テストコンタクトの位置決めおよび接触用装置
本発明は、テストコンタクト(20)をコンタクト支持体上に位置決めおよび接触させてテストコンタクト配列を作製するための装置であって、熱エネルギを伝達するための少なくとも1つの伝達チャネル(24)を有し、かつテストコンタクト保持装置が設けられた、少なくとも1つのコンタクトヘッドを含み、コンタクトヘッドは、自身のコンタクト端部およびチャネル開口部の領域にテストコンタクト容器が設けられており、テストコンタクト容器は、テストコンタクトに対する位置決めされた当接のため、および熱エネルギを吸収するための吸収領域を有するテストコンタクトをチャネル開口部に位置決めするための少なくとも2つの位置決め面を有する位置決め装置を含む装置に関する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テストコンタクトをコンタクト支持体上に位置決めおよび接触させてテストコンタクト配列を作製するための装置であって、熱エネルギを伝達するための少なくとも1つの伝達チャネルを有し、かつテストコンタクト保持装置が設けられた、少なくとも1つのコンタクトヘッドを含み、コンタクトヘッドは、自身のコンタクト端部およびチャネル開口部の領域にテストコンタクト容器が設けられており、テストコンタクト容器は、テストコンタクトに対する位置決めされた当接のため、および熱エネルギを吸収するための吸収領域を有するテストコンタクトをチャネル開口部に位置決めするための少なくとも2つの位置決め面を有する位置決め装置を含む装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のテストコンタクトを有するテストコンタクト配列が、個々のテストコンタクトを制御するための制御装置が設けられた共通のテストプラットフォーム上に配置される。ここで、テストコンタクトは、個々のチップの規定された接触が個々のテストコンタクトを用いてウェハレベルで可能になるように、ウェハアセンブリに配置されたチップに従ってマトリックス配列に並べられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
テストコンタクト配列を作製するために、個々のテストコンタクトは、コンタクトチップの所望のマトリックス配列に対応するテストボードとして設計されるコンタクト支持体上に配置され、テストコンタクトは、テストボード上に形成されたコンタクト面にはんだ付けされる。各テストボード上に多数のテストコンタクトがあり、したがってテストコンタクト同士の間に得られる距離が狭いため、電気的に確実に、かつ位置的に正確にテストコンタクトをテストボードに接触させることが特に高く望まれる。
【0004】
したがって、本発明の目的は、テストコンタクトをコンタクト支持体上に位置決めおよび接触させるための装置であって、テストコンタクトをコンタクト支持体上に位置的に正確に配置でき、特に確実に接触させることができる装置を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的を達成するため、本発明の装置は請求項1の特徴を示す。
本発明によると、テストコンタクトをコンタクト支持体上に位置決めおよび接触させてテストコンタクト配列を作製するための装置は、熱エネルギを伝達するための少なくとも1つの伝達チャネルを有し、かつテストコンタクト保持装置が設けられたコンタクトヘッドを特徴とし、コンタクトヘッドは、自身のコンタクト端部およびチャネル開口部の領域にテストコンタクト容器が設けられており、テストコンタクト容器は、テストコンタクトに対する位置決めされた当接のため、および熱エネルギを吸収するための吸収領域を有するテストコンタクトをチャネル開口部に位置決めするための少なくとも2つの位置決め面を有する。
【0006】
その結果、本発明の装置は、操作および位置決めプロセス時にテストコンタクトをテストコンタクト容器内に確実な収容および操作できるだけでなく、テストコンタクト容器内に形成された位置決め装置を用いて、かつ2つの位置決め面によって、テストコンタクトをコンタクト支持体上に正確に位置決めすることができ、同時に、チャネル開口部のテストコンタクトの選択された吸収領域の規定露光を可能にするので、熱エネルギを所望の場所でテストコンタクトに離散的に導入し、それぞれテストコンタクトの所望の領域(吸収領域)に導入することができるため、エネルギが印加される場所および露光面の寸法の両方を、確実な接触のために必要なエネルギ量に適合させることができ、かつコンタクト支持体上のテストコンタクトの反りのない配列が可能になる。
【0007】
本発明の有利な発展によると、チャネル開口部は、伝達チャネルの出口漏斗によって形成され、テストコンタクトの吸収領域の吸収断面に従って寸法決めされる開口断面を示す。チャネル開口部の対応する形状設計を選択することによって、テストコンタクトの規定面を、技術的複雑度が比較的低いテストコンタクトの吸収領域に決定することができる。
【0008】
好ましい実施例によると、位置決め装置の少なくとも1つの位置決め面は、テストコンタクトの吸収領域がチャネル開口部の出口漏斗の内部に配置されるように、チャネル開口部の開口断面の上方に配置される場合、テストコンタクトの比較的大きな部分表面に熱エネルギを単純な方法で印加することが可能である。
【0009】
チャネル開口部が、コンタクトヘッドの縦軸に対する傾斜角で配置された開口断面を示し、開口断面を制限するチャネル開口部の開口端縁によって位置決め面が形成される場合、同様に特に有利である。このように、テストコンタクトの部分表面の横方向の露光が可能であり、同時に、テストコンタクトをコンタクト支持体上に配置した際に、テストコンタクトに対するコンタクトヘッドの対応する横方向の延長部が可能になる。特に、テストコンタクトをコンタクト支持体上に位置決めおよび接触させる際、テストコンタクトに対するコンタクトヘッドの傾斜が可能になるため、テストコンタクトをコンタクトヘッドの直径よりも小さい間隔でコンタクト支持体上に配置することができる。
【0010】
コンタクトヘッドに対するテストコンタクトの特に理想的な相対配置は、開口断面が、コンタクトヘッドの隣接した外壁と平行に、または外壁に対する鋭角で配置されるようにチャネル開口部の領域内に配置される場合に得られる。このように、一方では、コンタクト支持体上に既に配置された一連のテストコンタクトの方向における最小限の接触距離の妨げとなる、テストコンタクトを越えるコイルコンタクトヘッド横方向の大きな突出部がないことを確実にできる。他方では、傾斜したコンタクトヘッドとコンタクト支持体との望ましくない接触を防止するために、コンタクトヘッドとコンタクト支持体との間に十分大きい距離を実現できることが可能であるべきである。。
【0011】
開口断面に隣接したツール本体の外壁の平坦部は、コンタクト支持体上のテストコンタクト同士の間の距離の最小化を達成するのに貢献する。
【0012】
本発明の有利な実施例は、図面を参照してより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1の実施例におけるコンタクト装置のコンタクトヘッドを示す図である。
【図2】図1のコンタクトヘッドを示す縦断面図である。
【図3】テストコンタクトがテストコンタクト容器に挿入された、図1のコンタクトヘッドを示す図である。
【図4】第2の実施例におけるコンタクト装置のコンタクトヘッドを示す図である。
【図5】図4のコンタクトヘッドを示す縦断面図である。
【図6】テストコンタクトがテストコンタクト容器に配置された、図4のコンタクトヘッドを示す図である。
【図7】別の実施例におけるコンタクト装置のコンタクトヘッドを示す図である。
【図8】図7のコンタクトヘッドを示す縦断面図である。
【図9】テストコンタクトがテストコンタクト容器に収容された、図7のコンタクトヘッドを示す図である。
【図10】テストコンタクトをコンタクト支持体に接触させる際のコンタクトヘッドを示す図である。
【図11】テストコンタクトをコンタクト支持体に接触させる際の図4から図6のコンタクトヘッドを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、テストコンタクト容器13がコンタクト端部12に形成されたコンタクト装置11のコンタクトヘッド10を示す。図2の縦断面図から明らかなように、コンタクトヘッド10にはコンタクト端部12に向かって出口漏斗14が形成されており、出口漏斗14は、テストコンタクト容器13への移行区域において、開口断面15を有するチャネル開口部39を示す。開口断面15の下方にはテストコンタクト容器13が延在しており、テストコンタクト容器13はこの断面図では本質的にU字形の設計を示し、テストコンタクト容器13内で、コンタクトヘッド10の縦軸16と平行に配置されたテストコンタクトベース当接面17が位置決め装置19の第1の位置決め面を形成する。
【0015】
図2と図3を組合せた図から明らかなように、位置決め装置19が内部に形成されたテストコンタクト容器13によって、テストコンタクトベース21を有するテストコンタクト20が、テストコンタクトベース当接面17に横方向に当接し、かつテストコンタクトベース21に配置されたテストコンタクトブラケット22とともに、チャネル開口部39の領域内に第2の位置決め面として形成されたテストコンタクトブラケット当接面18に当接するように、テストコンタクト20を位置決めして収容することが可能になる。
【0016】
特に図2から明らかなように、テストコンタクト20を開口断面15に対してテストコンタクト容器13内に配置することによって、テストコンタクト20の部分表面として吸収領域が規定され、それぞれ、コンタクトヘッド10の内部の伝達チャネル24、それぞれ出口漏斗14を介して行なわれるレーザ放射25を用いて熱エネルギがテストコンタクト20に印加されるテストコンタクトブラケット22である。本願で示される例示的な実施例の場合は、伝達チャネル24は同時に、テストコンタクト20に低圧(Unterdruck)を印加するように作用し、同時にコンタクトヘッド10を形成するためにそれぞれ吸収領域に、それぞれテストコンタクト容器13をテストコンタクト保持装置として印加する。
【0017】
図4は、自身のコンタクト端部にテストコンタクト容器28が設けられたコンタクトヘッド26を示し、テストコンタクト容器28は、チャネル開口部27の領域において、開口断面31の開口端縁30によって形成されたテストコンタクトベース当接面29を示す。
【0018】
図5と図6を組合せた図から明らかなように、コンタクトヘッド26内に形成された出口漏斗32の開口断面31は、コンタクトヘッド26の縦軸33に対する傾斜角αで配置される。これに対応して、テストコンタクトベース当接面29も縦軸33に対して同様に傾いて配置され、コンタクトヘッド26の外壁35の下縁によってテストコンタクトブラケット当接面34が形成される。図5のテストコンタクト容器28内のテストコンタクト20を示す一点鎖線から明らかなように、テストコンタクトベース当接面29を縦軸33に対して傾斜して配置することよって、図1から図3に示されるコンタクトヘッド10の例示的な実施例と比較してテストコンタクト20の実質的に拡大した吸収領域36が得られ、この場合、テストコンタクトベース21に対するレーザ放射25の本質的に横方向の印加が行なわれ、テストコンタクトブラケット22は本質的に露光されないままである。このように、十分な熱量をテストコンタクト20に導入可能なテストコンタクトベース21に対する本質的に広範なレーザ放射の印加にもかかわらず、反りを生じさせることになる、比較的断面の薄いテストコンタクトブラケット22の過熱を防止することができる。
【0019】
これも特に図5から明らかなように、開口断面31は隣接する外壁35と本質的に平行に設けられているため、図1から図3に示されるコンタクトヘッド10の例示的な実施例と比較して、テストコンタクトは外壁35と本質的に同一平面上に配置される。
【0020】
別の実施例における図7から図9に示されるコンタクトヘッドは、図4から図6に示されるコンタクトヘッド26とは対照的に、平坦部の領域ではテストコンタクトブラケット当接面を形成する下縁を有し、かつテストコンタクトブラケット22の直径d、それぞれテストコンタクトベース21の厚みtに実質的に対応する幅bを有する、出口漏斗の外壁を示す。特に図9から明らかなように、この寸法によって、テストコンタクト20は、外壁と本質的に同一平面上に配置されるようにコンタクトヘッドのテストコンタクト容器内に配置される。
【0021】
概略図10は、コンタクト支持体上に設けられたコンタクト面51にテストコンタクト20を接触させる際のコンタクトヘッド45を示す。これも図10に示されるように、コンタクト面51は複数のさらなるコンタクト面51とともにコンタクト面配列52を形成し、コンタクト面配列52は、対応する数のテストコンタクト20を接触させ、それぞれ配置して、テストコンタクト配列53を作製する。
【0022】
図10から明らかなように、テストコンタクト配列53は、図10に示される一番右のテストコンタクト20から始めてテストコンタクト20を順次接触させることによって達成される。テストコンタクト20をコンタクトヘッドの縦軸に対する傾斜角αで配置することによって、コンタクトヘッド45がテストコンタクト20に対して実質的に斜めに横方向に配置されるため、コンタクト支持体上の個々のテストコンタクト同士の間の最小限の距離が実現され得る。
【0023】
図11は、テストコンタクト20をコンタクト支持体50上に位置決めする際の図4から図6に示されるコンタクトヘッド26を示す。位置決め時、およびその後のテストコンタクトブラケット22を用いた接触時にテストコンタクト容器28に収容されるテストコンタクト20はしたがって、テストコンタクトブラケット当接面34に当接する。テストコンタクトブラケット22は、ここでは本質的に長方形状に形成されたテストコンタクトベース21と平行に延在し、そのテストコンタクト先端54でテストコンタクトベース21の下縁55を越えて突出し、これに沿って位置決め後、コンタクト支持体50との接触が行なわれる。
【技術分野】
【0001】
本発明は、テストコンタクトをコンタクト支持体上に位置決めおよび接触させてテストコンタクト配列を作製するための装置であって、熱エネルギを伝達するための少なくとも1つの伝達チャネルを有し、かつテストコンタクト保持装置が設けられた、少なくとも1つのコンタクトヘッドを含み、コンタクトヘッドは、自身のコンタクト端部およびチャネル開口部の領域にテストコンタクト容器が設けられており、テストコンタクト容器は、テストコンタクトに対する位置決めされた当接のため、および熱エネルギを吸収するための吸収領域を有するテストコンタクトをチャネル開口部に位置決めするための少なくとも2つの位置決め面を有する位置決め装置を含む装置に関する。
【背景技術】
【0002】
複数のテストコンタクトを有するテストコンタクト配列が、個々のテストコンタクトを制御するための制御装置が設けられた共通のテストプラットフォーム上に配置される。ここで、テストコンタクトは、個々のチップの規定された接触が個々のテストコンタクトを用いてウェハレベルで可能になるように、ウェハアセンブリに配置されたチップに従ってマトリックス配列に並べられる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
テストコンタクト配列を作製するために、個々のテストコンタクトは、コンタクトチップの所望のマトリックス配列に対応するテストボードとして設計されるコンタクト支持体上に配置され、テストコンタクトは、テストボード上に形成されたコンタクト面にはんだ付けされる。各テストボード上に多数のテストコンタクトがあり、したがってテストコンタクト同士の間に得られる距離が狭いため、電気的に確実に、かつ位置的に正確にテストコンタクトをテストボードに接触させることが特に高く望まれる。
【0004】
したがって、本発明の目的は、テストコンタクトをコンタクト支持体上に位置決めおよび接触させるための装置であって、テストコンタクトをコンタクト支持体上に位置的に正確に配置でき、特に確実に接触させることができる装置を提案することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
この目的を達成するため、本発明の装置は請求項1の特徴を示す。
本発明によると、テストコンタクトをコンタクト支持体上に位置決めおよび接触させてテストコンタクト配列を作製するための装置は、熱エネルギを伝達するための少なくとも1つの伝達チャネルを有し、かつテストコンタクト保持装置が設けられたコンタクトヘッドを特徴とし、コンタクトヘッドは、自身のコンタクト端部およびチャネル開口部の領域にテストコンタクト容器が設けられており、テストコンタクト容器は、テストコンタクトに対する位置決めされた当接のため、および熱エネルギを吸収するための吸収領域を有するテストコンタクトをチャネル開口部に位置決めするための少なくとも2つの位置決め面を有する。
【0006】
その結果、本発明の装置は、操作および位置決めプロセス時にテストコンタクトをテストコンタクト容器内に確実な収容および操作できるだけでなく、テストコンタクト容器内に形成された位置決め装置を用いて、かつ2つの位置決め面によって、テストコンタクトをコンタクト支持体上に正確に位置決めすることができ、同時に、チャネル開口部のテストコンタクトの選択された吸収領域の規定露光を可能にするので、熱エネルギを所望の場所でテストコンタクトに離散的に導入し、それぞれテストコンタクトの所望の領域(吸収領域)に導入することができるため、エネルギが印加される場所および露光面の寸法の両方を、確実な接触のために必要なエネルギ量に適合させることができ、かつコンタクト支持体上のテストコンタクトの反りのない配列が可能になる。
【0007】
本発明の有利な発展によると、チャネル開口部は、伝達チャネルの出口漏斗によって形成され、テストコンタクトの吸収領域の吸収断面に従って寸法決めされる開口断面を示す。チャネル開口部の対応する形状設計を選択することによって、テストコンタクトの規定面を、技術的複雑度が比較的低いテストコンタクトの吸収領域に決定することができる。
【0008】
好ましい実施例によると、位置決め装置の少なくとも1つの位置決め面は、テストコンタクトの吸収領域がチャネル開口部の出口漏斗の内部に配置されるように、チャネル開口部の開口断面の上方に配置される場合、テストコンタクトの比較的大きな部分表面に熱エネルギを単純な方法で印加することが可能である。
【0009】
チャネル開口部が、コンタクトヘッドの縦軸に対する傾斜角で配置された開口断面を示し、開口断面を制限するチャネル開口部の開口端縁によって位置決め面が形成される場合、同様に特に有利である。このように、テストコンタクトの部分表面の横方向の露光が可能であり、同時に、テストコンタクトをコンタクト支持体上に配置した際に、テストコンタクトに対するコンタクトヘッドの対応する横方向の延長部が可能になる。特に、テストコンタクトをコンタクト支持体上に位置決めおよび接触させる際、テストコンタクトに対するコンタクトヘッドの傾斜が可能になるため、テストコンタクトをコンタクトヘッドの直径よりも小さい間隔でコンタクト支持体上に配置することができる。
【0010】
コンタクトヘッドに対するテストコンタクトの特に理想的な相対配置は、開口断面が、コンタクトヘッドの隣接した外壁と平行に、または外壁に対する鋭角で配置されるようにチャネル開口部の領域内に配置される場合に得られる。このように、一方では、コンタクト支持体上に既に配置された一連のテストコンタクトの方向における最小限の接触距離の妨げとなる、テストコンタクトを越えるコイルコンタクトヘッド横方向の大きな突出部がないことを確実にできる。他方では、傾斜したコンタクトヘッドとコンタクト支持体との望ましくない接触を防止するために、コンタクトヘッドとコンタクト支持体との間に十分大きい距離を実現できることが可能であるべきである。。
【0011】
開口断面に隣接したツール本体の外壁の平坦部は、コンタクト支持体上のテストコンタクト同士の間の距離の最小化を達成するのに貢献する。
【0012】
本発明の有利な実施例は、図面を参照してより詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1】第1の実施例におけるコンタクト装置のコンタクトヘッドを示す図である。
【図2】図1のコンタクトヘッドを示す縦断面図である。
【図3】テストコンタクトがテストコンタクト容器に挿入された、図1のコンタクトヘッドを示す図である。
【図4】第2の実施例におけるコンタクト装置のコンタクトヘッドを示す図である。
【図5】図4のコンタクトヘッドを示す縦断面図である。
【図6】テストコンタクトがテストコンタクト容器に配置された、図4のコンタクトヘッドを示す図である。
【図7】別の実施例におけるコンタクト装置のコンタクトヘッドを示す図である。
【図8】図7のコンタクトヘッドを示す縦断面図である。
【図9】テストコンタクトがテストコンタクト容器に収容された、図7のコンタクトヘッドを示す図である。
【図10】テストコンタクトをコンタクト支持体に接触させる際のコンタクトヘッドを示す図である。
【図11】テストコンタクトをコンタクト支持体に接触させる際の図4から図6のコンタクトヘッドを示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、テストコンタクト容器13がコンタクト端部12に形成されたコンタクト装置11のコンタクトヘッド10を示す。図2の縦断面図から明らかなように、コンタクトヘッド10にはコンタクト端部12に向かって出口漏斗14が形成されており、出口漏斗14は、テストコンタクト容器13への移行区域において、開口断面15を有するチャネル開口部39を示す。開口断面15の下方にはテストコンタクト容器13が延在しており、テストコンタクト容器13はこの断面図では本質的にU字形の設計を示し、テストコンタクト容器13内で、コンタクトヘッド10の縦軸16と平行に配置されたテストコンタクトベース当接面17が位置決め装置19の第1の位置決め面を形成する。
【0015】
図2と図3を組合せた図から明らかなように、位置決め装置19が内部に形成されたテストコンタクト容器13によって、テストコンタクトベース21を有するテストコンタクト20が、テストコンタクトベース当接面17に横方向に当接し、かつテストコンタクトベース21に配置されたテストコンタクトブラケット22とともに、チャネル開口部39の領域内に第2の位置決め面として形成されたテストコンタクトブラケット当接面18に当接するように、テストコンタクト20を位置決めして収容することが可能になる。
【0016】
特に図2から明らかなように、テストコンタクト20を開口断面15に対してテストコンタクト容器13内に配置することによって、テストコンタクト20の部分表面として吸収領域が規定され、それぞれ、コンタクトヘッド10の内部の伝達チャネル24、それぞれ出口漏斗14を介して行なわれるレーザ放射25を用いて熱エネルギがテストコンタクト20に印加されるテストコンタクトブラケット22である。本願で示される例示的な実施例の場合は、伝達チャネル24は同時に、テストコンタクト20に低圧(Unterdruck)を印加するように作用し、同時にコンタクトヘッド10を形成するためにそれぞれ吸収領域に、それぞれテストコンタクト容器13をテストコンタクト保持装置として印加する。
【0017】
図4は、自身のコンタクト端部にテストコンタクト容器28が設けられたコンタクトヘッド26を示し、テストコンタクト容器28は、チャネル開口部27の領域において、開口断面31の開口端縁30によって形成されたテストコンタクトベース当接面29を示す。
【0018】
図5と図6を組合せた図から明らかなように、コンタクトヘッド26内に形成された出口漏斗32の開口断面31は、コンタクトヘッド26の縦軸33に対する傾斜角αで配置される。これに対応して、テストコンタクトベース当接面29も縦軸33に対して同様に傾いて配置され、コンタクトヘッド26の外壁35の下縁によってテストコンタクトブラケット当接面34が形成される。図5のテストコンタクト容器28内のテストコンタクト20を示す一点鎖線から明らかなように、テストコンタクトベース当接面29を縦軸33に対して傾斜して配置することよって、図1から図3に示されるコンタクトヘッド10の例示的な実施例と比較してテストコンタクト20の実質的に拡大した吸収領域36が得られ、この場合、テストコンタクトベース21に対するレーザ放射25の本質的に横方向の印加が行なわれ、テストコンタクトブラケット22は本質的に露光されないままである。このように、十分な熱量をテストコンタクト20に導入可能なテストコンタクトベース21に対する本質的に広範なレーザ放射の印加にもかかわらず、反りを生じさせることになる、比較的断面の薄いテストコンタクトブラケット22の過熱を防止することができる。
【0019】
これも特に図5から明らかなように、開口断面31は隣接する外壁35と本質的に平行に設けられているため、図1から図3に示されるコンタクトヘッド10の例示的な実施例と比較して、テストコンタクトは外壁35と本質的に同一平面上に配置される。
【0020】
別の実施例における図7から図9に示されるコンタクトヘッドは、図4から図6に示されるコンタクトヘッド26とは対照的に、平坦部の領域ではテストコンタクトブラケット当接面を形成する下縁を有し、かつテストコンタクトブラケット22の直径d、それぞれテストコンタクトベース21の厚みtに実質的に対応する幅bを有する、出口漏斗の外壁を示す。特に図9から明らかなように、この寸法によって、テストコンタクト20は、外壁と本質的に同一平面上に配置されるようにコンタクトヘッドのテストコンタクト容器内に配置される。
【0021】
概略図10は、コンタクト支持体上に設けられたコンタクト面51にテストコンタクト20を接触させる際のコンタクトヘッド45を示す。これも図10に示されるように、コンタクト面51は複数のさらなるコンタクト面51とともにコンタクト面配列52を形成し、コンタクト面配列52は、対応する数のテストコンタクト20を接触させ、それぞれ配置して、テストコンタクト配列53を作製する。
【0022】
図10から明らかなように、テストコンタクト配列53は、図10に示される一番右のテストコンタクト20から始めてテストコンタクト20を順次接触させることによって達成される。テストコンタクト20をコンタクトヘッドの縦軸に対する傾斜角αで配置することによって、コンタクトヘッド45がテストコンタクト20に対して実質的に斜めに横方向に配置されるため、コンタクト支持体上の個々のテストコンタクト同士の間の最小限の距離が実現され得る。
【0023】
図11は、テストコンタクト20をコンタクト支持体50上に位置決めする際の図4から図6に示されるコンタクトヘッド26を示す。位置決め時、およびその後のテストコンタクトブラケット22を用いた接触時にテストコンタクト容器28に収容されるテストコンタクト20はしたがって、テストコンタクトブラケット当接面34に当接する。テストコンタクトブラケット22は、ここでは本質的に長方形状に形成されたテストコンタクトベース21と平行に延在し、そのテストコンタクト先端54でテストコンタクトベース21の下縁55を越えて突出し、これに沿って位置決め後、コンタクト支持体50との接触が行なわれる。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
テストコンタクト(20)をコンタクト支持体(50)上に位置決めおよび接触させてテストコンタクト配列(53)を作製するための装置であって、熱エネルギを伝達するための少なくとも1つの伝達チャネル(24)を有し、かつテストコンタクト保持装置が設けられた、少なくとも1つのコンタクトヘッド(10,26,45)を備え、前記コンタクトヘッドは、自身のコンタクト端部(12)およびチャネル開口部(27,39)の領域にテストコンタクト容器(13,28)が設けられており、前記テストコンタクト容器は、テストコンタクトに対する位置決めされた当接のため、および熱エネルギを吸収するための吸収領域を有するテストコンタクトをチャネル開口部に位置決めするための少なくとも2つの位置決め面を有する位置決め装置(19)を含む、装置。
【請求項2】
チャネル開口部(27,39)は、伝達チャネル(24)の出口漏斗(14,32)によって形成され、テストコンタクト(20)の吸収領域の吸収断面に従って寸法決めされる開口断面(15,31)を示すことを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
位置決め装置の少なくとも1つの位置決め面は、テストコンタクトの吸収領域がチャネル開口部の出口漏斗の内部に配置されるように、チャネル開口部の開口断面の上方に配置されることを特徴とする、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
チャネル開口部(27,39)は、コンタクトヘッド(26,45)の縦軸(33)に対する傾斜角αで配置された開口断面(31)を示し、開口断面を制限するチャネル開口部の開口端縁(30)によって位置決め面が形成されることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の装置。
【請求項5】
開口断面(31)は、コンタクトヘッド(26,45)の隣接した外壁(35)と平行に、または外壁に対する鋭角αで配置されるように、チャネル開口部(27,39)の領域内に配置されることを特徴とする、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
開口断面(31)に隣接して存在する接触熱の外壁は平坦部を示すことを特徴とする、請求項5に記載の装置。
【請求項1】
テストコンタクト(20)をコンタクト支持体(50)上に位置決めおよび接触させてテストコンタクト配列(53)を作製するための装置であって、熱エネルギを伝達するための少なくとも1つの伝達チャネル(24)を有し、かつテストコンタクト保持装置が設けられた、少なくとも1つのコンタクトヘッド(10,26,45)を備え、前記コンタクトヘッドは、自身のコンタクト端部(12)およびチャネル開口部(27,39)の領域にテストコンタクト容器(13,28)が設けられており、前記テストコンタクト容器は、テストコンタクトに対する位置決めされた当接のため、および熱エネルギを吸収するための吸収領域を有するテストコンタクトをチャネル開口部に位置決めするための少なくとも2つの位置決め面を有する位置決め装置(19)を含む、装置。
【請求項2】
チャネル開口部(27,39)は、伝達チャネル(24)の出口漏斗(14,32)によって形成され、テストコンタクト(20)の吸収領域の吸収断面に従って寸法決めされる開口断面(15,31)を示すことを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
位置決め装置の少なくとも1つの位置決め面は、テストコンタクトの吸収領域がチャネル開口部の出口漏斗の内部に配置されるように、チャネル開口部の開口断面の上方に配置されることを特徴とする、請求項2に記載の装置。
【請求項4】
チャネル開口部(27,39)は、コンタクトヘッド(26,45)の縦軸(33)に対する傾斜角αで配置された開口断面(31)を示し、開口断面を制限するチャネル開口部の開口端縁(30)によって位置決め面が形成されることを特徴とする、請求項1から3のいずれかに記載の装置。
【請求項5】
開口断面(31)は、コンタクトヘッド(26,45)の隣接した外壁(35)と平行に、または外壁に対する鋭角αで配置されるように、チャネル開口部(27,39)の領域内に配置されることを特徴とする、請求項4に記載の装置。
【請求項6】
開口断面(31)に隣接して存在する接触熱の外壁は平坦部を示すことを特徴とする、請求項5に記載の装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公表番号】特表2012−506028(P2012−506028A)
【公表日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−531346(P2011−531346)
【出願日】平成21年10月5日(2009.10.5)
【国際出願番号】PCT/DE2009/001374
【国際公開番号】WO2010/043196
【国際公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【出願人】(501198796)パック テック−パッケージング テクノロジーズ ゲーエムベーハー (12)
【Fターム(参考)】
【公表日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年10月5日(2009.10.5)
【国際出願番号】PCT/DE2009/001374
【国際公開番号】WO2010/043196
【国際公開日】平成22年4月22日(2010.4.22)
【出願人】(501198796)パック テック−パッケージング テクノロジーズ ゲーエムベーハー (12)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]