説明

チーズ・ミル

【課題】おろし板に手で触れずに固形チーズを使い切ることが可能で、部品点数が少なく、かつ構造的に簡単で安価に大量生産出来るチーズ・ミルを提供すること。
【解決手段】上部におろしプレートを嵌めこむ開口部を有し、側面内側におろしプレートを保持するためのプレート受けガイドおよびその上部にチーズセットボックスのフランジを往復可能な形で挿入するL字ガイドを備えた受け台、プレート受けガイドで受け台に保持固定するおろしプレート、両側面にスリットと底面にフランジを有するチーズセットボックスおよび手で押すことの出来るノブを備えたチーズ押さえ蓋からなることを特徴とするチーズ・ミル。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、固形チーズをおろしプレートで細かく削るチーズ・ミルに関し、チーズに直接指をかけずに最後まで無駄なく安全におろせる簡単な構造のチーズ・ミルに関する。硬質のチーズをおろして、パスタやグラタンなどに振りかけて食べる時に、チーズをすべて使い切るためのチーズ・ミルである。
【背景技術】
【0002】
従来、食品を調理するために金属製、磁器製、プラスチック製のおろし器が使用されている。プラスチック製のおろし器は、各種の成形法にて大量生産が容易であり、価格的に優位であること、デザインが優れていることなどから、家庭用や業務用に広く普及している。家庭用のおろし器は用途により多種あるが、多くは手動で、おろし板に対して調理材料を指で固定しながら押し付けて削る方式であり指を傷つけることなしに最後まで削るのは難しい。
【0003】
チーズの場合も同様であって、一般には略四角錐状の形状をしたおろし板の各面に異なる大きさと形の刃を設けたステンレス製等のおろし板を使い、調理したい形状に合わせた刃のある外面にチーズを指で押し付けて四角錐の内側から削られたチーズを下に落としてゆくような調理器具が使われている。
【0004】
調理材料を最後まで指を傷つけることなしにおろすための工夫としては以下のようなものがあるがいずれも構造が複雑で部品点数が多く、チーズ専用で気軽につかえるものはなかった。
【0005】
特許文献1では,受け箱の上におろし具を設け,外レールと中レールと接続具で、枠をおろし、具の上すれすれに触れない程度の位置に固定し中レールと連動して前後に動くようにしたものと手持付押具で構成されたおろし器が提案されているが、構造的に難しく大量生産には不向きである。
【0006】
特許文献2では、スライス刃を有する支持部材に対して筒状の収納部材を摺動可能に取り付け、さらに収納部材内において調理物を支持部材とともに押圧保持するための保持部材を収納部材に取り付けたスライサーが提案されており、前記おろし器と構造的に類似するが部品点数が多くやはり量産には不向きである。
【0007】
特許文献3では、食物をすりおろす部位が突起状刃を一体的に備えたセラミック体で形成されている摺り下ろし器が提案されているがおろし板に対する指の安全確保の工夫は含まれていない。
【特許文献1】特開平6−22869号公報
【特許文献2】実開昭61−42293号公報
【特許文献3】実開昭63−91242号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
おろし板に触れずに固形チーズを使い切ることが可能で、部品点数が少なく、かつ構造的に簡単で安価に大量生産出来るチーズ・ミルを提供することが課題である。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の請求項1の発明は、硬質のチーズをおろすためのチーズ・ミルであって、上部
におろしプレート(2)を嵌めこむ開口部を有し、側壁内側におろしプレート(2)を保持するためのプレート受けガイド(9)およびその上部にチーズセットボックス(3)のフランジ(7)を前後に往復可能な形で挿入するL字ガイド(6)を備えた受け台(1)と、プレート受けガイド(9)により受け台(1)の開口部に保持固定されるおろし刃を有するおろしプレート(2)と、受け台側面のL字ガイド(6)に挿入しておろしプレート上で往復させるためのフランジ(7)を底面周縁部に有するチーズセットボックス(3)と、チーズセットボックス(3)の内部を上下方向に移動可能なチーズ押さえ蓋(4)との4パーツからなり、受け台(1)の上におろしプレート(2)を保持固定して、ブロックチーズ(5)の上からチーズ押さえ蓋(4)を落とし込んだチーズセットボックス(3)をL字ガイド(6)とその下部のプレート受けガイド(9)との間に形成された前後方向のスリットに沿っておろしプレート(2)上で往復させることを特徴とするチーズ・ミルである。
【0010】
本発明の請求項2の発明は、受け台(1)の開口部に保持固定されるおろし刃を有するおろしプレート(2)が受け台(1)の上面の高さで保持固定される位置にプレート受けガイド(9)を設けるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のチーズ・ミルである。
【0011】
本発明の請求項3の発明は、チーズセットボックス(3)がその対向する両側面にチーズ押さえ蓋(4)のノブ(11)とチーズ押さえ枠(12)の連結部分をはめ込んでその上下を誘導するスリット(10)とを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のチーズ・ミルである。
【0012】
本発明の請求項4の発明は、チーズ押さえ蓋(4)がチーズセットボックス(3)の側面のスリット(10)に上から挿入して手で押すことの出来るノブ(11)とそれと連結したチーズ押さえ枠(12)とを備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のチーズ・ミルである。
【0013】
本発明の請求項5の発明は、受け台(1)の内側側面上部に設けたL字型のガイド(6)がチーズセットボックス(3)の往復方向に段差なく設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のチーズ・ミルである。
【発明の効果】
【0014】
本発明のチーズ・ミルは、硬質のチーズをおろすためのチーズ・ミルであって、上部におろしプレート(2)を嵌めこむ開口部を有し、側壁内側におろしプレート(2)を保持するためのプレート受けガイド(9)およびその上部にチーズセットボックス(3)のフランジ(7)を前後に往復可能な形で挿入するL字ガイド(6)を備えた受け台(1)と、プレート受けガイド(9)により受け台(1)の開口部に保持固定されるおろし刃を有するおろしプレート(2)と、受け台側面のL字ガイド(6)に挿入しておろしプレート上で往復させるためのフランジ(7)を底面周縁部に有するチーズセットボックス(3)と、チーズセットボックス(3)の内部を上下方向に移動可能なチーズ押さえ蓋(4)との4パーツからなり、受け台(1)の上におろしプレート(2)を保持固定して、ブロックチーズ(5)の上からチーズ押さえ蓋(4)を落とし込んだチーズセットボックス(3)をL字ガイド(6)とその下部のプレート受けガイド(9)との間に形成された前後方向のスリットに沿っておろしプレート(2)上で往復させることを特徴とするチーズ・ミルである。
【0015】
本発明のチーズ・ミルを使うと、受け台(1)の上におろしプレート(2)を保持固定して、ブロックチーズ(5)の上からチーズ押さえ蓋(4)を落とし込んだチーズセットボックス(3)をL字ガイド(6)とその下部のプレート受けガイド(9)との間に形成
された前後方向のスリットに沿っておろしプレート(2)上で往復させる場合に、ノブ(11)を手で握持してチーズセットボックス(3)のスリット(10)を介して下方に圧力を加えつつ、同時に受け台(1)のL字ガイド(6)を介して前後に往復させることによってチーズに手を触れることなしにおろし操作が可能になることによって、簡単な構成でチーズセットボックス(3)に固形チーズ(5)を入れ、チーズ押さえ蓋(4)を上から手で押しながらおろしプレート(2)上で往復を繰り返すとチーズが削れて、手を怪我することなく最後まで残量なしで使いきることが出来る。
【0016】
本発明のチーズ・ミルにおいて、請求項2に記載のように受け台(1)の開口部に保持固定されるおろし刃を有するおろしプレート(2)が受け台(1)の上面の高さで保持固定される位置にプレート受けガイド(9)を設けるようにすれば、おろしプレート(2)を受け台(1)の上面と段差のない同じ高さに固定することが出来、おろし動作を引っかかることなくスムースに行うことができる。
【0017】
本発明のチーズ・ミルにおいて、請求項3に記載のようにチーズセットボックス(3)がその対向する両側面にチーズ押さえ蓋(4)のノブ(11)とチーズ押さえ枠(12)の連結部分をはめ込んでその上下を誘導するスリット(10)とを設けるようにすれば、チーズ押さえ枠(12)に上から圧力を加える機能とチーズセットボックス(3)を前後方向に往復移動させる機能を同時に発揮できる。
【0018】
本発明のチーズ・ミルにおいて、請求項4に記載のようにチーズ押さえ蓋(4)がチーズセットボックス(3)の側面のスリット(10)に上から挿入して手で押すことの出来るノブ(11)とそれと連結したチーズ押さえ枠(12)とを設けるようにすれば、チーズセットボックス(3)に対して前記の機能をより効果的に発揮できる。
【0019】
本発明のチーズ・ミルにおいて、請求項5に記載のように受け台(1)の内側側面上部に設けたL字型のガイド(6)をチーズセットボックス(3)の往復方向に段差なく設けるようにすれば、使用時にチーズの粉もれを防ぐことが出来るだけでなく、削っている作業中に引っかかったりする凸部がないため更により安全となっている。
【0020】
本発明のチーズ・ミルにおいては、すべての部材をプラスチック製とすることが出来、代表的には、受け台(1)はポリスチレン樹脂、おろしプレート(2)はポリカーボネート樹脂またはアクリロニトリル・スチレン樹脂、チーズセットボックス(3)はポリプロピレン樹脂、チーズ押さえ蓋(4)はポリプロピレン樹脂で作成することが可能であることから、各種の成形法にて大量生産が容易であり、他の材料に比べて価格的に優位であること、デザインの自由度が大きい点で優れている。
【0021】
本発明のチーズ・ミルにおいては、受け台(1)の成型においてスライド金型を使わずにL字型のガイド部分を金型上で上下に押し切って成型することが出来るので、高価なスライド金型を使わずに済む。
【0022】
以上のように、本発明のチーズ・ミルによれば、おろしプレートに手を触れずに固形チーズを使い切ることが可能で、部品点数が少なく、かつ構造的に簡単で安価に大量生産出来るおろし器を提供することが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明のチーズ・ミルの実施形態について図面を参照しながら説明する。
【0024】
図1は、本発明のチーズ・ミルの一例の構成を示す斜視模式図であり、図2はその使用法を説明するための模式図である。図3は、本発明のチーズ・ミルの構成の他の一例を説
明する斜視模式図であり、図4は、その使用法を説明する模式図である。図5は、本発明のチーズ・ミルの構成の他の一例を説明する斜視模式図であり、図6は、その使用法を説明する模式図である。図7は、本発明のチーズ・ミルの構成の他の一例を説明する斜視模式図であり、図8はその使用法を説明する模式図である。
【0025】
本発明のチーズ・ミルは、図1に示すように、受け台(1)、おろしプレート(2)、チーズセットボックス(3)およびチーズ押さえ蓋(4)の4パーツからなり、使用時は、おろしプレート(2)を嵌めた受け台(1)にチーズセットボックス(3)を前後にスライド可能にセットし、チーズセットボックス(3)の中に固形チーズを入れ、チーズ押さえ蓋(4)を載せる。これを受け台(1)を押さえながらチーズ押さえ蓋(4)の手押しノブ(11)を持って小刻みに連続して前後に押しながら動かすとチーズを削りおろすことが出来る。
【0026】
受け台(1)の内側上部側面にはL字型のガイド(6)を設けてあり、その下部のプレート受けガイド(9)との間に、チーズを入れたチーズセットボックス(3)の外周のフランジ(7)が通るスリットが形成されている。
【0027】
L字型のガイドの形状と下部のプレート受けガイドの形状はおろしプレートの固定とおろされたチーズの粉もれ防止のため様々な組み合わせがあるがこれらの機能を満足するものであれば特に限定されない。図1、図3、図5にはいくつかの例を示した。
【0028】
図3では、受け台(1)の内側側面上部に設けられたL字型のガイド(6)がチーズセットボックス(3)の往復方向に断続的に設けられており、その間の下部にプレート受けガイド(9)が設けられている。さらに、この場合はおろしプレート(2)の周囲の形状は凹凸のない略長方形であり、プレートの挿入時に、プレートの周囲の凹凸に起因する引っかかりがないように工夫されている。この組み合わせは、おろしプレートの形状がシンプルで洗いやすく、使用時も挿入がしやすいという特徴がある。
【0029】
図5では、おろしプレート(2)の周囲の形状が略長方形からプレート受けガイド(9)の設けられた位置に対応する部分だけ凹んだ形をしている点で図3の場合と異なっている。
これによって、プレートをはめ込んだときの固定場所は増加し使用中のがたつきを軽減できる。
【0030】
図7では、受け台(1)の内側側面上部に設けたL字型のガイド(6)がチーズセットボックス(3)の往復方向に段差なく設けられていることから、使用時にチーズの粉もれを防ぐことが出来るだけでなく、削っている作業中に引っかかったりする凸部がないため更により安全となっている。
【0031】
また、使用時のチーズを入れたボックスのストロークを規制するために図1、図3、図5では先端にストッパーリブ(8)が設けられている。ストッパーは本発明では、必ずしも必要ではないが、使用中に誤って分解することのないように、設けておいたほうが望ましい。ストッパーの形状は単独でもよく、図7のように受け台(1)の外周に沿って側壁と一体のものでもよい。
受け台(1)の材質は、特に限定されないが、あまり軟質の材料だと使用中に変形するのでポリスチレン樹脂のような比較的硬質のプラスチックが望ましい。
【0032】
おろしプレート(2)は受け台(1)にはめ込んで使うパーツであって、基本的には周囲の形状は略長方形であるが、上記のようにプレート受け(9)およびL字型のガイド(6)との関係で一部変わってくる場合もある。刃の形状は特許文献3にも例示されているようなさまざまな形状が可能であるが、固いチーズをおろすには四角柱を45度傾けて配置した形状で天面が平らな形状が好ましい。
【0033】
おろしプレート(2)の材質は、耐久性が必要であり、柔らかい樹脂では刃先が丸くなり削れなくなってしまうため硬質の樹脂を選ぶことが必要になる。耐磨耗性と切れ味を要求されるので、硬さが必要であることと成型のし易さからポリカーボネート樹脂またはアクリロニトリル・スチレン樹脂が好ましい。
【0034】
チーズセットボックス(3)は内部に固形チーズを入れて上部からチーズ押さえ蓋(4)で押さえながら受け台(1)のおろしプレート(2)上を往復させて削るためのボックスであって、フランジ(7)と側壁ガイドスリット(10)を備えている底の空いた略直方体の箱である。
【0035】
チーズセットボックス(3)の形状は、受け台(1)のプレート受け(9)およびL字型のガイド(6)との関係で決まる上記のフランジ、およびチーズ押さえ蓋(4)との関係で決まる側壁ガイドスリット(10)を除けば特に限定はなく、調理するチーズの大きさと、図2、図4、図6および図8に点線で示した作業する人の手の大きさによって決まる。
【0036】
チーズセットボックス(3)の材質は、必要な成型性と剛性があればよく特に限定されないが価格も考慮するとポリプロピレン樹脂が好適に使用できる。
【0037】
チーズ押さえ蓋(4)は内部に固形チーズを入れたチーズセットボックス(3)の上部から固形チーズを押さえるために手で圧力を加えるパーツであって、チーズに触れて直接押さえるチーズ押さえ枠(12)と手で圧力を加える部分である手押しノブ(11)と手押しノブとチーズ押さえ枠を結び、かつ、チーズセットボックス(3)の側壁ガイドスリット(10)の上下を移動して、使用中に手押しノブからの圧力を固形チーズに伝え続ける部分(図示せず)とから構成されている。
【0038】
チーズ押さえ蓋(4)の形状は、チーズ押さえ枠(12)については特に枠状である必要はなく孔のない平板状でもよいが、使用中にチーズが滑らないように下面には凹凸をつける等の工夫をすることが好ましい。手押しノブ(11)の形状は手で握りやすければよく、手押しノブとチーズ押さえ枠の連結部分の形状は側壁ガイドスリット(10)に対応して決まってくる。
【0039】
チーズ押さえ蓋の材質は、必要な成型性と剛性があればよく特に限定されないが価格も考慮するとポリプロピレン樹脂が好適に使用できる。
【0040】
本発明のチーズ・ミルの製造は周知の成型法たとえば射出成型等で容易に可能であり、前記のように受け台の成型においてはスライド金型あるいはより安価な金型上での押し切りの採用も可能である。
【0041】
以上のように、本発明のチーズ・ミルによれば、おろし板に触れずに固形チーズを使い切ることが可能で、部品点数が少なく、かつ構造的に簡単で安価に大量生産出来るチーズ・ミルを提供することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【0042】
【図1】本発明のチーズ・ミルの構成の一例を説明する斜視模式図
【図2】図1のチーズ・ミルの使用法を説明する模式図
【図3】本発明のチーズ・ミルの構成の他の一例を説明する斜視模式図
【図4】図3のチーズ・ミルの使用法を説明する模式図
【図5】本発明のチーズ・ミルの構成の他の一例を説明する斜視模式図
【図6】図5のチーズ・ミルの使用法を説明する模式図
【図7】本発明のチーズ・ミルの構成の他の一例を説明する斜視模式図
【図8】図7のチーズ・ミルの使用法を説明する模式図
【符号の説明】
【0043】
1…受け台
2…おろしプレート
3…チーズセットボックス
4…チーズ押さえ蓋
5…ブロックチーズ
6…L字ガイド
7…フランジ
8…ストッパリブ
9…プレート受けガイド
10…側壁ガイドスリット
11…手押しノブ
12…チーズ押さえ枠

【特許請求の範囲】
【請求項1】
硬質のチーズをおろすためのチーズ・ミルであって、上部におろしプレート(2)を嵌めこむ開口部を有し、側壁内側におろしプレート(2)を保持するためのプレート受けガイド(9)およびその上部にチーズセットボックス(3)のフランジ(7)を前後に往復可能な形で挿入するL字ガイド(6)を備えた受け台(1)と、プレート受けガイド(9)により受け台(1)の開口部に保持固定されるおろし刃を有するおろしプレート(2)と、受け台側面のL字ガイド(6)に挿入しておろしプレート上で往復させるためのフランジ(7)を底面周縁部に有するチーズセットボックス(3)と、チーズセットボックス(3)の内部を上下方向に移動可能なチーズ押さえ蓋(4)との4パーツからなり、受け台(1)の上におろしプレート(2)を保持固定して、ブロックチーズ(5)の上からチーズ押さえ蓋(4)を落とし込んだチーズセットボックス(3)をL字ガイド(6)とその下部のプレート受けガイド(9)との間に形成された前後方向のスリットに沿っておろしプレート(2)上で往復させることを特徴とするチーズ・ミル。
【請求項2】
受け台(1)の開口部に保持固定されるおろし刃を有するおろしプレート(2)が受け台(1)の上面の高さで保持固定される位置にプレート受けガイド(9)を設けるようにしたことを特徴とする請求項1に記載のチーズ・ミル。
【請求項3】
チーズセットボックス(3)がその対向する両側面にチーズ押さえ蓋(4)のノブ(11)とチーズ押さえ枠(12)の連結部分をはめ込んでその上下を誘導するスリット(10)とを備えていることを特徴とする請求項1または2に記載のチーズ・ミル。
【請求項4】
チーズ押さえ蓋(4)がチーズセットボックス(3)の側面のスリット(10)に上から挿入して手で押すことの出来るノブ(11)とそれと連結したチーズ押さえ枠(12)とを備えていることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のチーズ・ミル。
【請求項5】
受け台(1)の内側側面上部に設けたL字型のガイド(6)がチーズセットボックス(3)の往復方向に段差なく設けられていることを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のチーズ・ミル。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate