説明

ディスク装置

【課題】
カートリッジに収納されたディスク媒体に対する記録/再生を行うディスク装置であって、カートリッジのシャッタを開閉させるための機構を簡略化することにより、装置の薄型化が図られたディスク装置の提供。
【解決手段】
ディスクトレイ12の底面側に、カートリッジのシャッタを開閉させるため係合突起部を有するアーム部材であって、その一端がディスクトレイ12の後端部より突出するアーム部材13を、係合突起部がシャッタ開閉方向に移動するようにガイドする長孔123に係合突起部を挿通させて取り付ける(これにより係合突起部はディスクトレイ12の上面側に突出する)。これによって、ディスクトレイ12が後退した際に、フレームの背面側壁面111にアーム部材13の一端が当接し、その結果、係合突起部がシャッタを開閉させるように移動するように構成する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ディスク媒体から信号の読み込み若しくは書き込み又は読み書きを行うディスク装置(以下、単に記録/再生を行うディスク装置と称すこともある)に関し、特に、カートリッジタイプのディスク媒体に対する記録/再生を行うディスク装置に関する。
【背景技術】
【0002】
CDやDVDに代表されるディスク媒体は、その取り扱いの容易さ等の理由により広く利用されており、これらのディスク媒体に対する記録/再生を行うディスク装置を利用した各種の電子装置(例えば、DVD内蔵テレビやパソコンなど)も広く普及している。このようなディスク媒体には、カートリッジに収納されたタイプの物が存在し、当該カートリッジに収納されたディスク媒体に対する記録/再生を行うディスク装置が存在する。
【0003】
このようなディスク装置における、カートリッジのシャッタ(ディスク媒体を露出させるためにカートリッジに設けられた“窓”を開閉する部材)の開閉機構に関する従来技術が特許文献1〜特許文献2などによって開示されている。
【0004】
【特許文献1】特開2001−256706号公報
【特許文献2】特開2003−162861号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記特許文献によって開示される従来技術は、シャッタの開閉機構の構成要素として、ディスク装置の上面を覆う天板にガイド溝を必要とするものであった。従って、天板にある程度の厚さが必要となるものであり、その分ディスク装置全体の厚さ(高さ)も増加するものであった。
【0006】
本発明は、上述した点に鑑み、カートリッジに収納されたディスク媒体に対する記録/再生を行うディスク装置であって、カートリッジのシャッタを開閉させるための機構を簡略化することにより、薄型化が図られたディスク装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1のディスク装置は、ディスク媒体の一部を露出させる窓部と当該窓部を開閉させるシャッタ部とを備えるカートリッジに収納されたディスク媒体からの信号の読み込み若しくは書き込み又は読み書きを行うディスク装置であって、当該ディスク装置の外枠を構成するフレームに対して摺動可能に設けられ前記カートリッジに収納されたディスク媒体を装置に搬入/搬出させるディスクトレイと、当該ディスクトレイに取り付けられるアーム部材であって前記シャッタ部を開閉させるために当該シャッタ部に形成された係合部と係合させる係合突起部を有するアーム部材と、を備え、前記係合突起部が、前記係合部と係合した状態で前記シャッタ部の閉位置から開位置まで移動できるようにガイドするガイド部材を前記アーム部材と前記ディスクトレイに形成し、前記係合突起部が前記シャッタ部の閉位置にある際に、前記アーム部材の一端が前記ディスクトレイの後端部より突出するように前記アーム部材を形成し、前記ディスクトレイが摺動することにより当該突出したアーム部材の一端と当接する当接部材を形成することにより、前記ディスクトレイの進退動作に応じて、前記アーム部材が動作し、前記係合突起部が、前記シャッタ部の閉位置と開位置の間を移動するように構成したことを特徴とする。
【0008】
上記構成によれば、ディスクトレイに取り付けられるアーム部材がディスクトレイの進退動作に応じて当接部材に当接し、当接部材とガイド部材によってアーム部材の移動方向が制限されることにより、アーム部材に形成される係合突起部が、カートリッジのシャッタ部の閉位置と開位置の間を移動する。
【0009】
請求項2のディスク装置は、請求項1記載のディスク装置であって、前記ディスクトレイに、前記係合突起部を遊嵌させるための長孔であって、当該係合突起部が、前記係合部と係合した状態で前記シャッタ部の閉位置から開位置まで移動できるようにするガイド穴となる長孔を形成することにより、前記係合突起部と前記長孔とによって前記ガイド部材を形成したことを特徴とする。
【0010】
上記構成によれば、カートリッジのシャッタ部に形成された係合部と係合する係合突起部と、当該係合突起部がシャッタ部の閉位置から開位置まで移動できるようにガイドするためにアーム部材に形成されるガイド部材と、が同一の部材となる。
【0011】
請求項3のディスク装置は、請求項1又は請求項2に記載のディスク装置であって、前記アーム部材にガイド長孔を形成し、当該ガイド長孔に遊嵌させるアーム嵌合部材を前記ディスクトレイに形成し、前記係合突起部を前記シャッタ部の閉位置方向へと付勢させる弾性部材を備えさせ、前記当接部材を前記フレームの背面側壁面としたことを特徴とする。
【0012】
上記構成によれば、ディスクトレイの進退動作に応じて、アーム部材がフレームの背面側壁面に当接し、ガイド長孔及びガイド部材によってアーム部材の移動方向が制限されることにより、アーム部材に形成される係合突起部が、カートリッジのシャッタ部の閉位置と開位置の間を移動する。
【0013】
請求項4のディスク装置は、請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載のディスク装置であって、前記アーム部材を、前記ディスクトレイの底面側に取り付けたことを特徴とする。
【0014】
上記構成によれば、カートリッジのシャッタ部を開閉させるための機構であるアーム部材が、ディスクトレイの底面側に取り付けられる。
【発明の効果】
【0015】
本発明の請求項1の、ディスク媒体の一部を露出させる窓部と当該窓部を開閉させるシャッタ部とを備えるカートリッジに収納されたディスク媒体からの信号の読み込み若しくは書き込み又は読み書きを行うディスク装置であって、当該ディスク装置の外枠を構成するフレームに対して摺動可能に設けられ前記カートリッジに収納されたディスク媒体を装置に搬入/搬出させるディスクトレイと、当該ディスクトレイに取り付けられるアーム部材であって前記シャッタ部を開閉させるために当該シャッタ部に形成された係合部と係合させる係合突起部を有するアーム部材と、を備え、前記係合突起部が、前記係合部と係合した状態で前記シャッタ部の閉位置から開位置まで移動できるようにガイドするガイド部材を前記アーム部材と前記ディスクトレイに形成し、前記係合突起部が前記シャッタ部の閉位置にある際に、前記アーム部材の一端が前記ディスクトレイの後端部より突出するように前記アーム部材を形成し、前記ディスクトレイが摺動することにより当該突出したアーム部材の一端と当接する当接部材を形成することにより、前記ディスクトレイの進退動作に応じて、前記アーム部材が動作し、前記係合突起部が、前記シャッタ部の閉位置と開位置の間を移動するように構成したことを特徴とするディスク装置によれば、カートリッジのシャッタを開閉させるための機構が、アーム部材と、ガイド部材と、当接部材のみによって構成されるため、機構が簡略化され、装置の薄型化を図ることが可能となる。すなわち、アーム部材とガイド部材は、ディスクトレイ上に取り付け若しくは形成される部材であり、当接部材はフレームの内壁面などに形成することができる(場合によってはフレーム内壁面そのものであってよい)ため、天板部分にガイド溝などの部材を形成する必要が無く、その分装置の薄型化を図ることが可能となるのである。
【0016】
本発明の請求項2の、前記ディスクトレイに、前記係合突起部を遊嵌させるための長孔であって、当該係合突起部が、前記係合部と係合した状態で前記シャッタ部の閉位置から開位置まで移動できるようにするガイド穴となる長孔を形成することにより、前記係合突起部と前記長孔とによって前記ガイド部材を形成したことを特徴とする請求項1記載のディスク装置によれば、係合突起部と、アーム部材に形成されるガイド部材と、が同一の部材となるため、より“カートリッジのシャッタを開閉させるための機構”を簡略化することができる。
【0017】
本発明の請求項3の、前記アーム部材にガイド長孔を形成し、当該ガイド長孔に遊嵌させるアーム嵌合部材を前記ディスクトレイに形成し、前記係合突起部を前記シャッタ部の閉位置方向へと付勢させる弾性部材を備えさせ、前記当接部材を前記フレームの背面側壁面としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のディスク装置によれば、アーム部材にガイド長孔を形成して、これをディスクトレイ上のアーム嵌合部材に遊嵌することで、アーム部材の移動方向を制限(係合突起部が、カートリッジのシャッタ部の閉位置と開位置の間を移動するように)しているため、係合突起部の動作(シャッタ部の開閉動作)をより確実なものとすることができる。また、“当接部材”をフレームの背面側壁面そのものによって代用することができるため、“カートリッジのシャッタを開閉させるための機構”が、実質的に、ディスクトレイ上にのみ構成される。従って、その他の部品の汎用性が高まる(例えば、天板にガイド溝を必要とする構成である場合には、当該ガイド溝が形成された天板の汎用性が低下するが、本発明によればそのようなことはない)ことなどによりコスト(部品の設計・製造・管理コストなど)の低減も図られる。
【0018】
本発明の請求項4の、前記アーム部材を、前記ディスクトレイの底面側に取り付けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載のディスク装置によれば、カートリッジのシャッタ部を開閉させるための機構であるアーム部材が、ディスクトレイの底面側に取り付けられるため、より装置の薄型化を図ることが可能となる。即ち、ディスクトレイの底面側には、ピックアップユニットなどが収められる空間があり、当該空間の有余部分を活用することで、装置の大型化を抑止しつつ“カートリッジのシャッタを開閉させるための機構”を構成することができるのである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0019】
以下、本発明の具体的実施例について、図面を参照しながら説明する。なお、以下の実施態様は、本発明を具体化する際の一形態であって、本発明をその範囲内に限定するためのものではない。
【実施例1】
【0020】
図1は本実施例のディスク装置の外観の概略を示す斜視図であり、図2は同ディスク装置のクランパ部分を取り外した状態の斜視図である。
【0021】
ディスク装置1は、ディスク装置の外枠を構成する全体が概ね樹脂製のフレーム11(両側壁面と背壁面を備える)と、フレーム11に対して摺動可能に設けられたディスクトレイ12と、ディスク媒体2を挟持するためのクランパ15と、クランパ15を保持するための梁部14などが備えられる。また、特に図示はしないが、ディスク装置1には、フレーム11内に取り付けられるピックアップユニットや、当該ピックアップユニットをディスク媒体2の半径方向に移動させるピックアップユニット移動機構、ターンテーブル、ターンテーブルを回転させるスピンドルモータなどが備えられる。
【0022】
図3は、カートリッジ3の概略を示した図である。図に示されるように、カートリッジ3は、ディスク媒体2の一部を露出させる窓部31と当該窓部31を開閉させるシャッタ部32とを備え、シャッタ部32には、シャッタ部32を開閉させるための係合部321が形成される。なお、シャッタ部32は、バネ部材などによって窓部31が閉まる方向へと付勢されている。
【0023】
図4及び図5は、ディスクトレイ12の概略を示す図である。アーム部材13には、カートリッジ3のシャッタ部32を開閉させるためにシャッタ部32に形成された係合部321と係合させる係合突起部131と、ガイド長孔132とが形成される。
【0024】
ディスクトレイ12には、アーム部材13の係合突起部131が、カートリッジ3の係合部321と係合した状態で、“閉位置”(カートリッジ3のシャッタ部32が閉じている状態における係合突起部131の位置)から“開位置”(カートリッジ3のシャッタ部32が開いている状態における係合突起部131の位置)まで移動できるようにするガイド穴となる長孔123と、アーム部材13に形成されたガイド長孔132と遊嵌させるアーム嵌合部材124と、ディスク媒体2を内部に収納しているカートリッジ3を載置するためのカートリッジ載置凹部121などが形成される。なお、本実施例のディスク装置1は、ディスクトレイ12にディスク媒体2自体を載置するためのディスク載置凹部122が形成され、カートリッジ3に収納された状態及びディスク媒体2のみの状態の双方の記録/再生処理を行えるものである。
【0025】
アーム部材13は、係合突起部131が長孔123に挿通(遊嵌)されると共に、先端がフック状に形成されたアーム嵌合部材124(ディスクトレイの底面側に形成されている)にガイド長孔132が遊嵌されることによって、ディスクトレイ12の底面側に取り付けられ、保持される。また、アーム部材13及びディスクトレイ12にはバネ17を取り付けるための係合突起171が形成され、バネ17が取り付けられることにより、係合突起部131が“閉位置”方向へと付勢される。
【0026】
図5は、ディスクトレイ12の底面図であり、(a):係合突起部131が“閉位置”にある場合、(b):係合突起部131が“開位置”にある場合をそれぞれ示す図である。図に示されるように、アーム嵌合部材124が、幅方向(図中のX方向)の変位において、係合突起部131の“閉位置”よりも側面側(X方向におけるディスクトレイ12の外側)となるように形成されることにより、アーム部材13は、ディスクトレイ12の奥行方向(図中のY方向)に対して傾斜してディスクトレイ12に取り付けられる。また、アーム部材13は、“閉位置”にある場合において、アーム部材13の一端(係合突起部131が形成される端とは逆の端)がディスクトレイ12の後端部より突出するように(ディスクトレイ12が装置内に搬入される際に、当該突出部分がフレーム11の背面側壁面111に当接し、ディスクトレイ12が装置内に完全に搬入された状態において係合突起部131が“開位置”となるように)形成される。
【0027】
上記構成から明らかなように(図2及び図5に示されるように)、ディスク装置1は、ディスクトレイ12の搬入の際に、ディスクトレイ12に取り付けられるアーム部材13が、ディスクトレイ12が後退(搬入)することによりフレーム11の背面側壁面111に当接し、これにより係合突起部131が“閉位置”から“開位置”へと移動するため、カートリッジ3の係合部321と係合する係合突起部131によってカートリッジ3のシャッタ部32の開閉動作が行われる。
【0028】
以上のごとく、本実施例のディスク装置1によれば、基本的にディスクトレイ12上に取り付け若しくは構成した部材のみによって、カートリッジ3のシャッタ部32を開閉させるための機構を構成することができるため、機構が簡略化され、装置の薄型化を図ることが可能となる(天板部分にガイド溝などの部材を形成する必要がないため)。また、天板部分にガイド溝を形成しなければならない場合には、当然に天板が必要となるが、本実施例によれば、図1に示されように、天板を設けないような構成(クランパ15を保持するための梁部14のみ)とすることも可能であり、設計の自由度が高まる。加えて、“カートリッジ3のシャッタ部32を開閉させるための機構”の部品点数が少なく(長孔123・アーム嵌合部材124・係合突起171は、ディスクトレイ12と一体成形されるものであり、新たな部品は、アーム部材13とバネ17のみ)、組立作業の作業性にも優れるため、製造コストの低減が図られる。また、“カートリッジ3のシャッタ部32を開閉させるための機構”のために新たに形成される部材が、ディスクトレイ12上にのみ構成されるため、ディスクトレイ12(もともとディスクトレイ12は、カートリッジを載置できるようにカートリッジ載置凹部121が形成されるカートリッジタイプ専用の部品となるものである)以外の部品の汎用性が高まり(カートリッジタイプ以外にも使用可能)、部品の設計・製造・管理コストを低減させることが可能となる。
【0029】
なお、本実施例では、アーム部材13をディスクトレイ12の底面側に取り付けるものとしたが、図7にその一例を示したようにアーム部材をディスクトレイの上面側に取り付けるものであっても構わない。この場合、係合突起部と長孔123に遊嵌するための部材を別部材とする必要があり、図6に示したようなアーム部材60を用い、長孔123に突起62を遊嵌し、係合突起部61によってシャッタ部32の開閉を行う。なお、この場合、長孔123と突起62によって「ガイド部材」が形成されることとなる。また、図7のようにアーム部材60をディスクトレイの上面側に取り付けた場合には、長孔123は必ずしも貫通孔である必要は無く(係合突起部をディスクトレイの底面側から上面側へと挿通させる必要が無いため)、「ガイド部材」を、長孔123ではなく、ガイド溝とこれに嵌る突起などによって構成しても良い。
【0030】
加えて、本実施例では、アーム部材13にガイド長孔132を設け、ディスクトレイ12のアーム嵌合部材124に遊嵌させることにより、アーム部材13が背面側壁面111に当接することにより生じる力が、係合突起部131を“閉位置”から“開位置”へと移動させる方向に確実に伝わるようにしているが、本発明をこれに限るというものではなく、例えば、図8にその一例の概略を示したように、ガイド長孔132やアーム嵌合部材124を形成せずに、フレーム11の背面側となる部分に当接部材81を形成することにより、係合突起部61を“閉位置”から“開位置”へと有効に移動させるような構成としてもよい。なお、図8においてアーム部材82を長く形成することにより、フレーム11の側壁面を利用し(フレーム11の背面側壁面と側壁面とを“当接部材”とさせることで)、当接部材81を不要とさせることも可能である。ただし、この場合、装置の奥行方向の寸法がやや増大する場合がある。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】ディスク装置の外観の概略を示す斜視図
【図2】ディスク装置のクランパ部分を取り外した状態の外観の概略を示す斜視図であり、(a):ディスクトレイ搬入/搬出途中を示す図、(b):ディスクトレイが搬入された状態を示す図
【図3】カートリッジ3の概略を示した図であり、(a):斜視図、(b):平面図、(c):シャッタ部が開いた状態の平面図
【図4】ディスクトレイの概略を示す図であり、(a):平面図、(b):側面図
【図5】ディスクトレイの概略を示す図であり、(a):シャッタ部が“閉位置”となる場合の底面図、(b):シャッタ部が“開位置”となる場合の底面図
【図6】別のアーム部材を示す斜視図
【図7】別のディスクトレイの概略を示す平面図
【図8】別のディスクトレイの概略を説明する図であり、(a):シャッタ部が“閉位置”となる場合の平面図、(b):シャッタ部が“開位置”となる場合の平面図
【符号の説明】
【0032】
1 ディスク装置
2 ディスク媒体
3 カートリッジ
11 フレーム
12 ディスクトレイ
13 アーム部材
17 バネ(弾性部材)
31 窓部
32 シャッタ部
62 突起(ガイド部材)
81 当接部材
111 フレーム背面側壁面(当接部材)
121 カートリッジ載置凹部
123 長孔(ガイド部材)
124 アーム嵌合部材
131 係合突起部
132 ガイド長孔
321 係合部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスク媒体の一部を露出させる窓部と当該窓部を開閉させるシャッタ部とを備えるカートリッジに収納されたディスク媒体からの信号の読み込み若しくは書き込み又は読み書きを行うディスク装置であって、当該ディスク装置の外枠を構成するフレームに対して摺動可能に設けられ前記カートリッジに収納されたディスク媒体を装置に搬入/搬出させるディスクトレイと、当該ディスクトレイに取り付けられるアーム部材であって前記シャッタ部を開閉させるために当該シャッタ部に形成された係合部と係合させる係合突起部を有するアーム部材と、を備え、前記係合突起部が、前記係合部と係合した状態で前記シャッタ部の閉位置から開位置まで移動できるようにガイドするガイド部材を前記アーム部材と前記ディスクトレイに形成し、前記係合突起部が前記シャッタ部の閉位置にある際に、前記アーム部材の一端が前記ディスクトレイの後端部より突出するように前記アーム部材を形成し、前記ディスクトレイが摺動することにより当該突出したアーム部材の一端と当接する当接部材を形成することにより、前記ディスクトレイの進退動作に応じて、前記アーム部材が動作し、前記係合突起部が、前記シャッタ部の閉位置と開位置の間を移動するように構成したことを特徴とするディスク装置。
【請求項2】
前記ディスクトレイに、前記係合突起部を遊嵌させるための長孔であって、当該係合突起部が、前記係合部と係合した状態で前記シャッタ部の閉位置から開位置まで移動できるようにするガイド穴となる長孔を形成することにより、前記係合突起部と前記長孔とによって前記ガイド部材を形成したことを特徴とする請求項1記載のディスク装置。
【請求項3】
前記アーム部材にガイド長孔を形成し、当該ガイド長孔に遊嵌させるアーム嵌合部材を前記ディスクトレイに形成し、前記係合突起部を前記シャッタ部の閉位置方向へと付勢させる弾性部材を備えさせ、前記当接部材を前記フレームの背面側壁面としたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のディスク装置。
【請求項4】
前記アーム部材を、前記ディスクトレイの底面側に取り付けたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れか1つに記載のディスク装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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