ネットワーク制御システム、ネットワーク制御方法及び制御プログラム
【課題】ユーザのパス設定のコストを削減するとともに、通信キャリア側の運用コストを抑制できるネットワーク制御システム、ネットワーク制御方法及び制御プログラムを提供する。
【解決手段】ネットワーク制御サーバ20aに対しアクセスし、前記ネットワーク制御サーバ20aからパス設定情報を含むネットワーク設定情報を受信して表示し、該ネットワーク情報に基づくユーザの操作によりパス設定情報を作成して前記ネットワーク制御サーバ20aに送信するユーザ端末10aと、前記ユーザ端末10aからのアクセスに対し前記ネットワーク設定情報を送信し、前記ユーザ端末10aからのパス設定情報を受信してネットワークのパス設定を行うネットワーク制御サーバ20aと、を備える。
【解決手段】ネットワーク制御サーバ20aに対しアクセスし、前記ネットワーク制御サーバ20aからパス設定情報を含むネットワーク設定情報を受信して表示し、該ネットワーク情報に基づくユーザの操作によりパス設定情報を作成して前記ネットワーク制御サーバ20aに送信するユーザ端末10aと、前記ユーザ端末10aからのアクセスに対し前記ネットワーク設定情報を送信し、前記ユーザ端末10aからのパス設定情報を受信してネットワークのパス設定を行うネットワーク制御サーバ20aと、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末からネットワークのパス設定を行うネットワーク制御システム、ユーザ端末、ネットワーク制御サーバ、ネットワーク制御方法及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
法人ユーザ等の専用線サービス等では、要求可能なネットワーク設定は固定的であり、設定変更には長時間を要するものであった。例えば、ユーザが帯域を変更したい場合、通信機器の設定に時間を要しておりネットワーク設定の柔軟な対応ができなかった。
【0003】
従って、ユーザはネットワークの使用帯域、時間等の最大値を考慮して通信キャリアと契約し設定を行っていたが、かかる設定ではユーザにとってコスト面で無駄があり、一方、通信キャリアにとっては最大値でネットワークを構築することにより、ネットワーク帯域、資源を有効に利用できないという問題があった。
【0004】
これに対し、ユーザの要求により時間単位で動的にネットワーク間や、2つの端点間の区間の帯域を変更可能とするシステムが知られている(特許文献1、2参照)。
【特許文献1】特開2004−200963号公報
【特許文献2】特開2005−217838号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述のようにネットワーク帯域等を固定するシステムでは、設定変更には時間を要し柔軟な対応ができないから、ユーザは通信キャリアと設定項目の最大値を考慮して契約することとなり、コスト面で無駄が生じ、通信キャリア側でもネットワーク帯域、資源が有効に使用できていない。
【0006】
そこで、ユーザからの要求により時間単位で帯域を動的に変更できるようにしたシステムとすることが考えられるが、このようにネットワーク帯域を動的に変更可能とし、ユーザのコストを削減し、ネットワーク帯域、資源の有効利用を図ろうとすると、通信キャリア側の運用変更作業が頻繁になり、通信キャリア側の運用コストが増加するという問題がある。
【0007】
本発明は、以上のような課題を解決できるネットワーク制御システム、ユーザ端末、ネットワーク制御サーバ、ネットワーク制御方法及び制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1のネットワーク制御システムは、ネットワーク制御サーバに対しアクセスし、前記ネットワーク制御サーバからパス設定情報を含むネットワーク設定情報を受信して表示し、該ネットワーク情報に基づくユーザの操作によりパス設定情報を作成して前記ネットワーク制御サーバに送信するユーザ端末と、前記ユーザ端末からのアクセスに対し前記ネットワーク設定情報を送信し、前記ユーザ端末からのパス設定情報を受信してネットワークのパス設定を行うネットワーク制御サーバと、を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の第1のユーザ端末は、パス設定情報に基づいてネットワークのパス設定を行うネットワーク制御サーバに対し、前記パス設定情報を送信するユーザ端末であって、前記ネットワーク制御サーバへのアクセス時に、前記ネットワーク制御サーバからパス設定情報を含むネットワーク設定情報を受信して表示し、前記ネットワーク設定情報に基づいてパス設定情報を作成して前記ネットワーク制御サーバに送信することを特徴とする。
【0010】
本発明の第1のネットワーク制御サーバは、ユーザ端末から受信したパス設定情報に基づいてネットワークのパス設定を行うネットワーク制御サーバであって、前記ユーザ端末からのアクセスに対し、パス設定情報を含むネットワーク設定情報を前記ユーザ端末に送信し、前記ユーザ端末で前記ネットワーク設定情報に基づいて作成したパス設定情報を受信し、該パス設定情報に基づいて前記ネットワークのパス設定を制御することを特徴とする。
【0011】
本発明の第1のネットワーク制御方法は、パス設定情報に基づいてネットワークのパス設定を行うネットワーク制御サーバに対し、ユーザ端末からパス設定情報を送信するネットワーク制御方法であって、前記ユーザ端末から前記ネットワーク制御サーバにアクセスし、前記ネットワーク制御サーバからパス設定情報を含むネットワーク設定情報を受信して表示する第1のステップと、前記ユーザ端末において前記ネットワーク設定情報に基づいてパス設定情報を作成して前記ネットワーク制御サーバに送信する第2のステップと、前記ネットワーク制御サーバにおいて前記パス設定情報に基づいてネットワークのパス設定を行う第3のステップと、を含むことを特徴とする。
【0012】
本発明の第1のユーザ端末の制御プログラムは、パス設定情報に基づいてネットワークのパス設定を行うネットワーク制御サーバに対し、前記パス設定情報を送信するユーザ端末の制御プログラムであって、コンピュータに、前記ネットワーク制御サーバへアクセスし、前記ネットワーク制御サーバからパス設定情報を含むネットワーク設定情報を受信して表示する第1のステップと、前記ネットワーク設定情報に基づいてユーザの入力操作によりパス設定情報を作成して前記ネットワーク制御サーバに送信する第2のステップと、を実行させることを特徴とする。
【0013】
本発明の第1のネットワーク制御サーバの制御プログラムは、ユーザ端末から受信したパス設定情報に基づいてネットワークのパス設定を行うネットワーク制御サーバの制御プログラムであって、コンピュータに、前記ユーザ端末からのアクセスに対し、パス設定情報を含むネットワーク設定情報を前記ユーザ端末に送信する第1のステップと、前記ユーザ端末で前記ネットワーク設定情報に基づいて作成したパス設定情報を受信し、該パス設定情報に基づいて前記ネットワークのパス設定を制御する第2のステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ネットワーク設定手段(情報)の一部をユーザに開示し、ネットワーク設定をユーザ端末で前記ネットワーク設定情報に基づいて行うようにしたことにより、通信キャリア側の設定の自動化が可能となり、また、頻繁になると予想される運用変更作業が削減でき、通信キャリア側の運用コストが抑えられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(第1の実施形態)
次に、本発明のネットワーク制御システム、ユーザ端末、ネットワーク制御サーバ、ネットワーク制御方法及び制御プログラムの第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1は本発明のネットワーク制御システム及び該システムを構成するユーザ端末とネットワーク制御サーバの第1の実施形態を示す図である。
【0017】
本実施形態のネットワーク制御システムは、ネットワーク100aで接続されたユーザ端末10a及びネットワーク制御サーバ20aと、ネットワーク制御サーバ20aの制御によりユーザ等の通信機器300a、400a間にパス設定を行うキャリアネットワーク200aと、で構成されている。
【0018】
ユーザ端末20aは、ネットワーク制御サーバ20aに対しアクセスし、前記ネットワーク制御サーバ20aからパス設定情報を含むネットワーク設定情報を受信して表示する機能と、該ネットワーク情報に基づくユーザの操作によりパス設定情報を作成して前記ネットワーク制御サーバ20aに送信する機能を有する。
【0019】
ネットワーク制御サーバ20aは、前記ユーザ端末10aからのアクセスに対し、前記ネットワーク設定情報を送信し、前記ユーザ端末10aからのパス設定情報を受信してキャリアネットワーク200aのパス設定を行う機能を有する。
【0020】
図2は本発明のネットワーク制御方法の第1の実施形態を示す図である。図1に示すユーザ端末10aとネットワーク制御サーバ20a間のネットワーク制御(パス設定)の処理フローチャートを示している。
【0021】
ユーザ端末10aの処理は、パス設定情報に基づいてキャリアネットワーク200aのパス設定を行うネットワーク制御サーバ20aに対し、ユーザ端末10aから前記ネットワーク制御サーバ20aにアクセスし、前記ネットワーク制御サーバ20aから設定済みのパス設定情報を含むネットワーク設定情報を受信する第1のステップ(S10)と、前記ユーザ端末10aにおいて前記ネットワーク設定情報に基づいてパス設定情報を作成して前記ネットワーク制御サーバ20aに送信する第2のステップ(S11)と、を含む。
【0022】
ネットワーク制御サーバ20aの処理は、前記ユーザ端末10aからのアクセスに対し、設定済みのパス設定情報を含むネットワーク設定情報を前記ユーザ端末10aに送信する第1のステップ(S20)と、前記ユーザ端末10aで前記ネットワーク設定情報に基づいて作成したパス設定情報を受信し、該パス設定情報に基づいて前記キャリアネットワーク200aのパス設定を行う第2のステップ(S21)と、を含む。
【0023】
本発明のユーザ端末10a及びネットワーク制御サーバ20aの前記機能及び以下の実施形態の機能は記憶媒体に格納された制御プログラムにより実現可能である。つまり、ユーザ端末10a及びネットワーク制御サーバ20aをそれぞれコンピュータを構成するCPU(Central Processing Unit)、ROM、RAM等のメモリ等を備える情報処理装置等により構成し、各機能を実現するための各制御プログラムを任意の記憶媒体に記録し、前記ユーザ端末10a及びネットワーク制御サーバ20aのCPUに前記記録媒体の制御プログラムを読み込ませ、各CPUに処理させることで前記各実施形態等の機能を実現させる。
【0024】
例えば、ユーザ端末10a及びネットワーク制御サーバ20aのROM、ハードディスク、ネットワーク等を介する外部の記録媒体等から各CPUに供給される制御プログラムにより以上の実施形態の機能を実現する。記録媒体としては、他に光ディスク、CD−ROM、フラッシュメモリ等を使用することが可能である。
【0025】
この場合、記録媒体から読み込んだプログラムコード自体が本発明の機能を実現し、該プログラムコードを記憶した記録媒体及び該記録媒体から読み込んだプログラムコードが本発明を構成することとなる。
【0026】
本発明のユーザ端末の制御プログラムの第1の実施形態は、パス設定情報に基づいてキャリアネットワーク200aのパス設定を行うネットワーク制御サーバ20aに対し、前記パス設定情報を送信するユーザ端末10aの制御プログラムであって、コンピュータに、前記ネットワーク制御サーバ20aへアクセスし、前記ネットワーク制御サーバ20aから設定済みのパス設定情報を含むネットワーク設定情報を受信して表示する第1のステップと、前記ネットワーク設定情報に基づいてユーザの入力操作によりパス設定情報を作成して前記ネットワーク制御サーバ20aに送信する第2のステップと、を実行させる。
【0027】
本発明のネットワーク制御サーバの制御プログラムの第1の実施形態は、ユーザ端末10aから受信したパス設定情報に基づいてキャリアネットワーク200aのパス設定を行うネットワーク制御サーバ20aの制御プログラムであって、コンピュータに、前記ユーザ端末10aからのアクセスに対し、設定済みのパス設定情報を含むネットワーク設定情報を前記ユーザ端末10aに送信する第1のステップと、前記ユーザ端末10aで前記ネットワーク設定情報に基づいて作成したパス設定情報を受信し、該パス設定情報に基づいて前記キャリアネットワーク200aのパス設定を制御する第2のステップと、を実行させる。
【0028】
以上の第1の実施形態の構成により、通信キャリア側の設定の自動化が可能となり、頻繁になると予想される運用変更作業が削減でき、通信キャリアを含むネットワーク側の運用コストが抑えられる。
【0029】
(第2の実施形態)
次に本発明のネットワーク制御システム、ユーザ端末、ネットワーク制御サーバ、ネットワーク制御方法及び制御プログラムの第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0030】
(第2の実施形態の構成の説明)
図3は本発明の第2の実施形態のシステム構成を示す図である。同図を参照すると、本実施形態はユーザ端末10と、ネットワーク制御サーバ20と、で構成され、ユーザ端末10とネットワーク制御サーバ20は、インターネット等のネットワーク100を介して相互に接続されている。
【0031】
また、ネットワーク制御サーバ20は、例えばMPLS(Multi Protocol Label Switching)方式の転送技術が適用された通信キャリアのキャリアネットワーク200と接続されている。
【0032】
更にキャリアネットワーク200には、例えば法人ユーザのLAN(Local Area Network)等の複数のユーザネットワーク300及び400が接続されており、ユーザネットワーク300及び400はネットワーク制御サーバ20によるパス(MPLSネットワークのMPLSパス)の設定(パス設定)の制御により相互に通信可能である。各部の機能は以下のとおりである。
【0033】
ユーザ端末10は、パーソナルコンピュータ等の入力操作部及び表示部等を備える情報処理装置である。ネットワーク制御サーバ20が提供しているパス設定情報を含むネットワーク設定情報にアクセスし、そのネットワーク設定情報をHTMLファイル等で受信しブラウザ等により表示部の画面に表示する機能、前記ネットワーク設定情報を参照して、ユーザの操作により希望するパス設定情報を作成し、パス設定情報をネットワーク100を介してネットワーク制御サーバ20に送信する機能、後述するキャリアネットワーク200に対するパス設定の結果をネットワーク制御サーバ20から受信する機能、を備えている。
【0034】
ここでネットワーク設定情報のパス設定情報には、設定するパスの起点及び終点、パスの帯域、パスの開始時間及び終了時間等の情報を含めることができる。本実施形態ではパスの起点及び終点はユーザネットワーク間の起点及び終点となる。
【0035】
ネットワーク制御サーバ20は、通信キャリアのネットワーク管理センターに設置されているワークステーション・サーバ等の情報処理装置である。ネットワーク制御サーバ20は、キャリアネットワーク200の全ユーザのパス設定状況を把握しており、ユーザ毎のパス設定情報を含むネットワーク設定情報をユーザ端末10に送信して提供する機能、ユーザ端末10から送信されたパス設定情報を受信する機能、キャリアネットワーク200のルータ、リンク等、該キャリアネットワーク200を構築するネットワーク機器のネットワーク構成情報を取得する機能、パス設定情報とネットワーク構成情報に、通信キャリアのネットワークポリシーを加味してパス設計を実施する機能、パス設計の結果(パス設計結果)によりキャリアネットワーク200のパス設定を指示する機能、キャリアネットワーク200に対するパス設定の実施結果(パス設定実施結果)をユーザ端末10へ送信する機能、を備えている。
【0036】
キャリアネットワーク200は、例えばMPLS方式に対応したルータ、リンク等のネットワーク機器で構築されており、この情報は前記ネットワーク構成情報としてネットワーク制御サーバ20に送られ、また、ネットワーク制御サーバ20から指示されるパス設定により複数のルータやリンク等を介するパス設定を実施する機能を備えている。
【0037】
(第2の実施形態の動作の説明)
次に、本発明の第2の実施形態の動作及びネットワーク制御方法について詳細に説明する。
【0038】
図4は本実施形態の動作のフローチャートを示す図である。また、図5はネットワーク制御サーバ20から受信されるネットワーク設定情報の内容を示す図であり、図6はユーザ端末10で作成され、ネットワーク制御サーバ20に送信されるパス設定情報の内容を示す図である。
【0039】
まず、ユーザはパス設定を要求するため、ユーザ端末10によりネットワーク100を介して通信キャリアのネットワーク管理センターのネットワーク制御サーバ20にアクセスすると(ステップA1)、ネットワーク制御サーバ20はこれに応答して、当該ユーザの現時点で設定済みのパス設定情報として、アクセス時に既に設定されているパスの起点、終点、パスの帯域、パスの開始時間、終了時間等の情報を含むネットワーク設定情報(現状のネットワーク設定情報)をユーザ端末10に送信する(ステップA2)。
【0040】
ユーザ端末10は、ネットワーク制御サーバ20から前記ネットワーク設定情報を受信すると、例えば図5に示す画面のレイアウトでネットワーク設定情報を表示部に表示する(ステップA3)。ここで表示された図5に示す表示情報のうち窓枠(入力フォーム)内の情報は、ユーザによるユーザ端末10の入力操作部の操作により変更可能である。
【0041】
次に、ユーザは同一画面上でネットワーク設定情報をもとにユーザ端末10の入力操作部を操作し、窓枠内の設定項目を変更(編集)して、例えば図6に示すように希望するパス設定情報を作成し登録する(ステップA4)。そしてパス設定情報を作成、登録後、ユーザの指示(例えば、図6の「注文」ボタンをマウス等でクリック)によってパス設計情報をネットワーク制御サーバ20に送信する(ステップA5)。
【0042】
ネットワーク制御サーバ20では、ユーザから図6に示すようなネットワーク設定情報のパス設定情報を受信すると(ステップA6)、キャリアネットワーク200のネットワーク構成情報を取得し(ステップA7)、前記パス設定情報と前記ネットワーク構成情報に通信キャリアのポリシー(例えば所定の起点及び終点間は、特定ルートの回線が十分確保されているから当該ネットワーク機器を優先使用する等)を加味してパス設計を行い(ステップA8)。パス設計結果をもとにキャリアネットワーク200を構成する機器に対してパス設定を指示する(ステップA9)。
【0043】
キャリアネットワーク200は、指示されたパス設定を実施する(ステップA10)。図6に示すパス設定情報の送信例の場合は、ユーザがアクセス日のパス設定情報を参照して、本社から支店Aへ帯域50Mbps、同支店Bへ帯域30Mbps、同支店Cへ帯域10Mbpsを設定し、それぞれに××月××日××時から××月××日××時までの期間を設定し、キャリアネットワーク200は、これらのパス設定の指示を受け追加ないし変更として実施する。
【0044】
次に、ネットワーク制御サーバ20は、キャリアネットワーク200に対するパス設定結果をユーザ端末10に送信する(ステップA11)。
【0045】
ユーザ端末10は、ネットワーク制御サーバ20からパス設定結果を受信して表示部に表示し、ユーザはパス設定の実施結果を確認する(ステップA12)。
【0046】
以上の実施形態では、ユーザ端末10からネットワーク制御サーバ20へのアクセス時に、当該アクセス日に設定済みのパス設定情報を含むネットワーク設定情報がネットワーク制御サーバ20から送信(フィードバック)される例を示したが、ユーザのアクセス時にユーザ端末10から予め過去日(指定日)を指定することで、当該指定日のネットワーク設定情報をネットワーク制御サーバ20から送信されるように構成することができる。
【0047】
図7は指定日のネットワーク設定情報をユーザ端末で表示した場合のネットワーク設定情報の内容を示す図である。ユーザがアクセス時にユーザ端末10から指定日を指定することで、現状のネットワーク設定情報を受信して窓枠内の下部に括弧書きで表示される。ユーザは同一画面で括弧書きを参照して、窓枠内に希望するパス設定情報を入力し、ネットワーク制御サーバ20に送信してパス設定を行う。
【0048】
また、他の構成例として、ユーザのアクセス時にユーザ端末10から指定日を指定することで、現状のネットワーク設定情報と指定日のネットワーク設定情報がネットワーク制御サーバ20から送信されるように構成することができる。
【0049】
図8は現状のネットワーク設定情報と指定日のネットワーク設定情報をユーザ端末で表示した場合のネットワーク設定情報の内容を示す図である。入力窓枠内に現状のパス設定情報が表示され、窓枠の下部に括弧書きでユーザ指定日のネットワーク設定情報が表示される。ユーザは画面の現状のパス設定情報及び括弧書きを参照して、入力操作部の操作により窓枠内のパス設定情報を変更し、ネットワーク制御サーバ20に送信してパス設定を行う。
【0050】
以上の実施形態では専用線を利用する法人ユーザに対して、ネットワークの設定手段を開示することで、パスの始点、終点、時間的な需要に応じた帯域等を指定し、希望に応じた柔軟なネットワーク設定を許容するものである。本実施形態によれば、ネットワーク設定情報の一部をユーザに開示し、前記ネットワーク設定情報に基づいてネットワーク設定をユーザ端末で行えるようにしたことにより、通信キャリア側の設定の自動化が可能となり、また、パス設定を変更可能としたことにより頻繁になることが予想される運用変更作業が削減でき、通信キャリア側の運用コストが抑えられる。
【0051】
(第3の実施形態)
次に本発明のネットワーク制御システム、ユーザ端末、ネットワーク制御サーバ、ネットワーク制御方法及び制御プログラムの第3の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0052】
本実施形態は、システム構成をより具体化するとともに、設定可能なパス設定情報の項目を充実し、更にユーザ端末で作成するパス設定情報に応じて料金情報をも自動的にユーザに対して提供することにより、ユーザはパス設定情報によりコストの削減を可能とし、通信キャリア側ではネットワーク資源の有効利用を可能にするものである。
【0053】
(第3の実施形態の構成の説明)
図9は本発明の第3の実施形態のシステム構成を示す図である。同図を参照すると、第3の実施形態は第2の実施形態と比べてシステム構成上はネットワーク制御サーバ20とキャリアネットワーク200間にキャリアネットワーク200を管理するネットワーク管理システム30が介在し、ネットワーク機器等のネットワーク構成情報を一元管理するとともに、両者の間の情報転送を円滑に実施するように構成されている。
【0054】
つまり、本実施形態はユーザ端末10と、ネットワーク制御サーバ20と、ネットワーク管理システム30と、で構成され、ユーザ端末10とネットワーク制御サーバ20は、インターネット等のネットワーク100を介して相互に接続されている。また、ネットワーク管理システム30は、ネットワーク制御サーバ20と、例えばMPLS(Multi Protocol Label Switching)方式の転送技術が適用された通信キャリアのキャリアネットワーク200とに接続されている。
【0055】
更にキャリアネットワーク200には、例えば法人ユーザ等の複数のユーザネットワーク300及び400が接続されており、ユーザネットワーク300及び400はネットワーク管理システム30によるパス(MPLSパス)の設定の制御により相互に通信可能である。各部の機能は以下のとおりである。
【0056】
ユーザ端末10はパーソナルコンピュータ等の入力操作部、表示部、CPU(Central Processing Unit)、メモリ等の記憶媒体を備える情報処理装置である。ユーザ端末10はネットワーク制御サーバ20が提供しているパス設定情報を含むネットワーク設定情報にアクセスし、そのネットワーク情報をHTMLファイル等で受信しブラウザ等により表示部の画面に表示する機能、前記ネットワーク設定情報を参照して、ユーザの操作により希望するパス設定情報を作成し、作成したパス設定情報をネットワーク100を介してネットワーク制御サーバ20に送信する機能、後述するキャリアネットワーク200に対するパス設定の結果をネットワーク制御サーバ20から受信する機能、を備えている。
【0057】
第3の実施形態のネットワーク設定情報としては、パスの起点、終点、帯域、ネットワーク冗長有無、トラフィック優先度及びパスの開始時間、終了時間等の設定項目、及び利用料金等の情報を含めることがきできる。
【0058】
ここでネットワーク冗長有無は、有りの場合、ネットワーク制御サーバ20において、例えば通常使用するネットワークのルート確保に加え、障害時に備えて切替先のルートも確保する設定を行い、無しの場合、ネットワーク障害時は回線断となる設定を行う。また、トラフィック優先度は、ネットワーク制御サーバ20において、例えばデータがネットワーク側で輻輳した場合に、データを廃棄するか否かの優先順位とし、優先度1を受け取った場合、ネットワーク管理システム30を経由してネットワークに対し、廃棄はより優先度の低い2や3のものから実施するようにパス設定を行う(具体的にはネットワーク装置のメモリ等が優先順位の高いほうから確保される)。
【0059】
また、利用料金は、パス設定情報のパスの起点、終点、帯域、ネットワーク冗長有無、トラフィック優先度、パスの開始時間、終了時間等の設定項目の一部又は全ての内容に応じて、ユーザ端末10において自動算出され表示される。このため通信キャリア側のネットワーク制御サーバ20では、ルート別の回線数、トラフィックの状況等、キャリアネットワーク200の状況等に基づいて前記ネットワーク設定情報に所定の計算アルゴリズムの情報を付加することができる。
【0060】
通信キャリア側では、ユーザトラフィックを帯域の空き時間に誘導可能に課金の仕組みに時間的要素を加え、ネットワーク設定情報に付加する計算アルゴリズムの情報として、例えば、帯域の空時間の単価が安くなるように帯域の時間単価を時間によって変更可能な情報とすることができる。
【0061】
ネットワーク制御サーバ20は、通信キャリアのネットワーク管理センターに設置されているワークステーション・サーバ等、入力操作部、表示部、CPU(Central Processing Unit)、メモリ等の記憶媒体を備える情報処理装置である。ネットワーク制御サーバ20は、キャリアネットワーク200の全ユーザのパス設定状況を把握しており、ユーザ毎のパス設定情報を含むネットワーク設定情報を管理しており、該ネットワーク設定情報をアクセスしてきたユーザ端末にユーザ別のネットワーク設定情報を提供する機能、前記計算アルゴリズムの情報を前記ネットワーク設定情報に付加する機能、ユーザ端末10が送信したパス設定情報を受信する機能、パス設定情報を受信してネットワーク構成情報の要求をネットワーク管理システム30に送信し、その応答としてのネットワーク構成情報を受信する機能、前記パス設定情報と前記ネットワーク構成情報に通信キャリアのネットワークポリシーを加味してパス設計を実施する機能、パス設計の結果(パス設計結果)をネットワーク管理システム30に送信し、かつネットワーク管理システム30からそのパス設定の実施結果(パス設定実施結果)を受信し、ユーザ端末10へ送信する機能、を備えている。
【0062】
ネットワーク管理システム30は、通信キャリアのネットワーク管理センターに設置されているワークステーション・サーバ等の情報処理装置で構成される。ネットワーク管理システム30は、キャリアネットワーク200のルータ等、該キャリアネットワーク200を構築するネットワーク機器等のネットワーク構成情報を管理する機能、ネットワーク制御サーバ20からパス設計の結果(パス設計結果)を受信し、該パス設計結果によりキャリアネットワーク200に対してパス設定指示を送信しパス設定を指示する機能、キャリアネットワーク200に対するパス設定の実施結果(パス設定実施結果)をネットワーク制御サーバ20に送信する機能、を備えている。
【0063】
キャリアネットワーク200は、ルータやリンク等、例えばMPLS方式に対応したネットワーク機器で構築されており、これらの情報は前記ネットワーク構成情報としてネットワーク管理システム30において一元管理されており、ネットワーク管理システム30から指示されるパス設定により複数のルータやリンクを介するパス設定を実施する機能を備えている。
【0064】
(第3の実施形態の動作の説明)
次に、本発明の第3の実施形態の動作及びネットワーク制御方法について詳細に説明する。
【0065】
図10は本実施形態の動作のフローチャートを示す図である。また、図11はネットワーク制御サーバ20から受信されるネットワーク設定情報の内容を示す図であり、図12はユーザ端末10で作成され、ネットワーク制御サーバ20に送信するパス設定情報の内容を示す情報である。
【0066】
まず、ユーザはユーザ端末10により、ネットワーク100を介して通信キャリアのネットワーク管理センターのネットワーク制御サーバ20にアクセスすると(ステップB1)、ネットワーク制御サーバ20はこれに応答して、当該ユーザの現時点で設定済みのパス設定情報として、パスの起点、終点、帯域、ネットワーク冗長有無、トラフィック優先度、パスの開始時間及び終了時間と利用料金に係る情報を含むネットワーク設定情報(現状のネットワーク設定情報)をユーザ端末10に送信する(ステップB2)。
【0067】
ユーザ端末10は、ネットワーク制御サーバ20から前記ネットワーク設定情報を受信すると、例えば図11に示す画面のレイアウトのように表示部に各種のネットワーク設定情報を表示する(ステップB3)。ここで表示された表示情報(図11)のうち窓枠内の情報は、ユーザによるユーザ端末10の入力操作部の操作により変更可能である。
【0068】
次に、ユーザは同一画面上でその情報をもとにユーザ端末10の入力操作部を操作し、窓枠内の設定項目を変更(編集)して、例えば図12に示すように希望するパス設定情報を作成し登録する(ステップB4)。
【0069】
このとき、利用料金の時間単価がパスの起点、終点、帯域、ネットワーク冗長の有無、トラフィック優先度、パスの開始時間、終了時間の設定項目の入力に応じて表示部に自動的に表示される(ステップB5)。
【0070】
ユーザは表示された料金を確認し、ユーザ端末10を操作することにより指示(例えば、図12の「注文」ボタンをマウス等でクリック)し、作成、登録したパス設定情報はネットワーク制御サーバ20に対し送信する(ステップB6)。
【0071】
ネットワーク制御サーバ20では、ユーザから例えば図12に示すようなネットワーク設定情報のパス設定情報を受信すると(ステップB7)、ネットワーク管理システム30に対してネットワーク構成情報の要求を送信する(ステップB8)。
【0072】
ネットワーク管理システム30は、ネットワーク制御サーバ20からの構成情報の要求を受信すると(ステップB9)、管理しているネットワーク構成情報をネットワーク制御サーバ20に送信する(ステップB10)。
【0073】
ネットワーク制御サーバ20は、ネットワーク管理システム30からネットワーク構成情報を受信すると(ステップB10)、ユーザ端末10から受信したパス設定情報と前記ネットワーク構成情報に通信キャリアのポリシーを加味してパス設計を行う(ステップB12)。その後、パス設計結果をネットワーク管理システム30に送信する(ステップB13)。
【0074】
ネットワーク管理システム30は、ネットワーク制御サーバ20からのパス設計結果を受信すると(ステップB14)、そのパス設計結果をもとにキャリアネットワーク200を構成する機器に対してパス設定の指示を行う(ステップB15)。
【0075】
キャリアネットワーク200は、指示されたパス設定を実施する(ステップA16)。図12に示すパス設定情報の送信例では、ユーザがアクセス日のパス設定情報を参照して、本社から支店Aへ帯域50Mbps、同支店Bへ帯域30Mbps、同支店Cへ帯域5Mbpsを設定し、それぞれに冗長度の有無、優先度及び××月××日××時から××月××日××時までの期間を設定し、更に自動表示された時間単価として設定し、キャリアネットワーク200は、これらのパス設定の指示を受け追加ないし変更として実施する。
【0076】
次に、ネットワーク管理システム30は、キャリアネットワーク200に対するパス設定結果をネットワーク制御サーバ20に送信する(ステップB17)。
【0077】
ネットワーク制御サーバ20は、ネットワーク管理サーバ30からのパス設計結果を受信すると(ステップB18)、さらにそのパス設計結果をユーザ端末10に送信する(B19)。
【0078】
最後に、ユーザ端末10は、ネットワーク制御サーバ20からの設定結果を受信して表示し、ユーザはパス設定の実施結果を確認する(ステップB20)。
【0079】
第3の実施形態でも、ユーザのアクセス時にユーザ端末10から予め過去日(指定日)を指定することで、当該指定日のネットワーク設定情報がネットワーク制御サーバ20から送信(フィードバック)されるように構成することができる。
【0080】
図13は指定日のネットワーク設定情報をユーザ端末で表示した場合のネットワーク設定情報の内容を示す図である。ユーザのアクセス時にユーザ端末10から指定日を指定することで、現状のネットワーク設定情報を受信して入力窓の下部に括弧書きで表示される。ユーザは同一画面で括弧書きを参照して、窓枠内に希望するパス設定情報を入力し、ネットワーク制御サーバ20に送信してパス設定を行う。
【0081】
また、他の構成例として、現状のネットワーク設定情報と指定日のネットワーク設定情報がネットワーク制御サーバ20から送信されるように構成することができる。
【0082】
図14は現状のネットワーク設定情報と指定日のネットワーク設定情報がユーザ端末で表示した場合のネットワーク設定情報の内容を示す図である。入力窓枠内に現状のパス設定情報が表示され、窓枠の下部に括弧書きでユーザ指定日のネットワーク設定情報が表示される。ユーザは同一画面の現状のパス設定情報及び括弧書きを参照して、入力操作部の操作により窓枠内のパス設定情報を変更、入力し、ネットワーク制御サーバ20に送信することでパス設定を行う。
【0083】
以上の実施形態では専用線を利用する法人ユーザに対して、ネットワークの設定手段を開示することで、パスの始点、終点、時間的な需要に応じた帯域、ネットワーク冗長有無及び優先度を指定し、希望に応じた柔軟なネットワーク設定を許容し、更に課金の仕組みに時間的要素を加えることにより、ユーザトラフィックを帯域の空き時間に誘導可能としたものである。
【0084】
本実施形態によれば、ネットワーク設定情報の一部をユーザに開示し、前記ネットワーク設定情報に基づいてネットワーク設定をユーザ端末で行えるようにしたことにより、通信キャリア側の設定の自動化が可能となり、パス設定を変更可能としたことにより頻繁になることが予想される運用変更作業が削減でき、通信キャリア側の運用コストが抑えられる。
【0085】
また、ユーザのパス設定に応じた使用料金(時間単価等)をユーザに開示し、例えば、通信キャリアが帯域の空時間の単価が安くなるように帯域の時間単価を時間によって変更する等、課金の仕組みに時間的要素を加えることにより、ユーザトラフィックを帯域の空き時間に誘導可能であるから、ネットワーク資源が有効利用されない時間を減らすことができ、ネットワーク制御サーバ、キャリアネットワーク等の通信キャリア側はネットワーク資源(機器)を有効に活用でき、その結果設備投資を抑えることが可能である。
【0086】
更に、ユーザは帯域に対する時間的な希望に応じて帯域の増減を図ることが可能になるのみならず、キャリアネットワークの帯域を有効に活用でき、空き帯域にかかるコストを削減することが可能となる。
【0087】
(他の実施形態)
以上の実施形態では、本発明のネットワーク設定情報の設定項目として、パスの起点、終点、帯域、ネットワーク冗長有無、トラフィック優先度、パスの開始時間、終了時間について例示したが、他の実施形態の設定項目としてベストエンフォードか否か、セキュリティの有無等を含めることが可能である。この場合、第3の実施形態のネットワーク設定情報にはそれぞれの設定に応じて料金(課金)額が算出されるように計算アルゴリズムの情報を付加することができる。
【0088】
また、第3の実施形態では表示する料金をユーザ端末で算出する構成例を示したが、ネットワーク制御サーバ側で所定の計算アルゴリズムにより算出するように構成し、ユーザ端末で作成したパス設定情報を一旦ネットワーク制御サーバに送信して、その応答として時間単価等の情報を含むネットワーク設定情報をユーザ端末が受信して表示部に自動的に表示するように構成することが可能である。
【0089】
また、始点と終点間の帯域を時間区分毎に変更したパス設定情報の作成のように、1又は複数の設定項目が同一で、残る設定項目を順次変更するパス設定情報を作成することが可能である。また、受信するネットワーク設定情報はアクセス時と指定日の両方を入力フォーム外に表示することが可能である。
【0090】
更に、前述のように以上説明した実施形態は、ユーザ端末10a及びネットワーク制御サーバ20aをそれぞれコンピュータを構成するCPU(Central Processing Unit)、ROM、RAM等を備える情報処理装置等により構成し、各機能を実現するための制御プログラムを任意の記憶媒体に記録し、各CPUに前記記録媒体の制御プログラムを読み込ませ、各CPUに処理させることで実現できる。
【産業上の利用可能性】
【0091】
本発明は、法人ユーザへのダイナミック専用線サービス提供システムへの適用に加えて、個人等の任意のユーザへの適用が可能である。また、キャリアネットワークへの接続はLAN等のネットワーク間に限られるものではなく、任意のノード間、ルータ間等、任意の通信機器間に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】本発明のネットワーク制御システム及び該システムを構成するユーザ端末とネットワーク制御サーバの第1の実施形態を示す図である。
【図2】本発明のネットワーク制御方法の第1の実施形態を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態のシステム構成を示す図である。
【図4】第2の実施形態の動作のフローチャートを示す図である。
【図5】ネットワーク制御サーバ20から受信されるネットワーク設定情報の内容を示す図である。
【図6】ユーザ端末10で作成され、ネットワーク制御サーバ20に送信されるパス設定情報の内容を示す図である。
【図7】指定日のネットワーク設定情報をユーザ端末で表示した場合のネットワーク設定情報の内容を示す図である。
【図8】現状のネットワーク設定情報と指定日のネットワーク設定情報をユーザ端末で表示した場合のネットワーク設定情報の内容を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施形態のシステム構成を示す図である。
【図10】第3の実施形態の動作のフローチャートを示す図である。
【図11】ネットワーク制御サーバ20から受信されるネットワーク設定情報の内容を示す図である。
【図12】ユーザ端末10で作成され、ネットワーク制御サーバ20に送信するパス設定情報の内容を示す情報である。
【図13】指定日のネットワーク設定情報をユーザ端末で表示した場合のネットワーク設定情報の内容を示す図である。
【図14】現状のネットワーク設定情報と指定日のネットワーク設定情報がユーザ端末で表示した場合のネットワーク設定情報の内容を示す図である。
【符号の説明】
【0093】
10、10a ユーザ端末
20、20a ネットワーク制御サーバ
30 ネットワーク管理システム
100、100a ネットワーク
200、200a キャリアネットワーク
300、400、 ユーザネットワーク
300a、400a 通信機器
【技術分野】
【0001】
本発明は、端末からネットワークのパス設定を行うネットワーク制御システム、ユーザ端末、ネットワーク制御サーバ、ネットワーク制御方法及び制御プログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
法人ユーザ等の専用線サービス等では、要求可能なネットワーク設定は固定的であり、設定変更には長時間を要するものであった。例えば、ユーザが帯域を変更したい場合、通信機器の設定に時間を要しておりネットワーク設定の柔軟な対応ができなかった。
【0003】
従って、ユーザはネットワークの使用帯域、時間等の最大値を考慮して通信キャリアと契約し設定を行っていたが、かかる設定ではユーザにとってコスト面で無駄があり、一方、通信キャリアにとっては最大値でネットワークを構築することにより、ネットワーク帯域、資源を有効に利用できないという問題があった。
【0004】
これに対し、ユーザの要求により時間単位で動的にネットワーク間や、2つの端点間の区間の帯域を変更可能とするシステムが知られている(特許文献1、2参照)。
【特許文献1】特開2004−200963号公報
【特許文献2】特開2005−217838号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
前述のようにネットワーク帯域等を固定するシステムでは、設定変更には時間を要し柔軟な対応ができないから、ユーザは通信キャリアと設定項目の最大値を考慮して契約することとなり、コスト面で無駄が生じ、通信キャリア側でもネットワーク帯域、資源が有効に使用できていない。
【0006】
そこで、ユーザからの要求により時間単位で帯域を動的に変更できるようにしたシステムとすることが考えられるが、このようにネットワーク帯域を動的に変更可能とし、ユーザのコストを削減し、ネットワーク帯域、資源の有効利用を図ろうとすると、通信キャリア側の運用変更作業が頻繁になり、通信キャリア側の運用コストが増加するという問題がある。
【0007】
本発明は、以上のような課題を解決できるネットワーク制御システム、ユーザ端末、ネットワーク制御サーバ、ネットワーク制御方法及び制御プログラムを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の第1のネットワーク制御システムは、ネットワーク制御サーバに対しアクセスし、前記ネットワーク制御サーバからパス設定情報を含むネットワーク設定情報を受信して表示し、該ネットワーク情報に基づくユーザの操作によりパス設定情報を作成して前記ネットワーク制御サーバに送信するユーザ端末と、前記ユーザ端末からのアクセスに対し前記ネットワーク設定情報を送信し、前記ユーザ端末からのパス設定情報を受信してネットワークのパス設定を行うネットワーク制御サーバと、を備えることを特徴とする。
【0009】
本発明の第1のユーザ端末は、パス設定情報に基づいてネットワークのパス設定を行うネットワーク制御サーバに対し、前記パス設定情報を送信するユーザ端末であって、前記ネットワーク制御サーバへのアクセス時に、前記ネットワーク制御サーバからパス設定情報を含むネットワーク設定情報を受信して表示し、前記ネットワーク設定情報に基づいてパス設定情報を作成して前記ネットワーク制御サーバに送信することを特徴とする。
【0010】
本発明の第1のネットワーク制御サーバは、ユーザ端末から受信したパス設定情報に基づいてネットワークのパス設定を行うネットワーク制御サーバであって、前記ユーザ端末からのアクセスに対し、パス設定情報を含むネットワーク設定情報を前記ユーザ端末に送信し、前記ユーザ端末で前記ネットワーク設定情報に基づいて作成したパス設定情報を受信し、該パス設定情報に基づいて前記ネットワークのパス設定を制御することを特徴とする。
【0011】
本発明の第1のネットワーク制御方法は、パス設定情報に基づいてネットワークのパス設定を行うネットワーク制御サーバに対し、ユーザ端末からパス設定情報を送信するネットワーク制御方法であって、前記ユーザ端末から前記ネットワーク制御サーバにアクセスし、前記ネットワーク制御サーバからパス設定情報を含むネットワーク設定情報を受信して表示する第1のステップと、前記ユーザ端末において前記ネットワーク設定情報に基づいてパス設定情報を作成して前記ネットワーク制御サーバに送信する第2のステップと、前記ネットワーク制御サーバにおいて前記パス設定情報に基づいてネットワークのパス設定を行う第3のステップと、を含むことを特徴とする。
【0012】
本発明の第1のユーザ端末の制御プログラムは、パス設定情報に基づいてネットワークのパス設定を行うネットワーク制御サーバに対し、前記パス設定情報を送信するユーザ端末の制御プログラムであって、コンピュータに、前記ネットワーク制御サーバへアクセスし、前記ネットワーク制御サーバからパス設定情報を含むネットワーク設定情報を受信して表示する第1のステップと、前記ネットワーク設定情報に基づいてユーザの入力操作によりパス設定情報を作成して前記ネットワーク制御サーバに送信する第2のステップと、を実行させることを特徴とする。
【0013】
本発明の第1のネットワーク制御サーバの制御プログラムは、ユーザ端末から受信したパス設定情報に基づいてネットワークのパス設定を行うネットワーク制御サーバの制御プログラムであって、コンピュータに、前記ユーザ端末からのアクセスに対し、パス設定情報を含むネットワーク設定情報を前記ユーザ端末に送信する第1のステップと、前記ユーザ端末で前記ネットワーク設定情報に基づいて作成したパス設定情報を受信し、該パス設定情報に基づいて前記ネットワークのパス設定を制御する第2のステップと、を実行させることを特徴とする。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ネットワーク設定手段(情報)の一部をユーザに開示し、ネットワーク設定をユーザ端末で前記ネットワーク設定情報に基づいて行うようにしたことにより、通信キャリア側の設定の自動化が可能となり、また、頻繁になると予想される運用変更作業が削減でき、通信キャリア側の運用コストが抑えられる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
(第1の実施形態)
次に、本発明のネットワーク制御システム、ユーザ端末、ネットワーク制御サーバ、ネットワーク制御方法及び制御プログラムの第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0016】
図1は本発明のネットワーク制御システム及び該システムを構成するユーザ端末とネットワーク制御サーバの第1の実施形態を示す図である。
【0017】
本実施形態のネットワーク制御システムは、ネットワーク100aで接続されたユーザ端末10a及びネットワーク制御サーバ20aと、ネットワーク制御サーバ20aの制御によりユーザ等の通信機器300a、400a間にパス設定を行うキャリアネットワーク200aと、で構成されている。
【0018】
ユーザ端末20aは、ネットワーク制御サーバ20aに対しアクセスし、前記ネットワーク制御サーバ20aからパス設定情報を含むネットワーク設定情報を受信して表示する機能と、該ネットワーク情報に基づくユーザの操作によりパス設定情報を作成して前記ネットワーク制御サーバ20aに送信する機能を有する。
【0019】
ネットワーク制御サーバ20aは、前記ユーザ端末10aからのアクセスに対し、前記ネットワーク設定情報を送信し、前記ユーザ端末10aからのパス設定情報を受信してキャリアネットワーク200aのパス設定を行う機能を有する。
【0020】
図2は本発明のネットワーク制御方法の第1の実施形態を示す図である。図1に示すユーザ端末10aとネットワーク制御サーバ20a間のネットワーク制御(パス設定)の処理フローチャートを示している。
【0021】
ユーザ端末10aの処理は、パス設定情報に基づいてキャリアネットワーク200aのパス設定を行うネットワーク制御サーバ20aに対し、ユーザ端末10aから前記ネットワーク制御サーバ20aにアクセスし、前記ネットワーク制御サーバ20aから設定済みのパス設定情報を含むネットワーク設定情報を受信する第1のステップ(S10)と、前記ユーザ端末10aにおいて前記ネットワーク設定情報に基づいてパス設定情報を作成して前記ネットワーク制御サーバ20aに送信する第2のステップ(S11)と、を含む。
【0022】
ネットワーク制御サーバ20aの処理は、前記ユーザ端末10aからのアクセスに対し、設定済みのパス設定情報を含むネットワーク設定情報を前記ユーザ端末10aに送信する第1のステップ(S20)と、前記ユーザ端末10aで前記ネットワーク設定情報に基づいて作成したパス設定情報を受信し、該パス設定情報に基づいて前記キャリアネットワーク200aのパス設定を行う第2のステップ(S21)と、を含む。
【0023】
本発明のユーザ端末10a及びネットワーク制御サーバ20aの前記機能及び以下の実施形態の機能は記憶媒体に格納された制御プログラムにより実現可能である。つまり、ユーザ端末10a及びネットワーク制御サーバ20aをそれぞれコンピュータを構成するCPU(Central Processing Unit)、ROM、RAM等のメモリ等を備える情報処理装置等により構成し、各機能を実現するための各制御プログラムを任意の記憶媒体に記録し、前記ユーザ端末10a及びネットワーク制御サーバ20aのCPUに前記記録媒体の制御プログラムを読み込ませ、各CPUに処理させることで前記各実施形態等の機能を実現させる。
【0024】
例えば、ユーザ端末10a及びネットワーク制御サーバ20aのROM、ハードディスク、ネットワーク等を介する外部の記録媒体等から各CPUに供給される制御プログラムにより以上の実施形態の機能を実現する。記録媒体としては、他に光ディスク、CD−ROM、フラッシュメモリ等を使用することが可能である。
【0025】
この場合、記録媒体から読み込んだプログラムコード自体が本発明の機能を実現し、該プログラムコードを記憶した記録媒体及び該記録媒体から読み込んだプログラムコードが本発明を構成することとなる。
【0026】
本発明のユーザ端末の制御プログラムの第1の実施形態は、パス設定情報に基づいてキャリアネットワーク200aのパス設定を行うネットワーク制御サーバ20aに対し、前記パス設定情報を送信するユーザ端末10aの制御プログラムであって、コンピュータに、前記ネットワーク制御サーバ20aへアクセスし、前記ネットワーク制御サーバ20aから設定済みのパス設定情報を含むネットワーク設定情報を受信して表示する第1のステップと、前記ネットワーク設定情報に基づいてユーザの入力操作によりパス設定情報を作成して前記ネットワーク制御サーバ20aに送信する第2のステップと、を実行させる。
【0027】
本発明のネットワーク制御サーバの制御プログラムの第1の実施形態は、ユーザ端末10aから受信したパス設定情報に基づいてキャリアネットワーク200aのパス設定を行うネットワーク制御サーバ20aの制御プログラムであって、コンピュータに、前記ユーザ端末10aからのアクセスに対し、設定済みのパス設定情報を含むネットワーク設定情報を前記ユーザ端末10aに送信する第1のステップと、前記ユーザ端末10aで前記ネットワーク設定情報に基づいて作成したパス設定情報を受信し、該パス設定情報に基づいて前記キャリアネットワーク200aのパス設定を制御する第2のステップと、を実行させる。
【0028】
以上の第1の実施形態の構成により、通信キャリア側の設定の自動化が可能となり、頻繁になると予想される運用変更作業が削減でき、通信キャリアを含むネットワーク側の運用コストが抑えられる。
【0029】
(第2の実施形態)
次に本発明のネットワーク制御システム、ユーザ端末、ネットワーク制御サーバ、ネットワーク制御方法及び制御プログラムの第2の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0030】
(第2の実施形態の構成の説明)
図3は本発明の第2の実施形態のシステム構成を示す図である。同図を参照すると、本実施形態はユーザ端末10と、ネットワーク制御サーバ20と、で構成され、ユーザ端末10とネットワーク制御サーバ20は、インターネット等のネットワーク100を介して相互に接続されている。
【0031】
また、ネットワーク制御サーバ20は、例えばMPLS(Multi Protocol Label Switching)方式の転送技術が適用された通信キャリアのキャリアネットワーク200と接続されている。
【0032】
更にキャリアネットワーク200には、例えば法人ユーザのLAN(Local Area Network)等の複数のユーザネットワーク300及び400が接続されており、ユーザネットワーク300及び400はネットワーク制御サーバ20によるパス(MPLSネットワークのMPLSパス)の設定(パス設定)の制御により相互に通信可能である。各部の機能は以下のとおりである。
【0033】
ユーザ端末10は、パーソナルコンピュータ等の入力操作部及び表示部等を備える情報処理装置である。ネットワーク制御サーバ20が提供しているパス設定情報を含むネットワーク設定情報にアクセスし、そのネットワーク設定情報をHTMLファイル等で受信しブラウザ等により表示部の画面に表示する機能、前記ネットワーク設定情報を参照して、ユーザの操作により希望するパス設定情報を作成し、パス設定情報をネットワーク100を介してネットワーク制御サーバ20に送信する機能、後述するキャリアネットワーク200に対するパス設定の結果をネットワーク制御サーバ20から受信する機能、を備えている。
【0034】
ここでネットワーク設定情報のパス設定情報には、設定するパスの起点及び終点、パスの帯域、パスの開始時間及び終了時間等の情報を含めることができる。本実施形態ではパスの起点及び終点はユーザネットワーク間の起点及び終点となる。
【0035】
ネットワーク制御サーバ20は、通信キャリアのネットワーク管理センターに設置されているワークステーション・サーバ等の情報処理装置である。ネットワーク制御サーバ20は、キャリアネットワーク200の全ユーザのパス設定状況を把握しており、ユーザ毎のパス設定情報を含むネットワーク設定情報をユーザ端末10に送信して提供する機能、ユーザ端末10から送信されたパス設定情報を受信する機能、キャリアネットワーク200のルータ、リンク等、該キャリアネットワーク200を構築するネットワーク機器のネットワーク構成情報を取得する機能、パス設定情報とネットワーク構成情報に、通信キャリアのネットワークポリシーを加味してパス設計を実施する機能、パス設計の結果(パス設計結果)によりキャリアネットワーク200のパス設定を指示する機能、キャリアネットワーク200に対するパス設定の実施結果(パス設定実施結果)をユーザ端末10へ送信する機能、を備えている。
【0036】
キャリアネットワーク200は、例えばMPLS方式に対応したルータ、リンク等のネットワーク機器で構築されており、この情報は前記ネットワーク構成情報としてネットワーク制御サーバ20に送られ、また、ネットワーク制御サーバ20から指示されるパス設定により複数のルータやリンク等を介するパス設定を実施する機能を備えている。
【0037】
(第2の実施形態の動作の説明)
次に、本発明の第2の実施形態の動作及びネットワーク制御方法について詳細に説明する。
【0038】
図4は本実施形態の動作のフローチャートを示す図である。また、図5はネットワーク制御サーバ20から受信されるネットワーク設定情報の内容を示す図であり、図6はユーザ端末10で作成され、ネットワーク制御サーバ20に送信されるパス設定情報の内容を示す図である。
【0039】
まず、ユーザはパス設定を要求するため、ユーザ端末10によりネットワーク100を介して通信キャリアのネットワーク管理センターのネットワーク制御サーバ20にアクセスすると(ステップA1)、ネットワーク制御サーバ20はこれに応答して、当該ユーザの現時点で設定済みのパス設定情報として、アクセス時に既に設定されているパスの起点、終点、パスの帯域、パスの開始時間、終了時間等の情報を含むネットワーク設定情報(現状のネットワーク設定情報)をユーザ端末10に送信する(ステップA2)。
【0040】
ユーザ端末10は、ネットワーク制御サーバ20から前記ネットワーク設定情報を受信すると、例えば図5に示す画面のレイアウトでネットワーク設定情報を表示部に表示する(ステップA3)。ここで表示された図5に示す表示情報のうち窓枠(入力フォーム)内の情報は、ユーザによるユーザ端末10の入力操作部の操作により変更可能である。
【0041】
次に、ユーザは同一画面上でネットワーク設定情報をもとにユーザ端末10の入力操作部を操作し、窓枠内の設定項目を変更(編集)して、例えば図6に示すように希望するパス設定情報を作成し登録する(ステップA4)。そしてパス設定情報を作成、登録後、ユーザの指示(例えば、図6の「注文」ボタンをマウス等でクリック)によってパス設計情報をネットワーク制御サーバ20に送信する(ステップA5)。
【0042】
ネットワーク制御サーバ20では、ユーザから図6に示すようなネットワーク設定情報のパス設定情報を受信すると(ステップA6)、キャリアネットワーク200のネットワーク構成情報を取得し(ステップA7)、前記パス設定情報と前記ネットワーク構成情報に通信キャリアのポリシー(例えば所定の起点及び終点間は、特定ルートの回線が十分確保されているから当該ネットワーク機器を優先使用する等)を加味してパス設計を行い(ステップA8)。パス設計結果をもとにキャリアネットワーク200を構成する機器に対してパス設定を指示する(ステップA9)。
【0043】
キャリアネットワーク200は、指示されたパス設定を実施する(ステップA10)。図6に示すパス設定情報の送信例の場合は、ユーザがアクセス日のパス設定情報を参照して、本社から支店Aへ帯域50Mbps、同支店Bへ帯域30Mbps、同支店Cへ帯域10Mbpsを設定し、それぞれに××月××日××時から××月××日××時までの期間を設定し、キャリアネットワーク200は、これらのパス設定の指示を受け追加ないし変更として実施する。
【0044】
次に、ネットワーク制御サーバ20は、キャリアネットワーク200に対するパス設定結果をユーザ端末10に送信する(ステップA11)。
【0045】
ユーザ端末10は、ネットワーク制御サーバ20からパス設定結果を受信して表示部に表示し、ユーザはパス設定の実施結果を確認する(ステップA12)。
【0046】
以上の実施形態では、ユーザ端末10からネットワーク制御サーバ20へのアクセス時に、当該アクセス日に設定済みのパス設定情報を含むネットワーク設定情報がネットワーク制御サーバ20から送信(フィードバック)される例を示したが、ユーザのアクセス時にユーザ端末10から予め過去日(指定日)を指定することで、当該指定日のネットワーク設定情報をネットワーク制御サーバ20から送信されるように構成することができる。
【0047】
図7は指定日のネットワーク設定情報をユーザ端末で表示した場合のネットワーク設定情報の内容を示す図である。ユーザがアクセス時にユーザ端末10から指定日を指定することで、現状のネットワーク設定情報を受信して窓枠内の下部に括弧書きで表示される。ユーザは同一画面で括弧書きを参照して、窓枠内に希望するパス設定情報を入力し、ネットワーク制御サーバ20に送信してパス設定を行う。
【0048】
また、他の構成例として、ユーザのアクセス時にユーザ端末10から指定日を指定することで、現状のネットワーク設定情報と指定日のネットワーク設定情報がネットワーク制御サーバ20から送信されるように構成することができる。
【0049】
図8は現状のネットワーク設定情報と指定日のネットワーク設定情報をユーザ端末で表示した場合のネットワーク設定情報の内容を示す図である。入力窓枠内に現状のパス設定情報が表示され、窓枠の下部に括弧書きでユーザ指定日のネットワーク設定情報が表示される。ユーザは画面の現状のパス設定情報及び括弧書きを参照して、入力操作部の操作により窓枠内のパス設定情報を変更し、ネットワーク制御サーバ20に送信してパス設定を行う。
【0050】
以上の実施形態では専用線を利用する法人ユーザに対して、ネットワークの設定手段を開示することで、パスの始点、終点、時間的な需要に応じた帯域等を指定し、希望に応じた柔軟なネットワーク設定を許容するものである。本実施形態によれば、ネットワーク設定情報の一部をユーザに開示し、前記ネットワーク設定情報に基づいてネットワーク設定をユーザ端末で行えるようにしたことにより、通信キャリア側の設定の自動化が可能となり、また、パス設定を変更可能としたことにより頻繁になることが予想される運用変更作業が削減でき、通信キャリア側の運用コストが抑えられる。
【0051】
(第3の実施形態)
次に本発明のネットワーク制御システム、ユーザ端末、ネットワーク制御サーバ、ネットワーク制御方法及び制御プログラムの第3の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
【0052】
本実施形態は、システム構成をより具体化するとともに、設定可能なパス設定情報の項目を充実し、更にユーザ端末で作成するパス設定情報に応じて料金情報をも自動的にユーザに対して提供することにより、ユーザはパス設定情報によりコストの削減を可能とし、通信キャリア側ではネットワーク資源の有効利用を可能にするものである。
【0053】
(第3の実施形態の構成の説明)
図9は本発明の第3の実施形態のシステム構成を示す図である。同図を参照すると、第3の実施形態は第2の実施形態と比べてシステム構成上はネットワーク制御サーバ20とキャリアネットワーク200間にキャリアネットワーク200を管理するネットワーク管理システム30が介在し、ネットワーク機器等のネットワーク構成情報を一元管理するとともに、両者の間の情報転送を円滑に実施するように構成されている。
【0054】
つまり、本実施形態はユーザ端末10と、ネットワーク制御サーバ20と、ネットワーク管理システム30と、で構成され、ユーザ端末10とネットワーク制御サーバ20は、インターネット等のネットワーク100を介して相互に接続されている。また、ネットワーク管理システム30は、ネットワーク制御サーバ20と、例えばMPLS(Multi Protocol Label Switching)方式の転送技術が適用された通信キャリアのキャリアネットワーク200とに接続されている。
【0055】
更にキャリアネットワーク200には、例えば法人ユーザ等の複数のユーザネットワーク300及び400が接続されており、ユーザネットワーク300及び400はネットワーク管理システム30によるパス(MPLSパス)の設定の制御により相互に通信可能である。各部の機能は以下のとおりである。
【0056】
ユーザ端末10はパーソナルコンピュータ等の入力操作部、表示部、CPU(Central Processing Unit)、メモリ等の記憶媒体を備える情報処理装置である。ユーザ端末10はネットワーク制御サーバ20が提供しているパス設定情報を含むネットワーク設定情報にアクセスし、そのネットワーク情報をHTMLファイル等で受信しブラウザ等により表示部の画面に表示する機能、前記ネットワーク設定情報を参照して、ユーザの操作により希望するパス設定情報を作成し、作成したパス設定情報をネットワーク100を介してネットワーク制御サーバ20に送信する機能、後述するキャリアネットワーク200に対するパス設定の結果をネットワーク制御サーバ20から受信する機能、を備えている。
【0057】
第3の実施形態のネットワーク設定情報としては、パスの起点、終点、帯域、ネットワーク冗長有無、トラフィック優先度及びパスの開始時間、終了時間等の設定項目、及び利用料金等の情報を含めることがきできる。
【0058】
ここでネットワーク冗長有無は、有りの場合、ネットワーク制御サーバ20において、例えば通常使用するネットワークのルート確保に加え、障害時に備えて切替先のルートも確保する設定を行い、無しの場合、ネットワーク障害時は回線断となる設定を行う。また、トラフィック優先度は、ネットワーク制御サーバ20において、例えばデータがネットワーク側で輻輳した場合に、データを廃棄するか否かの優先順位とし、優先度1を受け取った場合、ネットワーク管理システム30を経由してネットワークに対し、廃棄はより優先度の低い2や3のものから実施するようにパス設定を行う(具体的にはネットワーク装置のメモリ等が優先順位の高いほうから確保される)。
【0059】
また、利用料金は、パス設定情報のパスの起点、終点、帯域、ネットワーク冗長有無、トラフィック優先度、パスの開始時間、終了時間等の設定項目の一部又は全ての内容に応じて、ユーザ端末10において自動算出され表示される。このため通信キャリア側のネットワーク制御サーバ20では、ルート別の回線数、トラフィックの状況等、キャリアネットワーク200の状況等に基づいて前記ネットワーク設定情報に所定の計算アルゴリズムの情報を付加することができる。
【0060】
通信キャリア側では、ユーザトラフィックを帯域の空き時間に誘導可能に課金の仕組みに時間的要素を加え、ネットワーク設定情報に付加する計算アルゴリズムの情報として、例えば、帯域の空時間の単価が安くなるように帯域の時間単価を時間によって変更可能な情報とすることができる。
【0061】
ネットワーク制御サーバ20は、通信キャリアのネットワーク管理センターに設置されているワークステーション・サーバ等、入力操作部、表示部、CPU(Central Processing Unit)、メモリ等の記憶媒体を備える情報処理装置である。ネットワーク制御サーバ20は、キャリアネットワーク200の全ユーザのパス設定状況を把握しており、ユーザ毎のパス設定情報を含むネットワーク設定情報を管理しており、該ネットワーク設定情報をアクセスしてきたユーザ端末にユーザ別のネットワーク設定情報を提供する機能、前記計算アルゴリズムの情報を前記ネットワーク設定情報に付加する機能、ユーザ端末10が送信したパス設定情報を受信する機能、パス設定情報を受信してネットワーク構成情報の要求をネットワーク管理システム30に送信し、その応答としてのネットワーク構成情報を受信する機能、前記パス設定情報と前記ネットワーク構成情報に通信キャリアのネットワークポリシーを加味してパス設計を実施する機能、パス設計の結果(パス設計結果)をネットワーク管理システム30に送信し、かつネットワーク管理システム30からそのパス設定の実施結果(パス設定実施結果)を受信し、ユーザ端末10へ送信する機能、を備えている。
【0062】
ネットワーク管理システム30は、通信キャリアのネットワーク管理センターに設置されているワークステーション・サーバ等の情報処理装置で構成される。ネットワーク管理システム30は、キャリアネットワーク200のルータ等、該キャリアネットワーク200を構築するネットワーク機器等のネットワーク構成情報を管理する機能、ネットワーク制御サーバ20からパス設計の結果(パス設計結果)を受信し、該パス設計結果によりキャリアネットワーク200に対してパス設定指示を送信しパス設定を指示する機能、キャリアネットワーク200に対するパス設定の実施結果(パス設定実施結果)をネットワーク制御サーバ20に送信する機能、を備えている。
【0063】
キャリアネットワーク200は、ルータやリンク等、例えばMPLS方式に対応したネットワーク機器で構築されており、これらの情報は前記ネットワーク構成情報としてネットワーク管理システム30において一元管理されており、ネットワーク管理システム30から指示されるパス設定により複数のルータやリンクを介するパス設定を実施する機能を備えている。
【0064】
(第3の実施形態の動作の説明)
次に、本発明の第3の実施形態の動作及びネットワーク制御方法について詳細に説明する。
【0065】
図10は本実施形態の動作のフローチャートを示す図である。また、図11はネットワーク制御サーバ20から受信されるネットワーク設定情報の内容を示す図であり、図12はユーザ端末10で作成され、ネットワーク制御サーバ20に送信するパス設定情報の内容を示す情報である。
【0066】
まず、ユーザはユーザ端末10により、ネットワーク100を介して通信キャリアのネットワーク管理センターのネットワーク制御サーバ20にアクセスすると(ステップB1)、ネットワーク制御サーバ20はこれに応答して、当該ユーザの現時点で設定済みのパス設定情報として、パスの起点、終点、帯域、ネットワーク冗長有無、トラフィック優先度、パスの開始時間及び終了時間と利用料金に係る情報を含むネットワーク設定情報(現状のネットワーク設定情報)をユーザ端末10に送信する(ステップB2)。
【0067】
ユーザ端末10は、ネットワーク制御サーバ20から前記ネットワーク設定情報を受信すると、例えば図11に示す画面のレイアウトのように表示部に各種のネットワーク設定情報を表示する(ステップB3)。ここで表示された表示情報(図11)のうち窓枠内の情報は、ユーザによるユーザ端末10の入力操作部の操作により変更可能である。
【0068】
次に、ユーザは同一画面上でその情報をもとにユーザ端末10の入力操作部を操作し、窓枠内の設定項目を変更(編集)して、例えば図12に示すように希望するパス設定情報を作成し登録する(ステップB4)。
【0069】
このとき、利用料金の時間単価がパスの起点、終点、帯域、ネットワーク冗長の有無、トラフィック優先度、パスの開始時間、終了時間の設定項目の入力に応じて表示部に自動的に表示される(ステップB5)。
【0070】
ユーザは表示された料金を確認し、ユーザ端末10を操作することにより指示(例えば、図12の「注文」ボタンをマウス等でクリック)し、作成、登録したパス設定情報はネットワーク制御サーバ20に対し送信する(ステップB6)。
【0071】
ネットワーク制御サーバ20では、ユーザから例えば図12に示すようなネットワーク設定情報のパス設定情報を受信すると(ステップB7)、ネットワーク管理システム30に対してネットワーク構成情報の要求を送信する(ステップB8)。
【0072】
ネットワーク管理システム30は、ネットワーク制御サーバ20からの構成情報の要求を受信すると(ステップB9)、管理しているネットワーク構成情報をネットワーク制御サーバ20に送信する(ステップB10)。
【0073】
ネットワーク制御サーバ20は、ネットワーク管理システム30からネットワーク構成情報を受信すると(ステップB10)、ユーザ端末10から受信したパス設定情報と前記ネットワーク構成情報に通信キャリアのポリシーを加味してパス設計を行う(ステップB12)。その後、パス設計結果をネットワーク管理システム30に送信する(ステップB13)。
【0074】
ネットワーク管理システム30は、ネットワーク制御サーバ20からのパス設計結果を受信すると(ステップB14)、そのパス設計結果をもとにキャリアネットワーク200を構成する機器に対してパス設定の指示を行う(ステップB15)。
【0075】
キャリアネットワーク200は、指示されたパス設定を実施する(ステップA16)。図12に示すパス設定情報の送信例では、ユーザがアクセス日のパス設定情報を参照して、本社から支店Aへ帯域50Mbps、同支店Bへ帯域30Mbps、同支店Cへ帯域5Mbpsを設定し、それぞれに冗長度の有無、優先度及び××月××日××時から××月××日××時までの期間を設定し、更に自動表示された時間単価として設定し、キャリアネットワーク200は、これらのパス設定の指示を受け追加ないし変更として実施する。
【0076】
次に、ネットワーク管理システム30は、キャリアネットワーク200に対するパス設定結果をネットワーク制御サーバ20に送信する(ステップB17)。
【0077】
ネットワーク制御サーバ20は、ネットワーク管理サーバ30からのパス設計結果を受信すると(ステップB18)、さらにそのパス設計結果をユーザ端末10に送信する(B19)。
【0078】
最後に、ユーザ端末10は、ネットワーク制御サーバ20からの設定結果を受信して表示し、ユーザはパス設定の実施結果を確認する(ステップB20)。
【0079】
第3の実施形態でも、ユーザのアクセス時にユーザ端末10から予め過去日(指定日)を指定することで、当該指定日のネットワーク設定情報がネットワーク制御サーバ20から送信(フィードバック)されるように構成することができる。
【0080】
図13は指定日のネットワーク設定情報をユーザ端末で表示した場合のネットワーク設定情報の内容を示す図である。ユーザのアクセス時にユーザ端末10から指定日を指定することで、現状のネットワーク設定情報を受信して入力窓の下部に括弧書きで表示される。ユーザは同一画面で括弧書きを参照して、窓枠内に希望するパス設定情報を入力し、ネットワーク制御サーバ20に送信してパス設定を行う。
【0081】
また、他の構成例として、現状のネットワーク設定情報と指定日のネットワーク設定情報がネットワーク制御サーバ20から送信されるように構成することができる。
【0082】
図14は現状のネットワーク設定情報と指定日のネットワーク設定情報がユーザ端末で表示した場合のネットワーク設定情報の内容を示す図である。入力窓枠内に現状のパス設定情報が表示され、窓枠の下部に括弧書きでユーザ指定日のネットワーク設定情報が表示される。ユーザは同一画面の現状のパス設定情報及び括弧書きを参照して、入力操作部の操作により窓枠内のパス設定情報を変更、入力し、ネットワーク制御サーバ20に送信することでパス設定を行う。
【0083】
以上の実施形態では専用線を利用する法人ユーザに対して、ネットワークの設定手段を開示することで、パスの始点、終点、時間的な需要に応じた帯域、ネットワーク冗長有無及び優先度を指定し、希望に応じた柔軟なネットワーク設定を許容し、更に課金の仕組みに時間的要素を加えることにより、ユーザトラフィックを帯域の空き時間に誘導可能としたものである。
【0084】
本実施形態によれば、ネットワーク設定情報の一部をユーザに開示し、前記ネットワーク設定情報に基づいてネットワーク設定をユーザ端末で行えるようにしたことにより、通信キャリア側の設定の自動化が可能となり、パス設定を変更可能としたことにより頻繁になることが予想される運用変更作業が削減でき、通信キャリア側の運用コストが抑えられる。
【0085】
また、ユーザのパス設定に応じた使用料金(時間単価等)をユーザに開示し、例えば、通信キャリアが帯域の空時間の単価が安くなるように帯域の時間単価を時間によって変更する等、課金の仕組みに時間的要素を加えることにより、ユーザトラフィックを帯域の空き時間に誘導可能であるから、ネットワーク資源が有効利用されない時間を減らすことができ、ネットワーク制御サーバ、キャリアネットワーク等の通信キャリア側はネットワーク資源(機器)を有効に活用でき、その結果設備投資を抑えることが可能である。
【0086】
更に、ユーザは帯域に対する時間的な希望に応じて帯域の増減を図ることが可能になるのみならず、キャリアネットワークの帯域を有効に活用でき、空き帯域にかかるコストを削減することが可能となる。
【0087】
(他の実施形態)
以上の実施形態では、本発明のネットワーク設定情報の設定項目として、パスの起点、終点、帯域、ネットワーク冗長有無、トラフィック優先度、パスの開始時間、終了時間について例示したが、他の実施形態の設定項目としてベストエンフォードか否か、セキュリティの有無等を含めることが可能である。この場合、第3の実施形態のネットワーク設定情報にはそれぞれの設定に応じて料金(課金)額が算出されるように計算アルゴリズムの情報を付加することができる。
【0088】
また、第3の実施形態では表示する料金をユーザ端末で算出する構成例を示したが、ネットワーク制御サーバ側で所定の計算アルゴリズムにより算出するように構成し、ユーザ端末で作成したパス設定情報を一旦ネットワーク制御サーバに送信して、その応答として時間単価等の情報を含むネットワーク設定情報をユーザ端末が受信して表示部に自動的に表示するように構成することが可能である。
【0089】
また、始点と終点間の帯域を時間区分毎に変更したパス設定情報の作成のように、1又は複数の設定項目が同一で、残る設定項目を順次変更するパス設定情報を作成することが可能である。また、受信するネットワーク設定情報はアクセス時と指定日の両方を入力フォーム外に表示することが可能である。
【0090】
更に、前述のように以上説明した実施形態は、ユーザ端末10a及びネットワーク制御サーバ20aをそれぞれコンピュータを構成するCPU(Central Processing Unit)、ROM、RAM等を備える情報処理装置等により構成し、各機能を実現するための制御プログラムを任意の記憶媒体に記録し、各CPUに前記記録媒体の制御プログラムを読み込ませ、各CPUに処理させることで実現できる。
【産業上の利用可能性】
【0091】
本発明は、法人ユーザへのダイナミック専用線サービス提供システムへの適用に加えて、個人等の任意のユーザへの適用が可能である。また、キャリアネットワークへの接続はLAN等のネットワーク間に限られるものではなく、任意のノード間、ルータ間等、任意の通信機器間に適用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0092】
【図1】本発明のネットワーク制御システム及び該システムを構成するユーザ端末とネットワーク制御サーバの第1の実施形態を示す図である。
【図2】本発明のネットワーク制御方法の第1の実施形態を示す図である。
【図3】本発明の第2の実施形態のシステム構成を示す図である。
【図4】第2の実施形態の動作のフローチャートを示す図である。
【図5】ネットワーク制御サーバ20から受信されるネットワーク設定情報の内容を示す図である。
【図6】ユーザ端末10で作成され、ネットワーク制御サーバ20に送信されるパス設定情報の内容を示す図である。
【図7】指定日のネットワーク設定情報をユーザ端末で表示した場合のネットワーク設定情報の内容を示す図である。
【図8】現状のネットワーク設定情報と指定日のネットワーク設定情報をユーザ端末で表示した場合のネットワーク設定情報の内容を示す図である。
【図9】本発明の第3の実施形態のシステム構成を示す図である。
【図10】第3の実施形態の動作のフローチャートを示す図である。
【図11】ネットワーク制御サーバ20から受信されるネットワーク設定情報の内容を示す図である。
【図12】ユーザ端末10で作成され、ネットワーク制御サーバ20に送信するパス設定情報の内容を示す情報である。
【図13】指定日のネットワーク設定情報をユーザ端末で表示した場合のネットワーク設定情報の内容を示す図である。
【図14】現状のネットワーク設定情報と指定日のネットワーク設定情報がユーザ端末で表示した場合のネットワーク設定情報の内容を示す図である。
【符号の説明】
【0093】
10、10a ユーザ端末
20、20a ネットワーク制御サーバ
30 ネットワーク管理システム
100、100a ネットワーク
200、200a キャリアネットワーク
300、400、 ユーザネットワーク
300a、400a 通信機器
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク制御サーバに対しアクセスし、前記ネットワーク制御サーバからパス設定情報を含むネットワーク設定情報を受信して表示し、該ネットワーク情報に基づくユーザの操作によりパス設定情報を作成して前記ネットワーク制御サーバに送信するユーザ端末と、前記ユーザ端末からのアクセスに対し前記ネットワーク設定情報を送信し、前記ユーザ端末からのパス設定情報を受信してネットワークのパス設定を行うネットワーク制御サーバと、を備えることを特徴とするネットワーク制御システム。
【請求項2】
前記ネットワーク設定情報には、アクセス時における設定済みのパス設定情報を含むことを特徴とする請求項1記載のネットワーク制御システム。
【請求項3】
前記ネットワーク設定情報には、ユーザの指定日における設定済みのパス設定情報を含むことを特徴とする請求項1又は2記載のネットワーク制御システム。
【請求項4】
前記パス設定情報は、複数の設定項目からなり、前記設定項目には、少なくともパスの起点と終点、開始日時と終了日時及び帯域の情報を含むことを特徴とする請求項1ないし3の何れかの請求項記載のネットワーク制御システム。
【請求項5】
前記設定項目には、さらにネットワーク冗長度の有無、優先度、セキュリティの少なくとも何れかの情報を含むことを特徴とする請求項4の何れかの請求項記載のネットワーク制御システム。
【請求項6】
前記ネットワーク設定情報には、ユーザの作成に係るパス設定情報に対するネットワークの使用料金の算出情報を含み、ユーザ端末における前記パス設定情報に応じて、パス設定に対するネットワークの使用料金の情報がユーザ端末に自動的に表示されることを特徴とする請求項1ないし5の何れかの請求項記載のネットワーク制御システム。
【請求項7】
前記ネットワークを管理するネットワーク管理システムを備え、前記ネットワーク制御サーバは、前記ネットワーク管理システムを介してネットワーク構成情報を取得し、前記パス設定情報と前記ネットワーク構成情報に基づいてパス設計を行い、パス設計結果に基づいてネットワークのパス設定を行うことを特徴とする請求項1ないし6の何れかの請求項記載のネットワーク制御システム。
【請求項8】
前記ネットワーク制御サーバはネットワークのパス設定の結果を前記ユーザ端末に送信することを特徴とする請求項1ないし7の何れかの請求項記載のネットワーク制御システム。
【請求項9】
パス設定情報に基づいてネットワークのパス設定を行うネットワーク制御サーバに対し、前記パス設定情報を送信するユーザ端末であって、
前記ネットワーク制御サーバへのアクセス時に、前記ネットワーク制御サーバからパス設定情報を含むネットワーク設定情報を受信して表示し、前記ネットワーク設定情報に基づいてパス設定情報を作成して前記ネットワーク制御サーバに送信することを特徴とするユーザ端末。
【請求項10】
前記パス設定情報には、アクセス時における設定済みのパス設定情報を含むことを特徴とする請求項9記載のユーザ端末。
【請求項11】
前記パス設定情報には、ユーザの指定日における設定済みのパス設定情報を含むことを特徴とする請求項9又は10記載のユーザ端末。
【請求項12】
前記パス設定情報は、複数の設定項目からなり、前記設定項目には、少なくともパスの起点及び終点、開始日時と終了日時及び帯域の情報を含むことを特徴とする請求項9ないし11の何れかの請求項記載のユーザ端末。
【請求項13】
前記設定項目には、さらにネットワーク冗長度の有無、優先度、セキュリティの少なくとも何れかの情報を含むことを特徴とする請求項12の何れかの請求項記載のユーザ端末。
【請求項14】
前記ネットワーク設定情報には、当該パス設定情報に対するネットワークの使用料金の算出情報を含み、ユーザ端末における前記パス設定情報に応じて、パス設定に対するネットワークの使用料金の情報が自動的に表示されることを特徴とする請求項9ないし13の何れかの請求項記載のユーザ端末。
【請求項15】
前記ネットワーク制御サーバからネットワークのパス設定の結果を受信することを特徴とする請求項9ないし14の何れかの請求項記載のユーザ端末。
【請求項16】
ユーザ端末から受信したパス設定情報に基づいてネットワークのパス設定を行うネットワーク制御サーバであって、
前記ユーザ端末からのアクセスに対し、パス設定情報を含むネットワーク設定情報を前記ユーザ端末に送信し、前記ユーザ端末で前記ネットワーク設定情報に基づいて作成したパス設定情報を受信して表示し、該パス設定情報に基づいて前記ネットワークのパス設定を制御することを特徴とするネットワーク制御サーバ。
【請求項17】
前記ネットワーク設定情報には、アクセス時におけるパス設定情報を含むことを特徴とする請求項16記載のネットワーク制御サーバ。
【請求項18】
前記ネットワーク設定情報には、ユーザの指定日における設定済みのパス設定情報を含むことを特徴とする請求項16又は17記載のネットワーク制御サーバ。
【請求項19】
前記パス設定情報は、複数の設定項目からなり、前記設定項目には、少なくともパスの起点と終点、開始日時と終了日時及び帯域の情報を含むことを特徴とする請求項16ないし18の何れかの請求項記載のネットワーク制御サーバ。
【請求項20】
前記設定項目には、さらにネットワーク冗長度の有無、優先度、セキュリティの少なくとも何れかの情報を含むことを特徴とする請求項19の何れかの請求項記載のネットワーク制御サーバ。
【請求項21】
前記ネットワーク設定情報には、ユーザの作成に係るパス設定情報に対するネットワークの使用料金の算出情報を含み、ユーザ端末における前記パス設定情報に応じて、パス設定に対するネットワークの使用料金の情報がユーザ端末に自動的に表示されることを特徴とする請求項16ないし20の何れかの請求項記載のネットワーク制御サーバ。
【請求項22】
前記ネットワークを管理するネットワーク管理システムを介してネットワーク構成情報を取得し、前記パス設定情報と前記ネットワーク構成情報に基づいてパス設計を行い、パス設計結果に基づいてネットワークのパス設定を行うことを特徴とする請求項16ないし21の何れかの請求項記載のネットワーク制御サーバ。
【請求項23】
ネットワークのパス設定の結果を前記ユーザ端末に送信することを特徴とする請求項16ないし22の何れかの請求項記載のネットワーク制御サーバ。
【請求項24】
パス設定情報に基づいてネットワークのパス設定を行うネットワーク制御サーバに対し、ユーザ端末からパス設定情報を送信するネットワーク制御方法であって、
前記ユーザ端末から前記ネットワーク制御サーバにアクセスし、前記ネットワーク制御サーバからパス設定情報を含むネットワーク設定情報を受信する第1のステップと、
前記ユーザ端末において前記ネットワーク設定情報に基づいてパス設定情報を作成して前記ネットワーク制御サーバに送信する第2のステップと、
前記ネットワーク制御サーバにおいて前記パス設定情報に基づいてネットワークのパス設定を行う第3のステップと、
を含むことを特徴とするネットワーク制御方法。
【請求項25】
前記ネットワーク設定情報には、アクセス時における設定済みのパス設定情報を含むことを特徴とする請求項24記載のネットワーク制御方法。
【請求項26】
前記ネットワーク設定情報には、ユーザの指定日における設定済みのパス設定情報を含むことを特徴とする請求項24又は25記載のネットワーク制御方法。
【請求項27】
前記パス設定情報は、複数の設定項目からなり、前記設定項目には、少なくともパスの起点と終点、開始日時と終了日時及び帯域の情報を含むことを特徴とする請求項24ないし26の何れかの請求項記載のネットワーク制御方法。
【請求項28】
前記設定項目には、さらにネットワーク冗長度の有無、優先度、セキュリティの少なくとも何れかの情報を含むことを特徴とする請求項27の何れかの請求項記載のネットワーク制御方法。
【請求項29】
前記ネットワーク設定情報には、ユーザの作成に係るパス設定情報に対するネットワークの使用料金の算出情報を含み、前記第2のステップは、ユーザ端末における前記パス設定情報に応じて、パス設定に対するネットワークの使用料金の情報をユーザ端末に自動的に表示するステップを含むことを特徴とする請求項24ないし28の何れかの請求項記載のネットワーク制御方法。
【請求項30】
前記第3のステップは、前記ネットワークを管理するネットワーク管理システムを介してネットワーク構成情報を取得し、前記パス設定情報と前記ネットワーク構成情報に基づいてパス設計を行い、パス設計結果に基づいてネットワークのパス設定を行うステップを含むことを特徴とする請求項24ないし29の何れかの請求項記載のネットワーク制御方法。
【請求項31】
前記ネットワーク制御サーバからネットワークのパス設定の結果を前記ユーザ端末に送信する第4のステップを含むことを特徴とする請求項24ないし30の何れかの請求項記載のネットワーク制御方法。
【請求項32】
パス設定情報に基づいてネットワークのパス設定を行うネットワーク制御サーバに対し、前記パス設定情報を送信するユーザ端末の制御プログラムであって、コンピュータに、
前記ネットワーク制御サーバへアクセスし、前記ネットワーク制御サーバからパス設定情報を含むネットワーク設定情報を受信して表示する第1のステップと、
前記ネットワーク設定情報に基づいてユーザの入力操作によりパス設定情報を作成して前記ネットワーク制御サーバに送信する第2のステップと、
を実行させることを特徴とするユーザ端末の制御プログラム。
【請求項33】
前記ネットワーク設定情報には、アクセス時における設定済みのパス設定情報を含むことを特徴とする請求項32記載のユーザ端末の制御プログラム。
【請求項34】
前記ネットワーク設定情報には、ユーザの指定日における設定済みのパス設定情報を含むことを特徴とする請求項32又は33記載のユーザ端末の制御プログラム。
【請求項35】
前記パス設定情報は、複数の設定項目からなり、前記設定項目には、少なくともパスの起点と終点、開始日時と終了日時及び帯域の情報を含むことを特徴とする請求項32ないし34の何れかの請求項記載のユーザ端末の制御プログラム。
【請求項36】
前記設定項目には、さらにネットワーク冗長度の有無、優先度、セキュリティの少なくとも何れかの情報を含むことを特徴とする請求項35の何れかの請求項記載のユーザ端末の制御プログラム。
【請求項37】
前記ネットワーク設定情報には、ユーザの作成に係るパス設定情報に対するネットワークの使用料金の算出情報を含み、前記第2のステップは、ユーザ端末における前記パス設定情報に応じて、パス設定に対するネットワークの使用料金の情報をユーザ端末に自動的に表示するステップを含むことを特徴とする請求項32ないし36の何れかの請求項記載のユーザ端末の制御プログラム。
【請求項38】
前記ネットワーク制御サーバからネットワークのパス設定の結果を受信する第3のステップを含むことを特徴とする請求項32ないし37の何れかの請求項記載のユーザ端末の制御プログラム。
【請求項39】
ユーザ端末から受信したパス設定情報に基づいてネットワークのパス設定を行うネットワーク制御サーバの制御プログラムであって、コンピュータに、
前記ユーザ端末からのアクセスに対し、パス設定情報を含むネットワーク設定情報を前記ユーザ端末に送信する第1のステップと、
前記ユーザ端末で前記ネットワーク設定情報に基づいて作成したパス設定情報を受信して表示し、該パス設定情報に基づいて前記ネットワークのパス設定を制御する第2のステップと、
を実行させることを特徴とするネットワーク制御サーバの制御プログラム。
【請求項40】
前記ネットワーク設定情報には、アクセス時における設定済みのパス設定情報を含むことを特徴とする請求項39記載のネットワーク制御サーバの制御プログラム。
【請求項41】
前記ネットワーク設定情報には、ユーザの指定日における設定済みのパス設定情報を含むことを特徴とする請求項39又は40記載のネットワーク制御サーバの制御プログラム。
【請求項42】
前記パス設定情報は、複数の設定項目からなり、前記設定項目には、少なくともパスの起点と終点、開始日時と終了日時及び帯域の情報を含むことを特徴とする請求項39ないし41の何れかの請求項記載のネットワーク制御サーバの制御プログラム。
【請求項43】
前記設定項目には、さらにネットワーク冗長度の有無、優先度、セキュリティの少なくとも何れかの情報を含むことを特徴とする請求項42の何れかの請求項記載のネットワーク制御サーバの制御プログラム。
【請求項44】
前記ネットワーク設定情報には、ユーザの作成に係るパス設定情報に対するネットワークの使用料金の算出情報を含み、前記第2のステップは、ユーザ端末における前記パス設定情報に応じて、パス設定に対するネットワークの使用料金の情報をユーザ端末に自動的に表示するステップを含むことを特徴とする請求項39ないし43の何れかの請求項記載のネットワーク制御サーバの制御プログラム。
【請求項45】
前記第2のステップは、前記ネットワークを管理するネットワーク管理システムを介してネットワーク構成情報を取得し、前記パス設定情報と前記ネットワーク構成情報に基づいてパス設計を行い、パス設計結果に基づいてネットワークのパス設定を行うステップを含むことを特徴とする請求項39ないし44の何れかの請求項記載のネットワーク制御サーバの制御プログラム。
【請求項46】
前記ネットワーク制御サーバからネットワークのパス設定の結果を前記ユーザ端末に送信する第3のステップを含むことを特徴とする請求項39ないし45の何れかの請求項記載のネットワーク制御サーバの制御プログラム。
【請求項1】
ネットワーク制御サーバに対しアクセスし、前記ネットワーク制御サーバからパス設定情報を含むネットワーク設定情報を受信して表示し、該ネットワーク情報に基づくユーザの操作によりパス設定情報を作成して前記ネットワーク制御サーバに送信するユーザ端末と、前記ユーザ端末からのアクセスに対し前記ネットワーク設定情報を送信し、前記ユーザ端末からのパス設定情報を受信してネットワークのパス設定を行うネットワーク制御サーバと、を備えることを特徴とするネットワーク制御システム。
【請求項2】
前記ネットワーク設定情報には、アクセス時における設定済みのパス設定情報を含むことを特徴とする請求項1記載のネットワーク制御システム。
【請求項3】
前記ネットワーク設定情報には、ユーザの指定日における設定済みのパス設定情報を含むことを特徴とする請求項1又は2記載のネットワーク制御システム。
【請求項4】
前記パス設定情報は、複数の設定項目からなり、前記設定項目には、少なくともパスの起点と終点、開始日時と終了日時及び帯域の情報を含むことを特徴とする請求項1ないし3の何れかの請求項記載のネットワーク制御システム。
【請求項5】
前記設定項目には、さらにネットワーク冗長度の有無、優先度、セキュリティの少なくとも何れかの情報を含むことを特徴とする請求項4の何れかの請求項記載のネットワーク制御システム。
【請求項6】
前記ネットワーク設定情報には、ユーザの作成に係るパス設定情報に対するネットワークの使用料金の算出情報を含み、ユーザ端末における前記パス設定情報に応じて、パス設定に対するネットワークの使用料金の情報がユーザ端末に自動的に表示されることを特徴とする請求項1ないし5の何れかの請求項記載のネットワーク制御システム。
【請求項7】
前記ネットワークを管理するネットワーク管理システムを備え、前記ネットワーク制御サーバは、前記ネットワーク管理システムを介してネットワーク構成情報を取得し、前記パス設定情報と前記ネットワーク構成情報に基づいてパス設計を行い、パス設計結果に基づいてネットワークのパス設定を行うことを特徴とする請求項1ないし6の何れかの請求項記載のネットワーク制御システム。
【請求項8】
前記ネットワーク制御サーバはネットワークのパス設定の結果を前記ユーザ端末に送信することを特徴とする請求項1ないし7の何れかの請求項記載のネットワーク制御システム。
【請求項9】
パス設定情報に基づいてネットワークのパス設定を行うネットワーク制御サーバに対し、前記パス設定情報を送信するユーザ端末であって、
前記ネットワーク制御サーバへのアクセス時に、前記ネットワーク制御サーバからパス設定情報を含むネットワーク設定情報を受信して表示し、前記ネットワーク設定情報に基づいてパス設定情報を作成して前記ネットワーク制御サーバに送信することを特徴とするユーザ端末。
【請求項10】
前記パス設定情報には、アクセス時における設定済みのパス設定情報を含むことを特徴とする請求項9記載のユーザ端末。
【請求項11】
前記パス設定情報には、ユーザの指定日における設定済みのパス設定情報を含むことを特徴とする請求項9又は10記載のユーザ端末。
【請求項12】
前記パス設定情報は、複数の設定項目からなり、前記設定項目には、少なくともパスの起点及び終点、開始日時と終了日時及び帯域の情報を含むことを特徴とする請求項9ないし11の何れかの請求項記載のユーザ端末。
【請求項13】
前記設定項目には、さらにネットワーク冗長度の有無、優先度、セキュリティの少なくとも何れかの情報を含むことを特徴とする請求項12の何れかの請求項記載のユーザ端末。
【請求項14】
前記ネットワーク設定情報には、当該パス設定情報に対するネットワークの使用料金の算出情報を含み、ユーザ端末における前記パス設定情報に応じて、パス設定に対するネットワークの使用料金の情報が自動的に表示されることを特徴とする請求項9ないし13の何れかの請求項記載のユーザ端末。
【請求項15】
前記ネットワーク制御サーバからネットワークのパス設定の結果を受信することを特徴とする請求項9ないし14の何れかの請求項記載のユーザ端末。
【請求項16】
ユーザ端末から受信したパス設定情報に基づいてネットワークのパス設定を行うネットワーク制御サーバであって、
前記ユーザ端末からのアクセスに対し、パス設定情報を含むネットワーク設定情報を前記ユーザ端末に送信し、前記ユーザ端末で前記ネットワーク設定情報に基づいて作成したパス設定情報を受信して表示し、該パス設定情報に基づいて前記ネットワークのパス設定を制御することを特徴とするネットワーク制御サーバ。
【請求項17】
前記ネットワーク設定情報には、アクセス時におけるパス設定情報を含むことを特徴とする請求項16記載のネットワーク制御サーバ。
【請求項18】
前記ネットワーク設定情報には、ユーザの指定日における設定済みのパス設定情報を含むことを特徴とする請求項16又は17記載のネットワーク制御サーバ。
【請求項19】
前記パス設定情報は、複数の設定項目からなり、前記設定項目には、少なくともパスの起点と終点、開始日時と終了日時及び帯域の情報を含むことを特徴とする請求項16ないし18の何れかの請求項記載のネットワーク制御サーバ。
【請求項20】
前記設定項目には、さらにネットワーク冗長度の有無、優先度、セキュリティの少なくとも何れかの情報を含むことを特徴とする請求項19の何れかの請求項記載のネットワーク制御サーバ。
【請求項21】
前記ネットワーク設定情報には、ユーザの作成に係るパス設定情報に対するネットワークの使用料金の算出情報を含み、ユーザ端末における前記パス設定情報に応じて、パス設定に対するネットワークの使用料金の情報がユーザ端末に自動的に表示されることを特徴とする請求項16ないし20の何れかの請求項記載のネットワーク制御サーバ。
【請求項22】
前記ネットワークを管理するネットワーク管理システムを介してネットワーク構成情報を取得し、前記パス設定情報と前記ネットワーク構成情報に基づいてパス設計を行い、パス設計結果に基づいてネットワークのパス設定を行うことを特徴とする請求項16ないし21の何れかの請求項記載のネットワーク制御サーバ。
【請求項23】
ネットワークのパス設定の結果を前記ユーザ端末に送信することを特徴とする請求項16ないし22の何れかの請求項記載のネットワーク制御サーバ。
【請求項24】
パス設定情報に基づいてネットワークのパス設定を行うネットワーク制御サーバに対し、ユーザ端末からパス設定情報を送信するネットワーク制御方法であって、
前記ユーザ端末から前記ネットワーク制御サーバにアクセスし、前記ネットワーク制御サーバからパス設定情報を含むネットワーク設定情報を受信する第1のステップと、
前記ユーザ端末において前記ネットワーク設定情報に基づいてパス設定情報を作成して前記ネットワーク制御サーバに送信する第2のステップと、
前記ネットワーク制御サーバにおいて前記パス設定情報に基づいてネットワークのパス設定を行う第3のステップと、
を含むことを特徴とするネットワーク制御方法。
【請求項25】
前記ネットワーク設定情報には、アクセス時における設定済みのパス設定情報を含むことを特徴とする請求項24記載のネットワーク制御方法。
【請求項26】
前記ネットワーク設定情報には、ユーザの指定日における設定済みのパス設定情報を含むことを特徴とする請求項24又は25記載のネットワーク制御方法。
【請求項27】
前記パス設定情報は、複数の設定項目からなり、前記設定項目には、少なくともパスの起点と終点、開始日時と終了日時及び帯域の情報を含むことを特徴とする請求項24ないし26の何れかの請求項記載のネットワーク制御方法。
【請求項28】
前記設定項目には、さらにネットワーク冗長度の有無、優先度、セキュリティの少なくとも何れかの情報を含むことを特徴とする請求項27の何れかの請求項記載のネットワーク制御方法。
【請求項29】
前記ネットワーク設定情報には、ユーザの作成に係るパス設定情報に対するネットワークの使用料金の算出情報を含み、前記第2のステップは、ユーザ端末における前記パス設定情報に応じて、パス設定に対するネットワークの使用料金の情報をユーザ端末に自動的に表示するステップを含むことを特徴とする請求項24ないし28の何れかの請求項記載のネットワーク制御方法。
【請求項30】
前記第3のステップは、前記ネットワークを管理するネットワーク管理システムを介してネットワーク構成情報を取得し、前記パス設定情報と前記ネットワーク構成情報に基づいてパス設計を行い、パス設計結果に基づいてネットワークのパス設定を行うステップを含むことを特徴とする請求項24ないし29の何れかの請求項記載のネットワーク制御方法。
【請求項31】
前記ネットワーク制御サーバからネットワークのパス設定の結果を前記ユーザ端末に送信する第4のステップを含むことを特徴とする請求項24ないし30の何れかの請求項記載のネットワーク制御方法。
【請求項32】
パス設定情報に基づいてネットワークのパス設定を行うネットワーク制御サーバに対し、前記パス設定情報を送信するユーザ端末の制御プログラムであって、コンピュータに、
前記ネットワーク制御サーバへアクセスし、前記ネットワーク制御サーバからパス設定情報を含むネットワーク設定情報を受信して表示する第1のステップと、
前記ネットワーク設定情報に基づいてユーザの入力操作によりパス設定情報を作成して前記ネットワーク制御サーバに送信する第2のステップと、
を実行させることを特徴とするユーザ端末の制御プログラム。
【請求項33】
前記ネットワーク設定情報には、アクセス時における設定済みのパス設定情報を含むことを特徴とする請求項32記載のユーザ端末の制御プログラム。
【請求項34】
前記ネットワーク設定情報には、ユーザの指定日における設定済みのパス設定情報を含むことを特徴とする請求項32又は33記載のユーザ端末の制御プログラム。
【請求項35】
前記パス設定情報は、複数の設定項目からなり、前記設定項目には、少なくともパスの起点と終点、開始日時と終了日時及び帯域の情報を含むことを特徴とする請求項32ないし34の何れかの請求項記載のユーザ端末の制御プログラム。
【請求項36】
前記設定項目には、さらにネットワーク冗長度の有無、優先度、セキュリティの少なくとも何れかの情報を含むことを特徴とする請求項35の何れかの請求項記載のユーザ端末の制御プログラム。
【請求項37】
前記ネットワーク設定情報には、ユーザの作成に係るパス設定情報に対するネットワークの使用料金の算出情報を含み、前記第2のステップは、ユーザ端末における前記パス設定情報に応じて、パス設定に対するネットワークの使用料金の情報をユーザ端末に自動的に表示するステップを含むことを特徴とする請求項32ないし36の何れかの請求項記載のユーザ端末の制御プログラム。
【請求項38】
前記ネットワーク制御サーバからネットワークのパス設定の結果を受信する第3のステップを含むことを特徴とする請求項32ないし37の何れかの請求項記載のユーザ端末の制御プログラム。
【請求項39】
ユーザ端末から受信したパス設定情報に基づいてネットワークのパス設定を行うネットワーク制御サーバの制御プログラムであって、コンピュータに、
前記ユーザ端末からのアクセスに対し、パス設定情報を含むネットワーク設定情報を前記ユーザ端末に送信する第1のステップと、
前記ユーザ端末で前記ネットワーク設定情報に基づいて作成したパス設定情報を受信して表示し、該パス設定情報に基づいて前記ネットワークのパス設定を制御する第2のステップと、
を実行させることを特徴とするネットワーク制御サーバの制御プログラム。
【請求項40】
前記ネットワーク設定情報には、アクセス時における設定済みのパス設定情報を含むことを特徴とする請求項39記載のネットワーク制御サーバの制御プログラム。
【請求項41】
前記ネットワーク設定情報には、ユーザの指定日における設定済みのパス設定情報を含むことを特徴とする請求項39又は40記載のネットワーク制御サーバの制御プログラム。
【請求項42】
前記パス設定情報は、複数の設定項目からなり、前記設定項目には、少なくともパスの起点と終点、開始日時と終了日時及び帯域の情報を含むことを特徴とする請求項39ないし41の何れかの請求項記載のネットワーク制御サーバの制御プログラム。
【請求項43】
前記設定項目には、さらにネットワーク冗長度の有無、優先度、セキュリティの少なくとも何れかの情報を含むことを特徴とする請求項42の何れかの請求項記載のネットワーク制御サーバの制御プログラム。
【請求項44】
前記ネットワーク設定情報には、ユーザの作成に係るパス設定情報に対するネットワークの使用料金の算出情報を含み、前記第2のステップは、ユーザ端末における前記パス設定情報に応じて、パス設定に対するネットワークの使用料金の情報をユーザ端末に自動的に表示するステップを含むことを特徴とする請求項39ないし43の何れかの請求項記載のネットワーク制御サーバの制御プログラム。
【請求項45】
前記第2のステップは、前記ネットワークを管理するネットワーク管理システムを介してネットワーク構成情報を取得し、前記パス設定情報と前記ネットワーク構成情報に基づいてパス設計を行い、パス設計結果に基づいてネットワークのパス設定を行うステップを含むことを特徴とする請求項39ないし44の何れかの請求項記載のネットワーク制御サーバの制御プログラム。
【請求項46】
前記ネットワーク制御サーバからネットワークのパス設定の結果を前記ユーザ端末に送信する第3のステップを含むことを特徴とする請求項39ないし45の何れかの請求項記載のネットワーク制御サーバの制御プログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
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【図10】
【図11】
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【図13】
【図14】
【公開番号】特開2010−4238(P2010−4238A)
【公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−160363(P2008−160363)
【出願日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成22年1月7日(2010.1.7)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年6月19日(2008.6.19)
【出願人】(000004237)日本電気株式会社 (19,353)
【Fターム(参考)】
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