説明

テレビゲーム装置

【課題】 テレビゲーム装置は作動準備の始業と終業が手間がかかって面倒であり、高齢者にゲーム方法を教えるにも時間を要するのでr、高齢者福祉施設において使用するのはむずかしい。
【解決手段】 施設の職員や介護人が簡単に電源のON/OFFができ、且つゲームも図に示すごとく集客用の環境映像29から、プレーヤが操作ボタンにタッチすればドライブゲーム30が勝手に始動し、運転ミス31によりクイズゲーム32に移行し、これを繰り返して目的地に着くと得点の表示34がなされてゲームが終了し新たなプレーヤを誘う環境映像に戻るテレビゲーム装置。
【効果】 施設での管理手間がかからず、高齢者プレーヤが過去に経験の多い擬似ドライブと簡単なクイズ出題で他人に指導を受けずプレイでき、且つ得点で仲間作りの話題性を作り、社会生活復帰の意欲を生みだす。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、テレビモニター等に表示するゲーム映像と音声案内から操作ボタン等を操作してゲームを進行させるゲーム装置において、特にゲームの進行を制御する装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
テレビゲーム装置は、ゲームセンター、展示会等で設置される一体型の装置や、家庭用テレビを表示画面として使用する操作機を備えたゲーム機、表示機を一体化した携帯用ゲーム機等多岐にわたるテレビゲーム装置があり、画像表示に関する技術、操作コントローラに関する技術、アトラクションを簡単に交換又は改変できる技術、制限時間機能を備えた技術等が公開されている。
【0003】
例えば、特開2000−140261は複数の変動する図柄を選択して表示でき、特開2000−237457は操作機ラケットと表示動作のタイミングを自由に設定でき、特開2004−029771はゲーム画面にカメラの実画像を重ね合わせてゲームの臨場感を高め、特開2001−252469はキャラクターの行動パタンを高速選択でき、特開2003−210828、特開2004−194819、特開2002−113264は操作部をセパレートにして動作的操作や操作性に動的特長を持たせ、特開平10−235013はゲーム内容を経済的に変更できるように汎用ゲームブロック回路の機能を持たせ、特開平10−137443、特開2004−023265はテレビゲームで遊べる時間を制限して目や体にやさしい機能を有し、特開2003−190628は、通常パソコンにゲーム用のプロセッサを専用で追加して高速ゲームが楽しめるようにした技術を提供している。
【0004】
上記の技術の特徴は、当然のことながら、若年者層がゲームを楽しむために、操作に追従する画像変化、操作機の使用形態とゲーム画像を現実味を含めて高速に動かす技術と、アトラクションの新鮮さを保つためのゲームソフトの改変や交換の簡便で経済的な技術を提供することがポイントとなっており、ドライブゲームのように操作機一体の高速画面変化や、ドラゴンクエストのようにシナリオ得点クリアタイプの変化に富んだコンテンツを主体としている。
【0005】
家庭用テレビゲームの接続端子にゲーム装置を接続し、電源ボタンをONに操作し、小さな操作ボタンを巧みに操りながらめまぐるしく変わるアトラクション映像を冷静に判断して操作し、変化に富んだシナリオゲームを進行させるゲームは、若年層には楽しく、それがテレビゲームの価値を作り出している。
【特許文献1】特開2000−140261号公報
【特許文献2】特開2000−237457号公報
【特許文献3】特開2004−029771号公報
【特許文献4】特開2001−252469号公報
【特許文献5】特開2003−210828号公報
【特許文献6】特開2004−194819号公報
【特許文献7】特開2002−113264号公報
【特許文献8】特開平10−235013号公報
【特許文献9】特開平10−137443号公報
【特許文献10】特開2004−023265号公報
【特許文献11】特開2003−190628号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
高齢者の痴呆症に関連し、一般に頭を使わないと呆けが早まるといわれるが、高齢者福祉施設などで、退化する脳をゲームによって活性化させたいという目的で、現在のテレビゲーム装置を利用するとき、上記特許文献は、家庭用表示機や汎用ゲームコンテンツ或いは簡単にコンテンツを変更できる技術、画像のカスタマイズ技術、画像と操作ボタンのクリアランスを競うようなスピードを求める技術等から構成された若年層向けの概念で作られたテレビゲームが多いため、小さなマルチ用途のボタン操作や、画面にあわせたクイック操作や、複雑なプレー方法等は高齢者が使用する場合には難点がある。
【0007】
特に、高齢者介護施設で、高齢者用のリハビリやトレーニング或いは娯楽として使用するとき、テレビゲーム装置の始業終業や、ゲームの操作指導等には介護者の手間がかかる場合が多い。
【0008】
現在、高齢者の人口比率増加に伴い、要介護や軽度介護の高齢者の増大が社会問題となっており、介護予防や社会生活支援活動として上記高齢者の福祉機器分野に関する開拓が急がれている。
【0009】
介護補助、要介護の高齢者は、ケアセンター、デイケア、訪問看護等の福祉サービスを受け、また介護の必要ない高齢者も専用分譲マンションに移住して団体生活する場合があり、痴呆老人は痴呆共同生活介護といった生活援助サービスを受けて、従来の若者志向のゲーム装置には知能的にも肉体的にも馴染まない場合が多い。
【0010】
一方、高齢者施設において施設職員或いは介護者は、上記高齢者の身の回り、入浴、レクレーション、リハビリ、娯楽、送迎等諸々の介護や援助業務を行うが、前記高齢者の脳活性化と生活意欲を生み出す目的で使用するテレビゲーム装置を、前記高齢者個人ごとに始業・終業・ゲーム指導までを担わせる場合、施設運営の効率化的問題から他の直接的な介護や援助業務に回ってもらう場合が多く、手間のかからないゲーム装置は受け入れるが、そうでないものは採用しない。
【0011】
そこで本発明は、高齢者が使用するテレビゲーム装置において、高齢者の介護や援助を行う福祉施設等のレクレーションルーム、トレーニングルーム、娯楽室等に設置して、施設職員や介護者に大きな負担をかけないで脳を活性化するゲームを進行させる装置を提供するのが目的である。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記目的を達成するため、本発明に係るテレビゲーム装置は、テレビモニター等に表示すろゲーム映像と音声案内から操作ボタンを操作してゲームを進行させるゲーム装置において、ゲーム内容を表示する(1)表示機と、操作の注意等を案内する(2)スピーカと、(3)ゲーム制御コンピュータと、そのコンピュータや操作ボタンと通信する(4)マイコン回路部と、マイコン回路部に操作信号を送り出す(5)操作ボタン群と、各回路に供給する電源とOFF信号を検出してコンピュータ電源をOFFにする(6)電源回路部と、(7)AC電源スイッチ、から構成され、ゲームの進行形態は、AC電源スイッチをONすると、(8)環境映像、が自動で表示され、操作ボタン群の信号を検知したら、(9)第一ゲーム、がスタートし、第一ゲームの結果による休止命令により第一ゲームは休止状態になり、(10)第二ゲームがスタートし、第二ゲームが終了すると、休止状態の第一ゲームに戻り、それを繰り返すことで、第一ゲームの終了点に到達したら、(11)ゲーム得点結果、を表示してゲームを終了し、環境映像に戻り、最後に本テレビゲーム装置を終了する時はAC電源スイッチをOFFにして終業することを特徴とする。
【0013】
上記の構成において、表示機は例えばTFT液晶表示機、CRTモニター、プラズマディスプレイ、プロジェクターであってもよく、ゲーム制御コンピュータは、市販の一般的なパソコンに限らずゲーム専用に開発したものでもよく、マイコン回路部は操作ボタン群及び電源回路とゲーム制御コンピュータ間と通信し、その通信はUSB通信でもその他の通信でもよく、操作ボタン群は、必ずしもプッシュボタンではなく例えばボリューム電圧をAD変換したデジタル信号でボタンを特定できる回転ハンドルのようなものでもよく、電源回路はAC電源スイッチ操作の信号を解釈してAC電源とAC/DCコンバータで変換したDC電源をリレー回路でON/OFFする部分から構成され、環境映像とは第一ゲームと同じアトラクション動画をエンドレスで表示する映像やまったく関係ない画像でもよく、第一ゲームは例えば車の走行動画のようにプレーヤである高齢者が過去に経験したことや親しみ易いアトラクションゲーム機能のゲームであり、第二ゲームは、第一ゲームを失敗した時に切り替わって出現するゲームで例えば脳の活性化に役立つといわれる算術計算や絵合わせ等の高齢者プレーヤに適した複数ゲームの集まりである。
【発明の効果】
【0014】
本装置は、アトラクションや変化に富んだ画像を環境映像として表示機に表示してプレーヤの興味と集客効果を図り、プレーヤが本装置のスイッチ群に手を触れると、自動的に第一ゲームがスタートし、第一ゲームは例えば環境映像と同じカードライブ風景の動画を映し出し、操作ボタン群のハンドルボタンに手が動いて右左のボタンを操作でき、走り・止まり・曲がりの操作は音声と画面図柄表示で案内されるため、その操作は初心者でも簡単にでき、操作を失敗すれば自動的に第一ゲームが休止して第二ゲームに移り、第二ゲームは簡単な算術計算の答え、トランプの札合わせ、間違い探し等の一寸したプレーヤの頭の体操的クイズが出題され、解答すると得点が音声で案内された後に、休止中の第一ゲームに戻り、これを繰り返して第一ゲームの終了点に到達すると得点表が表示されてゲームが終了し、またはこのプレイ過程でゲームを放棄して立ち去ると、前記環境映像の集客画面に戻る。
【0015】
従って、施設の職員若しくは介護者は、本装置を始業のときにAC電源スイッチをONにし、終業時にAC電源スイッチをOFFにするだけで本装置の専門的な知識を必要としないでON/OFFでき、ゲームプレイの指導等の労力は少なくなる。
【0016】
市販のパソコンは、稼動している時に供給AC電源をOFFにすると故障の原因となるが、それはメモリーに展開しているデータや、作動中のハードディスク、プログラム命令データを退避させないうちに電源供給がストップしてパソコンが正常に終業出来ないためであるが、ゲーム制御コンピュータも当然市販のパソコンを使用する場合は同じ問題が生じる。
【0017】
本装置は、(6)電源回路部の働きで、(7)AC電源スイッチの変化を検出して(3)ゲーム制御コンピュータの動作状態を判断し、自動的にAC電源のON/OFFを実行するので、本装置の専門的知識が無くても、直接AC電源スイッチを操作して始業終業を行うことが出来る。
【0018】
次に、環境映像の動作中は(5)操作ボタン群の信号は発生しないが、プレーヤが上記操作スイッチ群のいずれかのスイッチに指等を触れると、操作信号として操作ボタン群から(4)マイコン回路部にその信号が送信され、マイコン回路部はそれを第一ゲーム開始としてゲーム制御コンピュータに連絡し、第一ゲームが開始される。
【0019】
第一ゲームは、例えば自動車運転のように、運転している実際の走行動画写真が表示され、道路幅における車の位置、右左折直進ブレーキアクセルの絵柄表示と音声案内で初心者でもハンドルボタンやブレーキボタンの役目を理解して他人に指導を受けないでも上記操作ボタン群の操作ができ、ハンドル操作のミス、障害物飛び出し時のブレーキ操作ミス等で第一ゲームを休止するクラッシュ画面となって第二ゲームに切り替わり、第二ゲーム進行では計算やクイズの答えを求める出題となり、解答結果の得点を音声案内して休止している第一ゲームに戻り、この繰り返しで第一ゲームの最終ゴールに到達して得点結果が表示され、また前記のゲーム進行中に操作ボタンを所定時間以上操作しないときは第一ゲーム或いは第二ゲームはその途中で終了し、環境映像に戻る。
【0020】
以上のゲーム進行は、すべてゲーム制御コンピュータで行われ、これにより、本装置は、技術知識の無い施設の職員や介護者によって簡単に始業と終業を行うことができ、またこれらの保守や維持或いはゲーム指導等にさしたる労力を必要としないという効果が生まれ、高齢者福祉施設の特設ルームや部屋の片隅において、装置やプレーヤに特別な制約を課すことなく訓練或いは娯楽として自由に使用させることが出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0021】
それでは図面を用いて、本発明の具体的一実施例を説明する。
【0022】
第1図は、本発明一実施例のテレビゲーム装置の斜視図であって、1の筐体の前面にTFT表示機2が配置され、その下辺の操作パネル3に左方向に操作する左ハンドル4、中央に戻す戻しハンドル5、右方向に操作する右ハンドル6が配置されている。
【0023】
2に表示される走行風景道路画面に従って、通常は4と6で左右方向の操作をするが、早く中央に戻すときに5の戻しハンドルを使用できる。
【0024】
走行画面の停止信号赤や動物或いは歩行者などの飛び出しで、ブレーキのマークと音声案内「ブレーキ!」のガイドでブレーキ7を操作し、発車時にもアクセルマークと音声案内「アクセル!」のガイドでアクセル8を操作する。
【0025】
前記5個のボタンで第一ゲームをプレイできる。
【0026】
プレーヤが都合リよって一時ゲームを休止するときは照光式ボタン14の中止/再開ボタンを押すと、14のランプが点灯して中断を表示し、再度押してプレイを再開できるがもし所定時間内、例えば5分以上ボタンを再押ししないとゲームは強制終了する。
【0027】
第一ゲームの操作で、例えばブレーキの操作、車位置マークが道路幅のは端に数秒間停止したハンドル操作、所定時間内に操作するアクセル操作でミスが発生すると、画面上にクラッシュのマークが表示され、第二ゲームが開始する。
【0028】
第二ゲームの操作が9から13の上下左右実行の5つのボタンで、画面の答えを9,10,11,12のボタンで選択し実行ボタン13確定して解答を完了する。
【0029】
15は、本装置を移動するときにの取っ手であり、16は本装置の商品名「SPUR MACHINE」(脳を刺激するの意味)である。
【0030】
第2図は、前述の発明装置を、高齢者福祉施設等のレクレーションルーム、トレーニングルーム、リハビリルーム、入浴脱衣ルーム等にテーブル17に設置され、18の椅子にプレーヤが腰をけて使用している使用態様図である。
【0031】
第3図は、装置を構成する機能ブロック図であり、筐体1の外側から見えるブロックとして、表示機2、4から8の第一ゲーム用操作ボタン、9から14までの第二ゲーム用操作ボタン、装置の電源をON/OFFするAC電源スイッチ22、スピーカ26、AC電源コード21、コンピュータ19と表示機2にて発生する熱を筐体から強制的に排気する換気FAN27からな成り、内部には、ゲーム制御コンピュータとして使用するパーソナルコンピュータ19、ACON/OFF電源回路を構成するAC電源制御部20、第二ゲームの操作ボタンを検出してマイコン回路部25に連絡するスイッチ回路部23と第一ゲームの操作ボタンを検出してマイコン回路部25に連絡するスイッチ回路部24のブロックから構成される。
【0032】
スイッチ回路部23,24は、構造上操作ボタン電気回路をPCB構成上から二つに分離したもので、このスイッチ回路を厳密に第一ゲームと第二ゲームに分ける必要は無く、実際に本実施例の中断ボタン14は、第一ゲームと第二ゲーム共通でプレイの休止と再開に使用しており、また第二ゲームをパスするとき第一ゲームの操作ボタンを使用するようにしている。
【0033】
前述ブロックの機能につき説明すると、まず、21のAV電源プラグをACコンセントに挿入してAV電源供給を可能とし、AC電源スイッチ22をONにすると電源制御部のマイコンがそのスイッチ信号を検出して、マイコン回路部に5VのDC電源を供給してパーソナルコンピュータの作動状態を質問し、コンピュータが稼動しているかどうかの返事を返すわけだが、応答がない場合は、コンピュータは稼動していないと判断して電源制御部のリレーをONしてすべてのユニットにACとDCの電源を供給し、パーソナルコンピュータ、表示機、換気FAN、スピーカ等が稼動状態になる。
【0034】
パーソナルコンピュータが立ち上がると、ハードディスクに格納されたプログラムと画像データが展開され、AVI方式の動画データはAVI描画ソフトで走行画面データを表示機に表示する。
【0035】
ここで、4から14のボタンのどれか一つでも操作信号がSW回路23,24を通じてマイコンに連絡されると、マイコンはそれをパーソナルコンピュータ19に送信し、19のプログラムでその信号を第一ゲーム開始と解釈して表示機の走行画面をゲーム画面に変更表示する。
【0036】
同時に、走行画面データのアドレスはAVI形式のためタイムレコードとして、止まれ,曲がり、発車の属性テーブルとして管理され、操作ボタンからくる信号と比較して操作の適合性を評価することから進行し、操作ミスと判断すると、必要な音声や擬音と一緒に画像クラッシュ画面を表示し、その時点の走行データ類を保存してから第二ゲームを開始させる。
【0037】
第二ゲームは出題方式のクイズで、プログラムに従って必要なクイズ画面と音声案内で、解答操作画面の表示と解答決定ボタン信号で採点プログラムを動かし、結果を音声案内すると同時にその採点データをメモリーして総合得点を計算するし、終了したら記録しておいた第一ゲームのプログラムを実行していく。
【0038】
第4図は、前述をまとめたゲーム進行チャートである。
【0039】
始業終業SW28をONすると、走行画面の動画を表示する環境映像29の描画を行い、いずれかの操作ボタンに指等を触れると第一ゲームのドライブゲーム30が開始され、操作ミスとして運転ミス31が発生すると第二ゲームのクイズゲーム32に移行し、クイズゲームが終了すると第一ゲームのドライブゲームに戻り、これを繰り返して第一ゲームの終了点である目的地到着33か、運転ミスをしないで33に到達すると画面にその総合採点34が表示されてゲーム終了35となり、環境映像29に戻って集客描画となる。
【0040】
具体的に表示画面例をあげてゲーム画像の進行例を説明する。
【0041】
第5図は、環境映像画面で、実際の車のドライバ視点付近にカメラを設置して実際に道路を走行して前方景色を撮影し、それを編集してAVIファイル形式でハードディスクに格納したデータを再生プログラムで表示機に表示している動画37で、37−1が路面、37−2が他の走行車で、37−3がフロントボンネットを表して自車の位置目安を表しているおり、街路などの変化する景色の描画で集客効果を狙うものである。
【0042】
プレーヤが操作ボタンに触れると、第6図の第一ゲームのドライブ画面38が開始し、走行路面側の道幅を表す3水平バー38−1が出現し、その中に車位置を示すマーク38−2が示されている。
【0043】
38ー2は、前述走行画面の道路状態を記録したテーブルと操作ボタンから送られる信号とを比較し、例えば前述走行画面が右にカーブする動画のときに右方向のボタン信号が来ないと、前述マーク32−2の車位置を道路の左側に進行していると判断して38−2のように左側よりに表示する。
【0044】
38−7,38−8は車位置危険ゾーンを表し、前記ゾーンに所定時間以上車位置マーク38−2が滞在すると運転ミスと判断する。
【0045】
前述走行画面が停止信号や障害物飛び出し画面に変わると、38−3のようなブレーキマークが出現し、「ブレーキ」の音声案内が出され、所定時間内に前述ブレーキ操作ボタンを操作しない時、又は停車から発車に移るとき38−4のアクセルマークと「アクセル」の音声案内が出てから所定時間内に前述アクセル操作ボタンを操作しないときは、運転ミスと判断する。
【0046】
第7図は、第一ゲームにおいて運転ミスと判断された後の画面で、擬音と共に表示されるクラッシュ画面であり、39−1の爆発画像が前述走行画面上に重ねて表示され、その後39−2のようにテロップと音声で第一ゲームが休止して第二ゲームに進行する。
【0047】
第8図は、前述第二ゲームの出題と解答選択画面で、40の算術出題画面は左側の数式が5個の出題で上段の出題式からその答えを右の黒枠から操作ボタン9,10,11,12を上下左右に動かして選び、13の実行ボタンで解答を行い下段の出題に進むという形で五個の解答を行うと解答がすべて終了したら音声で得点が案内され、もし本出題をパスする場合はドライブ用の操作ボタンのどれか一つを選択し、得点ゼロの音声案内で前記休止の第一ゲームに戻り第一ゲームが続行される。
【0048】
同様に41は、トランプゲームで、任意の札を前記操作ボタンで選択して実行を押せば札の表が現れ、更に別の札を同様にして開けながら絵柄を合わせる「神経衰弱」といわれるゲームである。
【0049】
第二ゲームは、このような出題解答形式であるが、連続して同一ゲームが出題されないようにゲーム種類は複数用意されて、ランダムに出題されるようにしている。
【0050】
第一ゲームの終了地点である目標値に到着するまで、この第一ゲームと第二ゲームは前述のごとく交互に繰り返され、前述目的地に到着すると第9図42のような終了画面が表示され、次いで43のような総合得点表が所定時間表示されて終了し、その後は自動的に前述の環境映に戻って終了する。
【0051】
前述第一ゲームと第二ゲームにおいて、プレーヤの都合でゲームを一時中断する場合は、14の照光式中断ボタンを押すと、照明が点灯してゲームは中断状態となり、所定時間内に再度14のボタンを押すと消灯してゲームが再開するが、所定時間以上再プッシュしないとゲームは自動的にキャンセルされて前述環境映像の状態に戻る。
【0052】
第10図は、AC電源の供給で作動する本装置の電源の接続と遮断を行う電源制御ブロック図である。
【0053】
21のプラグを経て供給されるAC電源はAC電源制御ブロック44で一部がDC電源に変換されAC電源と一緒に導かれるが、稼動中のゲーム制御コンピュータ19を作動途中で電源供給OFFから保護するため、45のリレー回路に導き、AC電源スイッチ22がONの場合は電流が流れOFFの場合は流れないことからAC電源スイッチ22の変化と状態を把握し、マイコン回路部25を通じてゲーム制御コンピュータの稼動状態を把握してからリレー回路45にその接続や切断の命令を実行させるブロック図である。
【0054】
第11図は、第10図で説明した動作のフロー図であり、稼動中のゲーム制御コンピュータの電源を遮断してダメージを与えないために、AC電源制御(46a)において、AC電源スイッチ22が変化(46bした場合、(46c)OFF命令をマイコン回路部へ伝達し、マイコン回路部はOFFコマンドを前記コンピュータに送り(46d)、コンピュータから終了して信号が来なくなるまでOFF作業を管理(46e)し、それからAC電源スイッチがOFF側かどうか46fを検査して、OFF側であるならリレー回路に電源OFF信号(46g)を送り、AC電源スイッチがON側ならリレー回路に電源ON信号(46h)を送って終了(46i)し、前述コンピュータの動作状態に関係なく電源のON/OFF時にコンピュータにダメージを与えるのを防ぐことが出来る。
【0055】
本発明は前述のごとく技術知識の乏しい人でも始業終業が間違いなく操作でき、且つゲーム進行形態も初心者高齢者が他から指導を受けることな行われ、第一ゲームと第二ゲームの適度な組み合わせでプレーが進行するが、その進行動作フロー図を第12図で説明すると次の通りである。
【0056】
AC電源ON(P01)でゲーム制御コンピュータ他の各ブロックが立ち上がり環境映像の走行動画表示(P02)となる。
【0057】
ここでもし電源がOFF(P4)されると終業処理(P08)がなされる。
【0058】
走行動画表示がされると、ゲームを操作する操作信号からの出力を監視(P03)し、もし、操作信号を検出すると、(P06)ドライブプログラムが立ち上がり、第一ゲームが開始される。
【0059】
第一ゲーム中に(P07)AC電源OFFになると(P08)終業処理がされる。
【0060】
(P06)動作して第一ゲームの目的地(P09)に到着していないときは第一ゲームを継続するが(P09)目的地に到着すると(P10)総合採点プログラムが作動して終了し、環境映像(P02)に移る。
【0061】
(P06)のプログラム動作中に(P11)中断ボタンをONにするとその状態の画面が(P12)静止画表示となり、この状態で電源ボタン(P13)がOFFすると終業処理(P14)され、また(P15)所定時間以上中断ボタンが押されないと(P02)環境映像に戻り、(P16)再開ボタンとしてONするとゲームが再開される。
【0062】
(P17)で操作ボタンが所定時間以上無操作で放置された場合はゲームを終了して(P02)環境映像に戻り、所定時間以内の操作ならゲームを継続する。
【0063】
第一ゲームにおける(P18)運転ミスが発生すると、第一ゲームはその時点で中断し、第二ゲームの(P19)クイズプログラムに移行する。
【0064】
同様にプログラム動作中に(P20)中断ボタンがONすると(P21)静止画面になり、(P22)AC電源OFFにすると(P23)終業処理がされ、(P24)所定時間以内に(P25)再開ボタンとして0Nするとゲームは再開する。
【0065】
また(P19)プログラム動作中に操作ボタンが(26)所定時間以上放置されると第二ゲームが終了して(P02)環境映像に戻り、また(P11),(P16),(P20),(P25)で説明した中断又は再開ボタン以外の第一ゲーム用ボタンをONすると)クイズゲームをパスする(P27)パス信号として(P28)クイズプログラムを終了し(P06)の第一ゲームへ戻る。
【0066】
このように、本実施例は、技術知識の乏しい人でも電源スイッチをON/OFFすることで装置の始業終業を行うことができ、ゲームの途中で放棄しても次のプレーヤの集客のために自動で環境映像画面に戻り、且つ、操作ボタンに触れるだけでゲームを開始し、ゲーム内容は初心者でも比較的操作しやすい走行画面と音声案内に合わせたボタン操作であり、操作ミスが発生したら自動的に選択型のクイズ出題形式のゲームに移行し、これが繰り返えされながら最終目的地に行くという高齢者の脳を適度に刺激するゲームから成り立つので、設置場所を選ばず且つ非常に省手間なテレビゲーム装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明の実施例の外観の斜視図である。
【図2】本発明実施例の装置を使用している態様図である。
【図3】本発明実施例の機能ブロック関係図である。
【図4】本発明実施例のゲーム進行の流れ図である。
【図5】本発明実施例の集客効果を出す環境映像画面図である。
【図6】本発明実施例の第一ゲームであるドライブゲームの画面図である。
【図7】本発明の実施例で、運転ミスによりクラッシュする画面と、第一ゲームを一時休止して第二ゲームに移る時の画面例図である。
【図8】本発明実施例の第二ゲームの質問形式一実施例図である。
【図9】本発明実施例の第一ゲームが終了し、得点を表示して環境映像に戻る画面図である。
【図10】本発明実施例のAC電源制御のブロック説明図である。
【図11】本発明実施例のAC電源をON/OFF制御する流れ図である。
【図12】本発明実施例のゲーム進行の処理形態を示す流れ図である。
【符号の説明】
【0068】
1 筐体
2 表示機
3 スイッチ操作パネル
4 左ハンドルボタン
5 戻しハンドルボタン
6 右ハンドルボタン
7 ブレーキボタン
8 アクセルボタン
9,10,11,12,13 上下左右実行選択ボタン
14 中断ボタン
17,18 テーブル・椅子
19 ゲーム制御コンピュータ
20 AC電源制御部
21 ACプラグ
22 AC電源スイッチ
23、24 クイズ/ドライブボタンスイッチ回路
25 マイコン回路部
26 スピーカ
28〜36 流れ図説明ボックス
37 環境映像画面
38、39 第一ゲームドライブゲーム画面と運転ミス画面
40 第二ゲームクイズ出題画面
42,43 目的地到着得点表示画面
44 AC電源制御ブロック
45 リレー回路
46a〜46i AC電源ON/OFF制御流れボックス
P01〜P28 ゲーム進行処理形態流れ説明ボックス

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テレビモニター等に表示するゲーム映像と音声案内から操作ボタン等を操作してゲームを進行させるゲーム装置において、AC電源管理部と、ゲーム制御コンピュータと、操作ボタンと、環境映像と、第一ゲームと、第二ゲームとから構成され、操作ボタンに触れると第一ゲームを開始し、第一ゲームの操作ミスで第二ゲームに移り、これを繰り返して第一ゲームの終了点で得点を表示し、環境映像に移る事を特徴とするテレビゲーム装置。
【請求項2】
ゲーム制御コンピュータの稼動状態にかかわらず、AC電源スイッチをOFFしても前記コンピュータを正常に終了して供給電源をOFFする電源管理部を有する事を特徴とする請求項1のテレビゲーム。
【請求項3】
ゲーム制御コンピュータに、一般のパーソナルコンピュータを使用したことを特徴とする請求項1のテレビゲーム装置。
【請求項4】
操作ボタンが、押しボタン若しくは及び自動車ステアリングハンドル若しくは及び足踏みペダルで構成される事を特徴とする請求項1のテレビゲーム装置。
【請求項5】
環境映像が、第一ゲーム若しくは第二ゲームの映像を流用して集客効果を高める目的で表示する事を特徴とするテレビゲーム装置。
【請求項6】
第一ゲームが自動車運転席から前方走行実写風景を動画で表示し、操作案内をマークと音声で行う事を特徴とする請求項1のテレビゲーム装置。
【請求項7】
第一ゲームの走行実写風景動画に道路幅を表す水平バーを表示し、且つ前記水平バー上に走行風景の道路状態と操作ボタンの信号で移動する車位置マークを表示することを特徴とする請求項1のテレビゲーム装置。
【請求項8】
第二ゲームが、数式、トランプ絵柄等の出題画面と解答を操作ボタンで選ぶゲームからなり、解答すると音声で得点が案内されることを特徴とする請求項1のテレビゲーム装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2006−254937(P2006−254937A)
【公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−72345(P2005−72345)
【出願日】平成17年3月15日(2005.3.15)
【出願人】(595104378)株式会社ティエムシィ・ブレインズ (3)
【Fターム(参考)】