説明

ディスク装置の駆動機構

【課題】ギヤが回転しているところにトレイのラックが進入してきて噛み合う際に、ギヤとラックとの山どうしの衝突を回避して、騒音の発生を低減する。
【解決手段】ディスクを載置するトレイ(10)を装置本体(20)に対して搬入・搬出するため、トレイ(10)の搬出端から搬入端手前までの往復経路間は、装置本体(20)に設けたモータ(51)で駆動されるギヤ(55)が、トレイ(10)に形成したラック(11)に噛合してトレイ(10)を駆動し、トレイ(10)の前記搬入端手前から搬入端までの往復経路間は、ラック(11)がギヤ(55)から離脱して、トレイ(10)の駆動が別の機構に切り換えられる。前記ギヤ(55)を、モータ(51)に連結される駆動側ギヤ(60)と、ラック(11)に噛合する従動側ギヤ(65)との2部品で構成し、駆動側ギヤ(60)に対して、従動側ギヤ(65)を、同軸に、かつ、所要角度回動可能に取り付けた。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、光ディスク記録再生装置等のディスク装置において、光ディスク等のディスクを載置するトレイを装置本体に対して搬入・搬出する駆動機構に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、この種のディスク装置の駆動機構には、装置本体に設けたモータで駆動されるギヤが、トレイの搬出端から搬入端手前までの往復経路間、トレイに形成したラックに噛合してトレイを駆動するようにしたものがある。
【0003】
この駆動機構の場合、トレイの前記搬入端手前から搬入端までの往復経路間については、前記ラックが前記ギヤから離脱して、トレイの駆動が別の機構に切り換えられるようになっている。
【0004】
つまり、トレイの前記搬入端手前の経路地点、言い換えれば、トレイの搬出開始から所定量だけトレイが移動した経路地点で、トレイの駆動が切り換えられるものである。
【0005】
従来のこのような駆動機構の一例の要部を図19〜図22に示す。図19はトレイ110およびギヤ155を示す下方から見た斜視図、図20はギヤ155を上方から見た斜視図、図21、図22はトレイ110の搬出時における搬出開始直後の動作説明図である。
【0006】
図19に示すように、ディスクを載置するトレイ110は、図示しない装置本体のシャーシに搬入・搬出自在に保持されていて、シャーシに設けた図示しないモータで駆動されるギヤ(ピニオンギヤ)155が、トレイ110のラック111に噛合してラック111を駆動することで、トレイ110はシャーシに対して搬入・搬出駆動される。
【特許文献1】特開平9−282762号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記のような従来のものには、次のような課題があった。
【0008】
すなわち、搬入端からトレイ110の搬出動作を開始して駆動が切り換えられる際には、図21、図22に示すように、ピニオンギヤ155が矢印G方向へ回転しているところにトレイ110のラック111が矢印E方向に進入してきて噛み合うことになる。
【0009】
この場合、図20に示すように、トレイ110のラック111を駆動するピニオンギヤ155は1部品から構成されているため、ピニオンギヤ155の歯の位相は、ピニオンギヤ155を駆動するモータの位相に対して相対的に角度変位できない状態にある。
【0010】
このような構造であると、精度のバラツキ等の原因により、ピニオンギヤ155の位相とトレイ110のラック111の位相とが合わない場合、図22に示すように、噛み合い時にピニオンギヤ155とラック111とが山どうしで衝突することがあり、大きな騒音が発生することが避けられない。
【0011】
本発明は、上記課題を解決するために為されたものであり、ギヤが回転しているところにトレイのラックが進入してきて噛み合う際に、ギヤとラックとの山どうしの衝突を回避して、騒音の発生を低減することのできるディスク装置の駆動機構を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明の請求項1に係るディスク装置の駆動機構は、駆動源と、その駆動源に連結した駆動ギヤと、ラックを有しディスクを載置するトレイと、を備えたディスク装置の前記トレイに挿入及び排出の移動をさせるトレイ駆動機構であって、前記ラックと前記駆動ギヤとを歯合し前記駆動ギヤの回動により前記トレイを移動させる第1の駆動機構と、前記ラックを前記トレイの一移動方向に前記ギヤから離脱した状態で前記トレイを移動させる第2の駆動機構とを備え、前記トレイの移動を、該移動の途中で前記第1及び第2の駆動機構を切り換えて行う構成にする一方、前記駆動ギヤを、前記駆動源に連結する駆動側ギヤと前記ラックに歯合する従動側ギヤとにより構成すると共に、前記従動側ギヤを前記駆動側ギヤに対して所定角度回動可能にして成ることを特徴とするものである。
【0013】
本発明の請求項2に係るディスク装置の駆動機構は、請求項1記載のディスク装置の駆動機構において、前記従動側ギヤを前記駆動側ギヤに対して、前記従動側ギヤと前記ラックとが歯合した際に前記ラックを前記一移動方向に移動させる回転方向に付勢する付勢手段を有することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0014】
本発明は以上のように、駆動源と、その駆動源に連結した駆動ギヤと、ラックを有しディスクを載置するトレイと、を備えたディスク装置の前記トレイに挿入及び排出の移動をさせるトレイ駆動機構であって、前記ラックと前記駆動ギヤとを歯合し前記駆動ギヤの回動により前記トレイを移動させる第1の駆動機構と、前記ラックを前記トレイの一移動方向に前記ギヤから離脱した状態で前記トレイを移動させる第2の駆動機構とを備え、前記トレイの移動を、該移動の途中で前記第1及び第2の駆動機構を切り換えて行う構成にする一方、前記駆動ギヤを、前記駆動源に連結する駆動側ギヤと前記ラックに歯合する従動側ギヤとにより構成すると共に、前記従動側ギヤを前記駆動側ギヤに対して所定角度回動可能にして成る構成としたので、前記ギヤ(駆動側ギヤおよび従動側ギヤ)が回転しているところにトレイのラックが進入してきて噛み合う際に、従動側ギヤとラックとの山どうしが衝突する場合でも、従動側ギヤが駆動側ギヤに対して回動することでラックの山から逃げることができ、これにより、従動側ギヤとラックとの山どうしの衝突を回避して、騒音の発生を低減することができる効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を、図1〜図18を参照して説明する。
図1は、本発明による駆動機構が適用されるディスク装置の一実施形態についての概要を示す概略的平面図、図2は概略的正面図、図3は概略的側面図である。
【0016】
このディスク装置1は、ディスクを載置するトレイ10と、トレイ10が搬入・搬出される装置本体20とを備えている。
【0017】
トレイ10は、断面が略「C」字状の形状をしているトレイホルダ30内に抱え込まれ、トレイホルダ30の長手方向に移動自在に配置されている。
【0018】
また、トレイホルダ30の左右には、一対のスライドカム40(40R,40L)が設けられ、スライドカム40の移動により、トレイホルダ30は、スライドカム40に形成された傾斜カム溝41の作用によって、上下に昇降するように構成されている。
【0019】
スライドカム40は、ローディングモータにより駆動されるギア59とスライドカム40Rのラック42により移動する。
【0020】
スライドカム40Lは、コネクトアーム43によってスライドカム40Rと接続されている。そのため、スライドカム40Rとスライドカム40Lは、互いに逆方向に移動する。
【0021】
トレイ10は、その裏側に形成されたラック11と、ピニオンギア55とにより、トレイホルダ30から出入りするように移動する。
【0022】
トレイ10の奧にはカム12が形成されていて、トレイホルダ30上面に回転自在に設けられたロックアーム31とバネ32の作用によりトレイ10の位置を保持し、また、トレイ10の移動がロックアーム31とカム12の作用によりアシストされる。
【0023】
図4は、上記のディスク装置1において、トレイイジェクト(搬出)完了時の状態を示す概略的平面図、図5は概略的側面図である。図1〜図5を参照して、トレイイジェクト(搬出)動作について説明する。
【0024】
スライドカム40(40R,40L)はA方向(図1参照)に移動しトレイホルダ30はトレイ10とともに、傾斜カム溝41の作用によりB方向(図3参照)に上昇する。上昇が完了するまでトレイ10はその場に保持されている。なお、保持されているのは、ロックアーム31とバネ32、トレイ10奧のカム12の作用による。
【0025】
トレイホルダ30の上昇が完了してもスライドカム40はA方向に移動を続ける。スライドカム40Rの押し出し部44とトレイ10の接触部13が当接し、トレイ10はイジェクト方向へ移動を開始する。
【0026】
トレイ10はやがてその裏側のラック11とピニオンギヤ55が接触するに至り、ピニオンギヤ55の回転により、イジェクト方向に移動を続ける。このとき、スライドカム40Rの押し出し部44とトレイ10の接触部13の接触は完了し、トレイ10はピニオンギヤ55のみで移動をすることとなる。
【0027】
トレイ10がイジェクト完了位置まで移動したところで、一連のイジェクト動作は完了する。
【0028】
図6は、上記のディスク装置1において、トレイローディング(搬入)完了直前の状態を示す概略的平面図、図7は概略的側面図である。図1〜図7を参照して、トレイローディング(搬入)動作について説明する。
【0029】
トレイ10はピニオンギヤ55の回転により奧へと引き込まれる。そしてトレイ10のラック11とピニオンギヤ55のかみ合いが外れる直前に、ロックアーム31と、ロックアーム31をC方向(図6参照)に引っ張っているバネ32と、トレイ10奧のカム12との作用により、トレイ10はさらにD方向(図6参照)へと引き込まれ、トレイ10の引き込み動作は完了する。
【0030】
この状態までトレイ10とトレイホルダ30は上昇した状態を保っているが、この後、トレイホルダ30はスライドカム40の傾斜カム溝41に沿って下降し、ローディングは完了する。
【0031】
図8〜図14は、上記のディスク装置1が備える駆動機構の一実施形態についての図である。
【0032】
すなわち、図8、図9は、下方から見た斜視図である。光ディスク等のディスクを載置するトレイ10はシャーシ(図示せず)に搬入・搬出自在に保持されている。
【0033】
図8は、トレイ10が光ディスク記録再生装置等のディスク装置から矢印Eの方向に搬出され、光ディスク等のディスクを載置する位置である。
【0034】
一方、図9は、トレイ10が光ディスク記録再生装置等のディスク装置内へ矢印Fの方向に搬入され、光ディスク等のディスクがスピンドルモータ(図示せず)に装着される位置である。
【0035】
トレイ10は、シャーシに備えられた駆動機構50(図10参照)のピニオンギヤ55により、トレイ10のラック11が駆動されることで、搬入・搬出駆動される。
【0036】
図10に示すように、駆動機構50は、モータ51の駆動力が、プーリーギヤ52、減速ギヤ53を介して、ピニオンギヤ55に伝えられるものである。
【0037】
駆動機構50は、トレイ10の搬入後、ピニオンギヤ55がトレイ10のラック11から外れ、別のギヤ56,57による別の駆動を行う。そのため、トレイ10の駆動は、駆動機構50から、図示しない別の駆動機構に切り換えられる。
【0038】
図11に示すように、ピニオンギヤ55は、駆動側ピニオンギヤ60と従動側ピニオンギヤ65の2部品で構成される。
【0039】
すなわち、駆動側ピニオンギヤ60は、比較的大径のギヤ61の一側に比較的小径のギヤ62が一体に形成されたものである。そして、ギヤ62側から中心軸63が延び、また、ギヤ62の側面から2本のピン64が突出して形成されている。
【0040】
一方、従動側ピニオンギヤ65は、駆動側ピニオンギヤ60のギヤ62と同径のものである。従動側ピニオンギヤ65には、中心軸63が回転可能に挿通される中心孔66の両側に、ピン64に対して従動側ピニオンギヤ65が所要角度回動することを許容する穴67が形成されている。
【0041】
図12〜図14は、上記のような、駆動側ピニオンギヤ60と従動側ピニオンギヤ65の2部品で構成されたピニオンギヤ55と、トレイ10のラック11との噛み合い動作を示す平面図である。
【0042】
図12〜図14に示すように、このピニオンギヤ55は、駆動側ピニオンギヤ60と従動側ピニオンギヤ65とが相対的に所要角度回動できるようにしてあるため、トレイ10の搬出時に従動側ピニオンギヤ65が矢印G方向へ回転しているところにトレイ10のラック11が矢印E方向に進入してきて山どうしが衝突した場合でも、従動側ピニオンギヤ65が図14に示すように矢印G方向へ逃げることができ、大きな騒音の発生を低減することが可能である。
【0043】
なお、駆動側ピニオンギヤ60にピン64を設け、かつ、従動側ピニオンギヤ65に穴67を設ける代わりに、駆動側ピニオンギヤ60に穴67を設け、かつ、従動側ピニオンギヤ65にピン64を設けてもよい。また、ピン64の本数は2本に限らず、1本または3本以上でもよい。
【0044】
図15〜図18は、上記のディスク装置1が備える駆動機構の他の実施形態についての図である。
【0045】
図15に示すように、この場合のピニオンギヤ55は、駆動側ピニオンギヤ70と従動側ピニオンギヤ75の2部品で構成される。
【0046】
すなわち、駆動側ピニオンギヤ70は、比較的大径のギヤ71の一側に比較的小径のギヤの歯を除く部分(すなわち円筒部)が一体に形成されたものである。そして、この小径ギヤの円筒部側から中心軸73が延び、また、小径ギヤの円筒部の側面から2本のピン74が突出して形成されている。
【0047】
さらに、駆動側ピニオンギヤ70には、一端がギヤ71に係止されて小径ギヤの円筒部の周囲に巻き付けられ、他端が従動側ピニオンギヤ75の歯と歯の間に配置される捩りコイルバネ72が取り付けられている。
【0048】
この捩りコイルバネ72の巻き付け方向は、従動側ピニオンギヤ75を、駆動側ピニオンギヤ70に対してトレイ10の搬入方向(矢印H方向)に回転させるトルクを発生するように設定されている。
【0049】
一方、従動側ピニオンギヤ75は、駆動側ピニオンギヤ70の小径ギヤと同径のものである。従動側ピニオンギヤ75には、中心軸73が回転可能に挿通される中心孔76の両側に、ピン74に対して従動側ピニオンギヤ75が所要角度回動することを許容する穴77が形成されている。
【0050】
図16〜図18は、上記のような、駆動側ピニオンギヤ70と従動側ピニオンギヤ75の2部品で構成されたピニオンギヤ55と、トレイ10のラック11との噛み合い動作を示す平面図である。
【0051】
図16〜図18に示すように、このピニオンギヤ55は、駆動側ピニオンギヤ70と従動側ピニオンギヤ75とが相対的に所要角度回動可能で、そのうえ、捩りコイルバネ72により、従動側ピニオンギヤ75を、駆動側ピニオンギヤ70に対してトレイ10の搬入方向(矢印H方向)に回転させるトルクが作用する。
【0052】
そのため、捩りコイルバネ72により駆動側ピニオンギヤ70のピン74は従動側ピニオンギヤ75の穴77の片側に押し付けられ、2つのピニオンギヤ70,75の位相は定まった状態にある。
【0053】
図11に示すピニオンギヤ55の場合は、捩りコイルバネ72がないため、2つのピニオンギヤ60,65の位相は定まらず、山どうしが衝突することを予め防止することはできない。
【0054】
これに対し、図15に示すピニオンギヤ55の場合は、捩りコイルバネ72があるため、トレイ10の搬出時に予めトレイ10のラック11と従動側ピニオンギヤ75の位相を合わせておくことで、図11に示すピニオンギヤ55の場合に比べて、山どうしが衝突する可能性を低くすることができる。
【0055】
しかし、それでもなお山どうしが衝突する場合も考えられる。その場合は、図16〜図18に示すように、従動側ピニオンギヤ75は捩りコイルバネ72により矢印H方向に付勢されているので、トレイ10の搬出方向(矢印G方向)に逃げることができ、大きな騒音の発生を低減することが可能である。
【0056】
また、上記の実施形態においては、トレイ10がピニオンギヤ55に衝突する際のエネルギの一部を、その従動側ピニオンギヤ65の回動に費やすことで分散させている。これにより、発生する音のエネルギが分散され、発生する音を小さくすることができる。
【0057】
また、従動側ピニオンギヤ75を付勢する付勢手段(捩りコイルバネ72が相当)を備えた場合は、衝突する際のエネルギがこの付勢手段(捩りコイルバネ72)を変形させるエネルギにも費やされるので、発生する音をより小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明による駆動機構が適用されるディスク装置の一実施形態についての概要を示す概略的平面図である。
【図2】図1のディスク装置の概略的正面図である。
【図3】図1のディスク装置の概略的側面図である。
【図4】トレイイジェクト完了時の状態を示す概略的平面図である。
【図5】図4の状態の概略的側面図である。
【図6】トレイローディング完了直前の状態を示す概略的平面図である。
【図7】図6の状態の概略的側面図である。
【図8】ディスク装置が備える駆動機構の一実施形態を示す下方から見た斜視図である。
【図9】図8と同様に下方から見た斜視図である。
【図10】駆動機構の上方から見た斜視図である。
【図11】2部品から構成したピニオンギヤの一実施形態を示す斜視説明図である。
【図12】図11のピニオンギヤとトレイのラックとの噛み合い動作(その1)を示す平面図である。
【図13】図11のピニオンギヤとトレイのラックとの噛み合い動作(その2)を示す平面図である。
【図14】図11のピニオンギヤとトレイのラックとの噛み合い動作(その3)を示す平面図である。
【図15】2部品から構成したピニオンギヤの他の実施形態を示す斜視説明図である。
【図16】図15のピニオンギヤとトレイのラックとの噛み合い動作(その1)を示す平面図である。
【図17】図15のピニオンギヤとトレイのラックとの噛み合い動作(その2)を示す平面図である。
【図18】図15のピニオンギヤとトレイのラックとの噛み合い動作(その3)を示す平面図である。
【図19】従来のディスク装置が備える駆動機構の一例を示す下方から見た斜視図である。
【図20】従来の駆動機構におけるピニオンギヤを示す斜視図である。
【図21】図20のピニオンギヤとトレイのラックとの噛み合い動作(その1)を示す平面図である。
【図22】図20のピニオンギヤとトレイのラックとの噛み合い動作(その2)を示す平面図である。
【符号の説明】
【0059】
1 ディスク装置
10 トレイ
11 ラック
12 カム
13 接触部
20 装置本体
30 トレイホルダ
31 ロックアーム
32 バネ
40(40R,40L) スライドカム
41 傾斜カム溝
42 ラック
43 コネクトアーム
44 押し出し部
50 駆動機構
51 モータ
52 プーリーギヤ
53 減速ギヤ
55 ピニオンギヤ
56,57,59 ギヤ
60,70 駆動側ピニオンギヤ
61,71 比較的大径のギヤ
62 比較的小径のギヤ
63,73 中心軸
64,74 ピン
65,75 従動側ピニオンギヤ
66,76 中心孔
67,77 穴
72 捩りコイルバネ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
駆動源と、その駆動源に連結した駆動ギヤと、ラックを有しディスクを載置するトレイと、を備えたディスク装置の前記トレイに挿入及び排出の移動をさせるトレイ駆動機構であって、
前記ラックと前記駆動ギヤとを歯合し前記駆動ギヤの回動により前記トレイを移動させる第1の駆動機構と、前記ラックを前記トレイの一移動方向に前記ギヤから離脱した状態で前記トレイを移動させる第2の駆動機構とを備え、
前記トレイの移動を、該移動の途中で前記第1及び第2の駆動機構を切り換えて行う構成にする一方、前記駆動ギヤを、前記駆動源に連結する駆動側ギヤと前記ラックに歯合する従動側ギヤとにより構成すると共に、前記従動側ギヤを前記駆動側ギヤに対して所定角度回動可能にして成ることを特徴とするディスク装置の駆動機構。
【請求項2】
前記従動側ギヤを前記駆動側ギヤに対して、前記従動側ギヤと前記ラックとが歯合した際に前記ラックを前記一移動方向に移動させる回転方向に付勢する付勢手段を有することを特徴とする請求項1記載のディスク装置の駆動機構。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【公開番号】特開2006−164392(P2006−164392A)
【公開日】平成18年6月22日(2006.6.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−354193(P2004−354193)
【出願日】平成16年12月7日(2004.12.7)
【出願人】(000004329)日本ビクター株式会社 (3,896)
【Fターム(参考)】