デジタルサイネージを与えるためのドッキングステーション
【課題】デジタルサイネージを与えるため上面と平らに電子装置をマウントするためのくぼみ領域をもつドッキングステーションを提供する。
【解決手段】デジタルサイネージシステム及びドッキングステーションの種々の実施形態を説明する。一実施形態において、デジタルサイネージシステムは、後面及び反対の前面を有し、その前面でディスプレイを見ることのできる電子装置を備えている。又、このシステムは、電子装置を支持するための本体も備えている。この本体には、本体の上面からくぼみ領域が形成され、電子装置は、くぼみ領域内に位置されて、電子装置の後面がくぼみ領域内に完全に適合し、且つ電子装置の前面が、くぼみ領域を取り巻く本体の上面の一部分と実質的に平らになるようにされる。電子装置に接続するように働くケーブルアッセンブリを受け入れるためにくぼみ領域を少なくとも一部分通してアパーチャーが形成される。
【解決手段】デジタルサイネージシステム及びドッキングステーションの種々の実施形態を説明する。一実施形態において、デジタルサイネージシステムは、後面及び反対の前面を有し、その前面でディスプレイを見ることのできる電子装置を備えている。又、このシステムは、電子装置を支持するための本体も備えている。この本体には、本体の上面からくぼみ領域が形成され、電子装置は、くぼみ領域内に位置されて、電子装置の後面がくぼみ領域内に完全に適合し、且つ電子装置の前面が、くぼみ領域を取り巻く本体の上面の一部分と実質的に平らになるようにされる。電子装置に接続するように働くケーブルアッセンブリを受け入れるためにくぼみ領域を少なくとも一部分通してアパーチャーが形成される。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、ハンドヘルド電子装置のためのドッキングステーションに係る。より詳細には、本発明は、デジタルサイネージを与える目的でドッキングステーションの上面と平らに電子装置をマウントするためのくぼみ領域をもつドッキングステーションに係る。
【背景技術】
【0002】
今日、セルラーホン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、メディアプレーヤ(例えば、ミュージックプレーヤ又はビデオプレーヤ)、カメラ、ゲームプレーヤ、等のポータブル電子装置のための種々のタイプのドッキングステーションが存在する。ドッキングステーションは、多くの場合に、ポータブル電子装置と、スピーカ、モニタ、パーソナルコンピュータ、プリンタ、等の他の電子装置との間で、ケーブルを切断及び再接続せずに、通信を行えるようにするために設けられる。
【0003】
例えば、カリフォルニア州クパチーノのアップル社により製造されるiPod製品ラインは、オーディオ出力機能を備えている。しかしながら、iPod製品に組み込まれるスピーカは、あるシナリオにおけるあるユーザにとっては充分なものでない。従って、ユーザは、所与のシナリオに対して充分なオーディオ出力を与える大きなスピーカにiPodを接続できるドッキングステーションを取得することができる。
【0004】
この意味で、ドッキングステーションは、多くの場合に、ハンドヘルド電子装置の機能を向上させるように設計される。その結果、既知のドッキングステーションの共通の特徴は、それらがハンドヘルド電子装置の機能へアクセスできるように構成されるというものである。この形態では、ユーザは、ハンドヘルド電子装置の機能を利用して、その装置を他の電子装置に結合することでその機能を改善することができる。
【0005】
しかしながら、このようなドッキング装置の設計は、多くの場合に、ドッキング装置と組み合わせて設けられるハンドヘルド電子装置の審美的見掛けを考慮していない。更に、そのようなドッキング装置は、しばしば、公共的ではなく個人的な使用について設計されている。
【0006】
広告の部門では、ペーパーディスプレイ、テレビジョン又は他のデジタルディスプレイ、ビルボード、等の種々の形態で製品広告を与えることが良く知られている。デジタルディスプレイによる広告は、典型的に、交通量(乗物、歩行者、等)の多いエリアにデジタルディスプレイを任意にマウントすることにより与えられる。そのデジタルディスプレイ上で種々の製品を広告することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、デジタルディスプレイによる製品広告は、多くの場合、審美的に満足でないと考えられる。更に、デジタルディスプレイと広告される製品との間に著しい隔絶感がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施形態は、一般的に、以上に述べた関連技術の欠点の幾つか又は全部を克服する、ドッキングステーションを経てデジタルサイネージを与えるシステム及び装置に関する。ドッキングステーションは、デジタルディスプレイと、広告される製品とを密接に結び付け、結合される電子装置及びドッキングステーションの審美的満足さを高め、及び/又は電子装置の選択機能にアクセスできるようにするという種々の特徴を含む。
【0009】
例えば、ドッキングステーションは、くぼみ領域を有する本体を備えている。くぼみ領域は、電子装置を受け入れる形状にされ、電子装置がくぼみ領域内にマウントされたときに、電子装置の露出面が、くぼみ領域を取り巻く上面の一部分と実質的に平らになるようにする。その結果、結合されるドッキングステーション及び電子装置は、結合される露出面が実質的に円滑で且つ連続的となり、又、結合されるドッキングステーション及び電子装置は、単一ユニットの見掛けを有する。
【0010】
別の例として、ドッキングステーションは、くぼみ領域から本体の下面に向かって本体を少なくとも一部分通して形成されたアパーチャーと、このアパーチャーから本体の縁又は縁面へと延びる細長い切欠部とを備えている。アパーチャーは、電子装置がくぼみ領域内にマウントされるときに電子装置に接続するように働くケーブルアッセンブリを受け入れるサイズとされる。細長い切欠部は、ケーブルアッセンブリのケーブルが細長い切欠部内に配置されるときにそのケーブルがアパーチャーから本体の縁又は縁面へと延びるようなサイズにされる。その結果、電子装置がくぼみ領域内にマウントされると、ケーブルアッセンブリは、視界から実質的に隠れながら、電子装置に接続することができる。
【0011】
更に別の例として、ドッキングステーションは、本体の上面に形成された1つ以上の切欠部を備えている。1つ以上の付加的な電子装置を支持するためのスタンドが1つ以上の切欠部内にマウントされる。その結果として、本体のくぼみ領域内にマウントされた電子装置に加えて付加的な電子装置がスタンドに設けられるときには、くぼみ領域内にマウントされた電子装置は、スタンドに設けられた付加的な電子装置のためのデジタル広告として働く。
【0012】
本発明の実施形態の特性及び効果を完全に理解するために、以下の詳細な説明及び添付図面を参照されたい。本発明の他の態様、目的及び効果は、以下の詳細な説明及び添付図面から明らかとなるであろう。しかしながら、本発明の範囲は、特許請求の範囲から完全に明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1A】本発明の一実施形態によりケーブルアッセンブリに結合される電子装置の斜視図である。
【図1B】図1Aに示す電子装置の側面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態によるデジタルサイネージシステムを示す。
【図3】本発明の第2の実施形態によるデジタルサイネージシステムを示す。
【図4A】本発明の第1の実施形態によるドッキングステーションの斜視図である。
【図4B】図4Aに示すドッキングステーションの上面図である。
【図4C】図4Aに示すドッキングステーションの背面図である。
【図4D】図4Aに示すドッキングステーションの断面図である。
【図4E】図4Aに示すドッキングステーションの下面図である。
【図5A】本発明の第2の実施形態によるドッキングステーションの斜視図である。
【図5B】図5Aに示すドッキングステーションの上面図である。
【図5C】図5Aに示すドッキングステーションの断面図である。
【図6A】本発明の第3の実施形態によるドッキングステーションの斜視図である。
【図6B】図6Aに示すドッキングステーションの上面図である。
【図7A】本発明の第4の実施形態によるドッキングステーションの斜視図である。
【図7B】図7Aに示すドッキングステーションの上面図である。
【図7C】図7Aに示すドッキングステーションの部分断面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態によるデジタルサイネージシステムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態は、図1Aから7Cを参照して以下に説明する。しかしながら、当業者であれば、添付図面を参照した詳細な説明は例示に過ぎず、本発明の実施形態は、それらの限定された実施形態を越えて拡張できることが容易に明らかであろう。
【0015】
図1Aは、本発明の一実施形態によりケーブルアッセンブリに結合される電子装置100の斜視図である。この実施形態によれば、電子装置100は、タブレットコンピュータである。例えば、電子装置100は、カリフォルニア州クパチーノのアップル社により製造されるiPad、日本東京の東芝により製造される東芝タブレット、中国シンセンのZTE社により製造されるZ−Pad、台湾台北のAsusにより製造されるEEE Pad、テキサス州オースチンのデル社により製造されるDell Streak、韓国ソウルのサムスングループにより製造されるSamsung Galaxy、等である。本発明の他の実施形態によれば、電子装置100は、タブレットコンピュータではない。むしろ、電子装置100は、ディスプレイを伴うポータブル電子装置である。例えば、電子装置は、セルラーホン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、メディアプレーヤ(例えば、ミュージックプレーヤ又はビデオプレーヤ)、カメラ、ゲームプレーヤ、ラップトップコンピュータ、ネットブック、ブックレット、スレート、コンバーチブルノートブック、等である。
【0016】
電子装置100は、上面102、後面104及び側面106を含む。1つの実施形態によれば、上面102は、デジタルディスプレイである。別の実施形態によれば、上面102は、タッチスクリーン機能を合体するデジタルディスプレイであり、ユーザがディスプレイと相互作用することで電子装置100を操作できるようにする。
【0017】
又、電子装置100は、該装置の種々の機能をアクチベートするための種々のボタンを種々の面に含む。例えば、電子装置100は、上面102に配置された多目的ボタン108、側面106のボリュームアップ/ダウンボタン110、側面106のボリュームミュートボタン112、後面104の電源オン/オフボタン(図示せず)、等を含む。又、電子装置100は、他の電子装置及び/又はアクセサリとインターフェイスするための種々の機械的インターフェイスを種々の面に含む。例えば、電子装置100は、ケーブルアッセンブリのケーブルを経て他の電子装置に接続するためのリセプタクルコネクタ114を側面106に含み、スピーカに接続するためのオーディオジャック(図示せず)を側面106に含み、等々である。又、電子装置100は、その表面に凸設又は凹設される他の要素、例えば、カメラ、マイクロホン、スピーカ、アンテナ、等を含んでもよい。
【0018】
1つの実施形態によれば、リセプタクルコネクタ114は、共通に譲渡され参考としてここにそのまま援用される同時係争中の米国特許出願(代理人管理番号90911−807030)に説明されたようなコネクタを受け入れそしてそれに機械的に結合するように働き、又、別の実施形態では、リセプタクルコネクタ114は、参考としてここにそのまま援用される米国特許第6,776,660号に説明されたような30ピンコネクタを受け入れそしてそれに機械的に結合するように働き、更に別の実施形態では、リセプタクルコネクタ114は、RS232シリアルコネクタ、USBコネクタ、S−ビデオコネクタ、VGAコネクタ、SDIコネクタ、等の他のタイプのコネクタを受け入れそしてそれに機械的に結合するように働く。
【0019】
図1Bは、図1Aに示す電子装置の側面図である。この図から、後面104が、鉢状の輪郭であることが明らかである。ある実施形態では、後面104は、カーブした面104a及び実質的に平らな面104bを含む。他の実施形態では、後面104全体がカーブしていて、後面104に平らな面が実質的にないようにされる。更に別の実施形態では、後面104は、多数のカーブした面及び平らな面が後面104のどこかに配置されたものである。
【0020】
後面104は、側面106から所定の深さだけ突出する。例えば、後面104は、側面106から約5mmの深さだけ突出する。別の例では、後面104は、側面106から約4mmないし6mmの範囲の深さだけ突出する。更に別の例では、後面104は、側面106から6mmより大きく又は4mmより小さい深さだけ突出する。
【0021】
側面106は、上面102から所定の深さだけ突出する。例えば、側面106は、上面102から約5mmの深さだけ突出する。別の例では、側面106は、上面102から約4mmないし6mmの範囲の深さだけ突出する。更に別の例では、側面106は、上面102から6mmより大きく又は4mmより小さい深さだけ突出する。
【0022】
ある実施形態では、側面106は、上面102に実質的に垂直に配置される。他の実施形態では、側面106は、上面102に対して90°未満の角度で配置され、側面106が電子装置100の中心へと内方に向けられる。ある実施形態では、側面106は、実質的に平坦であり、他の実施形態では、側面106は、内方にカーブされる。ある実施形態では、側面106は、後面106と連続するように配置され、例えば、側面106と後面104との間に見分けられる分離がないように、側面106が後面104に機械的に結合される。他の実施形態では、側面106が存在せず、例えば、後面104が上面102から直接突出する。ある実施形態では、側面106は、互いに実質的に同じ角度であり、例えば、全ての側面106は、上面102に実質的に垂直である。他の実施形態では、側面106は、互いに異なる角度であり、例えば、1つの側面106は、上面102に対して実質的に垂直であり、一方、別の側面106は、上面102に対して90°未満の角度に配置される。
【0023】
図2は、本発明の第1の実施形態によるデジタルサイネージシステムを示す。このデジタルサイネージシステム200は、図1A及び1Bを参照して述べたような電子装置100、この電子装置100をマウントするためのドッキングステーション210、及び電子装置100とドッキングステーション210との間に配置された任意のパッド220を備えている。
【0024】
ドッキングステーション210は、電子装置100を支持するための本体212を備えている。ドッキングステーション210は、図3ないし7Cを参照して更に説明する。しかしながら、一般的に、本体212は、くぼみ領域が形成された上面を含む。くぼみ領域は、電子装置100を受け入れる形状とされ、電子装置100がくぼみ領域内に位置されたときに、電子装置100の後面104がくぼみ領域内に完全に適合する一方、電子装置100の上面102が、くぼみ領域を取り巻く本体212の上面の一部分と実質的に平らになるようにされる。上述したように、ある実施形態では、電子装置100は、側面106を含む。従って、ある実施形態では、本体212のくぼみ領域は、電子装置100を受け入れる形状とされ、電子装置100がくぼみ領域内に位置されたときに、電子装置100の側面106の1つ以上又は全部がくぼみ領域の面に当接するようにされる。
【0025】
パッド220は、電子装置100とドッキングステーション210との間に配置される1つ以上の柔軟な素子を含む。パッド220は、任意の形式の柔軟な材料から形成され、例えば、パッド220は、シリコーン、ゴム、布、ソフトプラスチック、等から形成される。パッド220は、電子装置100をドッキングステーション210に固定するように機能する。例えば、パッド220は、電子装置100及びドッキングステーション210の両方に接合され、電子装置100をドッキングステーション210に機械的に結合する。又、パッド220は、電子装置100の後面104に配置されたボタンをアクチベートできるようにも機能する。例えば、1つ以上のパッドが柔軟なものであり、電子装置100の上面102に力を加えると、1つ以上のパッド220が変形し、後面104に位置されたボタンがドッキングステーション210のくぼみ領域の面に係合されるようにする。1つの実施形態によれば、パッド220は、電子装置100の下面104のみに接合される。
【0026】
パッド220は、電子装置100とドッキングステーション210との間の位置に設けられる。例えば、1つ以上のパッド220が電子装置100の中心の付近に設けられ、例えば、1つ以上のパッド220が電子装置の側面106の付近に設けられる。1つの実施形態によれば、4つのパッド220が設けられ、各パッド220は、電子装置100の角の付近に配置される。例えば、各パッド220は、電子装置100の最も近い角から約5cm離れたところに配置される。別の例では、各パッド220は、電子装置100の最も近い角から約2.5cmないし7.5cm離れたところに配置される。更に別の例では、各パッド220は、電子装置100の最も近い角から2.5cmより小さいか又は7.5cmより大きな距離に配置される。電子装置100の各角の付近にパッド220を設けることは、好都合にも、電子装置100がドッキングステーション210内で著しく揺動したり又は枢着回転したりする傾向がないように電子装置100のための実質的に一貫した支持体をなすことができる。
【0027】
1つの実施形態によれば、電子装置100の後面104に配置されたボタン付近に1つのパッド220が配置される。例えば、そのようなボタンの3cm以内に1つのパッド220が配置される。別の例として、そのようなボタンから1cmないし4cm離れたところに、或いは1cmより小さく又は4cmより大きな距離に、1つのパッド220が配置される。ボタンの付近で上面102に加えた力で、ボタンをアクチベートさせ、デアクチベートさせ、スイッチさせ、等々のように、ボタンの付近に1つのパッド220が配置される。例えば、ボタンは、電源ボタンであり、そして上面102は、タッチスクリーンディスプレイである。電源ボタンの付近で上面102に要求される力は、タッチスクリーンディスプレイを制御するのに要求される力より実質的に大きい。従って、タッチディスプレイは、ボタンをアクチベートせずに動作することができる。更に、ボタンは、典型的にタッチスクリーンディスプレイを経てアクセスされない位置、例えば、1つの側面106付近に設けられる。そのような配置により、電源ボタンは、視界から隠され、一般的に、アクセスできない。しかしながら、電源ボタンの存在及びアクチベーション技術を知っているユーザは、そのボタン付近で上面102を押して、電子装置100をターンオン又はオフすることができる。そのような構成では、好都合にも、ほとんどの機能がディスエイブルされた場合でも(例えば、タッチスクリーンがディスエイブルされ、上面102のボタンがディスエイブルされ、そして側面106のボタンがディスエイブルされるか、又は電子装置100がドッキングステーション210に取り付けられているためにそれにアクセスできない場合でも)電子装置100の機能に容易にアクセスすることができる。
【0028】
各パッド220は、種々の形状のいずれか1つを有する。例えば、各パッド220は、断面形状が円、楕円、方形、長方形、等である。1つの実施形態では、各パッド220は、断面形状が円形であり、可変表面積を有する。例えば、電子装置100に接合されるパッド220の表面積は、ドッキングステーション210に接触するために配置されるパッド220の表面積より大きい。
【0029】
各パッド220は、多数の寸法のいずれか1つを有する。例えば、各パッド220は、厚みが約1mmであるか、厚みが約0.5mmないし1.5mmの範囲であるか、或いは厚みが0.5mmより小さいか又は1.5mmより大きい。又、各パッド220は、最大直径が約5mmであるか、最大直径が約2.5cmないし7.5cmの範囲であるか、或いは最大直径が2.5cmより小さいか又は7.5cmより大きい。
【0030】
ある実施形態では、パッド220が存在しない。むしろ、電子装置100は、他の手段を経てドッキングステーション210に機械的に結合される。例えば、電子装置100は、ドッキングステーション210に接着又はボンディングされ、別の例では、電子装置100をドッキングステーション210に機械的に結合するためにクランプが設けられる。1つの実施形態では、電子装置100は、接着剤ドーナッツを経てドッキングステーション210に接合される。接着剤ドーナッツは、本体212を少なくとも一部分通して形成されたアパーチャー(例えば、以下に述べるアパーチャー416)を取り巻く形状であり、且つパッド220を妨げないサイズである。接着剤ドーナッツは、ケーブルアッセンブリ(例えば、以下に述べるケーブルアッセンブリ310)を接合せずに電子装置100をドッキングステーション210に接合するように設計される。例えば、接着剤ドーナッツは、第1の両面接着剤層、第2の非接着剤層、及び第3の両面接着剤層を含む。第1の層は、アパーチャーを完全に取り巻く形状であり、そして層の片面がドッキングステーション210に直接接合されるように配置される。第2の層は、第1の層と同じ形状であり、そして層の片面が第1の層に接合されるように配置される。第3の層は、ケーブルアッセンブリの一部分に対する切欠部を含みながらアパーチャーを取り巻く形状とされる。第3の層は、その片面が第2の層に接合され、そして別の面が電子装置100に接合されるように配置される。
【0031】
他の実施形態では、電子装置100は、機械的な結合なしにドッキングステーション210のくぼみ領域に配置され、例えば、ドッキングステーション210のくぼみ領域は、電子装置100がくぼみ領域内にしっかり適合するサイズとされ、別の例では、電子装置100は、重力の作用でドッキングステーション210に固定される。更に別の例では、パッド220と、電子装置100をドッキングステーション210に機械的に結合する他の手段の両方が設けられる。
【0032】
図3は、本発明の第2の実施形態によるデジタルサイネージシステムを示す。このデジタルサイネージシステム300は、図1A、1B及び2を参照して述べたような電子装置100と、図2を参照して述べたように電子装置100をマウントするためのドッキングステーション210と、電子装置100を別の電子装置又はアクセサリ(図示せず)に電気的に結合するための任意のケーブルアッセンブリ310とを備えている。
【0033】
ケーブルアッセンブリ310は、電子装置100のリセプタクルコネクタ114へ挿入するサイズのプラグハウジング312を含む。このプラグハウジング312は、これが電子装置100に係合されたとき、リセプタクルコネクタ114内に配置された多数のピンに電気的に接触する多数のピンを収容するように設計される。1つの実施形態において、プラグハウジング312は、リセプタクルコネクタ114内に完全に適合するように設計され、そして電子装置100の外面(例えば、後面104及び側面106の少なくとも1つ)と平らになるような輪郭にされた後面を有する。
【0034】
又、ケーブルアッセンブリ310は、プラグハウジング312に機械的に接続されたケーブル314も含む。例えば、ケーブル314の端は、プラグハウジング312の表面に接合される。ケーブル314には、プラグハウジング312に配置されたピンに対応してそれに電気的に結合される1つ以上の導電性トレースが形成される。例えば、プラグハウジング312に配置されたピンは、各々、プラグハウジング312から突出する部分を含む。ケーブル314は、プラグハウジング312から突出するピンの部分に適合するサイズの穴を含む。ケーブル314は、ケーブル314の穴に突出ピン部分を適合した後に、突出ピン部分及び穴を半田付けして、ピンと、穴に電気的結合された導電性トレースとの間に電気的接続を確立するように構成される。
【0035】
ケーブル314は、細いケーブルでよい。例えば、ケーブル314は、単一コアケーブルであるか、又はコア又は電気導体が互いに平行に且つ隣接してガイドされるマルチコアケーブルである。ケーブル314は、フラットな導電性トレース又はストリップを含む。各ストリップは、その断面が円、楕円、方形、長方形、等の任意の形状である。導電性トレース又はストリップは、任意の導電性材料で作られる。例えば、それらは、スズ、銅、等で作られる。導電性トレース又はストリップは、ポリエステル、誘電体ポリマー、等の絶縁材料を使用して絶縁される。ある実施形態では、ケーブル314は、電子装置100が本体212のくぼみ領域に配置されるときに電子装置100に干渉したり妨げたりしないほど充分に細くなければならない。例えば、ケーブル314は、直径が0.8mmであるか、又は0.5mmないし1mmの範囲であるか、或いは0.5mmより小さいか又は1mmより大きいかである。ケーブル314は、その断面が円、楕円、方形、長方形、等の任意の形状である。ある実施形態によれば、ケーブル314は、柔軟なものでも硬いものでもよい。例えば、ある実施形態において、ケーブル314は、実質的にフラットなフレックスケーブルである。別の実施形態では、ケーブル314は、プラグハウジング312をコネクタベース316に接続するために本体212のチャンネル(図示せず)を通して延びる丸いケーブル又は太いケーブルである。
【0036】
ケーブル314は、電子装置100と本体212のくぼみ領域との間に配置され、本体212のアパーチャーから電子装置100の縁(例えば、上面102の縁、側面106の位置、又は側面106の縁)まで延びる。例えば、ケーブル314は、アパーチャーから、リセプタクルコネクタ114を含む側部106まで延びる。又、ケーブル254は、プラグハウジング312に収容された1つ以上のピンに実質的に平行な方向に、リセプタクルコネクタ114に向けて延びる。プラグハウジング312は、電子装置100の縁付近でケーブル314の端に機械的に結合される。例えば、プラグハウジング312は、リセプタクルコネクタ114を含む側面106の付近でケーブル314の端に機械的に結合される。本体212のアパーチャーは、図4Aないし7Cを参照して更に説明する。
【0037】
ケーブルアッセンブリ310は、コネクタベース316も備えている。このコネクタベース316は、1つ以上の接続パッドが形成されたプリント回路板(図示せず)を含む。接続パッドは、ケーブル314の導電性トレースの各々に電気的に結合される。コネクタベース316は、本体212のアパーチャーに配置される。例えば、コネクタベース316は、本体212へ部分的に延びるように配置される。別の例として、コネクタベース316は、本体212へ完全に延びるように配置される。コネクタベース316は、ケーブル314を経てプラグハウジング312に機械的に結合される。例えば、コネクタベース316は、プラグハウジング312が接合される端とは反対のケーブル314の端に接続される。
【0038】
又、ケーブルアッセンブリ310は、絶縁ワイヤ318も含む。この絶縁ワイヤ318は、多数の絶縁ワイヤを含み、それら絶縁ワイヤの少なくとも1本は、コネクタベース316の接続パッドに結合される。更に、絶縁ワイヤ318は、アパーチャーから本体212の縁又は縁面へと延びるドッキングステーション210の細長い切欠部に配置される。例えば、絶縁ワイヤ318は、本体212内に延びる細長い切欠部に配置される。別の例として、絶縁ワイヤ318は、本体212の下面に沿って延びる細長い切欠部に配置される。本体212の細長い切欠部は、図4Aないし7Cを参照して更に説明する。
【0039】
図4Aは、本発明の第1の実施形態によるドッキングステーションの斜視図である。図4Aに示すように、ドッキングステーション400は、本体402を備えている。ある実施形態では、本体402は、実質的に透明であり、他の実施形態では、本体402は、不透明である。本発明のある実施形態に基づいて形成された実質的に透明の本体402は、好都合にも種々の素子が視野角に基づいて視野から隠される。例えば、透明な本体402の側部を見ると、ユーザは、本体402の幾何学形状により生じる光の屈折のためにケーブルアッセンブリの部分が見えない。
【0040】
ある実施形態では、本体402は、実質的に個体の実体を形成するのに適した材料から作られる。他の実施形態では、本体402は、可鍛及び/又は柔軟な実体を形成するのに適した材料から作られる。例えば、本体402は、適当な金属、ミネラル、セラミック、ガラスセラミック、木、ポリマー、複合材料、半導体、ナノマテリアル、又はバイオマテリアルから作られる。一実施形態によれば、本体402は、アクリル又はアクリル同等物から作られる。別の実施形態によれば、本体402は、前記材料の組み合わせから作られる。
【0041】
本体402は、頂面又は上面404、下面406、前面(又は側面)408、後面(又は側面)410、及び側面412を含む。又、本体402は、上面404に形成されたくぼみ領域414も含む。
【0042】
くぼみ領域414は、電子装置を受け入れる形状とされ、電子装置がくぼみ領域に位置されたときに、電子装置のディスプレイのような露出面が、くぼみ領域を取り巻く上面の周囲部分と実質的に平らになるようにする。例えば、くぼみ領域414は、電子装置100の後面104及び任意であるが側面106の実質的に鏡像を形成する形状とされる。そのような形状をもつようにくぼみ領域414を形成することで、電子装置100がくぼみ領域414内に位置されたときには、電子装置100の上面102は、くぼみ領域を取り巻く上面404の周囲部分と実質的に平らになる。更に、電子装置100がくぼみ領域414内に位置されたときには、電子装置100の後面104全体、及び任意であるが側面106全体がくぼみ領域414の表面に当接する。
【0043】
一実施形態によれば、くぼみ領域414は、ドッキングステーション100にマウントされる電子装置の厚みに等しい深さまでくぼまされる。例えば、くぼみ領域414は、電子装置100の側面106及び後面104の合成深さに実質的に等しい量までくぼまされる。別の例として、電子装置100が側面106を有していない場合には、くぼみ領域414は、後面104の深さに実質的に等しい量までくぼまされる。このように、電子装置100がくぼみ領域414に位置されるときには、電子装置100の露出面(即ち、上面102)が、くぼみ領域414を取り巻く上面404の周囲部分と実質的に平らになる。
【0044】
別の実施形態によれば、くぼみ領域414は、ドッキングステーション400にマウントされる電子装置の厚みより大きな深さまでくぼまされる。例えば、くぼみ領域414は、装置100の重みで圧縮されるときにパッド220の厚みを含む深さまでくぼまされる。従って、くぼみ領域414の深さは、パッド220、電子装置100の後面104の深さ、及び電子装置100の側面106の任意の深さの合成厚みに実質的に等しい。この形態では、電子装置100がくぼみ領域414に位置されて、それらの間にパッド220が介在された状態であるときに、電子装置100の露出面(即ち、上面102)は、くぼみ領域114を取り巻く上面404の周囲部分と実質的に平らになる。
【0045】
一実施形態によれば、くぼみ領域414は、カーブした面414a及び実質的に平らな面414bを含む。例えば、カーブした面414aは、電子装置100のカーブした面104aを受け入れる形状とされ、そして実質的に平らな面414bは、電子装置100の実質的に平らな面104bを受け入れる形状とされる。
【0046】
別の実施形態によれば、くぼみ領域414は、実質的に平らな面を含まない。むしろ、くぼみ領域414全体がカーブして、くぼみ領域414には実質的に平らな面がない。例えば、電子装置100が、後面104に実質的に平らな面がないように後面104全体がカーブしている場合に、くぼみ領域414は、それに応じた輪郭とされ、電子装置100の後面104に一致するようにくぼみ領域414がカーブするようにされる。
【0047】
くぼみ領域414は、種々の形状の露出面を有する電子装置を受け入れるように構成される。例えば、くぼみ領域414は、長方形の上面102を有する電子装置100を受け入れる輪郭とされる。くぼみ領域414が受け容れる上面102の他の形状は、方形、円形、楕円、等を含む。
【0048】
上面404は、前面408から後面410へと上方に傾斜され、それに応じて、くぼみ領域414も、前面408から後面410へ上方に傾斜される。例えば、前面408の付近に配置される側面412の高さは、後面410の付近に配置される側面412の高さより小さい。その結果、上面404は、下面406に対して前面408から後面410へと上方に傾斜される。ある実施形態では、上面404は、下面406に対して約7°の角度で上方に傾斜される。他の実施形態では、上面404は、約4°ないし10°の範囲の角度で上方に傾斜される。更に別の実施形態では、上面404は、4°より小さく又は10°より大きい角度で上方に傾斜される。下面406に対して上面404を傾斜することにより、ドッキングステーション400が水平面に配置されたときに、マウントされた電子装置100の露出面(例えば、上面102)の見易さが増す。
【0049】
ドッキングステーション400は、くぼみ領域414から下面406に向けて本体402を少なくとも一部分通して形成されたアパーチャー416を含む。一実施形態では、アパーチャー416は、それが本体402内で終了するように本体402へと一部分延びるだけである。別の実施形態では、アパーチャー416は、それが本体402の下面406で終了するように本体402を完全に貫通して延びる。
【0050】
アパーチャー416は、電子装置がくぼみ領域内にマウントされたとき電子装置に接続するように働くケーブルアッセンブリを受け入れるサイズとされる。例えば、アパーチャー416は、コネクタベース316の鏡像の形状を有すると共に、プラグハウジング312及び絶縁ワイヤ318の少なくとも一方の直径より大きな直径を有する。このように、プラグハウジング312及び絶縁ワイヤ318の少なくとも一方がアパーチャー416を通過するが、コネクタベース316は、アパーチャー416内にぴったり適合する。
【0051】
ドッキングステーション400は、アパーチャー416から、本体402の縁(例えば、前面408、後面410又は側面412の縁)又は縁面(例えば、前面408、後面410又は側面412)へと延びる細長い切欠部(図4Aには示さず)を含む。細長い切欠部は、ケーブルアッセンブリのケーブルがアパーチャー内に適合できるようなサイズとされる。例えば、細長い切欠部は、絶縁ワイヤ318を受け入れるサイズとされる。
【0052】
一実施形態によれば、細長い切欠部は、本体402内に延びる。例えば、アパーチャー416が本体402内で終了する場合には、細長い切欠部は、本体402内の終了点から本体402の後面410へと延びる。別の実施形態によれば、細長い切欠部は、本体402の下面406に沿って延びる。例えば、アパーチャー416が本体402の下面406で終了する場合には、細長い切欠部は、本体402の下面406の終了点から本体402の下縁へと延びる。
【0053】
図4Bは、図4Aに示したドッキングステーションの上面図である。この上面図から、くぼみ領域414は、実質的に長方形の上面102を有する電子装置100を受け入れる輪郭とされることが明らかである。くぼみ領域414及び上面404の角は、丸み付けされてもよいし、実質的に垂直の角度でもよい。
【0054】
アパーチャー416は、くぼみ領域414内で任意の位置に設けられる。一実施形態によれば、アパーチャー416は、くぼみ領域414の中心に配置される。他の実施形態によれば、アパーチャー416は、くぼみ領域414の中心からずれた位置に設けられ、例えば、アパーチャー416は、後面410より前面408に近い位置、前面408より後面410に近い位置、及び/又は側面412より別の側面412に近い位置に設けられる。
【0055】
アパーチャー416は、くぼみ領域414内で任意の方向に配置される。一実施形態によれば、アパーチャー416は、アパーチャー416の側面が側面412に平行になるように配置される。他の実施形態では、アパーチャー416は、アパーチャー416の側面が側面414から0ないし90°の角度となるように配置される。
【0056】
図4Cは、図4Aに示したドッキングステーション400の後面図である。この後面図から、細長い切欠部418の端部が見える。図4Cに示す実施形態によれば、細長い切欠部418は、本体402の下面406に沿って延びる。別の実施形態によれば、上述したように、細長い切欠部418は、本体402内に延びる。このようなケースでは、細長い切欠部418の端部は、上面404と下面406との間で(それに接触せずに)後面410に配置された円として現われる。
【0057】
上述したように、細長い切欠部418は、絶縁ワイヤ318を受け入れるサイズとされる。一実施形態において、絶縁ワイヤ318は、実質的に円形断面であり、そして細長い切欠部418も、実質的に円形断面であるが、その直径は、絶縁ワイヤ318の直径より若干大きい。例えば、細長い切欠部418の直径は、絶縁ワイヤ318の直径より約10%大きい。別の例として、細長い切欠部418の直径は、絶縁ワイヤ318の直径より約5%ないし20%大きい。更に別の例として、細長い切欠部418の直径は、絶縁ワイヤ318の直径より、5%より小さいか又は20%より大きい量だけ大きくされる。別の実施形態では、細長い切欠部418は、その断面が、カーブした部分及び平らな部分を有する。細長い切欠部418の最小直径は、絶縁ワイヤ318の最大直径より大きい。他の実施形態では、絶縁ワイヤ318は、断面が異なる形状であり、例えば、絶縁ワイヤ318は、楕円断面、方形断面、長方形断面、等を有する。細長い切欠部418は、絶縁ワイヤ318のサイズ及び形状に一致する、同様の形状及びサイズとされる。
【0058】
図4Dは、図4Aに示すドッキングステーション400の断面図である。側面から、細長い切欠部418が見える。図4Dに示す実施形態によれば、細長い切欠部418は、アパーチャー416から後面410へと下面406に沿って延びる。別の実施形態によれば、上述したように、細長い切欠部418は、本体402内に延びる。このようなケースでは、細長い切欠部418は、下面406から垂直方向に変位され、上面404と下面406との間に(それに接触せずに)細長い切欠部418が配置される。
【0059】
上述したように、ドッキングステーション400は、くぼみ領域414から下面406に向かって本体402を少なくとも一部分通して形成されたアパーチャー416を含む。図4Dに示す実施形態によれば、アパーチャー416は、本体402を完全に貫通して延び、アパーチャー416が本体402の下面406で終了するようにされる。別の実施形態によれば、上述したように、アパーチャー416は、そのアパーチャー416が本体402内で終了するように本体402へ一部分延びるだけである。そのようなケースでは、アパーチャー416は、下面406から垂直方向に変位され、アパーチャー416は、くぼみ領域414と下面406との間に、下面406に接触しないように、配置される。
【0060】
又、上述したように、アパーチャー416は、電子装置がくぼみ領域内にマウントされるときに電子装置に接続するように働くケーブルアッセンブリを受け入れるサイズとされる。一実施形態において、アパーチャー416は、第1部分416a及び第2部分416bを含む。第1部分416aは、くぼみ領域414からくぼまされそしてくぼみ領域414から下面406に向かって延びる一方、第2部分416bは、第1部分416aからくぼまされそして下面406からくぼみ領域414に向かって延びる。第1部分416aの直径は、第2部分416bの直径より大きい。更に、コネクタベース316の上部は、その直径が、コネクタベース316の下部の直径より大きい。第1部分416aは、コネクタベース316の上部を受け入れるサイズとされ、一方、第2部分416bは、コネクタベース316の下部を受け入れるサイズとされる。このように、アパーチャー416がコネクタベース316を受け入れるときに、コネクタベース316の上面は、くぼみ領域414の表面と実質的に平らになる。
【0061】
図4Eは、図4Aに示すドッキングステーション400の下面図である。この下面図から、アパーチャー416及び細長い切欠部418が見える。図4Eに示す実施形態によれば、アパーチャー416は、本体402を完全に貫通して延び、そして細長い切欠部418は、アパーチャー416から後面410へと下面406に沿って延びる。別の実施形態によれば、上述したように、アパーチャー416は、本体402へと一部分延びるだけであり、そして細長い切欠部418は、本体402内に延びる。そのようなケースでは、アパーチャー416も、細長い切欠部418も、この図では見えない。
【0062】
図5Aは、本発明の第2の実施形態によるドッキングステーション500の斜視図である。このドッキングステーション500は、図4Aないし4Eを参照して上述した特徴の幾つか又は全部を含む。従って、図5Aないし5Cに500番代の数字で示された特徴部は、図4Aないし4Eに400番代の数字で示されたものと同じである。例えば、ドッキングステーション500は、本体502を備え、この本体は、頂面又は上面504、下面506、前面508、後面510、及び側面512を含み、これらは、各々、上述した特徴部402ないし412と同じである。
【0063】
図5Aに示す実施形態によれば、ドッキングステーション500は、更に、くぼみ領域514と後面510との間で、上面504から下面506に向けて本体502を少なくとも一部分通して形成された付加的な切欠部520を備えている。この付加的な切欠部520は、付加的な電子装置(図示せず)のためのスタンド(図示せず)を受け入れるサイズとされる。このスタンドは、スタンド及び付加的な電子装置が係合されて、スタンドが付加的な切欠部520内に配置されたとき、付加的な電子装置が本体502の上面504に位置されるように設計される。このように、付加的な電子装置は、ドッキングステーション500のくぼみ領域514内にマウントされた電子装置100の付近に位置され、そして電子装置100は、付加的な電子装置に関連した広告情報を表示するように機能する。
【0064】
付加的な切欠部520は、スタンドの結合部分に係合するためのノッチを含む。例えば、スタンドは、スタンドの1つ以上の面から突出するバネ負荷ボールベアリング又はピンのような結合部分を含む。この結合部分は、ノッチ522に係合するように動作し、電子装置がスタンドから取り外される場合にスタンドが付加的な切欠部520にマウントされたままとなるようにする。
【0065】
ある実施形態では、付加的な切欠部520は、上面504以外の面から本体502を少なくとも一部分通して形成される。例えば、付加的な切欠部520は、側面512から別の側面512に向かって形成される。
【0066】
図5Bは、図5Aに示すドッキングステーション500の上面図である。この上面図から、付加的な切欠部520は、上面504に任意の形状を有してもよいことが明らかである。例えば、付加的な切欠部520は、長方形、方形、円形、楕円形、等である。更に、付加的な切欠部520は、上面504の任意の位置に設けられてもよい。例えば、上面504は、くぼみ領域514から後面510へと延びる実質的に平らな部分を含む。この実質的に平らな部分に付加的な切欠部520が設けられてもよい。別の例として、上面504は、くぼみ領域514から1つ以上の側面512へと延びる実質的に平らな部分を含む。同様に、この実質的に平らな部分に付加的な切欠部520が設けられてもよい。更に、(図5Bに示すように)アパーチャー516と同じ平面又は異なる平面に付加的な切欠部520が設けられてもよい。
【0067】
一実施形態によれば、付加的な切欠部520は、上面504に実質的に長方形の形状を有する。従って、付加的な切欠部520は、対向する実質的に平らな面を2対含み、その1対の対向面からノッチ522がエッチングされる。隣接する面は、カーブした角又は実質的に垂直な角を経て接続される。
【0068】
図5Cは、図5Aに示したドッキングステーション500の断面図である。その側面から、本体502を一部分通しての付加的な切欠部520の形成が見える。付加的な切欠部520は、細長い切欠部518に向かって本体502へ延びるが、細長い切欠部には接触しない。図5Cに示す実施形態によれば、細長い切欠部518は、アパーチャー516から後面510へと下面506に沿って延びる。そのようなケースでは、付加的な切欠部520は、本体502をほぼ完全に貫通して延びる。しかしながら、別の実施形態によれば、上述したように、細長い切欠部518は、本体502内に延びてもよい。そのようなケースでは、付加的な切欠部520は、本体502へ一部分延びるだけである。例えば、付加的な切欠部520は、本体502の半分まで延びてもよいし、又はその1/4まで延びてもよい。他の実施形態によれば、付加的な切欠部520は、細長い切欠部518と同じ平面に配置されない。そのようなケースでは、付加的な切欠部520は、上面504から下面506へと本体502を完全に貫通して延びる。
【0069】
一実施形態によれば、付加的な切欠部520の下面は、実質的に平らであり、本体502の下面506と平行である。更に、付加的な切欠部520の上面は、実質的に平らであり、本体502の前面508から本体の後面510へと上方に傾斜される。付加的な切欠部520の上面の傾斜は、上面504の傾斜と同じでもよいし、異なってもよい。他の実施形態では、付加的な切欠部520の下面が傾斜され、そして付加的な切欠部520の上面は、下面506と実質的に平行にされる。
【0070】
図6Aは、本発明の第3の実施形態によるドッキングステーション600の斜視図である。図6Aに示す実施形態は、図5Aに示したものと実質的に同様である。従って、図6A及び6Bに600番代の数字で示された特徴部は、図5Aないし5Cに500番代の数字で示されたものと同じである。しかしながら、図6Aに示す実施形態によれば、付加的な切欠部620が設けられる。
【0071】
付加的な切欠部620は、くぼみ領域614以外の上面604のどこにでも配置される。一実施形態では、図6Aに示すように、付加的な切欠部620は、全て、くぼみ領域614と後面610との間に配置される。他の実施形態では、くぼみ領域614と後面610との間に1つ以上の切欠部620が配置され、一方、くぼみ領域614と側面612のような別の面との間に1つ以上の切欠部620が配置される。他の実施形態では、くぼみ領域614と1つの側面612との間に1つ以上の切欠部620が配置され、そしてくぼみ領域614と別の1つの側面612との間に1つ以上の切欠部620が配置される。更に別の実施形態では、くぼみ領域614と1つの側面612との間に切欠部620が配置される。
【0072】
付加的な切欠部620は、同じ平面に配置されてもよいし、異なる平面に配置されてもよい。一実施形態において、図6Aに示すように、付加的な切欠部620は、全て、側面612間に延びる同じ平面に配置される。他の実施形態では、付加的な切欠部620は、異なる平面に配置され、例えば、それらは、側面612間に延びる平面を参照して互いにずらされる。
【0073】
図6Bは、図6Aに示すドッキングステーション600の上面図である。この上面図から、付加的な切欠部620は、任意の形状を有してもよく、又、上述したように、上面604の任意の位置に設けられてもよい。
【0074】
図7Aは、本発明の第4の実施形態によるドッキングステーション700の斜視図である。図7Aに示す実施形態は、図5Aに示したものと実質的に同様である。従って、図7Aないし7Cに700番代の数字で示された特徴部は、図5Aないし5Cに500番代の数字で示されたものと同じである。しかしながら、図7Aに示す実施形態によれば、付加的な切欠部730が設けられる。
【0075】
各付加的な切欠部730は、くぼみ領域714と後面710との間で、上面704から下面706に向かって本体702を少なくとも一部分通して形成される。各付加的な切欠部730は、付加的な電子装置(図示せず)のためのスタンド(図示せず)を受け入れるサイズとされる。このスタンドは、スタンド及び付加的な電子装置が係合されて、スタンドが付加的な切欠部730内に配置されたときに、付加的な電子装置が本体702の上面704に位置されるように設計される。このように、付加的な電子装置は、ドッキングステーション700のくぼみ領域714内にマウントされた電子装置100の付近に位置され、そして電子装置100は、付加的な電子装置に関連した広告情報を表示するように機能する。
【0076】
切欠部720と比較して、付加的な切欠部730は小さい。従って、付加的な切欠部730は、切欠部720にマウントされるものより小さい付加的な電子装置をマウントするのに使用される。例えば、切欠部720は、ケーブルアッセンブリが取り付けられた付加的な電子装置をマウントするのに使用され、一方、付加的な切欠部730は、ケーブルアッセンブリに取り付けられない付加的な電子装置をマウントするのに使用される。更に、付加的な切欠部730は、ノッチ722を含まず、切欠部720の形状とは異なる形状を有する。
【0077】
図7Bは、図7Aに示すドッキングステーション700の上面図である。この上面図から、付加的な切欠部730は、上面704に任意な形状を有してもよいことが明らかである。例えば、付加的な切欠部730は、楕円形、円形、方形、長方形、等である。更に、付加的な切欠部730は、上面704の任意の位置に設けられてもよい。例えば、上面704は、くぼみ領域714から後面710へと延びる実質的に平らな部分を含む。この実質的に平らな部分に付加的な切欠部730が設けられてもよい。別の例として、上面704は、くぼみ領域714から1つ以上の側面712へと延びる実質的に平らな部分を含む。同様に、この実質的に平らな部分に付加的な切欠部730が設けられてもよい。更に、付加的な切欠部620を参照して上述したように、付加的な切欠部730は、同じ平面又は異なる平面に配置されてもよい。
【0078】
一実施形態によれば、付加的な切欠部730は、各々、上面704に実質的に楕円形状を有する。従って、付加的な切欠部730は、各々、一対の対向する実質的に平らな面と、一対の対向するカーブした面とを含む。図5Aを参照して述べたノッチは、一対の対向する実質的に平らな面に含まれてもよいし、含まれなくてもよい。
【0079】
図7Cは、図7Aに示すドッキングステーション700の部分断面図である。その側面から、本体702を一部分通して1つの付加的な切欠部730を形成することが明らかである。付加的な切欠部730は、細長い切欠部(図示せず)に向かって本体702へ延びるが、細長い切欠部に接触はしない。一実施形態によれば、細長い切欠部は、アパーチャー716から後面710へと下面706に沿って延びる。そのようなケースでは、付加的な切欠部730は、本体702をほぼ完全に貫通して延びる。しかしながら、別の実施形態によれば、上述したように、細長い切欠部は、本体702内に延びる。そのようなケースでは、付加的な切欠部730は、本体702へ一部分延びるだけである。例えば、付加的な切欠部730は、本体702の半分まで延びてもよいし、又はその1/4まで延びてもよい。他の実施形態によれば、図7Cに示すように、付加的な切欠部730の少なくとも1つは、細長い切欠部と同じ平面に配置されない。そのようなケースでは、少なくとも1つの付加的な切欠部730は、上面704から下面706へと本体702を完全に貫通して延びる。
【0080】
一実施形態によれば、少なくとも1つの付加的な切欠部730の下面は、実質的に平らであり、本体702の下面706と平行である。更に、付加的な切欠部730の上面は、実質的に平らであり、本体702の前面708から本体の後面710へと上方に傾斜される。付加的な切欠部730の上面の傾斜は、上面704の傾斜と同じでもよいし、異なってもよい。他の実施形態では、少なくとも1つの付加的な切欠部730の下面が傾斜され、そして少なくとも1つの付加的な切欠部730の上面は、下面706と実質的に平行にされる。
【0081】
図8は、本発明の第3の実施形態によるデジタルサイネージシステム800を示す。このデジタルサイネージシステム800は、上述したような電子装置100と、この電子装置100をマウントするための上面804を有するドッキングステーション802と、付加的な電子装置810と、ドッキングステーション802及び付加的な電子装置810を係合するためのスタンド(図示せず)とを備えている。
【0082】
図8に示すように、電子装置100は、ドッキングステーション802のくぼみ領域内にマウントされ、電子装置100の露出面がドッキングステーション802の上面804と実質的に平らになるようにする。更に、付加的な電子装置810は、ドッキングステーション802の付加的な切欠部に配置されたスタンド(図示せず)にマウントされる。
【0083】
この実施形態によれば、付加的な電子装置810は、ポータブルメディア装置である。例えば、付加的な電子装置810は、カリフォルニア州クパチーノのアップル社により製造されたiPodである。本発明の他の実施形態によれば、付加的な電子装置810は、ポータブルメディア装置ではない。むしろ、付加的な電子装置810は、ポータブル電子装置である。例えば、付加的な電子装置810は、パーソナルデジタルアシスタンス(PDA)、カメラ、ゲームプレーヤ、セルラーホン、等である。
【0084】
付加的な電子装置810は、その下面がドッキングステーション802の上面804と実質的に平らになるようドッキングステーションに配置される。ある実施形態において、付加的な電子装置810の下面は、付加的な電子装置810内に埋め込まれてもよいし、又は上面804の上に設けられてもよい。付加的な電子装置810は、上面804に実質的に垂直の方向に延びるように配置される。ある実施形態では、付加的な電子装置810は、上面804に対してある角度で延びるように配置される。例えば、付加的な電子装置810は、上面804に対して45°、又は30°ないし70°の範囲、或いは5°ないし85°の範囲の角度で延びるように配置される。
【0085】
付加的な電子装置810は、その表示面が電子装置100の方向を向くようにドッキングステーション802に配置される。例えば、付加的な電子装置810の表示面は、ドッキングステーション802の前面と平行に配置される。付加的な電子装置810は、その表示面が他の方向となるように配置されてもよい。例えば、ドッキングステーション802の前面に対して45°の角度、又は30°ないし70°の範囲、或いは5°ないし85°の範囲に配置されてもよい。ある実施形態では、角度は可変である。例えば、付加的な電子装置810が、ドッキングステーション802にマウントされる間に回転できるように、スタンドを設けてもよい。
【0086】
ある実施形態では、付加的な電子装置810は、上面804ではなくドッキングステーション802の面に配置される。例えば、付加的な電子装置810は、ドッキングステーション802の側面に配置される。他の実施形態では、2つ以上の付加的な電子装置810が設けられる。付加的な電子装置810は、互いに同一のものでも、互いに異なるものでもよい。例えば、それらは、異なるカラーの同じ装置である。別の例として、1つの付加的な電子装置は、ビデオプレーヤであり、別の付加的な電子装置は、ミュージックプレーヤである。
【0087】
デジタルサイネージシステム800は、上述した他の特徴を含むのも任意である。例えば、デジタルサイネージシステム800は、1つ以上のパッド220を備えている。別の例として、デジタルサイネージシステム800は、ケーブルアッセンブリ310を備えている。
【0088】
本発明による改良されたドッキングステーションのための種々の実施形態について以上に説明した。本発明は、前記特定の実施形態に関して述べたが、多数の修正や変更が考えられる。それ故、前記説明は、例示に過ぎず、それに限定されるものではない。
【0089】
例えば、付加的な切欠部及びアパーチャーをドッキングステーションに合体することができる。一実施形態では、図4Aを参照すれば、カーブ面414aのような面に付加的な切欠部を合体して、電子装置100の側面106のボタンにアクセスできるようにする。別の実施形態では、カーブ面414a及び側面412を完全に貫通するアパーチャーを設けて、電子装置100の側面106に設けられたインターフェイス、例えば、ヘッドホーンジャックにケーブルをアクセスできるようにする。別の実施形態では、実質的に平らな面414bを完全に貫通するアパーチャーを設けて、電子装置の後面104の電源ボタンのようなボタンにアクセスできるようにする。更に別の実施形態では、図5Aを参照すれば、付加的な切欠部520と、本体502の他の面又は本体502内の位置との間に付加的なアパーチャーを設けて、付加的な切欠部520内にマウントされた付加的な電子装置に接続可能なケーブルを本体502に通すことができる。1つのケースでは、付加的な切欠部520から後面510へアパーチャーを形成し、付加的な切欠部520内にマウントされた付加的な電子装置に接続可能なケーブルを付加的な切欠部520から後面510へ通すことができる。
【0090】
別の例として、上述した実施形態の種々の組み合わせが実現される。例えば、図2を参照して述べた1つ以上のパッドを、図3を参照して述べたデジタル信号システム300に合体してもよい。別の例として、細長い切欠部720を伴わずに、付加的な切欠部730が設けられてもよい。
【0091】
又、上述した種々の構造体の上、下、前、及び後という表現は、相対的なものであり、基準点に基づいて交換可能に使用される。同様に、前記説明を通して示された寸法及びサイズは、例示に過ぎず、ここに述べる発明の概念は、異なる寸法をもつ構造体に適用することができる。従って、本発明の範囲は、上述した特定の実施形態によって限定されるものではなく、特許請求の範囲及びその等効物により限定されるものとする。
【符号の説明】
【0092】
100:電子装置
102:上面
104:後面
104a:カーブした面
104b:実質的に平らな面
106:側面
108:多目的ボタン
112:ボリュームミュートボタン
114:リセプタクルコネクタ
200:デジタルサイネージシステム
210:ドッキングステーション
212:本体
220:パッド
300:デジタルサイネージシステム
310:ケーブルアッセンブリ
312:プラグハウジング
314:ケーブル
316:コネクタベース
318:絶縁ワイヤ
400:ドッキングステーション
402:本体
404:上面
406:下面
408:前面
410:後面
412:側面
414:くぼみ領域
414a:カーブした面
414b:実質的に平らな面
416:アパーチャー
418:細長い切欠部
500:ドッキングステーション
502:本体
504:上面
506:下面
508:前面
510:後面
512:側面
514:くぼみ領域
518:細長い切欠部
520:付加的な切欠部
522:ノッチ
600:ドッキングステーション
700:ドッキングステーション
800:デジタルサイネージシステム
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般的に、ハンドヘルド電子装置のためのドッキングステーションに係る。より詳細には、本発明は、デジタルサイネージを与える目的でドッキングステーションの上面と平らに電子装置をマウントするためのくぼみ領域をもつドッキングステーションに係る。
【背景技術】
【0002】
今日、セルラーホン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、メディアプレーヤ(例えば、ミュージックプレーヤ又はビデオプレーヤ)、カメラ、ゲームプレーヤ、等のポータブル電子装置のための種々のタイプのドッキングステーションが存在する。ドッキングステーションは、多くの場合に、ポータブル電子装置と、スピーカ、モニタ、パーソナルコンピュータ、プリンタ、等の他の電子装置との間で、ケーブルを切断及び再接続せずに、通信を行えるようにするために設けられる。
【0003】
例えば、カリフォルニア州クパチーノのアップル社により製造されるiPod製品ラインは、オーディオ出力機能を備えている。しかしながら、iPod製品に組み込まれるスピーカは、あるシナリオにおけるあるユーザにとっては充分なものでない。従って、ユーザは、所与のシナリオに対して充分なオーディオ出力を与える大きなスピーカにiPodを接続できるドッキングステーションを取得することができる。
【0004】
この意味で、ドッキングステーションは、多くの場合に、ハンドヘルド電子装置の機能を向上させるように設計される。その結果、既知のドッキングステーションの共通の特徴は、それらがハンドヘルド電子装置の機能へアクセスできるように構成されるというものである。この形態では、ユーザは、ハンドヘルド電子装置の機能を利用して、その装置を他の電子装置に結合することでその機能を改善することができる。
【0005】
しかしながら、このようなドッキング装置の設計は、多くの場合に、ドッキング装置と組み合わせて設けられるハンドヘルド電子装置の審美的見掛けを考慮していない。更に、そのようなドッキング装置は、しばしば、公共的ではなく個人的な使用について設計されている。
【0006】
広告の部門では、ペーパーディスプレイ、テレビジョン又は他のデジタルディスプレイ、ビルボード、等の種々の形態で製品広告を与えることが良く知られている。デジタルディスプレイによる広告は、典型的に、交通量(乗物、歩行者、等)の多いエリアにデジタルディスプレイを任意にマウントすることにより与えられる。そのデジタルディスプレイ上で種々の製品を広告することができる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、デジタルディスプレイによる製品広告は、多くの場合、審美的に満足でないと考えられる。更に、デジタルディスプレイと広告される製品との間に著しい隔絶感がある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の実施形態は、一般的に、以上に述べた関連技術の欠点の幾つか又は全部を克服する、ドッキングステーションを経てデジタルサイネージを与えるシステム及び装置に関する。ドッキングステーションは、デジタルディスプレイと、広告される製品とを密接に結び付け、結合される電子装置及びドッキングステーションの審美的満足さを高め、及び/又は電子装置の選択機能にアクセスできるようにするという種々の特徴を含む。
【0009】
例えば、ドッキングステーションは、くぼみ領域を有する本体を備えている。くぼみ領域は、電子装置を受け入れる形状にされ、電子装置がくぼみ領域内にマウントされたときに、電子装置の露出面が、くぼみ領域を取り巻く上面の一部分と実質的に平らになるようにする。その結果、結合されるドッキングステーション及び電子装置は、結合される露出面が実質的に円滑で且つ連続的となり、又、結合されるドッキングステーション及び電子装置は、単一ユニットの見掛けを有する。
【0010】
別の例として、ドッキングステーションは、くぼみ領域から本体の下面に向かって本体を少なくとも一部分通して形成されたアパーチャーと、このアパーチャーから本体の縁又は縁面へと延びる細長い切欠部とを備えている。アパーチャーは、電子装置がくぼみ領域内にマウントされるときに電子装置に接続するように働くケーブルアッセンブリを受け入れるサイズとされる。細長い切欠部は、ケーブルアッセンブリのケーブルが細長い切欠部内に配置されるときにそのケーブルがアパーチャーから本体の縁又は縁面へと延びるようなサイズにされる。その結果、電子装置がくぼみ領域内にマウントされると、ケーブルアッセンブリは、視界から実質的に隠れながら、電子装置に接続することができる。
【0011】
更に別の例として、ドッキングステーションは、本体の上面に形成された1つ以上の切欠部を備えている。1つ以上の付加的な電子装置を支持するためのスタンドが1つ以上の切欠部内にマウントされる。その結果として、本体のくぼみ領域内にマウントされた電子装置に加えて付加的な電子装置がスタンドに設けられるときには、くぼみ領域内にマウントされた電子装置は、スタンドに設けられた付加的な電子装置のためのデジタル広告として働く。
【0012】
本発明の実施形態の特性及び効果を完全に理解するために、以下の詳細な説明及び添付図面を参照されたい。本発明の他の態様、目的及び効果は、以下の詳細な説明及び添付図面から明らかとなるであろう。しかしながら、本発明の範囲は、特許請求の範囲から完全に明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0013】
【図1A】本発明の一実施形態によりケーブルアッセンブリに結合される電子装置の斜視図である。
【図1B】図1Aに示す電子装置の側面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態によるデジタルサイネージシステムを示す。
【図3】本発明の第2の実施形態によるデジタルサイネージシステムを示す。
【図4A】本発明の第1の実施形態によるドッキングステーションの斜視図である。
【図4B】図4Aに示すドッキングステーションの上面図である。
【図4C】図4Aに示すドッキングステーションの背面図である。
【図4D】図4Aに示すドッキングステーションの断面図である。
【図4E】図4Aに示すドッキングステーションの下面図である。
【図5A】本発明の第2の実施形態によるドッキングステーションの斜視図である。
【図5B】図5Aに示すドッキングステーションの上面図である。
【図5C】図5Aに示すドッキングステーションの断面図である。
【図6A】本発明の第3の実施形態によるドッキングステーションの斜視図である。
【図6B】図6Aに示すドッキングステーションの上面図である。
【図7A】本発明の第4の実施形態によるドッキングステーションの斜視図である。
【図7B】図7Aに示すドッキングステーションの上面図である。
【図7C】図7Aに示すドッキングステーションの部分断面図である。
【図8】本発明の第3の実施形態によるデジタルサイネージシステムを示す。
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の実施形態は、図1Aから7Cを参照して以下に説明する。しかしながら、当業者であれば、添付図面を参照した詳細な説明は例示に過ぎず、本発明の実施形態は、それらの限定された実施形態を越えて拡張できることが容易に明らかであろう。
【0015】
図1Aは、本発明の一実施形態によりケーブルアッセンブリに結合される電子装置100の斜視図である。この実施形態によれば、電子装置100は、タブレットコンピュータである。例えば、電子装置100は、カリフォルニア州クパチーノのアップル社により製造されるiPad、日本東京の東芝により製造される東芝タブレット、中国シンセンのZTE社により製造されるZ−Pad、台湾台北のAsusにより製造されるEEE Pad、テキサス州オースチンのデル社により製造されるDell Streak、韓国ソウルのサムスングループにより製造されるSamsung Galaxy、等である。本発明の他の実施形態によれば、電子装置100は、タブレットコンピュータではない。むしろ、電子装置100は、ディスプレイを伴うポータブル電子装置である。例えば、電子装置は、セルラーホン、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、メディアプレーヤ(例えば、ミュージックプレーヤ又はビデオプレーヤ)、カメラ、ゲームプレーヤ、ラップトップコンピュータ、ネットブック、ブックレット、スレート、コンバーチブルノートブック、等である。
【0016】
電子装置100は、上面102、後面104及び側面106を含む。1つの実施形態によれば、上面102は、デジタルディスプレイである。別の実施形態によれば、上面102は、タッチスクリーン機能を合体するデジタルディスプレイであり、ユーザがディスプレイと相互作用することで電子装置100を操作できるようにする。
【0017】
又、電子装置100は、該装置の種々の機能をアクチベートするための種々のボタンを種々の面に含む。例えば、電子装置100は、上面102に配置された多目的ボタン108、側面106のボリュームアップ/ダウンボタン110、側面106のボリュームミュートボタン112、後面104の電源オン/オフボタン(図示せず)、等を含む。又、電子装置100は、他の電子装置及び/又はアクセサリとインターフェイスするための種々の機械的インターフェイスを種々の面に含む。例えば、電子装置100は、ケーブルアッセンブリのケーブルを経て他の電子装置に接続するためのリセプタクルコネクタ114を側面106に含み、スピーカに接続するためのオーディオジャック(図示せず)を側面106に含み、等々である。又、電子装置100は、その表面に凸設又は凹設される他の要素、例えば、カメラ、マイクロホン、スピーカ、アンテナ、等を含んでもよい。
【0018】
1つの実施形態によれば、リセプタクルコネクタ114は、共通に譲渡され参考としてここにそのまま援用される同時係争中の米国特許出願(代理人管理番号90911−807030)に説明されたようなコネクタを受け入れそしてそれに機械的に結合するように働き、又、別の実施形態では、リセプタクルコネクタ114は、参考としてここにそのまま援用される米国特許第6,776,660号に説明されたような30ピンコネクタを受け入れそしてそれに機械的に結合するように働き、更に別の実施形態では、リセプタクルコネクタ114は、RS232シリアルコネクタ、USBコネクタ、S−ビデオコネクタ、VGAコネクタ、SDIコネクタ、等の他のタイプのコネクタを受け入れそしてそれに機械的に結合するように働く。
【0019】
図1Bは、図1Aに示す電子装置の側面図である。この図から、後面104が、鉢状の輪郭であることが明らかである。ある実施形態では、後面104は、カーブした面104a及び実質的に平らな面104bを含む。他の実施形態では、後面104全体がカーブしていて、後面104に平らな面が実質的にないようにされる。更に別の実施形態では、後面104は、多数のカーブした面及び平らな面が後面104のどこかに配置されたものである。
【0020】
後面104は、側面106から所定の深さだけ突出する。例えば、後面104は、側面106から約5mmの深さだけ突出する。別の例では、後面104は、側面106から約4mmないし6mmの範囲の深さだけ突出する。更に別の例では、後面104は、側面106から6mmより大きく又は4mmより小さい深さだけ突出する。
【0021】
側面106は、上面102から所定の深さだけ突出する。例えば、側面106は、上面102から約5mmの深さだけ突出する。別の例では、側面106は、上面102から約4mmないし6mmの範囲の深さだけ突出する。更に別の例では、側面106は、上面102から6mmより大きく又は4mmより小さい深さだけ突出する。
【0022】
ある実施形態では、側面106は、上面102に実質的に垂直に配置される。他の実施形態では、側面106は、上面102に対して90°未満の角度で配置され、側面106が電子装置100の中心へと内方に向けられる。ある実施形態では、側面106は、実質的に平坦であり、他の実施形態では、側面106は、内方にカーブされる。ある実施形態では、側面106は、後面106と連続するように配置され、例えば、側面106と後面104との間に見分けられる分離がないように、側面106が後面104に機械的に結合される。他の実施形態では、側面106が存在せず、例えば、後面104が上面102から直接突出する。ある実施形態では、側面106は、互いに実質的に同じ角度であり、例えば、全ての側面106は、上面102に実質的に垂直である。他の実施形態では、側面106は、互いに異なる角度であり、例えば、1つの側面106は、上面102に対して実質的に垂直であり、一方、別の側面106は、上面102に対して90°未満の角度に配置される。
【0023】
図2は、本発明の第1の実施形態によるデジタルサイネージシステムを示す。このデジタルサイネージシステム200は、図1A及び1Bを参照して述べたような電子装置100、この電子装置100をマウントするためのドッキングステーション210、及び電子装置100とドッキングステーション210との間に配置された任意のパッド220を備えている。
【0024】
ドッキングステーション210は、電子装置100を支持するための本体212を備えている。ドッキングステーション210は、図3ないし7Cを参照して更に説明する。しかしながら、一般的に、本体212は、くぼみ領域が形成された上面を含む。くぼみ領域は、電子装置100を受け入れる形状とされ、電子装置100がくぼみ領域内に位置されたときに、電子装置100の後面104がくぼみ領域内に完全に適合する一方、電子装置100の上面102が、くぼみ領域を取り巻く本体212の上面の一部分と実質的に平らになるようにされる。上述したように、ある実施形態では、電子装置100は、側面106を含む。従って、ある実施形態では、本体212のくぼみ領域は、電子装置100を受け入れる形状とされ、電子装置100がくぼみ領域内に位置されたときに、電子装置100の側面106の1つ以上又は全部がくぼみ領域の面に当接するようにされる。
【0025】
パッド220は、電子装置100とドッキングステーション210との間に配置される1つ以上の柔軟な素子を含む。パッド220は、任意の形式の柔軟な材料から形成され、例えば、パッド220は、シリコーン、ゴム、布、ソフトプラスチック、等から形成される。パッド220は、電子装置100をドッキングステーション210に固定するように機能する。例えば、パッド220は、電子装置100及びドッキングステーション210の両方に接合され、電子装置100をドッキングステーション210に機械的に結合する。又、パッド220は、電子装置100の後面104に配置されたボタンをアクチベートできるようにも機能する。例えば、1つ以上のパッドが柔軟なものであり、電子装置100の上面102に力を加えると、1つ以上のパッド220が変形し、後面104に位置されたボタンがドッキングステーション210のくぼみ領域の面に係合されるようにする。1つの実施形態によれば、パッド220は、電子装置100の下面104のみに接合される。
【0026】
パッド220は、電子装置100とドッキングステーション210との間の位置に設けられる。例えば、1つ以上のパッド220が電子装置100の中心の付近に設けられ、例えば、1つ以上のパッド220が電子装置の側面106の付近に設けられる。1つの実施形態によれば、4つのパッド220が設けられ、各パッド220は、電子装置100の角の付近に配置される。例えば、各パッド220は、電子装置100の最も近い角から約5cm離れたところに配置される。別の例では、各パッド220は、電子装置100の最も近い角から約2.5cmないし7.5cm離れたところに配置される。更に別の例では、各パッド220は、電子装置100の最も近い角から2.5cmより小さいか又は7.5cmより大きな距離に配置される。電子装置100の各角の付近にパッド220を設けることは、好都合にも、電子装置100がドッキングステーション210内で著しく揺動したり又は枢着回転したりする傾向がないように電子装置100のための実質的に一貫した支持体をなすことができる。
【0027】
1つの実施形態によれば、電子装置100の後面104に配置されたボタン付近に1つのパッド220が配置される。例えば、そのようなボタンの3cm以内に1つのパッド220が配置される。別の例として、そのようなボタンから1cmないし4cm離れたところに、或いは1cmより小さく又は4cmより大きな距離に、1つのパッド220が配置される。ボタンの付近で上面102に加えた力で、ボタンをアクチベートさせ、デアクチベートさせ、スイッチさせ、等々のように、ボタンの付近に1つのパッド220が配置される。例えば、ボタンは、電源ボタンであり、そして上面102は、タッチスクリーンディスプレイである。電源ボタンの付近で上面102に要求される力は、タッチスクリーンディスプレイを制御するのに要求される力より実質的に大きい。従って、タッチディスプレイは、ボタンをアクチベートせずに動作することができる。更に、ボタンは、典型的にタッチスクリーンディスプレイを経てアクセスされない位置、例えば、1つの側面106付近に設けられる。そのような配置により、電源ボタンは、視界から隠され、一般的に、アクセスできない。しかしながら、電源ボタンの存在及びアクチベーション技術を知っているユーザは、そのボタン付近で上面102を押して、電子装置100をターンオン又はオフすることができる。そのような構成では、好都合にも、ほとんどの機能がディスエイブルされた場合でも(例えば、タッチスクリーンがディスエイブルされ、上面102のボタンがディスエイブルされ、そして側面106のボタンがディスエイブルされるか、又は電子装置100がドッキングステーション210に取り付けられているためにそれにアクセスできない場合でも)電子装置100の機能に容易にアクセスすることができる。
【0028】
各パッド220は、種々の形状のいずれか1つを有する。例えば、各パッド220は、断面形状が円、楕円、方形、長方形、等である。1つの実施形態では、各パッド220は、断面形状が円形であり、可変表面積を有する。例えば、電子装置100に接合されるパッド220の表面積は、ドッキングステーション210に接触するために配置されるパッド220の表面積より大きい。
【0029】
各パッド220は、多数の寸法のいずれか1つを有する。例えば、各パッド220は、厚みが約1mmであるか、厚みが約0.5mmないし1.5mmの範囲であるか、或いは厚みが0.5mmより小さいか又は1.5mmより大きい。又、各パッド220は、最大直径が約5mmであるか、最大直径が約2.5cmないし7.5cmの範囲であるか、或いは最大直径が2.5cmより小さいか又は7.5cmより大きい。
【0030】
ある実施形態では、パッド220が存在しない。むしろ、電子装置100は、他の手段を経てドッキングステーション210に機械的に結合される。例えば、電子装置100は、ドッキングステーション210に接着又はボンディングされ、別の例では、電子装置100をドッキングステーション210に機械的に結合するためにクランプが設けられる。1つの実施形態では、電子装置100は、接着剤ドーナッツを経てドッキングステーション210に接合される。接着剤ドーナッツは、本体212を少なくとも一部分通して形成されたアパーチャー(例えば、以下に述べるアパーチャー416)を取り巻く形状であり、且つパッド220を妨げないサイズである。接着剤ドーナッツは、ケーブルアッセンブリ(例えば、以下に述べるケーブルアッセンブリ310)を接合せずに電子装置100をドッキングステーション210に接合するように設計される。例えば、接着剤ドーナッツは、第1の両面接着剤層、第2の非接着剤層、及び第3の両面接着剤層を含む。第1の層は、アパーチャーを完全に取り巻く形状であり、そして層の片面がドッキングステーション210に直接接合されるように配置される。第2の層は、第1の層と同じ形状であり、そして層の片面が第1の層に接合されるように配置される。第3の層は、ケーブルアッセンブリの一部分に対する切欠部を含みながらアパーチャーを取り巻く形状とされる。第3の層は、その片面が第2の層に接合され、そして別の面が電子装置100に接合されるように配置される。
【0031】
他の実施形態では、電子装置100は、機械的な結合なしにドッキングステーション210のくぼみ領域に配置され、例えば、ドッキングステーション210のくぼみ領域は、電子装置100がくぼみ領域内にしっかり適合するサイズとされ、別の例では、電子装置100は、重力の作用でドッキングステーション210に固定される。更に別の例では、パッド220と、電子装置100をドッキングステーション210に機械的に結合する他の手段の両方が設けられる。
【0032】
図3は、本発明の第2の実施形態によるデジタルサイネージシステムを示す。このデジタルサイネージシステム300は、図1A、1B及び2を参照して述べたような電子装置100と、図2を参照して述べたように電子装置100をマウントするためのドッキングステーション210と、電子装置100を別の電子装置又はアクセサリ(図示せず)に電気的に結合するための任意のケーブルアッセンブリ310とを備えている。
【0033】
ケーブルアッセンブリ310は、電子装置100のリセプタクルコネクタ114へ挿入するサイズのプラグハウジング312を含む。このプラグハウジング312は、これが電子装置100に係合されたとき、リセプタクルコネクタ114内に配置された多数のピンに電気的に接触する多数のピンを収容するように設計される。1つの実施形態において、プラグハウジング312は、リセプタクルコネクタ114内に完全に適合するように設計され、そして電子装置100の外面(例えば、後面104及び側面106の少なくとも1つ)と平らになるような輪郭にされた後面を有する。
【0034】
又、ケーブルアッセンブリ310は、プラグハウジング312に機械的に接続されたケーブル314も含む。例えば、ケーブル314の端は、プラグハウジング312の表面に接合される。ケーブル314には、プラグハウジング312に配置されたピンに対応してそれに電気的に結合される1つ以上の導電性トレースが形成される。例えば、プラグハウジング312に配置されたピンは、各々、プラグハウジング312から突出する部分を含む。ケーブル314は、プラグハウジング312から突出するピンの部分に適合するサイズの穴を含む。ケーブル314は、ケーブル314の穴に突出ピン部分を適合した後に、突出ピン部分及び穴を半田付けして、ピンと、穴に電気的結合された導電性トレースとの間に電気的接続を確立するように構成される。
【0035】
ケーブル314は、細いケーブルでよい。例えば、ケーブル314は、単一コアケーブルであるか、又はコア又は電気導体が互いに平行に且つ隣接してガイドされるマルチコアケーブルである。ケーブル314は、フラットな導電性トレース又はストリップを含む。各ストリップは、その断面が円、楕円、方形、長方形、等の任意の形状である。導電性トレース又はストリップは、任意の導電性材料で作られる。例えば、それらは、スズ、銅、等で作られる。導電性トレース又はストリップは、ポリエステル、誘電体ポリマー、等の絶縁材料を使用して絶縁される。ある実施形態では、ケーブル314は、電子装置100が本体212のくぼみ領域に配置されるときに電子装置100に干渉したり妨げたりしないほど充分に細くなければならない。例えば、ケーブル314は、直径が0.8mmであるか、又は0.5mmないし1mmの範囲であるか、或いは0.5mmより小さいか又は1mmより大きいかである。ケーブル314は、その断面が円、楕円、方形、長方形、等の任意の形状である。ある実施形態によれば、ケーブル314は、柔軟なものでも硬いものでもよい。例えば、ある実施形態において、ケーブル314は、実質的にフラットなフレックスケーブルである。別の実施形態では、ケーブル314は、プラグハウジング312をコネクタベース316に接続するために本体212のチャンネル(図示せず)を通して延びる丸いケーブル又は太いケーブルである。
【0036】
ケーブル314は、電子装置100と本体212のくぼみ領域との間に配置され、本体212のアパーチャーから電子装置100の縁(例えば、上面102の縁、側面106の位置、又は側面106の縁)まで延びる。例えば、ケーブル314は、アパーチャーから、リセプタクルコネクタ114を含む側部106まで延びる。又、ケーブル254は、プラグハウジング312に収容された1つ以上のピンに実質的に平行な方向に、リセプタクルコネクタ114に向けて延びる。プラグハウジング312は、電子装置100の縁付近でケーブル314の端に機械的に結合される。例えば、プラグハウジング312は、リセプタクルコネクタ114を含む側面106の付近でケーブル314の端に機械的に結合される。本体212のアパーチャーは、図4Aないし7Cを参照して更に説明する。
【0037】
ケーブルアッセンブリ310は、コネクタベース316も備えている。このコネクタベース316は、1つ以上の接続パッドが形成されたプリント回路板(図示せず)を含む。接続パッドは、ケーブル314の導電性トレースの各々に電気的に結合される。コネクタベース316は、本体212のアパーチャーに配置される。例えば、コネクタベース316は、本体212へ部分的に延びるように配置される。別の例として、コネクタベース316は、本体212へ完全に延びるように配置される。コネクタベース316は、ケーブル314を経てプラグハウジング312に機械的に結合される。例えば、コネクタベース316は、プラグハウジング312が接合される端とは反対のケーブル314の端に接続される。
【0038】
又、ケーブルアッセンブリ310は、絶縁ワイヤ318も含む。この絶縁ワイヤ318は、多数の絶縁ワイヤを含み、それら絶縁ワイヤの少なくとも1本は、コネクタベース316の接続パッドに結合される。更に、絶縁ワイヤ318は、アパーチャーから本体212の縁又は縁面へと延びるドッキングステーション210の細長い切欠部に配置される。例えば、絶縁ワイヤ318は、本体212内に延びる細長い切欠部に配置される。別の例として、絶縁ワイヤ318は、本体212の下面に沿って延びる細長い切欠部に配置される。本体212の細長い切欠部は、図4Aないし7Cを参照して更に説明する。
【0039】
図4Aは、本発明の第1の実施形態によるドッキングステーションの斜視図である。図4Aに示すように、ドッキングステーション400は、本体402を備えている。ある実施形態では、本体402は、実質的に透明であり、他の実施形態では、本体402は、不透明である。本発明のある実施形態に基づいて形成された実質的に透明の本体402は、好都合にも種々の素子が視野角に基づいて視野から隠される。例えば、透明な本体402の側部を見ると、ユーザは、本体402の幾何学形状により生じる光の屈折のためにケーブルアッセンブリの部分が見えない。
【0040】
ある実施形態では、本体402は、実質的に個体の実体を形成するのに適した材料から作られる。他の実施形態では、本体402は、可鍛及び/又は柔軟な実体を形成するのに適した材料から作られる。例えば、本体402は、適当な金属、ミネラル、セラミック、ガラスセラミック、木、ポリマー、複合材料、半導体、ナノマテリアル、又はバイオマテリアルから作られる。一実施形態によれば、本体402は、アクリル又はアクリル同等物から作られる。別の実施形態によれば、本体402は、前記材料の組み合わせから作られる。
【0041】
本体402は、頂面又は上面404、下面406、前面(又は側面)408、後面(又は側面)410、及び側面412を含む。又、本体402は、上面404に形成されたくぼみ領域414も含む。
【0042】
くぼみ領域414は、電子装置を受け入れる形状とされ、電子装置がくぼみ領域に位置されたときに、電子装置のディスプレイのような露出面が、くぼみ領域を取り巻く上面の周囲部分と実質的に平らになるようにする。例えば、くぼみ領域414は、電子装置100の後面104及び任意であるが側面106の実質的に鏡像を形成する形状とされる。そのような形状をもつようにくぼみ領域414を形成することで、電子装置100がくぼみ領域414内に位置されたときには、電子装置100の上面102は、くぼみ領域を取り巻く上面404の周囲部分と実質的に平らになる。更に、電子装置100がくぼみ領域414内に位置されたときには、電子装置100の後面104全体、及び任意であるが側面106全体がくぼみ領域414の表面に当接する。
【0043】
一実施形態によれば、くぼみ領域414は、ドッキングステーション100にマウントされる電子装置の厚みに等しい深さまでくぼまされる。例えば、くぼみ領域414は、電子装置100の側面106及び後面104の合成深さに実質的に等しい量までくぼまされる。別の例として、電子装置100が側面106を有していない場合には、くぼみ領域414は、後面104の深さに実質的に等しい量までくぼまされる。このように、電子装置100がくぼみ領域414に位置されるときには、電子装置100の露出面(即ち、上面102)が、くぼみ領域414を取り巻く上面404の周囲部分と実質的に平らになる。
【0044】
別の実施形態によれば、くぼみ領域414は、ドッキングステーション400にマウントされる電子装置の厚みより大きな深さまでくぼまされる。例えば、くぼみ領域414は、装置100の重みで圧縮されるときにパッド220の厚みを含む深さまでくぼまされる。従って、くぼみ領域414の深さは、パッド220、電子装置100の後面104の深さ、及び電子装置100の側面106の任意の深さの合成厚みに実質的に等しい。この形態では、電子装置100がくぼみ領域414に位置されて、それらの間にパッド220が介在された状態であるときに、電子装置100の露出面(即ち、上面102)は、くぼみ領域114を取り巻く上面404の周囲部分と実質的に平らになる。
【0045】
一実施形態によれば、くぼみ領域414は、カーブした面414a及び実質的に平らな面414bを含む。例えば、カーブした面414aは、電子装置100のカーブした面104aを受け入れる形状とされ、そして実質的に平らな面414bは、電子装置100の実質的に平らな面104bを受け入れる形状とされる。
【0046】
別の実施形態によれば、くぼみ領域414は、実質的に平らな面を含まない。むしろ、くぼみ領域414全体がカーブして、くぼみ領域414には実質的に平らな面がない。例えば、電子装置100が、後面104に実質的に平らな面がないように後面104全体がカーブしている場合に、くぼみ領域414は、それに応じた輪郭とされ、電子装置100の後面104に一致するようにくぼみ領域414がカーブするようにされる。
【0047】
くぼみ領域414は、種々の形状の露出面を有する電子装置を受け入れるように構成される。例えば、くぼみ領域414は、長方形の上面102を有する電子装置100を受け入れる輪郭とされる。くぼみ領域414が受け容れる上面102の他の形状は、方形、円形、楕円、等を含む。
【0048】
上面404は、前面408から後面410へと上方に傾斜され、それに応じて、くぼみ領域414も、前面408から後面410へ上方に傾斜される。例えば、前面408の付近に配置される側面412の高さは、後面410の付近に配置される側面412の高さより小さい。その結果、上面404は、下面406に対して前面408から後面410へと上方に傾斜される。ある実施形態では、上面404は、下面406に対して約7°の角度で上方に傾斜される。他の実施形態では、上面404は、約4°ないし10°の範囲の角度で上方に傾斜される。更に別の実施形態では、上面404は、4°より小さく又は10°より大きい角度で上方に傾斜される。下面406に対して上面404を傾斜することにより、ドッキングステーション400が水平面に配置されたときに、マウントされた電子装置100の露出面(例えば、上面102)の見易さが増す。
【0049】
ドッキングステーション400は、くぼみ領域414から下面406に向けて本体402を少なくとも一部分通して形成されたアパーチャー416を含む。一実施形態では、アパーチャー416は、それが本体402内で終了するように本体402へと一部分延びるだけである。別の実施形態では、アパーチャー416は、それが本体402の下面406で終了するように本体402を完全に貫通して延びる。
【0050】
アパーチャー416は、電子装置がくぼみ領域内にマウントされたとき電子装置に接続するように働くケーブルアッセンブリを受け入れるサイズとされる。例えば、アパーチャー416は、コネクタベース316の鏡像の形状を有すると共に、プラグハウジング312及び絶縁ワイヤ318の少なくとも一方の直径より大きな直径を有する。このように、プラグハウジング312及び絶縁ワイヤ318の少なくとも一方がアパーチャー416を通過するが、コネクタベース316は、アパーチャー416内にぴったり適合する。
【0051】
ドッキングステーション400は、アパーチャー416から、本体402の縁(例えば、前面408、後面410又は側面412の縁)又は縁面(例えば、前面408、後面410又は側面412)へと延びる細長い切欠部(図4Aには示さず)を含む。細長い切欠部は、ケーブルアッセンブリのケーブルがアパーチャー内に適合できるようなサイズとされる。例えば、細長い切欠部は、絶縁ワイヤ318を受け入れるサイズとされる。
【0052】
一実施形態によれば、細長い切欠部は、本体402内に延びる。例えば、アパーチャー416が本体402内で終了する場合には、細長い切欠部は、本体402内の終了点から本体402の後面410へと延びる。別の実施形態によれば、細長い切欠部は、本体402の下面406に沿って延びる。例えば、アパーチャー416が本体402の下面406で終了する場合には、細長い切欠部は、本体402の下面406の終了点から本体402の下縁へと延びる。
【0053】
図4Bは、図4Aに示したドッキングステーションの上面図である。この上面図から、くぼみ領域414は、実質的に長方形の上面102を有する電子装置100を受け入れる輪郭とされることが明らかである。くぼみ領域414及び上面404の角は、丸み付けされてもよいし、実質的に垂直の角度でもよい。
【0054】
アパーチャー416は、くぼみ領域414内で任意の位置に設けられる。一実施形態によれば、アパーチャー416は、くぼみ領域414の中心に配置される。他の実施形態によれば、アパーチャー416は、くぼみ領域414の中心からずれた位置に設けられ、例えば、アパーチャー416は、後面410より前面408に近い位置、前面408より後面410に近い位置、及び/又は側面412より別の側面412に近い位置に設けられる。
【0055】
アパーチャー416は、くぼみ領域414内で任意の方向に配置される。一実施形態によれば、アパーチャー416は、アパーチャー416の側面が側面412に平行になるように配置される。他の実施形態では、アパーチャー416は、アパーチャー416の側面が側面414から0ないし90°の角度となるように配置される。
【0056】
図4Cは、図4Aに示したドッキングステーション400の後面図である。この後面図から、細長い切欠部418の端部が見える。図4Cに示す実施形態によれば、細長い切欠部418は、本体402の下面406に沿って延びる。別の実施形態によれば、上述したように、細長い切欠部418は、本体402内に延びる。このようなケースでは、細長い切欠部418の端部は、上面404と下面406との間で(それに接触せずに)後面410に配置された円として現われる。
【0057】
上述したように、細長い切欠部418は、絶縁ワイヤ318を受け入れるサイズとされる。一実施形態において、絶縁ワイヤ318は、実質的に円形断面であり、そして細長い切欠部418も、実質的に円形断面であるが、その直径は、絶縁ワイヤ318の直径より若干大きい。例えば、細長い切欠部418の直径は、絶縁ワイヤ318の直径より約10%大きい。別の例として、細長い切欠部418の直径は、絶縁ワイヤ318の直径より約5%ないし20%大きい。更に別の例として、細長い切欠部418の直径は、絶縁ワイヤ318の直径より、5%より小さいか又は20%より大きい量だけ大きくされる。別の実施形態では、細長い切欠部418は、その断面が、カーブした部分及び平らな部分を有する。細長い切欠部418の最小直径は、絶縁ワイヤ318の最大直径より大きい。他の実施形態では、絶縁ワイヤ318は、断面が異なる形状であり、例えば、絶縁ワイヤ318は、楕円断面、方形断面、長方形断面、等を有する。細長い切欠部418は、絶縁ワイヤ318のサイズ及び形状に一致する、同様の形状及びサイズとされる。
【0058】
図4Dは、図4Aに示すドッキングステーション400の断面図である。側面から、細長い切欠部418が見える。図4Dに示す実施形態によれば、細長い切欠部418は、アパーチャー416から後面410へと下面406に沿って延びる。別の実施形態によれば、上述したように、細長い切欠部418は、本体402内に延びる。このようなケースでは、細長い切欠部418は、下面406から垂直方向に変位され、上面404と下面406との間に(それに接触せずに)細長い切欠部418が配置される。
【0059】
上述したように、ドッキングステーション400は、くぼみ領域414から下面406に向かって本体402を少なくとも一部分通して形成されたアパーチャー416を含む。図4Dに示す実施形態によれば、アパーチャー416は、本体402を完全に貫通して延び、アパーチャー416が本体402の下面406で終了するようにされる。別の実施形態によれば、上述したように、アパーチャー416は、そのアパーチャー416が本体402内で終了するように本体402へ一部分延びるだけである。そのようなケースでは、アパーチャー416は、下面406から垂直方向に変位され、アパーチャー416は、くぼみ領域414と下面406との間に、下面406に接触しないように、配置される。
【0060】
又、上述したように、アパーチャー416は、電子装置がくぼみ領域内にマウントされるときに電子装置に接続するように働くケーブルアッセンブリを受け入れるサイズとされる。一実施形態において、アパーチャー416は、第1部分416a及び第2部分416bを含む。第1部分416aは、くぼみ領域414からくぼまされそしてくぼみ領域414から下面406に向かって延びる一方、第2部分416bは、第1部分416aからくぼまされそして下面406からくぼみ領域414に向かって延びる。第1部分416aの直径は、第2部分416bの直径より大きい。更に、コネクタベース316の上部は、その直径が、コネクタベース316の下部の直径より大きい。第1部分416aは、コネクタベース316の上部を受け入れるサイズとされ、一方、第2部分416bは、コネクタベース316の下部を受け入れるサイズとされる。このように、アパーチャー416がコネクタベース316を受け入れるときに、コネクタベース316の上面は、くぼみ領域414の表面と実質的に平らになる。
【0061】
図4Eは、図4Aに示すドッキングステーション400の下面図である。この下面図から、アパーチャー416及び細長い切欠部418が見える。図4Eに示す実施形態によれば、アパーチャー416は、本体402を完全に貫通して延び、そして細長い切欠部418は、アパーチャー416から後面410へと下面406に沿って延びる。別の実施形態によれば、上述したように、アパーチャー416は、本体402へと一部分延びるだけであり、そして細長い切欠部418は、本体402内に延びる。そのようなケースでは、アパーチャー416も、細長い切欠部418も、この図では見えない。
【0062】
図5Aは、本発明の第2の実施形態によるドッキングステーション500の斜視図である。このドッキングステーション500は、図4Aないし4Eを参照して上述した特徴の幾つか又は全部を含む。従って、図5Aないし5Cに500番代の数字で示された特徴部は、図4Aないし4Eに400番代の数字で示されたものと同じである。例えば、ドッキングステーション500は、本体502を備え、この本体は、頂面又は上面504、下面506、前面508、後面510、及び側面512を含み、これらは、各々、上述した特徴部402ないし412と同じである。
【0063】
図5Aに示す実施形態によれば、ドッキングステーション500は、更に、くぼみ領域514と後面510との間で、上面504から下面506に向けて本体502を少なくとも一部分通して形成された付加的な切欠部520を備えている。この付加的な切欠部520は、付加的な電子装置(図示せず)のためのスタンド(図示せず)を受け入れるサイズとされる。このスタンドは、スタンド及び付加的な電子装置が係合されて、スタンドが付加的な切欠部520内に配置されたとき、付加的な電子装置が本体502の上面504に位置されるように設計される。このように、付加的な電子装置は、ドッキングステーション500のくぼみ領域514内にマウントされた電子装置100の付近に位置され、そして電子装置100は、付加的な電子装置に関連した広告情報を表示するように機能する。
【0064】
付加的な切欠部520は、スタンドの結合部分に係合するためのノッチを含む。例えば、スタンドは、スタンドの1つ以上の面から突出するバネ負荷ボールベアリング又はピンのような結合部分を含む。この結合部分は、ノッチ522に係合するように動作し、電子装置がスタンドから取り外される場合にスタンドが付加的な切欠部520にマウントされたままとなるようにする。
【0065】
ある実施形態では、付加的な切欠部520は、上面504以外の面から本体502を少なくとも一部分通して形成される。例えば、付加的な切欠部520は、側面512から別の側面512に向かって形成される。
【0066】
図5Bは、図5Aに示すドッキングステーション500の上面図である。この上面図から、付加的な切欠部520は、上面504に任意の形状を有してもよいことが明らかである。例えば、付加的な切欠部520は、長方形、方形、円形、楕円形、等である。更に、付加的な切欠部520は、上面504の任意の位置に設けられてもよい。例えば、上面504は、くぼみ領域514から後面510へと延びる実質的に平らな部分を含む。この実質的に平らな部分に付加的な切欠部520が設けられてもよい。別の例として、上面504は、くぼみ領域514から1つ以上の側面512へと延びる実質的に平らな部分を含む。同様に、この実質的に平らな部分に付加的な切欠部520が設けられてもよい。更に、(図5Bに示すように)アパーチャー516と同じ平面又は異なる平面に付加的な切欠部520が設けられてもよい。
【0067】
一実施形態によれば、付加的な切欠部520は、上面504に実質的に長方形の形状を有する。従って、付加的な切欠部520は、対向する実質的に平らな面を2対含み、その1対の対向面からノッチ522がエッチングされる。隣接する面は、カーブした角又は実質的に垂直な角を経て接続される。
【0068】
図5Cは、図5Aに示したドッキングステーション500の断面図である。その側面から、本体502を一部分通しての付加的な切欠部520の形成が見える。付加的な切欠部520は、細長い切欠部518に向かって本体502へ延びるが、細長い切欠部には接触しない。図5Cに示す実施形態によれば、細長い切欠部518は、アパーチャー516から後面510へと下面506に沿って延びる。そのようなケースでは、付加的な切欠部520は、本体502をほぼ完全に貫通して延びる。しかしながら、別の実施形態によれば、上述したように、細長い切欠部518は、本体502内に延びてもよい。そのようなケースでは、付加的な切欠部520は、本体502へ一部分延びるだけである。例えば、付加的な切欠部520は、本体502の半分まで延びてもよいし、又はその1/4まで延びてもよい。他の実施形態によれば、付加的な切欠部520は、細長い切欠部518と同じ平面に配置されない。そのようなケースでは、付加的な切欠部520は、上面504から下面506へと本体502を完全に貫通して延びる。
【0069】
一実施形態によれば、付加的な切欠部520の下面は、実質的に平らであり、本体502の下面506と平行である。更に、付加的な切欠部520の上面は、実質的に平らであり、本体502の前面508から本体の後面510へと上方に傾斜される。付加的な切欠部520の上面の傾斜は、上面504の傾斜と同じでもよいし、異なってもよい。他の実施形態では、付加的な切欠部520の下面が傾斜され、そして付加的な切欠部520の上面は、下面506と実質的に平行にされる。
【0070】
図6Aは、本発明の第3の実施形態によるドッキングステーション600の斜視図である。図6Aに示す実施形態は、図5Aに示したものと実質的に同様である。従って、図6A及び6Bに600番代の数字で示された特徴部は、図5Aないし5Cに500番代の数字で示されたものと同じである。しかしながら、図6Aに示す実施形態によれば、付加的な切欠部620が設けられる。
【0071】
付加的な切欠部620は、くぼみ領域614以外の上面604のどこにでも配置される。一実施形態では、図6Aに示すように、付加的な切欠部620は、全て、くぼみ領域614と後面610との間に配置される。他の実施形態では、くぼみ領域614と後面610との間に1つ以上の切欠部620が配置され、一方、くぼみ領域614と側面612のような別の面との間に1つ以上の切欠部620が配置される。他の実施形態では、くぼみ領域614と1つの側面612との間に1つ以上の切欠部620が配置され、そしてくぼみ領域614と別の1つの側面612との間に1つ以上の切欠部620が配置される。更に別の実施形態では、くぼみ領域614と1つの側面612との間に切欠部620が配置される。
【0072】
付加的な切欠部620は、同じ平面に配置されてもよいし、異なる平面に配置されてもよい。一実施形態において、図6Aに示すように、付加的な切欠部620は、全て、側面612間に延びる同じ平面に配置される。他の実施形態では、付加的な切欠部620は、異なる平面に配置され、例えば、それらは、側面612間に延びる平面を参照して互いにずらされる。
【0073】
図6Bは、図6Aに示すドッキングステーション600の上面図である。この上面図から、付加的な切欠部620は、任意の形状を有してもよく、又、上述したように、上面604の任意の位置に設けられてもよい。
【0074】
図7Aは、本発明の第4の実施形態によるドッキングステーション700の斜視図である。図7Aに示す実施形態は、図5Aに示したものと実質的に同様である。従って、図7Aないし7Cに700番代の数字で示された特徴部は、図5Aないし5Cに500番代の数字で示されたものと同じである。しかしながら、図7Aに示す実施形態によれば、付加的な切欠部730が設けられる。
【0075】
各付加的な切欠部730は、くぼみ領域714と後面710との間で、上面704から下面706に向かって本体702を少なくとも一部分通して形成される。各付加的な切欠部730は、付加的な電子装置(図示せず)のためのスタンド(図示せず)を受け入れるサイズとされる。このスタンドは、スタンド及び付加的な電子装置が係合されて、スタンドが付加的な切欠部730内に配置されたときに、付加的な電子装置が本体702の上面704に位置されるように設計される。このように、付加的な電子装置は、ドッキングステーション700のくぼみ領域714内にマウントされた電子装置100の付近に位置され、そして電子装置100は、付加的な電子装置に関連した広告情報を表示するように機能する。
【0076】
切欠部720と比較して、付加的な切欠部730は小さい。従って、付加的な切欠部730は、切欠部720にマウントされるものより小さい付加的な電子装置をマウントするのに使用される。例えば、切欠部720は、ケーブルアッセンブリが取り付けられた付加的な電子装置をマウントするのに使用され、一方、付加的な切欠部730は、ケーブルアッセンブリに取り付けられない付加的な電子装置をマウントするのに使用される。更に、付加的な切欠部730は、ノッチ722を含まず、切欠部720の形状とは異なる形状を有する。
【0077】
図7Bは、図7Aに示すドッキングステーション700の上面図である。この上面図から、付加的な切欠部730は、上面704に任意な形状を有してもよいことが明らかである。例えば、付加的な切欠部730は、楕円形、円形、方形、長方形、等である。更に、付加的な切欠部730は、上面704の任意の位置に設けられてもよい。例えば、上面704は、くぼみ領域714から後面710へと延びる実質的に平らな部分を含む。この実質的に平らな部分に付加的な切欠部730が設けられてもよい。別の例として、上面704は、くぼみ領域714から1つ以上の側面712へと延びる実質的に平らな部分を含む。同様に、この実質的に平らな部分に付加的な切欠部730が設けられてもよい。更に、付加的な切欠部620を参照して上述したように、付加的な切欠部730は、同じ平面又は異なる平面に配置されてもよい。
【0078】
一実施形態によれば、付加的な切欠部730は、各々、上面704に実質的に楕円形状を有する。従って、付加的な切欠部730は、各々、一対の対向する実質的に平らな面と、一対の対向するカーブした面とを含む。図5Aを参照して述べたノッチは、一対の対向する実質的に平らな面に含まれてもよいし、含まれなくてもよい。
【0079】
図7Cは、図7Aに示すドッキングステーション700の部分断面図である。その側面から、本体702を一部分通して1つの付加的な切欠部730を形成することが明らかである。付加的な切欠部730は、細長い切欠部(図示せず)に向かって本体702へ延びるが、細長い切欠部に接触はしない。一実施形態によれば、細長い切欠部は、アパーチャー716から後面710へと下面706に沿って延びる。そのようなケースでは、付加的な切欠部730は、本体702をほぼ完全に貫通して延びる。しかしながら、別の実施形態によれば、上述したように、細長い切欠部は、本体702内に延びる。そのようなケースでは、付加的な切欠部730は、本体702へ一部分延びるだけである。例えば、付加的な切欠部730は、本体702の半分まで延びてもよいし、又はその1/4まで延びてもよい。他の実施形態によれば、図7Cに示すように、付加的な切欠部730の少なくとも1つは、細長い切欠部と同じ平面に配置されない。そのようなケースでは、少なくとも1つの付加的な切欠部730は、上面704から下面706へと本体702を完全に貫通して延びる。
【0080】
一実施形態によれば、少なくとも1つの付加的な切欠部730の下面は、実質的に平らであり、本体702の下面706と平行である。更に、付加的な切欠部730の上面は、実質的に平らであり、本体702の前面708から本体の後面710へと上方に傾斜される。付加的な切欠部730の上面の傾斜は、上面704の傾斜と同じでもよいし、異なってもよい。他の実施形態では、少なくとも1つの付加的な切欠部730の下面が傾斜され、そして少なくとも1つの付加的な切欠部730の上面は、下面706と実質的に平行にされる。
【0081】
図8は、本発明の第3の実施形態によるデジタルサイネージシステム800を示す。このデジタルサイネージシステム800は、上述したような電子装置100と、この電子装置100をマウントするための上面804を有するドッキングステーション802と、付加的な電子装置810と、ドッキングステーション802及び付加的な電子装置810を係合するためのスタンド(図示せず)とを備えている。
【0082】
図8に示すように、電子装置100は、ドッキングステーション802のくぼみ領域内にマウントされ、電子装置100の露出面がドッキングステーション802の上面804と実質的に平らになるようにする。更に、付加的な電子装置810は、ドッキングステーション802の付加的な切欠部に配置されたスタンド(図示せず)にマウントされる。
【0083】
この実施形態によれば、付加的な電子装置810は、ポータブルメディア装置である。例えば、付加的な電子装置810は、カリフォルニア州クパチーノのアップル社により製造されたiPodである。本発明の他の実施形態によれば、付加的な電子装置810は、ポータブルメディア装置ではない。むしろ、付加的な電子装置810は、ポータブル電子装置である。例えば、付加的な電子装置810は、パーソナルデジタルアシスタンス(PDA)、カメラ、ゲームプレーヤ、セルラーホン、等である。
【0084】
付加的な電子装置810は、その下面がドッキングステーション802の上面804と実質的に平らになるようドッキングステーションに配置される。ある実施形態において、付加的な電子装置810の下面は、付加的な電子装置810内に埋め込まれてもよいし、又は上面804の上に設けられてもよい。付加的な電子装置810は、上面804に実質的に垂直の方向に延びるように配置される。ある実施形態では、付加的な電子装置810は、上面804に対してある角度で延びるように配置される。例えば、付加的な電子装置810は、上面804に対して45°、又は30°ないし70°の範囲、或いは5°ないし85°の範囲の角度で延びるように配置される。
【0085】
付加的な電子装置810は、その表示面が電子装置100の方向を向くようにドッキングステーション802に配置される。例えば、付加的な電子装置810の表示面は、ドッキングステーション802の前面と平行に配置される。付加的な電子装置810は、その表示面が他の方向となるように配置されてもよい。例えば、ドッキングステーション802の前面に対して45°の角度、又は30°ないし70°の範囲、或いは5°ないし85°の範囲に配置されてもよい。ある実施形態では、角度は可変である。例えば、付加的な電子装置810が、ドッキングステーション802にマウントされる間に回転できるように、スタンドを設けてもよい。
【0086】
ある実施形態では、付加的な電子装置810は、上面804ではなくドッキングステーション802の面に配置される。例えば、付加的な電子装置810は、ドッキングステーション802の側面に配置される。他の実施形態では、2つ以上の付加的な電子装置810が設けられる。付加的な電子装置810は、互いに同一のものでも、互いに異なるものでもよい。例えば、それらは、異なるカラーの同じ装置である。別の例として、1つの付加的な電子装置は、ビデオプレーヤであり、別の付加的な電子装置は、ミュージックプレーヤである。
【0087】
デジタルサイネージシステム800は、上述した他の特徴を含むのも任意である。例えば、デジタルサイネージシステム800は、1つ以上のパッド220を備えている。別の例として、デジタルサイネージシステム800は、ケーブルアッセンブリ310を備えている。
【0088】
本発明による改良されたドッキングステーションのための種々の実施形態について以上に説明した。本発明は、前記特定の実施形態に関して述べたが、多数の修正や変更が考えられる。それ故、前記説明は、例示に過ぎず、それに限定されるものではない。
【0089】
例えば、付加的な切欠部及びアパーチャーをドッキングステーションに合体することができる。一実施形態では、図4Aを参照すれば、カーブ面414aのような面に付加的な切欠部を合体して、電子装置100の側面106のボタンにアクセスできるようにする。別の実施形態では、カーブ面414a及び側面412を完全に貫通するアパーチャーを設けて、電子装置100の側面106に設けられたインターフェイス、例えば、ヘッドホーンジャックにケーブルをアクセスできるようにする。別の実施形態では、実質的に平らな面414bを完全に貫通するアパーチャーを設けて、電子装置の後面104の電源ボタンのようなボタンにアクセスできるようにする。更に別の実施形態では、図5Aを参照すれば、付加的な切欠部520と、本体502の他の面又は本体502内の位置との間に付加的なアパーチャーを設けて、付加的な切欠部520内にマウントされた付加的な電子装置に接続可能なケーブルを本体502に通すことができる。1つのケースでは、付加的な切欠部520から後面510へアパーチャーを形成し、付加的な切欠部520内にマウントされた付加的な電子装置に接続可能なケーブルを付加的な切欠部520から後面510へ通すことができる。
【0090】
別の例として、上述した実施形態の種々の組み合わせが実現される。例えば、図2を参照して述べた1つ以上のパッドを、図3を参照して述べたデジタル信号システム300に合体してもよい。別の例として、細長い切欠部720を伴わずに、付加的な切欠部730が設けられてもよい。
【0091】
又、上述した種々の構造体の上、下、前、及び後という表現は、相対的なものであり、基準点に基づいて交換可能に使用される。同様に、前記説明を通して示された寸法及びサイズは、例示に過ぎず、ここに述べる発明の概念は、異なる寸法をもつ構造体に適用することができる。従って、本発明の範囲は、上述した特定の実施形態によって限定されるものではなく、特許請求の範囲及びその等効物により限定されるものとする。
【符号の説明】
【0092】
100:電子装置
102:上面
104:後面
104a:カーブした面
104b:実質的に平らな面
106:側面
108:多目的ボタン
112:ボリュームミュートボタン
114:リセプタクルコネクタ
200:デジタルサイネージシステム
210:ドッキングステーション
212:本体
220:パッド
300:デジタルサイネージシステム
310:ケーブルアッセンブリ
312:プラグハウジング
314:ケーブル
316:コネクタベース
318:絶縁ワイヤ
400:ドッキングステーション
402:本体
404:上面
406:下面
408:前面
410:後面
412:側面
414:くぼみ領域
414a:カーブした面
414b:実質的に平らな面
416:アパーチャー
418:細長い切欠部
500:ドッキングステーション
502:本体
504:上面
506:下面
508:前面
510:後面
512:側面
514:くぼみ領域
518:細長い切欠部
520:付加的な切欠部
522:ノッチ
600:ドッキングステーション
700:ドッキングステーション
800:デジタルサイネージシステム
【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子装置をマウントするためのドッキングステーションにおいて、
くぼみ領域が上面に形成された本体と、
くぼみ領域から本体の下面に向けて本体を少なくとも一部分通して形成されたアパーチャーであって、電子装置がくぼみ領域内にマウントされたときに電子装置に接続するように働くケーブルアッセンブリを受け入れるサイズとされたアパーチャーと、
を備えたドッキングステーション。
【請求項2】
前記アパーチャーから前記本体の縁又は縁面へと延びる細長い切欠部を更に備え、この細長い切欠部は、その中にケーブルアッセンブリのケーブルが配置されたときにそのケーブルが前記アパーチャーから前記本体の縁又は縁面まで延びることができるサイズとされた、請求項1に記載のドッキングステーション。
【請求項3】
前記くぼみ領域は、電子装置を受け入れる形状とされ、電子装置が前記くぼみ領域内にマウントされたときに、電子装置の露出面が、前記くぼみ領域を取り巻く上面の一部分と実質的に平らになるようにされる、請求項1又は2に記載のドッキングステーション。
【請求項4】
前記くぼみ領域は、更に、電子装置を受け入れる形状とされ、電子装置が前記くぼみ領域内にマウントされたときに、電子装置の側面が前記くぼみ領域の面に当接するようにされる、請求項3に記載のドッキングステーション。
【請求項5】
前記くぼみ領域は、前記本体の下面に対して前記本体の前面から前記本体の後面へ上方に傾斜される、請求項1から4のいずれかに記載のドッキングステーション。
【請求項6】
前記アパーチャーは、前記くぼみ領域から前記本体の下面へ前記本体を少なくとも一部分通して形成される、請求項1から6のいずれかに記載のドッキングステーション。
【請求項7】
前記細長い切欠部は、前記本体の下面に沿って延びるか、又は前記本体内に延びる、請求項6に記載のドッキングステーション。
【請求項8】
前記アパーチャーは、前記くぼみ領域から延びる第1部分、及び前記本体の下面から延びる第2領域を含み、前記第1部分の直径は、前記第2部分の直径より大きい、請求項1から7のいずれかに記載のドッキングステーション。
【請求項9】
前記第1部分は、前記くぼみ領域からくぼまされ、前記アパーチャーがケーブルアッセンブリを受け入れるときに、ケーブルアッセンブリのコネクタベースの上面が前記くぼみ領域の面と平らになるようにされる、請求項8に記載のドッキングステーション。
【請求項10】
前記くぼみ領域と前記本体の縁との間で、前記本体の上面から前記本体の下面に向けて前記本体を少なくとも一部分通して形成された少なくとも1つの付加的な切欠部を更に備え、各々の付加的な切欠部は、付加的な電子装置のためのスタンドを受け入れるサイズとされる、請求項1から9のいずれかに記載のドッキングステーション。
【請求項11】
各々の付加的な切欠部は、前記スタンドの結合部分に係合するための複数のノッチを含む、請求項10に記載のドッキングステーション。
【請求項12】
後面及び反対の前面を有する電子装置であって、その前面で電子装置のディスプレイを見ることのできる電子装置と、
電子装置を支持するための本体であって、前面、後面、これら前面と後面との間に延びる上面及び下面を有している本体と、
前記上面から前記本体内に形成されたくぼみ領域と、
電子装置に接続するように働くケーブルアッセンブリを受け入れるために前記本体を少なくとも一部分通して形成されたアパーチャーと、
を備え、電子装置は、前記くぼみ領域内に位置されて、電子装置の後面が前記くぼみ領域内に完全に適合し、且つ電子装置の前面が、前記くぼみ領域を取り巻く上面の一部分と実質的に平らになるようにされる、デジタルサイネージシステム。
【請求項13】
前記くぼみ領域と前記本体の縁との間で、前記本体の上面から前記本体の下面に向かって前記本体を一部分通して形成された少なくとも1つの付加的な切欠部を更に備えた、請求項12に記載のデジタルサイネージシステム。
【請求項14】
各付加的な切欠部に対して、付加的な電子装置と、その付加的な電子装置を前記本体にマウントするためのスタンドとを更に備えた、請求項13に記載のデジタルサイネージシステム。
【請求項15】
前記付加的な切欠部は、複数のノッチを含み、前記スタンドは、それに対応する複数の結合部分を含み、それら複数の結合部分は、複数のノッチに係合するように働き、付加的な電子装置が前記スタンドから除去されるときに前記スタンドが付加的な切欠部にマウントされたままとする、請求項14に記載のデジタルサイネージシステム。
【請求項16】
電子装置と前記くぼみ領域との間に配置された複数のパッドを更に備え、その少なくとも1つのパッドは、柔軟なもので、電子装置に設けられたボタン付近に配置される、請求項12から15のいずれかに記載のデジタルサイネージシステム。
【請求項17】
ケーブルアッセンブリを更に備え、このケーブルアッセンブリは、
電子装置に挿入するサイズとされ、複数のピンを収容するように設計されたプラグハウジングと、
プラグハウジングに結合されるケーブルであって、前記複数のピンに対応しそしてそれに電気的に結合される複数の導電性トレースを有するケーブルと、
前記ケーブルにより前記プラグハウジングに機械的に結合されたコネクタベースであって、前記複数の導電性トレースの各々に電気的に結合された複数の接続パッドを有しているコネクタベースと、
前記コネクタパッドに結合された絶縁ワイヤと、
を含む請求項12から16のいずれかに記載のデジタルサイネージシステム。
【請求項18】
前記ケーブルは、電子装置と前記くぼみ領域との間に配置され、そして前記アパーチャーから電子装置の縁まで延びる、請求項17に記載のデジタルサイネージシステム。
【請求項19】
前記プラグハウジングは、電子装置の前記縁の付近で前記ケーブルの端に結合される、請求項18に記載のデジタルサイネージシステム。
【請求項20】
前記コネクタベースは、前記アパーチャーに配置される、請求項17から19のいずれかに記載のデジタルサイネージシステム。
【請求項21】
前記絶縁ワイヤは、前記アパーチャーから前記本体の縁又は縁面へ延びる細長い切欠部に配置される、請求項17から20のいずれかに記載のデジタルサイネージシステム。
【請求項22】
電子装置をマウントするためのドッキングステーションにおいて、
実質的に長方形のくぼみ領域が上面に形成されたアクリル本体であって、そのくぼみ領域は、カーブした面を有し、そして本体の下面に対して本体の前面から本体の後面へ上方に傾斜されるような本体と、
くぼみ領域から本体の下面に向けて本体を少なくとも一部分通して形成されたアパーチャーであって、電子装置がくぼみ領域内にマウントされたときに電子装置に接続するように働くケーブルアッセンブリを受け入れるサイズとされたアパーチャーと、
を備え、くぼみ領域は、電子装置を受け入れる形状とされ、電子装置がくぼみ領域内にマウントされたときに、電子装置の露出面が、くぼみ領域を取り巻く上面の一部分と実質的に平らになるようにされる、ドッキングステーション。
【請求項23】
前記くぼみ領域は、更に、電子装置を受け入れる形状とされ、電子装置が前記くぼみ領域内にマウントされたときに、電子装置の側面が前記くぼみ領域のカーブした面に当接するようにされる、請求項22に記載のドッキングステーション。
【請求項24】
前記アパーチャーは、前記くぼみ領域から前記本体の下面へ前記本体を少なくとも一部分通して形成される、請求項22又は23に記載のドッキングステーション。
【請求項25】
前記くぼみ領域と前記本体の縁との間で、前記本体の上面から前記本体の下面に向けて前記本体を少なくとも一部分通して形成された少なくとも1つの付加的な切欠部を更に備え、各々の付加的な切欠部は、付加的な電子装置のためのスタンドを受け入れるサイズとされる、請求項22から24のいずれかに記載のドッキングステーション。
【請求項1】
電子装置をマウントするためのドッキングステーションにおいて、
くぼみ領域が上面に形成された本体と、
くぼみ領域から本体の下面に向けて本体を少なくとも一部分通して形成されたアパーチャーであって、電子装置がくぼみ領域内にマウントされたときに電子装置に接続するように働くケーブルアッセンブリを受け入れるサイズとされたアパーチャーと、
を備えたドッキングステーション。
【請求項2】
前記アパーチャーから前記本体の縁又は縁面へと延びる細長い切欠部を更に備え、この細長い切欠部は、その中にケーブルアッセンブリのケーブルが配置されたときにそのケーブルが前記アパーチャーから前記本体の縁又は縁面まで延びることができるサイズとされた、請求項1に記載のドッキングステーション。
【請求項3】
前記くぼみ領域は、電子装置を受け入れる形状とされ、電子装置が前記くぼみ領域内にマウントされたときに、電子装置の露出面が、前記くぼみ領域を取り巻く上面の一部分と実質的に平らになるようにされる、請求項1又は2に記載のドッキングステーション。
【請求項4】
前記くぼみ領域は、更に、電子装置を受け入れる形状とされ、電子装置が前記くぼみ領域内にマウントされたときに、電子装置の側面が前記くぼみ領域の面に当接するようにされる、請求項3に記載のドッキングステーション。
【請求項5】
前記くぼみ領域は、前記本体の下面に対して前記本体の前面から前記本体の後面へ上方に傾斜される、請求項1から4のいずれかに記載のドッキングステーション。
【請求項6】
前記アパーチャーは、前記くぼみ領域から前記本体の下面へ前記本体を少なくとも一部分通して形成される、請求項1から6のいずれかに記載のドッキングステーション。
【請求項7】
前記細長い切欠部は、前記本体の下面に沿って延びるか、又は前記本体内に延びる、請求項6に記載のドッキングステーション。
【請求項8】
前記アパーチャーは、前記くぼみ領域から延びる第1部分、及び前記本体の下面から延びる第2領域を含み、前記第1部分の直径は、前記第2部分の直径より大きい、請求項1から7のいずれかに記載のドッキングステーション。
【請求項9】
前記第1部分は、前記くぼみ領域からくぼまされ、前記アパーチャーがケーブルアッセンブリを受け入れるときに、ケーブルアッセンブリのコネクタベースの上面が前記くぼみ領域の面と平らになるようにされる、請求項8に記載のドッキングステーション。
【請求項10】
前記くぼみ領域と前記本体の縁との間で、前記本体の上面から前記本体の下面に向けて前記本体を少なくとも一部分通して形成された少なくとも1つの付加的な切欠部を更に備え、各々の付加的な切欠部は、付加的な電子装置のためのスタンドを受け入れるサイズとされる、請求項1から9のいずれかに記載のドッキングステーション。
【請求項11】
各々の付加的な切欠部は、前記スタンドの結合部分に係合するための複数のノッチを含む、請求項10に記載のドッキングステーション。
【請求項12】
後面及び反対の前面を有する電子装置であって、その前面で電子装置のディスプレイを見ることのできる電子装置と、
電子装置を支持するための本体であって、前面、後面、これら前面と後面との間に延びる上面及び下面を有している本体と、
前記上面から前記本体内に形成されたくぼみ領域と、
電子装置に接続するように働くケーブルアッセンブリを受け入れるために前記本体を少なくとも一部分通して形成されたアパーチャーと、
を備え、電子装置は、前記くぼみ領域内に位置されて、電子装置の後面が前記くぼみ領域内に完全に適合し、且つ電子装置の前面が、前記くぼみ領域を取り巻く上面の一部分と実質的に平らになるようにされる、デジタルサイネージシステム。
【請求項13】
前記くぼみ領域と前記本体の縁との間で、前記本体の上面から前記本体の下面に向かって前記本体を一部分通して形成された少なくとも1つの付加的な切欠部を更に備えた、請求項12に記載のデジタルサイネージシステム。
【請求項14】
各付加的な切欠部に対して、付加的な電子装置と、その付加的な電子装置を前記本体にマウントするためのスタンドとを更に備えた、請求項13に記載のデジタルサイネージシステム。
【請求項15】
前記付加的な切欠部は、複数のノッチを含み、前記スタンドは、それに対応する複数の結合部分を含み、それら複数の結合部分は、複数のノッチに係合するように働き、付加的な電子装置が前記スタンドから除去されるときに前記スタンドが付加的な切欠部にマウントされたままとする、請求項14に記載のデジタルサイネージシステム。
【請求項16】
電子装置と前記くぼみ領域との間に配置された複数のパッドを更に備え、その少なくとも1つのパッドは、柔軟なもので、電子装置に設けられたボタン付近に配置される、請求項12から15のいずれかに記載のデジタルサイネージシステム。
【請求項17】
ケーブルアッセンブリを更に備え、このケーブルアッセンブリは、
電子装置に挿入するサイズとされ、複数のピンを収容するように設計されたプラグハウジングと、
プラグハウジングに結合されるケーブルであって、前記複数のピンに対応しそしてそれに電気的に結合される複数の導電性トレースを有するケーブルと、
前記ケーブルにより前記プラグハウジングに機械的に結合されたコネクタベースであって、前記複数の導電性トレースの各々に電気的に結合された複数の接続パッドを有しているコネクタベースと、
前記コネクタパッドに結合された絶縁ワイヤと、
を含む請求項12から16のいずれかに記載のデジタルサイネージシステム。
【請求項18】
前記ケーブルは、電子装置と前記くぼみ領域との間に配置され、そして前記アパーチャーから電子装置の縁まで延びる、請求項17に記載のデジタルサイネージシステム。
【請求項19】
前記プラグハウジングは、電子装置の前記縁の付近で前記ケーブルの端に結合される、請求項18に記載のデジタルサイネージシステム。
【請求項20】
前記コネクタベースは、前記アパーチャーに配置される、請求項17から19のいずれかに記載のデジタルサイネージシステム。
【請求項21】
前記絶縁ワイヤは、前記アパーチャーから前記本体の縁又は縁面へ延びる細長い切欠部に配置される、請求項17から20のいずれかに記載のデジタルサイネージシステム。
【請求項22】
電子装置をマウントするためのドッキングステーションにおいて、
実質的に長方形のくぼみ領域が上面に形成されたアクリル本体であって、そのくぼみ領域は、カーブした面を有し、そして本体の下面に対して本体の前面から本体の後面へ上方に傾斜されるような本体と、
くぼみ領域から本体の下面に向けて本体を少なくとも一部分通して形成されたアパーチャーであって、電子装置がくぼみ領域内にマウントされたときに電子装置に接続するように働くケーブルアッセンブリを受け入れるサイズとされたアパーチャーと、
を備え、くぼみ領域は、電子装置を受け入れる形状とされ、電子装置がくぼみ領域内にマウントされたときに、電子装置の露出面が、くぼみ領域を取り巻く上面の一部分と実質的に平らになるようにされる、ドッキングステーション。
【請求項23】
前記くぼみ領域は、更に、電子装置を受け入れる形状とされ、電子装置が前記くぼみ領域内にマウントされたときに、電子装置の側面が前記くぼみ領域のカーブした面に当接するようにされる、請求項22に記載のドッキングステーション。
【請求項24】
前記アパーチャーは、前記くぼみ領域から前記本体の下面へ前記本体を少なくとも一部分通して形成される、請求項22又は23に記載のドッキングステーション。
【請求項25】
前記くぼみ領域と前記本体の縁との間で、前記本体の上面から前記本体の下面に向けて前記本体を少なくとも一部分通して形成された少なくとも1つの付加的な切欠部を更に備え、各々の付加的な切欠部は、付加的な電子装置のためのスタンドを受け入れるサイズとされる、請求項22から24のいずれかに記載のドッキングステーション。
【図1A】
【図1B】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図4E】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8】
【図1B】
【図2】
【図3】
【図4A】
【図4B】
【図4C】
【図4D】
【図4E】
【図5A】
【図5B】
【図5C】
【図6A】
【図6B】
【図7A】
【図7B】
【図7C】
【図8】
【公開番号】特開2013−12192(P2013−12192A)
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2012−128373(P2012−128373)
【出願日】平成24年5月18日(2012.5.18)
【出願人】(503260918)アップル インコーポレイテッド (568)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成25年1月17日(2013.1.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−128373(P2012−128373)
【出願日】平成24年5月18日(2012.5.18)
【出願人】(503260918)アップル インコーポレイテッド (568)
【Fターム(参考)】
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