説明

トイレ設備利用情報管理システム、情報処理装置、トイレ設備利用情報管理方法及び制御プログラム

【課題】トイレ待ち行列を解消し、利用者が希望するときに、必要なトイレ設備を円滑に利用するために寄与する。
【解決手段】利用者検知手段が、トイレ設備を利用する利用者を検知し、情報処理装置は、利用者検知手段による検知情報に基づいて、トイレ設備の利用状況情報を生成して、利用者が携帯する携帯端末に供給する。ここで、情報処理装置は、携帯端末からトイレ設備の種別情報を含む情報供給要求を受けると、所定の種類のトイレ設備の利用状況情報を生成し、携帯端末に供給する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、トイレ設備利用情報管理システム、情報処理装置、トイレ設備利用情報管理方法及び制御プログラムに係り、例えば、空港施設等に設けられ、不特定多数の者が利用するトイレ設備の利用状況等を利用者の携帯端末に報知するためのトイレ設備利用情報管理システム、情報処理装置、トイレ設備利用情報管理方法及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
空港施設等で、航空便到着後すぐにトイレを利用したいような場合には、例えば、出口ゲート通過後、最初に目に付いたトイレに駆け込むのが一般的である。このことは、利用者(乗客)の誰にとっても同様であり、到着直後の混雑した状況では、特定のトイレ設備に利用者が押し寄せて混雑してしまうこととなる。
このため、利用者は、すぐに利用したいのを我慢して、いらいらしながら順番待ちをしなければならない。
【0003】
ところが一方で、混雑し易い特定のトイレ設備以外の数十m程度先のやや離れた場所にあるトイレ設備が、意外に空いていることがあり、利用者は、後にこのトイレ設備を通過して、悔しい思いをすることがある。
トイレ設備の混雑情報(空席状況)を、トイレ設備の出入口に配置した表示灯等を用いて知らせる技術が提案されているが(例えば、特許文献1等参照。)、順番待ちをして行列をなして並んでいるような状況では役に立たない。
このため、所定の範囲内に設置されているトイレ設備の利用状況を、例えば、地図が描かれた案内板に表示する技術が提案されている(例えば、特許文献2等参照。)。
【0004】
しかしながら、要介護者を含む障害者や高齢者、妊婦、乳幼児を伴う親等、利用が優先されるべきであるとともに、専用のトイレ設備を必要とする利用者によっては、依然として不便であった。
例えば、乳幼児を伴う母親は、乳幼児を抱いたり背負ったりした状態で並ぶ必要があり、移動による疲労を増幅させるし、ベビーチェア付きの個室を選べるとも限らず、不自由な思いをしなければならない。
また、障害者にとっては、専用のトイレ設備が設置されていたとしても、混雑のあまり、一般の利用者に占有されていることもあり得る。
【特許文献1】特開2003−052578号公報
【特許文献2】特開2003−171969号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
解決しようとする問題点は、上記従来技術では、利用者にとって必要なトイレ設備を、円滑に利用することが困難であるという点である。
【0006】
この発明は、上述の事情に鑑みてなされたもので、トイレ待ち行列を解消し、利用者が希望するときに、必要なトイレ設備を円滑に利用するために寄与することができるトイレ設備利用情報管理システム、情報処理装置、トイレ設備利用情報管理方法及び制御プログラムを提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、この発明のトイレ設備利用情報管理システムは、トイレ設備を利用する利用者が携帯する携帯端末と、上記トイレ設備の利用状況情報を生成して、上記携帯端末にネットワークを介して供給する情報処理装置とを備えてなるトイレ設備利用情報管理システムに係り、上記トイレ設備に設けられて、上記ネットワークを介して上記情報処理装置に接続され、上記利用者を検知するための利用者検知手段を備え、上記情報処理装置は、上記利用者に対応する上記トイレ設備の種別情報と、当該トイレ設備に設けられた上記利用者検知手段による検知結果とに基づいて、上記利用者に対応する種類の上記トイレ設備の上記利用状況情報を生成し、上記携帯端末に供給することを特徴としている。
【0008】
また、この発明の情報処理装置は、トイレ設備の利用状況情報を生成し、上記トイレ設備を利用する利用者が携帯する携帯端末に、上記利用状況情報をネットワークを介して供給する情報処理装置に係り、上記トイレ設備に設けられ、上記利用者を検知するための利用者検知手段が、上記ネットワークを介して接続され、上記利用者に対応する上記トイレ設備の種別情報と、当該トイレ設備に設けられた上記利用者検知手段による検知結果とに基づいて、上記利用者に対応する種類の上記トイレ設備の上記利用状況情報を生成し、上記携帯端末に供給することを特徴としている。
【0009】
また、この発明のトイレ設備利用情報管理方法は、トイレ設備を利用する利用者が携帯する携帯端末と、上記トイレ設備の利用状況情報を生成して、上記携帯端末に供給する情報処理装置とがネットワークを介して接続され、上記利用者に対応する上記トイレ設備の種別情報と、当該トイレ設備に設けられ、上記利用者を検知する利用者検知手段による検知結果とに基づいて、上記利用者に対応する種類の上記トイレ設備の上記利用状況情報を生成し、上記携帯端末に供給する利用状況情報供給ステップを含むことを特徴としている。
【0010】
また、この発明の制御プログラムは、情報処理装置によってトイレ設備の利用状況情報を生成して、上記トイレ設備を利用する利用者が携帯する携帯端末に、上記利用状況情報をネットワークを介して供給するトイレ設備利用情報管理方法をコンピュータに実行させるための制御プログラムに係り、上記利用者に対応する上記トイレ設備の種別情報と、当該トイレ設備に設けられ、上記利用者を検知する利用者検知手段による検知結果とに基づいて、上記利用者に対応する種類の上記トイレ設備の上記利用状況情報を生成し、上記携帯端末に供給する利用状況情報供給ステップをコンピュータに実行させることを特徴としている。
【発明の効果】
【0011】
この発明の構成によれば、情報処理装置は、利用者に対応するトイレ設備の種別情報と、トイレ設備に設けられた利用者検知手段による検知結果とに基づいて、利用者に対応する種類のトイレ設備の利用状況情報を生成し、携帯端末に供給するので、トイレ待ち行列を解消し、利用者が希望するときに、必要なトイレ設備を円滑に利用するために寄与することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
情報処理装置は、利用者に対応するトイレ設備の種別情報と、トイレ設備に設けられた利用者検知手段による検知結果とに基づいて、利用者に対応する種類のトイレ設備の利用状況情報を生成し、携帯端末に供給することによって、トイレ待ち行列を解消し、利用者が希望するときに、必要なトイレ設備を円滑に利用するために寄与するという目的を実現した。
【実施例1】
【0013】
図1は、この発明の第1の実施例であるトイレ設備利用情報管理システムの構成を示す図、図2は、同トイレ設備利用情報管理システムの携帯端末の構成を示すブロック図、図3は、同トイレ設備利用情報管理システムのトイレ設備管理装置の構成を示すブロック図、図4は、同トイレ設備利用情報管理システムの案内表示装置の構成を示すブロック図、図5は、同トイレ設備利用情報管理システムの情報管理センタの構成を示すブロック図、図6は、同情報管理センタの管理サーバ、利用者情報データベースサーバ、トイレ設備情報データベースサーバ、及び課金サーバの構成を示すブロック図、また、図7は、同トイレ設備利用情報管理システムの動作を説明するための説明図である。
【0014】
この例のトイレ設備利用情報管理システム1は、図1に示すように、例えば、空港施設(ターミナルビル等)において、乗客等の利用者A1,A2,…が用いる携帯端末2,2,…と、空港施設内に設置されているトイレ設備S1,S2,…を管理するためのトイレ設備管理装置3,3,…と、出口ゲート付近等、所定の場所に設置された案内表示装置4,4,…と、サービス提供事業者Bが管理する情報管理センタ5とが、ネットワーク6を介して接続されて概略構成されている。
なお、この例では、サービス提供事業者Bは、国内の複数の空港で、トイレ設備利用情報の供給サービスを提供しているものとする。
【0015】
各携帯端末2は、通話機能のほか、例えば電子メールの送受信やインターネットに接続してホームページの閲覧が可能なデータ通信機能を有する携帯電話機からなり、図2に示すように、当該携帯端末本体の構成各部を制御する制御部11と、制御部11が実行する処理プログラムや各種データ等を記憶するための記憶部12と、アンテナを介して無線電波の送受信を行い、所定のプロトコルに従って通話やデータ通信を行うために用いられる無線通信部14と、例えば、ホームページの内容や、受信した電子メール、機能設定画面等が表示される表示部15と、例えば、混雑情報受信時や、着信時等に音声を出力する音声出力部16と、項目の選択や、数字及び文字の入力操作等を行うための多数の各種操作キー等からなる操作部17と、送話音声を入力するマイクロフォンからなる送話部18と、受話音声を出力するスピーカからなる受話部19とから概略構成されている。
なお、この例では、表示部15は、表示機能と共に、操作機能の一部も兼ね備えている。
【0016】
制御部11は、CPU(中央処理装置)等を有してなり、ブラウザやメーラ等の記憶部12に記憶された各種処理プログラムを実行し、携帯端末本体の構成各部を制御して、警報出力処理や、案内情報表示制御処理等を実行する。
制御部11は、警報出力処理で、情報管理センタ5から混雑情報を受信すると、音声出力部16から警報音を出力させる。
また、制御部11は、案内情報表示制御処理で、情報管理センタ5から案内情報を受信すると、表示部15に、地図情報を含む案内情報を表示させる。
【0017】
記憶部12は、ROM、RAM等の半導体メモリ等からなり、制御部11が実行するメーラやブラウザ、警報出力処理プログラム、案内情報表示制御処理プログラム等の各種制御プログラム等が記憶されたプログラム記憶部と、サービス利用のための識別情報や種別情報、設定情報等の各種情報が記憶された情報記憶部とを有してなっている。
【0018】
表示部15は、液晶ディスプレイ等からなり、文字や画像を表示するために用いられ、例えば、情報管理センタ5から取得した案内情報、メッセージ等を表示する。
操作部16は、例えば、ブラウザを起動させてホームページを閲覧するためのブラウザモード選択キー、メーラを起動させるメールモード選択キー、操作を決定するために用いられる決定キー、操作メニューを表示させるためのメニューキー、文字入力モードを切り換えるための入力モード切替えキー、電話帳を登録したり検索するための電話帳キー、音声通話を行うために用いる通話開始キー、操作を1つ前の状態へ戻すクリアキー、及び電源の入切りを行った各種操作を中止するために用いられる電源キーを含む機能キー群と、表示部15に表示された表示画面上のカーソルを上下左右方向へ移動させるためのカーソルキーと、例えば数字等を入力するためのテンキー群とを有している。
【0019】
各トイレ設備管理装置3は、図3に示すように、トイレ管理装置本体の構成各部を制御するコントローラ21と、トイレ設備S1(S2,S3,…)の出入口に配置され、赤外線センサ等からなり、利用者Aの通過を検知するための人体感知センサ22と、混雑状態を表示するための赤色回転灯23とを有している。
【0020】
なお、この例のトイレ設備S1(S2,S3,…)は、男子用のトイレ設備と、女子用のトイレ設備と、優先者用(例えば障害者用)のトイレ設備とが、異なる場所に独立して設けられているか、又は、同じ場所に、男子用の領域と、女子用の領域と、優先者用の領域とに区画されて設けられている。ここで、区画されている場合には、各領域の設備毎に、コントローラ21、人体感知センサ22及び赤色回転灯23が配設されている。
【0021】
コントローラ21は、CPU等からなり、記憶部に記憶された所定の制御プログラムに従って構成各部を制御する制御部と、各種プログラムやデータが記憶される記憶部と、所定のプロトコルに従ってデータ通信を行うための通信部と、赤色回転灯を駆動するための表示灯駆動部を有している。
【0022】
コントローラ21の制御部は、記憶部に記憶された各種処理プログラムを実行し、利用者検知情報送信処理、表示灯制御処理等を実行する。
この制御部は、利用者検知情報送信処理で、人体感知センサ22から利用者検知信号を受けると、トイレ設備S1(S2,S3,…)の種別情報とともに、利用者検知情報を情報管理センタ5へ送信する。
また、この制御部は、表示灯制御処理で、情報管理センタ5から混雑情報を受信すると、表示灯駆動部を介して、赤色回転灯23を駆動させる。これにより、赤色回転灯23は、赤色灯が点灯した状態で回転する。
【0023】
各案内表示装置4は、図4に示すように、CPU等からなり、記憶部に記憶された所定の制御プログラムに従って構成各部を制御する制御部25と、各種プログラムやデータが記憶される記憶部26と、所定のプロトコルに従ってデータ通信を行うための通信部27と、空港施設を案内するための案内板上のトイレマークに対応させて配置された複数の表示灯からなる表示部28とから概略構成されている。
【0024】
案内板には、空港施設内の地図情報が表示され、トイレ設備S1(S2,S3,…)の位置及び種別が表示されるとともに、トイレ表示位置毎に上記表示灯が配置されている。
制御部25は、CPU等からなり、表示灯制御プログラム等の記憶部26に記憶された各種処理プログラムを実行し、案内表示装置本体の構成各部を制御する。
制御部25は、記憶部26に記憶された各種処理プログラムを実行し、表示灯制御処理等を実行する。
制御部25は、表示灯制御処理で、情報管理センタ5から混雑情報を受信すると、案内板上に配置された所定の表示灯を点灯させる。
【0025】
記憶部26は、ROM、RAM等の半導体メモリからなり、制御部25が実行する表示灯制御処理プログラム等の各種処理プログラムや、各種情報等が記憶されると共に、制御部25がプログラム実行時に用いる各種レジスタやフラグが確保されている。
表示部28は、案内板に、トイレ設備S1(S2,S3,…)の位置及び種別がトイレマークによって表示されるとともに、トイレ表示位置毎に配置され、トイレの利用状況等が表示される複数の表示灯を備えている。
【0026】
情報管理センタ5は、図5に示すように、情報管理センタ5全体の管理を行うと共に、トイレ設備利用情報(混雑情報等)を生成して各携帯端末2や案内表示装置4へ送信するための管理サーバ31と、利用者に関する情報が記憶された利用者情報データベースサーバ32と、トイレ設備情報が記憶されたトイレ設備情報データベースサーバ33と、サービス利用料金の算出を行う課金サーバ34と、担当者が操作するための操作端末35とを有している。
【0027】
管理サーバ31は、図6に示すように、CPU等からなり、記憶部38に記憶された所定の制御プログラムに従って構成各部を制御する制御部37と、各種プログラムやデータが記憶される記憶部38と、所定のプロトコルに従ってデータ通信を行うための通信部39とを有している。
制御部37は、記憶部38に記憶された制御プログラムに従って、例えば、サービス受付処理や、混雑度算出処理、混雑判定処理、混雑表示制御処理、案内情報生成処理、案内情報供給処理等を実行する。
【0028】
制御部37は、サービス受付処理で、携帯端末2から提示要求を受けると、サービス情報を、サービス提供事業者Bの営業活動のためにインターネット上に開設されたホームページにおいて提示し、空港施設内におけるトイレ設備の案内サービスの受付処理を行う。
制御部37は、サービス受付処理で、携帯端末2から利用者A1(A2,A3,…)に対応する利用したいトイレ設備S1(S2,S3,…)の種別情報(男子用、女子用又は優先者用等)を取得し、種別情報に対応したトイレ設備S1(S2,S3,…)の案内情報を供給することとなる。
なお、制御部37は、携帯端末2の位置情報に基づいて、利用者が到着した空港施設を特定する。
【0029】
また、制御部37は、混雑度演算処理で、各トイレ管理装置3のコントローラ21からトイレ設備S1(S2,S3,…)の識別情報とともに、利用者検知情報を取得し、トイレ設備S毎に利用者検知情報に基づいて、所定の時間内の利用者の入退出数を混雑度として求める。
また、制御部37は、混雑判定処理で、混雑度が予め設定した基準値以上のときに、混雑状態と判定する。この基準値は、各トイレ設備S1(S2,S3,…)について、定員(個室数)等に基づいて設定される。
【0030】
また、制御部37は、混雑表示制御処理で、混雑状態と判定されたトイレ設備S1(S2,S3,…)について、対応するトイレ管理装置3へ赤色回転灯23を駆動させるための混雑情報を送信する。
同時に制御部37は、混雑情報を案内表示装置4へ送信して、表示部28の該当する表示灯を点灯させるように制御する。
【0031】
また、制御部37は、案内情報生成処理で、特定した空港施設において、各トイレ設備S1(S2,S3,…)に、混雑度と種別と設置位置情報(及び名称)とを対応付けて案内情報を生成する。
制御部37は、案内情報供給処理で、例えば、出口ゲートの直近のトイレ設備S1(S2,S3,…)が混雑状態と判定されると、携帯端末2へ、警報情報を含む混雑情報を送信し、かつ、地図情報を含む案内情報とを送信する。
【0032】
記憶部38は、ROM、RAMや、FD(フレキシブル・ディスク)、HD(ハード・ディスク)、CD−ROMが装着されるFDD、HDD、CD−ROMドライバ等からなり、制御部37が実行するサービス受付処理プログラムや、混雑度算出処理プログラム、混雑判定処理プログラム、混雑表示制御処理プログラム、案内情報生成処理プログラム、案内情報供給処理プログラム等の各種処理プログラムが記憶されたプログラム記憶領域と、設定情報等の各種情報が記憶された情報記憶領域とを有している。
【0033】
利用者情報データベースサーバ32(トイレ設備情報データベースサーバ33、課金サーバ34)は、図6に示すように、ハードウェア上の概略構成は、上述した管理サーバ31と同様であり、制御部41(44,47)と、記憶部42(45,48)と、通信部43(46,49)とを有してなっている。
【0034】
利用者情報データベースサーバ32の記憶部42には、利用者基礎情報のほか、料金請求先としての利用者A1,A2,…の管理情報や利用履歴情報等が、データベース化されて記憶されている。
ここで、利用者基礎情報としては、利用者A1,A2,…の識別情報に対応させた、利用者A1,A2,…の氏名、住所、電子メールアドレス、電話番号、職業、年齢、性別、電話番号等を含んでいる。また、利用履歴情報は、利用者A1(A2,A3,…)毎の案内サービスの利用実績を含んでいる。
【0035】
トイレ設備情報データベースサーバ33の記憶部45には、トイレ設備情報やトイレ利用情報がデータベース化されて記憶されている。
ここで、トイレ設備情報は、トイレ設備S1,S2,…の識別情報、種別情報(男子用、女子用、優先者用、和洋式別、有料/無料別等)、設置位置情報、定員、個室数、基準値(許容混雑度)、保守状況等を含んでいる。
【0036】
また、種別情報の優先者用の設備については、例えば、ベビーチェア付きの個室に関する情報、障害者用の設備に関する情報(視覚障害(全盲、弱視、色弱等)、聴覚障害(聾、難聴等)、肢体不自由(上肢障害、下肢障害等)に対応しているか否か、緊急連絡可能か否か、個室内の面積等)を含んでいる。
また、トイレ利用情報は、利用実績等が、月毎、日毎、時間毎等に分類されて記憶部45に記憶され、各トイレ設備管理装置3のコントローラ21から管理サーバ31を介して検知結果が送信されてくる度に、更新及び追加がなされる。
【0037】
課金サーバ34は、例えば、利用者A1,A2,…が情報管理センタ5が提供する情報や機能を利用する毎に利用料金を算出し、指定された単位で(例えば、一ヶ月毎、すなわち、月締めでの月次処理)に利用者A1,A2,…に請求するための処理を行い、利用者A1,A2,…に請求するための利用明細書情報を生成する。
また、課金サーバ34は、例えば月額固定の基本料金、サービス毎、情報毎の利用料金、利用者毎、受信端末毎のサービス利用回数等を課金情報として管理する。
【0038】
操作端末35は、例えば、パーソナルコンピュータからなり、所定の制御プログラムに従って構成各部を制御する制御部と、各種プログラムやデータが記憶される記憶部と、所定のプロトコルに従ってデータ通信を行うための通信部と、操作部と、表示部とを有してなっている。
【0039】
ネットワーク6は、例えば固定網又は/及び移動通信網からなる公衆系の通信網を有し、この通信網がインターネットに接続されてなっている。
【0040】
次に、図7を参照して、上記構成のトイレ設備利用情報管理システム1の動作について説明する。
前提として、利用者A1,A2,…は、所定の対価を支払って、国内の複数の空港施設内で、このトイレ設備利用情報管理システム1のサービスを受けることができる会員として、予め登録し、識別番号(ID番号)及びパスワードを付与されているものとする。
利用者A1(A2,A3,…)が、出口ゲート通過後に、携帯端末2の電源をオンとして、情報管理センタ2へアクセスする場合について説明する。
【0041】
情報管理センタ5では、管理サーバ31の制御部37は、混雑度算出のための計時を開始する(ステップSA11(図7参照))。
一方、各トイレ設備管理装置3では、コントローラ21の制御部は、人体感知センサ22から利用者検知信号を受けると(ステップSA12)、トイレ設備S1(S2,S3,…)の種別情報とともに、利用者検知情報を情報管理センタ5へ送信する(ステップSA13)。
【0042】
情報管理センタ5では、管理サーバ31の制御部37は、各トイレ設備管理装置3のコントローラ21からトイレ設備S1(S2,S3,…)の識別情報とともに、利用者検知情報を受信すると(ステップSA14)、入退場人数を積算する(ステップSA15)。
次に、制御部37は、ステップSA16で、規定時間経過したか否か判断し、経過した場合には、ステップSA17へ進み、経過していない場合には、ステップSA14へ戻る。
【0043】
次に、制御部37は、ステップSA17で、規定時間内の入退場人数の積算値を、混雑度として求める。
次に、制御部37は、ステップSA18で、求めた混雑度が、予め設定された基準値以上か否か判断する。
制御部37は、混雑度が基準値以上の場合には、混雑状態と判定されたトイレ設備S1(S2,S3,…)に対応するトイレ管理装置3と、案内表示装置4とへ、混雑情報をへ送信し(ステップSA19)、混雑度が基準値未満の場合には、ステップSA20へ進む。
【0044】
トイレ設備管理装置3では、コントローラ21の制御部は、情報管理センタ5から混雑情報を受信すると(ステップSA21)、表示灯駆動部を介して、赤色回転灯23を駆動させ(ステップSA22)。これにより、赤色回転灯23は、赤色灯が点灯した状態で回転する。
【0045】
なお、この例では、所定時間(例えば上記規定時間)経過後、再び混雑情報を受信しなかった場合には、赤色回転灯23は、滅灯される。
コントローラ21の制御部は、ステップSA23で、停止操作がなされたか否か判断し、停止操作がなされた場合には終了し、これ以外の場合には、ステップSA12に戻る。
【0046】
各案内表示装置4では、制御部25は、情報管理センタ5から混雑情報を受信すると(ステップSA24)、案内板上に配置された所定の表示灯を点灯させる(ステップSA25)。
なお、この例では、所定時間(例えば上記規定時間)経過後、再び混雑情報を受信しなかった場合には、上記所定の表示灯は、滅灯される。
制御部25は、ステップSA26で、停止操作がなされたか否か判断し、停止操作がなされた場合には終了し、これ以外の場合には、ステップSA24に戻る。
【0047】
利用者A1(A2,A3,…)が、出口ゲート通過後に、トイレ設備案内サービスを利用しようとして、接続操作がなされると(ステップSA27)、すなわち、利用者A1(A2,A3,…)の操作によって、所定のURL(Uniform Resource Locator)が設定されて、携帯端末2が情報管理センタ5にアクセスし、利用者A1(A2,A3,…)の識別番号やパスワードが送信されると(ステップSA28)、情報管理センタ5では、管理サーバ31の制御部37は、携帯端末2と接続後(ステップSA20)、所定の認証処理を行い、携帯端末2からの閲覧要求を受けて、案内サービスメニュー情報を携帯端末2へ送信する。
【0048】
また、閲覧要求時には、携帯端末2からは、利用者A1(A2,A3,…)に対応するトイレ設備S1(S2,S3,…)の種別情報(男子用、女子用又は優先者用等)が送信される。
また、制御部37は、携帯端末2の位置情報に基づいて、利用者A1(A2,A3,…)が到着した空港施設を特定する。
【0049】
制御部37は、出口ゲート直近のトイレ設備S1(S2,S3,…)が、混雑状態と判定されている場合には(ステップSA29)、通知された種別が対応する利用者A1(A2,A3,…)の携帯端末2へ、混雑情報を送信する(ステップSA30)。
携帯端末2で、制御部11は、情報管理センタ5から混雑情報を受信すると(ステップSA31)、音声出力部16から警報音を出力させる(ステップSA32)。これによって、利用者A1(A2,A3,…)は、出口ゲート直近のトイレ設備S1(S2,S3,…)が、混雑状態で、直ぐには利用できないことを、事前に知る。
【0050】
情報管理センタ5では、管理サーバ31の制御部37は、空港施設において、各トイレ設備S1(S2,S3,…)に、混雑度と種別と設置位置情報(及び名称)とを対応付けて案内情報を生成し、携帯端末2へ送信する(ステップSA33)。
【0051】
携帯端末2で、制御部11は、情報管理センタ5から案内情報を受信すると(ステップSA34)、表示部15に、地図情報を含む案内情報を表示させる(ステップSA35)。
情報管理センタ5では、管理サーバ31の制御部37は、ステップSA36で、停止操作がなされたか否か判断し、停止操作がなされた場合には終了し、これ以外の場合には、ステップSA11に戻る。
【0052】
このように、この例の構成によれば、制御部37は、出口ゲート直近のトイレ設備S1(S2,S3,…)が、混雑状態と判定されている場合には、通知された種別が対応する利用者A1(A2,A3,…)の携帯端末2へ、混雑情報を送信し、かつ、各トイレ設備S1(S2,S3,…)に、混雑度と種別と設置位置情報(及び名称)とを対応付けて案内情報を生成し、携帯端末2へ送信するので、利用者A1(A2,A3,…)は、比較的空いているトイレ設備S1(S2,S3,…)へ誘導され、特定のトイレ設備S1(S2,S3,…)への利用者の集中を緩和し、トイレ待ち行列を解消し、利用者A1(A2,A3,…)が希望するときに、必要なトイレ設備S1(S2,S3,…)を円滑に利用するために寄与することができる。
【0053】
また、トイレ設備S1(S2,S3,…)の種別を特定することによって、利用者A1(A2,A3,…)に対応した種別のトイレ設備S1(S2,S3,…)の利用状況(混雑状況)を確実に把握することができ、例えば、一般者、優先者を問わず誰でも、利用したいトイレ設備S1(S2,S3,…)を、迅速に探して円滑に利用するために寄与することができる。
【0054】
また、例えば、種別(男子用、女子用、優先者用等)を特定して、案内情報を要求することによって、利用者A1(A2,A3,…)が必要な情報のみを迅速に取得することができるとともに、通信や表示の際のデータ量を低減することができる。
【実施例2】
【0055】
図8は、この発明の第2の実施例であるトイレ設備利用情報管理システムの携帯端末の構成を示すブロック図、また、図9は、同トイレ設備利用情報管理システムのトイレ設備管理装置の構成を示すブロック図である。
この例の構成が上述した第1の実施例の構成と大きく異なるところは、トイレ設備の個室に電気錠を設け、施錠/解錠情報を、ネットワークを介して、情報管理センタへ送信するように構成した点である。
これ以外の構成は、上述した第1の実施例の構成と略同一であるので、第1の実施例と同一の構成要素については、図8及び図9において、図2及び図3で用いた符号と同一の符号を付して、その説明を簡略にする。
【0056】
この例のトイレ設備利用情報管理システムでは、携帯端末2Aは、ブルートゥースを利用した近距離通信機能を有し、図8に示すように、制御部11Aと、記憶部12Aと、無線通信部14と、アンテナを介して、認証情報としての識別情報(又はパスワード情報)を、ブルートゥースを利用した近距離通信によって電気錠52の入力部へ送信するブルートゥース通信部51と、表示部15と、音声出力部16と、操作部17と、送話部18と、受話部19とから概略構成されている。
【0057】
各トイレ設備管理装置3Aは、図9に示すように、トイレ管理装置本体の構成各部を制御するコントローラ21Aと、人体感知センサ22と、赤色回転灯23と、トイレ設備の各個室T1(T2,T3,…)に設けられた電気錠52とを有している。
コントローラ21Aは、制御部と、記憶部と、通信部と、表示灯駆動部を有し、制御部は、記憶部に記憶された各種処理プログラムを実行し、利用者検知情報送信処理、表示灯制御処理、電気錠制御処理、施錠/解錠情報出力処理等を実行する。
【0058】
コントローラ21Aの制御部は、電気錠制御処理では、例えば、情報管理センタから送られた認証情報と、携帯端末2Aから受信した識別情報(又はパスワード情報)とを照合して電気錠52の施錠/解錠を行う。なお、この例では、認証情報と識別情報(又はパスワード情報)とが、少なくとも一部一致した場合に、施錠/解錠可能なようにしても良い。
この制御部は、施錠/解錠情報出力処理では、各電気錠52の施錠/解錠情報を情報管理センタへ送信する。
電気錠52は、携帯端末2Aから、認証情報としての識別情報(又はパスワード情報)を、ブルートゥースを利用した近距離通信によって受信するブルートゥース受信部からなる入力部を有している。
【0059】
情報管理センタ5では、管理サーバの制御部は、施錠/解錠情報に基づいて、各個室T1(T2,T3,…)の空き状態/使用状態を判断する。
また、管理サーバの制御部は、この施錠/解錠情報と、利用者検知情報とに基づいて、混雑状態を判断する。
【0060】
この例の構成によれば、上述した第1の実施例と略同様の効果を得ることができる。
加えて、電気錠52の施錠/解錠情報に基づいて、各個室T1(T2,T3,…)の空き状態/使用状態を知ることができるので、一段と詳細な混雑情報を得ることができる。
【実施例3】
【0061】
図10は、この発明の第3の実施例であるトイレ設備利用情報管理システムのトイレ設備管理装置の構成を示すブロック図である。
この例の構成が上述した第2の実施例の構成と大きく異なるところは、携帯端末に無線タグ(RFIDタグ)を内蔵させ、かつ、電気錠の入力部にタグデータリーダを設けて、携帯端末を電気錠の所定の部位に近接させるのみで、識別情報を自動送信して、操作なしに施錠/解錠可能なように構成した点である。
これ以外の構成は、上述した第2の実施例の構成と略同一であるので、第2の実施例と同一の構成要素については、図10において、図9で用いた符号と同一の符号を付して、その説明を簡略にする。
【0062】
この例の携帯端末2Bの無線タグは、非接触型のデータキャリアであり、CPU(中央処理装置)等からなり、無線タグの構成各部を制御する制御部と、半導体メモリからなり、各種情報を記憶する記憶部と、例えば、コイル型のアンテナと、整流回路を含む電力受給部と、変復調回路を含む無線通信部とを有してなっている。
【0063】
電気錠52Bのタグデータリーダは、図10に示すように、携帯端末2Bの無線タグに対して電力と情報送信要求信号とを供給し、CPU等からなり、タグデータリーダの構成各部を制御する制御部と、半導体メモリからなり、制御部が実行するプログラムや各種情報を記憶する記憶部と、例えば、コイル型のアンテナと、変復調回路を含む無線通信部とを有してなっている。
【0064】
電気錠52Bのタグデータリーダの制御部は、携帯端末2Bが近接すると、タグデータリーダが無線タグから識別情報(又はパスワード情報)を読み出し、コントローラ21Bへ送る。
この例のトイレ設備管理装置3Bでは、コントローラ21Bの制御部は、例えば、情報管理センタから送られた認証情報と、携帯端末2Bから受信した識別情報(又はパスワード情報)とを照合して電気錠52Bの施錠/解錠を行う。なお、この例でも、認証情報と識別情報(又はパスワード情報)とが、少なくとも一部一致した場合に、施錠/解錠可能なようにしても良い。また、照合処理を電気錠52Bのタグデータリーダの制御部が行っても良い。
【0065】
この例の構成によれば、上述した第2の実施例と略同様の効果を得ることができる。
加えて、電気錠52Bの施錠/解錠の際に、利用者A1,A2,…の手間を軽減することができる。
【実施例4】
【0066】
図11は、この発明の第4の実施例であるトイレ設備利用情報管理システムの構成を示す図、また、図12及び図13は、同トイレ設備利用情報管理システムの動作を説明するための説明図である。
この例の構成が上述した第3の実施例の構成と大きく異なるところは、優先利用者用の携帯端末から、ネットワークを介して、トイレ設備の個室の予約が可能なように構成した点である。
これ以外の構成は、上述した第3の実施例の構成と略同一であるので、第3の実施例と同一の構成要素については、図11において、図10で用いた符号と同一の符号を付して、その説明を簡略にする。
【0067】
この例のトイレ設備利用情報管理システム1Cは、図11に示すように、携帯端末2B,2B,…と、空港施設内に設置されているトイレ設備V1,V2,…を管理するためのトイレ設備管理装置3B,3B,…と、入口ゲート端末54と、手荷物受取所端末55と、出口ゲート端末56と、サービス提供事業者Bが管理する情報管理センタ5Cとが、ネットワーク6を介して接続されて概略構成されている。
【0068】
この例では、利用者としての乗客のうち、例えば、障害者に、優先利用者として、トイレ設備V1,V2,…の個室予約サービスを含む案内サービスが提供されるものとする。なお、原則として、利用者の事前の登録はなされないものとする。
また、優先利用者C1(C2,C3,…)は、自身の識別情報が記憶された無線タグを内蔵したICカードを携帯し、入口ゲートや出口ゲート等で、例えば、提示するものとする。
【0069】
この例の各携帯端末2Bは、優先利用者C1(C2,C3,…)が、トイレ設備V1(V2,V3,…)の個室(例えば、障害者用トイレ)を予約するために用いられ、個室の施錠及び解錠のための認証情報としての識別情報を送信する無線タグが内蔵されている。
また、各トイレ設備管理装置3Cのコントローラの制御部は、トイレ設備V1(V2,V3,…)の各個室の電気錠の施錠/解錠情報を、電気錠の動作の度に情報管理センタ5Cへ送信する。
この制御部は、情報管理センタ5Cから送られてきた認証情報としての優先利用者C1(C2,C3,…)の識別情報と、携帯端末2Bから受信した識別情報とを照合して、情報管理センタ5Cから送られてきた識別情報に対応する個室の電気錠の施錠/解錠を行う。
【0070】
入口ゲート端末54(手荷物受取所端末55、出口ゲート端末56)は、情報管理センタ5Cに、ネットワーク6を介して接続されるとともに、ICカードに対して電力と情報送信要求信号とを供給し、CPU等からなり、構成各部を制御する制御部と、半導体メモリからなり、制御部が実行するプログラムや各種情報を記憶する記憶部と、情報管理センタ5Cへ利用者検知情報を送信する通信部と、例えば、コイル型のアンテナと、変復調回路を含む無線通信部とを有してなっている。
【0071】
なお、入口ゲート端末54では、優先利用者C1(C2,C3,…)を検知する度に、情報管理センタ5Cへ識別情報を含む利用者検知情報を送信するものとする。手荷物受取所端末55及び出口ゲート端末56においても同様である。
【0072】
この例では、情報管理センタ5Cの管理サーバの制御部は、記憶部に記憶された制御プログラムに従って、例えば、個室利用状況管理処理、案内情報生成処理、案内情報供給処理、個室予約処理等を実行する。
【0073】
管理サーバの制御部は、個室利用状況管理処理で、各トイレ設備管理装置3Cのコントローラから、トイレ設備V1(V2,V3,…)の各個室の電気錠の施錠/解錠情報を取得すると、各個室の空き/使用中情報として、トイレ情報データベースサーバへ送信して記憶させる。
【0074】
この制御部は、案内情報生成処理で、トイレ設備V1(V2,V3,…)の各個室の空き/使用中情報に基づいて、空き個室を検索し、予約のための選択情報として、空港施設内の空き個室の情報を提示するための案内情報を生成する。ここで、案内情報は、設置位置情報(及び名称)を含んでいる。
【0075】
この制御部は、案内情報供給処理で、出口ゲート通過後の優先利用者C1(C2,C3,…)の携帯端末2Bへ、案内情報を送信する。
この制御部は、個室予約処理で、携帯端末2Bから、個室予約要求を、個室の選択情報と共に受けると、該当するトイレ設備管理装置3Cへ、携帯端末2Bの優先利用者C1(C2,C3,…)の識別情報と、個室の識別情報とを送信する。
【0076】
情報管理センタ5Cの利用者情報データベースサーバの記憶部には、利用者情報として、利用便毎に乗客の情報が記憶され、一般利用者と優先利用者(例えば障害者)との別が対応付けられる。優先利用者については、入口ゲート端末54通過の際に照合がなされる。
トイレ情報データベースサーバの記憶部には、トイレ利用情報として、トイレ設備V1(V2,V3,…)毎、識別情報が付された個室毎に、空き/使用中情報が対応付けられ、常時更新された状態で記憶されている。
【0077】
次に、図12及び図13を参照して、上記構成のトイレ設備利用情報管理システム1Cの動作について説明する。
各トイレ設備管理装置3Cのコントローラの制御部は、トイレ設備V1(V2,V3,…)の各個室の電気錠の施錠/解錠情報を、電気錠の動作の度に情報管理センタ5Cへ送信する(ステップSB11(図12))。
【0078】
情報管理センタ5Cでは、管理サーバの制御部は、個室利用状況管理処理で、各トイレ設備管理装置3Cのコントローラから、トイレ設備V1(V2,V3,…)の各個室の電気錠の施錠/解錠情報を取得すると、各個室の空き/使用中情報として、トイレ情報データベースサーバへ送信して記憶させる(ステップSB12)。
入口ゲート端末54は、優先利用者C1(C2,C3,…)を検知すると(ステップSB13)、情報管理センタ5Cへ、識別情報を含む利用者検知情報を送信する(ステップSB14)。
【0079】
情報管理センタ5Cでは、管理サーバの制御部は、利用者検知情報を受信すると(ステップSB15)、利用便毎に乗客の情報としての利用者情報のうち、検知された優先利用者C1(C2,C3,…)の識別情報から、該当する利用者について、一般利用者と優先利用者(例えば障害者)との別を、優先利用者として確認する(フラグを「1」とする。)とともに、この優先利用者C1(C2,C3,…)が、入口ゲートを通過したものとして認識する(ステップSB16)。
【0080】
管理サーバの制御部は、ステップSB17で、この利用便の利用者として記憶された乗客のうち、優先利用者C1,C2,…が全て検知されたか否か判断し、全て検知された場合は、ステップSB18へ進んで、検知確認情報を入口ゲート端末54へ送信し、全ては検知されていない場合には、ステップSB15へ戻る。
【0081】
入口ゲート端末54は、ステップSB19で、情報管理センタ5Cから検知確認情報を受信すると、処理を終了し、これ以外の場合は、ステップSB13へ戻る。
手荷物受取所端末55は、優先利用者C1(C2,C3,…)を検知すると(ステップSB20)、情報管理センタ5Cへ、識別情報を含む利用者検知情報を送信する(ステップSB21)。
【0082】
情報管理センタ5Cでは、管理サーバの制御部は、利用者検知情報を受信すると(ステップSB22)、利用便毎に乗客の情報としての利用者情報のうち、検知された優先利用者C1(C2,C3,…)の識別情報から、該当する利用者について、一般利用者と優先利用者(例えば障害者)との別を、優先利用者として確認する(フラグを「1」とする。)とともに、この優先利用者C1(C2,C3,…)が、手荷物を受け取ったものとして認識する(ステップSB23)。
【0083】
管理サーバの制御部は、ステップSB24で、この利用便の利用者として記憶された乗客のうち、優先利用者C1,C2,…が全て検知されたか否か判断し、全て検知された場合は、ステップSB25へ進んで、検知確認情報を手荷物受取所端末55へ送信し、全ては検知されていない場合には、ステップSB22へ戻る。
手荷物受取所端末55は、ステップSB26で、情報管理センタ5Cから検知確認情報を受信すると、処理を終了し、これ以外の場合は、ステップSB20へ戻る。
【0084】
出口ゲート端末56は、優先利用者C1(C2,C3,…)を検知すると(ステップSB27)、情報管理センタ5Cへ、識別情報を含む利用者検知情報を送信する(ステップSB28)。出口ゲート端末56は、少なくとも、この利用便の全ての優先利用者C1,C2,…について、検知処理を行う。
情報管理センタ5Cでは、管理サーバの制御部は、利用者検知情報を受信すると(ステップSB29)、トイレ設備V1(V2,V3,…)の各個室の空き/使用中情報に基づいて、空き個室を検索し(ステップSB30)、予約のための選択情報として、空港施設内の空き個室の情報を提示するための案内情報を生成する(ステップSB31)。
【0085】
優先利用者C1(C2,C3,…)が、出口ゲート通過後に、トイレ設備案内サービスを利用しようとして、接続操作がなされ(ステップSB32)、優先利用者C1(C2,C3,…)の識別番号やパスワードが送信されると(ステップSB33)、情報管理センタ5では、管理サーバの制御部は、携帯端末2Bと接続後(ステップSAB34)、案内情報を送信する(ステップSB35)。
【0086】
携帯端末2Bの制御部は、案内情報を受信すると(ステップSB36(図13))、表示部に、ポップアップ画面で、例えば、「優先トイレの予約を行いますか?」とのメッセージを表示させる。
制御部は、案内情報に含まれる個室予約のための選択情報が選択操作された場合に(ステップSB37)、個室予約要求を、個室の選択情報と共に情報管理センタ5Cへ送信する(ステップSB38)。
情報管理センタ5Cでは、管理サーバの制御部は、携帯端末2Bから、個室予約要求を、個室の選択情報と共に受けると(ステップSB39)、該当するトイレ設備管理装置3Cへ、携帯端末2Bの優先利用者C1(C2,C3,…)の識別情報と、該当する個室の識別情報とを送信し(ステップSB40)、携帯端末2Bへ、受付完了通知を送信する(ステップSB41)。
【0087】
携帯端末2Bの制御部は、受付完了通知を受信すると(ステップSB42)、例えば、表示部にこの旨のメッセージを表示させる。
予約した優先利用者C1(C2,C3,…)が、予約先のトイレ設備V1(V2,V3,…)の個室に到着し、個室内で携帯端末2Bを電気錠に翳すと、携帯端末2Bは、識別情報を電気錠へ送信する(ステップSB43)。
【0088】
トイレ設備管理装置3Cのコントローラの制御部は、認証情報としての優先利用者C1(C2,C3,…)の識別情報を、情報管理センタ5Cから受信し(ステップSB44)、
携帯端末2Bから受信した識別情報を受信し(ステップSB45)、両識別情報を照合して、情報管理センタ5Cから送られてきた識別情報に対応する個室の電気錠を施錠する(ステップSB46)。
【0089】
優先利用者C1(C2,C3,…)が、個室からの退出時に、個室内で携帯端末2Bを電気錠に翳すと、携帯端末2Bは、識別情報を電気錠へ送信する(ステップSB48)。
トイレ設備管理装置3Cのコントローラの制御部は、優先利用者C1(C2,C3,…)の識別情報と、携帯端末2Bから受信した識別情報とを照合して、この個室の電気錠を解錠する(ステップSB49)。
なお、情報管理センタ5Cは、各優先利用者C1(C2,C3,…)の携帯端末2Bに対して、上記案内情報の送信等を行う。
【0090】
この例の構成によれば、上述した第3の実施例と略同様の効果を得ることができる。
加えて、特に、優先利用者は、トイレ設備V1(V2,V3,…)の優先利用者用の個室の空き情報を知ることができるとともに、空き状態の個室を探して、個室の予約を行うことができるので、たとえ混雑状態であっても、不自由なく安心してトイレ設備V1(V2,V3,…)を利用することができる。
【実施例5】
【0091】
図14は、この発明の第5の実施例であるトイレ設備利用情報管理システムの案内表示装置の構成を示すブロック図である。
この例の構成が上述した第1の実施例の構成と大きく異なるところは、携帯端末が、案内表示装置から近距離通信によって詳細情報を入手可能なように構成した点である。
【0092】
これ以外の構成は、上述した第1の実施例の構成と略同一であるので、第1の実施例と同一の構成要素については、図14において、図4で用いた符号と同一の符号を付して、その説明を簡略にする。なお、携帯端末としては、ブルートゥースを利用した近距離通信が可能な第2の実施例の携帯端末2Aが用いられる。
【0093】
この例のトイレ設備利用情報管理システムの案内表示装置4Dは、図14に示すように、ブルートゥースを利用した近距離通信機能を有し、制御部25Dと、記憶部26Dと、通信部27と、ブルートゥース通信部58と、複数の表示灯からなる表示部28とから概略構成されている。
【0094】
制御部25Dは、記憶部26Dに記憶された各種処理プログラムを実行し、表示灯制御処理や、案内情報供給処理等を実行する。
制御部25Dは、案内情報供給処理で、情報管理センタ5から混雑情報及び案内情報を受信し、近接状態の携帯端末2Aへ問合せに応じて、地図情報を含む案内情報を送信する。
この例では、情報管理センタ5から送信される混雑情報は、混雑状態か否かのみならず、混雑度も含んでいる。制御部25Dは、案内情報として、混雑度も携帯端末2Aへ供給する。
【0095】
この例の構成によれば、上述した第1の実施例と略同様の効果を得ることができる。
加えて、利用者A1(A2,A3,…)のトイレ設備を利用する際の手間を一段と軽減することができる。
【0096】
以上、この発明の実施例を図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変更等があってもこの発明に含まれる。
例えば、上述した実施例では、利用場所として、空港施設内で用いる場合について述べたが、これに限らず、駅やバスセンタ等のターミナルの建物や、大規模商業施設、宿泊施設等の大型の建物内、一般の店舗内等でも利用できる。
また、商業施設等に限らず、一般企業のビル内や、役所内等でも利用できる。また、建物内に限らず、商店街や、イベント会場、町内等の比較的広範囲内で利用することができる。また、イベント会場等で、仮設のトイレ設備を設ける場合にも適用することができる。
【0097】
また、ネットワークとして、移動通信網を用いて、この移動通信網を経由して、電子メールの送受信を行う場合について述べたが、もちろん、固定網を含めた場合にも、また、固定網のみの場合にも適用できる。また、インターネットに接続する場合にも、接続しない場合にも適用できる。また、公衆回線に限らず、専用回線を含む場合にも適用できる。
【0098】
また、携帯端末を、AP(Access Point)中継器と、無線LANによって接続し、AP中継器を介して、情報管理センタと接続するようにしても良い。ここで、無線LANの伝送媒体としては、2.4GHz帯の電波でも良いし、19GHz帯の電波でも良い。
また、複数階層に階層化された中継機器群を介して、携帯端末を情報管理センタと接続するようにしても良い。また、無線LANに代えて、赤外線を用いても良いし、ブルートゥースを利用した近距離通信によっても良い。
【0099】
また、トイレ設備管理装置において用いる人体感知センサとしては、赤外線センサに限らず、他の光電センサや、音波を用いたセンサを用いても良い。また、重量センサを床面やマットに埋め込んで、利用者の通過を検知するようにしても良い。
また、人体感知センサを、出入口のほかに、出入口に通じる経路上に配置し、行列の程度(長さ等)を検知するようにしても良い。
【0100】
また、トイレ管理装置の混雑表示灯としての赤色回転灯は、情報管理センタから制御しても良いし、コントローラが独立に制御しても良い。すなわち、混雑状態の判断をトイレ設備管理装置のコントローラが行うようにしても良い。
また、混雑表示灯は、単一の種類に限らず、例えば、青色回転灯を追加して、個室に空き室有りの場合に駆動するようにしても良い。
また、案内表示装置に、混雑時の表示のみならず、トイレ表示位置毎に表示器を配置し、混雑率や、平均待ち時間(又は予想待ち時間)等の詳細情報を表示させて、トイレの利用状況等が確認可能なようにしても良い。
【0101】
また、管理サーバの制御部は、携帯端末から、種別情報を取得していない場合に、利用者の属性情報から種別情報を推定しても良い。
また、トイレ設備利用情報管理システムを、航空便到着時直後の時間帯等、混雑が予想される時間のみ機能させるようにしても良い。例えば、閑散時の空港施設においては、このシステムの運用を停止しても良い。
また、携帯端末へ、電子メールで、混雑情報や、利用状況情報等を送信しても良い。また、携帯端末の位置情報に基づいて、混雑情報等を携帯端末に通知しても良い。この際、音声情報によって通知しても良い。
【0102】
また、案内サービス利用料を、個室を利用する際の施錠時に又は解錠時に、電子マネーによって精算しても良い。また、トイレ設備の利用を有料とする場合にも、電子マネーによって精算しても良い。
また、サービス提供事業者は、専門の事業者であっても良いし、例えば空港施設を管理する事業者が兼ねていても良いし、保守業務の事業者が兼ねていても良い。
【0103】
また、第1の実施例では、トイレ設備利用情報管理システムのサービスを受けることができる会員として、予め登録する場合について述べたが、必ずしも登録しなくても良い。
また、第1の実施例で、混雑状態判断のための基準値は、各トイレ設備の定員としても良いし、例えば、定員の数倍程度としても良い。また、現在の混雑状況のほか、必要に応じて、便発着予定等に基づいて、予想情報を報知するようにしても良い。
【0104】
また、第1の実施例で、トイレ設備が、同じ場所に、男子用の領域と、女子用の領域と、優先者用の領域とに区画されて設けられている場合に、トイレ設備管理装置において、コントローラを共通としても良い。
この場合は、コントローラは、利用者検知情報に、例えば、男子用、女子用、又は優先者用の種別情報を付して、情報管理センタへ送信する。また、人体感知センサ及び赤色回転灯も、共通に設けるようにしても良い。
【0105】
また、第1の実施例で、情報管理センタから、携帯端末へ、所定のトイレ設備の混雑状況を通知するのみとしても良い。また、案内情報を、地図情報のみとしても良いし、文字情報のみとしても良い。
また、第1の実施例で、携帯端末から情報管理センタへの識別情報の送信は、自動的に行っても良いし、利用者が入力操作によっても良い。
【0106】
また、第1の実施例で、管理サーバの制御部は、例えば、入退場人数の積算値を規定時間で除した値を、混雑度として求めるようにしても良い。また、混雑状況の判断を、混雑度に基づいても良いし、入場者の実数に基づいても良い。ここで、個室が定員以上の場合に、混雑状態と判断しても良い。
【0107】
また、第2の実施例で、近距離通信として、ブルートゥースを利用した通信に限らず、赤外線通信によっても良い。また、近距離通信に代えて、例えば、テンキーから暗証番号を入力するようにしても良い。
また、第2の実施例で、予約時に使用可能時間を携帯端末へ通知するようにしても良い。また、電気錠の施錠/解錠に際して、識別情報に代えて、予め登録されている利用者の指紋情報や声紋情報等の生体情報を認証情報として用いて、施錠/解錠のために用いても良い。
また、予約時にパスワードを送信し、識別情報に代えて、パスワードによって、電気錠の施錠・解錠を行うようにしても良い。
【0108】
また、第3の実施例で、無線タグとして、電磁誘導方式のほか、電波伝搬方式によって、電力の供給を受ける場合に適用することができる。また、パッシブ型の無線タグのほか、アクティブ型の無線タグを用いても良い。
【0109】
また、第4の実施例で、予め登録されている利用者にのみ、案内サービスを提供するようにしても良い。この場合に、優先利用者を照合する処理(一般利用者/優先利用者別の情報をフラグを「1」とする処理)を省略しても良い。また、優先利用者が、入口ゲートで検知されたときに、その都度照合しても良いし、全員通過後に照合しても良い。
また、登録されている優先利用者を、出口ゲートで検知し次第、案内情報を送信するようにしても良い。また、入口ゲートの優先利用者の全員通過を前提とせずに、出口ゲート通過時に案内情報を送信するようにしても良い。
【0110】
また、第4の実施例で、電源オンと同時に、ブラウザを起動させるようにしても良いし、さらに、自動的に情報管理センタ(案内サイト)にアクセスするように設定するようにしても良い。また、ブラウザ起動後、URLを入力して情報管理センタにアクセスするようにしても良い。また、出口ゲート通過時に、自動的に電源オンとなるように構成しても良い。
【0111】
また、第4の実施例で、入口ゲートや手荷物受取所での優先利用者の確認は、担当者が行って、入口ゲート端末や手荷物受取所端末の操作によって情報管理センタに通知しても良い。また、優先利用者が携帯端末を所有するほかに、優先利用者に、専用の携帯端末を貸与するようにしても良い。
また、第4の実施例で、優先利用者について予約可能とする場合について述べたが、もちろん、一般の利用者についても、個室の予約を可能とするようにしても良い。
【0112】
また、第4の実施例で、予約受付け後、該当個室のドアをロックして、予約者のみロック解除可能とも良いし、個室のドアに表示器を設けて予約済表示をしても良い。
また、第4の実施例で、優先利用者が携帯するICカードを電気錠に翳して、施錠/解錠を行うようにしても良い。
【産業上の利用可能性】
【0113】
移動可能な携帯端末として、携帯電話機のほか、データ通信機能を有する簡易型携帯電話(PHS)端末や、携帯情報端末(PDA)、携帯型のコンピュータを用いる場合に適用できる。また、腕時計型携帯電話機を用いる場合に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0114】
【図1】この発明の第1の実施例であるトイレ設備利用情報管理システムの構成を示す図である。
【図2】同トイレ設備利用情報管理システムの携帯端末の構成を示すブロック図である。
【図3】同トイレ設備利用情報管理システムのトイレ設備管理装置の構成を示すブロック図である。
【図4】同トイレ設備利用情報管理システムの案内表示装置の構成を示すブロック図である。
【図5】同トイレ設備利用情報管理システムの情報管理センタの構成を示すブロック図である。
【図6】同情報管理センタの管理サーバ、利用者情報データベースサーバ、トイレ設備情報データベースサーバ、及び課金サーバの構成を示すブロック図である。
【図7】同トイレ設備利用情報管理システムの動作を説明するための説明図である。
【図8】この発明の第2の実施例であるトイレ設備利用情報管理システムの携帯端末の構成を示すブロック図である。
【図9】同トイレ設備利用情報管理システムのトイレ設備管理装置の構成を示すブロック図である。
【図10】この発明の第3の実施例であるトイレ設備利用情報管理システムのトイレ設備管理装置の構成を示すブロック図である。
【図11】この発明の第4の実施例であるトイレ設備利用情報管理システムの構成を示す図である。
【図12】同トイレ設備利用情報管理システムの動作を説明するための説明図である。
【図13】同トイレ設備利用情報管理システムの動作を説明するための説明図である。
【図14】この発明の第5の実施例であるトイレ設備利用情報管理システムの案内表示装置の構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
【0115】
1,1C トイレ設備利用情報管理システム
2,2A,2B 携帯端末
3,3B トイレ設備管理装置
5 情報管理センタ
6 ネットワーク
21,21A,21B コントローラ(施錠/解錠情報出力手段、扉制御手段、本人認証手段)
22 人体感知センサ(利用者検知手段)
31 管理サーバ(情報処理装置)
37 制御部(予約受付け手段、個室管理手段)
38 記憶部
52,52B 電気錠(利用者検知手段)
1,A2,… 利用者
1,C2,… 優先利用者(利用者)
1,S2,…、V1,V2,… トイレ設備
1,T2,… 個室

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トイレ設備を利用する利用者が携帯する携帯端末と、前記トイレ設備の利用状況情報を生成して、前記携帯端末にネットワークを介して供給する情報処理装置とを備えてなるトイレ設備利用情報管理システムであって、
前記トイレ設備に設けられて、前記ネットワークを介して前記情報処理装置に接続され、前記利用者を検知するための利用者検知手段を備え、
前記情報処理装置は、前記利用者に対応する前記トイレ設備の種別情報と、当該トイレ設備に設けられた前記利用者検知手段による検知結果とに基づいて、前記利用者に対応する種類の前記トイレ設備の前記利用状況情報を生成し、前記携帯端末に供給することを特徴とするトイレ設備利用情報管理システム。
【請求項2】
前記トイレ設備は個室を有し、前記携帯端末からの予約要求を受け付けるための予約受付け手段を備えてなることを特徴とする請求項1記載のトイレ設備利用情報管理システム。
【請求項3】
前記利用者検知手段は、少なくとも前記トイレ設備の種類別に設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載のトイレ設備利用情報管理システム。
【請求項4】
前記トイレ設備は、扉を施錠するための電気錠、及び該電気錠の施錠/解錠情報を出力する施錠/解錠情報出力手段とが設けられた前記個室を有し、前記情報処理装置は、前記施錠/解錠情報に基づいて、前記トイレ設備の前記利用状況情報を生成することを特徴とする請求項2又は3記載のトイレ設備利用情報管理システム。
【請求項5】
前記予約受付け手段は、予約要求を受け付けると、所定のタイミングで前記電気錠を解錠又は施錠して、所定の前記個室を確保するための個室管理手段を有してなることを特徴とする請求項4記載のトイレ設備利用情報管理システム。
【請求項6】
前記電気錠には、該電気錠の施錠及び解錠を制御するための扉制御手段が接続され、該扉制御手段は、前記利用者の認証情報に基づいて、前記利用者の本人認証を行うための本人認証手段を有していることを特徴とする請求項4又は5記載のトイレ設備利用情報管理システム。
【請求項7】
前記情報処理装置は、前記携帯端末から、案内情報供給要求を受けると、前記利用者の属性情報に基づいて、前記種別情報を推定することを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1に記載のトイレ設備利用情報管理システム。
【請求項8】
トイレ設備の利用状況情報を生成し、前記トイレ設備を利用する利用者が携帯する携帯端末に、前記利用状況情報をネットワークを介して供給する情報処理装置であって、
前記トイレ設備に設けられ、前記利用者を検知するための利用者検知手段が、前記ネットワークを介して接続され、
前記利用者に対応する前記トイレ設備の種別情報と、当該トイレ設備に設けられた前記利用者検知手段による検知結果とに基づいて、前記利用者に対応する種類の前記トイレ設備の前記利用状況情報を生成し、前記携帯端末に供給することを特徴とする情報処理装置。
【請求項9】
前記トイレ設備は個室を有し、前記携帯端末からの予約要求を受け付けるための予約受付け手段を備えてなることを特徴とする請求項8記載の情報処理装置。
【請求項10】
トイレ設備を利用する利用者が携帯する携帯端末と、前記トイレ設備の利用状況情報を生成して、前記携帯端末に供給する情報処理装置とがネットワークを介して接続され、
前記利用者に対応する前記トイレ設備の種別情報と、当該トイレ設備に設けられ、前記利用者を検知する利用者検知手段による検知結果とに基づいて、前記利用者に対応する種類の前記トイレ設備の前記利用状況情報を生成し、前記携帯端末に供給する利用状況情報供給ステップを含む
ことを特徴とするトイレ設備利用情報管理方法。
【請求項11】
前記トイレ設備は個室を有し、前記携帯端末からの予約要求を受け付けるための予約受付けステップを含むことを特徴とする請求項10記載のトイレ設備利用情報管理方法。
【請求項12】
情報処理装置によってトイレ設備の利用状況情報を生成して、前記トイレ設備を利用する利用者が携帯する携帯端末に、前記利用状況情報をネットワークを介して供給するトイレ設備利用情報管理方法をコンピュータに実行させるための制御プログラムであって、
前記利用者に対応する前記トイレ設備の種別情報と、当該トイレ設備に設けられ、前記利用者を検知する利用者検知手段による検知結果とに基づいて、前記利用者に対応する種類の前記トイレ設備の前記利用状況情報を生成し、前記携帯端末に供給する利用状況情報供給ステップをコンピュータに実行させることを特徴とする制御プログラム。
【請求項13】
前記携帯端末から、前記トイレ設備の個室の予約要求を受け付けるための予約受付けステップをコンピュータに実行させることを特徴とする請求項12記載の制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公開番号】特開2009−2088(P2009−2088A)
【公開日】平成21年1月8日(2009.1.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−165682(P2007−165682)
【出願日】平成19年6月22日(2007.6.22)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】