説明

データ送信装置及びプログラム

【課題】受信側の装置において、画像データに係る各画素列に対応するデータの受信の開始又は終了を容易に検出する。
【解決手段】画像データ記憶部は、マトリクス配置された各画素について、濃度値が4値に量子化されると共に、量子化によって発生した誤差が当該画素の周辺画素に分散されるように周辺画素の濃度値に加算される量子化処理が行われた画像データを記憶している。ダミーデータブロック作成追加部が、中滴インクの量子化濃度値のダミーデータブロック62と、0の量子化濃度値のダミーデータブロック62とが交互に8回繰り返されるように配置されたダミーデータブロック群61aを作成すると共に、画像データに係る画素列のそれぞれについて、送信順に関する先頭のデータブロックの直前にダミーデータブロック群61aを追加する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、記録媒体に記録される画像に係る画像データを送信するデータ送信装置及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
マトリクス状に配置された複数の画素について濃度値を有する画像データを送信するにあたって、画像データを各画素列に対応する複数のラインデータに分割すると共に、分割したラインデータの最後に終了信号を付与した後に、当該ラインデータを送信する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−18635号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上述した技術によると、ラインデータの終了の誤認を防ぐため終了信号の構成を複雑にするとともに、受信側の装置において、ラインデータ単位で画像データを格納するため、受信したラインデータに付与された符号を解析する必要がある。このため、特に、高速のデータ通信を行う場合に、受信側の装置の負荷が大きくなってしまう。
【0005】
本発明の目的は、受信側の装置において、画像データに係る各画素列に対応するデータの受信の開始又は終了を容易に検出することができるデータ送信装置及びプログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明のデータ送信装置は、第1方向及び前記第1方向に直交する第2方向にマトリクス配置された複数の画素それぞれの濃度値が、3値以上の量子化濃度値に量子化されると共に、量子化によって発生した誤差が当該画素の周辺画素に分散されて前記周辺画素の濃度値に加算される量子化処理後の、前記複数の画素に係る前記量子化濃度値を示す複数のデータブロックを画像データとして記憶する量子化濃度値データ記憶手段と、前記データブロックと同じデータ構造を有する複数のダミーデータブロックを作成すると共に、前記第2方向に複数の画素が配列されて成ると共に、前記第1方向に順に並べられた複数の画素列のそれぞれについて、送信順に関する先頭の画素に関する前記データブロックの直前及び送信順に関する結尾の画素に関する前記データブロックの直後の少なくともいずれかに、作成した前記複数のダミーデータブロックが配置されるように、前記複数のダミーデータブロックを複数の前記データブロックとして前記画像データに追加するダミーデータブロック作成追加手段とを備えている。前記ダミーデータブロック作成追加手段は、前記画素列において、前記直前に追加される前記複数のダミーデータブロックについては、0及び2番目に低い前記量子化濃度値を除く前記量子化濃度値と、0の量子化濃度値とが交互に繰り返された複数の前記データブロックが、少なくとも送信順に関する先頭に配置されるように、前記直後に追加される前記複数のダミーデータは、0及び2番目に低い前記量子化濃度値を除く前記量子化濃度値と、0の量子化濃度値とが交互繰り返された複数の前記データブロックが、少なくとも送信順に関する結尾に配置されるように、前記複数のダミーデータブロックを作成すると共に作成した前記複数のダミーデータブロックを画像データに追加する。
【0007】
本発明のプログラムは、第1方向及び前記第1方向に直交する第2方向にマトリクス配置された複数の画素それぞれの濃度値が、3値以上の量子化濃度値に量子化されると共に、量子化によって発生した誤差が当該画素の周辺画素に分散されて前記周辺画素の濃度値に加算される量子化処理後の、前記複数の画素に係る前記量子化濃度値を示す複数のデータブロックを画像データとして記憶する量子化濃度値データ記憶手段、及び、前記データブロックと同じデータ構造を有する複数のダミーデータブロックを作成すると共に、前記第2方向に複数の画素が配列されて成ると共に、前記第1方向に順に並べられた複数の画素列のそれぞれについて、送信順に関する先頭の画素に関する前記データブロックの直前及び送信順に関する結尾の画素に関する前記データブロックの直後の少なくともいずれかに、作成した前記複数のダミーデータブロックが配置されるように、前記複数のダミーデータブロックを複数の前記データブロックとして前記画像データに追加するダミーデータブロック作成追加手段としてコンピュータを機能させる。前記ダミーデータブロック作成追加手段は、前記画素列において、前記直前に追加される前記複数のダミーデータブロックについては、0及び2番目に低い前記量子化濃度値を除く前記量子化濃度値と、0の量子化濃度値とが交互に繰り返された複数の前記データブロックが、少なくとも送信順に関する先頭に配置されるように、前記直後に追加される前記複数のダミーデータは、0及び2番目に低い前記量子化濃度値を除く前記量子化濃度値と、0の量子化濃度値とが交互繰り返された複数の前記データブロックが、少なくとも送信順に関する結尾に配置されるように、前記複数のダミーデータブロックを作成すると共に作成した前記複数のダミーデータブロックを画像データに追加する。
【0008】
発明者は、第1方向及び第1方向に直交する第2方向にマトリクス配置された複数の画素それぞれの濃度値が、3値以上の量子化濃度値に量子化されると共に、量子化によって発生した誤差が当該画素の周辺画素に分散されて前記周辺画素の濃度値に加算された量子化画像データにおいて、0及び2番目に低い量子化濃度値を除く量子化濃度値と、0の量子化濃度値とが交互に繰り返される可能性が低いことを知見した。本発明によると、0及び2番目に低い量子化濃度値を除く量子化濃度値と、0の量子化濃度値とを交互に繰り返すデータをデータの開始又は終了を区別する信号とすることで、データ構造は量子化した画像データと同じ簡素な構造としつつ、画像データと明確に区別できる信号を作成することができる。そして、受信側の装置において、この信号を受信したことを検出することによって、各画素列に対応するデータの受信の開始又は終了を容易に検出することができる。
【0009】
本発明においては、複数の前記データブロックの集合体である複数のデータフレームが記憶されるデータフレーム記憶手段と、前記ダミーデータブロック作成追加手段によって前記ダミーデータブロックが追加された画像データに係る前記複数の画素列のそれぞれについて、前記第2方向に沿って配列された所定数の画素毎に、当該所定数の画素に関する複数の前記データブロックが連続する一又は複数の前記データフレームを作成すると共に、作成した一又は複数の前記データフレームを前記データフレーム記憶手段に記憶させるデータフレーム作成手段とをさらに備えていてもよい。本発明によると、整列したデータブロックを画像データの送信単位であるデータフレームごとに送信するので、データ送信の効率化を図ることができる。
【0010】
さらに、本発明においては、前記ダミーデータブロック作成追加手段が、前記0及び2番目に低い量子化濃度値を除く量子化濃度値と、前記0の量子化濃度値とが交互に4回以上繰り返された前記複数のダミーデータブロックを作成することが好ましい。これによると、前記0及び2番目に低い量子化濃度値を除く量子化濃度値と、前記0の量子化濃度値とを交互に4回以上繰り返すことにより、さらに画像データと明確に区別できる信号を作成することができ、受信側の装置が、各画素列に対応するデータの受信の開始又は終了を確実に検出することができる。
【0011】
また、本発明においては、前記画像データが、4値以上の量子化濃度値に量子化されており、前記ダミーデータブロック作成追加手段は、前記量子化濃度値のうち2番目に高い量子化濃度値と、前記0の量子化濃度値とが交互に繰り返された前記複数のダミーデータブロックを作成することが好ましい。これによると、さらに画像データと明確に区別できる信号を作成することができ、受信側の装置が、各画素列に対応するデータの受信の開始又は終了をより確実に検出することができる。
【0012】
さらに、本発明においては、前記ダミーデータブロック作成追加手段は、複数の前記ダミーデータブロックのみで構成される前記データフレームが設けられるように、前記複数のダミーデータブロックを作成することが好ましい。これによると、受信側の装置が、データフレーム単位の処理で各画素列に対応するデータの受信の開始又は終了を検出することによって、各画素列に対応するデータの受信の開始又は終了をさらに容易に検出することができる。
【0013】
このとき、前記データフレームの先頭にヘッダを付与するヘッダ付与手段をさらに備えており、前記ヘッダ付与手段は、前記ダミーデータブロックのみで構成される前記データフレームの次に送信される前記データフレームにのみ、他の前記データフレームと異なるヘッダを付与することがより好ましい。これによると、受信側の装置が、データフレームの内容から画素列に対応するデータの受信の開始を検出すると共に、次のデータフレームのヘッダを解析することによって、画素列に対応するデータの受信が開始されたことを確実に検出することができる。
【0014】
本発明においては、液滴を吐出させる複数の吐出口、前記複数の吐出口から液滴を吐出させる吐出エネルギーを発生させる複数のアクチュエータ、及び、前記複数のアクチュエータの前記第2方向に対応する方向に関する両側に配置された複数のダミーアクチュエータとを有する記録ヘッドにデータを送信するデータ送信装置であって、前記ダミーデータブロック作成追加手段は、前記ダミーアクチュエータに対応するように前記複数のダミーデータブロックを作成することが好ましい。これによると、受信側の装置が、ダミーアクチュエータに対応するダミーデータブロックを用いて、各画素列に対応するデータの受信の開始又は終了を検出することができるため、送信するデータ量が増加するのを抑制することができる。
【発明の効果】
【0015】
本発明によると、0及び2番目に低い量子化濃度値を除く量子化濃度値と、0の量子化濃度値とを交互に繰り返すデータをデータの開始又は終了を区別する信号とすることで、データ構造は量子化した画像データと同じ簡素な構造としつつ、画像データと明確に区別できる信号を作成することができる。そして、受信側の装置において、この信号を受信したことを検出することによって、各画素列に対応するデータの受信の開始又は終了を容易に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施形態によるインクジェットプリンタの概略平面図である。
【図2】図1に示すインクジェットヘッドの上面図である。
【図3】図2に示す一点鎖線で囲まれた領域の拡大図である。
【図4】図1に示す制御装置の機能ブロック図である。
【図5】図4に示す画像データ記憶部が記憶している画像データを説明するための図である。
【図6】図4に示すダミーデータブロック作成追加部の機能を説明するための図である。
【図7】図6に示すダミーデータブロック群のデータ構造を示す図である。
【図8】図4に示すヘッダ付与部の機能を説明するための図である。
【図9】図5に示す制御装置による印刷処理の動作手順を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の好適な実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。
【0018】
インクジェットプリンタ101は、図1に示すように、図1上方から下方に向かって用紙Pを搬送する搬送ユニット20と、搬送ユニット20によって搬送された用紙Pに、マゼンタ、シアン、イエロー、ブラックのインク滴をそれぞれ吐出する4つのインクジェットヘッド1と、インクジェットプリンタ101全体を制御する制御装置16とを有している。なお、本実施形態において、副走査方向とは搬送ユニット20で用紙Pを搬送するときの搬送方向と平行な方向であり、主走査方向とは副走査方向に直交する方向であって水平面に沿った方向である。
【0019】
搬送ユニット20は、2つのベルトローラ6、7と、両ローラ6、7間に架け渡されるように巻回されたエンドレスの搬送ベルト8とを有している。ベルトローラ7は、駆動ローラであって、図示しない搬送モータから駆動力が与えられることで回転する。ベルトローラ6は、従動ローラであって、ベルトローラ7の回転により搬送ベルト8が走行するのに伴って回転する。搬送ベルト8の外周面に載置された用紙Pは、図1下方へと搬送される。
【0020】
4つのインクジェットヘッド1は、それぞれ主走査方向に沿って延在し、副走査方向には互いに平行に配置されている。すなわち、インクジェットプリンタ101は、主走査方向にインク滴が吐出される複数の吐出口108が配列されたライン式のカラーインクジェットプリンタである。各インクジェットヘッド1の下面は、複数の吐出口108(図3参照)が配列された吐出面となっている。
【0021】
搬送ベルト8の上側ループの外周面と吐出面とが対向しつつ平行となっている。搬送ベルト8によって搬送されてきた用紙Pが4つのインクジェットヘッド1のすぐ下方を通過する際に、各インクジェットヘッド1から用紙Pの上面に向けて各色のインク滴が順に吐出され、用紙P上に所望のカラー画像が形成される。
【0022】
次に、図2、図3を参照しつつインクジェットヘッド1について詳細に説明する。図3では説明の都合上、アクチュエータユニット21の下方にあって破線で描くべき圧力室110、アパーチャ112及び吐出口108を実線で描いている。
【0023】
インクジェットヘッド1は、図2に示すように、流路ユニット9の上面9aに台形状を有する4つのアクチュエータユニット21が固定された積層体である。4つのアクチュエータユニット21は、互い同じ構造を有している。図2及び図3に示すように、流路ユニット9は、圧力室110等を含むインク流路が内部に形成されている。アクチュエータユニット21は、各圧力室110に対応した複数のアクチュエータを含んでおり、圧力室110内のインクに選択的に吐出エネルギーを付与する機能を有する。4つのアクチュエータユニット21のうち、主走査方向に関する両端に位置するアクチュエータユニット21における外側の底辺部と斜辺部で形成された三角領域(図6参照)がダミー領域となっており、ダミー領域内に構成される複数のアクチュエータが、インク滴の吐出に寄与しないダミーアクチュエータとなっている。
【0024】
流路ユニット9は、ステンレス鋼からなる複数の金属製のプレートを互いに位置合わせした積層体である。流路ユニット9内には、マニホールド流路105から副マニホールド流路105a、そして副マニホールド流路105aの出口から圧力室110を経て吐出口108に至る多数の個別インク流路が形成される。
【0025】
流路ユニット9の上面9aには、図示しないリザーバユニットからのインクが供給される計10個のインク供給口105bが開口している。流路ユニット9の下面には吐出面が形成されており、多数の吐出口108がマトリクス状に配置されている。なお、吐出口108は、主走査方向に関して主走査方向解像度である600dpiの間隔で配列されている。
【0026】
流路ユニット9におけるインクの流れについて説明する。図3に示すように、リザーバユニットからインク供給口105bを介して流路ユニット9内に供給されたインクは、マニホールド流路105から副マニホールド流路105aに分配される。副マニホールド流路105a内のインクは、各個別インク流路に流れ込み、圧力室110を介して吐出口108に至る。
【0027】
次に、図4を参照しつつ、制御装置16について説明する。制御装置16は、CPU(Central Processing Unit)と、CPUが実行するプログラム及びこれらプログラムに使用されるデータを書き替え可能に記憶するEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)と、プログラム実行時にデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)とを含んでいる。制御装置16を構成する各機能部は、これらハードウェアとEEPROM内のソフトウェアとが協働して構築されている。図4に示すように、制御装置16は、搬送制御部31と、ヘッド制御部32と、画像データ処理部33とを有している。
【0028】
搬送制御部31は、搬送方向に沿って用紙Pが搬送されるように搬送ユニット20の搬送モータを制御する。
【0029】
画像データ処理部33は、用紙Pに印刷すべき画像に係る画像データをインクジェットヘッド1に送信するデータ送信装置として機能する。画像データ処理部33は、量子化部40と、画像データ記憶部41と、ダミーデータブロック作成追加部42と、データフレーム作成部43と、ヘッダ付与部44と、データフレーム記憶部45と、データフレーム送信部46とを有している。
【0030】
量子化部40は、上位のコンピュータから受信した画像データに対して、用紙Pの印刷領域に主走査方向及び副走査方向それぞれに規定された印刷解像度でマトリクス配置された各画素について、濃度値を4値(インク滴の吐出無し、小滴インク、中滴インク、大滴インク)の量子化濃度値に量子化すると共に、量子化によって発生した誤差が当該画素の周辺画素に分散するように(誤差拡散)、当該誤差が周辺画素の濃度値に加算される量子化処理を行う。図5に示すように、量子化濃度値は2bit(00,01,10,11)で示されている。画像データ記憶部41は、量子化部40によって量子化された画像データを記憶している。なお、量子化処理は、上位のコンピュータによって行われてもよい。
【0031】
図6に示すように、量子化された画像データは、各画素に係る量子化濃度値を示す複数のデータブロック52を有している。また、画像データにおいては、複数の画素が主走査方向に配列されて成ると共に副走査方向に順に並べられた複数の画素列のそれぞれについて、複数のデータブロック52が配列されたデータブロック群51が形成されている。各データブロック群51の複数のデータブロック52のそれぞれは、インクジェットヘッド1の1つの吐出口108に対応している。
【0032】
ダミーデータブロック作成追加部42は、データブロック52と同じデータ構造(2bit)を有する複数のダミーデータブロック62(図7参照)が配列されたダミーデータブロック群61a、61bを作成する。ダミーデータブロック群61a、61bは、アクチュエータユニット21のダミー領域に配置されたダミーアクチュエータにそれぞれ対応している。このとき、ダミーデータブロック作成追加部42は、後の工程において、ダミーデータブロック62のみでデータフレーム65が作成されるように、8の倍数のダミーデータブロック62を有するダミーデータブロック群61a、61bを作成する。
【0033】
ダミーデータブロック作成追加部42は、データブロック群51のそれぞれについて、送信順に関する先頭のデータブロック52の直前にダミーデータブロック群61aが配置されるように、及び、送信順に関する結尾のデータブロック52の直後にダミーデータブロック群61bが配置されるように、ダミーデータブロック群61a、61bを複数のデータブロック52として画像データにそれぞれ追加する。ダミーデータブロック群61a、データブロック群51及び、ダミーデータブロック群61bが順に配列されることによって、ラインデータ55が形成される。ラインデータ55の複数のデータブロック52は、インクジェットヘッド1に係る4つのアクチュエータユニット21内に配置された複数のアクチュエータにそれぞれ対応している。
【0034】
図7に示すように、ダミーデータブロック群61aにおいては、送信順に関する先頭に、中滴インクの量子化濃度値(10:量子化濃度値のうち2番目に高い量子化濃度値)のダミーデータブロック62と、0の量子化濃度値(00)のダミーデータブロック62とが交互に8回繰り返されるように配置されており(2×16=32bit)、他のダミーデータブロック62の全てが0の量子化濃度値(00)となっている。ダミーデータブロック群61bおいては、送信順に関する結尾に、中滴インクの量子化濃度値(10:量子化濃度値のうち2番目に高い量子化濃度値)のダミーデータブロック62と、0の量子化濃度値(00)のダミーデータブロック62とが交互に8回繰り返されるように配置されており(2×16=32bit)、他のダミーデータブロック62の全てが0の量子化濃度値(00)となっている。
【0035】
データフレーム記憶部45は、データフレーム作成部43によって作成された、画像データの送信単位であるデータフレーム65(図8参照)が、アドレス空間における所定のアドレスから順に配列されるように記憶する。
【0036】
データフレーム作成部43は、ダミーデータブロック作成追加部42によって形成されたラインデータ55のそれぞれについて、主走査方向に沿って配列された8つのデータブロック52(32bit)毎に、データフレーム65を作成する。このとき、ダミーデータブロック62を含むデータフレーム65は、ダミーデータブロック62のみで形成されている。
【0037】
ヘッダ付与部44は、図8に示すように、データフレーム作成部43が作成した各データフレーム65に3bitのヘッダ65aを付与する。ヘッダ65aは、データフレーム65を識別するための符号である。ヘッダ付与部44は、図8(b)に示すように、ラインデータ55に係る先頭から2番目のデータフレーム65のみに、「101」のヘッダ65aを付与し、図8(a)に示すように、他のデータフレーム65には、「111」のヘッダ65aを付与する。ヘッダ付与部44によってヘッダ65aが付与されたデータフレーム65は、データフレーム記憶部45に記憶される。
【0038】
データフレーム送信部46は、データフレーム記憶部45に記憶されたデータフレーム65を、アドレス空間における所定のアドレスから順に読み出すと共に、読み出した順にデータフレームをインクジェットヘッド1に送信する。
【0039】
インクジェットヘッド1は、データフレーム送信部46から送信されたデータフレーム65を受信すると共に、受信したデータフレーム65のデータブロック52を順に記憶する。インクジェットヘッド1は、先に受信したデータフレーム65において、先頭から順に、中滴インクの量子化濃度値のダミーデータブロック62と、0の量子化濃度値のダミーデータブロック62とが交互に8回繰り返されていると共に、次に受信したデータフレーム65のヘッダ65aが「101」であれば、先に受信したデータフレーム65をラインデータ55の先頭のデータフレーム65として処理する。その後、インクジェットヘッド1は、受信したデータフレーム65において、先頭から順に、中滴インクの量子化濃度値のダミーデータブロック62と、0の量子化濃度値のダミーデータブロック62とが交互に8回繰り返されていれば、受信したデータフレーム65を当該ラインデータ55の結尾のデータフレーム65として処理する。
【0040】
発明者は、誤差拡散を伴う量子化処理が行われた画像データに係る一方向(本実施形態においては主走査方向)に沿って複数の画素が配列された画素列において、0及び2番目に低い量子化濃度値を除く量子化濃度値(本実施形態においては中滴インクに関する量子化濃度値)と、0の量子化濃度値とが交互に繰り返される可能性が極めて低いことを知見した。これは、誤差拡散を伴う量子化処理が行われると、2番目に低い量子化濃度値を超える濃度値を有する画素に係る周辺画素の量子化濃度値が0にならない可能性が高くなることに起因する。したがって、受信側の装置であるインクジェットヘッド1は、データフレーム65の内容を解析することによって、当該データフレーム65が、画像データに係る量子化濃度値を示すものか、ラインデータ55の先頭及び結尾に配置されたダミーの量子化濃度値を示すものかを判断することができる。これにより、インクジェットヘッド1は、ラインデータ55の受信を開始又は終了したことを容易に検出することができる。
【0041】
ヘッド制御部32は、画像データ処理部33から送信された画像データに基づいて、各インクジェットヘッド1のアクチュエータユニット21を駆動することによって、所望の体積のインク滴を所望のタイミングで吐出口108から吐出させる。
【0042】
次に印刷処理について説明する。インクジェットプリンタ1は、上位のコンピュータから送信された印刷指令と共に画像データを受信することによって、印刷処理を開始する。印刷処理が開始されると、図9に示すように、量子化部40によって量子化された画像データが画像データ記憶部41に記憶される(S101)。ダミーデータブロック作成追加部42が、先頭に、中滴インクの量子化濃度値のダミーデータブロック62と、0の量子化濃度値のダミーデータブロック62とが交互に8回繰り返されるように配置されたダミーデータブロック群61aを作成する。また、ダミーデータブロック作成追加部42が、結尾に、中滴インクの量子化濃度値のダミーデータブロック62と、0の量子化濃度値のダミーデータブロック62とが交互に8回繰り返されるように配置されたダミーデータブロック群61bを作成する(S102)。
【0043】
そして、ダミーデータブロック作成追加部42が、画像データに係るデータブロック群51のそれぞれについて、送信順に関する先頭のデータブロック群51の直前にダミーデータブロック群61aが配置されるように、送信順に関する結尾のデータブロック群51の直後にダミーデータブロック群61bが配置されるように、ダミーデータブロック群61a、61bをデータブロック52として画像データに追加する。これにより、ラインデータ55が形成される(S103)。
【0044】
データフレーム作成部43が、ダミーデータブロック作成追加部42によって形成されたラインデータ55のそれぞれについて、主走査方向に沿って配列された8つのデータブロック52(32bit)毎に、データフレーム65を作成する(S104)。ヘッダ付与部44が、ラインデータ55に係る先頭から2番目のデータフレーム65のみに、「101」のヘッダ65aを付与し、他のデータフレーム65には、「111」のヘッダ65aを付与する(S105)。ヘッダ付与部44によってヘッダ65aが付与されたデータフレーム65は、データフレーム記憶部45に記憶される。そして、データフレーム送信部46が、データフレーム記憶部45に記憶されたデータフレーム65を、配列順にインクジェットヘッド1に送信する(S106)。
【0045】
インクジェットヘッド1は、先の受信したデータフレーム65において、先頭から順に、中滴インクの量子化濃度値のダミーデータブロック62と、0の量子化濃度値のダミーデータブロック62とが交互に8回繰り返されていると共に、次に受信したデータフレーム65のヘッダ65aが「101」であれば、先に受信したデータフレーム65をラインデータ55の先頭のデータフレーム65として処理する。その後、インクジェットヘッド1は、受信したデータフレーム65において、先頭から順に、中滴インクの量子化濃度値のダミーデータブロック62と、0の量子化濃度値のダミーデータブロック62とが交互に8回繰り返されていれば、受信したデータフレーム65を当該ラインデータ55の結尾のデータフレーム65として処理する(S107)。上述の処理が繰り返されることによって、インクジェットヘッド1が全てのデータフレーム65の受信を完了すると、用紙Pに対する印刷が実行される(S108)。そして、用紙Pに対する印刷が完了すれば、図9のフローチャートを終了する。
【0046】
以上のように、本実施形態のインクジェットプリンタ101によると、インクジェットヘッド1が、受信したデータフレーム65のヘッダ65aに続いて、中滴インクの量子化濃度値のダミーデータブロック62と、0の量子化濃度値のダミーデータブロック62とが交互に8回繰り返すデータをデータの開始又は終了を区別する信号とすることで、データ構造は量子化した画像データと同じ簡素な構造としつつ、画像データと明確に区別できる信号を作成することができる。そして、受信側でこの信号を検出することによって、専用の識別符号を付与することなく、ラインデータ55の受信の開始及び終了を容易に検出することができる。
【0047】
また、ダミーデータブロック62を含むデータフレーム65は、ダミーデータブロック62のみで形成されているため、インクジェットヘッド1が、データフレーム65単位の処理で、ラインデータ55の受信の開始及び終了を検出することができる。
【0048】
さらに、ヘッダ付与部44が、ラインデータ55に係る先頭から2番目のデータフレーム65のみに、「101」のヘッダ65aを付与し、他のデータフレーム65には、「111」のヘッダ65aを付与するため、インクジェットヘッド1が、先に受信したデータフレーム65において、先頭から順に、中滴インクの量子化濃度値のダミーデータブロック62と、0の量子化濃度値のダミーデータブロック62とが交互に8回繰り返されていること、及び、次に受信したデータフレーム65のヘッダ65aが「101」であることを検出することによって、ラインデータ55の受信が開始されたことを確実に検出することができる。
【0049】
加えて、ダミーデータブロック群61a、61bは、アクチュエータユニット21のダミー領域に配置されたダミーアクチュエータに対応している。上述したように、各インクジェットヘッド1に係る4つのアクチュエータユニット21は、同一構造を有しているため、データ処理手順の共通化という観点から、各アクチュエータユニット21について同一のデータ構造を有するデータを送信することが好ましい。本実施形態においては、画像データと共にダミーアクチュエータに対応するダミーデータを送信する構成となっているため、このダミーデータをダミーデータブロック群61a、61bとして送信することによって、インクジェットヘッド1に送信するデータ量が増加するのを抑制することができる。
【0050】
以上、本発明の好適な実施の形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。上述の実施形態では、ダミーデータブロック作成追加部42が、データフレーム65において、中滴インクの量子化濃度値のダミーデータブロック62と、0の量子化濃度値のダミーデータブロック62とが交互に8回繰り返して配置されるように、ダミーデータブロック群61a、61bを作成する構成であるが、ダミーデータブロック作成追加部は、データフレームにおいて、0及び小滴インクの量子化濃度値を除く量子化濃度値のダミーデータブロック62と、0の量子化濃度値のダミーデータブロック62とが交互に2〜7回又は9回以上繰り返して配置されるように、ダミーデータブロック群61a、61bを作成する構成であってもよい。なお、画像データ(データブロック群51)との区別という観点からは、データフレームにおいて、中滴インク又は大滴インクの量子化濃度値のダミーデータブロック62と、0の量子化濃度値のダミーデータブロック62とが交互に4回以上繰り返して配置されることが好ましい。つまり、256階調(8bit)で5100×7020ドット(A4の用紙Pに対して600dpi×600dpiの印刷解像度で印刷を行う場合に相当)の画像に関する画像データを、4値に量子化(誤差拡散を含む)した場合、中滴インクの量子化濃度値の画素と、0の量子化濃度値の画素とが交互に4回現れるパターンが発生する確率は、4.175e−06となり、十分に小さい。
【0051】
また、ダミーデータブロック作成追加部が、データブロック群51のそれぞれについて、送信順に関する先頭のデータブロック群51の直前にダミーデータブロック群61aが配置されるように、又は、送信順に関する結尾のデータブロック群51の直後にダミーデータブロック群61bが配置されるように、ダミーデータブロック群61a、61bのいずれか一方のみをデータブロック52として画像データに追加する構成であってもよい。
【0052】
加えて、上述の実施形態においては、データフレーム作成部43がデータフレーム65を作成し、データフレーム送信部46が、データフレーム65単位でデータを送信する構成であるが、画像データ処理部が、ダミーデータが追加された画像データをデータフレーム65に分割することなく送信する構成であってもよい。
【0053】
さらに、上述の実施形態においては、ダミーデータブロック作成追加部42が、ダミーデータブロック62を含むデータフレーム65は、ダミーデータブロック62のみで形成されるように、ダミーデータブロック群61a、61bを作成する構成であるが、ダミーデータブロック作成追加部が、データフレーム65において、ダミーデータブロック62とダミーデータブロック62以外のデータブロック52とが混在するように、ダミーデータブロック群を作成する構成であってもよい。
【0054】
また、上述の実施形態においては、ダミーデータブロック群61a、61bが、アクチュエータユニット21のダミー領域に配置されたダミーアクチュエータに対応する構成であるが、ダミーデータブロック群の一部のデータブロックのみが、ダミーアクチュエータに対応する構成であってもよい。
【0055】
さらに、上述の実施形態においては、ダミーデータブロック作成追加部42が、ダミーデータブロック群61a、61bを画像データに追加する構成であるが、画像データが予めダミーデータを含んでいる場合には、ダミーデータブロック作成追加部が、画像データに含まれているダミーデータの内容を変更するように、ダミーデータブロック群61a、61bを画像データに追加することが好ましい。
【0056】
加えて、上述の実施形態においては、画像データの各画素が4値の量子化濃度値を有する構成であるが、各画素が、3値又は5値以上の量子化濃度値を有する構成であってもよい。
【0057】
上述の実施形態においては、3bitのヘッダ65aが32bitのデータフレーム65の一部として設けられていてもよい。その場合は、32bitからヘッダ65aの3bitを除いた分が、データブロック52やダミーデータブロック62の格納(集合)領域として割り当てられる。この場合、ダミーデータブロック群61a及びダミーデータブロック群61bの少なくともいずれかにおいて、中滴インクの量子化濃度値(10)のダミーデータブロック62と、0の量子化濃度値(00)のダミーデータブロック62とが交互に7回繰り返されるように配置されてもよい(2×14=28bit)。
【0058】
また、上述の実施形態においては、インクジェットプリンタ101の制御装置16に本発明を適用した例について説明したが、画像データを送信するコンピュータにも本発明は適用可能である。
【0059】
また、本発明は、コンピュータを画像データ装置として機能させるアプリケーションソフトやドライバなどのプログラムに適用可能である。
【符号の説明】
【0060】
1 インクジェットヘッド
16 制御装置
31 搬送制御部
32 ヘッド制御部
33 画像データ処理部
41 画像データ記憶部
42 ダミーデータブロック作成追加部
43 データフレーム作成部
44 ヘッダ付与部
45 データフレーム記憶部
46 データフレーム送信部
51 データブロック群
52 データブロック
55 ラインデータ
61a、61b ダミーデータブロック群
62 ダミーデータブロック
65 データフレーム
65a ヘッダ
101 インクジェットプリンタ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1方向及び前記第1方向に直交する第2方向にマトリクス配置された複数の画素それぞれの濃度値が、3値以上の量子化濃度値に量子化されると共に、量子化によって発生した誤差が当該画素の周辺画素に分散されて前記周辺画素の濃度値に加算される量子化処理後の、前記複数の画素に係る前記量子化濃度値を示す複数のデータブロックを画像データとして記憶する量子化濃度値データ記憶手段と、
前記データブロックと同じデータ構造を有する複数のダミーデータブロックを作成すると共に、前記第2方向に複数の画素が配列されて成ると共に、前記第1方向に順に並べられた複数の画素列のそれぞれについて、送信順に関する先頭の画素に関する前記データブロックの直前及び送信順に関する結尾の画素に関する前記データブロックの直後の少なくともいずれかに、作成した前記複数のダミーデータブロックが配置されるように、前記複数のダミーデータブロックを複数の前記データブロックとして前記画像データに追加するダミーデータブロック作成追加手段とを備えており、
前記ダミーデータブロック作成追加手段は、前記画素列において、前記直前に追加される前記複数のダミーデータブロックについては、0及び2番目に低い前記量子化濃度値を除く前記量子化濃度値と、0の量子化濃度値とが交互に繰り返された複数の前記データブロックが、少なくとも送信順に関する先頭に配置されるように、前記直後に追加される前記複数のダミーデータは、0及び2番目に低い前記量子化濃度値を除く前記量子化濃度値と、0の量子化濃度値とが交互繰り返された複数の前記データブロックが、少なくとも送信順に関する結尾に配置されるように、前記複数のダミーデータブロックを作成すると共に作成した前記複数のダミーデータブロックを画像データに追加することを特徴とするデータ送信装置。
【請求項2】
複数の前記データブロックの集合体である複数のデータフレームが記憶されるデータフレーム記憶手段と、
前記ダミーデータブロック作成追加手段によって前記ダミーデータブロックが追加された画像データに係る前記複数の画素列のそれぞれについて、前記第2方向に沿って配列された所定数の画素毎に、当該所定数の画素に関する複数の前記データブロックが連続する一又は複数の前記データフレームを作成すると共に、作成した一又は複数の前記データフレームを前記データフレーム記憶手段に記憶させるデータフレーム作成手段とをさらに備えていることを特徴とする請求項1に記載のデータ送信装置。
【請求項3】
前記ダミーデータブロック作成追加手段は、前記0及び2番目に低い量子化濃度値を除く量子化濃度値と、前記0の量子化濃度値とが交互に4回以上繰り返された前記複数のダミーデータブロックを作成することを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ送信装置。
【請求項4】
前記画像データが、4値以上の量子化濃度値に量子化されており、
前記ダミーデータブロック作成追加手段は、前記量子化濃度値のうち2番目に高い量子化濃度値と、前記0の量子化濃度値とが交互に繰り返された前記複数のダミーデータブロックを作成することを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ送信装置。
【請求項5】
前記ダミーデータブロック作成追加手段は、複数の前記ダミーデータブロックのみで構成される前記データフレームが設けられるように、前記複数のダミーデータブロックを作成することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のデータ送信装置。
【請求項6】
前記データフレームの先頭にヘッダを付与するヘッダ付与手段をさらに備えており、
前記ヘッダ付与手段は、前記ダミーデータブロックのみで構成される前記データフレームの次に送信される前記データフレームにのみ、他の前記データフレームと異なるヘッダを付与することを特徴とする請求項5に記載のデータ送信装置。
【請求項7】
液滴を吐出させる複数の吐出口、前記複数の吐出口から液滴を吐出させる吐出エネルギーを発生させる複数のアクチュエータ、及び、前記複数のアクチュエータの前記第2方向に対応する方向に関する両側に配置された複数のダミーアクチュエータとを有する記録ヘッドにデータを送信するデータ送信装置であって、
前記ダミーデータブロック作成追加手段は、前記ダミーアクチュエータに対応するように前記複数のダミーデータブロックを作成することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のデータ送信装置。
【請求項8】
第1方向及び前記第1方向に直交する第2方向にマトリクス配置された複数の画素それぞれの濃度値が、3値以上の量子化濃度値に量子化されると共に、量子化によって発生した誤差が当該画素の周辺画素に分散されて前記周辺画素の濃度値に加算される量子化処理後の、前記複数の画素に係る前記量子化濃度値を示す複数のデータブロックを画像データとして記憶する量子化濃度値データ記憶手段、及び、
前記データブロックと同じデータ構造を有する複数のダミーデータブロックを作成すると共に、前記第2方向に複数の画素が配列されて成ると共に、前記第1方向に順に並べられた複数の画素列のそれぞれについて、送信順に関する先頭の画素に関する前記データブロックの直前及び送信順に関する結尾の画素に関する前記データブロックの直後の少なくともいずれかに、作成した前記複数のダミーデータブロックが配置されるように、前記複数のダミーデータブロックを複数の前記データブロックとして前記画像データに追加するダミーデータブロック作成追加手段としてコンピュータを機能させ、
前記ダミーデータブロック作成追加手段は、前記画素列において、前記直前に追加される前記複数のダミーデータブロックについては、0及び2番目に低い前記量子化濃度値を除く前記量子化濃度値と、0の量子化濃度値とが交互に繰り返された複数の前記データブロックが、少なくとも送信順に関する先頭に配置されるように、前記直後に追加される前記複数のダミーデータは、0及び2番目に低い前記量子化濃度値を除く前記量子化濃度値と、0の量子化濃度値とが交互繰り返された複数の前記データブロックが、少なくとも送信順に関する結尾に配置されるように、前記複数のダミーデータブロックを作成すると共に作成した前記複数のダミーデータブロックを画像データに追加することを特徴とするプログラム。



【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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