説明

ナイセリア・ゴノロエアエ検出のための試薬および方法

本発明はリピート配列に関連するプローブおよびプライマーを用いて、試料中のナイセリア・ゴノロエアエ(Neisseria gonorrhoeae)を検出するための組成物および方法を提供する。本発明はまた関連する反応混合物、キット、システム、およびコンピュータも提供する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
配列番号3〜27およびその相補体からなる群より選ばれる配列をもつ核酸からなるオリゴヌクレオチド。
【請求項2】
配列番号3〜27およびその相補体からなる群より選ばれる配列をもつ核酸を含んでなるオリゴヌクレオチドであって、100以下のヌクレオチドを有するオリゴヌクレオチド。
【請求項3】
プローブ核酸またはプライマー核酸を含んでなる、請求項2のオリゴヌクレオチド。
【請求項4】
少なくとも一つの修飾されたヌクレオチドを含んでなる、請求項2のオリゴヌクレオチド。
【請求項5】
少なくとも一つの標識および/または少なくとも一つのクエンチャー成分を含んでなる、請求項2のオリゴヌクレオチド。
【請求項6】
40以下のヌクレオチドを有している、請求項2のオリゴヌクレオチド。
【請求項7】
配列番号3〜27のうちの一つまたはその相補体に対し、少なくとも90%の配列同一性を有する核酸を含んでなるオリゴヌクレオチドであって、100以下のヌクレオチドを有するオリゴヌクレオチド。
【請求項8】
前記核酸が、配列番号3〜27のうちの一つまたはその相補体に対し、少なくとも95%の配列同一性を有している、請求項7のオリゴヌクレオチド。
【請求項9】
少なくとも一つの修飾されたヌクレオチドを含んでなる、請求項7のオリゴヌクレオチド。
【請求項10】
少なくとも一つの標識および/または少なくとも一つのクエンチャー成分を含んでなる、請求項7のオリゴヌクレオチド。
【請求項11】
40以下のヌクレオチドを有している、請求項7のオリゴヌクレオチド。
【請求項12】
前記オリゴヌクレオチドは少なくとも一つの保存的に修飾されたバリエーションを含んでなる、請求項7のオリゴヌクレオチド。
【請求項13】
試料中のナイセリア・ゴノロエアエ(Neisseria gonorrhoeae)を検出する方法であって:
(a)前記試料由来の核酸を、少なくとも一つの核酸増幅反応において、配列番号3〜27、実質的に同一なその変異体であって配列番号3〜27のうちの一つに対し少なくとも90%の配列同一性を有する変異体、並びに配列番号3〜27および前記変異体の相補体からなる群より選ばれる、少なくとも一つの核酸を含んでなるプライマー核酸の第1のペアと接触させること;および
(b)前記核酸および/またはその1若しくは複数のアンプリコンを、(a)の間または後の核酸増幅反応から検出し、それにより前記試料中のナイセリア・ゴノロエアエを検出すること、
を含んでなる方法。
【請求項14】
前記核酸および/またはそのアンプリコンが、配列番号28〜33からなる群より選ばれる少なくとも一つの配列を含んでなる、請求項13の方法。
【請求項15】
(a)が、前記試料由来の核酸を、クラミジア・トラコマチス(Chlamydia trachomatis)核酸に対し少なくとも部分的に相補的なプライマー核酸の第二のペアと接触させることを含んでなり、(b)が、1又は複数の追加のアンプリコンを(a)の間または後の核酸増幅反応から検出し、それにより前記試料中のクラミジア・トラコマチスを検出することを含んでなる請求項13の方法。
【請求項16】
少なくとも一つの前記プライマー核酸が、修飾されたプライマー核酸を含んでなる、請求項13の方法。
【請求項17】
少なくとも一つの前記プライマー核酸が、少なくとも一つの標識を含んでなる、請求項13の方法。
【請求項18】
(b)が、標識により発生した検出可能なシグナルを検出すること、または、標識により発生した検出可能なシグナルを増幅して増幅シグナルを発生させ、そして前記増幅シグナルを検出することを含んでなる請求項17の方法。
【請求項19】
(b)が、前記アンプリコンと、配列番号1、配列番号2、実質的に同一なその変異体であって配列番号1または2のうちの一つと少なくとも90%の配列同一性を有している変異体、あるいは配列番号1、配列番号2、または前記変異体の相補体からなる配列をもつ核酸に対し検出可能に結合する1又は複数の核酸検出試薬との間の結合をモニターすることを含んでなる、請求項13の方法。
【請求項20】
少なくとも一つの核酸検出試薬が:配列番号3〜27、実質的に同一なその変異体であって配列番号3〜27のうちの一つに対し少なくとも90%の配列同一性を有する変異体、並びに配列番号3〜27および前記変異体の相補体、からなる群より選ばれる配列を有する核酸を含んでなる、請求項19の方法。
【請求項21】
少なくとも一つの前記核酸検出試薬がオリゴヌクレオチドを含んでなる、請求項19の方法。
【請求項22】
少なくとも一つの前記核酸検出試薬が、少なくとも一つの標識および/または少なくとも一つのクエンチャー成分を含んでなる、請求項19の方法。
【請求項23】
試料中のナイセリア・ゴノロエアエを検出する方法であって:
(a)前記試料由来の核酸を、少なくとも一つの核酸増幅反応において、配列番号1、配列番号2、実質的に同一なその変異体であって配列番号1または2のうちの一つと少なくとも90%の配列同一性を有している変異体、あるいは配列番号1、配列番号2、または前記変異体の相補体からなる配列をもつ核酸と選択的に結合する少なくとも一つのプライマー核酸の第1のペアと接触させること;
(b)前記核酸および/またはその1若しくは複数のアンプリコンを、(a)の間または後の核酸増幅反応から検出し、それにより前記試料中のナイセリア・ゴノロエアエを検出すること、
を含んでなる方法。
【請求項24】
前記核酸および/またはそのアンプリコンが、配列番号28〜33からなる群より選ばれる少なくとも一つの配列を含んでなる、請求項23の方法。
【請求項25】
(a)が、試料由来の核酸を、クラミジア・トラコマチス核酸に対し少なくとも部分的に相補的であるプライマー核酸の少なくとも一つの第2のペアと接触させることを含んでなり、かつ(b)が、1又は複数の追加のアンプリコンを、(a)の間または後の核酸増幅反応から検出し、それにより前記試料中のクラミジア・トラコマチスを検出すること、を含んでなる請求項23の方法。
【請求項26】
少なくとも一つの前記プライマー核酸が、修飾されたプライマー核酸を含んでなる、請求項23の方法。
【請求項27】
(b)が、前記アンプリコンと、配列番号1、配列番号2、実質的に同一なその変異体であって配列番号1または2のうちの一つと少なくとも90%の配列同一性を有している変異体、あるいは配列番号1、配列番号2、または前記変異体の相補体からなる配列をもつ核酸に対し検出可能に結合する1又は複数の核酸検出試薬との間の結合をモニターすることを含んでなる、請求項23の方法。
【請求項28】
試料中のナイセリア・ゴノロエアエの存在を決定する方法であって、
(a)前記試料由来の核酸および/またはそのアンプリコンを、配列番号1、配列番号2、実質的に同一なその変異体であって配列番号1または2のうちの一つと少なくとも90%の配列同一性を有している変異体、あるいは配列番号1、配列番号2、または前記変異体の相補体からなる配列をもつ核酸に対し選択的に結合する1又は複数のオリゴヌクレオチドと接触させること;並びに
(b)前記核酸および/またはそのアンプリコンと前記オリゴヌクレオチドとの間の結合をモニターすること、を含んで成り、
ここで、前記核酸および/またはそのアンプリコンと前記オリゴヌクレオチドとの間の検出可能な結合が前記試料中のナイセリア・ゴノロエアエの存在を決定する、方法。
【請求項29】
前記試料中のナイセリア・ゴノロエアエの存在が、(a)の前には不明であるか、または実証されていない、請求項28の方法。
【請求項30】
(a)が、核酸および/またはそのアンプリコンを、溶液中の前記オリゴヌクレオチドと、少なくとも42℃の温度において、少なくとも15分間接触させることを含んでなり、前記溶液の全重量が、約50%のホルマリンを含んでなり、かつヘパリンを約1mg/mlの濃度で含んでなる請求項28の方法。
【請求項31】
少なくとも一つの追加の試料を用いて(a)と(b)を少なくとも1回以上繰返すこと、および、(b)の、核酸および/またはそのアンプリコンとオリゴヌクレオチドとの間の結合を、少なくとも1回繰返された(b)と比較することを含んでなる請求項28の方法。
【請求項32】
前記核酸の少なくとも一つのセグメントが、アンプリコンを生成するための少なくとも一つの核酸増幅技術を用いて(a)の前または間に増幅され、かつ(b)が、前記核酸および/またはそのアンプリコンと、前記オリゴヌクレオチドとの間の結合を、増幅の間または後にモニターすることを含んでなる請求項28の方法。
【請求項33】
試料中のナイセリア・ゴノロエアエを検出する方法であって:
(a)前記試料由来の核酸を、プライマー核酸の少なくとも一つの第1のペアと、少なくとも一つの核酸増幅反応において接触させること、ここで、各々の前記プライマー核酸が12〜100の間のヌクレオチドを有しており、かつ少なくとも一つのプライマー核酸が、配列番号1、配列番号2、またはその相補体の部分配列(subsequence)と、少なくとも90%の配列同一性を含んでなり;並びに
(b)前記核酸および/またはその1若しくは複数のアンプリコンを、(a)の間または後の核酸増幅反応から検出し、それにより前記試料中のナイセリア・ゴノロエアエを検出すること、
を含んでなる方法。
【請求項34】
前記試料中のナイセリア・ゴノロエアエの存在が、(a)の前には不明であるか、または実証されていない請求項33の方法。
【請求項35】
1又は複数の前記プライマー核酸が、配列番号3〜27、実質的に同一なその変異体であって配列番号3〜27のうちの一つに対し少なくとも90%の配列同一性を有する変異体、並びに配列番号3〜27および前記変異体の相補体、からなる群より選ばれる配列を有する請求項33の方法。
【請求項36】
試料中のナイセリア・ゴノロエアエを検出する方法であって:
(a)前記試料由来の核酸および/またはそのアンプリコンを、12〜100の間のヌクレオチドを有する少なくとも一つのオリゴヌクレオチドであって、配列番号1、配列番号2、またはその相補体の部分配列と、少なくとも90%の配列同一性を含んでなるオリゴヌクレオチドと接触させること、
(b)前記核酸および/またはそのアンプリコンと前記オリゴヌクレオチドとの間の結合をモニターすること、を含んで成り、
ここで、前記核酸および/またはそのアンプリコンと前記オリゴヌクレオチドとの間の検出可能な結合が前記試料中のナイセリア・ゴノロエアエの存在を決定する、方法。
【請求項37】
前記試料中のナイセリア・ゴノロエアエの存在が、(a)の前には不明であるか、または実証されていない請求項36の方法。
【請求項38】
1又は複数の前記プライマー核酸が、配列番号3〜27、実質的に同一なその変異体であって配列番号3〜27のうちの一つに対し少なくとも90%の配列同一性を有する変異体、並びに配列番号3〜27および前記変異体の相補体、からなる群より選ばれる配列を有する請求項36の方法。
【請求項39】
被検者に由来する試料と、配列番号1、配列番号2、実質的に同一なその変異体であって配列番号1または2のうちの一つと少なくとも90%の配列同一性を有している変異体、あるいは配列番号1、配列番号2、または前記変異体の相補体からなる配列をもつ核酸に対し選択的に結合する1又は複数の核酸検出試薬とを含んでなる組成物。
【請求項40】
前記試料中のナイセリア・ゴノロエアエの存在が不明であるか、または実証されていない請求項39の組成物。
【請求項41】
クラミジア・トラコマチス核酸に対し検出可能に結合する少なくとも一つの追加の核酸検出試薬をさらに含んでなる、請求項39の組成物。
【請求項42】
前記核酸検出試薬が、配列番号3〜27、実質的に同一なその変異体であって配列番号3〜27のうちの一つに対し少なくとも90%の配列同一性を有する変異体、並びに配列番号3〜27および前記変異体の相補体からなる群より選ばれる配列を有する、少なくとも一つの核酸を含んでなる請求項39の組成物。
【請求項43】
配列番号1、配列番号2、実質的に同一なその変異体であって配列番号1または2のうちの一つと少なくとも90%の配列同一性を有している変異体、あるいは配列番号1、配列番号2、または前記変異体の相補体の部分配列に相当する配列を有するアンプリコンであって、ターミネーターヌクレオチドを欠失しているアンプリコンのセットを含んでなる反応混合物。
【請求項44】
クラミジア・トラコマチス核酸配列に相当する配列を含んでなるアンプリコンの、追加のセットをさらに含んでなる、請求項43の反応混合物。
【請求項45】
アンプリコンのセットの少なくとも一つのサブセットが、配列番号3〜27、実質的に同一なその変異体であって配列番号3〜27のうちの一つに対し少なくとも90%の配列同一性を有する変異体、並びに配列番号3〜27および前記変異体の相補体、からなる群より選ばれる配列を有する少なくとも一つのプライマー核酸を用いて産生される、請求項43の反応混合物。
【請求項46】
(a)12〜100の間、またはそれより少ないヌクレオチドを有する少なくとも一つのオリゴヌクレオチドであって、配列番号1、配列番号2、またはその相補体の部分配列と少なくとも90%の配列同一性を含んでなるオリゴヌクレオチド;並びに1又は複数の:
(b)試料由来の核酸および/またはそのアンプリコンと前記オリゴヌクレオチドとの間の結合をモニターすることにより、不明であるか、または実証されていない試料中のナイセリア・ゴノロエアエの存在を決定するための説明書:あるいは
(c)少なくとも一つのオリゴヌクレオチドを梱包するための少なくとも一つの容器、
を含んでなるキット。
【請求項47】
前記オリゴヌクレオチドが、配列番号3〜27、実質的に同一なその変異体であって配列番号3〜27のうちの一つに対し少なくとも90%の配列同一性を有する変異体、並びに配列番号3〜27および前記変異体の相補体からなる群より選ばれる配列を有している請求項46のキット。
【請求項48】
クラミジア・トラコマチス核酸に対し検出可能に結合する1又は複数の核酸検出試薬をさらに含んでなる、請求項46のキット。
【請求項49】
少なくとも一つの酵素をさらに含んでなる、請求項46のキット。
【請求項50】
試料中のナイセリア・ゴノロエアエを検出するためのシステムであって:
(a)12〜100の間、またはそれより少ないヌクレオチドを有する少なくとも一つのオリゴヌクレオチドであって、配列番号1、配列番号2、またはその相補体の配列と少なくとも90%の配列同一性を含んでなるオリゴヌクレオチド;
(b)前記試料由来の核酸および/またはそのアンプリコンと、前記オリゴヌクレオチドとの間の結合を検出する少なくとも一つの検出器;並びに
(c)前記検出器と作用可能に接続した少なくとも一つのコントローラであって、検出器によって検出された結合を、試料中のナイセリア・ゴノロエアエの存在と互いに関係づける、1又は複数のインストラクションセットを含んでなるコントローラ、
を含んでなるシステム。
【請求項51】
(a)配列番号1、配列番号2、実質的に同一なその変異体であって配列番号1または2のうちの一つと少なくとも90%の配列同一性を有している変異体、あるいは配列番号1、配列番号2、またはその変異体の相補体の一つ、の部分配列に対応する複数の配列に対応する、複数の文字列を含んでなるデータセットを含んでなる、コンピュータまたはコンピュータ読取り可能な媒体;並びに
(b)コンピュータまたはコンピュータ読取り可能な媒体の出力端子と連結した自動合成装置であって、データセットにおける1又は複数の文字列に対応する1又は複数の核酸の合成を指示する、コンピュータまたはコンピュータ読取り可能な媒体からのインストラクションを受ける自動合成装置、
を含んでなるシステム。

【図1A】
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【図1B】
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【図1C】
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【図1D】
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【図1E】
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【図1F】
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【図1G】
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【図1H】
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【図2】
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【図3】
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【図4A】
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【図4B】
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【図4C】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図8C】
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【図8D】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2007−514427(P2007−514427A)
【公表日】平成19年6月7日(2007.6.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−544344(P2006−544344)
【出願日】平成16年12月16日(2004.12.16)
【国際出願番号】PCT/EP2004/014366
【国際公開番号】WO2005/059182
【国際公開日】平成17年6月30日(2005.6.30)
【出願人】(591003013)エフ.ホフマン−ラ ロシュ アーゲー (1,754)
【氏名又は名称原語表記】F. HOFFMANN−LA ROCHE AKTIENGESELLSCHAFT
【Fターム(参考)】