説明

トレーニング支援装置、トレーニング支援システム、及びプログラム

【課題】客観的な現在の身体情報を提示する。
【解決手段】可視光画像データを入力すると共に、赤外線光画像データを入力(ステップ202)し、赤外線光画像データから輪郭データを抽出し、赤外線光画像データを削除すると共に、輪郭データから測定対象の身体部位を検出し、測定対象の身体部位の大きさを測定する(ステップ204)。トレーニングの実施時間を測定するタイマー「T」をリセットし(ステップ208)、タイマー「T」が基準となるトレーニングの実施時間「TC」を超えたか否かを判定し(ステップ210)、肯定された場合は、上記の撮像の処理ルーチン(ステップ212)及び上記の測定の処理ルーチン(ステップ214)を実行する。ステップ204で測定された身体部位の大きさとステップ214で測定された身体部位の大きさの変化量を求める(ステップ218)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トレーニング支援装置、トレーニング支援システム、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
近年、体形等の身体状態の改善を目的として、スポーツ施設を利用し、トレーニングを実施する人が増えており、このようなトレーニングを実施する人に対し、トレーニングについての有効なアドバイスを行う技術が提案されている。
【0003】
特許文献1には、記録情報を無線信号で送受信するRFIDタグから出力される無線通信を受信し、記録されているスポーツ施設の利用者の会員IDを取得するとともに、RFIDタグが接近した時間間隔をRFIDタグ毎に計測し、計測結果に基づいて、所定のトレーニングの繰り返し回数及び時間を利用者毎に記録することにより、スポーツ施設の利用者にアドバイスを行う技術が提案されている。
【0004】
また、特許文献2には、問診の回答データに基づいてアドバイスの対象者のトレーニング能力を算出すると共に、アドバイスの対象者が指向するスポーツ及び当該スポーツの実施を希望する年齢の入力結果を希望スポーツ及び希望年齢として取り込んで、希望年齢時のアドバイスの対象者の希望スポーツに求められるトレーニング能力を推定トレーニング能力として推定し、希望年齢とほぼ同年齢で、かつ希望スポーツを実施している人のトレーニング能力の平均値と、推定により得た希望年齢時の推定トレーニング能力とを比較して、アドバイスの対象者が強化すべきトレーニング能力を抽出し、強化すべきトレーニング能力の強化用トレーニングメニューをアドバイスの対象者に提示する技術が提案されている。
【0005】
【特許文献1】特開2005−267179公報
【0006】
【特許文献2】特開2002−360755公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、前記特許文献1に記載される技術によって、アドバイスの対象者の現在の体形等の身体情報に対応したアドバイスを行うことは困難である。
【0008】
また、前記特許文献2に記載される技術では、アドバイスの対象者の主観的な問診の回答データに基づいてトレーニング能力を算出しているため、客観的な身体情報に対応したトレーニング能力を算出することは困難である。
【0009】
本発明は、客観的な現在の身体情報を提示するトレーニング支援装置、トレーニング支援システム、及びプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、第1の発明のトレーニング支援装置は、対象者を撮像する撮像装置から当該対象者の画像データを取得する取得手段と、前記取得手段により取得された画像データに基づいて、前記対象者が実施したトレーニングの種類に応じ、かつ当該トレーニングの実施の効果が表れる身体部位の大きさを測定する測定手段と、を含んでいる。
【0011】
第2の発明のプログラムは、コンピュータに、対象者を撮像する撮像装置から当該対象者の画像データを取得するステップと、取得された画像データに基づいて、前記対象者が実施したトレーニングの種類に応じ、かつ当該トレーニングの実施の効果が表れる身体部位の大きさを測定するステップと、を実行させる。
【0012】
第1の発明及び第2の発明によれば、対象者を撮像する撮像装置から当該対象者の画像データを取得し、取得された画像データに基づいて、対象者が実施したトレーニングの種類に応じ、かつ当該トレーニングの実施の効果が表れる身体部位の大きさを測定する。
【0013】
このように、第1の発明及び第2の発明は、対象者が実施したトレーニングの種類に応じたトレーニングの実施の効果が表れる身体部位の大きさを、接触することなく容易に測定することができる、という優れた効果を有する。
【0014】
第1の発明及び第2の発明は、対象者を撮像した日時、取得された画像データ、及び測定された身体部位の大きさを対象者を識別する識別情報に関連付けて記憶手段に記憶させるように制御する記憶制御手段を更に含んでもよい。
【0015】
第1の発明及び第2の発明は、取得された画像データに基づいて、対象者の顔、腹、及び腕の大きさを測定し、測定された顔、腹、及び腕の大きさに基づいて体重を推定する推定手段を更に含んでもよい。
【0016】
第1の発明及び第2の発明は、測定された身体部位の大きさに基づいて、トレーニング開始から所定時間トレーニングを実施した後の身体部位の大きさの変化量を算出する算出手段を更に含んでもよい。所定時間は、トレーニングの実施により身体部位の大きさが変化するのに要する時間に設定すればよい。これにより、トレーニングの実施により変化する身体の状態を適宜知ることができる。
【0017】
第1の発明及び第2の発明は、算出手段により算出された前記変化量に基づいて、所定の仮想運動時間トレーニングを実施したと仮定したときの身体部位の大きさを予測する予測手段を更に含んでもよい。所定の仮想運動時間は、継続的にトレーニングを実施した場合に、期待されるトレーニングの実施の効果が現れる時間に設定すればよい。
【0018】
第1の発明及び第2の発明は、取得された画像データを、予測手段により予測された身体部位の大きさに基づいて補正する画像補正手段と、補正された画像データに応じた画像を表示手段に表示させるように制御する表示制御手段と、を更に含んでもよい。このように、トレーニングの実施の効果をトレーニングの実施前に表示することで、トレーニングを実施するトレーニング支援の対象者にトレーニングの実施を楽しませることができると共に、トレーニングの実施を継続する意欲を創出することができる。
【0019】
第1の発明及び第2の発明において、予測手段は、身体部位に応じて定められ、かつ年齢及び性別の少なくとも一方に応じて変更される重み付けを変化量及び仮想運動時間の少なくとも一方に対して行なって前記身体部位の大きさを予測するとよい。
【0020】
第1の発明及び第2の発明は、身体部位によって変化量に偏りがある場合に、アドバイスを出力する出力手段を更に含んでもよい。これにより、適宜、トレーニングを実施するトレーニング支援の対象者にアドバイスを提供することができる。
【0021】
第1の発明及び第2の発明は、出力手段により出力されたアドバイスを蓄積するアドバイス蓄積手段を更に含み、出力手段は、アドバイス蓄積手段に蓄積されているアドバイスを参照して、出力するアドバイスに偏りが生じないようにアドバイスを出力するとよい。
【0022】
第3の発明のトレーニング支援装置は、可視光に対して感度を有する可視光カメラによって撮像された対象者の可視光画像データ、及び赤外線光に対して感度を有する赤外線光カメラによって撮像された対象者の赤外線光画像データを取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記赤外線光画像データに基づいて、前記対象者が実施したトレーニングの種類に応じ、かつ当該トレーニングの実施の効果が表れる身体部位の大きさを測定する測定手段と、前記可視光カメラ及び前記赤外線光カメラの何れか一方によって撮像した撮像日時、前記取得手段により取得された前記可視光画像データ、及び前記測定手段により測定された前記身体部位の大きさを前記対象者を識別する識別情報に関連付けて記憶手段に記憶するように制御する記憶制御手段と、を含んでいる。
【0023】
第3の発明のトレーニング支援装置によれば、取得手段は、可視光に対して感度を有する可視光カメラによって撮像された対象者の可視光画像データ、及び赤外線光に対して感度を有する赤外線光カメラによって撮像された対象者の赤外線光画像データを取得する。測定手段は、取得手段により取得された赤外線光画像データに基づいて、対象者が実施したトレーニングの種類に応じ、かつトレーニングの実施の効果が表れる身体部位の大きさを測定する。記憶制御手段は、可視光カメラ及び赤外線光カメラの何れか一方によって撮像した撮像日時、取得手段により取得された可視光画像データ、及び測定手段により測定された前記身体部位の大きさを対象者を識別する識別情報に関連付けて記憶手段に記憶するように制御する。
【0024】
第3の発明は、記憶手段に記憶されている撮像日時及び可視光画像データを取得し、取得した撮像日時及び可視光画像データを表示手段に表示させるように制御する表示制御手段を更に含んでもよい。これにより、身体の経時変化を見ることができる。
【0025】
第3の発明は、測定手段による測定の後に赤外線光画像データを削除する削除手段を更に含んでもよい。これにより、トレーニングを実施するトレーニング支援の対象者以外に見せたくない情報の流出を防ぐことができる。
【0026】
第1の発明又は第3の発明のトレーニング支援装置は、対象者を撮像する撮像装置を更に含んでもよい。
【0027】
第4の発明のトレーニング支援システムは、可視光に対して感度を有する可視光カメラ、及び赤外線光に対して感度を有する赤外線光カメラを備えた撮像装置と、第1の発明又は第3の発明のトレーニング支援装置と、を含んでいる。
【発明の効果】
【0028】
以上説明したように、本発明は、トレーニング支援の対象者が実施したトレーニングの種類に応じたトレーニングの実施の効果が表れる身体部位の大きさを、接触することなく容易に測定することができる、という優れた効果を有する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0029】
以下、図面を参照して本発明の実施形態を説明する。
【0030】
図1は、トレーニング支援装置であるコンピュータ10の概略構成を示すブロック図である。
【0031】
コンピュータ10は、図1に示すように、CPU(Central Processing Unit)12、ROM(Read Only Memory)14、RAM(Random Access Memory)16等がバス18によって接続された制御部20を含んで構成されている。
【0032】
CPU12は、コンピュータ10の全体の動作を司るものであり、プログラムに従い後述するトレーニング支援処理を実行する。
【0033】
ROM14は、コンピュータ10の起動時に動作するブートプログラムなどが記憶されている不揮発性の記憶装置である。
【0034】
RAM16は、CPU12の実行において使用されるプログラムや、その実行において適宜変化するパラメータ、コンピュータ10の作動中に取得される各種のログデータを記憶する揮発性の記憶装置である。
【0035】
また、コンピュータ10は、通信部22、表示部24、入力デバイス26、接続ポート28、読取装置30、及びHDD(Hard Disk Drive)32を含んで構成されている。
【0036】
通信部22は、コンピュータ10と直接又はネットワークを介して接続された外部装置との間でのデータの送受信を行うものである。制御部20は、通信部22を介して外部装置とネットワークを介して接続可能になっており、本実施の形態では後述する可視光カメラ50及び赤外線光カメラ90とネットワークを介して接続可能になっている。
【0037】
表示部24は、液晶表示装置またはCRT(Cathode Ray Tube)などからなり、トレーニングを支援する情報が表示される。
【0038】
入力デバイス26は、トレーニング支援の対象者を識別する識別データ等の人物情報を入力したり、トレーニング支援の対象者の情報の表示の指示等、トレーニング支援に関する指示を操作者の操作により入力するための装置である。
【0039】
接続ポート28は、USB及びIEEE1394等の接続部を有し、コンピュータ10に外部機器を接続するためのポートである。この接続ポート28を介して、USBメモリ等の記憶媒体29をコンピュータ10に接続することができる。
【0040】
読取装置30は、光磁気ディスク、光ディスク、及び磁気ディスク等の記憶媒体31が装着された際に、装着された記憶媒体31から記憶内容を読み取るものであり、光磁気ディスクの記憶内容を読み取るための光磁気ディスク装置、光ディスクの記憶内容を読み取るための光ディスク装置、及び磁気ディスクの記憶内容を読み取るための磁気ディスク装置等を用いることができる。
【0041】
HDD32は、オペレーティングシステム、及び後述する画像表示処理を実行するためのプログラム、プログラムの実行に用いられるデータ、並びに通信部22を介して外部装置と送受信されるデータ等が格納される不揮発性の記憶装置である。本実施の形態では後述する人物情報記憶部33A,トレーニングプラン記憶部33B,出力アドバイス記憶部33CはHDD32に設けられている。
【0042】
通信部22、表示部24、入力デバイス26、接続ポート28、読取装置30、及びHDD32の各々は、バス18を介して制御部20に接続されており、制御部20によって、コンピュータ10の全体が制御される。
【0043】
このようなコンピュータ10において、制御部20のCPU12は、HDD32に記憶されているプログラムを読み出してRAM16に格納し、RAM16に格納したプログラムの各々を実行する。本実施の形態では、CPU12によりプログラムが実行されることによって、コンピュータ10においてトレーニング支援処理が実行される。
【0044】
なお、HDD32に記憶されているプログラム及びプログラムの実行に用いられるデータ等は、記憶媒体29又は記憶媒体31に記憶させて、接続ポート28又は読取装置30を介して読み出してもよい。このようにプログラムが記憶媒体29又は記憶媒体31に記憶されている場合は、記憶媒体29又はが接続ポート28に接続、又は記憶媒体31が読取装置30に装着されると、制御部20のCPU12は、記憶媒体29又は記憶媒体31に記憶されているプログラムを読み出してRAM16に格納する。
【0045】
図2は、通信部22を介して接続される撮像装置の概略構成を示すブロック図であり、同図(A)は可視光に対して感度を有する可視光カメラ50を示し、同図(B)は赤外線光に対して感度を有する赤外線光カメラ90を示している。
【0046】
まず、図2(A)を参照して可視光カメラ50の概略構成を説明する。
【0047】
可視光カメラ50は、可視光画像を撮像する可視光画像撮像部52、撮像時に必要に応じて被写体に照射する可視光(撮像補助光)を発する可視光発光部54、及び可視光カメラ50全体の動作を司るCPU56を含んで構成されている。
【0048】
可視光画像撮像部52は、被写体像を結像させるためのレンズ、焦点調整モータ、ズームモータ、及び絞り駆動モータを含んで構成された光学ユニット58を備えている。レンズは複数枚のレンズを有し、焦点調整モータ、ズームモータ、及び絞り駆動モータにより焦点距離の変更(変倍)が可能なズームレンズとして構成されている。焦点調整モータ、ズームモータ、及び絞り駆動モータは、CPU56の制御によりモータ駆動部60から供給される駆動信号により駆動される。
【0049】
光学ユニット58のレンズの光軸後方には、電荷結合素子(以下「CCD」とよぶ)62が配設されている。可視光カメラ50は、主としてCCD60を駆動させるためのタイミング信号を生成してCCD60に供給するタイミングジェネレータ64を備えており、CCD62はCPU56の制御よりタイミングジェネレータ64から供給されるタイミング信号により駆動される。CCD62は、光学ユニット58を介して被写体の撮像を行い、被写体像を示すR(赤)、G(緑)、B(青)毎のアナログ信号をアナログ信号処理部66に順次出力する。
【0050】
アナログ信号処理部66は、入力されたアナログ信号に対して相関二重抽出処理等の各種のアナログ信号処理を行う。また、アナログ信号処理部66の出力端は入力されたアナログ信号をデジタルデータに変換するアナログ/デジタル変換器(以下、「ADC」という。)68の入力端に接続されている。
【0051】
ADC68は、アナログ信号処理部66から入力されたR,G,B毎のアナログ信号を各々12ビットのR,G,Bのデジタル画像データに変換してデジタル信号処理部70に順次出力する。
【0052】
デジタル信号処理部70は、入力されたデジタルデータに対して各種のデジタル信号処理を行う。
【0053】
また、可視光カメラ50は、デジタル画像データに対する圧縮処理及び伸張処理を行う圧縮・伸張処理回路72、撮像により得られたデジタル画像データ等を記憶するメモリ74、メモリ74に対するアクセスの制御を行うメモリインタフェース76、撮像された被写体像やメニュー画面等を表示するためのモニタ78、被写体像やメニュー画面等をモニタ78に表示させるための信号を生成してモニタ78に供給するモニタインタフェース80、及び可視光カメラ50と直接又はネットワークを介して接続された外部装置との間のデータの送受信を行う通信部82を含んで構成されている。なお、本実施の形態の可視光カメラ50は、メモリ74としてフラッシュ・メモリ(Flash Memory)を用いる。
【0054】
CPU56、可視光画像撮像部52、圧縮・伸張処理回路72、メモリインタフェース76、モニタインタフェース80、及び通信部82はシステムバスを介して相互に接続されている。CPU56は、可視光画像撮像部52、可視光発光部54、及び圧縮・伸張処理回路68の作動の制御、モニタ78に対するモニタインタフェース80を介した各種情報の表示、メモリ74へのメモリインタフェース76を介したアクセス、及び通信部82を介した外部装置とのデータの送受信の各々を行う。
【0055】
また、上記の可視光発光部54もCPU56に接続されており、可視光発光部54による撮像補助光の発光はCPU56によって制御される。
【0056】
さらに、可視光カメラ50は、電源のオンオフ、光学ユニット58に含まれる各モータの駆動、撮像の実行を操作するための操作部84を備えている。
【0057】
本実施の形態では、可視光カメラ50は、通信部82を介してコンピュータ10から受信した撮像指示により撮像を行う。また、可視光カメラ50は、撮像により得られた可視光画像データを、通信部82を介してコンピュータ10へ送信する。
【0058】
次に、図2(B)を参照して赤外線光カメラ90の概略構成を説明する。以下では、可視光カメラ50と対応する部分についての説明を省略し、可視光カメラ50との差異を主として説明する。
【0059】
赤外線光カメラ90は、赤外線光画像を撮像する赤外線光画像撮像部92、及び撮像時に被写体に照射する赤外線光を発する赤外線光発光部94を含んで構成されている。
【0060】
赤外線光画像撮像部92に備わる光学ユニット96が有するレンズの光軸後方には、赤外線光のみを透過するフィルタ98が設けられている。CCD62は、フィルタ98によって透過された赤外線光を受光する。
【0061】
可視光カメラ50と同様に、本実施の形態では、赤外線光カメラ90は、通信部82を介してコンピュータ10から受信した撮像指示により撮像を行う。また、赤外線光カメラ90は、撮像により得られた赤外線光画像データを、通信部82を介してコンピュータ10へ送信する。
【0062】
次に、図3を参照して、コンピュータ10において実行されるトレーニング支援機能を機能毎に分けた場合の構成について説明する。
【0063】
トレーニング支援機能は、上記の可視光カメラ50及び赤外線光カメラ90に、通信部22,82を介して撮像指示を出力する撮像指示部102を含んでいる。撮像指示部102は、入力デバイス26から測定指示が入力されたとき、及び入力デバイス26から測定指示が入力されてから予め設定された所定の時間が経過したときに撮像指示を出力する。所定の時間は、トレーニングの実施により身体部位の大きさが変化するのに要する時間に設定すればよい。
【0064】
また、トレーニング支援機能は、可視光カメラ50から通信部22,82を介して可視光画像データを取得する可視光画像データ取得部104、及び赤外線光カメラ90から通信部22,82を介して赤外線光画像データを取得する赤外線光画像データ取得部106を含んでいる。
【0065】
可視光画像データ取得部104は、取得した可視光画像データを頭部検出部108に出力する。頭部検出部108は、図4(A)に示されるように、可視光画像データで表される画像から頭部を検出する。また、頭部検出部108は、人物情報記憶部33Aとデータの送受信を行うことで、顔認識を行い、トレーニング支援の対象者を特定する。
【0066】
人物情報記憶部33Aは、トレーニング支援の対象者の性別、年齢等の情報と共に、測定日時、測定した身体部位の大きさ、及び測定時の可視光画像データをトレーニング支援の対象者を識別する識別データに関連付けて記憶する。
【0067】
赤外線光画像データ取得部106は、取得した赤外線光画像データを輪郭抽出部110に出力する。輪郭抽出部110は、図4(B)に示されるように、赤外線光画像データで表される画像からトレーニング支援の対象者の身体の輪郭を抽出する。トレーニング支援の対象者の身体の輪郭が抽出後の赤外線光画像データは、赤外線光画像データ削除部114により削除される。
【0068】
頭部検出部108は検出した頭部の位置を示す頭部位置データを身体部位検出部112に出力する。また、輪郭抽出部110は抽出したトレーニング支援の対象者の身体の輪郭を示す輪郭データを身体部位検出部112に出力する。身体部位検出部112は、頭部位置データに基づいて、輪郭データから測定対象の身体部位の位置を検出する。例えば図4(A)で検出された頭部の位置に基づいて、図4(B)に示される輪郭データから、点線で囲まれる領域を腕領域として検出する。
【0069】
ここで、測定対象の身体部位は、トレーニングの実施による効果が現れる身体部位であって、実施するトレーニングの種類によって場所が異なる。また、トレーニングの種類に係わらず、後述する体重推定部118による体重の推定のために、少なくとも顔、腹、及び腕は測定対象とする。
【0070】
身体部位検出部112は、輪郭データ及び測定対象の身体部位の位置を示す身体部位位置データを身体部位測定部116に出力する。身体部位測定部116は、輪郭データ及び身体部位位置データに基づいて、測定対象の身体部位の大きさを測定する。図4(C)は、腕の大きさを測定する場合を例示している。身体部位測定部116は、「W」で示される大きさを、腕の大きさとする。身体部位測定部116は、測定対象の身体部位の大きさを示す大きさデータを、人物情報記憶部33A、体重推定部118、及び身体部位変化量算出部120に出力する。
【0071】
体重推定部118は、少なくとも顔、腹、及び腕の大きさデータに基づいて、トレーニング支援の対象者の体重を推定する。また、体重推定部118は、人物情報記憶部33Aに推定した体重を示す体重データを出力する。人物情報記憶部33Aは、体重データを測定日時と関連付けて記憶する。
【0072】
身体部位変化量算出部120は、人物情報記憶部33Aとデータの送受信を行うようになっており、人物情報記憶部33Aから過去に実施された測定の日時、及び測定した身体部位の大きさを入力して、身体部位の大きさの変化量を算出すると共に、算出した変化量を示す変化量データを測定日時と関連付けて人物情報記憶部33Aに出力する。
【0073】
身体部位変化量算出部120は、トレーニングの実施時間に対する変化量データをアドバイス生成部122及び予測データ生成部124へ出力する。
【0074】
アドバイス生成部122は、トレーニング支援の対象者が実施可能なトレーニングのプランを記憶するトレーニングプラン記憶部33B、及び過去に出力したアドバイスを記憶する出力アドバイス記憶部33Cとデータの送受信を行う。
【0075】
アドバイス生成部122は、トレーニングプラン記憶部33B及び出力アドバイス記憶部33Cに記憶されている情報を参照すると共に、変化量データに基づいて、トレーニング支援の対象者に対して出力するアドバイスのアドバイスデータを生成する。アドバイス生成部122は、生成したアドバイスデータを画像表示処理部126に出力する。
【0076】
一方、予測データ生成部124は、トレーニングの実施時間に対する変化量データに基づいて、所定の仮想運動時間トレーニングを実施したと仮定したときの身体部位の大きさを予測した予測データを生成する。この予測データは、変化量データ及び所定の仮想運動時間の少なくとも一方に対して、身体部位に応じて定められ、かつトレーニングを実施するトレーニング支援の対象者の年齢及び性別の少なくとも一方に応じて変更される重み付けを行って生成される。この重みは実施したトレーニングの種類に応じて異なるように定めておいてもよい。所定の仮想運動時間は、入力デバイス26を介して入力されてもよいし、予めHDD32に記憶されていてもよい。所定の仮想運動時間は、継続的にトレーニングを実施した場合に、期待されるトレーニングの実施の効果が現れる時間に設定すればよい。
【0077】
予測データ生成部124により生成された予測データは、予測画像データ生成部128に出力される。予測画像データ生成部128は、可視光画像データを、予測データに基づいて補正して予測画像データを生成し、生成した予測画像データを画像表示処理部126へ出力する。
【0078】
画像表示処理部126は、入力されたデータに応じた画像を表示部24に表示させる。
【0079】
次に、コンピュータ10において実行されるトレーニング支援処理のルーチンについて図3と対応させて説明する。
【0080】
図5は、所定の仮想運動時間トレーニングを実施した場合の身体を予測し、トレーニングを実施するトレーニング支援の対象者に予測結果を提示する処理のルーチンを示すフローチャートである。
【0081】
ステップ200では、入力デバイス26から測定指示が入力されたか否かが判定される。肯定された場合はステップ202へ移行し、否定された場合はステップ200に戻る。
【0082】
ステップ202では、図6のフローチャートに示される撮像の処理ルーチンを実行する。
【0083】
図6のステップ250では、可視光カメラ50及び赤外線光カメラ90に撮像を指示する。このステップは、図3に示される撮像指示部102の機能と対応する。
【0084】
ステップ252では、可視光カメラ50から可視光画像データを取得すると共に、赤外線光カメラ90から赤外線光画像データを取得する。このステップは、図3に示される可視光画像データ取得部104及び赤外線光画像データ取得部106の機能と対応する。
【0085】
ステップ254では、可視光画像データから頭部を検出し、ステップ256で、頭部が1つか否かを判定する。肯定された場合は撮像の処理ルーチンを終了し、否定された場合はステップ258へ移行する。このステップは、図3に示される頭部検出部108の機能と対応する。
【0086】
ステップ258では、表示部24に警告を表示する。
【0087】
ステップ260では、入力デバイス26を介して撮像の中止指示が入力されたか否かを判定する。肯定された場合は図5に示される処理ルーチンを終了し、否定された場合はステップ250に戻る。
【0088】
図5のステップ204では、図7のフローチャートに示される測定の処理ルーチンを実行する。
【0089】
図7のステップ270では、赤外線光画像データから輪郭データを抽出し、ステップ272で、赤外線光画像データ削除部114が赤外線光画像データを削除する。このステップは、図3に示される輪郭抽出部110の機能と対応する。
【0090】
ステップ274では、輪郭データから測定対象の身体部位を検出し、ステップ276で、測定対象の身体部位の大きさを測定する。このステップは、図3に示される身体部位検出部112及び身体部位測定部116の機能と対応する。
【0091】
図5のステップ206では、測定日時、測定した身体部位の大きさ、及び測定時の可視光画像データをトレーニング支援の対象者を識別する識別データと関連付けて人物情報記憶部33Aに記憶させる。
【0092】
ステップ208では、タイマー「T」をリセットする。このタイマー「T」は、トレーニングの実施時間を測定する。
【0093】
ステップ210では、タイマー「T」が基準となるトレーニングの実施時間「TC」を超えたか否かを判定する。肯定された場合はステップ212へ移行し、否定された場合はステップ210に戻る。
【0094】
ステップ212では、上記の撮像の処理ルーチンを実行する。
【0095】
ステップ214では、上記の測定の処理ルーチンを実行する。
【0096】
ステップ216では、測定日時、測定した身体部位の大きさ、及び測定時の可視光画像データをトレーニング支援の対象者を識別する識別データと関連付けて人物情報記憶部33Aに記憶させる。
【0097】
ステップ218では、ステップ204で測定された身体部位の大きさとステップ214で測定された身体部位の大きさの変化量を求める。このステップは、図3に示される身体部位変化量算出部120の機能と対応する。この変化量は、実施時間「TC」の間トレーニングを実施することによって身体部位の大きさが変化した量である。
【0098】
ステップ220では、仮想運動時間がセットされているか否かを判定する。肯定された場合はステップ222へ移行し、否定された場合はステップ220に戻る。
【0099】
ステップ222では、変化量、仮想運動時間、及び人物情報に基づいて予測データを生成する。このステップは、図3に示される予測データ生成部124の機能と対応する。このとき、トレーニングを実施するトレーニング支援の対象者に、トレーニングを実施する意欲を創出させるように、実際に予測されるよりもトレーニングの実施による効果を強調するように予測データを生成してもよい。
【0100】
ステップ224では、予測データに基づいて可視光画像データを補正した予測身体画像データを生成し、予測身体画像データに基づいて表示部24に予測身体画像を表示する。このステップは、図3に示される予測画像データ生成部128及び画像表示処理部126の機能と対応する。例えば図8に示されるように、現在の身体の画像(図8(A)に図示)と、仮想運動時間トレーニングを実施した場合の身体の変化を予想した画像(図8(B)に図示)とを並べて表示するとよい。これにより、トレーニングを実施するトレーニング支援の対象者に、トレーニングを実施する意欲を創出させることができる。
【0101】
次に、図9のフローチャートを参照して、トレーニングを実施するトレーニング支援の対象者にトレーニングについてのアドバイス提示する処理のルーチンを説明する。
【0102】
ステップ300で、上記の撮像のルーチンを実行し、ステップ302で、上記の測定のルーチンを実行する。
【0103】
ステップ304では、可視光画像データから顔領域を抽出する。このステップは、図3に示される頭部検出部108の機能と対応する。
【0104】
ステップ306では、抽出した顔領域の画像データに基づいて、同一の人物の情報が人物情報記憶部33Aに登録されているか否かを判定する。肯定された場合はステップ308へ移行し否定された場合はステップ324へ移行する。
【0105】
ステップ308では、ステップ302で測定した身体部位の大きさと人物情報記憶部33Aに記憶されている人物情報とに基づいて体重を推定する。このステップは、図3に示される体重推定部118の機能と対応する。
【0106】
ステップ310では、測定日時、測定した身体部位の大きさ、測定時の可視光画像データ、及び推定した体重をトレーニング支援の対象者を識別する識別データと関連付けて人物情報記憶部33Aに記憶させる。
【0107】
ステップ312では、人物情報記憶部33Aに記憶された過去に測定された身体部位の大きさとステップ302で測定した身体部位の大きさとの差を算出する。このステップは、図3に示される身体部位変化量算出部120の機能と対応する。
【0108】
ステップ314では、ステップ312で算出した差が閾値以上か否かを判定する。このステップは、図3に示されるアドバイス生成部122の機能と対応する。肯定された場合はステップ316へ移行し、否定された場合は図7に示される処理ルーチンを終了する。ここで、差が閾値以上のときは、実施したトレーニングの内容が偏っているために、特定の身体部位の大きさが偏って変化したと判断している。従って、差が閾値未満の場合は、アドバイスの必要がないと判断する。
【0109】
ステップ316では、トレーニングプラン記憶部33B及び出力アドバイス記憶部33Cを参照する。このステップは、図3に示されるアドバイス生成部122の機能と対応する。トレーニングプラン記憶部33Bの参照によってトレーニングの実施が可能なプランデータを得ると共に、出力アドバイス記憶部33Cの参照によって過去に出力したアドバイスを得ることで、出力するアドバイスが偏らないようにする。
【0110】
ステップ318では、アドバイスデータを生成し、ステップ320で表示部24にアドバイスを表示する。図3に示されるアドバイス生成部122及び画像表示処理部126の機能と対応する。このとき、比較対象の測定時の可視光画像データに基づいた画像、ステップ300で撮像された可視光画像データに基づいた画像、及びステップ308で推定した体重を併せて表示するとよい。
【0111】
ステップ320では、アドバイス出力日時、及び出力したアドバイスを、トレーニング支援の対象者を識別する識別データと関連付けて出力アドバイス記憶部33Cに記憶させる。
【0112】
また、画像表示処理部126は、図10,11に図示されるように、人物情報記憶部33Aに記憶されている過去の画像を並べて表示部24に表示してもよい。これにより、トレーニングを実施するトレーニング支援の対象者はトレーニングの実施による身体の経時変化を見ることができる。図10は、筋肉の増量を目的としたトレーニングを実施しているトレーニング支援の対象者に、3ヶ月前、1ヶ月前、及び現在の身体を画像を並べて表示することで、身体の経時変化を確認させる場合を示している。図11は、脂肪の減量を目的としたトレーニングを実施しているトレーニング支援の対象者に、3ヶ月前、1ヶ月前、及び現在の身体を画像を並べて表示することで、身体の経時変化を確認させる場合を示している。このとき、測定された身体部位の大きさを併せて表示するとよい。また、何時の時点の画像を表示するかを、トレーニング支援の対象者が入力デバイス26から指示を入力することにより指定できるようにするとよい。
【0113】
このように、本実施の形態では、画像データに基づいて身体部位の大きさを測定する。これにより、トレーニング支援の対象者が実施したトレーニングの種類に応じたトレーニングの実施の効果が表れる身体部位の大きさを、接触することなく容易に測定することができる。また、画像データ及び計測された身体部位の大きさを記憶しておくことで、トレーニングの実施による身体の変化を予測することができる。さらに、画像データ及び計測された身体部位の大きさを記憶しておくことで、トレーニングの実施による身体の経時変化を知ることができる。
【0114】
なお、本実施の形態では、顔認識によりトレーニング支援の対象者を特定しているが、入力デバイスからトレーニング支援の対象者を識別する識別データを入力し、人物情報記憶部33Aに人物情報が登録されているか否かを判定することによりトレーニング支援の対象者を特定してもよい。
【0115】
また、人物情報記憶部、トレーニングプラン記憶部、及び出力アドバイス記憶部は外部装置に設けてもよい。この場合、コンピュータと人物情報記憶部とは、通信部を介してデータの送受信を行なう。
【0116】
また、上述のコンピュータで実現される機能を、可視光画像及び赤外線光画像の双方を撮像する撮像装置に搭載してもよい。この場合、コンピュータで用いたプログラムは、撮像装置により実行可能なコードに変換して用いられる。また、コンピュータに可視光画像及び赤外線光画像の双方を撮像する撮像装置を搭載してもよい。
【図面の簡単な説明】
【0117】
【図1】本発明の実施の形態に係るトレーニング支援装置であるコンピュータの概略構成を示すブロック図である。
【図2】撮像装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態に係るトレーニング支援機能の概略構成を示すブロック図である。
【図4】頭部検出、身体部位検出、及び測定対象身体部位測定の各処理の概念図である。
【図5】身体の変化の予測の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図6】撮像の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図7】測定の処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図8】身体の変化の予測画像の一例である。
【図9】トレーニングについてのアドバイスの出力処理ルーチンを示すフローチャートである。
【図10】身体の経時変化を示す画像の一例である。
【図11】身体の経時変化を示す画像の一例である。
【符号の説明】
【0118】
10 コンピュータ
20 制御部
22 通信部
24 表示部
26 入力デバイス
32 HDD
33A 人物情報記憶部
33C 出力アドバイス記憶部
50 可視光カメラ
52 可視光画像撮像部
54 可視光発光部
82 通信部
90 赤外線光カメラ
92 赤外線光画像撮像部
94 赤外線光発光部
98 フィルタ
104 可視光画像データ取得部
106 赤外線光画像データ取得部
114 赤外線光画像データ削除部
116 測定対象身体部位測定部
118 体重推定部
120 身体部位変化量算出部
122 アドバイス生成部
124 予測データ生成部
126 画像表示処理部
128 予測画像データ生成部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
対象者を撮像する撮像装置から当該対象者の画像データを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された画像データに基づいて、前記対象者が実施したトレーニングの種類に応じ、かつ当該トレーニングの実施の効果が表れる身体部位の大きさを測定する測定手段と、
を含むトレーニング支援装置。
【請求項2】
前記対象者を撮像した日時、前記取得手段により取得された画像データ、及び前記測定手段により測定された前記身体部位の大きさを前記対象者を識別する識別情報に関連付けて記憶手段に記憶させるように制御する記憶制御手段を更に含む請求項1に記載のトレーニング支援装置。
【請求項3】
前記取得手段により取得された画像データに基づいて、前記対象者の顔、腹、及び腕の大きさを測定し、測定された顔、腹、及び腕の大きさに基づいて体重を推定する推定手段を更に含む請求項1又は請求項2に記載のトレーニング支援装置。
【請求項4】
前記測定手段により測定された前記身体部位の大きさに基づいて、トレーニング開始から所定時間トレーニングを実施した後の前記身体部位の大きさの変化量を算出する算出手段を更に含む請求項1〜請求項3の何れか1項に記載のトレーニング支援装置。
【請求項5】
前記算出手段により算出された前記変化量に基づいて、所定の仮想運動時間トレーニングを実施したと仮定したときの前記身体部位の大きさを予測する予測手段を更に含む請求項4に記載のトレーニング支援装置。
【請求項6】
前記取得手段により取得された画像データを、前記予測手段により予測された前記身体部位の大きさに基づいて補正する画像補正手段と、
前記補正された画像データに応じた画像を表示手段に表示させるように制御する表示制御手段と、
を更に含む請求項5に記載のトレーニング支援装置。
【請求項7】
前記予測手段は、前記身体部位に応じて定められ、かつ年齢及び性別の少なくとも一方に応じて変更される重み付けを前記変化量及び前記仮想運動時間の少なくとも一方に対して行なって前記身体部位の大きさを予測する請求項5又は請求項6に記載のトレーニング支援装置。
【請求項8】
前記身体部位によって前記変化量に偏りがある場合に、アドバイスを出力する出力手段を更に含む請求項4〜請求項7の何れか1項に記載のトレーニング支援装置。
【請求項9】
前記出力手段により出力されたアドバイスを蓄積するアドバイス蓄積手段を更に含み、
前記出力手段は、前記アドバイス蓄積手段に蓄積されているアドバイスを参照して、出力するアドバイスに偏りが生じないようにアドバイスを出力する請求項8に記載のトレーニング支援装置。
【請求項10】
可視光に対して感度を有する可視光カメラによって撮像された対象者の可視光画像データ、及び赤外線光に対して感度を有する赤外線光カメラによって撮像された対象者の赤外線光画像データを取得する取得手段と、
前記取得手段により取得された前記赤外線光画像データに基づいて、前記対象者が実施したトレーニングの種類に応じ、かつ当該トレーニングの実施の効果が表れる身体部位の大きさを測定する測定手段と、
前記可視光カメラ及び前記赤外線光カメラの何れか一方によって撮像した撮像日時、前記取得手段により取得された前記可視光画像データ、及び前記測定手段により測定された前記身体部位の大きさを前記対象者を識別する識別情報に関連付けて記憶手段に記憶するように制御する記憶制御手段と、
を含むトレーニング支援装置。
【請求項11】
前記記憶手段に記憶されている前記撮像日時及び前記可視光画像データを取得し、取得した前記撮像日時及び前記可視光画像データを表示手段に表示させるように制御する表示制御手段を更に含む請求項10に記載のトレーニング支援装置。
【請求項12】
前記測定手段による測定の後に前記赤外線光画像データを削除する削除手段を更に含む請求項10又は請求項11に記載のトレーニング支援装置。
【請求項13】
対象者を撮像する撮像装置を更に含む請求項1〜請求項12の何れか1項に記載のトレーニング支援装置。
【請求項14】
可視光に対して感度を有する可視光カメラ、及び赤外線光に対して感度を有する赤外線光カメラを備えた撮像装置と、
前記請求項1〜請求項12の何れか1項に記載のトレーニング支援装置と、
を含むトレーニング支援システム。
【請求項15】
コンピュータに、
対象者を撮像する撮像装置から当該対象者の画像データを取得するステップと、
取得された画像データに基づいて、前記対象者が実施したトレーニングの種類に応じ、かつ当該トレーニングの実施の効果が表れる身体部位の大きさを測定するステップと、
を実行させるためのプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2009−87072(P2009−87072A)
【公開日】平成21年4月23日(2009.4.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−256380(P2007−256380)
【出願日】平成19年9月28日(2007.9.28)
【出願人】(306037311)富士フイルム株式会社 (25,513)
【Fターム(参考)】