
【0042】
駆動機構134は、アクチュエータ134a、134b(押圧手段)、ストッパ134c、134dおよびサーボモータ134e、134f(ストッパ調整手段)を有している。
【0043】
アクチュエータ134a、134bは、ステー部材133aの両端側部位を互いに同一方向に常時押圧する。具体的には、アクチュエータ134a、134bは、ステー部材133aの両端側部位を、溝カム133e、133fの一端側から他端側に向かって常時押圧する。
【0044】
ストッパ134c、134dは、ステー部材133aを挟んでアクチュエータ134a、134bの反対側に配置されており、ステー部材133aに当接する。これにより、ストッパ134c、134dは、アクチュエータ134a、134bによって押圧されたステー部材133aを規定の位置で停止させる役割を果たす。
【0045】
ストッパ134c、134dの位置は、サーボモータ134e、134fによって調整可能になっている。サーボモータ134e、134fは、制御装置135によって制御される。
【0046】
制御装置135には、捻り検出センサ12からの検出信号が入力される。また、制御装置135には、チューブ1の送り速度(搬送速度)も入力されるようになっている。
【0047】
制御装置135は、捻り検出センサ12で検出した捻り方向および捻り量に基づいてサーボモータ134e、134fを制御する。これにより、1対のローラ131、132の揺動方向及び揺動量がフィードバック制御される。
【0048】
図示を省略しているが、捻り補正装置13よりもチューブ搬送方向下流側には、チューブ1を所定長さに切断する切断装置が配置されている。所定長さに切断されたチューブ1は、必要に応じて次工程で加工される。このようにして、熱交換器用チューブが得られる。
【0049】
次に、上記構成における作動を説明する。
【0050】
チューブ1が成形装置11を通過してチューブ搬送経路Rに沿って送られている状態において、捻り検出センサ12がチューブ1の一部分の捻り方向及び捻り量を検出する(捻り検出工程)。捻り検出センサ12が検出した捻り方向及び捻り量は制御装置135に入力される。
【0051】
チューブ1の被検出部位(捻り検出センサ12によって捻り方向及び捻り量が検出された部位)が捻り補正装置13に到達すると、制御装置135は、捻り検出センサ12が検出した捻り方向及び捻り量に基き、チューブ1の捻りが解消されるようにサーボモータ134e、134fを制御する(捻り低減工程)。
【0052】
図6は、捻り低減工程における捻り補正装置13の作動を説明する概略図である。制御装置135は、サーボモータ134e、134fのうちチューブ1の捻り方向と反対側のサーボモータを捻り量に応じて制御する。これにより、ストッパ134c、134dのうちチューブ1の捻り方向と反対側のストッパが捻り量に応じた適正な位置まで動かされ、ローラ13a、13bがチューブ1の捻り方向と反対方向に、捻り量に応じた適正な揺動量で揺動するので、チューブ1の捻りが解消される。
【0053】
ちなみに、チューブ1の被検出部位が捻り補正装置13に到達したか否かは、例えば、チューブ1の送り速度と、捻り検出センサ12から捻り補正装置13までの距離と、捻り検出センサ12で検出してからの経過時間とに基づいて判定できる。
【0054】
上記作動を、捻り検出センサ12の検出スパンに応じて連続的に行い、捻り補正を繰り返し続ける。これにより、成形装置11を通過したチューブ1から捻りを取ることができる。
【0055】
本実施形態によると、チューブ1の捻り方向および捻り量を捻り検出センサ12によって検出し、検出した捻り方向および捻り量に基づいて作動する捻り補正装置13によってチューブ1の捻りを低減するので、簡便にチューブの捻りを低減できる。
【0056】
また、捻り補正装置13を1対のローラ131、132、ローラ支持機構133、駆動機構134および制御装置135で構成しているので、確実にチューブの捻りを低減できる。
【0057】
(他の実施形態)
なお、上記一実施形態では、成形装置11がチューブ1をロール成形するが、これに限定されるものではなく、例えば、成形装置11がチューブ1を押出成形してもよい。
【0058】
また、上記一実施形態では、本発明を熱交換器用チューブの捻り取り方法および装置に適用したが、これに限定されるものではなく、他の種々の用途のチューブの捻り取り方法および装置に本発明を適用可能である。
【0059】
また、上記一実施形態は、捻り検出センサ12および捻り補正装置13の具体的構成例を示したものに過ぎず、これに限定されることなく、捻り検出センサ12(捻り検出手段)および捻り補正装置13(捻り低減手段)の具体的構成を種々変形可能である。
【符号の説明】
【0060】
1 チューブ
12 捻り量検出センサ(捻り検出手段)
13 捻り補正装置(捻り低減手段)
131、132 一対のローラ
133 ローラ支持機構(ローラ変位機構)
133a ステー部材(ローラ取付部材)
133b、133c カムフォロア
133d カム部材
134 駆動機構(ローラ変位機構)
134a、134b アクチュエータ(押圧手段)
134c、134d ストッパ
134e、134f サーボモータ(ストッパ調整手段)
135 制御装置(制御手段、ローラ変位機構)
R チューブ搬送経路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
チューブ(1)がその長手方向に送られるチューブ搬送経路(R)において、前記チューブ(1)の捻り方向および捻り量を捻り検出手段(12)によって検出する捻り検出工程と、
前記チューブ搬送経路において、前記捻り検出工程で検出した前記捻り方向および前記捻り量に基づいて作動する捻り低減手段(13)によって前記チューブ(1)の捻りを低減する捻り低減工程とを含むことを特徴とするチューブの捻り取り方法。
【請求項2】
前記捻り低減手段(13)として、前記チューブ(1)を挟み込む一対のローラ(131、132)と、前記一対のローラ(131、132)を、その回転軸の向きが変化するように変位させるローラ変位機構(133、134、135)とを有するものを用いることを特徴とする請求項1に記載のチューブの捻り取り方法。
【請求項3】
前記ローラ変位機構として、前記捻り検出手段(12)で検出された前記捻り方向および前記捻り量に基づいて前記一対のローラ(131、132)の変位方向および変位量を決定する制御手段(135)を有するものを用いることを特徴とする請求項2に記載のチューブの捻り取り方法。
【請求項4】
前記ローラ変位機構として、前記制御手段(135)と、前記一対のローラ(131、132)を支持するローラ支持機構(133)と、前記ローラ支持機構(133)を駆動する駆動機構(134)とを有するものを用い、
前記駆動機構(134)を前記制御手段(135)によって制御することを特徴とする請求項3に記載のチューブの捻り取り方法。
【請求項5】
前記ローラ支持機構(133)として、前記一対のローラ(131、132)が取り付けられたローラ取付部材(133a)と、前記ローラ取付部材(133a)に取り付けられたカムフォロア(133b、133c)と、前記カムフォロア(133b、133c)を案内するカム部材(133d)とを有するものを用いることを特徴とする請求項4に記載のチューブの捻り取り方法。
【請求項6】
前記駆動機構(134)として、前記ローラ取付部材(133a)を一方向に押圧する押圧手段(134a、134b)と、前記押圧手段(134a、134b)に押圧された前記ローラ取付部材(133a)を停止させるストッパ(134c、134d)と、前記ストッパ(134c、134d)の位置を調整するストッパ調整手段(134e、134f)とを有するものを用い、
前記ストッパ調整手段(134e、134f)を前記制御手段(135)によって制御することを特徴とする請求項5に記載のチューブの捻り取り方法。
【請求項7】
チューブ(1)がその長手方向に送られるチューブ搬送経路(R)において、前記チューブ(1)の捻り方向および捻り量を検出する捻り検出手段(12)と、
前記チューブ搬送経路(R)において、前記捻り検出手段(12)で検出された前記捻り方向および前記捻り量に基づいて前記チューブ(1)の捻りを低減する捻り低減手段(13)とを備えることを特徴とするチューブの捻り取り装置。
【請求項8】
前記捻り低減手段(13)は、
前記チューブ(1)を挟み込む一対のローラ(131、132)と、
前記一対のローラ(131、132)を、その回転軸の向きが変化するように変位させるローラ変位機構(133、134、135)とを備えることを特徴とする請求項7に記載のチューブの捻り取り装置。
【請求項9】
前記ローラ変位機構は、前記捻り検出手段(12)で検出された前記捻り方向および前記捻り量に基づいて前記一対のローラ(131、132)の変位方向および変位量を決定する制御手段(135)を有していることを特徴とする請求項8に記載のチューブの捻り取り装置。
【請求項10】
前記ローラ変位機構は、前記制御手段(135)と、前記一対のローラ(131、132)を支持するローラ支持機構(133)と、前記ローラ支持機構(133)を駆動する駆動機構(134)とを有し、
前記駆動機構(134)は前記制御手段(135)によって制御されることを特徴とする請求項9に記載のチューブの捻り取り装置。
【請求項11】
前記ローラ支持機構(133)は、前記一対のローラ(131、132)が取り付けられたローラ取付部材(133a)と、前記ローラ取付部材(133a)に取り付けられたカムフォロア(133b、133c)と、前記カムフォロア(133b、133c)を案内するカム部材(133d)とを有していることを特徴とする請求項10に記載のチューブの捻り取り装置。
【請求項12】
前記駆動機構(134)は、前記ローラ取付部材(133a)を一方向に押圧する押圧手段(134a、134b)と、前記押圧手段(134a、134b)に押圧された前記ローラ取付部材(133a)を停止させるストッパ(134c、134d)と、前記ストッパ(134c、134d)の位置を調整するストッパ調整手段(134e、134f)とを有し、
前記ストッパ調整手段(134e、134f)は前記制御手段(135)によって制御されることを特徴とする請求項11に記載のチューブの捻り取り装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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