説明

データ・セット・セパレータ・シーケンスを使用したメディア・システムでの等化器計算のための方法

【課題】 データ・セット・セパレータ・シーケンスを使用したメディア・システムでの等化器計算のための方法を提供すること。
【解決手段】 等化器係数生成器は、DSSシーケンスと、読み取りチャネルによるDSSシーケンスのチャネル処理の関数であるDSSリードバック・シーケンスとを受信する。生成器は、DSSシーケンスおよびDSSリードバック・シーケンスの関数として、係数循環型等化器ベクトルを生成する。さらに生成器は、DSSシーケンスと係数循環型等化器ベクトルに基づくDSSリードバック・シーケンスの等化との比較の関数として、エラー信号を生成する。受け入れ不可能なエラー信号は、DSSシーケンスと、係数循環型等化器ベクトルに基づくDSSリードバック・シーケンスの等化との受け入れ可能な比較を得るように、係数循環型等化器ベクトルを調整する必要を示す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、一般に、テープ・ドライブ・システムの読み取りチャネル内での等化器計算に関する。特に本発明は、所与の目標特性に向かってチャネル応答全体を形成するために、埋め込まれたデータ・セット・セパレータ・シーケンスを使用して磁気記録チャネル内で等化器を計算するための、循環等化のインプリメンテーションに関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、以下のようなNRZI形式の反復24バイポーラ・シンボル・パターンからなる、DSSシーケンスの既知のスペクトルを示す。
【数1】

【0003】
このデータ・セット・セパレータ・シーケンスは、周期24Tの周期的矩形波s(t)とみなすことが可能であり、ここでTはシンボル期間を示す。この矩形波のフーリエ変換は、以下の数式によって得られ、
【数2】

この式では、
【数3】

である。
【0004】
したがって、S(f)は奇数周波数で非ゼロの線スペクトルを表し、1/fで絶対値が減少する。
【0005】
図1に示されたデータ・セット・セパレータ・シーケンスは、テープ・ドライブ・システムの読み取りチャネル内での等化器計算に使用されてきた。しかしながら、こうした等化器計算のためのデータ・セット・セパレータ・シーケンスの以前の用法は、低次多項式(たとえば、(1−D2)PR4多項式)をターゲットとする場合に好適であることが証明されており、高次多項式(たとえば、(1+2D−2D3−D4)EEPR4)および雑音予測最尤法検出システムで使用される一般的な多項式をターゲットとする場合には不適であることが証明されている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
高性能/大容量テープ・システムにおいて、雑音予測最尤法検出システムで使用される高次多項式および一般多項式が必要であるという事実を考えれば、この必要性は、目標特性を物理的なチャネル特性により良く適合させるために存在するものであり、メディア・ストレージ業界の課題は、テープ・ドライブ・システムの読み取りチャネル内での等化器計算のためにデータ・セット・セパレータ・シーケンスの使用を改善することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の第1の形式は、メディア・システムの読み取りチャネル内で等化器計算のためのオペレーションを実行するために、プロセッサが実行可能なマシン読み取り可能命令からなるプログラムを有形に具体化する、信号伝達メディアである。このオペレーションは、DSSシーケンスと、読み取りチャネルによるDSSシーケンスのチャネル処理の関数であるDSSリードバック・シーケンスとの間の、電気通信の受信を有する。さらにこのオペレーションは、DSSシーケンスおよびDSSリードバック・シーケンスの関数としての係数循環型等化器ベクトルの生成も有する。
【0008】
本発明の第2の形式は、プロセッサと、メディア・システムの読み取りチャネル内での等化器計算のためにプロセッサによって動作可能な命令を格納するメモリとを備える、メディア・システムである。命令は、DSSシーケンスと、読み取りチャネルによるDSSシーケンスのチャネル処理の関数であるDSSリードバック・シーケンスとの間の、電気通信を受信するために実行される。さらに命令は、DSSシーケンスおよびDSSリードバック・シーケンスの関数として、係数循環型等化器ベクトルを生成するためにも実行される。
【0009】
本発明の第3の形式は、メディア・システムの読み取りチャネル内での等化器計算のための方法である。この方法は、DSSシーケンスと、読み取りチャネルによるDSSシーケンスのチャネル処理の関数であるDSSリードバック・シーケンスとの間の、電気通信の受信を有する。さらにこの方法は、DSSシーケンスおよびDSSリードバック・シーケンスの関数としての係数循環型等化器ベクトルの生成も有する。
【0010】
本発明の第4の形式は、読み取りチャネルおよび等化器係数生成器を備えるメディア・システムである。読み取りチャネルは、DSSシーケンスのチャネル処理の関数としてDSSリードバック・シーケンスを生成する。等化器係数生成器は、DSSシーケンスおよびDSSリードバック・シーケンスの関数として係数循環型等化器ベクトルを生成する。
【0011】
本発明の第5の形式は、等化器係数生成ユニットおよびパフォーマンス測定ユニットを備えるメディア・システムである。等化器係数生成ユニットは、DSSシーケンスと、DSSシーケンスのチャネル処理の関数であるDSSリードバック・シーケンスとの関数として、係数循環型等化器ベクトルを生成する。パフォーマンス測定ユニットは、係数循環型等化器ベクトルに基づくDSSリードバック・シーケンスの等化とDSSシーケンスとの比較の関数として、エラー信号を生成する。
【0012】
本発明の前述の形式および他の形式、目的、および態様、ならびに特徴および利点は、本発明の様々な実施形態の以下の詳細な説明を添付の図面と共に読むことによって、さらに明らかになろう。この詳細な説明および図面は単に本発明を例示するものであって、添付の特許請求の範囲およびその等価物によって定義される本発明の範囲を限定するものではない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
図2は、本発明の等化器係数生成器20を示す。生成器20は、DSSシーケンス(「DSS」)と、等化器12を採用した読み取りチャネル11によるDSSシーケンスの従来のチャネル処理によって生成されるDSSリードバック・シーケンス(「DSS RB」)との、電気通信を受信するように、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェア、あるいはそれらすべてで構造的に構成される。さらに生成器20は、DSSシーケンスおよびDSSリードバック・シーケンスの関数として係数循環型等化器ベクトルを生成するように、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェア、あるいはそれらすべてで構造的に構成される。例示的な一実施形態では、生成器20は、既知のターゲット応答を有するターゲット・フィルタによってフィルタリングされた場合に、DSSシーケンスのNポイント・サンプリングを実行し、未知のチャネル応答を有する読み取りチャネル11によりDSSシーケンスの従来のチャネル処理によって生成された場合に、DSSリードバック・シーケンスのNポイント・サンプリングを実行し、DSSシーケンスのNポイント・フィルタ・サンプリングおよびDSSリードバック・シーケンスのNポイント・サンプリングの関数として、N係数循環型等化器ベクトルの計算を実行する。
【0014】
さらに生成器20は、DSSシーケンスおよび係数循環型等化器ベクトルに基づくDSSリードバック・シーケンスの等化の比較の関数としてエラー信号eを生成するように、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェア、あるいはそれらすべてで構造的に構成される。例示的な一実施形態では、生成器20は、DSSシーケンスのNポイント・フィルタリング済みサンプリングと、N係数循環型等化器ベクトルに基づくDSSリードバック・シーケンスのNポイント・サンプリングの等化との差分として、エラー信号eを生成する。
【0015】
通常、オペレーションでは読み取りチャネル11の未知のチャネル応答は理想的ではないため、読み取りチャネル11からの受け入れ可能応答を容易にするという点から見て、等化器12を再構成するために係数循環型等化器ベクトルが使用される。したがって、生成器20または外部ソース(図示せず)は、読み取りチャネル11の受け入れ可能チャネル応答を容易にするという点から見た等化器12の再構成のために、エラー信号eによる受け入れ可能な差分指示を達成するために必要な場合、生成器20による係数循環型等化器ベクトルの生成を調整する。
【0016】
実際のところ本発明は、生成器20の構造的構成に関していかなる制限またはいかなる制約をも課すものではない。したがって、生成器20の例示的実施形態21の以下の説明が、生成器20の構造的構成の範囲を制限することはない。
【0017】
図3は、等化器係数生成ユニット30およびパフォーマンス測定ユニット70を採用する生成器20(図2)の、例示的実施形態21を示す。ユニット30は、DSSシーケンスおよびDSSリードバック・シーケンスの電気通信を受信するように、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェア、あるいはそれらすべてで構造的に構成される。さらにユニット30は、DSSリードバック・シーケンスのサンプリングの関数としてDSSリードバック・ベクトルを生成し、DSSシーケンスのフィルタリング済みサンプリングの関数としてDSS基準ベクトルを生成し、DSSリードバック・ベクトルおよびDSS基準ベクトルの関数として係数循環型等化器ベクトルを生成する。
【0018】
例示的一実施形態では、ユニット30は、未知のチャネル応答を有する読み取りチャネル11(図2)によりDSSシーケンスの従来の処理によって生成された場合に、DSSリードバック・シーケンスのNポイント・サンプルを含むようにDSSリードバック・ベクトルを生成し、既知のターゲット応答を有するターゲット・フィルタによってフィルタリングされた場合に、DSSシーケンスのNポイント・サンプルを含むようにDSS基準ベクトルを生成し、DSSリードバック・ベクトルおよびDSS基準ベクトルから算出されたN等化器係数を含むように係数循環型等化器ベクトルを生成する。
【0019】
ユニット70は、等化DSSリードバック・ベクトル’およびDSS基準ベクトルの比較の関数としてエラー信号eを生成するように、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェア、あるいはそれらすべてで構造的に構成される。例示的一実施形態では、ユニット70は、DSSシーケンスのNポイント・フィルタリング済みサンプルを含むDSS基準ベクトルと、N等化器係数を含む係数循環型等化器ベクトルに基づくDSSシーケンスのNポイント・サンプルの等化を含む等化DSSリードバック・シーケンス’との差分として、エラー信号eを生成する。
【0020】
実際のところ本発明は、ユニット30および70の構造的構成に関していかなる制限またはいかなる制約をも課すものではない。したがって、ユニット30および70それぞれの例示的実施形態31および71の以下の説明が、ユニット30および70の構造的構成の範囲を制限することはない。
【0021】
図4は、DSSリードバック・ベクトル生成モジュール40、DSS基準ベクトル生成モジュール50、および等化器係数生成モジュール60を採用するユニット30(図3)の、例示的実施形態31を示す。
【0022】
モジュール40は、DSSリードバック・シーケンスの電気通信を受信するように、ならびに、DSSリードバック・ベクトルおよびDSSリードバック・シーケンスのサンプリングの関数としてDSSリードバック複合ベクトルを生成するように、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェア、あるいはそれらすべてで構造的に構成される。例示的一実施形態では、モジュール40は、DSSリードバック・シーケンスのNポイント・サンプルを含むようにDSSリードバック・ベクトルを生成し、DSSリードバック・ベクトルの平均の離散フーリエ変換を含むようにDSSリードバック複合ベクトルを生成する。
【0023】
モジュール50は、DSSシーケンスの電気通信を受信するように、ならびに、DSS基準ベクトルおよびDSSシーケンスのフィルタリング済みサンプリングの関数としてDSS基準複合ベクトルを生成するように、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェア、あるいはそれらすべてで構造的に構成される。例示的一実施形態では、モジュール50は、既知のターゲット応答を有するターゲット・フィルタを介してフィルタリングされた場合にDSSシーケンスのNポイント・フィルタリング済みサンプルを含むようにDSS基準ベクトルを生成し、DSS基準ベクトルの平均の離散フーリエ変換を含むようにDSS基準複合ベクトルを生成する。
【0024】
モジュール60は、DSSリードバック複合ベクトルおよびDSS基準複合ベクトルの電気通信を受信するように、ならびに、DSSリードバック複合ベクトルおよびDSS基準複合ベクトルの関数として係数循環型等化器ベクトルを生成するように、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェア、あるいはそれらすべてで構造的に構成される。例示的一実施形態では、モジュール60は、DSSリードバック複合ベクトルおよびDSS基準複合ベクトルに基づく対角行列の関数として、係数循環型等化器複合ベクトルの奇数インデックスを生成し、係数循環型等化器複合ベクトルの奇数インデックスの補間の関数として、係数循環型等化器複合ベクトルの偶数インデックスを生成し、係数循環型等化器複合ベクトルの計算済み奇数インデックスおよび補間済み偶数インデックスの逆フーリエ変換の関数として、係数循環型等化器ベクトルを生成する。
【0025】
オペレーションでは、係数循環型等化器ベクトルのN等化器係数は、最大の等化器係数をタップ付き遅延線の中央に位置決めすることにより、ランダム・データに使用される前に最良の位置合わせのために周期的に回転される。N等化器係数よりも少ない係数を有する等化器12(図2)の実施形態では、当業者であれば理解されるように、取得された等化器インパルス応答を切り捨てまたは近似することができる。
【0026】
実際のところ本発明は、モジュール40、50、および60の構造的構成に関していかなる制限またはいかなる制約をも課すものではない。したがって、それぞれ図5〜7に示されたモジュール40、50、および60の例示的実施形態41、51および61の以下の説明が、モジュール40、50、および60の構造的構成の範囲を制限することはない。
【0027】
図5は、チャネル・サンプリング・モジュール42、リードバック・ベクトル平均化モジュール43、および離散フーリエ変換モジュール44を採用するモジュール40(図4)の、実施形態41を示す。
【0028】
モジュール42は、実際のリードバックDSS波形のN連続T=(4/5)T間隔サンプルのチャネル・サンプリング済みリードバック・ベクトル=[y・・・yN−1を得るために、サンプル・レート1/T=5/(4T)でDSSリードバック・シーケンスのNポイント・サンプリングを実行するように、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェア、あるいはそれらすべてで構造的に構成される。一般に、サンプルの数Nは等化器12(図2)の係数の数に等しく、N TはDSSシーケンスの1期間に等しい、すなわちN T=24Tである。
【0029】
モジュール43は、
【数4】

に従って、リードバック・ベクトル、i=1、2、...、Navのセット全体にわたってDSSリードバック・ベクトルを平均化するように、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェア、あるいはそれらすべてで構造的に構成される。
【0030】
モジュール44は、リードバック複合ベクトルを得るためにDSSリードバック・ベクトルの離散フーリエ変換を実行するように、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェア、あるいはそれらすべてで構造的に構成される。
【0031】
図6は、ターゲット・フィルタ・モジュール52、フィルタ・サンプリング・モジュール53、および離散フーリエ変換モジュール54を採用するモジュール50(図4)の、例示的実施形態51を示す。
【0032】
モジュール52は、
【数5】

に従って、既知のターゲット応答を使用するDSSシーケンスのフィルタリングを代表するフィルタ信号x(t)を生成するように、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェア、あるいはそれらすべてで構造的に構成され、上式で、dはDSSシーケンスであり、フィルタ応答h(t)は等化ターゲットを表すパルスまたは双ビット応答である。
【0033】
モジュール53は、フィルタリング済みDSSシーケンスのN連続(4/5)T間隔サンプルを含む、DSS基準ベクトル=[x・・・xN−1を得るために、サンプル・レート5/(4T)でフィルタ信号x(t)のNポイント・サンプリングを実行するように、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェア、あるいはそれらすべてで構造的に構成される。ここでも一般に、サンプルの数Nは等化器12(図2)の係数の数に等しく、N TはDSSシーケンスの1期間に等しい、すなわちN T=24Tである。
【0034】
モジュール54は、DSS基準複合ベクトルを得るために、DSS基準ベクトルの離散フーリエ変換を実行するように、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェア、あるいはそれらすべてで構造的に構成される。
【0035】
図7は、奇数インデックス計算モジュール62、偶数インデックス補間モジュール63、および離散逆フーリエ変換モジュール64を採用するモジュール60(図4)の、例示的実施形態61を示す。
【0036】
モジュール62は、
【数6】

に従って、DSSリードバック複合ベクトルおよびDSS基準複合ベクトルに基づくNxNの対角行列の関数として、N係数循環型等化器ベクトルを生成するように、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェア、あるいはそれらすべてで構造的に構成される。
【0037】
モジュール63は、
【数7】

および
【数8】

に従って、スペクトル値=[C・・・CN−1を得るために、N係数循環型等化器ベクトルを絶対値および位相において線形補間するように、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェア、あるいはそれらすべてで構造的に構成され、上式で、φ(A)は複合数Aの位相を示し、N偶数の場合i=2、4、...、N/2であり、N奇数の場合i=2、4、...、(N−3)/2であり、i奇数の場合
【数9】

である。この実施形態では、インデックスi=0のスペクトル構成要素は未決定である。したがって、磁気記録チャネルは直流(dc)を伝送しないため、この構成要素は結果に影響を与えることのない小さな値に設定される。
【0038】
モジュール64は、=[c・・・cN−1に従って、N等化器係数を含む係数循環型等化器ベクトルを得るために、スペクトル値N係数循環型等化器ベクトルの離散逆フーリエ変換を実行するように、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェア、あるいはそれらすべてで構造的に構成される。
【0039】
図8は、等化DSSリードバック・ベクトル生成モジュール72および加算器73を採用する、本発明のパフォーマンス測定ユニット70(図3)の例示的実施形態71を示す。
【0040】
モジュール72は、DSSリードバック・ベクトルおよび係数循環型等化器ベクトルの電気通信を受信するように、ならびに、’=に従って、係数循環型等化器ベクトルに基づくDSSリードバック・ベクトルの等化の関数として等化DSSリードバック・ベクトル’を生成するように、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェア、あるいはそれらすべてで構造的に構成される。
【0041】
加算器73は、等化DSSリードバック・ベクトル’およびDSS基準ベクトルの電気通信を受信するように、ならびに、等化DSSリードバック・ベクトル’とDSS基準ベクトルとの差分としてエラー信号eを生成するように、ハードウェア、ソフトウェア、またはファームウェア、あるいはそれらすべてで構造的に構成される。当業者であれば、基準等化DSSリードバック・ベクトル’とDSS基準ベクトルとの差分をゼロ(0)のエラー信号eで表すことが、係数循環型等化器ベクトルのN等化器係数の正確な計算を示すことを理解されよう。これとは逆に、当業者であれば、等化DSSリードバック・ベクトル’とDSS基準ベクトルとの差分を非ゼロのエラー信号eで表すことが、係数循環型等化器ベクトルのN等化器係数の不正確な計算を示すことを理解されよう。この場合、こうした時間エラー信号eが等化DSSリードバック・ベクトル’とDSS基準ベクトルとの間の受け入れ可能なわずかな差分を表すまで、モジュール10の様々なパラメータを再構成することができる。オペレーションでは、位相シフト・パラメータτをターゲット応答の引数に含めて、信号
【数10】

を得ることが可能であり、エラー信号eはパラメータτの変動範囲にわたって最小化される。
【0042】
実際のところ本発明は、モジュール72および加算器73の構造的構成に関していかなる制限またはいかなる制約をも課すものではない。したがって、モジュール72および加算器73の例示的実施形態の前述の説明が、モジュール72および加算器73の構造的構成の範囲を制限することはない。
【0043】
図8を参照すると、ユニット71の代替実施形態は、図5に関連して本明細書で前述したモジュール42および43のバージョンを採用して、DSSリードバック・ベクトルを生成し、モジュール72に提供することができる。この代替実施形態は、図6に関連して本明細書で前述したフィルタ52およびモジュール53のバージョンを採用して、DSS基準ベクトルを生成し、加算器73に提供することもできる。
【0044】
図9は、読み取りチャネル11、等化器12、プロセッサ13、およびメモリ14を採用する、テープ・ドライブ・システム10を示す。実際のところ本発明は、構成要素11〜14および当業者であれば思いつくであろうシステム10の任意の他の構成要素のインターフェースに関して、いかなる制限またはいかなる制約をも課すものではないため、図9は、読み取りチャネル11、等化器12、プロセッサ13、およびメモリ14のいかなる特定のインターフェース・アーキテクチャをも例示するものではない。当業者であれば理解されるように、実際のところ生成器20(図2)の各構成要素は、ハードウェア/ファームウェア20aとして、または任意の従来の言語で作成され、プロセッサ13がソフトウェア20bを実行するときに使用可能なメモリ14内にインストールされたソフトウェア20bとして、インターフェース・アーキテクチャに組み込むことが可能である。
【0045】
本明細書で開示された本発明の諸実施形態は現在の好ましい実施形態であるとみなされるが、本発明の趣旨および範囲を逸脱することなく様々な変更および修正が可能である。本発明の範囲は添付の特許請求の範囲に示されており、等価物の意味および範囲内にあるすべての変更はその中に包含されるものと意図される。
【図面の簡単な説明】
【0046】
【図1】当分野で知られたDSSシーケンスのスペクトルを示す図である。
【図2】本発明に従った等化器係数生成器を示す図である。
【図3】図2に示された等化器係数生成器の一実施形態を示す図である。
【図4】本発明に従った等化器係数生成ユニットの一実施形態を示す図である。
【図5】本発明に従ったDSSリードバック複合ベクトル生成モジュールの一実施形態を示す図である。
【図6】本発明に従ったDSS基準複合ベクトル生成モジュールの一実施形態を示す図である。
【図7】本発明に従った等化器係数生成モジュールの一実施形態を示す図である。
【図8】本発明に従ったパフォーマンス測定ユニットの一実施形態を示す図である。
【図9】本発明に従ったテープ・ドライブ・システムの一実施形態を示す図である。
【符号の説明】
【0047】
10 テープ・ドライブ・システム
11 読み取りチャネル
12 等化器
13 プロセッサ
14 メモリ
20 等化器係数生成器
20a ハードウェア/ファームウェア
20b ソフトウェア
21 生成器20の例示的実施形態
30 等化器係数生成ユニット
31 ユニット30の例示的実施形態
40 DSSリードバック・ベクトル生成モジュール
41 モジュール40の例示的実施形態
42 チャネル・サンプリング・モジュール
43 リードバック・ベクトル平均化モジュール
44 離散フーリエ変換モジュール
50 DSS基準ベクトル生成モジュール
51 モジュール50の例示的実施形態
52 ターゲット・フィルタ・モジュール
53 フィルタ・サンプリング・モジュール
54 離散フーリエ変換モジュール
60 等化器係数生成モジュール
61 モジュール60の例示的実施形態
62 奇数インデックス計算モジュール
63 偶数インデックス補間モジュール
64 離散逆フーリエ変換モジュール
70 パフォーマンス測定ユニット
71 ユニット70の例示的実施形態
72 等化DSSリードバック・ベクトル生成モジュール
73 加算器

【特許請求の範囲】
【請求項1】
メディア・システムの読み取りチャネル内で等化器計算のためのオペレーションを実行するために、プロセッサが実行可能なマシン読み取り可能命令からなるプログラムを有形に具体化する、信号伝達メディアであり、前記オペレーションが、
データ・セット・セパレータ・シーケンスと、データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスとの間の電気通信を受信するステップであって、前記データセット・セパレータ・リードバック・シーケンスが、前記読み取りチャネルによる前記データ・セット・セパレータ・シーケンスのチャネル処理の関数であるステップと、
前記データ・セット・セパレータ・シーケンスおよび前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスの関数として、係数循環型等化器ベクトルを生成するステップと、
を有する、信号伝達メディア。
【請求項2】
前記オペレーションが、
前記係数循環型等化器ベクトルに基づく前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスの等化と前記データ・セット・セパレータ・シーケンスとの比較の関数として、エラー信号を生成するステップ、
をさらに有する、請求項1に記載の信号伝達メディア。
【請求項3】
前記データ・セット・セパレータ・シーケンスおよび前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスの関数として、前記係数循環型等化器ベクトルを生成する前記ステップが、
前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスのサンプリングの関数として、データ・セット・セパレータ・リードバック・ベクトルを生成するステップと、
前記データ・セット・セパレータ・シーケンスのフィルタリング済みサンプリングの関数として、データ・セット・セパレータ基準ベクトルを生成するステップと、
前記データ・セット・セパレータ・リードバック・ベクトルおよび前記データ・セット・セパレータ基準ベクトルの関数として、前記係数循環型等化器ベクトルを生成するステップと
を含む、請求項1に記載の信号伝達メディア。
【請求項4】
前記オペレーションが、
前記係数循環型等化器ベクトルに基づく前記データ・セット・セパレータ・リードバック・ベクトルの等化と前記データ・セット・セパレータ基準ベクトルとの比較の関数として、エラー信号を生成するステップ、
をさらに有する、請求項3に記載の信号伝達メディア。
【請求項5】
前記データ・セット・セパレータ・リードバック・ベクトルおよび前記データ・セット・セパレータ基準ベクトルの関数として、前記係数循環型等化器ベクトルを生成する前記ステップが、
前記データ・セット・セパレータ・リードバック・ベクトルと前記データ・セット・セパレータ基準ベクトルとに基づく対角行列の関数として、前記係数循環型等化器ベクトルの奇数インデックスを生成するステップと、
前記係数循環型等化器ベクトルの前記奇数インデックスの補間の関数として、前記係数循環型等化器ベクトルの偶数インデックスを生成するステップと
をさらに含む、請求項3に記載の信号伝達メディア。
【請求項6】
前記データ・セット・セパレータ・シーケンスおよび前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスの関数として、前記係数循環型等化器ベクトルを生成する前記ステップが、
前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスのサンプリングの平均の離散フーリエ変換の関数として、データ・セット・セパレータ・リードバック複合ベクトルを生成するステップと、
前記データ・セット・セパレータ・シーケンスのフィルタリング済みサンプリングの離散フーリエ変換の関数として、データ・セット・セパレータ基準複合ベクトルを生成するステップと、
前記データ・セット・セパレータ・リードバック複合ベクトルおよび前記データ・セット・セパレータ基準複合ベクトルの関数として、係数循環型等化器複合ベクトルを生成するステップと
を含む、請求項1に記載の信号伝達メディア。
【請求項7】
前記データ・セット・セパレータ・シーケンスおよび前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスの関数として、前記係数循環型等化器ベクトルを生成する前記ステップが、
前記データ・セット・セパレータ・リードバック複合ベクトルと前記データ・セット・セパレータ基準複合ベクトルとに基づく対角行列の関数として、前記係数循環型等化器複合ベクトルの奇数インデックスを生成するステップと、
前記係数循環型等化器複合ベクトルの前記奇数インデックスの補間の関数として、前記係数循環型等化器複合ベクトルの偶数インデックスを生成するステップと、
前記係数循環型等化器複合ベクトルの離散逆フーリエ変換の関数として前記係数循環型等化器ベクトルを生成するステップと、
をさらに含む、請求項6に記載の信号伝達メディア。
【請求項8】
プロセッサと、
読み取りチャネル内での等化器計算のために前記プロセッサによって動作可能な命令を格納するメモリであって、
データ・セット・セパレータ・シーケンスと、前記読み取りチャネルによる前記データ・セット・セパレータ・シーケンスのチャネル処理の関数であるデータ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスとの間の、電気通信を受信するステップと、
前記データ・セット・セパレータ・シーケンスおよび前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスの関数として、係数循環型等化器ベクトルを生成するステップと
のために前記命令が実行される、メモリと
を備えるシステム。
【請求項9】
前記係数循環型等化器ベクトルに基づく前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスの等化と前記データ・セット・セパレータ・シーケンスとの比較の関数として、エラー信号を生成するステップ
のために前記命令がさらに実行される、請求項8に記載のシステム。
【請求項10】
前記データ・セット・セパレータ・シーケンスおよび前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスの関数として、前記係数循環型等化器ベクトルを生成するステップが、
前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスのサンプリングの関数として、データ・セット・セパレータ・リードバック・ベクトルを生成するステップと、
前記データ・セット・セパレータ・シーケンスのフィルタリング済みサンプリングの関数として、データ・セット・セパレータ基準ベクトルを生成するステップと、
前記データ・セット・セパレータ・リードバック・ベクトルおよび前記データ・セット・セパレータ基準ベクトルの関数として、前記係数循環型等化器ベクトルを生成するステップと、
を含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項11】
前記係数循環型等化器ベクトルに基づく前記データ・セット・セパレータ・リードバック・ベクトルの等化と前記データ・セット・セパレータ基準ベクトルとの比較の関数として、エラー信号を生成するステップ
のために前記命令がさらに実行される、請求項10に記載のシステム。
【請求項12】
前記データ・セット・セパレータ・リードバック・ベクトルおよび前記データ・セット・セパレータ基準ベクトルの関数として、前記係数循環型等化器ベクトルを生成する前記ステップが、
前記データ・セット・セパレータ・リードバック・ベクトルと前記データ・セット・セパレータ基準ベクトルとに基づく対角行列の関数として、前記係数循環型等化器ベクトルの奇数インデックスを生成するステップと、
前記係数循環型等化器ベクトルの前記奇数インデックスの補間の関数として、前記係数循環型等化器ベクトルの偶数インデックスを生成するステップと
をさらに含む、請求項10に記載のシステム。
【請求項13】
前記データ・セット・セパレータ・シーケンスおよび前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスの関数として、前記係数循環型等化器ベクトルを生成する前記ステップが
前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスのサンプリングの平均の離散フーリエ変換の関数として、データ・セット・セパレータ・リードバック複合ベクトルを生成するステップと、
前記データ・セット・セパレータ・シーケンスのフィルタリング済みサンプリングの離散フーリエ変換の関数として、データ・セット・セパレータ基準複合ベクトルを生成するステップと、
前記データ・セット・セパレータ・リードバック複合ベクトルおよび前記データ・セット・セパレータ基準複合ベクトルの関数として、係数循環型等化器複合ベクトルを生成するステップと
を含む、請求項8に記載のシステム。
【請求項14】
前記データ・セット・セパレータ・シーケンスおよび前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスの関数として、前記係数循環型等化器ベクトルを生成する前記ステップが
前記データ・セット・セパレータ・リードバック複合ベクトルと前記データ・セット・セパレータ基準複合ベクトルとに基づく対角行列の関数として、前記係数循環型等化器複合ベクトルの奇数インデックスを生成するステップと、
前記係数循環型等化器複合ベクトルの前記奇数インデックスの補間の関数として、前記係数循環型等化器複合ベクトルの偶数インデックスを生成するステップと、
前記係数循環型等化器複合ベクトルの離散逆フーリエ変換の関数として前記係数循環型等化器ベクトルを生成するステップと、
をさらに含む、請求項13に記載のシステム。
【請求項15】
メディア・システムの読み取りチャネル内での等化器計算のための方法であって、
データ・セット・セパレータ・シーケンスと、読み取りチャネルによる前記データ・セット・セパレータ・シーケンスのチャネル処理の関数であるデータ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスとの間の、電気通信を受信するステップと、
前記データ・セット・セパレータ・シーケンスおよび前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスの関数として、係数循環型等化器ベクトルを生成するステップと
を有する方法。
【請求項16】
前記係数循環型等化器ベクトルに基づく前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスの等化と前記データ・セット・セパレータ・シーケンスとの比較の関数として、エラー信号を生成するステップ
をさらに有する、請求項15に記載の方法。
【請求項17】
前記データ・セット・セパレータ・シーケンスおよび前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスの関数として、前記係数循環型等化器ベクトルを生成する前記ステップが、
前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスのサンプリングの関数として、データ・セット・セパレータ・リードバック・ベクトルを生成するステップと、
前記データ・セット・セパレータ・シーケンスのフィルタリング済みサンプリングの関数として、データ・セット・セパレータ基準ベクトルを生成するステップと、
前記データ・セット・セパレータ・リードバック・ベクトルおよび前記データ・セット・セパレータ基準ベクトルの関数として、前記係数循環型等化器ベクトルを生成するステップと
を有する、請求項15に記載の方法。
【請求項18】
前記係数循環型等化器ベクトルに基づく前記データ・セット・セパレータ・リードバック・ベクトルの等化と前記データ・セット・セパレータ基準ベクトルとの比較の関数として、エラー信号を生成するステップ
をさらに有する、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
前記データ・セット・セパレータ・リードバック・ベクトルおよび前記データ・セット・セパレータ基準ベクトルの関数として、前記係数循環型等化器ベクトルを生成する前記ステップが、
前記データ・セット・セパレータ・リードバック・ベクトルと前記データ・セット・セパレータ基準ベクトルとに基づく対角行列の関数として、前記係数循環型等化器ベクトルの奇数インデックスを生成するステップと、
前記係数循環型等化器ベクトルの前記奇数インデックスの補間の関数として、前記係数循環型等化器ベクトルの偶数インデックスを生成するステップと
をさらに含む、請求項17に記載の方法。
【請求項20】
前記データ・セット・セパレータ・シーケンスおよび前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスの関数として、前記係数循環型等化器ベクトルを生成する前記ステップが、
前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスのサンプリングの平均の離散フーリエ変換の関数として、データ・セット・セパレータ・リードバック複合ベクトルを生成するステップと、
前記データ・セット・セパレータ・シーケンスのフィルタリング済みサンプリングの離散フーリエ変換の関数として、データ・セット・セパレータ基準複合ベクトルを生成するステップと、
前記データ・セット・セパレータ・リードバック複合ベクトルおよび前記データ・セット・セパレータ基準複合ベクトルの関数として、係数循環型等化器複合ベクトルを生成するステップと
を含む、請求項15に記載の方法。
【請求項21】
前記データ・セット・セパレータ・シーケンスおよび前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスの関数として、前記係数循環型等化器ベクトルを生成する前記ステップが、
前記データ・セット・セパレータ・リードバック複合ベクトルと前記データ・セット・セパレータ基準複合ベクトルとに基づく対角行列の関数として、前記係数循環型等化器複合ベクトルの奇数インデックスを生成するステップと、
前記係数循環型等化器複合ベクトルの前記奇数インデックスの補間の関数として、前記係数循環型等化器複合ベクトルの偶数インデックスを生成するステップと、
前記係数循環型等化器複合ベクトルの離散逆フーリエ変換の関数として前記係数循環型等化器ベクトルを生成するステップと
をさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
データ・セット・セパレータ・シーケンスの電気通信を受信するステップを動作可能な読み取りチャネルであって、データ・セット・セパレータ・シーケンスのチャネル処理の関数としてデータ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスを生成するステップもさらに動作可能である、読み取りチャネルと、
前記データ・セット・セパレータ・シーケンスと前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスとの間の電気通信を受信するステップを動作可能な等化器係数生成器であって、前記データ・セット・セパレータ・シーケンスおよび前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスの関数として係数循環型等化器ベクトルを生成するステップもさらに動作可能な、等化器係数生成器と
を有する、メディア・システム。
【請求項23】
前記等化器係数生成器が、前記係数循環型等化器ベクトルに基づく前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスの等化と前記データ・セット・セパレータ・シーケンスとの比較の関数として、エラー信号を生成するステップを、さらに動作可能な、請求項22に記載のメディア・システム。
【請求項24】
前記等化器係数生成器によって、前記データ・セット・セパレータ・シーケンスおよび前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスの関数として、前記係数循環型等化器ベクトルを生成する前記ステップが、
前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスのサンプリングの関数として、データ・セット・セパレータ・リードバック・ベクトルを生成するステップと、
前記データ・セット・セパレータ・シーケンスのフィルタリング済みサンプリングの関数として、データ・セット・セパレータ基準ベクトルを生成するステップと、
前記データ・セット・セパレータ・リードバック・ベクトルおよび前記データ・セット・セパレータ基準ベクトルの関数として、前記係数循環型等化器ベクトルを生成するステップと、
を含む、請求項22に記載のメディア・システム。
【請求項25】
前記等化器係数生成器が、
前記係数循環型等化器ベクトルに基づく前記データ・セット・セパレータ・リードバック・ベクトルの等化と前記データ・セット・セパレータ基準ベクトルとの比較の関数として、エラー信号を生成するステップをさらに動作可能な、請求項24に記載のメディア・システム。
【請求項26】
前記等化器係数生成器によって、前記データ・セット・セパレータ・リードバック・ベクトルおよび前記データ・セット・セパレータ基準ベクトルの関数として、前記係数循環型等化器ベクトルを生成する前記ステップが、
前記データ・セット・セパレータ・リードバック・ベクトルと前記データ・セット・セパレータ基準ベクトルとに基づく対角行列の関数として、前記係数循環型等化器ベクトルの奇数インデックスを生成するステップと、
前記係数循環型等化器ベクトルの前記奇数インデックスの補間の関数として、前記係数循環型等化器ベクトルの偶数インデックスを生成するステップと、
をさらに含む、請求項24に記載のメディア・システム。
【請求項27】
前記等化器係数生成器によって、前記データ・セット・セパレータ・シーケンスおよび前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスの関数として、前記係数循環型等化器ベクトルを生成する前記ステップが、
前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスのサンプリングの平均の離散フーリエ変換の関数として、データ・セット・セパレータ・リードバック複合ベクトルを生成するステップと、
前記データ・セット・セパレータ・シーケンスのフィルタリング済みサンプリングの離散フーリエ変換の関数として、データ・セット・セパレータ基準複合ベクトルを生成するステップと、
前記データ・セット・セパレータ・リードバック複合ベクトルおよび前記データ・セット・セパレータ基準複合ベクトルの関数として、係数循環型等化器複合ベクトルを生成するステップと
を含む、請求項22に記載のメディア・システム。
【請求項28】
前記等化器係数生成器によって、前記データ・セット・セパレータ・シーケンスおよび前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスの関数として、前記係数循環型等化器ベクトルを生成する前記ステップが、
前記データ・セット・セパレータ・リードバック複合ベクトルと前記データ・セット・セパレータ基準複合ベクトルとに基づく対角行列の関数として、前記係数循環型等化器複合ベクトルの奇数インデックスを生成するステップと、
前記係数循環型等化器複合ベクトルの前記奇数インデックスの補間の関数として、前記係数循環型等化器複合ベクトルの偶数インデックスを生成するステップと、
前記係数循環型等化器複合ベクトルの離散逆フーリエ変換の関数として前記係数循環型等化器ベクトルを生成するステップと
をさらに含む、請求項27に記載のメディア・システム。
【請求項29】
データ・セット・セパレータ・シーケンスとデータ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスとの間の電気通信を受信するように動作可能な等化器係数生成ユニットであって、
前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスは、読み取りチャネルによる前記データ・セット・セパレータ・シーケンスのチャネル処理の関数であり、
前記等化器係数生成ユニットは、データ・セット・セパレータ・シーケンスおよびデータ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスの関数として係数循環型等化器ベクトルを生成するステップをさらに動作可能である、
等化器係数生成ユニットと、
前記データ・セット・セパレータ・シーケンス、前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンス、および前記係数循環型等化器ベクトルの間の電気通信を受信するステップを動作可能なパフォーマンス測定ユニットであって、
前記パフォーマンス測定ユニットは、前記係数循環型等化器ベクトルに基づく前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスの等化と前記データ・セット・セパレータ・シーケンスとの比較の関数として、エラー信号を生成するステップを動作可能である、
パフォーマンス測定ユニットと、
を有する、システム。
【請求項30】
前記等化器係数生成ユニットによって、前記データ・セット・セパレータ・シーケンスおよび前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスの関数として、前記係数循環型等化器ベクトルを生成するステップが、
前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスのサンプリングの関数として、データ・セット・セパレータ・リードバック・ベクトルを生成するステップと、
前記データ・セット・セパレータ・シーケンスのフィルタリング済みサンプリングの関数として、データ・セット・セパレータ基準ベクトルを生成するステップと、
前記データ・セット・セパレータ・リードバック・ベクトルおよび前記データ・セット・セパレータ基準ベクトルの関数として、前記係数循環型等化器ベクトルを生成するステップと
を含む、請求項29に記載のシステム。
【請求項31】
前記パフォーマンス測定ユニットによって、前記データ・セット・セパレータ・シーケンス、前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンス、および前記係数循環型等化器ベクトルの間の前記電気通信を受信する前記ステップが、前記データ・セット・セパレータ基準ベクトル、前記データ・セット・セパレータ・リードバック・ベクトル、および前記係数循環型等化器ベクトルの間の電気通信を受信するステップを含み、
前記パフォーマンス測定ユニットによって、前記係数循環型等化器ベクトルに基づく前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスの等化と前記データ・セット・セパレータ・シーケンスとの比較の関数として、エラー信号を生成する前記ステップが、前記係数循環型等化器ベクトルに基づく前記データ・セット・セパレータ・リードバック・ベクトルの等化と前記データ・セット・セパレータ基準ベクトルとの比較の関数として、前記エラー信号を生成することを含む、
請求項30に記載のシステム。
【請求項32】
前記等化器係数生成ユニットによって、前記等化器係数生成ユニットによる前記データ・セット・セパレータ・リードバック・ベクトルおよび前記データ・セット・セパレータ基準ベクトルの関数としての前記係数循環型等化器ベクトルを生成する前記ステップが、
前記データ・セット・セパレータ・リードバック・ベクトルと前記データ・セット・セパレータ基準ベクトルとに基づく対角行列の関数として、前記係数循環型等化器ベクトルの奇数インデックスを生成するステップと、
前記係数循環型等化器ベクトルの前記奇数インデックスの補間の関数として、前記係数循環型等化器ベクトルの偶数インデックスを生成するステップと
をさらに含む、請求項30に記載のシステム。
【請求項33】
前記等化器係数生成ユニットによって、前記データ・セット・セパレータ・シーケンスおよび前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスの関数として、前記係数循環型等化器ベクトルを生成する前記ステップが、
前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスのサンプリングの平均の離散フーリエ変換の関数として、データ・セット・セパレータ・リードバック複合ベクトルを生成するステップと、
前記データ・セット・セパレータ・シーケンスのフィルタリング済みサンプリングの離散フーリエ変換の関数として、データ・セット・セパレータ基準複合ベクトルを生成するステップと、
前記データ・セット・セパレータ・リードバック複合ベクトルおよび前記データ・セット・セパレータ基準複合ベクトルの関数として、係数循環型等化器複合ベクトルを生成するステップと
を含む、請求項29に記載のシステム。
【請求項34】
前記等化器係数生成ユニットによって、前記等化器係数生成器による前記データ・セット・セパレータ・シーケンスおよび前記データ・セット・セパレータ・リードバック・シーケンスの関数としての、前記係数循環型等化器ベクトルを生成する前記ステップが、
前記データ・セット・セパレータ・リードバック複合ベクトルと前記データ・セット・セパレータ基準複合ベクトルとに基づく対角行列の関数として、前記係数循環型等化器複合ベクトルの奇数インデックスを生成するステップと、
前記係数循環型等化器複合ベクトルの前記奇数インデックスの補間の関数として、前記係数循環型等化器複合ベクトルの偶数インデックスを生成するステップと、
前記係数循環型等化器複合ベクトルの離散逆フーリエ変換の関数として前記係数循環型等化器ベクトルを生成するステップと
をさらに含む、請求項33に記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2006−331630(P2006−331630A)
【公開日】平成18年12月7日(2006.12.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−142478(P2006−142478)
【出願日】平成18年5月23日(2006.5.23)
【出願人】(390009531)インターナショナル・ビジネス・マシーンズ・コーポレーション (4,084)
【氏名又は名称原語表記】INTERNATIONAL BUSINESS MASCHINES CORPORATION
【Fターム(参考)】