説明

ネットワークデバイス、デバイス制御装置、ネットワークシステム、並びにプログラム

【課題】本発明は、複数のネットワークデバイスの共通する設定情報及び異なる設定情報をPCのWebブラウザ上で表示することができ、それらをまとめて設定及び編集することができるネットワークデバイスを提供する。
【解決手段】MFP1は、PC200からのアクセスに応じて、ネットワーク300を介して他のMFPから設定情報を収集し、収集された設定情報を1つのHTMLファイルで生成してHTTPでPC200に送信する。そして、PC200のWebブラウザ上で設定や編集されたMFPの設定情報を他のMFPへ転送して当該他のMFPの設定情報に反映させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークに接続して互いに通信を行うネットワークデバイス、デバイス制御装置、及びそれらを含むネットワークシステム、並びにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
複写機やファクシミリ装置などの画像処理装置では、装置本体に設けられた操作パネル等をユーザが操作することで各種設定が行われる。一方、ネットワークを介してコンピュータ(PC)に接続可能な画像処理装置には、Webブラウザにより表示された画面上でPCから画像処理装置の各種設定が行えるリモートユーザーインターフェース機能(以下、「RUI」と呼ぶ)を有するものがある。例えば、画像処理装置がWebサーバ機能を内蔵する場合には、その機能を利用してWebブラウザに情報を表示する。
【0003】
Webサーバ機能を内蔵しない場合には、SNMPプロトコルによってMIB情報を収集してWebブラウザに情報を表示する技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、近年、ネットワークに接続された複数のネットワークデバイスの各種設定情報をまとめて編集するためのRUI方法やシステムが普及しつつある。例えば、ディレクトリサービスを利用して、ユーザのネットワーク資産に対するアクセス権限を一括して管理することにより、ユーザはネットワーク内のいずれのシステムに対しても、一貫した権限の元でアクセスを行うことができる。
【0005】
そして、全てのネットワークデバイスのログインIDとパスワードを知る必要がある方法では不便なので、ログイン権限の設定を簡単にすべく、アクセス権限の管理方法の簡易化に関して、例えば特許文献2が提案されている。特許文献2では、ディレクトリサービスを利用して組織構造を考慮したユーザ管理をする場合に、下位組織ユーザ/グループの管理権限を、上位組織のユーザに委譲することが可能である。さらに、所属変更が発生した際にもネットワーク資源に対するアクセスコントロールリスト(ACL)を変更することなく、組織単位(OU)に対する管理者権限の変更も必要としないものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2003−330824号公報
【特許文献2】特開2008−117052号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、上記特許文献1の技術では、ユーザがPCから複数のネットワークデバイスの設定を行う場合、各ネットワークデバイスのURLで個別にネットワーク接続を確立する必要がある。また、WebブラウザによりPCに表示される画面上では、複数のネットワークデバイスの設定情報を同時に1つのウインドウで表示、編集することができない。その結果、共通する設定情報は1度で設定可能であるが、異なる設定情報は1台ずつ設定する必要があり、複数のネットワークデバイスの設定情報の編集が容易ではない。また、PCと複数のネットワークデバイスとの間をHTTPで同時に接続して、その入出力情報をPC上でまとめて1画面に表示・編集するには、PC側のアプリケーションが必要になり、ユーザの手間が増えるという課題がある。
【0008】
一方、特許文献2の技術では、ディレクトリサービスデータベースを備えたディレクトリサーバや管理サーバを用いる方式であることから、システム構成や制御が複雑になるという課題がある。
【0009】
本発明は、上記課題を解決すべく、複数のネットワークデバイスの共通する設定情報及び異なる設定情報をPCのWebブラウザ上で表示することができ、それらをまとめて設定及び編集することができる技術を提供することを目的とする。
【0010】
または、本発明は、複数のネットワークデバイス間のアクセス権限管理をディレクトリサーバや管理サーバ、ACLを用いることなく簡易な構成で実現することができる技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成するために、本発明は、ネットワークに接続して利用することが可能な複数のネットワークデバイスと、前記ネットワークデバイスの設定情報を閲覧及び編集するための機能を備えたデバイス制御装置とがネットワークを介して接続されたネットワークシステムにおいて、前記デバイス制御装置は、前記複数のネットワークデバイスのうちの1つのネットワークデバイスにアクセスするアクセス手段と、前記アクセス手段によりアクセスしたネットワークデバイスから当該ネットワークデバイスを含む前記ネットワークに接続されたネットワークデバイスの設定情報を取得して表示する表示手段と、前記表示手段に表示された少なくとも1つの前記ネットワークデバイスの設定情報の設定及び編集指示を受け付ける編集手段とを備え、前記ネットワークデバイスは、前記アクセス手段による前記デバイス制御装置からのアクセスに応じて、前記ネットワークを介して他のネットワークデバイスから前記設定情報を収集する収集手段と、前記収集手段により収集された設定情報を1つのHTMLファイルで生成して前記デバイス制御装置に送信する送信手段と、前記編集手段により設定または編集された前記ネットワークデバイスの設定情報を他のネットワークデバイスへ転送して当該他のネットワークデバイスの設定情報に反映させる制御手段とを備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0012】
本発明によれば、複数のネットワークデバイスの共通する設定情報及び異なる設定情報をPCのWebブラウザ上で表示することができ、それらをまとめて設定及び編集することができる。
【0013】
または、本発明によれば、複数のネットワークデバイス間のアクセス権限管理をディレクトリサーバや管理サーバ、ACLを用いることなく簡易な構成で実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0014】
【図1】本発明の実施形態に係るネットワークデバイス及びデバイス制御装置で構成されたネットワークシステムの一例を示す図である。
【図2】図1のMFP100のハードウェア構成例を示すブロック図である。
【図3】図2の制御部101等に実装されるソフトウェア構成を示すブロック図である。
【図4】PC200におけるMFPの設定情報の表示処理の一例を示すフローチャートである。
【図5】MFP1における他のMFPの設定情報の収集処理の一例を示すフローチャートである。
【図6】PC200におけるMFPの設定情報の設定・編集処理の一例を示すフローチャートである。
【図7】MFP1におけるMFPの設定情報の設定・編集処理の一例を示すフローチャートである。
【図8】複数のMFPの設定情報をまとめて設定することが可能なネットワーク環境の設定画面の一例を示す図である。
【図9】(a)は1つのMFPのプリントジョブの履歴画面の一例を示す図、(b)は複数のMFPのプリントジョブの履歴画面の一例を示す図である。
【図10】複数のMFP間の管理上の階層関係を示す図であり、(a)はログイン権限設定の主導権が主装置(親)側にある場合の例を示し、(b)はログイン権限設定の主導権が副装置(子)側にある場合の例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0015】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1は、本発明の実施形態に係るネットワークデバイス及びデバイス制御装置で構成されたネットワークシステムの一例を示す図である。
【0017】
PC200は、デバイス制御装置の一例であり、主にユーザが利用するパーソナルコンピュータである。MFP100は、ネットワークデバイスの一例であり、スキャナ機能、プリンタ機能やファクシミリ機能等を備える複合機(Multi Functional Peripheral)である。PC200は、LAN(Local Area Network)等のネットワーク300を介して複数のMFP100(図示例ではMFP1〜4)に接続されている。
【0018】
図2は、図1のMFP100のハードウェア構成例を示すブロック図である。なお、図1の複数のMFP100(MFP1〜4)は略同一の構成を有するが、後述する動作処理が可能なものであれば、図示例の構成に限定されるものではない。
【0019】
図2において、制御部101は、MFP100の全体的な動作を制御するCPU(Central Processing Unit)である。ROM102は、制御部101が実行するプログラムや各種のデータ等が格納されたメモリである。
【0020】
RAM103は、制御部101のワークエリアとして利用されると共に、複写機能で使用する第1の画像用メモリ領域や、ファクシミリ機能で使用する第2の画像用メモリ領域としても利用されるメモリである。また、RAM103は、その一部又は全部が、後述する電源ユニット130とは別個のバッテリ113により駆動されており、電源ユニット130から電力が供給されない場合でも、記憶されたデータ等を維持可能に構成されている。
【0021】
時計回路112は、外部に時刻情報を出力する機能を有し、後述する電源ユニット130とは別個のバッテリ114により駆動される。操作部105は、MFP100をユーザが操作するための各種キーやボタンを備える。表示部104は、MFP1を操作するための各種情報を表示し、例えば、液晶モニタやタッチパネルディスプレイ等で構成される。
【0022】
ファックス(FAX)I/F106は、アナログ電話回線を介してFAX通信を行う機能を有する。また、ファックスI/F106は、受信画像をダイレクトに記録紙に記録出力せずに一旦RAM103に蓄積した後、記録紙に記録出力するメモリ受信機能を有する。また、ファックスI/F106は、送信画像をすぐに送信せずに一旦RAM103に蓄積した後、設定した時間に送信するタイマー送信機能を有する。また、本体電源がオフされた場合でも一定時間はRAM103に蓄積したFAX画像データをメモリ領域に保持するバックアップ機能を有する。
【0023】
画像読取部108は、原稿を読み取るためのスキャナ機能を備える。画像処理部109は、画像読取部108で読み取った画像や記録出力する画像データの変換処理を行う。画像形成部110は、画像データを記録紙に記録出力するためのプリンタ機能を備える。画像形成部110は、複写動作の場合、画像読取部108で読み取った画像データを記録出力する。一方、プリント動作の場合は、例えば、PC200から転送された画像データを記録出力する。
【0024】
ネットワークI/F107は、例えば、プリント出力するためにPC200から画像データを転送したり、画像読取部108で読み取った画像データをPC200に転送したりする通信機能を有する。ネットワークI/F107は、PC200上で動作するWebブラウザにより、HTTP(HyperText Transfer Protocol)による通信接続を行う。そして、PC200とMFP100との間でリモートユーザーインターフェース機能(RUI)を実現する。
【0025】
符号化復号化部111は、画像読取部108で読み取った画像データをファックスI/F106で送信する際に予め所定の方式で符号化したり、ファックスI/F106で受信した画像データを印字出力する際に予め所定の方式で復号化したりする機能を有する。また、符号化復号化部111は、複写動作をする際に、複数ページの画像情報を蓄積するために符号化したり、印字出力する際に復号化したりする機能を有する。
【0026】
バス120は、上述した各機能部間を接続するためのバスである。バス120には、アドレス信号を転送するアドレスバス、制御信号を転送するコントロールバス、及び各種データを転送するデータバスが含まれる。電源ユニット130は、MFP100を駆動するための電源部である。
【0027】
図3は、図2の制御部101等に実装されるソフトウェア構成を示すブロック図である。
【0028】
ユーザーインターフェース(UI)1501は、ユーザが操作部105を用いてMFPに対する各種操作や設定を行う際に動作する、装置とユーザ操作との仲介を行うモジュールである。UI1501は、ユーザの操作に従い、後述の各種モジュールに入力情報を転送して処理の依頼或いはデータの設定等を行う。
【0029】
アドレスブック(Address Book)1502は、データの送付先、通信先等を管理するデータベースモジュールである。アドレスブック1502の内容は、ユーザ操作に応じて、UI1501によりデータの追加、削除、取得等が行われ、後述の各モジュールによりデータの送付先や通信先情報として利用される。
【0030】
Webサーバ(Web Server Device Management Accounting)1503は、Webクライアント(例えば、PC200)からの要求に応じて、MFPの管理情報を通知するモジュールである。MFPの管理情報は、統合送信1504、リモートコピースキャン(Remote-Copy-Scan)1509、リモートコピープリント(Remote-Copy-Print)1510、制御API1518を介して読み取られる。そして、後述するHTTP1512、TCP/IP1516、ネットワークドライバ(Network-Driver)1517を介してWebクライアントに通知される。
【0031】
また、Webサーバ1503は、Webクライアントに渡すべき情報を、HTML等のいわゆるWebページ(ホームページ)形式のデータとして作成する。このとき、必要に応じてJava(登録商標)やCGIプログラム等が用いられる。
【0032】
統合送信(Universal Send)1504は、データの配信を司るモジュールであり、UI1501を介してユーザによって指定されたデータを、指示された通信(出力)先に配布する。例えば、ユーザがスキャナ機能を使用して配布データの生成を指示した場合は、制御API1518を介して画像読取部108を動作させ、データの生成が行われる。
【0033】
プリンタ(P550)1505は、出力先にプリンタが指定された際に統合送信1504内で動作するモジュールである。E−mail1506は、通信先にE−mailアドレスが指定された際に統合送信1504内で動作するモジュールである。DB1507は、出力先にデータベース(DB)が指定された際に統合送信1504内で動作するモジュールである。DP1508は、出力先に本MFPと同様の他のMFPが指定された際に統合送信1504内で動作するモジュールである。
【0034】
リモートコピースキャン1509は、MFP内のスキャナ機能を使用して画像読取部108で読み取った画像情報の出力先を他のMFPに、本MFP単体(画像読取部108と画像形成部110)で実現するコピー機能と同等の処理を行われせるモジュールである。
【0035】
リモートコピープリント1510は、他のMFPを入力元として得られた画像情報(画像読取部108で読み取った画像情報)を自機を使用して画像形成部110で出力することにより、本MFPで実現するコピー機能と同等の処理を行うモジュールである。Webプルプリント(Web-Pull-Print)1511は、インターネット又はイントラネット上の各種ホームページの情報をURLの指定により読み出し、画像形成部110で印刷するためのモジュールである。
【0036】
HTTP1512は、本MFPがHTTPにより通信する際に動作し、TCP/IP1516によりWebサーバ1503、Webプルプリント1511に通信機能を提供するモジュールである。lpr1513は、TCP/IP1516により統合送信1504内のプリンタ1505に通信機能を提供するモジュールである。
【0037】
SMTP1514は、TCP/IP1516により統合送信1504内のE−mail1506に通信機能を提供するモジュールである。SLM(Salutation-Manager)1515は、TCP/IP1516により統合送信1504内のDB1507、DP1508、及びリモートコピースキャン1509、リモートコピープリント1510に通信機能を提供するモジュールである。
【0038】
TCP/IP1516は、ネットワークドライバ1517を用いて、前述の各種モジュールにネットワーク通信機能を提供するモジュールである。ネットワークドライバ1517は、ネットワークに物理的に接続される部分を制御するモジュールである。
【0039】
制御API(Control-API)1518は、統合送信1504等の上流モジュールに対し、後述のジョブマネージャ(Job-Manager)1519等の下流モジュールとのインターフェイスを提供するものである。ジョブマネージャ1519は、前述の各種モジュールより制御API1518を介して指示される処理を解釈し、後述の各モジュール(1520,1524,1526)に指示を与えるものである。また、ジョブマネージャ1519は、FAXジョブの制御も含め本MFP内で実行される種々のジョブを一元管理するものである。
【0040】
コーデックマネージャ(CODEC-Manager)1520は、ジョブマネージャ1519が指示する処理の中でデータの各種圧縮、伸長を管理し、制御するモジュールである。FBEエンコーダ(FBE-Encoder)1521は、ジョブマネージャ1519、スキャンマネージャ1524により実行されるスキャン処理で読み込まれたデータをFBEフォーマットにより圧縮するモジュールである。
【0041】
JPEGコーデック(JPEG-CODEC)1522は、ジョブマネージャ等により実行されるスキャン処理及びプリントマネージャにより実行される印刷処理で、データのJPEG圧縮やJPEG展開処理を行うモジュールである。MMRコーデック(MMR-CODEC)1523は、ジョブマネージャ等により実行されるスキャン処理及びプリントマネージャにより実行される印刷処理で、データのMMR圧縮やプリンタへ出力すべき印刷データのMMR伸長処理を行うモジュールである。
【0042】
スキャンマネージャ(Scan-Manager)1524は、ジョブマネージャ1519が指示するスキャン処理を管理し、制御するモジュールである。SCSIドライバ(SCSI)1525は、スキャンマネージャ1524と本MFPが内部的に接続している画像読取部108との通信を行うモジュールである。プリントマネージャ(Print-Manager)1526は、ジョブマネージャ1519が指示する印刷処理を管理し、制御するモジュールである。エンジンインターフェース(Engine-I/F)1527は、プリントマネージャ1526と画像形成部110とのI/Fを提供するモジュールである。パラレルポートドライバ(Parallel)1528は、Webプルプリント1511がパラレルポートを介して不図示の出力機器にデータを出力する際のI/Fを提供するモジュールである。
【0043】
次に、アドレスブック1502の詳細について説明する。
【0044】
アドレスブック1502は、MFP100内の不揮発性のメモリ(不揮発性メモリやハードディスクなど)に保存されており、この中には、ネットワークに接続された他の機器の特徴が記載されている。例えば、以下に列挙するようなものが含まれている。
【0045】
・機器の正式名やエイリアス名
・機器のネットワークアドレス
・機器の処理可能なネットワークプロトコル
・機器の処理可能なドキュメントフォーマット
・機器の処理可能な圧縮タイプ
・機器の処理可能なイメージ解像度
・プリンタ機器の場合の給紙可能な紙サイズ、給紙段情報
・サーバ(コンピュータ)機器の場合のドキュメントを格納可能なフォルダ名
以下に説明する各アプリケーションは、アドレスブック1502に記載された情報により配信先の特徴を判別することが可能となる。このアドレスブック1502を参照して、MFP100は、データを送信することができる。例えば、リモートコピーアプリケーションは、配信先に指定された機器の処理可能な解像度情報をアドレスブック1502より判別し、それに従い、画像読取部108により読み込まれた画像2値画像を公知のMMR圧縮を用いて圧縮する。そして、それを公知のTIFF(Tagged Image File Format)化し、SLM1515に通して、ネットワーク上のプリンタ機器に送信する。
【0046】
SLM1515については、詳細には説明しないが、公知の(Salutation Manager)と呼ばれる機器制御情報などを含んだネットワークプロトコルの一種である。
【0047】
次に、図1のネットワークシステムにおいて、親機となるMFP1が他の複数のMFP2〜4からMFPの設定情報を収集して、それをまとめてPC200へリダイレクトする処理について図4及び図5を参照して説明する。
【0048】
図4は、PC200におけるMFPの設定情報の表示処理の一例を示すフローチャートである。
【0049】
ステップS401では、PC200上のWebブラウザにより表示された画面上でユーザがアドレス欄に所定のURL(例えば、MFP1のIPアドレス等)を入力すると、PC200とMFP1がHTTPにより接続される。そして、PC200にRUIのログイン画面が表示される。そして、RUIのログイン画面上でユーザがログイン操作を行うと、PC200にRUIの初期画面が表示される(ステップS401)。
【0050】
次に、ステップS402では、PC200上のWebブラウザは、MFP1に対して、MFP1以外の他のMFP(ここではMFP2,3,4...)の設定情報を収集するためのリクエストを行う。このリクエストは、後述する図8及び図9に示す画面上でユーザが「他の装置を検索」ボタンをクリックすることにより開始される。MFPの設定情報には、例えば、プリンタの状態を表示・管理するためのデバイス管理情報、ジョブを表示・操作するためのジョブ管理情報、MFPの設定を表示・変更するためのデバイス設定情報等が含まれる。
【0051】
次に、ステップS403では、Webブラウザが、MFP1から受信したHTMLファイルにより、他のMFPの装置名称やIPアドレスを含む一覧画面を表示する。
【0052】
次に、ステップS404では、Webブラウザは、表示された一覧画面から他のMFPの選択を受け付ける。ユーザは、ネットワークに接続されている複数のMFPの中からアクセスを希望する1つ以上のMFPを選択指定する。Webブラウザは、ユーザにより選択された他のMFPの選択情報をMFP1に送信する。
【0053】
次に、ステップS405では、Webブラウザは、MFP1から受信したHTMLファイルにより、図8に示すような設定情報を表示する。
【0054】
次に、ステップS406では、Webブラウザは、ユーザからの操作に応じてMFP1とのHTTPによる接続を解除(ログオフ)して、本処理を終了する。
【0055】
図5は、MFP1における他のMFPの設定情報の収集処理の一例を示すフローチャートである。
【0056】
ステップS501では、MFP1は、PC200からのアクセスに応じてHTTPにより接続する。
【0057】
次に、ステップS502では、MFP1は、MFP1以外の他のMFPの設定情報を収集するためのリクエストをPC200から受けて、ネットワーク300に接続されている他のMFP(2,3,4...)を検索する。
【0058】
次に、ステップS503では、MFP1は、検索した各MFPの装置名称やIPアドレスを含む一覧画面のHTMLファイルを生成してPC200に送信する。
【0059】
次に、ステップS504では、MFP1は、PC200から他のMFPの選択情報を受信し、該選択情報に示す他のMFPに順次HTTPで接続する(ステップS505)。
【0060】
次に、ステップS506では、MFP1は、他のMFPの1台に対してRUIにログインし、MFPの設定情報の送信をリクエストする。他のMFPは、MFP1から該リクエストを受けると、MFP1に設定情報のHTMLファイルをHTTPで送信する。
【0061】
次に、ステップS507では、MFP1は、他のMFPから設定情報のHTMLファイルを受信する。
【0062】
次に、ステップS508では、MFP1は、他のMFPの選択情報に示すMFPの全てから設定情報を収集したか否かを判定する。この結果、他のMFPの選択情報に示すMFPの全てから設定情報を収集した場合、ステップS509へ進む一方、そうでない場合は、ステップS505〜S508の処理を繰り返す。
【0063】
ステップS509では、MFP1は、他のMFPから収集した少なくとも1つの設定情報から1つのHTMLファイルを生成(再構成)してHTTPでPC200に送信する。
【0064】
次に、ステップS510では、MFP1は、他のMFPとの接続を解除(ログオフ)して、本処理を終了する。
【0065】
このように、図4、図5の処理により、PC200が親となるMFP1にアクセスするのみで、子となる他のMFP2〜4の設定情報を取得することができ、ユーザがPC200上で他の複数のMFPの設定情報をまとめて閲覧することができる。
【0066】
次に、図1のネットワークシステムにおいて、PC200から親機となるMFP1経由で他の複数のMFPの設定情報を設定する処理について図6及び図7を参照して説明する。
【0067】
図6は、PC200におけるMFPの設定情報の設定・編集処理の一例を示すフローチャートである。
【0068】
ステップS601では、PC200上のWebブラウザにより表示された画面上でユーザがアドレス欄に所定のURL(例えば、MFP1のIPアドレス等)を入力すると、PC200とMFP1がHTTPにより接続される。そして、PC200にRUIのログイン画面が表示される。そして、ログイン画面上でユーザがログイン操作を行うと、PC200にMFP1の設定情報が画面表示されているものとする(ステップS601)。
【0069】
次に、ステップS602では、PC200上のWebブラウザは、画面上で他の複数のMFPの設定情報を表示させる様に表示方法切り換えのリクエストを受け付ける。
【0070】
次に、ステップS603では、Webブラウザは、親機となるMFP1に対して、MFP1や他のMFP(2,3,4...)の設定情報を設定するためのリクエスト(設定指示)を受け付ける。ユーザは、PC200の表示画面上で設定値のデータのセルを選択して値を入力することにより、個別のMFPへの設定か、複数のMFPへ共通の値の設定かを任意に入力が可能である。MFPの設定情報の設定値は、各MFPで共通するものもあれば、各MFP固有のものも存在する。
【0071】
次に、ステップS604では、Webブラウザは、MFP1から受信したHTMLファイルにより設定情報の表示を更新する。
【0072】
次に、ステップS605では、Webブラウザは、ユーザからの操作に応じて、MFP1とのHTTPによる接続を解除(ログオフ)して、本処理を終了する。
【0073】
図7は、MFP1におけるMFPの設定情報の設定・編集処理の一例を示すフローチャートである。
【0074】
ステップS701では、MFP1は、PC200からのアクセスに応じてHTTPにより接続する。
【0075】
次に、ステップS702では、MFP1は、PC200からの表示方法切り換えのリクエストが1台のみ表示か、複数台表示かを判別する。この結果、MFP1が、1台のみの表示であると判断した場合、ステップS703へ進む一方、複数台表示であると判断した場合、ステップS704へ進む。
【0076】
ステップS703では、MFP1は、MFP1台分の設定情報からHTMLファイルを生成(再構成)してPC200に送信して画面に表示させる。ステップS704では、MFP1は、MFP1が収集した、ネットワークに接続されている他の複数のMFPの設定情報から1つのHTMLファイルを生成(再構成)してHTTPでPC200へ送信して画面に表示させる。ユーザは、PC側での画面を見ながら操作することで、従来の1つのMFPに対するアクセス画面と、複数台のMFPに対するアクセス画面とをクリック1つで交互に切り替えることができる。
【0077】
次に、ステップS705では、MFP1は、ステップS603でPC200から行われたリクエスト(設定指示)に応じて、該当する他のMFPにHTTPで接続する。
【0078】
次に、ステップS706では、MFP1は、PC200から行われた設定指示を該当する他のMFPに設定情報に反映させる。例えば、MFP1が、PC200から複数のMFPそれぞれの設定情報に関する設定値や設定変更値を受信した場合、個々のMFPの設定情報に関する設定値や設定変更値に分解する。そして、分解した設定値や設定変更値をそれぞれ該当するMFPに転送することで、該当するMFPに設定・編集された設定情報を反映させる。
【0079】
次に、ステップS707では、MFP1は、ステップS706で設定指示を反映させた他のMFPの設定情報からHTMLファイルを生成(再構成)してPC200へ送信する。そして、ステップS708でPC200から他にリクエストがあれば(ステップS708でYES)、ステップS402へ戻り、順次ユーザ操作によるPC200からの設定指示に応じて、ステップS702〜S708を繰り返す。
【0080】
ステップS709では、MFP1は、他のMFPとの接続を解除(ログオフ)すると共に、PC200との接続を解除(ログオフ)する。
【0081】
上記処理によれば、複数のMFPの設定情報をユーザがPCから設定・編集する際に、主となる1つのMFPにアクセスすることで、複数のMFPの設定情報に対してアクセス可能となり、ユーザがMFPの設定情報の設定や編集を容易に行うことができる。
【0082】
図8は、PC200に表示されるRUI設定情報の一例を示す図であり、複数のMFPのRUI設定情報をまとめて設定することが可能なネットワーク環境の設定画面の一例である。
【0083】
図8では、MFP1,2,3のネットワーク環境に関する設定情報が並べて表示されている。図示のように、1ユーザが利用するネットワーク環境では、各MFPのネットワーク環境の設定内容は同一である項目が多い。例えば、図示例では、各MFPのネットワーク環境の設定内容で異なるのは、装置の名称、MACアドレス、IPアドレスのみとなっている。このような場合、装置1台ずつとRUI接続をして個別に設定しては効率が悪く、複数の装置を一括で同一の内容を設定できると効率的である。本実施形態では、スクロールタブをクリックして編集対象のMFPを選択したり、マウスによる範囲選択とコピータブやペーストタブを使用して簡単に編集作業が可能な様に構成されている。
【0084】
上述したRUI設定情報の設定・編集動作は、図6のステップS603,S604、図7のステップS705〜S707による処理で実現される。
【0085】
図9は、PC200に表示されるRUI設定情報の一例を示す図であり、(a)は1つのMFP(ここではMFP1)のプリントジョブの履歴画面の一例を示し、(b)は複数のMFP(MFP1,4,5)のプリントジョブの履歴画面の一例を示す。
【0086】
MFPとPCがネットワーク等の伝送媒体を介して接続されたネットワークシステムでは、MFPに投入され、画像出力された画像出力ジョブの履歴をPC上で取得して表示可能としている。
【0087】
図9(a)に示す画面上で「1台のみ表示/複数台同時表示」のタブ901がクリックされると、図9(b)に示す画面に切り替わる。一方、図9(b)に示す画面上で3台のMFPのうち、いずれか1台が選択された状態でタブ901がクリックされると、図9(a)に示す画面に切り替わる。このように、「1台のみ表示/複数台同時表示」タブ901をクリックすることにより、図9(a)の画面と図9(b)の画面を交互に切り替えることが可能である。これらの画面切換動作は、図6のステップS602、図7のステップS702〜S704による処理で実現される。
【0088】
このように、複数のMFPの設定情報をユーザがPCから設定・編集する際に、主となる1つのMFPにアクセスすることで、複数のMFPの設定情報に対してアクセス可能となり、それらの設定・編集が容易になる。また、ユーザの操作によって、従来の1つのMFPに対する表示と、上記複数台まとめた表示とをクリック1つで交互に切り替え可能となるので、ユーザは状況に応じて使い分けが可能となる。
【0089】
次に、MFP1が他の複数のMFPからRUI設定情報を収集する際の収集方法の一例について図10(a)、図10(b)を参照して説明する。
【0090】
図10(a)は、複数のMFP間の管理上の階層関係を示す図であり、(a)はRUIのログイン権限設定の主導権が主装置(親)側にある場合の例を示し、(b)はRUIのログイン権限設定の主導権が副装置(子)側にある場合の例を示す。図示例では、主装置(親)をMFP1とし、副装置(子)をMFP2〜MFP11とする。
【0091】
図10(a)では、他の複数のMFP(MFP2〜11)に対してRUIのログインする権限を主となるMFP(MFP1)に持たせるものである。そして、主となるMFP1には、他のMFP2〜11のRUIのログインIDとパスワードを登録して管理させることで、MFP1に他のMFP2〜11へRUIのログインする権限を持たせる。これにより、ユーザは、複数のMFPのRUIのログインIDとパスワードを保管することなく、MFP1のRUI機能のログインIDとパスワードだけを保管すればよい。
【0092】
例えば、MFP7は、MFP9をRUIの子装置として登録している。そして、MFP3は、MFP7をRUIの子装置として登録している。さらに、MFP1は、MFP3をRUIの子装置として登録している。この場合、MFP1は、RUIにより自動的にMFP9へのログインが可能となる。MFP1に管理者権限でログインできるユーザは、MFP3,7,9のRUIのログインIDとパスワードを知らなくてもアクセス可能となる。
【0093】
上述したように、ログイン権限を委譲されることにより、ユーザが全装置のログインIDとパスワードを知る必要がなくなり、その負担が軽減される。また、主装置に対して全装置のログインIDとパスワードを設定しなくても良くなる。
【0094】
図10(b)では、自機のRUI設定情報を閲覧や編集する権限を他の装置へ付与することにより、装置間に親子関係を成立させるものである。具体的には、各MFPのRUIのログイン権限に順位を設けて階層構造をなし、上位の装置から下位の装置には自動的にログインできるが、下位の装置から上位の装置にはログインできないように構成する。例えば、事業部センター装置を親機、各部の装置を子機、各課の装置を孫機とする。子(下位の装置)は、自分の親(上位の装置)を登録できる様にして子から親へ権限を与える。下位の装置に接続された場合でも、上位の装置の存在とIPアドレスはPCへ伝達することとする。
【0095】
例えば、MFP9は、MFP7をRUIの親装置として登録している。MFP7は、MFP3をRUIの親装置として登録している。MFP3は、MFP1をRUIの親装置として登録している。この場合、MFP1は、自動的にMFP9にRUIのログイン可能となる。MFP1に管理者権限でログインできるユーザは、MFP3,7,9のRUIのログインIDとパスワードを知らなくてもアクセス可能となる。
【0096】
以上説明したように、PCから上位の装置にログインするだけで、その装置と親子関係にある下位の装置に対するログイン権限が自動的に付与されるので、個別にログインする必要がなくなる。また、子側の装置が親を設定するだけで、親側の装置から子となる装置の設定をする必要がなくなる。ユーザは自分に与えられた権限より下位の装置に対して自動的に権限が付与される。また、ユーザは子となる装置のログインIDやパスワードを知る必要が無くなる。子となる装置は、自機のログインIDやパスワードをユーザへ知らせる必要が無くなるので、セキュリティも向上する。親子関係を解除すれば以降は他の装置のユーザからログインされることも無い。
【0097】
上記実施形態によれば、デバイス制御装置(PC200)は、Webブラウザにより、複数のネットワークデバイス(MFP)のうちの1つのネットワークデバイス(MFP1)にアクセスする。そして、アクセスしたネットワークデバイスから当該ネットワークデバイスを含めたネットワーク上のネットワークデバイスの設定情報を取得して表示する。そして、表示された少なくとも1つのネットワークデバイスの設定情報の設定及び編集指示を受け付ける。一方、ネットワークデバイスは、デバイス制御装置からのアクセスに応じて、ネットワークを介して他のネットワークデバイスから設定情報を収集し、収集した設定情報を1つのHTMLファイルで生成してHTTPでデバイス制御装置に送信する。そして、デバイス制御装置上で設定又は編集された設定情報を他のネットワークデバイスごとに分解してHTMLファイルを生成し、当該HTMLファイルを該当する他のネットワークデバイスへ転送して当該他のネットワークデバイスの設定情報に反映させる。これにより、複数のMFPのうちの1台がWebサーバとなることでディレクトリサーバや管理サーバ、ACLを必要とせず、簡易な構成でRUIのユーザ管理システムを構築できる。
【0098】
上記実施形態では、ネットワークデバイスの一例としてMFPについて説明したが、これに限定されるものではなく、単一機能のプリンタやファクシミリ装置であってもよく、スキャナであってもよい。
【0099】
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
【符号の説明】
【0100】
100 MFP
200 PC
300 ネットワーク
101 制御部(CPU)
107 ネットワークI/F
1501 ユーザーインターフェースモジュール
1503 Webサーバモジュール
1518 制御APIモジュール

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークに接続して利用することが可能な複数のネットワークデバイスと、前記ネットワークデバイスの設定情報を閲覧及び編集するための機能を備えたデバイス制御装置とがネットワークを介して接続されたネットワークシステムにおいて、
前記デバイス制御装置は、
前記複数のネットワークデバイスのうちの1つのネットワークデバイスにアクセスするアクセス手段と、
前記アクセス手段によりアクセスしたネットワークデバイスから当該ネットワークデバイスを含む前記ネットワークに接続されたネットワークデバイスの設定情報を取得して表示する表示手段と、
前記表示手段に表示された少なくとも1つの前記ネットワークデバイスの設定情報の設定及び編集指示を受け付ける編集手段とを備え、
前記ネットワークデバイスは、
前記アクセス手段による前記デバイス制御装置からのアクセスに応じて、前記ネットワークを介して他のネットワークデバイスから前記設定情報を収集する収集手段と、
前記収集手段により収集された設定情報を1つのHTMLファイルで生成して前記デバイス制御装置に送信する送信手段と、
前記編集手段により設定または編集された前記ネットワークデバイスの設定情報を他のネットワークデバイスへ転送して当該他のネットワークデバイスの設定情報に反映させる制御手段とを備えることを特徴とするネットワークシステム。
【請求項2】
前記表示手段は、1台の前記ネットワークデバイスの設定情報を表示する画面と前記複数のネットワークデバイスの設定情報をまとめて表示する画面とをユーザ操作に応じて交互に切り替えて表示することを特徴とする請求項1記載のネットワークシステム。
【請求項3】
複数のネットワークデバイスにネットワークを介して接続され、前記複数のネットワークデバイスの設定情報を閲覧及び編集する機能を備えたデバイス制御装置であって、
記複数のネットワークデバイスのうちの1つのネットワークデバイスにアクセスするアクセス手段と、
前記アクセス手段によりアクセスしたネットワークデバイスから当該ネットワークデバイスを含む前記ネットワークに接続されたネットワークデバイスの設定情報を取得して表示する表示手段と、
前記表示手段に表示された少なくとも1つの前記ネットワークデバイスの設定情報の設定及び編集指示を受け付ける編集手段とを備えることを特徴とするデバイス制御装置。
【請求項4】
ネットワークを介してデバイス制御装置に接続されたネットワークデバイスであって、
前記デバイス制御装置からのアクセスに応じて、前記ネットワークを介して他のネットワークデバイスから前記設定情報を収集する収集手段と、
前記収集手段により収集された設定情報を1つのHTMLファイルで生成して前記デバイス制御装置に送信する送信手段と、
前記デバイス制御装置で設定又は編集された設定情報を他のネットワークデバイスへ転送して当該他のネットワークデバイスの設定情報に反映させる制御手段とを備えることを特徴とするネットワークデバイス。
【請求項5】
ネットワークに接続して利用することが可能な複数のネットワークデバイスと、前記ネットワークデバイスの設定情報を閲覧及び編集するための機能を備えたデバイス制御装置とがネットワークを介して接続されたネットワークシステムの制御方法において、
前記デバイス制御装置が、記複数のネットワークデバイスのうちの1つのネットワークデバイスにアクセスするアクセス工程と、
前記デバイス制御装置が、前記アクセス工程にてアクセスしたネットワークデバイスから当該ネットワークデバイスを含む前記ネットワークに接続されたネットワークデバイスの設定情報を取得して表示する表示工程と、
前記デバイス制御装置が、前記表示工程にて表示された少なくとも1つの前記ネットワークデバイスの設定情報の設定及び編集指示を受け付ける編集工程と、
前記ネットワークデバイスが、前記デバイス制御装置からのアクセスに応じて、前記ネットワークを介して他のネットワークデバイスから前記設定情報を収集する収集工程と、
前記ネットワークデバイスが、前記収集工程にて収集された設定情報を1つのHTMLファイルで生成して前記デバイス制御装置に送信する送信工程と、
前記ネットワークデバイスが、前記編集工程にて設定または編集された前記ネットワークデバイスの設定情報を他のネットワークデバイスへ転送して当該他のネットワークデバイスの設定情報に反映させる制御工程とを備えることを特徴とする制御方法。
【請求項6】
複数のネットワークデバイスにネットワークを介して接続され、前記複数のネットワークデバイスの設定情報を閲覧及び編集する機能を備えたデバイス制御装置の制御方法であって、
記複数のネットワークデバイスのうちの1つのネットワークデバイスにアクセスするアクセス工程と、
前記アクセス工程にてアクセスしたネットワークデバイスから当該ネットワークデバイスを含む前記ネットワークに接続されたネットワークデバイスの設定情報を取得して表示する表示工程と、
前記表示工程にて表示された少なくとも1つの前記ネットワークデバイスの設定情報の設定及び編集指示を受け付ける編集工程とを備えることを特徴とする制御方法。
【請求項7】
ネットワークを介してデバイス制御装置に接続されたネットワークデバイスの制御方法であって、
前記デバイス制御装置からのアクセスに応じて、前記ネットワークを介して他のネットワークデバイスから前記設定情報を収集する収集工程と、
前記収集工程にて収集された設定情報を1つのHTMLファイルで生成して前記デバイス制御装置に送信する送信工程と、
前記デバイス制御装置で設定又は編集された設定情報を他のネットワークデバイスへ転送して当該他のネットワークデバイスの設定情報に反映させる制御工程とを備えることを特徴とする制御方法。
【請求項8】
ネットワークに接続されたコンピュータでネットワークデバイスの設定情報の設定を行う機能を備えたネットワークデバイスであって、
他の複数のネットワークデバイスのログインIDとパスワードを登録する登録手段を備え、
ログインIDとパスワードを登録したネットワークデバイスと登録されたネットワークデバイスが親子関係を構成し、
前記コンピュータから親となるネットワークデバイスにログインすると、子となるネットワークデバイスにもログインした状態となることを特徴とするネットワークデバイス。
【請求項9】
複数のネットワークデバイスが備える前記機能へのログイン権限に順位を設けて、上位のネットワークデバイスから下位のネットワークデバイスには自動的にログインできるが、下位のネットワークデバイスから上位のネットワークデバイスにはログインできない構成とし、自機の設定情報を閲覧及び編集する権限を他のネットワークデバイスへ付与することにより、装置間に親子関係を成立させることを特徴とする請求項8記載のネットワークデバイス。
【請求項10】
請求項5乃至7のいずれか1項に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのコンピュータに読み取り可能なプログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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