説明

ネットワーク情報設定方法、ノード装置、プログラムおよびネットワーク情報設定システム

【課題】隣接するノード装置間でインタフェースに関するポリシーが異なる場合でもネットワーク情報を自動設定する。
【解決手段】ネットワーク情報設定システムにおけるノード装置2a,2bがリンク接続されると、それをトリガとして、ノード装置2a,2bで設定情報を交換して、ネットワーク情報を設定する。ここで、ノード装置2a,2bは互いのネットワーク情報を参照して、ネットワーク情報に設定される設定内容が異なるとき、自ノード装置で希望するポリシーを隣接ノードに提案する。また、この隣接ノード装置がポリシーの変更を受け入れない場合、自ノード装置が隣接ノード装置のポリシーを受け入れる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワークに接続された複数のノード装置を用いたネットワークサービスを提供するために必要なネットワークの設定技術に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、ノード装置を含む光IP(Internet Protocol)網において、ノード装置またはノード装置を管理するための管理装置のオペレータ(以下、単にオペレータという)は、各ノード装置を接続するリンクの設定内容をそれぞれのノード装置に登録する。そして、光IP網のネットワーク敷設/増設時に、予め登録されたデータリンクの設定内容(各種設定情報)を管理するために、ノード装置に設定されたリンクの設定内容の確認等が行われている。設定内容の確認や、設定誤りのネゴシエーションを行うことによりネットワークサービスの提供を可能とするリンク管理方式として、LMP(Link Management Protocol)が知られている(例えば、非特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】J. Lang、“Link Management Protocol (LMP)”、[online]、2005年10月、RFC4204(Network Working Group Request for Comments:4204)、[平成21年3月22日検索]、インターネット<URL:http://www.ietf.org/rfc/rfc4204.txt>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、非特許文献1に開示された現在の規定では、オペレータが事前に設定内容を決定し、設定する必要がある。例えば、ネットワーク増設時には、増設したノード装置および当該ノード装置に接続されるノード装置に対して、2つのノード装置間に新設されるデータリンクをオペレータが設定(登録)する作業を行わなければならない。また、例えば、一方のノード装置のインタフェースが外付けのWDM(Wavelength Division Multiplexing、波長分割多重)インタフェースであり、他方のノード装置のインタフェースが内蔵型のWDMインタフェースを用いる場合等、隣接する2つのノード装置がそれぞれ異なるインタフェース特性である場合や、リンクのバンドル(複数のリンクを1本のリンクとしてまとめて扱うこと)に関しポリシーが異なる場合、オペレータの負担はさらに大きい。
【0005】
そこで、本発明では、前記した問題を解決し、隣接するノード装置間を接続するリンクのインタフェースに関し、ポリシーが異なる場合でもネットワーク情報を自動設定できるようにすることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に記載の発明は、ネットワークにおいてリンクを介して接続された複数のノード装置を備えるネットワーク情報設定システムにおけるネットワーク情報設定方法であって、ノード装置それぞれが、自ノード装置にリンクが接続されたことをトリガにして、リンクに関して自ノード装置のインタフェースを示した設定情報を、記憶部に予め保持した元となる情報に基づいて自動払い出しするステップと、隣接ノード装置との間で、設定情報を交換し、自動払い出しされた設定情報と、当該隣接ノード装置から受信した設定情報とを関連付けることにより、自ノード装置のインタフェースの対向となる隣接ノード装置のインタフェースを示したネットワーク情報を設定するステップと、ネットワーク情報を自ノード装置の記憶部に格納するステップとを実行し、第1のノード装置が、第1のノード装置のネットワーク情報を、ノード装置の隣接ノード装置である第2のノード装置へ送信するステップを実行し、第1のノード装置からのネットワーク情報を受信した第2のノード装置が、受信したネットワーク情報に、当該第2のノード装置において当該第1のノード装置への接続に用いるインタフェースがすべて設定されているか否かを判断するステップと、受信したネットワーク情報に、当該第2のノード装置において当該第1のノード装置への接続に用いるインタフェースが設定されていないものがあると判断したとき、当該第1のノード装置へ、ネットワーク情報の再設定のためのネゴシエーション要求を送信するステップとを実行し、ネゴシエーション要求を受信した第1のノード装置が、ネットワーク情報の再設定を承諾するか否かを判断するステップと、ネットワーク情報の再設定を承諾すると判断したとき、第2のノード装置へ接続するインタフェースについて、インタフェースを構成するサブインタフェースを含むネットワーク情報を作成し、第1のノード装置の記憶部に格納するステップと、作成したネットワーク情報を、第2のノード装置へ送信するステップとを実行し、当該ネットワーク情報を受信した第2のノード装置が、第2のノード装置の記憶部に格納されたネットワーク情報において、第1のノード装置への接続に用いるインタフェースの対向となるインタフェースとして、受信したネットワーク情報に示されるサブインタフェースを設定したネットワーク情報を作成し、作成したネットワーク情報を、第2のノード装置の記憶部に格納するステップと、作成したネットワーク情報を、第1のノード装置へ送信するステップとを実行し、当該ネットワーク情報を受信した第1のノード装置が、第1のノード装置の記憶部に格納されたネットワーク情報におけるサブインタフェースの対向となるインタフェースとして、受信したネットワーク情報において当該サブインタフェースの対向となっているインタフェースを設定したネットワーク情報を作成するステップと、作成したネットワーク情報を、第1のノード装置の記憶部に格納するステップとを実行するネットワーク情報設定方法とした。
【0007】
請求項3に記載の発明は、ネットワークにおいてリンクを介して接続されたノード装置とその隣接ノード装置とを備えるネットワーク情報設定システムにおけるノード装置であって、自ノード装置にリンクが接続されたことをトリガにして、リンクに関して自ノード装置のインタフェースを示した設定情報を、記憶部に予め保持した元となる情報に基づいて自動払い出しする設定情報生成部と、自ノード装置とその隣接ノード装置との間で、設定情報を交換し、自動払い出しされた設定情報と、隣接ノード装置から受信した設定情報とを関連付けることにより、自ノード装置のインタフェースの対向となる隣接ノード装置のインタフェースを示したネットワーク情報を設定する設定情報交換部と、ネットワーク情報を記憶部に格納する格納部と、ネットワーク情報を記憶する記憶部とを備え、隣接ノード装置から、当該隣接ノード装置のネットワーク情報を受信する設定情報確認処理部と、受信したネットワーク情報に、自ノード装置において隣接ノード装置への接続に用いるインタフェースがすべて設定されているか否かを判断する設定情報判断部と、設定情報判断部により、受信したネットワーク情報に、自ノード装置において当該隣接ノード装置への接続に用いるインタフェースが設定されていないものがあると判断したとき、当該隣接ノード装置との間で、ネットワーク情報の再設定のためのネゴシエーション要求処理を行うネゴシエーション要求処理部と、ネゴシエーション要求処理の結果、隣接ノード装置から、ネットワーク情報の再設定を承諾する旨の応答を受信したとき、当該隣接ノード装置へのネットワーク情報の再設定要求を送信する再設定要求処理部と、再設定要求の応答として、隣接ノード装置から、当該隣接ノード装置のインタフェースを構成するサブインタフェースを含むネットワーク情報を受信する再設定処理部と、記憶部に格納されたネットワーク情報において、当該隣接ノード装置への接続に用いるインタフェースの対向となるインタフェースとして、受信したネットワーク情報に示されるサブインタフェースを設定したネットワーク情報を作成し、この作成したネットワーク情報を、記憶部に格納する再設定情報格納部と、作成したネットワーク情報を、当該隣接ノード装置へ送信する再設定情報確認部とを備えることを特徴とする。
【0008】
請求項4に記載の発明は、請求項3に記載のノード装置において、設定情報交換部によりネットワーク情報が設定された後、設定情報確認処理部は、自ノード装置のネットワーク情報を隣接ノード装置へ送信し、ネゴシエーション要求処理部が、当該隣接ノード装置からネゴシエーション要求を受信し、ネットワーク情報の再設定を承諾すると判断したとき、再設定処理部は、当該隣接ノード装置へ接続するインタフェースを構成するサブインタフェースを含むネットワーク情報を作成し、作成したネットワーク情報を、当該隣接ノード装置へ送信し、再設定情報格納部は、作成したネットワーク情報を記憶部に格納し、再設定処理部は、当該隣接ノード装置から、当該隣接ノード装置のインタフェースの対向となるインタフェースとして、自ノード装置のサブインタフェースが設定されたネットワーク情報を受信し、再設定情報格納部は、記憶部に格納されたネットワーク情報におけるサブインタフェースの対向となるインタフェースとして、受信したネットワーク情報において当該サブインタフェースの対向となるインタフェースを設定したネットワーク情報を作成し、この作成したネットワーク情報を、記憶部に格納することを特徴とする。
【0009】
このようにすることで、ノード装置は、隣接ノードとリンクが接続されたことをトリガにして、リンクに関して自ノード装置のインタフェースを示した設定情報を互いに交換するので、ネットワーク情報を自動設定することができる。また、ノード装置間のインタフェース特性が異なる場合でも、ネットワーク情報を変更し、この変更したネットワーク情報を交換するので、ノード装置は互いにネットワークの運用に必要なネットワーク情報を設定することができる。例えば、一方のノード装置(自ノード装置)が複数の通信ポートに接続される外付けのWDM(Wavelength Division Multiplexing、波長分割多重)インタフェースで通信を行うが、他方のノード装置(隣接ノード装置)は、内蔵型のWDMインタフェースで通信を行う場合、設定情報交換部による設定情報の交換では、この通信ポートの対向となる隣接ノード装置側のインタフェースの一部に情報を設定できないこともある。しかし、本願発明のノード装置が再設定処理部により、隣接ノード装置から、この内蔵型のWDMインタフェースに加え、このWDMインタフェースを構成するサブインタフェース(波長ごとに用意されたインタフェース)の情報も受信するので、自ノード装置は、ネットワーク情報に各通信ポートの対向となる隣接ノード装置のインタフェース(サブインタフェース)を設定できる。また、隣接ノード装置もネットワーク情報に、WDMインタフェースを構成するサブインタフェースごとに、そのサブインタフェースの対向となる通信ポートのインタフェースを設定できる。よって、ノード装置は互いに、ネットワークの運用に必要なネットワーク情報を設定できる。
【0010】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のネットワーク情報設定方法において、ネットワークは、1以上のリンクを論理的に1つに束ねたリンクであるバンドルリンクを備えており、ノード装置それぞれが、設定情報を自動払い出するステップにおいて、バンドルリンクを構成するリンクそれぞれのインタフェースに対し、バンドルリンクの識別情報を含めた設定情報を自動払い出しし、ネットワーク情報を設定するステップにおいて、バンドルリンクの識別情報を含むネットワーク情報を設定し、第1のノード装置が、第1のノード装置のネットワーク情報を、ノード装置の隣接ノード装置である第2のノード装置へ送信するステップを実行し、第1のノード装置からのネットワーク情報を受信した第2のノード装置が、第2のノード装置の設定情報と第1のノード装置の設定情報とを参照して、第1のノード装置においては同じバンドルリンクとなっているが、第2のノード装置においては別個のバンドルリンクとなっているリンクがあるか否かを判断するステップと、第1のノード装置においては同じバンドルリンクとなっているが、第2のノード装置においては別個のバンドルリンクとなっているリンクがあると判断したとき、第2ノード装置において別個のバンドルリンクとなっているバンドルリンクを示したネットワーク情報を提案内容として示したネゴシエーション要求を送信するステップとを実行し、ネゴシエーション要求を受信した第1のノード装置が、当該ネゴシエーション要求に示される提案内容を承諾するか否かを判断するステップと、提案内容を承諾すると判断したとき、第1のノード装置の記憶部に格納されるネットワーク情報におけるバンドルリンクのうち、提案内容のネットワーク情報に示されるバンドルリンクの対向となる、第1のノード装置のバンドルリンクをそれぞれ別個のバンドルリンクとするよう変更し、バンドルリンクを変更したネットワーク情報を、記憶部に格納するステップと、バンドルリンクを変更したネットワーク情報を、第2のノード装置へ送信するステップとを実行し、当該ネットワーク情報を受信した第2のノード装置が、第2のノード装置の記憶部に格納されたネットワーク情報を、受信したネットワーク情報に基づき修正するステップと、修正したネットワーク情報を、第2のノード装置の記憶部に格納するステップとを実行することを特徴とする。
【0011】
請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のノード装置において、ネットワークは、1以上のリンクを論理的に1つに束ねたリンクであるバンドルリンクを備え、設定情報生成部は、設定情報を自動払い出しするとき、バンドルリンクを構成するリンクそれぞれのインタフェースに対し、バンドルリンクの識別情報を含めた設定情報を自動払い出しし、設定情報交換部は、自ノード装置および隣接ノード装置それぞれのバンドルリンクの識別情報を含むネットワーク情報を設定し、設定情報判断部は、自ノード装置の設定情報と隣接ノード装置の設定情報とを参照して、隣接ノードにおいては同じバンドルリンクとなっているが、自ノード装置においては別個のバンドルリンクとなっているリンクがあるか否かを判断し、ネゴシエーション要求処理部は、設定情報判断部により、自ノード装置においては別個のバンドルリンクとなっているが、隣接ノードにおいては同じバンドルリンクとなっているリンクがあると判断したとき、自ノード装置において別個のバンドルリンクとなっているバンドルリンクを示したネットワーク情報を提案内容として示したネゴシエーション要求を当該隣接ノード装置へ送信し、再設定処理部は、隣接ノード装置から、当該隣接ノード装置のバンドルリンクが変更されたネットワーク情報を受信し、再設定情報格納部は、記憶部に格納されたネットワーク情報を、受信したネットワーク情報に基づき修正して、記憶部に格納することを特徴とする。
【0012】
請求項6に記載の発明は、請求項5に記載のノード装置において、ネゴシエーション要求処理部が、提案内容として、隣接ノード装置から、当該隣接ノードにおいて別個のバンドルリンクとなっているバンドルリンクを示したネットワーク情報を含むネゴシエーション要求を受信し、提案内容を承諾すると判断したとき、再設定情報格納部は、記憶部に格納されたネットワーク情報における自ノード装置のバンドルリンクを、自ノード装置の記憶部に格納されるネットワーク情報におけるバンドルリンクのうち、提案内容のネットワーク情報に示されるバンドルリンクの対向となる、自ノード装置のバンドルリンクをそれぞれ別個のバンドルリンクとするよう変更し、バンドルリンクを変更したネットワーク情報を、記憶部に格納し、再設定処理部は、バンドルリンクを変更したネットワーク情報を当該隣接ノード装置へ送信することを特徴とする。
【0013】
このようにすることで、自ノード装置においては別個のバンドルリンクとなっているが、隣接ノードにおいては同じバンドルリンクとなっているリンクがある場合等、隣接ノード装置のバンドルポリシーが自ノード装置のバンドルポリシーに反する場合、隣接ノード装置のバンドルポリシーを変更させるので、ノード装置は互いに、ネットワークの運用に必要なネットワーク情報を設定できる。なお、バンドルポリシーとは、自ノード装置のリンクのうち、どのリンクをバンドルリンクとして扱うかに関するポリシーである。ここで、自ノード装置において、別個のバンドルリンクとなっているリンクは、対向となるバンドルリンクでも別個のバンドルリンクでないと、自ノード装置はネットワーク情報を設定できない。例えば、自ノード装置において自ノード装置のバンドルリンクが「B1」および「B2」であり、この対向となる隣接ノードのバンドルリンクが両方とも「A1」であると、このバンドルリンク「B1」または「B2」のバンドルリンクをネットワーク情報に設定できない。しかし、本発明のように、自ノード装置のバンドルポリシーに合うよう隣接ノード装置のバンドルリンクの設定を変更させ、この変更させたネットワーク情報を受信することで、ノード装置は互いにネットワークの運用に必要なネットワーク情報を設定できる。
【0014】
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載のノード装置において、ネゴシエーション要求処理部が、隣接ノード装置から、ネットワーク情報の再設定を承諾する旨の応答を受信できなかったとき、再設定処理部は、記憶部に格納された自ノード装置のネットワーク情報におけるバンドルリンクの情報を、隣接ノード装置において同じバンドルリンクについて、自ノード装置においても同じバンドルリンクとするよう変更し、この変更したネットワーク情報を、記憶部に格納し、再設定情報確認部は、変更したネットワーク情報を、当該隣接ノード装置へ送信することを特徴とする。
【0015】
このようにすることでも、ネットワークが、バンドルリンクを備える場合において、自ノード装置からの提案内容に従い、隣接ノード装置がバンドルポリシーを変更することを承諾しなかった場合でも、自ノード装置側のバンドルリンクを修正し、この修正を反映したネットワーク情報を隣接ノード装置へ送信するので、ノード装置は互いにネットワークの運用に必要なネットワーク情報を設定できる。
【0016】
請求項8に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のネットワーク情報設定方法をコンピュータであるノード装置に実行させるためのプログラムである。
【0017】
このようにすることで、請求項1または請求項2に記載のネットワーク情報設定方法を一般的なコンピュータに実行させることができる。
【0018】
請求項9に記載の発明は、ネットワークにおいてリンクを介して接続された請求項3ないし請求項7のいずれか1項に記載のノード装置を複数備えるネットワーク情報設定システムである。
【0019】
このようなネットワーク情報設定システムは、ノード装置間のバンドルポリシーが異なる場合でも、互いにネットワークの運用に必要なネットワーク情報を設定できる。
【発明の効果】
【0020】
本発明によれば、隣接するノード装置間でインタフェースに関するポリシーが異なる場合でもネットワーク情報を自動設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】本発明の各実施の形態におけるネットワーク情報設定システムの構成例を示した図である。
【図2】第1の実施の形態におけるネットワーク情報設定システムに用いられるノード装置の構成例を示した図である。
【図3】図2のノード装置のネットワーク情報を例示した図である。
【図4】各実施の形態におけるネットワーク情報設定システムの構成例を示した図である。
【図5】第1の実施の形態における各ノード装置の処理手順を示したフローチャートである。
【図6】第2の実施の形態におけるネットワーク情報設定システムに用いられるノード装置の構成例を示した図である。
【図7】第2の実施の形態における各ノード装置のネットワーク情報を例示した図である。
【図8】第2の実施の形態における各ノード装置の処理手順を示したフローチャートである。
【図9】第2の実施の形態における各ノード装置のネットワーク情報を例示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明を実施するための形態(以下、実施の形態とする)を第1の実施の形態および第2の実施の形態に分けて説明する。
【0023】
<全体構成>
図1(a)および(b)は、本発明の各実施の形態におけるネットワーク情報設定システムの構成例を示した図である。ネットワーク情報設定システム1は、ネットワークにおいてリンクを介して互いに通信可能に接続されたノード装置と、その隣り合うノード装置(隣接ノード装置)とを備えている。図1に示すように、ネットワーク情報設定システム1は、例えば、マルチレイヤネットワークからなる光IP網100をベースとしており、複数のノード装置2(2a,2b,2c,2d)を備えている。本実施の形態では、ネットワーク情報設定システム1は、ノード装置2に設定された情報を取得する管理装置3も備えている。図1において、ノード装置2や管理装置3の台数は特に限定されるものではない。なお、ノード装置2a’,2b’,2c’,2d’については、第2の実施の形態の項で説明する。
【0024】
ノード装置2は、リンクに関するネットワーク情報を設定するものであり、例えば、光クロスコネクト(OXC:Optical Cross Connect)、ルータ、スイッチ等からなる装置である。ノード装置2は、複数のインタフェース4を有している。インタフェース4は、データリンク6としてのケーブルが接続される。なお、インタフェース4の個数は特に限定されるものではない。
【0025】
図1(a)に示す例では、ノード装置2a,2b間、ノード装置2b,2c間、および、ノード装置2c,2d間はそれぞれ、1本以上のデータリンク6により接続される。なお、リンクはノードとノードとの論理的な接続を指しており、物理的にはケーブル等がこれに相当する。
【0026】
管理装置3は、各ノード装置2の図示しない制御チャネルおよび専用線を介して通信可能に接続されているものとする。
【0027】
なお、ノード装置2は、データリンク6を1本ずつ管理してもよいが、例えば、複数のデータリンク6を論理的に1つに束ねて、図1(a)に示すように、バンドルリンク(Bundle Link)として扱ってもよい。これによれば、光IP網100において、大容量のトラフィックを転送できる。また、バンドルリンクとして扱われるデータリンク6は、論理的には、図1(b)に示すように1本のリンクとして扱われる。よって、例えば、管理装置3において管理するリンクに関する情報量を削減することができる。
【0028】
<第1の実施の形態>
図2を参照して、第1の実施の形態のネットワーク情報設定システムに用いられるノード装置2(2a,2b)の構成例を説明する。ここでは、ノード装置2の各インタフェースおよびデータリンク6以外の構成の図示は省略している。このノード装置2aは、例えば、WDMインタフェース41経由でデータリンク6に接続され、ノード装置2bは、外付けのWDMインタフェース43経由でデータリンク6に接続される。ノード装置2a,2bは、これらのインタフェース経由でWDMによる光信号の送受信をする。ここでは、ノード装置2a(Node ID=Y)は、インタフェース4として、WDMインタフェース41を備える。このWDMインタフェース41は、例えば、波長(例えば、波長a〜d)ごとに、その波長の光信号を送信するための素子(サブインタフェース42)を備える。
【0029】
また、ノード装置2b(Node ID=X)は、インタフェース4としてポートインタフェース44を複数備え、このポートインタフェース44には。外付けのWDMインタフェース43が接続される。なお、ノード装置2a,2bは、IF ID「y1」のデータリンク6と、IF ID「y2」のデータリンク6とをバンドルリンクとして扱うものとする。つまり、論理的に1つのリンクとして扱う。ノード装置2aは、このバンドルリンクをTE(Traffic Engineering)Link「B1」のバンドルリンクとして扱い、ノード装置2bは、このバンドルリンクをTE Link「x1」として扱うものとする。
【0030】
ここで、図2および図3を用いてノード装置2a,2bの動作概要を説明する。ノード装置2a,2bは、データリンク6により接続されたことをトリガとして、このデータリンク6に関して自ノード装置のインタフェースを示した設定情報を自動払い出しする。そして、ノード装置2a,2b間で、払い出された設定情報を交換し、自ノード装置の設定情報と、隣接ノード装置から受信した設定情報とを関連付けたネットワーク情報を設定する。このネットワーク情報は、隣接ノードのインタフェースの対向となる隣接ノード装置におけるインタフェース等を示した情報である(詳細は後記)。このようにすることでノード装置2a,2bはネットワークの運用に必要なネットワーク情報を自動で設定できる。
【0031】
ここで、図2に示すように、ノード装置2a,2bの互いのインタフェース特性が異なる。よって、ノード装置2a,2b間で最初に設定情報を交換した段階では、一部のインタフェースについて対向となるインタフェースが設定されないことがある。例えば、ノード装置2bには「p2〜p4」というポートインタフェース44があるにもかかわらず(図2参照)、ノード装置2aのネットワーク情報には、このポートインタフェース44の情報が設定されていないことがある(図3(a)参照)。また、ノード装置2bにおいてもノード装置2bには「p2〜p4」というポートインタフェース44があるにもかかわらず、このインタフェースの対向となるインタフェースが設定されないことがある(図3(b)参照)。
【0032】
そこで、ノード装置2bは、ノード装置2aに対し、再度、ネットワーク情報の取得要求を送信する。つまり、ノード装置2bは、ノード装置2aに、最初に受信した設定情報に示されるインタフェースよりもさらに細かいインタフェースの情報があれば、そのインタフェースの情報をノード装置2bへ送信するよう要求する。ここで、ノード装置2aは、ノード装置2bからネットワーク情報の取得要求を受信すると、前回送信したネットワーク情報で送信したRemote Data linkに含まれるインタフェースよりもさらに細かい(下位の)インタフェース(例えば、図2のWDMインタフェース41を構成するサブインタフェース42)に関する情報も含めたネットワーク情報を送信する。
【0033】
例えば、ノード装置2aは、Local Data link「y1」配下の「abcd」(図2のWDMインタフェース41の波長a〜dに対応するサブインタフェース42の識別情報)を含むネットワーク情報をノード装置2bへ送信する。このようなネットワーク情報を取得したノード装置2bは、図3(c)に示すように、ネットワーク情報を修正する。すなわち、ノード装置2bは、ノード装置2のLocal Data link「p1〜p4」それぞれのRemote Data linkとして「y1a〜y1d」を関連付ける。また、ノード装置2aのLocal Data link「q1〜q4」それぞれのRemote Data linkとして「y2a〜y2d」を関連付ける。また、Local TE Link「x1」のRemote TE Linkとして「B1」を関連付ける。そして、ノード装置2bは、このようにしてネットワーク情報を修正すると、この修正したネットワーク情報を設定情報記憶部21(図4参照)のDBに登録する。また、この修正したネットワーク情報をノード装置2aへ送信する。これにより、ノード装置2aには、図3(d)に例示するようなネットワーク情報が設定される。つまり、ノード装置2a,2b間で互いにRemoteとLocalのインタフェースがちょうど反対となったネットワーク情報を設定することができる。すなわち、実質的にノード装置2a,2b間で同じ設定内容のネットワーク情報を設定することができる。
【0034】
このように、ノード装置2のインタフェース特性が、隣接ノード装置のインタフェース特性と異なる場合でも、互いのネットワーク情報の再設定を行い、ネットワークの運用に必要なネットワーク情報を設定することができる。
【0035】
<ノード装置の構成>
このようなノード装置2は、例えば、CPU(Central Processing Unit)と、RAM(Random Access Memory)と、ROM(Read Only Memory)と、HDD(Hard Disk Drive)と、通信を行うためのNIC(Network Interface Card)等から構成されており、図4に示すように、ノード装置2は、入出力部10と、記憶部20と、設定情報生成部30と、設定情報交換部40と、ネゴシエーション処理部46と、通知部50とを備える。なお、ノード装置2は、ネットワークごとに設けられてルーティング等の処理をそれぞれ独立して行う複数のインスタンス(図示しない)を備えていてもよい。また、ノード装置2は、自身が保持する複数のデータリンク6を1つに束ねて管理するためのバンドル設定を行う機能を有しているものとする。
【0036】
入出力部10は、所定の情報を入出力するものであり、例えば、データリンク6としてのケーブルを差し込む複数のインタフェース4を備えている。
【0037】
記憶部20は、例えば、CPUによる演算処理等に利用されるRAMと、所定のプログラムを格納したROMと、各種データベース(DB)等を格納するHDDとを備える。本実施の形態では、記憶部20は、設定情報記憶部21を備えている。この設定情報記憶部21は、ノード装置2で生成される設定情報や隣り合ったノード装置から取得した設定情報を関連付けたネットワーク情報を記憶するものであり、一般的なハードディスクから構成される。設定情報とは、従来オペレータにより入力設定されていたリンクに関するネットワーク情報を指すものである。この設定情報は、例えば、ケーブルで特定されるリンクに付与するリンク名(IF ID)や、ノード装置2の識別情報(Node ID)を示す。また、設定情報には、複数のリンクを1つに束ねたものを総称するTEリンク(TE Link)情報も含まれる。なお、前記したネットワーク情報は、自ノード装置に隣り合ったノード装置2間の設定情報が対をなす構造を有することとなる。
【0038】
設定情報生成部30は、ネットワークのサービスを行うためにリンクに関して自ノード装置側に設定することが必要な設定情報を、記憶部20に予め保持した元となる情報に基づいて生成するものである。本実施の形態では、設定情報生成部30は、自ノード装置にリンクが接続されたことをトリガに設定情報の自動払い出しを行う。つまり、設定情報生成部30は、インタフェース4にケーブルが挿入されたことを検出し、検出をトリガに、そのケーブルで特定される設定情報を自動生成する。なお、インタフェース4にケーブルが挿入されたことを検出するタイミングは、動作中でも起動時でもよい。
【0039】
また、本実施の形態では、設定情報生成部30は、記憶部20のROM等に予め保持したノード識別子に基づいて設定情報を生成する(払い出しを行う)。その生成方法は、ノード識別子を活用すれば特に限定されるものではなく、インタフェース4にケーブルが挿入されたときに、生成した所定値と、ノード識別子(例えば「a」)とを組み合わせるランダム選択法でもよい。
【0040】
設定情報交換部40は、自ノード装置と隣接ノード装置との間で、設定情報を交換し、生成された設定情報と、取得した設定情報とを関連付けてネットワーク情報を作成する。そして、この作成したネットワーク情報を設定情報記憶部21のDBに登録する。設定情報交換部40は、設定情報交換要求処理部401と、設定情報処理部402と、格納部403とを備えている。
【0041】
設定情報交換要求処理部401は、隣接ノード装置に対して、隣接ノード装置で生成された設定情報の取得を要求するために、自ノード装置で自動払い出しした設定情報を含む設定情報交換要求を送信するものである。また、設定情報交換要求処理部401は、隣接ノード装置から、設定情報交換要求を受信するものである。
【0042】
設定情報処理部402は、設定情報交換要求処理部401で受信した設定情報交換要求に応じて、自ノード装置で自動払い出しした設定情報を、要求先のノード装置2に送信するものである。
【0043】
格納部403は、設定情報処理部402で受信した隣のノード装置2の設定情報を、自ノード装置で自動払い出しした設定情報に関連付けて設定情報記憶部21に格納されたDBに登録する。
【0044】
ネゴシエーション処理部46は、設定情報交換部40による設定情報を交換によりネットワーク情報を設定した後、ネットワーク情報の再設定が必要な場合、互いのネットワーク情報の再設定を行う。このようなネゴシエーション処理部46は、設定情報確認処理部461と、設定情報判断部462と、ネゴシエーション要求処理部463と、再設定要求処理部464と、再設定処理部465と、再設定情報格納部466と、再設定情報確認部467とを備えている。
【0045】
設定情報確認処理部461は、設定情報交換部40により記憶部20のネットワーク情報がDBに格納された後、このネットワーク情報を含む設定情報確認を隣接ノード装置へ送信する。また、この設定情報確認処理部461は、隣接ノード装置から、この隣接ノード装置に設定されたネットワーク情報を示した設定情報確認を受信する。
【0046】
設定情報判断部462は、隣接ノード装置から受信した設定情報確認に示されるネットワーク情報を参照して、自ノード装置のネットワーク情報と隣接ノード装置のネットワーク情報とで設定内容が異なるか否かを判断する。例えば、図2のノード装置2bの設定情報判断部462が、隣接ノード装置(ノード装置2a)から、図3(a)に示すようなネットワーク情報を受信し、自ノード装置(ノード装置2b)には図3(b)に示すようなネットワーク情報が設定されている場合を考える。この場合、隣接ノード装置(ノード装置2a)から受信したネットワーク情報により、この隣接ノード装置には、自ノード装置(ノード装置2b)のLocal Data link「p2〜p4」、「q2〜q4」が設定されていないことが分かる。よって、設定情報判断部462は、自ノード装置のネットワーク情報と隣接ノード装置のネットワーク情報とで設定内容が異なると判断する。
【0047】
ネゴシエーション要求処理部463は、この設定情報判断部462により、隣接ノード装置との間でネットワーク情報の設定内容が異なると判断されたとき、この隣接ノード装置へ、ネットワーク情報の再設定のためのネゴシエーション要求を送信する。また、このネゴシエーション要求処理部463は、隣接ノード装置側から、ネゴシエーション要求を受信したときには、このネゴシエーション要求に応じるか否かを判断する。
【0048】
再設定要求処理部464は、ネゴシエーション要求処理部463が、隣接ノード装置からのネゴシエーション要求に応じると判断した場合に、この隣接ノード装置へ再設定開始要求を送信する。また、再設定要求処理部464は、隣接ノード装置側から再設定開始要求を受信したときには、この隣接ノード装置からのネゴシエーション待ち状態に遷移する。そして、再設定要求処理部464は、このネゴシエーション待ち状態に遷移したことを再設定応答として隣接ノード装置へ送信する。
【0049】
再設定処理部465は、修正した自ノード装置のネットワーク情報を、隣接ノード装置へ送信する。例えば、再設定処理部465は、隣接ノード装置から再設定応答を受信すると、自ノード装置のネットワーク情報を、自ノード装置のサブインタフェース42を含むネットワーク情報へ修正する。そして、この修正したネットワーク情報を、隣接ノード装置へ送信する。例えば、図3(a)に示すネットワーク情報におけるLocal Data link「y1」および「y2」それぞれに、このインタフェースのサブインタフェース42に関する情報「(abcd)」を付加する修正を行い、この修正したネットワーク情報として隣接ノード装置へ送信する。また、再設定処理部465は、隣接ノード装置側でネットワーク情報が修正されたときには、この隣接ノード装置から修正されたネットワーク情報を受信する。
【0050】
再設定情報格納部466は、再設定処理部465により修正されたネットワーク情報を設定情報記憶部21のDBに登録する。また、再設定処理部465により、隣接ノード装置側から、修正された隣接ノード装置のネットワーク情報を受信したときには、再設定情報格納部466は、この隣接ノード装置のネットワーク情報をもとに、自ノード装置のネットワーク情報を変更し、自ノード装置の記憶部20に格納する。つまり、ネットワーク情報の再設定を行う。例えば、再設定情報格納部466は、隣接ノード装置から、新たなインタフェースの情報(サブインタフェース42に関する情報)が追加されたネットワーク情報を受信すると、この追加されたインタフェースの情報を、自ノード装置のインタフェースとを関連付けたネットワーク情報へ変更し、設定情報記憶部21のDBに登録する。
【0051】
再設定情報確認部467は、自ノード装置で変更されたネットワーク情報が設定情報記憶部21のDBに登録されたとき、このネットワーク情報を隣接ノード装置へ送信する。例えば、再設定情報確認部467は、前記したサブインタフェース42のインタフェースの情報と、自ノード装置のインタフェースとの関連付けがされたネットワーク情報(図3(c)参照)を隣接ノード装置へ送信する。つまり、再設定情報確認部467は、自ノード装置において変更されたネットワーク情報を隣接ノード装置へ通知する。
【0052】
通知部50は、自ノード装置の設定情報記憶部21のDBに登録されたネットワーク情報を管理装置3へ送信する。送信するタイミングは、例えば、再設定情報確認部467が、隣接ノード装置へネットワーク情報を送信した後等である。
【0053】
また、このノード装置2の設定情報生成部30、設定情報交換部40、ネゴシエーション処理部46、通知部50の機能は、CPUが記憶部20のHDD等に格納された所定のプログラムをRAMに展開して実行することにより実現されるものである。
【0054】
<管理装置>
管理装置3は、例えば、一般的なパーソナルコンピュータやサーバ装置等から構成される。管理装置3は、その機能として、図4に示すように、ノード装置2から送信されるネットワーク情報を受信するネットワーク情報受信部61と、受信したネットワーク情報を記憶部63に格納する格納部62と、ネットワーク情報を登録するDBを記憶する記憶部63とを備えている。
【0055】
<処理手順>
適宜図2〜図4を参照しつつ、図5を用いて、ノード装置2の処理手順を説明する。ここでは、まず、ノード装置2a,2b間がリンク接続されたことをトリガとして、互いに設定情報を交換する。そして、このような設定情報交換後、ノード装置2a,2b間でネットワーク情報の設定内容に違いがあった場合、このネットワーク情報の再設定を行う。ここでは、ノード装置2a,2bが、設定情報の交換を完了する処理を、プラグアンドプレイネットワーク構築という。また、プラグアンドプレイネットワーク構築後、ノード装置2a,2b間でネットワーク情報の設定内容に違いがあるか否かを判断し、違いがあった場合にネットワーク情報の再設定を行う処理をプラグアンドプレイネゴシエーションという。
【0056】
なお、ここでは説明を省略してるが、ノード装置2a,2b間で設定内容が同じであれば、S7以降の処理は行わない。また、ノード装置2a,2b間がリンク接続されると、ノード装置2aもノード装置2bも互いに設定情報の自動払い出しを実行し、隣接ノード装置へ設定情報を送信するが、ここでは、ノード装置2a側から設定情報を送信する処理について説明する。
【0057】
まず、ノード装置2aの設定情報生成部30(図4参照)は、インタフェース4にケーブルが挿入されたことをトリガに、そのケーブルで特定される設定情報を自動生成し、設定情報記憶部21に格納する。例えば、ノード装置2aが、図2に例示するようなインタフェースを備える場合、設定情報生成部30は、TE Link「B1」、Data link「y1」、TE Link「B1」、Data link「y2」という設定情報を自動払い出しし、設定記憶部21に格納する。そして、ノード装置2aの設定情報交換要求処理部401は、この設定情報を含む設定情報交換要求をノード装置2bへ送信する(S1:情報提示)。
【0058】
そして、ノード装置2bの格納部403は、設定情報処理部402により受信したノード装置2aからの設定情報を、自ノード装置で自動払い出しした設定情報に関連付けて設定情報記憶部21に格納されたDBに登録する(S2:情報格納)。つまり、ネットワーク情報を作成して、DBに登録する。例えば、ノード装置2bの格納部403は、自ノード装置のLocal TE Link「x1」に対し、Remote TE Link「B1」、Local Data link「p1」、Remote Data link「y1」を関連付け、また、Local Data link「q1」にRemote Data link「y2」を関連付けてDBに登録する(図3(b)参照)。
【0059】
次に、ノード装置2bの設定情報処理部402は、S2で関連付けた情報(図3(b)参照)をノード装置2aへ送信する(S3:情報応答)。例えば、ノード装置2bの設定情報処理部402は、ノード装置2bのLocal TE Link「x1」の対向となるRemote TE Linkは「B1」であり、Local Data link「p1」のRemote Data linkは「y1」であり、Local Data link「q1」のRemote Data linkは「y2」であるという情報をノード装置2aへ送信する。
【0060】
そして、ノード装置2aの格納部403は、設定情報処理部402により受信したノード装置2bからの設定情報を、自ノード装置で自動払い出しした設定情報に関連付けて設定情報記憶部21に格納されたDBに登録する(S4:情報格納)。例えば、ノード装置2aの格納部403は、図3(a)に示すように、Local TE Link「B1」に対し、Remote TE Link「x1」、Local Data link「y1」およびRemote Data link「p1」を関連付ける。また、格納部403は、Local TE Link「B1」に対し、Remote TE Link「x1」、Local Data link「y2」およびRemote Data link「q1」を関連付ける。そして、格納部403は、このような関連付けを行った情報(ネットワーク情報)をDBに登録する。
【0061】
次に、ノード装置2aの設定情報確認処理部461は、格納部403によりネットワーク情報がDBに格納された後、このネットワーク情報を示した設定情報確認要求をノード装置2bへ送信する(S5:設定情報確認要求)。例えば、ノード装置2aの設定情報確認処理部461は、図3(a)に示すようなネットワーク情報をノード装置2bへ送信する。つまり、ノード装置2aはLocal Data link「y1(abcd)」および「y2(abcd)」をノード装置2bへ通知する。つまり、ノード装置2aは、Local Data link「y1」および「y2」が波長「abcd」を含むことを併せてノード装置2bへ通知する。
【0062】
そして、ノード装置2bの設定情報確認処理部461は、ノード装置2aに設定されたネットワーク情報を示した設定情報確認を受信する。次に、ノード装置2bの設定情報判断部462は、ノード装置2aから受信した設定情報確認に含まれるネットワーク情報を参照して、ノード装置2aのネットワーク情報とノード装置2bのネットワーク情報とで設定内容が異なるか否かを確認する(S6:情報確認)。例えば、図3(b)に示すように、ノード装置2aから受信したネットワーク情報のRemote Data linkに、自ノード装置のポートインタフェース「p2〜p4」、「q2〜q4」が未設定であり、かつ、隣接ノード装置(ノード装置2a)から受信したネットワーク情報がサブインタフェースに関する情報(例えば、Local Data link「y1」および「y2」の波長「abcd」の情報)を含む場合、設定情報判断部462はノード装置2aのネットワーク情報とノード装置2bのネットワーク情報とで設定内容が異なると判断する。なお、ここでは図示を省略しているが、ノード装置2a,2b間でネットワーク情報の設定内容が同じであれば、プラグアンドプレイネゴシエーションを終了する。
【0063】
ここで、ノード装置2a,2b間で設定内容が異なるとき、ノード装置2bのネゴシエーション要求処理部463は、ノード装置2aに対し、ネゴシエーション要求を送信する(S7:ネゴシエーション要求)。ノード装置2aのネゴシエーション要求処理部463は、このネゴシエーション要求処理を受信し(S8:ネゴシエーション要求受付)、このネゴシエーション要求に応じると判断すると、再設定要求処理部464は、ノード装置2bへ再設定開始要求を送信する(S9:再設定開始要求)。
【0064】
ノード装置2bの再設定要求処理部464は、ノード装置2aから再設定開始要求を受信すると(S10:再設定要求受付)、ノード装置2aからのネゴシエーション待ち状態に遷移する。そして、再設定要求処理部464は、ネゴシエーション待ち状態に遷移したことを、再設定応答としてノード装置2aへ送信する(S11:再設定応答)。
【0065】
ノード装置2aの再設定処理部465は、ノード装置2bからの再設定応答を受信すると(S12:再設定応答受付)、修正したネットワーク情報をノード装置2bへ送信する(S13:再設定情報提示)。例えば、ノード装置2aの再設定処理部465は、図3(a)に示すネットワーク情報におけるLocal Data link「y1」および「y2」それぞれに、このインタフェースのサブインタフェース42に関する情報「(abcd)」を付加する修正を行い、この修正したネットワーク情報としてノード装置2bへ送信する。
【0066】
ノード装置2bの再設定処理部465は、ノード装置2aから、修正されたネットワーク情報を受信する。そして、ノード装置2bの再設定情報格納部466は、この受信したネットワーク情報を、自ノード装置のネットワーク情報と関連付け、自ノード装置の設定情報記憶部21のDBに登録する(S14:再設定情報格納)。例えば、再設定情報格納部466は、ノード装置2aからサブインタフェース42に関する情報「(abcd)」が付加されたネットワーク情報(図3(a)参照)を受信すると、自ノード装置のネットワーク情報(図3(b)参照)との関連付けを行い、図3(c)に示すようなネットワーク情報を作成する。つまり、Local Data link「p1〜p4,q1〜q4」それぞれに対し、Remote Data link「y1a〜y1d,y2a〜y2d」を関連付け、またLocal TE Linkについても「x1」に対しRemote TE Link「B1」を関連付けたネットワーク情報を作成し、設定情報記憶部21のDBに登録する。このようにすることで、ノード装置2bは、ノード装置2aにおけるサブインタフェース42に関する情報をネットワーク情報に設定することができる。つまり、このノード装置2bがノード装置2aとの通信に用いるすべてのインタフェース(ポートインタフェース44)の対向(Remote)のインタフェースを設定することができる。
【0067】
そして、ノード装置2bの再設定情報確認部467は、S14で格納されたネットワーク情報をノード装置2aへ送信する(S15:再設定情報応答)。そして、ノード装置2aの再設定情報格納部466は、ノード装置2bから受信したネットワーク情報を受信すると、このネットワーク情報をもとに自ノード装置のネットワーク情報を修正し、この修正したネットワーク情報を設定情報記憶部21のDBに登録する(S16:再設定情報格納)。例えば、ノード装置2aが、図3(c)に示すようなネットワーク情報を受信したとき、自ノード装置のネットワーク情報に、この受信したネットワーク情報を反映して、図3(d)に示すようなネットワーク情報とする。そして、このネットワーク情報を設定情報記憶部21のDBに登録する。つまり、ノード装置2aにはノード装置2bのネットワーク情報のLocal とRemote とが逆になったネットワーク情報が設定情報記憶部21のDBに登録され、ノード装置2a,2bはそれぞれ同じ設定内容のネットワーク情報を設定することができる。
【0068】
以上説明したノード装置2によれば、隣接ノード装置とネットワーク特性が異なる場合でも互いに同じ設定内容のネットワーク情報を設定できる。なお、ここでは説明を省略したが、図1のノード装置2b,2c間、ノード装置2c,2d間も同様にネットワーク情報を設定するものとする。そして、このようにして設定されたネットワーク情報は、ノード装置2それぞれが管理装置3へ送信する。
【0069】
<第2の実施の形態>
図6を参照して、第2の実施の形態のネットワーク情報設定システムに用いられるノード装置2(2a’,2b’)の構成例を説明する。前記した実施の形態と同様の構成要素は、同じ符号を付して説明を省略する。
【0070】
図6のノード装置2a’,2b’は、図2のノード装置2aと同様に、インタフェース4としてWDMインタフェース41を備える。前記したとおり、このWDMインタフェース41は、波長(例えば、波長a〜d)ごとに、その波長の光信号を送信するための素子(サブインタフェース42)を備える。ここで、図6に示すノード装置2a’,2b’はバンドルポリシーが異なる。つまり、ノード装置2a’は、IF ID「y1」のデータリンク6およびIF ID「y2」のデータリンク6を、それぞれ別個のバンドルリンクとして扱うが、ノード装置2b’は、IF ID「x1(すなわち、y1)」およびIF ID「x2(すなわち、y2)」のデータリンク6を1つのバンドルリンクとして扱う。
【0071】
ここで、図6を用いてノード装置2a’,2b’の動作概要を説明する。ノード装置2a’,2b’は、前記した第1の実施の形態と同様に、データリンク6により接続されたことをトリガとして、このデータリンク6に関して自ノード装置のインタフェースを示した設定情報を自動払い出しする。そして、ノード装置2a’,2b’間で、払い出された設定情報を交換し、自ノード装置の設定情報と、隣接ノード装置から受信した設定情報とを関連付けたネットワーク情報を設定する。
【0072】
ここで、ノード装置2a’,2b’のバンドルポリシーが異なる場合において、最初に設定情報を交換した段階(プラグアンドプレイネットワーク構築処理が終了した段階)で、ノード装置2a’のネットワーク情報には、図7(a)に示すように、Local TE Link「B2」に対するRemote TE Linkが設定できない。つまり、ノード装置2a’は、ノード装置2b’から、TE Link「B2」の対向となる TE Linkは「A1」であるという設定情報を受信するが、ネットワーク情報において、Local TE Link(自ノード装置のバンドルリンク)が異なるとき、これに対し、同じRemote TE Link(隣接ノード装置のバンドルリンク)を設定することはできない。よって、ノード装置2a’は、ネットワーク情報において、Local TE Link「B1」に対するRemote TE Linkについては「A1」を設定するが、Local TE Link「B2」の対向となるRemote TE Linkを設定できない。このような場合、ノード装置2a’は、Local TE Link「B2」に対するRemote TE Link「A1」の設定を保留する。
【0073】
この後、ノード装置2a’は、ネゴシエーションを行い、ノード装置2b’のLocal TE Linkの修正を依頼する。このような依頼を受けたノード装置2b’は、例えば、図7(b)に示すように、ネットワーク情報のRemote TE Link「B2」の対向となるLocal TE Linkを「A1」から「A2」に修正する。つまり、ノード装置2b’はLocal Data link「x1」および「x2」をそれぞれ別個のバンドルリンクとしたネットワーク情報を作成する。そして、ノード装置2b’は、このネットワーク情報をノード装置2a’へ送信する。
【0074】
このようにノード装置2b’によりバンドルリンクが修正されたネットワーク情報を受信したノード装置2a’は、例えば、ネットワーク情報におけるLocal TE Link「B2」のRemote TE Linkとして「A2」を設定する(図7(c)参照)。このようにすることで、ノード装置2a’,2b’間でバンドルポリシーが異なる場合でも、それぞれのノード装置間で同じ設定内容のネットワーク情報を設定することができる。
【0075】
このようなノード装置2a’,2b’の構成は、前記した図4に示した構成と同様であるが、以下の点で異なる。まず、ノード装置2a’,2b’は、図4の破線で示す設定情報確認処理部461を含まない。
【0076】
また、設定情報判断部462は、自ノード装置のバンドルポリシーが隣接ノード装置のバンドルポリシーに適合するか否かを判断する。つまり、設定情報記憶部21に格納された自ノード装置の設定情報と、隣接ノード装置から受信した、この隣接ノード装置の設定情報とを参照して、自ノード装置(ノード装置2a)においては別個のバンドルリンクとなっているが、隣接ノード(ノード装置2b)においては、このバンドルリンクそれぞれが同じバンドルリンクとなっているリンクがあるか否かを判断する。なお、自ノード装置(ノード装置2a)の設定情報においては別個のバンドルリンクとなっているが、隣接ノード(ノード装置2b)の設定情報においては、このバンドルリンクそれぞれが同じバンドルリンクとなっている場合、自ノード装置のネットワーク情報において、このバンドルリンクのRemote TE Linkの設定は保留される。また、このバンドルリンクのRemote Data linkの設定も保留される。
【0077】
例えば、ノード装置2a’は、ノード装置2b’からの設定情報により、自ノード装置において、Local Data link「y1」および「y2」は別個のバンドルリンクとして扱っているが(図7(a)参照)、ノード装置2b’においてはこれらが同じバンドルリンクとして扱っていることが分かった場合を考える。この場合、ノード装置2a’の格納部403がネットワーク情報をDBに登録するとき、図7(a)に示すようにノード装置2a’のLocal TE Link「B2」の対向となるRemote TE Linkの設定を保留する。なお、このように、設定が保留された隣接ノード装置の設定情報は、設定情報記憶部21の所定領域に格納される。
【0078】
また、ネゴシエーション要求処理部463は、設定情報判断部462により、自ノード装置のバンドルポリシーが隣接ノード装置のバンドルポリシーに適合しないと判断されたとき、この隣接ノード装置との間で、ネットワーク情報の修正(隣接ノード装置のバンドルポリシーの変更)のためのネゴシエーション要求処理を行う。つまり、ネゴシエーション要求処理部463は、隣接ノード装置に対し、自ノード装置のバンドルポリシーに適合するようなネットワーク情報への設定を提案する。例えば、図7(b)に示すようにノード装置2b’のネットワーク情報においてRemote TE Linkが「B1」および「B2」のLocal TE Linkが両方とも「A1」であった場合、ノード装置2a’のネゴシエーション要求処理部463は、隣接ノード装置(ノード装置2b’)へのネゴシエーション要求として、この隣接ノード装置において変更して欲しいTE Linkの対向となる自ノード装置のTE Linkの情報、例えば、ノード装置2a’のLocal TE Link「B2」のネットワーク情報を送信する。
【0079】
また、ネゴシエーション要求処理部463は、隣接ノード装置側から、この隣接ノード装置からの提案内容(ネットワーク情報)を含むネゴシエーション要求を受信し、自ノード装置が、この提案内容を受け入れるか否かを判断する。そして、この隣接ノード装置からの提案内容を受け入れると判断したとき、その旨を示す応答を隣接ノード装置へ返す。なお、自ノード装置が、この提案内容を受け入れないと判断したときには、その旨の応答を隣接ノード装置へ返す。
【0080】
再設定処理部465は、ネゴシエーション要求を送信した隣接ノード装置からバンドルリンクが変更されたネットワーク情報を受信する。そして、再設定情報格納部466は、このバンドルリンクが変更されたネットワーク情報をもとに、自ノード装置のネットワーク情報を修正し、設定情報記憶部21のDBに登録する。つまり、自ノード装置のネットワーク情報の設定内容を、隣接ノード装置のネットワーク情報の設定内容と同じものとする。また、この再設定処理部465は、ネゴシエーション要求処理部463が隣接ノード装置からの提案内容を受け入れると判断したとき、自ノード装置のネットワーク情報におけるバンドルリンクのうち、提案内容のネットワーク情報に示されるバンドルリンクの対向となるバンドルリンクを別のバンドルリンクへ変更する。すなわち、自ノード装置のネットワーク情報を、このネットワーク情報において同じバンドルリンクとなっているが、隣接ノード装置において別個のバンドルリンクとなっているリンクを、隣接ノード装置に合わせて別個のバンドルリンクにするように変更する。そして、再設定情報格納部466は、このバンドルリンクを変更したネットワーク情報を、設定情報記憶部21のDBに登録する。
【0081】
<処理手順>
適宜図4、図6および図7を参照しつつ、図8を用いて、第2の実施の形態のノード装置2の処理手順を説明する。ここでも、まず、ノード装置2a’,2b’間がリンク接続されたことをトリガとして、互いに設定情報を交換する。そして、この設定情報の交換の結果、自ノード装置が、隣接ノード装置のバンドルポリシーは、自ノード装置のバンドルポリシーに適合しないと判断したとき、自ノード装置が隣接ノード装置に対し、ネットワーク情報の変更を提案する。
【0082】
ここでも、ノード装置2a’側から設定情報を送信する場合について説明する。まず、ノード装置2a’の設定情報生成部30(図4参照)は、前記したS1と同様に、インタフェース4にケーブルが挿入されたことをトリガに、そのケーブルで特定される設定情報を自動生成し、設定情報記憶部21に格納する。例えば、ノード装置2a’が図6に例示するようなインタフェースを備える場合、TE Link「B1」、Data link「y1(abcd)」、TE Link「B2」、Data link「y2(abcd)」という設定情報を生成し、設定情報記憶部21のDBに登録する。そして、ノード装置2a’の設定情報交換要求処理部401は、この設定情報を含む設定情報交換要求をノード装置2b’へ送信する(S21:情報提示)。
【0083】
そして、ノード装置2b’の格納部403は、前記したS2と同様に、設定情報処理部402により受信したノード装置2a’からの設定情報を、自ノード装置で自動払い出しした設定情報に関連付けた情報を設定情報記憶部21に格納されたDBに登録する(S22:情報格納)。例えば、ノード装置2b’の格納部403は、自ノード装置のLocal TE Link「A1」に対し、Remote TE Link「B1」、Local Data link「x1(abcd)」およびRemote Data link「y1(abcd)」を関連付ける。また、自ノード装置のLocal TE Link「A1」に対し、Remote TE Link「B2」、Local Data link「x2(abcd)」およびRemote Data link「y2(abcd)」を関連付ける(図7(b)参照)。
【0084】
次に、ノード装置2b’の設定情報処理部402は、S22で関連付けた情報(図7(b)参照)をノード装置2a’へ送信する(S23:情報応答)。
【0085】
そして、ノード装置2a’の格納部403は、前記したS4と同様に、ノード装置2b’からの設定情報を、自ノード装置の設定情報に関連付けたネットワーク情報を設定情報記憶部21に格納されたDBに登録する。ここで、ノード装置2a’の格納部403は、ノード装置2b’(隣接ノード装置)の設定情報が自ノード装置(ノード装置2a’)のバンドルポリシーに適合しないものについては、登録を保留する(S24:情報格納(NG))。例えば、ノード装置2a’の格納部403が、図7(a)のネットワーク情報においてLocal TE Link「B2」のRemote TE Linkとして「A1」を設定することは、Local側(自ノード装置)側では別個のバンドルリンクが、Remote側(隣接ノード装置)側では同じバンドルリンクとなってしまい、自ノード装置のバンドルポリシーに適合しない。よって、ノード装置2a’の格納部403は、ネットワーク情報のLocal TE Link「B2」のRemote TE Linkの「A1」の登録を保留する。また、Remote Data link「x2」の登録も保留する。
【0086】
なお、ノード装置2a’,2b’間がリンク接続されると、ノード装置2b’側も、設定情報生成部30で生成された設定情報を含む設定情報交換要求を、ノード装置2a’へ送信する(S25:情報提示)。例えば、ノード装置2b’が図6に示すようなインタフェースを備える場合、TE Link「A1」、Data link「x1(abcd)」、TE Link「A1」、Data link「x2(abcd)」という情報をノード装置2a’へ送信する。
【0087】
そして、ノード装置2a’の格納部403は、前記したS24と同様に、ノード装置2b’からの設定情報を、自ノード装置の設定情報に関連付けたネットワーク情報を設定情報記憶部21に格納されたDBに登録するが、この場合も、この設定情報がバンドルポリシーに反するものについてはDBへの登録を保留する(S26:情報格納(NG))。
【0088】
ノード装置2a’の設定情報判断部462が、隣接ノード装置(ノード装置2b’)からの設定情報と、自ノード装置(ノード装置2a’)の設定情報とをもとに、隣接ノード装置のバンドルポリシーが、自ノード装置のバンドルポリシーに適合しないと判断したとき、以下の処理を行う。すなわち、ノード装置2a’のネゴシエーション要求処理部463は、ノード装置2b’へ、このノード装置2b’に変更して欲しいTE Linkを提案内容として示したネゴシエーション要求を送信する(S27:ネゴシエーション要求(再設定情報提示))。例えば、ノード装置2a’のネゴシエーション要求処理部463は、隣接ノード装置において変更して欲しいTE Linkの情報として、ノード装置2a’のLocal TE Link「B2」のネットワーク情報を示したネゴシエーション要求を送信する。
【0089】
ノード装置2b’のネゴシエーション要求処理部463は、ノード装置2a’からのネゴシエーション要求を受信する(S28:ネゴシエーション要求受付(再設定情報格納))。そして、ノード装置2b’のネゴシエーション要求処理部463は、このネゴシエーション要求に含まれる提案内容(ネットワーク情報)について、この提案内容を受け入れると判断したとき、隣接ノード装置へこの提案内容を受け入れた旨の応答を送信する。そして、ノード装置2b’は、自ノード装置のネットワーク情報におけるバンドルリンクを、提案内容に従い変更する。そして、このバンドルリンクを変更したネットワーク情報を、設定情報記憶部21のDBに登録する。
【0090】
例えば、ノード装置2b’の再設定情報格納部466は、ノード装置2a’のLocal TE Link「B2」を提案内容として含むネゴシエーション要求を受信した場合、この提案内容に従い、ネットワーク情報を図7(c)に示すようにRemote TE Link「B2」に対するLocal TE Linkを「A2」に変更する。そして、この変更したネットワーク情報を設定情報記憶部21のDBに登録する。これにより、ノード装置2a’は、ノード装置2b’のバンドルポリシーに沿ったネットワーク情報が設定されたことになる。
【0091】
そして、ノード装置2b’の再設定情報確認部467は、ノード装置2a’からの提案内容に従い、自ノード装置のバンドルリンクを変更した旨を示すネゴシエーション受領応答をノード装置2a’へ送信する(S29:ネゴシエーション受領応答)。そして、ノード装置2a’は、ノード装置2b’からネゴシエーション受領応答を受信する(S30:ネゴシエーション受領受付)。このネゴシエーション受領応答の受信により、ノード装置2a’は、ノード装置2b’のネットワーク情報のバンドルリンクが変更されたことを確認する。
【0092】
この後、ノード装置2a’は、ノード装置2b’のネットワーク情報、つまり、ノード装置2a’からの提案内容に従いバンドルリンクが変更されたネットワーク情報を取得するため、再設定処理部465によりノード装置2b’へ自ノード装置のネットワーク情報を送信する(S31:情報提示)。そして、ノード装置2b’は、ノード装置2a’からのネットワーク情報を受信すると、再設定情報格納部466は必要に応じて、このネットワーク情報を格納し(S32:情報格納)、このノード装置2b’の再設定処理部465は、自ノード装置(ノード装置2b’)のネットワーク情報、つまり、隣接ノード装置(ノード装置2a’)からの提案内容に従いバンドルリンクが変更されたネットワーク情報を、ノード装置2a’へ送信する(S33:再設定情報応答)。
【0093】
そして、ノード装置2a’の再設定情報格納部466は、ノード装置2b’からのネットワーク情報を受信すると、設定情報記憶部21のDBに登録された自ノード装置のネットワーク情報を、ノード装置2b’から受信したネットワーク情報に基づき修正し、設定情報記憶部21のDBに登録する(S34:再設定情報格納)。例えば、ノード装置2a’のネットワーク情報として、図7(c)に示すように、Local TE Link「B2」に対するRemote TE Link「A2」が設定されたネットワーク情報を設定情報記憶部21のDBに登録する。
【0094】
このようにすることで、ノード装置2は、隣接ノード装置のバンドルポリシーが自ノード装置のバンドルポリシーに適合しない場合も、互いにネットワーク情報を設定することができる。なお、この後、ノード装置2(2a’,2b’)は設定したネットワーク情報を管理装置3へ送信する。
【0095】
また、図8のS24において、ノード装置2b’のバンドルポリシーがノード装置2a’のバンドルポリシーに適合しない場合、ノード装置2a’側が、ノード装置2b’側のバンドルポリシーに合わせるよう、ノード装置2a’のネットワーク情報を変更してもよい。例えば、図8のS24において、ノード装置2b’からの設定情報がノード装置2a’のバンドルポリシーに適合しないため、図9(a)に示すようなネットワーク情報が設定され、Local TE Link「B2」に対するRemote TE Link「A1」、Local Data link「y2(abcd)」に対するRemote Data link「x2(abcd)」の設定が保留されていた場合、再設定処理部465は、このネットワーク情報を図9(b)に示すように修正する。つまり、再設定処理部465は、隣接ノード装置のバンドルポリシーにあわせ、自ノード装置のネットワーク情報においてLocal TE Link「B2」であった箇所を「B1」に変更し、Local Data link「y1(abcd)」および「y2(abcd)」について同じLocal Data link「B1」のリンクとする。このようにネットワーク情報を変更することで、自ノード装置において2つのバンドルリンクとして扱われていたリンクが1つのバンドルリンクとして扱われることになる。よって、これらのRemote Data linkとして「A1」を設定できる。また、これにより再設定処理部465は、Remote Data link「x2(abcd)」も設定できる。
【0096】
ノード装置2a’の再設定情報格納部466は、このバンドルリンクを変更したネットワーク情報を設定情報記憶部21のDBに登録する。そして、ノード装置2a’の再設定処理部465は、このバンドルリンクを変更したネットワーク情報をノード装置2b’へ送信し、ノード装置2b’は、このネットワーク情報を受信すると、自ノード装置の設定情報記憶部21のDBに登録する。例えば、ノード装置2a’は、図9(c)に示すように、ノード装置2a’のLocal TE Link「A1」のRemote TE Link「B1」が設定されたネットワーク情報を設定情報記憶部21のDBに登録する。このようにすることで、ノード装置2間で、バンドルポリシーが異なるため、どちらが一方のノード装置2がネットワーク情報を設定できないという事態を避けることができる。また、このように、隣接ノード装置のバンドルポリシーが、自ノード装置のバンドルポリシーに適合しない場合、自ノード装置側が隣接ノード装置のバンドルポリシーに合わせるようにすることで、自ノード装置が隣接ノード装置へネゴシエーション要求を行う必要もなくなる。
【0097】
なお、図8のS28においてノード装置2a’がノード装置2b’から、ノード装置2a’の提案内容を承諾する旨の応答を受信できなかった場合、ノード装置2a’,2b’は、プラグアンドプレイネゴシエーション処理を終了してもよいが、前記したように、ノード装置2a’がノード装置2b’のバンドルポリシーに合わせて、自ノード装置(ノード装置2a’)のネットワーク情報を変更するようにしてもよい。このようにすることで、ノード装置2b’がノード装置2a’の提案内容を承諾しなかった場合でも、ノード装置2a’,2b’は確実に互いにネットワーク情報を設定することができる。
【0098】
なお、ここでは、図1のノード装置2a’,2b’がネットワーク情報を設定する場合を例に説明したが、図1のノード装置2b’,2c’間、ノード装置2c’,2d’間も同様にネットワーク情報を設定するものとする。
【符号の説明】
【0099】
1 ネットワーク情報設定システム
2 ノード装置
3 管理装置
4 インタフェース
6 データリンク
10 入出力部
20,63 記憶部
21 設定情報記憶部
30 設定情報生成部
40 設定情報交換部
41,43 WDMインタフェース
42 サブインタフェース
44 ポートインタフェース
46 ネゴシエーション処理部
50 通知部
61 ネットワーク情報受信部
62,403 格納部
100 光IP網
401 設定情報交換要求処理部
402 設定情報処理部
461 設定情報確認処理部
462 設定情報判断部
463 ネゴシエーション要求処理部
464 再設定要求処理部
465 再設定処理部
466 再設定情報格納部
467 再設定情報確認部


【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワークにおいてリンクを介して接続された複数のノード装置を備えるネットワーク情報設定システムにおけるネットワーク情報設定方法であって、
前記ノード装置それぞれが、
自ノード装置にリンクが接続されたことをトリガにして、前記リンクに関して自ノード装置のインタフェースを示した設定情報を、記憶部に予め保持した元となる情報に基づいて自動払い出しするステップと、
隣接ノード装置との間で、前記設定情報を交換し、前記自動払い出しされた設定情報と、当該隣接ノード装置から受信した設定情報とを関連付けることにより、自ノード装置のインタフェースの対向となる隣接ノード装置のインタフェースを示したネットワーク情報を設定するステップと、
前記ネットワーク情報を自ノード装置の記憶部に格納するステップとを実行し、
第1のノード装置が、
前記第1のノード装置のネットワーク情報を、前記ノード装置の隣接ノード装置である第2のノード装置へ送信するステップを実行し、
前記第1のノード装置からのネットワーク情報を受信した第2のノード装置が、
前記受信したネットワーク情報に、当該第2のノード装置において当該第1のノード装置への接続に用いるインタフェースがすべて設定されているか否かを判断するステップと、
前記受信したネットワーク情報に、当該第2のノード装置において当該第1のノード装置への接続に用いるインタフェースが設定されていないものがあると判断したとき、当該第1のノード装置へ、前記ネットワーク情報の再設定のためのネゴシエーション要求を送信するステップとを実行し、
前記ネゴシエーション要求を受信した前記第1のノード装置が、
前記ネットワーク情報の再設定を承諾するか否かを判断するステップと、
前記ネットワーク情報の再設定を承諾すると判断したとき、前記第2のノード装置へ接続するインタフェースについて、前記インタフェースを構成するサブインタフェースを含む前記ネットワーク情報を作成し、前記第1のノード装置の記憶部に格納するステップと、
前記作成したネットワーク情報を、前記第2のノード装置へ送信するステップとを実行し、
当該ネットワーク情報を受信した第2のノード装置が、
前記第2のノード装置の記憶部に格納されたネットワーク情報において、前記第1のノード装置への接続に用いるインタフェースの対向となるインタフェースとして、前記受信したネットワーク情報に示されるサブインタフェースを設定したネットワーク情報を作成し、前記作成したネットワーク情報を、前記第2のノード装置の記憶部に格納するステップと、
前記作成したネットワーク情報を、前記第1のノード装置へ送信するステップとを実行し、
当該ネットワーク情報を受信した第1のノード装置が、
前記第1のノード装置の記憶部に格納されたネットワーク情報における前記サブインタフェースの対向となるインタフェースとして、前記受信したネットワーク情報において当該サブインタフェースの対向となっているインタフェースを設定したネットワーク情報を作成するステップと、
前記作成したネットワーク情報を、前記第1のノード装置の記憶部に格納するステップとを実行することを特徴とするネットワーク情報設定方法。
【請求項2】
前記ネットワークは、1以上のリンクを論理的に1つに束ねたリンクであるバンドルリンクを備えており、
前記ノード装置それぞれが、
前記設定情報を自動払い出するステップにおいて、前記バンドルリンクを構成するリンクそれぞれのインタフェースに対し、前記バンドルリンクの識別情報を含めた前記設定情報を自動払い出しし、
前記ネットワーク情報を設定するステップにおいて、前記バンドルリンクの識別情報を含む前記ネットワーク情報を設定し、
前記第1のノード装置が、
前記第1のノード装置のネットワーク情報を、前記ノード装置の隣接ノード装置である第2のノード装置へ送信するステップを実行し、
前記第1のノード装置からのネットワーク情報を受信した第2のノード装置が、
前記第2のノード装置の設定情報と前記第1のノード装置の設定情報とを参照して、前記第1のノード装置においては同じバンドルリンクとなっているが、前記第2のノード装置においては別個のバンドルリンクとなっているリンクがあるか否かを判断するステップと、
前記第1のノード装置においては同じバンドルリンクとなっているが、前記第2のノード装置においては別個のバンドルリンクとなっているリンクがあると判断したとき、前記第2ノード装置において別個のバンドルリンクとなっているバンドルリンクを示したネットワーク情報を提案内容として示したネゴシエーション要求を送信するステップとを実行し、
前記ネゴシエーション要求を受信した前記第1のノード装置が、
当該ネゴシエーション要求に示される前記提案内容を承諾するか否かを判断するステップと、
前記提案内容を承諾すると判断したとき、前記第1のノード装置の記憶部に格納されるネットワーク情報におけるバンドルリンクのうち、前記提案内容のネットワーク情報に示されるバンドルリンクの対向となる、前記第1のノード装置のバンドルリンクをそれぞれ別個のバンドルリンクとするよう変更し、前記バンドルリンクを変更したネットワーク情報を、前記記憶部に格納するステップと、
前記バンドルリンクを変更したネットワーク情報を、前記第2のノード装置へ送信するステップとを実行し、
当該ネットワーク情報を受信した第2のノード装置が、
前記第2のノード装置の記憶部に格納されたネットワーク情報を、前記受信したネットワーク情報に基づき修正するステップと、
前記修正したネットワーク情報を、前記第2のノード装置の記憶部に格納するステップとを実行することを特徴とする請求項1に記載のネットワーク情報設定方法。
【請求項3】
ネットワークにおいてリンクを介して接続されたノード装置とその隣接ノード装置とを備えるネットワーク情報設定システムにおけるノード装置であって、
自ノード装置にリンクが接続されたことをトリガにして、前記リンクに関して自ノード装置のインタフェースを示した設定情報を、記憶部に予め保持した元となる情報に基づいて自動払い出しする設定情報生成部と、
自ノード装置とその隣接ノード装置との間で、前記設定情報を交換し、前記自動払い出しされた設定情報と、前記隣接ノード装置から受信した設定情報とを関連付けることにより、前記自ノード装置のインタフェースの対向となる前記隣接ノード装置のインタフェースを示したネットワーク情報を設定する設定情報交換部と、
前記ネットワーク情報を記憶部に格納する格納部と、
前記ネットワーク情報を記憶する前記記憶部とを備え、
前記隣接ノード装置から、当該隣接ノード装置のネットワーク情報を受信する設定情報確認処理部と、
前記受信したネットワーク情報に、自ノード装置において前記隣接ノード装置への接続に用いるインタフェースがすべて設定されているか否かを判断する設定情報判断部と、
前記設定情報判断部により、前記受信したネットワーク情報に、自ノード装置において当該隣接ノード装置への接続に用いるインタフェースが設定されていないものがあると判断したとき、当該隣接ノード装置との間で、前記ネットワーク情報の再設定のためのネゴシエーション要求処理を行うネゴシエーション要求処理部と、
前記ネゴシエーション要求処理の結果、前記隣接ノード装置から、前記ネットワーク情報の再設定を承諾する旨の応答を受信したとき、当該隣接ノード装置へのネットワーク情報の再設定要求を送信する再設定要求処理部と、
前記再設定要求の応答として、前記隣接ノード装置から、当該隣接ノード装置のインタフェースを構成するサブインタフェースを含む前記ネットワーク情報を受信する再設定処理部と、
前記記憶部に格納されたネットワーク情報において、当該隣接ノード装置への接続に用いるインタフェースの対向となるインタフェースとして、前記受信したネットワーク情報に示されるサブインタフェースを設定したネットワーク情報を作成し、この作成したネットワーク情報を、前記記憶部に格納する再設定情報格納部と、
前記作成したネットワーク情報を、当該隣接ノード装置へ送信する再設定情報確認部とを備えることを特徴とするノード装置。
【請求項4】
前記設定情報交換部によりネットワーク情報が設定された後、前記設定情報確認処理部は、自ノード装置のネットワーク情報を前記隣接ノード装置へ送信し、
前記ネゴシエーション要求処理部が、当該隣接ノード装置からネゴシエーション要求を受信し、前記ネットワーク情報の再設定を承諾すると判断したとき、
前記再設定処理部は、当該隣接ノード装置へ接続するインタフェースを構成するサブインタフェースを含む前記ネットワーク情報を作成し、前記作成したネットワーク情報を、当該隣接ノード装置へ送信し、
前記再設定情報格納部は、前記作成したネットワーク情報を前記記憶部に格納し、
前記再設定処理部は、当該隣接ノード装置から、当該隣接ノード装置のインタフェースの対向となるインタフェースとして、自ノード装置のサブインタフェースが設定されたネットワーク情報を受信し、
前記再設定情報格納部は、前記記憶部に格納されたネットワーク情報における前記サブインタフェースの対向となるインタフェースとして、前記受信したネットワーク情報において当該サブインタフェースの対向となるインタフェースを設定したネットワーク情報を作成し、この作成したネットワーク情報を、前記記憶部に格納することを特徴とする請求項3に記載のノード装置。
【請求項5】
前記ネットワークは、1以上のリンクを論理的に1つに束ねたリンクであるバンドルリンクを備え、
前記設定情報生成部は、前記設定情報を自動払い出しするとき、前記バンドルリンクを構成するリンクそれぞれのインタフェースに対し、前記バンドルリンクの識別情報を含めた前記設定情報を自動払い出しし、
前記設定情報交換部は、自ノード装置および隣接ノード装置それぞれのバンドルリンクの識別情報を含む前記ネットワーク情報を設定し、
前記設定情報判断部は、自ノード装置の設定情報と前記隣接ノード装置の設定情報とを参照して、前記隣接ノードにおいては同じバンドルリンクとなっているが、自ノード装置においては別個のバンドルリンクとなっているリンクがあるか否かを判断し、
前記ネゴシエーション要求処理部は、前記設定情報判断部により、自ノード装置においては別個のバンドルリンクとなっているが、前記隣接ノードにおいては同じバンドルリンクとなっているリンクがあると判断したとき、自ノード装置において別個のバンドルリンクとなっているバンドルリンクを示したネットワーク情報を提案内容として示したネゴシエーション要求を当該隣接ノード装置へ送信し、
前記再設定処理部は、前記隣接ノード装置から、当該隣接ノード装置のバンドルリンクが変更されたネットワーク情報を受信し、
前記再設定情報格納部は、前記記憶部に格納されたネットワーク情報を、前記受信したネットワーク情報に基づき修正して、前記記憶部に格納することを特徴とする請求項4に記載のノード装置。
【請求項6】
前記ネゴシエーション要求処理部が、前記提案内容として、前記隣接ノード装置から、当該隣接ノードにおいて別個のバンドルリンクとなっているバンドルリンクを示したネットワーク情報を含む前記ネゴシエーション要求を受信し、前記提案内容を承諾すると判断したとき、
前記再設定情報格納部は、前記記憶部に格納されたネットワーク情報における前記自ノード装置のバンドルリンクを、自ノード装置の記憶部に格納されるネットワーク情報におけるバンドルリンクのうち、前記提案内容のネットワーク情報に示されるバンドルリンクの対向となる、自ノード装置のバンドルリンクをそれぞれ別個のバンドルリンクとするよう変更し、前記バンドルリンクを変更したネットワーク情報を、前記記憶部に格納し、
前記再設定処理部は、前記バンドルリンクを変更したネットワーク情報を当該隣接ノード装置へ送信することを特徴とする請求項5に記載のノード装置。
【請求項7】
前記ネゴシエーション要求処理部が、前記隣接ノード装置から、前記ネットワーク情報の再設定を承諾する旨の応答を受信できなかったとき、
前記再設定処理部は、前記記憶部に格納された自ノード装置のネットワーク情報におけるバンドルリンクの情報を、前記隣接ノード装置において同じバンドルリンクについて、自ノード装置においても同じバンドルリンクとするよう変更し、この変更したネットワーク情報を、前記記憶部に格納し、
前記再設定情報確認部は、前記変更したネットワーク情報を、当該隣接ノード装置へ送信することを特徴とする請求項6に記載のノード装置。
【請求項8】
請求項1または請求項2に記載のネットワーク情報設定方法をコンピュータであるノード装置に実行させるためのプログラム。
【請求項9】
ネットワークにおいてリンクを介して接続された請求項3ないし請求項7のいずれか1項に記載のノード装置を複数備えるネットワーク情報設定システム。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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