説明

データ処理装置、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体

【課題】コンテンツデータを適切に取得できる記録再生装置を提供する。
【解決手段】記録再生装置200の処理部250は、利用者により設定されたコンテンツのコンテンツデータを取得して、このコンテンツデータからコンテンツメインデータに連動する番組連動データを取得する。処理部250は、メモリ240に記憶された設定キーワードデータを取得して、番組連動データの中に利用者により設定されたキーワードに関連する文字列を有するBMLファイルがあるか否かを判断する。処理部250は、関連文字列を有するBMLファイルがあると判断した場合、取得しているコンテンツメインデータから、このBMLファイルが連動するコンテンツメインデータを特定して取得する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データを取得するデータ処理装置、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、放送波を利用して配信されるEPG(Electric Program Guide)データを取得して、このEPGデータに基づいて録画予約を設定できる記録再生装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
特許文献1に記載のものは、TS(Transport Stream)として配信されるSI(Service Information)に基づいてEPGテキストデータを作成する。そして、このEPGテキストデータに基づいて番組表を表示させる。さらに、この番組表の枠により仕切られた番組セルに、所定の時間帯に放送される番組のタイトルや概要などを表示させる。この後、利用者は、番組表上に移動可能に表示されたカーソルを所望の番組に対応する番組セルに移動させ、決定キーを押すことにより録画予約を設定する。
【0004】
【特許文献1】特開2002−112142号公報(第4頁左欄−第13頁左欄)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上述した特許文献1に記載のような記録再生装置では、番組毎の録画予約しか設定できないため、例えば特定の歌手が出演する場面のみを視聴したい場合、録画された番組から所望の場面を探し出す作業が煩雑となるおそれがあるという問題点が一例として挙げられる。
【0006】
本発明は、このような点に鑑みて、データを適切に取得可能なデータ処理装置、その方法、そのプログラム、および、そのプログラムを記録した記録媒体を提供することを1つの目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1に記載の発明は、文字データを取得する文字データ取得手段と、データとともに出力される前記データの内容を示す内容文字データを取得する内容文字データ取得手段と、前記文字データに関連する前記内容文字データに関連付けられ前記データの一部が出力される日時に関する一部データ出力日時情報を取得する一部データ出力日時取得手段と、前記内容文字データにおける前記文字データに対応する前記一部データ出力日時情報に基づいて、前記データにおける前記出力される日時に対応した一部を取得するデータ取得手段と、を具備したことを特徴としたデータ処理装置である。
【0008】
請求項7に記載の発明は、演算手段により、データの一部を取得するデータ処理方法であって、前記演算手段は、文字データを取得し、データとともに出力される前記データの内容を示す内容文字データを取得し、前記文字データに関連する前記内容文字データに関連付けられ前記データの一部が出力される日時に関する一部データ出力日時情報を取得し、前記内容文字データにおける前記文字データに対応する前記一部データ出力日時情報に基づいて、前記データにおける前記出力される日時に対応した一部を取得することを特徴とするデータ処理方法である。
【0009】
請求項8に記載の発明は、演算手段を、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のデータ処理装置として機能させることを特徴としたデータ処理プログラムである。
【0010】
請求項9に記載の発明は、請求項7に記載のデータ処理方法を演算手段に実行させることを特徴としたデータ処理プログラムである。
【0011】
請求項10に記載の発明は、請求項8または請求項9に記載のデータ処理プログラムが演算手段にて読取可能に記録されたことを特徴としたデータ処理プログラムを記録した記録媒体である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
以下に、本発明の一実施の形態を図面に基づいて説明する。本実施の形態では、本発明のデータ処理装置を備えた記録再生装置を例示して説明するが、これに限らず、データを取得するいずれの構成でも適用できる。また、ここでは、例えばテレビ番組などのコンテンツの特定の場面に対応する音声データや映像データと、この特定の場面に連動する後述する番組連動データと、が同期して出力される構成を例示して説明するが、これに限らず例えばこれらが同期して出力されない構成にも適用できる。図1は、本実施の形態におけるコンテンツ記録再生システムの概略構成を示すブロック図である。図2は、関連データリスト情報の概略構成を示す模式図である。図3は、記録再生装置を構成する処理部の概略構成を示す模式図である。
【0013】
〔コンテンツ記録再生システムの構成〕
図1において、100はコンテンツ記録再生システム(以下、記録再生システムと称す)であり、例えばテレビ番組などのコンテンツのコンテンツデータを記録すなわちコンテンツを録画したり、録画したコンテンツを再生するシステムである。そして、記録再生システム100は、記録再生装置200と、報知手段としても機能する出力装置300と、を備えている。
【0014】
出力装置300は、例えばパーソナルコンピュータ、テレビ、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant)などが例示できる。この出力装置300は、記録再生装置200から入力されるコンテンツを受信して出力する。そして、この出力装置300は、音声出力部310と表示部320と、などを備えている。
【0015】
音声出力部310は、例えば図示しないスピーカなどの発音手段を有している。この音声出力部310は、記録再生装置200からアナログ信号やデジタル信号として送信される音声データを発音手段から音声として出力させる処理をする。なお、発音手段は、例えば図示しないTV受信機で受信したTV音声データなどをも適宜出力可能である。
【0016】
表示部320は、記録再生装置200からアナログ信号やデジタル信号として送信される映像データ、データ放送用データ、EPGデータ、合成データなどを表示させる。ここで、表示させる映像データとしては、コンテンツの映像などが例示できる。また、表示させるデータ放送用データとしては、後述する番組連動データや番組非連動データなどが例示できる。さらに、表示させるEPGデータとしては、例えば各チャンネルで放送されるコンテンツの番組名、内容、放送開始日時などが記載された番組表などが例示できる。また、合成データとしては、コンテンツの映像に字幕を重畳させた合成映像や、データ放送と番組表とを並べた映像などが例示できる。この表示部320としては、例えば液晶表示パネルや有機EL(Electro Luminescence)パネル、PDP(Plasma Display Panel)、CRT(Cathode-Ray Tube)、FED(Field Emission Display)、電気泳動ディスプレイパネルなどが例示できる。なお、表示部320は、例えばTV受信機で受信したTV映像データなどをも適宜出力可能である。
【0017】
記録再生装置200は、TS(Transport Stream)として配信される音声データ、映像データ、データ放送用データなどを有するコンテンツデータを取得して記録させるとともに、出力装置300で出力させる処理をする。ここで、音声データおよび映像データが本発明のデータとして機能する。さらに、以下において、コンテンツデータが有する音声データおよび映像データをまとめて表現する際には、これらをコンテンツメインデータと称して説明する。また、記録再生装置200は、記録させたコンテンツデータを適宜再生して出力装置300で出力させる処理をする。そして、この記録再生装置200は、TS受信部210と、入力部220と、記憶手段230と、メモリ240と、演算手段としての処理部250と、などを備えている。
【0018】
TS受信部210には、例えば地上波デジタル放送や衛星デジタル放送などの放送波を受信する図示しないTSアンテナが接続されている。このTS受信部210は、処理部250の制御により、TSアンテナからデジタル信号として送信される例えば複数のTSから、利用者により選択されたコンテンツに対応するTSを取得する。そして、取得したTSを処理部250にTS信号として出力する。
【0019】
ここで、TSとして配信されるデータ放送用データは、番組連動データおよび番組非連動データのうちのいずれか一方である。番組連動データは、コンテンツの特定の場面に連動する各種情報を出力装置300に出力させるためのデータである。この番組連動データとしては、例えば特定の場面の出演者や、特定の場面で紹介されている店舗や建造物、あるいは、コンテンツ中の特定の企画などに関する情報などを出力させるためのデータが例示できる。そして、番組連動データは、BML(Broadcast Markup Language)ファイルなどを備えている。このBMLファイルは、テキストデータと、連動付加データと、などを備えている。ここで、BMLファイルは、連動付加データを備えない構成となる場合もある。連動付加データは、コンテンツの特定の場面に連動する文字以外の情報、例えば画像や音声を出力させるためのデータである。テキストデータは、内容文字データと、一部データ出力日時情報としての同期情報と、などを備えている。内容文字データは、コンテンツの特定の場面の内容を示す文字を出力させるためのデータである。同期情報は、内容文字データや連動付加データと、コンテンツの特定の場面に対応するコンテンツメインデータと、の出力を同期させるための情報である。具体的には、同期情報は、このBMLファイルが有する各データの出力が開始される日時に関する連動データ出力開始情報と、これら各データが出力されている時間に関する連動データ出力時間情報と、を備えている。ここで、本実施の形態では、上述したように、特定の場面のコンテンツメインデータと、この特定の場面に連動する番組連動データと、が同期して出力されるので、連動データ出力開始情報にて本発明の一部データ出力開始日時情報が、連動データ出力時間情報にて本発明の一部データ出力終了日時情報が、それぞれ構成されている。番組非連動データは、コンテンツメインデータにより出力されるコンテンツに連動しない各種情報を出力装置300に出力させるためのデータである。この番組非連動データとしては、例えば天気予報やニュースを出力させるためのデータが例示できる。この番組非連動データは、番組連動データと同様のBMLファイルなどを備えている。ここで、番組非連動データが備えているBMLファイルには、同期情報は備えられていない。
【0020】
入力部220は、図示しないケース体の例えば正面に臨んで入力操作可能に配設された図示しない各種操作ボタンや操作つまみなどを有している。この操作ボタンや操作つまみの入力操作の内容としては、例えば記録再生装置200の動作内容の設定などの設定事項である。具体的には、TS受信部210で受信するTSの設定、コンテンツの録画や再生に関する設定、後述するキーワード関連データ410を生成するモードである関連データ生成モードの設定などが例示できる。そして、入力部220は、設定事項の入力操作により、各種情報を操作信号として処理部250へ出力して設定させる。なお、入力部220としては、操作ボタンや操作つまみなどの入力操作に限らず、例えば出力装置300の表示部320に設けられたタッチパネルによる入力操作や、音声による入力操作など、各種設定事項を設定入力可能ないずれの構成が例示できる。また、入力部220としては、図示しないリモートコントローラ(以下、リモコンと称す)より赤外線を介して送信される各種情報を受信して、この各種情報を操作信号として処理部250へ出力して設定させる構成などとしてもよい。
【0021】
記憶手段230は、図示しない、関連付けデータ記憶手段としての関連データ記憶領域と、データ蓄積手段としての処理用データ記憶領域と、コンテンツ記憶領域と、を備えている。なお、ここでは、記憶手段230が上述した3つの領域を備えた構成について例示したが、これに限らず例えば上述した領域を備えない構成や、さらに他の領域を備えた構成などとしてもよい。そして、記憶手段230としては、HD(Hard Disk)などの磁気ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)などの光ディスク、メモリカードなど、各種記録媒体に読み出し可能に記憶するドライブやドライバなどが例示できる。
【0022】
関連データ記憶領域は、図2に示すような関連データリスト情報400を適宜読み出し可能に記憶する。この関連データリスト情報400は、少なくとも1つのキーワード関連データ410が1つのデータ構造として関連付けられて構成されている。キーワード関連データ410は、利用者により設定されたキーワードに関連する各種データである。このキーワード関連データ410は、処理部250により適宜生成される。そして、キーワード関連データ410は、キーワードデータ411と、関連BMLファイル412と、関連メインデータ413と、などが1つのデータ構造として関連付けられて構成されている。キーワードデータ411は、キーワードおよび関連メインデータ413の出力開始日時を示すデータである。ここで、関連メインデータ413の出力開始日時の代わりに、キーワード関連データ410が生成された順序や関連メインデータ413の番組名などを用いる構成など、異なるキーワード関連データ410のキーワードデータ411が同一ものとならないようないずれの構成としてもよい。関連BMLファイル412は、キーワードデータ411のキーワードに一致あるいは関連する文字列を含むテキストデータが組み込まれたBMLファイルである。この関連BMLファイル412は、例えばキーワードが歌手名の場合、この歌手に関する情報を出力装置300に出力させるためのBMLファイルである。関連メインデータ413は、関連BMLファイル412が連動するコンテンツの特定の場面に対応するコンテンツメインデータである。この関連メインデータ413は、例えば関連BMLファイル412が歌手に関するBMLファイルの場合、この歌手が出演している場面を出力装置300に出力させるコンテンツメインデータである。
【0023】
処理用データ記憶領域は、キーワード関連データ410の生成処理に用いられる、復調されたコンテンツメインデータと、このコンテンツメインデータに連動する番組連動データと、を適宜読み出し可能に記憶する。コンテンツ記憶領域は、コンテンツのパーシャルTSや各種復調データ、すなわちコンテンツデータを適宜読み出し可能に記憶する。
【0024】
メモリ240は、所望のコンテンツデータを予約録画する際や、予約録画したコンテンツデータを再生する際に必要な各種データなどを適宜読み出し可能に記憶する。また、メモリ240は、利用者により設定された少なくとも1つのキーワードに関する文字データとしての設定キーワードデータなどを適宜読み出し可能に記憶する。さらに、メモリ240は、記録再生装置200全体を動作制御するOS(Operating System)上に展開される各種プログラムなどを適宜読み出し可能に記憶している。このメモリ240としては、例えば停電などにより突然電源が落ちた際にも記憶が保持される構成のメモリ、例えばCMOS(Complementary Metal-Oxide Semiconductor)メモリなどを用いることが望ましい。なお、メモリ240としては、HD、DVD、光ディスクなどの記録媒体に読み出し可能に記憶するドライブやドライバなどを備えた構成としてもよい。
【0025】
処理部250は、図示しない各種入出力ポート、例えばTS受信部210が接続されるTS受信ポート、入力部220が接続される入力ポート、記憶手段230が接続される記憶ポート、メモリ240が接続されるメモリポート、などを有する。そして、処理部250は、各種プログラムとして、図3に示すように、TS処理手段251と、パケット復調手段252と、記録再生制御手段253と、内容文字データ取得手段およびデータ出力日時取得手段としても機能するデータ蓄積制御手段254と、文字データ取得手段および一部データ出力日時取得手段としても機能するデータ取得手段としての関連メインデータ取得手段255と、データ関連付け手段としての関連データ生成手段256と、報知制御手段としての関連データ出力制御手段257と、計時手段258と、などを備えている。なお、データ蓄積制御手段254と、関連メインデータ取得手段255と、関連データ生成手段256と、関連データ出力制御手段257と、にて本発明のデータ処理装置が構成されている。また、本発明のデータ処理装置としては、関連データ生成手段256および関連データ出力制御手段257を備えない構成としてもよい。
【0026】
TS処理手段251は、TS受信部210で取得したTSから利用者により選択されたコンテンツデータが組み込まれているTSパケットを分離して、記録再生制御手段253へ適宜出力する。具体的には、TS処理手段251は、TS受信部210からTS信号として出力されるTSを取得する。さらに、このTSから利用者により選択されたコンテンツに対応する音声データが組み込まれたTSパケット(以下、音声パケットと称す)と、映像データが組み込まれたTSパケット(以下、映像パケットと称す)と、データ放送用データまたはEPGデータなどが組み込まれたTSパケット(以下、データパケットと称す)と、を分離する。そして、TS処理手段251は、これら分離した各パケットをパケット復調手段252へ適宜出力する。また、TS処理手段251は、これら各パケットを一連のデータ列構造のTS、すなわちパーシャルTSに再構成して、記録再生制御手段253へ適宜出力する。さらに、TS処理手段251は、記録再生制御手段253からパーシャルTSを取得して、このパーシャルTSを各パケットに分離する。そして、この分離した各パケットをパケット復調手段252へ適宜出力する。
【0027】
パケット復調手段252は、TS処理手段251からの各パケットをコンテンツデータに適宜復調する。具体的には、パケット復調手段252は、TS処理手段251から音声パケットを取得すると、この音声パケットに組み込まれた音声データを復調する。そして、この音声データを出力装置300の音声出力部310やデータ蓄積制御手段254へ適宜出力する。また、TS処理手段251から映像パケットやデータパケットを取得すると、各パケットに組み込まれた映像データやデータ放送用データあるいはEPGデータを復調する。そして、これら復調した各データを出力装置300の表示部320やデータ蓄積制御手段254へ適宜出力する。
【0028】
記録再生制御手段253は、利用者の所望のコンテンツのコンテンツデータを取得して記憶手段230のコンテンツ記憶領域に適宜読み出し可能に記憶させる処理をする。具体的には、記録再生制御手段253は、入力部220における入力操作に基づく操作信号によりTS処理手段251の動作を適宜制御して、TS処理手段251で現在取得しているTSをパーシャルTSに再構成させる。また、メモリ240に記憶された予約録画に関する情報に基づいて、TS受信部210およびTS処理手段251の動作を適宜制御して、計時手段258で計時する現在時刻が録画開始日時となるコンテンツに対応するパーシャルTSを再構成させる。そして、TS処理手段251で再構成させたパーシャルTSを取得して、記憶手段230のコンテンツ記憶領域に記憶させる。
【0029】
また、記録再生制御手段253は、記憶手段230のコンテンツ記憶領域に記憶されたコンテンツデータを出力装置300へ出力して再生させる処理をする。具体的には、記録再生制御手段253は、入力部220における入力操作に基づく操作信号により特定、例えば出力装置300で一覧表示されるサムネイルを選択する入力操作などにて特定されたコンテンツ、あるいは、いわゆるタイマ再生などあらかじめ所定時間に再生要求されているコンテンツのパーシャルTSをコンテンツ記憶領域から読み出す。そして、このパーシャルTSをTS処理手段251へ出力する。さらに、TS処理手段251およびパケット復調手段252の動作を適宜制御して、このパーシャルTSからコンテンツデータを復調させて、コンテンツデータを出力装置300へ出力させる。
【0030】
データ蓄積制御手段254は、TS受信部210およびパケット復調手段252の動作を適宜制御して、コンテンツメインデータおよび番組連動データを記憶手段230の処理用データ記憶領域に適宜読み出し可能に記憶させる処理をする。具体的には、データ蓄積制御手段254は、入力部220における入力操作に基づく操作信号により、関連データ生成モードに設定されたことを認識すると、利用者により例えば予め設定されたチャンネルに関するチャンネル情報を取得する。そして、TS受信部210やTS処理手段251の動作を適宜制御して、チャンネル情報のチャンネルで放送されるコンテンツに対応した各パケットを取得させる。また、データ蓄積制御手段254は、パケット復調手段252の動作を適宜制御して、TS処理手段251で取得した各パケットからコンテンツメインデータおよび番組連動データをそれぞれ復調させる。そして、これら復調させたコンテンツメインデータおよび番組連動データを処理用データ記憶領域に記憶させる。さらに、コンテンツメインデータの記憶を開始した際に計時手段258から現在日時情報を取得して、この現在日時情報をデータ出力日時情報としての記憶開始日時情報として処理用データ記憶領域に記憶させる。また、データ蓄積制御手段254は、処理用データ記憶領域に記憶させた全てのデータを適宜削除する。
【0031】
関連メインデータ取得手段255は、処理用データ記憶領域に記憶された各データやメモリ240に記憶された設定キーワードデータなどに基づいて、利用者により設定されたキーワードに連動するコンテンツメインデータを取得する。具体的には、関連メインデータ取得手段255は、メモリ240から設定キーワードデータを取得して、利用者により設定されたキーワードを認識する。また、記憶手段230の処理用データ記憶領域に記憶された番組連動データを取得して、この取得した番組連動データのBMLファイルに、キーワードに関連する文字列(以下、関連文字列と称す)を含む内容文字データが組み込まれているか否かを判断する。すなわち、取得した番組連動データの中に、関連文字列を有するBMLファイルがあるか否かを判断する。そして、関連文字列を有するBMLファイルがあると判断すると、このBMLファイルの同期情報を取得して、この同期情報の連動データ出力開始情報および連動データ出力時間情報に基づいて、BMLファイルの各データの出力開始日時および出力終了日時を認識する。すなわち、BMLファイルが連動するコンテンツメインデータの出力開始日時および出力終了日時を認識する。また、処理用データ記憶領域から記憶開始日時情報を取得して、処理用データ記憶領域に記憶されているコンテンツメインデータの記憶開始日時、すなわちコンテンツメインデータの出力開始日時を認識する。そして、関連メインデータ取得手段255は、これら認識した日時に基づいて、コンテンツメインデータの出力が開始されてからBMLファイルが連動するコンテンツメインデータが出力されるまでの間隔を認識する。さらに、この認識した間隔に基づいて、処理用データ記憶領域に記憶されたコンテンツメインデータにおけるBMLファイルが連動するコンテンツメインデータの位置を特定し、この特定した位置のコンテンツメインデータを取得する。
【0032】
関連データ生成手段256は、キーワード関連データ410を適宜生成して、関連データリスト情報400へ組み込む。具体的には、関連データ生成手段256は、関連メインデータ取得手段255で取得したコンテンツメインデータに連動するBMLファイルを取得する。また、この取得したBMLファイルが有する関連文字列に関連したキーワードの設定キーワードデータを取得する。そして、関連データ生成手段256は、取得した設定キーワードデータのキーワードおよびコンテンツメインデータの出力開始日時を示すデータをキーワードデータ411として、関連文字列を有するBMLファイルを関連BMLファイル412として、関連メインデータ取得手段255で取得したコンテンツメインデータを関連メインデータ413として、組み込んだキーワード関連データ410を生成する。さらに、関連データ生成手段256は、この生成したキーワード関連データ410を関連データリスト情報400へ組み込む。
【0033】
関連データ出力制御手段257は、キーワード関連データ410の関連BMLファイル412や関連メインデータ413を出力装置300から出力させる。具体的には、関連データ出力制御手段257は、入力部220における入力操作に基づく操作信号により、キーワード関連データ410のキーワードデータ411を取得して、出力装置300で例えば一覧表示させる。ここで、キーワードデータ411を一覧表示させる構成としては、関連データリスト情報400に組み込まれた全てのキーワード関連データ410のキーワードデータ411を一覧表示させる構成や、例えば特定のジャンルに関するキーワードデータ411のみを選択的に一覧表示させる構成などが例示できるがこれらに限られない。さらに、関連データ出力制御手段257は、入力部220における入力操作に基づく操作信号により、特定のキーワードデータ411が選択された旨の文字データ選択情報としてのキーワード選択情報を取得すると、このキーワード選択情報に基づいて選択されたキーワードデータ411が組み込まれたキーワード関連データ410を認識する。そして、このキーワード関連データ410の関連BMLファイル412や関連メインデータ413を取得して、出力装置300へ出力する。なお、ここでは、関連データ出力制御手段257にて、上述したような処理により、関連BMLファイル412や関連メインデータ413を出力させる構成について、例示したが、これに限られず適宜他の処理により出力させる構成などとしてもよい。
【0034】
計時手段258は、例えば内部クロックなどの基準パルスに基づいて現在日時を計時する。そして、この計時した現在日時に関する現在日時情報を適宜出力する。
【0035】
〔コンテンツ記録再生システムの動作〕
次に、記録再生システム100の動作として、関連データ生成モード時の処理について、図4および図5に基づいて説明する。図4は、関連データ生成モード時の処理を示すフローチャートである。図5は、キーワード関連データの生成処理を示すフローチャートである。
【0036】
まず、利用者は、入力部220の入力操作により、関連データ生成モードに設定する旨を設定入力する。記録再生装置200は、図4に示すように、処理部250のデータ蓄積制御手段254にて、関連データ生成モードに設定された旨の設定入力を認識すると(ステップS101)、チャンネル情報を取得して利用者により受信が設定されたチャンネルを認識する(ステップS102)。さらに、データ蓄積制御手段254は、計時手段258から現在日時情報を取得して、この現在日時情報の現在日時を記憶時間Kの計時開始日時として認識する。そして、記憶時間Kの計時を開始する(ステップS103)。この後、データ蓄積制御手段254は、TS受信部210、TS処理手段251、パケット復調手段252などの動作を制御して、設定されたチャンネルで放送されるコンテンツのコンテンツデータを取得させる。そして、このコンテンツデータからコンテンツメインデータを取得して、記憶手段230の処理用データ記憶領域に記憶させて蓄積する(ステップS104)。また、コンテンツメインデータの記憶を開始した際に、計時手段258から現在日時情報を記憶開始日時情報として取得し、処理用データ記憶領域に記憶させる。さらに、取得したコンテンツデータから、処理用データ記憶領域に蓄積したコンテンツメインデータに連動する番組連動データを取得して、記憶手段230の処理用データ記憶領域に記憶させて蓄積する(ステップS105)。
【0037】
そして、データ蓄積制御手段254は、計時手段258から現在日時情報を取得して現在日時を認識し、記憶時間Kが例えば予め設定された所定時間tとなったか否かを判断する(ステップS106)。このステップS106において、所定時間tとなっていないと判断した場合、ステップS104に戻る。一方、ステップS106において、処理部250は、データ蓄積制御手段254で記憶時間Kが所定時間tになったと判断すると、関連メインデータ取得手段255および関連データ生成手段256にて、キーワード関連データ410の生成処理を実施する(ステップS107)。処理部250は、このステップS107におけるキーワード関連データ410の生成処理を実施した後、データ蓄積制御手段254にて、関連データ生成モードを終了する旨の設定入力を認識したか否かを判断する(ステップS108)。このステップS108において、関連データ生成モードを終了する旨の設定入力を認識していると判断すると、処理を終了する。一方、ステップS108において、データ蓄積制御手段254は、関連データ生成モードを終了する旨の設定入力を認識していないと判断した場合、ステップS102に戻る。
【0038】
また、キーワード関連データ410の生成処理では、図5に示すように、処理部250は、関連メインデータ取得手段255にて、設定キーワードデータを取得して、利用者により予め設定されたキーワードを認識する(ステップS201)。そして、処理用データ記憶領域に記憶された番組連動データを取得する。この後、関連メインデータ取得手段255は、この取得した番組連動データの中に、関連文字列を有するBMLファイルがあるか否かを判断する(ステップS202)。このステップS202において、処理部250は、関連メインデータ取得手段255で関連文字列を有するBMLファイルがないと判断した場合、データ蓄積制御手段254にて、所定時間tの間に記憶手段230の処理用データ記憶領域に蓄積したコンテンツメインデータおよび番組連動データを削除して(ステップS203)、キーワード関連データ410の生成処理を終了する。一方、ステップS202において、関連メインデータ取得手段255は、関連文字列を有するBMLファイルがあると判断した場合、このBMLファイルを有する番組連動データの同期情報および処理用データ記憶領域の記憶開始日時情報に基づいて、このBMLファイルが連動するコンテンツメインデータを取得する(ステップS204)。この後、関連データ生成手段256は、関連文字列に関連するキーワードおよび関連メインデータ取得手段255で取得したコンテンツメインデータの出力開始日時を示すデータをキーワードデータ411として、関連文字列を有するBMLファイルを関連BMLファイル412として、関連メインデータ取得手段255で取得したコンテンツメインデータを関連メインデータ413として組み込んだキーワード関連データ410を生成する(ステップS205)。そして、このキーワード関連データ410を関連データリスト情報400へ組み込み、ステップS203の処理を実施する。
【0039】
〔コンテンツ記録再生システムの作用効果〕
上述したように、上記実施の形態では、記録再生装置200の処理部250は、データ蓄積制御手段254にて、TS受信部210、TS処理手段251、パケット復調手段252などの動作を制御して、利用者により設定されたコンテンツのコンテンツデータを取得する。そして、このコンテンツデータからコンテンツメインデータに連動する番組連動データを取得する。また、処理部250は、関連メインデータ取得手段255にて、メモリ240に記憶された設定キーワードデータを取得して、利用者により設定されたキーワードを認識する。この後、関連メインデータ取得手段255は、データ蓄積制御手段254で取得した番組連動データの中に関連文字列を有するBMLファイルがあることを認識すると、このBMLファイルから同期情報を取得する。そして、関連メインデータ取得手段255は、この同期情報に基づいて、BMLファイルが連動するコンテンツメインデータが出力される日時を認識し、この認識した日時に出力されるコンテンツメインデータを取得する。
【0040】
このため、記録再生装置200の処理部250は、関連メインデータ取得手段255にて、コンテンツの特定の場面に対応するコンテンツメインデータと同期して出力される番組連動データに基づいて、放送されているコンテンツのコンテンツメインデータから利用者により設定されたキーワードに関連する特定の場面のコンテンツメインデータのみを取得できる。具体的には、記録再生装置200は、例えば歌謡番組において特定の歌手が出演している場面と同期して出力される例えば特定の歌手のプロフィールなどを出力させるための番組連動データに基づいて、この特定の歌手が出演している場面のコンテンツメインデータのみを取得できる。また、利用者は、録画したコンテンツから所望の場面を探し出す作業や、所望の場面を編集する作業を実施する必要がない。したがって、記録再生装置200は、コンテンツメインデータを適切に取得できる。
【0041】
同期情報は、BMLファイルが有する各データと同期するコンテンツメインデータの出力が開始される日時に関する連動データ出力開始情報と、このコンテンツメインデータが出力されている時間に関する連動データ出力時間情報と、を備えている。そして、関連メインデータ取得手段255は、連動データ出力開始情報および連動データ出力時間情報に基づいて、キーワードに関連する特定の場面のコンテンツメインデータを取得する。このため、関連メインデータ取得手段255は、特定の場面のコンテンツメインデータの出力開始日時および出力終了日時に関する情報に基づいて取得処理を実施するので、特定の場面以外のコンテンツメインデータを取得することがない。したがって、記録再生装置200は、コンテンツメインデータをより適切に取得できる。
【0042】
データ蓄積制御手段254は、コンテンツメインデータおよび番組連動データを取得すると、これら各データを記憶手段230の処理用データ記憶領域に記憶させる。また、コンテンツメインデータを記憶させ始めた日時に関する記憶開始日時情報を処理用データ記憶領域に記憶させる。そして、関連メインデータ取得手段255は、関連文字列を有するBMLファイルの同期情報および記憶開始日時情報に基づいて、処理用データ記憶領域に記憶されたコンテンツメインデータにおける特定の場面のコンテンツメインデータの位置を特定して取得する。このため、コンテンツメインデータや番組連動データを処理用データ記憶領域に記憶させない構成、例えば番組連動データが出力装置300から出力される直前に、この番組連動データのBMLファイルが関連文字列を有するか否かを判断する構成と比べて、関連メインデータ取得手段255の処理速度を遅くできる。したがって、関連メインデータ取得手段255の処理速度を高速化する必要がなく、番組連動データを処理用データ記憶領域に記憶させない構成と比べて、記録再生装置200のコストを低減できる。
【0043】
関連メインデータ取得手段255は、関連文字列を有するBMLファイルの同期情報および記憶開始日時情報に基づいて、処理用データ記憶領域に記憶されたコンテンツメインデータの出力が開始された日時からBMLファイルが連動するコンテンツメインデータの出力が開始されるまでの間隔を認識する。そして、この間隔に基づいて、BMLファイルが連動するコンテンツメインデータの位置を特定し、この特定した位置のコンテンツメインデータを取得する。このため、データ蓄積制御手段254は、コンテンツメインデータの記憶を開始した際に記憶開始日時情報を記憶させるだけで、関連メインデータ取得手段255にコンテンツメインデータを取得させることができる。したがって、データ蓄積制御手段254の処理負荷を低減できる。
【0044】
処理部250は、データ蓄積制御手段254で所定時間tだけコンテンツメインデータおよび番組連動データを処理用データ記憶領域に蓄積させると、関連メインデータ取得手段255で処理用データ記憶領域に関連文字列を有するBMLファイルがあるか否かを判断する。そして、データ蓄積制御手段254は、関連メインデータ取得手段255でBMLファイルがあるか否かが判断されたことを認識すると、所定時間t内に処理用データ記憶領域に蓄積させた全てのデータを削除する。このため、処理用データ記憶領域の記憶容量を、コンテンツメインデータおよび番組連動データを所定時間tだけ蓄積可能な容量と略同一にできる。したがって、処理用データ記憶領域の記憶容量を最小限に抑えることができ、記録再生装置200のコストを低減できる。
【0045】
関連データ生成手段256は、関連メインデータ取得手段255で取得したコンテンツメインデータを関連メインデータ413として、この関連メインデータ413に連動するBMLファイルを関連BMLファイル412として、この関連BMLファイル412が有する関連文字列などを示すデータをキーワードデータ411として、組み込んだキーワード関連データ410を生成する。そして、関連データ出力制御手段257は、キーワードデータ411を出力装置300で適宜表示させ、利用者により特定のキーワードデータ411が選択された旨のキーワード選択情報を取得すると、このキーワード選択情報に基づいて選択されたキーワードデータ411に対応する関連BMLファイル412や関連メインデータ413を出力装置300へ出力する。このため、利用者は、出力装置300で表示されたキーワードデータ411を選択するだけの簡単な方法で、このキーワードデータ411のキーワードに関連する特定の場面の音声や映像あるいはデータ放送を出力装置300で出力させることができる。したがって、記録再生装置200の利便性を向上できる。
【0046】
[実施の形態の変形]
なお、本発明は、上述した一実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲で以下に示される変形をも含むものである。
【0047】
関連メインデータ取得手段255にて、処理用データ記憶領域に記憶された各データに基づいて、BMLファイルが連動するコンテンツメインデータを取得する構成について例示したが、これに限らず例えば以下のような構成などとしてもよい。すなわち、データ蓄積制御手段254で番組連動データを処理用データ記憶領域に記憶させずに、関連メインデータ取得手段255にて、番組連動データのBMLファイルが出力装置300から出力される直前に、このBMLファイルを取得して関連文字列を有しているか否かを判断する。そして、有していると判断した場合に、このBMLファイルと同期して出力されるコンテンツメインデータを、BMLファイルが連動するコンテンツメインデータとして取得する構成などとしてもよい。このような構成の場合、ステップS102の処理を実施した後、ステップS104の処理の代わりにコンテンツメインデータを取得する処理をする。そして、ステップS105の処理の代わりに番組連動データを取得する処理をして、ステップS107の処理をする。このような構成にすれば、ステップS103,S106の処理を省略できる。したがって、処理部250の処理負荷を低減できる。また、記憶手段230に処理用データ記憶領域を備える必要がなくなる。したがって、記憶手段230の容量を小さくでき、記録再生装置200のコストを削減できる。
【0048】
関連メインデータ取得手段255にて、記憶開始日時情報などに基づいてBMLファイルが連動するコンテンツメインデータを取得する構成について例示したが、これに限らず例えば以下のような構成などとしてもよい。すなわち、データ蓄積制御手段254にて、コンテンツメインデータを記憶させる際に、例えば1秒毎にこの記憶させた日時に関する記憶日時情報を関連付けて記憶させる。そして、関連メインデータ取得手段255にて、同期情報に基づいて取得するコンテンツメインデータの出力開始日時や出力終了日時を認識する。この後、出力開始日時および出力終了日時にそれぞれ関する記憶日時情報を検索し、出力開始日時に関する記憶日時情報に関連付けられたコンテンツメインデータから出力終了日時に関する記憶日時情報に関連付けられたコンテンツメインデータまでのコンテンツメインデータを取得する構成などとしてもよい。このような構成にすれば、出力開始日時および出力終了日時にそれぞれ関する記憶日時情報を検索するだけで取得するコンテンツメインデータの位置を特定でき、上記実施の形態の構成と比べてコンテンツメインデータの位置をより容易に特定できる。したがって、関連メインデータ取得手段255の処理負荷を低減できる。
【0049】
データ蓄積制御手段254に、所定時間t内に処理用データ記憶領域に蓄積された全てのデータを適宜削除する機能を設けた構成について例示したが、このような機能を設けない構成などとしてもよい。このような構成にすれば、データ蓄積制御手段254に記憶時間Kを計時する機能を設ける必要がなくなる。したがって、データ蓄積制御手段254の構成を簡略化でき、記録再生装置200のコストを低減できる。
【0050】
キーワード関連データ410に、キーワードデータ411、関連BMLファイル412、および、関連メインデータ413を組み込んだ構成について例示したが、これに限らず関連BMLファイル412を組み込まない構成などとしてもよい。このような構成にすれば、キーワード関連データ410のデータ量を少なくできる。したがって、関連データ記憶領域により多くのキーワード関連データ410を記憶させることができる。
【0051】
コンテンツの特定の場面に対応するコンテンツメインデータと、この特定の場面に対応する番組連動データと、が同期して出力される場合に対応する構成について例示したが、これらが同期して出力されない場合、以下のような構成などとしてもよい。すなわち、BMLファイルの同期情報に、連動データ出力開始情報および出力データ出力時間情報に加え、特定の場面のコンテンツメインデータが出力が開始される日時に関する一部データ出力開始日時情報と、このコンテンツメインデータの出力が終了する日時に関する一部データ出力終了日時情報と、を備える。そして関連メインデータ取得手段255にて、一部データ出力開始日時情報および一部データ出力終了日時情報に基づいて、処理用データ記憶領域から特定の場面のコンテンツメインデータを取得する構成などとしてもよい。このような構成にすれば、例えば歌謡番組において特定の歌手が出演している場面の途中からプロフィールが出力される場合でも、この歌手が出演している最初の場面からコンテンツメインデータを取得できる。したがって、記録再生装置200の利便性を向上できる。
【0052】
記録再生装置200に、関連データ生成手段256および関連データ出力制御手段257を設けた構成について例示したが、これに限らず例えば以下のような構成などとしてもよい。すなわち、関連データ生成手段256および関連データ出力制御手段257を記録再生装置200に設けずに、図示しない関連データ再生装置に設ける構成などとしてもよい。このような構成にすれば、記録再生装置200の構成を簡略化できる。したがって、記録再生装置200のコストを低減できる。
【0053】
本発明のデータ処理装置をコンテンツデータを記憶させる記録再生装置200に適用した構成について例示したが、これに限られない。例えば、データとしては、TV放送番組の他、ラジオ放送番組、衛星放送番組、さらにはネットワークを介して配信される音楽データや映像データ、アプリケーションソフトウェア、ゲームソフトウェア、各種制御プログラムなども対象とすることができる。また、記録再生装置200に適用した構成に限らず、データを記録するのみの記録装置、さらには記録装置や記録再生装置200にデータを記録させる独立したデータ処理装置とするなどとしてもよい。
【0054】
また、本発明のデータ処理装置を移動体の移動に関する案内を報知するナビゲーション装置に適用し、以下のような処理を実施する構成などとしてもよい。すなわち、例えばキーワードデータ411のキーワードを地点を示すキーワードとする。そして、移動体がこのキーワードにより示される地点近傍に到達した際などに、キーワードデータ411が組み込まれたキーワード関連データ410の関連BMLファイル412や関連メインデータ413などを出力させる構成などとしてもよい。このような構成にすれば、ナビゲーション装置は、キーワードデータ411のキーワードにより示される地点近傍に到達した際に、この地点に関連する番組連動データやコンテンツメインデータを出力できる。したがって、ナビゲーション装置の利便性を向上できる。
【0055】
さらに、本発明のデータ処理装置をナビゲーション装置に適用した構成において、例えば以下のような処理を実施する構成などしてもよい。すなわち、関連データ生成手段256にて、例えば設定キーワードデータのキーワードが飲食店でありかつBMLファイルがこの飲食店の住所に関する情報を有している場合、この住所に関する情報をナビゲーション装置が有する地図情報上における座標情報に変換して、キーワード関連データ410に組み込む。そして、ナビゲーション装置にキーワード関連データ410の座標情報を有する地図情報が表示された際に、すなわちキーワード関連データ410に関連する飲食店などの地点が含まれる地図情報が表示された際に、この座標情報を有するキーワード関連データ410の関連BMLファイル412や関連メインデータ413などを出力させる構成などとしてもよい。また、このような構成を、地図情報を表示するアプリケーションを備えたテレビ受像機やパーソナルコンピュータなどに適用してもよい。これらのような構成にすれば、例えばナビゲーション装置などは、キーワード関連データ410の座標情報を有する地図情報を表示させた際に、この地図情報上の地点に関連する番組連動データやコンテンツメインデータを出力できる。したがって、ナビゲーション装置などの利便性を向上できる。
【0056】
関連データ生成手段256にて、利用者により設定された任意のキーワードの設定回数や設定日時などに関する情報を例えばメモリ240に記憶させる。そして、この設定回数や設定日時などに基づいて、例えば設定回数が多いキーワードや頻繁に設定入力されるキーワードに関連するキーワード関連データ410を、優先的にあるいは自動的に生成する構成などとしてもよい。このような構成にすれば、設定回数や設定入力頻度などに対応する例えば利用者の嗜好性を反映させて、キーワード関連データ410を生成できる。したがって、記録再生装置200の利便性をさらに向上できる。
【0057】
上述した各機能をプログラムとして構築したが、例えば回路基板などのハードウェアあるいは1つのIC(Integrated Circuit)などの素子にて構成するなどしてもよく、いずれの形態としても利用できる。なお、プログラムや別途記録媒体から読み取らせる構成とすることにより、取扱が容易で、利用の拡大が容易に図れる。
【0058】
その他、本発明の実施の際の具体的な構造および手順は、本発明の目的を達成できる範囲で他の構造などに適宜変更できる。
【0059】
[実施形態の作用効果]
上述したように、上記実施形態では、記録再生装置200の処理部250は、データ蓄積制御手段254にて、利用者により設定されたコンテンツのコンテンツデータを取得する。そして、このコンテンツデータからコンテンツメインデータに連動する番組連動データを取得する。また、処理部250は、関連メインデータ取得手段255にて、メモリ240に記憶された設定キーワードデータを取得して、番組連動データの中に、利用者により設定されたキーワードに関連する文字列を有するBMLファイルがあることを認識すると、このBMLファイルの同期情報を取得する。そして、関連メインデータ取得手段255は、この同期情報に基づいて、BMLファイルが連動するコンテンツメインデータが出力される日時を認識し、この認識した日時に出力されるコンテンツメインデータを取得する。
【0060】
このため、記録再生装置200の処理部250は、関連メインデータ取得手段255にて、コンテンツの特定の場面に対応するコンテンツメインデータと同期して出力される番組連動データに基づいて、放送されているコンテンツのコンテンツメインデータから利用者により設定されたキーワードに関連する特定の場面のコンテンツメインデータのみを取得できる。したがって、記録再生装置200は、コンテンツメインデータを適切に取得できる。
【図面の簡単な説明】
【0061】
【図1】本発明の一実施の形態に係るコンテンツ記録再生システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】前記一実施の形態における関連データリスト情報の概略構成を示す模式図である。
【図3】前記一実施の形態における記録再生装置を構成する処理部の概略構成を示す模式図である。
【図4】前記一実施の形態における関連データ生成モード時の処理を示すフローチャートである。
【図5】前記一実施の形態におけるキーワード関連データの生成処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0062】
250 演算手段としての処理部
254 データ処理装置を構成する、内容文字データ取得手段およびデータ出力日時取得手段としても機能するデータ蓄積制御手段
255 データ処理装置を構成する、文字データ取得手段および一部データ出力日時取得手段としても機能するデータ取得手段としての関連メインデータ取得手段
256 データ処理装置を構成しうる、データ関連付け手段としての関連データ生成手段
257 データ処理装置を構成しうる、報知制御手段としての関連データ出力制御手段
300 報知手段としても機能する出力装置
t 所定時間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
文字データを取得する文字データ取得手段と、
データとともに出力される前記データの内容を示す内容文字データを取得する内容文字データ取得手段と、
前記文字データに関連する前記内容文字データに関連付けられ前記データの一部が出力される日時に関する一部データ出力日時情報を取得する一部データ出力日時取得手段と、
前記内容文字データにおける前記文字データに対応する前記一部データ出力日時情報に基づいて、前記データにおける前記出力される日時に対応した一部を取得するデータ取得手段と、
を具備したことを特徴としたデータ処理装置。
【請求項2】
請求項1に記載のデータ処理装置であって、
前記一部データ出力日時情報は、前記データの一部の出力が開始される日時に関する一部データ出力開始日時情報および前記データの一部の出力が終了する日時に関する一部データ出力終了日時情報を備え、
前記データ取得手段は、前記出力開始日時情報および前記出力終了日時情報に基づいて、前記データにおける前記一部を取得する
ことを特徴としたデータ処理装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のデータ処理装置であって、
前記データを取得してデータ蓄積手段に蓄積させるとともに、前記内容文字データおよび前記一部データ出力日時情報を前記データ蓄積手段に蓄積させるデータ蓄積制御手段と、
前記データ蓄積手段に蓄積される前記データが出力される日時に関するデータ出力日時情報を取得するデータ出力日時取得手段と、
を具備し、
前記データ取得手段は、前記データ出力日時情報および前記一部データ出力日時情報の日時に基づいて、前記データ蓄積手段に蓄積された前記データにおける前記一部の位置を特定して取得する
ことを特徴としたデータ処理装置。
【請求項4】
請求項3に記載のデータ処理装置であって、
前記データ出力日時情報は、前記データの出力が開始される日時に関する情報であり、
前記データ取得手段は、前記データ出力日時情報および前記一部データ出力日時情報の日時に基づいて、前記データの出力が開始されてから前記データにおける前記一部が出力されるまでの間隔を認識し、この認識した間隔に基づいて前記データにおける前記一部の位置を特定する
ことを特徴としたデータ処理装置。
【請求項5】
請求項3または請求項4に記載のデータ処理装置であって、
前記データ取得手段は、前記データの蓄積が開始されてからの経過時間が所定時間以上となったことを認識すると、前記文字データに関連する前記内容文字データが前記データ蓄積手段に蓄積されているか否かを判断し、
前記データ蓄積制御手段は、前記データ取得手段で前記蓄積されているか否かが判断されたことを認識すると、前記所定時間内に蓄積させた全てのデータを削除する
ことを特徴としたデータ処理装置。
【請求項6】
請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のデータ処理装置であって、
前記データにおける前記一部およびこの一部が出力される日時に関する前記一部データ出力日時情報に対応する前記文字データを関連付けて関連付けデータ記憶手段に記憶させるデータ関連付け手段と、
前記文字データの選択を要求する旨を報知手段で報知させるとともに、前記文字データを選択した旨の文字データ選択情報を取得すると、この文字データ選択情報に基づいて前記文字データに関連付けられた前記データにおける前記一部を前記報知手段で報知させる報知制御手段と、
を具備したことを特徴としたデータ処理装置。
【請求項7】
演算手段により、データの一部を取得するデータ処理方法であって、
前記演算手段は、
文字データを取得し、
データとともに出力される前記データの内容を示す内容文字データを取得し、
前記文字データに関連する前記内容文字データに関連付けられ前記データの一部が出力される日時に関する一部データ出力日時情報を取得し、
前記内容文字データにおける前記文字データに対応する前記一部データ出力日時情報に基づいて、前記データにおける前記出力される日時に対応した一部を取得する
ことを特徴とするデータ処理方法。
【請求項8】
演算手段を、請求項1ないし請求項6のいずれかに記載のデータ処理装置として機能させる
ことを特徴としたデータ処理プログラム。
【請求項9】
請求項7に記載のデータ処理方法を演算手段に実行させる
ことを特徴としたデータ処理プログラム。
【請求項10】
請求項8または請求項9に記載のデータ処理プログラムが演算手段にて読取可能に記録された
ことを特徴としたデータ処理プログラムを記録した記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2006−13619(P2006−13619A)
【公開日】平成18年1月12日(2006.1.12)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−184044(P2004−184044)
【出願日】平成16年6月22日(2004.6.22)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(595105515)インクリメント・ピー株式会社 (197)
【Fターム(参考)】