説明

ディスクチャッキング機構

【課題】ディスクドライブ装置において、ディスクチャッキング機構の構造、組立を簡素化する。
【解決手段】チャッキング機構は、ディスクテーブル上にディスクをチャッキングするプレート12と、プレート12を支持するチャッキング部材13と、プレート12をアーム13に回転自在に取り付けている取付部14とを備えている。取付部14は、アーム13と一体に形成されていて、プレート12の回転中心軸12bを回転自在に支持する軸受部14aと、軸受部を挟んで対向する取付部の先端部を切り欠いて形成された軸導入部14bと、を備えている。軸導入部の幅は、回転中心軸の径よりも小径に形成されている。回転中心軸は、軸導入部の幅に縮径されて軸受部に導入されたのちに元の径に弾性復元する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
ディスクをディスクテーブルに押し付けて、上記ディスクをディスクテーブルと一体的に回転させるディスクチャッキング機構に関するものである。
【背景技術】
【0002】
ディスクチャッキング機構を備えたディスクドライブ装置として、図19に示したものが知られている。図19は、上記ディスクチャッキング機構101を備えたディスクドライブ装置102の要部を示す斜視図である。上記ディスクチャッキング機構101は、ディスクテーブル103上にディスク104を押し付けてチャッキングするチャッキングプレート105と、上記チャッキングプレート105を上記ディスク104に対して接離可能に支持するチャッキング部材106と、上記チャッキングプレート105を上記チャッキング部材106に回転自在に取り付けているチャッキングプレート取付部107とを備えている。
【0003】
上記チャッキング部材106は、アルミニウム合金等により形成されている。また、上記チャッキングプレート取付部107は、ステンレススチール(SUS)等の金属板により上記チャッキング部材106とは、別体に形成されている。
【0004】
上記チャッキングプレート取付部107は、上記チャッキングプレート105を回転自在に取り付けたのち、ビス108によって上記チャッキング部材106に組み付けられるようになっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、上記従来のディスクチャッキング機構101及びディスクドライブ装置102には次に述べるような問題点があった。
【0006】
(1)ディスクチャッキング機構101を構成するチャッキング部材106とチャッキングプレート取付部107を別体に形成しているため、そのぶん部品点数が増え、部品管理コストも高くなる。
【0007】
(2)チャッキングプレート取付部107をビス108でチャッキング部材106に取り付ける工程が必要となり、そのぶん製造工程が繁雑になって製造コストも高くなる。
【0008】
(3)ビス108の緩みによりチャッキングプレート取付部107がチャッキング部材106から脱落してしまう虞がある。
【0009】
本発明は、チャッキング部材とチャッキングプレート取付部を一体に形成すると共に、該チャッキングプレート取付部に簡単かつ確実にチャッキングプレートを取り付けることができるようにして上記従来の問題点を解決したものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、ディスクテーブル上にディスクを押し付けるチャッキングプレートと、上記チャッキングプレートを上記ディスクに接離可能に支持するチャッキング部材と、上記チャッキング部材に一体に上記チャッキングプレートを回転自在に取り付けているチャッキングプレート取付部とを設け、上記チャッキングプレート取付部に、上記チャッキングプレートの上面の回転中心軸を回転自在に支持する軸受部及び該軸受部に上記回転中心軸を導入する軸導入部を有するアームと、該アームの上方に配置されていて、上記回転中心軸を上記軸受部に導入すると上記回転中心軸の上端部に設けたフランジ部を上記アームとの間に挿入する保持片を一体に設け、上記チャッキングプレート取付部には、上記チャッキングプレートが上記回転中心軸の軸方向と直交する方向に上記軸受部から回転中心軸が抜け出るのを阻止するストッパー部が一体に設けられているディスクチャッキング機構において、
上記チャッキングプレート取付部を弾性を有する素材で形成し、上記軸受部を挟んで上記ストッパー部と対向する上記チャッキングプレート取付部の先端部を切り欠いて上記軸導入部を形成し、該軸導入部の幅を、上記チャッキングプレートの回転中心軸の径よりも小径に形成し、上記回転中心軸を圧入による弾性変形により上記軸導入部の幅に縮径させて上記軸受部に導入し、上記回転中心軸は上記軸受部に導入されたのち元の径に弾性復元させるという簡単な方法でチャッキングプレートをチャッキング部材に取り付けることができるようにした。
【発明の効果】
【0011】
チャッキングプレート取付部を弾性を有する素材で形成し、軸受部を挟んでストッパー部と反対側に軸導入部を形成し、該軸導入部の幅を、チャッキングプレートの回転中心軸の径よりも小径に形成したので、軸導入部を押し広げて回転中心軸を軸受部に導入することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
図1は、本発明の参考例のディスクチャッキング機構を備えたディスク記録及び/又は再生装置、例えばコンパクトディスクプレーヤとしてのディスクドライブ装置の要部を示す斜視図である。上記ディスクドライブ装置1は、メカシャーシ2と、該メカシャーシ2上にシリコンオイルダンパ等の緩衝部材3を介してフローティング状態に支持された光学シャーシ4を備えている。
【0013】
上記メカシャーシ2は、ディスクローディングローラ5を有している。上記ディスクローディングローラ5は、上記メカシャーシ2に下端を回動可能に取り付けられたローラ支持アーム6の上端に取り付けられている。上記ローラ支持アーム6は、スプリング7によって上記ディスクローディングローラ5をディスク挿入位置に上昇させた状態に支持している。そして、上記ローラ支持アーム6は、後に説明する光学シャーシロック用の回動部材21に設けたローラ支持アーム25で押圧操作され、上記スプリング7のばね力に抗して回動して、上記ディスクローディングローラ5を下降させるようになっている。
【0014】
上記光学シャーシ4は、ディスクテーブル8と光学ピックアップ9等からなる記録及び/又は再生部を備えている。上記ディスクローディングローラ5とその上部に配置されたディスクガイド板(図示省略)との間にディスク10を挿入すると、上記ディスクローディングローラ5は、時計方向に回転して、上記ディスク10をディスクテーブル8上に送り込んで回転を停止する。そして、上記回動アーム6は、下方に向けて回動して上記ディスクローディングローラ5を下降させてディスク10をディスクテーブル8上に載置するようになっている。そして、上記ディスクテーブル8上に載置されたディスク10は、ディスクチャッキング機構11によって上記ディスクテーブル8に押し付けられてチャッキングされるようになっている。
【0015】
上記ディスクチャッキング機構11は、ディスクテーブル8上にディスク10を押し付けるチャッキングプレート12と、該チャッキングプレート12を上記ディスク10に対して接離可能に支持するチャッキング部材13と、上記チャッキングプレート12を上記チャッキング部材13に回転自在に取り付けているチャッキングプレート取付部14とを備えている。上記チャッキングプレート取付部14は、チャッキング部材13と一体に形成されている。
【0016】
図2は、上記ディスクチャッキング機構11の分解斜視図である。上記チャッキングプレート12は、上記ディスクテーブル8と略同径の円板状に形成されたプレート本体部12aと、該プレート本体部12aの上面に中央部に設けられた円筒状の回転中心軸12bと、該回転中心軸12bの上端に設けられた大径のフランジ部12cと、該フランジ部12cの上面の中央部に設けられた半球状の被押さえ部12dを備えている。上記回転中心軸12bは、軸方向に分割されていて縮径させやすいようになっている。上記チャッキングプレート12は、プラスチックで形成されている。
【0017】
上記チャッキング部材13は、長さ方向の中央部に上記チャッキングプレート取付部14を設けたアーム本体部13aと、該アーム本体部13aの長さ方向の両端部に設けられた第1,第2のアーム13b,13cとを備えている。
【0018】
上記第1,第2のアーム13b,13cは、一端部に軸13d,13eを有している。
【0019】
上記チャッキング部材13は、上記軸13d,13eを上記光学シャーシ4に設けた一対の軸受部4a,4bに挿入することにより、上記光学シャーシ4に回動可能に取り付けられている。
【0020】
上記チャッキング部材13は、スプリング15によって上記軸13d,13eを中心にして矢印A方向(下方)への回動力を付与されている。上記第2のアーム13cは、上記軸13eと反対側の端部に傾斜状の被押圧部16を有していて、該被押圧部16の下面を後に説明する光学シャーシロック用の回動部材21に設けたチャッキング部材操作部26で押圧操作され、上記スプリング15のばね力に抗して上記軸13d,13eを中心にして回動するようになっている。上記チャッキング部材13は、アルミニウム合金等の金属により形成されている。
【0021】
上記チャッキングプレート取付部14は、上記チャッキングプレート12の回転中心軸12bを回転自在に支持する軸受部14a及び該軸受部14aへ上記回転中心軸12bを導入する軸導入部14bを設けたアーム14cと、該アーム14cの上方に配置されていて上記回転中心軸12bを上記軸受部14aを導入すると上記回転中心軸12bの上端のフランジ部12cを上記アーム14cとの間で挟むと共に上記フランジ部12cの上面の被押さえ部12dを押さえる保持片14dと、を備えている。
【0022】
図3(A)に示したように、上記アーム14cと保持片14dは、上記軸受部14a及び軸導入部14bを構成する略V字状の切欠部(スリット)14eを中心にして、その外側と内側に形成されている。そして、図3(B)に示したように、上記アーム14cの根元部分に略直角の折曲部14fを設けることにより、上記アーム14cと保持片14dの間に段差をもたせるようになっている。
【0023】
また、上記保持片14dには、上記軸受部14aに導入した回転中心軸12bが上記軸導入部14bから抜け出るのを阻止するストッパー部14gが設けられている。上記ストッパー部14gは、上記保持片14dに略U字状の切欠部(スリット)14hの内側の矩形状の舌片を傾斜状に切り起こして、その先端を下方に向けて略直角に折り曲げることにより形成されている。
【0024】
次に、上記チャッキングプレート12のチャッキングプレート取付部14への取付方法について説明する。図4に示したように、上記チャッキングプレート12のフランジ部12cを上記保持片14dの下方に、かつ上記チャッキングプレート12の回転中心軸12bを上記アーム14cの軸導入部14bの側方に位置させる。
【0025】
そして、上記チャッキングプレート12を矢印A方向に移動させれば、図5に示したように、上記回転中心軸12bは、上記軸導入部14bを介して軸受部14aに導入されると共に、上記フランジ部12cは、上記アーム14cと保持片14dの間に挿入された状態になる。そして、図6に示したように上記ストッパー部14gを下方に向けて折り曲げて上記軸導入部14bを塞ぐことにより、上記チャッキングプレート12が上記回転中心軸12bの軸方向と直交する方向に軸受部すなわち上記軸導入部14bから抜け出るのを阻止された状態で、上記軸受部14a及び軸導入部14bに跨るようにして回転自在に、かつ上記フランジ部12cの上面の半球形状の被押さえ部12dの頂部と保持片14dの下面の隙間Gの範囲内において上下動可能に支持された状態になるのである。図7は、図6に示す回転中心軸12bが回転自在に取り付けられた状態の平面図である。すなわち、チャッキングプレート12は、アーム14cと保持片14d間にフランジ部12cが介在されて回転中心軸12bの軸方向の移動が規制され、アーム14cとストッパー部14g間に回転中心軸12bとフランジ部12cが介在されて、回転中心軸12bの軸方向と直交する方向の移動が規制されて脱落しなくなる。
【0026】
図8〜図10は、ディスクチャッキング機構の他の参考例を示す。この参考例において、上記チャッキング部材13は、弾性を有する例えばステンレススチールや燐青銅等の素材で形成されている。上記ストッパー部14gの先端は、上方に向けて略直角に折り曲げられている。上記ストッパー部14gは、予め上記軸導入部14bを塞ぐ位置に折り曲げた状態で配置されている。
【0027】
そして、図8に示したように、ストッパー部14gは、矢印X方向に弾性変移可能とされている。また、上記チャッキングプレート12のフランジ部12cを上記保持片14dの下方に、かつ上記チャッキングプレート12の回転中心軸12bを上記アーム14cの軸導入部14bの側方に位置させて、上記チャッキングプレート12を矢印A方向に移動させれば、図9に示したように、上記ストッパー部14gは、上記フランジ部12cの先端部で押圧されて、上記軸導入部14bを開く方向に逃げ移動する。
【0028】
そして、図10に示したように、上記回転中心軸12bが軸受部14a内に導入されて、上記フランジ部12cによる押圧を解除された状態になると、上記ストッパー部14gは、自身の持つばね力で元の位置に自動的に弾性復帰して、上記軸導入部14bを塞いで、チャッキングプレート12すなわち上記回転中心軸12bが抜け出るのを阻止するようになっている。
【0029】
図11〜図13は、本発明のディスクチャッキング機構を示す。本発明のディスクチャッキング機構において、上記軸導入部14bは、略三角形状のアーム14の先端に設けられている。上記軸導入部14bの幅WSは、上記回転中心軸12bの直径Dよりも小径に形成されている。また、軸受部14aの口径幅WLは回転中心軸12bの直径Dよりもやや大径に形成されている。そして、チャッキングプレート12の上記回転中心軸12bを軸導入部14bから無理して挿入(圧入)すると、チャッキングプレート12はプラスチックで形成されているので回転中心軸12bも多少弾性変形する。上記回転中心軸12bを軸導入部14bに無理して挿入(圧入)すると、上記回転中心軸12bの直径Dは、上記軸導入部14bの幅WSに縮径されて、上記軸受部14aに導入されたのち、元の直径Dに弾性復元し、上記軸導入部14bから抜け出るのを阻止されると共に、上記軸受部14aに回転自在に支持される。14iは、上記軸受部14aに導入された回転中心軸12bが上記軸受部14aの上記軸導入部14bの反対側から抜け出るのを防止するためのストッパー部である。他の構成については、先の参考例と同じであるので重複する説明を省略する。なお、各部の作用は図1〜図7で述べた参考例と同様である。
【0030】
上記ディスクチャッキング機構を備えたディスクドライブ装置1は、上述したように、ディスクローディングローラ5とその上部に配置されたディスクガイド板(図示省略)との間にディスク10を挿入すると、上記ディスクローディングローラ5が回転して、上記ディスク10をディスクテーブル8上に送り込む。上記ディスク10がディスクテーブル8上に送り込まれると、上記ディスク10によって後に説明するトリガーレバー31が押圧操作されて、上記光学シャーシ4の下方で、かつメカシャーシ2の上面に配置された光学シャーシロック用の回動部材21が回動し、該回動部材21に設けた光学シャーシロック部24による光学シャーシ4のロックを解除し、光学シャーシ4を上記オイルダンパー等の緩衝部材3によってフローティング状態にすると共に、上記回動部材21に設けたローラ支持アーム操作部25で上記ディスクローディングローラ5を下降させて、ディスク10をディスクテーブル8上に載置し、かつ上記ディスク10をディスクチャッキング機構11によって、ディスクテーブル8上にチャッキングするようになっている。
【0031】
図14は、光学シャーシ4を取り外してメカシャーシ2の上面を見た平面図である。上記メカシャーシ2の上面には回動部材21が配置されている。上記回動部材21は、略円弧状に形成されている。上記回動部材21は、複数の円弧状のスライドガイド用の長孔溝22…22を有していて、これらスライドガイド用の長孔溝22…22に、上記メカシャーシ2の上面にピン23…23を挿入することにより、上記長孔22…22の長さの範囲内で回転方向にスライドするようになっている。
【0032】
上記回動部材21は、上記光学シャーシ4を緩衝部材3に抗してメカシャーシ2にロックする3個の光学シャーシロック部24…24と、上記ディスクローディングローラ5を取り付けたローラ支持アーム6をスプリング7のばね力に抗して回動させて上記ディスクローディングローラ5を下降させるローラ支持アーム操作部25と、上記ディスクチャッキング機構11のチャッキング部材13に設けた被押圧部16の下面を押圧して、該チャッキング部材13を軸13d,13eを中心にして上下方向に回動させるチャッキング部材操作部26を備えている。
【0033】
そして、上記回動部材21が時計方向に最も回動した状態において、図1及び図15に示したように、上記回動部材21に設けた光学シャーシロック部24…24で上記光学シャーシ4に設けた被ロック部4c…4cをメカシャーシ2側にロックし、上記ローラ支持アーム操作部25で上記ローラ支持アーム6の下端部6aを押圧し、上記ディスクローディングローラ5をディスク挿入位置に停止させていると共に、上記チャッキング部材操作部26で上記チャッキング部材13の被押圧部16を押圧して、上記チャッキング部材13を上方に向けて回動させて、上記チャッキングプレート12とディスクテーブル8との間にディスク10を挿入することのできる空間を形成している。
【0034】
そして、この状態で、ディスク10をディスクローディングローラ5とディスクガイド板との間に挿入すると、上記ディスクローディングローラ5が回転して、上記ディスク10がディスクテーブル8の上方に送り込まれ、該ディスク10によってトリガーレバー31が押圧操作される。
【0035】
図14に示したように、上記トリガーレバー31は、略中央部を軸32により上記メカシャーシ2に回動可能に取り付けられた第1レバー33と、略中央部を軸34により上記回動部材21に回動可能に取り付けられた第2レバー35とを備えている。そして、上記ディスク10がディスクテーブル8の上方に送り込まれると、上記第1レバー33の一端部に設けたピン36が押圧され、上記第1レバー33は、上記軸32を中心にして時計方向に回動し、他端部の押圧部37で上記第2レバー35の一端部38を押圧する。
【0036】
上記一端部38を押圧された第2レバー35は、軸34を中心にして、その先端に作用するスプリング39のばね力に抗して反時計方向に回動し、図16に示したように、上記第2レバー35の一側部に設けたラック40がピニオン41と噛合する。そして、上記ピニオン41が時計方向に回転すると、上記第2レバー35のラック40を介して、上記ピニオン41は、上記回動部材21に設けたラック42と噛合し、上記回動部材21を反時計方向に回転させる。
【0037】
そして、図17及び図18に示したように、上記回動部材21が最も反時計方向に回転した状態になると、上記光学シャーシロック部24…24による光学シャーシ4の被ロック部4a…4aのロックが解除され、上記光学シャーシ4は、メカシャーシ2上に緩衝部材3を介してフローティング状態に支持された状態になる。また、上記ローラ支持アーム操作部25で上記ローラ支持アーム6の下端部6aを押圧し、該ローラ支持アーム6をスプリング7のばね力に抗して回動させて、上記ディスクローディングローラ5を下降させて、ディスク10をディスクテーブル8上に載置すると共に、上記チャッキング部材操作部26による被押圧部16の押し上げを解除し、上記チャッキング部材13をスプリング15のばね力で下方に向けて回動させて、上記チャッキングプレート12によってディスク10をディスクテーブル8上に押し付けてディスクのチャッキングを行う。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】記録及び/又は再生装置の要部の斜視図。
【図2】参考例のディスクチャッキング機構の分解斜視図。
【図3】(A)と(B)は、チャッキング部材の製造工程を示す斜視図。
【図4】チャッキングプレートの組付工程を示す断面図。
【図5】チャッキングプレートの組付工程を示す断面図。
【図6】チャッキングプレートの組付工程を示す断面図。
【図7】チャッキングプレートを組み付けた状態の要部の平面図。
【図8】他の参考例の組付工程を示す断面図。
【図9】他の参考例の組付工程を示す断面図。
【図10】他の参考例の組付工程を示す断面図。
【図11】本発明の実施例を示す分解斜視図。
【図12】本発明の実施例の組付工程を示す平面図。
【図13】本発明の実施例の組付工程を示す平面図。
【図14】光学シャーシを取り外した状態の平面図。
【図15】図1の要部の断面図。
【図16】トリガーレバーの作用を示す平面図。
【図17】回動部材がロック解除位置に移動した状態の平面図。
【図18】回動部材がロック解除位置に移動した状態の要部の断面図。
【図19】従来例の斜視図。
【符号の説明】
【0039】
1…記録及び/又は再生装置、8…ディスクテーブル、10…ディスク、11…ディスクチャッキング機構、12…チャッキングプレート、12b…回転中心軸、12c…フランジ部、13…チャッキング部材、14…チャッキングプレート取付部、14a…軸受部、14b…軸導入部、14c…アーム、14d…保持片、14g…ストッパー部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスクテーブル上にディスクを押し付けるチャッキングプレートと、
上記チャッキングプレートを上記ディスクに接離可能に支持するチャッキング部材と、
上記チャッキング部材に一体に上記チャッキングプレートを回転自在に取り付けているチャッキングプレート取付部とを設け、
上記チャッキングプレート取付部に、上記チャッキングプレートの上面の回転中心軸を回転自在に支持する軸受部及び該軸受部に上記回転中心軸を導入する軸導入部を有するアームと、該アームの上方に配置されていて、上記回転中心軸を上記軸受部に導入すると上記回転中心軸の上端部に設けたフランジ部を上記アームとの間に挿入する保持片を一体に設け、
上記チャッキングプレート取付部には、上記チャッキングプレートが上記回転中心軸の軸方向と直交する方向に上記軸受部から回転中心軸が抜け出るのを阻止するストッパー部が一体に設けられているディスクチャッキング機構において、
上記チャッキングプレート取付部を弾性を有する素材で形成し、上記軸受部を挟んで上記ストッパー部と対向する上記チャッキングプレート取付部の先端部を切り欠いて上記軸導入部を形成し、該軸導入部の幅を、上記チャッキングプレートの回転中心軸の径よりも小径に形成し、上記回転中心軸を圧入による弾性変形により上記軸導入部の幅に縮径させて上記軸受部に導入し、上記回転中心軸は上記軸受部に導入されたのち元の径に弾性復元することを特徴とする
ディスクチャッキング機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2008−204605(P2008−204605A)
【公開日】平成20年9月4日(2008.9.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−51550(P2008−51550)
【出願日】平成20年3月3日(2008.3.3)
【分割の表示】特願2000−347553(P2000−347553)の分割
【原出願日】平成12年11月15日(2000.11.15)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】