説明

データ出力システム及びデータ記録及び出力方法

【課題】 ディジタルインターフェースの帯域を効率的に利用することができるデータ出力システム及びデータ記録方法を提供する。
【解決手段】 記録再生装置1は、ストリームファイルとして記録媒体に記録された多重化ストリームと、上記ストリームファイルとは別に、上記記録媒体に記録された情報ファイルとを上記記録媒体からそれぞれ再生し、上記情報ファイルとして上記記録媒体から再生される上記最大ビットレート及び上記付属情報がエンコードされたトランスポートパケットを、多重化ストリームの出力に先立って上記ディジタルインターフェースを介して外部に出力し、上記多重化ストリームとともに上記記録媒体に記録された上記最大ビットレートに基づき上記ディジタルインターフェースのデータ転送速度を確保して、上記記録媒体から再生される上記多重化ストリームを上記ディジタルインターフェースを介して外部に出力する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばトランスポートストリーム等の多重化ストリームを記録媒体に記録し、この記録媒体に記録した多重化ストリームをディジタルインターフェースを介して出力するデータ出力システム及びデータ記録方法及び出力方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
DVB(Digital Video Broadcasting)やDTV(Digital Television)などのディジタルテレビジョン放送では、MPEG2 systems(ISO/IEC13818-1)のトランスポートストリームが多重化方式に使われている。このトランスポートストリームでは、188バイト長のトランスポートパケット単位で、ビデオやオーディオ等のストリームが多重化されている。また、1つのトランスポートストリームの中に、複数の互いに独立したテレビジョンプログラムのトランスポートパケットを多重化することができる。
【0003】
図5に、ディジタルテレビジョン放送を受信する受信システムのブロック構成図を示す。
【0004】
ディジタルテレビジョン放送を受信する受信システムは、この図5に示すように、トランスポートストリームを受信する受信装置(IRD:Integrated receiver/decoder)101と、テレビジョンプログラムのトランスポートパケットのストレージメディアへの記録再生をするトランスポートストリーム記録再生装置102とを備えている。IRD101及びトランスポートストリーム記録再生装置102は、それぞれディジタルインターフェースに接続されてトランスポートパケットの送受信を行う。例えば、IRD101及びトランスポートストリーム記録再生装置102には、それぞれIEEE1394アダプタ103,104が接続され、IEEE1394インターフェースによりトランスポートパケットの送受信を行う。
【0005】
IRD101が受信するトランスポートストリームには、例えば複数のテレビジョンプログラムのトランスポートパケットが多重化されている。IRD101が受信したトランスポートパケットをトランスポートストリーム記録再生装置102に送信してストレージメディアに記録する場合、IRD101は、ユーザが選択した一つまたは複数のテレビジョンプログラムのトランスポートパケットを、受信したトランスポートストリームの中から抽出する。このIRD101により抽出されたトランスポートパケットからなるストリームをパーシャルトランスポートストリームと呼ぶ。このパーシャルトランスポートストリームは、IEEE1394インターフェース経由でIRD101からトランスポートストリーム記録再生装置102へisochronous転送されて、ストレージメディアに記録される。なお、ディジタルテレビジョン放送が統計多重方式を用いてトランスポートストリームを送信している場合には、パーシャルトランスポートストリームは、可変ビットレートで転送される。
【0006】
ここで、複数のテレビジョンプログラムが多重化されたトランスポートストリームの中から、一つまたはいくつかのテレビジョンプログラムのトランスポートパケットを抽出すると、その抽出されたトランスポートパケットは、不規則な間隔で現れることになる。
【0007】
図6に示すように、衛星を介して伝送されてくるトランスポートストリームに、複数のチャンネル(例えば、プログラムA〜プログラムDの4つのチャンネル)のトランスポートパケットが多重化されているとする。この衛星を介して伝送されたトランスポートストリームの中から、例えばプログラムAのトランスポートパケットを抽出すると、各トランスポートパケット(Ai)の発生タイミングは不規則になる。例えば図6の例では、プログラムAのトランスポートパケットA1及びA2の間隔t1、A2及びA3の間隔t2、A3及びA4の間隔t3、A4及びA5の間隔t4が不規則となる。
【0008】
従って、従来のトランスポートストリーム記録再生装置102では、このように抽出したトランスポートパケットAiをストレージメディアに記録するとき、それぞれの間隔をあけるとストレージメディアの容量を有効に利用することができないため、各トランスポートパケットAiの間隔を詰めて記録している。
【0009】
しかしながら、間隔を詰めて記録したトランスポートパケットAiをそのまま再生すると、その出力タイミングが伝送されてきたタイミングと異なるものになってしまい、MPEG2で規定しているT−STD(Transport-System Target Decoder)への入力タイミングがエンコード時における場合と異なったものとなり、T−STDのバッファがオーバーフロー又はアンダーフローしてしまい、T−STDが破綻してしまう。
【0010】
そのため、従来のトランスポートストリーム記録再生装置102では、各トランスポートパケットAiを出力するタイミングを伝送されてきたタイミングに合わせるために、この図6に示すように、各トランスポートパケットに、PCR(Program Ckicj Refarence) に同期したタイムスタンプTSiを各トランスポートパケットを同時に記録している。
【0011】
次に、この従来のトランスポートストリーム記録再生装置102の具体的な構成例を説明する。ここでは、ストレージメディアとしてディジタルビデオカセット(DVC:Digital Video Cassette)を用いたコンシューマユースのディジタルVCR(Video Cassette Recorder)を例にとって、トランスポートストリーム記録再生装置102について説明する。
【0012】
図7に、上記トランスポートストリーム記録再生装置102の記録側のブロック構成図を示す。
【0013】
トランスポートストリーム記録再生装置102は、図7に示すように、IRD101からIEEE1394インターフェースを介してパーシャルトランスポートストリームが入力される端子111と、端子111から入力されたパーシャルトランスポートストリームの解析をするビットストリーム解析回路112と、パーシャルトランスポートストリームに付加されているPCRに同期した27MHzのクロックを発生するPLL回路113と、PLL回路113から発生されたクロックに基づきPCRに同期したタイムスタンプを発生するタイムスタンプ発生回路114と、ビットストリーム解析回路112を介して入力されるパーシャルトランスポートストリームの各パケットに対してタイムスタンプ発生回路114から発生されたタイムスタンプを付加するタイムスタンプ付加回路115とを備えている。
【0014】
また、このトランスポートストリーム記録再生装置102は、タイムスタンプ付加回路115によりタイムスタンプが付加されたデータストリームを一時格納するスムージングバッファ116と、スムージングバッファ116に格納されたデータストリームとスタッフィングバイトとを多重化して一定のビットレートのデータストリームを出力する多重化回路117と、スタッフィングバイトと多重化されたデータストリームにエラー訂正符号を付加するECC回路118と、エラー訂正符号が付加されたデータストリームをストレージメディア120に記録する記録回路119とを備えている。
【0015】
端子111から入力されたパーシャルトランスポートストリームは、ビットストリーム解析回路112へ入力される。ビットストリーム解析回路112は、パーシャルトランスポートストリームを構成するトランスポートパケットに対して、ビットストリームの基準参照時間であるPCRが含まれている場合、このPCRを読み出す。このトランスポートパケットは、ビットストリーム解析回路112からタイムスタンプ付加回路115に供給される。また、PCRは、ビットストリーム解析回路112からPLL回路113に供給される。
【0016】
PLL回路113は、入力されたPCRに同期して、27MHzの周波数のクロックを生成し、そのクロックをタイムスタンプ発生回路114に出力する。タイムスタンプ発生回路114は、入力されたクロックをカウントし、そのカウント値に対応したタイムスタンプ(time_stamp_counter)を生成し、これをタイムスタンプ付加回路115に出力する。
【0017】
タイムスタンプ付加回路115は、タイムスタンプ発生回路114から供給されたタイムスタンプを、ビットストリーム解析回路112から供給されたパーシャルトランスポートストリームの各パケットに付加する。具体的には、タイムスタンプ付加回路115では、図8に示すように、188バイトのトランスポートパケットのうちの先頭の1バイトのシンクバイトを除いた187バイトに、3バイト分のTSP_extra_headerを付加し、合計190バイトのブロックを生成する。TSP_extra_headerには、図9に示すように、3ビットのリザーブ領域の後に21ビットのタイムスタンプ(time_stamp_counter)が配置されている。このタイムスタンプ(time_stamp_counter)は、ISO/IEC13818-1で定義するsmoothing bufferの入力におけるトランスポートパケットの第1バイト目の最初のビットの予定到着時刻を表している。なお、図8に示すフォーマットは、トランスポートストリーム記録装置がコンシューマユースのディジタルVCR(Video Cassette Recorder)である場合のフォーマットであり、記録媒体が異なるものに対応した記録装置であれば、異なる方式となる。
【0018】
タイムスタンプ付加回路115から出力されたデータは、スムージングバッファ116を介して、多重化回路117に入力される。スムージングバッファ116は、データを格納している場合は所定のビットレートでデータを出力し、一方、データを格納しておらず空の状態の場合は、何もデータを出力しない。ディジタルVCRのフォーマットで規定された一定のビットレートによりデータの記録を行うために、多重化回路117は、スムージングバッファ116にデータが格納されていない場合、スタッフィングバイトをダミーデータとして挿入して(バイトスタッフィングをして)出力ビットレートが、所定の記録レートになるようにしている。すなわち、多重化回路117は、伝送されたパーシャルトランスポートストリームのビットレートが所定の固定の記録レートより小さければ、ダミーデータを挿入して記録するデータが所定の記録レートになるようにしている。ディジタルVCRの記録モードは、例えばスタンダードテレビジョンモードでは、記録ビットレートによって、SDモード(25Mbps)、1/2−SDモード(12.5Mbps)、1/4−SDモード(6.25Mbps)の3通りある。DVBではほとんどのプログラムが9Mbps以下のレートで送られるため、このトランスポートストリーム記録再生装置102においては1/2−SDモードが最も使われるモードとなる。すなわち、多重化回路117からは、例えば、12.5Mbpsのビットレートのデータが出力される。
【0019】
多重化回路117から出力されたストリームは、ECC回路118でエラー訂正符号が付加されて記録回路119に供給され、この記録回路119によりストレージメディア120に記録される。
【0020】
続いて図10に、上記トランスポートストリーム記録再生装置102の再生側のブロック構成図を示す。
【0021】
トランスポートストリーム記録再生装置102は、図10に示すように、ストレージメディア120に記録されているデータストリームを再生する再生回路121と、再生回路121により再生したデータストリームのエラー訂正処理を行うECC回路122と、エラー訂正を行ったデータストリームからスタッフィングバイトを分離してパーシャルトランスポートストリームのみのデータストリームにする分離回路123と、分離回路123により分離されたパーシャルトランスポートストリームから各パケットに付加されているタイムスタンプを分離するタイムスタンプ分離回路124とを備えている。
【0022】
また、上記トランスポートストリーム記録再生装置102は、27MHzのクロック信号をフリーランにより発生するクロック発生回路125と、タイムスタンプ分離回路124により分離された最初のタイムスタンプによりリセットされたタイミングでクロック発生回路125が発生したクロックをカウントするタイミング発生回路126と、タイムスタンプ分離回路124により分離されたタイムスタンプとタイミング発生回路126によりカウントされたカウント値を比較する比較回路127と、タイムスタンプ分離回路124によりタイムスタンプが分離されたパーシャルトランスポートストリームの各パケットを比較回路127の比較結果に基づくタイミングで端子129から出力する出力制御回路128とを備えている。
【0023】
また、上記トランスポートストリーム記録再生装置102は、ストレージメディア120に記録された記録レートを検出して、その記録レートの情報を制御端子131を介してIEEE1394インターフェースに供給する中央処理装置(CPU)130を備えている。
【0024】
ストレージメディア120に記録されたパーシャルトランスポートストリームを読み出す場合、始めに、再生回路121がこのストレージメディア120からパーシャルトランスポートストリームの記録モードを示す情報を読み出す。読み出された記録モードを示す情報は、ECC回路122でエラー訂正処理された後、CPU130に供給される。CPU130は、供給された記録モードを示す情報に基づき、記録モードを示す制御信号をIEEE1394アダプタ104へ供給する。IEEE1394アダプタ104は、その記録モードに応じて、ディジタルインターフェースのデータ転送速度を予約する。例えば、記録モードが、1/2−SDモードの場合は、12.5Mbpsのデータ転送速度を予約する。
【0025】
続いて再生回路121によりストレージメディア120から再生されたトランスポートストリームは、ECC回路122でエラー訂正が処理された後、分離回路123でスタッフィングバイトが除去される。スタッフィングバイトが除去されたトランスポートパケットは、タイムスタンプ分離回路124に入力され、そこでトランスポートパケットとタイムスタンプ(time_stamp_counter)とに分離される。トランスポートパケットは、出力制御回路128に供給され、タイムスタンプ(time_stamp_counter)は、比較回路127とタイミング発生回路126に供給される。
【0026】
タイミング発生回路126は、タイムスタンプ(time_stamp_counter)の値を初期値として、クロック発生回路125が発生する27MHzの周波数のクロックをカウンタでカウントし、そのカウント値(すなわちタイムスタンプ)を比較回路127に出力する。比較回路127は、タイムスタンプ分離回路124より供給されるタイムスタンプ(time_stamp_counter)の値と、タイミング発生回路126より供給されるカウンタの値とが一致したとき、出力制御回路128を制御し、タイムスタンプ分離回路124より供給されたトランスポートパケットを端子129から出力させる。
【0027】
例えば、図6に示したパーシャルトランスポートストリームがストレージメディア120に記録されている場合、比較回路127は、タイミング発生回路126の出力するカウンタの値がTS1になったとき、トランスポートパケットA1を出力制御回路128から出力させ、カウンタの値がTS2になったとき、トランスポートパケットA2を出力制御回路128から出力させる。以下、同様の処理が行われ、トランスポートパケットA3、A4、A5が出力される。従って、トランスポートパケットAiは、エンコード時における場合と同一のタイミングで出力されることになる。その結果、T−STDが破綻するようなことが防止される。
【0028】
そして、このようなトランスポートストリーム記録再生装置102から出力されたパーシャルトランスポートストリームは、IEEE1394アダプタ104からIEEE1394アダプタ103へisochronous転送される。IEEE1394アダプタ103は、受信したトランスポートストリームをIRD101に入力する。IRD101は、トランスポートストリームをデコードし、ビデオとオーディオ信号を再生する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0029】
【特許文献1】特開平8−339630号公報
【特許文献2】特開平9−139914号公報
【特許文献3】特開平10−200854号公報
【特許文献4】国際公開第95/26552号パンフレット
【特許文献5】特開平8−46907号公報
【特許文献6】特開平5−245784号公報
【特許文献7】特開平4−252427号公報
【特許文献8】特開平5−227477号公報
【特許文献9】特開平7−6498号公報、
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0030】
ところが、以上のように、従来のトランスポートストリーム記録再生装置102では、入力されたトランスポートストリームを記録するときに、多重化回路117によりトランスポートストリームのビットレートが所定の固定の記録レートより小さければ、ダミーデータを挿入して記録するデータが所定の記録レートになるようにしていた。また、従来のトランスポートストリーム記録再生装置102は、ストレージメディア120に記録したパーシャルトランスポートストリームをディジタルインターフェースへ出力するとき、このディジタルインターフェースのデータ転送速度を上記所定の記録レートの大きさで予約していた。
【0031】
そのため、従来のトランスポートストリーム記録再生装置101では、記録されたデータからダミーデータを除去して得られるパーシャルトランスポートストリームの最大ビットレートが、上記所定の記録レート(例えば、1/2−SDモードでは12.5Mbps)よりも小さい場合でも、ディジタルインターフェースのデータ転送速度として上記所定の記録レートの大きさを予約して、トランスポートストリームを出力しており、無駄にディジタルインターフェースの帯域を占有していた。
【0032】
本発明は、このような実情を鑑みてなされたものであり、ディジタルインターフェースの帯域を効率的に利用することができるデータ出力システム及びデータ記録及び出力方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0033】
本発明に係るデータ出力システムは、符号化ストリームが多重化された多重化ストリームが入力され、入力されたこの多重化ストリームの最大ビットレートを検出するビットレート検出手段と、上記多重化ストリームから上記多重化ストリームの付属情報を検出する付属情報検出手段と、入力された上記多重化ストリームをストリームファイルとして記録媒体に記録するとともに、上記ビットレート検出手段により検出した上記最大ビットレートと、上記付属情報検出手段により検出した上記付属情報とを同一の情報ファイルとして、上記ストリームファイルとは別に上記記録媒体に記録する記録手段と、上記記録媒体から上記記録手段が記録した多重化ストリームと、上記情報ファイルとをそれぞれ再生する再生手段と、上記再生手段により再生した多重化ストリームをディジタルインターフェースを介して外部に出力するディジタル伝送手段とを備え、上記ディジタル伝送手段は、上記情報ファイルとして上記記録媒体から再生される上記最大ビットレート及び上記付属情報がエンコードされたトランスポートパケットを、多重化ストリームの出力に先立って上記ディジタルインターフェースを介して外部に出力し、上記多重化ストリームとともに上記記録媒体に記録された上記最大ビットレートに基づき上記ディジタルインターフェースのデータ転送速度を確保して、上記記録媒体から再生される上記多重化ストリームを上記ディジタルインターフェースを介して外部にする。
【0034】
また、本発明に係るデータ記録及び出力方法は、符号化ストリームが多重化された多重化ストリームを入力し、入力した上記多重化ストリームの最大ビットレートを検出し、さらに上記多重化ストリームから上記多重化ストリームの付属情報を検出し、入力した上記多重化ストリームをストリームファイルとして記録媒体に記録するとともに、上記検出した上記最大ビットレートと、上記付属情報とを同一の情報ファイルとして、上記ストリームファイルとは別に記録媒体に記録し、ストリームファイルとして記録媒体に記録された、上記多重化ストリームと、上記ストリームファイルとは別に、上記記録媒体に記録された上記情報ファイルとを上記記録媒体からそれぞれ再生し、上記情報ファイルとして上記記録媒体から再生される上記最大ビットレート及び上記付属情報がエンコードされたトランスポートパケットを、多重化ストリームの出力に先立って上記ディジタルインターフェースを介して外部に出力し、上記多重化ストリームとともに上記記録媒体に記録された上記最大ビットレートに基づき上記ディジタルインターフェースのデータ転送速度を確保して、上記記録媒体から再生される上記多重化ストリームを上記ディジタルインターフェースを介して外部に出力する。
【発明の効果】
【0035】
本発明によれば、ストリームファイルとして記録媒体に記録された多重化ストリームと、上記ストリームファイルとは別に上記記録媒体に記録された情報ファイルとを、上記記録媒体からそれぞれ再生し、上記情報ファイルとして上記記録媒体から再生される上記最大ビットレート及び上記付属情報がエンコードされたトランスポートパケットを、多重化ストリームの出力に先立って上記ディジタルインターフェースを介して外部に出力し、上記多重化ストリームとともに記録媒体に記録された上記最大ビットレートに基づきディジタルインターフェースのデータ転送速度を確保するので、上記記録媒体から再生した上記多重化ストリームを出力する上記ディジタルインターフェースの帯域を効率的に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明の実施の形態のトランスポートストリーム記録再生装置の記録系のブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態のトランスポートストリーム記録再生装置がストレージメディアに記録する付属情報及び最大ビットレート情報のファイル形式を示す図である。
【図3】本発明の実施の形態のトランスポートストリーム記録再生装置の再生系のブロック図である。
【図4】本発明の実施の形態のトランスポートストリーム記録再生装置とIEEE1394インターフェースを介してトランスポートストリームの伝送を行う受信装置を示す図である。
【図5】ディジタルテレビジョン放送を受信する受信システムを示すブロック図である。
【図6】衛星を介して伝送される複数のトランスポートストリームが多重化されたストリームと、そのストリームから任意のチャンネルのトランスポートパケット抽出したストリームを説明する図である。
【図7】従来のトランスポートストリーム記録再生装置の記録系のブロック図である。
【図8】従来のトランスポートストリーム記録再生装置がストレージメディアに記録するデータ形式を説明する図である。
【図9】従来のトランスポートストリーム記録再生装置がストレージメディアに記録するデータに記録するタイムスタンプを説明する図である。
【図10】従来のトランスポートストリーム記録再生装置の再生系のブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0037】
以下、本発明の実施の形態のトランスポートストリーム記録再生装置について説明する。
【0038】
以下説明する本発明の実施の形態のトランスポートストリーム記録再生装置は、DVB(Digital Video Broadcasting)やDTV(Digital Television)などのディジタルテレビジョン放送で放送された多重化ストリームを、記録媒体に記録し、また、記録したデータを再生する装置である。例えば、このトランスポートストリーム記録再生装置は、従来の技術で説明したように、IEEE1394ディジタルインターフェースを介してIRDと接続される。そして、このIRDからIEEE1394ディジタルインターフェースを介して供給されるパーシャルトランスポートストリームを記録媒体に記録し、また、記録媒体に記録したパーシャルトランスポートストリームを再生してIEEE1394ディジタルインターフェースを介してIRDに供給して外部に出力するものである。すなわち、図5で示した従来のトランスポートストリーム記録装置101に代えて用いることのできる装置である。
【0039】
図1に、本発明の実施の形態のトランスポートストリーム記録再生装置1の記録側のブロック構成図を示す。このトランスポートストリーム記録再生装置1は、ストレージメディアとしてディジタルビデオカセット(DVC:Digital Video Cassette)を用いたコンシューマユースのディジタルVCR(Video Cassette Recorder)である。
【0040】
トランスポートストリーム記録再生装置1は、図1に示すように、IRDからIEEE1394インターフェースを介してパーシャルトランスポートストリームが入力される端子2と、端子2から入力されたパーシャルトランスポートストリームの解析をするビットストリーム解析回路3と、パーシャルトランスポートストリームに付加されているPCRに同期した27MHzのクロックを発生するPLL回路4と、PLL回路4から発生されたクロックに基づきPCRに同期したタイムスタンプを発生するタイムスタンプ発生回路5と、入力されたパーシャルトランスポートストリームのビットレートを計算するビットレート計算回路6と、ビットストリーム解析回路3及びビットレート計算回路6を介して入力されるパーシャルトランスポートストリームの各パケットに対してタイムスタンプ発生回路5から発生されたタイムスタンプを付加するタイムスタンプ付加回路7とを備えている。
【0041】
また、このトランスポートストリーム記録再生装置1は、タイムスタンプ付加回路7によりタイムスタンプが付加されたデータストリームを一時格納するスムージングバッファ8と、スムージングバッファに格納されたパーシャルトランスポートストリーム等にエラー訂正符号を付加するECC回路9と、エラー訂正符号が付加されたパーシャルトランスポートストリームをストレージメディア11に記録する記録回路10とを備えている。
【0042】
端子2から入力されたパーシャルトランスポートストリームは、ビットストリーム解析回路3へ入力される。ビットストリーム解析回路3は、 入力されたパーシャルトランスポートストリームから受信側のリークバッファサイズ情報,受信側のリークバッファからの出力ビットレート情報,放送プロバイダー情報(以下これらの情報を付属情報と呼ぶ。)を検出して、この付属情報をECC回路9を介して記録回路10に供給する。また、ビットストリーム解析回路3は、パーシャルトランスポートストリームを構成するトランスポートパケットに対して、ビットストリームの基準参照時間であるPCRが含まれている場合、このPCRを読み出す。このトランスポートパケットは、ビットストリーム解析回路3からビットレート計算回路6に供給される。また、PCRは、ビットストリーム解析回路3からPLL回路4に供給される。
【0043】
ビットレート計算回路6は、PCRが含まれる2つのトランスポートパケットの間のトランスポートストリームのビットレートを計算する。そして、このビットレート計算回路6は、PCRが含まれる2つのトランスポートパケット間の各ビットレートのうちの最大値を計算して最大ビットレート情報を求める。つまり、記録するパーシャルトランスポートストリームのビットレートの最大値を計算する。ビットレート計算回路6は、この最大ビットレート情報をECC回路9を介して記録回路10に供給する。ビットレートが計算されたトランスポートパケットは、タイムスタンプ付加回路7に供給される。
【0044】
PLL回路4は、入力されたPCRに同期して、27MHzの周波数のクロックを生成し、そのクロックをタイムスタンプ発生回路5に出力する。タイムスタンプ発生回路5は、入力されたクロックをカウントし、そのカウント値に対応したタイムスタンプ(time_stamp_counter)を生成し、これをタイムスタンプ付加回路7に出力する。
【0045】
タイムスタンプ付加回路7は、タイムスタンプ発生回路5から供給されたタイムスタンプを、ビットレート計算回路6から供給されたパーシャルトランスポートストリームの各パケットに付加する。具体的には、タイムスタンプ付加回路7では、従来の技術の説明で図8において示したように、188バイトのトランスポートパケットのうちの先頭の1バイトのシンクバイトを除いた187バイトに、3バイト分のTSP_extra_headerを付加し、合計190バイトのブロックを生成する。また、TSP_extra_headerには、従来の技術の説明で図9に示すように、3ビットのリザーブ領域の後に21ビットのタイムスタンプ(time_stamp_counter)が配置されている。このタイムスタンプ(time_stamp_counter)は、ISO/IEC13818-1で定義するsmoothing bufferの入力におけるトランスポートパケットの第1バイト目の最初のビットの予定到着時刻を表している。
【0046】
タイムスタンプ付加回路7から出力されたデータは、スムージングバッファ8に入力される。スムージングバッファ8は、データを格納している場合は所定のビットレートでデータを出力し、一方、データを格納しておらず空の状態の場合は、何もデータを出力しない。スムージングバッファ8から出力されたストリームは、ECC回路9でエラー訂正符号が付加されて記録回路10に供給され、この記録回路10によりストレージメディア11に記録される。
【0047】
ここで、このトランスポートストリーム記録再生装置1では、ディジタルVCRのフォーマットで規定された一定のビットレートによりデータの記録を行うが、特に、スタッフィングバイトをダミーデータとして挿入して記録はしない。すなわち、スムージングバッファ8にデータが格納されていれば一定のビットレートでデータを記録するが、スムージングバッファ8にデータが格納されていなければデータの記録を停止する。
【0048】
また、このトランスポートストリーム記録再生装置1では、入力されたパーシャルトランスポートストリームのプログラムの記録が終了したとき、ビットストリーム解析回路3により検出した付属情報及びビットレート計算回路6により求めた最大ビットレート情報をECC回路9によりエラー訂正符号を付加した後に記録回路10によりストレージメディア11に記録する。これらの付属情報、及び、最大ビットレート情報は、プログラムとは別にファイルしてTOC(Table Of Contents)等に記録しても良いし、プログラムのヘッダ情報として記録しても良い。
【0049】
これらの付属情報及び最大ビットレート情報の記録方法の一例を図2に示す。
【0050】
トランスポートストリーム記録再生装置1は、例えば、図2に示すように、付属情報及び最大ビットレート情報のファイル(mux_information_file)を、記録したパーシャルトランスポートストリームのファイル(AV program file(clip))とは別にファイルをする。
【0051】
mux_information_fileには、例えば、max_program_rate(最大ビットレート情報)、max_sb_size(受信側のリークバッファサイズ情報)、max_sb_leak_rate(受信側のリークバッファの出力ビットレート情報)、broadcast_information(放送プロバイダー情報)が格納される。
【0052】
max_program_rateは、ISO/IEC13818-1のmaximum_bitrate_descriptorで定義されているmaximum_bitrateのchunk内での最大値を表す。clip(記録したトランスポートストリームのプログラムファイル)の中にmaximum_bitrate _descriptorが存在しない場合、max_program_rateは、以下の(1)式で与えられるprogram_rateのclip内での最大値として定義される。
【0053】
program_rate = ((j-i) * system_clock_frequency)) / (PCR(j)-PCR(i)) ・・・(1)
上記式(1)において、i は、復号されるプログラムに適用される最も新しいprogram_clock_referenceのベースフィールドの最終ビットを含むバイトのインデックス番号を示している。また、jは、復号されるプログラムに適用される、直後に続くprogram_clock_referenceのベースフィールドの最終ビットを含むバイトのインデックス番号を示している。iとjとの関係は、i<jである。PCR(i) は、システムクロックの単位でベースフィールドおよび拡張フィールドで符号化される時刻を示している。
【0054】
max_sb_leak_rateは、ISO/IEC13818-1のsmoothing_buffer_descriptorで定義されているsb_leak_rateのclip内での最大値を示している。clipの中にsmoothing_buffer_descriptorが存在しない場合、max_sb_leak_rateのすべてのビットフィールドを'1b' にセットする。この場合、max_sb_leak_rateは、意味を持たないこととなる。
【0055】
max_sb_sizeは、ISO/IEC13818-1のsmoothing_buffer_descriptorで定義されているsb_sizeのclip内での最大値を表す。clipの中にsmoothing_buffer_descriptorが存在しない場合、max_sb_sizeのすべてのビットフィールドを'1b' にセットする。 この場合、max_sb_sizeは、意味を持たないこととなる。
【0056】
broadcast_informationは、放送プロバイダーの情報を示している。ストレージメディア11に記録したトランスポートストリームの出力先IRDの判断のために使用する。
【0057】
続いて図3に、上記トランスポートストリーム記録再生装置1の再生側のブロック構成図を示す。
【0058】
トランスポートストリーム記録再生装置1は、図3に示すように、ストレージメディア11に記録されているデータストリームを再生する再生回路12と、再生回路12により再生したデータストリームのエラー訂正処理を行うECC回路13と、エラー訂正処理を行ったパーシャルトランスポートストリームから各パケットに付加されているタイムスタンプを分離するタイムスタンプ分離回路14と、付属情報及び最大ビットレート情報をトランスポートパケット化するトランスポートパケットエンコーダ15とを備えている。
【0059】
また、上記トランスポートストリーム記録再生装置1は、27MHzのクロック信号をフリーランにより発生するクロック発生回路16と、タイムスタンプ分離回路14により分離された最初のタイムスタンプによりリセットされたタイミングでクロック発生回路16が発生したクロックをカウントするタイミング発生回路17と、タイムスタンプ分離回路14により分離されたタイムスタンプとタイミング発生回路17によりカウントされたカウント値を比較する比較回路19と、タイムスタンプ分離回路14によりタイムスタンプが分離されたパーシャルトランスポートストリームの各パケットを比較回路19の比較結果に基づくタイミングで端子20から出力する出力制御回路19とを備えている。
【0060】
また、上記トランスポートストリーム記録再生装置1は、ストレージメディア11に記録された付属情報及び最大ビットレート情報を制御信号として制御端子22を介してIEEE1394インターフェースに供給する中央処理装置(CPU)21を備えている。
【0061】
ストレージメディア11に記録されたパーシャルトランスポートストリームを読み出す場合、始めに、再生回路12がこのストレージメディア11のTOC等から付属情報及び最大ビットレート情報を読み出す。読み出された付属情報及び最大ビットレート情報は、ECC回路13でエラー訂正処理された後、CPU21に供給される。CPU21は、供給された情報に基づき、制御信号を生成してIEEE1394アダプタ104へ供給する。
【0062】
付属情報に示された3つの情報 (max_sb_leak_rate, max_sb_size, max_program_rate)は、IEEE1394インターフェースを介してIRDに送られ、ストレージメディア11に記録したトランスポートストリームをIEEE1394 isochronous転送するときに用いられる。例えば、図4に示すように、max_program_rateは、IEEE1394 isochronous転送に必要なビットレートを示し、max_sb_sizeは、受信側がそのtransport streamを記録するときに必要なリークバッファサイズを示し、また、max_sb_leak_rateは、リークバッファからの出力ビットレートであり、受信側に必要な最大の記録ビットレートを示す。
【0063】
また、最大ビットレート情報は、このトランスポートストリーム記録再生装置1に接続されたIEEE1394アダプタに供給される。IEEE1394アダプタ104は、その最大ビットレート情報に応じて、ディジタルインターフェースのデータ転送速度を予約する。例えば、最大ビットレートが5Mbpsであれば、5Mbpsのデータ転送速度を予約する。
【0064】
また、付属情報及び最大ビットレート情報は、トランスポートパケットエンコーダ15に入力されて、これらの付属情報及び最大ビットレート情報をデータに持つトランスポートパケットにエンコードされる。max_program_rateは、ISO/IEC13818-1のmaximum_bitrate_descriptorのデータをもつトランスポートパケットに符号化される。これらのトランスポートパケットは、出力制御回路19に入力される。付属情報及び最大ビットレート情報がエンコードされたトランスポートパケットは、AVプログラムのトランスポートストリームの出力に先立って出力される。また、これらのトランスポートパケットは、AVプログラムの伝送途中において伝送してもよい。この場合、予め、付属情報及び最大ビットレート情報のデータを持つトランスポートパケットを伝送するための余裕を確保した大きさのデータ転送速度をディジタルインターフェースに予約する。また、伝送しているAVプログラムのビットレートが低い時間帯において、ディジタルインターフェースの予約されたデータ転送速度に対してAVプログラムのビットレートが低く伝送に余裕があったときに、上記の付属情報のデータを持つトランスポートパケットを伝送してもよい。
【0065】
続いて再生回路12によりストレージメディア11から再生されたトランスポートストリームは、ECC回路13でエラー訂正が処理された後、タイムスタンプ分離回路14に入力され、そこでトランスポートパケットとタイムスタンプ(time_stamp_counter)とに分離される。トランスポートパケットは、出力制御回路19に供給され、タイムスタンプ(time_stamp_counter)は、比較回路18とタイミング発生回路17に供給される。
【0066】
タイミング発生回路17は、タイムスタンプ(time_stamp_counter)の値を初期値として、クロック発生回路16が発生する27MHzの周波数のクロックをカウンタでカウントし、そのカウント値(すなわちタイムスタンプ)を比較回路18に出力する。比較回路18は、タイムスタンプ分離回路14より供給されるタイムスタンプ(time_stamp_counter)の値と、タイミング発生回路17より供給されるカウンタの値とが一致したとき、出力制御回路19を制御し、タイムスタンプ分離回路14より供給されたトランスポートパケットを端子20から出力させる。従って、トランスポートパケットは、エンコード時における場合と同一のタイミングで出力されることになる。その結果、T−STDが破綻するようなことが防止される。
【0067】
そして、このようなトランスポートストリーム記録再生装置1から出力されたパーシャルトランスポートストリームは、このトランスポートストリーム記録再生装置1側のIEEE1394アダプタからIRD側のIEEE1394アダプタへisochronous転送される。IRD側のIEEE1394アダプタは、受信したトランスポートストリームをIRDに入力する。IRDは、トランスポートストリームをデコードし、ビデオとオーディオ信号を再生する。
【0068】
以上のように本発明の実施の形態のトランスポートストリーム記録再生装置1では、トランスポートストリームの最大ビットレート情報を検出して、このトランスポートストリームとともに最大ビットレート情報をストレージメディア11に記録する。そして、記録したトランスポートストリームとともに最大ビットレート情報をストレージメディア11から再生して、この最大ビットレート情報をディジタルインターフェースであるIEEE1394アダプタに伝送してデータ転送速度を確保する。このことにより、本発明の実施の形態のトランスポートストリーム記録再生装置1では、ディジタルインターフェースであるIEEE1394インターフェースのデータ転送速度を確保して、帯域を効率的に利用することができる。
【符号の説明】
【0069】
1 トランスポートストリーム記録再生装置、2,20,22 端子、3 ビットストリーム解析回路、5 タイムスタンプ発生回路、6 ビットレート計算回路、7 タイムスタンプ付加回路、8 スムージングバッファ、10 記録回路、11 ストレージメディア、12 再生回路、14 タイムスタンプ分離回路、15 トランスポートパケットエンコーダ、17 タイミング発生回路、18 比較回路、19 出力制御回路、21 中央処理装置

【特許請求の範囲】
【請求項1】
符号化ストリームが多重化された多重化ストリームが入力され、入力されたこの多重化ストリームの最大ビットレートを検出するビットレート検出手段と、
上記多重化ストリームから上記多重化ストリームの付属情報を検出する付属情報検出手段と、
入力された上記多重化ストリームをストリームファイルとして記録媒体に記録するとともに、上記ビットレート検出手段により検出した上記最大ビットレートと、上記付属情報検出手段により検出した上記付属情報とを同一の情報ファイルとして、上記ストリームファイルとは別に上記記録媒体に記録する記録手段と、
上記記録媒体から上記記録手段が記録した多重化ストリームと、上記情報ファイルとをそれぞれ再生する再生手段と、
上記再生手段により再生した多重化ストリームをディジタルインターフェースを介して外部に出力するディジタル伝送手段とを備え、
上記ディジタル伝送手段は、上記情報ファイルとして上記記録媒体から再生される上記最大ビットレート及び上記付属情報がエンコードされたトランスポートパケットを、多重化ストリームの出力に先立って上記ディジタルインターフェースを介して外部に出力し、上記多重化ストリームとともに上記記録媒体に記録された上記最大ビットレートに基づき上記ディジタルインターフェースのデータ転送速度を確保して、上記記録媒体から再生される上記多重化ストリームを上記ディジタルインターフェースを介して外部にするデータ出力システム。
【請求項2】
上記ディジタル伝送手段は、予め、付属情報及び最大ビットレート情報のデータを持つトランスポートパケットを伝送するための余裕を確保した大きさのデータ転送速度をディジタルインターフェースに予約する請求項1記載のデータ出力システム。
【請求項3】
上記ディジタル伝送手段は、伝送している上記多重化ストリームのビットレートが低い時間帯において、ディジタルインターフェースの予約されたデータ転送速度に対して上記多重化ストリームのビットレートが低く伝送に余裕があったときに、上記付属情報のデータを持つトランスポートパケットを伝送する請求項1記載のデータ出力システム。
【請求項4】
符号化ストリームが多重化された多重化ストリームを入力し、
入力した上記多重化ストリームの最大ビットレートを検出し、
さらに上記多重化ストリームから上記多重化ストリームの付属情報を検出し、
入力した上記多重化ストリームをストリームファイルとして記録媒体に記録するとともに、上記検出した上記最大ビットレートと、上記付属情報とを同一の情報ファイルとして、上記ストリームファイルとは別に記録媒体に記録し、
ストリームファイルとして記録媒体に記録された、上記多重化ストリームと、上記ストリームファイルとは別に、上記記録媒体に記録された上記情報ファイルとを上記記録媒体からそれぞれ再生し、
上記情報ファイルとして上記記録媒体から再生される上記最大ビットレート及び上記付属情報がエンコードされたトランスポートパケットを、多重化ストリームの出力に先立って上記ディジタルインターフェースを介して外部に出力し、
上記多重化ストリームとともに上記記録媒体に記録された上記最大ビットレートに基づき上記ディジタルインターフェースのデータ転送速度を確保して、上記記録媒体から再生される上記多重化ストリームを上記ディジタルインターフェースを介して外部に出力するデータ記録及び出力方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2011−123991(P2011−123991A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−3619(P2011−3619)
【出願日】平成23年1月12日(2011.1.12)
【分割の表示】特願2008−76569(P2008−76569)の分割
【原出願日】平成10年12月4日(1998.12.4)
【出願人】(000002185)ソニー株式会社 (34,172)
【Fターム(参考)】