説明

トルクリミッター付き一方向クラッチ

【課題】簡単な構造によって保持器のフリー方向への回動を阻止してコイルばねの反力を受け、ロック方向への回動は所定角度の範囲において許容することができるトルクリミッター付き一方向クラッチを提供する。
【解決手段】内輪体42、外輪体41、カム面43、ローラ61、コイルばね60及び保持器50を備える。カム面43の周方向一側にはトルクリミット用凹部46が形成される。保持器50の周面には、トルクリミット用凹部46の一側面47に当接することでコイルばね60の反力を受ける係合突起55が突設される。トルクリミット用凹部46は、カム面43上からトルクリミット用凹部46内に配置されたときのローラ61の変位角度に対応して係合突起55が移動可能な形状に形成されることで、ローラ61の変位角度に対応して保持器50のロック方向への回動が許容される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、径方向内外に同心状に配設される内輪体と外輪体とを同期回転させるロック状態と相対回転させるフリー状態とに切り換える一方向クラッチにおいて、所定値以上のトルクが作用したときにトルク伝達を遮断するトルクリミッター付き一方向クラッチに関する。
【背景技術】
【0002】
一方向クラッチにおいては、例えば、エンジン補機(空調用圧縮機、オルタネータ、ウオーターポンプ、冷却ファン等)に使用されるプーリユニットに組み付けられる場合がある。
例えば、エンジン補機が空調用圧縮機である場合、エンジンのクランクシャフトのトルクが伝達される伝動ベルトが掛け渡されるプーリと、空調用圧縮機の回転軸との間に一方向クラッチが配設され、プーリから回転軸へトルクを伝達させたり遮断させることによってエンジンの回転変動を吸収するようになっている。
また、プーリから回転軸へ所定値以上のトルクが作用したときにトルク伝達を遮断するトルクリミッター付き一方向クラッチが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示されたようなトルクリミッター付き一方向クラッチにおいては、図6に示すように、一方向クラッチの外輪体141と内輪体142との対向周面のうち、一方の周面、例えば、内輪体142の外周面に外輪体141の内周面と協働して複数のくさび状空間を周方向に所定間隔を隔てて形成するカム面143が形成されている。
また、複数のくさび空間には、これと同数のローラ161と、これら各ローラ161をくさび状空間に噛み込むロック方向に個別に付勢するコイルばね160とが保持器150のポケットに収納された状態で配設されている。
また、カム面143の周方向一側に隣接してトルクリミット用凹部146が形成され、外輪体141と内輪体142との間に所定値以上のトルクが作用したときに、ローラ161がカム面143の一側を乗り越えて転動しトルクリミット用凹部146内に受け入れられることで外輪体141と内輪体142とのトルク伝達を遮断するようになっている。
【特許文献1】特開2002−106608号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
ところで、図6に示すような従来のトルクリミッター付き一方向クラッチにおいては、内輪体142に対し保持器150を回り止めするために、内輪体142の外周面のカム面43と軸方向に変位した位置に面取り部を形成し、この面取り部に対向する位置において、保持器150の内周面に、面取り部に係合可能な係合部を形成しなければならない。
また、外輪体141と内輪体142との間に所定値以上のトルクが作用し、ローラ161がカム面143を乗り越えて転動しトルクリミット用凹部146内に受け入れられる際、ローラ161が保持器150の柱部152の一側面に当たりながらトルクリミット用凹部146内に転動する。このため、内輪体142に対し保持器150がフリー方向及びロック方向の両方向に回り止めされていると、保持器150が変形されて損傷される恐れがある。
保持器150の変形を回避するため、保持器150のフリー方向への回動は阻止し、ロック方向への回動を所定角度の範囲において許容する構造にしなければならなず、構造が複雑化し、内輪体142や保持器150の製作が厄介となり、コスト高となる。
【0004】
この発明の目的は、前記問題点に鑑み、簡単な構造によって保持器のフリー方向への回動を阻止してコイルばねの反力を受け、ロック方向への回動は所定角度の範囲において許容することができるトルクリミッター付き一方向クラッチを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0005】
前記目的を達成するために、この発明の請求項1に係るトルクリミッター付き一方向クラッチは、径方向内外に同心状に配設される内輪体と外輪体とを同期回転させるロック状態と相対回転させるフリー状態とに切り換えるために、前記内輪体と前記外輪体との両部材の対向周面のうち、一方の部材の周面には他方の部材の周面と協働して複数のくさび状空間を周方向に所定間隔を隔てて形成するカム面が形成され、
前記複数のくさび空間には、これと同数のローラと、これら各ローラを前記くさび状空間に噛み込むロック方向に個別に付勢するコイルばねとが保持器のポケットに収納された状態で配設され、
前記一方の部材の前記カム面の周方向一側にはトルクリミット用凹部が形成され、前記内輪体と前記外輪体との間に所定値以上のトルクが作用したときに、前記ローラが前記カム面を乗り越えて転動し前記トルクリミット用凹部内に受け入れられることで前記内輪体と前記外輪体とのトルク伝達を遮断するトルクリミッター付き一方向クラッチであって、
前記カム面及び前記トルクリミット用凹部がそれぞれ形成される一方の部材の周面に対向する前記保持器の周面には、前記トルクリミット用凹部の一側面に当接することで前記保持器のフリー方向への回動を阻止して前記コイルばねの反力を受ける係合突起が突設される一方、
前記トルクリミット用凹部は、前記カム面上から前記トルクリミット用凹部内に配置されたときの前記ローラの内輪体に対するころがり公転角度に対応して前記係合突起が移動可能な形状に形成されることで、前記ローラの公転角度に対応して前記保持器のロック方向への回動が許容されることを特徴とする。
【0006】
前記構成によると、保持器の周面の係合突起がトルクリミット用凹部の一側面に当接することで保持器のフリー方向への回動を阻止してコイルばねの反力を受けることができる。
内輪体と外輪体との間に所定値以上のトルクが作用したときには、ローラがカム面を乗り越えて転動しトルクリミット用凹部内に受け入れられる。これによって、内輪体と外輪体とのトルク伝達が遮断される。
この際、保持器のポケットを区画形成している柱部の一側面にローラが当たった状態でローラがトルクリミット用凹部内に転動される。すると、ローラの変位角度に相当する角度において、保持器の係合突起がトルクリミット用凹部内を移動すると共に、保持器がロック方向へ回動される。このため、保持器の変形や損傷を防止することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0007】
次に、この発明を実施するための最良の形態を実施例にしたがって説明する。
【実施例】
【0008】
(実施例1)
この発明の実施例1を図1〜図5にしたがって説明する。
図1はこの発明の実施例1に係るトルクリミッター付き一方向クラッチを備えたプーリユニットを示す側断面図である。図2はトルクリミッター付き一方向クラッチの横断面図である。図3は保持器のポケットにローラ及びコイルばねが収納された状態を拡大して示す平面図である。図4は保持器のポケットにローラ及びコイルばねが収納された状態を拡大して示す横断面図である。図5はローラがトルクリミット用凹部に配置された状態を示す説明図である。
【0009】
図1に示すように、この実施例1に係る一方向クラッチ40を備えたプーリユニット10は、車載エンジンのエンジン補機の一つである圧縮機1に使用される場合を例示するものであり、圧縮機1のケーシング2の一側から一体に突出された突出筒部3と、この突出筒部3の中心に同心上をなして回転可能に組み付けられた圧縮機1の回転軸4との間に跨って組み付けられると共に、プーリ11、複列の転がり軸受20、環状部材30及び一方向クラッチ40を備える。
【0010】
プーリ11は、突出筒部3の外周に同心上に配設される円筒状に形成され、その一端部内周には環状端板11aが一体に形成されている。この環状端板11aの内側面には、突出筒部3の外周面との間に転がり軸受20を組み付けるための第1環状空間と、プーリ11の内周面との間に一方向クラッチ40を組み付けるための第2環状空間を構成する筒状体13が一体状に形成されている。
また、プーリ11の外周面には伝動ベルト18が掛け渡される断面波形状のベルト溝12が形成されている。なお、伝動ベルト18は、車載エンジンのクランクシャフトのプーリに掛け渡され、クランクシャフトのトルクをプーリ11に伝達するようになっている。
【0011】
複列の転がり軸受20は、外輪21と、内輪22と、これら外輪21と内輪22の間にそれぞれ保持器25、26によって保持された状態で複列をなして転動可能に配設された各複数個の玉23、24とを備えている。
そして、複列の転がり軸受20は、その内輪22が圧縮機1側の突出筒部3の外周面に圧入され、かつ止め輪27によって抜け止めされる一方、外輪21がプーリ11側の筒状体13の内周面に圧入されて取り付けられている。
【0012】
図1と図2に示すように、一方向クラッチ40は、外輪体41、内輪体42、複数のローラ61、コイルばね60、及び保持器50を備えている。
そして、一方向クラッチ40は、その内輪体42がプーリ11側の筒状体13の外周面に圧入され、かつ止め輪28によって抜け止めされている。
一方、圧縮機1側の回転軸4の端部寄り外周面には、環状部材30がその中心部に形成されたボス部31においてトルク伝達可能に嵌挿され、回転軸4の軸端部から一体同心に突出された雄ネジ部にナット5が締め付けられることによって、環状部材30のボス部31が固定されている。そして、一方向クラッチ40の外輪体41は、環状部材30の外周部に適宜の連結部材によってトルク伝達可能に連結されている。これによって、プーリ11側からのトルクが、一方向クラッチ40と環状部材30を介して圧縮機1側の回転軸4に伝達されるようになっている。
【0013】
すなわち、図2〜図4に示すように、一方向クラッチ40の外輪体41と、内輪体42との対向周面の間には複数(図2では6個)のくさび状空間が周方向に所定間隔を隔てて形成され、これら複数のくさび空間には、これと同数のローラ61と、これら各ローラ61をロック方向(くさび空間の狭い側)に個別に付勢するコイルばね60とが保持器50の各ポケット51に収納された状態でそれぞれ配設されている。
この実施例1において、外輪体41と、内輪体42との対向周面の間に複数(図2では6個)のくさび状空間を周方向に所定間隔を隔てて形成するための平坦面(又は曲面)のカム面43が内輪体42の外周面の周方向に所定間隔を隔てて形成される一方、外輪体41の内周面は円形をなしている。
【0014】
図2と図4に示すように、内輪体42の各カム面43の周方向一側には、トルクリミット用凹部46が所要の深さをもって形成されている。そして、外輪体41と内輪体42との間に所定値以上のトルクが作用したときには、ローラ61がカム面43を乗り越えて転動しトルクリミット用凹部46内に受け入れられて配置されることで、外輪体41と、内輪体42との間に対するローラ61の噛み込みが不能となり、外輪体41と内輪体42とのトルク伝達を遮断するようになっている。
【0015】
保持器50は合成樹脂材の射出成形によって一体に円筒状に形成され、その周方向には複数のポケット51と、これらポケット51を区画する柱部52とが交互に形成されている。そして、保持器50は内輪体42の外周面に嵌合されている。
保持器50の各柱部52の一側面(くさび空間の狭い側に対向する面)には、コイルばね45の基端巻回部が嵌挿される突起53が突設されている。
【0016】
コイルばね60は、ばね線材が楕円形状、矩形形状等に巻回されて形成され、柱部52の突起53の根元部をばね座としてコイルばね60の基端巻回部が突起53に嵌挿されて支持された状態で先端巻回部がローラ61の外周面に当接している。そして、コイルばね60はローラ61をくさび状空間の狭い側(ロック状態となる側)に弾発付勢している(図4参照)。
【0017】
図2と図4に示すように、内輪体42の外周面に対向する保持器50の内周面には、トルクリミット用凹部46の一側面47に当接することで保持器50のフリー方向への回動を阻止してコイルばね60の反力を受ける係合突起55が突設されている。
一方、トルクリミット用凹部46は、カム面43上からトルクリミット用凹部46内に配置されたときのローラ61の内輪体42に対するころがり公転角度に対応して係合突起55が移動可能な略円弧形状に形成されている。これによって、ローラ61の公転角度に対応して保持器50のロック方向への回動が許容されるようになっている。なお、ローラ61の内輪体42に対するころがり公転角度は、カム面43上からトルクリミット用凹部46内へのローラ変位角度に相当する。
【0018】
また、この実施例1において、図1に示すように、トルクリミッター付き一方向クラッチ40の外輪体41と内輪体42との間の環状空間内には、保持器50の片側に位置して転がり軸受70を構成する複数の玉71が保持器72によって保持された状態で転動可能に配設されている。
そして、ローラ61がトルクリミット用凹部46内に配置されたときに、転がり軸受70によって、外輪体41と内輪体42とを同心上に保持するようになっている。
【0019】
この実施例1に係るトルクリミッター付き一方向クラッチ40を備えたプーリユニット10は上述したように構成される。
したがって、エンジンの作動時において、クランクシャフトのトルクが伝動ベルト18によってプーリ11に伝達されると、プーリ11と一体に回転する筒状体13と共に、トルクリミッター付き一方向クラッチ40の内輪体42が回転される。この内輪体42のトルクは、ローラ61によって外輪体41に伝達され、外輪体41と一体に回転する環状部材30によって圧縮機1の回転軸4にトルク伝達されて回転軸4が回転される。
すなわち、エンジンの作動時において、プーリ11の回転速度が回転軸4の回転速度よりも速いときには、トルクリミッター付き一方向クラッチ40がロック状態となるので、回転軸4はプーリ11と一体回転する。
また、プーリ11の回転速度が回転軸4の回転速度よりも遅くなると、トルクリミッター付き一方向クラッチ40のローラ61がロック位置から外れてくさび状空間の広い側へ移動してフリー状態に切替わる。これにより、プーリ11の回転変動が吸収される。
【0020】
圧縮機1の回転軸4に焼き付き等が生じて回転軸4がロック状態となった場合、外輪体41と内輪体42との間には所定値以上のトルク(負荷トルク)が作用する。
この場合、ローラ61がカム面43の一側を乗り越えて転動しトルクリミット用凹部46内に受け入れられて配置される。そして、ローラ61がトルクリミット用凹部46内に配置されることによって、プーリ11側から回転軸4へのトルク伝達が遮断される。
【0021】
図4に示すように、保持器50の内周面の係合突起55は、トルクリミット用凹部46の一側面47に当接することで保持器50のフリー方向への回動を阻止してコイルばね60の反力を受ける。
また、トルクリミット用凹部46は、カム面43上からトルクリミット用凹部46内に配置されたときのローラ61の変位角度に対応して係合突起55が移動可能な略円弧形状に形成されている。
このため、外輪体41と内輪体42との間に所定値以上のトルク(負荷トルク)が作用し、ローラ61がカム面43の一側を乗り越えてトルクリミット用凹部46内に配置される際、ローラ61が保持器50の柱部52の一側面に当たった後は、図5に示すように、ローラ61と共に保持器50が同方向(ロック方向)へ回動される。
前記したようにこの実施例1においては、保持器50の内周面の係合突起55と、内輪体42の外周面のトルクリミット用凹部46による簡単な構造によって、保持器50のフリー方向への回動を阻止してコイルばね60の反力を受け、ロック方向への回動は所定角度の範囲において許容することができ、保持器50の変形や損傷を防止することができる。
【0022】
なお、この発明は前記実施例1に限定するものではない。
例えば、前記実施例1においては、内輪体42の外周面にカム面43及びトルクリミット用凹部46を形成して外輪体41の内周面とカム面43によってくさび状空間を形成したが、外輪体41の内周面にカム面及びトルクリミット用凹部を形成してもこの発明を実施可能である。
但し、この場合、外輪体41の内周面のトルクリミット用凹部に対応して保持器50の外周面に係合突起が形成される。
【0023】
また、前記実施例1においては、エンジン補機の一つである空調用圧縮機に対応するトルクリミッター付き一方向クラッチを備えたプーリユニットである場合を例示したが、オルタネータ、ウオーターポンプ、冷却ファン等のエンジン補機に対応するトルクリミッター付き一方向クラッチを備えたプーリユニット、あるいはプーリユニットに組み付けられるトルクリミッター付き一方向クラッチとして使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】この発明の実施例1に係るトルクリミッター付き一方向クラッチを備えたプーリユニットを示す側断面図である。
【図2】同じくトルクリミッター付き一方向クラッチの横断面図である。
【図3】同じく保持器のポケットにローラ及びコイルばねが収納された状態を拡大して示す平面図である。
【図4】同じく保持器のポケットにローラ及びコイルばねが収納された状態を拡大して示す横断面図である。
【図5】同じくローラがトルクリミット用凹部に配置された状態を示す説明図である。
【図6】従来のトルクリミッター付き一方向クラッチを示す断面図である。
【符号の説明】
【0025】
1 圧縮機(エンジン補機)
2 ケーシング
3 突出筒部
4 回転軸
10 プーリユニット
11 プーリ
20 複列の転がり軸受
40 トルクリミッター付き一方向クラッチ
41 外輪体
42 内輪体
43 カム面
46 トルクリミット用凹部
50 保持器
52 柱部
55 係合突起
60 コイルばね
61 ローラ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
径方向内外に同心状に配設される内輪体と外輪体とを同期回転させるロック状態と相対回転させるフリー状態とに切り換えるために、前記内輪体と前記外輪体との両部材の対向周面のうち、一方の部材の周面には他方の部材の周面と協働して複数のくさび状空間を周方向に所定間隔を隔てて形成するカム面が形成され、
前記複数のくさび空間には、これと同数のローラと、これら各ローラを前記くさび状空間に噛み込むロック方向に個別に付勢するコイルばねとが保持器のポケットに収納された状態で配設され、
前記一方の部材の前記カム面の周方向一側にはトルクリミット用凹部が形成され、前記内輪体と前記外輪体との間に所定値以上のトルクが作用したときに、前記ローラが前記カム面を乗り越えて転動し前記トルクリミット用凹部内に受け入れられることで前記内輪体と前記外輪体とのトルク伝達を遮断するトルクリミッター付き一方向クラッチであって、
前記カム面及び前記トルクリミット用凹部がそれぞれ形成される一方の部材の周面に対向する前記保持器の周面には、前記トルクリミット用凹部の一側面に当接することで前記保持器のフリー方向への回動を阻止して前記コイルばねの反力を受ける係合突起が突設される一方、
前記トルクリミット用凹部は、前記カム面上から前記トルクリミット用凹部内に配置されたときの前記ローラの内輪体に対するころがり公転角度に対応して前記係合突起が移動可能な形状に形成されることで、前記ローラの公転角度に対応して前記保持器のロック方向への回動が許容されることを特徴とするトルクリミッター付き一方向クラッチ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−79671(P2009−79671A)
【公開日】平成21年4月16日(2009.4.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−249115(P2007−249115)
【出願日】平成19年9月26日(2007.9.26)
【出願人】(000001247)株式会社ジェイテクト (7,053)
【Fターム(参考)】