説明

ネットワークテレビジョン受像機

【課題】ネットワークテレビジョン受像機において、同一のメニュー画像内に、異なる種類のネットワークサービスに対応したアイコンが含まれている場合でも、ユーザが、各アイコンに対応したネットワークサービスのサービス種別を容易に判別することができるようにし、使い勝手をよくする。
【解決手段】各種のアイコン72,82,92に対応したネットワークサービスのサービス種別を表す各種のグループコードと、これらのグループコードに対応したアイコン形状コード及びアイコン背景色コードを記憶しておいて、上記グループコードと、上記アイコン形状コード及びアイコン背景色コードのうち少なくともいずれかとに基づいて、メニュー画像70に含まれる各種のアイコン72,82,92の形状及び背景色のうち少なくともいずれかを、グループ毎(ネットワークサービスのサービス種別毎)に、分けて表示するようにした。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、VOD(Video On Demand)等の各種のネットワークサービスを提供するサービス提供サーバとネットワークを介して接続され、各種のネットワークサービスに対応した各種のアイコンを含むメニュー画像を表示するネットワークテレビジョン受像機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来から、VOD(のサービス)やニュース配信サービス等の各種のネットワークサービスを提供するサービス提供サーバとインターネット等のネットワークを介して接続されて、サービス提供サーバから各種のネットワークサービスの提供を受けることが可能なIPTV(Internet Protocol Television)受像機等のネットワークテレビジョン受像機が知られている。この種のネットワークテレビジョン受像機は、各種のネットワークサービスに対応した各種のアイコンを含むメニュー画像(例えばビエラキャスト)を表示して、いずれかのアイコンをユーザが選択したときに、選択したアイコンに対応したネットワークサービスを提供するための画像や音声の送信をサービス提供サーバに要求し、サービス提供サーバから送信されるネットワークサービス提供用の画像や音声を再生する。
【0003】
次に、図7を参照して、上記従来のメニュー画像について説明する。従来のメニュー画像170は、VOD(のサービス)に対応したアイコン172や、ニュース配信サービスに対応したアイコン192といった、各種のネットワークサービスに対応したアイコンを表示する。これらのアイコンは、基本的にロゴのみで構成されている。
【0004】
ところが、上記従来のメニュー画像170には、ロゴのみで構成された多くのアイコンが表示されるため、一般のユーザは、各アイコンを見ただけでは、各アイコンに対応したネットワークサービスのサービス種別を知ることが難しい。また、仮に、ユーザが、ネットワークサービスのロゴに詳しい場合であっても、各アイコンを見てから、そのアイコンに対応したネットワークサービスのサービス種別を思い出すのに時間がかかってしまい、使い勝手が悪い。特に、同一のメニュー画像170内に、異なる種類のネットワークサービスに対応したアイコンが含まれている場合には、ユーザが、各アイコンを見てから、そのアイコンに対応したネットワークサービスのサービス種別を思い出すのに要する時間が長くなってしまう。
【0005】
ところで、ディジタル衛星放送のセットトップボックス等の情報提供装置の分野において、カテゴリー、ジャンル毎にアイコンをまとめて表示するものが知られている(引用文献1参照)。しかしながら、この引用文献1には、各アイコンをネットワークサービスのサービス種別毎に分けて(グループ化して)表示することは記載されていない。従って、引用文献1の発明では、上記従来のメニュー画像170の問題を解消することはできない。また、この引用文献1の発明を応用することにより、上記のメニュー画像170における各アイコンを、ネットワークサービスのサービス種別毎に分けて(グループ化して)表示することも考えられるが、この場合でも、同一のメニュー画像内に、異なる種類のネットワークサービスに対応したアイコンが含まれている場合には、ユーザが、各アイコンを見てから、そのアイコンに対応したネットワークサービスのサービス種別を思い出すのに要する時間が長くなってしまう。
【0006】
また、この種の装置の分野において、複数種類のメニューを色分けして表示するようにしたものが知られている(引用文献2参照)。しかしながら、この引用文献2の発明でも、上記従来のメニュー画像170の問題を解消することはできない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】国際公開第00/33571号公報
【特許文献2】特開2002−140144号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、上記課題を解決するものであり、同一のメニュー画像内に、異なる種類のネットワークサービスに対応したアイコンが含まれている場合でも、ユーザが、各アイコンに対応したネットワークサービスのサービス種別を容易に判別することが可能な、使い勝手のよいネットワークテレビジョン受像機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記課題を解決するために、請求項1の発明は、各種のネットワークサービスを提供するサービス提供サーバとネットワークを介して接続され、前記サービス提供サーバから送信されたネットワークサービス提供用の各種データを受信すると共に、前記サービス提供サーバとの間で各種のコマンド及びレスポンスの送受信を行うための送受信手段と、前記各種のネットワークサービスに対応した各種のアイコンを含むメニュー画像と、このメニュー画像に含まれるいずれかのアイコンをユーザが選択したときに、選択したアイコンに対応したネットワークサービスを提供するために前記サービス提供サーバから送信される画像とを表示するための表示手段とを備えたネットワークテレビジョン受像機において、前記各種のアイコンに対応したネットワークサービスのサービス種別を表す各種のグループコードと、これらのグループコードに対応した形状コード及びデザインコードのうち少なくともいずれかとを記憶するコード記憶手段と、前記コード記憶手段に記憶された、各種のグループコードと、形状コード及びデザインコードのうち少なくともいずれかとに基づいて、前記表示手段に表示するメニュー画像に含まれる各種のアイコンの形状及びデザインのうち少なくともいずれかを、ネットワークサービスのサービス種別毎に、分けて表示するように制御するアイコン表示制御手段とを備えたものである。
【0010】
請求項2の発明は、請求項1に記載のネットワークテレビジョン受像機において、前記コード記憶手段に記憶されるデザインコードは、前記アイコンの背景色を表すアイコン背景色コードであり、前記アイコン表示制御手段は、前記コード記憶手段に記憶された、各種のグループコードとアイコン背景色コードとに基づいて、前記表示手段に表示するメニュー画像に含まれる各種のアイコンの背景色を、ネットワークサービスのサービス種別毎に、分けて表示するように制御するものである。
【0011】
請求項3の発明は、請求項1又は請求項2に記載のネットワークテレビジョン受像機において、前記コード記憶手段は、前記グループコードに対応したグループゾーン背景色コードをさらに記憶し、前記アイコン表示制御手段は、前記コード記憶手段に記憶されたグループゾーン背景色コードに基づいて、前記表示手段に表示するメニュー画像における各グループゾーンの背景色を、ネットワークサービスのサービス種別毎に分けて表示するように制御するものである。
【発明の効果】
【0012】
請求項1の発明によれば、各種のアイコンに対応したネットワークサービスのサービス種別を表す各種のグループコードと、これらのグループコードに対応した形状コード及びデザインコードのうち少なくともいずれかとを記憶しておいて、上記グループコードと、上記形状コード及びデザインコードのうち少なくともいずれかとに基づいて、メニュー画像に含まれる各種のアイコンの形状及びデザインのうち少なくともいずれかを、ネットワークサービスのサービス種別毎に、分けて表示するようにした。これにより、同一のメニュー画像内に、異なる種類のネットワークサービスに対応したアイコンが含まれている場合でも、ユーザが、各アイコンの形状及びデザインのうち少なくともいずれかに基づいて、各アイコンに対応したネットワークサービスのサービス種別を、視覚的に容易に判別することができるので、使い勝手がよい。
【0013】
また、請求項2の発明によれば、各種のグループコードとアイコン背景色コードとに基づいて、メニュー画像に含まれる各種のアイコンの背景色を、ネットワークサービスのサービス種別毎に、分けて表示するようにした。これにより、上記に記載の効果を的確に得ることができる。
【0014】
また、請求項3の発明によれば、グループゾーン背景色コードに基づいて、メニュー画像における各グループゾーンの背景色を、ネットワークサービスのサービス種別毎に分けて表示するようにした。これにより、同一のメニュー画像内に、異なる種類のネットワークサービスに対応したアイコンが含まれている場合でも、ユーザが、各アイコンの形状及びデザインのうち少なくともいずれかに加えて、各グループゾーンの背景色に基づき、各アイコンに対応したネットワークサービスのサービス種別を判別することができるので、上記請求項1及び請求項2と比べて、ユーザが、各アイコンに対応したネットワークサービスのサービス種別を、より一層視覚的に容易に判別することができる。従って、より一層使い勝手がよくなる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施形態に係るIPTV受像機を含むネットワークサービス提供システムのブロック構成図。
【図2】図1中のネットワークカードの電気的ブロック構成図。
【図3】図1中のアイコンテーブルの概略のレコードフォーマットを示す図。
【図4】図1中のグループデザインテーブルの概略のレコードフォーマットを示す図。
【図5】同IPTV受像機の液晶パネルに表示されるメニュー画像の一例を示す図。
【図6】同IPTV受像機の液晶パネルに表示されるメニュー画像の他の例を示す図。
【図7】従来のIPTV受像機の液晶パネルに表示されるメニュー画像の例を示す図。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。本実施形態では、本発明のネットワークテレビジョン受像機がIPTV(Internet Protocol Television)受像機である場合の例について説明する。図1は、本実施形態によるIPTV受像機を含むネットワークサービス提供システムを示す。このネットワークサービス提供システム1は、主に、サービス管理サーバ2と、サービス提供サーバ3(図中の複数のサービス提供サーバ3a,3b,3c等の総称)と、IPTV受像機7とから構成されている。サービス管理サーバ2は、IPTV受像機7の製造メーカ等が運営する、IPTV受像機7からアクセス可能なネットワークサービスの管理用のサーバである。また、各サービス提供サーバ3は、VOD(Video On Demand)(のサービス)やニュース配信サービス等の各種のネットワークサービスを提供する(サービスプロバイダ側に配された)サーバである。サービス管理サーバ2及び複数のサービス提供サーバ3とIPTV受像機7とは、インターネット4(請求項におけるネットワーク)とルータ5とLAN(Local Area Network)6とを介して接続されている。
【0017】
IPTV受像機7は、自機の主要な機能を実現するための各種回路を搭載した半導体チップであるSoC(System−on−a−chip)10と、自機の設定データ等の各種データや装置の制御用のプログラムを記憶するメモリ13(請求項におけるコード記憶手段)と、前面に液晶パネル14a(請求項における表示手段)を有する液晶モジュール14と、LVDS(Low Voltage Differential Signaling:低電圧差動信号処理方式)インタフェース15(以下、LVDSと略す)と、スピーカ16と、リモートコントロール信号(以下、リモコン信号と略す)を受信するためのリモコン信号受信部17とを備えている。また、IPTV受像機7は、ユーザからの指示操作に応じたリモコン信号を送信するリモートコントローラ(以下、リモコンと略す)20を有している。
【0018】
上記のSoC10は、装置全体の制御を行うCPU11(請求項におけるアイコン表示制御手段)、ネットワークカード12(送受信手段)等の回路を搭載している。ネットワークカード12は、サービス管理サーバ2から送信された各種の設定データやソフトウェア、及びサービス提供サーバ3から送信されたネットワークサービス提供用の各種データを受信すると共に、サービス管理サーバ2及びサービス提供サーバ3に対して各種のコマンド及びレスポンスの送受信を行うためのインタフェース用の回路である。なお、ネットワークカード12の構成については後述する。また、IPTV受像機7は、必ずしもネットワークカード12を有する必要はなく、LAN6とIPTV受像機7との間にネットワークカード12と同様な機能を有するセットトップボックスを配して、サービス管理サーバ2及び複数のサービス提供サーバ3とIPTV受像機7との間を、インターネット4とルータ5とLAN6と上記のセットトップボックスとを介して接続してもよい。
【0019】
上記のメモリ13は、各種のメニュー画像のレイアウトや色についての設定データを格納したメニューテーブル31と、上記のメニュー画像に表示される各種のアイコンについての設定データを格納したアイコンテーブル32と、アイコンテーブル32に含まれる各種アイコンのグループ毎の設定データ(形状コード、デザインコード等)を格納したグループデザインテーブル33とを記憶している。これらのテーブル31乃至33に格納された各設定データは、サービス管理サーバ2から送信された新しいバージョンの設定データに更新され得る。
【0020】
上記のLVDS15は、SoC10から液晶モジュール14への(コンテンツの)映像信号伝送用のディジタルインタフェース回路(ディジタル信号処理回路)である。
【0021】
上記の液晶モジュール14は、主に、液晶パネルと、駆動用プリント基板と、バックライトから構成されており、SoC10からLVDS15を介して受信した映像信号に基づく映像を液晶パネル14aに表示する。
【0022】
上記リモコン20は、サービス提供サーバ3から提供される各種のネットワークサービスに対応した各種のアイコンを含む(ネットワーク用の)メニュー画像を表示するようにユーザが指示するためのネットボタン21を有している。
【0023】
次に、図2を参照して、上記ネットワークカード12の詳細な構成について説明する。ネットワークカード12は、マイクロプロセッサ40と、信号受信部41と、MPEG−TS処理部42と、セキュリティ処理部43と、メディア復号部44と、双方向通信部45と、グラフィックスプロセッサ47と、レンダリング部48と、信号処理部49と、初期設定認証管理部50とを備えている。また、マイクロプロセッサ40は、ミドルウェアであるアプリケーション・プラットフォーム46を格納している。
【0024】
インターネット上の各サービス提供サーバ3から送信されたネットワークサービス提供用の映像信号及び音声信号(IPTV信号)は、信号受信部41により受信されて、MPEG−TS処理部42によりパケットの分離処理がなされ、セキュリティ処理部43により暗号化データから復号(通常のコンテンツのデータに復元)された後、メディア復号部44により映像・音声信号に復号される。一方、双方向通信部45で受信された(画像の)マルチメディアデータは、アプリケーション・プラットフォーム46を用いてマイクロプロセッサ40により演算処理された後、グラフィックスプロセッサ47により画像イメージに構成される。メディア復号部44により復号された映像信号と、グラフィックスプロセッサ47から送られた画像イメージは、レンダリング部48で合成されて、信号出力処理部49を介してLVDS15に出力される。また、メディア復号部44により復号された音声信号は、レンダリング部48と信号出力処理部49とを介してスピーカ16に出力される。
【0025】
上記のマルチメディアデータには、双方向通信部45で受信された各種の画像イメージの表示用のデータに加えて、メモリ13から送られた(アイコンを含む)メニュー画像の表示用のデータが含まれる。従って、メモリ13から送られた(アイコンを含む)メニュー画像の表示用のデータも、アプリケーション・プラットフォーム46を用いてマイクロプロセッサ40により演算処理された後、グラフィックスプロセッサ47により画像イメージに構成される。
【0026】
次に、図3を参照して、上記のアイコンテーブル32に格納されている各種のアイコンについての設定データについて説明する。アイコンテーブル32には、(ネットワーク用の)メニュー画像に各種のアイコンを表示するための設定データとして、各アイコンについての、アイコンNo.51、メニューNo.52、サービスグループコード53、グループ内並び順54、ロゴ画像データ55等のデータが格納されている。メニューNo.52は、アイコンNo.51に対応するアイコン(以下、「該当のアイコン」という)が表示されるメニューの識別用の番号である。サービスグループコード53は、該当のアイコンに対応したネットワークサービスのサービス種別(グループ)を表すコードである。グループ内並び順54は、サービスグループコード53に対応するグループ内における該当のアイコンの並び順(表示順)を示すデータである。ロゴ画像データ55は、該当のアイコンに対応したネットワークサービスを表すロゴ画像のデータである。
【0027】
次に、図4を参照して、上記のグループデザインテーブル33に格納されている、グループ毎の設定データについて説明する。グループデザインテーブル33には、上記のアイコンテーブル32のサービスグループコード53に対応した(ネットワークサービスのグループを表すコードである)サービスグループコード61、グループゾーン背景色コード62、アイコン形状コード63、アイコン背景色コード64(請求項におけるデザインコード)等のデータが格納されている。アイコン形状コード63は、サービスグループコード61に対応するグループ(以下、「該当のグループ」という)に属するアイコンに共通した形状を示すコードである。アイコン背景色コード64は、該当のグループに属するアイコンに共通した背景色を示すコードである。また、グループゾーン背景色コード62は、各メニュー画像において該当のグループに属するアイコンを表示するエリア(ゾーン)の背景色を示すコードである。グループデザインテーブル33には、該当のグループに属するアイコンに共通したデザインを示すコードとして、上記のアイコン背景色コード64以外のコードが格納されていてもよい。
【0028】
次に、図5を参照して、本IPTV受像機7におけるメニュー画像の表示方法について説明する。本IPTV受像機7では、上記のメニューテーブル31、アイコンテーブル32、及びグループデザインテーブル33に格納された各種の設定データを用いてメニュー画像70を作成して、液晶パネル14aに表示する。具体的には、CPU11は、ユーザがリモコン20のネットボタン21を押下して、先頭の(ネットワーク用の)メニューであるルートメニューを表示するように指示したときや、ユーザがリモコン20を用いて他のメニューを表示するように指示したときに、メニューテーブル31に格納された各メニュー画像のレイアウトや色についての設定データに基づいて、ユーザが表示するように指示したメニュー画像70の全体のレイアウトや色についての設定を行う。
【0029】
そして、CPU11は、アイコンテーブル32に格納されたメニューNo.52とサービスグループコード53とに基づいて、メニュー画像70の各ゾーン(図中のVODゾーン、eコマースゾーン、ニュースゾーンに相当)に表示するアイコン72,82,92を決定し、決定した内容に基づき各ゾーンにアイコン72,82,92を表示する。そのとき、CPU11は、グループデザインテーブル33内のグループゾーン背景色コード62に基づいて、メニュー画像70の各ゾーンの背景色(図中のグループゾーン背景71,81,91の色)を表示する。また、CPU11は、アイコンテーブル32に格納されたグループ内並び順54に基づいて、メニュー画像70の各ゾーンにおける各アイコン72,82,92を並べる。さらにまた、CPU11は、グループデザインテーブル33のアイコン背景色コード64に基づき、各アイコン72,82,92におけるアイコン背景74,84,94の部分の色を表示し、アイコンテーブル32のロゴ画像データ55に基づき、各アイコン72,82,92におけるロゴ画像75、85,95の部分の(ロゴ)画像を表示する。また、CPU11は、各アイコン72,82,92を、グループデザインテーブル33のアイコン形状コード63に基づく(グループ毎に共通した)形状で表示するが、図5に示される例では、各グループに対応するアイコン形状コード63が全て同じコードであるため、各アイコン72,82,92の形状は、全て同じ(矩形形状)である。
【0030】
図5に示されるメニュー画像70の例では、メニュー画像70における各グループに対応する(グループデザインテーブル33の)アイコン背景色コード64を異なる色のコードにすることにより、メニュー画像70に含まれる各種のアイコン72,82,92の背景色を、グループ毎(ネットワークサービスのサービス種別毎)に分けて表示するようにした。また、メニュー画像70における各グループに対応する(グループデザインテーブル33)のグループゾーン背景色コード62を異なる色のコードにすることにより、メニュー画像70のグループゾーン背景71,81,91の色を、グループ毎(ネットワークサービスのサービス種別毎)に分けて表示するようにした。
【0031】
一方、図6に示されるメニュー画像70の例では、メニュー画像70における各グループに対応する(グループデザインテーブル33の)アイコン形状コード63を異なる形状のコードにすることにより、メニュー画像70に含まれる各種のアイコン72,82,92の形状を、グループ毎(ネットワークサービスのサービス種別毎)に分けて表示するようにした。ただし、このメニュー画像70の例では、各グループに対応するアイコン背景色コード64が全て同じコードであるため、各アイコン72,82,92の背景色は、全て同じであり、各グループに対応するグループゾーン背景色コード62が全て同じコードであるため、グループゾーン背景71,81,91の色は、全て同じである。
【0032】
上記のように、本実施形態のIPTV受像機7によれば、各種のアイコン72,82,92に対応したネットワークサービスのサービス種別を表す各種のグループコード(アイコンテーブル32のサービスグループコード53、及びグループデザインテーブル33のサービスグループコード61)と、これらのグループコードに対応したアイコン形状コード63及びアイコン背景色コード64を記憶しておいて、上記グループコードと、上記アイコン形状コード63及びアイコン背景色コード64のうち少なくともいずれかに基づいて、メニュー画像70に含まれる各種のアイコン72,82,92の形状及び背景色のうち少なくともいずれかを、グループ毎(ネットワークサービスのサービス種別毎)に、分けて表示するようにした。これにより、同一のメニュー画像70内に、異なる種類のネットワークサービスに対応したアイコン72,82,92が含まれている場合でも、ユーザが、各アイコン72,82,92の形状及び背景色のうち少なくともいずれかに基づいて、各アイコン72,82,92に対応したネットワークサービスのサービス種別を、視覚的に容易に判別することができるので、使い勝手がよい。
【0033】
また、本実施形態のIPTV受像機7によれば、グループゾーン背景色コード62に基づいて、メニュー画像70における各グループゾーンの背景色を、グループ毎(ネットワークサービスのサービス種別毎)に分けて表示するようにした。これにより、同一のメニュー画像70内に、異なる種類のネットワークサービスに対応したアイコン72,82,92が含まれている場合でも、ユーザが、各アイコン72,82,92の形状及び背景色のうち少なくともいずれかに加えて、各グループゾーンの背景色に基づき、各アイコン72,82,92に対応したネットワークサービスのサービス種別を判別することができるので、ユーザが、各アイコン72,82,92に対応したネットワークサービスのサービス種別を、より一層視覚的に容易に判別することができる。従って、より一層使い勝手がよくなる。
【0034】
なお、本発明は、上記実施形態の構成に限られず、発明の趣旨を変更しない範囲で種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、本発明をIPTV受像機に適用した場合の例を示したが、本発明を、インターネットとは異なるネットワークを介してサービス提供サーバと接続されるネットワークテレビジョン受像機に適用してもよい。また、上記図5に示されるメニュー画像の例では、請求項におけるデザインコードがアイコンの背景色コードであり、メニュー画像に含まれる各種のアイコンの背景色を、ネットワークサービスのサービス種別毎に、分けて表示する場合の例を示したが、アイコンにおける背景色以外のデザイン要素を、ネットワークサービスのサービス種別毎に、分けて表示してもよい。また、上記図5及び図6に示されるメニュー画像の例では、メニュー画像に含まれる各種のアイコンの形状又は背景色を、ネットワークサービスのサービス種別毎に、分けて表示する場合の例を示したが、メニュー画像に含まれる各種のアイコンの形状及び背景色の両方を、ネットワークサービスのサービス種別毎に、分けて表示してもよい。
【符号の説明】
【0035】
3、3a、3b、3c サービス提供サーバ
4 インターネット(ネットワーク)
7 IPTV受像機(ネットワークテレビジョン受像機)
11 CPU(アイコン表示制御手段)
12 ネットワークカード(送受信手段)
13 メモリ(コード記憶手段)
14a液晶パネル(表示手段)
53、61 サービスグループコード(グループコード)
63 アイコン形状コード(形状コード)
64 アイコン背景色コード(デザインコード)
70 メニュー画像
72、82、92 アイコン

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各種のネットワークサービスを提供するサービス提供サーバとネットワークを介して接続され、
前記サービス提供サーバから送信されたネットワークサービス提供用の各種データを受信すると共に、前記サービス提供サーバとの間で各種のコマンド及びレスポンスの送受信を行うための送受信手段と、
前記各種のネットワークサービスに対応した各種のアイコンを含むメニュー画像と、このメニュー画像に含まれるいずれかのアイコンをユーザが選択したときに、選択したアイコンに対応したネットワークサービスを提供するために前記サービス提供サーバから送信される画像とを表示するための表示手段とを備えたネットワークテレビジョン受像機において、
前記各種のアイコンに対応したネットワークサービスのサービス種別を表す各種のグループコードと、これらのグループコードに対応した形状コード及びデザインコードのうち少なくともいずれかとを記憶するコード記憶手段と、
前記コード記憶手段に記憶された、各種のグループコードと、形状コード及びデザインコードのうち少なくともいずれかとに基づいて、前記表示手段に表示するメニュー画像に含まれる各種のアイコンの形状及びデザインのうち少なくともいずれかを、ネットワークサービスのサービス種別毎に、分けて表示するように制御するアイコン表示制御手段とを備えたことを特徴とするネットワークテレビジョン受像機。
【請求項2】
前記コード記憶手段に記憶されるデザインコードは、前記アイコンの背景色を表すアイコン背景色コードであり、
前記アイコン表示制御手段は、前記コード記憶手段に記憶された、各種のグループコードとアイコン背景色コードとに基づいて、前記表示手段に表示するメニュー画像に含まれる各種のアイコンの背景色を、ネットワークサービスのサービス種別毎に、分けて表示するように制御することを特徴とする請求項1に記載のネットワークテレビジョン受像機。
【請求項3】
前記コード記憶手段は、前記グループコードに対応したグループゾーン背景色コードをさらに記憶し、
前記アイコン表示制御手段は、前記コード記憶手段に記憶されたグループゾーン背景色コードに基づいて、前記表示手段に表示するメニュー画像における各グループゾーンの背景色を、ネットワークサービスのサービス種別毎に分けて表示するように制御することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のネットワークテレビジョン受像機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2012−49728(P2012−49728A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−188789(P2010−188789)
【出願日】平成22年8月25日(2010.8.25)
【出願人】(000201113)船井電機株式会社 (7,855)
【Fターム(参考)】