説明

テレビジョン受像機

【課題】テレビジョン受像機において、ユーザが投稿データを送信する際の手間を低減する。
【解決手段】TV受像機は、番組情報取得部によって取得された番組情報の内容に基づき、タグを生成するタグ生成部を備える。TV受像機を操作するためのリモコンは、タグ生成指示ボタンと、ツイート送信ボタンとを有する。ユーザが6チャンネルのTV番組を視聴している際に(S1)、リモコンのタグ生成指示ボタンを操作すると(S2)、TV受像機は、タグ生成部を用いて、ユーザが視聴しているTV番組についての番組情報からタグを生成する(S3)。そして、ユーザがリモコンを操作することにより、「結末に感動した」等のメッセージデータを入力した後(S4)、ツイート送信ボタンを操作すると(S5)、TV受像機は、上記S3で生成されたタグと、上記S4でユーザによって入力されたメッセージとを含む投稿データを配信サーバに送信する(S6)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、配信サーバに対して、データを送受信可能なテレビジョン受像機に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、インターネット上の配信サーバにユーザがメッセージデータ(以下、投稿データ)を投稿することにより、他のユーザがその投稿データを閲覧できるtwitter(ツイッター)等のコミュニケーションサービスが知られている。この種のコミュニケーションサービスでは、ユーザは、視聴しているテレビジョン(以下、TVという)番組についての感想について、他のユーザと共有したいときに、投稿データを送信することが多い。
【0003】
従来の投稿データの送信方法としては、例えば、ユーザが携帯電話やパソコンなどを操作してメッセージを入力した後、配信サーバにメッセージを含む投稿データを投稿(送信)する。しかしながら、この方法では、TV番組の感想を投稿したいとき、ユーザはTV受像機を見ながらPC等を操作する必要があるため、操作が煩雑であるという問題がある。
【0004】
これに対して、近年、インターネットに接続可能であるTV受像機が知られている。この種のTV受像機では、インターネットに接続が可能であるため、ユーザがPC等を操作することなく、TV番組を見ながらTV受像機でメッセージを入力した後、TV受像機から投稿データを送信可能である。従って、PC等を操作する必要がないので、ユーザの操作の手間を低減できる。
【0005】
ところで、ユーザは投稿データを投稿する際に、投稿データのメッセージ本文に検索用のタグを付与して送信することがある。しかしながら、上記インターネットに接続可能なTV受像機では、ユーザがタグを手動で入力しなければならないため、投稿データを送信する際の手間を十分に低減できないという問題がある。
【0006】
これに対して、特許文献1には、文字情報表示手段に表示されている一の文字情報と他の文字情報との間に確保されたスペース量と、一時記憶手段に記憶された新たな文字情報の文字情報量との比較に基づいて、新たな文字情報が挿入可能であると判断された場合に、新たな文字情報を一の文字情報と他の文字情報との間に挿入してスクロール表示させる文字情報表示装置が開示されている。しかしながら、この文字情報表示装置では、上記問題を解決できない。
【0007】
また、特許文献2には、管理情報格納部と、ユーザ識別子と、文章取得部と、1以上の用語を取得する文章処理部と、1以上の提示情報を取得する提示情報取得部と、提示情報出力部とを具備し、ユーザが他人に読んでもらうために入力して、送信した文章と関連する情報を、ユーザに提示できる情報処理装置が開示されている。しかしながら、この情報処理装置であっても、上記問題を解決できない。
【0008】
また、特許文献3には、ヘッダーまたはタイトル中にインデックス情報を含み、番組中の特定のシーンに対する意見や感想をインターネットを介して電子メールで放送局に送信する端末と、受け取った電子メールを付加情報として番組に対して多重化し、デジタル放送で不特定または特定の視聴者に配信する放送局とを備える、デジタル放送を使用した情報システムが開示されている。しかしながら、この情報システムであっても上記問題を解決できない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2009−193527号公報
【特許文献2】特開2009−193133号公報
【特許文献3】特開2000−197032号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
本発明は、上述した問題点を解決するためになされたものであり、ユーザが投稿データを送信する際の手間を低減できるテレビジョン受像機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために請求項1の発明は、受信したデータを記録すると共に、記録したデータを送信する配信サーバとネットワークを介して接続され、前記配信サーバとデータの送受信を行うためのネットワーク通信手段と、放送局から放送されるテレビジョン番組の映像を表示する表示手段と、放送局から放送されるテレビジョン番組についての番組情報を取得する番組情報取得手段と、ユーザによって操作され、ユーザによって入力されたデータを前記配信サーバに送信するように指示するための入力データ送信指示操作手段と、装置各部を制御する制御手段とを備えたテレビジョン受像機において、前記番組情報取得手段によって取得された番組情報の内容に基づき、識別子を生成する識別子生成手段と、ユーザによって操作され、前記識別子生成手段を用いて前記識別子を生成するように指示するための識別子生成指示操作手段とをさらに備え、前記制御手段は、ユーザによってテレビジョン番組が視聴されている際に、前記識別子生成指示操作手段が操作されると、前記識別子生成手段を用いて、ユーザが視聴しているテレビジョン番組についての番組情報の内容に基づく識別子を生成した後、ユーザによって前記入力データ送信指示手段が操作されると、ユーザによって入力されたデータと共に、前記生成した識別子を前記配信サーバに送信するものである。
【0012】
また、請求項2の発明は、請求項1に記載のテレビジョン受像機において、ユーザによって操作され、前記識別子生成手段を用いて生成された識別子を含むデータを前記配信サーバから受信し、受信したデータを、前記表示手段に表示するように指示するための識別子データ表示指示操作手段をさらに備え、前記制御手段は、ユーザによってテレビジョン番組が視聴されている際に、前記識別子データ表示指示操作手段が操作されると、前記識別子生成手段を用いて、ユーザが視聴しているテレビジョン番組についての番組情報の内容に基づく識別子を生成した後、前記ネットワーク通信手段を用いて、前記配信サーバから、前記生成した識別子を含むデータを受信し、受信したデータを前記表示手段に表示するものである。
【0013】
また、請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のテレビジョン受像機において、コンテンツと、このコンテンツについてのコンテンツ情報とが記録された光ディスクを装着する装着部と、前記装着部に装着された光ディスクのコンテンツを再生する再生手段とをさらに備え、前記識別子生成手段は、前記再生手段によって再生されているコンテンツについてのコンテンツ情報の内容に基づく識別子も生成し、前記制御手段は、前記光ディスクが再生されている際に、ユーザによって前記識別子生成指示操作手段が操作されると、前記識別子生成手段を用いて、再生しているコンテンツについてのコンテンツ情報の内容に基づく識別子を生成した後、ユーザによって前記入力データ送信指示手段が操作されると、ユーザによって入力されたデータと共に、前記生成した識別子を前記配信サーバに送信するものである。
【発明の効果】
【0014】
請求項1の発明によれば、ユーザが視聴しているテレビジョン番組についての番組情報の内容に基づく識別子を生成した後、ユーザによって入力されたデータと共に、生成した識別子を配信サーバに送信することができる。そのため、ユーザは手動で識別子(例えば、あるテレビジョン番組についての番組名や放送局を示すタグ)を入力する必要がなくなり、データを送信する際の手間を低減できる。
【0015】
また、請求項2の発明によれば、識別子データ表示指示操作手段が操作されると、配信サーバから、ユーザが視聴しているテレビジョン番組についての番組情報の内容に基づく識別子を含むデータを受信し、受信したデータを表示する。そのため、ユーザは、識別子データ表示指示操作手段を操作するだけで、視聴中のテレビジョン番組に関連するデータを配信サーバから受信して表示させることができるため、ユーザが手動で識別子を入力してデータの表示指示操作を行う必要がなくなり、データを表示させる際の手間を低減できる。
【0016】
また、請求項3の発明によれば、光ディスクが再生されている際に、ユーザによって識別子生成指示操作手段が操作されると、再生しているコンテンツについてのコンテンツ情報の内容に基づく識別子を生成した後、ユーザによって入力されたデータと共に、生成した識別子を配信サーバに送信する。そのため、ユーザは、再生しているコンテンツについての識別子を手動で入力する必要がなくなり、データを送信する際の手間を低減できる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明の一実施形態に係るTV受像機と、このTV受像機に接続された配信サーバとを含むネットワークシステムの概略構成図。
【図2】上記TV受像機の内部構成を示すブロック図。
【図3】上記TV受像機のリモコンの上面を示す上面図。
【図4】上記TV受像機における投稿データの送信処理手順の一例を示すフローチャート。
【図5】上記TV受像機のディスプレイに表示される投稿データ入力画面の一例を示す説明図。
【図6】上記TV受像機における投稿データの送信処理手順の別の例を示すフローチャート。
【図7】上記TV受像機における投稿データの受信処理手順の一例を示すフローチャート。
【図8】上記TV受像機のディスプレイに表示される投稿データ表示画面の一例を示す説明図。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態に係るテレビジョン受像機について、図1乃至図3を参照して説明する。図1は、テレビジョン(以下、TVという)受像機1と、インターネット(ネットワーク)4を介して接続された配信サーバ3とを含むネットワークシステム100の概略構成を示す。図2は、TV受像機1の内部構成を示し、図3は、TV受像機1を操作するためのリモコン5の上面を示す。
【0019】
配信サーバ3は、インターネット4を介して受信したデータ(以下、投稿データという)を記録する投稿情報データベース(以下、投稿情報DBという)31を有する。配信サーバ3は、TV受像機1から投稿データの配信要求を受信したとき、この配信要求に応じた投稿データを投稿情報DB31から取得し、取得した投稿データをTV受像機1に送信する。
【0020】
TV受像機1は、図2に示すように、アンテナ11に接続され、放送局からデジタル放送信号を受信するチューナ部12と、デコーダ部13と、TV番組の映像を表示するディスプレイ(表示手段)14と、TV番組の音声を出力するスピーカ15とを備える。また、TV受像機1は、リモコン5から送信されるリモコン信号を受信するリモコン信号受信部16と、筐体外部に露出するように設けられたHDMI端子部17と、ネットワークカード(ネットワーク通信手段)18と、各種情報を記憶したメモリ19と、BDディスクdが装着される光ディスクドライブ(装着部)20と、装置各部を制御するための制御用マイコン(制御手段)10とをさらに備える。
【0021】
チューナ部12は、アンテナ11を介して、放送局から配信される各チャンネルのデジタル放送信号を受信する。デジタル放送信号には、TV番組の映像信号及び音声信号と、配信されるTV番組の放送開始時間や放送終了時間、ジャンル、番組タイトル、及び出演者等の番組情報が含まれている。
【0022】
デコーダ部13は、チューナ部12によって受信されたデジタル放送信号に対して復調処理や誤り訂正処理等を行い、多重化された信号から必要なTS(トランスポートストリーム)パケットを分離するTS変換回路(図示せず)、分離した各TSパケットに対して復号化処理を行う映像デコード回路(図示せず)、音声デコード回路(図示せず)、及びデータデコード回路(図示せず)等から構成される。
【0023】
映像デコード回路は、映像信号を含むTSパケットに対して復号化処理を行い、映像信号を抽出し、抽出した映像信号を制御用マイコン10に出力する。音声デコード回路は、音声信号を含むTSパケットに対して復号化処理を行い、音声信号を抽出し、抽出した音声信号を制御用マイコン10に出力する。
【0024】
データデコード回路は、SI(Service Information)データを含むTSパケットに対して復号化処理を行い、SIデータを抽出し、抽出したSIデータを制御用マイコン10に出力する。SIデータは、TV番組の番組情報が格納されたEIT(Event Information Table)等を有している。
【0025】
ディスプレイ14は、チューナ部12によって受信されたTV番組の映像や光ディスクドライブ20によって読み取られたコンテンツの映像を表示する。スピーカ15は、チューナ部12によって受信されたTV番組の音声や光ディスクドライブ20によって読み取られたコンテンツの音声を出力する。
【0026】
ネットワークカード18は、LANケーブル41を介してインタ−ネット4に接続されており、インターネット4に対してパケット信号の送受信制御を行う。メモリ19には、制御用マイコン10を動作させるためのプログラム19aと、番組情報19bとが格納されている。
【0027】
光ディスクドライブ20は、コンテンツと、このコンテンツについてのコンテンツ情報d1が記録されたBDディスク(光ディスク)dが内部に装着され、BDディスクdからコンテンツデータと、コンテンツ情報d1とを読み出して、制御用マイコン10に出力する処理を行う。コンテンツ情報d1には、BDディスクdに格納されているコンテンツのタイトル名や出演者等の情報が格納されている。
【0028】
制御用マイコン10は、映像出力部10aと、音声出力部10bと、番組情報取得部(番組情報取得手段)10cと、ネットワーク通信制御部10dと、ディスク再生制御部(再生手段)10eと、タグ生成部(識別子生成手段)10fと、投稿データ送信部10gと、投稿データ受信部10hとを有し、ユーザによるリモコン5の操作に基づいて自装置を動作させる。
【0029】
映像出力部10aは、チューナ部12によって受信されたTV番組の映像信号や、光ディスクドライブ20から読み取られたコンテンツの映像信号をディスプレイ14に出力する。音声出力部10bは、チューナ部12によって受信されたTV番組の音声信号や、光ディスクドライブ20から読み取られたコンテンツの音声信号をスピーカ15に出力する。
【0030】
番組情報取得部10cは、デコーダ部13から受信したEITに基づき、番組タイトルや出演者等のTV番組の番組情報を取得して、メモリ19の番組情報19bに格納する。
【0031】
ネットワーク通信制御部10dは、ネットワークカード18を用いて、インターネット4上の配信サーバ3と通信を行う。具体的には、ネットワーク通信制御部10dは、配信サーバ3に対して、ユーザによって入力された投稿データの送信や、特定のタグを有する投稿データの配信要求の送信や、配信サーバ3から送信された投稿データの受信を行う。
【0032】
ディスク再生制御部10eは、光ディスクドライブ20によってBDディスクdから読み出されたコンテンツデータの再生を行い、再生したコンテンツデータの映像信号を映像出力部10aに出力し、音声信号を音声出力部10bに出力する処理を行う。
【0033】
タグ生成部10fは、番組情報取得部10cによって取得された番組情報19bの内容に基づき、タグを生成するものである。具体的には例えば、「行列レストラン」という番組名からタグを生成する場合、この名称のローマ字表記である「#GYORETSU」というタグを生成する。また、タグ生成部10fは、「行列レストラン」という番組名から、「#ぎょうれつ」というひらがな表記のタグを生成してもよい。また、タグ生成部10fは、BDディスクdのコンテンツ情報d1に基づき、タグを生成することもできる。
【0034】
投稿データ送信部10gは、ネットワーク通信制御部10dを用いて、ユーザによって入力されたメッセージデータと、タグ生成部10fが生成したタグとを含む投稿データを配信サーバ3に送信するように処理を行うものである。また、投稿データ送信部10gは、ユーザによって入力されたメッセージデータのみを投稿データとして配信サーバ3に送信してもよい。
【0035】
投稿データ受信部10hは、タグ生成部10fによって生成されたタグを含む投稿データを配信サーバ3から受信し、受信した投稿データを表示するための画像信号を映像出力部10aに出力する処理を行うものである。映像出力部10aは、受信した画像信号に基づく投稿データの表示画像をディスプレイ14に表示させる。
【0036】
リモコン5は、図3に示すように、電源ボタン50と、タグ生成指示ボタン(識別子生成指示操作手段)51と、ツイート送信ボタン(入力データ送信指示操作手段)52と、十字ボタン53と、決定ボタン54とを有する。また、リモコン5は、数字ボタン55と、キャンセルボタン56と、ツイート受信ボタン(識別子データ表示指示操作手段)57とをさらに有する。
【0037】
電源ボタン50は、TV受像機1の電源のオン/オフを指示するものである。タグ生成指示ボタン51は、ユーザによって操作され、タグ生成部10fを用いてタグを生成するように指示するためのものである。ツイート送信ボタン52は、ユーザによって操作され、ユーザによって入力された投稿データを配信サーバ3に送信するように指示するためのものである。
【0038】
数字ボタン55は、「0」〜「9」の数字に対応する複数のボタンから構成され、ユーザが、数字ボタン55を操作することにより、チャンネルの選局等を指示することができる。また、数字ボタン55の「0」〜「9」のそれぞれにひらがなを割り当てることにより、ユーザは、数字ボタン55を操作してメッセージの入力等を指示することもできる。また、十字ボタン53を操作してカーソルを移動させることにより、ユーザがメッセージを入力してもよい。
【0039】
ツイート受信ボタン57は、タグ生成部10fを用いて生成されたタグのうち、ユーザによって選択されたタグを含む投稿データを配信サーバ3から受信し、受信した投稿データをディスプレイ14に表示するように指示するものである。ユーザは、ツイート受信ボタン57を操作する前に、予めタグ生成部10fを用いて生成されたタグの中から、所望の任意のタグを選択しておく。
【0040】
次に、TV受像機1における投稿データの送信処理手順の一例について、図4及び図5を参照して説明する。図4は、投稿データの送信処理の手順を示すフローチャートである。図5は、ディスプレイ14に表示される投稿データ入力画面の一例を示す。
【0041】
まず、ユーザが6チャンネルのTV番組を視聴している際に(S1)、リモコン5のタグ生成指示ボタン51を操作すると(S2)、制御用マイコン10は、タグ生成部10fを用いて、ユーザが視聴しているTV番組についての番組情報からタグを生成する(S3)。具体的には、タグ生成部10fが、番組情報19bから現在6チャンネルで放送されているTV番組についての番組情報を取得し、この番組情報の番組名や出演者名に基づき、タグを生成する。
【0042】
そして、ユーザがリモコン5の数字ボタン55等を操作することにより、「結末に感動した」等のメッセージデータを入力した後(S4)、ツイート送信ボタン52を操作すると(S5)、制御用マイコン10は、投稿データ送信部10gを用いて、上記S3で生成されたタグと、上記S4でユーザによって入力されたメッセージとを含む投稿データを配信サーバ3に送信する(S6)。
【0043】
図5は、ディスプレイ14に表示される投稿データ入力画面の一例を示す。ディスプレイ14には、タグ生成部10fによって生成された「#dramaABC」のタグと、ユーザによって入力された「結末に感動した」のメッセージとを含む投稿データが表示されている。
【0044】
次に、TV受像機1における投稿データの送信処理手順の別の例について、図6に示すフローチャートを参照して説明する。ここでは、光ディスクドライブ20にBDディスクdが装着されているものとする。
【0045】
まず、光ディスクドライブ20に装着されているBDディスクdが再生され(S11)、ユーザによってリモコン5のタグ生成指示ボタン51が操作されると(S12)、制御用マイコン10は、タグ生成部10fを用いて、BDディスクdのコンテンツ情報d1の内容に基づくタグを生成する(S13)。具体的には例えば、タグ生成部10fは、BDディスクdのコンテンツ情報d1からコンテンツ名として「山猿3D」を取得した場合、「#yamazaru」等のタグを生成する。
【0046】
そして、ユーザがリモコン5の数字ボタン55等を操作することによりメッセージを入力した後(S14)、ツイート送信ボタン52を操作すると(S15)、制御用マイコン10は、投稿データ送信部10gを用いて、上記S13で生成されたタグと、上記S14でユーザによって入力されたメッセージとを含む投稿データを配信サーバ3に送信する(S16)。ここで、ディスプレイ14に表示される投稿データ入力画面は、前記図5に示した投稿データ入力画面と同様である。
【0047】
次に、TV受像機1における投稿データの受信処理手順の一例について、図7及び図8を参照して説明する。図7は、投稿データの受信処理の手順を示すフローチャートである。図8は、ディスプレイ14に表示される投稿データ表示画面の一例を示す。
【0048】
まず、ユーザが6チャンネルのTV番組を視聴している際に(S21)、リモコン5のツイート受信ボタン57を操作すると(S22)、制御用マイコン10は、タグ生成部10fを用いて、ユーザが視聴しているTV番組についての番組情報からタグを生成する(S23)。具体的には、タグ生成部10fが、番組情報19bから現在6チャンネルで放送されているTV番組についての番組情報を取得し、この番組情報の番組名や出演者名に基づき、タグを生成する。なお、ユーザがBDディスクdを再生中に、リモコン5のツイート受信ボタン57を操作することにより、BDディスクdのコンテンツ情報d1に基づくタグを有する投稿データを受信して表示してもよい。
【0049】
そして、ユーザが、上記S23で生成されたタグの中から、受信したいタグを選択すると(S24)、制御用マイコン10は、投稿データ受信部10hを用いて、ユーザによって選択されたタグを有する投稿データを配信サーバ3から受信する(S25)。そして、受信した投稿データをディスプレイ14に表示する(S26)。
【0050】
図8は、ディスプレイ14に表示される投稿データ表示画面の一例を示す。ディスプレイ14には、ユーザに選択された「#dramaABC」のタグを含む投稿データが表示されている。配信サーバ3から受信した投稿データは、例えば「あのシーンが楽しかった。#dramaABC」である。
【0051】
上述したように、本実施形態に係るTV受像機1においては、ユーザが視聴しているTV番組についての番組情報19bの内容に基づくタグを生成した後、ユーザによって入力されたメッセージデータと、生成したタグとを含む投稿データを配信サーバ3に送信することができる。そのため、ユーザは手動でタグを入力する必要がなくなり、投稿データを送信する際の手間を低減できる。
【0052】
また、視聴中のTV番組の番組情報19bに基づくタグが自動的に生成されるため、タグを生成する際に、タグ変換前のデータを指定する必要がないので、ユーザにとって投稿データを送信する際の手間をさらに低減できる。
【0053】
また、本実施形態に係るTV受像機1によれば、ツイート受信ボタン57が操作されると、配信サーバ3から、ユーザが視聴しているTV番組についての番組情報の内容に基づくタグを含む投稿データを受信し、受信した投稿データをディスプレイ14に表示する。そのため、ユーザは、ツイート受信ボタン57を操作するだけで、視聴中のTV番組に関連する投稿データを配信サーバ3から受信してディスプレイ14に表示させることができるので、ユーザが手動でタグを入力して投稿データの表示指示操作を行う必要がなくなり、投稿データを表示させる際の手間を低減できる。
【0054】
また、本実施形態に係るTV受像機1によれば、BDディスクdが再生されている際に、タグ生成指示ボタン51が操作されると、再生しているコンテンツについてのコンテンツ情報d1の内容に基づくタグを生成した後、ユーザによって入力されたメッセージデータと、生成したタグとを含む投稿データを配信サーバ3に送信する。そのため、ユーザは、再生しているコンテンツについてのタグを手動で入力する必要がなくなり、投稿データを送信する際の手間を低減できる。
【0055】
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態において、上記図6ではBDディスクのコンテンツを再生している例を示したが、VOD(Video On Demand)コンテンツを再生するものであってもよい。
【符号の説明】
【0056】
1 TV受像機
3 配信サーバ
4 インターネット(ネットワーク)
10 制御用マイコン(制御手段)
14 ディスプレイ(表示手段)
18 ネットワークカード(ネットワーク通信手段)
20 光ディスクドライブ(装着部)
52 ツイート送信ボタン(入力データ送信指示操作手段)
51 タグ生成指示ボタン(識別子生成指示操作手段)
57 ツイート受信ボタン(識別子データ表示指示操作手段)
10c 番組情報取得部(番組情報取得手段)
10e ディスク再生制御部(再生手段)
10f タグ生成部(識別子生成手段)
d BDディスク(光ディスク)
d1 コンテンツ情報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信したデータを記録すると共に、記録したデータを送信する配信サーバとネットワークを介して接続され、
前記配信サーバとデータの送受信を行うためのネットワーク通信手段と、
放送局から放送されるテレビジョン番組の映像を表示する表示手段と、
放送局から放送されるテレビジョン番組についての番組情報を取得する番組情報取得手段と、
ユーザによって操作され、ユーザによって入力されたデータを前記配信サーバに送信するように指示するための入力データ送信指示操作手段と、
装置各部を制御する制御手段とを備えたテレビジョン受像機において、
前記番組情報取得手段によって取得された番組情報の内容に基づき、識別子を生成する識別子生成手段と、
ユーザによって操作され、前記識別子生成手段を用いて前記識別子を生成するように指示するための識別子生成指示操作手段とをさらに備え、
前記制御手段は、ユーザによってテレビジョン番組が視聴されている際に、前記識別子生成指示操作手段が操作されると、前記識別子生成手段を用いて、ユーザが視聴しているテレビジョン番組についての番組情報の内容に基づく識別子を生成した後、ユーザによって前記入力データ送信指示手段が操作されると、ユーザによって入力されたデータと共に、前記生成した識別子を前記配信サーバに送信することを特徴とするテレビジョン受像機。
【請求項2】
ユーザによって操作され、前記識別子生成手段を用いて生成された識別子を含むデータを前記配信サーバから受信し、受信したデータを、前記表示手段に表示するように指示するための識別子データ表示指示操作手段をさらに備え、
前記制御手段は、ユーザによってテレビジョン番組が視聴されている際に、前記識別子データ表示指示操作手段が操作されると、前記識別子生成手段を用いて、ユーザが視聴しているテレビジョン番組についての番組情報の内容に基づく識別子を生成した後、前記ネットワーク通信手段を用いて、前記配信サーバから、前記生成した識別子を含むデータを受信し、受信したデータを前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1に記載のテレビジョン受像機。
【請求項3】
コンテンツと、このコンテンツについてのコンテンツ情報とが記録された光ディスクを装着する装着部と、
前記装着部に装着された光ディスクのコンテンツを再生する再生手段とをさらに備え、
前記識別子生成手段は、前記再生手段によって再生されているコンテンツについてのコンテンツ情報の内容に基づく識別子も生成し、
前記制御手段は、前記光ディスクが再生されている際に、ユーザによって前記識別子生成指示操作手段が操作されると、前記識別子生成手段を用いて、再生しているコンテンツについてのコンテンツ情報の内容に基づく識別子を生成した後、ユーザによって前記入力データ送信指示手段が操作されると、ユーザによって入力されたデータと共に、前記生成した識別子を前記配信サーバに送信することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のテレビジョン受像機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−105022(P2012−105022A)
【公開日】平成24年5月31日(2012.5.31)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−251274(P2010−251274)
【出願日】平成22年11月9日(2010.11.9)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】