説明

トンネル防災設備

【課題】 各種設備のそれぞれが、互いに異なる日時に、防災受信盤に接続され、しかも、各種設備が防災受信盤に接続される度に、上記防災受信盤に新たに接続された設備の機能を確認する場合に、設備の機能確認試験を簡略化することができ、また、その人員を削減することができるトンネル防災設備を提供することを目的とするものである。

【解決手段】 トンネル内の各部に配置される複数の端末機器が、信号線等を介して、接続される防災受信盤と、上記防災受信盤との間で信号を入出力する各種設備の少なくとも1つの制御盤とを具備するトンネル防災設備において、上記防災受信盤は、上記各種設備のいずれかの制御盤が出力する応答信号に代わる模擬信号を発生する模擬信号発生手段と、上記模擬信号発生手段が発生した模擬信号に基づいて、所定の端末機器へ制御信号を出力する制御手段とを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、トンネル防災設備に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、トンネル内端末機器、消火ポンプ制御盤、遠方制御装置等、各種設備のそれぞれの設備の施工が完了すると、完了した設備の機能確認等を行う作業に、多数の作業員が配置されている。
【0003】
また、従来、トンネル内端末機器、消火ポンプ制御盤、遠方制御装置等、各設備を増設、リニューアルする場合にも、設備の増設、リニューアルが完了すると、この完了した設備の必要箇所に作業員を配置し、確認をさせる必要がある。
【0004】
図7は、従来のトンネル防災設備500における各種設備の施工完了時における機能確認作業を説明する図である。
【0005】
図7に示すように、従来のトンネル防災設備500は、防災受信盤10aにおいて各種設備の機能を確認するために、防災受信盤10aに、作業員を配置し、中継盤20a、消火ポンプ制御盤30a、遠方制御装置50a、他設備制御装置60a、トンネル内端末機器41〜48aのそれぞれの隣に、作業員P1a、P2a、P3a、P4a、P5a、P6aを配置している(たとえば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2002−246962号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記従来例では、防災受信盤に各種設備のそれぞれが、互いに異なる日時に接続される場合、防災受信盤に各種設備接続される度に、防災受信盤に新たに接続された設備の機能確認を行うので、機能確認用の作業員の延べ人数が多くなり、人員の配置のための人員移動、連絡に時間がかかり、作業効率が低下し、人件費も高いという問題がある。
【0007】
本発明は、各種設備のそれぞれが、互いに異なる日時に、防災受信盤に接続され、しかも、各種設備が防災受信盤に接続される度に、上記防災受信盤に新たに接続された設備の機能を確認する場合に、設備の機能確認試験を簡略化することができ、また、その人員を削減することができるトンネル防災設備を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、トンネル内の各部に配置される複数の端末機器が、信号線等を介して、接続される防災受信盤と、上記防災受信盤との間で信号を入出力する各種設備の少なくとも1つの制御盤とを具備するトンネル防災設備において、上記防災受信盤は、上記各種設備のいずれかの制御盤が出力する応答信号に代わる模擬信号を発生する模擬信号発生手段と、上記模擬信号発生手段が発生した模擬信号に基づいて、所定の端末機器へ制御信号を出力する制御手段とを有することを特徴とするトンネル防災設備である。
【0009】
また、本発明は、トンネル内の各部に配置される複数の端末機器が、信号線等を介して、接続される防災受信盤と、上記防災受信盤との間で信号を入出力する各種設備の少なくとも1つの制御盤とを具備するトンネル防災設備において、上記防災受信盤は、上記端末機器が出力する出力信号に代わる模擬信号を発生する模擬信号発生手段と、上記模擬信号発生手段が発生した模擬信号に基づいて、所定の設備の制御盤へ、所定の信号を出力する制御手段とを有することを特徴とするトンネル防災設備である。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、防災受信盤に各種設備のそれぞれが、互いに異なる日時に接続され、しかも、各種設備が防災受信盤に接続される度に、防災受信盤に新たに接続された設備の機能を確認する場合、防災受信盤と、新たに接続された設備にだけ作業員を配置すれば、新たに接続された設備の機能を確認することができ、試験を簡略化することができ、また、人員を削減することができるという効果を奏する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
発明を実施するための最良の形態は、以下の実施例である。
【実施例1】
【0012】
図1は、本発明の実施例1であるトンネル防災設備100の構成を示すブロック図である。
【0013】
トンネル防災設備100は、トンネル内の各部に配置されている複数の端末機器が、信号線等を介して接続されている防災受信盤と、上記防災受信盤との間で信号を入出力する各種設備の少なくとも1つの制御盤とを具備するトンネル防災設備である。
【0014】
なお、上記「各種設備」は、ポンプ制御盤、取水ポンプ制御盤、ヒータ制御盤、放流弁制御盤、給水弁制御盤等の制御盤、遠方監視制御装置、ITV設備、可変情報板設備、換気設備、照明設備等である。
【0015】
トンネル防災設備100は、防災受信盤10と、中継盤20と、各種設備の制御盤として消火ポンプ制御盤30と、遠方制御装置50と、他設備制御装置60とを有する。
【0016】
また、トンネル内端末機器として、信号変換器41〜46と、火災検知器71〜76とを有し、複数の中継増幅盤CRを有している。
【0017】
防災受信盤10は、主制御部11と、防災盤通信部12と、模擬信号発生回路13と、他設備通信部14と、制御盤通信部15と、表示・操作部16とを有する。
【0018】
主制御部11は、防災受信盤10の全体を制御し、模擬信号発生手段が発生した模擬信号に基づいて、所定の設備の制御盤へ、または所定の端末機器へ所定の信号を出力する制御手段の例である。
【0019】
模擬信号発生回路13は、上記制御手段に従って模擬信号発生手段が発生したコマンドを変換する例である。
【0020】
中継盤20は、主制御部21と、防災盤通信部22と、トンネル内通信部23と、表示・操作部24とを有する。なお、表示・操作部24を、常時設ける必要がないので、保守用のパソコンを接続できるようにすれば、表示・操作部24を設ける必要はない。
【0021】
次に、トンネル防災設備100の動作について説明する。
【0022】
トンネル防災設備100における実際の工事の手順に沿って、防災受信盤10は、まず、トンネル内に設けられている各端末機器41〜46、71〜76と中継盤20とを介して接続し、機能確認を行い、その後、消火ポンプ制御盤30と接続し、機能確認を行う動作について説明する。
【0023】
図2は、実施例1において、全体の試験における動作を示すフローチャートである。
【0024】
図2(1)は、従来と同様の火災検知器の動作による接続の確認動作を示すフローチャートである。
【0025】
火災検知器を火災発報させ(S1)、火災検知器が中継盤20に火災発報信号を送信し(S2)、中継盤20で火災発報を処理し、防災受信盤10へ火災発報信号を送信する(S3)。主制御部11で内部DBから出力先を決め(S4)、防災受信盤10が消火ポンプ制御盤30に火災発報信号を送信し(S5)、消火ポンプ制御盤30で火災発報信号を処理する(S6)。防災受信盤10が遠方制御装置50に火災発報信号を送信し(S7)、遠方制御装置50が火災発報信号を処理する(S8)。防災受信盤10は、他設備制御装置60に火災発報信号を送信し(S9)、他設備制御装置60が火災発報信号を処理する(S10)。
【0026】
図2(2)は、従来と同様の信号変換器の放水制御による接続の確認動作を示すフローチャートである。
【0027】
遠方制御装置50において、放水開始スイッチ等の操作によって、信号変換器に放水制御を処理する(S11)。
【0028】
遠方制御装置50が、防災受信盤10に放水信号を送信する(S12)。防災受信盤10が受信した放水信号と内部DBとを、主制御部11が比較し、出力先を決め(S13)、防災受信盤10が中継盤20に放水信号を送信し(S14)、信号変換器が放水を制御する(S15)。
【0029】
遠方監視制御装置からトンネル内に放水制御を行う場合、放水したい区画を選択して放水制御操作を行うか、火災検知器を火災状態とし、その火災検知器が割り付けられている区画に放水制御操作を行う(この場合、区画を選択する必要がない)かのいずれかの方法がある。後者の場合、上記図2(1)のフローチャートに示す動作と図2(2)のフローチャートに示す動作とは、連続して実行される。
【0030】
次に、模擬発生機能によって放水制御を行うことについて説明する。
【0031】
図3は、トンネル防災設備100において、消火ポンプ制御盤30、遠方制御装置50、他設備制御装置60の接続がなく、トンネル内端末機器41〜46、71〜76の機能確認を行う動作説明図である。なお、複数の中継増幅盤CR等を省略している。
【0032】
まず、図3に示すように、防災受信盤10は、中継盤20を経由し、トンネル内端末機器である信号変換器41〜46、火災検知器71〜76、応答ランプ48、手動通報機49と接続する。この接続の具合と各機器の機能とを確認するために、防災受信盤10に、作業員P1を配置し、中継盤20に、作業員P2を配置し、また、端末機器41〜46、71〜76に、作業員P4を配置し、操作・監視の作業を行う。
【0033】
トンネル内の端末機器の隣に配置されている作業員P4が、たとえば図示しない試験器等を用いて、火災検知器71〜76の1つを作動させると、中継盤20上にその動作信号が表示され、中継盤20の隣に配置されている作業員P2は、この信号を監視確認することができる。
【0034】
さらに、防災受信盤10に、中継盤20と同様に動作信号が表示され、防災受信盤10の隣に配置されている作業員P1は、この信号を確認することができる。この動作を各トンネル内端末機器のそれぞれに行くことによって、防災受信盤10は、中継盤20を介して、トンネル内端末機器41〜46、71〜76との間における種々の機能を確認することができる。
【0035】
図4は、防災受信盤10に、端末機器のみが接続されているときに、放水制御確認を行う場合の動作を示すフローチャートである。
【0036】
火災検知器71〜76を発報させ(S16)、その火災発報が中継盤20に送信し(S17)、中継盤20で火災発報信号を処理し、防災受信盤10に送信する(S18)。主制御部11で内部DBから出力先を決め(S19)、模擬発生回路13で火災発報信号を遠制装置50へ模擬的に送信する(S20)。
【0037】
次に、遠方制御装置50からの制御コマンド(放水制御に関する制御コマンド)を、表示・操作部16から入力し(S21)、模擬信号発生回路13で制御コマンドを変換する(S22)。つまり、表示・操作部16から入力したデータを、実際に、遠方監視制御装置(遠制は略名)から受信したデータ形態に変換する。
【0038】
主制御部11で変換されたデータを、内部DBと比較し、出力先を決め(S23)、防災受信盤10は、中継盤20へ放水制御信号を送信し(S24)、中継盤20が、信号変換器41〜46へ放水信号を送信し(S25)、信号変換器41〜46が、動作を確認する(S26)。信号変換器41〜46は、中継盤20を介して、動作の応答信号を防災受信盤10へ送信し(S27)、防災受信盤10で、この応答信号を表示する(S28)。
【0039】
これによって、遠方制御装置50が実際になくても、遠方制御装置50の隣に作業員を行かせなくても、防災受信盤10を操作し、模擬発生機能によって放水制御を実現することができる。
【実施例2】
【0040】
図5は、トンネル防災設備100において、防災受信盤10が、トンネル内端末機器の模擬信号によって、消火ポンプ制御盤30の機能確認を行う動作説明図である。
【0041】
図5に示すように、防災受信盤10に、消火ポンプ制御盤30を新たに接続したとする。ここで、防災受信盤10には、端末機器41〜46、71〜76の模擬発生機能(模擬信号発生回路13)が設置されているので、防災受信盤10だけを操作すれば、中継盤20、端末機器41〜46、71〜76の隣に従来は配置されていた作業員P2、P4を配置しなくても、防災受信盤10と消火ポンプ制御盤30との間で、機能を確認することができる。
【0042】
つまり、この場合、従来例では、防災受信盤10と消火ポンプ制御盤30との間で、機能確認を行うときに、必ず端末機器41〜46、71〜76に、作業員P4aが張り付き、端末機器41〜46、71〜76を動作させ、また、中継盤20に、作業員P2aが張り付き、消火ポンプ制御盤30が起動されるかどうかを確認する。
【0043】
したがって、トンネル防災設備100において、トンネル内端末機器の機能確認を行った後に、消火ポンプ制御盤30の機能確認を行う場合、作業員P2a、P4aを必要としないので、設備の機能確認試験を簡略化することができ、また、その人員を削減することができる。
【0044】
たとえば、防災受信盤10の表示・操作部16から、火災検知器71〜76の発報に代わる模擬発生による信号を、消火ポンプ制御盤30に送信する。消火ポンプ制御盤30が、発報模擬信号を受信した後に、消火ポンプを起動し、この消火ポンプの応答信号を、防災受信盤10に送る。防災受信盤10は、上記応答信号を受信した後に、防災受信盤10内に設けられている表示・操作部16に消火ポンプの応答を表示する。
【0045】
したがって、トンネル内端末機器41〜46、71〜76が設置されている場所に、作業員P4aがわざわざ行かなくても、防災受信盤10だけで確認することができ、これによって、端末機器41〜46、71〜76の起動から、消火ポンプ制御盤30の制御までの一連の機能確認作業を、簡単に完成することができる。
【0046】
図6は、実施例2において、防災受信盤と各種設備とのみが接続されているときにおける火災入力確認を行う場合の動作を示すフローチャートである。
【0047】
図6(1)は、図5における防災制御盤10と消火ポンプ制御盤30とのみが接続されているときに、ポンプ運転制御の確認を行う動作を示すフローチャートである。
【0048】
トンネル内端末からの動作コマンド(火災発報)を、表示・操作部16を介して入力すると(S31)、模擬信号発生回路13が動作コマンドを変換し、また、入力先がトンネル内端末であるように偽装する(S32)。主制御部11で変換されたデータを、内部DBと比較し、処理と出力先とを決め(S33)、防災受信盤10から消火ポンプ制御盤30へ制御出力し(S34)、消火ポンプ制御盤30で動作確認をする(S35)。消火ポンプ制御盤30から、動作の応答信号を防災受信盤10へ送信し(S36)、防災受信盤10で、模擬的な応答ランプを点灯させる(S37)。
【0049】
図6(2)は、防災制御盤10と遠方制御装置50とのみが接続されているときに、火災入力の確認を行うの動作を示すフローチャートである。
【0050】
トンネル内端末からの動作コマンド(火災発報)を、表示・操作部16を介して入力すると(S41)、模擬信号発生回路13が動作コマンドを変換し、また、入力先がトンネル内端末となるように偽装する(S42)。主制御部11で変換されたデータを内部DBと比較し、処理と出力先を決め(S43)、遠方制御装置50へ火災出力し(S44)、遠方制御装置50で動作を確認する(S45)。
【0051】
図6(3)は、防災受信盤10と他設備制御装置(ITV、可変情報板、換気、照明設備等)60とのみ動作を示すフローチャートである。
【0052】
トンネル内端末からの動作コマンド(火災発報)を、表示・操作部16を介して入力すると(S51)、模擬信号発生回路13が動作コマンドを変換し、また、入力先がトンネル内端末となるように偽装する(S52)。主制御部11で変換されたデータを、内部DBと比較し、処理と出力先とを決め(S53)、他設備制御装置60へ火災出力し(S54)、他設備制御装置60で動作を確認する(S55)。
【0053】
つまり、上記実施例1と2は、防災受信盤10の機能として、トンネル内端末機器41〜46、71〜76や上記各種設備の模擬発生機能を設け、これによって、防災受信盤10からの操作によって、トンネル内端末機器41〜46、71〜76からの入力信号や、消火ポンプ制御盤30または遠方制御装置50からの制御信号等を模擬的に作り出すことができる。このように、トンネル防災設備100において、防災受信盤10に、トンネル内端末機器41〜46、71〜76や消火ポンプ制御盤30または遠方制御装置50等、各種設備の模擬発生機能が設けられているので、試験の簡略化や人員削減を行うことができる。
【0054】
なお、防災受信盤10は、制御手段が情報所定の設備に上記所定の信号を出力した状態と、上記所定の設備から上記応答信号を上記制御手段が入力した状態とを表示する表示手段を有する。
【0055】
そして、上記実施例において、各種設備の制御盤は、消火ポンプ、遠方制御装置、ITV、照明機器、可変情報盤のうちの少なくとも1つの制御盤である。
【0056】
つまり、上記実施例は、トンネル内の各部に配置される複数の端末機器が、信号線等を介して、接続される防災受信盤と、上記防災受信盤との間で信号を入出力する各種設備の少なくとも1つの制御盤とを具備するトンネル防災設備において、上記防災受信盤は、上記各種設備のいずれかの制御盤が出力する応答信号に代わる模擬信号を発生する模擬信号発生手段と、上記模擬信号発生手段が発生した模擬信号に基づいて、所定の端末機器へ制御信号を出力する制御手段とを有するトンネル防災設備の例である。
【図面の簡単な説明】
【0057】
【図1】本発明の実施例1であるトンネル防災設備100の構成を示すブロック図である。
【図2】トンネル防災設備100において、全体の試験における動作を示すフローチャートである。
【図3】実施例1において、各種設備の制御盤が設置されていないときに、トンネル内端末機器の機能確認を示す説明図である。
【図4】防災受信盤10に、端末機器のみが接続されているときに、放水制御確認を行う場合の動作を示すフローチャートである。
【図5】トンネル防災設備100において、防災受信盤10が、トンネル内端末機器の模擬信号によって、消火ポンプ制御盤30の機能確認を行う動作説明図である。
【図6】実施例2において、防災受信盤と各種設備とのみが接続されているときにおける火災入力確認を行う場合の動作を示すフローチャートである。
【図7】従来のトンネル防災設備500における各種設備の施工完了時における機能確認作業を説明する図である。
【符号の説明】
【0058】
10…防災受信盤、
11…主制御部、
12…防災盤通信部、
13…模擬信号発生回路、
14…他設備通信部、
15…制御盤通信部、
16…表示・操作部、
20…中継盤、
30…消火ポンプ制御盤、
41〜46…信号変換器、
49…手動通報機、
50…遠方制御装置、
60…他設備制御装置、
71〜76…火災検知器、
P1、P2、P3、P4…作業員。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
トンネル内の各部に配置される複数の端末機器が、信号線等を介して、接続される防災受信盤と、上記防災受信盤との間で信号を入出力する各種設備の少なくとも1つの制御盤とを具備するトンネル防災設備において、
上記防災受信盤は、
上記各種設備のいずれかの制御盤が出力する応答信号に代わる模擬信号を発生する模擬信号発生手段と;
上記模擬信号発生手段が発生した模擬信号に基づいて、所定の端末機器へ制御信号を出力する制御手段と;
を有することを特徴とするトンネル防災設備。
【請求項2】
請求項1において、
上記制御手段は、上記制御信号を出力した端末機器から応答信号を受ける手段であり、
上記防災受信盤は、上記制御手段が情報所定の設備に上記所定の信号を出力した状態と、上記所定の設備から上記応答信号を上記制御手段が入力した状態とを表示する表示手段を有する手段であることを特徴とするトンネル防災設備。
【請求項3】
トンネル内の各部に配置されている複数の端末機器が、信号線等を介して接続されている防災受信盤と、上記防災受信盤との間で信号を入出力する各種設備の少なくとも1つの制御盤とを具備するトンネル防災設備において、
上記防災受信盤は、
上記端末機器が出力する出力信号に代わる模擬信号を発生する模擬信号発生手段と;
上記模擬信号発生手段が発生した模擬信号に基づいて、所定の設備の制御盤へ、所定の信号を出力する制御手段と;
を有することを特徴とするトンネル防災設備。
【請求項4】
請求項3において、
上記制御手段は、上記所定の信号を出力した上記所定の設備の制御盤から応答信号を受ける手段であり、
上記防災受信盤は、上記制御手段が情報所定の設備に上記所定の信号を出力した状態と、上記所定の設備から上記応答信号を上記制御手段が入力した状態とを表示する表示手段を有する手段であることを特徴とするトンネル防災設備。
【請求項5】
請求項1〜請求項4のいずれか1項において、
上記各種設備の制御盤は、消火ポンプ、遠方制御装置、ITV、照明機器、可変情報盤のうちの少なくとも1つの制御盤であることを特徴とするトンネル防災設備。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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