説明

データ処理システム及びデータ処理方法

【課題】コミュニティの信頼関係を利用して電子クーポンを流通させる。
【解決手段】ユーザを識別するユーザ識別データとユーザのWebページとを関連付けて管理するコミュニティ管理サーバ10と、クーポンデータとユーザ識別データとを関連付けて管理するとともに、一のユーザのWebページと一のユーザのWebページ以外の他のユーザのWebページとをリンクするリンクデータを管理するクーポン管理サーバ20とを備え、コミュニティ管理サーバ10は、一のユーザのWebページにおいて、ユーザのユーザ端末装置40により一のユーザのクーポンデータをリンクデータによってリンクされている他のユーザのWebページに移動する操作が行われると、一のユーザのユーザ識別データと移動するクーポンデータとの関連付けを解除し、移動先の他のユーザのユーザ識別データと移動するクーポンデータとを新たに関連付ける。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、コミュニティで既に出来上がった信頼関係を利用し、信頼性の高い形で電子クーポンを流通させることができるデータ処理システム及びデータ処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
公共の場所に設置されたテレビモニタや家庭内のテレビモニタに広告を配信し、この広告に関わる割引等の電子クーポンをユーザが所持管理するユーザ端末装置に配布するデータ処理システムがある(特許文献1参照。)。また、ユーザ等が電子クーポンを取得後、取得した電子クーポンをWebサイト上で友人等の被紹介者に紹介することで、紹介行為に対して新たな割引等のインセンティブが付加されるようなデータ処理システムがある。
【0003】
このようなデータ処理システムは、例えば被紹介者の電子メールアドレスを紹介者がWebサイトを運営するWebサイト運営事業者に通知することで電子クーポンが被紹介者へ届けられる。
【0004】
しかしながら、このようなデータ処理システムは、紹介者と被紹介者の信頼関係の確認ができていない一方で、紹介者には紹介行為に対してインセンティブが付加される。このため、このようなデータ処理システムは、例えば面識のない人からの紹介メールがあふれ、迷惑メールが増大することが予想される。
【0005】
【特許文献1】特開2005−301586号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、コミュニティで既に出来上がった信頼関係を利用し、信頼性の高い形で電子クーポンを流通させることができるデータ処理システム及びデータ処理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上述した目的を達成する本発明に係るデータ処理システムは、ユーザを識別するユーザ識別データと当該ユーザのページとを関連付けて管理するユーザ管理手段と、ザービスデータと上記ユーザ識別データとを関連付けて管理するデータ管理手段と、一のユーザのページと当該一のユーザのページ以外の他のユーザのページとをリンクするリンクデータを管理するリンク管理手段とを備え、上記データ管理手段は、上記一のユーザのページにおいて、ネットワークを介して接続されたユーザの端末装置により上記一のユーザのサービスデータを上記リンクデータによってリンクされている他のユーザのページに移動する操作が行われると、上記一のユーザのユーザ識別データと上記移動するサービスデータとの関連付けを解除し、上記移動先の他のユーザのユーザ識別データと上記移動するサービスデータとを新たに関連付けることを特徴とするデータ処理システム。
【0008】
また、本発明に係るデータ処理方法は、ユーザを識別するユーザ識別データと当該ユーザのページとを関連付けて管理するユーザ管理手段と、ザービスデータと上記ユーザ識別データとを関連付けて管理するデータ管理手段と、一のユーザのページと当該一のユーザのページ以外の他のユーザのページとをリンクするリンクデータを管理するリンク管理手段とを備えるデータ処理システムにおいて、上記一のユーザのページにおいて、ネットワークを介して接続された一のユーザの端末装置により上記一のユーザのサービスデータを上記リンクデータによってリンクされている他のユーザのページに移動する操作を行うステップと、上記データ管理手段が、上記一のユーザのユーザ識別データと上記移動するサービスデータとの関連付けを解除し、上記移動先の他のユーザのユーザ識別データと上記移動するサービスデータとを新たに関連付けるステップとを有する。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、一のユーザのページにおいて、一のユーザのサービスデータを、一のユーザとリンクする他のユーザのページに移動することができる。したがって、本発明は、一のユーザとリンクする他のユーザ以外からのサービスデータを受信することを防止し、迷惑メールが増大することを防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下、本発明が適用されたデータ処理システム1について、図面を参照して説明する。
【0011】
本発明が適用されたデータ処理システム1は、例えば、ソーシャルネットワーキングサービス(以下、単に、SNSともいう。)やインスタントメッセンジャー(以下、単に、IMともいう。)等の、既に登録しているユーザから紹介を受けなければ利用することができない等、所定のユーザに対してサービスを提供するWebサイト上で、一のユーザが所有するクーポンデータを、このWebサイト上で同じ趣味等を持つユーザが属するコミュニティに属しているユーザ等、一のユーザのWebサイト上のWebページとリンクするWebページの一又は複数の他のユーザに移動又は複写することができるものである。
【0012】
図1に示すように、本発明が適用されたデータ処理システム1は、SNSやIM等のWebサイトを管理するコミュニティ管理サーバ10と、クーポンデータを配信するとともに、配信するクーポンデータを管理するクーポン管理サーバ20と、クーポン管理サーバ20から配信されたクーポンデータを配布するクーポン配布装置30と、クーポン配布装置30から配布されたクーポンデータを格納するユーザ端末装置40a,40b(以下、単に、ユーザ端末装置40ともいう。)と、店舗等に設置されるPOS機能を有する店舗端末装置50とを備えている。
【0013】
このようなデータ処理システム1は、コミュニティ管理サーバ10と、クーポン管理サーバ20及び複数のユーザ端末装置40とが互いにネットワークを介して接続されており、クーポン管理サーバ20と、コミュニティ管理サーバ10、クーポン配布装置30及び店舗端末装置50とが互いにネットワークを介して接続されている。
【0014】
なお、データ処理システム1は、例えば、コミュニティ管理サーバ10を管理する事業者とクーポン管理サーバ20を管理する事業者とが同一又は信頼関係にある場合、コミュニティ管理サーバ10とクーポン管理サーバ20とを、専用回線、又は、インターネットを利用して構築される仮想的なプライベートネットワークであるVPN(Virtual Private Network)を介して接続するようにしてもよい。
【0015】
コミュニティ管理サーバ10は、例えばSNSやIM等のWebサイトを運営しているWebサイト運営事業者が管理するサーバ装置である。このようなコミュニティ管理サーバ10は、図2に示すように、ネットワークを介してクーポン管理サーバ20及びWebサイトを利用する一又は複数のユーザのユーザ端末装置40と通信を行う通信インタフェース(以下、単に、通信I/Fともいう。)11と、Webサイトを利用するユーザを識別するユーザ識別データに対してWebサイト上の各ユーザのWebページのURL(Uniform Resource Locator)を関連付けて格納するユーザデータベース12と、一のユーザのWebページと他のユーザのWebページとをリンクするリンクデータを格納するリンクデータベース13と、コミュニティ管理サーバ10の全体の動作を制御する制御部14とを有している。なお、通信I/F11、ユーザデータベース12、リンクデータベース13及び制御部14は、例えばPCIバスを介して相互に接続されている。
【0016】
通信I/F11は、インターネット等のネットワークを介してクーポン管理サーバ20及びWebサイトを利用する一又は複数のユーザのユーザ端末装置40と接続され、例えばTCP/IP(Transmission Control Protocol/Internet Protocol)等のプロトコルに従って通信を行い、インターネット等のネットワークを介してクーポン管理サーバ20及びユーザ端末装置40から各種データを受信するとともに、各種データを送信する。
【0017】
なお、通信I/F11は、例えば、コミュニティ管理サーバ10を管理する事業者とクーポン管理サーバ20を管理する事業者とが同一又は信頼関係にある場合、クーポン管理サーバ20と、専用回線、又は、インターネットを利用して構築される仮想的なプライベートネットワークであるVPNを介して接続するようにしてもよい。
【0018】
ユーザデータベース12は、例えばハードディスク等に構築され、SNSやIM等のWebサイトを利用するユーザのユーザ識別データに対して、Webサイト上でこのユーザに割り当てられるWebページのURLと、このユーザによって設定されたパスワードを関連付けて格納する。ユーザデータベース12は、ユーザによってWebサイトにアクセスされ、ユーザを識別するユーザ識別データ及びパスワードが入力されると、このユーザがこのWebサイトの会員であるか特定するとともに、ユーザ自身であるか認証する。
【0019】
ここで、ユーザ識別データは、例えば、ユーザが所持管理するユーザ端末装置40、メモリ端末装置、小型又は携帯型の情報処理装置等の固有のデータであり、ユーザ端末装置40の電子メールアドレス、メモリ端末装置であるICカードのカード識別データ、小型又は携帯型の情報処理装置である携帯電話の電子メールアドレスや電話番号等である。具体的に、ユーザデータベース12は、例えば、ユーザAに対して、ユーザAのユーザ識別データである電子メールアドレス「aaa@aaa.co.jp」が入力されると、この電子メールアドレス「aaa@aaa.co.jp」とユーザAに割り当てられたWebページのURL「http://www.○○○・・・login/」とを関連付けて格納する。
【0020】
リンクデータベース13は、Webサイトを利用する一のユーザのWebページと他のユーザのWebページとをリンクするリンクデータを格納する。具体的に、リンクデータベース13は、一のユーザのユーザ識別データに対して、他のユーザのユーザ識別データを関連付けたリンクデータを格納する。例えば、リンクデータベース13は、ユーザAのユーザ識別データである電子メールアドレス「aaa@aaa.co.jp」と他のユーザBのユーザ識別データである電子メールアドレス「bbb@bbb.co.jp」とを関連付けたリンクデータを格納する。また、リンクデータベース13は、例えばWebページ上で一のユーザがコミュニティに属しているとき、一のユーザのユーザ識別データに対して、コミュニティのURLを関連付けたリンクデータを格納する。
【0021】
制御部14は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read-Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成され、全体の動作を制御する制御プログラムが格納されたROMから一時的に制御プログラムをRAMに読み込み、CPUで制御プログラムに従って所定の演算処理を行い、コミュニティ管理サーバ10の全体の動作を制御する。
【0022】
クーポン管理サーバ20は、例えば広告代理店が管理するサーバ装置であり、クーポン依頼主から提供された広告データや識別するためのクーポン識別データが挿入され、クーポンデータの内容を表示するクーポン表示データをストリーミング等で順次クーポン配布装置30に配信する。このようなクーポン管理サーバ20は、図3に示すように、ネットワークを介してコミュニティ管理サーバ10やクーポン配布装置30や店舗端末装置50と通信を行う通信I/F21と、通信I/F21からクーポン配布装置30に配信する広告データ及びクーポン表示データ等を格納するクーポン格納部22と、クーポンデータを取得した一のユーザのユーザ識別データに対して一のユーザによって取得されたクーポン識別データを関連付けて格納するクーポンデータベース23と、クーポンデータの所有者等の履歴データを格納する履歴データベース24と、クーポン管理サーバ20の全体の動作を制御する制御部25とを有している。なお、通信I/F21、クーポン格納部22、クーポンデータベース23、履歴データベース24及び制御部25は、例えばPCIバスを介して相互に接続されている。
【0023】
通信I/F21は、インターネット等のネットワークを介してコミュニティ管理サーバ10、クーポン配布装置30及び店舗端末装置50と接続され、例えばTCP/IP等のプロトコルに従って通信を行い、インターネット等のネットワークを介してコミュニティ管理サーバ10、クーポン配布装置30及び店舗端末装置50から各種データを受信するとともに、各種データを送信する。
【0024】
なお、通信I/F21は、例えば、コミュニティ管理サーバ10を管理する事業者とクーポン管理サーバ20を管理する事業者とが同一又は信頼関係にある場合、コミュニティ管理サーバ10と、専用回線、又は、インターネットを利用して構築される仮想的なプライベートネットワークであるVPNを介して接続するようにしてもよい。
【0025】
クーポン格納部22は、例えばハードディスク等で構成されており、クーポン依頼主からの図示しないクーポン依頼主端末からインターネット等のネットワークを介して提供された広告データと、クーポンデータと、クーポン識別データが挿入されクーポンの内容を表示するクーポン表示データとを格納する。例えば、広告データは、クーポン依頼主の店舗を紹介するデータである。また、クーポンデータは、クーポン依頼主の店舗の商品が割引される、例えば、AA旅行会社のモンゴル5日間旅行を5%割引といった割引データや、BB店舗の商品「CC」の10%割引データや、DD店舗の全商品1000円割引データ等であり、ここでは、それぞれクーポンデータ「X」、クーポンデータ「Y」、クーポンデータ「Z」等で示す。クーポン表示データは、例えばクーポン配布装置30及びユーザ端末装置40にクーポンデータ「X」の内容やクーポンデータ「X」をアイコン等で表示するためのクーポン表示データ「XXX」であり、このクーポン表示データ「XXX」に、クーポン識別データ「xxx」が挿入されている。同様に、クーポンデータ「Y」のクーポン表示データ「YYY」にクーポン識別データ「yyy」が挿入され、クーポンデータ「Z」のクーポン表示データ「ZZZ」にクーポン識別データ「zzz」が挿入されている。なお、クーポン管理サーバ20は、クーポン依頼主から光ディスク、磁気ディスク、半導体メモリ等の記録媒体を介して提供された広告データ、クーポンデータ及びクーポン表示データをクーポン格納部22に格納するようにしてもよい。
【0026】
クーポンデータベース23は、例えばハードディスク等に構築され、クーポンデータを取得した一のユーザのユーザ識別データに対して、一のユーザが取得したクーポンデータのクーポン識別データを関連付けて格納する。具体的に、クーポンデータベース23は、例えば、ユーザAがクーポンデータ「X」を取得したとき、ユーザAのユーザ識別データである電子メールアドレス「aaa@aaa.co.jp」やユーザAが所持管理するICカード60aのユーザAのユーザ識別データであるカード識別データ「AAA」等のユーザ識別データに対して、クーポンデータ「X」のクーポン識別データ「xxx」を関連付けて格納する。
【0027】
履歴データベース24は、例えばハードディスク等に構築され、クーポンデータの所有者等の履歴データを格納する。具体的に、履歴データベース24は、クーポン識別データ「xxx」に対して、クーポンデータ「X」を取得したユーザAのユーザ識別データ、クーポンデータ「X」が取得された日付データ、クーポンデータ「X」が移動又は複写された新たな所有者であるユーザBのユーザ識別データ、クーポンデータ「X」が移動又は複写された日付データ、クーポンデータ「X」が使用された店舗を識別する店舗識別データ、クーポンデータ「X」が使用された日時データ等を関連付けて格納する。
【0028】
制御部25は、CPU、ROM、RAM等で構成され、全体の動作を制御する制御プログラムが格納されたROMから一時的に制御プログラムをRAMに読み込み、CPUで制御プログラムに従って所定の演算処理を行い、クーポン管理サーバ20の全体の動作を制御する。
【0029】
クーポン配布装置30は、図4に示すように、例えばホテルのロビーや駅構内といった公共の場所に設置されるデジタルサイネージ等であり、ネットワークを介してクーポン管理サーバ20と通信を行う通信I/F31と、クーポン管理サーバ20から通信I/F31を介して受信した広告データ及びクーポン表示データを表示する表示部32と、表示部32に表示されたクーポン表示データからクーポンデータを取得するための操作等を行う操作部33と、ユーザが所持管理するICカード60がかざされる第1のリーダ/ライタ34と、クーポン配布装置30の全体の動作を制御する制御部35とを有している。なお、通信I/F31、表示部32、操作部33、第1のリーダ/ライタ34及び制御部35は、例えばPCIバスを介して相互に接続されている。
【0030】
通信I/F31は、インターネット等のネットワークを介してクーポン管理サーバ20と接続され、例えばTCP/IP等のプロトコルに従って通信を行い、インターネット等のネットワークを介してクーポン管理サーバ20から各種データを受信するとともに、各種データを送信する。
【0031】
表示部32は、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)等で構成され、クーポン管理サーバ20からストリーミング配信された広告データ及びクーポン表示データを表示する。
【0032】
操作部33は、押しボタン等で構成され、例えば表示部32に表示されたクーポン表示データからクーポンデータを選択する等、クーポンデータを取得するための操作を行う。
【0033】
第1のリーダ/ライタ34は、ユーザが所持管理するICカード60とRFID(Radio Frequency Identification System)、NFC(Near Field Communication)等の短距離又は近距離の無線通信を行い、ICカード60に各種データを書き込むとともに、読み出しを行う。具体的に、第1のリーダ/ライタ34は、ユーザAが所持管理するICカード60aがかざされたとき、ICカード60aとの間で短距離又は近距離の無線通信が行われ、ユーザAが操作部33を操作して選択したクーポンデータ「X」のクーポン識別データ「xxx」をICカード60aに書き込むとともに、ユーザAのユーザ識別データを読み出す。
【0034】
制御部35は、CPU、ROM、RAM等で構成され、全体の動作を制御する制御プログラムが格納されたROMから一時的に制御プログラムをRAMに読み込み、CPUで制御プログラムに従って所定の演算処理を行い、クーポン配布装置30の全体の動作を制御する。
【0035】
ユーザ端末装置40は、図5に示すように、例えばユーザが所持管理する情報処理装置であり、ネットワークを介してコミュニティ管理サーバ10と通信を行う通信I/F41と、コミュニティ管理サーバ10に管理されたWebサイトを表示する表示部42と、ユーザが所持管理するICカード60がかざされる第2のリーダ/ライタ43と、取得したクーポンデータ等の各種データを格納する記憶部44と、各種の操作を行う操作部45と、ユーザ端末装置40の全体の動作を制御する制御部46とを有している。なお、通信I/F41、表示部42、第2のリーダ/ライタ43、記憶部44、操作部45、及び制御部46は、例えばPCIバスを介して相互に接続されている。
【0036】
通信I/F41は、インターネット等のネットワークを介してコミュニティ管理サーバ10と接続され、例えばTCP/IP等のプロトコルに従って通信を行い、コミュニティ管理サーバ10から各種データを受信するとともに、各種データを送信する。
【0037】
表示部42は、CRTやLCD等で構成され、コミュニティ管理サーバ10が管理するWebサイトにログインすると、Webサイト上に割り当てられたWebページを表示する。
【0038】
第2のリーダ/ライタ43は、ユーザが所持管理するICカード60とRFID、NFC等の短距離又は近距離の無線通信を行い、ICカード60に各種データを書き込むとともに、読み出しを行う。具体的に、第2のリーダ/ライタ43は、ユーザAが所持管理するICカード60aがかざされたとき、ICカード60aとの間で短距離又は近距離の無線通信が行われ、ICカード60aからクーポン識別データ「xxx」とユーザAのユーザ識別データとをICカード60aから読み出し、ユーザBが所持管理するICカード60bがかざされたとき、ICカード60bとの間で短距離又は近距離の無線通信が行われ、クーポン識別データ「xxx」とユーザBのユーザ識別データとをICカード60bに書き込む。
【0039】
記憶部44は、例えばハードディスク等で構成されており、ユーザが所有するクーポン識別データやユーザ識別データ等の各種データを格納する。
【0040】
操作部45は、例えばマウスやキーボード等で構成され、Webサイトにログインする操作、Webページ上で一のユーザのWebページに対して他のユーザのWebページをリンクする操作、Webページ上で一のユーザが所有するクーポン識別データを他のユーザに移動又は複写する操作等を行う。
【0041】
制御部46は、CPU、ROM、RAM等で構成され、全体の動作を制御する制御プログラムが格納されたROMから一時的に制御プログラムをRAMに読み込み、CPUで制御プログラムに従って所定の演算処理を行い、ユーザ端末装置40の全体の動作を制御する。
【0042】
ここで、ユーザ端末装置40の表示部42に表示されるWebページついて説明する。先ずSNSの場合、Webページは、図6に示すように、例えば一のユーザのWebページとリンクするWebページの他のユーザを表示する第1の表示部70と、「Home」、「Community」、「Favorite」、「Coupon」、「Message」、「Diary」、「Profile」等のWebサイトの各種機能を実行するための各種画面を表示するメニューアイコン71と、これらメニューアイコン71に応じて各種画面を表示する第2の表示部72とが表示される。
【0043】
第1の表示部70は、一のユーザのWebページとリンクするWebページの他のユーザをアイコン70a等で一覧表示する。具体的に、第1の表示部70は、ユーザAがWebサイトにログインすると、コミュニティ管理サーバ10の制御部14によって、リンクデータベース13からユーザAに対するリンクデータが読み出され、リンクデータからユーザAが属する旅行コミュニティ等のコミュニティが特定され、次いで、このコミュニティに属するユーザB,Cが特定され、すなわち、コミュニティを介してユーザAのWebページとリンクするWebページの他のユーザB,Cが特定され、更に、リンクデータからコミュニティを介さずに一のユーザのWebページとリンクされたWebページのユーザD,Eが特定され、これら特定された他のユーザB,C,D,Eをアイコン70a等で一覧表示する。
【0044】
「Home」アイコン71aは、一のユーザによって予め後述する各種画面のなかから設定されたWebページを初期画面として第2の表示部72に表示するものである。
【0045】
「Community」アイコン71bは、一のユーザが所望のコミュニティに参加を申し込むコミュニティ申込画面を第2の表示部72に表示するものである。
【0046】
「Favorite」アイコン71cは、第2の表示部72に表示されている他のユーザのWebページとリンクさせるリンク画面を第2の表示部72に表示するものである。
【0047】
「Coupon」アイコン71dは、一のユーザが所有するクーポンデータをクーポン表示データに応じたアイコン72a等で一覧表示するクーポン紹介画面を第2の表示部72に表示するものである。ユーザは、マウス等の操作部45で操作してクーポンデータ「X」のアイコン72aを選択し、選択したクーポンデータ「X」のアイコン72aを第1の表示部70に表示されている他のユーザのうちの一のユーザのアイコン70aにドラックアンドドロップすることで、ドラックアンドドロップされた他のユーザに選択したクーポンデータを移動又は複写することができる。
【0048】
「Message」アイコン71eは、Webサイト上の他のユーザとメッセージの送受信を行うとともに、このWebサイトに入会していない友人等にこのWebサイトに登録するための会員登録画面にアクセスできる入会紹介メッセージ等を送信することができるメッセージ入力画面を第2の表示部72に表示するものである。
【0049】
「Diary」アイコン71fは、日記を書き込みする日記入力画面を第2の表示部72に表示するものである。
【0050】
「Profile」アイコン71gは、名前、住所、出身地、趣味等のプロフィールを入力するプロフィール入力画面を第2の表示部72に表示するものである。
【0051】
第2の表示部72は、上述したメニューアイコン71に応じて、各種画面を表示する。ユーザは、第2の表示部72に表示されたこれらの各種画面上において、マウスやキーボート等の操作部45を操作することで、Webサイト上の各種機能を実行することができる。
【0052】
次に、IMの場合、Webページは、図7に示すように、例えば一のユーザのWebページとリンクするWebページの他のユーザを表示する第1の表示部80と、一のユーザが所有するクーポン識別データを表示する第2の表示部81と、Webサイト上で他のユーザに対してメッセージを書き込むことができる第3の表示部82と、第3の表示部82で書き込まれたメッセージを表示する第4の表示部83とが表示される。
【0053】
第1の表示部80は、Webサイト上で、一のユーザのWebページとリンクするWebページの他のユーザをアイコン80a等で一覧表示する。具体的に、第1の表示部80は、ユーザAがWebサイトにログインすると、コミュニティ管理サーバ10の制御部14によって、リンクデータベース13からユーザAに対するリンクデータが読み出され、リンクデータからユーザAが属する例えば旅行コミュニティ等のコミュニティが特定され、次いで、このコミュニティに属するユーザB,Cが特定され、すなわち、コミュニティを介してユーザAのWebページとリンクするWebページの他のユーザB,Cが特定され、更に、リンクデータからコミュニティを介さずに一のユーザのWebページとリンクされたWebページのユーザD,Eが特定され、これら特定された他のユーザB,C,D,Eをアイコン80a等で一覧表示する。
【0054】
第2の表示部81は、一のユーザが所有するクーポンデータをクーポン表示データに応じたアイコン81a等で一覧表示する。ユーザは、第2の表示部81において、マウス等の操作部45を操作して一又は複数のクーポンデータのアイコン81aを選択し、選択したクーポンデータのアイコン81aを第1の表示部80に表示されている他のユーザのアイコン80aにドラックアンドドロップすることで、ドラックアンドドロップされた他のユーザに選択したクーポンデータを移動又は複写することができる。
【0055】
第3の表示部82は、Webサイト上で、一のユーザによって一のユーザのWebページとリンクするWebページの他のユーザにメッセージを書き込むことができる。第4の表示部83は、第3の表示部82に書き込まれたメッセージや他のユーザによって書き込まれたメッセージを表示する。
【0056】
店舗端末装置50は、図8に示すように、商品を販売する店舗に設置されるPOS(Point Of Sale terminal)端末の機能を有する装置であって、ネットワークを介してクーポン管理サーバ20と通信を行う通信I/F51と、ユーザが所持管理するICカード60がかざされる第3のリーダ/ライタ52と、POS端末としての機能を実現するPOS機能部53と、店舗端末装置50の全体の動作を制御する制御部54とを有している。なお、通信I/F51、第3のリーダ/ライタ52、POS機能部53及び制御部54は、例えばPCIバスを介して相互に接続されている。
【0057】
通信I/F51は、インターネット等のネットワークを介してクーポン管理サーバ20と接続され、例えばTCP/IP等のプロトコルに従って通信を行い、クーポン管理サーバ20から各種データを受信するとともに、各種データを送信する。
【0058】
第3のリーダ/ライタ52は、ユーザが所持管理するICカード60とRFID、NFC等の短距離又は近距離の無線通信を行い、ICカード60に各種データを書き込むとともに、読み出しを行う。具体的に、第3のリーダ/ライタ52は、ユーザBが所持管理するICカード60bがかざされたとき、ICカード60bとの間で短距離又は近距離の無線通信が行われ、ICカード60bからクーポン識別データ「xxx」とユーザBのユーザ識別データとを読み出す。
【0059】
POS機能部53は、例えば商品に付されたバーコード等を光学的に読み取るリーダ等を備えており、商品のバーコード等の一次元又は二次元のシンボルを読み取る。また、POS機能部53は、ユーザが所持管理するICカード60を第3のリーダ/ライタ52にかざし、第3のリーダ/ライタ52からクーポン識別データが入力されると、このクーポン識別データからクーポン管理サーバ20によってこのクーポン識別データと関連付けられたクーポンデータが特定され、特定されたクーポンデータに応じて商品の決済処理を行う。
【0060】
制御部54は、CPU、ROM、RAM等で構成され、全体の動作を制御する制御プログラムが格納されたROMから一時的に制御プログラムをRAMに読み込み、CPUで制御プログラムに従って所定の演算処理を行い、クーポン配布装置30の全体の動作を制御する。
【0061】
次に、以上のように構成されたデータ処理システム1において、ユーザAがクーポンデータ「X」を所有するまでの一連の手順について説明する。
【0062】
先ず、クーポン管理サーバ20の制御部25は、クーポン依頼主から提供され、クーポン格納部22に格納された広告データとクーポン識別データ「xxx」が挿入されたクーポン表示データ「XXX」とをクーポン配布装置30にストリーミング等で順次配信し、クーポン配布装置30の表示部32に表示する。
【0063】
そして、クーポン配布装置30の制御部35は、ユーザAによって操作部33が操作されて、クーポン配布装置30の表示部32に表示された一又は複数のクーポン表示データからクーポンデータ「X」が選択され、ユーザAが所持管理するICカード60aが第1のリーダ/ライタにかざされると、選択されたクーポンデータ「X」のクーポン識別データ「xxx」を第1のリーダ/ライタを介してICカード60aに書き込むとともに、ユーザAのユーザ識別データであるICカード60aのカード識別データ「AAA」を読み込む。
【0064】
そして、クーポン配布装置30の制御部35は、ICカード60aから読み込んだユーザAのユーザ識別データであるカード識別データ「AAA」とICカード60aに書き込んだクーポン識別データ「xxx」とをクーポン管理サーバ20に送信する。
【0065】
そして、クーポン管理サーバ20の制御部25は、受信したユーザAのユーザ識別データであるカード識別データ「AAA」に対して、クーポン識別データ「xxx」を関連付けてクーポンデータベース23に格納する。また、クーポン管理サーバ20の制御部25は、受信したクーポン識別データ「xxx」に対して、クーポンデータ「X」を取得した日付データとクーポンデータ「X」を取得したユーザAが所持管理するユーザAのユーザ識別データであるICカード60aのカード識別データ「AAA」等の履歴データを関連付けて履歴データベース24に格納する。
【0066】
そして、ユーザAのユーザ端末装置40aの制御部46は、例えば第2のリーダ/ライタを介してICカード60aからユーザAのユーザ識別データであるカード識別データ「AAA」とクーポン識別データ「xxx」とを読み出して、記憶部44に格納する。
【0067】
かくして、ユーザAは、クーポンデータ「X」、すなわち、クーポン識別データ「xxx」をクーポン配布装置30から取得し、所有することができる。
【0068】
次に、コミュニティ管理サーバ10を管理する事業者とクーポン管理サーバ20を管理する事業者とが同一又は信頼関係にある場合において、ユーザAがWebサイトにログインし、Webページ上で、コミュニティを介してユーザAのWebページとリンクするWebページの他のユーザBに、ユーザAが所有するクーポンデータ「X」を移動又は複写するときのデータ処理システム1の一連の手順について図9を参照して説明する。なお、ここでは、ユーザAがSNSのWebサイト上で、ユーザAが所有するクーポンデータ「X」を移動又は複写するときのデータ処理システム1の一連の手順について説明する。
【0069】
ステップS1において、コミュニティ管理サーバ10の制御部14は、ユーザAによってユーザAのユーザ端末装置40aからインターネット等のネットワークを介してWebサイトにアクセスされると、ユーザAのユーザ端末装置40aの表示部42にWebサイトのトップページを表示する。
【0070】
そして、コミュニティ管理サーバ10の制御部14は、トップページにおいて、ユーザAによってキーボード等の操作部45を操作してユーザAのユーザ識別データである電子メールアドレス「aaa@aaa.co.jp」及びパスワードが入力されると、ユーザデータベース12によってユーザAがこのWebサイトの会員であるのか特定するとともに、ログインしたユーザがユーザA自身であるか認証する。
【0071】
そして、コミュニティ管理サーバ10の制御部14は、ユーザAが会員であると特定すると、Webサイトにログインさせ、ユーザAのユーザ識別データである電子メールアドレス「aaa@aaa.co.jp」及びパスワードからユーザAのWebページのURL「http://www.○○○・・・login/」を特定し、ユーザAのWebページをユーザAのユーザ端末装置40aの表示部42に表示する。
【0072】
ここで、ユーザAがWebサイトに登録するときのデータ処理システム1の一連の手順を説明する。
【0073】
コミュニティ管理サーバ10の制御部14は、例えば、既に登録しているユーザからWebサイト上のメッセージ入力画面から送信された入会紹介メッセージを介してユーザAのユーザ端末装置40aからWebサイトにアクセスされたとき、又は、図示しないトップページの会員登録画面アイコンを指定されたとき、このユーザAのユーザ端末装置40aの表示部42に会員登録画面を表示する。
【0074】
そして、コミュニティ管理サーバ10の制御部14は、会員登録画面において、ユーザAによってキーボード等の操作部45を操作してユーザAのユーザ識別データである電子メールアドレス「aaa@aaa.co.jp」とパスワードとが入力されると、ユーザAのユーザ識別データである電子メールアドレス「aaa@aaa.co.jp」とパスワードとこのユーザAのWebサイト上に割り当てられるWebページのURL「http://www.○○○・・・login/」とをユーザデータベース12に関連付けて格納する。そして、コミュニティ管理サーバ10の制御部14は、ユーザAのユーザ端末装置40aに登録完了通知を表示する。かくして、ユーザAは、Webサイトに登録することができる。
【0075】
以上のような手順でWebサイトにログインされると、コミュニティ管理サーバ10の制御部14は、ユーザAのユーザ識別データである電子メールアドレス「aaa@aaa.co.jp」と関連付けされたリンクデータをリンクデータベース13から読み出し、読み出したリンクデータからユーザAが属する例えば旅行コミュニティ等のコミュニティを特定し、次いで、このコミュニティに属するユーザB,Cを特定し、すなわち、コミュニティを介してユーザAのWebページとリンクするWebページの他のユーザB,Cを特定し、更に、リンクデータからコミュニティを介さずに、ユーザAのWebページとリンクされたWebページの他のユーザD,Eを特定する。そして、コミュニティ管理サーバ10の制御部14は、ユーザAのユーザ端末装置40aの表示部42に、図6に示すように、これら特定した他のユーザB,C,D,Eをアイコン70a等でユーザAのWebページの第1の表示部70に一覧表示した画面を表示する。また、コミュニティ管理サーバ10の制御部14は、ユーザAによって予め設定された初期画面をユーザAのWebページの第2の表示部72に表示する。
【0076】
ここで、ユーザAが一のコミュニティに属するときのデータ処理システム1の一連の手順を説明する。
【0077】
コミュニティ管理サーバ10の制御部14は、ユーザAによってマウス等の操作部45を操作して「Community」アイコン71bが指定されると、コミュニティ申込画面をユーザAのユーザ端末装置40aの表示部42に表示し、コミュニティ申込画面において、図示しない検索部等を用いて所望のコミュニティ、例えば旅行コミュニティを第2の表示部72に表示する。
【0078】
そして、コミュニティ管理サーバ10の制御部14は、ユーザAによってマウス等の操作部45を操作してコミュニティに参加を申し込む操作が行われ、コミュニティの管理者等によってユーザAがこのコミュニティに参加することが承認されると、ユーザAのユーザ識別データである電子メールアドレス「aaa@aaa.co.jp」に対して、このコミュニティのURLを関連付けたリンクデータをリンクデータベース13に格納する。
【0079】
そして、コミュニティ管理サーバ10の制御部14は、新たなリンクデータに応じて、このコミュニティに属している他のユーザB,Cをアイコン70a等でユーザAのWebページの第1の表示部70に表示する画面を表示する。
【0080】
かくして、ユーザAのWebページは、コミュニティを介して、このコミュニティに属する他のユーザB,CのWebページとリンクすることができる。
【0081】
また、ユーザAがコミュニティを介さずに、Webページ上で他のユーザDのWebページとリンクするときのデータ処理システム1の一連の手順を説明する。
【0082】
コミュニティ管理サーバ10の制御部14は、ユーザAによってマウス等の操作部45が操作されて「Favorite」アイコン71cが指定されると、リンク申込画面をユーザAのユーザ端末装置40aの表示部42に表示し、リンク申込画面において、図示しない検索部等を用いて所望のユーザDのWebページを第2の表示部72に表示する。
【0083】
そして、コミュニティ管理サーバ10の制御部14は、ユーザAによってマウス等の操作部45が操作されてユーザAのWebページとユーザDのWebページとをリンクする操作が行われ、ユーザBによってユーザAとリンクすることが承認されると、ユーザAのユーザ識別データである電子メールアドレス「aaa@aaa.co.jp」に対して、ユーザDのユーザ識別データである電子メールアドレス「ddd@ddd.co.jp」を関連付けたリンクデータをリンクデータベース13に格納する。
【0084】
そして、コミュニティ管理サーバ10の制御部14は、新たなリンクデータに応じて、ユーザDをアイコン70a等でユーザAのWebページの第1の表示部70に表示するとともに、ユーザAをアイコン70a等でユーザDのWebページの第1の表示部70に表示する。
【0085】
かくして、ユーザAのWebページは、コミュニティを介さずとも、ユーザDのWebページとリンクすることができる。
【0086】
以上のような手順でWebページが表示された後に、ステップS2において、コミュニティ管理サーバ10の制御部14は、ユーザAによってマウス等の操作部45が操作されて「Coupon」アイコン71dが指定され、ユーザAのユーザ端末装置40aからクーポン参照要求信号を受信すると、ステップS3において、第1のユーザのユーザ端末装置40aの記憶部44からユーザAのユーザ識別データであるカード識別データ「AAA」を読み出し、読み出したユーザAのユーザ識別データであるカード識別データ「AAA」とクーポン参照要求信号とをVPNを介してクーポン管理サーバ20に送信する。
【0087】
そして、クーポン管理サーバ20の制御部25は、コミュニティ管理サーバ10からVPNを介してユーザAのユーザ識別データであるカード識別データ「AAA」とクーポン参照要求信号とを受信すると、同一又は信頼関係にある事業者が管理するコミュニティ管理サーバ10でユーザAを認証した認証結果を信頼し、ユーザA自身からのクーポン参照要求信号であると認証し、クーポンデータベース23によって、ユーザAのユーザ識別データであるカード識別データ「AAA」からユーザAが所有しているクーポン識別データを特定する。そして、ステップS4において、クーポン管理サーバ20の制御部25は、特定したクーポンデータのクーポンの内容を表示するクーポン表示データをコミュニティ管理サーバ10に送信する。
【0088】
そして、コミュニティ管理サーバ10は、ユーザAのユーザ端末装置40aの第2の表示部72にクーポン紹介画面を表示して、クーポン紹介画面において、受信したクーポン表示データに応じてユーザAが所有するクーポンデータをアイコン72a等で一覧表示する。
【0089】
なお、ステップS3において、コミュニティ管理サーバ10の制御部14は、第1のユーザのユーザ端末装置40aの記憶部44から更にユーザAのユーザ識別データである電子メールアドレス「aaa@aaa.co.jp」を読み出し、読み出したユーザAのユーザ識別データである電子メールアドレス「aaa@aaa.co.jp」をクーポン管理サーバ20に送信し、クーポン管理サーバ20は、クーポンデータベース23に関連付けられているユーザAのユーザ識別データであるカード識別データ「AAA」とクーポン識別データ「xxx」とに更にユーザAのユーザ識別データである電子メールアドレス「aaa@aaa.co.jp」を関連付けて格納するようにしてもよい。
【0090】
そして、ステップS5において、コミュニティ管理サーバ10は、クーポン紹介画面において、ユーザAによってマウス等の操作部45が操作されて第2の表示部72から移動又は複写するクーポンデータ「X」のアイコン72aが選択され、選択されたクーポンデータ「X」を第1の表示部70のユーザBのアイコン70aにドラックアンドドロップされる等、ユーザ端末装置40aでユーザAが所有するクーポンデータ「X」を、コミュニティを介してユーザAのWebページとリンクするWebページのユーザBに移動又は複写する操作が行われ、ユーザBによってクーポンデータ「X」を移動又は複写されることが承認され、ユーザAのユーザ端末装置40aからクーポン移動要求信号又はクーポン複写要求信号を受信すると、ユーザAのユーザ端末装置40aの記憶部44からユーザAのユーザ識別データであるカード識別データ「AAA」とクーポン識別データ「xxx」とを読み出す。
【0091】
そして、ステップS6において、コミュニティ管理サーバ10は、ユーザデータベース12からユーザBのユーザ識別データである電子メールアドレス「bbb@bbb.co.jp」を読み出し、これらユーザAのユーザ識別データであるカード識別データ「AAA」とクーポン識別データ「xxx」とユーザBのユーザ識別データである電子メールアドレス「bbb@bbb.co.jp」とクーポン移動要求信号又はクーポン複写要求信号とをVPNを介してクーポン管理サーバ20に送信する。また、コミュニティ管理サーバ10は、同様に、これらユーザAのユーザ識別データであるカード識別データ「AAA」とクーポン識別データ「xxx」とユーザBのユーザ識別データである電子メールアドレス「bbb@bbb.co.jp」とをユーザBのユーザ端末装置40bに送信し、記憶部44に格納する。
【0092】
そして、クーポン管理サーバ20の制御部25は、コミュニティ管理サーバ10からVPNを介してこれらユーザAのユーザ識別データであるカード識別データ「AAA」とクーポン識別データ「xxx」とユーザBのユーザ識別データである電子メールアドレス「bbb@bbb.co.jp」とクーポン移動要求信号とを受信すると、上述したステップS3のときと同様に、同一又は信頼関係にある事業者が管理するコミュニティ管理サーバ10でユーザAを認証した認証結果を信頼し、ユーザA自身からのクーポン移動要求信号であると認証し、受信したユーザBのユーザ識別データである電子メールアドレス「bbb@bbb.co.jp」に対して、クーポン識別データ「xxx」を関連付けてクーポンデータベース23に格納する。そして、クーポン管理サーバ20の制御部25は、更にクーポンデータベース23からユーザAのユーザ識別データであるカード識別データ「AAA」とユーザBに移動するクーポン識別データ「xxx」との関連付けを解除する。
【0093】
また、クーポン管理サーバ20の制御部25は、コミュニティ管理サーバ10からVPNを介してこれらユーザAのユーザ識別データであるカード識別データ「AAA」とクーポン識別データ「xxx」とユーザBのユーザ識別データである電子メールアドレス「bbb@bbb.co.jp」とクーポン複写要求信号とを受信すると、上述したステップS3のときと同様に、同一又は信頼関係にある事業者が管理するコミュニティ管理サーバ10でユーザAを認証した認証結果を信頼し、ユーザA自身からのクーポン複写要求信号であると認証し、受信したユーザBのユーザ識別データである電子メールアドレス「bbb@bbb.co.jp」に対して、クーポン識別データ「xxx」を関連付けてクーポンデータベース23に格納する。
【0094】
更に、クーポン管理サーバ20の制御部25は、移動又は複写したクーポン識別データ「xxx」に対して、クーポンデータ「X」を移動又は複写した日付データとクーポンデータ「X」を取得したユーザBのユーザ識別データである電子メールアドレス「bbb@bbb.co.jp」等の履歴データを関連付けて履歴データベース24に格納する。
【0095】
そして、ステップS7において、クーポン管理サーバ20の制御部25は、コミュニティ管理サーバ10に、クーポンデータ「X」の移動又は複写の完了を通知する完了通知データを送信し、ステップS8において、コミュニティ管理サーバ10の制御部14は、受信した完了通知データをユーザAのユーザ端末装置40a及びユーザBのユーザ端末装置40bに送信する。
【0096】
かくして、ユーザAは、コミュニティ管理サーバ10を管理する事業者とクーポン管理サーバ20を管理する事業者とが同一又は信頼関係にある場合において、SNSのWebサイト上で、ユーザAが所有するクーポンデータ「X」、すなわちクーポン識別データ「xxx」を、ユーザAのWebページとリンクするWebページのユーザBに移動又は複写することができる。
【0097】
なお、WebサイトがIMの場合については、WebサイトがSNSの場合、「Coupon」アイコン71dが指定されてから、ステップS2乃至ステップS4の手順を経て、クーポン表示データが表示されるのに対して、会員であると特定された後に、自動的に上述したステップS2乃至ステップS4と同様の手順を経て、クーポン表示データが表示される点が異なるのみである。
【0098】
そして、WebサイトがIMの場合については、図7に示すように、ユーザAによってマウス等の操作部45が操作されて第2の表示部72から移動又は複写するクーポンデータ「X」のアイコン81aが選択され、選択されたクーポンデータ「X」を例えば第1の表示部80のユーザBのアイコン70aにドラックアンドドロップされることで、上述したステップS5乃至ステップS8と同様の手順を経て、ユーザAが所有するクーポンデータ「X」、すなわちクーポン識別データ「xxx」を、ユーザAのWebページとリンクするWebページのユーザBに移動又は複写することができる。
【0099】
かくして、ユーザAは、コミュニティ管理サーバ10を管理する事業者とクーポン管理サーバ20を管理する事業者とが同一又は信頼関係にある場合において、IMのWebサイト上で、ユーザAが所有するクーポンデータ「X」、すなわちクーポン識別データ「xxx」を、ユーザAのWebページとリンクするWebページのユーザBに移動又は複写することができる。
【0100】
次に、コミュニティ管理サーバ10を管理する事業者とクーポン管理サーバ20を管理する事業者とが異なる又は信頼関係がない場合において、ユーザAがWebサイトにログインし、Webページ上で、コミュニティを介してユーザAのWebページとリンクするWebページの他のユーザBに、ユーザAが所有するクーポンデータ「X」を移動又は複写するときのデータ処理システム1の一連の手順について図10を参照して説明する。
【0101】
コミュニティ管理サーバ10を管理する事業者とクーポン管理サーバ20を管理する事業者とが異なる又は信頼関係がない場合は、上述したコミュニティ管理サーバ10を管理する事業者とクーポン管理サーバ20を管理する事業者とが同一又は信頼関係がある場合と、ユーザAのユーザ端末装置40aからの各種信号を電子署名を付けて送信することで、認証局サーバによってユーザA自身から送信された各種信号であるか署名確認を行う点が異なる。
【0102】
ここで、認証局サーバとは、データの送受信する際に、データの送信者を証明するための電子証明書を発行する信頼された第3者機関が管理するサーバ装置である。認証局サーバは、一般的に用いられるものを使用するため、詳細な説明は省略するが、送信者が、認証局サーバより発行された電子証明書の電子署名を付けてデータを送信することで、送信者自身がデータを送信したことを証明することができとともに、受信者は、受信したデータの送信者を確認することができる。
【0103】
以下、上述したコミュニティ管理サーバ10を管理する事業者とクーポン管理サーバ20を管理する事業者とが同一又は信頼関係がある場合と同様の手順のときは、説明を省略する。
【0104】
ステップS10においては、コミュニティ管理サーバを管理する事業者とクーポン管理サーバを管理する事業者とが同一又は信頼関係がある場合のステップS1と同様の手順のため、説明を省略する。
【0105】
そして、ログインされWebページが表示された後に、ステップS11において、ユーザ端末装置40の制御部46は、ユーザAによってマウス等の操作部45が操作されて「Coupon」アイコン71dが指定されると、電子署名を付けてクーポン参照要求信号をコミュニティ管理サーバ10に送信する。
【0106】
そして、ステップS12において、コミュニティ管理サーバ10の制御部14は、ユーザAのユーザ端末装置40aの記憶部44からユーザAのユーザ識別データであるカード識別データ「AAA」を読み出し、読み出したユーザAのユーザ識別データであるカード識別データ「AAA」と電子署名付きのクーポン参照要求信号とをクーポン管理サーバ20に送信する。
【0107】
そして、ステップS13において、クーポン管理サーバ20の制御部25は、コミュニティ管理サーバ10からユーザAのユーザ識別データであるカード識別データ「AAA」と電子署名付きのクーポン参照要求信号とを受信すると、電子署名を認証局サーバに送信し、ユーザA自身からのクーポン参照要求信号であるか署名確認を行う。そして、クーポン管理サーバ20の制御部25は、認証局サーバによってユーザA自身からのクーポン参照要求信号であると確認されると、クーポンデータベース23によって、ユーザAのユーザ識別データであるカード識別データ「AAA」からユーザAが所有しているクーポン識別データを特定する。
【0108】
そして、ステップS14において、クーポン管理サーバ20の制御部25は、特定したクーポンデータのクーポンの内容を表示するクーポン表示データをコミュニティ管理サーバ10に送信する。
【0109】
そして、コミュニティ管理サーバ10の制御部14は、ユーザAのユーザ端末装置40aの第2の表示部72にクーポン紹介画面を表示して、クーポン紹介画面において、受信したクーポン表示データに応じてユーザAが所有するクーポンデータをアイコン72a等で一覧表示する。
【0110】
そして、ステップS15において、ユーザ端末装置40の制御部46は、クーポン紹介画面において、ユーザAによってマウス等の操作部45が操作されて第2の表示部72から移動又は複写するクーポンデータ「X」のアイコン72aが選択され、選択されたクーポンデータ「X」を第1の表示部70のユーザBのアイコン70aにドラックアンドドロップされる等、ユーザ端末装置40aでユーザAが所有するクーポンデータ「X」を、コミュニティを介してユーザAのWebページとリンクするWebページのユーザBに移動又は複写する操作が行われ、ユーザBによってクーポンデータ「X」を移動又は複写されることが承認されると、電子署名を付けてクーポン移動要求信号又はクーポン複写要求信号をコミュニティ管理サーバ10に送信する。
【0111】
そして、ステップS16において、コミュニティ管理サーバ10の制御部14は、ユーザAのユーザ端末装置40aの記憶部44からユーザAのユーザ識別データであるカード識別データ「AAA」とクーポン識別データ「xxx」とを読み出し、更にユーザデータベース12からユーザBのユーザ識別データである電子メールアドレス「bbb@bbb.co.jp」を読み出し、これらユーザAのユーザ識別データであるカード識別データ「AAA」とクーポン識別データ「xxx」とユーザBのユーザ識別データである電子メールアドレス「bbb@bbb.co.jp」と電子署名付きのクーポン移動要求信号又はクーポン複写要求信号とをクーポン管理サーバ20に送信する。また、コミュニティ管理サーバ10は、ユーザAのユーザ識別データであるカード識別データ「AAA」とクーポン識別データ「xxx」とユーザBのユーザ識別データである電子メールアドレス「bbb@bbb.co.jp」とをユーザBのユーザ端末装置40bに送信し、記憶部44に格納する。
【0112】
そして、ステップS17において、クーポン管理サーバ20の制御部25は、ユーザAのユーザ識別データであるカード識別データ「AAA」とクーポン識別データ「xxx」とユーザBのユーザ識別データである電子メールアドレス「bbb@bbb.co.jp」と電子署名付きのクーポン移動要求信号とを受信すると、電子署名を認証局サーバに送信し、ユーザA自身からのクーポン移動要求信号であるか署名確認を行う。
【0113】
そして、クーポン管理サーバ20の制御部25は、認証局サーバによってユーザA自身からのクーポン移動要求信号であると確認すると、受信したユーザBのユーザ識別データである電子メールアドレス「bbb@bbb.co.jp」に対して、クーポン識別データ「xxx」を関連付けてクーポンデータベース23に格納する。そして、クーポン管理サーバ20の制御部25は、更にクーポンデータベース23からユーザAのユーザ識別データであるカード識別データ「AAA」とユーザBに移動するクーポン識別データ「xxx」との関連付けを解除する。
【0114】
また、クーポン管理サーバ20の制御部25は、ユーザAのユーザ識別データであるカード識別データ「AAA」とクーポン識別データ「xxx」とユーザBのユーザ識別データである電子メールアドレス「bbb@bbb.co.jp」と電子署名付きのクーポン複写要求信号とを受信すると、電子署名をサーバ認証局に送信し、ユーザA自身からのクーポン複写要求信号であるか署名確認を行う。
【0115】
そして、クーポン管理サーバ20の制御部25は、認証局サーバによってユーザA自身からのクーポン複写要求信号であると確認されると、受信したユーザBのユーザ識別データである電子メールアドレス「bbb@bbb.co.jp」に対して、クーポン識別データ「xxx」を関連付けてクーポンデータベース23に格納する。
【0116】
更に、クーポン管理サーバ20の制御部25は、移動又は複写したクーポン識別データ「xxx」に対して、クーポンデータ「X」を移動又は複写した日付データとクーポンデータ「X」を取得したユーザBのユーザ識別データである電子メールアドレス「bbb@bbb.co.jp」等の履歴データを関連付けて履歴データベース24に格納する。
【0117】
そして、ステップS18において、クーポン管理サーバ20の制御部25は、コミュニティ管理サーバ10に、クーポンデータ「X」の移動又は複写の完了を通知する完了通知データを送信し、ステップS19において、コミュニティ管理サーバ10の制御部14は、受信した完了通知データをユーザAのユーザ端末装置40a及びユーザBのユーザ端末装置40bに送信する。
【0118】
かくして、ユーザAは、コミュニティ管理サーバを管理する事業者とクーポン管理サーバを管理する事業者とが異なる又は信頼関係がない場合において、SNSのWebサイト上で、ユーザAが所有するクーポンデータ「X」、すなわち、クーポン識別データ「xxx」を、ユーザAのWebページとリンクするWebページのユーザBに移動又は複写することができる。
【0119】
なお、WebサイトがIMの場合については、WebサイトがSNSの場合、「Coupon」アイコン71dが指定されてから、ステップS11乃至ステップS14の手順を経て、クーポン表示データが表示されるのに対して、会員であると特定された後に、上述したステップS11乃至ステップS14と同様の手順を経て、クーポン表示データが表示される点が異なるのみである。
【0120】
そして、WebサイトがIMの場合については、図7に示すように、ユーザAによってマウス等の操作部45が操作されて第2の表示部72から移動又は複写するクーポンデータ「X」のアイコン81aが選択され、選択されたクーポンデータ「X」を例えば第1の表示部80のユーザBのアイコン70aにドラックアンドドロップされることで、上述したステップS15乃至ステップS19と同様の手順を経て、ユーザAが所有するクーポンデータ「X」、すなわちクーポン識別データ「xxx」を、ユーザAのWebページとリンクするWebページのユーザBに移動又は複写することができる。
【0121】
かくして、ユーザAは、コミュニティ管理サーバを管理する事業者とクーポン管理サーバを管理する事業者とが異なる又は信頼関係がない場合において、IMのWebサイト上で、ユーザAが所有するクーポンデータ「X」、すなわちクーポン識別データ「xxx」を、ユーザAのWebページとリンクするWebページのユーザBに移動又は複写することができる。
【0122】
次に、ユーザAからコミュニティを介してクーポンデータ「X」を移動又は複写されたユーザBが、ユーザAから移動又は複写されたクーポンデータ「X」を店舗で使用するときのデータ処理システム1の一連の手順について説明する。
【0123】
ユーザBのユーザ端末装置40bの制御部46は、ユーザBが所持管理するICカード60bが第2のリーダ/ライタにかざされると、記憶部44に格納されたクーポン識別データ「xxx」とユーザBのユーザ識別データである電子メールアドレス「bbb@bbb.co.jp」とを第2のリーダ/ライタを介してICカード60bに書き込む。
【0124】
そして、店舗端末装置50の制御部54は、ユーザBがクーポンデータ「X」を使用するために、ユーザB又は店員が図示しない操作部を操作し、ユーザBの所持管理するICカード60bを第3のリーダ/ライタにかざしたとき、第3のリーダ/ライタを介してユーザBのICカード60bからユーザBのユーザ識別データである電子メールアドレス「bbb@bbb.co.jp」とクーポン識別データ「xxx」とを読み出す。そして、店舗端末装置50の制御部54は、読み出したユーザBのユーザ識別データである電子メールアドレス「bbb@bbb.co.jp」とクーポン識別データ「xxx」とをクーポン管理サーバ20に送信する。
【0125】
そして、クーポン管理サーバ20の制御部25は、クーポンデータベース23によって、受信したクーポン識別データ「xxx」からクーポンデータ「X」を特定し、特定したクーポンデータ「X」を店舗端末装置50に送信する。
【0126】
そして、店舗端末装置50の制御部54は、受信したクーポンデータ「X」を用いてPOS機能部で商品の決済処理を行う。そして、店舗端末装置50の制御部54は、使用されたクーポンデータ「X」のクーポン識別データ「xxx」に対して、クーポンデータ「X」を使用した日付データとクーポンデータ「X」を使用したユーザBのユーザ識別データである電子メールアドレス「bbb@bbb.co.jp」とクーポンデータ「X」が使用された店舗識別データ等の履歴データを関連付けてクーポン管理サーバ20に送信する。
【0127】
そして、クーポン管理サーバ20の制御部25は、履歴データを受信して履歴データベース24に格納するとともに、履歴データベース24によって、受信したユーザBのユーザ識別データである電子メールアドレス「bbb@bbb.co.jp」からクーポンデータ「X」を使用したユーザBの直前のユーザ、換言するとユーザBが使用したクーポン識別データ「xxx」をユーザBに移動又は複写したユーザAを特定し、この特定したユーザAのユーザ識別データである電子メールアドレス「aaa@aaa.co.jp」と例えばユーザAが使用したクーポンデータの割引率より割引率の高いクーポンデータ等のインセンティブデータとをクーポンデータベース23に関連付けて格納する。
【0128】
かくして、ユーザBは、ユーザAから移動又は複写されたクーポンデータ「X」を使用することができる。また、ユーザBが使用したクーポンデータ「X」をユーザBに移動又は複写したユーザAは、インセンティブを貰うことができる。
【0129】
なお、店舗端末装置50の制御部54は、一度使用されたクーポンデータ「X」が重複利用されないように、決済処理後に、クーポンデータ「X」の使用済みデータをクーポン管理サーバ20に送信し、クーポン管理サーバ20の制御部25は、店舗端末装置50からクーポンデータ「X」の使用済みデータを受信すると、クーポンデータベース23において、ユーザBのユーザ識別データである電子メールアドレス「bbb@bbb.co.jp」に対する使用されたクーポンデータ「X」のクーポン識別データ「xxx」の関連付けを解除するようにしてもよい。
【0130】
以上のような構成を有するデータ処理システム1は、ユーザAが所有するクーポンデータ「X」を、Webサイト上で、ユーザAのWebページとリンクするWebページの一又は複数の他のユーザBに移動又は複写することができる。
【0131】
また、データ処理システム1は、ユーザBが、Webサイト上でWebページをリンクする程度の信頼できるユーザ以外からのクーポンデータを受信することを防止することができ、迷惑メールが増大することを防止することができる。
【0132】
更に、データ処理システム1は、ユーザAからWebサイト上でクーポンデータ「X」の紹介を受けたユーザBが店舗等で商品購入又はクーポンデータ「X」を利用したとき、実際にクーポンデータ「X」をユーザBに紹介したユーザAに、インセンティブを付加することができる。
【0133】
また、データ処理システム1は、履歴データを参照することで、クーポン依頼主がどのコミュニティによる紹介経路が有効かを把握することができ、コミュニティの集合特性を生かした特定集団に対するキャンペーンを実施することができる。
【0134】
なお、データ処理システム1は、予めユーザが所持管理するICカード60に、ユーザのユーザ端末装置40の電子メールアドレスが格納されているものを用いてもよい。これにより、データ処理システム1は、ユーザ識別データとしてカード識別データを用いることなく、ユーザ識別データとしてユーザのユーザ端末装置40の電子メールアドレスのみを用いることができ、データ管理が容易となる。
【0135】
また、データ処理システム1は、ユーザが所持管理するメモリ端末としてICカード60を用いることに限定されるものではなく、非携帯電話やPDA(Personal Digital(Data) Assistant )等の小型又は携帯型の情報処理装置であってもよい。
【0136】
更に、データ処理システム1は、ICカード60等のメモリ端末を介してクーポン識別データをユーザ端末装置40に提供することに限定されるものではなく、クーポン配布装置30から直接ユーザ端末装置40に広告データ及びクーポンデータを配信し、ユーザ端末装置40でクーポンデータを取得するようにしてもよい。これにより、データ処理システム1は、ユーザ識別データとしてカード識別データを用いることなく、ユーザ識別データとしてユーザのユーザ端末装置40の電子メールアドレスのみを用いることができ、データ管理が容易となる。
【0137】
また、データ処理システム1は、ユーザ識別データとして電子メールアドレス等の、ユーザが所持管理するユーザ端末装置40、メモリ端末装置、小型又は携帯型の情報処理装置等が固有に有するデータ等を用いること限定されるものではなく、例えばコミュニティ管理サーバ10及びクーポン管理サーバ20を同一会社が運営するとき、ユーザに対して共通のユーザ識別データを付与して、共通のユーザ識別データを用いて電子メールアドレスの代わりにクーポンデータを管理するようにしてもよい。
【0138】
更に、データ処理システム1は、例えばコミュニティ管理サーバ10及びクーポン管理サーバ20を異なる事業者が運営するとき、ユーザに対してそれぞれがユーザ識別データを付与し、予め異なる事業者間でこれらユーザ識別データを一対一で対応する管理テーブル等を作成し、管理テーブルを用いて電子メールアドレスの代わりにユーザ識別データを管理するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0139】
【図1】本発明が適用されたデータ処理システム1の全体構成を示した図である。
【図2】コミュニティ管理サーバ10の構成を示したブロック図である。
【図3】クーポン管理サーバ20の構成を示したブロック図である。
【図4】クーポン配布装置30の構成を示したブロック図である。
【図5】ユーザ端末装置40の構成を示したブロック図である。
【図6】SNSの場合のWebページを示した図である。
【図7】IMの場合のWebページを示した図である。
【図8】店舗端末装置の構成を示したブロック図である。
【図9】コミュニティ管理サーバを管理する事業者とクーポン管理サーバを管理する事業者とが同一又は信頼関係にある場合において、クーポンデータを一のユーザから他のユーザに移動又は複写するときの一連の動作を示すフローチャートである。
【図10】コミュニティ管理サーバを管理する事業者とクーポン管理サーバを管理する事業者とが異なり又は信頼関係がない場合において、クーポンデータを一のユーザから他のユーザに移動又は複写するときの一連の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0140】
1 データ処理システム、10 コミュニティ管理サーバ、11 通信I/F、12 ユーザデータベース、13 リンクデータベース、14 制御部、20 クーポン管理サーバ、21 通信I/F、22 クーポン格納部、23 クーポンデータベース、24 履歴データベース、25 制御部、30 クーポン配布装置、31 通信I/F、32 表示部、33 操作部、34 第1のリーダ/ライタ、35 制御部、40 ユーザ端末装置、41 通信I/F、42 表示部、43 第2のリーダ/ライタ、44 記憶部、45 操作部、46 制御部、50 店舗端末装置、51 通信I/F、52 第3のリーダ/ライタ、53 POS機能部、54 制御部、60 ICカード、70 第1の表示部、71 メニューアイコン、72 第2の表示部、80 第1の表示部、81 第2の表示部、82 第3の表示部、83 第4の表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザを識別するユーザ識別データと当該ユーザのページとを関連付けて管理するユーザ管理手段と、
ザービスデータと上記ユーザ識別データとを関連付けて管理するデータ管理手段と、
一のユーザのページと当該一のユーザのページ以外の他のユーザのページとをリンクするリンクデータを管理するリンク管理手段とを備え、
上記データ管理手段は、上記一のユーザのページにおいて、ネットワークを介して接続されたユーザの端末装置により上記一のユーザのサービスデータを上記リンクデータによってリンクされている他のユーザのページに移動する操作が行われると、上記一のユーザのユーザ識別データと上記移動するサービスデータとの関連付けを解除し、上記移動先の他のユーザのユーザ識別データと上記移動するサービスデータとを新たに関連付けることを特徴とするデータ処理システム。
【請求項2】
更に、上記データ管理手段は、上記一のユーザのページにおいて、ネットワークを介して接続されたユーザの端末装置により上記一のユーザのサービスデータを上記リンクデータによってリンクされている他のユーザのページに複写する操作が行われると、上記複写先の他のユーザのユーザ識別データと上記複写するサービスデータとを新たに関連付けることを特徴とする請求項1記載のデータ処理システム。
【請求項3】
更に、上記移動又は複写するサービスデータの所有者の履歴を管理する履歴管理手段を備えることを特徴とする請求項2記載のデータ処理システム。
【請求項4】
上記データ管理装置は、ネットワークを介して上記サービスデータが使用された店舗の店舗端末から使用済データが入力されると、上記履歴管理手段を参照して、使用したユーザの直前のユーザのユーザ識別データに対して、インセンティブデータを関連付けすることを特徴とする請求項3記載のデータ処理システム。
【請求項5】
ユーザを識別するユーザ識別データと当該ユーザのページとを関連付けて管理するユーザ管理手段と、ザービスデータと上記ユーザ識別データとを関連付けて管理するデータ管理手段と、一のユーザのページと当該一のユーザのページ以外の他のユーザのページとをリンクするリンクデータを管理するリンク管理手段とを備えるデータ処理システムのデータ処理方法において、
上記一のユーザのページにおいて、ネットワークを介して接続された一のユーザの端末装置により上記一のユーザのサービスデータを上記リンクデータによってリンクされている他のユーザのページに移動する操作を行うステップと、
上記データ管理手段が、上記一のユーザのユーザ識別データと上記移動するサービスデータとの関連付けを解除し、上記移動先の他のユーザのユーザ識別データと上記移動するサービスデータとを新たに関連付けるステップとを有することを特徴とするデータ処理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2009−205361(P2009−205361A)
【公開日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−46085(P2008−46085)
【出願日】平成20年2月27日(2008.2.27)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】