説明

ディスク駆動装置

【課題】ディスク高速回転時のディスク周辺構造によるキャビティー音や、流れの乱流化による流体音の低減化を図る。
【解決手段】ディスクトレー2に備えたディスク案内円溝によって形成された段差の一部を、ディスク外周部を越えた領域でも円溝底面とほぼ同一面となる構造とし、ディスク外周側面に対向した空孔部のない構造とした。これにより、高速回転時の空孔部に起因したキャビティー音、乱流化による流体音の低減化を図る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、CD、DVD装置などの可換媒体型のディスク駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のディスク駆動装置の例が特許文献1、2に記載されている。特許文献1に記載のディスク駆動装置は、ディスクの回転面に平行に定義される平面領域であるドロワフレームの平面部分と、その平面部分を延長した面と異なる高さ、かつディスクの外周に沿って板状かつ円筒状で、回転するディスクの上面とほぼ同じ高さに形成されたドロワ壁面とを有するドロワフレームを含むドロワにおいて、ドロワ壁面部の平面部分に近接する端面を、球面又は面取り面に、もしくはドロワ壁面部の平面部分側の面に、ディスク回転により生じる風切音を低減可能な不規則な複数の溝状部を設けている。また、特許文献2に記載のディスク駆動装置は、ローディングされたディスクをスピンドルモータに備えたターンテーブル上に装着し、光学ヘッドを備えたユニットメカ機構をディスク面に対して所定の距離に上下移動させる。ユニットメカ部の上下移動手段として昇降駆動機構を備え、ディスクがローディングされている時には、突子がディスクトレーの下面側に当接し、ディスクトレーに押圧を加える構造をとっている。
【0003】
【特許文献1】特開平2002−93138号公報
【特許文献2】特開平10−208357号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
CD、DVD装置は記録再生時にディスクが高速で回転するため、装置厚が12.7mm以下のスリムタイプの装置ではディスク表面と隣接する部品間を流れる空気の流れにより、流体音の増加や、流体力が加振源となって構造部品を励振する振動音の増加が生じる。特許文献1に記載されたディスクトレーのディスク側面に対向する側壁の球面あるいは面取構造は、光学ピックアップ走行部のみの構造であり、実際のディスクトレーに存在する他のディスク周囲構造の段差や空孔構造に起因するキャビティー音を低減することはできない。
【0005】
スリムタイプのディスク駆動装置は、スピンドルモータや光学ヘッド、光学ヘッド移動手段を備えたユニットメカをディスクトレー下面にインシュレータにより弾性支持し、ユニットメカと一体となったディスクトレーを移動させてディスクの搬送入動作を行っている。従って、装置厚の物理的な制限により、特許文献2に記載された昇降機構の適用は困難である。また、構造部品を押圧することで、ガタ振動音は吸収できるが、ディスク回転による気流が作用する騒音を低減することはできない。
【0006】
本発明の目的は、ディスク回転による装置騒音、特にディスク表面近傍で空気流が作用して発生するキャビティー音、及びディスク外周近傍における他の構造体、例えばディスクトレー構造の段差が作用して発生する流体騒音を低減することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、前記目的を達成するため、ディスクを搬送入するディスクトレーのディスク載置案内用円溝の外周部の段差部の一部で、フロントパネルを前面とした場合の右奥部の段差部を該円溝底面に対してディスク下面の高さ、すなわち0.5mm以下の段差とした。また、円溝底面とディスク下面の高さ、すなわち0.5mm以下の段差としたディスクトレー隅部に隣接する装置筐体の隅部を、筐体内部側に曲率を持たせた隅構造あるいは、複数の鈍角により形成された隅構造とした。隅構造は、ガイドラック部に曲率部材を備えた構造、装置筐体部となるボトムカバー、トップカバーの一部に別部材となる曲率部材を備えた構造、あるいはボトムカバーもしくはトップカバー自体で曲率を形成した構造によって実現することができる。また、ディスクを搬送入するディスクトレーのディスク載置用案内円溝の外周部とガイドラックを介して装置筐体となるボトムカバーあるいはトップカバー間の空孔部に流れ抑制部材を備えた構造としてもよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、ディスクが高速で回転してもディスク外周部の空気の流れの乱流化を防ぐことができるため、流体が作用した流体音の低減化ができる。また、ディスク外周側面に対向した部位に形成された空孔が作用したキャビティー音を低減することができる。これにより、高倍速再生や記録時の装置騒音を低減することができるため、ディスク駆動装置の信頼性が向上する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
パソコンなどに組み込まれているCDやDVDなどのディスク駆動装置は、直径120mm、板厚1.2mmの円板形状をした媒体(以下、ディスクと呼ぶ)の情報を再生あるいは、新たな情報をディスクに記録するものである。本発明によるディスク駆動装置は、特に装置厚さが薄い、一般にスリムドライブ、スーパスリムドライブと呼ばれている装置厚12.7mm、9.5mmの装置、あるいはそれ以下の薄型装置に関するものである。以下、図面を参照して本発明によるディスク駆動装置の実施例を説明する。
【0010】
図1は、本発明によるディスク駆動装置の一例を示す分解斜視図である。ここでは、装置厚9.5mmのディスク駆動装置1の場合を例にとって説明する。
【0011】
ディスク駆動装置1の外形は、おおよそ幅130mm、奥行き130mmであり、薄板金属板をプレス成形したボトムカバー8とトップカバー9の嵌合、組み合わせにより外側筐体を形成している。筐体内部には、樹脂成形品のディスクトレー2がボトムカバー8の内側両側部に備えられたガイド機構(以下、部品としてガイドラック13と呼ぶ)により摺動可能に設けられ、ディスク20のローディング、アンローディングを行う。また、ディスクトレー2には、前方に別部品となるフロントパネル16が嵌合結合され、ディスク20の外径より僅かに大きな円溝がほぼ中央に形成されている。さらに、円溝の中心部から円溝側部に渡り、ユニットメカ3が取付けられる孔を備えている。ユニットメカ3は、ディスク20を回転駆動するスピンドルモータ5とディスク20を支持するターンテーブル、ディスク20の情報を再生あるいは記録するための光学ヘッド6、光学ヘッド6をディスク20の半径方向の所定位置に移動させるための駆動手段、外部から各部品への接触防止や電気的なノイズを防止するユニットカバー17がメカシャシ4に組み込まれて構成されている。ユニットメカ3は、ディスクトレー2下面に、弾性部材となる複数のインシュレータ7を介して取付けられている。インシュレータ7は、装置外部からユニットメカ3に伝わる、あるいはユニットメカ3から外部に伝わる振動や衝撃を減衰させる。
【0012】
ボトムカバー8の後方部には装置のメイン回路基板10が備えられ、スピンドルモータ5や、光学ヘッド6、光学ヘッド移動手段への電気的な接続は、スピンドルモータ基板部18に設けたコネクタ部19とメイン回路基板10間を接続するFPC12により行われる。
【0013】
本発明のディスク駆動装置1は、狭い空間でディスク20が高速に回転することによって発生する流体力が関係する装置騒音の低減化を図る構造を有する。特にディスク20の外周側面に対向した構造部品の段差あるいは空孔構造によって生じるキャビティー音の低減を目的として、ディスク駆動装置1の右側奥部の隅部(図中のA部)において、ディスクトレー2に備えたディスク案内溝による段差部を円溝底面とほぼ平坦な構造とした。以下、本発明によるディスク駆動装置の詳細な構造について説明する。
【0014】
図2は、図1に示したA部の従来構造と、そのディスク駆動装置にディスク20が装着され、高速でディスク20が回転している状態のほぼディスク20厚中心平面上の断面におけるディスク20周辺の空気の流れを示した図である。図2(a)は、ディスクトレー2に備えた円溝部の側面段差21部を示した図である。図2(b)は、ディスク20周辺の空気の流れを示した摸式図であり、ディスク20は右回りで回転している。
【0015】
ディスクトレー2に備えた円溝側壁とディスク20外周側面の隙間は1mmから2mm程度であるが、実際のディスク駆動装置では、図2(b)に示すようにディスクトレー2の上部、左右部では、ディスク20の外周側面の隙間は不均一となっている。ディスク20の外周側面の空気の流れは、分岐箇所が二箇所存在する。図中左側の分岐部では、ディスク駆動装置筐体部に沿って流れる流路が長く、また流路中に外部との電気的接続コネクタ部が介在するため、流れがほぼ遮断されている。図中右上部(B部)の分岐部では、流路が、ディスクトレー2に設けられた円溝側壁とディスク20の外周側面の隙間と、装置筐体後面とディスクトレー2の後面間の隙間とに分かれている。このため、二箇所の流路で流れが生じ、その先で二つの流れが交差する。そのため、二つの流れが交差することで流れの乱流化が生じ、流体音の増加が発生する。また、ディスク20の外周側面に対向した面に存在する空孔25(キャビティー)によるキャビティー音の増加が懸念される。本発明は、前述した流体音、キャビティー音の低減化を目的としたディスク駆動装置の内部構造を提供するものである。
【0016】
図3は、本発明の一実施例を示したものであり、図1に示したディスク駆動装置1のA部のディスクトレー2構造を示している。
【0017】
図3(a)は、ディスクトレー2を装置筐体内部に引き込んだ状態を示している。ディスクトレー2は、両側に設けられたガイドラック13により摺動支持されており、装置内部に引き込まれた状態では固定される。ガイドラック13の上面部とディスクトレー2に設けられた円溝底面部はほぼ同じ平面内に設置されている。筐体側壁はボトムカバー8を折り曲げて側面を成形している。本発明では、ディスクトレー2に備えたディスク案内用の円溝により形成された装置右奥部の段差21(図2参照)を削除し、円溝底面部とほぼ平坦な構造としたものである。
【0018】
図3(b)は、ディスク20が装着された状態でのディスクトレー2の周辺構造の断面摸式図である。ディスクトレー2に設けられた円溝底面と装着されたディスク20の下面の隙間は、おおよそ0.5mmである。ディスク20の回転によるディスク20の外周部での空気の流れは、ディスク20の側面付近の流速が早いため、その流れに影響を与えないためにはディスクトレー2に設けられたディスク20の外周部の段差をディスク下面の隙間の大きさ以下、つまり、0.5mm以下にする必要ある。すなわち、ディスクトレー2に備えたディスク案内用の円溝により形成された装置右奥部の段差21部を円溝底面部より0.5mm以下とした。この構造により、図2で示したB部の分岐部がなくなるため、流れの交差がなくなる。また、ディスク20の外周側面に対向した面に存在する空孔もないため、キャビティー音の低減が図れる。
【0019】
図4は、本発明によるディスクトレー構造の一部とガイドラック構造の例を示した図である。
【0020】
図4(a)は、図3に示したディスクトレー2の構造に加え、ディスク駆動装置筐体壁となるボトムカバー8で囲まれた内側面隅部に曲率を持たせた本発明の実施例を示している。内側面に曲率を持たせるため、本実施例ではガイド機構の一部品となるガイドラック13の先端部に曲率部材22を備えた。この構造により装置内側面隅部での空気の流れが曲率形状により乱れず、乱流化を防ぐことができる。これにより、乱流化による流体音の低減が可能となる。図では、ガイドラックに備えた曲率部材構造について述べたが該曲率部材構造を装置筐体部となるボトムカバーや、トップカバーに備えてもよい。
【0021】
図4(b)には、内側面曲率部材22を備えたガイドラック13を示した。先端部に備えた曲率部材22の曲率はR2mmからR5mm程度の曲率とするとよい。また、内側面が複数の鈍角により形成された構造としてもほぼ同様の効果が得られる。
【0022】
図5は、本発明の他の実施例であるディスクトレーの構造の一部と、その周辺部のボトムカバーの構造を示した図である。
【0023】
本実施例においては、図3に示したディスクトレー2の構造に加え、ディスク駆動装置筐体壁となるボトムカバー8で囲まれた内側面隅部に曲率23を持たせた。ボトムカバー8により筐体隅部に直接曲率23を形成した構造である。また、ボトムカバー8により筐体隅部に複数の鈍角で折り曲げた内壁構造としてもよい。この曲率形状あるいは複数の折り曲げ形状を有する構造により装置内側面隅部での空気の流れが乱れず、乱流化を防ぐことができる。これにより、乱流化による流体音の低減が可能となる。本実施例では、ボトムカバーにより装置内壁構造を成形した例を説明したが、トップカバーにより装置内壁構造を形成した装置の場合には、言うまでもなくトップカバーを用いて同様の構造としても同じ効果を得ることができる。
【0024】
図6は、本発明によるディスク駆動装置の騒音低減効果を示す周波数特性図である。図6(a)は、従来のディスク駆動装置におけるディスクトレー2とボトムカバー8とガイドラック13構造による空孔25部の模擬図である。図6(b)は、従来のディスク駆動装置の騒音特性と本発明によるディスク駆動装置の騒音特性を周波数帯域5kHz帯域で示したものである。なお、騒音特性は、一般的に聴覚補正をかけているため、1kHzから5kHzの帯域がオーバオール値に影響が大きなため、5kHz帯域で評価した結果を示した。
【0025】
空孔25によるキャビティー音の周波数fは、音速a、流れの速度v、空孔の流れ方向の長さbから、次式によって求めることができる。
f=(v/b)/(1+(v/a))
【0026】
ここで、音速aを340m/秒、流れの速度vをCD24倍速(毎分5400回転)時にディスク20外周部の流れの約70%として23.7m/秒、空孔の流れ方向の長さbを実際の装置寸法より11mmとすると、発生するキャビティー音の周波数はおおよそ2kHz帯域となる。すなわち、従来のディスク駆動装置では2kHz帯域の騒音が大きいことになる。
【0027】
図6(b)の騒音特性に示すように、本発明による構造では2kHz帯域の騒音が低減している。このことより、本発明によるディスク駆動装置1での流体力による騒音低減効果がわかる。
【0028】
図7は、本発明による騒音低減構造の他の実施例を示す図であり、ディスクトレー及びガイドラックの周辺構造を示した図である。
【0029】
従来のディスクトレーの構造とした場合、図2で示した流れの分岐、あるいは交差による流れを遮断することが必要である。本実施例は、流れが交差する部分に流れを抑制する部材24を備えた構造とした。流れ抑制部材24はガイドラック13に備え、ディスクトレー2の段差部とは若干の隙間を設けている。これは、ディスク駆動装置のローディング、アンローディングの際に固定されているガイドラック13に対して、移動するディスクトレー2との接触干渉を防止するためである。また、各部品の製作精度や、組立てばらつきを考慮しても隙間を設けざる得ないことは言うまでもない。
【0030】
また、本実施例の構造は、折り曲げ加工品によるボトムカバー8とトップカバー9の勘合組み合わせによって装置筐体を形成しているため、組み合わせ部に微小孔あるいは、隙間ができてしまう。流れ抑制部材24により、こうした微小孔や隙間をふさぐことも可能となり、ディスク駆動装置内部で生じたさまざまな騒音を遮音することもできる。
【0031】
図8は、図7で示した構造において、流れ抑制部材24とディスクトレー2の段差部の空孔25隙間についての騒音低減効果を示したものである。図8(a)は、説明のための構造模擬図であり、図8(b)は隙間による騒音特性を示したものである。流れ抑制部材24とディスクトレー2の段差部の空孔隙間をXとする。
【0032】
空孔25隙間によるディスク20回転時のディスク駆動装置の騒音は、図8(b)に示すように完全に遮断した状態の騒音値を基準(0dB)とすると、おおよそ3mmまでは騒音増加は非常に小さいが、3mmを越えると急激に増加することがわかる。実際のディスク駆動装置1における流れ抑制部材24がない場合の空孔25隙間は4mm程度であり、流れ抑制部材24を設けることで最大(完全に空孔25隙間を遮断)2dB程度の騒音低減効果がある。騒音低減効果が非線形な曲線となるのは、ディスク20の外周側面付近の流速と空孔25隙間に関係しているためである。なお、示した騒音低減結果はディスク駆動装置1として最も騒音が大きな、CD24倍速(毎分5400回転)時のものである。空孔隙間は、各部品の製作精度や、組立てばらつきを考慮すると0.5mm以上必要であり、流れ抑制部材24の剛性確保のためには2mm以下にする必要がある。そこで、図7に示した本発明における流れ抑制部24材を備えた場合の空孔25隙間は、0.5mm以上、2mm以下とした。この構造によりディスク20の周辺の空気の流れを抑制することができ、特にディスクトレー2と筐体部間の隙間(空孔25)によるキャビティー音の低減が可能となる。
【0033】
図9は、流れ抑制部材24を用いた他の実施例と、ディスクトレー2に備えた円溝外周部段差21による他の実施例を示したものである。
【0034】
図9(a)は、流れ抑制部材24を、ディスクトレー2に備えた円溝外周側部段差21とディスク装置1の外装筐体となるボトムカバー8間の空孔25部内に備えたものである。図8で説明したと同様にディスクトレー2は可動部となるため、接触干渉を防止するために僅かな隙間を設けた。また、流れ抑制部材24はガイドラック13に一体成形し、空孔隙間は0.5mm以上、2mm以下とした。これにより図8で示した構造と同様に、ディスク20周辺の流れを抑制することができ、特にディスクトレー2と筐体部間の隙間(空孔25)によるキャビティー音の低減が可能となる。
【0035】
図9(b)は、ディスクトレー2に備えた円溝外周部段差21構造により、図6で示した空孔25の長さ(図中のb)を見かけ上短くして、空孔25部で生じるキャビティー音の発生周波数帯域を高域に上げた実施例である。図に示すように円溝外周部段差21に、横溝26を設けた構造であり、実施例では2つの溝26を設けているが、基本的には円溝外周部段差21に一つ以上の横溝26を設けるとよい。また、図示の例では横溝26は直線に形成しているが、例えばディスク20外周に沿って曲率を持たせてもよい。これらの構造によって空孔25部で生じるキャビティー音の周波数を高域にし、装置騒音で最も影響の大きな周波数帯域を外すことで騒音の低減化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明によるディスク駆動装置の一例を示す分解斜視図。
【図2】従来のディスクトレー構造と、ディスク高速回転時のディスク周辺の空気の流れを示した図。
【図3】本発明の一実施例であるディスク駆動装置のディスクトレー周辺構造を示す図。
【図4】他の一実施例であるディスク駆動装置のディスクトレー周辺構造を示す図。
【図5】他の一実施例であるディスク駆動装置のディスクトレー周辺構造を示す図。
【図6】本発明によるディスク駆動装置構造での騒音低減効果の説明図。
【図7】他の一実施例であるディスク駆動装置のディスクトレー周辺構造を示す図。
【図8】本発明による流れ抑制部材による空孔隙間の騒音低減効果を示す図。
【図9】本発明による他の実施例であるディスク駆動装置のディスクトレー周辺構造を示す図。
【符号の説明】
【0037】
1…ディスク駆動装置、2…ディスクトレー、3…ユニットメカ、4…メカシャシ、5…スピンドルモータ、6…光学ヘッド、7…インシュレータ、8…ボトムカバー、9…トップカバー、10…メイン回路基板、12…FPC、13…ガイド機構(ガイドラック)、16…フロントパネル、17…ユニットカバー、18…スピンドルモータ基板、19…スピンドルモータ基板のコネクタ部、20…ディスク、21…円溝外周部段差、22…曲率部材、23…曲率部、24…流れ抑制部材、25…空孔、26…横溝。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
光学ヘッドを用いて回転するディスクに情報を記録又はディスクに記録された情報を再生するディスク駆動装置において、
ディスクを搬送入するディスクトレーのディスク載置案内用円溝の外周部の段差部の一部で、フロントパネルを前面とした場合の右奥部の段差部を前記円溝底面に対して0.5mm以下の段差としたことを特徴とするディスク駆動装置。
【請求項2】
請求項1記載のディスク駆動装置において、前記円溝底面と0.5mm以下の段差としたディスクトレー隅部に隣接する装置筐体の隅部を、筐体内部側に曲率を持たせた隅構造あるいは複数の鈍角により形成された隅構造としたことを特徴とするディスク駆動装置。
【請求項3】
請求項2記載のディスク駆動装置において、前記隅構造は、ガイドラック部に曲率部材を備えて構成したことを特徴とするディスク駆動装置。
【請求項4】
請求項2記載のディスク駆動装置において、前記隅構造は、装置筐体部となるボトムカバーあるいはトップカバーの一部に別部材となる曲率部材を備えて構成したことを特徴とするディスク駆動装置。
【請求項5】
請求項1記載のディスク駆動装置において、円溝底面に対して0.5mm以下の段差としたディスクトレー隅部に隣接する装置筐体の隅部を、ボトムカバーあるいはトップカバー自体で曲率を形成した構造としたことを特徴とするディスク駆動装置。
【請求項6】
光学ヘッドを用いて回転するディスクに情報を記録又はディスクに記録された情報を再生するディスク駆動装置において、
ディスクを搬送入するディスクトレーのディスク載置用案内円溝の外周部とガイドラックを介して装置筐体となるボトムカバーあるいはトップカバー間の空孔部に、流れ抑制部材を備えたことを特徴とするディスク駆動装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−155755(P2006−155755A)
【公開日】平成18年6月15日(2006.6.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−345083(P2004−345083)
【出願日】平成16年11月30日(2004.11.30)
【出願人】(000005108)株式会社日立製作所 (27,607)
【出願人】(501009849)株式会社日立エルジーデータストレージ (646)
【Fターム(参考)】