説明

デジタル尿検査端末

【課題】 健康診断の現場では、検査結果をデジタル化する動きが始まっている。現在の一般的なデジタル化の方法は、尿検査試験紙で検査後、汎用の入力装置等での入力となり、誤入力の発生や入力に時間がかかる等の問題が発生。分析装置の使用でデジタル化は可能だが、精度管理の手間と維持費もかかり、価格も高価で導入には経済的負担が大きい。
【解決手段】 各検査項目別の、工夫した結果の個別の入力スイッチを備えた、本体から装着自在かつ配列自在なカートリッジで、検査項目別のカートリッジを配列したことでなる尿検査試験紙の検査結果の判定表とする。これにより結果の判定と入力を同時に迅速確実に入力でき、作業手順が大きく減るので人的間違いも激減する。入力結果を本体内部の電子制御部でデジタル化しての出力に目的を特化した尿検査試験紙専用の入力端末として、小型軽量、低コストで提供可能で、これらの課題を解決する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は健康診断における尿検査に関するものであり、尿検査試験紙を用いた尿検査の結果のように、直接デジタルデータとして出力することができない結果を、デジタル出力するための専用の入力端末として、入力用スイッチに工夫を加える事により誤入力と入力時間を大幅に減らし、その他付加情報をも簡単に入力させようとするものである。
【背景技術】
【0002】
施設による健康診断はもとより、巡回健康診断においてもすべての検査結果をデジタル化しようとする動きが始まっており、各検査機器メーカーも持ち運びが容易なデジタル記録用の装置を開発している。一例として身長計測、体重計測などは測定結果を直接、RS232Cと呼ばれるシリアル出力からデジタルデータを出力し、最終的に検査を受ける者が個々に持つICカードのような、記録メディアにデータを書き込む。これが従来の個人カルテと同じ役割をする。
また健康診断の現場での尿検査は尿検査試験紙による検査方法しか無いのが一般的で、尿検査試験紙を検査対象の尿に浸けることで色が変色し、判定表の色見本と同じ色の項を探し、それを結果としている。よって検査結果を直接デジタルデータとして出力することが難しく、現時点では検査結果を汎用の入力ターミナルまたは汎用の携帯型入力装置などを用いて入力をしている。
【0003】
その他の背景としては尿検査試験紙の結果を検査員が判定するのではなく、持ち運び可能な自動分析装置でその色の変化を判定し試験紙の結果を間接的にデジタル化する方法である。この例として非特許文献1や非特許文献2に開示されたものがある。
【非特許文献1】 和光純薬工業株式会社 インターネットホームページより 小型尿検査装置 プレテスターRM805
【非特許文献2】 栄研化学株式会社 インターネットホームページより 尿自動分析装置US−1000
その他文献は不明。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
デジタル機器を導入した健康診断の現場での尿検査では、尿検査試験紙と判定表の色見本を見比べて結果を判定し、それを忘れたり勘違いしないように、一時的にメモをとる。
そしてメモを見ながら汎用の携帯型入力装置などによる入力作業を行うため、3つの作業をする事になる。これらの作業の中で、メモの見間違いや、現状の入力装置では入力操作が煩雑になるために、誤入力、スイッチの操作ミス、項目の入力忘れなどが起こりやすく、また時間もかかってしまうという不具合を解決することを課題とする。
【0005】
また分析装置などを使用すればデジタル化は可能となるが、分析装置は高価で、導入する場合は1つの医療機関での購入は複数台必要であるし、また分析装置などの検査機器には装置のメンテナンスの他に、精度管理が義務づけられているので、購入後の手間と維持費の問題もおこり、尿検査試験紙だけを使用していた従来と比べて、かなりの出費が予測される。
またレントゲンや、その他の検査に係わる機器もデジタルに対応したものを導入しなければならず、かなりの資金的負担を強いられるのが現状である。よって導入する側の医療機関からすれば、コストを低く抑えながらもデジタル化したい、ということも強い要望の1つである。そこでコストを削減しながらも、デジタル化も実施しようとすることを、2つ目の課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1の発明は、尿検査試験紙の判定表の色見本そのものを入力スイッチとしてしまう事で、尿検査の判定と結果のメモ、結果の入力という3つの作業を1回の操作で同時に行えるようにしたことを特徴とする。
尿に浸して変色した尿検査試験紙と、判定表の色見本を貼り付けたスイッチを比較し、同じ色のスイッチを押すと判定と結果の入力が同時に行え、メモをとる必要もなくなる。
この方法により従来の煩雑な入力作業から解放され、簡単で確実な入力操作ができるので、誤入力、スイッチの操作ミス、入力に時間がかかるなどの不具合を解決できる。
【0007】
請求項2の発明は、尿検査試験紙の判定表の色見本そのものを入力スイッチとしてしまう事で、尿検査の判定と結果のメモ、結果の入力という3つの作業を1回の操作で同時に行えるようにしたことを特徴とする。また色見本の貼り付ける位置をスイッチ自体ではなく、スイッチの作用を表す事の出来るすぐ近くの隙間に色見本を配置することを特徴とする。これらにより尿に浸して変色した尿検査試験紙と、判定表の色見本を貼り付けたスイッチを比較し、同じ色のスイッチを押すと判定と結果の入力が同時に行え、メモをとる必要もなくなる。この方法により従来の煩雑な入力作業から解放され、簡単で確実な入力操作ができるので、誤入力、スイッチの操作ミス、入力に時間がかかるなどの不具合を解決できる。
【0008】
従来より、尿検査試験紙の保存のための入れ物である、通常は円筒形をした瓶の外面にに、検査結果の判定表が貼り付けてあり、この表に判定結果の色見本とその結果である判定結果が記載されている。従来の検査時では、尿に浸した尿検査試験紙と、この瓶の判定表の色見本との両方を手に持って見比べて、同じ色を呈する項を判定結果として判断していた。このようにして使用されていた尿検査試験紙の検査結果の判定表において、請求項3の発明では、判定表の備えるそれぞれ異なる色見本を1つずつ具備する、各々の個別の判定結果を入力するための入力スイッチで、判定結果の数だけの、それぞれ異なった入力結果を入力するための、入力スイッチであり、判定結果を本発明では実施例で記載の本体内部の電子制御部のPICと呼ばれるマイクロコンピューターに送り検査結果をデジタルデータとして外部へ出力する目的での、各々の入力スイッチを備えることでなる、尿検査試験紙の検査結果の判定表とすることで、この判定表と尿に浸した尿検査試験紙とを直接見比べて、検査結果の判定と入力を同時に行えるようにしたことを特徴とする、尿検査試験紙の検査結果の判定表である。
【0009】
従来より使用されている尿検査試験紙の検査結果の判定表において、請求項4は、判定表に記載のそれぞれ異なる判定結果を個別に入力するための判定結果と同じ数だけの入力スイッチを、例として、尿蛋白の検査項目を入力するための数個の入力スイッチを持つグループと、尿潜血の検査項目を入力するための数個の入力スイッチを持つグループなどの様に、検査項目ごとに入力スイッチのグループに分け、グループに分けた入力スイッチをカートリッジに具備して検査項目ごとに分類することで、検査項目別の入力スイッチを持つ、検査項目の数と同じ数だけのカートリッジの集まった群となる。
また本体である外箱にこれらのカートリッジを装着するためのポートを少なくとも3カ所具備した本体に、検査時に使用する尿検査試験紙の検査項目と同一の検査項目の入力スイッチを具備するカートリッジを各々、前記の群の中から選択し、検査時の尿検査試験紙の検査項目と同じ配列で本体に装着することで、検査時に使用する尿検査試験紙の検査結果の配列と同一の配列に変更できることを特徴とする、検査時に使用する尿検査試験紙の備える検査項目の配列に完全に対応した検査項目の配列自在な、尿検査試験紙の検査結果の判定表である。
【0010】
従来の検査時では、尿に浸した尿検査試験紙と、この保存用の瓶の表面に貼り付けてある尿検査試験紙の検査結果の判定表の色見本との両方を手に持って見比べて、同じ色を呈する項を判定結果として判断していた。
従来より使用されている尿検査試験紙の検査結果の判定表に記載されている、判定結果の色見本と、前記の色見本が示す検査結果において、前記の判定表の備えるそれぞれ異なる色見本を1つずつ具備する、各々の個別の判定結果を入力するための入力スイッチで、判定結果の数だけの、それぞれ異なった入力結果を入力するための、入力スイッチであり、判定結果を本発明では実施例で記載の本体内部の電子制御部のPICと呼ばれるマイクロコンピューターに送り検査結果をデジタルデータとして外部へ出力する目的での、各々の入力スイッチで、これらの入力スイッチを各検査項目ごとに分類し、分類された入力スイッチを1つずつ、本体である外箱より装着自在なカートリッジに具備することで、各検査項目ごとに分類された入力スイッチを持つ、検査項目の数と同じ数だけのカートリッジの群となる。これらから検査時に使用する尿検査試験紙の検査項目と同じ検査項目の、前記入力スイッチを具備するカートリッジをそれぞれ選択し、選択されたカートリッジを前記の本体である外箱に前記検査時に使用する尿検査試験紙の検査項目の配列と同じ順番で装着することでなる、尿検査試験紙の判定表で、どのような尿検査試験紙を検査時に用いても、検査時の使用する、尿検査試験紙の検査項目と同じ項目で、かつ同じ配列の尿検査試験紙の検査結果の判定表となることを特徴とする。
【0011】
従来の、尿に浸した尿検査試験紙と、尿検査試験紙の検査結果の判定表の色見本との両方を見比べて、同じ色を呈する項を判定結果として判断していた。このようにして使用されていた前記の判定表において、請求項6では数は限定されていないが、5種類の検査項目に限定して記載している実施例を使用して説明すると。
請求項6の発明では、図7の本体である外箱の符号1に装着自在なカートリッジを装着するためのポートを実施例では5カ所の、図7の符号36から符号40のポートを具備する本体の符号1に具備し、尿検査試験紙の検査結果の判定表の図9に、記載されている判定結果を個別に入力するための各々の入力スイッチの符号30を、尿検査試験紙が備える検査項目別に尿ウロビリノーゲンのグループ、尿蛋白のグループ、尿糖のグループ、尿PHのグループ、尿潜血のグループ、その他の検査項目のグループなどの検査項目の数だけに分類した入力スイッチと、入力スイッチのグループを各々1つずつ具備した、グループと同じ数だけの、本体に装着自在な各々のカートリッジ図8符号16、符号18、符号19、符号21、符号23、とその他の検査項目別のカートリッジの具備する、各々の入力スイッチが押された事を示す電気信号を本体の内部の電子制御部へ伝達するための接続端子である次の、第1の位置の接続端子の例として符号31と、第2の位置の接続端子の例として符号32と、第3の位置の接続端子の例として符号33と、第3の位置の接続端子以降の接続端子は、前記番号の第3以降の昇順の続き番号を順番に付し、入力スイッチのグループの数と同じ数の番号を最終番号として付した位置の接続端子までと、この最終番号は実施例では第5の位置の接続端子の符号35、とをそれぞれ1つずつ異なる位置に具備した接続端子と、本体の具備する各々のポートの図7の符号36から符号40のそれぞれに、各カートリッジが具備する、番号を付したすべての位置の接続端子と、専用に対になって接続するためのすべての接続端子の符号41から符号45を具備した各々のポートからなる。実施例では接続端子は符号31と符号41、符号32と符号42、符号33と符号43、符号34と符号44、符号35と符号45がそれぞれ対になって接続する。
よって、各カートリッジの、本体への装着配列を変更しても各カートリッジが具備するすべて異なる個別の意味を持つ前記入力スイッチが押されたことを示す電気信号を、本体内部のデジタルデータとして外部へ出力するための電子制御部のマイクロコンピューターへ伝達できる。これらのことより、検査項目別の各カートリッジからなる、検査項目の配列自在であることを特徴とする、査尿検査試験紙の検査結果の結果の判定表。
【0012】
請求項7の発明は、5種類の検査項目に限定された実施例の図1を用いて説明すると、尿検査試験紙での検査結果の結果の入力時に、尿蛋白の項目と、尿糖の検査項目は一般的に尿検査試験紙には必ず備えてある必須の項目として自動選択されていて、他の検査項目は符号8と符号12は尿ウロビリノーゲンの項目選択スイッチで、符号9と符号13は尿PHの項目選択スイッチで、符号10と符号14は尿潜血の項目選択スイッチであり、それぞれ符号7のAコースと符号11のBコースの専用スイッチで選択され、これらで選択された検査項目が、検査時に選択された状態において、選択された検査項目の少なくとも1つが入力を忘れて入力確定のスイッチである符号15の送信スイッチを押した場合に、本体の内部の電子制御部が異常を検知し、入力し忘れた検査項目のLEDが点滅したり音や音声で警告、のうちの少なくとも1つで入力忘れを警告する事を特徴とする、入力忘れ防止機能を搭載する尿検査試験紙の検査結果の判定表。
【発明の効果】
【0013】
本発明では尿検査試験紙の検査結果の判定表の備える各色見本の図9符号26を、それぞれ異なった各色見本とそれぞれ対応した各判定結果を入力するための入力スイッチに具備させてなる、判定入力スイッチを、各検査項目別に、本体から装着自在で、かつ配列自在なカートリッジに具備し、検査項目別のカートリッジからなる尿検査試験紙の検査結果の判定表とすることで、数は限定されているが実施例の図8の符号16、符号18、符号19、符号21、符号23で、検査の現場で使用する尿検査試験紙の検査項目に合わせたカートリッジを選択し、その配列に合わせて、カートリッジを本体に装着し、ここで不要なカートリッジは外しておく。これにより検査時にどのような尿検査試験紙を使用しても、その検査項目とその配列に完全に一致した、尿検査試験紙の検査結果の判定表となるので、検査対象の尿に浸した尿検査試験紙を、本発明の尿検査試験紙の検査結果の判定表と図8のように見比べ、同位置に配列された検査項目の判定入力スイッチを押すだけなので、従来の操作手順の検査結果の判定、結果のメモ、携帯型入力装置などへの結果入力、の別々に行っていた作業が、1回の操作で同時に行えるという効果が生じ、操作手順が削減されるため、人的な間違いの介入の余地が無くなる効果も生まれる。
【0014】
本発明により、判定から結果の入力までの一連の煩雑な作業が、1つの操作で同時に入力ができるため、非常に簡単な作業となり、メモをとる必要も無くなる。
また尿検査の結果や付加情報を入力する場合、これらの1つの検査結果や1つの付加情報に対して、1つのスイッチで対応している専用の入力端末とすることで簡単に入力でき、誤入力や操作ミス、時間がかかるなどの不具合が解決される。さらに尿検査の項目の1つに入力を忘れた場合はその項目のLEDが点滅し入力の忘れを警告するので、入力をさらに確実なものとする事ができる。
本発明では、尿検査の結果と付加情報をデジタル化するという目的に特化しており、極めて低コストで導入可能で、小型軽量で、持ち運びも容易であり、持ち運びが前提となる巡回健康診断では特に有用である。
【0015】
また既存の分析装置では小型軽量の機種も出始めているが、依然として高価であり、導入する医療機関では、何台も必要となることが多く、その経済的負担は大きい。
よって、尿検査試験紙の結果をデジタル化するためには、従来では汎用の入力ターミナルや汎用の携帯型入力装置を用いての結果入力によるデジタル化と、そして分析装置によるデジタル化の2つの方法しか無かった。そこで本発明は第3の方法として、前記の2つの方法の欠点を解消し、工夫した入力スイッチの判定入力スイッチを備える尿検査試験紙の検査結果の判定表とすることで、人的な間違いを無くし、尿検査試験紙による検査結果をデジタル出力する目的に特化することで低価格で提供できるため、経済的負担を減少しながら検査結果のデジタル化をも実現する。
【実施例】
【0016】
以下、本発明の実施例を図1から図10に基づいて説明する。
【0017】
図1の符号1は、本発明のデジタル尿検査端末の上面図で、符号7と符号11の縦の列で、各コースと項目の選択をする。そして健康診断では年齢の違いで尿の検査項目が違う場合があり、これに対応するためコースごとに検査項目の種類が設定できる。ここでは2つのコースが設定可能でAコースが34歳以下で規定の検査項目が、蛋白、糖の2種類の場合と、Bコースが35歳以上で規定の検査項目が、蛋白、糖、潜血の3種類の場合の時を考えると。Aコースは、符号7のAコーススイッチを押すことで選択され、蛋白と糖の項目は尿検査試験紙では必ずある項目なので強制的に選択され、他の項目選択スイッチがOFFになっていることを確認するだけでよい。このとき符号22の蛋白のLEDと符号20の糖のLEDが点灯し項目が選択されたことを確認できる。Bコースは、符号11のBコーススイッチを押すことで選択され、蛋白と糖はAコースと同様で、項目選択スイッチの符号14のスイッチをONにするだけでよい。そして符号22の蛋白のLEDと符号20の糖のLED、符号17の潜血のLEDが点灯し、項目が選択されていることを確認できる。
【0018】
結果の判定と入力は、符号16の潜血、符号18のPH、符号19の糖、符号21の蛋白、符号23のウロビリ(ウロビリノーゲンを省略して記載)の各エリアは各医療機関で使用している尿検査試験紙と同じ順番で検査項目別のカートリッジを配列しておく。
そして尿に浸けた尿検査試験紙を判定入力スイッチに近づけ各項目ごとに判定入力スイッチに付いている色見本と比較し、同じ色のスイッチを押す。
また尿検査試験紙は項目により尿に浸してから判定するまでの時間が決まっているので、符号24に設けたタイマーまたは時計で時間を計れるようになっている。判定までの時間は符号29の場所に表示しあり、各エリアごとに同じ場所に表示してある。
例として蛋白の判定の場合は、符号21の蛋白のエリアと比べ同じ色の判定入力スイッチを押すとスイッチのLEDが点灯し入力されたことを表示する。このとき同じエリアのスイッチは2つ以上同時には点灯しないようになっている。入力した後訂正したい時は、他の判定入力スイッチを押すだけでよい、訂正前の判定入力スイッチのLEDは消灯する。また項目選択スイッチで選択されていないエリアの項目は判定入力スイッチを押しても反応しないようにしている。他のエリアの符号16、18、19、21、23の判定入力スイッチについても同様である。しかし強制的に選択されている蛋白、糖を含む、項目選択スイッチの符号8、9、10または符号12、13、14で選択されているのにどれか1つでも判定入力スイッチの入力漏れがあるのに符号15の送信スイッチを押した場合は入力が漏れたことを警告するため、漏れがあった判定入力スイッチのLEDのすべてが点滅し、約3秒後に入力待機状態にもどり、結果は送信されず、誤入力を防止する。
【0019】
付加情報スイッチは、尿の検査をしない時は、符号2の欠スイッチを押す。これを押したときはすべての判定入力スイッチが押しても反応しない仕組みになっている。また各判定入力スイッチを入力し終わったあと、検査しないようになった場合、欠スイッチを押すと、すべての判定入力スイッチが消灯し判定は入力できないようになっていて、欠スイッチのLEDだけ点灯する。尿検査を後日に実施予定を入力するための、符号3の後日スイッチも同様で、符号2の欠スイッチと符号3の後日スイッチはどちらか一方しか押せない仕組みである。また尿の検体がある場合は符号4の左側の検体スイッチを押し、無いときは符号4の右側のなしスイッチを押す。これらのスイッチを押した後、訂正するには符号5の戻るスイッチを押すと、付加情報の各スイッチが初期入力状態にもどる。また符号4のスイッチは符号2または符号3のスイッチのどちらかが押された状態のときは入力できない仕組みとなる。
【0020】
入力情報がすべて入力されたら、最後に符号15の送信スイッチを押すとRS232C出力端子より、結果が出力される。出力された後は最初の入力状態にもどり、つぎの入力の待機状態となる設計である。
【0021】
本発明のデジタル尿検査端末は米国マイクロチップテクノロジ社が発売するPICと呼ばれる、マイクロコンピュータで制御しており、内蔵のUSARTモジュールを使用し、RS232C端子により外部と非同期式通信を行っている。
このプログラムはこれに対応するC言語の関数を用い動作させている。これにより内部の電子回路とプログラムの設計は専門家でなくても比較的簡単に作成する事が出来るため、電子回路とプログラムの記述は省略するが、各スイッチを押したときRS232C端子より出力される文字列をまとめた表が、
【表1】

であり、選択されたスイッチに対応する文字列のみが出力される。
【0022】
また図1の符号16の尿潜血のエリアと符号18の尿PHのエリアと符号19の尿糖のエリアと符号21の符号尿蛋白のエリアと符号23の尿ウロビリのエリアはそれぞれ、本体の図1より装着自在、かつ配列自在なカートリッジに具備される。
この実施例では医療機関でよく使用される5種類の検査項目に限定して作成してあるが、用途により装着ポートと検査項目数を増やして作成する場合もある。
【0023】
また本体の符号1より装着自在にする方法は、図6は色見本と入力スイッチからなる、判定入力スイッチを持つ各カートリッジの側面図であるが、符号23の尿ウロビリのカートリッジの下部の符号31はカートリッジが具備する判定入力スイッチからの入力の情報を本体内部の電子制御部のマイクロコンピューターに電気信号を伝達するための接続端子と、各入力スイッチに備えたLEDを点灯させるための電源を供給する接続端子とからなる。この接続端子の符号31は、図7の本体の符号1に具備するポートの、符号40の接続ポートの各カートリッジと対になって接続するための、接続端子をカートリッジの数だけそれぞれ異なった位置の一つの符号41のウロビリのカートリッジと対になって接続するための接続端子を持ち、符号31の接続端子はこの符号41の接続端子としか接続出来ない位置に存在する。
その他4種類の検査項目別のカートリッジも同様で、符号21の尿蛋白のカートリッジの下部の符号32の位置の接続端子は、図7のポートの符号42の位置の接続端子としか接続出来ず、符号19の尿糖のカートリッジの下部の符号33の位置の接続端子はポートの符号43の位置の接続端子のみと接続、符号18の尿PHのカートリッジの下部の符号34に位置の接続端子はポートの符号44の位置のみと接続、符号16の尿潜血のカートリッジの下部の符号35の位置の接続端子はポートの符号45の位置の接続端子のみと接続する仕組みとなり、ポートの符号40に具備する接続端子の符号41から符号45は、ポートの符号36から符号39の同じ位置にも具備する。このため各カートリッジはどこのポートに接続されても、各カートリッジが具備する、それぞれ異なった判定入力スイッチの意味する情報を間違いなく本体内部の電子制御部へ伝達できる。
このことで検査時に使用する尿検査試験紙の備える検査項目と同じカートリッジを選択し、これらの各カートリッジだけ前記の検査項目と同じ配列にポートに装着することで、検査項目の数と配列に完全に一致した、尿検査試験紙の検査結果の判定表となる。
【0024】
この実施例では各医療機関でよく利用されている、尿ウロビリノーゲン、尿蛋白、尿糖、尿PH、尿潜血の5種類の検査項目の限定であ。現在では、一般的な尿検査試験紙で検査できる検査項目は約11種ほど存在しているので、この数だけのカートリッジと、ポートを設ければすべての場合に対応出来る尿検査試験紙の検査結果の判定表となる。
【0025】
製造元により、尿検査試験紙の備える検査項目、配列、判定表の色見本も異なる。
そして各医療機関では一つの製造元に統一して、ある程度の期間継続して使用する傾向にあるので、各医療機関で使用している尿検査試験紙の色見本を、本発明であるデジタル尿検査端末の導入時に装備しておけば継続的に使用でき、使用する製造元を変更しても、色見本を取り替えるだけで、どの種類、どこの製造元にも対応可能となる。
【0026】
図1の実施例で、付加情報の種類を増設した別の実施例として図10に示す。
図10の符号52は生理中の情報の入力スイッチで、符号53は尿を施設に持ち帰って検査するために、尿の検体があるという情報の、尿代謝物有り、の情報入力スイッチで、符号54も尿を持ち帰って検査するための、尿沈渣有り、の情報入力スイッチで、符号55は通常の尿検査はしたが、何らかの理由で尿の検体は無い、という情報の入力スイッチであり符号52から符号55が増設された付加情報である。その他は図1と同様。
【0027】
このデジタル尿検査端末は尿を扱うため、表面および側面から尿が内部に入るのを防ぐ必要があるため防水加工を施し、表面を清浄に保つため、なるべくスイッチなどの凹凸が少ない形状が望ましい。
【0028】
本発明に係るデジタル尿検査端末は、工業的に製造することが可能で産業上の利用可能性を有する。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【図1】 本発明のデジタル尿検査端末の上面図であり、尿検査試験紙の判定表の色見本そのものをスイッチとした、符号30などの判定入力スイッチや符号2、3や符号4の付加情報の入力スイッチ、コース別の入力をする符号7、11などのスイッチを持つ。
【図2】 一例として、各エリアにある符号30の判定入力スイッチの1つを抜き出したもので、符号26はいつも使用している尿検査試験紙の判定表の色見本を切り取り、符号30の判定入力スイッチに貼り付けたもので、本発明の特徴であり、符号27のLEDを装備し、符号25はこの判定入力スイッチの結果である。
【図3】 付加情報を入力するためのスイッチを抜き出した図である。符号2の尿検査欠、符号3の尿検査後日実施、符号4の尿検体の有無をそれぞれ1つのスイッチで効率的に入力出来る。
【図4】 各コースと項目を選択するためのスイッチと送信スイッチを抜き出した図であり、健康診断は年齢によりコースが分かれている場合があり、それに伴い尿検査も項目が異なる場合がある。これに対応し、年齢によりAコースとBコースをコース選択スイッチの符号7と符号11で選択できるようにしている。符号8、9、10はAコース専用の項目選択スイッチで、Bコース専用の符号12、13、14の項目選択スイッチを装備する。また蛋白と糖は尿検査には必ずある項目であるため、項目選択スイッチは無く、強制的に選択される。また符号15は送信スイッチで、すべての情報が入力されてから押すと結果がRS232C端子より出力される。
【図5】 尿蛋白の色見本と入力スイッチを具備する、本体より装着自在な尿蛋白のカートリッジの上面図
【図6】 各検査項目別のカートリッジの側面図で、それぞれのカートリッジの下部に、それぞれ異なった位置に本体のポートにある接続端子と対になって接続するための接続端子を備える
【図7】 各カートリッジを装着するためのポートを具備する本体の上面図で、各ポートにカートリッジとそれぞれ対になって接続するための接続端子を具備する、この図ではカートリッジを装着していない状態である
【図8】 左側が尿検査試験紙で5種類の検査項目を備える、右側は左側の尿検査試験紙のそれぞれの検査項目に対応した、検査項目ごとの各カートリッジで尿検査試験紙の配列でならんでいる
【図9】 尿検査試験紙の検査結果の判定表である、例として5種類の検査項目である
【図10】 図1に記載の本発明のデジタル尿検査端末の、付加情報の種類を増設した実施例での上面図である、付加情報の種類が増設された以外は変更なし
【符号の説明】
【0030】
1 デジタル尿検査端末の上面図。
2 尿検査欠であることを入力するためのスイッチ。
3 尿検査を後日受診することを入力するためのスイッチ。
4 尿検体があることを入力するスイッチと、検体が無いことを入力するスイッチ。
5 符号2、3、4の入力スイッチを間違えて押したとき初期入力状態に戻すための、キャンセルスイッチで戻ると表示してある。
6 検査結果をデジタル出力するためのRS232C出力端子。
7 Aコーススイッチ。あらかじめ設定しておいたAコースの項目選択スイッチで選択された各項目が一括で選択出来るようになっている。
8 ウロビリノーゲンの項目選択スイッチ。デジタル尿検査端末では、ウロビリと省略して表示している。このスイッチをONにするとAコースの1つの項目としてウロビリノーゲンが選択される。
9 尿ペーハーの項目選択スイッチ。デジタル尿検査端末ではPHと省略して表示している。AコースでPHが選択出来る。
10 尿潜血の項目選択スイッチ。
11 Bコーススイッチ。あらかじめ設定しておいたBコースの項目選択スイッチで、選択された各項目が一括で選択できるる。
12 Bコースの項目選択スイッチでウロビリノーゲンを選択できる。
13 Bコースの項目選択スイッチでPHを選択できる。
14 Bコースの項目選択スイッチで尿潜血を選択できる。
15 送信スイッチ。すべての入力が終わったら、このスイッチを押すと入力された尿検査の結果がRS232C端子よりデジタル出力される。
16 尿潜血のエリアで、潜血と表示。潜血の結果を入力するための判定入力スイッチが並び、このエリアごと装着自在なカートリッジとなる。
17 尿潜血が選択されていると点灯するLED。
18 尿ペーハーのエリアで、PHと表示。この項目が選択されると点灯するLEDと、その右側にはPHの判定入力スイッチが並び、このエリアごと装着自在なカートリッジとなる。
19 尿糖のエリアで、糖と表示。糖の判定入力スイッチが並び、このエリアごと装着自在なカートリッジとなる。
20 尿糖が選択されていると点灯するLED。
21 尿蛋白のエリアで、蛋白と表示。右側には蛋白の判定入力スイッチが並び、装着自在なカートリッジとなる。
22 尿蛋白が選択されていると点灯するLED。
23 尿ウロビリノーゲンのエリアで、ウロビリと表示。この項目が選択されると点灯するLEDと、右側にはウロビリノーゲンの判定入力スイッチが並び、このエリアごと装着自在なカートリッジとなる。
24 検査時間を計るためのタイマーまたは時計、その下にこれを操作するスイッチがある。
25 判定入力スイッチに貼り付けた、色見本がどの結果を示すかを表示したもの。
26 尿検査試験紙の検査結果の色見本の1つで、各検査項目ごとに数種類づつ存在する。
27 判定入力スイッチが押された時に点灯し、選択されたことが一目でわかる。
28 各エリアの検査項目名を表す、省略した名称で表示している。例として潜血のエリアを示している。
29 このエリアの項目の判定時間を示す。尿検査試験紙を尿に浸してからの判定までの時間を表示している。例として潜血の判定時間を表示。
30 各エリアにある、判定入力スイッチである。項目により、4から5つの結果を入力する事ができる。
31 尿ウロビリのカートリッジに具備する接続端子、ポートの符号41の接続端子と対になって接続する。
32 尿蛋白のカートリッジに具備する接続端子、ポートの符号42の接続端子と対になって接続する。
33 尿糖のカートリッジに具備する接続端子、ポートの符号43の接続端子と対になって接続する。
34 尿PHのカートリッジに具備する接続端子、ポートの符号44の接続端子と対になって接続する。
35 尿潜血のカートリッジに具備する接続端子、ポートの符号45の接続端子と対になって接続する。
36 本体に具備するポートの一つで、符号41から符号45までの各接続端子を備える。
37 本体に具備するポートの一つで、符号41から符号45までの各接続端子を備える。
38 本体に具備するポートの一つで、符号41から符号45までの各接続端子を備える。
39 本体に具備するポートの一つで、符号41から符号45までの各接続端子を備える。
40 本体に具備するポートの一つで、符号41から符号45までの各接続端子を備える。
41 尿ウロビリのカートリッジが具備する接続端子の符号31とのみ、接続可能なポートに具備する接続端子。
42 尿蛋白のカートリッジが具備する接続端子の符号32とのみ接続可能な、ポートに具備する接続端子。
43 尿糖のカートリッジが具備する接続端子の符号33とのみ接続可能な、ポートに具備する接続端子。
44 尿PHのカートリッジが具備する接続端子の符号34とのみ接続可能な、ポートに具備する接続端子。
45 尿潜血のカートリッジが具備する接続端子の符号35とのみ接続可能な、ポートに具備する接続端子。
46 この例では尿検査試験紙が備える尿ウロビリノーゲンの試験紙片で、種類や製造元により配置場所が異なる。
47 この例では尿検査試験紙が備える尿蛋白の試験紙片で、種類や製造元により配置場所が異なる。
48 この例では尿検査試験紙が備える尿糖の試験紙片で、種類や製造元により配置場所が異なる。
49 この例では尿検査試験紙が備える尿PHの試験紙片で、種類や製造元により配置場所が異なる。
50 この例では尿検査試験紙が備える尿潜血の試験紙片で、種類や製造元により配置場所が異なる。
51 尿検査試験紙の一例。
52 付加情報のスイッチで生理中の情報の入力スイッチで、符号54の沈渣のスイッチとは同時に押せない仕組みとなる。
53 尿代謝物の検体がある、という情報を入力するための入力スイッチで、符号2の尿欠と符号3の尿後日の入力があるときは、押せない。
54 尿沈渣の検体がある、という情報を入力するための入力スイッチで、符号2の尿欠と符号3の尿後日と符号52の生理のスイッチに入力があるときは押せない。
55 尿検査試験紙での検査はしたが、何らかの理由で尿の検体が無いとき、に尿検体無しの情報の入力スイッチ。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
尿検査試験紙の判定表の色見本そのものを入力スイッチとすることで、尿検査の結果判定と結果の入力作業を1回の操作で同時に行えるようにしたことを特徴とする入力用スイッチ。
【請求項2】
尿検査試験紙の判定表の色見本そのものを入力スイッチとしたもの、もしくは入力スイッチのすぐ近くに色見本を取り付けることで、尿検査の結果判定と結果の入力作業を1回の操作で同時に行えるようにしたことを特徴とする入力用スイッチ。
【請求項3】
尿検査試験紙での検査結果を判定するための、判定結果の色見本と、前記色見本の示す判定結果と、を検査項目別に配列して記載したことでなる、
尿検査試験紙の検査結果の判定表において、
前記尿検査試験紙の検査結果の判定表に記載されている前記判定結果の色見本を個別に切り取った各々の色見本と、
前記切り取った色見本の数と同じ数だけの、前記判定結果を個別に入力するための各々の入力スイッチと、
前記各々の入力スイッチの個別の入力結果に、対応する色見本をそれぞれ具備した、前記色見本を具備した入力スイッチと、
からなることを特徴とする、
検査結果の判定と入力を同時に行える、尿検査試験紙の検査結果の判定表。
【請求項4】
尿検査試験紙での検査結果を判定するための、判定結果の色見本と、前記色見本の示す判定結果と、を検査項目別に配列して記載したことでなる、
尿検査試験紙の検査結果の判定表において、
本体である外箱に装着自在、かつ配列自在のカートリッジを装着するポートを、少なくとも3カ所具備した前記外箱と、
前記尿検査試験紙の検査結果の判定表に、記載されている前記判定結果の数と同じ数だけの、前記判定結果を個別に入力するための各々の入力スイッチを、前記尿検査試験紙が備える検査項目別にグループに分類した前記入力スイッチと、
前記尿検査試験紙が備える検査項目と同じ数だけの、前記カートリッジと、
からなる、
前記グループを1グループずつ前記各々のカートリッジに具備した、前記検査項目別の入力スイッチを具備するカートリッジからなる群から、
検査時に使用する尿検査試験紙の備える検査項目と同じ種類の、前記入力スイッチを具備するカートリッジをそれぞれ選択し、前記外箱のポートに前記検査時に使用する尿検査試験紙の備える検査項目と同配列で装着して、
なることを特徴とする、
前記検査時に使用する尿検査試験紙と完全に同配列になる、尿検査試験紙の検査結果の判定表。
【請求項5】
尿検査試験紙での検査結果を判定するための、判定結果の色見本と、前記色見本の示す判定結果と、を検査項目別に配列して記載したことでなる、
尿検査試験紙の検査結果の判定表において、
前記尿検査試験紙の検査結果の判定表に記載されている前記判定結果の色見本を個別に切り取った各々の色見本と、
前記切り取った色見本の数と同じ数だけの前記判定結果を個別に、本体である外箱の内部の電子制御部へ伝達された結果をデジタル化して外部に出力するための入力を目的とした、各々の入力スイッチと、
からなる、前記各々の入力スイッチの個別の入力結果に、対応する色見本をそれぞれ具備し、かつ前記尿検査試験紙の検査項目別にグループに分類した、前記色見本を具備した入力スイッチと、
本体である外箱と、
外箱から装着自在、かつ配列自在な、前記入力スイッチのグループと同じ数だけのカートリッジと、からなる、
前記入力スイッチのグループを1グループずつ具備した、検査項目別となった前記入力スイッチを具備したカートリッジからなる群から、
検査時に使用する尿検査試験紙の備える検査項目と同じ種類の、前記項目別となった入力スイッチを具備したカートリッジを選択し、
選択された前記カートリッジを、前記検査時に使用する尿検査試験紙の備える検査項目と同じ配列で、前記外箱に装着してなることを特徴とする、
検査項目の配列自在な尿検査試験紙の検査結果の判定表。
【請求項6】
尿検査試験紙での検査結果を判定するための、判定結果の色見本と、前記色見本の示す判定結果と、を検査項目別に配列して記載したことでなる、
尿検査試験紙の検査結果の判定表において、
本体である外箱に装着自在、かつ配列自在なカートリッジを装着するためのポートを少なくとも3カ所具備する前記外箱と、
尿検査試験紙の検査結果の判定表に、記載されている判定結果を個別に入力するための各々の入力スイッチを、前記尿検査試験紙が備える検査項目別にグループに分類した前記入力スイッチと、
前記入力スイッチのグループを各々1つずつ具備した、前記グループと同じ数だけの、前記外箱に装着自在、かつ配列自在な各々のカートリッジと、
前記カートリッジの各々に、前記各々の入力スイッチが押された事を示す電気信号を前記本体である外箱の内部の電子制御部へ伝達するための接続端子である次の、第1の位置の接続端子と、第2の位置の接続端子と、第3の位置の接続端子と、第3の位置の接続端子以降の接続端子は、前記番号の第3以降の昇順の続き番号を順番に付し、前記入力スイッチのグループの数と同じ数の番号を最終番号として付した位置の接続端子までと、をそれぞれ1つずつ異なる位置に具備した接続端子と、
前記外箱の具備する各々のポートに、前記カートリッジが具備する、番号を付したすべての位置の接続端子のそれぞれと、専用に対になって接続するためのすべての接続端子を具備した前記各々のポートと、
を具備してなる、
前記各カートリッジの前記本体への装着配列を変更しても前記各カートリッジが具備する、すべて異なる個別の意味を持つ前記入力スイッチが押されたことを示す電気信号を、前記本体内部へデジタルデータとして外部へ出力するための前記電子制御部へ伝達でき、かつ配列自在であることを特徴とする、尿検査試験紙の検査結果の結果の判定表。
【請求項7】
尿検査試験紙の検査結果の判定表において、
尿検査試験紙の検査項目の少なくとも1つの検査項目を入力し忘れて入力確定のスイッチである、送信スイッチを押した場合に、
前記入力し忘れた検査項目の入力スイッチが点滅し、前記の入力を忘れた事を警告する前記入力スイッチおよび、音や音声での警告の、少なくとも1つで、入力を忘れた事を警告する機能を持ったことを特徴とする、
入力スイッチを具備した、尿検査試験紙の検査結果の判定表。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2008−268184(P2008−268184A)
【公開日】平成20年11月6日(2008.11.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−28162(P2008−28162)
【出願日】平成20年1月11日(2008.1.11)
【出願人】(505344096)
【Fターム(参考)】