説明

ディスク駆動装置

【課題】情報を記録する記録ディスクを載置するトレイに、記録ディスクを格納してあるカートリッジを載置し、トレイを筐体に退入させたときに、筐体の内側に設けてあり、記録ディスクを挟持するクランパの移動を制限し、クランパのカートリッジへの接触を防止することができるディスク駆動装置を提供する。
【解決手段】クランパを保持する保持部材に接近して前記保持部材を係止する係止部材60と、該係止部材60に連結してあり、カートリッジに当接して係止部材60を押圧する押圧部材50とを設け、カートリッジを載置してあるトレイを筐体に退入させたときに、前記押圧部材50をカートリッジに当接させて前記係止部材60を押圧し、前記係止部材60を保持部材に接近させて、前記保持部材を係止する構成とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、情報を記録する記録ディスクを格納してあるカートリッジを装填するときに、該カートリッジの損傷を防ぐことができるディスク駆動装置に関する。
【背景技術】
【0002】
音声又は映像等の情報を記録するために、CD、DVD等の記録ディスクが従来から使用されている。該記録ディスクに対し情報を記録又は再生するディスク駆動装置は、筐体に出入し、中央に開口部を備えるトレイと、該トレイの一面側に配設してあるターンテーブルと、前記トレイの他面側に配設してあり、前記ターンテーブルとの間で前記記録ディスクを挟持するクランパと、該クランパを保持する保持部材とを備えており、該トレイに記録ディスクを載置して前記筐体に装填したときに、前記ターンテーブルが、前記開口部を通って記録ディスクに当接し、前記保持部材が前記記録ディスクに接近して、前記記録ディスクの中央部を、前記クランパ及びターンテーブルの間で挟持し、前記記録ディスクを回転させる構成にしてある。
【0003】
前記ディスク駆動装置は、記録ディスクを格納しており、記録ディスクの記録面側を覆うカートリッジ(以下、ベアバックカートリッジという。)、又は記録ディスクを格納しており、記録ディスクの全体を覆うカートリッジ(以下、フルカートリッジという。)について、共用される場合がある。
【0004】
ベアバックカートリッジは、記録面側にシャッター部分を備えており、前記ディスク駆動装置に、前記ベアバックカートリッジが装填されたときに、前記シャッター部分が開き、前記ターンテーブルを前記シャッター部分に挿入して、カートリッジに格納してある記録ディスクを前記ターンテーブル及びクランパの間で挟持する。
【0005】
フルカートリッジは記録面側にシャッター部分を備え、非記録面側に回転可能なチャッキング板を備えており、前記ディスク駆動装置に、前記フルカートリッジが装填されたときに、前記シャッター部分が開き、前記ターンテーブルを前記シャッター部分に挿入して、カートリッジに格納してある記録ディスクを前記ターンテーブル及びチャッキング板の間で挟持する。
【0006】
前記クランパは、前記トレイが前記筐体の奥に退入するに連れて、前記トレイに接近する構成となっている。そのため前記フルカートリッジを前記トレイに載置してあるときに、前記クランパが前記フルカートリッジに接近して、カートリッジの中央部に接触し、カートリッジ又はカートリッジに貼付してあるラベルを損傷する場合があった(特許文献1参照)。
【0007】
そこで前記クランパにローラを連結して、前記クランパが前記フルカートリッジに接近しているときに、前記ローラをカートリッジに当接させて、前記クランパのカートリッジへの接触を防ぎ、クランパがカートリッジ又はラベルを損傷することを防止していた(特許文献2参照)。
【特許文献1】特開平10−312628号公報
【特許文献2】特開2006−164404号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
前記クランパは、記録ディスクの中央部を挟着するようにフルカートリッジに接近するので、前記ローラはカートリッジの中央部を押圧する。カートリッジの中央部は、端部に比べて撓み易くなっており、前記ローラにより繰り返し押圧を受けた場合にカートリッジが変形する虞がある。そのためフルカートリッジを前記ディスク駆動装置に装填するときは前記クランパの移動を制限する一方で、前記記録ディスク又はベアバックカートリッジを装填するときは、前記クランパにより前記記録ディスク又はベアバックカートリッジに格納してある記録ディスクを挟持することが望ましい。
【0009】
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、前記保持部材に接近して前記保持部材を係止する係止部材を設け、該係止部材に連結してあり、前記カートリッジに当接して前記係止部材を押圧する押圧部材を設けることにより、前記フルカートリッジを前記トレイに載置して、前記トレイが前記筐体に退入するときに、前記押圧部材をカートリッジに当接させて前記係止部材を押圧し、前記係止部材を前記保持部材に接近させ、前記保持部材を係止して、前記クランパの移動を制限し、前記クランパのカートリッジへの接触を防止することができるディスク駆動装置を提供することを目的とする。
【0010】
また前記係止部材を前記保持部材から離間させる付勢部材を設けることにより、前記記録ディスク又はベアバックカートリッジを前記トレイに載置して、前記トレイが前記筐体に退入するときに、前記係止部材を前記保持部材から離間させて、前記保持部材を係止せず、前記クランパを記録ディスクに近接させて、記録ディスクを前記クランパ及びターンテーブルの間で挟持することができるディスク駆動装置を提供することを目的とする。
【0011】
また前記トレイにカム部を設け、該カム部に当接するカム受部を前記押圧部材に設けることにより、前記記録ディスク又はベアバックカートリッジを前記トレイに載置して、前記トレイが前記筐体に退入するときに、前記カム部を前記カム受部に当接させて、カートリッジに当接したときの位置の近傍に前記押圧部材を移動させ、前記押圧部材を記録ディスクから離間させて、前記押圧部材が記録ディスクの回転を妨げる虞を低減することができるディスク駆動装置を提供することを目的とする。
【0012】
また前記記録ディスク又はベアバックカートリッジを載置したトレイが前記筐体に退入し、前記クランパが記録ディスクの近傍に至ったときに、前記カム部が前記カム受部に当接するように前記カム部を配置することにより、前記カム部を前記カム受部に当接させたときに、カートリッジに当接したときの位置の近傍に前記押圧部材は移動し、前記係止部材は前記保持部材を係止すべき位置に移動するが、前記係止部材が前記保持部材を係止すべき位置に移動したときには、前記保持部材は前記記録ディスクに近接し、前記係止部材に係止される位置に存在しないので、前記保持部材は前記係止部材により係止されず、記録ディスクを前記クランパにより挟着することができるディスク駆動装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明に係るディスク駆動装置は、情報を記録する記録ディスク又は記録ディスクを格納してあるカートリッジを載置し、筐体に出入するトレイと、前記筐体にて前記トレイの一面側に配置してあり、記録ディスクを回転させるターンテーブルと、該ターンテーブルとの間で記録ディスクを挟持するクランパと、前記筐体にて前記トレイの他面側に配置してあり、前記クランパを保持する保持部材と、前記トレイの出入に基づいて前記保持部材を移動させ、前記クランパを記録ディスクに接離させるカム部材とを備えるディスク駆動装置において、前記保持部材に接近して、前記保持部材に当接すべき位置に至り、前記保持部材を係止する係止部材と、該係止部材に連結してあり、前記カートリッジに当接して前記係止部材を押圧する押圧部材とを備えることを特徴とする。
【0014】
本発明にあっては、前記保持部材に接近して前記保持部材を係止する係止部材を設け、該係止部材に連結してあり、カートリッジに当接して前記係止部材を押圧する押圧部材を設けることにより、前記フルカートリッジを前記トレイに載置して、前記トレイが前記筐体に退入するときに、前記押圧部材をカートリッジに当接させて前記係止部材を押圧し、前記係止部材を記保持部材に接近させ、前記保持部材を係止して、前記クランパの移動を制限する。
【0015】
また本発明に係るディスク駆動装置は、前記係止部材を前記保持部材から離間させる付勢部材を備えることを特徴とする。
【0016】
本発明にあっては、前記係止部材を前記保持部材から離間させる付勢部材を設けることにより、前記記録ディスク又はベアバックカートリッジを前記トレイに載置して、前記トレイが前記筐体に退入するときに、前記係止部材を前記保持部材から離間させて、前記保持部材を係止せず、前記クランパを記録ディスクに近接させる。
【0017】
また本発明に係るディスク駆動装置は、前記トレイはカム部を備えており、前記押圧部材は、該カム部に当接し、前記押圧部材を記録ディスクから離間させるカム受部を備えることを特徴とする。
【0018】
本発明にあっては、前記トレイにカム部を設け、該カム部に当接するカム受部を前記押圧部材に設けることにより、前記記録ディスク又はベアバックカートリッジを前記トレイに載置して、前記トレイが前記筐体に退入するときに、前記カム部を前記カム受部に当接させて、カートリッジに当接したときの位置の近傍に前記押圧部材を移動させ、前記押圧部材を記録ディスクから離間させる。
【0019】
また本発明に係るディスク駆動装置は、前記トレイが前記筐体に退入し、前記クランパが記録ディスクの近傍に至ったときに、前記カム部が前記カム受部に当接するように前記カム部及びカム受部を配置してあることを特徴とする。
【0020】
本発明にあっては、前記記録ディスク又はベアバックカートリッジを載置したトレイが前記筐体に退入し、前記クランパが記録ディスクの近傍に至ったときに、前記カム部が前記カム受部に当接するように前記カム部を配置することにより、前記カム部を前記カム受部に当接させたときに、カートリッジに当接したときの位置の近傍に前記押圧部材は移動し、前記係止部材は前記保持部材を係止すべき位置に移動するが、前記係止部材が前記保持部材を係止すべき位置に移動したときには、前記保持部材は前記記録ディスクに近接し、前記係止部材に係止される位置に存在しないので、前記保持部材は前記係止部材により係止されない。
【発明の効果】
【0021】
本発明においては、前記保持部材に接近して前記保持部材を係止する係止部材を設け、該係止部材に連結してあり、前記カートリッジに当接して前記係止部材を押圧する押圧部材を設けることにより、前記フルカートリッジを前記トレイに載置して、前記トレイが前記筐体に退入するときに、前記押圧部材をカートリッジに当接させて前記係止部材を押圧し、前記係止部材を前記保持部材に接近させ、前記保持部材を係止して、前記クランパの移動を制限し、前記クランパのカートリッジへの接触を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下本発明を実施の形態に係るディスク駆動装置を示す図面に基づいて詳述する。
図1は実施の形態に係るディスク駆動装置の略示斜視図、図2はトレイの略示斜視図、図3はターンテーブルの揺動を説明する説明図、図4及び図5はターンテーブルの位置を示す模式的側面図、図6はフルカートリッジを載置したトレイが筐体に退入した状態でのディスク駆動装置の略示斜視図、図7は保持部材付近での要部構成の略示分解斜視図、図8はフルカートリッジを載置したトレイを筐体から進出させた状態でのディスク駆動装置の略示側面図、図9はフルカートリッジを載置したトレイを筐体から進出させた状態でのディスク駆動装置の略示平面図、図10は押圧部材及び係止部材を示す模式的斜視図である。
【0023】
図において1はディスク駆動装置の薄い箱形の筐体であり、平置きにしてある。該筐体1に、記録ディスク72又はカートリッジを載置する矩形状のトレイ2が退入するか、又は該筐体1から該トレイ2が進出する。前記筐体1の前面に、前記トレイ2が退入するか又は進出する入出口3を設けてある。前記筐体1の内側に、前記筐体1に略平行な板状のトラバースシャーシ6が配設してあり、前記入出口3に対向する前記筐体1の内奥面1aに枢着部材6aが設けてある。該枢着部材6aに前記トラバースシャーシ6を連結してあり、前記トラバースシャーシ6が上下方向に回動し、前記トレイ2の進退に応じて前記記録ディスク72に離近するようにしてある。該トラバースシャーシ6の上に記録ディスク72を回転させるターンテーブル4が設けてあり、該ターンテーブル4には図示しないスピンドルモータを連結してある。前記トラバースシャーシ6上であって、該ターンテーブル4の近傍にはディスクの記録面に光を照射して情報を読取る光ピックアップ5を設けてある。
【0024】
前記トラバースシャーシ6の前記入出口3側周縁部を支持する支持枠7が、前記筐体1の内側に設けてある。前記入出口3に対して直角な側面であって、前記入出口3に向かって右側及び左側にある右側面1b及び左側面1cに、二つの連結ピン7a、7aをそれぞれ設けてあり、該連結ピン7a、7aにより前記支持枠7は前記筐体1に連結支持してある。該連結ピン7a、7aを支点にして前記支持枠7は上下方向に揺動し、図3の白抜矢符にて示す如く、前記トラバースシャーシ6が前記枢着部材6aを支点にして上下に揺動する構成にしてある。前記支持枠7は前記入出口3側部分に、前記入出口3側に突出しており、後述する溝カム9に係合するカムフォロワ8を備える。
【0025】
前記筐体1の内側にて、前記筐体1の下面1dであって前記入出口3の近傍に、後述する溝カム9が摺動する摺動溝1eを設けてある。該摺動溝1eは前記入出口3に向かって左右に延設してあり、該摺動溝1eには板状の溝カム9が係合している。該溝カム9は、板状の本体部9aと、該本体部9aの上側端部から前記筐体1の上面1fに向けて突起した突起部9cとを備えており、前記本体部9aには、前記左側面1c側から右側面1b側にかけて上向きに傾斜しており、前記カムフォロワ8が係合する傾斜溝9bを設けてある。図3の矢印にて示す如く、前記溝カム9が前記摺動溝1eに沿って摺動したときに、前記カムフォロワ8は前記傾斜溝9bに沿って上下方向に移動し、前記支持枠7が上下に揺動する構成にしてある。
【0026】
前記トレイ2の底面部21下側に前記突起部9cを案内する案内溝2eを延設してある。前記案内溝2eは、前記底面部21の、前記トレイ2の出入方向に平行な側端部に沿った直線部分と、該直線部分に連なり、前記底面部21の中央部分に向けて湾曲した部分とを備えており、前記トレイ2が前記筐体1に退入し、前記突起部9cが前記案内溝2eに沿って摺動したときに、該突起部9cが前記右側面1b側から左側面1c側に移動するように構成してある。
【0027】
前記トレイ2が前記筐体1に退入するに連れて、前記突起部9cは前記案内溝2eに沿って摺動し、前記突起部9cを設けてある前記溝カム9が前記右側面1b側から左側面1c側に移動し、図4及び図5に示す如く、溝カム9の傾斜溝9bに係合している前記カムフォロワ8は、前記傾斜溝9bに沿って上方向に移動し、前記支持枠7を介して前記トラバースシャーシ6が上方向に移動する。そして前記トラバースシャーシ6上に設けてある前記ターンテーブル4及び前記光ピックアップ5は、前記トレイ2に接近する。
【0028】
図2に示す如く、前記底面部21の中央部に、前記ターンテーブル4及び光ピックアップ5に対応するテーブル開口部2bを開設してある。前記底面部21上であって、前記テーブル開口部2bの周囲部分が、記録ディスク又はカートリッジを載置するディスク載置面になっている。前記底面部21上であって、前記トレイ2が前記筐体1に退入したときに、前記ディスク載置面2aより奥側にある部分に、記録ディスク又はカートリッジを押える二つのディスク押え2c、2cを並設してある。該ディスク押え2c、2cの間の底面部21に突起部2dを設けてある。
【0029】
前記トレイ2は、トレイ2の出入方向に平行な側壁20を備えており、該側壁20の上面にカム部20aを立設してある。該カム部20aは、前記側壁20の上面に対し、トレイ2の進出方向に向けて傾斜した傾斜面を有している。また前記カム部20aは、前記トレイ2が前記筐体1に退入したときには前記入出口3付近に位置する。
【0030】
前記上面1fに対向しており、前記上面1fと略同寸の矩形状のプレート40が前記筐体1の内側に設けてある。該プレート40は、前記トレイ2が前記筐体1に退入したときに、前記上面1f及び底面部21の間に位置し、前記ディスク載置面2aに対向する。図7に示す如く、前記プレート40上であって、前記プレート40の中央部に、クランパ12を保持する保持部材10を設けてある。
【0031】
該保持部材10は取付枠11を備えており、該取付枠11は、矩形の一側をアーチ状にした形状となっており、アーチ部分に沿った略円形の孔部が開設してある。該取付枠11には、図7に示す如く、円板形の磁石12aと、該磁石12aを挟持する二つの挟持部材12b、12bとを備えるクランパ12を前記孔部にて取付けてあり、該クランパ12は回転可能に構成してある。また前記取付枠11は、アーチ部分の反対側に、後述する掛止軸部33、33を掛止する二つの掛止孔部13、13を備えている。
前記保持部材10はクランパレバー30を備えており、該クランパレバー30はその一端部に前記掛止孔部13、13に掛止する二つの掛止軸部33、33を備える。前記掛止孔部13、13は貫通しており、前記掛止軸部33、33を前記掛止孔部13、13に挿入して掛止し、前記取付枠11及びクランパレバー30を連結してある。
【0032】
前記掛止軸部33、33を支持する二つの軸支部43、43を前記プレート40上に設けてある。該軸支部43、43にて、前記掛止孔部13、13に挿入した前記掛止軸部33、33を支持し、前記保持部材10を前記プレート40上に設けてある。なお前記取付枠11のアーチ部分の頭頂部には、該頭頂部から延出した延出板部14が設けてある。
【0033】
前記取付枠11及びクランパレバー30には、二つの捩りばねを組合せてなる組合せばね32を取付けてある。該組合せばね32は、該組合せばね32を前記プレート40に取付けるための二つの取付部を、その先端部分に有しており、前記プレート40上には、該取付部を挿入する二つの挿入孔をそれぞれ有する二つのばね支持部42、42を設けてある。該ばね支持部42、42に前記組合せばねの先端部を挿入して、前記組合わせばね32を取付けてある。
【0034】
前記プレート40の前記入出口3寄りに、前記取付枠11に対応するクランパ開口部41を開設してあり、該プレート40の前記内奥面1a寄りに、前記クランパレバー30に対応するレバー開口部45を開設してある。前記トレイ2が前記筐体1から進出したときには、前記クランパレバー30が前記レバー開口部45に挿通し、前記取付枠11が、前記組合わせばね32の付勢力により、前記クランパ開口部41から離間している。
【0035】
前記クランパレバー30は、その他端部を、前記レバー開口部45から前記トレイ2側に向けて延出させてあり、該他端部はトレイ2に設けてある前記突起部2dに当接する突起受部35になっている。該突起受部35に前記突起部2dが当接して、突起受部35を押圧し、前記組合せばね32の付勢力に抗して前記取付枠11が押圧され、前記取付枠11は前記掛止孔部13、13を支点にして回動し、前記クランパ開口部41に接近して、前記トレイ2に載置された記録ディスク72を、前記クランパ12と前記ターンテーブル4との間で挟持する構成になっている。なお図7においてディスク駆動装置の構成の記載を一部省略している。
【0036】
図9及び図10に示す如く、前記プレート40の、前記カム部20aに対向する部分に、後述するカム受部57を通すカム開口部46を開設してある。該カム開口部46の隣りに、後述するローラ55を通すローラ開口部47を開設してあり、該ローラ開口部47及びカム開口部46は、前記トレイ2の出入方向に沿って相隣り合っている。該ローラ開口部47及びカム開口部46の間に、後述する軸部53、53を支持する二つの軸支板48、48を立設してある。該軸支板48、48は、前記トレイ2の出入方向に対し平行になっており、互いに対向している。また前記軸支板48、48には、後述する軸部53、53を挿入する二つの孔をそれぞれ開設してある。
【0037】
前記プレート40上であって、前記ローラ開口部47及びカム開口部46の上側に、後述する係止部材60に連結してあり、前記トレイ2に載置されたカートリッジに当接して係止部材60を押圧する押圧部材50を配置してある。該押圧部材50は、前記カム開口部46上に配置されるブロック状の本体部51と、該本体部51の、前記ローラ開口部47側の側面両端部に、後述するローラ55を支持する略小判形の二つのローラ支持板52、52とを備える。該ローラ支持板52、52は、その一端部を前記本体部51に連ねてあり、互いに対向している。該一端部に、ローラ支持板52、52に垂直な二つの軸部53、53を外向きに立ち上げてあり、該軸部53、53を前記軸支板48、48の孔に挿入して、前記押圧部材50を回動可能に支持してある。
【0038】
ローラ支持板52、52の他端部は、前記ローラ開口部47に向けて延出しており、二つの該他端部の間に、ローラ支持板52、52に垂直なローラ軸54を横架してある。該ローラ軸54にはローラ55を回転可能に支持してあり、該ローラ55が前記ローラ開口部47を挿通して、前記トレイ2に載置されたカートリッジに当接するように構成してある。
【0039】
前記本体部51の一側面51aから、前記トレイ2の出入方向に垂直な方向に延出した延出板56を設けてある。該延出板56の先端部分に、前記カム開口部46に向けて突出している柱状のカム受部57を連ねてあり、前記カム開口部46を挿通した該カム受部57が、前記カム部20aに当接するように構成してある。なお、前記一側面51aの反対側にある他側面51bには、後述する係合板部64に係合する係合軸58を設けてある。
【0040】
前記プレート40上であって、前記保持部材10及び押圧部材50の間に支持ピン49aを立設してあり、該支持ピン49aに前記保持部材10を係止する係止部材60を支持してある。該係止部材60は、アーム部61と、該アーム部61の一側に設けてあり、前記支持ピン49aを挿入する孔を備えるアーム支持板62と、前記アーム部61の一端部に連なっており、保持部材10の前記延出板部14に当接して前記保持部材10を係止する係止板部63と、前記アーム部61の他端部に連なっており、前記係合軸58が係合する細長い小判形の貫通穴64aを開設してある係合板部64と、前記アーム部61の他側にて前記係止板部63の近傍に設けてあり、後述する付勢ばね66を掛止する孔を開設してある掛止板部65とを備える。
【0041】
前記アーム支持板62の孔に前記支持ピン49aを挿入し、該支持ピン49aを支点にして前記係止部材60を揺動可能に支持してあり、前記貫通穴64aに係合した前記係合軸58が前記係合板部64を押圧したときに、後述する図12の矢印にて示す如く、前記係止部材60が前記保持部材10に向けて回動するようにしてある。
【0042】
前記プレート40上であって、前記係止部材60を挟んで前記支持ピン49aの反対側に、係合ピン49bを立設してあり、該係合ピン49bに付勢ばね66を係合してある。前記付勢ばね66は、一端部にフック部分を有し、他端部に円環部分を有するコイルばねであり、前記掛止板部65の孔に前記フック部分を掛止し、前記係合ピン49bに前記円環部分を係合してある。前記付勢ばね66の付勢力により、前記係止部材60が、後述する図17の矢印にて示す如く、前記支持ピン49aを支点にして前記保持部材10から離間する方向に回動するように構成してある。
【0043】
次に前記トレイ2を前記筐体1から進出させたディスク駆動装置の状態について説明する。図8に示す如く、前記組合わせばね32により、前記クランパ12は前記クランパ開口部41から離間しており、前記クランパレバー30の前記突起受部35は、前記トレイ2が退入すべき位置に向けて延出してある。前記ローラ55は前記ローラ開口部47を挿通して、筐体1の内側にて支持されている。また図9に示す如く、前記係合軸58は前記係合板部64を押圧せず、前記係止部材60は前記付勢ばね66により、前記保持部材10から離間している。
【0044】
次にフルカートリッジ70を載置したトレイ2が筐体1に退入している途中での、ディスク駆動装置の状態について説明する。図11はフルカートリッジを載置したトレイが筐体に退入している途中でのディスク駆動装置の略示側面図、図12はフルカートリッジを載置したトレイが筐体に退入している途中でのディスク駆動装置の略示平面図である。
【0045】
フルカートリッジ70を載置してあるトレイ2が前記筐体1に退入している途中に、前記ローラ55が前記フルカートリッジ70に当接した場合には、図11に示す如く、前記押圧部材50が本体部51側に回動し、前記係合軸58が前記係合板部64を押圧する。該押圧により前記アーム部61は、図12の矢印にて示す如く、前記付勢ばね66の付勢力に抗して、前記支持ピン49aを支点にして回動し、前記係止板部63が前記延出板部14に当接すべき位置に至る。なお前記突起受部35に、前記突起部2dは当接しておらず、前記クランパ12は、前記組合わせばね32により前記開口部41から離間している。
【0046】
次にフルカートリッジ70を装填したときの、ディスク駆動装置の状態について説明する。図13はフルカートリッジを載置したトレイが筐体に退入した状態でのディスク駆動装置の略示側面部分断面図、図14はフルカートリッジを載置したトレイが筐体に退入した状態でのディスク駆動装置の略示平面図、図15は係止部材が保持部材を係止している状態を説明する説明図である。
【0047】
図13及び図14に示す如く、前記突起受部35は、前記突起部2dに当接して押圧される。そして前記組合わせばね32の付勢力に抗して、前記取付枠11が前記クランパ開口部41に向けて接近し、前記クランパ12は前記フルカートリッジ70に接近する。このとき、前記係止板部63は前記延出板部14に当接すべき位置にあり、図15に示す如く、前記延出板部14は前記係止板部63に当接して、前記取付枠11は係止され、前記クランパ12は前記フルカートリッジ70に当接しない。また前記カム受部57は前記カム部20aに当接し、前記本体部51が前記カム開口部46側に回動し、前記係合軸58の前記係合板部64への押圧が確実に行われ、前記取付枠11を確実に係止する。また図13に示す如く、前記ローラ55は前記フルカートリッジ70の上側に移動し、前記ローラ55による前記フルカートリッジ70への負荷が軽減される。
【0048】
前記フルカートリッジ70は、図13に示す如く、その内側に記録ディスク72を格納している。前記フルカートリッジ70は、該記録ディスク72の記録面側に図示しないシャッター部分を有しており、記録ディスク72の非記録面側にチャッキング板70aを有している。前記トレイ2が前記筐体1に退入するに従い、前記シャッター部分が開扉し、前記ターンテーブル4が前記トレイ2に向けて移動する。前記ターンテーブル4は、前記テーブル開口部2b及びシャッター部分を通過して、前記記録ディスク72の中央部に当接し、前記チャッキング板70aとの間で、前記記録ディスク72を回転可能に挟持する。
【0049】
次にベアバックカートリッジ71を載置したトレイ2が前記筐体1に退入している途中でのディスク駆動装置の状態について説明する。図16はベアバックカートリッジを載置したトレイが筐体に退入している途中でのディスク駆動装置の略示側面部分断面図、図17はベアバックカートリッジを載置したトレイが筐体に退入している途中でのディスク駆動装置の略示平面図である。
【0050】
ベアバックカートリッジ71が載置してあるトレイ2が前記筐体1に退入している途中に、ベアバックカートリッジ71の周縁部にあるカートリッジが前記ローラ55に当接し、前記押圧部材50が前記本体部51側に回動して、前記係合軸58が前記係合板部64を押圧し、前記アーム部61は前記付勢ばね66の付勢力に抗して、前記支持ピン49aを支点にして回動するが、前記トレイ2が前記筐体1の奥側に更に移動し、図16に示す如く、前記ローラ55が、前記ベアバックカートリッジ71の開口部71aに位置したときには、前記ローラ55はカートリッジに当接せず、図17の矢印にて示す如く、前記付勢ばね66により、前記アーム部61は、前記支持ピン49aを支点にして、前記係止部材60が前記取付枠11から離間する方向に回動し、前記係止部材60は前記取付枠11を係止しない。
【0051】
次にベアバックカートリッジ71を載置したトレイ2が前記筐体1に退入したときのディスク駆動装置の状態について説明する。図18はベアバックカートリッジを載置したトレイが筐体に退入した状態でのディスク駆動装置の略示斜視図、図19はベアバックカートリッジを載置したトレイが筐体に退入したときのディスク駆動装置の略示側面部分断面図、図20はベアバックカートリッジを載置したトレイが筐体に退入したときのディスク駆動装置の略示平面図、図21はベアバックカートリッジを載置したトレイが筐体に退入したときの係止部材及び保持部材付近の状態を説明する説明図である。
【0052】
前記ベアバックカートリッジ71は、図19に示す如く、その内側に記録ディスク72を格納している。前記ベアバックカートリッジ71は、前記記録ディスク72の記録面側に図示しないシャッター部分を有している。前記トレイ2が前記筐体1に退入するに従い、前記シャッター部分が開扉し、前記ターンテーブル4が前記トレイ2に向けて移動する。前記ターンテーブル4は、前記テーブル開口部2b及びシャッター部分を通過して、前記記録ディスク72の中央部に当接する。
【0053】
また図19及び図20に示す如く、前記突起受部35は、前記突起部2dに当接して押圧され、前記組合わせばね32の付勢力に抗して、前記取付枠11が前記クランパ開口部41に向けて接近し、前記クランパ12は前記記録ディスク72に接近して、前記ターンテーブル4との間で前記記録ディスク72の中央部を回転可能に挟持する。
【0054】
前記カム受部57は前記カム部20aに当接し、前記本体部51が前記カム開口部46側に回動して、前記押圧部材50は、図19に示す如く前記トレイ2に載置してあるカートリッジの上側に移動し、前記ローラ55は前記記録ディスク72から離間すると共に、カートリッジを押圧しない位置に至る。また前記係合軸58が前記係合板部64を押圧し、図20の矢印にて示す如く、前記係止板部63は前記付勢ばね66に抗して、前記延出板部14に当接すべき位置に移動する。前記係止板部63が前記延出板部14に当接すべき位置に移動したときには、図21に示す如く、前記延出板部14は前記クランパ開口部41を通過して、記録ディスク72の近傍に位置しており、前記係止部材60に係止される位置に存在しないので、前記係止板部63は前記取付枠11を係止しない。
【0055】
次に記録ディスク72を載置したトレイ2が前記筐体1に退入したときのディスク駆動装置の状態について説明する。図22は記録ディスクを載置したトレイが筐体に退入したときのディスク駆動装置の略示斜視図、図23は記録ディスクを載置したトレイが筐体に退入したときのディスク駆動装置の略示側面部分断面図である。
【0056】
前記トレイ2が前記筐体1に退入するに従い、前記ターンテーブル4は前記トレイ2に向けて移動し、図23に示す如く、前記テーブル開口部2bを通過して前記記録ディスク72の中央部に当接し、前記突起受部35は、前記突起部2dに当接して押圧され、前記組合わせばね32の付勢力に抗して、前記取付枠11が前記クランパ開口部41に向けて接近し、前記クランパ12は前記記録ディスク72に接近して、前記ターンテーブル4との間で前記記録ディスク72の中央部を回転可能に挟持する。前記カム受部57は前記カム部20aに当接し、前記本体部51が前記カム開口部46側に回動して、前記ローラ55は前記記録ディスク72から離間する。
【0057】
なお前記係合軸58が前記係合板部64を押圧し、前記係止板部63は前記付勢ばね66に抗して、前記延出板部14に当接すべき位置に移動するが、前記係止板部63が前記延出板部14に当接すべき位置に移動したときには、前記延出板部14は前記クランパ開口部41を通過して、記録ディスク72の近傍に位置しており、前記係止部材60に係止される位置に存在しないので、前記係止板部63は前記取付枠11を係止しない(図21参照)。
【0058】
また記録ディスク72を載置したトレイ2が前記筐体1に退入している途中でのディスク駆動装置の状態は、前記ベアバックカートリッジ71を載置したトレイ2が前記筐体1に退入しているときのディスク駆動装置の状態と同様である。また前記トレイ2を進出させるときのディスク駆動装置の状態は、前記トレイ2が退入するときの逆順で変化する。
【0059】
本発明においては、前記筐体1に、カートリッジに当接する押圧部材50を設け、該押圧部材50に、前記保持部材10に接近して前記保持部材10を係止する係止部材60を設けることにより、前記フルカートリッジ70を前記トレイ2に載置して、前記トレイ2が前記筐体1に退入するときに、前記押圧部材50のローラ55をカートリッジに当接させて、前記係止部材60を押圧し、前記係止部材60を前記保持部材10に接近させ、前記保持部材10を係止して、前記クランパ12の移動を制限し、前記クランパ12のカートリッジへの接触を防止することができる。
【0060】
また本発明においては、前記係止部材60を前記保持部材10から離間させる付勢ばね66を設けることにより、前記記録ディスク72又はベアバックカートリッジ71を前記トレイ2に載置して、前記トレイ2が前記筐体1に退入するときに、前記係止部材60を前記保持部材10から離間させて、前記保持部材10を係止せず、前記クランパ12を記録ディスク72に近接させて、記録ディスク72を前記クランパ12及びターンテーブル4の間で挟持することができる。
【0061】
また本発明においては、前記トレイ2にカム部20aを設け、該カム部20aに当接するカム受部57を前記押圧部材50に設けることにより、前記記録ディスク72又はベアバックカートリッジ71を前記トレイ2に載置して、前記トレイ2が前記筐体1に退入するときに、前記カム部20aを前記カム受部57に当接させて、前記押圧部材50のローラ55を、カートリッジに当接したときの位置の近傍に移動させ、前記押圧部材50を記録ディスク72から離間させて、前記押圧部材50のローラ55が記録ディスク72の回転を妨げる虞を低減することができる。
【0062】
また本発明においては、前記記録ディスク72又はベアバックカートリッジ71を載置したトレイ2が前記筐体1に退入し、前記クランパ12が記録ディスク72に近接したときに、前記カム部20aが前記カム受部57に当接するように前記カム部20aを配置することにより、前記カム部20aを前記カム受部57に当接させたときに、カートリッジに当接したときの位置の近傍に前記押圧部材50のローラ55は移動し、前記係止部材60は前記保持部材10を係止すべき位置に移動するが、前記係止部材60が前記保持部材10を係止すべき位置に移動したときには、前記保持部材10は前記記録ディスク72の近傍に位置しており、前記係止部材60に係止される位置に存在しないので、前記保持部材10は前記係止部材60により係止されず、記録ディスク72を前記クランパ12により挟着することができる。
【0063】
なお前記傾斜溝9bの両端部に、前記溝カム9の摺動方向に平行な二つの平行溝をそれぞれ連ねて、該平行溝に前記カムフォロワ8があるときは、前記ターンテーブル4が上下に移動しないように構成しても良い。また突起部2d及びカム部20aはトレイ2と一体に成形されていても良く、別体であっても良い。
【図面の簡単な説明】
【0064】
【図1】ディスク駆動装置の略示斜視図である。
【図2】ディスク駆動装置のトレイの略示斜視図である。
【図3】ターンテーブルの揺動を説明する説明図である。
【図4】ターンテーブルの位置を示す模式的側面図である。
【図5】ターンテーブルの位置を示す模式的側面図である。
【図6】フルカートリッジを載置したトレイが筐体に退入した状態でのディスク駆動装置の略示斜視図である。
【図7】ディスク駆動装置の保持部材付近での要部構成の略示分解斜視図である。
【図8】フルカートリッジを載置したトレイを筐体から進出させた状態でのディスク駆動装置の略示側面図である。
【図9】フルカートリッジを載置したトレイを筐体から進出させた状態でのディスク駆動装置の略示平面図である。
【図10】ディスク駆動装置の押圧部材及び係止部材を示す模式的斜視図である。
【図11】フルカートリッジを載置したトレイが筐体に退入している途中でのディスク駆動装置の略示側面図である。
【図12】フルカートリッジを載置したトレイが筐体に退入している途中でのディスク駆動装置の略示平面図である。
【図13】フルカートリッジを載置したトレイが筐体に退入した状態でのディスク駆動装置の略示側面部分断面図である。
【図14】フルカートリッジを載置したトレイが筐体に退入した状態でのディスク駆動装置の略示平面図である。
【図15】ディスク駆動装置の係止部材が保持部材を係止している状態を説明する説明図である。
【図16】ベアバックカートリッジを載置したトレイが筐体に退入している途中でのディスク駆動装置の略示側面部分断面図である。
【図17】ベアバックカートリッジを載置したトレイが筐体に退入している途中でのディスク駆動装置の略示平面図である。
【図18】ベアバックカートリッジを載置したトレイが筐体に退入した状態でのディスク駆動装置の略示斜視図である。
【図19】ベアバックカートリッジを載置したトレイが筐体に退入したときのディスク駆動装置の略示側面部分断面図である。
【図20】ベアバックカートリッジを載置したトレイが筐体に退入したときのディスク駆動装置の略示平面図である。
【図21】ベアバックカートリッジを載置したトレイが筐体に退入したときの係止部材及び保持部材付近の状態を説明する説明図である。
【図22】記録ディスクを載置したトレイが筐体に退入したときのディスク駆動装置の略示斜視図である。
【図23】記録ディスクを載置したトレイが筐体に退入したときのディスク駆動装置の略示側面部分断面図である。
【符号の説明】
【0065】
1 筐体
2 トレイ
2d 突起部(カム部材)
3 入出口
4 ターンテーブル
5 光ピックアップ
12 クランパ
10 保持部材
11 取付枠
20a カム部
35 突起受部(カム部材)
50 押圧部材
60 係止部材
66 付勢ばね(付勢部材)
57 カム受部
70 フルカートリッジ
70a チャッキング板
71 ベアバックカートリッジ
72 記録ディスク

【特許請求の範囲】
【請求項1】
情報を記録する記録ディスク又は記録ディスクを格納してあるカートリッジを載置し、筐体に出入するトレイと、前記筐体にて前記トレイの一面側に配置してあり、記録ディスクを回転させるターンテーブルと、該ターンテーブルとの間で記録ディスクを挟持するクランパと、前記筐体にて前記トレイの他面側に配置してあり、前記クランパを保持する保持部材と、前記トレイの出入に基づいて前記保持部材を移動させ、前記クランパを記録ディスクに接離させるカム部材とを備えるディスク駆動装置において、
前記保持部材に接近して、前記保持部材に当接すべき位置に至り、前記保持部材を係止する係止部材と、
該係止部材に連結してあり、前記カートリッジに当接して前記係止部材を押圧する押圧部材と
を備えることを特徴とするディスク駆動装置。
【請求項2】
前記係止部材を前記保持部材から離間させる付勢部材を備えることを特徴とする請求項1に記載のディスク駆動装置。
【請求項3】
前記トレイはカム部を備えており、前記押圧部材は、該カム部に当接し、前記押圧部材を記録ディスクから離間させるカム受部を備えることを特徴とする請求項1又は2に記載のディスク駆動装置。
【請求項4】
前記トレイが前記筐体に退入し、前記クランパが記録ディスクの近傍に至ったときに、前記カム部が前記カム受部に当接するように前記カム部及びカム受部を配置してあることを特徴とする請求項3に記載のディスク駆動装置。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【公開番号】特開2009−20982(P2009−20982A)
【公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−184941(P2007−184941)
【出願日】平成19年7月13日(2007.7.13)
【出願人】(000005049)シャープ株式会社 (33,933)
【Fターム(参考)】