説明

トルク工具

【課題】部品に生ぜしめられるトルクの測定及び/又は遮断のためのトルク工具10であって、グリップ部14を備えたケーシング12、トルクの伝達のためのロッド22、トルクの電子式の検出のための測定エレメント50、検出されたトルクの処理のための測定兼制御電子装置52、並びに、所定の目標値でのトルクの遮断のために前記電子式の測定兼制御電子装置によって制御可能なリリーススイッチ56を含んでいる形式のものにおいて、電子制御式のトルク工具に供給出力を適合させる。
【解決手段】電子制御式若しくは機械制御式のリリーススイッチ用の機械的な出力のための増強装置及び/又は電気的な出力若しくは電圧のための増幅器を設けてある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、部品に生ぜしめられるトルクの測定及び/又は遮断のためのトルク工具であって、グリップ部付きのケーシング、トルクの伝達のためのロッド、トルクの検出のための電子式の測定エレメント若しくは測定部材、検出されたトルクの処理のための測定兼制御電子装置、並びに、所定の目標値でのトルクの遮断のため若しくはトルク工具のリリースのために前記電子式の測定兼制御電子装置によって制御可能なリリーススイッチ若しくは引外しスイッチ(解除スイッチ)を含んでいる形式のものに関する。
【背景技術】
【0002】
ねじ結合部は、機械製作分野において一般的に用いられる結合手段である。結合手段としての部品若しくはねじ結合部材、例えばねじ若しくはナットは適切な組立工具を用いて締め付けられるようになっている。このために適した工具はトルク工具若しくはトルク工具である。トルク工具は、トルクレンチ又はねじ回しとも称され、部品に所定のトルクを生ぜしめるために用いられる。
【0003】
手動操作式の組立工具の使用に際して伝達すべきトルクは、工具に力を加える使用者の主観並びに経験に左右される。トルク工具は、例えばねじを該ねじの弾性変形範囲内の高い初期応力で負荷する、つまり締め付けるために、若しくはねじをわずかに低い所定の初期応力で負荷するために用いられる。殊に自動車若しくは航空産業における軽量構造のための新規な構成材料、例えばマグネシウム、アルミニウム若しくはプラスチックの使用は、トルク工具の利用並びに、トルク工具に対する要求を高めている。このような新規な材料によって、締付け力を正確に規定すべき繊細なねじ結合部の数は増大している。このような軽量構造用材料の、鋼材料に比べて低い強度においては、ねじ結合部の締め過ぎ、つまり過負荷はねじ山の損傷をもたらし、このような損傷は高価な構成部品を使えないものにしてしまうことになる。
【0004】
ドイツ連邦共和国特許出願公開第10051011A1号明細書に開示の係止解除式若しくはレリーズ式のトルクレンチは、トルクを電子式に検出するようになっている。この場合に機械的なトルクは、ひずみゲージを用いて電子信号に変換される。このようにして検出されたトルクは、トルク目標値と比較される。検出されたトルクが予め設定されたトルク目標値に達すると、電子式評価装置によってトルクレンチは少なくとも短時間機械的に開放され、つまりリリースされる。リリースは、レンチグリップ部とレンチヘッドとの連結解除によって行われる。この場合に連結手段は電磁マグネットを備えたマグネット連結装置として形成されており、電磁マグネットは連結解除のために遮断されるようになっている。磁力の消滅に基づき、差込結合部の剛性的な連結は解除され、その結果レンチヘッドは旋回できるようになる。
【0005】
ドイツ連邦共和国特許第19912837C2号明細書には、電子測定及びリリース式のトルクレンチを記載してある。該トルクレンチにおいては、生ぜしめられたトルクはトルクセンサーによって検出されるようになっている。検出された、つまり測定された実際値は制御装置によって目標値と比較され、この場合に設定される目標値は各部品若しくはワークの分析若しくは識別によって規定される。部品の識別は部品識別装置を用いて行われる。実際値が所定の目標値に達すると、トルクレンチはリリースされる。この場合に強磁性の係止ボルトは、例えば縦軸線方向へ延びるトルクロッドと係止されるようになっている。このためにトルクロッドは適切な係止用切欠き部を有している。トルクロッドのリリースのために、係止ボルトを取り囲むマグネットコイルは給電され、これによって強磁性の係止ボルトはばね力に抗して係止用切欠き部からリリースされるようになっている。ばね力は、係止ボルトを再びもとの位置へ戻すように作用している。
【0006】
前記公知のトルクレンチにおいては欠点として、電気制御式の係止機構は高いエネルギーを必要としている。このことは、電磁マグネットのためのコイルの使用に基づきエネルギー消費量の大きなアクチュエータをトルクレンチに組み込んであることに起因している。従来のバッテリー若しくは蓄電池(アキュムレーター)を用いては、トルクレンチはリリースされにくく、若しくはトルクレンチのリリースは困難である。他方において係止ボルトは、生ぜしめられたトルクによって容易に変形させられないために、十分に大きな寸法で形成されなければならない。各リリース毎に係止ボルトは運動させられるものである。すなわち電磁マグネットのコイルは相応の電気的な出力若しくは電力で作動されて、係止ロッドを、係止機構に作用している力並びにばね力に抗して運動させねばならない。
【特許文献1】ドイツ連邦共和国特許出願公開第10051011A1号明細書
【特許文献2】ドイツ連邦共和国特許第19912837C2号明細書
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本発明の課題は、電子制御式のトルク工具に供給出力を適合させることである。つまり、殊に従来のバッテリー若しくは蓄電池でもトルク工具を確実にリリースできるようにすることである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前述の課題を解決するために本発明では、冒頭に述べた形式のトルク工具において、電子制御式若しくは機械制御式のリリーススイッチ用の機械的な出力のための増強装置及び/又は、電気的な出力若しくは電圧のための増幅器を設けてある。
【0009】
電子制御式のリリーススイッチ(release switch)を備えたトルク工具のリリースにとっては、該リリーススイッチによってリリースを実施するために、高い出力若しくは電力を必要としている。このような高い出力若しくは電力は従来のバッテリー若しくは再充電可能な蓄電池では実質的に供給され得ない。トルク工具をケーブルによって電力供給網に接続して、所望の電力を得ることも考えられる。しかしながらこのことは、トルク工具が自由に使用できないことを意味している。すなわち常にコンセントを必要とすることになる。トルク工具をリリースするためには極めて短い時間しか、若しくは瞬間的にしか出力を必要としないので、本発明では、電子制御式若しくは機械制御式のリリーススイッチ用の機械的な出力若しくは応力及び/又は電気的な出力若しくは電圧の増強若しくは増幅のための出力増幅器を設けてある。これによって、トルク工具の係止解除若しくはレリーズのために必要な出力を得ることができるようになっており、このような出力は従来のバッテリー若しくは蓄電池では供給され得ないものである。必要な出力は多くの場合に一瞬だけしか必要とされない。したがってバッテリー若しくは蓄電池の出力は電力増幅器によって増大される。
【0010】
電力増幅器として高速放電式のコンデンサーを用いることができる。コンデンサーはバッテリー若しくは蓄電池からゆっくりと充電される。リリーススイッチの切り換えのために必要な高い出力ピークは、コンデンサーの高速放電によって達成される。機械的な手段の場合には、機械的な出力増強若しくは出力増大は、例えば予め締付け可能なばねを用いて行われると有利である。
【0011】
本発明に基づくトルク工具の有利な実施例では、電子制御式のリリーススイッチはマグネットスイッチ若しくは電磁スイッチとして形成されている。マグネットスイッチは、簡単に電子的に、例えば電磁マグネットによって制御される。
【0012】
本発明に基づくトルク工具の有利な実施例では、電子制御式のリリーススイッチはピエゾスイッチとして形成されている。このようなスイッチにおいても、電子制御は比較的容易に実施される。電圧の印加によってスイッチ内のピエゾ結晶は変形される。ピエゾ結晶の変形によって切り換え過程を生ぜしめる。本発明の別の有利な実施態様では、リリーススイッチは液圧式スイッチ及び/又は空気圧式スイッチとして形成されている。
【0013】
本発明の別の有利な実施態様では、リリーススイッチは電動モータを含んでいる。適切な電動モータ、例えばステップモータによってリリーススイッチは、同様に簡単に電子制御されて、リリースを行うようになっている。このようなリリーススイッチは容易に、つまり別の構成手段、例えばばねを設けることなしに出発位置へ戻される。
【0014】
本発明の別の有利な実施態様では、回転角の検出のための手段を設けてある。これによってトルク工具でトルクのほかに、部品の回転角を検出することもできる。有利には、予め設定された回転角度目標値でのトルク工具のリリースのための手段を設けてある。
【0015】
本発明に基づくトルク工具の有利な実施態様では、トルク工具がリリースされるべき所定のトルク値若しくは回転角度値の設定のための入力装置若しくは設定装置を設けてある。入力装置は調節器若しくはキーボードとして形成されており、調節器若しくはキーボードを用いてトルク工具のための目標値を入力するようになっている。
【0016】
本発明に基づくトルク工具のさらに有利な実施態様では、実際値と目標値との比較のための手段を設けてある。トルク工具のリリース若しくはトルク伝達遮断は、実際値と目標値との比較によって合理的に行われる。比較は有利には電子的な制御回路内で行われ、該制御回路はリリーススイッチを制御するようになっている。
【0017】
トルク工具の使用者が現在生じているトルク若しくは回転角度を知るために、本発明の有利な実施態様では、光学式及び/又は音響式の表示装置若しくは指示装置を設けてある。指示装置は振動発信器として形成されていてよい。表示装置若しくは振動発信器は測定値の表示若しくは指示のために用いられるだけではなく、所定のトルク値に達した際の使用者への警報にも用いられる。さらに表示装置は、目標値の入力の際に入力値の確認のために用いられてもよい。
【0018】
さらに本発明に基づくトルク工具の有利な実施態様では、通信装置を設けてある。通信装置は、トルクの目標値の設定のため及び/又は外部装置への測定値若しくは測定データの伝達のために用いられる。これによって、例えばトルク工具の目標値を外部装置で設定することができる。さらに測定値若しくは測定データは外部の評価装置へ伝達されてよい。トルク工具はデータ交換のために外部装置若しくは外部機器を備えていてよい。通信手段は有利には無線通信箇所、若しくは赤外線インターフェース、若しくはケーブルインターフェースによって形成されている。通信のために慣用手段を用いると安価な製造が可能である。慣用手段は例えばブルートゥース若しくはWLANである。外部装置への接続のためのケーブル接続手段は、有利には導電ケーブルとして形成され、若しくは光導波体として形成されていてよい。
【0019】
本発明に基づくトルク工具の有利な実施態様では、減速装置を設けてある。減速装置(減速機構)は、リリーススイッチよって操作可能な少なくとも1つの作動部材を有している。この場合に減速装置は、トルクの伝達のためのロッドとトルク工具のリリースのための電子制御式のリリーススイッチとの間に配置されている。減速装置によって、トルク工具のリリースのために小さい力しか生ぜしめなくてよい。したがってリリーススイッチとしてのマグネットスイッチは、係止ボルトを備えた従来技術のトルクレンチのものより著しく小さい寸法で形成される。リリーススイッチの作動のために電圧供給部から供給される電力は、リリーススイッチの受容電力の減少に基づき減少される。さらにリリーススイッチよって操作される作動部材も、減速装置を用いない場合よりも小さい寸法で形成される。減速装置を用いることなく大きな寸法の係止ボルトの運動にとって必要とされていた高い作動出力は、減速装置によってほぼ補償される。作動出力を減少することによって、トルク工具の引外し若しくはリリースの回数を、従来技術の場合よりも著しく増大させてある。
【0020】
本発明に基づくトルク工具の有利な実施態様では、減速装置は切り換えレバーを含んでおり、該切り換えレバーは切り換え縁部を備えていて、電子制御式のリリーススイッチによって制御されるようになっている。このような手段によって、減速装置はロッドとして形成されていてよいレバーの切り換え縁部を介してトルク工具を引外すようになっている。作動部材とレバーとの間の摩擦を減少させるために、レバーに摩擦の少ない適切な切り換え縁部を設けてある。この場合にレバーは例えばばねによって初期荷重を与えられていてよい。
【0021】
本発明に基づくトルク工具の有利な実施態様では、電子制御式のリリーススイッチによって制御される減速装置は、トグルレバー、若しくは回転式立方体、若しくはディスクカムに作用するようになっている。このような手段によってトルク工具は有利な形式で引外され、つまり解除される。
【0022】
本発明に基づくトルク工具の別の有利な実施態様では、減速装置は少なくとも1つの減速レバーを有しており、該減速レバーは切り換えレバーによって操作されてリリース(引外し)されるようになっている。トルク工具のリリースのために生ぜしめられる力は、切り換えレバーによって減速比に相応して減少されている。この場合に減速レバーは例えばばねによって初期荷重を与えられていてよい。
【0023】
本発明に基づくトルク工具の別の特に有利な実施態様では、切り換えレバーと減速レバーとの間に、ロール若しくは、ボール及び/又はセルフロック機能のあるくさびを設けてある。このような手段によって、切り換えレバーと減速レバーとの間に生じる摩擦は著しく減少される。これによって、リリースとしての切り換え過程を生ぜしめるために形成すべき力はさらに減少される。ロール若しくは、若しくはボール、或いはセルフロック機能のあるくさびは、遊びを発生させないように、ばね負荷されている、つまり初期荷重の与えられていると有利である。
【0024】
本発明に基づくトルク工具の有利な実施態様では、測定兼制御電子装置はプロセッサーによって制御されるようになっている。プロセッサーは大量生産品であり、つまりプロセッサーを備えて成る測定兼制御電子装置は経済的に製造される。このような電子装置は、適切なプログラミングによって種々の条件に迅速かつ簡単に適合される。本発明に基づくトルク工具の有利な実施態様では、目標値及び/又は測定値若しくは測定データの記憶のための記憶手段を設けてある。これによって、目標値及び/又は測定値若しくは測定データは長期にわたって保持される。記憶内容は必要に応じて呼び出される。このことは外部装置を用いた通信装置によって行われてよい。
【0025】
有利にはエネルギーのためのエネルギー蓄え装置若しくはバッテリーを設けてある。エネルギー蓄え装置は、リリース過程にとって必要な出力を供給するためにエネルギーを高速で放出できるようになっていてよい。
【発明を実施するための最良の形態】
【0026】
図1は、減速装置が電子制御式のリリーススイッチによって制御可能な切り換え縁部を含んでいる本発明に基づくトルク工具の1つの実施例の側面図であり、図2は、減速装置が切り換えレバーと減速レバーとの間にロールを含んでいる本発明に基づくトルク工具の別の実施例の側面図であり、図3は、減速装置がセルフロック機能のあるくさびによって旋回されるようになっている本発明に基づくトルク工具のさらに別の実施例の側面図であり、図4は、リリーススイッチがリリース(引外し若しくは解除)のために切り換え縁部に作用するようになっている本発明に基づくトルク工具を示す図であり、図5は、リリーススイッチがリリースのためにトグルレバーに作用するようになっている本発明に基づくトルク工具を示す図であり、図6は、リリーススイッチがリリースのために回転式立方体に作用するようになっている本発明に基づくトルク工具を示す図であり、図7は、リリーススイッチがリリースのためにディスクカムに作用するようになっている本発明に基づくトルク工具を示す図である。
【0027】
図1にはトルク工具を符号10で示してある。トルク工具10は長く延びる、つまり長尺のケーシング12を有しており、該ケーシング12は該ケーシング12の端部16にグリップ部14を備えている。逆の端部18に工具受容部20を設けてある。工具受容部20内には、交換可能な差し込み式工具若しくは差し嵌め式工具を装着できるようになっている。差し込み式工具若しくは差し嵌め式工具は、トルク及び/又は回転角度若しくはねじ込み量を規定すべき部品の受容のために用いられる。
【0028】
ケーシング12内でヘッドレバー22をピン24に支承してある。ヘッドレバー22は実質的に長尺の1つのロッドから成っており、該ロッドはトルクを伝達するものである。工具受容部20は端部18でヘッドレバー22に結合されている。逆の側のヘッドレバー端部26に段付き縁部28を設けてある。ヘッドレバー22は減速装置30によって旋回されるようになっている。
【0029】
減速装置30は第1の減速レバー32及び第2の減速レバー34を含んでいる。第1の減速レバー32は第1の支承ピン36に支承され、かつ第2の減速レバー34は第2の支承ピン38に支承されている。第1の減速レバー32はケーシング12のケーシング壁40に向いた下面に孔42を有している。該孔42内にコイルばね44を収容してあり、該コイルばねはケーシング壁40に支えられていて、第1の減速レバー32に初期荷重(初期締め付け力)を与えている。
【0030】
第1の減速レバー32は段付き縁部46を有しており、該段付き縁部は第2の減速レバー34の突出部48に枢着されている。ヘッドレバー22、第1の減速レバー32及び第2の減速レバー34は、互いに係合し合うように配置されている。
【0031】
第2の減速レバー34に測定部材50を配置してあり、該測定部材(測定エレメント)はトルクを検出するようになっている。測定部材50は有利には、トルクを相応の電気信号に変換する抵抗線ひずみゲージによって形成されている。電気信号は、生じているトルクの検出及び処理のための測定兼制御電子装置52へ実際値として送られる。測定兼制御電子装置52はケーシング12のグリップ部14の領域に配置されている。グリップ部の領域にはさらに電圧供給装置54も配置してあり、該電圧供給装置は再充電可能な蓄電池として形成されている。電圧供給装置54は、測定兼制御電子装置52のほかに電気制御式のリリーススイッチ56にも給電するようになっている。
【0032】
測定兼制御電子装置52はプロセッサー及びメモリーを含んでおり、プロセッサー及びメモリーは図面を見やすくするために図示を省略してある。測定部材50で検出されたトルクは目標値と比較される。目標値は測定兼制御電子装置52のメモリー内に蓄えられている。目標値は、設定装置としての入力ユニット58を介して手動で入力されるようになっている。入力ユニット58は、キーボード若しくは回転式調節器として形成されていてよい。
【0033】
その都度の実際値と目標値との比較は、プロセッサーによって行われる。このためにプロセッサーは所定のルーチンを処理するようになっている。実際値が目標値に相当する場合には、測定兼制御電子装置52はリリース信号を生ぜしめ、リリース信号(解除信号)は出力増幅器60を介してリリーススイッチ56に伝達される。リリーススイッチ56は図示の実施例では電気的な行程マグネットとして形成されている。別の形式のスイッチ装置、例えばピエゾスイッチ、液圧式スイッチ、ガス圧式スイッチ及び/又は空気圧式スイッチもトルク工具の形成のために同様に用いられ得るものである。切り換え過程は必要に応じて電動モータを用いて行われてもよい。このようなリリーススイッチ56は、リリース過程中にのみしか高い出力を必要としない。このような出力は、従来の蓄電池ではカバーされ得ないものである。出力増強装置若しくは出力増幅器60は、リリーススイッチ56の切り換え過程を実施するために十分な出力を供給するものである。
【0034】
リリーススイッチ56を測定兼制御電子装置52によって切り換えると、リリーススイッチはまず転向レバー62に作用するようになっている。転向レバー62は上方の端部に段部64を有している。リリーススイッチ56の操作によって転向レバー62は支承ピン65を中心として運動して、切り換えレバー66を旋回させるようになっている。切り換えレバー66は円形のヘッド端部68及び細長いレバー端部70から成っている。操作に際して切り換えレバー66は支承ピン72を中心として回転させられる。支承ピン72は垂直な軸74上に配置されており、該軸は第1の減速レバー32の縁部78に設けられた段部76と交差している。支承ピン72は円形のヘッド端部68の領域に設けられている。円形のヘッド端部68はノッチ状の切欠き部80を有しており、切欠き部は半径の異なる2つの円弧区分によって画成されており、これによって切り換えレバー縁部82を形成している。
【0035】
切り換えレバーの上面に孔84を設けてある。孔84内にコイルばね86を受容してあり、コイルばねはケーシング12の内壁に支えられていて、切り換えレバー66に初期荷重を与えて、つまり該切り換えレバーを負荷している。
【0036】
切り換えレバー66の細長いレバー端部70は、リリーススイッチ56の切り換え過程に際して切り換えレバー62によって上方へ時計回りに支承ピン72を中心として旋回させられる。この場合に第1の減速レバー32の縁部78は、コイルばね42によって負荷されていて、切り換え縁部82から切欠き部80内に滑り込むようになっている。これによってトルク工具10はリリースされる。
【0037】
表示装置88は特に実際値及び設定された目標値を表示するために用いられていて、トルク工具10のグリップ部14の領域に配置されている。さらにグリップ部14の領域に通信用インターフェース90を設けてある。通信用インターフェース90は測定兼制御電子装置52に接続されている。入力装置58を介して目標値を手動操作で入力する代わりに、目標値は通信用インターフェース90を介して伝送されるようになっていてよい。通信用インターフェース90は、測定値若しくは測定データを外部装置のインターフェースに送るようになっていてもよい。測定値若しくは測定データは必要に応じて測定兼制御電子装置52のメモリー内に格納されていてよい。
【0038】
トルク工具10内にはさらに、部品の回転角度の検出のための回転角発信器92を設けてある。回転角発信器92は、部品の締付けによって生じた回転角度若しくは回動角度を電気的な信号として測定兼制御電子装置52へ伝達するようになっている。回転角度の予め規定された目標値でも、トルク工具10はリリースされるようになっていてよい。測定された各値は直接に外部装置に送られてもよく、若しくは表示装置88で表示されてもよい。
【0039】
図2に示してある実施例は、原理的には図1の実施例と同じに形成されている。したがって同じ機能の構成部分には、図1の符号と同じ符号を付けてある。相違点について述べると、図2に示す本発明に基づくトルク工具10は、変更された減速装置30を有している。つまり減速装置30は変更された切り換えレバー94を備えている。該切り換えレバーは開口部95を有している。開口部95内にロール96を受容してあり、該ロールはばね97を用いて初期荷重若しくは予負荷を与えられるようになっている。ロール95が開口部97から押し出されないようにするために、開口部97の前に小さは突起98を設けてあり、突起は開口部からのロールの押し出し移動運動を阻止するようになっている。この場合に、切り換えレバー94とヘッド端部101との間の接触面は、切り換えレバー縁部82によって形成されているのではなく、ロール96の転がり面によって形成されている。ロール96によって、リリース切り換え過程の際の摩擦は著しく減少される。
【0040】
図3に示してあるトルク工具100において、減速装置130は、自縛機能若しくはセルフロック機能のあるくさび108を介して枢着されている。トルク工具100は長尺のケーシング110を有しており、ケーシングは一方の端部114にグリップ部112を備えている。他方の端部118に工具受容部120を設けてある。工具受容部120内に、交換可能な差し込み式工具若しくは差し嵌め式工具を装着するようになっている。差し込み式工具若しくは差し嵌め式工具は、トルク及び/又は回転角度を規定すべき部品の受容のために用いられる。
【0041】
ケーシング120内でヘッドレバー122はピン124に支承してある。工具受容部120は端部118でヘッドレバー122に結合されている。逆の側のヘッドレバー端部126に段付き縁部128を設けてある。ヘッドレバー122は減速装置130によって旋回されるようになっている。減速装置130は減速レバー132を含んでいる。減速レバー132は支承ピン136に支承されている。ヘッドレバー122と減速レバー132とは互いに係合し合うように構成して配置されている。
【0042】
減速レバー132に測定部材150を配置してあり、該測定部材はトルクを検出するようになっている。測定部材150は有利には、トルクを相応の電気信号に変換するひずみゲージによって形成されている。測定された電気信号は、生じているトルクの検出及び処理のための測定兼制御電子装置152へ実際値として送られる。測定兼制御電子装置152はケーシングのグリップ部14の領域に配置されている。グリップ部の領域にはさらに電圧供給装置154も配置してあり、該電圧供給装置は再充電可能な蓄電池として形成されている。電圧供給装置154は、測定兼制御電子装置152のほかに電気制御式のリリーススイッチ156にも給電するようになっている。
【0043】
測定兼制御電子装置152はプロセッサー及びメモリーを含んでおり、プロセッサー及びメモリーは図示を省略してある。測定部材150で検出されたトルクは、目標値と比較される。目標値は測定兼制御電子装置152のメモリー内に蓄えられている。目標値は、設定装置としての入力ユニット158を介して手動操作で入力されるようになっている。入力ユニット58による入力のために、キーボードを用いるようになっている。
【0044】
その都度の実際値と目標値との比較は、図1に示すトルク工具に類似してプロセッサーによって行われる。鉄製ロッド162及び該鉄製ロッドに巻き付けられたコイル163を備えており、鉄製ロッドはくさび状の端部164を有している。鉄製ロッド162は圧縮ばね165によって初期荷重を与えられている。鉄製ロッドのくさび状の端部164は急勾配縁部170を備えている。鉄製ロッド162は下側から、回転可能に支承されたロール172によって支えられている。減速レバー132はさらに突起部174を有しており、該突起部内にロール176を支承してある。ロール172,176は垂直方向で相対して配置されている。くさび状の端部164は両方のロール172,176間に突入している。両方のロール172,176間内へ鉄製ロッド162のさらなる押し込み若しくは進入は、急勾配縁部170によって阻止されている。トルク工具110は、鉄製ロッド162を圧縮ばね165のばね力に抗してグリップ部112に向けて引き戻すことによってリリースされる。鉄製ロッドの引き戻しによって、減速レバー132は支承ピン136を中心として時計回り方向に運動させられて、ヘッドレバー122へのトルク伝達のための力伝達路を遮断するようになっている。
【0045】
表示装置188は特に実際値及び設定された目標値を表示するために用いられていて、トルク工具110のグリップ部112の領域に配置されている。さらにグリップ部112の領域に通信用インターフェース190を設けてある。通信用インターフェース190は測定兼制御電子装置152に接続されている。入力装置158を介して目標値を手動操作で入力する代わりに、目標値は通信用インターフェース190を介して伝送されるようになっていてよい。通信用インターフェース190は、測定値若しくは測定データを外部装置のインターフェースに送るようになっていてもよい。測定値若しくは測定データは必要に応じて測定兼制御電子装置152のメモリー内に格納されていてよい。
【0046】
トルク工具100内にはさらに、部品の回転角度の検出のための回転角発信器192を設けてある。回転角発信器192は、部品の締付けによって生じた回転角度若しくは回動角度を電気的な信号として測定兼制御電子装置152へ伝達するようになっている。回転角度の予め規定された目標値でも、トルク工具100はリリースされるようになっていてよい。測定された各値は直接に通信用インターフェース190を介して外部装置に送られてもよく、若しくは表示装置188で表示されてもよい。
【0047】
図4a及び図4bにはトルク工具210の一部分を示してあり、この場合にリリーススイッチ256はリリース(解除)のためにスイッチ縁部212に作用している。図4aに示す状態では、トルク工具210はリリースされていない。図4bに示す状態では、トルク工具210はリリースされている。工具受容部230はトルク工具210の端部に設けられている。工具受容部230内に、交換可能な差し込み式工具若しくは差し嵌め式工具を装着するようになっている。差し込み式工具若しくは差し嵌め式工具は、トルク及び/又は回転角度を規定すべき部品の受容のために用いられる。減速レバー214は一方でヘッドレバー216に作用している。減速レバー214は他方で切り換えレバー218の切り換え縁部(切り換えエッジ)212に係合している。このために切り換えレバー218は、異なる半径の2つの円弧区分222,224から成るヘッド端部220を備えている。リリースされていない状態では、半径の大きい方の円弧区分222は、図4aに示してあるようにトルク工具210の減速レバー214を保持している。リリースされている状態では、減速レバーは滑り落ちて半径の小さい方の円弧区分224に保持されている。つまりトルク工具は電気的なリリーススイッチ256を用いてリリースされ、このためにリリーススイッチは切り換えレバー218を作動し、切り換えレバーは図4bに示してあるように減速レバーをリリースのために制御するようになっている。
【0048】
図5a及び図5bにはトルク工具310の一部分を示してあり、この場合にリリーススイッチ56はリリースのためにトグルレバー312に作用している。図5aに示す状態では、トルク工具310はリリースされていない。図5bに示す状態では、トルク工具310はリリースされている。この場合にヘッドレバー314は枢着アーム318を介して減速装置316に結合されている。リリースされていない状態では、減速装置316とヘッドレバー314との間の間隔(距離)は短くされている。リリースされている状態では、前記間隔は長くされており、つまりトグルレバーは延びており、その結果、枢着アーム318はストッパーピン320に当接している。工具受容部322はトルク工具310の端部に設けられている。工具受容部322内に、交換可能な差し込み式工具若しくは差し嵌め式工具を装着するようになっている。差し込み式工具若しくは差し嵌め式工具は、トルク及び/又は回転角度を規定すべき部品の受容のために用いられる。
【0049】
図6a及び図6bに示してあるトルク工具においては、リリーススイッチはリリースのために回転式立方体412に作用している。図6aに示す状態では、トルク工具410はリリースされていない。図6bに示す状態では、トルク工具410はリリースされている。工具受容部430はトルク工具410の端部に設けられている。工具受容部430内に、交換可能な差し込み式工具若しくは差し嵌め式工具を装着するようになっている。差し込み式工具若しくは差し嵌め式工具は、トルク及び/又は回転角度を規定すべき部品の受容のために用いられる。回転式立方体412は、トルク工具の減速レバー416とヘッドレバー414との間に設けられている。トルク工具410のリリースされていない状態では、ヘッドレバー414の端部と減速レバー416との間の間隔(距離)は、回転式立方体412の辺の長さに相当している。回転式立方体412の各側面は、面全体でヘッドレバー414若しくは減速レバー416と接触している。これによってヘッドレバー414は回転式立方体412上に安定した位置を占めている。図6bのリリースされている状態では、ヘッドレバー414の端部と減速レバー416との間の間隔は、リリーススイッチ(図示省略)によって長くされている。つまり回転式立方体412は、トルク工具のリリースのために図6bに示してあるように、回転させられて回転式立方体縁部(回転式立方体エッジ)でもってヘッドレバー若しくは減速レバー対して立てられ、若しくは接触させられている。
【0050】
図7a及び図7bに示してあるトルク工具においては、リリーススイッチ(図示省略)はリリースのためにディスクカム512に作用している。この場合に図7aは、トルク工具510のリリースされていない状態を示しており、図7bはトルク工具のリリースされている状態を示している。工具受容部520はトルク工具510の端部に設けられている。工具受容部520内に、交換可能な差込工具若しくは差し嵌め工具を装着するようになっている。差込工具若しくは差し嵌め工具は、トルク及び/又は回動角を規定すべきワーク若しくは部品の受容のために用いられる。ヘッドレバー512は、切欠き部514を備えたディスクカムとして形成されている。減速レバー516の、ヘッドレバー若しくはディスクカム512の切欠き部514に向いた端部に回転可能なロール518を配置してある。回転可能なロール518は、トルク工具510のリリースされていない状態で切欠き部514内に突入し、つまり係合している。図7bに示すようにトルク工具のリリースに際して、減速レバー516はリリースされ、すなわち切欠き部との係合を解除され、つまり係合解除のために減速レバーはわずかに押し戻される。これによってディスクカム512は回転できるようになっている。
【図面の簡単な説明】
【0051】
【図1】本発明に基づくトルク工具の1つの実施例の側面図
【図2】本発明に基づくトルク工具の別の実施例の側面図
【図3】本発明に基づくトルク工具のさらに別の実施例の側面図
【図4】リリーススイッチの1つの実施例を示す図
【図5】リリーススイッチの別の実施例を示す図
【図6】リリーススイッチのさらに別の実施例を示す図
【図7】リリーススイッチのさらに別の実施例を示す図
【符号の説明】
【0052】
10 トルク工具、 12 ケーシング、 14 グリップ部、 16,18端部、 20 工具受容部、 22 ヘッドレバー、 24 ピン、 26 ヘッドレバー端部、 段付き縁部、 30 減速機構、 32,34 減速レバー、 36,38 支承ピン、 40 ケーシング壁、 42 孔、 50 測定部材、 52 測定兼制御電子装置、 54 電圧供給装置、 56 リリーススイッチ、 58 入力ユニット、 60 出力増幅器60、 62 転向レバー、 64 段部、 66 切り換えレバー、 68 ヘッド端部、 70 レバー端部、 72 支承ピン、 80 切欠き部、 84 孔、 90 通信用インターフェース、 92 回転角発信器、 94 切り換えレバー、 95 開口部、 96 ロール、 97 ばね、 98 突起、 100 トルク工具、 101 ヘッド端部、 108 くさび、 130 トルク工具、 132 減速レバー、 136 支承ピン、 162 鉄製ロッド、 163 コイル、 172 ロール、 174 突起部、 176 ロール、 312 トグルレバー、 318 枢着アーム、 412 回転式立方体、 512 ヘッドレバー、 514 切欠き部、 516 減速レバー、 518 ロール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
部品に生ぜしめられるトルクの測定及び/又は遮断のためのトルク工具(10)であって、
グリップ部(14)を備えたケーシング(12)、
トルクの伝達のためのロッド(22)、
トルクの電子式の検出のための測定エレメント(50)、
検出されたトルクの処理のための測定兼制御電子装置(52)、並びに、
所定の目標値でのトルクの遮断のために前記電子式の測定兼制御電子装置(52)によって制御可能なリリーススイッチ(56)を含んでいる形式のものにおいて、
電子制御式若しくは機械制御式のリリーススイッチ(56)用の機械的な出力のための増強装置及び/又は電気的な出力若しくは電圧のための増幅器(60)を設けてあることを特徴とするトルク工具。
【請求項2】
電子制御式のリリーススイッチ(56)はマグネットスイッチとして形成されている請求項1に記載のトルク工具。
【請求項3】
電子制御式のリリーススイッチ(56)はピエゾスイッチとして形成されている請求項1に記載のトルク工具。
【請求項4】
リリーススイッチ(56)は液圧式スイッチ及び/又は空気圧式スイッチとして形成されている請求項1に記載のトルク工具。
【請求項5】
リリーススイッチ(56)は電動モータを含んでいる請求項1に記載のトルク工具。
【請求項6】
減速装置(30)を設けてあり、該減速装置は、トルクの伝達のためのロッド(22)とトルク工具のリリースのためのリリーススイッチ(56)との間に配置されていて、かつリリーススイッチ(56)によって操作可能な少なくとも1つの作動部材を有している請求項1から5のいずれか1項に記載のトルク工具。
【請求項7】
減速装置(30)は切り換えレバー(66)を含んでおり、該切り換えレバーは切り換え縁部(82)を備えていて、電子制御式のリリーススイッチ(56)によって制御されるようになっている請求項6に記載のトルク工具。
【請求項8】
電子制御式のリリーススイッチ(56)によって制御可能な減速装置(30)は、トグルレバー(312)に作用するようになっている請求項6又は7に記載のトルク工具。
【請求項9】
電子制御式のリリーススイッチ(56)によって制御可能な減速装置(30)は、回転式立方体(412)に作用するようになっている請求項6から8のいずれか1項に記載のトルク工具。
【請求項10】
電子制御式のリリーススイッチ(56)によって制御可能な減速装置(30)は、ディスクカム(512)に作用するようになっている請求項6から9のいずれか1項に記載のトルク工具。
【請求項11】
減速装置(30)は少なくとも1つの減速レバー(32)を有しており、該減速レバーは切り換えレバー(66)によって操作されてリリースされるようになっている請求項6から11のいずれか1項に記載のトルク工具。
【請求項12】
切り換えレバー(66)と減速レバー(32)との間にロール(96)若しくは、ボール及び/又はセルフロック機能のあるくさびを設けてある請求項1から11のいずれか1項に記載のトルク工具。
【請求項13】
回転角の検出のための手段(92)を設けてある請求項1から12のいずれか1項に記載のトルク工具。
【請求項14】
所定の回転角目標値でのトルク工具のリリースのための手段(52,56)を設けてある請求項1から13のいずれか1項に記載のトルク工具。
【請求項15】
トルク工具(10)をリリースすべき所定のトルク値若しくは回転角度値の設定のための入力装置(58)を設けてある請求項1から14のいずれか1項に記載のトルク工具。
【請求項16】
実際値と目標値との比較のための手段(52)を設けてある請求項1から15のいずれか1項に記載のトルク工具。
【請求項17】
殊に設定されたトルク値の表示のため及び/又は設定されたトルク値での警報のための光学式の表示装置(88)及び/又は音響式の振動発信器を設けてある請求項1から16のいずれか1項に記載のトルク工具。
【請求項18】
トルクの目標値の設定のため及び/又は測定値の伝達のための通信手段(90)を設けてある請求項1から17のいずれか1項に記載のトルク工具。
【請求項19】
通信手段(90)は無線通信箇所、若しくは赤外線インターフェース、若しくはケーブルインターフェースを備えている請求項18に記載のトルク工具。
【請求項20】
測定兼制御電子装置(52)はプロセッサーを含んでいる請求項1から19のいずれか1項に記載のトルク工具。
【請求項21】
目標値及び/又は測定値若しくは測定データの記憶のための記憶手段を設けてある請求項1から12のいずれか1項に記載のトルク工具。
【請求項22】
電圧供給手段(54)をケーシング(12)内に設けてある請求項1から21のいずれか1項に記載のトルク工具。
【請求項23】
エネルギーのためのエネルギー蓄え装置若しくはバッテリーを設けてある請求項1から21のいずれか1項に記載のトルク工具。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2007−253322(P2007−253322A)
【公開日】平成19年10月4日(2007.10.4)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−72863(P2007−72863)
【出願日】平成19年3月20日(2007.3.20)
【出願人】(593087949)エドゥアルト ヴィレ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツング ウント コンパニー コマンディートゲゼルシャフト (8)
【氏名又は名称原語表記】Eduard Wille GmbH&Co.KG 
【住所又は居所原語表記】Lindenallee 27, D−42349 Wuppertal, Germany
【Fターム(参考)】