説明

トナー、並びにこれを用いた画像形成装置、画像形成方法、及びプロセスカートリッジ

【課題】低温定着性、耐オフセット性、保存性、帯電立ち上がり性、経時の帯電安定性、及び粉砕性のいずれにも優れ、高画質画像を長期間にわたって形成できるトナー並びに画像形成装置、画像形成方法及びプロセスカートリッジの提供。
【解決手段】少なくとも結着樹脂、着色剤及び帯電制御剤を含有してなり、帯電制御剤が中心金属が3価以上の芳香族オキシカルボン酸の金属化合物を含有し、結着樹脂が軟化点Tm(A)が120〜160℃のポリエステル系樹脂(A)と、軟化点Tm(B)が80℃以上120℃未満のポリエステル系樹脂(B)とを含有してなり、ポリエステル系樹脂(A)及び(B)の少なくともいずれかが1,2−プロパンジオールの2価アルコール成分における含有量が65モル%以上であり、実質的に脂肪族アルコールのみからなるアルコール成分と、カルボン酸成分とを縮重合させて得られるトナーである。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
少なくとも結着樹脂、着色剤、及び帯電制御剤を含有してなるトナーであって、
前記帯電制御剤が、中心金属が3価以上の芳香族オキシカルボン酸の金属化合物を含有し、
前記結着樹脂が、軟化点Tm(A)が120℃以上160℃以下のポリエステル系樹脂(A)と、軟化点Tm(B)が80℃以上120℃未満のポリエステル系樹脂(B)とを含有してなり、
前記ポリエステル系樹脂(A)及び(B)の少なくともいずれかが、1,2−プロパンジオールの2価アルコール成分における含有量が65モル%以上であり、かつ実質的に脂肪族アルコールのみからなるアルコール成分と、カルボン酸成分とを縮重合させて得られることを特徴とするトナー。
【請求項2】
芳香族オキシカルボン酸の金属化合物が、下記一般式(1)で表される請求項1に記載のトナー。
【化1】

ただし、前記一般式(1)中、Rは、炭素原子、メチン基、及びメチレン基いずれかを表し、該メチン基及びメチレン基はN、S、O、及びPから選択されるヘテロ原子を含んでいてもよく、Yは、飽和結合又は不飽和結合で結ばれた環状構造を表す。R及びRは、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、ニトロ基、ニトロソ基、スルホニル基、シアノ基、アルキル基、アルケニル基、アルコキシ基、アリール基、アリールオキシ基、アラルキル基、アラルキルオキシ基、アミノ基、カルボキシル基、及びカルボニル基のいずれかを表し、これらはo及びpが1以上の場合には、互いに同一であってもよいし、異なっていてもよく、これらは置換基により更に置換されていてもよい。Rは、水素原子及びアルキル基のいずれかを表す。lは0又は3〜12の整数、mは1〜20の整数、nは0〜20の整数、oは0〜4の整数、pは0〜4の整数、qは0〜3の整数、rは1〜20の整数、sは0〜20の整数である。Mは3価以上の中心金属である。
【請求項3】
中心金属がFeである請求項1から2のいずれかに記載のトナー。
【請求項4】
中心金属がZrである請求項1から2のいずれかに記載のトナー。
【請求項5】
脂肪族アルコールのアルコール成分における含有量が90モル%以上である請求項1から4のいずれかに記載のトナー。
【請求項6】
ポリエステル系樹脂(A)及び(B)の少なくともいずれかのアルコール成分が、更にグリセリンを含有する請求項1から5のいずれかに記載のトナー。
【請求項7】
ポリエステル系樹脂(A)のアルコール成分が、更に1,3−プロパンジオールを含有する請求項1から6のいずれかに記載のトナー。
【請求項8】
ポリエステル系樹脂(A)及び(B)の少なくともいずれかのカルボン酸成分が、炭素数2〜4の脂肪族ジカルボン酸化合物を含有する請求項1から7のいずれかに記載のトナー。
【請求項9】
ポリエステル系樹脂(A)及び(B)の少なくともいずれかのカルボン酸成分が、精製ロジンを含有する請求項1から8のいずれかに記載のトナー。
【請求項10】
ポリエステル系樹脂(A)とポリエステル系樹脂(B)との質量比〔(A)/(B)〕が、1/9〜9/1である請求項1から9のいずれかに記載のトナー。
【請求項11】
Tm(A)とTm(B)との差〔Tm(A)−Tm(B)〕が、10℃以上である請求項1から10のいずれかに記載のトナー。
【請求項12】
トナーの重量平均粒径が3〜10μmである請求項1から11のいずれかに記載のトナー。
【請求項13】
請求項1から12のいずれかに記載のトナーを含むことを特徴とする現像剤。
【請求項14】
請求項1から12のいずれかに記載のトナーが充填されてなることを特徴とするトナー入り容器。
【請求項15】
静電潜像担持体と、該静電潜像担持体表面を帯電させる帯電手段と、帯電された静電潜像担持体表面を露光して静電潜像を形成する露光手段と、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像手段と、前記可視像を記録媒体に転写する転写手段と、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着手段とを少なくとも有する画像形成装置であって、
前記トナーが、請求項1から12のいずれかに記載のトナーであることを特徴とする画像形成装置。
【請求項16】
帯電手段が、静電潜像担持体と非接触で帯電させる帯電手段である請求項15に記載の画像形成装置。
【請求項17】
帯電手段が、静電潜像担持体と接触して帯電させる帯電手段である請求項15に記載の画像形成装置。
【請求項18】
現像手段が、内部に固定された磁界発生手段を有し、かつ表面に磁性キャリアとトナーとからなる二成分現像剤を担持して回転可能な現像剤担持体を有している請求項15から17のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項19】
現像手段が、トナーが供給される現像剤担持体と、該現像剤担持体表面にトナーの薄層を形成する層厚規制部材を有する請求項15から17のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項20】
転写手段が、静電潜像担持体上の可視像を記録媒体に転写する転写手段である請求項15から19のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項21】
少なくとも静電潜像担持体、帯電手段、現像手段、及び転写手段を含む画像形成要素を複数配列してなり、
前記転写手段は前記複数の画像形成要素の各静電潜像担持体との対向領域である転写位置を通過するように表面が移動する記録媒体に、順次、前記各静電潜像担持体上に形成された可視像を転写する転写手段である請求項15から20のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項22】
転写手段が、静電潜像担持体上に形成された可視像が一次転写される中間転写体と、該中間転写体上に担持された可視像を記録媒体に二次転写する二次転写手段とを有する請求項15から19のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項23】
クリーニング手段を有し、かつ該クリーニング手段が、静電潜像担持体表面と当接するクリーニングブレードを有する請求項15から22のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項24】
現像手段が、静電潜像担持体表面に当接される現像剤担持体を有し、かつ前記静電潜像担持体に形成された静電潜像を現像すると共に該静電潜像担持体上の残留トナーを回収する請求項15から22のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項25】
定着手段がローラ及びベルトの少なくともいずれかを有し、トナーと接しない面から加熱し、記録媒体上に転写された転写像を加熱及び加圧して定着する定着手段である請求項15から24のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項26】
定着手段がローラ及びベルトの少なくともいずれかを有し、トナーと接する面から加熱し、記録媒体上に転写された転写像を加熱及び加圧して定着する定着手段である請求項15から24のいずれかに記載の画像形成装置。
【請求項27】
静電潜像担持体表面を帯電させる帯電工程と、帯電された静電潜像担持体表面を露光して静電潜像を形成する露光工程と、前記静電潜像をトナーを用いて現像して可視像を形成する現像工程と、前記可視像を記録媒体に転写する転写工程と、前記記録媒体に転写された転写像を定着させる定着工程とを少なくとも含む画像形成方法であって、
前記トナーが、請求項1から12のいずれかに記載のトナーであることを特徴とする画像形成方法。
【請求項28】
静電潜像担持体と、該静電潜像担持体上に形成された静電潜像をトナーを用いて現像し可視像を形成する現像手段とを少なくとも有し、画像形成装置本体に着脱可能なプロセスカートリッジであって、
前記トナーが、請求項1から12のいずれかに記載のトナーであることを特徴とするプロセスカートリッジ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−129411(P2008−129411A)
【公開日】平成20年6月5日(2008.6.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−315650(P2006−315650)
【出願日】平成18年11月22日(2006.11.22)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】