説明

トンネル内におけるコンクリート片搬出装置及びトンネル内におけるコンクリート片搬出方法

【解決手段】トンネル1の内周にトンネル1の長手方向Xに沿って成形した覆工コンクリート2の内側でトンネル1内の上部に設けた天井版コンクリートの下側で、トンネル1内の走行車線6を囲うように天井壁14と両側壁とを設けた作業域防護枠8をトンネル1内に設置するとともに、トンネル1内の走行車線6を囲うように天井壁27と両側壁とを設けた搬出域防護枠9を作業域防護枠8にトンネル1の長手方向Xで並ぶようにトンネル1内に設置する。作業域防護枠8の天井壁14上で載置準備位置にある受台18,19に対し天井版コンクリートを分断したコンクリート片を載せた後、搬出域防護枠9の天井壁27上に設置したクレーン29により、載置準備位置にある受台18,19からコンクリート片を、搬出域防護枠9の一方の側壁の外側でトンネル1内に設けた搬出室28に搬出する。
【効果】天井版コンクリートを分断したコンクリート片を容易に搬出し得る。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トンネルの内周にトンネルの長手方向に沿って成形した覆工コンクリートの内側でトンネル内の上部に設けた天井版コンクリートを分断したコンクリート片を搬出するコンクリート片搬出装置及びコンクリート片搬出方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、長大トンネルにはトンネルの覆工コンクリートの内側上部に換気ダクト用のスペースを確保するために天井版が設置される場合があった。最近では、天井版の老朽化やジェットファン方式の採用により、天井版を撤去する工事が増えてきた。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかし、このような天井版を取り壊す際に大量に発生するコンクリート片を搬出する作業は大変面倒であり、一般車両を通行可能にしたままそのような作業をすることが困難であった。
【0004】
この発明は、一般の走行車両を通行可能にしたまま、天井版コンクリートを分断したコンクリート片を容易に搬出する装置及び方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0005】
後記実施形態の図面(図1〜8)の符号を援用して本発明を説明する。
請求項1の発明にかかるトンネル1内におけるコンクリート片搬出装置7は、下記のように構成されている。
【0006】
このコンクリート片搬出装置7は、トンネル1の内周にトンネル1の長手方向Xに沿って成形した覆工コンクリート2の内側でトンネル1内の上部に設けた天井版コンクリート3を分断したコンクリート片を搬出するものであって、その天井版コンクリート3の下側でトンネル1内の走行車線6を囲うように天井壁14と両側壁10,12とを設けた作業域防護枠8をトンネル1内に設置している。この作業域防護枠8の天井壁14上にはこの天井版コンクリート3を分断したコンクリート片を載せる載置準備位置Pとその載置準備位置Pから退避する待機位置Qとに移動し得る受台18,19を設けている。
【0007】
請求項1の発明では、作業域防護枠8により一般の走行車両が走行車線6を円滑に通行することができるとともに、載置準備位置Pで受台18,19に載せたコンクリート片を例えばその載置準備位置Pで受台18,19から搬出することができる。そのため、請求項5の発明のように、コンクリート片を散乱させることなく受台18,19に所定量ずつまとめて順次搬出することができる。
【0008】
請求項2の発明にかかるトンネル1内におけるコンクリート片搬出装置7は、下記のように構成されている。
請求項1の発明に加え、さらに、前記天井版コンクリート3の下側でトンネル1内の走行車線6を囲うように天井壁27と両側壁25,26とを設けた搬出域防護枠9を前記作業域防護枠8に対しトンネル1の長手方向Xで並ぶようにトンネル1内に設置している。この搬出域防護枠9に搬出機能部29を設けるとともに、この搬出域防護枠9の両側壁25,26のうち一方の側壁25の外側でトンネル1内に搬出室28を設けている。
【0009】
請求項2の発明を前提とする請求項3の発明において、前記搬出機能部は前記搬出域防護枠9の天井壁27上に設置したクレーン29である。例えば、このクレーン29は搬出域防護枠9の天井壁27上及び作業域防護枠8の天井壁14上でトンネル1の長手方向Xへ往復移動する。
【0010】
請求項2〜3の発明では、搬出車両が搬出室28に入って作業域防護枠8の受台18,19に近付くことができる。そのため、搬出域防護枠9の搬出機能部例えばクレーン29により、搬出室28で待機した搬出車両にコンクリート片を受台18,19から順次搬出することができる。また、搬出域防護枠9でも一般の走行車両が走行車線6を円滑に通行することができる。
【0011】
請求項1または請求項2または請求項3の発明を前提とする請求項4の発明において、前記受台は下記の横行受台18と昇降受台19とを備えている。この横行受台18は、横行駆動部23により、天井版コンクリート3の両側端部3aの下側で覆工コンクリート2の両側に対し接近するように横行する載置準備位置Pとその覆工コンクリート2の両側から離間して退避するように横行する待機位置Qとに移動し得る。例えば、横行受台18は、載置準備位置Pで、作業域防護枠8の天井壁14の両側と覆工コンクリート2の両側との間に生じるスペースにその天井壁14の両側から突出する。この昇降受台19は、昇降駆動部21により、天井版コンクリート3の両側端部3a間にある中間部3bの下側に接近するように上昇する載置準備位置Pとその天井版コンクリート3の中間部3bの下側から離間して退避するように下降する待機位置Qとに移動し得る。
【0012】
請求項4の発明では、昇降受台19により天井版コンクリート3の中間部3bを分断したコンクリート片を搬出することができるばかりでなく、横行受台18により天井版コンクリート3の両側端部3aを分断したコンクリート片も搬出することができる。
【0013】
請求項5の発明において、トンネル1の内周にトンネル1の長手方向Xに沿って成形した覆工コンクリート2の内側でトンネル1内の上部に設けた天井版コンクリート3を分断したコンクリート片は、下記の方法により搬出される。
【0014】
前記天井版コンクリート3の下側で、トンネル1内の走行車線6を囲うように天井壁14と両側壁10,12とを設けた作業域防護枠8をトンネル1内に設置するとともに、トンネル1内の走行車線6を囲うように天井壁27と両側壁25,26とを設けた搬出域防護枠9を前記作業域防護枠8に対しトンネル1の長手方向Xで並ぶようにトンネル1内に設置する。前記作業域防護枠8の天井壁14上で、載置準備位置Pにある受台18,19に対し天井版コンクリート3を分断したコンクリート片を載せた後、前記搬出域防護枠9の天井壁27上に設置したクレーン29により、その載置準備位置Pにある受台18,19からコンクリート片を、搬出域防護枠9の両側壁25,26のうち一方の側壁25の外側でトンネル1内に設けた搬出室28に搬出する。
【0015】
請求項5の発明では、搬出室28に入って作業域防護枠8の受台18,19に近付いて待機した車両にコンクリート片をクレーン29により受台18,19から所定量ずつまとめて順次搬出することができる。
【0016】
請求項1から請求項4のうちいずれかの請求項の発明を前提とする第6の発明において、前記作業域防護枠8の天井壁14上にはその天井壁14の外周で囲まれた排水容器16を備えている。第6の発明では、天井版コンクリート3を分断する際に使用する水を排水容器16に回収することができる。
【発明の効果】
【0017】
本発明は、一般の走行車両を通行可能にしたまま、天井版コンクリート3を分断したコンクリート片を容易に搬出することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の一実施形態について図1〜8を参照して説明する。
図1,2,3,4に示すように、トンネル1の内周に覆工コンクリート2がトンネル1の長手方向Xに沿って成形されている。この覆工コンクリート2の内側でトンネル1内の上部に天井版コンクリート3が覆工コンクリート2における横方向Yの左右両側間で架設されている。この天井版コンクリート3の上方でトンネル1の覆工コンクリート2の内側上部には換気ダクト用のスペースが確保されている。トンネル1内の底部では、覆工コンクリート2の左右両側の下端部に隣接する側道4,5とこの左右両側道4,5間の走行車線6とがトンネル1の長手方向Xへ延びている。
【0019】
コンクリート片搬出装置7は、トンネル1内で天井版コンクリート3の下方に設置され、トンネル1の長手方向Xで互いに並べられて一体的に連結された作業域防護枠8と搬出域防護枠9とを備えている。
【0020】
図1,2,3,5に示すように、前記作業域防護枠8においては、一方の側道5から走行車線6側へ離れた位置に側壁10がトンネル1の長手方向Xへ延びるようにレール11上に載設されているとともに、他方の側道4の付近に側壁12がトンネル1の長手方向Xへ延びるようにレール13上に載設され、この左右両側壁12,10の上端部間には天井壁14が架設されている。この左右両側壁12,10と天井壁14との間で走行車線6の一部が囲まれている。この天井壁14は一方の側壁10の上端部から一方の側道5側へ突出する天井部分14aを有している。この天井部分14aの下方には収納庫15が側壁10に隣接して設けられている。この天井壁14上にはその外周壁(図示せず)で囲まれた排水容器16が設けられ、この排水容器16には排水樋16aが接続されている。また、この天井壁14の端部上には妻板17が設けられ、その妻板17のゴム板17aが天井版コンクリート3の下側に当接して粉塵や水の飛散を防止している。
【0021】
前記作業域防護枠8の天井壁14上には、天井壁14の左右両側で複数の横行受台18がトンネル1の長手方向Xへ並べて配設されているとともに、この左右両横行受台18間で複数の昇降受台19がトンネル1の長手方向X及び横方向Yへ並べて配設されている。図6に示すように、各昇降受台19は、収容筒20内で支持された油圧シリンダ21においてそのピストンロッド21a上に取着され、そのピストンロッド21aの伸縮に伴い昇降して、天井版コンクリート3の左右両側端部3a間にある中間部3bの下側に接近するように上昇する載置準備位置Pとその天井版コンクリート3の中間部3bの下側から離間して退避するように下降する待機位置Qとに移動し得る。図7に示すように、各横行受台18は、天井壁14上にヒンジ22aを中心に上下動可能に支持された両レール22間で架設されて、トンネル1の横方向Yへ移動可能に支持されている。この両レール22間で天井壁14上にこのヒンジ22aを中心に上下動可能に支持された油圧シリンダ23においてそのピストンロッド23aが横行受台18に取着されている。この横行受台18は、そのピストンロッド23aの伸縮に伴い、天井版コンクリート3の左右両側端部3aの下側で覆工コンクリート2の左右両側に対し接近するように横行する載置準備位置Pとその覆工コンクリート2の左右両側から離間して退避するように横行する待機位置Qとに移動し得る。天井壁14の左右両端部に支持されたジャッキ24においてそのロッド24a上に前記両レール22が取着され、そのロッド24aの伸縮に伴い、横行受台18と両レール22と油圧シリンダ23とが一体的に上下動してそれらの傾きを調節することができる。載置準備位置Pで横行受台18を図示しない支持部材により支えてもよい。
【0022】
図1,2,4に示すように、前記搬出域防護枠9においては、一方の側道5から走行車線6側へ離れた位置に側壁25が前記作業域防護枠8の側壁10と連続してトンネル1の長手方向Xへ延びるようにレール11上に載設されているとともに、他方の側道4の付近に側壁26が前記作業域防護枠8の側壁12と連続してトンネル1の長手方向Xへ延びるようにレール13上に載設され、この左右両側壁25,26の上端部間には天井壁27が前記作業域防護枠8の天井壁14と連続して架設されている。この左右両側壁25,26と天井壁27との間で前記作業域防護枠8の内側を通る走行車線6の一部が囲まれている。この搬出域防護枠9の左右両側壁26,25のうち一方の側壁25の外側でトンネル1内に搬出室28が前記作業域防護枠8の収納庫15に対しトンネル1の長手方向Xで隣接して設けられている。この搬出域防護枠9の天井壁27上には搬出機能部としてのクレーン29が左右両レール30上に載設されている。このクレーン29においてブーム31は上下方向へ起伏するとともに横方向Yへ旋回する。このクレーン29は自走して搬出域防護枠9の天井壁27上及び前記作業域防護枠8の天井壁14上でトンネル1の長手方向Xへ往復移動する。
【0023】
さて、天井版コンクリート3を取り壊す際には下記のようにして行う。
前記作業域防護枠8の天井壁14上で、天井版コンクリート3に放水しながら、その中間部3bを搬出域防護枠9に近い部分側から順次縦横にブロック状に分断し、天井版コンクリート3の中間部3bを分断したコンクリート片を載置準備位置Pにある昇降受台19上に載置する。その放水は排水容器16から排水樋16aに流されて車両に搬出される。クレーン29を移動させてブーム31により昇降受台19からコンクリート片を吊り上げ、搬出室28で待機している搬出車両にそのコンクリート片を移して搬出する。
【0024】
また、前記作業域防護枠8の天井壁14上で、載置準備位置Pにある横行受台18に対し搬出袋等を載せ、天井版コンクリート3に放水しながらその左右両側端部3aを細かく分断し、天井版コンクリート3の左右両側端部3aを分断したコンクリート片を横行受台18上の搬出袋等に収容する。その放水は排水容器16から排水樋16aされて車両に搬出される。クレーン29を移動させてブーム31により横行受台18からコンクリート片入り搬出袋等を吊り上げ、搬出室28で待機している搬出車両にそのコンクリート片入り搬出袋等を移して搬出する。
【0025】
上記のようにして一区画の天井版コンクリート3を取り壊した後に、次の区画の天井版コンクリート3を取り壊す際には、まず、図1,3,4及び図8(a)に示すように、前記作業域防護枠8及び搬出域防護枠9の外周に配設された複数の油圧シリンダ32においてピストンロッド32aが下方へ伸長し、この作業域防護枠8及び搬出域防護枠9が持ち上げられてレール11,13から離れる。次に、図8(b)に示すように、レール11,13上に取着された油圧シリンダ33においてこの作業域防護枠8に連結されたピストンロッド33aがトンネル1の長手方向Xへ伸長すると、レール11,13及び油圧シリンダ33がピストンロッド32aの伸長とともに作業域防護枠8から離れる向きへ移動する。次に、図8(c)に示すように、前記各油圧シリンダ32のピストンロッド32aが上方へ収縮すると、この作業域防護枠8及び搬出域防護枠9が下動してレール11,13上に載設される。次に、図8(d)に示すように、前記油圧シリンダ33で作業域防護枠8に連結されたピストンロッド33aがトンネル1の長手方向Xへ収縮すると、作業域防護枠8及び搬出域防護枠9がピストンロッド33aの収縮とともに油圧シリンダ33に接近する向きへ移動する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
【図1】本実施形態にかかるコンクリート片搬出装置をトンネル内に設置した状態を側面側から見て概略的に示す部分断面図である。
【図2】本実施形態にかかるコンクリート片搬出装置をトンネル内に設置した状態を平面側から見て概略的に示す部分断面図である。
【図3】図1及び図2に示すコンクリート片搬出装置においてその作業域防護枠と待機位置にある昇降受台及び横行受台とをトンネル内に設置した状態を正面側から見て概略的に示す部分断面図である。
【図4】図1及び図2に示すコンクリート片搬出装置においてその搬出域防護枠をトンネル内に設置した状態を正面側から見て概略的に示す部分断面図である。
【図5】図3に示す昇降受台及び横行受台を載置準備位置にした状態を正面側から見て概略的に示す部分断面図である。
【図6】(a)は図3に示す昇降受台を概略的に示す部分断面図であり、(b)は図5に示す昇降受台を概略的に示す部分断面図である。
【図7】(a)は図3に示す横行受台を概略的に示す部分断面図であり、(b)は図5に示す横行受台を概略的に示す部分断面図であり、(c)は(b)の横行受台を概略的に示す部分平面図である。
【図8】(a)(b)(c)(d)はそれぞれコンクリート片搬出装置の全体をトンネル内で移動させる手順を示す概略説明図である。
【符号の説明】
【0027】
1…トンネル、2…覆工コンクリート、3…天井版コンクリート、3a…側端部、3b…中間部、6…走行車線、7…コンクリート片搬出装置、8…作業域防護枠、9…搬出域防護枠、10,12…作業域防護枠の側壁、14…作業域防護枠の天井壁、18…横行受台、19…昇降受台、25,26…搬出域防護枠の側壁、27…搬出域防護枠の天井壁、28…搬出室、29…搬出機能部としてのクレーン、P…載置準備位置、Q…待機位置、X…トンネルの長手方向。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トンネルの内周にトンネルの長手方向に沿って成形した覆工コンクリートの内側でトンネル内の上部に設けた天井版コンクリートを分断したコンクリート片を搬出するコンクリート片搬出装置において、
その天井版コンクリートの下側でトンネル内の走行車線を囲うように天井壁と両側壁とを設けた作業域防護枠をトンネル内に設置し、この作業域防護枠の天井壁上にはコンクリート片を載せる載置準備位置とその載置準備位置から退避する待機位置とに移動し得る受台を設けたことを特徴とするトンネル内におけるコンクリート片搬出装置。
【請求項2】
トンネルの内周にトンネルの長手方向に沿って成形した覆工コンクリートの内側でトンネル内の上部に設けた天井版コンクリートを分断したコンクリート片を搬出するコンクリート片搬出装置において、
その天井版コンクリートの下側でトンネル内の走行車線を囲うように天井壁と両側壁とを設けた作業域防護枠をトンネル内に設置し、この作業域防護枠の天井壁上にはコンクリート片を載せる載置準備位置とその載置準備位置から退避する待機位置とに移動し得る受台を設け、
さらに、前記天井版コンクリートの下側でトンネル内の走行車線を囲うように天井壁と両側壁とを設けた搬出域防護枠を前記作業域防護枠に対しトンネルの長手方向で並ぶようにトンネル内に設置し、この搬出域防護枠に搬出機能部を設けるとともに、この搬出域防護枠の両側壁のうち一方の側壁の外側でトンネル内に搬出室を設けた
ことを特徴とするトンネル内におけるコンクリート片搬出装置。
【請求項3】
前記搬出機能部は、前記搬出域防護枠の天井壁上に設置したクレーンであることを特徴とする請求項2に記載のトンネル内におけるコンクリート片搬出装置。
【請求項4】
前記受台は、
天井版コンクリートの両側端部の下側で覆工コンクリートの両側に対し接近するように横行する載置準備位置とその覆工コンクリートの両側から離間して退避するように横行する待機位置とに移動し得る横行受台と、
天井版コンクリートの両側端部間にある中間部の下側に接近するように上昇する載置準備位置とその天井版コンクリートの中間部の下側から離間して退避するように下降する待機位置とに移動し得る昇降受台と
を備えていることを特徴とする請求項1または請求項2または請求項3に記載のトンネル内におけるコンクリート片搬出装置。
【請求項5】
トンネルの内周にトンネルの長手方向に沿って成形した覆工コンクリートの内側でトンネル内の上部に設けた天井版コンクリートの下側で、トンネル内の走行車線を囲うように天井壁と両側壁とを設けた作業域防護枠をトンネル内に設置するとともに、トンネル内の走行車線を囲うように天井壁と両側壁とを設けた搬出域防護枠を前記作業域防護枠に対しトンネルの長手方向で並ぶようにトンネル内に設置し、
前記作業域防護枠の天井壁上で、載置準備位置にある受台に対し天井版コンクリートを分断したコンクリート片を載せた後、前記搬出域防護枠の天井壁上に設置したクレーンにより、その載置準備位置にある受台からコンクリート片を、搬出域防護枠の両側壁のうち一方の側壁の外側でトンネル内に設けた搬出室に搬出する
ことを特徴とするトンネル内におけるコンクリート片搬出方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2007−16481(P2007−16481A)
【公開日】平成19年1月25日(2007.1.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−198989(P2005−198989)
【出願日】平成17年7月7日(2005.7.7)
【出願人】(000140292)株式会社奥村組 (469)
【出願人】(000158725)岐阜工業株式会社 (56)
【Fターム(参考)】