説明

トラック荷台昇降用ステップ

【課題】トラック荷台のあおりを水平状態に倒した状態で立て掛けても、滑ったりすることなく、安全に自己保持させることができ、梯子があおりの支持脚として水平に倒したあおりを支えることにもなり、あおりの荷重受け強度を増すこともできることに加えて、不使用の際のステップのトラック荷台への収納性にも優れる。
【解決手段】トラック荷台の所要箇所に立て掛けて使用される梯子としてのトラック荷台昇降用ステップであって、両側一対の支柱1,1に踏み桟3aを適宜間隔で取り付けてなる梯子3の各支柱1,1に、水平に倒したトラック荷台のあおりR端を上下から挟み込む上部金具7と下部金具8を設け、これら上部金具7と下部金具8のいずれか一方、または双方を、支柱1,1にそって折り畳みができるように回動自在な上部押さえ片44または下部押さえ片61を支柱1,1に軸着し、この上部押さえ片44または下部押さえ片61に、支柱1,1に軸着した回転ストッパー54または55を係合可能とした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トラック荷台の所要箇所に立て掛けて使用される梯子としてのトラック荷台昇降用ステップに関するものである。
【背景技術】
【0002】
作業員が、トラックの荷台での作業のために荷台部に対し昇り降りしたり、荷台部から小荷物等を持っておりたりするための昇降用ステップに関するものである。
【0003】
トラックの荷台は、周囲に開閉自在なあおりを有するが、トラックの荷台への乗り降りや昇降や荷の積み下ろしのための昇降用ステップとしては、車輪を有する階段構造の移動ステップが用いられるが、収納場所や設置の容易性に難があり、また、不要な際にはトラック荷台に搭載しておくのに適さない。
【0004】
これに対して、このように、作業員が、トラックの荷台部での作業のために荷台部に対し昇り降りしたり、荷台部から小荷物等を持っておりたりするためのトラック専用の梯子は、従来、知られておらず、従って、トラック荷台部での昇降には、両側一対の支柱に踏杆を所要間隔おきに横架してなる普通の梯子が使用されている。
【0005】
しかし、普通の梯子をトラックの荷台部の所要箇所、例えば、荷台部に取り付けてある煽り外板(左右各サイドにある側煽り外板及び後ろ側にある後煽り外板がある)にそのまま立て掛けて使用する場合、梯子が煽り板から滑り易いため、梯子を昇り降りする作業者以外の他の作業者等がその梯子を保持しなければならず、非常に面倒であった。
【0006】
下記特許文献1は、普通の梯子に代わるものとして、トラック荷台部の煽り外板上端、あるいは煽り外板の上に取り付けられた手摺り、あるいはまた煽り外板を倒した状態での荷台部に立て掛けても、滑ったりすることなく、安全に自己保持させることができるとして提案されている。
【特許文献1】特開2005−48381号公報
【0007】
これは図14に示すように、トラック用昇降梯子Aは、両側一対の支柱1,1に踏杆2を所要間隔おきに横架してなる梯子3と、この梯子3の片側の支柱1に取り付けられる手摺4と、梯子3の両支柱1,1の夫々上部側に設けられ、トラックの荷台部5の立て掛け箇所に掛止される掛止具6から構成される。
【0008】
梯子3の各支柱1は、図示は省略するが、支柱本体と、この支柱本体の下端部に伸縮調整自在に連結される伸縮部材とから構成され、伸縮部材の下端部には接地ベース9が枢着されている。接地ベース9の底面には滑り止めが施されている。
【0009】
掛止具6は、梯子3の各支柱1に一端部を枢着された回動自在な回動板10と、この回動板の先端部に固着された略L字状の掛止具本体11と、梯子3が所定の傾斜角度の立て掛け姿勢にある時に掛止具本体11を支柱1から前方へ水平に突出した掛止位置に保持する掛止位置保持手段と、掛止具本体11を支柱1側に退避した退避位置に保持する退避位置保持手段とによって構成される。
【0010】
掛止具6は、図15に示すように、回動板10は、平行四辺形状に形成されて、その一端部が枢軸116により支柱1の外側面に枢着されたもので、遊端部側の上辺部に突設された突片部10aに略U字状の切欠溝117が形成され、この切欠溝117は、掛止具本体11が掛止位置にある時、支柱1の外側面に固着された基板119に取り付けてある蝶ボルト118に係合可能となる。
【0011】
しかして、この切欠溝117を蝶ボルト118に係合させた状態で蝶ボルト118を締め付けることにより、掛止具本体11は支柱1から前方へ水平に突出した掛止位置に保持される。この切欠溝117と蝶ボルト118とが掛止位置保持手段112を構成する。
【0012】
また、回動板10には遊端部側の下辺部に略U字状の切欠溝120が形成され、この切欠溝120は、掛止具本体11が退避位置にある時、同じ基板119の他の箇所に取り付けてある蝶ボルト121に係合可能となる。しかして、この切欠溝120を蝶ボルト121に係合させた状態で蝶ボルト121を締め付けることによって、掛止具本体11は、支柱1側に退避した退避位置に保持される。この切欠溝120と蝶ボル1ト21とが退避位置保持手段113を構成する。
【0013】
使用方法について説明すると、昇降梯子Aの使用にあたって、トラック荷台部5のあおりRを倒した状態でそのあおりRの基端部37に昇降梯子Aを立て掛けて使用する場合は、梯子3を地面Gに対して所定傾斜角度になるように前傾させながら、掛止具6の掛止具本体11を荷台部5に枢着されているあおりRの基端部37に掛止させる。
【0014】
あおりRが荷台部5に対し起立させてあって、このあおりRに立設された手摺38の上端部に昇降梯子Aを立て掛けて使用する場合にも、同様に、掛止具6の掛止具本体を手摺38の上横枠に掛止させる。
【0015】
このように昇降梯子Aをトラック荷台部5の所要箇所に立て掛けて使用する際には、梯子3の両支柱1,1の夫々上部側に設けた掛止具6が、トラック荷台部5の立て掛け箇所、即ち図14の例ではあおりRの基端部37、また手摺38の上横枠に掛止されて、自己保持されるから、作業者が梯子3を保持する必要がなく、従って昇降梯子Aの使用に余分な作業員を必要とせず、昇降梯子Aを安全に使用することができる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0016】
ところで、トラック荷台のあおりは、荷の積み下ろし等の際に水平状態に倒した状態とすることができると、あおり上を作業員が載る作業スペースとして使用でき、荷台いっぱいに荷を積む場合に便利である。
【0017】
しかし前記特許文献1のトラック用昇降梯子は、掛止具6は略L字状の掛止具本体11を引っ掛けるもので、トラック荷台のあおりを垂直に立てた状態か、もしくはこの立てた状態から180°折り畳んで倒した状態に限定された使用であり、あおりを水平状態に倒した場合には、引っ掛ける箇所がなく使用ができなかった。
【0018】
本発明は前記従来例の不都合を解消し、トラック荷台のあおりを水平状態に倒した状態とすることで、あおり上を、作業員が載る作業スペースとしてや荷の積み下ろし等の際の荷の仮置きスペースとして利用することを前提に、トラック荷台のあおりを水平状態に倒した状態で立て掛けても、滑ったりすることなく、安全に自己保持させることができ、梯子があおりの支持脚として水平に倒したあおりを支えることにもなり、あおりの荷重受け強度を増すこともできることに加えて、不使用の際のステップのトラック荷台への収納性にも優れるトラック荷台昇降用ステップを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0019】
前記目的を達成するため、本発明のトラック荷台昇降用ステップは、第1に、トラック荷台の所要箇所に立て掛けて使用される梯子としてのトラック荷台昇降用ステップであって、両側一対の支柱に踏み桟を適宜間隔で取り付けてなる梯子の各支柱に、水平に倒したトラック荷台のあおり端を上下から挟み込む上部金具と下部金具を設け、これら上部金具と下部金具のいずれか一方、または双方を、支柱にそって折り畳みができるように回動自在な押さえ片部分を支柱に軸着し、この回動自在な押さえ片に、支柱に軸着した回転ストッパーを係合可能としたこと、第2に、上部金具は、回動自在な上部押さえ片と回転ストッパーとからなること、第3に、下部金具は、回動自在な下部押さえ片と回転ストッパーとからなることを要旨とするものである。
【0020】
請求項1記載の本発明によれば、トラック荷台の所要箇所に立て掛けて使用される梯子としてのトラック荷台昇降用ステップとして、梯子の各支柱に設けた上部金具と下部金具で水平に倒したトラック荷台のあおり端を上下から挟み込んで梯子が取り付くので、あおり上を、作業員が載る作業スペースとしてや荷の積み下ろし等の際の荷の仮置きスペースとして利用する場合にも、使用可能なものである。
【0021】
そして、梯子があおりの支持脚として水平に倒したあおりを支えることになり、しっかりと安定した状態で梯子掛けができ、また、あおりの荷重受け強度を増すこともできる。
【0022】
さらに、これら上部金具と下部金具のいずれか一方、または双方は、支柱にそって折り畳みができるように回動自在な押さえ片部分を支柱に軸着しているので、あおり端を上下から挟み込むのに回動させることで迅速かつ簡単に行うことができる。また、挟み込んだ後では回転ストッパーを係合させて、その状態を固定できる。
【0023】
請求項2記載の本発明によれば、上部金具の上部押さえ片を回動させて水平に倒したトラック荷台のあおり端を挟み込むようにでき、請求項3記載の本発明によれば、下部金具の下部押さえ片を回動させて挟み込むようにできる。
【0024】
請求項4の本発明は、上部押さえ片および下部押さえ片は、支持片に対して揺動可能に軸着する当接板を有し、当接板の面には滑止ラバーを配設することを要旨とするものである。
【0025】
請求項4記載の本発明によれば、上部押さえ片および下部押さえ片はこれが1枚ものの板ではなく、支持片に対して揺動可能に軸着する当接板を有するので、この支持片の変化で当接個所の傾斜や凹凸に対応でき、柔軟な対応が可能となる。また、当接板の面には滑止ラバーを配設することで、摩擦力が増し、滑り難く、傷を付け難いものとなる。
【0026】
請求項5記載の本発明は、下部金具は、支柱外側を摺動するホルダー部に設け、支柱長さ方向に形成した長孔に貫通係合するボルトをホルダー部に設け、また、このホルダー部のラチェット機構による係止手段を支柱・ホルダー部間に設けたことを要旨とするものである。
【0027】
請求項5記載の本発明によれば、下部金具は支柱に沿って長孔の長さ分スライドでき、また、ラチェット機構による係止手段で固定することができる。これにより、下部金具の支柱にそって折り畳みができる回動自在な押さえ片を水平に出してから、水平に倒したトラック荷台のあおりの下側に当接するまで移動させることでき、適正位置でラチェット機構で固定できる。
【0028】
請求項6記載の本発明は、下向きに突出する係止片を下部金具下側に設けることを要旨とするものである。
【0029】
請求項6記載の本発明によれば、係止片によりトラック荷台への係止を行って梯子をトラック荷台に取り付けることができ、トラック荷台のあおりが水平に倒した場合以外での使用を可能にする。すなわち、係止片をあおりを倒した場合のトラック荷台側面との隙間開口に挿入することで梯子をトラック荷台に固定できる。
【0030】
また、あおりを垂直に立てている状態においても係止片をあおり上端に引っ掛けることで、梯子をトラック荷台に固定できる。
【0031】
請求項7記載の本発明は、支柱は、支柱本体に対して、伸縮杆を入れ子状に摺嵌する伸縮部を上下いずれかまたは両方に有することを要旨とするものである。
【0032】
請求項7記載の本発明によれば、支柱は、下部または上部を伸縮部とすることで、先に支柱下端を接地させて、支柱自体を伸ばし、挟み込み機構をあおり位置まで合わせることができる。また、逆に、先に挟み込み機構であおり端を挟み込んでから支柱自体を伸ばし、支柱下端を接地させることもできる。
【0033】
請求項8記載の本発明は、支柱は、支柱本体に対して、伸縮杆を入れ子状に摺嵌する伸縮部を少なくとも上部に有し、掴み機構は、上部の伸縮杆の途中に設け、踏み桟はこの上部の伸縮杆の掴み機構より上には設けず、掴み機構より上方は昇降の際の手掛かり部として構成することを要旨とするものである。
【0034】
請求項8記載の本発明によれば、前記従来例のような手摺を設けることがなくてすむものであり、支柱上部を昇降の際の手掛かり部として利用することで、手摺がなくても安全に昇降できる。
【発明の効果】
【0035】
以上述べたように本発明のトラック荷台昇降用ステップは、トラック荷台のあおりを水平状態に倒した状態とすることで、あおり上を、作業員が載る作業スペースとしてや荷の積み下ろし等の際の荷の仮置きスペースとして利用することを前提に、トラック荷台のあおりを水平状態に倒した状態で立て掛けても、滑ったりすることなく、安全に自己保持させることができ、梯子があおりの支持脚として水平に倒したあおりを支えることにもなり、あおりの荷重受け強度を増すこともできることに加えて、不使用の際のステップのトラック荷台への収納性にも優れるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0036】
以下、図面について本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は本発明のトラック荷台昇降用ステップの第1実施形態を示す側面図であり、図2は同上正面図である。
【0037】
本発明のトラック荷台昇降用ステップは、トラック荷台の所要箇所に立て掛けて使用される梯子としてのトラック荷台昇降用ステップであって、一対の支柱1,1間に複数の踏み桟3aを適宜間隔で取り付けてなる梯子3と、支柱1,1に設けたトラック荷台のあおりRの端を上下から挟み込む上部金具7と下部金具8とにより構成する。
【0038】
図3、図4に示すように、上部金具7は回動自在な上部押さえ片44と回転ストッパー54とからなり、下部金具8は、回動自在な下部押さえ片61と回転ストッパー55とからなる。
【0039】
さきに、上部金具7の詳細を説明すると、曲がり角部をボルト28又はリベットで軸支えしたL字形の回転アーム45の長辺部で上部押さえ片44を下方に支承し、この回転アーム45の短辺部端角に係合段切欠45aを形成した。該回転アーム45の短辺部端でこの係合段切欠45aの反対側は後述の回転ストッパー54の水平係止片54bの押し上げ用角部45bとして角をアールとする。
【0040】
また、上部押さえ片44は、この上部押さえ片44が水平の突出した際に上に位置する断面コ字形の支持片44aに対して、支持片44aの左右フランジ部に、左右フランジ部が重なり、揺動可能にボルト28又はリベットで軸着する断面コ字形の当接板44bを有し、当接板44bの下側当接面にはゴム製の滑止ラバー29を配設する。前記L字形の回転アーム45はこの支持片44aをリベット止めする。なお、前記回転アーム45の短辺部は、支柱1の左右側面に平行に2個、図3において支柱1の影部分にも存在する。
【0041】
回転ストッパー54は、断面コ字形の指による押し片54aの左右フランジ部の中央をボルト28で軸着し、このフランジ部の中央を突出させて形成した突片54cの下側に水平係止片54bを一体的に形成したもので、該水平係止片54bの先端が前記回転アーム45の係合段切欠45aに係合する。前記回転アーム45の短辺部が左右で平行にあるのに対応して、前記突片54c及び水平係止片54bも左右一対形成する。
【0042】
指による押し片54aを図3において反時計回り方向に付勢して、水平係止片54bの先端と回転アーム45の係合段切欠45aの係合状態を保持するトーションバネ53(コイルの中心軸の回りにねじり荷重を受ける)を指による押し片54aの裏側に配設した。
【0043】
下部金具8の詳細を説明すると、これは支柱1の外側を摺動するホルダー部57に設けるが、支柱1の長さ方向に形成した長孔24に貫通係合するボルト34をこのホルダー部57に設け、ホルダー部57が支柱1の外側を摺動する距離を前記長孔24の長さで規制する。なお、長孔24は上下に間隔を存して2個直線上に並べて設けた。
【0044】
さらに、支柱1側にラチェット歯35を取り付け、ホルダー部57側にはこのラチェット歯35への係止爪片58を一体的に形成した回動部66を取り付け、回動部66の先端にはコ字形の指掛け部66aを形成する。回動部66を図3において反時計回りに回転するように付勢し、係止爪片58をラチェット歯35へ押し付けるトーションバネ53を配設する。図中59はこの回動部66および下部押さえ片61の支持片62を軸支する軸である。
【0045】
また、ホルダー部57の反対側にはこのホルダー部57を押し下げるための指掛け部60を形成した。該指掛け部60は板を三角形状に曲成してなる。
【0046】
下部金具8の回動自在な下部押さえ片61は、中央部を軸59で回転可能に軸支した支持片62に対して、揺動可能にボルト28又はリベットで軸着する当接板63を有し、この当接板63の面には滑止ラバー29を配設する。このラバー29はホルダー部57の側部にも配設した。
【0047】
当接板63は左右に下向きフランジ63aを有する断面コ字形のもので、この下向きフランジ63aをボルト28又はリベットで支持片62のフランジに揺動可能に軸着する。
【0048】
支持片62は前記当接板63の後側の上端を水平板64として形成し、この水平板64の端が回転ストッパー55の係合端縁55bの係合部となる。
【0049】
回転ストッパー55は、断面コ字形の指による押し片55aの下側をボルト28又はリベットで軸着し、この軸着部からの下側片に直角なフランジ55cを形成し、このフランジ55cの下端が前記係合端縁55bとなる。
【0050】
回転ストッパー55を図3において時計回りに回転すべく付勢して、水平板64の端と回転ストッパー55の係合端縁55bの係合を維持するトーションバネ53を指による押し片55aの背後に配設する。
【0051】
下部金具8の前記支持片62の下側に、L字形金具による係止片65を下向き垂直方向に突出した。係止片65の周面にもラバー29を貼り付けた。
【0052】
このようなトラック荷台のあおりRの端を上下から挟み込む上部金具7と下部金具8を支柱1,1に設けた梯子3は、支柱1を中空角柱状の支柱本体1aに対して、入れ子状に摺嵌する下部伸縮杆22aと入れ子状に摺嵌する上部伸縮杆23aとにより、上部および下部の2箇所において、2重構造の伸縮可能部を備え(下部伸縮部22、上部伸縮部23)、図2に示すように、前記上部金具7と下部金具8は上部伸縮杆23aに設け、上部開口から挿入して摺嵌した上部伸縮杆23aを位置決め固定する上部固定金具13を支柱本体1aに設ける。
【0053】
支柱本体1aの内側は、後述の下部伸縮杆22aの角孔および上部伸縮杆23aの丸孔を露出させるため、長手方向に沿うスリットにより開口させる。
【0054】
上下の各伸縮可能部のうち、先に上部伸縮部23について説明する。図6に示すように、上部伸縮部23を構成する上部伸縮杆23aには長孔24を縦方向に設け、さらにその下側に丸孔25を適宜間隔で縦列に形成した。
【0055】
図8に示すように、上部伸縮杆23aはチャンネル状または角管形状に形成するとともに、外管としての支柱本体1aに対して内管となり、四隅の角部を外側にリブ状に突出させ、突出部40を形成する。この突出部40およびその近傍の部分は、他の側壁部分よりも肉厚に形成する。
【0056】
一方、支柱本体1aには、角部の内側に前記突出部40に対応する溝条41を形成する。これにより、外管となる支柱本体1aの内部に内管となる上部伸縮杆23aを挿入した状態で、支柱本体1aの内側面と、上部伸縮杆23aの外側面との間に隙間42が形成される。
【0057】
さらに、支柱本体1aの角部、すなわち前記突出部40に対応する箇所およびその近傍を肉厚に形成することで、この箇所の外側に突出部43を形成する。同様に、支柱本体1aの角部を覆うハウジング16の角部を肉厚に形成することで、この箇所の外側に突出部43aを形成する。
【0058】
このようにすることで、支柱本体1aと上部伸縮杆23aとの間に砂やゴミなどの異物を挟み込んでも、異物は前記隙間42を通って排出されるから、カジリが起こることがなく、上部伸縮杆23aがスライドしなくなるおそれがない。
【0059】
さらに、作業現場で、運搬物や工具などが支柱本体1aにぶつかっても、ぶつかりやすい外側角部には突出部43を設けて肉厚部に形成してあるから変形しにくく、また、変形しても変形が内側の上部伸縮杆23aにまでおよぶことがないから、支柱本体1aの変形によって上部伸縮杆23aがスライドしなくなることがない。
【0060】
そして、支柱本体1aに対して上部伸縮部23を引出し、または押し込むとき、上部伸縮部23に形成してある突出部40が、支柱本体1aに形成してある溝条41に嵌合しているから、突出部40と溝条41とがガイドとして作用し上部伸縮杆23aのスライド方向が規制される。よって、上部伸縮杆23aのスライドがスムーズに行える。
【0061】
なお、図示は省略するが、このような構成は支柱本体1aに対して、入れ子状に摺嵌する下部伸縮杆22aによる下部伸縮部22においても同様であり、下部伸縮杆22aは上部伸縮杆23aと同様の突出部40を有するものとした。
【0062】
図8、図9に示すように、上部固定金具13は、係止部材20、コイルバネ14およびこれらを収容して支柱本体1aの内側に固定するハウジング16とにより構成する。
【0063】
係止部材20は、支柱1の内側側面に対峙する縦長板状のバネ受け部20eの両側面に側壁板20dを設けて断面コの字型とし、更に、バネ受け部20eの上端を支柱1の内側側面に対して垂直に屈曲させた後に上方に立ち上げて、先端が上向きに屈曲するL字型のレバー18を形成し、バネ受け部20eにはナット20bを介してボルト締めすることにより係合突起20aを外側に向けて複数段設けた。
【0064】
この係止部材20を収容するハウジング16は、断面コの字型の形状によって係止部材20の側壁板20dを両外側から挟み、更にその両端を支柱本体1aの形状に沿って屈曲させて支柱本体1aを前後方向から挟んだ状態で、上下の螺子30によって支柱本体1aに固着する。
【0065】
そして、両端を直線状に形成するとともに更にその先端を巻回させるコイルバネ14を、両端を上向きにして係止部材20の側壁板20d間に配置し、一端を係止部材20のバネ受け部20eに当接させ、他端をハウジング16の内側側面に当接させた状態で、ハウジング16および側壁板20dを左右方向に貫通するボルト32または軸により環状部分を受支させてコイルバネ14を係止部材20に取り付ける。
【0066】
図12に示すように前記係合突起20aが嵌入する丸孔25を上部伸縮杆23aに形成する。この丸孔25は係合突起20aが複数(図示では2個)なので、それに応じて複数設けるが、支柱本体1aに対して上部伸縮部23の伸長は一段のみの係止でよい。係合突起20aを複数としたのは、上部伸縮部23の係止の確実性を期するためである。
【0067】
次に、下部伸縮部22では、下部伸縮杆22aは図10に示すように、内側側面に比較的大き目の略正方形の角孔26を比較的間隔を存して(例えば角孔26の1.5から2個分)縦列に形成し、下端に、滑り止めの溝加工で連続する凹凸を施した脚体27をボルト28又はリベットでヒンジに取り付け、そして図11に示すように、下部開口から挿入して摺嵌した下部伸縮杆22aを位置決め固定する下部固定金具12を支柱本体1aに設けた。
【0068】
下部固定金具12は、係止部材21、コイルバネ15およびこれらを収容して支柱本体1aの内側に固定するハウジング17とにより構成する。
【0069】
係止部材21は、支柱1の内側側面に対峙する縦長板状のバネ受け部21dに側壁板21bを設けて断面コの字型のボックス形とし、更に、バネ受け部21dの下側を内側に向けて折り返すように鋭角に屈曲させて前記角孔26に嵌る係止角部21aを形成し、その後更に下向きに垂下させてL字型のレバー19を形成する。また、2枚の側壁板21bの上部にはボルト孔21cを設ける。
【0070】
なお、バネ受け部21dの長さや形状は、コイルバネ15が安定して当接し、且つ、側壁板21bを保持できるものであれば足り、図のように中央部に切り欠き21eを設けるようにしても良い。これにより、係止部材21内に入った砂などは、切り欠き21eから外に排出することができる。
【0071】
この係止部材21を収容するハウジング16は、断面コの字型の形状によって係止部材21の側壁板21bを両外側から挟み、更にその両端を支柱本体1aの形状に沿って屈曲させて支柱本体1aを前後方向から挟んだ状態で、上下を螺子止めすることにより支柱本体1aに固着する。
【0072】
コイルバネ15を両端を下向きにして係止部材21の側壁板21b間に配置し、バネ受け部側端15aを係止部材21のバネ受け部21dに当接させ、他端をハウジング17の内側側面に当接させた状態で、ハウジング17および側壁板21bを左右方向に貫通するボルト33または軸により環状部分を受支してコイルバネ15を係止部材21に取り付ける。
【0073】
なお、上部伸縮杆23aの上部金具7と下部金具8の取り付け部分より上の部分は、昇降の際の手掛かり部23bとして機能する部分であり、上部金具7のあおりRへの当接面から上部伸縮杆23a上端までの長さを60cm以上とし、この部分には踏み桟3aは設けないようにする。
【0074】
また、上部伸縮杆23a両側面のラチェット歯35下端に対応する箇所には、上部伸縮杆23aがこれ以上支柱本体1aの中に入ってしまってラチェット歯35が隠れてしまうことが無いよう、支柱本体1a上端に当接してストッパーとして機能する突起39をボルト締めして取り付ける。
【0075】
前記実施形態では、上部金具7と下部金具8の双方を、支柱1,1にそって折り畳みができるように、上部押さえ片44と下部押さえ片61の双方を支柱1,1に軸着したが、これら一方を固定として上部金具7と下部金具8のいずれか一方のみを折り畳みができるようにしてもよい。
【0076】
次に、使用法および動作について説明する。トラックの運転手は運転中この本発明のトラック荷台昇降用ステップを持っているが、先に上部金具7と下部金具8に折り畳みについて説明する。
【0077】
上部金具7の上部押さえ片44は、L字形の回転アーム45が回転することで回転できるものであり、上に回転すると図4に示すように支柱1と平行になり、支柱1の上に重なるようにして収納された状態となり、出っ張った部分が無くなる。
【0078】
収納された状態から上部押さえ片44を略75度回転すると、図3に示すように、水平にしたあおりRの上面にあおりRの傷つき防止のためのラバー29を介して接触し、あおりRを掴むことのできる状態になる。
【0079】
上部押さえ片44が回転する際には、回転アーム45の短辺部の押し上げ用角部45bが水平係止片54bに当り、トーションバネ53に抗して回転ストッパー54を押し上げ、さらにそれを進めると回転アーム45の短辺部が水平係止片54bからはずれかかり、該水平係止片54bの先端が前記回転アーム45の係合段切欠45aに自動的に係合して上部押さえ片44の固定状態となる。
【0080】
なお、この固定状態から再度上部押さえ片44を折り畳むには、まず、回転ストッパー54の係止を解除する。それには、指による押し片54aの下側をトーションバネ53に抗して押せば、水平係止片54bが跳ね上がり、水平係止片54bの先端と回転アーム45の係合段切欠45aの係合が無くなるので、上部押さえ片44を手で押し畳むことができる。
【0081】
下部金具8は、支持片62を軸59を中心に回転させることで下部押さえ片61を回転させることができるもので、下向きに回転させると図4に示すように、飛出し部分が支柱1と平行になり収納された状態となり出っ張った部分が無くなる。
【0082】
このように収納された状態から略105度回転すると水平にしたあおりRの下面に平行になる。
【0083】
下部押さえ片61が回転する際には、支持片62の端部下側角が回転ストッパー55の軸着部からの下側片に直角なフランジ55cに当り、トーションバネ53に抗して回転ストッパー55の下部を外側に押し出すようにし、さらにそれを進めると支持片62の端部は自動的に、回転ストッパー55の軸着部からの下側片の下に回り込み、図3に示すように支持片62の上端の水平板64の端に回転ストッパー55の係合端縁55bが載り、固定がなされる。
【0084】
この固定状態から再度下部押さえ片61を折り畳むには、まず、回転ストッパー55の係止を解除する。それには指による押し片55aを押せば、回転ストッパー55の係合端縁55bが支持片62の上端の水平板64の端から外れ、支持片62が回転できるようになる。
【0085】
また、下部押さえ片61をあおりRの下面に平行にした上で、支柱1にホルダー部57を摺動させると、水平にしたあおりRの下面に接するまで下部押さえ片61を上に上げることができ、あおりRの傷つき防止のためのラバー29を介してあおりRに接触しあおりRを掴むことができる。
【0086】
この下部押さえ片61の上方への移動は、ラチェット歯35へ係止爪片58が自動にすべり、任意の位置で係止できる。
【0087】
一方、下部押さえ片61を押し下げるため、支柱1に対してホルダー部57を下方に摺動させるには、指掛け部66aを押し下げて回動部66をトーションバネ53に抗して図3において時計回りに回転させると、ラチェット歯35への係止爪片58の係止めが解除される。そこで、指掛け部60を押してホルダー部57を押し下げる。
【0088】
本発明のトラック荷台昇降用ステップ自体の使い方としては種々選択できるが、一例を示すと下記のごとくである。
(1)準備事項
予め、上部金具7と下部金具8との間は一番広げた状態にしておき、下部伸縮部22、上部伸縮部23は縮めた状態にしておく。
(2)上部金具7をセットする。
収納状態の上部押さえ片44を手で下方に略75度回転させ、水平になっているあおりRと平行にし、回転ストッパー54で自動ロックする。
(3)下部金具8をセットする。
収納状態の下部押さえ片61を手で上方に略105度回転させ、水平になっているあおりRと平行にし、回転ストッパー55で自動ロックする。
(4)あおりRを挟み固定する。
梯子3を手で持って、上部押さえ片44の下面が水平なあおりR上面に接するように、梯子3をセットする。
指掛け部60を押してラチェット歯35に対して係止爪片58を離脱させ、下部押さえ片61をあおりRの下面に接するまで上に上げる。
あおりRの下面に十分に接したら指掛け部60をから指を離してラック歯35を噛み合わせ、戻らないようにする。
(5)梯子3の高さを調整する。
【0089】
梯子3の高さを調整は、上部伸縮部23および下部伸縮部22を伸縮させて、支柱1の長さを地面からあおりRまでの高さに対応させて調節する。
【0090】
上部伸縮部23を伸縮させる際には、図12に示すように、まず上部固定金具13のレバー18をコイルバネ14の付勢力に抗して内側へ移動させ、上部伸縮杆23aの丸孔25と係合突起20aとの係合を解除する。その後、支柱本体1aに対して上部伸縮杆23aを上下動させ、適当な位置まで移動したらレバー18を放す。
【0091】
これにより、バネ受け部20eがコイルバネ14によって支柱1側に付勢され、係合突起20aは再び丸孔25に係合し、支柱本体1aに対して上部伸縮杆23aが位置決め固定される。
【0092】
上部伸縮部23の伸縮のみでは支柱1の長さ調節が不充分である場合には、更に下部伸縮部22を伸縮させるため、図13に示すように、下部固定金具12のレバー19をコイルバネ15の付勢力に抗して内側へ移動させ、下部伸縮杆22aの角孔26への係止段部21aの係止を解除する。
【0093】
その後、支柱本体1aに対して下部伸縮杆22aを上下動させ、適当な位置まで移動したらレバー19を放す。これにより、バネ受け部21dがコイルバネ15によって支柱1側に付勢され、係止角部21aは再び角孔26に係止し、支柱本体1aに対して上部伸縮杆23aが位置決め固定される。
【0094】
このようにして、上部金具7と下部金具8との間隔を掴み機構7をあおりRの厚みに容易に対応させて掴み、また、上部金具7と下部金具8の下部に備える2箇所の伸縮部(下部伸縮部22、上部伸縮部23)によって、掴み位置をあおりRの高さに容易に合わせることができ、効率良く昇降用ステップを掛けて取り付けることができる。
【0095】
また、トラック荷台の上で作業をする際に水平に倒したあおりRの上を人が移動する場合も、その荷重は下部金具8とラチェット歯35を介して支柱1によって支えられるので、安全に作業を行うことができる。
【0096】
さらに手掛かり部23bには踏み桟3aがないので、踏み桟3aがあおりRよりも上側に位置してステップの昇降の邪魔になることがなく、充分な長さを有する手掛かり部23bを掴んで安全かつスムーズに昇降することができる。
【0097】
さらに、あおりRが垂直に倒されている場合には、トラック荷台側面との隙間開口に係止片65を挿入することで、梯子3を係止できる。この場合、上部押さえ片44は畳み、下部押さえ片61のみを水平に突出させればよい。
【0098】
また、あおりRを垂直に立てている状態においても係止片65をあおりRの上端に引っ掛けることで、梯子3をトラック荷台に固定できる。
【0099】
また、上部金具7と下部金具8はいずれか一方、または双方を折り畳みとすることで、どちらを先にセットしてもよく、前記実施形態とは異なり、先に下部金具8の下部押さえ片61をあおりRの下面に当接し、その後、上部押さえ片44を倒して上部押さえ片44と下部押さえ片61をあおりRを挟み込むようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0100】
【図1】本発明のトラック荷台昇降用ステップの1実施形態を示す側面図である。
【図2】本発明のトラック荷台昇降用ステップの1実施形態を示す正面図である。
【図3】本発明のトラック荷台昇降用ステップの1実施形態を示す上部金具と下部金具とをセットした状態の要部の縦断側面図である。
【図4】本発明のトラック荷台昇降用ステップの1実施形態を示す上部金具と下部金具とを畳んだ状態の要部の縦断側面図である。
【図5】下部金具の一部を示す側面図である。
【図6】上部伸縮部の側面図である。
【図7】上部固定金具とその付近を示す正面図である。
【図8】上部固定金具とその付近を示す横断平面図である。
【図9】上部固定金具とその付近を示す側面図である。
【図10】下部伸縮部の側面図である。
【図11】下段の伸縮部を示す正面図である。
【図12】上部固定金具のロックを解除した状態を示す正面図である。
【図13】下部固定金具のロックを解除した状態を示す正面図である。
【図14】従来のトラック用昇降梯子を示す全体斜視図である。
【図15】従来のトラック用昇降梯子の要部の側面図である。
【符号の説明】
【0101】
A 昇降梯子 R あおり
G 地面
1 支柱 1a 支柱本体
2 踏杆 3 梯子
3a 踏み桟 4 手摺
5 荷台部 6 掛止具
7 上部金具 8 下部金具
9 接地ベース 10 回動板
10a 突片部
11 掛止具本体 12 下部固定金具
13 上部固定金具 14、15 コイルバネ
15a バネ受け部側端 15b ケーシング側端
16、17 ハウジング 18、19 レバー
20 係止部材 20a 係合突起
20b ナット 20d 側壁板
20e バネ受け部 21 係止部材
21a 係止角部 21b 側壁板
21c ボルト孔 21d バネ受け部
21e 切り欠き
22 下部伸縮部 22a 下部伸縮杆
23 上部伸縮部 23a 上部伸縮杆
23b 手掛かり部 23c 窪み段部
24 長孔 25 丸孔
26 角孔 27 脚体
28 ボルト 29 ラバー
30、31 螺子
32、33 ボルト 34 ボルト
35 ラチェット歯 36 板バネ
37 基端部 38 手摺
39 突起
40 突出部 41 溝条
42 隙間 43、43a 突出部
44 上部押さえ片 44a 支持片
44b 当接板
45 回転アーム 45a 係合段切欠
45b 押し上げ用角部
53 トーションバネ
54 回転ストッパー 54a 指による押し片
54b 水平係止片 54c 突片
55 回転ストッパー 55a 指による押し片
55b 係合端縁 55c フランジ
57 ホルダー部
58 係止爪片 59 軸
60 指掛け部 61 下部押さえ片
62 支持片 63 当接板
63a 下向きフランジ 64 水平板
65 係止片 66 回動部
66a 指掛け部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トラック荷台の所要箇所に立て掛けて使用される梯子としてのトラック荷台昇降用ステップであって、両側一対の支柱に踏み桟を適宜間隔で取り付けてなる梯子の各支柱に、水平に倒したトラック荷台のあおり端を上下から挟み込む上部金具と下部金具を設け、これら上部金具と下部金具のいずれか一方、または双方を、支柱にそって折り畳みができるように回動自在な押さえ片部分を支柱に軸着し、この回動自在な押さえ片に、支柱に軸着した回転ストッパーを係合可能としたことを特徴とするトラック荷台昇降用ステップ。
【請求項2】
上部金具は、回動自在な上部押さえ片と回転ストッパーとからなる請求項1記載のトラック荷台昇降用ステップ。
【請求項3】
下部金具は、回動自在な下部押さえ片と回転ストッパーとからなる請求項1記載のトラック荷台昇降用ステップ。
【請求項4】
上部押さえ片および下部押さえ片は、支持片に対して揺動可能に軸着する当接板を有し、当接板の面には滑止ラバーを配設する請求項1ないし請求項3のいずれかに記載のトラック荷台昇降用ステップ。
【請求項5】
下部金具は、支柱外側を摺動するホルダー部に設け、支柱長さ方向に形成した長孔に貫通係合するボルトをホルダー部に設け、また、このホルダー部のラチェット機構による係止手段を支柱・ホルダー部間に設けた請求項1ないし請求項4のいずれかに記載のトラック荷台昇降用ステップ。
【請求項6】
下向きに突出する係止片を下部金具下側に設ける請求項1または請求項3記載のトラック荷台昇降用ステップ。
【請求項7】
支柱は、支柱本体に対して、伸縮杆を入れ子状に摺嵌する伸縮部を上下いずれかまたは両方に有する請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のトラック荷台昇降用ステップ。
【請求項8】
支柱は、支柱本体に対して、伸縮杆を入れ子状に摺嵌する伸縮部を少なくとも上部に有し、掴み機構は、上部の伸縮杆の途中に設け、踏み桟はこの上部の伸縮杆の掴み機構より上には設けず、掴み機構より上方は昇降の際の手掛かり部として構成する請求項1ないし請求項5のいずれかに記載のトラック荷台昇降用ステップ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2008−285815(P2008−285815A)
【公開日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−129014(P2007−129014)
【出願日】平成19年5月15日(2007.5.15)
【出願人】(597144484)ジーオーピー株式会社 (50)
【Fターム(参考)】