ディスプレイ及び眼鏡
【課題】 セキュリティ眼鏡とセキュリティディスプレイを含む、セキュリティディスプレイシステムを提供する。
【解決手段】
セキュリティディスプレイは、ノイズ画像発生器、同期パケット発生器、ディスプレイ装置、そして非対称画像発生器を有している。ノイズ画像発生器は、ノーマル画像信号に応じてノイズ画像信号を発生する。同期パケット発生器は、セキュリティ眼鏡に対して同期パケットを出力する。ディスプレイ装置は、眼鏡開期間においてはノーマル画像信号に応じてノーマル画像を表示し、眼鏡閉期間においてはノイズ画像信号に応じてノイズ画像を表示する。非対称画像発生器は、眼鏡開期間においてノーマル画像を表示するときに第一の輝度インテグラルに対応し、眼鏡閉期間においてノイズ画像を表示するときには第二の輝度インテグラルに対応する。第二の輝度インテグラルは、第一の輝度インテグラルよりも大きい。
【解決手段】
セキュリティディスプレイは、ノイズ画像発生器、同期パケット発生器、ディスプレイ装置、そして非対称画像発生器を有している。ノイズ画像発生器は、ノーマル画像信号に応じてノイズ画像信号を発生する。同期パケット発生器は、セキュリティ眼鏡に対して同期パケットを出力する。ディスプレイ装置は、眼鏡開期間においてはノーマル画像信号に応じてノーマル画像を表示し、眼鏡閉期間においてはノイズ画像信号に応じてノイズ画像を表示する。非対称画像発生器は、眼鏡開期間においてノーマル画像を表示するときに第一の輝度インテグラルに対応し、眼鏡閉期間においてノイズ画像を表示するときには第二の輝度インテグラルに対応する。第二の輝度インテグラルは、第一の輝度インテグラルよりも大きい。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本特許出願は、2011年5月13日出願の台湾特許出願第100116923号の優先権を主張する。重要事項は、ここにおいて参考として組み入れられている。
【0002】
本発明は一般的にはディスプレイに関するものであり、より詳細には、セキュリティ ディスプレイ及びセキュリティ眼鏡に関するものである。
【背景技術】
【0003】
ディスプレイ技術が進歩するにつれて、パーソナルモバイルデジタルアシスタント機器、ラップトップコンピューター、タブレットコンピューター、そしてテレビのディスプレイ装置は、日常生活において不可欠なものとなってきた。しかしながら、これらの装置によって表示される情報は極めて機密性が高いものであり、こうした機密情報の開示は事実上望ましくない。従って、他人からの望まれざる覗き見を防止するディスプレイ技術が必要となる。
【0004】
例えば、台湾特許出願第094134559号は、タッチ入力と、共同ビュー領域(community viewing region)と、対応するユーザーの位置からしか見ることのできない複数の所定のユーザー領域、とを取り込んだディスプレイシステムを開示している。本発明に係るシステムは、複数のユーザーが共通のディスプレイ領域を見ることができ、ユーザー自身の所定のディスプレイ領域を見ることができる一方で、そのユーザーの位置からは他のユーザーの所定のディスプレイ領域を見ることはできないということが望ましいアプリケーションにおいて、特に有益である。本発明に係るシステムは、ユーザーがタッチ入力を介してシステムと相互作用できることが望ましいアプリケーションにおいても、特に有益である。本発明により提供される種々の利益を利用するアプリケーションの例には、全てのプレーヤーは共通のゲーム情報を見ることができ、各プレーヤーは各人に特有のゲーム情報を個人的に見ることができる、といった複数プレーヤーのゲームを含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】台湾特許出願第094134559号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、セキュリティ ディスプレイ及びセキュリティ眼鏡に向けたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一つの特徴に従って、セキュリティディスプレイが提供される。セキュリティディスプレイは、ノイズ画像発生器(noise image generator)、同期パケット発生器(synchronous packet generator)、ディスプレイ装置、そして非対称画像発生器(image asymmetry generator)を有している。ノイズ画像発生器は、ノイズ画像信号を発生し、同期パケット発生器は、ノーマル(normal)画像信号とノイズ画像信号に応じてセキュリティ眼鏡に対して同期パケットを出力する。ディスプレイ装置は、眼鏡開期間(glasses−open period)においてはノーマル画像信号に応じてノーマル画像を表示し、眼鏡閉期間(glasses−shut period)においてはノイズ画像信号に応じてノイズ画像を表示する。非対称画像発生器は、眼鏡開期間においてノーマル画像を表示するときに第一の輝度インテグラル(brightness integral)に対応するようにディスプレイ装置をコントロールし、そして、眼鏡閉期間においてノイズ画像を表示するときには第二の輝度インテグラルに対応するようにディスプレイ装置をコントロールする。第二の輝度インテグラルは、第一の輝度インテグラルよりも大きい値である。
【0008】
本発明のさらに別の一つの特徴に従って、セキュリティ眼鏡が提供される。セキュリティ眼鏡は、受信器と、レンズ一式と、ドライブ回路と、マイクロコントローラーとを有している。受信器は同期パケットを受け取り、ドライブ回路はレンズ一式を駆動し、そしてマイクロコントローラーは同期パケットに従ってドライブ回路をコントロールする。
【0009】
本発明に係る上記の又は他の特徴は、以下の、望ましいが限定的ではない実施例の詳細な記載に関して、より良く理解されよう。以下の記載は、添付の図面を参照して行われている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、機密保護ディスプレイシステムの模式図を示している。
【図2】図2は、機密保護ディスプレイシステムの模式図を示している。
【図3】図3は、第一のタイプのノイズ画像の模式図を示している。
【図4】図4は、第二のタイプのノイズ画像の模式図を示している。
【図5】図5は、セキュリティディスプレイの概略図を示している。
【図6】図6は、セキュリティディスプレイに係る方法についてフローチャトを示している。
【図7】図7は、セキュリティ眼鏡の模式図を示している。
【図8】図8は、同期コード、アドレスコード、モードコード、そして同期パケットのコマンドコードのテーブルリストを示している。
【図9】図9は、2次元(2D)セキュリティモードにおける、セキュリティ眼鏡の模式図を示している。
【図10】図10は、3次元(3D)セキュリティモードにおける、セキュリティ眼鏡の模式図を示している。
【図11】図11は、3次元(3D)ブロードキャストモードにおける、セキュリティ眼鏡の模式図を示している。
【図12】図12は、本発明の第一の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムの信号タイミングダイアグラムを示している。
【図13】図13は、本発明の第二の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムの信号タイミングダイアグラムを示している。
【図14】図14は、本発明の第三の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムの信号タイミングダイアグラムを示している。
【図15】図15は、本発明の第四の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムの信号タイミングダイアグラムを示している。
【図16】図16は、本発明の第五の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムの信号タイミングダイアグラムを示している。
【図17】図17は、本発明の第六の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムの信号タイミングダイアグラムを示している。
【図18】図18は、本発明の第七の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムの信号タイミングダイアグラムを示している。
【図19】図19は、本発明の第八の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムの信号タイミングダイアグラムを示している。
【図20】図20は、本発明の第九の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムの信号タイミングダイアグラムを示している。
【図21】図21は、本発明の第十の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムの信号タイミングダイアグラムを示している。
【図22】図22は、本発明の第十一の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムの信号タイミングダイアグラムを示している。
【図23】図23は、本発明の第十二の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムの信号タイミングダイアグラムを示している。
【図24】図24は、本発明の第十三の実施例に従って、ノーマル画像とノイズ画像とバックライトモジュール(backlight module)の模式図を示している。
【図25】図25は、本発明の第十四の実施例に従って、ノーマル画像とノイズ画像とバックライトモジュールの模式図を示している。
【図26】図26は、本発明の第十五の実施例に従って、ピクセル構造(pixel structure)の模式図を示している。
【図27】図27は、本発明の第十六の実施例に従って、ピクセル構造の模式図を示している。
【図28】図28は、本発明の第十七の実施例に従って、画像フィルターの模式図を示している。
【図29】図29は、本発明の第十八の実施例に従って、ノイズ画像信号の調整に係る模式図を示している。
【図30】図30は、2次元モード及び3次元モードにおけるセキュリティディスプレイのマッピングテーブルを示している。
【図31】図31は、2次元セキュリティモード及び3次元セキュリティモードにおけるセキュリティディスプレイのマッピングテーブルを示している。
【図32】図32は、フィルターによって偶数行のディスプレイラインを取り除いた後のディスプレイ画像に係る模式図を示している。
【図33】図33は、フィルターによって偶数列のディスプレイラインを取り除いた後のディスプレイ画像に係る模式図を示している。
【図34】図34は、本発明の第十八の実施例に従って、別のノイズ画像信号の調整に係る模式図を示している。
【図35】図35は、本発明の第十九の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムの信号タイミングダイアグラムを示している。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1及び図2は、本発明の一つの実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムの模式図を示している。セキュリティディスプレイシステム1は、セキュリティディスプレイ11とセキュリティ眼鏡12を有している。例えば、セキュリティ眼鏡12は、2次元(2D)セキュリティ又は3次元(3D)セキュリティ用セキュリティ眼鏡である。セキュリティディスプレイ11は、セキュリティディスプレイ11とセキュリティ眼鏡12の間の有線または無線のデータ通信手段を介して、セキュリティ眼鏡12に対して同期パケットを出力する。対照的に、セキュリティ眼鏡12が無いと、ユーザーはノーマル画像を観察することができず、セキュリティディスプレイ11によって表示されるノイズ画像しか認識することができなくなる。従って、他人による、セキュリティディスプレイ11によって表示される画像情報の望まれざる覗き見は、効果的に防止される。
【0012】
例えば、図1には一つのセキュリティ眼鏡が示されているが、セキュリティディスプレイシステム11は、一つのセキュリティ眼鏡のみを備えることに限定されるものではないということに留意すべきである。つまり、セキュリティディスプレイシステム11は、複数のセキュリティ眼鏡に同時に適用することができる。例えば、セキュリティディスプレイシステム11は、さらに一つのセキュリティ眼鏡13を含む。従って、セキュリティ眼鏡12をかけたユーザーはセキュリティディスプレイ11によって表示されたノーマル画像を観察することができるし、セキュリティ眼鏡13をかけたユーザーはセキュリティディスプレイ11によって表示された別のノーマル画像を観察することができる。セキュリティ眼鏡12または他のセキュリティ眼鏡が無ければ、ユーザーは、いかなるノーマル画像も観察することはできず、セキュリティディスプレイ11によって表示されたノイズ画像が認識できるだけである。
【0013】
図3は、第一のタイプのノイズ画像の模式図を示しており、図4は、第二のタイプのノイズ画像の模式図を示している。ノイズ画像は、種々のアプローチにより実現することができ、図3及び図4に図示された例に限定されないということに留意すべきである。さらに、ノイズ画像のパターンもまた、現実の要求によって望むように調整され得る。例えば、ノイズ画像は、数種類の異なった色彩であり、3から30ピクセルまでの範囲の長さを有する、多角形のカラーブロックを有する。例えば、図3におけるノイズ画像は、白の四角形ブロック21と、赤の四角形ブロック22と、緑の四角形ブロック23と、青の四角形ブロック24と、シアンの四角形ブロック25と、マゼンダの四角形ブロック26と、黄色の四角形ブロック27とを有し、それら全ての長さは3から30ピクセルまでの間である。
【0014】
図4におけるノイズ画像は、白の六角形ブロック41と、赤の六角形ブロック42と、緑の六角形ブロック43と、青の六角形ブロック44と、シアンの六角形ブロック45と、マゼンダの六角形ブロック46と、黄色の六角形ブロック47とを有し、それら全ての長さは3から30ピクセルまでの間である。
【0015】
図5は、セキュリティディスプレイの模式図を示している。図6は、セキュリティディスプレイに係る方法のフローチャートを示している。セキュリティディスプレイ11は、ノイズ画像発生器111と、同期パケット発生器112と、ディスプレイ装置113と、非対称画像発生器114とを有している。ノイズ画像発生器111と同期パケット発生器112と非対称画像発生器114は、例えば、タイミングコントローラー又はマイクロコントローラーにより実現される。上述のセキュリティディスプレイシステム1に適用できる、セキュリティディスプレイに係る方法は、以下のステップを有している。ステップ31においては、ノイズ画像発生器11は、ノーマル画像信号S1からSnに応じてノイズ画像信号N1からNnまでを生成する。ステップ32においては、ノーマル画像信号S1からSnとノイズ画像信号N1からNnまでに従って、非対称画像発生器114は、セキュリティ眼鏡12に対して同期パケットPを出力するために、同期パケット発生器112をコントロールする。より詳細には、非対称画像発生器114は、ノーマル画像信号S1からSnとノイズ画像信号N1からNnに応じて、アドレスコードAdd(n)とモードコードModを生成する。そして、同期パケット発生器112は、アドレスコードAdd(n)とモードコードModに応じて、同期パケットPを生成する。
【0016】
ステップ33においては、ディスプレイ装置113は、眼鏡開期間においてはノーマル画像信号S1からSnに応じてノーマル画像を表示し、眼鏡閉期間においてはノイズ画像信号N1からNnに応じてノイズ画像を表示する。非対称画像発生器114は、眼鏡開期間においてノーマル画像を表示しているときには第一の輝度インテグラルに対応するようにディスプレイ装置113をコントロールし、眼鏡閉期間においてノイズ画像を表示しているときには第二の輝度インテグラルに対応するようにディスプレイ装置113をコントロールする。第二の輝度インテグラルは、第一の輝度インテグラルの値より大きい。おそらくは、第二の輝度インテグラルの値は、第一の輝度インテグラルの値の4倍である。
【0017】
さらに、ディスプレイ装置113は、パネル1131とバックライトモジュール1132を有している。バックライトモジュール1132は、パネル1131に対してバックライトを提供する。非対称画像発生器114は、第二の輝度インテグラルの値が第一の輝度インテグラルの値より大きくなるように、パネル1131又はバックライトモジュール1132をコントロールする。第二の輝度インテグラルの値を第一の輝度インテグラルの値より大きくするためには、種々のアプローチがある。例えば、非対称画像発生器114は、ノイズ画像の表示期間をコントロールしてノーマル画像の表示時間よりも長くする。代替的には、非対称画像発生器114は、ノイズ画像の表示頻度をコントロールしてノーマル画像の表示頻度より高くする。加えて、非対称画像発生器114は、ノイズ画像のバックライト輝度をコントロールしてノーマル画像のバックライト輝度より大きくする。代替的には、ピクセル構造に4番目の色彩のサブピクセル(sub−pixel)を追加するよう設計することにより、ノイズ画像が表示されるときにノイズ画像の画像輝度が増加する。さらに、非対称画像発生器114はまた、パーティションにおいてバックライトモジュール1132をコントロールし、異なったバックライト領域においては異なったバックライト輝度を生成している。
【0018】
以下の記述は、図5、30及び31に関するものである。図30は、2Dモード及び3Dモードにおけるセキュリティディスプレイ11のマッピングテーブルを示している。セキュリティディスプレイ11は、2Dモード、3Dモード、2Dセキュリティモード、3Dセキュリティモード、の中で選択的に動作可能である。非対称画像発生器114により出力されたモードコードModは、セキュリティディスプレイ11が、2Dモード、3Dモード、2Dセキュリティモード、3Dセキュリティモード、のどのモードで動作しているかを示す。非対称画像発生器114により出力されたアドレスコードAdd(n)は、ノーマル画像信号S1からSnに対応している。ノーマル画像信号S1からSnが非対称画像発生器114に連続的に入力されたときには、非対称画像発生器114は1からnまでのアドレスコードAdd(n)を連続的に出力する。ノーマル画像信号S1からSnに応じて、非対称画像発生器114はノーマル画像F(S1)からF(Sn)を連続的に表示する。非対称画像発生器114が、ノーマル画像信号S1からSnに応じてノーマル画像F(S1)からF(Sn)を表示するときには、非対称画像発生器114は、0のアドレスコードAdd(n)を出力する。
【0019】
アドレスコードAdd(n)に応じて、非対称画像発生器114はアドレスコードAddを出力する。アドレスコードは、同期パケット発生器112が伝えたい相手のセキュリティ眼鏡のアドレスを示している。2Dモード又は2Dセキュリティモードでセキュリティ眼鏡が動作しているときは、アドレスコードAddとアドレスコードAdd(n)は同一である。3Dモード又は3Dセキュリティモードでセキュリティ眼鏡が動作しているときは、アドレスコードAddはアドレスコードAdd(n)の半分である。ノーマル画像F(S1)からF(Sn)は、それぞれ左画像と右画像を含んでいるからである。コマンドコードCmdは、対応するセキュリティ眼鏡12の開閉をコントロールする。
【0020】
ノーマル画像F(S1)からF(Sn)は、異なるユーザーによって、それぞれ観察でき得ることに留意すべきである。セキュリティ眼鏡は、アドレスコードAddに応じて専用パケットを受け取り、同様にコマンドコードCmdに応じてレンズの開閉をコントロールする。このように、それぞれのユーザーは一つのセキュリティディスプレイ上で、異なるノーマル画像を観察することができる。
【0021】
図7は、セキュリティ眼鏡の模式図を示している。図8は、同期パケットの同期コード(synchronous code)、アドレスコード(address code)、モードコード(mode code)、そしてコマンドコード(command code)をリストしたテーブルを示している。セキュリティ眼鏡12は、レシーバー121と、レジスター122と、デコーダー123と、マイクロコントローラー124と、モードディスプレイ機器125と、アドレス表示機器126と、ドライブ回路127と、レンズ一式128とを、含んでいる。同期パケットPは、同期コードSyncと、アドレスコードAddと、モードコードModと、コマンドコードCmdとを、含んでいる。
【0022】
モードコードModの0x00は、セキュリティ眼鏡が3Dモードにいることを示している。モードコードModの0x01は、セキュリティ眼鏡が3Dセキュリティモードにいることを示している。モードコードModの0x10は、セキュリティ眼鏡が2Dモードにいることを示している。モードコードModの0x11は、セキュリティ眼鏡が2Dセキュリティモードにいることを示している。
【0023】
コマンドコードCmdの0x00は、右側レンズ1281と左側レンズ1282の両方が閉(shut)であることを示している。コマンドコードCmdの0x11は、右側レンズ1281と左側レンズ1282の両方が開(open)であることを示している。コマンドコードCmdの0x01は、左側レンズ1282が閉で右側レンズ1281が開であることを示している。コマンドコードCmdの0x10は、左側レンズ1282が開で右側レンズ1281が閉であることを示している。
【0024】
レジスター122は、既定のアドレスを保管する。例えば、既定の眼鏡アドレスと既定のブロードキャストアドレスである。アドレスコードAddがセキュリティ眼鏡12の既定の眼鏡アドレスと一致するときは、セキュリティディスプレイ11によって表示されたノーマル画像が、セキュリティ眼鏡12を通して観察され得ることを意味している。対照的に、セキュリティディスプレイ11によって表示されたノーマル画像は、アドレスコードAddと異なる既定の眼鏡アドレスを持った他のセキュリティ眼鏡12を通しては観察することができない。アドレスコードAddがセキュリティ眼鏡12の既定のブロードキャスアドレスと一致するときは、セキュリティディスプレイ11によって表示されたノーマル画像はセキュリティ眼鏡12を通して観察し得ること、一方、セキュリティディスプレイ11によって表示されたノーマル画像が、同じ既定のブロードキャスアドレスを有する他のセキュリティ眼鏡を通しても観察し得ることを意味している。説明目的のために以下の記述においては、0x00と0x01が、それぞれセキュリティ眼鏡12の既定のブロードキャストアドレス及び既定の眼鏡アドレスの例として捉えられている。
【0025】
例えば、レシーバー121は、同期パケットPを受け取るための有線または無線の受信器である。ディテクター123は、アドレスコードAddが既定のブロードキャストアドレス0x00または既定の眼鏡アドレス0x01と同一であるかどうかを決定する。アドレスコードAddが既定の眼鏡アドレス0x01と同一であるとき、ディテクター123は、マイクロコントローラー124に対してコマンドコードに応じたコマンド信号を出力し、ディスプレイ機器125に対してモードコードに応じたモード信号を出力する。さらに、ディテクター123は、アドレス表示機器126においてアドレスを表示するために、マイクロコントローラー124に対してアドレスコード124に応じたアドレス信号を出力する。マイクロコントローラー124は、コマンド信号に応じてドライブ回路127をコントロールする。さらに、ドライブ回路127は、右側レンズドライバー1271と、左側レンズドライバー1272と、右側レンズ1281と左側レンズ1282を有するレンズ一式128とを、含んでいる。右側レンズドライバー1271と左側レンズドライバー1272は、それぞれ右側レンズ1281と左側レンズ1282を駆動する。マイクロコントローラー124は、コマンド信号に応じて右側レンズドライバー1271と左側レンズドライバー1272をコントロールして、右側レンズ1281と左側レンズ1282を同様に開閉する。
【0026】
図9は、2Dセキュリティモードにおけるセキュリティ眼鏡の模式図である。セキュリティ眼鏡13とセキュリティ眼鏡12の主な相違点は、セキュリティ眼鏡13の既定の眼鏡アドレスは0x02である一方、セキュリティ眼鏡12の既定の眼鏡アドレスは0x01であることである。同期パケットPの、同期コードSync、アドレスコードAdd、モードコードMod、そしてコマンドコードCmdは、それぞれ0x55、0x01、0x11、そして0x11である。アドレスコードAddと既定の眼鏡アドレスが共に0x01であるときは、同期パケットPがセキュリティ眼鏡12のためのものであることを意味する。モードコードModの0x11は、2Dセキュリティモードを示し、コマンドコードCmdの0x11は、右側レンズ1281と左側レンズ1282の両方が開であることを示している。マイコロコントロラー124は、コマンドコードCmdに応じて右側レンズ1281と左側レンズ1282のそれぞれを駆動するように、右側レンズドライバー1271と左側レンズドライバー1272をコントロールする。
【0027】
一方、セキュリティ眼鏡13の既定の眼鏡アドレスが0x02であり、アドレスコードAddが0x01であるときは、同期パケットPはセキュリティ眼鏡13専用のものではないことを意味する。同期パケットPがセキュリティ眼鏡13専用のものではないので、デコーダー123は0x00を出力し、マイコロコントロラー124に対して、右側レンズ1281と左側レンズ1282のそれぞれを閉じるように、右側レンズドライバー1271と左側レンズドライバー1272をコントロールするように促す。そのため、ユーザーは、既定の眼鏡アドレスと既定のブロードキャストアドレスがアドレスコードAddと同一であるときにしか、セキュリティ眼鏡を通してノーマル画像を観察することが許されない。そうして、表示されたデータのセキュリティが増加する。
【0028】
図10は、3Dセキュリティモードにおけるセキュリティ眼鏡の模式図である。図10と図9の主な相違点は、図10における同期パケットPの、同期コードSync、アドレスコードAdd、モードコードMod、そしてコマンドコードCmdが、それぞれ0x55、0x01、0x01、そして0x01となっていることである。モードコードの0x01は3Dセキュリティモードを示しており、コマンドコードCmdの0x01は右側レンズ1281が開で左側レンズ1282が閉であることを示している。
【0029】
アドレスコードAddと既定の眼鏡アドレスが共に0x01であるときは、同期パケットPがセキュリティ眼鏡12専用のものであることを示している。デコーダー123はコマンドコードCmdに応じてマイコロコントロラー124に対してコマンド信号を出力する。マイコロコントロラー124は、コマンド信号に応じて右側レンズ1281を開けるように右側レンズドライバー1271をコントロールし、コマンド信号に応じて左側レンズ1282を閉じるように左側レンズドライバー1272コントロールする。
【0030】
一方、セキュリティ眼鏡13の既定の眼鏡アドレスが0x02であり、アドレスコードAddが0x01であるときは、同期パケットPはセキュリティ眼鏡13専用のものではないことを意味する。同期パケットPがセキュリティ眼鏡13専用のものではないので、デコーダー123は0x00を出力し、マイコロコントロラー124に対して、右側レンズ1281と左側レンズ1282のそれぞれを閉じるように、右側レンズドライバー1271と左側レンズドライバー1272をコントロールするように促す。そのため、ユーザーは、既定の眼鏡アドレスと既定のブロードキャストアドレスがアドレスコードAddと同一であるときにしか、セキュリティ眼鏡を通してノーマル画像を観察することが許されない。そうして、表示されたデータのセキュリティが増加する。
【0031】
図11は、3Dブロードキャストモードにおけるセキュリティ眼鏡の模式図である。図11と図10の主な相違点は、図11における同期パケットPの、同期コードSync、アドレスコードAdd、モードコードMod、そしてコマンドコードCmdが、それぞれ0x55、0x00、0x00、そして0x01となっていることである。モードコードの0x00は3Dブロードキャストモードを示しており、コマンドコードCmdの0x01は右側レンズ1281が開で左側レンズ1282が閉であることを示している。
【0032】
アドレスコードAddと既定の眼鏡アドレスが共に0x01であるときは、同期パケットPがセキュリティ眼鏡12専用のものであることを示している。デコーダー123はコマンドコードCmdに応じてマイコロコントロラー124に対してコマンド信号を出力する。セキュリティ眼鏡12のマイコロコントロラー124は、コマンド信号に応じて右側レンズ1281を開けるように右側レンズドライバー1271をコントロールし、コマンド信号に応じて左側レンズ1282を閉じるように左側レンズドライバー1272コントロールする。
【0033】
同様に、アドレスコードAddと既定の眼鏡アドレスが共に0x00であるときは、同期パケットPは、またセキュリティ眼鏡13専用のものであることを示している。セキュリティ眼鏡13のデコーダー123はコマンドコードCmdに応じてマイコロコントロラー124に対してコマンド信号を出力する。セキュリティ眼鏡13のマイコロコントロラー124は、コマンド信号に応じて右側レンズ1281を開けるように右側レンズドライバー1271をコントロールし、コマンド信号に応じて左側レンズ1282を閉じるように左側レンズドライバー1272コントロールする。このように、セキュリティ眼鏡12およびセキュリティ眼鏡13をかけたユーザー達は、共にセキュリティディスプレイ上に表示されたノーマル画像を観察することができる。
<第一の実施例>
【0034】
以下の記載は、図5および図12に関するものである。図12は、本発明の第一の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムのシグナルタイミングダイアグラムを示している。第一の実施例においては、ノーマル画像の表示周波数F(S)(display frequency)とノイズ画像の表示周波数F(N)は同一である。非対称画像発生器114は、ノイズ画像の表示期間(display period)をノーマル画像の表示期間よりも大きくなるようにコントロールする。第二の輝度インテグラルが第一の輝度インテグラルよりも大きくなるようにするためである。ノーマル画像の表示期間よりもノイズ画像の表示期間を大きくするために、非対称画像発生器114は、眼鏡閉期間Toffにおけるバックライトモジュール1132のノイズ照明インターバルtb(noise lighting interval)を、眼鏡開期間Tonにおけるバックライトモジュール1132のノーマル照明インターバルta(normal lighting interval)よりも大きくなるようにコントロールする。図12においては、眼鏡開期間Tonはノーマル照明インターバルtaを含んでおり、眼鏡閉期間Toffはノイズ照明インターバルtbを含んでいる。非対称画像発生器114は、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノイズ照明インターバルtbがノーマル照明インターバルtaよりも大きくなるように、ノーマル照明インターバルtaとノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL1を管理する。
【0035】
図12においては、第一の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルtaの積に等しい、そして、第二の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtbの積に等しい。ノイズ照明インターバルtbがノーマル照明インターバルtaよりも大きいために、第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
<第二の実施例>
【0036】
以下の記載は、図5および図13に関するものである。図13は、本発明の第二の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムのシグナルタイミングダイアグラムを示している。第一の実施例と第二の実施例との主な相違点は、第二の実施例における眼鏡開期間Tonが複数のノーマル照明インターバルtaを含むことである。第二の実施例においては、ノーマル画像の表示周波数F(S)はノイズ画像の表示周波数F(N)より大きい。非対称画像発生器114は、ノイズ画像の表示期間をノーマル画像の表示期間よりも大きくなるようにコントロールする。第二の輝度インテグラルが第一の輝度インテグラルよりも大きくなるようにするためである。ノーマル画像の表示期間よりもノイズ画像の表示期間を大きくするために、非対称画像発生器114は、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノイズ照明インターバルtbが全てのノーマル照明インターバルtaの合計よりも大きくなるように、ノーマル照明インターバルtaとノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL1を調整する。
【0037】
図13においては、第一の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1と全てのノーマル照明インターバルtaの積に等しい、そして、第二の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtbの積に等しい。ノイズ照明インターバルtbが全てのノーマル照明インターバルtaの合計よりも大きいために、第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
<第三の実施例>
【0038】
以下の記載は、図5および図14に関するものである。図14は、本発明の第三の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムのシグナルタイミングダイアグラムを示している。第一の実施例と第三の実施例との主な相違点は、第三の実施例における眼鏡閉期間Toffが複数のノイズ照明インターバルtbを含むことである。第三の実施例においては、ノーマル画像の表示周波数F(S)はノイズ画像の表示周波数F(N)より小さい。非対称画像発生器114は、ノイズ画像の表示期間をノーマル画像の表示期間よりも大きくなるようにコントロールする。第二の輝度インテグラルが第一の輝度インテグラルよりも大きくなるようにするためである。ノーマル画像の表示期間よりもノイズ画像の表示期間を大きくするために、非対称画像発生器114は、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノイズ照明インターバルtbの合計がノーマル照明インターバルtaよりも大きくなるように、ノーマル照明インターバルtaとノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL1を調整する。
【0039】
図14においては、第一の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルtaの積に等しい、そして、第二の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1と全てのノイズ照明インターバルtbの積に等しい。ノイズ照明インターバルtbの合計がノーマル照明インターバルtaよりも大きいために、第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
<第四の実施例>
【0040】
以下の記載は、図5および図15に関するものである。図15は、本発明の第四の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムのシグナルタイミングダイアグラムを示している。第四の実施例と第一の実施例との主な相違点は、非対称画像発生器114が、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノーマル照明インターバルtaにおけるバックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL2を調整することである。第四の実施例においては、ノーマル画像の表示周波数F(S)はノイズ画像の表示周波数F(N)と同じである。非対称画像発生器114は、ノイズ画像のバックライト輝度BL2をノーマル画像のバックライト輝度BL1よりも大きくなるようにコントロールする。第二の輝度インテグラルが第一の輝度インテグラルよりも大きくなるようにするためである。ノーマル画像のバックライト輝度BL1よりもノイズ画像のバックライト輝度BL2を大きくするために、非対称画像発生器114は、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノーマル照明インターバルtaにおけるバックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL2を調整する。
【0041】
図15においては、第一の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルtaの積に等しい、そして、第二の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL2とノイズ照明インターバルtbの積に等しい。バックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルtaの積が、バックライト輝度BL2とノイズ照明インターバルtbの積よりも小さいために、第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
<第五の実施例>
【0042】
以下の記載は、図5および図16に関するものである。図16は、本発明の第五の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムのシグナルタイミングダイアグラムを示している。第五の実施例と第二の実施例との主な相違点は、非対称画像発生器114が、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノーマル照明インターバルtaにおけるバックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL2を調整することである。第五の実施例においては、ノーマル画像の表示周波数F(S)はノイズ画像の表示周波数F(N)より大きい。非対称画像発生器114は、ノイズ画像のバックライト輝度BL2をノーマル画像のバックライト輝度BL1よりも大きくなるようにコントロールする。第二の輝度インテグラルが第一の輝度インテグラルよりも大きくなるようにするためである。ノーマル画像のバックライト輝度BL1よりもノイズ画像のバックライト輝度BL2を大きくするために、非対称画像発生器114は、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノーマル照明インターバルtaにおけるバックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL2を調整する。
【0043】
図16においては、第一の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1と全てのノーマル照明インターバルtaの積に等しい、そして、第二の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL2とノイズ照明インターバルtbの積に等しい。バックライト輝度BL2とノイズ照明インターバルtbの積が、バックライト輝度BL1と全てのノーマル照明インターバルtaの積よりも大きいために、第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
<第六の実施例>
【0044】
以下の記載は、図5および図17に関するものである。図17は、本発明の第六の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムのシグナルタイミングダイアグラムを示している。第六の実施例と第三の実施例との主な相違点は、非対称画像発生器114が、バックライトモジュール1132をコントロールして、バックライト輝度BL2がバックライト輝度BL1よりも小さいように、ノーマル照明インターバルtaにおけるバックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL2を調整することである。第六の実施例においては、ノイズ画像のバックライト輝度BL2はノーマル画像のバックライト輝度BL1より小さいにもかかわらず、非対称画像発生器114は、ノイズ画像の表示周波数F(N)をノーマル画像の表示周波数F(S)より大きくなるようにコントロールする。第二の輝度インテグラルが第一の輝度インテグラルよりも大きくなるようにするためである。ノーマル画像のバックライト輝度BL1よりもノイズ画像のバックライト輝度BL2を大きくするために、非対称画像発生器114は、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノーマル照明インターバルtaにおけるバックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL2を調整する。
【0045】
図17においては、第一の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルtaの積に等しい、そして、第二の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL2と全てのノイズ照明インターバルtbの積に等しい。バックライト輝度BL2と全てのノイズ照明インターバルtbの積が、バックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルtaの積よりも大きいために、第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
<第七の実施例>
【0046】
以下の記載は、図5および図18に関するものである。図18は、本発明の第七の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムのシグナルタイミングダイアグラムを示している。第七の実施例と第四の実施例との主な相違点は、非対称画像発生器114が、さらに、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノイズ照明インターバルtcにおけるバックライト輝度BL3を調整することである。バックライト輝度BL2はバックライト輝度BL1よりも大きく、バックライト輝度BL1はバックライト輝度BL3よりも大きい。第七の実施例においては、ノーマル画像の表示周波数F(S)はノイズ画像の表示周波数F(N)に等しい;すなわち、眼鏡開期間Tonはノーマル照明インターバルtaを含み、眼鏡閉期間Toffはノイズ照明インターバルtbとノイズ照明インターバルtcを含む。非対称画像発生器114は、ノイズ照明インターバルtbにおけるノイズ画像のバックライト輝度BL2をノーマル画像のバックライト輝度BL1より大きくなるようにコントロールし、ノイズ照明インターバルtcにおけるノイズ画像のバックライト輝度BL3をノーマル画像のバックライト輝度BL1より小さくなるようにコントロールする。第二の輝度インテグラルが第一の輝度インテグラルよりも大きくなるようにするためである。ノーマル画像のバックライト輝度BL1よりもノイズ画像のバックライト輝度BL2を大きくするために、非対称画像発生器114は、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノーマル照明インターバルtaにおけるバックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL2とノイズ照明インターバルtcにおけるバックライト輝度BL3を調整する。バックライト輝度BL2はバックライト輝度BL1よりも大きく、バックライト輝度BL1はバックライト輝度BL3より大きい。
【0047】
図18においては、第一の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルtaの積に等しい、第二の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL2とノイズ照明インターバルtbの積とバックライト輝度BL3とノイズ照明インターバルtcの積との合計に等しい。バックライト輝度BL2とノイズ照明インターバルtbの積とバックライト輝度BL3とノイズ照明インターバルtcの積との合計が、バックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルtaの積よりも大きいために、第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
<第八の実施例>
【0048】
以下の記載は、図5および図19に関するものである。図19は、本発明の第八の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムのシグナルタイミングダイアグラムを示している。第八の実施例と第四の実施例との主な相違点は、非対称画像発生器114が、さらに、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノイズ照明インターバルtcにおけるバックライト輝度BL1を調整し、バックライト輝度BL2はバックライト輝度BL1よりも大きい、ことである。第八の実施例においては、ノーマル画像の表示周波数F(S)はノイズ画像の表示周波数F(N)よりも大きい;すなわち、眼鏡開期間Tonはノーマル照明インターバルtaを含み、眼鏡閉期間Toffはノイズ照明インターバルtbとノイズ照明インターバルtcを含む。非対称画像発生器114は、ノイズ照明インターバルtbにおけるノイズ画像のバックライト輝度BL2をノーマル照明インターバルtaにおけるノーマル画像のバックライト輝度BL1より大きくなるようにコントロールする。第二の輝度インテグラルが第一の輝度インテグラルよりも大きくなるようにするためである。ノーマル画像F(S)の第一の輝度インテグラルよりもノイズ画像F(N)の第二の輝度インテグラルを大きくするために、非対称画像発生器114は、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノーマル照明インターバルtaにおけるバックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL2とノイズ照明インターバルtcにおけるバックライト輝度BL3を調整する。バックライト輝度BL2はバックライト輝度BL1よりも大きい。
【0049】
図19においては、第一の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1と全てのノーマル照明インターバルtaの積に等しい、そして、第二の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL2とノイズ照明インターバルtbの積にバックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtcの積にの合計に等しい。バックライト輝度BL2とノイズ照明インターバルtbの積にバックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtcの積にの合計が、バックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルtaの積よりも大きいために、第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
<第九の実施例>
【0050】
以下の記載は、図5および図20に関するものである。図20は、本発明の第九の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムのシグナルタイミングダイアグラムを示している。第九の実施例と第六の実施例との主な相違点は、非対称画像発生器114が、さらに、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノイズ照明インターバルtcにおけるバックライト輝度BL3を調整することである。バックライト輝度BL2はバックライト輝度BL1よりも大きく、バックライト輝度BL1はバックライト輝度BL3よりも大きい。第九の実施例においては、ノーマル画像の表示周波数F(S)はノイズ画像の表示周波数F(N)よりも小さい;すなわち、眼鏡開期間Tonはノーマル照明インターバルtaを含み、眼鏡閉期間Toffはノイズ照明インターバルtbとノイズ照明インターバルtcを含む。非対称画像発生器114は、ノイズ照明インターバルtbにおけるノイズ画像のバックライト輝度BL2をノーマル画像のバックライト輝度BL1より大きくなるようにコントロールし、ノイズ照明インターバルtcにおけるノイズ画像のバックライト輝度BL3をノーマル画像のバックライト輝度BL1より小さくなるようにコントロールする。第二の輝度インテグラルが第一の輝度インテグラルよりも大きくなるようにするためである。ノーマル画像F(S)の第一の輝度インテグラルよりもノイズ画像F(N)の第二の輝度インテグラルを大きくするために、非対称画像発生器114は、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノーマル照明インターバルtaにおけるバックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL2とノイズ照明インターバルtcにおけるバックライト輝度BL3を調整する。バックライト輝度BL2はバックライト輝度BL1よりも大きく、バックライト輝度BL1はバックライト輝度BL3よりも大きい。
【0051】
図20においては、第一の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1と全てのノーマル照明インターバルtaの積に等しい、そして、第二の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL2と全てのノイズ照明インターバルtbの積とバックライト輝度BL3と全てのノイズ照明インターバルtcの積との合計に等しい。バックライト輝度BL2と全てのノイズ照明インターバルtbの積とバックライト輝度BL3と全てのノイズ照明インターバルtcの積との合計が、バックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルtaの積よりも大きいために、第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
<第十の実施例>
【0052】
以下の記載は、図5および図21に関するものである。図21は、本発明の第十の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムのシグナルタイミングダイアグラムを示している。第十の実施例と第六の実施例との主な相違点は、ノイズ画像F(N)がサブノイズ画像F(n1)からF(nN)を含んでおり、バックライト輝度BL2がバックライト輝度BL1よりも大きいことである。ノイズ照明インターバルtbは、サブノイズ画像F(n1)からF(nN)の中にそれぞれ存在する。非対称画像発生器114は、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノーマル照明インターバルtaにおけるバックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL2を調整する。
【0053】
図21においては、第一の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1と全てのノーマル照明インターバルtaの積に等しい、そして、第二の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL2と全てのノイズ照明インターバルtbの積に等しい。バックライト輝度BL2と全てのノイズ照明インターバルtbの積が、バックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルtaの積よりも大きいために、第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
<第十一の実施例>
【0054】
以下の記載は、図5および図22に関するものである。図22は、本発明の第十一の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムのシグナルタイミングダイアグラムを示している。第十一の実施例と第六の実施例との主な相違点は、ノイズ画像F(N)がサブノイズ画像F(n1)からF(nN)を含んでおり、バックライト輝度BL2がバックライト輝度BL1と等しいことである。ノイズ照明インターバルtbは、サブノイズ画像F(n1)からF(nN)の中にそれぞれ存在する。非対称画像発生器114は、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノーマル照明インターバルtaにおけるバックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL2を調整する。
【0055】
図22においては、第一の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルtaの積に等しい、そして、第二の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL2と全てのノイズ照明インターバルtbの積に等しい。バックライト輝度BL2と全てのノイズ照明インターバルtbの積が、バックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルtaの積よりも大きいために、第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
<第十二の実施例>
【0056】
以下の記載は、図5および図23に関するものである。図23は、本発明の第十二の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムのシグナルタイミングダイアグラムを示している。第十二の実施例と第九の実施例との主な相違点は、ノイズ画像F(N)がサブノイズ画像F(n1)からF(nN)を含んでいることである。サブノイズ画像F(n1)からF(nN)は、それぞれに、ノイズ照明インターバルtbとノイズ照明インターバルtcを含んでいる。非対称画像発生器114は、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノーマル照明インターバルtaにおけるバックライト輝度BL1、ノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL2、そしてノイズ照明インターバルtcにおけるバックライト輝度BL3を調整する。バックライト輝度BL2はバックライト輝度BL1より大きく、バックライト輝度BL1はバックライト輝度BL3より大きい。
【0057】
図23においては、第一の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1と全てのノーマル照明インターバルtaの積に等しい、そして第二の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL2と全てのノイズ照明インターバルtbの積とバックライト輝度BL3と全てのノイズ照明インターバルtcの積との合計に等しい。バックライト輝度BL2と全てのノイズ照明インターバルtbの積とバックライト輝度BL3と全てのノイズ照明インターバルtcの積との合計が、バックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルtaの積よりも大きいために、第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
<第十三の実施例>
【0058】
以下の記載は、図5および図24に関するものである。図24は、本発明の第十三の実施例に従って、ノーマル画像、ノイズ画像、そしてバックライトモジュールの模式図を示している。非対称画像発生器114は、異なったバックライト領域においては異なったバックライト輝度を生成するように、バックライトモジュール1132を部分的にコントロールすることができる。第十三の実施例と第四の実施例との主な相違点は、バックライトモジュール1132がバックライト領域1132aとバックライト領域1132bを含んでおり、ノーマル画像F(S)がコレクト(correct)画像領域F(Sa)とセキュリティ画像領域F(Sb)を含むことである。コレクト画像領域F(Sa)とセキュリティ画像領域F(Sb)は、それぞれ、バックライト領域1132aとバックライト領域1132bに対応している。ノーマル画像F(S)を表示しているときは、非対称画像発生器114は、バックライト領域1132aとバックライト領域1132bをコントロールしてバックライト輝度BL1を調整する。ノイズ画像F(N)を表示しているときは、非対称画像発生器114は、バックライト領域1132aをコントロールしてバックライト輝度BL1を調整し、バックライト領域1132bをコントロールしてバックライト輝度BL2を調整する。バックライト輝度BL2はバックライト輝度BL1より大きい。
<第十四の実施例>
【0059】
以下の記載は、図5および図25に関するものである。図25は、本発明の第十四の実施例に従って、ノーマル画像、ノイズ画像、そしてバックライトモジュールの模式図を示している。第十四の実施例と第四の実施例との主な相違点は、バックライトモジュール1132がバックライト領域1132cとバックライト領域1132dを含んでおり、ノーマル画像F(S)がコレクト画像領域F(Sa)とセキュリティ画像領域F(Sb)を含むことである。コレクト画像領域F(Sa)とセキュリティ画像領域F(Sb)は、それぞれ、バックライト領域1132cとバックライト領域1132dに対応している。ノーマル画像F(S)を表示しているときは、非対称画像発生器114は、バックライト領域1132cとバックライト領域1132dをコントロールしてバックライト輝度BL1を調整する。ノイズ画像F(N)を表示しているときは、非対称画像発生器114は、バックライト領域1132cをコントロールしてバックライト輝度BL1を調整し、バックライト領域1132dをコントロールしてバックライト輝度BL2を調整する。バックライト輝度BL2はバックライト輝度BL1より大きい。
<第十五の実施例>
【0060】
以下の記載は、図5および図26に関するものである。図26は、本発明の第十五の実施例に従って、ピクセル構造(pixel structure)の模式図を示している。第一の輝度インテグラルを第二の輝度インテグラルよりも大きくするための前述のアプローチとは別に、第四色のサブピクセル(forth−color sub−pixel)が付加されたピクセル構造を通じて、ノイズ画像の輝度は増加され得るし、ノーマル画像の輝度は減少され得る。例えば、パネル1131は複数のピクセルを有している。図26において、ピクセル1311aが一つの例として捉えられる。ピクセル1311aは、第一色のサブピクセル1311R、第二色のサブピクセル1311G、第三色のサブピクセル1311B、そして第四色のサブピクセルWを含んでいる。第四色のサブピクセルWは、第一色のサブピクセル1311R、第二色のサブピクセル1311G、そして第三色のサブピクセル1311Bに隣接している。
【0061】
例えば、第一色のサブピクセル1311R、第二色のサブピクセル1311G、そして第三色のサブピクセル1311Bは、それぞれ、赤サブピクセル、緑サブピクセル、そして青サブピクセルであり、第四色のサブピクセルWは、白サブピクセルまたは黄サブピクセルである。 第四色のサブピクセルは、パネル1131により表示されたノーマル画像F(S)向けよりも大きな、パネル1131により表示されたノイズ画像F(N)向けの透過力(penetration power)を提供する。例えば、第四色のサブピクセルWは、ノーマル画像F(S)が表示されるときは黒ドット(dot)として表れ、ノイズ画像F(N)が表示されるときは白ドットとして表れる。第四色のサブピクセルWが、ノーマル画像F(S)が表示されるときは黒ドット(dot)として表れ、ノイズ画像F(N)が表示されるときは白ドットとして表れるので、ノイズ画像F(N)の透過力はノーマル画像F(S)の透過力より大きく、そして第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
<第十六の実施例>
【0062】
以下の記載は、図5および図27に関するものである。図27は、本発明の第十六の実施例に従って、ピクセル構造の模式図を示している。パネル1131は複数のピクセルを有している。図27において、ピクセル1311bが一つの例として捉えられる。ピクセル1311bは、第一色のサブピクセル1311R、第二色のサブピクセル1311G、第三色のサブピクセル1311B、そして第四色のサブピクセルWを含んでいる。第四色のサブピクセルWは、第一色のサブピクセル1311R、第二色のサブピクセル1311G、そして第三色のサブピクセル1311Bに隣接している。
【0063】
例えば、第一色のサブピクセル1311R、第二色のサブピクセル1311G、そして第三色のサブピクセル1311Bは、それぞれ、赤サブピクセル、緑サブピクセル、そして青サブピクセルであり、第四色のサブピクセルWは、白サブピクセルまたは黄サブピクセルである。 第四色のサブピクセルは、パネル1131により表示されたノーマル画像F(S)向けよりも大きな、パネル1131により表示されたノイズ画像F(N)向けの透過力を提供する。例えば、第四色のサブピクセルWは、ノーマル画像F(S)が表示されるときは黒ドットとして表れ、ノイズ画像F(N)が表示されるときは白ドットとして表れる。第四色のサブピクセルWが、ノーマル画像F(S)が表示されるときは黒ドット(dot)として表れ、ノイズ画像F(N)が表示されるときは白ドットとして表れるので、ノイズ画像F(N)の透過力はノーマル画像F(S)の透過力より大きく、そして第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
【0064】
第一色のサブピクセル1311R、第二色のサブピクセル1311G、第三色のサブピクセル1311B、そして第四色のサブピクセルWは、異なった構成に配置され得ることに留意すべきである。図26および図27に関して記載された例は、説明目的のものであり、本発明を限定するものではない。本発明の精神および範囲から逸脱することなく、記載された実施例について種々の変更がなされ得る。
<第十七の実施例>
【0065】
以下の記載は、図5および図28に関するものである。図28は、本発明の第十七の実施例に従って、画像フィルターの模式図を示している。非対称画像発生器114は、さらに、例えば水平フィルターまたは垂直フィルターといった、グリッドフィルター(grid filter)である画像フィルター1141を含んでいる。ノーマル画像信号S1からSnは、画像フィルター1141を通過した後で、フィルターされたノーマル画像を表示するためにパネル1131に対して出力される。それにより、ノーマル画像信号Sはフィルター1141よってフィルターされ、パネル1131により表示されるノーマル画像の全般的な輝度は減少される。第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルを達成するためである。
【0066】
図28および図32に関して、図32は、フィルターによって偶数列のディスプレイライン(display line)を取り除いた後に表示される画像の模式図を示している。例えば、もし画像フィルター1141が垂直フィルターであるなら、図32に示すように、ノーマル画像の偶数列のディスプレイライン320が画像フィルター1141により取り除かれ、奇数列のディスプレイライン310のみをパネル1131に表示する。図32においては、偶数列のディスプレイライン320をフィルターすることが例として説明に使われたが、画像フィルター1141は、ノーマル画像の奇数列のディスプレイライン310を取り除き、偶数列のディスプレイライン320のみをパネル1131に表示し得ることにも留意すべきである。
【0067】
図28および図33に関して、図33は、フィルターによって偶数行のディスプレイラインを取り除いた後に表示される画像の模式図を示している。例えば、もし画像フィルター1141が水平フィルターであるなら、図33に示すように、ノーマル画像の偶数行のディスプレイライン340が画像フィルター1141により取り除かれ、奇数行のディスプレイライン330のみをパネル1131に表示する。図33においては、偶数行のディスプレイライン340をフィルターすることが例として説明に使われたが、画像フィルター1141は、ノーマル画像の奇数行のディスプレイライン330を取り除き、偶数列のディスプレイライン340のみをパネル1131に表示し得ることにも留意すべきである。
<第十八の実施例>
【0068】
以下の記載は、図5および図29に関するものである。図29は、本発明の第十八の実施例に従って、ノイズ画像信号の調整に係る模式図を示している。非対称画像発生器114は、さらに、リファレンス値X(例えば、ある既定の値)に応じてノイズ画像信号を調整し、ノイズ画像を表示するためにパネル1131に対して調整されたノイズ画像信号を出力する。例えば、ノイズ画像信号は、赤入力サブピクセル値Ri、緑入力サブピクセル値Gi、そして青入力サブピクセル値Biを含んでおり、それぞれは、赤出力サブピクセル値Ro、緑出力サブピクセル値Go、そして青出力サブピクセル値Boに対応している。ここで、
【数1】
、である。
図29は、グレイスケール(grayscale)と未調整のノイズ画像の間の相関曲線51と、グレイスケールと調整済のノイズ画像の間の相関曲線52を示している。調整済のノイズ画像は全般的な輝度を増加できることにより、第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
【0069】
図5および図34に関して、図34は、本発明の第十八の実施例に従って、別のノイズ画像信号の調整に係る模式図を示している。図29においては、相関曲線51と52に対しての同じ最大輝度が、本発明を限定するものではなく、一例として捉えられている。それはすなわち、別の実施例においては、異なった最大輝度を有する相関曲線にも適用できるということである。例えば、図34において、相関曲線53の最大輝度はY1であるが、相関曲線54の最大輝度はY2である。図29と図34に示された両方の例においても、相関曲線を調整することを通じて、第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
<第十九の実施例>
【0070】
以下の記載は、図5および図35に関するものである。図35は、本発明の第十九の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムのシグナルタイミングダイアグラムを示している。第十九の実施例と第二の実施例との主な相違点は、第十九の実施例においては、数人のユーザーが対応するノーマル画像をそれぞれに観察することができることである。より詳細には、ノーマル画像F(S1)からF(Sn)が、n人のユーザーによりそれぞれ観察することができる。例として、異なったノーマル画像が異なったユーザーによって観察される。例えば、第一のユーザーはノーマル画像F(S1)を観察することができ、第二のユーザーはノーマル画像F(S2)を観察することができる、そしてn番めのユーザーはノーマル画像F(Sn)を観察することができる。
【0071】
第一のユーザーにとっては、第十九の実施例における眼鏡開期間Tonはノーマル照明インターバルta1を含んでおり、眼鏡閉期間Toffはノーマル照明インターバルta2からtanとノイズ照明インターバルtbを含んでいる。非対称画像発生器114は、ノイズ画像の表示期間をコントロールしてノーマル画像の表示期間よりも長くなるようにする。第二の輝度インテグラルを第一の輝度インテグラルより大きくするためである。ノーマル画像の表示期間よりもノイズ画像の表示期間を大きくするために、非対称画像発生器114は、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノーマル照明インターバルtaとノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL1を調整する。そして、ノーマル照明インターバルta2からtanとノイズ照明インターバルtbの合計は、ノーマル照明インターバルta1より大きくなる。
【0072】
図35においては、第一の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルta1の積に等しい、そして第二の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtbの積とバックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルta2からtanの積と
合計に等しい。ノイズ照明インターバルtbとノーマル照明インターバルta2からtanの合計が、ノーマル照明インターバルta1よりも大きいために、第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
【0073】
本発明は、例として記載され、望ましい実施例に関して記載されてきたが、本発明はこれらに限定されるものではないことが理解されるべきである。反対に、種々の変更や類似の構成および工程を含むことが意図されている。それ故、付け加えられた特許請求の範囲は、全てのこうした変更や類似の構成および工程を包含するように最も広く解釈されるべきである。
【技術分野】
【0001】
本特許出願は、2011年5月13日出願の台湾特許出願第100116923号の優先権を主張する。重要事項は、ここにおいて参考として組み入れられている。
【0002】
本発明は一般的にはディスプレイに関するものであり、より詳細には、セキュリティ ディスプレイ及びセキュリティ眼鏡に関するものである。
【背景技術】
【0003】
ディスプレイ技術が進歩するにつれて、パーソナルモバイルデジタルアシスタント機器、ラップトップコンピューター、タブレットコンピューター、そしてテレビのディスプレイ装置は、日常生活において不可欠なものとなってきた。しかしながら、これらの装置によって表示される情報は極めて機密性が高いものであり、こうした機密情報の開示は事実上望ましくない。従って、他人からの望まれざる覗き見を防止するディスプレイ技術が必要となる。
【0004】
例えば、台湾特許出願第094134559号は、タッチ入力と、共同ビュー領域(community viewing region)と、対応するユーザーの位置からしか見ることのできない複数の所定のユーザー領域、とを取り込んだディスプレイシステムを開示している。本発明に係るシステムは、複数のユーザーが共通のディスプレイ領域を見ることができ、ユーザー自身の所定のディスプレイ領域を見ることができる一方で、そのユーザーの位置からは他のユーザーの所定のディスプレイ領域を見ることはできないということが望ましいアプリケーションにおいて、特に有益である。本発明に係るシステムは、ユーザーがタッチ入力を介してシステムと相互作用できることが望ましいアプリケーションにおいても、特に有益である。本発明により提供される種々の利益を利用するアプリケーションの例には、全てのプレーヤーは共通のゲーム情報を見ることができ、各プレーヤーは各人に特有のゲーム情報を個人的に見ることができる、といった複数プレーヤーのゲームを含む。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】台湾特許出願第094134559号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、セキュリティ ディスプレイ及びセキュリティ眼鏡に向けたものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の一つの特徴に従って、セキュリティディスプレイが提供される。セキュリティディスプレイは、ノイズ画像発生器(noise image generator)、同期パケット発生器(synchronous packet generator)、ディスプレイ装置、そして非対称画像発生器(image asymmetry generator)を有している。ノイズ画像発生器は、ノイズ画像信号を発生し、同期パケット発生器は、ノーマル(normal)画像信号とノイズ画像信号に応じてセキュリティ眼鏡に対して同期パケットを出力する。ディスプレイ装置は、眼鏡開期間(glasses−open period)においてはノーマル画像信号に応じてノーマル画像を表示し、眼鏡閉期間(glasses−shut period)においてはノイズ画像信号に応じてノイズ画像を表示する。非対称画像発生器は、眼鏡開期間においてノーマル画像を表示するときに第一の輝度インテグラル(brightness integral)に対応するようにディスプレイ装置をコントロールし、そして、眼鏡閉期間においてノイズ画像を表示するときには第二の輝度インテグラルに対応するようにディスプレイ装置をコントロールする。第二の輝度インテグラルは、第一の輝度インテグラルよりも大きい値である。
【0008】
本発明のさらに別の一つの特徴に従って、セキュリティ眼鏡が提供される。セキュリティ眼鏡は、受信器と、レンズ一式と、ドライブ回路と、マイクロコントローラーとを有している。受信器は同期パケットを受け取り、ドライブ回路はレンズ一式を駆動し、そしてマイクロコントローラーは同期パケットに従ってドライブ回路をコントロールする。
【0009】
本発明に係る上記の又は他の特徴は、以下の、望ましいが限定的ではない実施例の詳細な記載に関して、より良く理解されよう。以下の記載は、添付の図面を参照して行われている。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】図1は、機密保護ディスプレイシステムの模式図を示している。
【図2】図2は、機密保護ディスプレイシステムの模式図を示している。
【図3】図3は、第一のタイプのノイズ画像の模式図を示している。
【図4】図4は、第二のタイプのノイズ画像の模式図を示している。
【図5】図5は、セキュリティディスプレイの概略図を示している。
【図6】図6は、セキュリティディスプレイに係る方法についてフローチャトを示している。
【図7】図7は、セキュリティ眼鏡の模式図を示している。
【図8】図8は、同期コード、アドレスコード、モードコード、そして同期パケットのコマンドコードのテーブルリストを示している。
【図9】図9は、2次元(2D)セキュリティモードにおける、セキュリティ眼鏡の模式図を示している。
【図10】図10は、3次元(3D)セキュリティモードにおける、セキュリティ眼鏡の模式図を示している。
【図11】図11は、3次元(3D)ブロードキャストモードにおける、セキュリティ眼鏡の模式図を示している。
【図12】図12は、本発明の第一の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムの信号タイミングダイアグラムを示している。
【図13】図13は、本発明の第二の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムの信号タイミングダイアグラムを示している。
【図14】図14は、本発明の第三の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムの信号タイミングダイアグラムを示している。
【図15】図15は、本発明の第四の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムの信号タイミングダイアグラムを示している。
【図16】図16は、本発明の第五の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムの信号タイミングダイアグラムを示している。
【図17】図17は、本発明の第六の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムの信号タイミングダイアグラムを示している。
【図18】図18は、本発明の第七の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムの信号タイミングダイアグラムを示している。
【図19】図19は、本発明の第八の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムの信号タイミングダイアグラムを示している。
【図20】図20は、本発明の第九の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムの信号タイミングダイアグラムを示している。
【図21】図21は、本発明の第十の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムの信号タイミングダイアグラムを示している。
【図22】図22は、本発明の第十一の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムの信号タイミングダイアグラムを示している。
【図23】図23は、本発明の第十二の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムの信号タイミングダイアグラムを示している。
【図24】図24は、本発明の第十三の実施例に従って、ノーマル画像とノイズ画像とバックライトモジュール(backlight module)の模式図を示している。
【図25】図25は、本発明の第十四の実施例に従って、ノーマル画像とノイズ画像とバックライトモジュールの模式図を示している。
【図26】図26は、本発明の第十五の実施例に従って、ピクセル構造(pixel structure)の模式図を示している。
【図27】図27は、本発明の第十六の実施例に従って、ピクセル構造の模式図を示している。
【図28】図28は、本発明の第十七の実施例に従って、画像フィルターの模式図を示している。
【図29】図29は、本発明の第十八の実施例に従って、ノイズ画像信号の調整に係る模式図を示している。
【図30】図30は、2次元モード及び3次元モードにおけるセキュリティディスプレイのマッピングテーブルを示している。
【図31】図31は、2次元セキュリティモード及び3次元セキュリティモードにおけるセキュリティディスプレイのマッピングテーブルを示している。
【図32】図32は、フィルターによって偶数行のディスプレイラインを取り除いた後のディスプレイ画像に係る模式図を示している。
【図33】図33は、フィルターによって偶数列のディスプレイラインを取り除いた後のディスプレイ画像に係る模式図を示している。
【図34】図34は、本発明の第十八の実施例に従って、別のノイズ画像信号の調整に係る模式図を示している。
【図35】図35は、本発明の第十九の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムの信号タイミングダイアグラムを示している。
【発明を実施するための形態】
【0011】
図1及び図2は、本発明の一つの実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムの模式図を示している。セキュリティディスプレイシステム1は、セキュリティディスプレイ11とセキュリティ眼鏡12を有している。例えば、セキュリティ眼鏡12は、2次元(2D)セキュリティ又は3次元(3D)セキュリティ用セキュリティ眼鏡である。セキュリティディスプレイ11は、セキュリティディスプレイ11とセキュリティ眼鏡12の間の有線または無線のデータ通信手段を介して、セキュリティ眼鏡12に対して同期パケットを出力する。対照的に、セキュリティ眼鏡12が無いと、ユーザーはノーマル画像を観察することができず、セキュリティディスプレイ11によって表示されるノイズ画像しか認識することができなくなる。従って、他人による、セキュリティディスプレイ11によって表示される画像情報の望まれざる覗き見は、効果的に防止される。
【0012】
例えば、図1には一つのセキュリティ眼鏡が示されているが、セキュリティディスプレイシステム11は、一つのセキュリティ眼鏡のみを備えることに限定されるものではないということに留意すべきである。つまり、セキュリティディスプレイシステム11は、複数のセキュリティ眼鏡に同時に適用することができる。例えば、セキュリティディスプレイシステム11は、さらに一つのセキュリティ眼鏡13を含む。従って、セキュリティ眼鏡12をかけたユーザーはセキュリティディスプレイ11によって表示されたノーマル画像を観察することができるし、セキュリティ眼鏡13をかけたユーザーはセキュリティディスプレイ11によって表示された別のノーマル画像を観察することができる。セキュリティ眼鏡12または他のセキュリティ眼鏡が無ければ、ユーザーは、いかなるノーマル画像も観察することはできず、セキュリティディスプレイ11によって表示されたノイズ画像が認識できるだけである。
【0013】
図3は、第一のタイプのノイズ画像の模式図を示しており、図4は、第二のタイプのノイズ画像の模式図を示している。ノイズ画像は、種々のアプローチにより実現することができ、図3及び図4に図示された例に限定されないということに留意すべきである。さらに、ノイズ画像のパターンもまた、現実の要求によって望むように調整され得る。例えば、ノイズ画像は、数種類の異なった色彩であり、3から30ピクセルまでの範囲の長さを有する、多角形のカラーブロックを有する。例えば、図3におけるノイズ画像は、白の四角形ブロック21と、赤の四角形ブロック22と、緑の四角形ブロック23と、青の四角形ブロック24と、シアンの四角形ブロック25と、マゼンダの四角形ブロック26と、黄色の四角形ブロック27とを有し、それら全ての長さは3から30ピクセルまでの間である。
【0014】
図4におけるノイズ画像は、白の六角形ブロック41と、赤の六角形ブロック42と、緑の六角形ブロック43と、青の六角形ブロック44と、シアンの六角形ブロック45と、マゼンダの六角形ブロック46と、黄色の六角形ブロック47とを有し、それら全ての長さは3から30ピクセルまでの間である。
【0015】
図5は、セキュリティディスプレイの模式図を示している。図6は、セキュリティディスプレイに係る方法のフローチャートを示している。セキュリティディスプレイ11は、ノイズ画像発生器111と、同期パケット発生器112と、ディスプレイ装置113と、非対称画像発生器114とを有している。ノイズ画像発生器111と同期パケット発生器112と非対称画像発生器114は、例えば、タイミングコントローラー又はマイクロコントローラーにより実現される。上述のセキュリティディスプレイシステム1に適用できる、セキュリティディスプレイに係る方法は、以下のステップを有している。ステップ31においては、ノイズ画像発生器11は、ノーマル画像信号S1からSnに応じてノイズ画像信号N1からNnまでを生成する。ステップ32においては、ノーマル画像信号S1からSnとノイズ画像信号N1からNnまでに従って、非対称画像発生器114は、セキュリティ眼鏡12に対して同期パケットPを出力するために、同期パケット発生器112をコントロールする。より詳細には、非対称画像発生器114は、ノーマル画像信号S1からSnとノイズ画像信号N1からNnに応じて、アドレスコードAdd(n)とモードコードModを生成する。そして、同期パケット発生器112は、アドレスコードAdd(n)とモードコードModに応じて、同期パケットPを生成する。
【0016】
ステップ33においては、ディスプレイ装置113は、眼鏡開期間においてはノーマル画像信号S1からSnに応じてノーマル画像を表示し、眼鏡閉期間においてはノイズ画像信号N1からNnに応じてノイズ画像を表示する。非対称画像発生器114は、眼鏡開期間においてノーマル画像を表示しているときには第一の輝度インテグラルに対応するようにディスプレイ装置113をコントロールし、眼鏡閉期間においてノイズ画像を表示しているときには第二の輝度インテグラルに対応するようにディスプレイ装置113をコントロールする。第二の輝度インテグラルは、第一の輝度インテグラルの値より大きい。おそらくは、第二の輝度インテグラルの値は、第一の輝度インテグラルの値の4倍である。
【0017】
さらに、ディスプレイ装置113は、パネル1131とバックライトモジュール1132を有している。バックライトモジュール1132は、パネル1131に対してバックライトを提供する。非対称画像発生器114は、第二の輝度インテグラルの値が第一の輝度インテグラルの値より大きくなるように、パネル1131又はバックライトモジュール1132をコントロールする。第二の輝度インテグラルの値を第一の輝度インテグラルの値より大きくするためには、種々のアプローチがある。例えば、非対称画像発生器114は、ノイズ画像の表示期間をコントロールしてノーマル画像の表示時間よりも長くする。代替的には、非対称画像発生器114は、ノイズ画像の表示頻度をコントロールしてノーマル画像の表示頻度より高くする。加えて、非対称画像発生器114は、ノイズ画像のバックライト輝度をコントロールしてノーマル画像のバックライト輝度より大きくする。代替的には、ピクセル構造に4番目の色彩のサブピクセル(sub−pixel)を追加するよう設計することにより、ノイズ画像が表示されるときにノイズ画像の画像輝度が増加する。さらに、非対称画像発生器114はまた、パーティションにおいてバックライトモジュール1132をコントロールし、異なったバックライト領域においては異なったバックライト輝度を生成している。
【0018】
以下の記述は、図5、30及び31に関するものである。図30は、2Dモード及び3Dモードにおけるセキュリティディスプレイ11のマッピングテーブルを示している。セキュリティディスプレイ11は、2Dモード、3Dモード、2Dセキュリティモード、3Dセキュリティモード、の中で選択的に動作可能である。非対称画像発生器114により出力されたモードコードModは、セキュリティディスプレイ11が、2Dモード、3Dモード、2Dセキュリティモード、3Dセキュリティモード、のどのモードで動作しているかを示す。非対称画像発生器114により出力されたアドレスコードAdd(n)は、ノーマル画像信号S1からSnに対応している。ノーマル画像信号S1からSnが非対称画像発生器114に連続的に入力されたときには、非対称画像発生器114は1からnまでのアドレスコードAdd(n)を連続的に出力する。ノーマル画像信号S1からSnに応じて、非対称画像発生器114はノーマル画像F(S1)からF(Sn)を連続的に表示する。非対称画像発生器114が、ノーマル画像信号S1からSnに応じてノーマル画像F(S1)からF(Sn)を表示するときには、非対称画像発生器114は、0のアドレスコードAdd(n)を出力する。
【0019】
アドレスコードAdd(n)に応じて、非対称画像発生器114はアドレスコードAddを出力する。アドレスコードは、同期パケット発生器112が伝えたい相手のセキュリティ眼鏡のアドレスを示している。2Dモード又は2Dセキュリティモードでセキュリティ眼鏡が動作しているときは、アドレスコードAddとアドレスコードAdd(n)は同一である。3Dモード又は3Dセキュリティモードでセキュリティ眼鏡が動作しているときは、アドレスコードAddはアドレスコードAdd(n)の半分である。ノーマル画像F(S1)からF(Sn)は、それぞれ左画像と右画像を含んでいるからである。コマンドコードCmdは、対応するセキュリティ眼鏡12の開閉をコントロールする。
【0020】
ノーマル画像F(S1)からF(Sn)は、異なるユーザーによって、それぞれ観察でき得ることに留意すべきである。セキュリティ眼鏡は、アドレスコードAddに応じて専用パケットを受け取り、同様にコマンドコードCmdに応じてレンズの開閉をコントロールする。このように、それぞれのユーザーは一つのセキュリティディスプレイ上で、異なるノーマル画像を観察することができる。
【0021】
図7は、セキュリティ眼鏡の模式図を示している。図8は、同期パケットの同期コード(synchronous code)、アドレスコード(address code)、モードコード(mode code)、そしてコマンドコード(command code)をリストしたテーブルを示している。セキュリティ眼鏡12は、レシーバー121と、レジスター122と、デコーダー123と、マイクロコントローラー124と、モードディスプレイ機器125と、アドレス表示機器126と、ドライブ回路127と、レンズ一式128とを、含んでいる。同期パケットPは、同期コードSyncと、アドレスコードAddと、モードコードModと、コマンドコードCmdとを、含んでいる。
【0022】
モードコードModの0x00は、セキュリティ眼鏡が3Dモードにいることを示している。モードコードModの0x01は、セキュリティ眼鏡が3Dセキュリティモードにいることを示している。モードコードModの0x10は、セキュリティ眼鏡が2Dモードにいることを示している。モードコードModの0x11は、セキュリティ眼鏡が2Dセキュリティモードにいることを示している。
【0023】
コマンドコードCmdの0x00は、右側レンズ1281と左側レンズ1282の両方が閉(shut)であることを示している。コマンドコードCmdの0x11は、右側レンズ1281と左側レンズ1282の両方が開(open)であることを示している。コマンドコードCmdの0x01は、左側レンズ1282が閉で右側レンズ1281が開であることを示している。コマンドコードCmdの0x10は、左側レンズ1282が開で右側レンズ1281が閉であることを示している。
【0024】
レジスター122は、既定のアドレスを保管する。例えば、既定の眼鏡アドレスと既定のブロードキャストアドレスである。アドレスコードAddがセキュリティ眼鏡12の既定の眼鏡アドレスと一致するときは、セキュリティディスプレイ11によって表示されたノーマル画像が、セキュリティ眼鏡12を通して観察され得ることを意味している。対照的に、セキュリティディスプレイ11によって表示されたノーマル画像は、アドレスコードAddと異なる既定の眼鏡アドレスを持った他のセキュリティ眼鏡12を通しては観察することができない。アドレスコードAddがセキュリティ眼鏡12の既定のブロードキャスアドレスと一致するときは、セキュリティディスプレイ11によって表示されたノーマル画像はセキュリティ眼鏡12を通して観察し得ること、一方、セキュリティディスプレイ11によって表示されたノーマル画像が、同じ既定のブロードキャスアドレスを有する他のセキュリティ眼鏡を通しても観察し得ることを意味している。説明目的のために以下の記述においては、0x00と0x01が、それぞれセキュリティ眼鏡12の既定のブロードキャストアドレス及び既定の眼鏡アドレスの例として捉えられている。
【0025】
例えば、レシーバー121は、同期パケットPを受け取るための有線または無線の受信器である。ディテクター123は、アドレスコードAddが既定のブロードキャストアドレス0x00または既定の眼鏡アドレス0x01と同一であるかどうかを決定する。アドレスコードAddが既定の眼鏡アドレス0x01と同一であるとき、ディテクター123は、マイクロコントローラー124に対してコマンドコードに応じたコマンド信号を出力し、ディスプレイ機器125に対してモードコードに応じたモード信号を出力する。さらに、ディテクター123は、アドレス表示機器126においてアドレスを表示するために、マイクロコントローラー124に対してアドレスコード124に応じたアドレス信号を出力する。マイクロコントローラー124は、コマンド信号に応じてドライブ回路127をコントロールする。さらに、ドライブ回路127は、右側レンズドライバー1271と、左側レンズドライバー1272と、右側レンズ1281と左側レンズ1282を有するレンズ一式128とを、含んでいる。右側レンズドライバー1271と左側レンズドライバー1272は、それぞれ右側レンズ1281と左側レンズ1282を駆動する。マイクロコントローラー124は、コマンド信号に応じて右側レンズドライバー1271と左側レンズドライバー1272をコントロールして、右側レンズ1281と左側レンズ1282を同様に開閉する。
【0026】
図9は、2Dセキュリティモードにおけるセキュリティ眼鏡の模式図である。セキュリティ眼鏡13とセキュリティ眼鏡12の主な相違点は、セキュリティ眼鏡13の既定の眼鏡アドレスは0x02である一方、セキュリティ眼鏡12の既定の眼鏡アドレスは0x01であることである。同期パケットPの、同期コードSync、アドレスコードAdd、モードコードMod、そしてコマンドコードCmdは、それぞれ0x55、0x01、0x11、そして0x11である。アドレスコードAddと既定の眼鏡アドレスが共に0x01であるときは、同期パケットPがセキュリティ眼鏡12のためのものであることを意味する。モードコードModの0x11は、2Dセキュリティモードを示し、コマンドコードCmdの0x11は、右側レンズ1281と左側レンズ1282の両方が開であることを示している。マイコロコントロラー124は、コマンドコードCmdに応じて右側レンズ1281と左側レンズ1282のそれぞれを駆動するように、右側レンズドライバー1271と左側レンズドライバー1272をコントロールする。
【0027】
一方、セキュリティ眼鏡13の既定の眼鏡アドレスが0x02であり、アドレスコードAddが0x01であるときは、同期パケットPはセキュリティ眼鏡13専用のものではないことを意味する。同期パケットPがセキュリティ眼鏡13専用のものではないので、デコーダー123は0x00を出力し、マイコロコントロラー124に対して、右側レンズ1281と左側レンズ1282のそれぞれを閉じるように、右側レンズドライバー1271と左側レンズドライバー1272をコントロールするように促す。そのため、ユーザーは、既定の眼鏡アドレスと既定のブロードキャストアドレスがアドレスコードAddと同一であるときにしか、セキュリティ眼鏡を通してノーマル画像を観察することが許されない。そうして、表示されたデータのセキュリティが増加する。
【0028】
図10は、3Dセキュリティモードにおけるセキュリティ眼鏡の模式図である。図10と図9の主な相違点は、図10における同期パケットPの、同期コードSync、アドレスコードAdd、モードコードMod、そしてコマンドコードCmdが、それぞれ0x55、0x01、0x01、そして0x01となっていることである。モードコードの0x01は3Dセキュリティモードを示しており、コマンドコードCmdの0x01は右側レンズ1281が開で左側レンズ1282が閉であることを示している。
【0029】
アドレスコードAddと既定の眼鏡アドレスが共に0x01であるときは、同期パケットPがセキュリティ眼鏡12専用のものであることを示している。デコーダー123はコマンドコードCmdに応じてマイコロコントロラー124に対してコマンド信号を出力する。マイコロコントロラー124は、コマンド信号に応じて右側レンズ1281を開けるように右側レンズドライバー1271をコントロールし、コマンド信号に応じて左側レンズ1282を閉じるように左側レンズドライバー1272コントロールする。
【0030】
一方、セキュリティ眼鏡13の既定の眼鏡アドレスが0x02であり、アドレスコードAddが0x01であるときは、同期パケットPはセキュリティ眼鏡13専用のものではないことを意味する。同期パケットPがセキュリティ眼鏡13専用のものではないので、デコーダー123は0x00を出力し、マイコロコントロラー124に対して、右側レンズ1281と左側レンズ1282のそれぞれを閉じるように、右側レンズドライバー1271と左側レンズドライバー1272をコントロールするように促す。そのため、ユーザーは、既定の眼鏡アドレスと既定のブロードキャストアドレスがアドレスコードAddと同一であるときにしか、セキュリティ眼鏡を通してノーマル画像を観察することが許されない。そうして、表示されたデータのセキュリティが増加する。
【0031】
図11は、3Dブロードキャストモードにおけるセキュリティ眼鏡の模式図である。図11と図10の主な相違点は、図11における同期パケットPの、同期コードSync、アドレスコードAdd、モードコードMod、そしてコマンドコードCmdが、それぞれ0x55、0x00、0x00、そして0x01となっていることである。モードコードの0x00は3Dブロードキャストモードを示しており、コマンドコードCmdの0x01は右側レンズ1281が開で左側レンズ1282が閉であることを示している。
【0032】
アドレスコードAddと既定の眼鏡アドレスが共に0x01であるときは、同期パケットPがセキュリティ眼鏡12専用のものであることを示している。デコーダー123はコマンドコードCmdに応じてマイコロコントロラー124に対してコマンド信号を出力する。セキュリティ眼鏡12のマイコロコントロラー124は、コマンド信号に応じて右側レンズ1281を開けるように右側レンズドライバー1271をコントロールし、コマンド信号に応じて左側レンズ1282を閉じるように左側レンズドライバー1272コントロールする。
【0033】
同様に、アドレスコードAddと既定の眼鏡アドレスが共に0x00であるときは、同期パケットPは、またセキュリティ眼鏡13専用のものであることを示している。セキュリティ眼鏡13のデコーダー123はコマンドコードCmdに応じてマイコロコントロラー124に対してコマンド信号を出力する。セキュリティ眼鏡13のマイコロコントロラー124は、コマンド信号に応じて右側レンズ1281を開けるように右側レンズドライバー1271をコントロールし、コマンド信号に応じて左側レンズ1282を閉じるように左側レンズドライバー1272コントロールする。このように、セキュリティ眼鏡12およびセキュリティ眼鏡13をかけたユーザー達は、共にセキュリティディスプレイ上に表示されたノーマル画像を観察することができる。
<第一の実施例>
【0034】
以下の記載は、図5および図12に関するものである。図12は、本発明の第一の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムのシグナルタイミングダイアグラムを示している。第一の実施例においては、ノーマル画像の表示周波数F(S)(display frequency)とノイズ画像の表示周波数F(N)は同一である。非対称画像発生器114は、ノイズ画像の表示期間(display period)をノーマル画像の表示期間よりも大きくなるようにコントロールする。第二の輝度インテグラルが第一の輝度インテグラルよりも大きくなるようにするためである。ノーマル画像の表示期間よりもノイズ画像の表示期間を大きくするために、非対称画像発生器114は、眼鏡閉期間Toffにおけるバックライトモジュール1132のノイズ照明インターバルtb(noise lighting interval)を、眼鏡開期間Tonにおけるバックライトモジュール1132のノーマル照明インターバルta(normal lighting interval)よりも大きくなるようにコントロールする。図12においては、眼鏡開期間Tonはノーマル照明インターバルtaを含んでおり、眼鏡閉期間Toffはノイズ照明インターバルtbを含んでいる。非対称画像発生器114は、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノイズ照明インターバルtbがノーマル照明インターバルtaよりも大きくなるように、ノーマル照明インターバルtaとノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL1を管理する。
【0035】
図12においては、第一の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルtaの積に等しい、そして、第二の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtbの積に等しい。ノイズ照明インターバルtbがノーマル照明インターバルtaよりも大きいために、第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
<第二の実施例>
【0036】
以下の記載は、図5および図13に関するものである。図13は、本発明の第二の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムのシグナルタイミングダイアグラムを示している。第一の実施例と第二の実施例との主な相違点は、第二の実施例における眼鏡開期間Tonが複数のノーマル照明インターバルtaを含むことである。第二の実施例においては、ノーマル画像の表示周波数F(S)はノイズ画像の表示周波数F(N)より大きい。非対称画像発生器114は、ノイズ画像の表示期間をノーマル画像の表示期間よりも大きくなるようにコントロールする。第二の輝度インテグラルが第一の輝度インテグラルよりも大きくなるようにするためである。ノーマル画像の表示期間よりもノイズ画像の表示期間を大きくするために、非対称画像発生器114は、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノイズ照明インターバルtbが全てのノーマル照明インターバルtaの合計よりも大きくなるように、ノーマル照明インターバルtaとノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL1を調整する。
【0037】
図13においては、第一の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1と全てのノーマル照明インターバルtaの積に等しい、そして、第二の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtbの積に等しい。ノイズ照明インターバルtbが全てのノーマル照明インターバルtaの合計よりも大きいために、第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
<第三の実施例>
【0038】
以下の記載は、図5および図14に関するものである。図14は、本発明の第三の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムのシグナルタイミングダイアグラムを示している。第一の実施例と第三の実施例との主な相違点は、第三の実施例における眼鏡閉期間Toffが複数のノイズ照明インターバルtbを含むことである。第三の実施例においては、ノーマル画像の表示周波数F(S)はノイズ画像の表示周波数F(N)より小さい。非対称画像発生器114は、ノイズ画像の表示期間をノーマル画像の表示期間よりも大きくなるようにコントロールする。第二の輝度インテグラルが第一の輝度インテグラルよりも大きくなるようにするためである。ノーマル画像の表示期間よりもノイズ画像の表示期間を大きくするために、非対称画像発生器114は、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノイズ照明インターバルtbの合計がノーマル照明インターバルtaよりも大きくなるように、ノーマル照明インターバルtaとノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL1を調整する。
【0039】
図14においては、第一の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルtaの積に等しい、そして、第二の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1と全てのノイズ照明インターバルtbの積に等しい。ノイズ照明インターバルtbの合計がノーマル照明インターバルtaよりも大きいために、第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
<第四の実施例>
【0040】
以下の記載は、図5および図15に関するものである。図15は、本発明の第四の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムのシグナルタイミングダイアグラムを示している。第四の実施例と第一の実施例との主な相違点は、非対称画像発生器114が、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノーマル照明インターバルtaにおけるバックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL2を調整することである。第四の実施例においては、ノーマル画像の表示周波数F(S)はノイズ画像の表示周波数F(N)と同じである。非対称画像発生器114は、ノイズ画像のバックライト輝度BL2をノーマル画像のバックライト輝度BL1よりも大きくなるようにコントロールする。第二の輝度インテグラルが第一の輝度インテグラルよりも大きくなるようにするためである。ノーマル画像のバックライト輝度BL1よりもノイズ画像のバックライト輝度BL2を大きくするために、非対称画像発生器114は、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノーマル照明インターバルtaにおけるバックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL2を調整する。
【0041】
図15においては、第一の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルtaの積に等しい、そして、第二の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL2とノイズ照明インターバルtbの積に等しい。バックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルtaの積が、バックライト輝度BL2とノイズ照明インターバルtbの積よりも小さいために、第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
<第五の実施例>
【0042】
以下の記載は、図5および図16に関するものである。図16は、本発明の第五の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムのシグナルタイミングダイアグラムを示している。第五の実施例と第二の実施例との主な相違点は、非対称画像発生器114が、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノーマル照明インターバルtaにおけるバックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL2を調整することである。第五の実施例においては、ノーマル画像の表示周波数F(S)はノイズ画像の表示周波数F(N)より大きい。非対称画像発生器114は、ノイズ画像のバックライト輝度BL2をノーマル画像のバックライト輝度BL1よりも大きくなるようにコントロールする。第二の輝度インテグラルが第一の輝度インテグラルよりも大きくなるようにするためである。ノーマル画像のバックライト輝度BL1よりもノイズ画像のバックライト輝度BL2を大きくするために、非対称画像発生器114は、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノーマル照明インターバルtaにおけるバックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL2を調整する。
【0043】
図16においては、第一の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1と全てのノーマル照明インターバルtaの積に等しい、そして、第二の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL2とノイズ照明インターバルtbの積に等しい。バックライト輝度BL2とノイズ照明インターバルtbの積が、バックライト輝度BL1と全てのノーマル照明インターバルtaの積よりも大きいために、第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
<第六の実施例>
【0044】
以下の記載は、図5および図17に関するものである。図17は、本発明の第六の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムのシグナルタイミングダイアグラムを示している。第六の実施例と第三の実施例との主な相違点は、非対称画像発生器114が、バックライトモジュール1132をコントロールして、バックライト輝度BL2がバックライト輝度BL1よりも小さいように、ノーマル照明インターバルtaにおけるバックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL2を調整することである。第六の実施例においては、ノイズ画像のバックライト輝度BL2はノーマル画像のバックライト輝度BL1より小さいにもかかわらず、非対称画像発生器114は、ノイズ画像の表示周波数F(N)をノーマル画像の表示周波数F(S)より大きくなるようにコントロールする。第二の輝度インテグラルが第一の輝度インテグラルよりも大きくなるようにするためである。ノーマル画像のバックライト輝度BL1よりもノイズ画像のバックライト輝度BL2を大きくするために、非対称画像発生器114は、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノーマル照明インターバルtaにおけるバックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL2を調整する。
【0045】
図17においては、第一の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルtaの積に等しい、そして、第二の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL2と全てのノイズ照明インターバルtbの積に等しい。バックライト輝度BL2と全てのノイズ照明インターバルtbの積が、バックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルtaの積よりも大きいために、第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
<第七の実施例>
【0046】
以下の記載は、図5および図18に関するものである。図18は、本発明の第七の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムのシグナルタイミングダイアグラムを示している。第七の実施例と第四の実施例との主な相違点は、非対称画像発生器114が、さらに、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノイズ照明インターバルtcにおけるバックライト輝度BL3を調整することである。バックライト輝度BL2はバックライト輝度BL1よりも大きく、バックライト輝度BL1はバックライト輝度BL3よりも大きい。第七の実施例においては、ノーマル画像の表示周波数F(S)はノイズ画像の表示周波数F(N)に等しい;すなわち、眼鏡開期間Tonはノーマル照明インターバルtaを含み、眼鏡閉期間Toffはノイズ照明インターバルtbとノイズ照明インターバルtcを含む。非対称画像発生器114は、ノイズ照明インターバルtbにおけるノイズ画像のバックライト輝度BL2をノーマル画像のバックライト輝度BL1より大きくなるようにコントロールし、ノイズ照明インターバルtcにおけるノイズ画像のバックライト輝度BL3をノーマル画像のバックライト輝度BL1より小さくなるようにコントロールする。第二の輝度インテグラルが第一の輝度インテグラルよりも大きくなるようにするためである。ノーマル画像のバックライト輝度BL1よりもノイズ画像のバックライト輝度BL2を大きくするために、非対称画像発生器114は、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノーマル照明インターバルtaにおけるバックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL2とノイズ照明インターバルtcにおけるバックライト輝度BL3を調整する。バックライト輝度BL2はバックライト輝度BL1よりも大きく、バックライト輝度BL1はバックライト輝度BL3より大きい。
【0047】
図18においては、第一の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルtaの積に等しい、第二の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL2とノイズ照明インターバルtbの積とバックライト輝度BL3とノイズ照明インターバルtcの積との合計に等しい。バックライト輝度BL2とノイズ照明インターバルtbの積とバックライト輝度BL3とノイズ照明インターバルtcの積との合計が、バックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルtaの積よりも大きいために、第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
<第八の実施例>
【0048】
以下の記載は、図5および図19に関するものである。図19は、本発明の第八の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムのシグナルタイミングダイアグラムを示している。第八の実施例と第四の実施例との主な相違点は、非対称画像発生器114が、さらに、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノイズ照明インターバルtcにおけるバックライト輝度BL1を調整し、バックライト輝度BL2はバックライト輝度BL1よりも大きい、ことである。第八の実施例においては、ノーマル画像の表示周波数F(S)はノイズ画像の表示周波数F(N)よりも大きい;すなわち、眼鏡開期間Tonはノーマル照明インターバルtaを含み、眼鏡閉期間Toffはノイズ照明インターバルtbとノイズ照明インターバルtcを含む。非対称画像発生器114は、ノイズ照明インターバルtbにおけるノイズ画像のバックライト輝度BL2をノーマル照明インターバルtaにおけるノーマル画像のバックライト輝度BL1より大きくなるようにコントロールする。第二の輝度インテグラルが第一の輝度インテグラルよりも大きくなるようにするためである。ノーマル画像F(S)の第一の輝度インテグラルよりもノイズ画像F(N)の第二の輝度インテグラルを大きくするために、非対称画像発生器114は、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノーマル照明インターバルtaにおけるバックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL2とノイズ照明インターバルtcにおけるバックライト輝度BL3を調整する。バックライト輝度BL2はバックライト輝度BL1よりも大きい。
【0049】
図19においては、第一の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1と全てのノーマル照明インターバルtaの積に等しい、そして、第二の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL2とノイズ照明インターバルtbの積にバックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtcの積にの合計に等しい。バックライト輝度BL2とノイズ照明インターバルtbの積にバックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtcの積にの合計が、バックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルtaの積よりも大きいために、第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
<第九の実施例>
【0050】
以下の記載は、図5および図20に関するものである。図20は、本発明の第九の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムのシグナルタイミングダイアグラムを示している。第九の実施例と第六の実施例との主な相違点は、非対称画像発生器114が、さらに、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノイズ照明インターバルtcにおけるバックライト輝度BL3を調整することである。バックライト輝度BL2はバックライト輝度BL1よりも大きく、バックライト輝度BL1はバックライト輝度BL3よりも大きい。第九の実施例においては、ノーマル画像の表示周波数F(S)はノイズ画像の表示周波数F(N)よりも小さい;すなわち、眼鏡開期間Tonはノーマル照明インターバルtaを含み、眼鏡閉期間Toffはノイズ照明インターバルtbとノイズ照明インターバルtcを含む。非対称画像発生器114は、ノイズ照明インターバルtbにおけるノイズ画像のバックライト輝度BL2をノーマル画像のバックライト輝度BL1より大きくなるようにコントロールし、ノイズ照明インターバルtcにおけるノイズ画像のバックライト輝度BL3をノーマル画像のバックライト輝度BL1より小さくなるようにコントロールする。第二の輝度インテグラルが第一の輝度インテグラルよりも大きくなるようにするためである。ノーマル画像F(S)の第一の輝度インテグラルよりもノイズ画像F(N)の第二の輝度インテグラルを大きくするために、非対称画像発生器114は、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノーマル照明インターバルtaにおけるバックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL2とノイズ照明インターバルtcにおけるバックライト輝度BL3を調整する。バックライト輝度BL2はバックライト輝度BL1よりも大きく、バックライト輝度BL1はバックライト輝度BL3よりも大きい。
【0051】
図20においては、第一の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1と全てのノーマル照明インターバルtaの積に等しい、そして、第二の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL2と全てのノイズ照明インターバルtbの積とバックライト輝度BL3と全てのノイズ照明インターバルtcの積との合計に等しい。バックライト輝度BL2と全てのノイズ照明インターバルtbの積とバックライト輝度BL3と全てのノイズ照明インターバルtcの積との合計が、バックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルtaの積よりも大きいために、第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
<第十の実施例>
【0052】
以下の記載は、図5および図21に関するものである。図21は、本発明の第十の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムのシグナルタイミングダイアグラムを示している。第十の実施例と第六の実施例との主な相違点は、ノイズ画像F(N)がサブノイズ画像F(n1)からF(nN)を含んでおり、バックライト輝度BL2がバックライト輝度BL1よりも大きいことである。ノイズ照明インターバルtbは、サブノイズ画像F(n1)からF(nN)の中にそれぞれ存在する。非対称画像発生器114は、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノーマル照明インターバルtaにおけるバックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL2を調整する。
【0053】
図21においては、第一の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1と全てのノーマル照明インターバルtaの積に等しい、そして、第二の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL2と全てのノイズ照明インターバルtbの積に等しい。バックライト輝度BL2と全てのノイズ照明インターバルtbの積が、バックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルtaの積よりも大きいために、第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
<第十一の実施例>
【0054】
以下の記載は、図5および図22に関するものである。図22は、本発明の第十一の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムのシグナルタイミングダイアグラムを示している。第十一の実施例と第六の実施例との主な相違点は、ノイズ画像F(N)がサブノイズ画像F(n1)からF(nN)を含んでおり、バックライト輝度BL2がバックライト輝度BL1と等しいことである。ノイズ照明インターバルtbは、サブノイズ画像F(n1)からF(nN)の中にそれぞれ存在する。非対称画像発生器114は、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノーマル照明インターバルtaにおけるバックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL2を調整する。
【0055】
図22においては、第一の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルtaの積に等しい、そして、第二の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL2と全てのノイズ照明インターバルtbの積に等しい。バックライト輝度BL2と全てのノイズ照明インターバルtbの積が、バックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルtaの積よりも大きいために、第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
<第十二の実施例>
【0056】
以下の記載は、図5および図23に関するものである。図23は、本発明の第十二の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムのシグナルタイミングダイアグラムを示している。第十二の実施例と第九の実施例との主な相違点は、ノイズ画像F(N)がサブノイズ画像F(n1)からF(nN)を含んでいることである。サブノイズ画像F(n1)からF(nN)は、それぞれに、ノイズ照明インターバルtbとノイズ照明インターバルtcを含んでいる。非対称画像発生器114は、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノーマル照明インターバルtaにおけるバックライト輝度BL1、ノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL2、そしてノイズ照明インターバルtcにおけるバックライト輝度BL3を調整する。バックライト輝度BL2はバックライト輝度BL1より大きく、バックライト輝度BL1はバックライト輝度BL3より大きい。
【0057】
図23においては、第一の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1と全てのノーマル照明インターバルtaの積に等しい、そして第二の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL2と全てのノイズ照明インターバルtbの積とバックライト輝度BL3と全てのノイズ照明インターバルtcの積との合計に等しい。バックライト輝度BL2と全てのノイズ照明インターバルtbの積とバックライト輝度BL3と全てのノイズ照明インターバルtcの積との合計が、バックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルtaの積よりも大きいために、第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
<第十三の実施例>
【0058】
以下の記載は、図5および図24に関するものである。図24は、本発明の第十三の実施例に従って、ノーマル画像、ノイズ画像、そしてバックライトモジュールの模式図を示している。非対称画像発生器114は、異なったバックライト領域においては異なったバックライト輝度を生成するように、バックライトモジュール1132を部分的にコントロールすることができる。第十三の実施例と第四の実施例との主な相違点は、バックライトモジュール1132がバックライト領域1132aとバックライト領域1132bを含んでおり、ノーマル画像F(S)がコレクト(correct)画像領域F(Sa)とセキュリティ画像領域F(Sb)を含むことである。コレクト画像領域F(Sa)とセキュリティ画像領域F(Sb)は、それぞれ、バックライト領域1132aとバックライト領域1132bに対応している。ノーマル画像F(S)を表示しているときは、非対称画像発生器114は、バックライト領域1132aとバックライト領域1132bをコントロールしてバックライト輝度BL1を調整する。ノイズ画像F(N)を表示しているときは、非対称画像発生器114は、バックライト領域1132aをコントロールしてバックライト輝度BL1を調整し、バックライト領域1132bをコントロールしてバックライト輝度BL2を調整する。バックライト輝度BL2はバックライト輝度BL1より大きい。
<第十四の実施例>
【0059】
以下の記載は、図5および図25に関するものである。図25は、本発明の第十四の実施例に従って、ノーマル画像、ノイズ画像、そしてバックライトモジュールの模式図を示している。第十四の実施例と第四の実施例との主な相違点は、バックライトモジュール1132がバックライト領域1132cとバックライト領域1132dを含んでおり、ノーマル画像F(S)がコレクト画像領域F(Sa)とセキュリティ画像領域F(Sb)を含むことである。コレクト画像領域F(Sa)とセキュリティ画像領域F(Sb)は、それぞれ、バックライト領域1132cとバックライト領域1132dに対応している。ノーマル画像F(S)を表示しているときは、非対称画像発生器114は、バックライト領域1132cとバックライト領域1132dをコントロールしてバックライト輝度BL1を調整する。ノイズ画像F(N)を表示しているときは、非対称画像発生器114は、バックライト領域1132cをコントロールしてバックライト輝度BL1を調整し、バックライト領域1132dをコントロールしてバックライト輝度BL2を調整する。バックライト輝度BL2はバックライト輝度BL1より大きい。
<第十五の実施例>
【0060】
以下の記載は、図5および図26に関するものである。図26は、本発明の第十五の実施例に従って、ピクセル構造(pixel structure)の模式図を示している。第一の輝度インテグラルを第二の輝度インテグラルよりも大きくするための前述のアプローチとは別に、第四色のサブピクセル(forth−color sub−pixel)が付加されたピクセル構造を通じて、ノイズ画像の輝度は増加され得るし、ノーマル画像の輝度は減少され得る。例えば、パネル1131は複数のピクセルを有している。図26において、ピクセル1311aが一つの例として捉えられる。ピクセル1311aは、第一色のサブピクセル1311R、第二色のサブピクセル1311G、第三色のサブピクセル1311B、そして第四色のサブピクセルWを含んでいる。第四色のサブピクセルWは、第一色のサブピクセル1311R、第二色のサブピクセル1311G、そして第三色のサブピクセル1311Bに隣接している。
【0061】
例えば、第一色のサブピクセル1311R、第二色のサブピクセル1311G、そして第三色のサブピクセル1311Bは、それぞれ、赤サブピクセル、緑サブピクセル、そして青サブピクセルであり、第四色のサブピクセルWは、白サブピクセルまたは黄サブピクセルである。 第四色のサブピクセルは、パネル1131により表示されたノーマル画像F(S)向けよりも大きな、パネル1131により表示されたノイズ画像F(N)向けの透過力(penetration power)を提供する。例えば、第四色のサブピクセルWは、ノーマル画像F(S)が表示されるときは黒ドット(dot)として表れ、ノイズ画像F(N)が表示されるときは白ドットとして表れる。第四色のサブピクセルWが、ノーマル画像F(S)が表示されるときは黒ドット(dot)として表れ、ノイズ画像F(N)が表示されるときは白ドットとして表れるので、ノイズ画像F(N)の透過力はノーマル画像F(S)の透過力より大きく、そして第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
<第十六の実施例>
【0062】
以下の記載は、図5および図27に関するものである。図27は、本発明の第十六の実施例に従って、ピクセル構造の模式図を示している。パネル1131は複数のピクセルを有している。図27において、ピクセル1311bが一つの例として捉えられる。ピクセル1311bは、第一色のサブピクセル1311R、第二色のサブピクセル1311G、第三色のサブピクセル1311B、そして第四色のサブピクセルWを含んでいる。第四色のサブピクセルWは、第一色のサブピクセル1311R、第二色のサブピクセル1311G、そして第三色のサブピクセル1311Bに隣接している。
【0063】
例えば、第一色のサブピクセル1311R、第二色のサブピクセル1311G、そして第三色のサブピクセル1311Bは、それぞれ、赤サブピクセル、緑サブピクセル、そして青サブピクセルであり、第四色のサブピクセルWは、白サブピクセルまたは黄サブピクセルである。 第四色のサブピクセルは、パネル1131により表示されたノーマル画像F(S)向けよりも大きな、パネル1131により表示されたノイズ画像F(N)向けの透過力を提供する。例えば、第四色のサブピクセルWは、ノーマル画像F(S)が表示されるときは黒ドットとして表れ、ノイズ画像F(N)が表示されるときは白ドットとして表れる。第四色のサブピクセルWが、ノーマル画像F(S)が表示されるときは黒ドット(dot)として表れ、ノイズ画像F(N)が表示されるときは白ドットとして表れるので、ノイズ画像F(N)の透過力はノーマル画像F(S)の透過力より大きく、そして第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
【0064】
第一色のサブピクセル1311R、第二色のサブピクセル1311G、第三色のサブピクセル1311B、そして第四色のサブピクセルWは、異なった構成に配置され得ることに留意すべきである。図26および図27に関して記載された例は、説明目的のものであり、本発明を限定するものではない。本発明の精神および範囲から逸脱することなく、記載された実施例について種々の変更がなされ得る。
<第十七の実施例>
【0065】
以下の記載は、図5および図28に関するものである。図28は、本発明の第十七の実施例に従って、画像フィルターの模式図を示している。非対称画像発生器114は、さらに、例えば水平フィルターまたは垂直フィルターといった、グリッドフィルター(grid filter)である画像フィルター1141を含んでいる。ノーマル画像信号S1からSnは、画像フィルター1141を通過した後で、フィルターされたノーマル画像を表示するためにパネル1131に対して出力される。それにより、ノーマル画像信号Sはフィルター1141よってフィルターされ、パネル1131により表示されるノーマル画像の全般的な輝度は減少される。第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルを達成するためである。
【0066】
図28および図32に関して、図32は、フィルターによって偶数列のディスプレイライン(display line)を取り除いた後に表示される画像の模式図を示している。例えば、もし画像フィルター1141が垂直フィルターであるなら、図32に示すように、ノーマル画像の偶数列のディスプレイライン320が画像フィルター1141により取り除かれ、奇数列のディスプレイライン310のみをパネル1131に表示する。図32においては、偶数列のディスプレイライン320をフィルターすることが例として説明に使われたが、画像フィルター1141は、ノーマル画像の奇数列のディスプレイライン310を取り除き、偶数列のディスプレイライン320のみをパネル1131に表示し得ることにも留意すべきである。
【0067】
図28および図33に関して、図33は、フィルターによって偶数行のディスプレイラインを取り除いた後に表示される画像の模式図を示している。例えば、もし画像フィルター1141が水平フィルターであるなら、図33に示すように、ノーマル画像の偶数行のディスプレイライン340が画像フィルター1141により取り除かれ、奇数行のディスプレイライン330のみをパネル1131に表示する。図33においては、偶数行のディスプレイライン340をフィルターすることが例として説明に使われたが、画像フィルター1141は、ノーマル画像の奇数行のディスプレイライン330を取り除き、偶数列のディスプレイライン340のみをパネル1131に表示し得ることにも留意すべきである。
<第十八の実施例>
【0068】
以下の記載は、図5および図29に関するものである。図29は、本発明の第十八の実施例に従って、ノイズ画像信号の調整に係る模式図を示している。非対称画像発生器114は、さらに、リファレンス値X(例えば、ある既定の値)に応じてノイズ画像信号を調整し、ノイズ画像を表示するためにパネル1131に対して調整されたノイズ画像信号を出力する。例えば、ノイズ画像信号は、赤入力サブピクセル値Ri、緑入力サブピクセル値Gi、そして青入力サブピクセル値Biを含んでおり、それぞれは、赤出力サブピクセル値Ro、緑出力サブピクセル値Go、そして青出力サブピクセル値Boに対応している。ここで、
【数1】
、である。
図29は、グレイスケール(grayscale)と未調整のノイズ画像の間の相関曲線51と、グレイスケールと調整済のノイズ画像の間の相関曲線52を示している。調整済のノイズ画像は全般的な輝度を増加できることにより、第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
【0069】
図5および図34に関して、図34は、本発明の第十八の実施例に従って、別のノイズ画像信号の調整に係る模式図を示している。図29においては、相関曲線51と52に対しての同じ最大輝度が、本発明を限定するものではなく、一例として捉えられている。それはすなわち、別の実施例においては、異なった最大輝度を有する相関曲線にも適用できるということである。例えば、図34において、相関曲線53の最大輝度はY1であるが、相関曲線54の最大輝度はY2である。図29と図34に示された両方の例においても、相関曲線を調整することを通じて、第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
<第十九の実施例>
【0070】
以下の記載は、図5および図35に関するものである。図35は、本発明の第十九の実施例に従って、セキュリティディスプレイシステムのシグナルタイミングダイアグラムを示している。第十九の実施例と第二の実施例との主な相違点は、第十九の実施例においては、数人のユーザーが対応するノーマル画像をそれぞれに観察することができることである。より詳細には、ノーマル画像F(S1)からF(Sn)が、n人のユーザーによりそれぞれ観察することができる。例として、異なったノーマル画像が異なったユーザーによって観察される。例えば、第一のユーザーはノーマル画像F(S1)を観察することができ、第二のユーザーはノーマル画像F(S2)を観察することができる、そしてn番めのユーザーはノーマル画像F(Sn)を観察することができる。
【0071】
第一のユーザーにとっては、第十九の実施例における眼鏡開期間Tonはノーマル照明インターバルta1を含んでおり、眼鏡閉期間Toffはノーマル照明インターバルta2からtanとノイズ照明インターバルtbを含んでいる。非対称画像発生器114は、ノイズ画像の表示期間をコントロールしてノーマル画像の表示期間よりも長くなるようにする。第二の輝度インテグラルを第一の輝度インテグラルより大きくするためである。ノーマル画像の表示期間よりもノイズ画像の表示期間を大きくするために、非対称画像発生器114は、バックライトモジュール1132をコントロールして、ノーマル照明インターバルtaとノイズ照明インターバルtbにおけるバックライト輝度BL1を調整する。そして、ノーマル照明インターバルta2からtanとノイズ照明インターバルtbの合計は、ノーマル照明インターバルta1より大きくなる。
【0072】
図35においては、第一の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルta1の積に等しい、そして第二の輝度インテグラルは、バックライト輝度BL1とノイズ照明インターバルtbの積とバックライト輝度BL1とノーマル照明インターバルta2からtanの積と
合計に等しい。ノイズ照明インターバルtbとノーマル照明インターバルta2からtanの合計が、ノーマル照明インターバルta1よりも大きいために、第一の輝度インテグラルよりも大きい第二の輝度インテグラルが達成される。
【0073】
本発明は、例として記載され、望ましい実施例に関して記載されてきたが、本発明はこれらに限定されるものではないことが理解されるべきである。反対に、種々の変更や類似の構成および工程を含むことが意図されている。それ故、付け加えられた特許請求の範囲は、全てのこうした変更や類似の構成および工程を包含するように最も広く解釈されるべきである。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ディスプレイであって:
ノーマル画像信号に応じてノイズ画像信号を生成するノイズ画像発生器;
前記ノーマル画像信号と前記ノイズ画像信号に応じて眼鏡に対して同期パケットを出力する同期パケット発生器;
眼鏡開期間において前記ノーマル画像信号に応じてノーマル画像を表示し、眼鏡閉期間において前記ノイズ画像信号に応じてノイズ画像を表示するディスプレイ装置;および
前記眼鏡開期間においてノーマル画像を表示するときには第一の輝度インテグラルに対応し、前記眼鏡閉期間においてノイズ画像を表示するときには第二の輝度インテグラルに対応するよう前記ディスプレイをコントロールし、前記第二の輝度インテグラルは前記第一の輝度インテグラルより大きい、非対称画像発生器、
を有する、
ことを特徴とするディスプレイ。
【請求項2】
前記第二の輝度インテグラルは、前記第一の輝度インテグラルの少なくとも4倍以上である、
請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項3】
前記ノイズ画像は、それぞれの長さが3から30ピクセルである複数の多角形のカラーブロックを含む、
請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項4】
前記ディスプレイ装置はパネルとバックライトモジュールを有し、該バックライトモジュールは前記パネルに対してバックライトを提供し、前記非対称画像発生器は、前記第二の輝度インテグラルが前記第一の輝度インテグラルより大きくなるように、前記バックライトモジュールまたは前記パネルをコントロールする、
請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項5】
前記眼鏡開期間はノーマル照明インターバルを含み、前記眼鏡閉期間はノイズ照明インターバルを含み、前記非対称画像発生器は前記ノーマル照明インターバルと前記ノイズ照明インターバルにおいてバックイライト輝度を調整するように前記バックライトモジュールをコントロールし、かつ、前記ノイズ照明インターバルは前記ノーマル照明インターバルより大きい、
請求項4に記載のディスプレイ。
【請求項6】
前記眼鏡開期間はノーマル照明インターバルを含み、前記眼鏡閉期間はノイズ照明インターバルを含んでおり、非対称画像発生器は、前記ノーマル照明インターバルにおいて第一のバックライト輝度を調整し、前記ノイズ照明インターバルにおいて第二のバックライト輝度を調整するように前記バックライトモジュールをコントロールし、前記第二の輝度インテグラルが前記第一の輝度インテグラルより大きく、かつ、前記ノイズ照明インターバルは前記ノーマル照明インターバルと同じである、
請求項4に記載のディスプレイ。
【請求項7】
前記眼鏡開期間はノーマル照明インターバルを含み、前記眼鏡閉期間は第一のノイズ照明インターバルおよび第二のノイズ照明インターバルを含み、非対称画像発生器は、前記ノーマル照明インターバルにおいて第一のバックライト輝度を、前記第一のノイズ照明インターバルにおいて第二のバックライト輝度を調整を、そして前記第二のノイズ照明インターバルにおいて第三のバックライト輝度を調整をするように前記バックライトモジュールをコントロールし、かつ、前記第三の輝度インテグラルは前記第一の輝度インテグラルより大きく、前記第一の輝度インテグラルは前記第二の輝度インテグラルより大きい、
請求項4に記載のディスプレイ。
【請求項8】
前記眼鏡開期間は複数のノーマル照明インターバルを含み、前記眼鏡閉期間は第一のノイズ照明インターバルおよび第二のノイズ照明インターバルを含み、非対称画像発生器は、前記ノーマル照明インターバルにおいて第一のバックライト輝度を、前記第一のノイズ照明インターバルにおいて第二のバックライト輝度を調整を、そして前記第二のノイズ照明インターバルにおいて前記第一のバックライト輝度を調整をするように前記バックライトモジュールをコントロールし、かつ、前記第二の輝度インテグラルは前記第一の輝度インテグラルより大きい、
請求項4に記載のディスプレイ。
【請求項9】
眼鏡であって:
同期パケットを受け取るレシーバー;
レンズ一式;
前記レンズ一式を駆動するドライブ回路;および
前記同期パケットに従って前記ドライブ回路をコントロールするマイクロコントローラー;
を有する、
ことを特徴とする眼鏡。
【請求項10】
前記同期パケットは、同期コード、アドレスコード、モードコード、およびコマンドコードとを含み、前記眼鏡はさらに:
モードディスプレイ装置;
アドレスディスプレイ装置;および
前記アドレスコードが既定のアドレスと同じであるかどうかを決定し、前記同期コードに応じて前記マイクロコントローラーに対して同期信号を生成し、前記モードコードに応じて前記モードディスプレイコントローラーに対してモード信号を生成し、前記コマンドコードに応じて前記マイクロコントローラーに対してコマンド信号を生成し、かつ、前記アドレスディスプレイ装置によって前記アドレスコードを表示するために前記アドレスコードに応じて前記マイクロコントローラーに対してアドレス信号を出力するデコーダー;
を有する、
請求項9に記載の眼鏡。
【請求項1】
ディスプレイであって:
ノーマル画像信号に応じてノイズ画像信号を生成するノイズ画像発生器;
前記ノーマル画像信号と前記ノイズ画像信号に応じて眼鏡に対して同期パケットを出力する同期パケット発生器;
眼鏡開期間において前記ノーマル画像信号に応じてノーマル画像を表示し、眼鏡閉期間において前記ノイズ画像信号に応じてノイズ画像を表示するディスプレイ装置;および
前記眼鏡開期間においてノーマル画像を表示するときには第一の輝度インテグラルに対応し、前記眼鏡閉期間においてノイズ画像を表示するときには第二の輝度インテグラルに対応するよう前記ディスプレイをコントロールし、前記第二の輝度インテグラルは前記第一の輝度インテグラルより大きい、非対称画像発生器、
を有する、
ことを特徴とするディスプレイ。
【請求項2】
前記第二の輝度インテグラルは、前記第一の輝度インテグラルの少なくとも4倍以上である、
請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項3】
前記ノイズ画像は、それぞれの長さが3から30ピクセルである複数の多角形のカラーブロックを含む、
請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項4】
前記ディスプレイ装置はパネルとバックライトモジュールを有し、該バックライトモジュールは前記パネルに対してバックライトを提供し、前記非対称画像発生器は、前記第二の輝度インテグラルが前記第一の輝度インテグラルより大きくなるように、前記バックライトモジュールまたは前記パネルをコントロールする、
請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項5】
前記眼鏡開期間はノーマル照明インターバルを含み、前記眼鏡閉期間はノイズ照明インターバルを含み、前記非対称画像発生器は前記ノーマル照明インターバルと前記ノイズ照明インターバルにおいてバックイライト輝度を調整するように前記バックライトモジュールをコントロールし、かつ、前記ノイズ照明インターバルは前記ノーマル照明インターバルより大きい、
請求項4に記載のディスプレイ。
【請求項6】
前記眼鏡開期間はノーマル照明インターバルを含み、前記眼鏡閉期間はノイズ照明インターバルを含んでおり、非対称画像発生器は、前記ノーマル照明インターバルにおいて第一のバックライト輝度を調整し、前記ノイズ照明インターバルにおいて第二のバックライト輝度を調整するように前記バックライトモジュールをコントロールし、前記第二の輝度インテグラルが前記第一の輝度インテグラルより大きく、かつ、前記ノイズ照明インターバルは前記ノーマル照明インターバルと同じである、
請求項4に記載のディスプレイ。
【請求項7】
前記眼鏡開期間はノーマル照明インターバルを含み、前記眼鏡閉期間は第一のノイズ照明インターバルおよび第二のノイズ照明インターバルを含み、非対称画像発生器は、前記ノーマル照明インターバルにおいて第一のバックライト輝度を、前記第一のノイズ照明インターバルにおいて第二のバックライト輝度を調整を、そして前記第二のノイズ照明インターバルにおいて第三のバックライト輝度を調整をするように前記バックライトモジュールをコントロールし、かつ、前記第三の輝度インテグラルは前記第一の輝度インテグラルより大きく、前記第一の輝度インテグラルは前記第二の輝度インテグラルより大きい、
請求項4に記載のディスプレイ。
【請求項8】
前記眼鏡開期間は複数のノーマル照明インターバルを含み、前記眼鏡閉期間は第一のノイズ照明インターバルおよび第二のノイズ照明インターバルを含み、非対称画像発生器は、前記ノーマル照明インターバルにおいて第一のバックライト輝度を、前記第一のノイズ照明インターバルにおいて第二のバックライト輝度を調整を、そして前記第二のノイズ照明インターバルにおいて前記第一のバックライト輝度を調整をするように前記バックライトモジュールをコントロールし、かつ、前記第二の輝度インテグラルは前記第一の輝度インテグラルより大きい、
請求項4に記載のディスプレイ。
【請求項9】
眼鏡であって:
同期パケットを受け取るレシーバー;
レンズ一式;
前記レンズ一式を駆動するドライブ回路;および
前記同期パケットに従って前記ドライブ回路をコントロールするマイクロコントローラー;
を有する、
ことを特徴とする眼鏡。
【請求項10】
前記同期パケットは、同期コード、アドレスコード、モードコード、およびコマンドコードとを含み、前記眼鏡はさらに:
モードディスプレイ装置;
アドレスディスプレイ装置;および
前記アドレスコードが既定のアドレスと同じであるかどうかを決定し、前記同期コードに応じて前記マイクロコントローラーに対して同期信号を生成し、前記モードコードに応じて前記モードディスプレイコントローラーに対してモード信号を生成し、前記コマンドコードに応じて前記マイクロコントローラーに対してコマンド信号を生成し、かつ、前記アドレスディスプレイ装置によって前記アドレスコードを表示するために前記アドレスコードに応じて前記マイクロコントローラーに対してアドレス信号を出力するデコーダー;
を有する、
請求項9に記載の眼鏡。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図17】
【図18】
【図19】
【図20】
【図21】
【図22】
【図23】
【図24】
【図25】
【図26】
【図27】
【図28】
【図29】
【図30】
【図31】
【図32】
【図33】
【図34】
【図35】
【公開番号】特開2012−252331(P2012−252331A)
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−109808(P2012−109808)
【出願日】平成24年5月11日(2012.5.11)
【出願人】(512104786)インコム テクノロジー(シェンジェン) カンパニー リミテッド (7)
【氏名又は名称原語表記】INNOCOM TECHNOLOGY(SHENZHEN) CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1F, E4 Building, E Block, Foxconn Science Park, Longhua Town, Bao’an District, Shenzhen City, Guangdong Province 518109, China
【出願人】(510223302)チーメイ イノラックス コーポレーション (8)
【氏名又は名称原語表記】Chimei InnoLux Corporation
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年12月20日(2012.12.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−109808(P2012−109808)
【出願日】平成24年5月11日(2012.5.11)
【出願人】(512104786)インコム テクノロジー(シェンジェン) カンパニー リミテッド (7)
【氏名又は名称原語表記】INNOCOM TECHNOLOGY(SHENZHEN) CO., LTD.
【住所又は居所原語表記】1F, E4 Building, E Block, Foxconn Science Park, Longhua Town, Bao’an District, Shenzhen City, Guangdong Province 518109, China
【出願人】(510223302)チーメイ イノラックス コーポレーション (8)
【氏名又は名称原語表記】Chimei InnoLux Corporation
【Fターム(参考)】
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