説明

ネットワークサービスシステム及びアプリケーション実行サーバ

【課題】たとえクライアントにOSが実装されていなくても多様なネットワークサービスを提供し、そのネットワークサービスに利用されるアプリケーションを容易に開発可能であるとともに、ユーザごとのネットワークサービスの利用環境を容易に設定可能なネットワークサービスシステム及びアプリケーション実行サーバを提供する。
【解決手段】ネットワークサービスシステムは、ユーザが操作するクライアント端末10と、このクライアント端末からの要求に応じてアプリケーションの処理を実行するアプリケーション実行サーバ20と、これらクライアント端末及びアプリケーション実行サーバの管理を行う管理サーバ30とがインターネット等のネットワーク40を介して接続されて構成される。アプリケーション実行サーバは、OSとは独立して、アプリケーションを動作させるためのアプリケーション実行ソフトウェアを実装している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークサービスシステム及びアプリケーション実行サーバに関し、特に、クライアントに実装されているOS(Operating System)に依存せずにサービスを利用可能なネットワークサービスシステム及びアプリケーション実行サーバに関する。
【背景技術】
【0002】
コンピュータの普及及びネットワーク技術の進歩により、クライアント側は、ネットワークを介して提供される様々なサービス(以下、ネットワークサービスという)を利用することが可能となっている。
このネットワークサービスの典型的なものの1つにASP(Application Servis Provider)がある。
ASPとは、クライアントにネットワーク接続されたサーバが、クライアントからの処理実行要求に応じて所定の処理を実行し、その処理結果を返すというネットワークサービスである。具体的な例としては、Webの検索サービス、コンピュータウィルスのチェック又は翻訳サービス等があげられる。
クライアントは、このASPを利用することにより、アプリケーションソフトウェア(以下、単にアプリケーションという)をインストールする手間が省け、ハードウェア資源を節約することもできる。
【0003】
しかしながら、そのASPのサーバ上には、クライアントに関するデータを保存しておくことはできないので、そのデータの保存に関しては、結局クライアント内のハードディスク等を利用する必要がある。
【0004】
このようなASPの不便さを解消するものとして、特許文献1に開示されるネットワークシステム、通信方法および管理サーバが提案されている。
この特許文献1に開示されるネットワークシステムは、ユーザが直接操作するクライアント端末と、この端末に代わって処理を実行する代理サーバと、処理実行時にこの代理サーバへ提供するOS,アプリケーション及びユーザデータを格納するストレージ装置とがネットワークを介して接続されて構成される。
この特許文献1のネットワークシステムにおいては、ストレージ装置にユーザの利用するアプリケーションやユーザデータを格納するので、クライアント端末におけるハードディスク等の負担を軽減させることが可能となっている。
また、ユーザは、クライアント端末に実装されているOS及びアプリケーションと同様のものを実行サーバに実装させて処理を実行させるので、クライアント端末が低品質なネットワークに接続されている場合であっても、アプリケーションのパフォーマンスの低下を回避することが可能となっている。
【特許文献1】特開2006−252116
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、前述の特許文献1に開示されるネットワークシステムには、以下のような2つの問題点がある。
【0006】
1つ目は、ストレージ装置において、各クライアント端末が実装しているOSやアプリケーションをそれぞれ格納しておかなければならないという問題点である。
これは、実行サーバが、各クライアント端末におけるOSやアプリケーションの実装と同様のものをそっくりそのまま再現し処理を代行することに起因する。
この結果、サービス提供側は、ユーザごと(クライアント端末ごと)に異なった多数のOS及びアプリケーションを常時格納しなければならず、ストレージ装置に膨大な格納領域を確保する必要がある。また、サービス提供側が、提供するアプリケーションを独自に開発する場合、これら多数のOSに応じてそれぞれ開発しなければならず、その開発工数が膨大なものになる。
【0007】
2つ目は、ネットワークサービスの利用環境をユーザ側の希望するものに自在にカスタマイズできないという問題点である。すなわち、特許文献1のネットワークシステムでは、ストレージ装置にユーザ用に格納されているアプリケーションを自在に変更したり、アプリケーションをストレージ装置以外の装置に移動させ、実行サーバ以外の自身の情報処理装置で実行させたりといった利用方法をとることができない。
これは、通常、ネットワークを介してサービスを提供するシステムにおいては、OSにアプリケーションが組み込まれて開発されるため、アプリケーションをOSから小分けに分離することが困難であることに起因する。
この結果、ユーザは、利用するアプリケーションの変更を自分自身で行うことはできず、サービス提供側へ依頼し、作業完了までに長期間待つことになる。
【0008】
本発明は、上記問題点に鑑みてなされたものであり、たとえクライアントにOSが実装されていなくても多様なネットワークサービスを提供し、そのネットワークサービスに利用されるアプリケーションを容易に開発可能であるとともに、ユーザごとのネットワークサービスの利用環境を容易に設定可能なネットワークサービスシステム及びアプリケーション実行サーバを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
かかる目的を達成するため、本発明は、ユーザが操作するクライアント端末と、クライアント端末とネットワークを介して接続されアプリケーションの処理の実行機能を備えたアプリケーション実行サーバとを有するネットワークサービスシステムであって、アプリケーション実行サーバは、アプリケーションの処理の実行要求をクライアント端末から受信すると、自機に実装している当該アプリケーションの処理を実行し、処理結果をクライアント端末へ送信し、クライアント端末は、自機に実装されているブラウザを用いて、自機に実装されていないアプリケーションの処理の実行をアプリケーション実行サーバへ要求するとともに、処理結果を受信し表示することを特徴とする。
【0010】
また、本発明は、ユーザが操作するクライアント端末と、クライアント端末とネットワークを介して接続されアプリケーションの処理の実行機能を備えたアプリケーション実行サーバと、クライアント端末及びアプリケーション実行サーバを管理する管理サーバとを有するネットワークサービスシステムであって、管理サーバは、アプリケーションの処理の実行要求を、クライアント端末から受信すると、認証を行い、認証が成功すると、アプリケーションの処理の実行をアプリケーション実行サーバに要求し、アプリケーション実行サーバは、処理の実行要求を受信すると、処理を実行して、処理結果をクライアント端末へ送信し、クライアント端末は、自機に実装されているブラウザを用いて、自機に実装されていないアプリケーションの処理の実行をアプリケーション実行サーバへ要求するとともに、処理結果を受信し表示することを特徴とする。
【0011】
また、本発明によれば、そのアプリケーション実行サーバは、自機に実装されている基本ソフトウェアとは独立して、アプリケーションを実行するためのソフトウェアを実装していることを特徴とする。
【0012】
また、本発明によれば、その管理サーバは、アプリケーション実行サーバへのアプリケーションの追加要求を、クライアント端末から受信すると、追加が要求されているアプリケーションを追加先のアプリケーション実行サーバへ送信し、アプリケーション実行サーバは、追加するアプリケーションを受信すると、自機に実装することを特徴とする。
【0013】
また、本発明によれば、その管理サーバは、アプリケーション実行サーバへのアプリケーションの追加要求を、クライアント端末から受信すると、アプリケーションの特定情報を発行して、クライアント端末へ送信し、アプリケーションの特定情報と、アプリケーションの追加先のアプリケーション実行サーバの特定情報とをクライアント端末から受信すると、両特定情報に基づいて認証を行い、認証が成功すると、追加するアプリケーションを追加先のアプリケーション実行サーバへ送信し、アプリケーション実行サーバは、追加するアプリケーションを受信すると、自機に実装することを特徴とする。
【0014】
また、本発明によれば、そのクライアント端末は、アプリケーションをアプリケーション実行サーバへ送信し、アプリケーション実行サーバは、クライアント端末から受信したアプリケーションを自機に実装することを特徴とする。
【0015】
また、本発明によれば、そのクライアント端末は、アプリケーションを管理サーバへ送信し、管理サーバは、クライアント端末から受信したアプリケーションを蓄積し、蓄積したアプリケーションのアプリケーション実行サーバへの追加要求を、クライアント端末から受信すると、蓄積されているアプリケーションを追加先のアプリケーション実行サーバへ送信し、アプリケーション実行サーバは、管理サーバから受信したアプリケーションを、自機に実装することを特徴とする。
【0016】
また、本発明によれば、そのアプリケーション実行サーバは、クライアント端末を介してのみ外部ネットワークと接続されており、管理サーバは、アプリケーション、アプリケーションの特定情報又はアプリケーション実行サーバに実装されているソフトウェアの更新情報の取得要求をクライアント端末から受信すると、アプリケーション、アプリケーションの特定情報又はソフトウェアの更新情報をテキストファイルに変換してクライアント端末へ送信し、クライアント端末は、管理サーバから受信したアプリケーション、アプリケーションの特定情報又はソフトウェアの更新情報をアプリケーション実行サーバへ転送し、アプリケーション実行サーバは、クライアント端末から転送されたアプリケーション、アプリケーションの特定情報又はソフトウェアの更新情報を実装可能なファイル形式に変換し、自機に実装することを特徴とする。
【0017】
また、本発明によれば、そのアプリケーション実行サーバは、アプリケーションを受信すると、アプリケーションに含まれているアプリケーションの特定情報と、既に取得したアプリケーションの特定情報との間で認証を行い、認証が成功すると、受信したアプリケーションを実装することを特徴とする。
【0018】
また、本発明によれば、そのクライアント端末は、ブラウザのAjaxによる機能を用いて、アプリケーション実行サーバ又は管理サーバと情報の送受信を行うことを特徴とする。
【0019】
また、本発明は、ユーザが操作するクライアント端末とネットワークを介して接続されアプリケーションの処理の実行機能を備えたアプリケーション実行サーバであって、自機に実装されている基本ソフトウェアとは独立して、アプリケーションを実行するためのソフトウェアを実装しており、アプリケーションの処理の実行要求をクライアント端末から受信すると、アプリケーションを実行するためのソフトウェアを起動して、自機に実装されているアプリケーションの処理を実行し、処理結果をクライアント端末へ送信することを特徴とする。
【0020】
なお、以上の構成要素の任意の組合せや、本発明の構成要素や表現を方法、装置、システム、コンピュータプログラム、コンピュータプログラムを格納した記録媒体などの間で相互に置換したものもまた、本発明の態様として有効である。
【発明の効果】
【0021】
本発明によれば、アプリケーション実行サーバは、自機の基本ソフトウェア(OS)とは独立して、アプリケーションを実行するためのソフトウェアを実装しているので、自機に実装済みの基本ソフトウェアの種類を問わず、様々なアプリケーションを自機上で実行することが可能となる。従って、アプリケーション実行サーバの管理者は、本システムに適用させるために、専用のOSを新たに実装させる労力を削減させることが可能となる。
【0022】
また、クライアント端末は、自機に実装するブラウザにより、アプリケーション実行サーバに対してアプリケーションの処理の実行を要求するとともに、その処理結果を受信して表示するので、クライアント端末自体にアプリケーションが実装されていなくとも、その処理結果を得ることが可能となる。従って、ユーザは、クライアント端末にアプリケーションを実装させる労力を削減できるとともに、その端末のハード資源を最小限に構成することができる。
また、クライアント端末は、一般的なブラウザによりアプリケーション実行サーバから処理結果等を受信して表示するので、自機に実装されている基本ソフトウェア(OS)に沿った開発仕様によらずに、アプリケーションのサービスの提供を受けることができる。
【0023】
また、前述のように、アプリケーションは、クライアント端末及びアプリケーション実行サーバに実装される基本ソフトウェア(OS)の種類によらずに、アプリケーションサービスの利用又は提供を行うことができるので、アプリケーションの開発のための労力を軽減させることが可能となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
<第1の実施の形態>
(第1の実施の形態の構成)
(1)ネットワークサービスシステムの全体構成
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるネットワークサービスシステムの構成を示す図である。以下、図を用いて、ネットワークサービスシステムの構成について説明を進める。
図に示すように、ネットワークサービスシステムは、ユーザが操作するクライアント端末10と、このクライアント端末10からの要求に応じてアプリケーションの処理を実行するアプリケーション実行サーバ20と、これらクライアント端末10及びアプリケーション実行サーバ20の管理を行う管理サーバ30とがインターネット等のネットワーク40を介して接続されて構成される。
【0025】
(2)クライアント端末10の構成
クライアント端末10は、アプリケーションサービスを利用するユーザにより操作されるPC(Personal Computer)等の情報処理装置である。
【0026】
図2は、このクライアント端末10の構成を示す図である。
図に示すように、クライアント端末10は、クライアント端末10全体を制御するCPU等の制御部11と、メインメモリ等の記憶部12と、ネットワークを介して通信を行う通信部13と、画面表示を行うディスプレイ等の表示部14と、キーボードやマウス等の情報入力のための操作部15とを有して構成される。
【0027】
その記憶部12には、クライアント端末10のシステム制御等を行うOS(Operating System)101と、このOS101上で動作するWebページ閲覧用の一般的なブラウザ102とが格納されている。
【0028】
クライアント端末10は、上記のブラウザ102を用いて、アプリケーション実行サーバ20及び管理サーバ30との通信を行う。すなわち、クライアント端末10は、あらゆる種類のブラウザで標準化されているTCP/IPにより通信を行うものであり、その実装するブラウザ102の種類は問わない。
なお、このクライアント端末10は、ブラウザを備えている情報処理装置であればよく、機種や実装するOSの種類は問わない。例えば、汎用のPC、携帯端末、PDA(Personal Digital Assistant)、ゲーム機器、情報家電又は本システム利用の専用端末等であってもよい。
また、このクライアント端末10が、ブラウザ102を実装していればよく、ブラウザ102単独で動作可能な場合には、OS101を実装している必要はない。
【0029】
また、記憶部12は、メモリ等の小容量の記憶装置であってもよいし、ハードディスク等の大容量の外部記憶装置であってもよい。また、これらの組み合わせであってもよい。
【0030】
(3)アプリケーション実行サーバ20の構成
アプリケーション実行サーバ20は、ユーザ又はアプリケーションサービスをユーザに提供するサービス提供事業者により管理される情報処理装置である。
このサービス提供事業者は、前述のユーザ、管理サーバ30を管理するシステム管理事業者、又はその他のアプリケーションサービスの提供事業者を含む。すなわち、ユーザは、自身でアプリケーション実行サーバ20を設置して社内(組織内)サーバとして利用することにより、あるいは、サービス提供事業者又はその他の事業者がWebサーバとして管理するアプリケーション実行サーバ20を利用することにより、各種アプリケーションサービスを利用することができる。
【0031】
図3は、このアプリケーション実行サーバ20の構成を示す図である。
図に示すように、アプリケーション実行サーバ20は、アプリケーション実行サーバ20全体を制御するCPU等の制御部21と、メインメモリ等の記憶部22と、ネットワークを介して通信を行う通信部23と、情報を蓄積するハードディスク等の蓄積部24と、画面表示を行うディスプレイ等の表示部25と、キーボードやマウス等の情報入力のための操作部26とを有して構成される。
【0032】
その蓄積部24には、アプリケーション実行サーバ20のシステム制御等を行うOS201と、ワードプロセッサのソフトウェア等の1以上のアプリケーション202と、そのアプリケーション202に係るデータファイル203と、そのOS201上でアプリケーション202を動作させるためのアプリケーション実行ソフトウェア204とが格納されている。
【0033】
OS201と各アプリケーション202とは、分離可能に構成されている。すなわち、OS201を変更・削除することなく、アプリケーション202の追加・削除が可能に構成されている。
【0034】
このアプリケーション実行ソフトウェア204は、アプリケーション202を、OS201の種類に依存せずに動作させるためのソフトウェアである。
【0035】
このアプリケーション実行ソフトウェア204は、ファイル管理プログラム204aと、データベース204bと、ミドルウェア204cと、HTTPD(Hypertext Transfer Protcpl Daemon)204dとから構成される。
【0036】
ファイル管理プログラム204aは、前述のデータファイル203の格納及び検索等の処理を実行するプログラムである。
データベース204bは、そのデータファイル203を管理するデータベースである。
ミドルウェア204cは、グラフィックス処理や運用管理ツール等の他に、ソフトウェア開発支援ツールを含む。さらに、このソフトウェア開発支援ツールは、例えば、フレームワークやAPI(Application Program Interface)を含み、例えば、オープンソースであるPHP等の中間言語を用いる。
HTTPD204dは、アプリケーション実行サーバ20をWebサーバとして機能させるためのプログラムである。アクセスポートやホームページ・ドキュメントの設定、クライアントのドキュメント情報等の提供、クライアント側での入力フォームへの入力情報を指定プログラムへ転送、クライアントのディレクトリへのアクセスを制限するセキュリティ機能等の各機能を実現する。
【0037】
アプリケーション実行ソフトウェア204は、OS201に依存せずに、独立してアプリケーション202の処理の実行及びデータファイル203の管理を行う。従って、アプリケーション実行サーバ20は、どのような種類のOS201が自機に実装されていても、同品質の安定したアプリケーションサービスをクライアント端末10へ提供することが可能となっている。
また、アプリケーション202は、OS201上ではなく、アプリケーション実行ソフトウェア204上で動作するため、各種類のOSに依存したフレームワークではなく、ミドルウェア204cの1つであるソフトウェア開発支援ツールを利用して開発可能となっている。従って、ソフトウェア開発者は、多様な種類のOS上でそれぞれ動作するように、それらOSごとにソフトウェアの開発を行う必要がない。
【0038】
(4)管理サーバ30の構成
管理サーバ30は、システム提供事業者により管理される情報処理装置である。
図4は、本発明の第1の実施の形態における管理サーバ30の構成を示す図である。
図に示すように、管理サーバ30は、管理サーバ30全体を制御するCPU等の制御部31と、メインメモリ等の記憶部32と、ネットワークを介して通信を行う通信部33と、情報を蓄積するハードディスク等の蓄積部34とを有して構成される。
【0039】
さらに、図に示すように、蓄積部34には、管理サーバ30全体のシステム制御等を行うOS301と、アプリケーションの使用時の認証用データベース302と、アプリケーション実行サーバ20へダウンロード可能なアプリケーション実行ソフトウェア303と、同じくダウンロード可能なアプリケーション304とが蓄積又は実装されている。
【0040】
また、認証用データベース302には、ユーザのIDと、パスワードと、そのユーザのクライアント端末10へアプリケーションサービスを提供可能なアプリケーション実行サーバ20のIDとが互いに対応付けられて管理されている。
さらに、認証用データベース302において、そのアプリケーション実行サーバ20のIDには、このアプリケーション実行サーバ20に実装可能なアプリケーション304を特定するためのシリアルコードが対応付けられて管理されている。
【0041】
(第1の実施の形態の動作)
以下、本実施の形態におけるネットワークサービスシステムによる各動作処理について説明する。
【0042】
(1)アプリケーションの利用処理
図5は、本発明の第1の実施の形態におけるネットワークサービスシステムによるアプリケーションの利用処理の流れを示すシーケンスチャートである。
以下、この図に沿って、ユーザが、アプリケーションサービスを利用するときの処理の流れについて説明する。本実施形態では、一例として、ユーザは、ワードプロセッサのアプリケーションを利用するものとする。
【0043】
まず、ユーザは、クライアント端末10の操作部15を操作して、ブラウザ102を起動させる(ステップS101)。これ以降、クライアント端末10は、サーバ20,30との間の画面情報の送受信や各種処理要求を、このブラウザ102により実行する。
次に、ユーザは、ブラウザ102を用いて、管理サーバ30が運営するホームページへアクセスすると(ステップS102)、管理サーバ30は、本システムのアプリケーションサービスを利用するためのログイン画面情報をクライアント端末10へ送信する(ステップS103)。
【0044】
クライアント端末10は、そのログイン画面情報を受信すると、そのログイン画面情報を表示部14上に表示する(ステップS104)。
ユーザは、操作部15を用いて、そのログイン画面上の入力欄にID及びパスワード等を入力すると(ステップS105)、クライアント端末10は、その入力したID及びパスワードを管理サーバ30へ送信する(ステップS106)。
【0045】
管理サーバ30は、そのID及びパスワードを受信すると、この受信したID及びパスワードと、認証用データベース302内の認証用データとを照合して、そのクライアント端末10を操作するユーザの認証を行う(ステップS107)。
認証が失敗した場合には(ステップS107/No)、前述のログイン画面情報を再度送信する(ステップS103)。
【0046】
一方、認証が成功すると(ステップS107/Yes)、管理サーバ30は、認証用データベース302を参照し、そのユーザのIDに対応付けられているアプリケーション実行サーバ20が提供可能なアプリケーションの一覧が示された画面情報をクライアント端末10へ送信する(ステップS108)。
【0047】
クライアント端末10は、そのアプリケーション一覧の画面情報を受信すると、表示部14上に表示する(ステップS109)。
ユーザは、操作部15を用いて、その表示されたアプリケーションの一覧から、今回利用するアプリケーション(例えば、ワードプロセッサ)を選択する(ステップS110)。クライアント端末10は、その選択したアプリケーションの利用を管理サーバ30へ要求する(ステップS111)。
【0048】
管理サーバ30は、そのアプリケーションの利用要求を受信すると、認証用データベース302を参照し、そのユーザのIDに対応付けられているアプリケーション実行サーバ20へ、アプリケーションサービスの提供の開始を要求する(ステップS112)。
【0049】
そのアプリケーション実行サーバ20は、そのアプリケーションサービスの提供の開始要求を受信すると、その要求されているアプリケーション202を、既に起動済みのアプリケーション実行ソフトウェア204上で起動させる(ステップS113)。
次に、アプリケーション実行サーバ20は、このワードプロセッサのアプリケーション202の画面情報をクライアント端末10へ送信する(ステップS114)。
【0050】
クライアント端末10は、そのワードプロセッサのアプリケーション202の画面情報を受信すると、その画面情報を表示部14上に表示する(ステップS115)。
そして、ユーザは、操作部15を操作して、ワードプロセッサに関する操作を行い、その操作に応じて、クライアント端末10は、アプリケーション実行サーバ20へ新たな画面情報の取得やデータのセーブ等の各種要求を行う(ステップS116)。アプリケーション実行サーバ20は、その要求に応じて、クライアント端末10へ画面情報を送信したり、データファイル203として記録を行ったりし、これらの処理を繰り返す(ステップS114〜S117)。
すなわち、アプリケーションの処理自体は、アプリケーション実行サーバ20が実行し、クライアント端末10は、その処理結果を画面情報の形式でアプリケーション実行サーバ20から受信し、表示する。
【0051】
以上のように、クライアント端末10は、ブラウザ102を用いてアプリケーション実行サーバ20へアプリケーション処理の要求を行うとともに、アプリケーション実行サーバ20からその処理結果を示す画面情報を取得する。従って、クライアント端末10自体にアプリケーションや特殊なソフトウェアが実装されていない場合であっても、あたかもクライアント端末10にアプリケーションが実装されている場合と同様のサービスを享受することが可能となる。さらには、基本的な規格が統一されているブラウザ102を用いることにより、そのクライアント端末10に実装されているOS101の種類を問わず、様々なアプリケーションサービスを利用することが可能となる。
【0052】
(2)アプリケーション追加の申込み処理
次に、ユーザの利用したいアプリケーションが、アプリケーション実行サーバ20に実装されていない場合に、その利用したいアプリケーションを新たに追加することを申し込むときの処理の流れについて説明する。
図6は、ユーザがそのアプリケーションの追加を申し込むときのネットワークサービスシステムによる処理の流れを示すシーケンスチャートである。以下、本図に沿って、説明を進める。
【0053】
まず、ユーザによる操作部15の操作により、クライアント端末10は、ブラウザ102を起動し、アプリケーション実行サーバ20に追加可能なアプリケーション304の一覧を示す画面情報の取得を管理サーバ30に対し要求する(ステップS201)。
管理サーバ30は、この追加アプリケーション一覧の画面情報の取得要求を受信すると、該当する画面情報をクライアント端末10へ送信する(ステップS202)。
クライアント端末10は、その一覧の画面情報を受信すると、表示部14上に表示する(ステップS203)。ユーザは、この一覧を確認し、操作部15を操作して、アプリケーション実行サーバ20に追加するアプリケーション304を指定する(ステップS204)。
【0054】
次に、クライアント端末10は、追加先のアプリケーション実行サーバ20に対し、このサーバ20を特定するID情報の取得要求を送信する(ステップS205)。
アプリケーション実行サーバ20は、その取得要求を受信すると、自機を特定するID情報をクライアント端末10へ送信する(ステップS206)。
【0055】
クライアント端末10は、そのサーバ20のID情報を受信すると、このID情報とともに、前述の追加を指定したアプリケーション304を示す情報と、ユーザIDとを管理サーバ30へ送信する(ステップS207)。
【0056】
管理サーバ30は、アプリケーション実行サーバ20のID情報と、追加を指定されたアプリケーション304の情報と、ユーザIDとをクライアント端末10から受信すると、これら受信情報を互いに対応付けて、認証用データベース302に書き込む(ステップS208)。
そして、管理サーバ30は、認証用データベース302を参照して、この追加指定されたアプリケーション304を利用するためのシリアルコードを発行し(ステップS209)、クライアント端末10へ送信し(ステップS210)、処理を終了する。
なお、このアプリケーション304のダウンロードが有料である場合には、管理サーバ30は、図示しない金融機関のサーバ等との間で料金の決済処理を行う。
【0057】
以上のアプリケーション追加の申込み処理を行うことにより、これ以降、ユーザは、申し込んだアプリケーションを、申し込んだダウンロード先のアプリケーション実行サーバ20にダウンロードすることができるようになる。
【0058】
(3)アプリケーションの追加処理
次に、ユーザの利用したいアプリケーションが、アプリケーション実行サーバ20に実装されていない場合に、そのアプリケーション実行サーバ20にその利用したいアプリケーションを新たに追加するときの処理の流れについて説明する。
図7は、そのアプリケーション実行サーバ20へアプリケーションを追加するときの処理の流れを示すシーケンスチャートである。以下、本図に沿って、説明を進める。
【0059】
まず、ユーザは、操作部15を操作して、アプリケーション追加用の画面情報の取得を管理サーバ30に対し要求する(ステップS301)。
管理サーバ30は、その画面情報の取得要求を受信すると、そのアプリケーション追加用の画面情報をクライアント端末10へ送信する(ステップS302)。
【0060】
クライアント端末10は、その画面情報を受信すると、表示部14上に表示する(ステップS303)。ユーザは、操作部15を用いて、その画面情報上の入力欄に、前述の発行済みの、追加アプリケーションを利用するためのシリアルコードを入力する(ステップS304)。
クライアント端末10は、この入力されたシリアルコードを管理サーバ30へ送信する(ステップS305)。
【0061】
管理サーバ30は、そのシリアルコードを受信すると、認証用データベース302を参照して、このシリアルコードに対応付けられているアプリケーション実行サーバ20のIDを検索する(ステップS306)。
【0062】
ここで、対応付けられているサーバ20のIDがない場合には(ステップS306/No)、そのアプリケーション304は、そのアプリケーション実行サーバ20へ追加することが許可されていない。従って、管理サーバ30は、追加不可能な旨の画面情報をクライアント端末10へ送信する(ステップS307)。
クライアント端末10は、この画面情報を受信すると、表示部14上に表示し(ステップS308)、処理を終了する。
【0063】
一方、追加指定のアプリケーション304のシリアルコードとが対応付けられているサーバ20のIDがある場合には(ステップS306/Yes)、そのアプリケーション実行サーバ20へ追加することが許可されている。従って、管理サーバ30は、該当するアプリケーション304を、その対応付けられているIDのアプリケーション実行サーバ20へ送信する(ステップS309)。
【0064】
アプリケーション実行サーバ20は、そのアプリケーション304を受信すると、このアプリケーション304をインストールし、実行可能なアプリケーション202として蓄積部24に蓄積する(ステップS310)。
これ以降、ユーザは、財務会計ソフトウェアを図5に示す処理のように利用することができるようになる。
【0065】
以上のように、アプリケーション実行サーバ20に実装されていないアプリケーションであっても、新たに管理サーバ30からダウンロードして追加することで利用することができるようになり、ユーザの要求に対応したアプリケーションサービスを即時に提供することが可能となる。
【0066】
また、アプリケーション304がダウンロード可能なアプリケーション実行サーバ20は、認証用データベース302において管理されているので、アプリケーション実行サーバ20に実装不可能なアプリケーション304のダウンロードや、許可されていないアプリケーション304をダウンロードするという不法行為を容易に防止することが可能となる。
【0067】
なお、本実施の形態では、アプリケーション実行サーバ20に対し、管理サーバ30からアプリケーション304をダウンロードする方法について説明したが、アプリケーション304が記録されたCD−ROM等の記録媒体を、アプリケーション実行サーバ20の図示しないドライブで読み取って、インストールすることもできる。
【0068】
(4)アプリケーション実行ソフトウェアの実装処理
前述したように、アプリケーション実行サーバ20は、アプリケーション実行ソフトウェア204を実行させることにより、自機に実装されているOS201の種類を問わずに、様々な種類のアプリケーション202を実行することが可能となっている。
以下、汎用的な情報処理装置であるアプリケーション実行サーバ20が、そのアプリケーション実行ソフトウェア204を新たに実装することで、本システムで動作可能となるときの処理について詳細に説明する。
【0069】
図8は、本発明の第1の実施の形態において、アプリケーション実行サーバ20が、そのアプリケーション実行ソフトウェア204を新規に実装するときの処理の流れを示すシーケンスチャートである。以下、本図に沿って説明を進める。
【0070】
まず、サービス提供事業者は、操作部26を操作して、アプリケーション実行ソフトウェア303のダウンロードを管理サーバ30に対し要求する(ステップS401)。
【0071】
管理サーバ30は、そのダウンロード要求を受信すると、蓄積部34に蓄積されているアプリケーション実行ソフトウェア303をアプリケーション実行サーバ20へ送信する(ステップS402)。
【0072】
アプリケーション実行サーバ20は、そのアプリケーション実行ソフトウェア303を管理サーバ30から受信すると、そのアプリケーション実行ソフトウェア303をインストールして蓄積部24に蓄積し(ステップS403)、アプリケーション実行ソフトウェア204として動作可能な状態にする。
以上で処理は終了する。
【0073】
以上説明したように、本実施の形態によれば、アプリケーション実行サーバ20が、アプリケーション実行ソフトウェア204の実装されていない汎用的な情報処理装置であっても、管理サーバ30からダウンロードして実装することにより、容易に本システムに組み込むことができ、アプリケーション実行サーバ20としての機能を発揮することが可能となる。
【0074】
なお、本実施の形態では、サービス提供事業者が、アプリケーション実行サーバ20を直接操作して、アプリケーション実行ソフトウェア204を実装させるものであるが、ユーザが、クライアント端末10を操作して管理サーバ30へダウンロードを要求し、アプリケーション実行サーバ20に実装させることもできる。
【0075】
また、本実施の形態においては、アプリケーション実行サーバ20は、アプリケーション実行ソフトウェア204を管理サーバ30からダウンロードして実装するものであるが、アプリケーション実行ソフトウェア303が記録されたCD−ROM等の記録媒体を、アプリケーション実行サーバ20の図示しないドライブで読み取って、インストールすることもできる。
【0076】
なお、本実施の形態では、アプリケーション実行サーバ20が、直接管理サーバ30に対し、アプリケーション実行ソフトウェア204の取得を要求するものであるが、クライアント端末10が、管理サーバ30に対し、アプリケーション実行ソフトウェア204のアプリケーション実行サーバ20へのダウンロードを要求するようにしてもよい。
【0077】
(第1の実施の形態の認証用データベース302の構成)
図9は、本発明の第1の実施の形態における認証用データベース302で管理されるデータ構成の一例を示す図である。
図に示すように、本実施の形態における認証用データベース302では、ユーザIDと、このユーザがログインするためのパスワードと、このユーザが使用するアプリケーション実行サーバ20のIDと、このアプリケーション実行サーバ20において使用するアプリケーション202を特定するためのシリアルコードとが、互いに対応付けられて管理されている。
管理サーバ30は、クライアント端末10等からの各種要求に応じて、認証用データベース302を検索して、各データを抽出するとともに、書き込み又は消去を行う。
【0078】
また、図に示すように、1人のユーザが、複数のアプリケーション実行サーバ20を使用するようにすることができ、さらに、各アプリケーション実行サーバ20において、複数のアプリケーション202を使用することもできる。
【0079】
(第1の実施の形態のまとめ)
以上説明したように、本発明の第1の実施の形態において、アプリケーション実行サーバ20は、アプリケーション実行ソフトウェア204を実装しており、このソフトウェア204は、アプリケーション202を実行するためのファイル管理プログラム204a、データベース204b、ミドルウェア204c及びHTTPD204dから構成されているので、自機に実装済みのOS201の種類を問わず、様々なアプリケーション202を自機上で実行することが可能となる。従って、アプリケーション実行サーバ20の管理者は、本システムに適用させるために、専用のOSを新たに実装させる労力を削減させることが可能となる。
【0080】
また、クライアント端末10は、実装するブラウザ102により、アプリケーション実行サーバ20に対してアプリケーション202の処理の実行を要求するとともに、その処理結果を受信して表示するので、クライアント端末10自体にアプリケーションが実装されていなくとも、その処理結果を得ることが可能となる。従って、ユーザは、クライアント端末10にアプリケーションを実装させる労力を削減できるとともに、その端末10のハード資源を最小限に構成することができる。
すなわち、クライアント端末10は、自身を動作させるための基本プログラム(OS101)及びブラウザ102を実装するだけでよいので、ハードディスク等の大容量の外部記憶装置を備えている必要はなく、メモリ等の小容量の記憶装置で十分である。従って、共通のアプリケーションの開発仕様が定まっていない、小型の携帯端末装置や簡易機能のみのいわゆる100ドルパソコン等でも、本システムのサービスの利用が可能である。
【0081】
また、ユーザの利用希望するアプリケーションがアプリケーション実行サーバ20に実装されていない場合であっても、管理サーバ30からダウンロードすることにより、そのアプリケーションを容易に実行可能とすることができる。
また、管理サーバ30は、このアプリケーションのダウンロードの際には、アプリケーションを特定するためのシリアルコードと、アプリケーション実行サーバ20を特定するためのIDとの照合を行うので、不正なダウンロードを未然に防止することが可能となる。
【0082】
また、アプリケーション実行サーバ20が、アプリケーション実行ソフトウェア204の実装されていない汎用的な情報処理装置であっても、ダウンロード又は情報記録媒体からそのアプリケーション実行ソフトウェア204をインストールすることにより、アプリケーション実行サーバ20としての機能を発揮することが可能となる。
【0083】
また、アプリケーション202は、アプリケーション実行ソフトウェア204を実装している情報処理装置であれば、どの装置でも動作可能であり、アプリケーション実行ソフトウェア204のソフトウェア開発支援ツールを用いて開発可能であるので、ソフトウェア開発者は、アプリケーション202を動作させる情報処理装置に実装されるOSの種類を気に掛けることなく、容易に汎用性に優れたアプリケーション202を開発することが可能となる。
【0084】
なお、前述したように、アプリケーション実行サーバ20は、管理サーバ30を管理するシステム管理事業者により管理されるものであってもよいし、その他のアプリケーションサービスの提供事業者により管理されるものであってもよい。また、ユーザ自らが管理する場合には、例えば社内サーバ等、会社、学校、その他、組織・機関内で使用されるサーバとして機能するようにしてもよい。
また、クライアント端末10と、アプリケーション実行サーバ20との間を結ぶネットワーク40には、インターネットが含まれていてもよいし、前述のように、クライアント端末10及びアプリケーション実行サーバ20を1つの組織・団体内で管理する場合には、ネットワーク40をイントラネットのみで構築するようにしてもよい。
【0085】
また、前述のアプリケーション実行サーバ20を特定するためのIDは、サービス提供事業者が、システム管理事業者から付与されるものである。
また、アプリケーション304ダウンロードのためのシリアルコードについては、サービス提供事業者が、システム管理事業者又はソフトウェア開発者に、所定の料金を支払う等して使用の申込みを行うと、デジタルデータ又は紙媒体等で付与されるものである。このシリアルコードは、アプリケーションの追加を希望するごとに管理サーバ30により発行されるものであり、同一のアプリケーションであっても、その各追加希望者(ユーザ)で互いに異なるものである。
【0086】
また、アプリケーション202の種類としては、一般的なアプリケーションソフトウェアである。例えば、ワードプロセッサ、表計算、画像編集、データベース、プレゼンテーションソフト、メーラ、グループウェア、会計管理、人材管理、在庫管理、ファイル圧縮、コンピュータウィルス検出・駆除、メモリ管理等、その他、様々なものがある。
【0087】
また、本システムを用いることにより、クライアント端末10又はアプリケーション実行サーバ20に実装されているOSの種類、すなわち、Windows(登録商標),Solaris(登録商標),Linux,・・・等の様々なOSの種類を問わず、アプリケーションサービスの利用及び提供を行うことが可能となる。
【0088】
<第2の実施の形態>
(第2の実施の形態の概要)
次に、本発明の第2の実施の形態について説明する。
本実施の形態では、第1の実施の形態におけるネットワークサービスシステムの構成及び機能に加えて、さらに、ユーザが、自らアプリケーションを開発し、自身が利用するアプリケーション実行サーバ20に実装させることが可能となっている。
なお、特記しない限り、本実施の形態におけるネットワークサービスシステムの構成及び動作処理については、本発明の第1の実施の形態と同様であるものとする。
【0089】
図10は、本発明の第2の実施の形態におけるクライアント端末10の構成を示す図である。
図に示すように、本実施の形態におけるクライアント端末10は、第1の実施の形態における構成に加えて、記憶部12にミドルウェア103を実装している。
このミドルウェア103には、ミドルウェア204cと同様に、ソフトウェア開発支援ツールが含まれている。ユーザは、このソフトウェア開発支援ツールを用いて、クライアント端末10上でアプリケーション104を開発することができる。この開発されたアプリケーション104は、一旦記憶部12に記憶される。
【0090】
また、記憶部12には、変換プログラム105が実装されている。この変換プログラム105は、ユーザの開発したアプリケーション104をアプリケーション実行サーバ20に実装可能なファイル形式に変換させるプログラムである。
クライアント端末10は、開発されたアプリケーション104をその実装可能なファイル形式に変換した後、アプリケーション実行サーバ20へアップロードする。
【0091】
(第2の実施の形態の動作処理)
(1)開発アプリケーションのアプリケーション実行サーバ20への実装処理
図11は、本発明の第2の実施の形態におけるネットワークサービスシステムによる開発アプリケーションのアプリケーション実行サーバ20への実装処理の流れを示すシーケンスチャートである。以下、本図に沿って説明を進める。
【0092】
まず、ユーザは、操作部15を操作し、ミドルウェア103のソフトウェア開発支援ツールを利用して、アプリケーション104を開発し、記憶部12に記憶させる(ステップS501)。
【0093】
次に、クライアント端末10は、変換プログラム105を起動させて、その新たに開発されたアプリケーション104のファイル形式を、アプリケーション実行サーバ20上で実装・動作可能なファイル形式に変換する(ステップS502)。具体的には、コンパイル等の処理を実行することで変換を実行する。
【0094】
次に、クライアント端末10は、この変換したアプリケーション104に対し、変換プログラム105により固有のシリアルコードを付与し、アプリケーション104に組み込む(ステップS503)。このシリアルコードは、ランダムに付与してもよいし、ユーザが、操作部15を用いて、任意に指定してもよい。
このシリアルコードは、第1の実施の形態におけるアプリケーションを特定するシリアルコードと同様にのものである。すなわち、このシリアルコードを入力しなければ、このアプリケーション104を使用することができないようになっている。
【0095】
次に、クライアント端末10は、このシリアルコードが組み込まれたアプリケーション104をアプリケーション実行サーバ20へ送信する(ステップS504)。
【0096】
アプリケーション実行サーバ20は、このアプリケーション104を受信すると、インストールを実行し(ステップS505)、蓄積部24にアプリケーション202として蓄積する。
これ以降、第1の実施の形態と同様に、この新たに開発されたアプリケーション202を使用することが可能となる。
【0097】
以上のように、ユーザは、ソフトウェア開発支援ツールを用いて、容易にアプリケーション104を開発することができる。また、変換プログラム105により、この開発したアプリケーション104を、アプリケーション実行サーバ20で動作可能なファイル形式に変換する。従って、ユーザは、アプリケーション実行サーバ20で実行可能なアプリケーション104を容易に開発し、アップロードすることが可能となる。
【0098】
(2)開発アプリケーションの管理サーバ30への登録処理
また、ユーザは、自ら開発したアプリケーション104をアプリケーション実行サーバ20へアップロードして実行可能とするだけではなく、管理サーバ30へアップロードして登録することもできる。
図12は、その開発したアプリケーション104の管理サーバ30への登録処理の流れを示すシーケンスチャートである。以下、本図に沿って、説明を進める。
【0099】
図11のステップS601〜S603の処理は、前述の図10に示すステップS501〜S503の処理と同様であるので、その説明を省略する。
【0100】
次に、ユーザは、操作部15を操作して、自身が利用するアプリケーション実行サーバ20のIDを入力する(ステップS604)。
【0101】
クライアント端末10は、その固有のシリアルコードが付与された変換済みのアプリケーション104と、その入力されたID情報を管理サーバ30へ送信する(ステップS605)。
【0102】
管理サーバ30は、そのアプリケーション104及びアプリケーション実行サーバ20のID情報を受信すると、このアプリケーション104をアプリケーション304として蓄積部34に蓄積する(ステップS606)。
また、管理サーバ30は、このアプリケーション104のシリアルコードと、前述のユーザが入力したアプリケーション実行サーバ20のIDとを対応付けて、認証用データベース302に蓄積する(ステップS607)。
これ以降については、第1の実施の形態と同様に、管理サーバ30からアプリケーション実行サーバ20へのダウンロードが可能となる。
【0103】
以上のように、本実施の形態によれば、管理サーバ30は、クライアント端末10から受信したアプリケーション104を蓄積部34に蓄積し、ダウンロード可能な状態にするので、ユーザは、自ら開発したアプリケーションを任意のアプリケーション実行サーバ20にダウンロードし、実行させることが可能となる。
また、管理サーバ30は、そのアプリケーション104のシリアルコードを、ダウンロードが許可されているアプリケーション実行サーバ20のIDと対応付けて、認証用ダウンロード302で管理するので、第三者が、ユーザ自ら開発したアプリケーション104を不正にダウンロードすることを未然に防止することが可能となる。
【0104】
(第2の実施の形態のまとめ)
以上説明したように、本実施の形態によれば、ユーザが自ら開発したアプリケーション104をアプリケーション実行サーバ20又は管理サーバ30にアップロードすることにより、クライアント端末10は、そのアプリケーション104を自ら実装することなく、その処理結果を得ることができるようになる。従って、ユーザは、クライアント端末10のハード資源を節約しながら、実質上クライアント端末10の機能を向上させることが可能となる。
【0105】
また、本実施の形態によれば、クライアント端末10は、ユーザが自ら開発したアプリケーション104を管理サーバ30へ登録する際に、このアプリケーション104を利用するためのシリアルコードを発行するとともに、そのアプリケーション104を利用可能な情報処理装置(アプリケーション実行サーバ20)を特定しているので、このアプリケーション104の利用を許可されていない第三者が、不正にダウンロードして使用することを容易に防止することが可能となる。
【0106】
<第3の実施の形態>
(第3の実施の形態の概要)
本発明の第3の実施の形態では、アプリケーション実行サーバ20が、ユーザの属する会社等で管理されるローカルサーバとして使用する。また、このアプリケーション実行サーバ20は、インターネット等を介して管理サーバ30と直接接続されておらず、クライアント端末10とLANで接続されている。すなわち、本実施の形態におけるアプリケーション実行サーバ20は、クライアント端末10を介してのみ外部ネットワークと接続されている。
以下、このように構成される本実施の形態におけるネットワークサービスシステムについて説明する。
なお、特記しない限り、本実施の形態におけるネットワークサービスシステムの構成及び動作処理については、本発明の第1の実施の形態と同様であるものとする。
【0107】
(第3の実施の形態の構成)
図13は、本発明の第3の実施の形態におけるネットワークサービスシステムの構成を示す図である。
図に示すように、アプリケーション実行サーバ20は、LAN等の内部ネットワーク41を介してクライアント端末10と接続されている。一方、クライアント端末10は、インターネット等の外部ネットワーク42を介して、アプリケーション403のダウンロードを実行する管理サーバ30と接続されている。
すなわち、アプリケーション実行サーバ20は、外部ネットワーク42及び管理サーバ30と直接は接続されておらず、内部ネットワーク41及びクライアント端末10を介して間接的に接続されている。
【0108】
図14は、本発明の第3の実施の形態におけるクライアント端末10の構成を示す図である。
図に示すように、本実施の形態では、クライアント端末10は、さらに、記憶部12に電子メールの送受信ソフトウェアであるメーラ106を実装する。
クライアント端末10は、このメーラ106を起動して、アプリケーション304の利用に必要なシリアルコードを管理サーバ30からダウンロードする。
【0109】
図15は、本発明の第3の実施の形態におけるアプリケーション実行サーバ20の構成を示す図である。
図に示すように、本実施の形態では、アプリケーション実行ソフトウェア204のモジュールとして、さらに追加アプリケーション304等のファイル形式の変換を実行するデコードプログラム204eと、追加アプリケーション304のインストールの際の認証を実行する認証用プログラム204fとが追加されている。
デコードプログラム204eは、管理サーバ30からクライアント端末10を介してダウンロードされた追加アプリケーション304等をインストール可能なファイル形式に変換するものである。例えば、このデコードプログラム204eは、Base64によりテキストファイルにエンコードされているアプリケーション304を実装可能なファイル形式にデコードする。
認証用プログラム204fは、アプリケーション実行サーバ20が格納しているシリアルコードと、ダウンロードされた追加アプリケーション304に付されたシリアルコードとの照合を行い、認証を行うものである。ここで、認証が成功すれば、この追加アプリケーション304のインストールが許可される。一方、失敗の場合には、インストールは禁止される。
【0110】
図16は、本発明の第3の実施の形態における管理サーバ30の構成を示す図である。
図に示すように、本実施の形態では、アプリケーション実行サーバ20と同様に、アプリケーション実行ソフトウェア303のモジュールとして、さらに追加アプリケーション304等のファイル形式の変換を実行するデコードプログラム303eと、追加アプリケーション304のインストールの際の認証を実行する認証用プログラム303fとが追加されている。
また、蓄積部34には、アプリケーション304をエンコードするエンコードプログラム305が実装されている。このエンコードプログラム305は、アプリケーション実行サーバ20に追加するアプリケーション304を、クライアント端末10に送信可能なファイル形式(テキストファイル)にエンコードするものである。
さらに、蓄積部34には、アプリケーション実行サーバ20に実装されるOS201及びアプリケーション202のアップデートファイル306が蓄積されている。クライアント端末10からの要求に応じて、このアップデートファイル306がクライアント端末10を介してアプリケーション実行サーバ20にダウンロードされ、アップデートが行われる。
【0111】
(第3の実施の形態の動作処理)
(1)アプリケーション追加の申込み処理
まず、本実施の形態におけるアプリケーション追加の申込み処理について説明する。クライアント端末10が、管理サーバ30に対してアプリケーションの追加を要求し、管理サーバ30がこの要求に応じてシリアルコードを発行する点は、第1の実施の形態と同様である。
ただし、本実施の形態では、クライアント端末10は、ブラウザ102によるブラウザメール機能を用いて、そのシリアルコードを受信する点、発行されたシリアルコードは、最終的にアプリケーション実行サーバ20で保持される点で第1の実施の形態と異なっている。
図17は、本発明の第3の実施の形態におけるアプリケーション追加の申込み処理の流れを示すシーケンスチャートである。以下、本図に沿って説明を進める。
【0112】
まず、ユーザによる操作部15の操作により、クライアント端末10は、ブラウザ102を起動し、アプリケーション実行サーバ20に追加可能なアプリケーション304の一覧を示す画面情報の取得を管理サーバ30に対し要求する(ステップS701)。
管理サーバ30は、この画面情報の取得要求を受信すると、追加アプリケーション一覧の画面情報をクライアント端末10へ送信する(ステップS702)。
クライアント端末10は、その一覧の画面情報を受信すると、表示部14上に表示する(ステップS703)。ユーザは、この一覧を確認し、操作部15を操作して、アプリケーション実行サーバ20に追加するアプリケーション304を指定する(ステップS704)。
【0113】
次に、クライアント端末10は、追加先のアプリケーション実行サーバ20に対し、このサーバ20を特定するID情報の取得要求を送信する(ステップS705)。
アプリケーション実行サーバ20は、その取得要求を受信すると、自機を特定するID情報をクライアント端末10へ送信する(ステップS706)。
【0114】
クライアント端末10は、そのサーバ20のID情報を受信すると、このID情報とともに、前述の追加を指定したアプリケーション304を示す情報と、自身のユーザIDとを管理サーバ30へ送信する(ステップS707)。
【0115】
管理サーバ30は、アプリケーション実行サーバ20のID情報と、追加を指定されたアプリケーション304の情報と、ユーザID情報をクライアント端末10から受信すると、その追加先のアプリケーション実行サーバ20のIDを、追加指定されたアプリケーション304及びユーザIDに対応付けて認証用データベース302に書き込む(ステップS708)。
【0116】
次に、管理サーバ30は、認証用データベース302を参照して、この追加指定されたアプリケーション304を利用するためのシリアルコードを発行する(ステップS709)。管理サーバ30は、この発行したシリアルコードは、該当するユーザIDに対応付けて、認証用データベース302に書き込む(ステップS710)。
次に、管理サーバ30は、エンコードプログラム305を起動して、発行したシリアルコードをテキストファイルにエンコードする(ステップS711)。
そして、管理サーバ30は、電子メールにこのエンコードしたシリアルコードを添付し、クライアント端末10へ送信する(ステップS712)。
【0117】
クライアント端末10は、そのシリアルコードが添付された電子メールを受信すると、この電子メールをアプリケーション実行サーバ20へ転送する(ステップS713)。
【0118】
アプリケーション実行サーバ20は、その電子メールを受信すると、この電子メールに添付されているシリアルコードを、デコードプログラム204eにより、元の実装可能なファイル形式にデコードする(ステップS714)。
そして、アプリケーション実行サーバ20は、このデコードしたシリアルコードを蓄積部24に蓄積し(ステップS715)、処理を終了する。この蓄積されたシリアルコードは、後述するアプリケーション304のインストール時に認証用に用いられる。
【0119】
以上のアプリケーション追加の申込み処理を行うことにより、これ以降、ユーザは、申し込んだアプリケーションを、申し込んだダウンロード先のアプリケーション実行サーバ20にダウンロードすることができるようになる。
なお、このアプリケーション304のダウンロードが有料である場合には、管理サーバ30は、図示しない金融機関のサーバ等との間で料金の決済処理を行う。
【0120】
以上のように、アプリケーション実行サーバ20が、インターネット等の外部ネットワーク42に直接接続されていない場合であっても、クライアント端末10を介して、アプリケーション304をダウンロードし実装するためのシリアルコードを取得するので、外部ネットワーク42に接続されていないことによるセキュリティ面の効果を奏したまま、必要なアプリケーションを自在に追加することが可能となる。
【0121】
(2)アプリケーションの追加処理
次に、ユーザの利用したいアプリケーションが、アプリケーション実行サーバ20に実装されていない場合に、そのアプリケーション実行サーバ20にその利用したいアプリケーションを新たに追加するときの処理の流れについて説明する。
図18は、そのアプリケーション実行サーバ20へアプリケーションを追加するときの処理の流れを示すシーケンスチャートである。以下、本図に沿って、説明を進める。
【0122】
まず、ユーザは、操作部15を操作して、アプリケーション追加用の画面情報の取得を管理サーバ30に対し要求する(ステップS801)。
管理サーバ30は、その画面情報の取得要求を受信すると、そのアプリケーション追加用の画面情報をクライアント端末10へ送信する(ステップS802)。
【0123】
クライアント端末10は、その画面情報を受信すると、表示部14上に表示する(ステップS803)。ユーザは、操作部15を用いて、その画面情報上に示されたアプリケーションの一覧から、追加を希望するアプリケーションを選択又は入力する(ステップS804)。
クライアント端末10は、この追加希望のアプリケーションを示す情報を、ユーザIDとともに管理サーバ30へ送信する(ステップS805)。
【0124】
管理サーバ30は、その追加希望のアプリケーションを示す情報及びユーザIDを受信すると、該当するアプリケーション304を蓄積部34から抽出する(ステップS806)。
次に、管理サーバ30は、認証用データベース302を参照し、受信したユーザIDに対応付けられているシリアルコードを抽出する(ステップS807)。
管理サーバ30は、この抽出したシリアルコードを、同じく抽出したアプリケーション304に埋め込む(ステップS808)。
そして、管理サーバ30は、エンコードプログラム305を起動して、このシリアルコードを付したアプリケーション304をテキストファイルにエンコードする(ステップS809)。
そして、管理サーバ30は、エンコードしたアプリケーション304をHTTPプロトコルによりクライアント端末10へ送信する(ステップS810)。
【0125】
クライアント端末10は、そのアプリケーション304をアプリケーション実行サーバ20へHTTPプロトコルで転送する(ステップS811)。
【0126】
アプリケーション実行サーバ20はアプリケーション304を、デコードプログラム204eにより、元のファイル形式である実装可能なファイル形式にデコードする(ステップS812)。
【0127】
次に、アプリケーション実行サーバ20は、認証用プログラム204fを起動し、このアプリケーション304に付されているシリアルコードと、前述の蓄積部34に蓄積されているシリアルコードとの照合を行う(ステップS813)。
ここで、両シリアルコードが一致した場合には(ステップS813/Yes)、アプリケーション実行サーバ20は、このアプリケーション304をインストールし、実行可能なアプリケーション202として蓄積部24に蓄積する(ステップS814)。
これ以降、ユーザは、アプリケーション202を利用することができるようになる。
一方、両シリアルコードが不一致の場合には(ステップS813/No)、このアプリケーション304のインストールが制限され(ステップS815)、アプリケーション304は利用不可能なままとなる。
【0128】
以上のように、アプリケーション実行サーバ20が、インターネット等の外部ネットワーク42に直接接続されていない場合であっても、クライアント端末10を介して、追加用のアプリケーション304を取得するので、外部ネットワーク42に接続されていないことによるセキュリティ面の効果を奏したまま、必要なアプリケーションを自在に追加することが可能となる。
【0129】
(3)ソフトウェアのアップデート処理
前述のように、アプリケーション実行サーバ20は、OS201及びアプリケーション202を実装し、クライアント端末10からの要求に応じてこれらソフトウェアを起動し、処理を実行する。これらのソフトウェアは、新たなバージョンが開発されたり、不具合が発見されたりしたときには、アップデートを行う。
図19は、このソフトウェアのアップデート処理の流れを示すシーケンスチャートである。以下、本図に沿って、本実施の形態におけるソフトウェアのアップデート処理について説明する。
【0130】
まず、アプリケーション実行サーバ20は、定期的に、自機に現在実装しているソフトウェア(OS201及びアプリケーション202を含む)のバージョン情報をクライアント端末10へ送信する(ステップS901)。
【0131】
クライアント端末10は、そのバージョン情報をアプリケーション実行サーバ20から受信すると、そのバージョン情報を表示部14上に表示する(ステップS902)。
ユーザは、その表示部14上のバージョン情報を確認し、サーバ20のソフトウェアのアップデートが必要である場合には、操作部15を操作して、そのアップデートを希望するソフトウェアを選択する(ステップS903)。クライアント端末10は、このアップデートを希望する旨の情報とともに、前述のバージョン情報を管理サーバ30へ送信する(ステップS904)。
【0132】
管理サーバ30は、そのアップデートを希望する旨の情報及びバージョン情報をクライアント端末10から受信すると、これらの受信情報に基づいて、蓄積部34に蓄積されているアップデートファイル306を検索する(ステップS905)。
ここで、該当するアップデートファイル306がない場合には(ステップS905/No)、管理サーバ30は、その旨の情報をクライアント端末10へ送信し(ステップS906)、クライアント端末10は、これを受信して表示する(ステップS907)。
【0133】
一方、アップデート可能なアップデートファイル306が蓄積されている場合には(ステップS905/Yes)、管理サーバ30は、この該当するアップデートファイル306を蓄積部34より抽出する(ステップS908)。
次に、管理サーバ30は、エンコードプログラム305を起動し、この抽出したアップデートファイル306をテキストファイルにエンコードする(ステップS909)。
そして、管理サーバ30は、このエンコード済みのアップデートファイル306をHTTPプロトコルによりクライアント端末10へ送信する(ステップS910)。
【0134】
クライアント端末10は、そのエンコードされたアップデートファイル306をHTTPプロトコルによりアプリケーション実行サーバ20へ転送する(ステップS911)。
【0135】
アプリケーション実行サーバ20はアップデートファイル306を、デコードプログラム204eにより、元のファイル形式である実装可能なファイル形式にデコードする(ステップS912)。
次に、アプリケーション実行サーバ20は、このデコードしたアップデートファイル306をインストールし、該当するソフトウェアのアップデートを行う(ステップS913)。
以上で、アップデート処理が完了する。
【0136】
以上のように、本実施の形態によれば、アプリケーション実行サーバ20が、インターネット等の外部ネットワーク42に直接接続されていない場合であっても、クライアント端末10を介して、ソフトウェアのアップデートを実行するので、外部ネットワーク42に接続されていないことによるセキュリティ面の効果を奏したまま、必要なアップデートを容易に行うことが可能となる。
【0137】
なお、本実施の形態では、ユーザが、必要なアップデートを選択し、管理サーバ30に対し要求するものであるが、クライアント端末10は、アプリケーション実行サーバ20からバージョン情報を受信すると、このバージョン情報を自動的に管理サーバ30へ転送し、以降のアップデート処理を実行するようにすることもできる。
【0138】
(第3の実施の形態のまとめ)
以上説明したように、本実施の形態によれば、アプリケーション実行サーバ20が、インターネット等の外部ネットワーク42に直接接続されていない場合であっても、クライアント端末10を介して、アプリケーション304及びシリアルコードを取得するので、外部ネットワーク42に接続されていないことによるセキュリティ面の効果を奏したまま、必要なアプリケーションを自在に追加することが可能となる。
【0139】
また、クライアント端末10が外部ネットワーク42と接続される機会は、ブラウザ102を起動して、管理サーバ30へ画面情報やシリアルコード、アプリケーション304の取得要求を行い、これを受信するときに限定されているので、高水準のネットワーク・セキュリティを実現することができる。
【0140】
また、クライアント端末10は、管理サーバ30からダウンロードされたアプリケーション304及びシリアルコードをアプリケーション実行サーバ20へ転送し、アプリケーション実行サーバ20は、これらの転送を受けて、自動的に認証及びインストールを実行するので、ユーザは、わざわざアプリケーション実行サーバ20へのインストール作業を行う必要がない。
【0141】
また、クライアント端末10は、管理サーバ30からダウンロードしたアプリケーション304及びシリアルコードをアプリケーション実行サーバ20へ転送するまで一時的に保持するだけであるので、ハードディスク等の大容量の外部記憶装置を備えている必要はなく、簡易な構成で十分である。
【0142】
また、アプリケーション実行サーバ20は、シリアルコード同士の照合を行って、一致した場合のみ、インストールを実行するので、第三者によるアプリケーションの不正使用を防止することが可能となる。
さらに、このように、インストールのための認証処理を管理サーバ30で集中的に行わずに、各アプリケーション実行サーバ20で分散させて認証処理を行うので、管理サーバ30による処理の負荷を軽減させることが可能となる。
【0143】
また、アプリケーション実行サーバ20が、インターネット等の外部ネットワーク42に直接接続されていない場合であっても、クライアント端末10を介して、ソフトウェアのアップデートを実行するので、外部ネットワーク42に接続されていないことによるセキュリティ面の効果を奏したまま、必要なアップデートを容易に行うことが可能となる。
【0144】
また、管理サーバ30は、シリアルコード、アプリケーション304及びアップデートファイル306をBase64によりテキストファイルにエンコードして、クライアント端末10へ送信するので、クライアント端末10は、ブラウザやメーラ等の簡単なソフトウェアを実装しているだけで、アプリケーション実行サーバ20へアプリケーション304のインストール等を行うことが可能となる。
【0145】
<実施形態全体のまとめ>
以上説明したように、第1乃至第3の全ての実施の形態によれば、アプリケーション実行サーバ20は、アプリケーション実行ソフトウェア204を実装しており、このソフトウェア204は、アプリケーション202を実行するためのファイル管理プログラム204a、データベース204b、ミドルウェア204c及びHTTPD204dから構成されているので、自機に実装済みのOS201の種類を問わず、様々なアプリケーション202を自機上で実行することが可能となる。従って、アプリケーション実行サーバ20の管理者は、本システムに適用させるために、専用のOSを新たに実装させる労力を削減させることが可能となる。
【0146】
また、クライアント端末10は、実装するブラウザ102により、アプリケーション実行サーバ20に対してアプリケーション202の処理の実行を要求するとともに、その処理結果を受信して表示するので、クライアント端末10自体にアプリケーションが実装されていなくとも、その処理結果を得ることが可能となる。従って、ユーザは、クライアント端末10にアプリケーションを実装させる労力を削減できるとともに、その端末10のハード資源を最小限に構成することができる。
また、クライアント端末10は、一般的なブラウザ102によりアプリケーション実行サーバ20から処理結果等を受信して表示するので、自機に実装されているOS101に沿った開発仕様によらずに、アプリケーションのサービスの提供を受けることができる。
すなわち、共通のアプリケーションの開発仕様が定まっていないクライアント端末10であっても、アプリケーションの処理結果を取得することができる。
【0147】
また、ユーザの利用希望するアプリケーションがアプリケーション実行サーバ20に実装されていない場合であっても、管理サーバ30からダウンロード又はクライアント端末10からアップロードすることにより、そのアプリケーションを容易に実行可能とすることができる。
また、管理サーバ30は、このアプリケーションのダウンロードの際には、アプリケーションを特定するためのシリアルコードを用いて、認証を行うので、不正なダウンロードを未然に防止することが可能となる。
【0148】
また、全ての実施の形態において、クライアント端末10は、全情報の送受信をブラウザ102により行う。すなわち、アプリケーション実行サーバ20及び管理サーバ30に対する画面情報の要求、この画面情報の取得及び表示については、ブラウザ102により実行される。
また、このブラウザ102による情報の送受信については、一般的なブラウザの機能であるAjax(Asynchronous JavaScript+XML)を利用して行われる。すなわち、ブラウザ102に実装されているプログラム実行スクリプトであるJavaScriptのHTTP通信機能を使って、Webページのリロードを伴わずに、サーバ20,30とXML形式のデータのやり取りを行って処理を進める。
すなわち、クライアント端末10は、アプリケーション実行サーバ20からアプリケーション202の処理結果を得る場合や、管理サーバ30から画面情報を得る場合には、画面情報(Webページ)全体を受信する必要はなく、部分的にXMLドキュメントを各サーバ20,30から読み込みを実行する。
従って、クライアント端末10における画面の切り替えに要する時間を短縮することができ、ユーザは、クライアント端末10にアプリケーションが実装されているときと変わらない操作性を獲得することができる。
【0149】
このように、クライアント端末10は、特別なソフトウェアを実装する必要がなく、一般的なブラウザを用いるだけで、あたかも自機に様々なアプリケーションが実装されているかのようなサービスを利用することができる。また、クライアント端末10は、この他、以下のような異なる種類のブラウザ間で共通する標準方式を用いて、情報の送受信や表示を行う。すなわち、HTML(Hypertext Markup Language),CSS(Cascading Style Sheets),DOM(Document Object Model),RDF(Resource Description Framework),XML(Extensible Hypertext Markup Language)等を用いる。
【0150】
また、クライアント端末10は、ユーザにより操作される情報処理装置であって、例えば、携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)、またはPDA(Personal Digital Assistant)等の携帯通信端末であってもよいし、タワー、デスクトップ、またはノートブックの各型のPC(Personal Computer)であってもよい。
【0151】
また、前述のアプリケーション実行サーバ20及び管理サーバ30は、サービス提供事業者又はシステム管理事業者により管理される情報処理装置であって、例えば、ワークステーション等のハイエンドPCであってもよい。
【0152】
上記のクライアント端末10、アプリケーション実行サーバ20又は管理サーバ30は、主にCPUとメモリにロードされたプログラムによって実現される。ただし、それ以外の任意のハードウェアおよびソフトウェアの組合わせによってこの装置またはサーバを構成することも可能であり、その設計自由度の高さは当業者には容易に理解されるところである。
また、上記のクライアント端末10、アプリケーション実行サーバ20又は管理サーバ30をソフトウェアモジュール群として構成する場合、このプログラムは、光記録媒体、磁気記録媒体、光磁気記録媒体、または半導体等の記録媒体に記録され、上記の記録媒体からロードされるようにしてもよいし、所定のネットワークを介して接続されている外部機器からロードされるようにしてもよい。
【0153】
なお、上記の実施例は本発明の好適な実施の一例であり、本発明の実施例は、これに限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形して実施することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【0154】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるネットワークサービスシステムの構成を示す図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態におけるクライアント端末の構成を示す図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態におけるアプリケーション実行サーバの構成を示す図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における管理サーバの構成を示す図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるネットワークサービスシステムによるアプリケーションの利用処理の流れを示すシーケンスチャートである。
【図6】本発明の第1の実施の形態において、ユーザがそのアプリケーションの追加を申し込むときのネットワークサービスシステムによる処理の流れを示すシーケンスチャートである。
【図7】本発明の第1の実施の形態において、アプリケーション実行サーバへアプリケーションを追加するときの処理の流れを示すシーケンスチャートである。
【図8】本発明の第1の実施の形態において、アプリケーション実行サーバが、アプリケーション実行ソフトウェアを新規に実装するときの処理の流れを示すシーケンスチャートである。
【図9】本発明の第1の実施の形態における認証用データベースで管理されるデータ構成の一例を示す図である。
【図10】本発明の第2の実施の形態におけるクライアント端末の構成を示す図である。
【図11】本発明の第2の実施の形態におけるネットワークサービスシステムによる開発アプリケーションのアプリケーション実行サーバへの実装処理の流れを示すシーケンスチャートである。
【図12】本発明の第2の実施の形態において、開発したアプリケーションの管理サーバへの登録処理の流れを示すシーケンスチャートである。
【図13】本発明の第3の実施の形態におけるネットワークサービスシステムの構成を示す図である。
【図14】本発明の第3の実施の形態におけるクライアント端末の構成を示す図である。
【図15】本発明の第3の実施の形態におけるアプリケーション実行サーバの構成を示す図である。
【図16】本発明の第3の実施の形態における管理サーバの構成を示す図である。
【図17】本発明の第3の実施の形態におけるアプリケーション追加の申込み処理の流れを示すシーケンスチャートである。
【図18】本発明の第3の実施の形態において、アプリケーション実行サーバへアプリケーションを追加するときの処理の流れを示すシーケンスチャートである。
【図19】本発明の第3の実施の形態におけるソフトウェアのアップデート処理の流れを示すシーケンスチャートである。
【符号の説明】
【0155】
10 クライアント端末
11,21,31 制御部
12,22,32 記憶部
13,23,33 通信部
14,25 表示部
15,26 操作部
20 アプリケーション実行サーバ
24,34 蓄積部
30 管理サーバ
40 ネットワーク
41 内部ネットワーク
42 外部ネットワーク
101,201,301 OS
102 ブラウザ
103,204c,303c ミドルウェア
104,202,304 アプリケーション
105 変換プログラム
106 メーラ
203 データファイル
204,303 アプリケーション実行ソフトウェア
204a,303a ファイル管理プログラム
204b,303b データベース
204d,303d HTTPD
204e,303e デコードプログラム
204f,303f 認証用プログラム
302 認証用データベース
305 エンコードプログラム

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザが操作するクライアント端末と、該クライアント端末とネットワークを介して接続されアプリケーションの処理の実行機能を備えたアプリケーション実行サーバとを有するシステムであって、
前記アプリケーション実行サーバは、アプリケーションの処理の実行要求を前記クライアント端末から受信すると、自機に実装している当該アプリケーションの処理を実行し、該処理結果を前記クライアント端末へ送信し、
前記クライアント端末は、自機に実装されているブラウザを用いて、自機に実装されていないアプリケーションの処理の実行を前記アプリケーション実行サーバへ要求するとともに、該処理結果を受信し表示することを特徴とするネットワークサービスシステム。
【請求項2】
ユーザが操作するクライアント端末と、該クライアント端末とネットワークを介して接続されアプリケーションの処理の実行機能を備えたアプリケーション実行サーバと、該クライアント端末及びアプリケーション実行サーバを管理する管理サーバとを有するシステムであって、
前記管理サーバは、アプリケーションの処理の実行要求を、前記クライアント端末から受信すると、認証を行い、該認証が成功すると、前記アプリケーションの処理の実行を前記アプリケーション実行サーバに要求し、
前記アプリケーション実行サーバは、該処理の実行要求を受信すると、該処理を実行して、該処理結果を前記クライアント端末へ送信し、
前記クライアント端末は、自機に実装されているブラウザを用いて、自機に実装されていないアプリケーションの処理の実行を前記アプリケーション実行サーバへ要求するとともに、該処理結果を受信し表示することを特徴とするネットワークサービスシステム。
【請求項3】
前記アプリケーション実行サーバは、自機に実装されている基本ソフトウェアとは独立して、アプリケーションを実行するためのソフトウェアを実装していることを特徴とする請求項1又は2記載のネットワークサービスシステム。
【請求項4】
前記管理サーバは、前記アプリケーション実行サーバへのアプリケーションの追加要求を、前記クライアント端末から受信すると、該追加が要求されているアプリケーションを前記追加先のアプリケーション実行サーバへ送信し、
前記アプリケーション実行サーバは、前記追加するアプリケーションを受信すると、自機に実装することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のネットワークサービスシステム。
【請求項5】
前記管理サーバは、前記アプリケーション実行サーバへのアプリケーションの追加要求を、前記クライアント端末から受信すると、該アプリケーションの特定情報を発行して、前記クライアント端末へ送信し、
前記アプリケーションの特定情報と、該アプリケーションの追加先のアプリケーション実行サーバの特定情報とを前記クライアント端末から受信すると、該両特定情報に基づいて認証を行い、該認証が成功すると、前記追加するアプリケーションを前記追加先のアプリケーション実行サーバへ送信し、
前記アプリケーション実行サーバは、前記追加するアプリケーションを受信すると、自機に実装することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載のネットワークサービスシステム。
【請求項6】
前記クライアント端末は、アプリケーションを前記アプリケーション実行サーバへ送信し、
前記アプリケーション実行サーバは、前記クライアント端末から受信したアプリケーションを自機に実装することを特徴とする請求項1から5のいずれか1項に記載のネットワークサービスシステム。
【請求項7】
前記クライアント端末は、アプリケーションを前記管理サーバへ送信し、
前記管理サーバは、前記クライアント端末から受信したアプリケーションを蓄積し、該蓄積したアプリケーションの前記アプリケーション実行サーバへの追加要求を、前記クライアント端末から受信すると、該蓄積されているアプリケーションを前記追加先のアプリケーション実行サーバへ送信し、
前記アプリケーション実行サーバは、前記管理サーバから受信したアプリケーションを、自機に実装することを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のネットワークサービスシステム。
【請求項8】
前記アプリケーション実行サーバは、前記クライアント端末を介してのみ外部ネットワークと接続されており、
前記管理サーバは、アプリケーション、該アプリケーションの特定情報又は前記アプリケーション実行サーバに実装されているソフトウェアの更新情報の取得要求を前記クライアント端末から受信すると、前記アプリケーション、前記アプリケーションの特定情報又は前記ソフトウェアの更新情報をテキストファイルに変換して前記クライアント端末へ送信し、
前記クライアント端末は、前記管理サーバから受信した前記アプリケーション、前記アプリケーションの特定情報又は前記ソフトウェアの更新情報を前記アプリケーション実行サーバへ転送し、
前記アプリケーション実行サーバは、前記クライアント端末から転送された前記アプリケーション、前記アプリケーションの特定情報又は前記ソフトウェアの更新情報を実装可能なファイル形式に変換し、自機に実装することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載のネットワークサービスシステム。
【請求項9】
前記アプリケーション実行サーバは、前記アプリケーションを受信すると、該アプリケーションに含まれている該アプリケーションの特定情報と、既に取得した前記アプリケーションの特定情報との間で認証を行い、該認証が成功すると、前記受信したアプリケーションを実装することを特徴とする請求項8記載のネットワークサービスシステム。
【請求項10】
前記クライアント端末は、前記ブラウザのAjaxによる機能を用いて、前記アプリケーション実行サーバ又は前記管理サーバと情報の送受信を行うことを特徴とする請求項1から9のいずれか1項に記載のネットワークサービスシステム。
【請求項11】
ユーザが操作するクライアント端末とネットワークを介して接続されアプリケーションの処理の実行機能を備えたサーバであって、
自機に実装されている基本ソフトウェアとは独立して、アプリケーションを実行するためのソフトウェアを実装しており、前記アプリケーションの処理の実行要求を前記クライアント端末から受信すると、前記アプリケーションを実行するためのソフトウェアを起動して、自機に実装されているアプリケーションの処理を実行し、該処理結果を前記クライアント端末へ送信することを特徴とするアプリケーション実行サーバ。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2009−140426(P2009−140426A)
【公開日】平成21年6月25日(2009.6.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−318702(P2007−318702)
【出願日】平成19年12月10日(2007.12.10)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.Linux
【出願人】(507405267)株式会社アイムコム (1)
【Fターム(参考)】