説明

テレビ電話の実現方法及び装置

本発明はビデオ電話の実現方法及びその装置を公開する。その中に、当該方法は、自分側の設備が無線データカードを介して相手側の設備と物理チャンネル(S102)をセットアップことと、自分側の設備がセットアップされた物理チャンネルを介して相手側の設備とコントロールシグナルのインタラクティブを行って、そしてビデオ電話チャンネル(S104)をセットアップすることと、自分側の設備がセットアップされたビデオ電話チャンネルを介して収集されたビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルを相手側の設備へ転送し、そして、相手側の設備からのビデオシグナル及び/又はオーディオシグナル(S106)を受信することを含む。本発明を通じて、ユーザの体験を向上させるしユーザの費用も節約する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信分野に関し、具体的に言えば、テレビ電話の実現方法及び装置に関する。
【背景技術】
【0002】
テレビ電話サービスは画像、オーディオを一体化に統合するマルチメディア通信サービスであり、テレビ電話サービスを通じてお互いに顔を向かってリアルタイムに交流することが実現でき、即ち、通話における二人は互いの相手の情況が見える。テレビ電話は組み分け方式または電気回路方式で実現でき、現在、広帯域符号分割多重アクセス(Wideband Code Division Multiple Access、WCDMAと略称する)ネットワークにおいて、要求される電話サービスというのは、回路ドメイン(Circuit Switching、CSと略称する)のロードベアリングによって実現されるテレビ電話サービスである。
【0003】
コールする対象とコールされる対象によって、コールが下記のように分類される。
【0004】
携帯端末間のコールは、コールする方とコールされる方がいずれも携帯端末であり、H.324規約に従う。
【0005】
移動端末とビデオゲートウェイの間のコールには、携帯端末がコールする方にしてもいい、コールされる方にしてもいいし、H.324規約に従い、通常、移動端末が二回ダイヤルをサポートすることが必要となる。
【0006】
このほか、運営者がビデオメールサービスを提供したら、移動端末はビデオメールプラットフォームにダイヤルし、ビデオメールの内容を取得することができる。
【0007】
コールの両方がビデオ電話を始める時、まず、コール両方がコールプロセスより物理チャンネルを構築して、そして、コントロールシグナル(H.245)のインタラクティブを行い、送信方がシグナルを転送する。セグメンテーション(コントロールチャンネル分割とリアセンブリ層(Control Channel Segmentation and Reassembly Layer、CCSRLと略称する)規約を使用する)、サブシーケンス(番号付の簡単な再伝送プロトコル(Numbered Simple Retransmission Protocol、NSRPと略称する)を経て、マルチプレックス(H.223)を通じて、物理層を介して受信方に転送する。受信方は順番に従ってシグナルを集めて(NSRP規約を利用する)、そして組み合わせて(CCSRL規約を利用する)、コントロールシグナルでインタラクティブを行って、ビデオ電話チャンネルの構築を完成する。この時、受信両方のビデオ/オーディオシグナルがメディアコーデックを受信すると、相手とビデオインタラクティブを行うことができる。
【0008】
現在、WCDMA技術は世界中で大規模に応用され、その技術の優勢は高速なパケット交換ドメイン(Packet Switching、PSを略称する)サービスを提供できることであって、その高速ダウンリンクパケットアクセス(High Speed Downlink Packet Access、HSDPAと略称する)のダウンリンク速度が既に7.2Mに達した。PSドメインの高スピード特性に対して、WCDMA無線データカードが幅広く応用されている。
【0009】
しかし、現在に使用される無線データカードの機能が簡単すぎて、その主な機能は、MODEMネット接続や、SMSとオーディオ通話などの簡単な機能に限っている。WCDMAネットはユーザに高スピードを提供する同時に、豊富な応用も提供するが、現在の無線データカードのユーザがネットワークカード機能の単一のため、その豊富な応用を楽しむことができない。その応用を楽しみたかったら、専用の端末を買わなければならないため、ユーザの費用を増やしてしまう。ビデオ電話サービスの応用が電話(例えば、固定回線電話、携帯電話)に限っているため、パソコン(Personal Computer、PCと略称する)端末(デスクトップPCやノートPCなど)に広げることができない。
【0010】
現在、無線データカードの機能が簡単かつ多様応用のコンパチ不能の問題に対して有効的な解決案が未だ提出されていない。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明は関連技術における無線データカード機能が簡単で多様応用のコンパチ不能な問題を解決するように、ビデオ電話の実現方法及びその装置を提供することを目指す。
【0012】
本発明の一つの方面によると、ビデオ電話の実現方法が提供される。
【0013】
本発明によるビデオ電話の実現方法は、自分側の設備が無線データカードを介して相手側の設備と物理チャンネルをセットアップすることと、自分側の設備にセットアップされた物理チャンネルを介して相手側の設備とコントロールシグナルのインタラクティブを行って、ビデオ電話チャンネルをセットアップすることと、自分側の設備にセットアップされたビデオ電話チャンネルを介して相手側の設備に収集されたビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルを転送して、そして、相手側の設備からのビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルを受信することを含む。
【0014】
好ましいのは、自分側の設備が無線データカードを介して相手側の設備と物理チャンネルをセットアップする処理は、具体的に、自分側の設備が無線データカードを介して基幹ネットと無線ロードベアリングをセットアップすることと、基幹ネットを介して相手側の設備と物理チャンネルをセットアップすることを含む。
【0015】
好ましいのは、自分側の設備に取得されたビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルを相手側の設備へ転送する処理は、具体的に、自分側の設備がビデオI/O設備及び/又はオーディオI/O設備を通じてビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルを受信することと、自分側の設備が受信したビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルに対してエンコード処理を行うことと、自分側の設備がエンコードしたビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルに対してマルチプレックスを行うことと、マルチプレックス処理されたビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルを収集するビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルとしてビデオ電話チャンネルを介して相手側の設備に転送することを含む。
【0016】
好ましいのは、自分側の設備が相手側の設備からのビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルを受信する処理は、具体的に、自分側の設備が受信された相手側の設備からのビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルに対してデマルチプレックスを行うことと、デマルチプレックスされたビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルに対してデコードを行うことを含む。
【0017】
好ましいのは、さらに、その方法は自分側の設備がデコードしたビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルを再生すること含む。
【0018】
本発明のもう一つの方面によると、もう一つのビデオ電話の実現装置が提供される。
【0019】
本発明によるビデオ電話の実現装置は、無線データカードを介して相手側の設備と物理チャンネルをセットアップすることに使用される第一セットアップモジュールと、
セットアップした物理チャンネルを介して相手側の設備とコントロールシグナルのインタラクティブを行って、そして、ビデオ電話チャンネルをセットアップすることに使用される第二セットアップモジュールと、
第二セットアップモジュールよりセットアップされたビデオ電話チャンネルが相手側の設備へビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルを送信して、相手側の設備からのビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルを受信することに使用されるシグナル受送信モジュールを含む。
【0020】
好ましいのは、その装置は、
送信されたオーディオシグナルに対するエンコードすることと、受信したオーディオシグナルに対するデコードを行うことに使用されるオーディオエンコード/デコードモジュールと、
送信されたビデオシグナルに対するエンコードすることと、受信されたビデオシグナルに対するデコードを行うことに使用されるビデオエンコード/デコードモジュールと、
オーディオエンコード/デコードモジュールとビデオエンコード/デコードモジュールより処理されたオーディオシグナル及び/又はビデオシグナルに対するマルチプレックス処理を行って、シグナル受送信モジュールに送信することと、シグナル受送信モジュールのオーディオシグナル及び/又はビデオシグナルに対するデマルチプレックス処理を行って、オーディオエンコード/デコードとビデオエンコード/デコードに送信することに使用されるマルチプレックスとデマルチプレックスモジュールを含む。
【0021】
好ましいのは、その装置は、
ビデオシグナルを収集して、収集されたビデオシグナルをビデオエンコード/デコードモジュールに送信することに使用されるビデオI/O設備と、
オーディオシグナルを収集して、収集されたオーディオシグナルをオーディオエンコード/デコードモジュールに送信することに使用されるオーディオI/O設備を含む。
【0022】
好ましいのは、その装置は、さらに、オーディオエンコード/デコードモジュール及びビデオエンコード/デコードモジュールよりデコードされたオーディオシグナル及び/又はビデオシグナルを再生することに使用される再生モジュールを含む。
【0023】
本発明による上記の技術方案は無線データカードを無線ロードベアリングの実現するツールにさせることによってビデオ電話コールを起こして、PCでビデオ電話の規約、エンコード・デコードなどの機能を実現することで、PCでビデオ電話の機能を実現させてユーザの体験を向上させるしユーザの費用も節約する。
【図面の簡単な説明】
【0024】
ここで説明する図面は本発明に対して更なる理解を提供し、説明書の一部を構成して、本発明の実施例及びその説明とともに本発明を解釈することに使用されるが、本発明に対する制限にならない。
【0025】
図面において、
【図1】本発明実施例のビデオ電話の実現方法のフローチャートである。
【図2】本発明の具体的な実施例による無線データカードによってビデオ電話コールを起こす規約のフローチャートである。
【図3】本発明の具体的な実施例によるビデオ電話の実現装置のフローチャートである。
【図4】本発明の具体的な実施例による最適なビデオ電話の実現装置のフローチャートである。
【図5】本発明の具体的な実施例によるビデオ電話の実現装置のフローチャートである。
【図6】本発明の具体的な実施例によるもう一つのビデオ電話の実現装置のフローチャートである。
【図7】本発明の具体的な実施例によるビデオ電話の実現装置における各機能モジュールの構造フローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0026】
(機能の概述)
上記に述べるように、本発明は、上記無線データカード機能が簡単で多様応用のコンパチ不能の問題に対して、ビデオ電話の実施案を提供し、その実施案の主旨は上記無線データカードを無線ロードベアリングの実現ツールにさせることによってビデオ電話コールを起こし、PCでビデオ電話の規約、エンコード・デコードなどの機能を実現することで、PCでビデオ電話の機能を実現させ、ユーザの体験を向上させるしユーザの費用も節約することである。
【0027】
衝突がなければ、本願における実施例及び実施例における特徴は互いに組み合わせることができる。
【0028】
以下、図面に繋がって、本発明の最適な実施例に対する説明を行い、もちろん、ここで述べた最適な実施例は本発明に対する説明と解釈に用いるに過ぎなく、本発明を限定するではない。
【0029】
(方案の実施例)
本発明の実施例によると、ビデオ電話の実現方法が提供される。
【0030】
説明する必要なのは、本発明実施例による無線データカードが広帯域符号分割多重アクセス(WCDMA)の無線ネットワークカードで、ネットワークカード自身が回路ドメインのコールサービスをサポートでき、自分側の設備はパソコンである。
【0031】
図1は本発明実施例のビデオ電話の実現方法のフローチャートで、説明する必要なのは、述べやすくするために、図1において、ステップの形式で本発明の方案実施例の技術方案を示して述べる。図1におけるステップは、コンピューターシステムで実行できる一組のコンピューター命令のようにしてよい。図1でロジック順を示しているが、ある状況で、ここと異なる順で示しまたは述べるステップを実行することができる。図1のように、当該方法は以下のステップ(ステップS102〜ステップS106)を含む。
【0032】
ステップS102、自分側の設備が無線データカードを介して相手側の設備と物理チャンネルをセットアップする。
【0033】
ステップS104、自分側の設備がセットアップした物理チャンネルを介して相手側の設備とコントロールシグナルのインタラクティブを行って、ビデオ電話チャンネルをセットアップする。
【0034】
ステップS106、自分側の設備にセットアップされたビデオ電話チャンネルを介して収集されたビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルを相手側へ送信して、そして、相手側からのビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルを受信する。
【0035】
図2は実際の応用において一回のコールプロセスを行う時のステップS102とステップS104の具体的な処理プロセスを示す。図2のように、成功した一回のコールプロセスは下記の処理(ステップS202〜ステップS214)を含む。
【0036】
ステップS202において、ユーザがPCでビデオ電話コールを起こす。ビデオ電話コールを起こす前に、PCソフトはパソコン側にカメラが接続しているかどうかを検査し、カメラが接続していなければ、ユーザに報告し、ユーザが報告よりカメラを接続する。カメラの接続が完了して、ユーザがビデオ電話を起こした後に、PCソフトのシステムコントロールモジュールはネットワークカードにおけるネットワークカードコントロールインタフェースモジュールへビデオ電話SETUP(セットアップ)命令を送信する。
【0037】
ステップS204において、ネットワークカードにおけるネットワークカードコントロールインタフェースモジュールはPCソフトに送信されたビデオ電話SETUP命令を受信した後に、無線ネットワークカードを触発させて、第3世代協力プロジェクト(3rd Generation Partnership Project,3GPPと略称する)標準規約によって一連の無線ロードベアリングのセットアッププロセスをはじめ、無線ロードベアリングのセットアップが完成した後、無線ネットワークカードが基幹ネット(Core Network、CNと略称する)へビデオ電話セットアップ命令を送信する。
【0038】
ステップS206において、基幹ネットが無線ネットワークカードへCALL_PROCEEDING命令を送信し、呼び出し相手を呼び出す。
【0039】
ステップS208において、呼び出し相手の無線ロードベアリングのセットアップが完成し、CNへCALL_PROCEEDINGメッセージを返した後、CNが無線ネットワークカードへALERTING(振鈴)メッセージを送信し、無線ネットワークカード規約モジュールがALERTINGメッセージを無線ネットワークカードコントロールインタフェースモジュールへ転送する必要がある。
【0040】
ステップS210において、無線ネットワークカードコントロールインタフェースモジュールがALERTINGメッセージをPCソフトのシステムコントロールモジュールへ送信し、PCソフトがPCに接続したイヤホンあるいはPC上のスピーカーでユーザにコールが繋いだリングバックトーンを送信する。
【0041】
ステップS212において、呼び出し相手が電話に出たら、CNが無線ネットワークカードへCONNECT(接続)メッセージを送信し、無線ネットワークカードコントロールインタフェースモジュールがCONNECTメッセージをPC側のシステムコントロールモジュールへ転送し、PC側のシステムコントロールモジュールが無線ネットワークカードコントロールインタフェースモジュールへCONNECTACK(接続確認)メッセージを送信し、無線ネットワークカードがCONNECTACKメッセージをCNへ転送し、コールサポートセットアッププロセスが終了する。PC側ソフトが自分側のビデオ情報を送信し、そして、相手側からのビデオ情報を受信する。
【0042】
ステップS214において、コールプロセスが完了した後、H.245シグナリングプロセスの実行をはじめ、両端の間のマルチプレックスレベルを交換してロジックチャンネルを開く。
【0043】
以下、ビデオ電話のビデオ/オーディオシグナルの送信及び受信プロセスを通じて、ステップS106 の具体的な処理プロセスを述べる。
【0044】
一、ビデオ電話送信プロセス
ステップ1において、ビデオ電話がコールプロセスを通じて、物理チャンネルをセットアップして、コントロールシグナル(H.245)のインタラクティブを行う。ビデオ電話物理チャンネルのセットアップを完成した後、ビデオ電話のPCソフトがセッションAにおけるビデオI/O設備(例えば、当該I/O設備がPCに接続したカメラでいい)の画像を受信して、オーディオI/O設備(例えば、当該I/O設備がPCに接続したマイクでいい)へオーディオシグナルを送信する。
【0045】
ステップ2において、ビデオ受信とフォーマット転換を行う。現在、ビデオ電話が一般的にキューシーアイエフ(Quarter Common Intermediate Format,15fps QCIFと略称する。)の画像伝送をサポートする。PCソフトがカメラから転入された画像をQCIFフォーマットに編集し整理して、コントロール規約によってビデオ電話のフレーム伝送速度を調整する必要がある。
【0046】
ステップ3において、ビデオとオーディオのエンコードを行う。具体的に、規約に基づいてオーディオとビデオに対するエンコードを行っていい。本発明の実施例において、ビデオとオーディオのエンコードはビデオ電話のPCソフトにおけるビデオエンコード/デコードとオーディオエンコード/デコードモジュールで実現できる。
【0047】
ステップ4において、H.223規約によって、エンコードされたオーディオとビデオシグナルに対するマルチプレックスを行う。本発明の実施例において、当該ステップはビデオ電話のPCソフトセッションで実現できる。
【0048】
ステップ5において、マルチプレックスされたシグナルを無線ネットワークカードがセットアップした物理チャンネルを介して相手へ送信する。
【0049】
二、ビデオ電話受信プロセス
ステップ1において、ビデオ電話がコールプロセスで物理チャンネルをセットアップし、
コントロールシグナル(H.245)のインタラクティブを行い、ビデオ電話チャンネルのセットアップを完成した後、無線ネットワークカードが相手側からの物理チャンネル上のビデオ電話シグナルを受信する。
【0050】
ステップ2において、無線ネットワークカードがビデオ電話シグナルを対応するPCソフトへ送信する。PCソフトがH.223規約によって、受信されたエンコード済のビデオ電話のオーディオとビデオシグナルに対してデマルチプレックス操作を行う。
【0051】
ステップ3において、デマルチプレックスされた後のビデオシグナルとオーディオシグナルをビデオエンコード/デコードとオーディオエンコード/デコードモジュールへ送信してデコード操作を行う。
【0052】
ステップ4においてデコードしたビデオシグナルがPCソフトにおいて対応するビデオディスプレイ区域に送信され、再生される。デコードしたオーディオシグナルが直接にコンピューターのスピーカーあるいはイヤホンで再生される。
【0053】
その他、移動端末(例えば携帯電話など)におけるビデオ電話の他の機能もPCソフトで実現できる。例えば、
1.ビデオ内容は選択的にローカルビデオファイル、ピクチャーまたはローカルビデオを送信する。
【0054】
2.遠端と近端の画像内容ディスプレイの回転をサポートし、O度、180度である。
【0055】
3.PIPディスプレイを提供し、デフォルトがローカルビデオであり、PIPの位置はビデオ画面の左上、右上、左下、右下に設置していい、またPIPに対して動的に拡大や縮小することができる。(60*60、70*70、80*80、90*90、100*100)
4.ディスプレイされるビデオ内容は(PIPを含む)動的にローカルと遠端に切り替えることができる。
【0056】
5.録画機能:ビデオ電話の内容の録画をサポートし、録画内容が近端、遠端または近端+遠端で、録画ファイル記憶フォーマットがH.263,MPEG−4をサポートし、フォーマットは設置で確認する。
【0057】
6.ビデオ電話が繋がった後、画面にカメラの各調節機能を提供する。縮小と拡大、コントラスト、輝度、かつローカルの音声、画像を開くと閉じる機能も提供し、そして、ローカルと遠端の画像質のコントロ機能も提供する。
【0058】
7.動態設置機能:画像ディスプレイ縮小拡大1:10、画像ディスプレイ輝度1:10、画像ディスプレイコントラスト1:10、音声起動:近端音声のあり/なし、ビデオ起動:録画ON/OFF、PIP:ON/OFF、ディスプレイ切り替え:遠/近切り替え、ファイル送信:ビデオファイル送信、高連続/高画質、録画開始/録画停止。
【0059】
8.静態設置:通話設置、画像ディスプレイ(内容、位置)設置、画像回転(近端、遠端)設置、画像元(カメラ、ビデオファイル、画像ファイル)選択、録画内容設置、録画フォーマット選択、ファイル選択設置、ディスプレイ切り替え設置など。
【0060】
上記の実施例を通じて、無線ネットワークカードを無線ロードベアリングの実現ツールとしてビデオ電話コールを起こし、PCでビデオ電話機能を実現できる。
【0061】
装置の実施例
本発明の実施例によると、ビデオ電話の実現装置も提供する。
【0062】
具体的な実施プロセスにおいて、本発明の実施例による実現装置がPCと無線データカードに設置していい。図3は本発明の具体的な実施例によるビデオ電話の実現装置のフローチャートである。図3が示すように、当該装置は第一セットアップモジュール10と第二セットアップモジュール20とシグナル送受信モジュール30を含む。
【0063】
その中、第一セットアップモジュール10は無線データカードを介して相手側の設備と物理チャンネルをセットアップすることに使用される。第二セットアップモジュール20は第一セットアップモジュール10に接続し、セットアップした物理チャンネルを介して相手側の設備とコントロールシグナルのインタラクティブを行って、そして、ビデオ電話チャンネルをセットアップすることに使用される。シグナル送受信モジュール30は、第二セットアップモジュール20に接続し、第二セットアップモジュール20がセットアップしたビデオ電話チャンネルを介して相手側の設備へビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルを送信し、それに、相手側の設備からのビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルを受信することに使用される。
【0064】
図4は図3に示す装置に基づいた最適な構造フローチャートであり、図4に示すように、当該装置はオーディオエンコード/デコードモジュール40、ビデオエンコード/デコードモジュール50、マルチプレックス/デマルチプレックスモジュール60を含む。
【0065】
具体的に、40は送信されたオーディオシグナルに対するエンコードを行って、そして、受信されたオーディオシグナルに対するデコードを行うことに使用される。50は送信されるビデオシグナルに対するエンコードを行い、そして、受信したビデオシグナルに対するデコードを行うことに使用される。60はそれぞれ40、50及び30に接続し、40と50よりオーディオシグナル及び/又はビデオシグナルに対するマルチプレックスを行って30へ送信し、そして、30からのオーディオシグナル及び/又はビデオシグナルに対するデマルチプレックスを行って40と50へ送信することに使用される。
【0066】
図5は本発明の実施例によるビデオ電話の実現装置の構造フローチャートである。図3で示した装置をベースにして、シグナル送受信モジュール30がビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルを送信することに使用される場合に、図5で示すように、当該装置は、オーディオシグナルを収集して、収集されたオーディオシグナルをオーディオエンコード/デコード40へ送信することに使用されるオーディオI/O設備70、ビデオシグナルを収集して、収集されたビデオシグナルをビデオエンコード/デコード40へ送信することに使用されるビデオI/O設備80、それぞれ40と50に接続し、ビデオI/O設備でビデオシグナルを収集し及びオーディオI/O設備でオーディオシグナルを収集して、収集されたシグナルを40と50へ送信することに使用される収集モジュール70を含む。
【0067】
図6は本発明装置の実施例によるもう一つのビデオ電話の実現装置の構造フローチャートである。図3に示す装置をベースし、シグナル送受信モジュール30がビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルを受信することに使用される場合に、図6で示すように、当該実現装置は、それぞれ40と50に接続し、40と50を経たオーディオシグナル及び/又はビデオシグナルを再生することに使用される再生モジュール90を含む。
【0068】
以下、上記各モジュールがPC端末における部署方案について詳細に述べる。具体的に、図7を利用して、ビデオ電話におけるメディア、コントロールシグナル、コール処理、マルチプレックスなど各層規約の関係について詳しく説明する。
【0069】
図7は本発明の具体的な実施例によるビデオ電話の実現装置における各機能モジュールの構造フローチャートである。図7に示すように、ビデオ電話の機能モジュールは、3つのセッションに分けられて、セッションAは、端末側からPC側に移植するビデオ電話機能であって、セッションB は、PC側に置いてもネットワークカード側に置いても実現できて(プロセスの処理効率を配慮すると、好ましいのは、セッションBをPC側で実現させる)、セッションCは、ビデオ電話機能を実現させるために増やしたコントロールインタフェースモジュールであって、PC側に位置してもいい。その中に、セッションB、セッションCがそれぞれ3Gネットとインタラクティブを行う。
【0070】
具体的に、セッションAは、ビデオI/O設備と、オーディオI/O設備と、ビデオエンコード/デコードモジュール(H.263規約を使用する)と、オーディオエンコード/デコードとシステムコントロールモジュールとの五つの部分を含み、その中に、オーディオエンコード/デコードはAMRなどのフォーマットを使用できる。
【0071】
セッションBは、H.223マルチプレックス/デマルチプレックスモジュールと、H.245コントロール規約モジュールと、コントロールチャンネル分割とリアセンブリモジュール(CCSRLモジュール)と、番号付の簡単な再伝送プロトコル(NSRPモジュール)との四つの部分を含み、当該四つの部分よりルート遅延を受信する。
【0072】
セッションCは主にPC側でビデオ電話を実現できるように協力するために増やしたセッションAのシステムコントロールモジュールが送信したコントロール命令(コントロールセットアップ)を解析するネットワークカードコントロールインタフェースモジュールである。
【0073】
上記のモジュール部署案より通話の処理効率を向上させることができる。
【0074】
上記に述べるように、本発明に基づいた上記の技術案は無線データカードを無線ロードベアリングの実現ツールにさせることによってビデオ電話コールを起こして、PCでビデオ電話の規約、エンコード・デコードなどの機能を実現することで、PCでビデオ電話の機能を実現させてユーザの体験を向上させるしユーザの費用も節約する。
【0075】
明らかに、上記本発明の各モジュールまたは各ステップは汎用計算装置で実現できるし、それらはひとつの計算装置に集中していいし、あるいは、複数の計算装置からなるネットワークに分布していい、選択的に、それらは計算装置の実行可能なプログラムコードで実現できるので、それらはストレージ装置にストアして計算装置で実行でき、または、それらをそれぞれ各ICモジュールに作成でき、または、それらの複数のモジュールやステップを一つのICモジュールに作成して実現できる。従って、本発明はいずれかの特定のハードウェアとソフトウェアの組み合わせに限定しないことをこの技術分野のいずれかの業者がわかるべきである。
【0076】
以上は本発明の最適的な実施形態に過ぎなく、しかし、本発明の請求範囲はこれに限らず、この技術分野のいずれかの従業者にとって、本発明は各種類の改修と変化を有していい、本発明の精神と主旨の以内に限り、いずれもの改修、均等入れ替え、改進等が本発明の請求範囲に含まれる。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
自分側の設備が無線データカードを介して相手側の設備と物理チャンネルをセットアップすることと、
上記自分側の設備がセットアップされた上記物理チャンネルを介して上記相手側の設備とコントロールシグナルのインタラクティブを行って、ビデオ電話チャンネルをセットアップすることと、
上記自分側の設備が上記ビデオ電話チャンネルを介して上記相手側の設備へ収集されたビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルを転送して、そして、上記相手側の設備からのビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルを受信することを特徴とするビデオ電話の実現方法。
【請求項2】
上記自分側の設備が無線データカードを介して上記相手側の設備と物理チャンネルをセットアップする処理は、具体的に、上記自分側の設備が無線データカードを介して基幹ネットと無線ロードベアリングをセットアップすることと、
上記自分側の設備が基幹ネットを介して上記相手側の設備と物理チャンネルをセットアップすることを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
上記自分側の設備に取得された上記ビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルを上記相手側の設備へ転送する処理は、具体的に、
上記自分側の設備がビデオI/O設備及び/又はオーディオI/O設備を介して上記ビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルを受信することと、
上記自分側の設備が受信した上記ビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルに対してエンコード処理を行うことと、
上記自分側の設備がエンコードした上記ビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルに対してマルチプレックスを行って、そして、マルチプレックス処理された上記ビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルを収集する上記ビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルとして上記ビデオ電話チャンネルを介して相手側の設備に転送することを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項4】
上記自分側の設備が相手側の設備からの上記ビデオシグナル及び/又は上記オーディオシグナルを受信する処理は、具体的に、
上記自分側の設備が上記相手側の設備からの上記ビデオシグナル及び/又は上記オーディオシグナルを受信し、当該ビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルに対してデマルチプレックスを行うことと、
上記自分側の設備がデマルチプレックスを行われた上記ビデオシグナル及び/又は上記オーディオシグナルに対してデコードを行うことを含むことを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項5】
上記自分側の設備がデコードされた上記ビデオシグナル及び/又は上記オーディオシグナルを再生することも含むことを特徴とする請求項4に記載の方法。
【請求項6】
上記無線データカードを介して相手側の設備と物理チャンネルをセットアップすることに使用される第一セットアップモジュールと、
セットアップされた上記物理チャンネルを介して上記相手側の設備とコントロールシグナルのインタラクティブを行って、ビデオ電話チャンネルをセットアップすることに使用される第二セットアップモジュールと、
上記第二セットアップモジュールを介してセットアップされた上記ビデオ電話チャンネルが上記相手側の設備へビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルを送信して、そして、上記相手側の設備からのビデオシグナル及び/又はオーディオシグナルを受信することに使用されるシグナル受送信モジュールを含むことを特徴とするビデオ電話の実現装置。
【請求項7】
送信する上記オーディオシグナルに対するエンコードされることと、受信された上記オーディオシグナルに対するデコードを行うことに使用されるオーディオエンコード/デコードモジュールと、
送信する上記ビデオシグナルに対するエンコードされ、受信された上記ビデオシグナルに対するデコードを行うのにビデオエンコード/デコードモジュールと、
上記オーディオエンコード/デコードモジュールと上記ビデオエンコード/デコードモジュールを介して、処理された上記オーディオシグナル及び/又は上記ビデオシグナルに対するマルチプレックス処理を行って、そして、上記シグナル受送信モジュールに送信することと、上記シグナル受送信モジュールの上記オーディオシグナル及び/又は上記ビデオシグナルに対するデマルチプレックス処理を行って、上記オーディオエンコード/デコードと上記ビデオエンコード/デコードに送信することに使用されるマルチプレックスとデマルチプレックスモジュールを含むことを特徴とする請求項6に記載の装置。
【請求項8】
オーディオシグナルを収集して、収集されたオーディオシグナルを上記オーディオエンコード/デコードモジュールに送信することに使用されるオーディオI/O設備と、
ビデオシグナルを収集して、収集されたビデオシグナルを上記ビデオエンコード/デコードモジュールに送信することに使用されるビデオI/O設備を含むことを特徴とする請求項7に記載の装置。
【請求項9】
オーディオエンコード/デコードモジュール及びビデオエンコード/デコードモジュールよりデコードされた上記オーディオシグナル及び/又は上記ビデオシグナルを再生することに使用される再生モジュールを含むことを特徴とする請求項7に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公表番号】特表2012−503372(P2012−503372A)
【公表日】平成24年2月2日(2012.2.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−527178(P2011−527178)
【出願日】平成20年12月22日(2008.12.22)
【国際出願番号】PCT/CN2008/073649
【国際公開番号】WO2010/040266
【国際公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【出願人】(510020354)中▲興▼通▲訊▼股▲ふぇん▼有限公司 (21)
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
【住所又は居所原語表記】ZTE Plaza Keji Road South,Hi−Tech Industrial Park,Nanshan District Shenzhen,Guangdong 518057 China
【Fターム(参考)】