ネットワークを介した遠隔指導システム
【課題】ネットワーク接続された生徒側PCの画面上に先生側PCからの指導画像を重ねて表示する。
【解決手段】指導内容が表示されている指導コンピュータP2のメイン画面W3から画像データが遠隔指導データdata2として抽出され(図1のステップS06)、学習コンピュータP1に送られる(図1のステップS07)。学習コンピュータP1のサブ画面W2に、指導コンピュータP2から受けた遠隔指導データdata2が表示される(図1のステップS08)。
【解決手段】指導内容が表示されている指導コンピュータP2のメイン画面W3から画像データが遠隔指導データdata2として抽出され(図1のステップS06)、学習コンピュータP1に送られる(図1のステップS07)。学習コンピュータP1のサブ画面W2に、指導コンピュータP2から受けた遠隔指導データdata2が表示される(図1のステップS08)。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、ネットワークを介して接続された複数のコンピュータにおいて、学習コンピュータから指導コンピュータへ遠隔指導を行う授業支援(CAI)システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ネットワークを介して接続された複数のコンピュータにおいて、1学習コンピュータ(先生側)から指導コンピュータ(生徒側)へ遠隔的に学習指導を行うことが行われている(特許文献1〜5)。
【0003】
(i)特許文献1には、「ネットワーク接続された教師・学習間で、音声を双方向に送受信することで合同授業を可能としたこと」が開示されている。
【0004】
(ii)特許文献2には、「ネットワークを利用して適切な指導を行うことができる学習支援システム」が開示されている。具体的には、講師・受講者の端末において相互に机上の教材の画像が表示されることが開示されている(特許文献3の段落番号0066を参照)。
【0005】
(iii)特許文献3には、「ネットワークを利用した学習支援システムにおいて、支援者が学習者に対して助言などのフィードバックを行うこと」が開示されている(特許文献4の段落番号0034〜0040を参照)。
【0006】
(iv)特許文献4には、「遠隔地にある講師と受講生の間でリアルタイムで応対できる遠隔教育システム」が開示されている。
【0007】
(v)特許文献5には、「コンピュータ画面上でマーキングや書き込みが可能で、かつ、これらの書き込み情報を利用することが可能な学習支援装置」が開示されている。
【0008】
【特許文献1】特開2004−126209号
【0009】
【特許文献2】特開2003−255815号
【0010】
【特許文献3】特開2003−131551号
【0011】
【特許文献4】特開2001−337589号
【0012】
【特許文献5】特開2004−185292号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、上記従来の技術には、以下のような問題点があった。
【0014】
(i)特許文献1の技術は、単に音声切り替えスイッチの制御により教師・生徒間で音声を双方向に送受信するものに過ぎない。このため、音声のみでは指導側PCからの十分な指導を行うことは困難であった。
【0015】
(ii)特許文献2および特許文献4の技術は、単に学習・指導ウィンドウを切り替えまたは分割して相手方のコンピュータに表示するものに過ぎない。このため、学習者に対するリアルタイムの指導を簡単に行うことができなかった。
【0016】
(iii)特許文献3の技術は、学習者と指導者のコンピュータ間で作業進行状況の画像データをサーバを介してやり取りするという複雑なシステム構成を採用している。このため、学習者に対するリアルタイムの指導を簡単に行うことができなかった。
【0017】
(iv)特許文献5の技術は、単に、スタンドアローン状態のコンピュータにおいて、生徒本人がマーキングなどの書き込み情報を入力するものに過ぎなかった。このため、生徒がネットワークを介して遠隔的な指導を受けることはできなかった。
【0018】
この発明は、上記各問題を解決すべく、ネットワーク接続された生徒側PCの画面上に先生側PCからの指導画像を重ねて表示したものである。これにより、「ネットワーク上の学習者に対し、リアルタイムの指導を簡単に行うことが可能となり、さらに、ネットワーク上の学習者が、指導者の入力時に入力操作を妨げられることなく、適切なタイミングで指導を受ける」ことができることになる。
【課題を解決するための手段】
【0019】
(1)この発明の遠隔指導システムは、
学習コンピュータと、当該学習コンピュータと通信可能な指導コンピュータと、を備えた遠隔指導システムであって、
学習コンピュータは、
当該学習コンピュータにおいて実行する学習処理の入力を行う入力部と、
前記学習処理の状況を表示するための第1の表示領域と、当該第1の表示領域に重ねて表示される第2の表示領域と、を有する学習画面表示部と、
少なくとも前記第1の表示領域から学習画面データを抽出する学習画面データ抽出手段と、
学習画面データ抽出手段から受けた前記学習画面データを指導コンピュータに送る通信手段と、を備えており、
指導コンピュータは、
学習コンピュータにおいて実行されている学習処理の状況に対して行う指導内容を指導するための入力部と、
前記指導内容を編集するための第3の表示領域と、当該第3の表示領域に重ねて表示される第4の表示領域と、を有する指導画面表示部と、
学習コンピュータから受けた学習画面データを第4の表示領域に表示する学習画面データ表示手段と、
前記第3の表示領域から遠隔指導データを抽出する遠隔指導データ抽出手段と、
遠隔指導データ抽出手段から受けた前記遠隔指導データを学習コンピュータに送る通信手段と、を備えており、
学習コンピュータは、さらに、
指導コンピュータから受けた遠隔指導データを第2の表示領域に表示する遠隔指導データ表示手段、を備えた、
ことを特徴とする。
【0020】
(2)この発明の遠隔指導システムは、
学習コンピュータと、当該学習コンピュータと通信可能な指導コンピュータと、を備えた遠隔指導システムであって、
学習コンピュータは、
当該学習コンピュータにおいて実行する学習処理の入力を行う入力部と、
前記学習処理の状況を表示するための第1の表示領域と、当該第1の表示領域に重ねて表示される第2の表示領域と、を有する学習画面表示部と、
前記第1の表示領域から学習画面データを抽出する学習画面データ抽出手段と、
学習画面データ抽出手段から受けた前記学習画面データを指導コンピュータに送る通信手段と、を備えており、
指導コンピュータは、
学習コンピュータにおいて実行されている学習処理の状況に対して行う指導内容を指導するための入力部と、
前記指導内容を編集するための第3の表示領域と、当該第3の表示領域に重ねて表示される第4の表示領域と、を有する指導画面表示部と、
学習コンピュータから受けた学習画面データを第4の表示領域に表示する学習画面データ表示手段と、
前記第3の表示領域から遠隔指導データを抽出する遠隔指導データ抽出手段と、
遠隔指導データ抽出手段から受けた前記遠隔指導データを学習コンピュータに送る通信手段と、を備えており、
学習コンピュータは、さらに、
指導コンピュータから受けた遠隔指導データを第2の表示領域に表示する遠隔指導データ表示手段、を備えた、
ことを特徴とする。
【0021】
(3)この発明の遠隔指導システムは、
学習コンピュータと、当該学習コンピュータと通信可能な指導コンピュータと、を備えた遠隔指導システムであって、
学習コンピュータは、
当該学習コンピュータにおいて実行する学習処理の入力を行う入力部と、
前記学習処理の状況を表示するための第1の表示領域と、当該第1の表示領域に重ねて表示される第2の表示領域と、を有する学習画面表示部と、
前記第1の表示領域および前記第2の表示領域から学習画面データを抽出する学習画面データ抽出手段と、
学習画面データ抽出手段から受けた前記学習画面データを指導コンピュータに送る通信手段と、を備えており、
指導コンピュータは、
学習コンピュータにおいて実行されている学習処理の状況に対して行う指導内容を指導するための入力部と、
前記指導内容を編集するための第3の表示領域と、当該第3の表示領域に重ねて表示される第4の表示領域と、を有する指導画面表示部と、
学習コンピュータから受けた学習画面データを第4の表示領域に表示する学習画面データ表示手段と、
前記第3の表示領域から遠隔指導データを抽出する遠隔指導データ抽出手段と、
遠隔指導データ抽出手段から受けた前記遠隔指導データを学習コンピュータに送る通信手段と、を備えており、
学習コンピュータは、さらに、
指導コンピュータから受けた遠隔指導データを第2の表示領域に表示する遠隔指導データ表示手段、を備えた、
ことを特徴とする。
【0022】
これにより、指導コンピュータから強制的に入力操作の介入を受けることがなく、学習者が自らの入力操作を邪魔されずに、ネットワークを介した遠隔指導を効果的に受けることが可能となる。
【0023】
(4)この発明の遠隔指導システムは、
指導コンピュータが複数存在し、
学習コンピュータが、複数の指導コンピュータから受けた遠隔指導データを第2の表示領域に同時に表示する、
ことを特徴とする。
【0024】
これにより、学習コンピュータを使用するユーザーは、複数の指導コンピュータから適切な指導を受けることが可能となる。
【0025】
(5)この発明の遠隔指導システムは、
学習コンピュータが、さらに、
複数の指導コンピュータの中から、所定の権限に基づいて特定の指導コンピュータから受けた遠隔指導データだけを第2の表示領域に表示する、
ことを特徴とする。
【0026】
これにより、学習コンピュータを使用するユーザーは、複数の指導コンピュータからより適切な指導を受けることが可能となる。
【0027】
(6)この発明の遠隔指導システムは、
学習者コンピュータが、さらに、
学習者コンピュータの入力部を無効化し、指導コンピュータから受けた強制指導データを有効化して、
指導コンピュータから学習コンピュータの第1の表示領域への入力操作を行えるよう構成した、
ことを特徴とする。
【0028】
これにより、指導コンピュータから必要に応じて学習者コンピュータの入力権限を奪うことが可能となり、学習コンピュータを使用するユーザーが指導コンピュータからより柔軟な指導が受けることができる。
【0029】
(11)この発明の遠隔指導システムは、
学習コンピュータにおいて実行されている学習処理の状況を表示するための第1の表示領域と、
当該第1の表示領域に重ねて表示される第2の表示領域と、
を有する学習画面表示部を備えた、学習コンピュータと、
学習コンピュータにおいて実行される学習の状況に対して行う指導内容である遠隔指導データを編集するための第3の表示領域、
を少なくとも有する指導画面表示部を備えた指導コンピュータと、
を備えた、ネットワークを介して複数のコンピュータが接続された遠隔指導システムであって、
学習コンピュータにおいて第1の表示領域への入力操作が停止されることがないように、学習コンピュータが、指導コンピュータから遠隔指導データを受けて第2の表示領域に表示する、
ことを特徴とする。
【0030】
これにより、指導コンピュータから強制的に入力操作の介入を受けることがなく、学習者が自らの入力操作を邪魔されずに、ネットワークを介した遠隔指導を効果的に受けることが可能となる。
【0031】
この実施形態において、「学習画面データ」(図1に示すdata1)とは、少なくともコンピュータにおいて実行されている学習処理の状況を表示する画像データをいい、これに学習コンピュータのディスプレイ上に表示される遠隔指導データを重ねた画像データも含まれる。例えば、図2に示すフリーハンドで描画した添削部分(文字「民法を加えてください」など)を除く学習処理の状況を表示する画像データが学習画面データに該当するだけでなく、フリーハンドで描画した添削部分(文字「民法を加えてください」など)を含めた画像データも学習画面データに該当する。
【0032】
「遠隔指導データ」(図1に示すdata2)とは、他のコンピュータにおいて実行される学習の状況に対して行う指導内容を表すデータであり、例えば、図3に示すフリーハンドで描画した部分の画像データをいう。なお、遠隔指導データとしては、画像データの他、テキストデータ、オブジェクトデータなどを用いることも可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
1.遠隔指導システムSの概要(図1)
まず、この発明の実施形態の概要を、図1〜図3を用いて以下に説明する。図1は、この発明の遠隔指導システムSの概要を示す図である。図2は、図1に示す学習コンピュータP1のディスプレイD1上の表示例である。図3は、図1に示す指導コンピュータP2のディスプレイD2上の表示例である。
【0034】
図1に示すように、この発明の遠隔指導システムSは、ネットワークNを介して通信可能に接続された学習コンピュータP1と指導コンピュータP2によって構成される。例えば、学習コンピュータP1のユーザーは、ネットワークを介して勉強を行う生徒であり、指導コンピュータP2のユーザーは、ネットワークを介して生徒に指導を行う先生である。
【0035】
図1に示すように、学習画面表示部である学習コンピュータP1のディスプレイD1には、第1の表示領域であるメイン画面W1と、第2の表示領域であるサブ画面W2とが重ねて表示される。また、指導画面表示部である指導コンピュータP2のディスプレイD2には、図1に示すように、第3の表示領域であるメイン画面W3と、第4の表示領域であるサブ画面W4とが重ねて表示される。
【0036】
学習コンピュータP1のメイン画面W1には、学習コンピュータP1においてキーボードK1/マウスM1を介して実行されている学習処理の状況が表示されている(図1のステップS01)。なお、学習コンピュータP1のサブ画面W2には、後述するように、指導コンピュータP2から受けた遠隔指導データdata2が表示されることになる(図1のステップS08)。
【0037】
図2に、学習コンピュータP1のディスプレイD1(メイン画面W1とサブ画面W2を重ねて表示したもの)の表示例を示す。図2において、サブ画面W1の表示は、フリーハンドで描画した部分(文字「民法を加えて下さい」など)であり、メイン画面W1の表示はその他の部分である。
【0038】
なお、このような複数の画面を重ねて表示する技術は、一般に、透明ウィンドウ、レイヤードウィンドウなどと呼ばれる技術を用いて実現することが可能である。
【0039】
つぎに、学習処理の状況が表示されている学習コンピュータP1のメイン画面W1から画像データが学習画面データdata1として抽出され(図1のステップS02)、指導コンピュータP2に送られる(図1のステップS03)。
【0040】
指導コンピュータP2が受けた学習画面データdata1はサブ画面W4に表示される(図1のステップS04)。さらに、サブ画面W4に表示された学習コンピュータP1の学習処理の状況に対して行われる指導内容(例えば、先生による添削)がメイン画面W3においてキーボードK2/マウスM2を介して編集される(図1のステップS05)。図3に、ペンツールTを用いてフリーハンドで指導内容(文字「民法を加えて下さい」など)を描画した場合のディスプレイD2の表示例を示す。
【0041】
さらに、上記指導内容が表示されている指導コンピュータP2のメイン画面W3から画像データが遠隔指導データdata2として抽出され(図1のステップS06)、学習コンピュータP1に送られる(図1のステップS07)。これにより、学習コンピュータP1のサブ画面W2に指導コンピュータP2から受けた遠隔指導データdata2が、図2に示すような文字「民法を加えて下さい」等の画像として表示されることになる(図1のステップS08)。
【0042】
以上のような構成を採用することにより、例えば、生徒によって学習が行われている学習コンピュータP1において、メイン画面W1への入力操作が停止されることなく、サブ画面W2に指導コンピュータP2からの遠隔指導データdata2を常に表示することが可能となる。
【0043】
これにより、指導コンピュータから強制的に入力操作の介入を受けることがなく、学習者が自らの入力操作を邪魔されずに、ネットワークを介した遠隔指導を効果的に受けることが可能となる。
【0044】
2.遠隔指導システムSの機能ブロック図(図4、図5)
図4は、この発明の学習コンピュータP1の機能ブロック図である。図4に示すように、この発明の学習コンピュータP1は、学習画面表示部B1、学習画面データ抽出手段B2、通信手段B3、遠隔指導データ表示手段B4、制御部B5、入力処理手段B6、入力部B7を備えている。
【0045】
学習画面表示部はB1、学習コンピュータP1において実行されている学習処理の状況を表示するための第1の表示領域B1aと、第1の表示領域B1aに重ねて表示される第2の表示領域B1bと、を有する機能部である。学習画面データ抽出手段B2は、第1の表示領域B1aから学習画面データdata1を抽出する手段である。通信手段B3は、学習画面データ抽出手段B2から受けた学習画面データdata1を指導コンピュータP2に送る手段である。遠隔指導データ表示手段B4は、指導コンピュータP2から受けた遠隔指導データdata2を第2の表示領域B1bに表示する手段である。入力処理手段B6は、入力部B7からの入力データや通信手段B3からの強制指導データdata4を処理するための手段である。制御部B5は、モード設定データdata3などに基づいて、上記各手段を制御するための機能部である。
【0046】
図5は、この発明の指導コンピュータ2の機能ブロック図である。図4に示すように、この発明の指導コンピュータ2は、第3の表示領域B11a、第4の表示領域B11bを有する学習画面表示部B11、学習画面データ表示手段B12、通信手段B13、遠隔指導データ抽出手段B14、制御部B15、入力処理手段B16、入力部B17を備えている。
【0047】
指導画面表示部B11は、指導コンピュータにおいて実行されている学習処理の状況に対して行う指導内容を入力部B17を介して編集するための第3の表示領域B11aと、当該第3の表示領域B11aに重ねて表示される第4の表示領域B11bと、を有する機能部である。学習画面データ表示手段B12は、学習コンピュータから受けた学習画面データdata1を第4の表示領域B11bに表示する手段である。遠隔指導データ抽出手段B14は、第3の表示領域B11aから遠隔指導データdata2を抽出する手段である。通信手段B13は、遠隔指導データ抽出手段B14から受けた遠隔指導データdata2を学習コンピュータP1に送る手段である。入力処理手段B16は、入力部B17からの入力データ(モード設定データdata3、強制指導データdata4)などを処理するための手段である。制御部B15は、上記各手段を制御するための機能部である。
【0048】
3.学習コンピュータP1、指導コンピュータP2のハードウェア構成(図6)
図6に、この発明の学習コンピュータP1のハードウェア構成を示す。図6に示すように、学習コンピュータP1は、図4に示す制御部B5であるCPU10、学習画面表示部B1であるディスプレイ12、ハードディスク14、メモリ16、入力部B7であるマウス/キーボード18、CD−ROMドライブ20、通信手段B3である通信回路22を備えている。
【0049】
また、指導コンピュータP2も、図6に示す学習コンピュータP1と同様のハードウェア構成となっている(指導コンピュータP2についての符号を図6のカッコ内に示す)。図6に示すように、指導コンピュータP2は、図5に示す制御部B15であるCPU30、指導画面表示部B11であるであるディスプレイ32、ハードディスク34、メモリ36、入力部B17であるマウス/キーボード38、CD−ROMドライブ40、通信手段B13である通信回路42を備えている。
【0050】
学習コンピュータP1および指導コンピュータP2のハードディスク14には、遠隔指導システムを実現するための遠隔指導プログラム26、46がそれぞれ記憶されている。なお、遠隔指導プログラム26、46のハードディスク14、34へのインストールは、CD−ROMドライブ20、40を介してCD−ROM22、42に記録されたデータを読み出したり、その他ネットワークを介してダウンロードする等して行われる。
【0051】
学習コンピュータP1の遠隔指導プログラム26は、CPU10、ハードディスク14、メモリ16などを有する学習コンピュータP1を、学習画面データ抽出手段B2、遠隔指導データ表示手段B4などの各手段として機能させるためのプログラムである。
【0052】
また、指導コンピュータP2の遠隔指導プログラム46は、CPU30、ハードディスク34、メモリ36などを有する指導コンピュータP2を、学習画面データ表示手段B12、遠隔指導データ抽出手段B14、などの各手段として機能させるためのプログラムである。
【0053】
4.学習コンピュータP1の遠隔指導プログラム26、指導コンピュータP2の遠隔指導プログラム46によって行われる処理のフローチャート(図7〜図14)
学習コンピュータP1において遠隔指導プログラム26が起動されると、図6に示す学習コンピュータP1のCPU10(図4の制御部B5に対応)は、以下のように、図4の学習画面データ抽出手段B2、遠隔指導データ表示手段B4、入力処理手段B6などに相当する各モジュールおよび通信回路24(図6)の制御を行う。
【0054】
図7は、入力処理手段B6(図4)に相当するモジュールが行う処理のフローチャートである。
【0055】
図7に示すように、このモジュールは、まず、指導コンピュータP2から受けたモード設定データdata3に基づくCPU10からの制御により、通常指導モード/強制指導モードの何れの状態にあるか否かを判断する(ステップS10)。
【0056】
通常指導モードであると判断した場合は、学習コンピュータP1のキーボード/マウス18からの入力データがそのまま学習コンピュータP1のメイン画面W1(図1)に反映される(ステップS12)。つまり、学習コンピュータP1のユーザーは通常の入力作業を行って学習プログラムを操作することができる。
【0057】
一方、強制指導モードであると判断した場合は、学習コンピュータP1のキーボード/マウス18からの入力データが無効化されると共に(ステップS14)、指導コンピュータP2からの強制指導データdata4が有効化される(ステップS16)。これにより、学習コンピュータP1のユーザーは入力操作を行うことができなくなり、指導コンピュータP2のキーボード/マウス18からの操作が、学習コンピュータP1のメイン画面W1(図1)に反映されることになる(ステップS18)。
【0058】
図8は、画面データ抽出手段B2(図4)に相当するモジュールが行う処理のフローチャートである。
【0059】
このモジュールは、図8に示すように、CPU10の制御により、学習コンピュータP1のメイン画面W1(図1)の表示が更新されたか否かを常に判断している(ステップS20)。メイン画面W1の表示が更新されると、メイン画面W1から画像データを学習画面データdata1として抽出し(ステップS22)、通信回路24(図6)に送る(ステップS24)。
【0060】
図9は、学習コンピュータP1の通信回路24(図6)が行う処理のフローチャートである。
【0061】
通信回路24は、図9に示すように、CPU10の制御により、まず、指導コンピュータP2との認証を行い、通信の接続を行う(ステップS30)。
【0062】
その後、送信データがあるか否かをチェックし(ステップS32)、送信データがある場合には、指導コンピュータP2にデータを送信する(ステップS34)。さらに、受信データがあるか否かをチェックし(ステップS36)、指導コンピュータP2からの受信データがある場合にはデータを受信する(ステップS38)。
【0063】
図10は、遠隔指導データ表示手段B4(図4)に相当するモジュールが行う処理のフローチャートである。
【0064】
このモジュールは、図10に示すように、CPU10の制御により、指導コンピュータP2から通信回路24を介して遠隔指導データdata2が受信されたか否かを常に判断している(ステップS40)。遠隔指導データdata2が受信されたと判断した場合には、学習コンピュータP1のサブ画面W2(図1)に遠隔指導データdata2が表示される(ステップS42)。
【0065】
つぎに、図5に示す指導コンピュータP2の各手段に対応するモジュール等が行う処理を以下に説明する。指導コンピュータP2において遠隔指導プログラム46が起動されると、図6に示す指導コンピュータP2のCPU30(図5の制御部B15に対応)は、以下のように、図5の学習画面データ表示手段B12、通信手段B13、遠隔指導データ抽出手段B14などに相当する各モジュールおよび通信回路44の制御を行う。
【0066】
図11は、指導コンピュータP2の入力処理手段B6(図5)に相当するモジュールが行う処理のフローチャートである。
【0067】
このモジュールは、まず、指導コンピュータP2のキーボード/マウス18からモード設定が入力されたか否かを判断する(ステップS50)。モード設定(通常指導モード/強制指導モードの何れか)が入力された場合、当該モード設定データが通信回路44(図6)に送られる(ステップS52)。
【0068】
さらに、現在、通常指導モード/強制指導モードの状態にあるか否かを判断する(ステップS54)。通常指導モードである場合は、キーボード/マウス38からの入力データがそのまま指導コンピュータP2のメイン画面W3(図1)に反映される(ステップS56)。つまり、指導コンピュータP2のユーザーは通常の入力操作を行い指導内容を編集することができる。
【0069】
一方、強制指導モードの状態にある場合は、指導コンピュータP2のキーボード/マウス18からの入力データが強制指導データdata4として通信手段B13に送られる(ステップS58)。
【0070】
図12は、学習画面データ表示手段B12(図5)に相当するモジュールが行う処理のフローチャートである。
【0071】
このモジュールは、図12に示すように、CPU10の制御により、指導コンピュータP2から通信回路44を介して学習画面データdata1が送られたか否かを常に判断している(ステップS60)。学習画面データdata1が送られたと判断すると、指導コンピュータP2のサブ画面W4(図1)に当該学習画面データdata1を表示する(ステップS62)。
【0072】
図13は、遠隔指導データ抽出手段B14(図5)に相当するモジュールが行う処理のフローチャートである。
【0073】
このモジュールは、図13に示すように、CPU10の制御により、指導コンピュータP2のメイン画面W3(図1)の表示が更新されたか否かを常に判断している(ステップS70)。メイン画面W3の表示が更新されると、メイン画面W3から画像データを遠隔指導データdata2として抽出し(ステップS72)、通信回路44(図6)に送る(ステップS74)。
【0074】
図14は、指導コンピュータP2の通信回路44(図6)が行う処理のフローチャートである。
【0075】
指導コンピュータP2の通信回路44(図6)は、図9に示すように、CPU10の制御により、まず、指導コンピュータP2との認証を行い、通信の接続を行う(ステップS80)。
【0076】
その後、送信データがあるか否かをチェックし(ステップS82)、送信データがある場合には、指導コンピュータP2にデータを送信する(ステップS84)。さらに、受信データがあるか否かをチェックし(ステップS86)、受信データがある場合には、指導コンピュータP2からデータを受信する(ステップS88)。
【0077】
以上のように、学習コンピュータP1の遠隔指導プログラム26と指導コンピュータP2の遠隔指導プログラム46が、一連の処理を行うことにより、ネットワークを介した遠隔指導システムを効率的かつ円滑に実現することが可能となる。
【0078】
5.その他の実施形態
なお、上記実施形態においては、図1のステップS02において学習処理の状況が表示されている学習コンピュータP1のメイン画面W1から画像データを学習画面データdata1として抽出するようにしたが、少なくともメイン画面W1から画像データを学習画面データdata1として抽出すればよい。例えば、図15のステップS02’に示すように、学習コンピュータP1のメイン画面W1およびサブ画面W2を重ねた画像データを学習画面データdata1として抽出するようにしてもよい。この場合、指導コンピュータP2のメイン画面W3には指導内容は表示されることなく(図15のメイン画面に点線で示す)、遠隔指導データdata2として抽出され(図15のステップS06)、学習コンピュータP1に送られサブ画面W2に表示されることになる。なお、図15は、上記の点以外は図1と同じ内容である。
【0079】
なお、上記実施形態においては、図11のステップS50において、通常指導モードと強制指導モードの設定を行うようにしたが、強制指導モードを用いずに、通常指導モードだけを採用するようにしてもよい。
【0080】
なお、上記実施形態においては、指導コンピュータP2が1つだけの場合について説明したが、指導コンピュータが複数存在し、学習コンピュータにおいて、複数の指導コンピュータから受けた遠隔指導データを第2の表示領域に同時に表示するようにしてもよい。
【0081】
さらに、学習コンピュータが、さらに、複数の指導コンピュータの中から、所定の権限に基づいて特定の指導コンピュータから受けた遠隔指導データだけを第2の表示領域に表示するようにしてもよい。
【0082】
なお、上記実施形態においては、学習コンピュータP1と指導コンピュータP2の双方において、複数の画面(メイン画面およびサブ画面)を重ねてディスプレイに表示するようにしたが、学習コンピュータP1においてのみ複数の画面(メイン画面およびサブ画面)を重ねてディスプレイに表示するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】この発明の遠隔指導システムSの概要を示す図である。
【図2】図1に示す学習コンピュータP1のディスプレイD1上の表示例である。
【図3】この発明の接続状態表示装置1のハードウェア構成を示す図である。
【図4】この発明の学習コンピュータP1の機能ブロック図である。
【図5】この発明の指導コンピュータ2の機能ブロック図である。
【図6】この発明の学習コンピュータP1(指導コンピュータP2)のハードウェア構成を示す図である。
【図7】入力処理手段B6(図4)に相当するモジュールが行う処理のフローチャートである。
【図8】画面データ抽出手段B2(図4)に相当するモジュールが行う処理のフローチャートである。
【図9】学習コンピュータP1の通信回路24(図6)が行う処理のフローチャートである。
【図10】遠隔指導データ表示手段B4(図4)に相当するモジュールが行う処理のフローチャートである。
【図11】指導コンピュータP2の入力処理手段B6(図5)に相当するモジュールが行う処理のフローチャートである。
【図12】学習画面データ表示手段B12(図5)に相当するモジュールが行う処理のフローチャートである。
【図13】遠隔指導データ抽出手段B14(図5)に相当するモジュールが行う処理のフローチャートである。
【図14】指導コンピュータP2の通信回路44(図6)が行う処理のフローチャートである。
【図15】他の実施形態の遠隔指導システムSの概要を示す図である。
【符号の説明】
【0084】
S・・・・遠隔指導システム
P1・・・・学習コンピュータ
P2・・・・指導コンピュータ
K1、K2・・・・キーボード
M1、M2・・・・マウス
N・・・・ネットワーク
D1、D2・・・・ディスプレイ
B1・・・・学習画面表示部
B2・・・・学習画面データ抽出手段
B3、B13・・・・通信手段
B4・・・・遠隔指導データ表示手段
B5、B15・・・・制御部
B6、B16・・・・入力処理手段
B7、B17・・・・入力部
B11・・・・指導画面表示部
B12・・・・学習画面データ表示手段
B14・・・・遠隔指導データ抽出手段
【技術分野】
【0001】
この発明は、ネットワークを介して接続された複数のコンピュータにおいて、学習コンピュータから指導コンピュータへ遠隔指導を行う授業支援(CAI)システムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、ネットワークを介して接続された複数のコンピュータにおいて、1学習コンピュータ(先生側)から指導コンピュータ(生徒側)へ遠隔的に学習指導を行うことが行われている(特許文献1〜5)。
【0003】
(i)特許文献1には、「ネットワーク接続された教師・学習間で、音声を双方向に送受信することで合同授業を可能としたこと」が開示されている。
【0004】
(ii)特許文献2には、「ネットワークを利用して適切な指導を行うことができる学習支援システム」が開示されている。具体的には、講師・受講者の端末において相互に机上の教材の画像が表示されることが開示されている(特許文献3の段落番号0066を参照)。
【0005】
(iii)特許文献3には、「ネットワークを利用した学習支援システムにおいて、支援者が学習者に対して助言などのフィードバックを行うこと」が開示されている(特許文献4の段落番号0034〜0040を参照)。
【0006】
(iv)特許文献4には、「遠隔地にある講師と受講生の間でリアルタイムで応対できる遠隔教育システム」が開示されている。
【0007】
(v)特許文献5には、「コンピュータ画面上でマーキングや書き込みが可能で、かつ、これらの書き込み情報を利用することが可能な学習支援装置」が開示されている。
【0008】
【特許文献1】特開2004−126209号
【0009】
【特許文献2】特開2003−255815号
【0010】
【特許文献3】特開2003−131551号
【0011】
【特許文献4】特開2001−337589号
【0012】
【特許文献5】特開2004−185292号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
しかしながら、上記従来の技術には、以下のような問題点があった。
【0014】
(i)特許文献1の技術は、単に音声切り替えスイッチの制御により教師・生徒間で音声を双方向に送受信するものに過ぎない。このため、音声のみでは指導側PCからの十分な指導を行うことは困難であった。
【0015】
(ii)特許文献2および特許文献4の技術は、単に学習・指導ウィンドウを切り替えまたは分割して相手方のコンピュータに表示するものに過ぎない。このため、学習者に対するリアルタイムの指導を簡単に行うことができなかった。
【0016】
(iii)特許文献3の技術は、学習者と指導者のコンピュータ間で作業進行状況の画像データをサーバを介してやり取りするという複雑なシステム構成を採用している。このため、学習者に対するリアルタイムの指導を簡単に行うことができなかった。
【0017】
(iv)特許文献5の技術は、単に、スタンドアローン状態のコンピュータにおいて、生徒本人がマーキングなどの書き込み情報を入力するものに過ぎなかった。このため、生徒がネットワークを介して遠隔的な指導を受けることはできなかった。
【0018】
この発明は、上記各問題を解決すべく、ネットワーク接続された生徒側PCの画面上に先生側PCからの指導画像を重ねて表示したものである。これにより、「ネットワーク上の学習者に対し、リアルタイムの指導を簡単に行うことが可能となり、さらに、ネットワーク上の学習者が、指導者の入力時に入力操作を妨げられることなく、適切なタイミングで指導を受ける」ことができることになる。
【課題を解決するための手段】
【0019】
(1)この発明の遠隔指導システムは、
学習コンピュータと、当該学習コンピュータと通信可能な指導コンピュータと、を備えた遠隔指導システムであって、
学習コンピュータは、
当該学習コンピュータにおいて実行する学習処理の入力を行う入力部と、
前記学習処理の状況を表示するための第1の表示領域と、当該第1の表示領域に重ねて表示される第2の表示領域と、を有する学習画面表示部と、
少なくとも前記第1の表示領域から学習画面データを抽出する学習画面データ抽出手段と、
学習画面データ抽出手段から受けた前記学習画面データを指導コンピュータに送る通信手段と、を備えており、
指導コンピュータは、
学習コンピュータにおいて実行されている学習処理の状況に対して行う指導内容を指導するための入力部と、
前記指導内容を編集するための第3の表示領域と、当該第3の表示領域に重ねて表示される第4の表示領域と、を有する指導画面表示部と、
学習コンピュータから受けた学習画面データを第4の表示領域に表示する学習画面データ表示手段と、
前記第3の表示領域から遠隔指導データを抽出する遠隔指導データ抽出手段と、
遠隔指導データ抽出手段から受けた前記遠隔指導データを学習コンピュータに送る通信手段と、を備えており、
学習コンピュータは、さらに、
指導コンピュータから受けた遠隔指導データを第2の表示領域に表示する遠隔指導データ表示手段、を備えた、
ことを特徴とする。
【0020】
(2)この発明の遠隔指導システムは、
学習コンピュータと、当該学習コンピュータと通信可能な指導コンピュータと、を備えた遠隔指導システムであって、
学習コンピュータは、
当該学習コンピュータにおいて実行する学習処理の入力を行う入力部と、
前記学習処理の状況を表示するための第1の表示領域と、当該第1の表示領域に重ねて表示される第2の表示領域と、を有する学習画面表示部と、
前記第1の表示領域から学習画面データを抽出する学習画面データ抽出手段と、
学習画面データ抽出手段から受けた前記学習画面データを指導コンピュータに送る通信手段と、を備えており、
指導コンピュータは、
学習コンピュータにおいて実行されている学習処理の状況に対して行う指導内容を指導するための入力部と、
前記指導内容を編集するための第3の表示領域と、当該第3の表示領域に重ねて表示される第4の表示領域と、を有する指導画面表示部と、
学習コンピュータから受けた学習画面データを第4の表示領域に表示する学習画面データ表示手段と、
前記第3の表示領域から遠隔指導データを抽出する遠隔指導データ抽出手段と、
遠隔指導データ抽出手段から受けた前記遠隔指導データを学習コンピュータに送る通信手段と、を備えており、
学習コンピュータは、さらに、
指導コンピュータから受けた遠隔指導データを第2の表示領域に表示する遠隔指導データ表示手段、を備えた、
ことを特徴とする。
【0021】
(3)この発明の遠隔指導システムは、
学習コンピュータと、当該学習コンピュータと通信可能な指導コンピュータと、を備えた遠隔指導システムであって、
学習コンピュータは、
当該学習コンピュータにおいて実行する学習処理の入力を行う入力部と、
前記学習処理の状況を表示するための第1の表示領域と、当該第1の表示領域に重ねて表示される第2の表示領域と、を有する学習画面表示部と、
前記第1の表示領域および前記第2の表示領域から学習画面データを抽出する学習画面データ抽出手段と、
学習画面データ抽出手段から受けた前記学習画面データを指導コンピュータに送る通信手段と、を備えており、
指導コンピュータは、
学習コンピュータにおいて実行されている学習処理の状況に対して行う指導内容を指導するための入力部と、
前記指導内容を編集するための第3の表示領域と、当該第3の表示領域に重ねて表示される第4の表示領域と、を有する指導画面表示部と、
学習コンピュータから受けた学習画面データを第4の表示領域に表示する学習画面データ表示手段と、
前記第3の表示領域から遠隔指導データを抽出する遠隔指導データ抽出手段と、
遠隔指導データ抽出手段から受けた前記遠隔指導データを学習コンピュータに送る通信手段と、を備えており、
学習コンピュータは、さらに、
指導コンピュータから受けた遠隔指導データを第2の表示領域に表示する遠隔指導データ表示手段、を備えた、
ことを特徴とする。
【0022】
これにより、指導コンピュータから強制的に入力操作の介入を受けることがなく、学習者が自らの入力操作を邪魔されずに、ネットワークを介した遠隔指導を効果的に受けることが可能となる。
【0023】
(4)この発明の遠隔指導システムは、
指導コンピュータが複数存在し、
学習コンピュータが、複数の指導コンピュータから受けた遠隔指導データを第2の表示領域に同時に表示する、
ことを特徴とする。
【0024】
これにより、学習コンピュータを使用するユーザーは、複数の指導コンピュータから適切な指導を受けることが可能となる。
【0025】
(5)この発明の遠隔指導システムは、
学習コンピュータが、さらに、
複数の指導コンピュータの中から、所定の権限に基づいて特定の指導コンピュータから受けた遠隔指導データだけを第2の表示領域に表示する、
ことを特徴とする。
【0026】
これにより、学習コンピュータを使用するユーザーは、複数の指導コンピュータからより適切な指導を受けることが可能となる。
【0027】
(6)この発明の遠隔指導システムは、
学習者コンピュータが、さらに、
学習者コンピュータの入力部を無効化し、指導コンピュータから受けた強制指導データを有効化して、
指導コンピュータから学習コンピュータの第1の表示領域への入力操作を行えるよう構成した、
ことを特徴とする。
【0028】
これにより、指導コンピュータから必要に応じて学習者コンピュータの入力権限を奪うことが可能となり、学習コンピュータを使用するユーザーが指導コンピュータからより柔軟な指導が受けることができる。
【0029】
(11)この発明の遠隔指導システムは、
学習コンピュータにおいて実行されている学習処理の状況を表示するための第1の表示領域と、
当該第1の表示領域に重ねて表示される第2の表示領域と、
を有する学習画面表示部を備えた、学習コンピュータと、
学習コンピュータにおいて実行される学習の状況に対して行う指導内容である遠隔指導データを編集するための第3の表示領域、
を少なくとも有する指導画面表示部を備えた指導コンピュータと、
を備えた、ネットワークを介して複数のコンピュータが接続された遠隔指導システムであって、
学習コンピュータにおいて第1の表示領域への入力操作が停止されることがないように、学習コンピュータが、指導コンピュータから遠隔指導データを受けて第2の表示領域に表示する、
ことを特徴とする。
【0030】
これにより、指導コンピュータから強制的に入力操作の介入を受けることがなく、学習者が自らの入力操作を邪魔されずに、ネットワークを介した遠隔指導を効果的に受けることが可能となる。
【0031】
この実施形態において、「学習画面データ」(図1に示すdata1)とは、少なくともコンピュータにおいて実行されている学習処理の状況を表示する画像データをいい、これに学習コンピュータのディスプレイ上に表示される遠隔指導データを重ねた画像データも含まれる。例えば、図2に示すフリーハンドで描画した添削部分(文字「民法を加えてください」など)を除く学習処理の状況を表示する画像データが学習画面データに該当するだけでなく、フリーハンドで描画した添削部分(文字「民法を加えてください」など)を含めた画像データも学習画面データに該当する。
【0032】
「遠隔指導データ」(図1に示すdata2)とは、他のコンピュータにおいて実行される学習の状況に対して行う指導内容を表すデータであり、例えば、図3に示すフリーハンドで描画した部分の画像データをいう。なお、遠隔指導データとしては、画像データの他、テキストデータ、オブジェクトデータなどを用いることも可能である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0033】
1.遠隔指導システムSの概要(図1)
まず、この発明の実施形態の概要を、図1〜図3を用いて以下に説明する。図1は、この発明の遠隔指導システムSの概要を示す図である。図2は、図1に示す学習コンピュータP1のディスプレイD1上の表示例である。図3は、図1に示す指導コンピュータP2のディスプレイD2上の表示例である。
【0034】
図1に示すように、この発明の遠隔指導システムSは、ネットワークNを介して通信可能に接続された学習コンピュータP1と指導コンピュータP2によって構成される。例えば、学習コンピュータP1のユーザーは、ネットワークを介して勉強を行う生徒であり、指導コンピュータP2のユーザーは、ネットワークを介して生徒に指導を行う先生である。
【0035】
図1に示すように、学習画面表示部である学習コンピュータP1のディスプレイD1には、第1の表示領域であるメイン画面W1と、第2の表示領域であるサブ画面W2とが重ねて表示される。また、指導画面表示部である指導コンピュータP2のディスプレイD2には、図1に示すように、第3の表示領域であるメイン画面W3と、第4の表示領域であるサブ画面W4とが重ねて表示される。
【0036】
学習コンピュータP1のメイン画面W1には、学習コンピュータP1においてキーボードK1/マウスM1を介して実行されている学習処理の状況が表示されている(図1のステップS01)。なお、学習コンピュータP1のサブ画面W2には、後述するように、指導コンピュータP2から受けた遠隔指導データdata2が表示されることになる(図1のステップS08)。
【0037】
図2に、学習コンピュータP1のディスプレイD1(メイン画面W1とサブ画面W2を重ねて表示したもの)の表示例を示す。図2において、サブ画面W1の表示は、フリーハンドで描画した部分(文字「民法を加えて下さい」など)であり、メイン画面W1の表示はその他の部分である。
【0038】
なお、このような複数の画面を重ねて表示する技術は、一般に、透明ウィンドウ、レイヤードウィンドウなどと呼ばれる技術を用いて実現することが可能である。
【0039】
つぎに、学習処理の状況が表示されている学習コンピュータP1のメイン画面W1から画像データが学習画面データdata1として抽出され(図1のステップS02)、指導コンピュータP2に送られる(図1のステップS03)。
【0040】
指導コンピュータP2が受けた学習画面データdata1はサブ画面W4に表示される(図1のステップS04)。さらに、サブ画面W4に表示された学習コンピュータP1の学習処理の状況に対して行われる指導内容(例えば、先生による添削)がメイン画面W3においてキーボードK2/マウスM2を介して編集される(図1のステップS05)。図3に、ペンツールTを用いてフリーハンドで指導内容(文字「民法を加えて下さい」など)を描画した場合のディスプレイD2の表示例を示す。
【0041】
さらに、上記指導内容が表示されている指導コンピュータP2のメイン画面W3から画像データが遠隔指導データdata2として抽出され(図1のステップS06)、学習コンピュータP1に送られる(図1のステップS07)。これにより、学習コンピュータP1のサブ画面W2に指導コンピュータP2から受けた遠隔指導データdata2が、図2に示すような文字「民法を加えて下さい」等の画像として表示されることになる(図1のステップS08)。
【0042】
以上のような構成を採用することにより、例えば、生徒によって学習が行われている学習コンピュータP1において、メイン画面W1への入力操作が停止されることなく、サブ画面W2に指導コンピュータP2からの遠隔指導データdata2を常に表示することが可能となる。
【0043】
これにより、指導コンピュータから強制的に入力操作の介入を受けることがなく、学習者が自らの入力操作を邪魔されずに、ネットワークを介した遠隔指導を効果的に受けることが可能となる。
【0044】
2.遠隔指導システムSの機能ブロック図(図4、図5)
図4は、この発明の学習コンピュータP1の機能ブロック図である。図4に示すように、この発明の学習コンピュータP1は、学習画面表示部B1、学習画面データ抽出手段B2、通信手段B3、遠隔指導データ表示手段B4、制御部B5、入力処理手段B6、入力部B7を備えている。
【0045】
学習画面表示部はB1、学習コンピュータP1において実行されている学習処理の状況を表示するための第1の表示領域B1aと、第1の表示領域B1aに重ねて表示される第2の表示領域B1bと、を有する機能部である。学習画面データ抽出手段B2は、第1の表示領域B1aから学習画面データdata1を抽出する手段である。通信手段B3は、学習画面データ抽出手段B2から受けた学習画面データdata1を指導コンピュータP2に送る手段である。遠隔指導データ表示手段B4は、指導コンピュータP2から受けた遠隔指導データdata2を第2の表示領域B1bに表示する手段である。入力処理手段B6は、入力部B7からの入力データや通信手段B3からの強制指導データdata4を処理するための手段である。制御部B5は、モード設定データdata3などに基づいて、上記各手段を制御するための機能部である。
【0046】
図5は、この発明の指導コンピュータ2の機能ブロック図である。図4に示すように、この発明の指導コンピュータ2は、第3の表示領域B11a、第4の表示領域B11bを有する学習画面表示部B11、学習画面データ表示手段B12、通信手段B13、遠隔指導データ抽出手段B14、制御部B15、入力処理手段B16、入力部B17を備えている。
【0047】
指導画面表示部B11は、指導コンピュータにおいて実行されている学習処理の状況に対して行う指導内容を入力部B17を介して編集するための第3の表示領域B11aと、当該第3の表示領域B11aに重ねて表示される第4の表示領域B11bと、を有する機能部である。学習画面データ表示手段B12は、学習コンピュータから受けた学習画面データdata1を第4の表示領域B11bに表示する手段である。遠隔指導データ抽出手段B14は、第3の表示領域B11aから遠隔指導データdata2を抽出する手段である。通信手段B13は、遠隔指導データ抽出手段B14から受けた遠隔指導データdata2を学習コンピュータP1に送る手段である。入力処理手段B16は、入力部B17からの入力データ(モード設定データdata3、強制指導データdata4)などを処理するための手段である。制御部B15は、上記各手段を制御するための機能部である。
【0048】
3.学習コンピュータP1、指導コンピュータP2のハードウェア構成(図6)
図6に、この発明の学習コンピュータP1のハードウェア構成を示す。図6に示すように、学習コンピュータP1は、図4に示す制御部B5であるCPU10、学習画面表示部B1であるディスプレイ12、ハードディスク14、メモリ16、入力部B7であるマウス/キーボード18、CD−ROMドライブ20、通信手段B3である通信回路22を備えている。
【0049】
また、指導コンピュータP2も、図6に示す学習コンピュータP1と同様のハードウェア構成となっている(指導コンピュータP2についての符号を図6のカッコ内に示す)。図6に示すように、指導コンピュータP2は、図5に示す制御部B15であるCPU30、指導画面表示部B11であるであるディスプレイ32、ハードディスク34、メモリ36、入力部B17であるマウス/キーボード38、CD−ROMドライブ40、通信手段B13である通信回路42を備えている。
【0050】
学習コンピュータP1および指導コンピュータP2のハードディスク14には、遠隔指導システムを実現するための遠隔指導プログラム26、46がそれぞれ記憶されている。なお、遠隔指導プログラム26、46のハードディスク14、34へのインストールは、CD−ROMドライブ20、40を介してCD−ROM22、42に記録されたデータを読み出したり、その他ネットワークを介してダウンロードする等して行われる。
【0051】
学習コンピュータP1の遠隔指導プログラム26は、CPU10、ハードディスク14、メモリ16などを有する学習コンピュータP1を、学習画面データ抽出手段B2、遠隔指導データ表示手段B4などの各手段として機能させるためのプログラムである。
【0052】
また、指導コンピュータP2の遠隔指導プログラム46は、CPU30、ハードディスク34、メモリ36などを有する指導コンピュータP2を、学習画面データ表示手段B12、遠隔指導データ抽出手段B14、などの各手段として機能させるためのプログラムである。
【0053】
4.学習コンピュータP1の遠隔指導プログラム26、指導コンピュータP2の遠隔指導プログラム46によって行われる処理のフローチャート(図7〜図14)
学習コンピュータP1において遠隔指導プログラム26が起動されると、図6に示す学習コンピュータP1のCPU10(図4の制御部B5に対応)は、以下のように、図4の学習画面データ抽出手段B2、遠隔指導データ表示手段B4、入力処理手段B6などに相当する各モジュールおよび通信回路24(図6)の制御を行う。
【0054】
図7は、入力処理手段B6(図4)に相当するモジュールが行う処理のフローチャートである。
【0055】
図7に示すように、このモジュールは、まず、指導コンピュータP2から受けたモード設定データdata3に基づくCPU10からの制御により、通常指導モード/強制指導モードの何れの状態にあるか否かを判断する(ステップS10)。
【0056】
通常指導モードであると判断した場合は、学習コンピュータP1のキーボード/マウス18からの入力データがそのまま学習コンピュータP1のメイン画面W1(図1)に反映される(ステップS12)。つまり、学習コンピュータP1のユーザーは通常の入力作業を行って学習プログラムを操作することができる。
【0057】
一方、強制指導モードであると判断した場合は、学習コンピュータP1のキーボード/マウス18からの入力データが無効化されると共に(ステップS14)、指導コンピュータP2からの強制指導データdata4が有効化される(ステップS16)。これにより、学習コンピュータP1のユーザーは入力操作を行うことができなくなり、指導コンピュータP2のキーボード/マウス18からの操作が、学習コンピュータP1のメイン画面W1(図1)に反映されることになる(ステップS18)。
【0058】
図8は、画面データ抽出手段B2(図4)に相当するモジュールが行う処理のフローチャートである。
【0059】
このモジュールは、図8に示すように、CPU10の制御により、学習コンピュータP1のメイン画面W1(図1)の表示が更新されたか否かを常に判断している(ステップS20)。メイン画面W1の表示が更新されると、メイン画面W1から画像データを学習画面データdata1として抽出し(ステップS22)、通信回路24(図6)に送る(ステップS24)。
【0060】
図9は、学習コンピュータP1の通信回路24(図6)が行う処理のフローチャートである。
【0061】
通信回路24は、図9に示すように、CPU10の制御により、まず、指導コンピュータP2との認証を行い、通信の接続を行う(ステップS30)。
【0062】
その後、送信データがあるか否かをチェックし(ステップS32)、送信データがある場合には、指導コンピュータP2にデータを送信する(ステップS34)。さらに、受信データがあるか否かをチェックし(ステップS36)、指導コンピュータP2からの受信データがある場合にはデータを受信する(ステップS38)。
【0063】
図10は、遠隔指導データ表示手段B4(図4)に相当するモジュールが行う処理のフローチャートである。
【0064】
このモジュールは、図10に示すように、CPU10の制御により、指導コンピュータP2から通信回路24を介して遠隔指導データdata2が受信されたか否かを常に判断している(ステップS40)。遠隔指導データdata2が受信されたと判断した場合には、学習コンピュータP1のサブ画面W2(図1)に遠隔指導データdata2が表示される(ステップS42)。
【0065】
つぎに、図5に示す指導コンピュータP2の各手段に対応するモジュール等が行う処理を以下に説明する。指導コンピュータP2において遠隔指導プログラム46が起動されると、図6に示す指導コンピュータP2のCPU30(図5の制御部B15に対応)は、以下のように、図5の学習画面データ表示手段B12、通信手段B13、遠隔指導データ抽出手段B14などに相当する各モジュールおよび通信回路44の制御を行う。
【0066】
図11は、指導コンピュータP2の入力処理手段B6(図5)に相当するモジュールが行う処理のフローチャートである。
【0067】
このモジュールは、まず、指導コンピュータP2のキーボード/マウス18からモード設定が入力されたか否かを判断する(ステップS50)。モード設定(通常指導モード/強制指導モードの何れか)が入力された場合、当該モード設定データが通信回路44(図6)に送られる(ステップS52)。
【0068】
さらに、現在、通常指導モード/強制指導モードの状態にあるか否かを判断する(ステップS54)。通常指導モードである場合は、キーボード/マウス38からの入力データがそのまま指導コンピュータP2のメイン画面W3(図1)に反映される(ステップS56)。つまり、指導コンピュータP2のユーザーは通常の入力操作を行い指導内容を編集することができる。
【0069】
一方、強制指導モードの状態にある場合は、指導コンピュータP2のキーボード/マウス18からの入力データが強制指導データdata4として通信手段B13に送られる(ステップS58)。
【0070】
図12は、学習画面データ表示手段B12(図5)に相当するモジュールが行う処理のフローチャートである。
【0071】
このモジュールは、図12に示すように、CPU10の制御により、指導コンピュータP2から通信回路44を介して学習画面データdata1が送られたか否かを常に判断している(ステップS60)。学習画面データdata1が送られたと判断すると、指導コンピュータP2のサブ画面W4(図1)に当該学習画面データdata1を表示する(ステップS62)。
【0072】
図13は、遠隔指導データ抽出手段B14(図5)に相当するモジュールが行う処理のフローチャートである。
【0073】
このモジュールは、図13に示すように、CPU10の制御により、指導コンピュータP2のメイン画面W3(図1)の表示が更新されたか否かを常に判断している(ステップS70)。メイン画面W3の表示が更新されると、メイン画面W3から画像データを遠隔指導データdata2として抽出し(ステップS72)、通信回路44(図6)に送る(ステップS74)。
【0074】
図14は、指導コンピュータP2の通信回路44(図6)が行う処理のフローチャートである。
【0075】
指導コンピュータP2の通信回路44(図6)は、図9に示すように、CPU10の制御により、まず、指導コンピュータP2との認証を行い、通信の接続を行う(ステップS80)。
【0076】
その後、送信データがあるか否かをチェックし(ステップS82)、送信データがある場合には、指導コンピュータP2にデータを送信する(ステップS84)。さらに、受信データがあるか否かをチェックし(ステップS86)、受信データがある場合には、指導コンピュータP2からデータを受信する(ステップS88)。
【0077】
以上のように、学習コンピュータP1の遠隔指導プログラム26と指導コンピュータP2の遠隔指導プログラム46が、一連の処理を行うことにより、ネットワークを介した遠隔指導システムを効率的かつ円滑に実現することが可能となる。
【0078】
5.その他の実施形態
なお、上記実施形態においては、図1のステップS02において学習処理の状況が表示されている学習コンピュータP1のメイン画面W1から画像データを学習画面データdata1として抽出するようにしたが、少なくともメイン画面W1から画像データを学習画面データdata1として抽出すればよい。例えば、図15のステップS02’に示すように、学習コンピュータP1のメイン画面W1およびサブ画面W2を重ねた画像データを学習画面データdata1として抽出するようにしてもよい。この場合、指導コンピュータP2のメイン画面W3には指導内容は表示されることなく(図15のメイン画面に点線で示す)、遠隔指導データdata2として抽出され(図15のステップS06)、学習コンピュータP1に送られサブ画面W2に表示されることになる。なお、図15は、上記の点以外は図1と同じ内容である。
【0079】
なお、上記実施形態においては、図11のステップS50において、通常指導モードと強制指導モードの設定を行うようにしたが、強制指導モードを用いずに、通常指導モードだけを採用するようにしてもよい。
【0080】
なお、上記実施形態においては、指導コンピュータP2が1つだけの場合について説明したが、指導コンピュータが複数存在し、学習コンピュータにおいて、複数の指導コンピュータから受けた遠隔指導データを第2の表示領域に同時に表示するようにしてもよい。
【0081】
さらに、学習コンピュータが、さらに、複数の指導コンピュータの中から、所定の権限に基づいて特定の指導コンピュータから受けた遠隔指導データだけを第2の表示領域に表示するようにしてもよい。
【0082】
なお、上記実施形態においては、学習コンピュータP1と指導コンピュータP2の双方において、複数の画面(メイン画面およびサブ画面)を重ねてディスプレイに表示するようにしたが、学習コンピュータP1においてのみ複数の画面(メイン画面およびサブ画面)を重ねてディスプレイに表示するようにしてもよい。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【図1】この発明の遠隔指導システムSの概要を示す図である。
【図2】図1に示す学習コンピュータP1のディスプレイD1上の表示例である。
【図3】この発明の接続状態表示装置1のハードウェア構成を示す図である。
【図4】この発明の学習コンピュータP1の機能ブロック図である。
【図5】この発明の指導コンピュータ2の機能ブロック図である。
【図6】この発明の学習コンピュータP1(指導コンピュータP2)のハードウェア構成を示す図である。
【図7】入力処理手段B6(図4)に相当するモジュールが行う処理のフローチャートである。
【図8】画面データ抽出手段B2(図4)に相当するモジュールが行う処理のフローチャートである。
【図9】学習コンピュータP1の通信回路24(図6)が行う処理のフローチャートである。
【図10】遠隔指導データ表示手段B4(図4)に相当するモジュールが行う処理のフローチャートである。
【図11】指導コンピュータP2の入力処理手段B6(図5)に相当するモジュールが行う処理のフローチャートである。
【図12】学習画面データ表示手段B12(図5)に相当するモジュールが行う処理のフローチャートである。
【図13】遠隔指導データ抽出手段B14(図5)に相当するモジュールが行う処理のフローチャートである。
【図14】指導コンピュータP2の通信回路44(図6)が行う処理のフローチャートである。
【図15】他の実施形態の遠隔指導システムSの概要を示す図である。
【符号の説明】
【0084】
S・・・・遠隔指導システム
P1・・・・学習コンピュータ
P2・・・・指導コンピュータ
K1、K2・・・・キーボード
M1、M2・・・・マウス
N・・・・ネットワーク
D1、D2・・・・ディスプレイ
B1・・・・学習画面表示部
B2・・・・学習画面データ抽出手段
B3、B13・・・・通信手段
B4・・・・遠隔指導データ表示手段
B5、B15・・・・制御部
B6、B16・・・・入力処理手段
B7、B17・・・・入力部
B11・・・・指導画面表示部
B12・・・・学習画面データ表示手段
B14・・・・遠隔指導データ抽出手段
【特許請求の範囲】
【請求項1】
学習コンピュータと、当該学習コンピュータと通信可能な指導コンピュータと、を備えた遠隔指導システムであって、
学習コンピュータは、
当該学習コンピュータにおいて実行する学習処理の入力を行う入力部と、
前記学習処理の状況を表示するための第1の表示領域と、当該第1の表示領域に重ねて表示される第2の表示領域と、を有する学習画面表示部と、
少なくとも前記第1の表示領域から学習画面データを抽出する学習画面データ抽出手段と、
学習画面データ抽出手段から受けた前記学習画面データを指導コンピュータに送る通信手段と、を備えており、
指導コンピュータは、
学習コンピュータにおいて実行されている学習処理の状況に対して行う指導内容を指導するための入力部と、
前記指導内容を編集するための第3の表示領域と、当該第3の表示領域に重ねて表示される第4の表示領域と、を有する指導画面表示部と、
学習コンピュータから受けた学習画面データを第4の表示領域に表示する学習画面データ表示手段と、
前記第3の表示領域から遠隔指導データを抽出する遠隔指導データ抽出手段と、
遠隔指導データ抽出手段から受けた前記遠隔指導データを学習コンピュータに送る通信手段と、を備えており、
学習コンピュータは、さらに、
指導コンピュータから受けた遠隔指導データを第2の表示領域に表示する遠隔指導データ表示手段、を備えた、
ことを特徴とする遠隔指導システム。
【請求項2】
学習コンピュータと、当該学習コンピュータと通信可能な指導コンピュータと、を備えた遠隔指導システムであって、
学習コンピュータは、
当該学習コンピュータにおいて実行する学習処理の入力を行う入力部と、
前記学習処理の状況を表示するための第1の表示領域と、当該第1の表示領域に重ねて表示される第2の表示領域と、を有する学習画面表示部と、
前記第1の表示領域から学習画面データを抽出する学習画面データ抽出手段と、
学習画面データ抽出手段から受けた前記学習画面データを指導コンピュータに送る通信手段と、を備えており、
指導コンピュータは、
学習コンピュータにおいて実行されている学習処理の状況に対して行う指導内容を指導するための入力部と、
前記指導内容を編集するための第3の表示領域と、当該第3の表示領域に重ねて表示される第4の表示領域と、を有する指導画面表示部と、
学習コンピュータから受けた学習画面データを第4の表示領域に表示する学習画面データ表示手段と、
前記第3の表示領域から遠隔指導データを抽出する遠隔指導データ抽出手段と、
遠隔指導データ抽出手段から受けた前記遠隔指導データを学習コンピュータに送る通信手段と、を備えており、
学習コンピュータは、さらに、
指導コンピュータから受けた遠隔指導データを第2の表示領域に表示する遠隔指導データ表示手段、を備えた、
ことを特徴とする遠隔指導システム。
【請求項3】
学習コンピュータと、当該学習コンピュータと通信可能な指導コンピュータと、を備えた遠隔指導システムであって、
学習コンピュータは、
当該学習コンピュータにおいて実行する学習処理の入力を行う入力部と、
前記学習処理の状況を表示するための第1の表示領域と、当該第1の表示領域に重ねて表示される第2の表示領域と、を有する学習画面表示部と、
前記第1の表示領域および前記第2の表示領域から学習画面データを抽出する学習画面データ抽出手段と、
学習画面データ抽出手段から受けた前記学習画面データを指導コンピュータに送る通信手段と、を備えており、
指導コンピュータは、
学習コンピュータにおいて実行されている学習処理の状況に対して行う指導内容を指導するための入力部と、
前記指導内容を編集するための第3の表示領域と、当該第3の表示領域に重ねて表示される第4の表示領域と、を有する指導画面表示部と、
学習コンピュータから受けた学習画面データを第4の表示領域に表示する学習画面データ表示手段と、
前記第3の表示領域から遠隔指導データを抽出する遠隔指導データ抽出手段と、
遠隔指導データ抽出手段から受けた前記遠隔指導データを学習コンピュータに送る通信手段と、を備えており、
学習コンピュータは、さらに、
指導コンピュータから受けた遠隔指導データを第2の表示領域に表示する遠隔指導データ表示手段、を備えた、
ことを特徴とする遠隔指導システム。
【請求項4】
請求項1〜請求項3の何れかの遠隔指導システムにおいて、
指導コンピュータが複数存在し、
学習コンピュータは、複数の指導コンピュータから受けた遠隔指導データを第2の表示領域に同時に表示する、
ことを特徴とするもの。
【請求項5】
請求項4の遠隔指導システムにおいて、
学習コンピュータは、さらに、
複数の指導コンピュータの中から、所定の権限に基づいて特定の指導コンピュータから受けた遠隔指導データだけを第2の表示領域に表示する、
ことを特徴とするもの。
【請求項6】
請求項1〜5の何れかの遠隔指導システムにおいて、
学習者コンピュータは、さらに、
学習者コンピュータの入力部を無効化し、指導コンピュータから受けた強制指導データを有効化して、
指導コンピュータから学習コンピュータの第1の表示領域への入力操作を行えるよう構成した、
ことを特徴とするもの。
【請求項7】
学習コンピュータと、当該学習コンピュータと通信可能な指導コンピュータと、を備えた遠隔指導システムを実現するための遠隔指導プログラムであって、
学習コンピュータを、
当該学習コンピュータにおいて実行する学習処理の入力を行う入力部、
前記学習処理の状況を表示するための第1の表示領域と、当該第1の表示領域に重ねて表示される第2の表示領域と、を有する学習画面表示部、
少なくとも前記第1の表示領域から学習画面データを抽出する学習画面データ抽出手段、
学習画面データ抽出手段から受けた前記学習画面データを指導コンピュータに送る通信手段、として機能させ、
指導コンピュータを、
学習コンピュータにおいて実行されている学習処理の状況に対して行う指導内容を指導するための入力部、
前記指導内容を編集するための第3の表示領域と、当該第3の表示領域に重ねて表示される第4の表示領域と、を有する指導画面表示部、
学習コンピュータから受けた学習画面データを第4の表示領域に表示する学習画面データ表示手段、
前記第3の表示領域から遠隔指導データを抽出する遠隔指導データ抽出手段と、
遠隔指導データ抽出手段から受けた前記遠隔指導データを学習コンピュータに送る通信手段、として機能させ、
前記学習コンピュータを、さらに、
指導コンピュータから受けた遠隔指導データを第2の表示領域に表示する遠隔指導データ表示手段、として機能させる、
ことを特徴とする遠隔指導プログラム。
【請求項8】
学習処理の入力を行う入力部、
前記学習処理の状況を表示するための第1の表示領域と、当該第1の表示領域に重ねて表示される第2の表示領域と、を有する学習画面表示部、
を備えた、指導コンピュータと通信可能な学習コンピュータ、
を実現するための遠隔学習プログラムであって、
学習コンピュータを、
少なくとも前記第1の表示領域から学習画面データを抽出する学習画面データ抽出手段、
学習画面データ抽出手段から受けた前記学習画面データを指導コンピュータに送る通信手段、として機能させ、
指導コンピュータから受けた、学習コンピュータにおいて実行されている学習処理の状況に対して行う指導内容を指導する遠隔指導データを、第2の表示領域に表示する遠隔指導データ表示手段、として機能させる、
ことを特徴とする遠隔学習プログラム。
【請求項9】
学習コンピュータにおいて実行されている学習処理の状況に対して行う指導内容を指導するための入力部、
前記指導内容を編集するための第3の表示領域と、当該第3の表示領域に重ねて表示される第4の表示領域と、を有する指導画面表示部、を備えた、
学習コンピュータと通信可能な指導コンピュータ、
を実現するための遠隔指導プログラムであって、
指導コンピュータを、
学習コンピュータから受けた学習画面データを第4の表示領域に表示する学習画面データ表示手段、
前記第3の表示領域から遠隔指導データを抽出する遠隔指導データ抽出手段と、
遠隔指導データ抽出手段から受けた前記遠隔指導データを学習コンピュータに送る通信手段、として機能させる、
ことを特徴とする遠隔指導プログラム。
【請求項10】
学習処理の入力を行う入力部と、
前記学習処理の状況を表示するための第1の表示領域と、当該第1の表示領域に重ねて表示される第2の表示領域と、を有する学習画面表示部と、
を備えた、学習コンピュータと、
前記学習処理の状況に対して行う指導内容を指導するための入力部と、
前記指導内容を編集するための第3の表示領域と、当該第3の表示領域に重ねて表示される第4の表示領域と、を有する指導画面表示部と、
を備えた、当該学習コンピュータと通信可能な指導コンピュータと、
を用いた遠隔指導方法であって、
学習コンピュータは、
少なくとも前記第1の表示領域から学習画面データを抽出し、
学習画面データ抽出手段から受けた前記学習画面データを指導コンピュータに送り、
指導コンピュータは、
学習コンピュータから受けた学習画面データを第4の表示領域に表示し、
前記第3の表示領域から遠隔指導データを抽出し、
遠隔指導データ抽出手段から受けた前記遠隔指導データを学習コンピュータに送り、
学習コンピュータは、さらに、
指導コンピュータから受けた遠隔指導データを第2の表示領域に表示する、
ことを特徴とする遠隔指導方法。
【請求項11】
学習コンピュータにおいて実行されている学習処理の状況を表示するための第1の表示領域と、当該第1の表示領域に重ねて表示される第2の表示領域と、を有する学習画面表示部を備えた、学習コンピュータと、
学習コンピュータにおいて実行される学習の状況に対して行う指導内容である遠隔指導データを編集する指導コンピュータと、
を備えた、ネットワークを介して複数のコンピュータが接続された遠隔指導システムであって、
学習コンピュータにおいて第1の表示領域への入力操作が停止されることがないように、学習コンピュータが指導コンピュータから受けた遠隔指導データを第2の表示領域に表示する、
ことを特徴とする遠隔指導システム。
【請求項1】
学習コンピュータと、当該学習コンピュータと通信可能な指導コンピュータと、を備えた遠隔指導システムであって、
学習コンピュータは、
当該学習コンピュータにおいて実行する学習処理の入力を行う入力部と、
前記学習処理の状況を表示するための第1の表示領域と、当該第1の表示領域に重ねて表示される第2の表示領域と、を有する学習画面表示部と、
少なくとも前記第1の表示領域から学習画面データを抽出する学習画面データ抽出手段と、
学習画面データ抽出手段から受けた前記学習画面データを指導コンピュータに送る通信手段と、を備えており、
指導コンピュータは、
学習コンピュータにおいて実行されている学習処理の状況に対して行う指導内容を指導するための入力部と、
前記指導内容を編集するための第3の表示領域と、当該第3の表示領域に重ねて表示される第4の表示領域と、を有する指導画面表示部と、
学習コンピュータから受けた学習画面データを第4の表示領域に表示する学習画面データ表示手段と、
前記第3の表示領域から遠隔指導データを抽出する遠隔指導データ抽出手段と、
遠隔指導データ抽出手段から受けた前記遠隔指導データを学習コンピュータに送る通信手段と、を備えており、
学習コンピュータは、さらに、
指導コンピュータから受けた遠隔指導データを第2の表示領域に表示する遠隔指導データ表示手段、を備えた、
ことを特徴とする遠隔指導システム。
【請求項2】
学習コンピュータと、当該学習コンピュータと通信可能な指導コンピュータと、を備えた遠隔指導システムであって、
学習コンピュータは、
当該学習コンピュータにおいて実行する学習処理の入力を行う入力部と、
前記学習処理の状況を表示するための第1の表示領域と、当該第1の表示領域に重ねて表示される第2の表示領域と、を有する学習画面表示部と、
前記第1の表示領域から学習画面データを抽出する学習画面データ抽出手段と、
学習画面データ抽出手段から受けた前記学習画面データを指導コンピュータに送る通信手段と、を備えており、
指導コンピュータは、
学習コンピュータにおいて実行されている学習処理の状況に対して行う指導内容を指導するための入力部と、
前記指導内容を編集するための第3の表示領域と、当該第3の表示領域に重ねて表示される第4の表示領域と、を有する指導画面表示部と、
学習コンピュータから受けた学習画面データを第4の表示領域に表示する学習画面データ表示手段と、
前記第3の表示領域から遠隔指導データを抽出する遠隔指導データ抽出手段と、
遠隔指導データ抽出手段から受けた前記遠隔指導データを学習コンピュータに送る通信手段と、を備えており、
学習コンピュータは、さらに、
指導コンピュータから受けた遠隔指導データを第2の表示領域に表示する遠隔指導データ表示手段、を備えた、
ことを特徴とする遠隔指導システム。
【請求項3】
学習コンピュータと、当該学習コンピュータと通信可能な指導コンピュータと、を備えた遠隔指導システムであって、
学習コンピュータは、
当該学習コンピュータにおいて実行する学習処理の入力を行う入力部と、
前記学習処理の状況を表示するための第1の表示領域と、当該第1の表示領域に重ねて表示される第2の表示領域と、を有する学習画面表示部と、
前記第1の表示領域および前記第2の表示領域から学習画面データを抽出する学習画面データ抽出手段と、
学習画面データ抽出手段から受けた前記学習画面データを指導コンピュータに送る通信手段と、を備えており、
指導コンピュータは、
学習コンピュータにおいて実行されている学習処理の状況に対して行う指導内容を指導するための入力部と、
前記指導内容を編集するための第3の表示領域と、当該第3の表示領域に重ねて表示される第4の表示領域と、を有する指導画面表示部と、
学習コンピュータから受けた学習画面データを第4の表示領域に表示する学習画面データ表示手段と、
前記第3の表示領域から遠隔指導データを抽出する遠隔指導データ抽出手段と、
遠隔指導データ抽出手段から受けた前記遠隔指導データを学習コンピュータに送る通信手段と、を備えており、
学習コンピュータは、さらに、
指導コンピュータから受けた遠隔指導データを第2の表示領域に表示する遠隔指導データ表示手段、を備えた、
ことを特徴とする遠隔指導システム。
【請求項4】
請求項1〜請求項3の何れかの遠隔指導システムにおいて、
指導コンピュータが複数存在し、
学習コンピュータは、複数の指導コンピュータから受けた遠隔指導データを第2の表示領域に同時に表示する、
ことを特徴とするもの。
【請求項5】
請求項4の遠隔指導システムにおいて、
学習コンピュータは、さらに、
複数の指導コンピュータの中から、所定の権限に基づいて特定の指導コンピュータから受けた遠隔指導データだけを第2の表示領域に表示する、
ことを特徴とするもの。
【請求項6】
請求項1〜5の何れかの遠隔指導システムにおいて、
学習者コンピュータは、さらに、
学習者コンピュータの入力部を無効化し、指導コンピュータから受けた強制指導データを有効化して、
指導コンピュータから学習コンピュータの第1の表示領域への入力操作を行えるよう構成した、
ことを特徴とするもの。
【請求項7】
学習コンピュータと、当該学習コンピュータと通信可能な指導コンピュータと、を備えた遠隔指導システムを実現するための遠隔指導プログラムであって、
学習コンピュータを、
当該学習コンピュータにおいて実行する学習処理の入力を行う入力部、
前記学習処理の状況を表示するための第1の表示領域と、当該第1の表示領域に重ねて表示される第2の表示領域と、を有する学習画面表示部、
少なくとも前記第1の表示領域から学習画面データを抽出する学習画面データ抽出手段、
学習画面データ抽出手段から受けた前記学習画面データを指導コンピュータに送る通信手段、として機能させ、
指導コンピュータを、
学習コンピュータにおいて実行されている学習処理の状況に対して行う指導内容を指導するための入力部、
前記指導内容を編集するための第3の表示領域と、当該第3の表示領域に重ねて表示される第4の表示領域と、を有する指導画面表示部、
学習コンピュータから受けた学習画面データを第4の表示領域に表示する学習画面データ表示手段、
前記第3の表示領域から遠隔指導データを抽出する遠隔指導データ抽出手段と、
遠隔指導データ抽出手段から受けた前記遠隔指導データを学習コンピュータに送る通信手段、として機能させ、
前記学習コンピュータを、さらに、
指導コンピュータから受けた遠隔指導データを第2の表示領域に表示する遠隔指導データ表示手段、として機能させる、
ことを特徴とする遠隔指導プログラム。
【請求項8】
学習処理の入力を行う入力部、
前記学習処理の状況を表示するための第1の表示領域と、当該第1の表示領域に重ねて表示される第2の表示領域と、を有する学習画面表示部、
を備えた、指導コンピュータと通信可能な学習コンピュータ、
を実現するための遠隔学習プログラムであって、
学習コンピュータを、
少なくとも前記第1の表示領域から学習画面データを抽出する学習画面データ抽出手段、
学習画面データ抽出手段から受けた前記学習画面データを指導コンピュータに送る通信手段、として機能させ、
指導コンピュータから受けた、学習コンピュータにおいて実行されている学習処理の状況に対して行う指導内容を指導する遠隔指導データを、第2の表示領域に表示する遠隔指導データ表示手段、として機能させる、
ことを特徴とする遠隔学習プログラム。
【請求項9】
学習コンピュータにおいて実行されている学習処理の状況に対して行う指導内容を指導するための入力部、
前記指導内容を編集するための第3の表示領域と、当該第3の表示領域に重ねて表示される第4の表示領域と、を有する指導画面表示部、を備えた、
学習コンピュータと通信可能な指導コンピュータ、
を実現するための遠隔指導プログラムであって、
指導コンピュータを、
学習コンピュータから受けた学習画面データを第4の表示領域に表示する学習画面データ表示手段、
前記第3の表示領域から遠隔指導データを抽出する遠隔指導データ抽出手段と、
遠隔指導データ抽出手段から受けた前記遠隔指導データを学習コンピュータに送る通信手段、として機能させる、
ことを特徴とする遠隔指導プログラム。
【請求項10】
学習処理の入力を行う入力部と、
前記学習処理の状況を表示するための第1の表示領域と、当該第1の表示領域に重ねて表示される第2の表示領域と、を有する学習画面表示部と、
を備えた、学習コンピュータと、
前記学習処理の状況に対して行う指導内容を指導するための入力部と、
前記指導内容を編集するための第3の表示領域と、当該第3の表示領域に重ねて表示される第4の表示領域と、を有する指導画面表示部と、
を備えた、当該学習コンピュータと通信可能な指導コンピュータと、
を用いた遠隔指導方法であって、
学習コンピュータは、
少なくとも前記第1の表示領域から学習画面データを抽出し、
学習画面データ抽出手段から受けた前記学習画面データを指導コンピュータに送り、
指導コンピュータは、
学習コンピュータから受けた学習画面データを第4の表示領域に表示し、
前記第3の表示領域から遠隔指導データを抽出し、
遠隔指導データ抽出手段から受けた前記遠隔指導データを学習コンピュータに送り、
学習コンピュータは、さらに、
指導コンピュータから受けた遠隔指導データを第2の表示領域に表示する、
ことを特徴とする遠隔指導方法。
【請求項11】
学習コンピュータにおいて実行されている学習処理の状況を表示するための第1の表示領域と、当該第1の表示領域に重ねて表示される第2の表示領域と、を有する学習画面表示部を備えた、学習コンピュータと、
学習コンピュータにおいて実行される学習の状況に対して行う指導内容である遠隔指導データを編集する指導コンピュータと、
を備えた、ネットワークを介して複数のコンピュータが接続された遠隔指導システムであって、
学習コンピュータにおいて第1の表示領域への入力操作が停止されることがないように、学習コンピュータが指導コンピュータから受けた遠隔指導データを第2の表示領域に表示する、
ことを特徴とする遠隔指導システム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【公開番号】特開2006−235501(P2006−235501A)
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−53520(P2005−53520)
【出願日】平成17年2月28日(2005.2.28)
【出願人】(505073370)株式会社ドリームクラフト (1)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年9月7日(2006.9.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成17年2月28日(2005.2.28)
【出願人】(505073370)株式会社ドリームクラフト (1)
【Fターム(参考)】
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