説明

ディスクローディング装置、及びそれを用いたディスク装置

【課題】昇降式の構成、又は、固定式の構成において、ディスク装置内の高さ方向が十分に大きくない場合や、光ピックアップユニット自体や信号処理用の回路規模が大きい場合であっても、ディスクローディング装置と基板のディスク装置内への収容を実現し易いディスクローディング装置を提供する。
【解決手段】ディスク40が搬入されてきたときの前記ディスクの面である搬送面S1に対して、前記ディスクがターンテーブル11に係合した後に前記ディスクが再生されるときの前記ディスクの面である再生面S2が所定の角度aの傾きを有するように設けられ、前記傾きは、前記ディスクローディング装置のうち前記ディスクが前記ディスクローディング装置に搬入されてきた側の先端部が相対的に下方に配置され、前記ディスクローディング装置のうち前記先端部と反対側の基端部が相対的に上方に配置されることによって設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスクローディング装置、及びそれを用いたディスク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ディスク装置では、DVD(Digital Versatile Disk)やCD(Compact Disk)のようなディスクがディスク装置内に搬送されると、そのディスクは、トラバース機構(ディスクローディング装置)のターンテーブルによってクランプされ、ターンテーブルが回転駆動されることにより、回転する。ディスクの回転中に、光ピックアップユニットによって情報の再生/記録が行われる。
【0003】
この場合、ディスク装置内にディスクが搬送されると、そのディスクに対して、ターンテーブルが接近するように揺動することによって、ディスクとターンテーブルが係合し、その後、クランパとの間でディスクがターンテーブルにクランプされる。
【0004】
このようにターンテーブルが揺動することによって、ディスクをターンテーブルに係合させる昇降式(揺動式)の技術(例えば実公平3−130034号公報)においては、従来は、ディスクがディスク装置内に搬送されターンテーブルに係合する前の状態でのディスクの面と、クランプされたディスクが再生/記録されている状態でのディスクの面とが実質的に平行になる構成とされていた。
【0005】
一方、図17に示すように、ターンテーブル111(トラバース機構110)が揺動することなくディスクドライブケース130に対して固定されたまま、ターンテーブル111とディスク(図示せず)が係合する技術が知られている。この技術では、ディスクがディスクドライブケース130の外部から水平に(図中DISC搬送面に沿って)、上記固定されたターンテーブル111の上に搬送され、自重でターンテーブル111上に落下して、ターンテーブル111の突起部113にディスクの中心穴が係合し、その後、クランパ(図示せず)との間でディスクがターンテーブル111にクランプされる。ターンテーブル111が回転駆動されることによって回転するディスクの情報は、光ピックアップユニット112によって読み出される。
【0006】
このようなターンテーブル111を揺動させることなくディスクをターンテーブルに係合させる固定式の構成においても、上記昇降式の構成と同様に、ディスクがディスク装置内に搬送されターンテーブル111に係合する前の状態でのディスクの面(図中DISC搬送面)と、クランプされたディスクが再生されている状態でのディスクの面(図中再生面)とが実質的に平行になる構成とされていた。
【0007】
図17において、光ピックアップユニット112は、光ピックアップユニット112の信号処理を行う回路の回路要素115と配線(図示せず)によって接続されている。その回路要素115は、基板116上に搭載されている。ここで、基板116や回路要素115と、トラバース機構110との高さ方向(図中上下方向)の干渉が問題となる。この場合、ディスクドライブケース130の高さ方向が十分に大きければ、トラバース機構10と基板116等との干渉が問題となることはなく、トラバース機構110と基板116等とをディスクドライブケース130内に収容することが可能である。
【0008】
図17の構成例では、光ピックアップユニット112は再生専用であり、再生/記録用の光ピックアップユニットに比べて小型である。また、光ピックアップユニット112の信号処理用の回路(回路要素115)も、再生/記録用の光ピックアップユニットの信号処理用の回路に比べて、回路規模が小さい。このことから、光ピックアップユニット112と接続された基板116において、回路要素115等を搭載するスペースは小さくて済む。この基板116上で必要面積が小さくて済むことを利用して、その基板116上に、開口部117を形成し、その開口部117にトラバース機構110を逃がすことで、基板116と、トラバース機構110との干渉を避けて、トラバース機構110と基板116等とをディスクドライブケース130内に収容するようにしている。
【0009】
同様に、上記昇降式の構成においても、ディスク装置内の高さ方向が十分に大きい場合や、光ピックアップユニットが再生専用である場合のように、その光ピックアップユニット自体や信号処理用の回路規模が小さい場合には、トラバース機構と基板の干渉が問題となることなく、トラバース機構と基板をディスク装置内に収容することができる。
【0010】
なお、特開平11−191256号公報(特許文献1)には、チェンジャータイプのディスクドライブを外装の中に斜めに設置することで、ディスク挿入口および、ディスク再生面に傾斜がつき、その傾斜がついた状態のままディスクを再生する技術が開示されている。ディスクドライブを水平に設置した場合には、最低でも製品全体の奥行としてディスク外形の奥行が必要になるが、ディスクドライブを斜めに設置することで、装置の奥行方向の小型化が実現される。
【0011】
【特許文献1】特開平11−191256号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
ターンテーブルを揺動させることなくディスクをターンテーブルに係合させる固定式の構成や、ターンテーブルを揺動させることによってディスクをターンテーブルに係合させる昇降式の構成において、例えば、ハーフハイトサイズ(通常一般のデスクトップパソコンのDVD/CDドライブのサイズ)のようにディスク装置内の高さ方向が十分に大きくない場合や、光ピックアップユニット自体や信号処理用の回路規模が大きい場合(回路を構成する回路要素の高さが高い場合を含む)には、ディスクローディング装置と基板の干渉が問題となり、ディスク装置内に収まらない場合があった。
【0013】
本発明の目的は、ターンテーブルが揺動する昇降式の構成、又は、ターンテーブルが揺動しない固定式の構成において、ディスク装置内の高さ方向が十分に大きくない場合や、光ピックアップユニット自体や信号処理用の回路規模が大きい場合であっても、ディスクローディング装置と基板のディスク装置内への収容を実現し易いディスクローディング装置及びそれを用いたディスク装置を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0014】
請求項1に記載の発明は、ディスクと係合するターンテーブルを備えたディスクローディング装置であって、前記ディスクが前記ターンテーブルに係合する前に前記ディスクローディング装置に搬入されてきたときの前記ディスクの面である搬送面に対して、前記ディスクが前記ターンテーブルに係合した後に前記ディスクが再生されるときの前記ディスクの面である再生面が所定の角度の傾きを有するように設けられ、前記傾きは、前記ディスクローディング装置のうち前記ディスクが前記ディスクローディング装置に搬入されてきた側の先端部が相対的に下方に配置され、前記ディスクローディング装置のうち前記先端部と反対側の基端部が相対的に上方に配置されることによって設けられている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明のディスクローディング装置の一実施形態につき図面を参照しつつ詳細に説明する。
【0016】
(第1実施形態)
図1から図7を参照して、本実施形態のディスクローディング装置の第1実施形態について説明する。本実施形態のディスクローディング装置は、ディスク装置の一部として構成される。図1は、本実施形態のディスク装置を示す平面図であり、図2は、その正面図であり、図3から図5は、その側面図である。
【0017】
図3は、ディスクがディスク装置内に搬送された状態を示し、図4は、ディスクがトラバース機構に接触した状態を示し、図5は、ディスクがトラバース機構に係合した状態を示している。図6及び図7は、固定式のトラバース機構に対して、ディスクを搬送する方法を説明するための図である。図3から図7における図中上方を、本実施形態において「上方」と称し、図中下方を「下方」と称する。
【0018】
図1から図5において、符号1は、ディスク装置を示している。ディスク装置1は、トラバース機構10と、基板15と、ディスクドライブケース30とを備えている。ディスクドライブケース30は、概ね奥行き(ディスクの搬入出方向)が長い箱状に形成されている。ディスク装置1のうち、本実施形態のディスクローディング装置は、トラバース機構10に対応している。
【0019】
図1及び図3に示すように、トラバース機構10と基板15は、ディスクドライブケース30の内部に収容されている。トラバース機構10は、その基端部10bにおいて、ディスクドライブケース30に固定されている。トラバース機構10は、ターンテーブル11と、光ピックアップユニット12とを備えている。
【0020】
図2及び図3に示すように、ディスクドライブケース30の正面には、ディスク挿入口20が設けられている。ディスク40は、ディスク挿入口20を介して、ディスクドライブケース30に対して出し入れされる。図3及び図5の符号S1は、ディスクドライブケース30に対して、ディスク40がディスク挿入口20を介して搬入出されるときのディスク面(ディスク搬送面)を示している。ディスク搬送面S1に示すように、ディスク40は、ディスクドライブケース30に対して、実質的に水平方向に(ディスクドライブケース30の底面30dに実質的に平行に)搬入出される。
【0021】
図5に示すように、ターンテーブル11は、ディスク40と係合して、ディスク40を回転させる。即ち、ターンテーブル11は、ディスク40と係合し、その後、クランパー(図示せず)がターンテーブル11の突起部11aに例えば磁力により保持されることにより、ディスク40がクランプされる。その後、ターンテーブル11が回転駆動されることにより、ディスク40が回転する。その回転中のディスク40に対して、光ピックアップユニット12が、レーザ光を照射するとともに、ディスク40からの反射光を読み取る。本例において、光ピックアップユニット12は、ディスク40の再生及び記録の両方が可能な再生/記録タイプである。
【0022】
基板15には、回路を構成する回路要素16が搭載されている。回路要素16は、光ピックアップユニット12に対して配線(図示しない)によって接続され、光ピックアップユニット12を介してディスク40に記録すべき信号及びディスク40から再生された信号の信号処理を行う。基板15は、ディスクドライブケース30内において実質的に水平方向に配されている。
【0023】
図3から図5に示すように、ディスク40がターンテーブル11に係合される際に、トラバース機構10は、揺動することなく、固定されたままである。即ち、本実施形態のディスク装置1では、固定式のトラバース機構10が採用されている。固定式のトラバース機構10では、図6及び図7に示すように、ディスクドライブケース30の内部に搬送されてきたディスク40は、ターンテーブル11に向かって自重で落下し(落とし込まれ)、ターンテーブル11に係合する。
【0024】
本実施形態のディスク装置1は、ハーフハイトサイズ(通常一般のデスクトップパソコンのDVD/CDドライブのサイズ)の製品であるため、比較的小さな同サイズのディスクドライブケース30内に、トラバース機構10及び基板15が収容される必要がある。
【0025】
ここで、光ピックアップユニット12自体やその信号処理用の回路の回路規模が大きい(回路要素16の高さが大きい場合を含む)場合には、光ピックアップユニット12を搭載するトラバース機構10と、回路要素16が設けられる基板15との干渉(ディスクドライブケース30の高さ方向:図3〜図5の上下方向の干渉)が問題となる。
【0026】
そこで、本実施形態では、図3から図5に示すように、トラバース機構10が斜めに設けられている。即ち、トラバース機構10の先端部(ターンテーブル11及び光ピックアップユニット12が設けられた側)10aは、その基端部(ターンテーブル11及び光ピックアップユニット12が設けられていない側)10bよりも下に位置するように設けられている。トラバース機構10の先端部(ディスク挿入口20に近い側)10aは、ディスク搬送面S1に対して、ディスクドライブケース30の底部30dの方向に一定の角度aを持つように構成されている。
【0027】
図5の符号S2は、ディスク40が再生/記録されているときのディスク面(ディスク再生/記録面)を示している。上記のように、トラバース機構10の先端部10aがディスク搬送面S1に対して、ディスクドライブケース30の底部30dの方向に一定の角度aを持つように構成されることで、ディスク搬送面S1に対して、ターンテーブル11が一定角度aだけ傾くので、ディスク40がクランプされるときには、ディスク再生/記録面S2に一定の角度aがつく。このように、ディスク再生/記録面S2は、ディスクドライブケース30の底面30dに対して実質的に平行ではなく、ディスク搬送面S1に対して、例えば3〜5°の角度aを有するように構成されている。
【0028】
言い換えれば、上記角度aの傾きは、ターンテーブル11のうちディスク40がディスク挿入口20を介してトラバース機構10に搬入されてきた側の部分である第1部分11bが相対的に下方に位置し、ターンテーブル11のうち第1部分11bと反対側の第2部分11cが相対的に上方に位置するように設けられる。以下にその技術的意義について説明する。
【0029】
ディスク40がディスク挿入口20を介してディスクドライブケース30に出し入れされる際に、ディスク40は、トラバース機構10の基端部10b側を通らない(図3の左側奥までは搬送されない)。そのため、基端部10b側には、ディスク40が通過するためのスペース(ディスクドライブケース30の高さ方向のスペース)を確保する必要がない。このことから、トラバース機構10の基端部10b側は、ディスクドライブケース30の高さ方向において相対的に上の位置30bに設けられる。
【0030】
このように、トラバース機構10の基端部10b側がディスクドライブケース30の相対的に上の位置30bに設けられることにより、トラバース機構10の基端部10b側の下方に、トラバース機構10と干渉することなく、基板15や回路要素16を配置するスペースを確保することができる。
【0031】
一方、トラバース機構10の先端部10a側の上方には、ディスク40が通るスペースを確保する必要があることから、トラバース機構10の先端部10a側は、ディスクドライブケース30の高さ方向において相対的に下の位置30aに設けられる。本実施形態のように、光ピックアップユニット12が再生/記録用であり、その信号処理用の回路規模が大きいとしても、トラバース機構10の先端部10a側には、基板15や回路要素16を存在させる必要がないため(又は、基板15は存在しても、高さの高い回路要素16は存在しないため)、トラバース機構10の先端部10aがディスクドライブケース30の相対的に下の位置30aに設けられても、基板15や回路要素16との干渉の問題は生じない。
【0032】
上記の理由から、トラバース機構10は、ディスクドライブケース30内において斜めに設けられている。その結果、トラバース機構10のうち最も下方に位置する部分10dは、ディスクドライブケース30の高さ方向において、基板15又は回路要素16の高さ位置と概ね同じであるか、又は、トラバース機構10の最下位置10dの方が、基板15又は回路要素16よりも低い位置とされている。
【0033】
本実施形態では、ディスクドライブケース30の高さ方向におけるスペース効率を可能な限り高めるために、トラバース機構10の最下位置10dと、基板15又は回路要素16の上下方向の位置関係を上述の通りとした。それに代えて、トラバース機構10の先端部10aがその基端部10bよりも下方に位置するようにトラバース機構10が斜めに設けられさえすれば、トラバース機構10の最下位置10dは、基板15又は回路要素16よりも上に位置する構成であってもよい。上記のようにトラバース機構10が斜めに配されれば、従来のようにトラバース機構10が水平に配置される場合に比べて、上下方向のスペース効率が高まるためである。
【0034】
本実施形態においては、トラバース機構10のディスク挿入口20に近い側10a(ターンテーブル11)を、ディスク挿入口20(ディスク搬送面S1)に対してディスクドライブケース30の底部30dの方向へ一定の角度aを設けて固定している。この構成では、ディスク40が通らないトラバース機構10の基端部10b側を高い位置に固定して、基板15や回路要素16を設置するためのスペースを確保する一方、基板15や回路要素16が無いトラバース機構10の先端部10a側は低い位置に配することで、ディスク40が通るスペースを確保している。
【0035】
これにより、ディスクドライブケース30内の高さ方向が十分に大きくない場合や、光ピックアップユニット12自体や信号処理用の回路規模(回路要素16を含む)が大きい場合であっても、トラバース機構10と基板15のディスクドライブケース30内への収容を実現し易い。このように、本実施形態のディスク装置1は、クランプ時のディスク平面S2が挿入口の挿入面S1と平行でないディスク外形を利用したスロットインタイプのディスク再生装置である。
【0036】
(第2実施形態)
次に、図8から図10を参照して、第2実施形態について説明する。
なお、第2実施形態において、上記第1実施形態と同様の内容についての説明は省略し、その特徴部分を中心に説明する。
【0037】
図8は、ディスク40がディスクドライブケース30gに搬送される途中の状態を示し、図9は、ディスク40のディスクドライブケース30gへの搬送が完了した状態を示し、図10は、ディスク40がターンテーブル11gに係合された状態を示している。
【0038】
上記第1実施形態のトラバース機構10は、固定式であったのに対して、第2実施形態のトラバース機構10gは昇降式である(図8から図10参照)。即ち、トラバース機構10gの基端部10i側を回動中心として揺動し、その基端部10i側は、ディスクドライブケース30gの高さ方向において相対的に上の位置30fに設けられる。
【0039】
図10に示すように、トラバース機構10gのターンテーブル11gにディスク40が係合される状態(トラバース機構10gが立ち上がった状態)の前までは、図8及び図9に示すように、トラバース機構10gは傾斜した状態にあり、トラバース機構10gの先端部10hは、その基端部10iよりも下に位置するように設けられている。
【0040】
即ち、図8及び図9に示すように、トラバース機構10gが下向きに傾斜した状態において、トラバース機構10gの先端部10hの最下位置10jは、ディスクドライブケース30の高さ方向において、基板15又は回路要素16の高さ位置と概ね同じであるか、又は、トラバース機構10gの先端部10hの最下位置10jの方が、基板15又は回路要素16よりも低い位置とされている。
【0041】
上記第1実施形態で説明したように、トラバース機構10gの基端部10i側がディスクドライブケース30の相対的に上の位置30fに設けられることにより、トラバース機構10gの下方に、トラバース機構10gと干渉することなく、基板15や回路要素16を配置するスペースを確保することができる。また、トラバース機構10gの先端部10h側には、基板15や回路要素16が存在しないため(又は、基板15は存在しても、高さの高い回路要素16は存在しないため)、トラバース機構10gの先端部10hがディスクドライブケース30の下の位置30eに配置されていても、基板15や回路要素16との干渉の問題は生じない。
【0042】
上記トラバース機構10が固定式の上記第1実施形態では、図3に示したように、ディスク40を自重で落とし込んでターンテーブル11に係合させるため、ディスク挿入口20がターンテーブル11よりも十分に高い位置に設けられ、そのディスク挿入口20からディスク40がディスクドライブケース30内に搬入されていた。これに対して、昇降式の第2実施形態では、ターンテーブル11gの直上にディスク40が搬入され(図8及び図9参照)、その後は、トラバース機構10gの揺動によりターンテーブル11gにディスク40を係合させ、光ピックアップユニット12gを用いてディスク40の再生/記録が行われる(図10参照)。
【0043】
このようにトラバース機構10gの揺動によりディスク40をターンテーブル11gに係合させるので、ディスク挿入口20gは、トラバース機構10gが立ち上がる前の状態、即ち、ディスク40が係合する前の状態(図8及び図9)のターンテーブル11gよりも僅かに高い位置に設けられている。また、ディスク40の搬送時には、ターンテーブル11gが、そのターンテーブル11gのディスク挿入口20gに近い側ほど、ディスクドライブケース30の底部30dに接近するように傾斜していることに対応して、ディスク挿入口20gは、その開口断面が、ディスク40の搬入方向後方(図中右側)に行くに連れて、漸次低い位置となるように形成されている。即ち、図8から図10のように側面視したときに、ディスク挿入口20gは、右側が下がった形状に構成されている。
【0044】
図9において、ディスク40が搬送されるときのディスク面を符号S1gで示し、図10において、ディスク40の再生/記録が行われるときのディスク面を符号S2gで示す。ディスク搬送面S1gは、ディスクドライブケース30gの底面30dに対して実質的に平行ではなく、ディスク40は、ディスクドライブケース30gに対して、斜め上向きに搬入される。ディスク再生/記録面S2gは、実質的に水平方向に沿っており、ディスクドライブケース30gの底面30dに対して実質的に平行である。ディスク搬送面S1gとディスク再生/記録面S2gの角度aは、例えば3〜5°である。
【0045】
トラバース機構10gの先端部10h側には、挿入口閉じ部材(二重挿入抑制部材)50が設けられている。挿入口閉じ部材50の先端部には、立ち上がり壁部51が形成されている。挿入口閉じ部材50は、トラバース機構10gに固定的に設けられ、トラバース機構10gの揺動に対応して、挿入口閉じ部材50の位置も変わる。挿入口閉じ部材50は、トラバース機構10gが立ち上がった状態で(図10)、その立ち上がり壁部51がディスク挿入口20gの近傍にまで延びるように設けられている。
【0046】
挿入口閉じ部材50は、ディスク40の二重挿入を防止する機能を有する。即ち、挿入口閉じ部材50は、ディスクドライブケース30内に一枚のディスク40が搬入された後は(図10参照)、ディスク挿入口(搬入経路)20gを塞いで、ディスクドライブケース30の内部に他のディスク(図示せず)が誤って搬入されることを抑制する。
【0047】
図10に示すように、トラバース機構10gが水平位置まで立ち上がり、ディスク40がクランプされているときには、挿入口閉じ部材50の立ち上がり壁部51がディスク挿入口20gと概ね同じ高さに位置し、ディスク挿入口20gを内側から閉じる構成とされている。これにより、ディスク挿入口20gから他のディスク(図示せず)がディスクドライブケース30の内部に誤搬入されることが抑制される。一方、図8及び図9に示すように、トラバース機構10gが傾斜した状態にあるときには、ディスク挿入口20gからのディスク40の搬入出を妨げないように、挿入口閉じ部材50の立ち上がり壁部51は、ディスク挿入口20gよりも下方位置に下がり、ディスク挿入口20gを開放させる構成とされている。
【0048】
従来一般の技術では、ディスクの二重挿入の防止のためには、ディスクドライブケースの外部に、ディスクの挿入後にはディスク挿入口を外側からカバーし、ディスクの搬出後には、ディスク挿入口の上記カバーを解放するように動作するシャッター部材(図示せず)が設けられていた。この従来技術では、シャッター部材が別部材(トラバース機構とは独立した機構で動作する部材)として設けられていた。これに対して、本実施形態の挿入口閉じ部材50は、トラバース機構10gの揺動と共によって動作するように構成され、その挿入口閉じ部材50を動作させるための独立した機構が不要となることから、コストが低減される。
【0049】
本実施形態では、上記のように、ディスク搬送面S1gとディスク再生・記録面S2gとが所定の角度aを持つように、ディスクの搬送時にはトラバース機構10gが下向きに傾いている。このことから、ディスク40の搬送のためのスペースを確保しつつ、基板15等とトラバース機構10gとをディスクドライブケース30g内に収容できるようにしている。また、ディスク搬送面S1gとディスク再生・記録面S2gとが所定の角度aを持つ構成であり、ディスク40の搬送時と再生/記録時との間では、トラバース機構10gが所定の角度aだけ揺動するため、その揺動動作を利用して、ディスク40の二重挿入を防止する動作を行う挿入口閉じ部材50を容易に設けることができる。
【0050】
(第3実施形態)
次に、図11から図16を参照して、第3実施形態について説明する。
なお、第3実施形態において、上記実施形態と同様の内容についての説明は省略する。
【0051】
図11は、ディスク40のディスクドライブケース30pへの搬送が完了した状態を示し、図12は、ディスク40がターンテーブル11pに係合された状態を示している。図13及び図14は、固定式のトラバース機構に対して、ディスクを搬送する方法を説明するための図である。
【0052】
第3実施形態のトラバース機構10pは固定式である。ディスク装置1pは、ディスク搬送部品60を備えている。ディスク搬送部品60は、ディスクドライブケース30pの外部において、ディスク40に対して上から被さるような形でディスク40を保持する。その後、そのディスク40が保持されたディスク搬送部品60ごと、ディスク挿入口20pから、実質的に水平方向の搬送面S1pに沿って、ディスクドライブケース30pの内部に搬入される(図11及び図13参照)。
【0053】
その後、図12及び図14に示すように、ディスク搬送部品60は、回動軸61を中心として下方に揺動し、これにより、ディスク搬送部品60に保持されたディスク40がターンテーブル11pに落とされ、ターンテーブル11pに係合させられる。その後、クランパー(図示せず)によってディスク40がクランプされ、光ピックアップユニット12pを用いてディスク40の再生が行われる。ディスク40が再生されているときのディスク面を再生面S2pとする。ディスク搬送面S1pとディスク再生面S2pの角度aは、例えば3〜5°である。
【0054】
上記実施形態と同様に、トラバース機構10pは、その基端部10r側がディスクドライブケース30pの相対的に上の位置30iに設けられることにより、トラバース機構10pの下方に、トラバース機構10pと干渉することなく、基板15や回路要素16を配置するスペースを確保することができる。また、トラバース機構10pの先端部10q側には、基板15や回路要素16が存在しないため(又は、基板15は存在しても、高さの高い回路要素16は存在しないため)、トラバース機構10pの先端部10qがディスクドライブケース30pの相対的に下の位置30hに配置されていても、基板15や回路要素16との干渉の問題は生じない。
【0055】
図11、図12、図15及び図16に示すように、ディスク搬送部品60の先端部の上面には、挿入口閉じ部材(二重挿入抑制部材)62が設けられている。挿入口閉じ部材62は、回動軸63を中心として回動自在に設けられている(図16の符号R1参照)。また、ディスクドライブケース30pの一対の内側壁には、それぞれ内側(図11及び図12の紙面に直交する向き)に向けて突出するピン30tが固定的に設けられている。ディスクドライブケース30pの内側壁においてピン30tが設けられた位置(高さ方向の位置)は、図11に示すように、搬送面S1pに沿って搬送された状態のディスク搬送部品60よりも低い位置であり、図12に示すように、再生面S2pに沿う位置にあるディスク搬送部品60よりも高い位置にある。
【0056】
図15及び図16に示すように、挿入口閉じ部材62は、片側ずつディスク搬送部品60よりも幅がL1だけ大きく形成されている(以下、挿入口閉じ部材62のその領域を幅広領域と称する)。ピン30tは、それぞれディスクドライブケース30pの内側壁から内側に向けて延在するように設けられている。ピン30tの長さは、そのピン30tの先端部30uが、それぞれ上記L1として示した挿入口閉じ部材62の幅広領域には達する(接触する)がディスク搬送部品60には達しない(接触しない)位置となるような長さに設定されている。
【0057】
図11及び図15に示すように、ディスク搬送部品60は、ディスク挿入口20pを介して搬入出される際には、挿入口閉じ部材62がディスク搬送部品60の上面と接触するように倒れた状態のまま、ディスク挿入口20pから出し入れされる。図11に示すように、ディスク搬送部品60がディスクドライブケース30pの内部に搬入された後、ディスク搬送部品60が回動軸61を中心として下向きに回動すると、その回動量に応じて、挿入口閉じ部材62とピン30tとの距離(ディスク搬送部品60の搬入時にはピン30tよりも上方にあった挿入口閉じ部材62との距離)が漸次小さくなり、やがてピン30tが挿入口閉じ部材62の幅広領域(L1)に接触する(図15参照)。
【0058】
その図15の状態から、ディスク搬送部品60が更に回動して、ディスク搬送部品60が、ピン30tが設けられた高さ位置よりも相対的に下方に位置するようになると、図16に示すように、挿入口閉じ部材62はその幅広領域L1にてピン30tに引っ掛けられる。これにより、挿入口閉じ部材62は、回動軸63を中心として回動し、ディスク搬送部品60との相対的な関係では、ピン30tによって吊り上げられた状態となる。
【0059】
図16に示すように、挿入口閉じ部材62がディスク搬送部品60に対して相対的に立ち上がると、図12に示すように、挿入口閉じ部材62は、ディスク挿入口20pを内側から閉じ、これにより、ディスクドライブケース30pの外部から他のディスク(図示せず)が誤って二重挿入されることが抑制される。図12に示すように、ディスク40がターンテーブル11pに係合した後は、他のディスクが誤挿入されることが抑制される。
【0060】
その後、ディスク40がディスクドライブケース30pから搬出される際には、ディスク搬送部品60がディスク搬送面S1pに沿う位置まで回動することによって(図11)、自ずと挿入口閉じ部材62は、ディスク搬送部品60の上面に接触するように倒れる(図15)。このように挿入口閉じ部材62が倒れた状態となることにより、ディスク挿入口20pが開放され、そのディスク挿入口20pからディスク搬送部品60がディスクドライブケース30pの外部に搬出される。
【0061】
本実施形態では、上記のように、ディスク搬送面S1pとディスク再生・記録面S2pとが所定の角度aを持つように、トラバース機構10pが下向きに傾いた状態で固定されている。このことから、ディスク40の搬送のためのスペースを確保しつつ、基板15等とトラバース機構10pとをディスクドライブケース30p内に収容できるようにしている。また、ディスク搬送面S1pとディスク再生・記録面S2pとが所定の角度aを持つ構成であり、ディスク40の搬送時と再生時との間では、ディスク搬送部品60が所定の角度aだけ揺動するため、その揺動動作を利用して、ディスク40の二重挿入を防止する動作を行う挿入口閉じ部材62を容易に設けることができる。
【0062】
なお、上記第1〜第3実施形態のディスク装置は、パーソナルコンピュータ、DVDレコーダー、CDコンポに使用されるCD、DVDドライブのディスクローディング装置などに適用可能である。
【0063】
上記実施形態では、以下の項が開示される。
【0064】
(項1)
ディスク40と係合するターンテーブル11を備えたディスクローディング装置10であって、前記ディスク40が前記ターンテーブル11に係合する前に前記ディスクローディング装置10に搬入されてきたときの前記ディスク40の面である搬送面S1に対して、前記ディスク40が前記ターンテーブル11に係合した後に前記ディスク40が再生されるときの前記ディスク40の面である再生面S2が所定の角度aの傾きを有するように設けられ、前記傾きは、前記ディスクローディング装置10のうち前記ディスク40が前記ディスクローディング装置10に搬入されてきた側の先端部10aが相対的に下方に配置され、前記ディスクローディング装置10のうち前記先端部10aと反対側の基端部10bが相対的に上方に配置されることによって設けられることを特徴とするディスクローディング装置。
【0065】
項1によれば、前記ディスクローディング装置10の前記先端部10aの上方に前記ディスク40が搬入されるためのスペースを確保し易い一方、前記ディスクローディング装置10の前記基端部10bの下方に光ピックアップユニット12の信号の信号処理を行う回路等が形成された基板15を設置するためのスペースを確保し易い。
【図面の簡単な説明】
【0066】
【図1】本発明のディスクローディング装置の第1実施形態を含むディスク装置を示す平面図である。
【図2】本発明のディスクローディング装置の第1実施形態を含むディスク装置を示す正面図である。
【図3】本発明のディスクローディング装置の第1実施形態を含むディスク装置の側面図であり、ディスクがディスク装置内に搬入された状態を示す図である。
【図4】本発明のディスクローディング装置の第1実施形態を含むディスク装置の側面図であり、ディスクがターンテーブルに落とし込まれる状態を示す図である。
【図5】本発明のディスクローディング装置の第1実施形態を含むディスク装置の側面図であり、ディスクがターンテーブルに係合し、ディスク装置内にクランプされた状態を示す図である。
【図6】本発明のディスクローディング装置の第1実施形態を含むディスク装置の側面図であり、固定式のトラバース機構に対してディスクを搬送する方法を説明するための図である。
【図7】本発明のディスクローディング装置の第1実施形態を含むディスク装置の側面図であり、固定式のトラバース機構に対してディスクを搬送する方法を説明するための他の図である。
【図8】本発明のディスクローディング装置の第2実施形態を含むディスク装置の側面図であり、ディスクがディスク装置内に搬入される途中の状態を示す図である。
【図9】本発明のディスクローディング装置の第2実施形態を含むディスク装置の側面図であり、ディスクのディスク装置内への搬入が完了した状態を示す図である。
【図10】本発明のディスクローディング装置の第2実施形態を含むディスク装置の側面図であり、ディスクがターンテーブルに係合し、ディスク装置内にクランプされた状態を示す図である。
【図11】本発明のディスクローディング装置の第3実施形態を含むディスク装置の側面図であり、ディスクのディスク装置内への搬入が完了した状態を示す図である。
【図12】本発明のディスクローディング装置の第3実施形態を含むディスク装置の側面図であり、ディスクがターンテーブルに係合し、ディスク装置内にクランプされた状態を示す図である。
【図13】本発明のディスクローディング装置の第3実施形態を含むディスク装置の側面図であり、固定式のトラバース機構に対してディスクを搬送する方法を説明するための図である。
【図14】本発明のディスクローディング装置の第3実施形態を含むディスク装置の側面図であり、固定式のトラバース機構に対してディスクを搬送する方法を説明するための他の図である。
【図15】本発明のディスクローディング装置の第3実施形態に用いられる挿入口閉じ部材の動作を説明するための概略図である。
【図16】本発明のディスクローディング装置の第3実施形態に用いられる挿入口閉じ部材の動作を説明するための他の概略図である。
【図17】従来のディスク装置を示す側面図である。
【符号の説明】
【0067】
1 ディスク装置
1p ディスク装置
10 トラバース機構
10a 先端部
10b 基端部
10d 最下位置
10g トラバース機構
10h 先端部
10i 基端部
10j 最下位置
10p トラバース機構
10q 先端部
10r 基端部
11 ターンテーブル
11a 突起部
11b 第1部分
11c 第2部分
11g ターンテーブル
11p ターンテーブル
12 光ピックアップユニット
12g 光ピックアップユニット
12p 光ピックアップユニット
15 基板
16 回路要素
20 ディスク挿入口
20g ディスク挿入口
20p ディスク挿入口
30 ディスクドライブケース
30a ディスクドライブケースの相対的に下の位置
30b ディスクドライブケースの相対的に上の位置
30d 底面
30e ディスクドライブケースの相対的に下の位置
30f ディスクドライブケースの相対的に上の位置
30g ディスクドライブケース
30h ディスクドライブケースの相対的に下の位置
30i ディスクドライブケースの相対的に上の位置
30p ディスクドライブケース
30t ピン
40 ディスク
50 挿入口閉じ部材
51 立ち上がり壁部
60 ディスク搬送部品
61 回動軸
62 挿入口閉じ部材
63 回動軸
110 トラバース機構
111 ターンテーブル
112 光ピックアップユニット
113 突起部
115 回路要素
116 基板
117 開口部
130 ディスクドライブケース
a 角度
S1 ディスク搬送面
S2 ディスク再生/記録面
S1g ディスク搬送面
S2g ディスク再生/記録面
S1p ディスク搬送面
S2p ディスク再生面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスクと係合するターンテーブルを備えたディスクローディング装置であって、
前記ディスクが搬入されてきたときの前記ディスクの面である搬送面に対して、前記ディスクが前記ターンテーブルに係合した後に前記ディスクが再生されるときの前記ディスクの面である再生面が所定の角度の傾きを有するように設けられ、
前記傾きは、前記ディスクローディング装置のうち前記ディスクが前記ディスクローディング装置に搬入されてきた側の先端部が相対的に下方に配置され、前記ディスクローディング装置のうち前記先端部と反対側の基端部が相対的に上方に配置されることによって設けられる
ことを特徴とするディスクローディング装置。
【請求項2】
請求項1記載のディスクローディング装置において、
前記ディスクローディング装置は、前記ディスクを前記ターンテーブルに係合させるに際して、前記ディスクローディング装置が揺動することなく固定されたままの状態とされている
ことを特徴とするディスクローディング装置。
【請求項3】
請求項1記載のディスクローディング装置において、
前記ディスクローディング装置は、前記搬送面と前記再生面との間で揺動することによって前記ディスクを前記ターンテーブルに係合させる構成である
ことを特徴とするディスクローディング装置。
【請求項4】
請求項3記載のディスクローディング装置において、
更に、
前記ディスクローディング装置の前記揺動の動作を利用して前記ディスクローディング装置への前記ディスクの搬入経路を開閉する動作を行う二重挿入抑制部材を備えた
ことを特徴とするディスクローディング装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項に記載のディスクローディング装置と、
前記ディスクの再生に用いられる光ピックアップユニットと、
前記光ピックアップユニットの信号の信号処理を行う回路が形成された基板と、
前記ディスクローディング装置、前記光ピックアップユニット、及び前記基板を収容するディスクドライブケースと
を備えたディスク装置であって、
前記基板は、前記ディスクドライブケース内において、前記ディスクローディング装置の前記基端部の下方に設けられ、
前記ディスクは、前記ディスクドライブケース内において、前記ディスクローディング装置の前記先端部の上方に搬入される
ことを特徴とするディスク装置。
【請求項6】
請求項5記載のディスク装置において、
前記ディスクローディング装置の前記先端部の最も下に位置する最下部分は、前記基板の高さ以下の高さに配置されている
ことを特徴とするディスク装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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