説明

トイレ機器

【課題】リモコンの設置位置によらずにトイレ機器本体からリモコンを良好に照明することが可能なトイレ機器を提供する。
【解決手段】人体が洋風便器10に近づくと、便座ボックス12の受光素子(人体検知センサ)60が人体を検知し、LED21が発光する。ここで、リモコン30の蓋体31を開けると、照射方向調節スイッチ32a〜32dが操作可能な状態となる。これら照射方向調節スイッチ32a〜32dを操作し、LED21がリモコン30を照射するようにLED21の照射方向を調節して、初期設定を終了する。このようにLED21の照射方向を調節することにより、リモコン30を良好に照明することが可能となる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、便器に設けられたトイレ機器本体と、該トイレ機器本体を操作するリモコンとを有したトイレ機器に係り、特に、トイレ機器本体がリモコンを照明するための光照射手段を備えているトイレ機器に関する。
【背景技術】
【0002】
便器の後部上面に設置したトイレ機器本体を、トイレ室内の壁面に設置したリモコンの操作によって作動可能としたトイレ機器は広く使用されている。
【0003】
かかるトイレ機器のリモコンを操作する場合、操作者の手、頭、トイレ室内の棚、扉等が室内照明を遮り、リモコンがこれらの影のために見難くなることがある。また、夜に目が覚めないように、トイレ室の主照明を点灯せずにトイレを利用したい場合もある。
【0004】
特開平9−111842号公報には、リモコンの各スイッチのスイッチ片を透明とし、スイッチ片の裏側に設置したLEDを発光させることにより、スイッチの視認性を高めることが記載されている。
【0005】
また、特開2008−175060号公報の第0045段落には、トイレ機器本体に設置されたリモコン照明によってリモコンを照明することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平9−111842号公報
【特許文献2】特開2008−175060号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1のようにリモコンの各スイッチの裏側に設けられたLEDを発光させる場合、リモコンの消費電力が大きくなり、リモコンの電池寿命が短くなるという問題がある。
【0008】
また、特許文献2のようにトイレ機器本体に設置されたリモコン照明によってリモコンを照明する場合、このリモコン照明の照射方向の延長線上にリモコンを設置する必要があるため、リモコンの設置位置に制限を受ける。また、トイレ室によっては、この延長線上から外れた箇所にリモコンを設置せざるを得ない場合があり、この場合にはリモコンを十分に照明することができない。
【0009】
本発明は、上記課題を解決し、リモコンの設置位置によらずにトイレ機器本体からリモコンを良好に照明することが可能なトイレ機器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明(請求項1)のトイレ機器は、便器に設けられたトイレ機器本体と、該トイレ機器本体を操作するリモコンとを有したトイレ機器であって、該トイレ機器本体が該リモコンを照明するための光照射手段を備えているトイレ機器において、該光照射手段は、照射方向を変更可能とされていることを特徴とするものである。
【0011】
請求項2のトイレ機器は、請求項1において、該光照射手段は手動にて照射方向を変更可能とされていることを特徴とするものである。
【0012】
請求項3のトイレ機器は、請求項1又は2において、該光照射手段の照射方向を変更させる照射方向調節手段を有することを特徴とするものである。
【0013】
請求項4のトイレ機器は、請求項3において、該照射方向調節手段は、該リモコン及び/又は該トイレ機器本体の操作部を操作することにより操縦可能とされていることを特徴とするものである。
【0014】
請求項5のトイレ機器は、請求項3又は4において、該リモコンは、位置情報信号を発信する手段を有しており、該トイレ機器本体は、該位置情報信号を受信して該リモコンの位置を検出するリモコン位置検出手段を有しており、該照射方向調節手段は、該位置情報信号に基づいて、該光照射手段の照射位置が該リモコンの検出位置と一致するように該照射方向を調節する自動調節機能を有することを特徴とするものである。
【0015】
請求項6のトイレ機器は、請求項5において、該トイレ機器本体は、該トイレ機器本体に近づいてきた人体を検知する人体検知手段と、人体検知信号をリモコンに送信する人体検知信号送信手段とを有しており、該リモコンは、人体検知信号受信手段を有しており、該位置情報信号発信手段は、該人体検知信号受信手段が人体検知信号を受信したときに該位置情報信号を発信可能とされていることを特徴とするものである。
【0016】
請求項7のトイレ機器は、請求項1ないし6のいずれか1項において、該リモコンは、光を検知する光検知手段と、この光検知手段が光を検知したときに該リモコンを待機状態から通信可能状態に切り替え可能な制御手段とを有することを特徴とするものである。
【0017】
請求項8のトイレ機器は、請求項7において、該光照射手段は特定の変調光を照射することが可能とされており、該制御手段は、該光検知手段が該特定の変調光を検知したときに該リモコンを待機状態から通信可能状態に切り替えることが可能とされていることを特徴とするものである。
【0018】
請求項9のトイレ機器は、請求項7又は8において、該リモコンは太陽電池を有しており、該太陽電池が該光検知手段を兼ねていることを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0019】
本発明(請求項1)のトイレ機器は、トイレ機器本体に設置された光照射手段が照射方向を変更可能とされている。このため、リモコンをトイレ室壁面の任意の箇所に設置しても、この光照射手段の照射方向を変更してリモコンを確実かつ効率的に照射することができ、省電力化が図られる。
【0020】
この光照射手段は手動にて照射方向を変更可能とされていてもよい(請求項2)。また、この光照射手段は電動モータ等の照射方向調節手段によって照射方向を変更可能とされていてもよく(請求項3)、この場合、照射方向調節手段はリモコン及び/又はトイレ機器本体の操作部を操作することにより操縦可能とされているのが好ましい(請求項4)。
【0021】
請求項5のトイレ機器にあっては、照射方向調節手段が、リモコンからの位置情報信号に基づいて、光照射手段の照射位置がリモコンの検出位置と一致するように照射位置を調節する自動調節機能を有する。これにより、初期設定時等において自動調節機能を作動させることにより、照明位置が自動的に調節されるため、使用者が照射位置を調節する手間が省略される。
【0022】
請求項6のトイレ機器にあっては、人体を検知すると、照射方向調節手段が光照射手段の照射位置を自動調節する。これにより、初期設定時等に使用者が自動調節機能を操作する手間も省略される。
【0023】
請求項7のトイレ機器にあっては、リモコンが、光を検知する光検知手段と、この光検知手段が光を検知したときに該リモコンを待機状態から通信可能状態に切り替え可能な制御手段とを有する。これにより、トイレ機器本体の光照射手段がリモコンを照射したときに、リモコンを使用することができる。また、該光照射手段がリモコンを照射しないときにはリモコンが待機状態となり、省電力化が図られる。
【0024】
請求項8のトイレ機器にあっては、光照射手段は特定の変調光(パルス変調光等のデジタル変調光、振幅変調光等のアナログ変調光など)を照射することが可能とされており、制御手段は、該光検知手段が該特定の変調光を検知したときにリモコンを待機状態から通信可能状態に切り替えることが可能とされている。これにより、トイレ室の窓からの自然光やトイレ室内の照明がリモコンに照射される環境においても、リモコンを待機状態のまま維持させることが可能となり、省電力化が図られる。また、トイレ機器の光照射手段からリモコンに向けて特定の変調光が照射されるとリモコンが通信可能状態になるため、リモコンを確実に使用することができる。
【0025】
請求項9のように、リモコンは太陽電池を有しており、該太陽電池が光検知手段を兼ねている場合、部品点数を減らすことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】実施の形態に係るトイレ機器を有する洋風便器が設置されたトイレルーム内の斜視図である。
【図2】図1の洋風便器を反対側から見た斜視図である。
【図3】図1の洋風便器の平面図である。
【図4】図1のトイレ機器のブロック図である。
【図5】別の実施の形態に係るトイレ機器のトイレ機器本体を有する洋風便器の斜視図である。
【図6】図5のトイレ機器のブロック図である。
【図7】異なるトイレ機器のブロック図である。
【図8】接触式のリモコンの一例を示す断面図である。
【図9】非接触式のリモコンの一例を示すブロック図である。
【図10】別の実施の形態に係るトイレ機器を有する洋風便器が設置されたトイレルーム内の斜視図である。
【図11】(a)は図10の便座ボックスの平面図、(b)は図10の便座ボックスの縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を参照して実施の形態について説明する。
【0028】
<第1の実施の形態>
第1図は実施の形態に係るトイレ機器を有する洋風便器が設置されたトイレルーム内の斜視図、第2図はこの洋風便器を反対側から見た斜視図、第3図はこの洋風便器の平面図、第4図はこのトイレ機器のブロック図である。
【0029】
第1図の通り、洋風便器10の後部上面にトイレ機器本体としての便座ボックス12が設置され、この便座ボックス12に便座14及び便蓋16が起倒自在に枢支されている。この便座ボックス12の右側面(便器着座者にとっての右側面。以下、同様。)には手動式フラッシュハンドル18が設けられている。また、この便座ボックス12の左側の上角縁には、赤外線透過材料よりなるセンサ配置部12aと、可視光透過材料よりなる光照射部20とが設けられている。
【0030】
便座ボックス12内の電気回路は、図示しないコード、プラグを介して商用電源(AC100V)から給電される。
【0031】
この洋風便器10は、図示しないホース及び止水栓を介して水道水が供給可能とされている。
【0032】
トイレルームの左側の壁面にはリモコン取付ブラケット(図示略)が取り付けられ、このリモコン取付ブラケットに対しリモコン30が着脱自在に掛止されている。
【0033】
この実施の形態では、リモコン30は方形の薄箱形状のものである。リモコン30の前面下半部には蓋体31が設けられており、この蓋体31の側面の下部がヒンジを介してリモコンの側面下部に回動自在に装着されている。この蓋体31には臀部を洗浄するためのシャワースイッチ30a及びビデスイッチ30b、温風を吹き出すための乾燥スイッチ30c、洗浄強さを調節する洗浄強さ調節ダイヤル30d、洗浄及び乾燥を停止させるストップスイッチ30sが設けられている。また、リモコン30の蓋体31のスイッチ30cよりも上方には、光を検知する光検知手段37が設けられている。この蓋体31で覆われたリモコン30の本体の前面下半部には、後述するLED21の照射方向調節手段22を操作するための照射方向調節スイッチ32a〜32dが設けられている。リモコン30の前面上半部には、太陽電池30gが設けられている。この太陽電池30gで発電された電力は、リモコン30内部に設けられた図示しないキャパシタによって蓄電可能となっている。リモコン30の上面には、洋風便器10に大量(例えば約6L)の洗浄水を供給する大用フラッシュスイッチ30e、同じく少量(例えば5L)の洗浄水を供給する男子小用フラッシュスイッチ30fが設けられている。
【0034】
リモコン30の前面上部には、便座ボックス12内の後述する受光素子60に向けて信号を発信する発信素子36が設けられている。
【0035】
便座ボックス12の前記センサ配置部12aの内部には、このリモコン30の発信素子36からの赤外線信号光を受光する受光素子60(第4図)が設けられ、この受光素子60から得られる受信信号が制御回路54(第4図)に入力される。この受光素子60は、洋風便器10に近づいてきた人体から発せられる赤外線を受光して人体を検知する人体検知センサとしても機能する。
【0036】
また、便座ボックス12の前記光照射部20の内部には、リモコン30を照明する光照射手段としてのLED21と、このLED21の照射方向を上下方向に回動させる第1のモータ及び左右方向に回動させる第2のモータよりなる照射方向調節手段22とが設けられている(第4図)。リモコン30の上記照射方向調節スイッチ32a、32bを操作すると、第1のモータが作動し、LED21の照射方向が上方及び下方(第3図のα方向)に移動する。照射方向調節スイッチ32c、32dを操作すると、第2のモータが作動し、LED21の照射方向が左方及び右方(第3図のθ方向)に移動する。このLED21の出射光は、レンズ等によって指向性を有するものとされている。
【0037】
第4図の通り、便座ボックス12内には、この制御回路54によって動作が制御される各機器が設置されている。各機器は、リモコン30の各スイッチ30a〜30f、30sによって次のように作動するように構成されている。
【0038】
シャワースイッチ30aを押すと、弁50が開弁し、便座ボックス12に設けられたシャワーノズル38Aが前進し、その先端から温水が噴出され、使用者臀部のシャワー洗浄(肛門洗浄)が行われる。ビデスイッチ30bを押すと、弁52が開弁し、同様に便座ボックス12の本体部に設けられているビデノズル38Bが作動され、その先端から温水が噴出されて人体臀部の温水洗浄(ビデ洗浄)が行われる。この洗浄に際しては、前記ホース及び止水栓に連なる便座ボックス内の配管40からの水が、温水タンク42内においてヒータ44により加熱された後、配管46又は48を介してシャワーノズル38A又はビデノズル38Bへ送られる。なお、洗浄強さ調節ダイヤル30dを回すことにより、弁50,52の開度が制御され、洗浄強さ(温水噴出量)が調節される。
【0039】
乾燥スイッチ30cを押すと、便座ボックス12内のブロワ56及びエアヒータ58よりなる温風ファンが作動され、人体臀部に温風が吹き付けられて乾燥が行われる。
【0040】
ストップスイッチ30sを押すと、これらシャワーノズル、ビデノズルまたは温風ファンの作動が停止される。フラッシュスイッチ30e(大用)又は30f(小用)を操作することにより、弁74又は弁74,76が開弁し、洋風便器10の便鉢内に水が供給され、汚物が排出される。これらの弁74,76は、前記ホース及び止水栓から水の供給を受ける配管70,72に設けられている。配管70は便器のリムに給水し、配管72は便器のトラップ部(ゼット孔部)に給水する。
【0041】
大用のフラッシュスイッチ30eを押したときには、まず弁74が所定時間開弁し、リム給水により鉢面が洗浄され、次いで弁76が所定時間開弁し、トラップ部にサイホンを発生させて汚物を排出する。この場合、合計で6L程度の水が供給される。
【0042】
小用のフラッシュスイッチ30fを押したときには、弁74のみが所要時間開弁し、2L程度の水で鉢面を洗浄すると共に、トラップ水を置換する。但し、フラッシュスイッチ30e、30fを押したときの弁74,76の動作は上記の場合に限定されるものではないことは当然である。例えば、これらフラッシュスイッチ30e、30fのいずれを押したときにも、まず弁74が所定時間開弁し、次いで弁76が所定時間開弁し、その後に再度弁74が所定時間開弁するようにし、これら弁74,76の開弁時間(所定時間)をフラッシュスイッチ30eとフラッシュスイッチ30fとで異ならせるようにしてもよい。
【0043】
[初期設定]
このように構成されたトイレ機器をトイレ室内に設置した後には、以下の初期設定を行う。
【0044】
トイレ室内に人が居ないときには、リモコン30は待機モードとなっている。この待機モードにあっては、スイッチ類30a〜30f、30s、32a〜32dが操作不能であり、かつ発信素子36が信号を発信不能な状態となっている。但し、この待機モードにおいて、光検知手段37は光を検知可能であり、また、太陽電池30gによって発電された電力をリモコン内部のキャパシタ(図示略)に蓄電可能である。
【0045】
人体が洋風便器10に近づくと、便座ボックス12の受光素子(人体検知センサ)60が人体を検知し、LED21が発光する。ここで、リモコン30の蓋体31を開けると、上記待機モードにおいて、さらに照射方向調節スイッチ32a〜32dが操作可能な状態となる。これら照射方向調節スイッチ32a〜32dを操作し、LED21がリモコン30を照射するようにLED21の照射方向を調節する。これにより、リモコン30がLED21によって良好に照明される。このようにして、初期設定を終了する。
【0046】
[トイレ使用時]
このように初期設定されたトイレ機器を使用する際には、トイレ機器は次のように作動する。
【0047】
受光素子(人体検知センサ)60が人体を検知していない場合には、リモコン30は待機モードになっている。上記の通り、この待機モードにあっては、光検知手段37がLED21からの光を検知可能であるが、スイッチ類30a〜30f、30s、32a〜32dが操作不能であり、かつ発信素子36が信号を発信不能な状態となっている。これにより、リモコン30の消費電力を抑えることが可能となる。
【0048】
この待機モードにおいて使用者が洋風便器10に近づくと、受光素子(人体検知センサ)60が人体を検知し、LED21が発光して、リモコン30をスポット照明する。これにより、リモコン30の光検知センサ37が所定強度以上の光を検知することになり、リモコン30がリモコン操作可能モードに切り替わる。このリモコン操作可能モードにあっては、待機モードにおいて、さらにスイッチ類30a〜30f、30sが操作可能となり、かつ発信素子36が信号を発信可能となる。
【0049】
このリモコン操作可能モードにおいて、使用者がリモコン30の各スイッチ30a〜30f、30sを操作することにより、トイレ機器の各機器は上記のように作動する。
【0050】
使用者がトイレ室から退室し、受光素子(人体検知センサ)60が人体を非検知となると、LED21が消灯される。これにより、リモコン30の光検知センサ37が所定強度以上の光を検知しなくなり、リモコン30が待機モードに戻る。
【0051】
本実施の形態によると、LED21の照射方向を調節することにより、リモコン30を良好に照明することが可能となる。また、リモコン30がリモコン操作可能モードとなり、リモコンを確実に操作することができる。
【0052】
また、LED21がリモコン30を照明しないときにはリモコン30が待機モードとなるため、省電力化が図られる。
【0053】
本実施の形態では、リモコン30の光検知手段37が所定強度以上となると、待機モードからリモコン操作可能モードとなる。そのため、この所定強度を、トイレ室の窓からの日光やトイレ室内照明からの光の強度よりも大きい値に設定することにより、これらの光によってリモコン操作可能モードになる誤動作が防止され、省電力化が図られる。なお、当然のことながら、この所定強度はLED21から照射される光の強度よりも小さい値とする。
【0054】
本実施の形態では、LED21の照射方向を2つのモータよりなる照射方向調節手段22によって調節しているが、これに代えて又はこれと共に、LED21の照射方向を手で直接に調節し得るようにしても良い。例えば、第1,2図において、可視光透過材料よりなる光照射部20を便座ボックス12に対して着脱可能ないし開閉可能とする。LED21の照射方向を調節する際には、この光照射部20を取り外し又は開き、LED21を手で動かしてその照射方向を調節する。なお、照射方向調節手段22を省略する場合には、リモコン30の照射方向調節スイッチ32a〜32dも省略する。
【0055】
本実施の形態では、リモコン30の光検知手段37が所定強度以上の光を検知したときに待機モードからリモコン操作可能モードに切り替えているが、これに限定されるものではなく、例えば、特定のパルス光を検知したときにリモコン操作可能モードに切り替えるようにしてもよい。この場合、LED21として特定のパルス光を照射可能なものを使用する。また、リモコン30の制御回路54に、この特定のパルス光のパターンを予め記憶させておく。そして、LED21からリモコン30に向けて該特定のパルス光が照射されると、光検知手段37が検知し、制御回路54が予め記憶しているパターンと対比し、合致した場合にリモコン操作可能モードに切り替える。このようにすると、リモコン30が太陽光やトイレ室内照明によってリモコン操作可能モードに切り替わってしまう誤動作が確実に防止され、省電力化が図られる。
【0056】
本実施の形態では、リモコン30に光検知手段37を設けているが、太陽電池30gが光検知手段を兼ねるようにしてもよい。
【0057】
<第2の実施の形態>
本実施の形態は、LED21の照射方向の調節を、第1の実施の形態よりも簡易にしたものである。
【0058】
第5図は本実施の形態に係るトイレ機器を有する洋風便器の斜視図、第6図はこのトイレ機器のブロック図である。
【0059】
本実施の形態では、リモコン30の前面上部に、リモコンの位置情報信号発信手段33が設けられている。この位置情報信号発信手段33としては、ICタグ等が用いられる。
また、リモコン30の照射方向調節スイッチ32a〜32dの右側に、LED21の照射方向を自動調節するための照射方向自動調節スイッチ34が設けられている。
【0060】
便座ボックス12の左側面及び上面に、電波透過材料よりなるセンサ配置部12b、12cが設けられている。なお、上記センサ配置部12aも電波透過材料よりなっている。これらセンサ配置部12a〜12cの内部には、それぞれ、リモコン30の上記位置情報信号発信手段33からの信号を受信するリモコン位置検出センサ61a〜61cが設けられ、これらリモコン位置検出センサ61a〜61cから得られる受信信号が制御回路54に入力される。これらリモコン位置検出センサ61a〜61cとしてはICタグレコーダ等が用いられる。
【0061】
その他の構成は第1の実施の形態のトイレ機器と同様であり、同一符号は同一部分を示している。
【0062】
[初期設定]
このように構成されたトイレ機器をトイレ室内に設置した後には、以下の初期設定を行う。
【0063】
トイレ室内に人が居ないときには、リモコン30は待機モードとなっている。この待機モードにあっては、スイッチ類30a〜30f、30s、32a〜32d、34が操作不能であり、かつ発信素子36及び位置情報信号発信手段33が信号を発信不能な状態となっている。但し、この待機モードにおいて、光検知手段37はLED21からの光を検知可能であり、また、太陽電池30gによって発電された電力をリモコン内部のキャパシタ(図示略)に蓄電可能である。
【0064】
人体が洋風便器10に近づくと、便座ボックス12の受光素子(人体検知センサ)60が人体を検知し、LED21が発光する。ここで、リモコン30の蓋体31を開けると、上記待機モードにおいて、さらに照射方向調節スイッチ32a〜32d、34が操作可能な状態となり、かつ位置情報信号発信手段33が信号を発信可能な状態となる。ここで、リモコン30の照射方向自動調節スイッチ34を操作すると、リモコン30の位置情報信号発信手段33が位置信号を発信し、便座ボックス12のリモコン位置検出センサ61a〜61cが受信して制御回路54に入力される。制御回路54は、これらセンサ61a〜61cの該位置信号の受信時間差に基づいてリモコン30の設置位置を算出し、LED21の照射方向調節手段22を作動させ、LED21がリモコン30を照射するように照射方向を調節する。これにより、リモコン30がLED21によって良好に照明される。このようにして、初期設定を終了する。
【0065】
なお、トイレ使用時には、トイレ機器は上記第1の実施の形態と同様に作動する。
【0066】
この実施の形態では、照射方向自動調節スイッチ34を操作するだけでLED21の照射方向を調節することができ、初期設定が容易である。
【0067】
但し、この照射方向自動調節スイッチ34と照射方向調節スイッチ32a〜32dとを併用してもよい。例えば、この照射方向自動調節スイッチ34を操作してLED21の照射方向を自動調節した後に、さらに照射方向調節スイッチ32a〜32dを操作して微調節するようにしてもよい。また、これら照射方向調節スイッチ32a〜32dは省略してもよい。
【0068】
<第3の実施の形態>
第3の実施の形態は、初期設定をしなくても、LED21の照射方向が自動調節されるようにしたものである。第7図は本実施の形態に係るトイレ機器のブロック図である。
【0069】
第7図に示す通り、便座ボックス12には、受光素子(人体検知センサ)60が人体を検知したときに信号を発信する発信素子(人体検知信号送信手段)62が設けられている。また、リモコン30には、この発信素子62からの信号を受信する受信素子(人体検知信号受信手段)39が設けられている。その他の構成は第5,6図と同様であり、同一符号は同一部分を示している。
【0070】
このトイレ機器にあっては、初期設定が省略される。トイレ機器使用時には、トイレ機器は次のように作動する。
【0071】
受光素子(人体検知センサ)60が人体を検知していない場合には、リモコン30は待機モードになっている。この待機モードにあっては、スイッチ類30a〜30f、30s、32a〜32e、34が操作不能であり、発信素子36及び位置情報信号発信手段33が信号を発信不能であり、さらに光検知手段37がLED21からの光を検知不能な状態となっている。但し、この待機モードにおいて、受信素子39が信号を受信可能であり、また、太陽電池30gによって発電された電力をリモコン内部のキャパシタ(図示略)に蓄電可能である。これにより、リモコン30の消費電力を抑えることが可能となる。
【0072】
この待機モードにおいて使用者が洋風便器10に近づくと、便座ボックス12の受光素子(人体検知センサ)60が人体を検知し、発信素子62から信号を発信する。この信号をリモコン30の受信素子39が受信することにより、リモコン30がリモコン操作可能モードとなる。このリモコン操作可能モードにあっては、待機モードにおいて、さらにスイッチ類30a〜30f、30sが操作可能となり、発信素子36及び位置情報信号発信手段33が信号を発信可能となり、さらに光検知手段37がLED21からの光を検知可能となる。
【0073】
このリモコン操作可能モードになると、リモコン30の位置情報信号発信手段33が位置信号を発信する。この位置信号を便座ボックス12のリモコン位置検出センサ61a〜61cが受信して制御回路54に入力される。制御回路54は、これらセンサ61a〜61cの該位置信号の受信時間差に基づいてリモコン30の設置位置を算出し、LED21の照射方向調節手段22を作動させてLED21がリモコン30を照射するように調節すると共に、LED21を点灯させる。
【0074】
この状態において、リモコン30の各スイッチ30a〜30f、30sを操作することによってトイレ機器の各機器が作動することは、第1の実施の形態と同様である。
【0075】
この実施の形態では、初期設定を行うことなく、LED21の照射方向を自動的に調節することができる。
【0076】
<第3の実施の形態の変形例>
上記第3の実施の形態では、便座ボックス12の発信素子62から発信された人体検知信号をリモコン30の受信素子39が受信した時点(人体検知信号受信時)でリモコン操作可能モードとなるが、その変形例として、この人体検知信号受信時よりも後にリモコン操作可能モードとなるようにしてもよい。
【0077】
この変形例にあっても、第7図において、受光素子(人体検知センサ)60が人体を検知していない場合には、リモコン30は上記第3の実施の形態と同様の待機モードになっている。
【0078】
この待機モードにおいて使用者が洋風便器10に近づくと、便座ボックス12の受光素子(人体検知センサ)60が人体を検知し、発信素子62から信号を発信する。
【0079】
この信号をリモコン30の受信素子39が受信することにより、リモコン30が準待機モードとなる。この準待機モードにあっては、待機モードにおいて、さらに位置情報信号発信手段33が信号を発信可能となり、また光検知手段37がLED21からの光を検知可能となる。
【0080】
この準待機モードになると、リモコン30の位置情報信号発信手段33が位置信号を発信し、この位置信号をリモコン位置検出センサ61a〜61cが受信して制御回路54に入力される。制御回路54は、これらセンサ61a〜61cの該位置信号の受信時間差に基づいてリモコン30の設置位置を算出し、LED21の照射方向調節手段22を作動させてLED21がリモコン30を照射するように調節すると共に、LED21を点灯させる。このように、LED21の照射方向が調節され、LED21がリモコン30を照射するようになると、リモコン30の光検知センサ37が所定強度以上の光を検知することになり、リモコン30が上記第3の実施の形態と同様のリモコン操作可能モードとなる。
【0081】
このリモコン操作可能モードにおいて、使用者がリモコン30の各スイッチ30a〜30f、30sを操作することにより、トイレ機器の各機器が作動する。
【0082】
この実施の形態では、初期設定を行うことなく、LED21の照射方向が自動的に調節される。
【0083】
<その他の実施の形態>
上記の実施の形態において、リモコン30の各種スイッチは、接触式であってもよく、非接触式であってもよい。
【0084】
第8図は接触式のリモコンの一例を示す模式的な断面図である。第8図のリモコン80の外殻は、方形の薄箱形状の本体81よりなっている。この本体81の前面(第8図の上面)に、太陽電池30gと、光検知手段37と、樹脂シート84bとが設けられている。また、この本体81の内部には、太陽電池30gが発電した電力を蓄電するためのキャパシタ86と、基板82とが設けられている。この基板82上に、制御回路83と、スイッチ素子84aと、このスイッチ素子84aがONとされたときに操作信号を発信する発信素子36とが設置されている。このスイッチ素子84aの先端(第8図の上端)は樹脂シート84bの下面に接触している。これらスイッチ素子84a及び樹脂シート84bによってスイッチ84が構成されている。制御回路83は、太陽電池30g、光検知手段37、キャパシタ86、スイッチ素子84a及び発信素子36とコードによって接続されている。なお、第8図では説明をわかり易くするために、スイッチ84を1個としているが、実際には複数個設けられている。
【0085】
このように構成されたリモコン80において、使用者が樹脂シート84bを押圧すると、樹脂シート84bの裏側のスイッチ素子84aがONとなり、発信素子36から便座ボックスに向けて操作信号が発信される。
【0086】
第9図は非接触式のリモコンの一例を示す模式的なブロック図である。第9図のリモコン90においても、周囲の明るさを検知するための光検知手段37が設けられている。また、この光検知手段37とは別に、リモコン90に設けられた3個の操作スイッチ(図示略)の裏側にも、光センサ91a〜91cが設けられている。これら光検知手段37と光センサ91a〜91cとが照度比較回路92に接続されている。太陽電池30gとコンデンサ電源回路93とが接続されており、太陽電池30gで発電した電力をコンデンサ電源回路93で蓄電可能とされている。また、送信回路94が設けられており、これら送信回路94、照度比較回路92及びコンデンサ電源回路93が互いに接続されている。
【0087】
このように構成されたリモコン90において、トイレ室内に人体が居ない場合には、リモコン90は待機モードになっている。この待機モードにおいては、光センサ91a〜91cが検知不能状態となっており、かつ送信回路94が送信不能となっている。但し、光検知手段37、照度比較回路92、太陽電池30g及びコンデンサ電源回路93は起動状態となっている。
【0088】
この待機モードにおいてトイレ室内に使用者が入室すると、図示しない便座ボックスのLEDからリモコン90に向けて光が照射され、リモコン90の光検知手段37がこの光を検知し、リモコン90がリモコン操作可能モードに切り換わる。このリモコン操作可能モードにおいては、上記待機モードにおいて、さらに光センサ91a〜91cが検知可能となり、かつ送信回路94が送信可能となる。
【0089】
このリモコン操作可能モードにおいて、使用者がスイッチに手を近づけない場合には、光センサ91a〜91cと光検知手段37との照度差が所定値未満となるため、照度比較回路92はスイッチ操作が無いものと判定する。
【0090】
このリモコン操作可能モードにおいて、使用者がいずれかのスイッチ(例えば光センサ91aを設けたスイッチ)に指を近づけると、そのスイッチが指の影になる。これにより、そのスイッチの裏側の光センサ(光センサ91a)の検知する照度が弱くなり、該光センサ(光センサ91a)と光検知手段37との間に所定値以上の照度差が生じる。これにより、照度比較回路92が該スイッチ(光センサ91aを設けたスイッチ)の操作を検知し、通信送信回路94が便座ボックスに向けて操作信号を発信する。これにより、該スイッチ(光センサ91aを設けたスイッチ)に対応する機器が作動又は停止する。
【0091】
この非接触式のリモコン90によると、スイッチに直接に触れることなく操作を行うことができるため清潔である。また、このリモコン90によると、光センサ91a〜91cと光検知手段37との照度差に基づいてスイッチ操作の有無を判定するため、トイレ室内の照度の強弱に影響されることなく、正確にスイッチ操作の有無を判定することができる。
【0092】
上記実施の形態は本発明の一例であり、本発明は上記実施の形態に限定されるものではない。
【0093】
例えば、上記実施の形態では、トイレ機器はリモコンを左側の壁面に設置する左専用のトイレ機器であり、光照射部20及びセンサ配置部12a〜12cは便座ボックス12の左側に設置されている。しかし、これら光照射部20及びセンサ配置部12a〜12cを便座ボックス12の右側に設置して右専用のトイレ機器としてもよく、左右両側に設置して左右兼用のトイレ機器としてもよい。
【0094】
また、便座ボックス内にLED及びミラーを設け、LEDからの光をミラーに反射させてからリモコンに照射するようにしてもよい。第10図はこのような便座ボックス12Aを備えた洋風便器が設置されたトイレルーム内の斜視図であり、第11図(a)は第10図の便座ボックス12Aの水平断面図、第11図(b)は第10図の便座ボックス12Aをその左右の側面と平行な平面で光照射部20Bを通るように切断した縦断面図である。
【0095】
第10図の通り、洋風便器10Aの後部上面に便座ボックス12Aが設けられている。なお、符号14Aは便座であり、符号16Aは便蓋である。トイレルームの左側の壁面にはリモコン30Aが設けられている。便座ボックス12Aの上面の右側にはセンサ配置部12dが設けられており、便座ボックス12Aの前面の左右には光照射部20A,20Bが設けられている。この便座ボックス12A内の中央、右側(第11図(a)の左側)及び右側には、それぞれミラー(反射板)21a〜21cが設けられている。これらミラー21a〜21cは、第3図の照射位置調節手段22や手などにより、水平方向(第11図(a)の矢印方向)及び上下方向(第11図(b)の矢印方向)に回動可能とされている。中央のミラー21aと対向する位置に、LED21が設置されている。
【0096】
このように構成されたトイレ機器において、リモコン30Aは左側の壁面に設置されているため、ミラー21aは第11図(a)の実線のように指向し、LED21からの光は、このミラー21a及びミラー21cによって反射され、さらに光照射部20Bを透過してリモコン30Aを照射する。また、仮にリモコン30Aが右側の壁面に設置されている場合には、ミラー21aは第11図(a)の点線のように指向し、LED21からの光は、このミラー21a及びミラー21bによって反射され、さらに光照射部20Aを透過してリモコン30Aを照射する。なお、ミラー21c及びミラー21bの角度は、リモコン30Aの壁面への設置位置に応じて、上記の実施の形態と同様にして調節される。このようにミラー21a〜21cを用いる場合、左右兼用のトイレ機器にあってもLED21が1個で足りるためコスト低減が図られる。
【0097】
上記実施の形態では、照射方向調節スイッチ32a〜32d及び照射方向自動調節スイッチ34をリモコン30に設けたが、それに代えて又はそれと共に、便座ボックス12に設けてもよい。
【0098】
太陽電池30gに代えて乾電池を用いてもよい。LED21は、便座ボックス12内の配管40を流れる水によって水冷されるようにしてもよい。
【0099】
第3図において、LED21から出射する光の方向とリモコン30の前面の垂線とのなす角度は、リモコン30のトイレ室前方側(第3図の下側)ほど大きくなり、その結果リモコン30のトイレ室前方側(第3図の下側)ほど暗くなる。このため、LED21から出射する光の強度を、トイレ室前方側(第3図の下側)ほど大きくするようにしてもよい。これにより、リモコン30の前面の全体を良好に照明することができる。
【0100】
第3図において、便座ボックス12の受光素子(人体検知センサ)60が人体を検知すると、所定時間(例えば1〜3秒)だけLED21が洋風便器10の前方の床面を照明し、その後に初期設定によって調節された照射方向(すなわちリモコン30を照射する方向)を向くように、照射方向調節手段22を制御してもよい。この場合、使用者が足元を確認しながら安全に洋風便器10まで移動することができる。このLED21が前方の床面を照明する時間は上記の場合に限定されるものではない。例えば、便蓋開放検知センサを設置しておき、受光素子(人体検知センサ)60が人体を検知してから該便蓋開放検知センサが開放を検知するまでの間としてもよい。
【0101】
トイレ機器本体は、既設の便座に取り付けるシートタイプのトイレ機器本体であってもよい。
【符号の説明】
【0102】
10 洋風便器
12 便座ボックス
30 リモコン
32a〜32d 照射方向調節スイッチ
30g 太陽電池
33 位置情報信号発信手段
34 照射方向自動調節スイッチ
36 発信素子
37 光検知手段
39 受信素子
54 制御回路
60 受光素子
61a〜61c
62 発信素子
90 リモコン
91a、91b、91c 光センサ
92 照度比較回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
便器に設けられたトイレ機器本体と、該トイレ機器本体を操作するリモコンとを有したトイレ機器であって、
該トイレ機器本体が該リモコンを照明するための光照射手段を備えているトイレ機器において、
該光照射手段は、照射方向を変更可能とされていることを特徴とするトイレ機器。
【請求項2】
請求項1において、該光照射手段は手動にて照射方向を変更可能とされていることを特徴とするトイレ機器。
【請求項3】
請求項1又は2において、該光照射手段の照射方向を変更させる照射方向調節手段を有することを特徴とするトイレ機器。
【請求項4】
請求項3において、該照射方向調節手段は、該リモコン及び/又は該トイレ機器本体の操作部を操作することにより操縦可能とされていることを特徴とするトイレ機器。
【請求項5】
請求項3又は4において、該リモコンは、位置情報信号を発信する手段を有しており、
該トイレ機器本体は、該位置情報信号を受信して該リモコンの位置を検出するリモコン位置検出手段を有しており、
該照射方向調節手段は、該位置情報信号に基づいて、該光照射手段の照射位置が該リモコンの検出位置と一致するように該照射方向を調節する自動調節機能を有することを特徴とするトイレ機器。
【請求項6】
請求項5において、該トイレ機器本体は、該トイレ機器本体に近づいてきた人体を検知する人体検知手段と、人体検知信号をリモコンに送信する人体検知信号送信手段とを有しており、
該リモコンは、人体検知信号受信手段を有しており、
該位置情報信号発信手段は、該人体検知信号受信手段が人体検知信号を受信したときに該位置情報信号を発信可能とされていることを特徴とするトイレ機器。
【請求項7】
請求項1ないし6のいずれか1項において、該リモコンは、光を検知する光検知手段と、この光検知手段が光を検知したときに該リモコンを待機状態から通信可能状態に切り替え可能な制御手段とを有することを特徴とするトイレ機器。
【請求項8】
請求項7において、該光照射手段は特定の変調光を照射することが可能とされており、
該制御手段は、該光検知手段が該特定の変調光を検知したときに該リモコンを待機状態から通信可能状態に切り替えることが可能とされていることを特徴とするトイレ機器。
【請求項9】
請求項7又は8において、該リモコンは太陽電池を有しており、該太陽電池が該光検知手段を兼ねていることを特徴とするトイレ機器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2011−153463(P2011−153463A)
【公開日】平成23年8月11日(2011.8.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−15670(P2010−15670)
【出願日】平成22年1月27日(2010.1.27)
【出願人】(302045705)株式会社LIXIL (949)
【Fターム(参考)】