ノズル構造およびそのノズル構造を備えた分包装置
【課題】 騒音を抑制し得るノズル構造およびそのノズル構造を備えた分包装置の提供。
【解決手段】 吸引機に連通接続され、ノズル本体の吸込口部の内周面が、吸込口端面に向けて拡大するよう傾斜しているノズル構造、およびこのノズル構造を有する分包装置。
【解決手段】 吸引機に連通接続され、ノズル本体の吸込口部の内周面が、吸込口端面に向けて拡大するよう傾斜しているノズル構造、およびこのノズル構造を有する分包装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば薬剤等の粉粒体を分包するための分包装置において、粉粒体の回収機構のうち、粉粒体を吸込んで除去するためのノズル(吸引ノズル)の構造およびそのノズルを備えた分包装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば粉粒体として散薬を扱う分包装置では、コンタミ防止等のために、装置に付着した粉塵(粉粒体)を吸引して清掃する必要がある。このため、下記特許文献1に示す分包装置では、吸引機である真空掃除機に連通接続された手持式のノズルを備えており、必要に応じて作業者がノズルを持って粉塵を吸引するようにしている。
【特許文献1】特開2002−80174号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来のノズル構造は、全体が円筒状ないし角筒状に形成されて、その先端部から奥側に亘って同一断面であるから、真空掃除機のような吸引力の強い吸引機で粉塵を吸引すると、その際に一緒に吸引される空気が、ノズルの外側と内側とで急激に流れ方向が変化する。このため、空気の流れ方向の変化に伴うエネルギーが音として現れ、粉塵の吸引時に騒音が発生してしまうという課題があった。
【0004】
そこで本発明は、上記課題に鑑み、騒音を抑制し得るノズル構造およびそのノズル構造を備えた分包装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、吸引機に連通接続されるノズル構造であって、ノズル本体の吸込口部の内周面が、吸込口端面に向けて拡大するよう傾斜していることを特徴としている。
【0006】
上記構成において、吸引機を駆動するとその周辺の空気が吸込まれ、その際に空気の流れは広い断面から狭い断面に向けて流入することになるから、空気の流れの方向が緩やかに変化することになり、したがって空気の流入に伴う騒音が抑制される。
吸引機としては吸引力の強い真空掃除機が付着した粉塵を吸引するのに好適である。そして本発明によれば、吸引力の強い真空掃除機を吸引機として使用した場合であっても、吸引した空気の流れ方向を緩やかに変化させることで騒音の発生が抑制される。
【0007】
本発明のノズル構造では、吸込口端面はノズル本体の軸線方向に対して傾斜した傾斜面とされていることを特徴としている。
上記構成によれば、吸込口端面に鋭角的な部分が形成されているから、その吸込口端面を狭隘な部分に当てることが可能になって、その部分にある粉塵を吸引することが可能になる。
【0008】
本発明のノズル構造では、吸込口部の奥側に、ノズル本体とは別体の吸引管の端部を内嵌する嵌合部が形成されており、内嵌部はその内面が吸引管の端部を内嵌した際に該吸引管の内面と面一となるよう構成されていることを特徴としている。
【0009】
上記構成において、内嵌部と吸引管の内面とが面一になっていることにより、吸引した空気の流れ方向に急激な変化が生じないから、吸引時の騒音が抑制される。
【0010】
本発明のノズル構造では、内嵌部の肉厚が吸込口端面側に比べて薄肉に形成されていることを特徴としている。
上記構成において、内嵌部の肉厚を吸込口端面側に比べて薄肉に形成することで内嵌部と吸引管の内面とを面一としている。
【0011】
本発明の分包装置は、上記の何れかに記載のノズル構造を備えたことを特徴とする。
分包装置で発生した粉塵を、騒音を抑制しつつ吸引することが可能となる。
【発明の効果】
【0012】
本発明のノズル構造によれば、吸引機を駆動するとその周辺の空気が吸込まれ、その際に空気の流れは先端面側の広い断面から奥側の狭い断面に向けて流入することになるから、空気の流れの方向が緩やかに変化することになり、したがって空気の流入に伴う騒音を抑制することができる。
【0013】
本発明の分包装置によれば、分包動作により発生した粉塵をノズルで吸引する際に、ノズルの周辺の空気が吸込まれ、その際に空気の流れは先端面側の広い断面から奥側の狭い断面に向けて流入することになるから、空気の流れの方向が緩やかに変化することになり、したがって空気の流入に伴う騒音を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明に係る分包装置を、粉粒体として散薬を扱う散薬分包装置を例として、図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施形態を示す分包装置の一部を抽出した概略平面構成図、図2はその正面図、図3は切出部の側方に配置したホッパーを主とした上方からの斜視図、図4はホッパーおよびシール装置を主とした正面図、図5はホッパーの単体正面断面図である。
【0015】
図1ないし図5に示すように、本発明の実施形態に係る分包装置1は、回転テーブル2と一体に縦軸3回りに回転する回転板4と、回転板4の環状凹溝5に散薬6を供給するフィーダ7と、環状凹溝5に供給された散薬6を所定量ずつ回転テーブル2の径方向外方に切出すための切出部8と、切出部8によって切出された散薬6を受取るホッパー9と、ホッパー9から落下供給された散薬6を受容れる分包紙Bを一包毎に分包(ヒートシール)するためのシール装置10と、分包動作によって発生する粉塵としての散薬6を清掃・除去するための集塵部とを備える。
【0016】
図6は分包装置の背板を取外した状態の後方からの斜視図、図7は集塵経路を線形的に示した説明図である。
図6および図7に示すように、集塵部として、後述する複数箇所に設けた集塵ダクトと、集塵ダクトのうちの所定の集塵ダクトに接続された集塵フィルタ装置11と、残りの集塵ダクトに接続された切替弁装置12(四方切替弁装置)とを有し、所定の集塵ダクトはファン吸引経路13を介してファン吸引経路13上に配置された前記集塵フィルタ装置11に連通接続され、残りの集塵ダクトと切替弁装置12とが掃除機吸引経路14で連通接続されている。
そして、ファン吸引経路13のうちの少なくともひとつが、掃除機吸引経路14に連通接続可能となるよう、着脱自在に構成されている。
【0017】
図1ないし図5に戻り、回転板4は内径側の平板部15と、平板部15の外径側に一体的に形成されて下方に凸とされた断面円弧状の溝部16とから構成されており、溝部16の上面に前記環状凹溝5が形成されている。
【0018】
回転板4の平板部15の上面の内径寄り位置に、上方を開放した平面視して環状の溝部材17が、回転板4と同心に取付けられている。溝部材17は、環状の溝底板18と、この溝底板18の径方向内端辺部から上方に立上がる内径側板壁19と、溝底板18の径方向外端辺部から上方に立上がる外径側板壁20とから形成されている。
溝部材17は、例えばその溝底板18を上方から不図示のビス等の取付手段によって平板部15上面に固定されている。
回転板4の径方向内方には、切出部8等を駆動させるための駆動装置25等が配置されている。この駆動装置25は、切出部8の姿勢、後に詳述する第一清掃部26のその姿勢、第二清掃部27のその姿勢を連携させて切替える切替機構28を備えている。
【0019】
すなわち分包装置1は清掃機構を備えており、清掃機構は、切出部8に付着した散薬6による粉塵を清掃・除去するための前記第一清掃部26と、環状凹溝5に残留した粉塵を清掃・除去するための前記第二清掃部27と、分包装置1の分包動作によって溝部材17に飛散した粉塵を清掃・除去するための第三清掃部29と、ホッパー9部分における粉塵を清掃・除去するための第四清掃部30と、フィーダ7の周辺の粉塵を清掃・除去するよう設けられた第五清掃部31と、これら第一清掃部26ないし第四清掃部30で清掃・除去する領域以外の領域に付着した粉塵を清掃・除去するための第六清掃部32とを備える。
【0020】
第一清掃部26には第一集塵ダクト33が、第二清掃部27には第二集塵ダクト34が、第三清掃部29には第三集塵ダクト35が、第四清掃部30には第四集塵ダクト36が、第五清掃部31には第五集塵ダクト37が、第六清掃部32には第六集塵ダクト38が、それぞれ別個に設けられている。
【0021】
これら集塵ダクトについては後述するが、図7に示すように、集塵ダクトのうち、第四集塵ダクト36の一部および第五集塵ダクト37がそれぞれファン吸引経路13に連通接続され、集塵ダクトのうち、第一集塵ダクト33ないし第三集塵ダクト35および第四集塵ダクト36の一部、さらに第六集塵ダクト38がそれぞれ掃除機吸引経路14に連通接続されている。そして、第六集塵ダクト38は掃除機吸引経路14に接続された状態を保持しつつ、ファン吸引経路13、具体的には集塵フィルタ装置11に着脱自在に連通接続することが可能な構成となっている。
【0022】
図8および図9は切替弁装置の詳細図で、図8は切替弁装置の全体斜視図、図9は切替弁装置の分解斜視図である。切替弁装置12は、分包装置本体39内の背側に配置されており、分包装置本体39に載置台40を介して取付けられている。
図8および図9に示すように、切替弁装置12は、載置台40の上面に載置固定される筒状の切替弁装置本体42を有する。切替弁装置本体42の外周壁には、周方向で等間隔に四箇所の、円形の開口部43が形成され、各開口部43は同一高さ、且つ同一径に形成されている。
【0023】
各開口部43の径方向外方側に筒状の四個の掃除機経路継手45,46,47,48が接続されている。これら掃除機経路継手45,46,47,48は、それぞれ開口部43から径方向外方に延長された水平部55と、その端部から上方に向けて延長された鉛直部56とから形成され、鉛直部56は上方に向けて開口されている。
【0024】
切替弁装置12は弁体57を有する。弁体57は、上部を閉塞した有底の円筒状に形成されており、切替弁装置本体42の内空部にその軸心(鉛直方向)回りに回動自在に嵌合されている。
載置台40には切替弁装置本体42の内空部に連通する不図示の連通穴が形成されている。弁体57の外周壁には、開口部43にその径方向内方で対向する円形の吸込口部58が形成され、この吸込口部58は弁体57の内空部と連通する。
【0025】
切替弁装置本体42の上端部に、径方向外方に向けて延長される取付フランジ60が一体的に形成され、弁体57は取付フランジ60に支持具61を介して軸心回りに回動自在に設けられている。支持具61の上部には弁体57の姿勢、すなわち吸込口部58の位置を選択的に切替えるための切替モータ62が取付けられている。
【0026】
載置台40の下面には、中心に前記連通穴に連通する中空穴63を形成した継手64が配置され、継手64はそのフランジ110が載置台40の下面に固定されている。
【0027】
図6に示すように、切替弁装置12の側方の下方に強吸引機としての真空掃除機65が、分包装置本体39に設けた水平隔壁66、鉛直隔壁67、および分包装置本体39の底壁39a等によって区画された領域に設置されている。継手64と真空掃除機65とは接続ホースH1によって連通接続されており、接続ホースH1は鉛直隔壁67を挿通している。
【0028】
図10および図11は、集塵フィルタ装置11およびその周辺の構造を示し、図10は集塵フィルタ装置11およびケースの斜視図、図11は集塵フィルタ装置の構造図である。なお、図11(a)は集塵フィルタ装置11の平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は(b)の中心線で切断した側面断面図である。
【0029】
集塵フィルタ装置11は、第四集塵ダクト36および第五集塵ダクト37からファン吸引経路13を通って至った粉塵を捕獲するためのものである。
図10および図11に示すように、集塵フィルタ装置11は、蛇腹状の捕獲フィルタ80と、捕獲フィルタ80を装着する装着体81とを有する。装着体81と捕獲フィルタ80とは、これらが一体的に分包装置本体39に着脱自在に設けられている。この場合は、装着体81は分包装置本体39に固定されたケース82に着脱自在に設けられており、このケース82は、ファン吸引経路13の途中に配置されている。
【0030】
ケース82はその前面が開放されて天壁83、側壁84、後壁85、および底壁86から箱状に形成されている。ケース82の底壁86には、装着体81の着脱を案内するガイド部材101が設けられている。
このガイド部材101は板状であって所定の厚みを有し、装着体81をケース82に装着した際にケース82の底壁86から装着体81をわずかに浮かせた状態で支持するよう構成されているものである。なお、ガイド部材101の前面は、装着体81挿入し易くするために、後方へ向けて上傾斜した斜面に形成されている。
【0031】
装着体81には、ケース82の前面開放部分を閉じる蓋部102が形成されており、蓋部102の背面に捕獲フィルタ80を上方から装着する収納部103が一体的に形成されている。収納部103は両側壁87と、後壁88と、底壁89とから上方開放型に形成されている。
【0032】
蓋部102の上面には、ケース82の前面開放部分の上部内面を弾性的に押圧して装着体81のケース82への装着状態を保持する弾性片104が蓋部102に一体的に形成されている。弾性片104には、装着体81をケース82に装着した際に、ケース82の前面開放部分から前方に突出する操作片105が弾性片104に一体的に形成されている。
【0033】
すなわち、装着体81をケース82の前面開放部分から後方へ押込むようにして装着すると、弾性片104がケース82の前面開放部分の上部内面により押圧されて弾性片104がさらに折曲がるよう弾性変形し、その弾性力によって装着体81がケース82に確実に装着され、装着体81の装着状態でケース82の前面開放部分から前方へ突出している操作片105を下方に押圧することで弾性片104のケース82の前面開放部分への押圧を解除して、装着体81を手前に引くことで、装着体81および捕獲フィルタ80をケース82から取外すことができる。
【0034】
収納部103内面の上下方向途中部分には、捕獲フィルタ80の外周部に設けたフレーム部材106を支持する段付面107が形成されている。装着体81において、段付面107の下方にはファン吸引経路13の一部を構成する集塵空間108が、両側壁87、後壁88、および底壁89によって形成されている。
【0035】
ケース82の後壁85の下部同一高さに、第四集塵ダクト36の一部に上流側が連通接続されるファン経路継手109と、第四集塵ダクト36の一部および第五集塵ダクト37に上流側が接続されるファン経路継手111が、左右一対で取付けられている。
装着体81の後壁88の下部が開口部88aとされており、これによって装着体81をケース82に装着した状態においてファン経路継手109,111の下流側は、集塵空間108に連通接続される。
【0036】
また、両ファン経路継手109,111は、それぞれフランジを介してケース82の後壁85にビス止めされ、両ファン経路継手109,111は、正面視してその軸心どうしがV字形をなすよう互いに鉛直面内で上方ほど離間した配置とされている(図6参照)。
【0037】
ケース82の天壁83には、弱吸引機としてファン式吸引機113が設置されている。ファン式吸引機113は、ケース82内に装着体81を装着した状態でケース82内を負圧にするものである。このファン式吸引機113は、内空断面とした吸引機本体100と、ファン114(シロッコファンが用いられる)と、ファン114を回転させるファンモータ115とから構成されている。
【0038】
吸引機本体100は天壁83にネジ止めされており、天壁83の略中心部に対向するよう配置されたファン内装部116と、このファン内装部116の後方へ延長される排気ダクト部117とから一体に形成されている。ファン内装部116はケース82(集塵空間)に連通接続され、排気ダクト部117は後方へ向けて開口されている。
【0039】
図2に示すように、前記切出部8は、環状凹溝5の溝底面5aに接触する切出姿勢と溝底面5aから離間した離間姿勢とに切替え自在に構成されている。切出部8は、仕切板118(堰止板ともいう)と、切出板98と、カバー体119とを有する。これら仕切板118、切出板98、およびカバー体119はそれぞれ別体に設けられており、回転板4の回転方向上流側から、カバー体119、切出板98、仕切板118の順に接触して並設するよう配置されている。
なお、カバー体119は正面視して略楕円形に形成されている。
【0040】
仕切板118は、正面視して環状に形成された仕切板本体120と、この仕切板本体120の外周辺部に径方向外方に突出するよう仕切板本体120に一体形成された環状の堰止体121(シリコンゴム等の合成樹脂から形成されている)とを有し、その径方向外方端部が溝底面5aに接触可能とされている。
【0041】
切出板98は、仕切板118で堰き止められた散薬6を環状凹溝5の溝底面5aから掻取るように切出し、回転テーブル2の側方(径方向外方)に配置されている前記ホッパー9に、その上部開口部9Bから投入するためのものである。ホッパー9の下端部は下方に向けて開放された投入口9aとされ、この投入口9aを開閉する開閉弁部材9bが側壁9cに、開閉操作機構9Aを介してホッパー9の投入口9aを開閉可能に設けられている。
【0042】
切出部8において、散薬6を回転テーブル2の径方向外方に切出す際には、環状凹溝5に供給された散薬6は、仕切板118とカバー体119とで切出範囲を規制された状態で、切出板98の回転によって切出される。このとき切出板98に設けられている弾性ブレードの先端部が環状凹溝5の溝底面5aに摺動することで、散薬6が掬われるようにしてホッパー9へ切出される。
【0043】
前記第一清掃部26は、切出部8に接触する清掃姿勢と切出部8から離間する非清掃姿勢とに切替え自在に構成されている。第一清掃部26は、吹付ノズル122と、箱状の前記第一集塵ダクト33と、第一集塵ダクト33に設けられたブラシ部123と、第一集塵ダクト33の底壁90に接続された接続ホースH2と、切替弁装置12と、真空掃除機65とを有する。
【0044】
吹付ノズル122は不図示の吹付ポンプに接続され、吹付ノズル122の先端は、切出部8に向けて清掃用空気を吐出できるように向いている。
接続ホースH2はその先端部が前記底壁90に接続されて、その吸引口124が第一集塵ダクト33内に開口している。接続ホースH2の基端部は、切替弁装置12(四方切替弁装置が用いられている)の掃除機経路継手45,46,47,48のうちのひとつ(例えば、掃除機経路継手45)に接続されている。
【0045】
図12は前記第二清掃部27の構成を示す拡大平面断面図である。第二清掃部27は、切出部8によって切出された後に環状凹溝5の溝底面5aに残った散薬6(粉塵)を除去するためのものである。
図12に示すように、第二清掃部27は、ブラシ体125およびブラシ体125とは別体の回転布体126とを有する。ブラシ体125および回転布体126は、その外周部が溝底面5aに接触可能な清掃姿勢と、溝底面5aから離間した非清掃姿勢とに切替自在に構成されている。この姿勢切替機構は、第一清掃部26の姿勢切替機構を兼用しており、環状凹溝5に対して回転テーブル2の径方向内方に配置されている。
【0046】
ブラシ体125および回転布体126は、回転中心軸127上で環状凹溝5の周方向にほぼ沿う方向(前後方向)に隣接するよう設けられて、回転中心軸127の、ブラシ体125の回転中心体128から突出した部分にエンドキャップ129が着脱自在に取付けられて、このエンドキャップ129によりブラシ体125および回転布体126が回転中心軸127から離脱するのを防止されている。ブラシ体125および回転布体126は、それぞれ環状凹溝5の曲率中心を中心として、回転中心軸127回りに回転自在に設けられている。
なお、回転中心軸127は、回転駆動モータ130のモータ軸として構成されている。
【0047】
回転布体126およびブラシ体125は、回転板4の溝部16に相当する領域を開放した被覆体131によって覆われている。被覆体131は、背板132と前カバー133とから構成されている。背板132はブラシ体125に比べて大径の円板部134と円板部134の下部で回転板4の径方向外方側に向けて突出した突出板部135とを一体に形成されてなる。
【0048】
突出板部135の背面にはさらに後方へ突出する継手管部(導入路)が延長して形成されており、この継手管部が第二集塵ダクト34として構成されている。第二集塵ダクト34には散薬6の導入管として接続ホースH3の先端部が接続されており、接続ホースH3の基端部は切替弁装置12の掃除機経路継手45,46,47,48のうちのひとつ(例えば、掃除機経路継手46)に接続されている。
接続ホースH3の途中部分には、合流管継手136が接続され、また、第二清掃部27は、切替弁装置12と、真空掃除機65とを備える。
【0049】
前記第三清掃部29は、第三集塵ダクト35として、先端部が溝部材17の溝内に挿入される管部を有して、基端部が切替弁装置12の掃除機経路継手45,46,47,48のうちのひとつ(例えば、掃除機経路継手46)に接続された接続ホースH4とを備えている。
また、接続ホースH4の途中部分を分包装置本体39の所定箇所に支持するための不図示の支持手段と、接続ホースH4の途中に接続された前記合流管継手136と、切替弁装置12と、真空掃除機65とを備える。
【0050】
合流管継手136は、第二集塵ダクト34と第三集塵ダクト35からの粉塵を合流させて、その下流側で共通の一本の接続ホースH3,H4による吸引経路として切替弁装置12の掃除機経路継手45,46,47,48のうちのひとつ(例えば、掃除機経路継手46)に接続することが可能に構成されている。
すなわち合流管継手136は、一端部が第二集塵ダクト34からの接続口部137とされ、他端部が切替弁装置12への導出口部139とされ、接続口部137と導出口部139との間に、第三集塵ダクト35からの接続口部138が設けられている。
【0051】
図3および図4に示すように、前記第四清掃部30は、ホッパー9の上端部後側に配置した上下二段の後第四集塵ダクト140,141と、ホッパーの上端部前側に配置した前第四集塵ダクト142と、先端部が後第四集塵ダクト140,141の一方(たとえば、後第四集塵ダクト140)と連通接続され基端部がファン経路継手109,111の一方(例えば、ファン経路継手111)と接続された図示しない接続ホースと、集塵フィルタ装置11と、ファン式吸引機113とを備える。
【0052】
また、第四清掃部30は、先端部が後第四集塵ダクト140,141の他方(例えば、後第四集塵ダクト141)と連通接続され、基端部が切替弁装置12の掃除機経路継手47に接続された接続ホースH5と、切替弁装置12、真空掃除機65とを備えている。
なお、図3および図4において符号51は吹付ノズルであり、これは、円弧状の軌跡上を移動自在に構成されて、ホッパー9内に入って先端部からホッパー9の内面に清掃用空気を吹付けて、これに付着した粉塵を除去するためのものである。
【0053】
第五清掃部31は、フィーダ7の下方に配置された第五集塵ダクト37と、先端部が第五集塵ダクト37に連通され基端部がファン経路継手109の他方と接続された図示しない接続ホースと、集塵フィルタ装置11と、ファン式吸引機113とを備える。
【0054】
前記第六清掃部32は、切替弁装置12と、真空掃除機65と、基端部が切替弁装置12の掃除機経路継手45,46,47,48のうちのひとつ(例えば、掃除機経路継手48)に接続されたフレキシブルな接続ホースH6と、接続ホースH6の先端部に着脱自在に取付けられた手持操作可能な吸引ノズル143とを備える(図13参照)。この場合、吸引ノズル143が第六集塵ダクト38に相当する。
接続ホースH6は、掃除機経路継手48から分包装置本体39の側板144に形成された挿通穴50を通過させることができるよう構成されている。そして、吸引ノズル143が分包装置本体39の側板144に係止手段を介して着脱自在に取付けられるよう構成されている。
【0055】
吸引ノズル143は、ノズル本体145が円筒状に形成され、その吸込口部59の内周面59aが、吸込口端面147に向けて拡大するよう傾斜した傾斜面とされている。ノズル本体145の外径は軸線方向146に沿って同一径であり、その外径は、ファン経路継手109,111の内径にほぼ一致している。
吸込口端面147は、ノズル本体145の軸線方向146に対して傾斜した傾斜面とされている。すなわち、吸込口端面147は、その径方向断面において径方向一方側が鋭角に形成されており、径方向他方側が鈍角に形成されている。
【0056】
吸込口部59の奥側に、ノズル本体145とは別体の前記接続ホースH6の先端部H6aを内嵌する円筒状の嵌合部148が形成されている。嵌合部148はその内面が接続ホースH6の先端部を内嵌した際に接続ホースH6の内面149と面一となるようその肉厚が、吸込口端面側に比べて薄肉に形成されている。
また、嵌合部148と接続ホースH6の先端部H6aとの突合面150a,150bは、それぞれ径方向外方に向けて下傾斜する円錐面とされて、円錐面どうしが当接し合っている。
【0057】
ここで、図7に戻りこの図に基づいて、粉塵の処理経路をまとめて説明する。粉塵の処理経路には、ファン式吸引機113による粉塵の処理経路と、真空掃除機65による粉塵の処理経路とが設けられている。
ファン式吸引機113による粉塵の処理経路は、所定の集塵ダクト、すなわち第四集塵ダクト36のうち前第四集塵ダクト142、第四集塵ダクト36のうち後第四集塵ダクト140、および第五集塵ダクト37の下流側にファン式吸引機113が接続されており、これら集塵ダクトとファン式吸引機113との間のファン吸引経路13上に、集塵フィルタ装置11が接続された構成となっている。
【0058】
真空掃除機65による粉塵の処理経路は、所定の集塵ダクト、すなわち第一集塵ダクト33、第二集塵ダクト34、第三集塵ダクト35、第四集塵ダクト36のうち後第四集塵ダクト141、および第六集塵ダクト38の下流側に真空掃除機65が接続された構成となっている。但し、これら集塵ダクトのうち、特定の集塵ダクト、すなわち第六集塵ダクト38である吸引ノズル143は集塵フィルタ装置11のファン経路継手109,111のうち一方(例えば、ファン経路継手109)に接続可能な構成となっている。
【0059】
さらに具体的には、ノズル本体145の外径がファン経路継手109の内径にほぼ一致するよう設定されていることで、吸引ノズル143の先端部である吸込口部59を、ファン経路継手109に差込んで集塵フィルタ装置11を真空掃除機65による粉塵の処理経路に連通接続させることができる。
【0060】
上記構成の分包装置1では、フィーダ7によって回転板4の環状凹溝5に供給された散薬6は、切出部8の駆動によって回転テーブル2の径方向外方に所定量ずつ切出されてホッパー9に投入され、ホッパー9の下端部からその下側に供給されて来る分包紙Bに投入され、シール装置10で一包毎に分包される。
【0061】
この分包装置1において、分包動作中ではファン式吸引機113を駆動して、舞上がって粉塵をなる散薬6を、第四集塵ダクト36(前第四集塵ダクト142)、第四集塵ダクト36(後第四集塵ダクト140)、および第五集塵ダクト37から吸引しており、粉塵はファン吸引経路13を通り、集塵フィルタ装置11の捕獲フィルタ80にそのほとんどが捕獲されて、排気が排気ダクト部117から排出される。
【0062】
特に、第四集塵ダクト36(前第四集塵ダクト142)および第五集塵ダクト37から吸引された粉塵は合流されてファン経路継手109から集塵フィルタ装置11に導入され、第四集塵ダクト36(後第四集塵ダクト140)から吸引された粉塵はファン経路継手111から集塵フィルタ装置11に導入されて捕獲フィルタ80によって捕獲される。
なお、ファン式吸引機113による吸引は分包動作中に行うことにより、その吸引力は空気中に舞上がるような粉塵のみを吸引できるように設定しておく必要がある。
【0063】
分包動作が終了した後は、真空掃除機65を駆動することで、掃除機吸引経路14を用いて散薬6(粉塵)を清掃・除去する。具体的に説明すると、第一清掃部26では、切出部8に吹付ノズル122から清掃用空気を吹付けることで切出部8に付着した散薬6を除去して粉塵とし、第一集塵ダクト33から吸引する。第二清掃部27では、ブラシ体125を回転させて環状凹溝5に付着した散薬6を粉塵として第二集塵ダクト34から吸引する。
【0064】
第三清掃部29では、溝部材17に付着した散薬6を第三集塵ダクト35である接続ホースH4の先端部から吸引する。第四清掃部30では、不図示のホッパー叩き手段で叩いて散薬6を落下させ、また清掃用空気をホッパー9内に吹付ける吹付ノズル()から吹付けてホッパー9内に付着した散薬6を粉塵として第四集塵ダクト36(後第四集塵ダクト141)から吸引する。第六清掃部32では、上記以外で吸引しきれない領域にある散薬6を、第六集塵ダクト38である吸引ノズル143を手動で動かして吸引することができる。
【0065】
粉塵の吸引に用いられるこれら第一集塵ダクト33、第二集塵ダクト34、第三集塵ダクト35、第四集塵ダクト36(後第四集塵ダクト141)、第六集塵ダクト38は、切替弁装置12の弁体57を、切替モータ62を駆動することで軸心回りに回動させ、掃除機経路継手45,46,47,48にそれぞれ連通する開口部43に弁体57の吸込口部58を対向させて、第一集塵ダクト33、第二集塵ダクト34、第三集塵ダクト35、第四集塵ダクト36(後第四集塵ダクト141)、第六集塵ダクト38の何れかから択一的に粉塵を切替弁装置12の下流側(継手64の中空穴63側)へ送り、さらに下流側にある真空掃除機65で捕獲することができる。
【0066】
特に、第二集塵ダクト34および第三集塵ダクト35から吸引された粉塵は合流管継手136によって合流されて、その下流側である切替弁装置12に移動する。
なお、真空掃除機6による吸引力は、分包動作中に行わないから、ファン式吸引機113の吸引力に比べて強く設定しておく。
【0067】
ところで、ファン吸引経路13において、集塵フィルタ装置11に導入されて捕獲フィルタ80によって粉塵が捕獲され続けた後は、捕獲フィルタ80から粉塵を除去・清掃することが必要になる。この場合、例えばファン経路継手109に着脱自在に取付けてある接続ホースを取外して、ファン経路継手109に吸引ノズル143の先端部である吸込口部59を差込む。そして、必要に応じて切替弁装置12の切替モータ62を駆動し、弁体57を回動させて弁体57の吸込口部58と掃除機経路継手48の開口部43とを対向させる。
【0068】
そうすると、集塵フィルタ装置11が掃除機吸引経路14に連通接続されることになるから、真空掃除機65を駆動することで、集塵フィルタ装置11内部を真空掃除機65で吸引することができるようになり、真空掃除機65の強い吸引力により、ケース82(集塵フィルタ装置11)部分のファン吸引経路13を掃除機吸引経路14に変換して、しかもこの部分でのファン吸引経路13の吸引の流れ方向を逆にすることができる。したがって、集塵フィルタ装置11の捕獲フィルタ80に付着した粉塵を確実に吸引して除去することができる。
【0069】
よって、集塵フィルタ装置11をケース82から取外す手間を要することなく、ケース82内の粉塵を除去することができるから、集塵フィルタ装置11の清掃を容易に行うことができるようになり、しかも作業者が集塵フィルタ装置11の捕獲フィルタ80を手指で触ることなく粉塵を除去することができるから、清掃作業を衛生的に行うことができる。
【0070】
しかしながら、ケース82内を真空掃除機65で吸引したとしても粉塵を除去しきれなくなる場合が考えられ、この場合はケース82から集塵フィルタ装置11を取外しておこなうが、前述したように、操作片105を下方に押圧することで弾性片104のケース82の前面開放部分への押圧を解除して、装着体81を手前に引くことで、装着体81および捕獲フィルタ80をケース82から取外すことができ、しかもこの場合でも、作業者が直接的に捕獲フィルタ80に手指で把持する必要がないから、衛生的に作業を行うことができる。
【0071】
ところで、吸引ノズル143は、ノズル本体145の吸込口部59の内周面59aが、吸込口端面147に向けて拡大するよう傾斜した傾斜面とされている。また、吸込口部59の奥側の嵌合部148では、接続ホースH6の先端部の内面149と面一となってこれと段差がない。したがって、真空掃除機65の強い吸引力によって空気がノズル本体145の吸込口部59から吸引された場合に、吸込口部59からノズル本体145内に向けて吸引される空気の流れにおける急激な方向の変化を抑制することができるから、その分だけ空気の吸引に伴う騒音の発生を抑制することができる。
さらに、嵌合部148では、接続ホースH6の先端部の内面149と面一となっているから、この部分においても吸引した空気が吸引方向で衝突する部分がなく、空気の流れ方向に急激な変化がなく緩やかに変化するから、吸引機として真空掃除機65を用いていたとしても騒音の発生を抑制することができる。
【0072】
また、ノズル本体145の吸込口端面147は、ノズル本体145の軸線方向146に対して傾斜した傾斜面とされ、吸込口端面147は、その径方向断面において径方向一方側が鋭角に形成されているから、分包装置1における機械装置の狭隘な隅部にも先端部を当てることができて、機械装置の隅部の粉塵を吸引することができる。
【0073】
上記実施形態では、ファン経路継手109またはファン経路継手111を用いるようにこれに吸引ノズル143の先端部である吸込口部59を接続して集塵フィルタ装置11を真空掃除機65による粉塵の処理経路に連通し、捕獲フィルタ80に付着した粉塵を清掃・除去するように構成した。
しかしながら、本発明の実施形態はこれに限定されるものではなく、吸引ノズル143を接続するための接続口部を、ファン経路継手109,111とは別に設けて、この接続口部に吸引ノズル143を接続するよう構成することもできる。
【0074】
例えば、該接続口部は、図10の仮想線で示すように、ケース82の底壁86の略中心部に設けた外接続口部160と、この外接続口部160に同心となるよう装着体81の底壁89に設けた内接続口部161(図11参照)とから構成することができる。そしてこれら外接続口部160および内接続口部161の内径は、吸引ノズル143の外径にほぼ一致させている。
【0075】
この構成において、集塵フィルタ装置11内(捕獲フィルタ80)の粉塵を清掃・除去する際には、集塵フィルタ装置11をケース82に装置したままの状態で、吸引ノズル143の先端部を外接続口部160から内接続口部161に亘るよう差込むようにすると、集塵空間108に吸引ノズル143が開口されることになり(ファン吸引経路13の一部に掃除機吸引経路14の一部が接続されて)、これによって集塵フィルタ装置11内(捕獲フィルタ80)の粉塵を清掃・除去することができる。
なお、このような外接続口部160から内接続口部161は、吸引ノズル143の先端部を接続しないときには、少なくとも外接続口部160には図示しない蓋部材を設けておいて、吸引ノズル143の先端部を接続するときのみに接続口部に接続可能に構成することが好ましい。
【0076】
あるいは、図14に示すように、ケース82には特別な外接続口部を設けることなく、捕獲フィルタ80を装着体81ごとケース82から取外し、吸引ノズル143の先端部を内接続口部161に接続して集塵フィルタ装置11自体を直接的に掃除機吸引経路14に接続するようにして、捕獲フィルタ80に付着した粉塵を清掃・除去するようにすることも可能である。このようにしても、捕獲フィルタ80を作業者がその手指で触れることなく捕獲フィルタ80の清掃・除去を行うことが可能になり、衛生的である。
なお、図14に示すようにして捕獲フィルタ80に付着した粉塵を清掃・除去する際には、装着体81の後壁88の下部に設けた開口部88aには、蓋部材を装着するなどしてこれを閉じておき、真空掃除機65の吸引力を集中的に捕獲フィルタ80に働かせることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明の実施形態を示す分包装置の分包部分の概略構成を示す平面図
【図2】同じく分包部分の正面図
【図3】同じく切出部の側方に配置したホッパーを主とした上方からの斜視図
【図4】同じくホッパーおよびシール装置を主とした正面図
【図5】同じくホッパーの単体正面断面図
【図6】同じく分包装置の背板を取外した状態の後方からの斜視図
【図7】同じく集塵経路を線形的に示した説明図
【図8】同じく切替弁装置の全体斜視図
【図9】同じく切替弁装置の分解斜視図
【図10】同じく集塵フィルタ装置およびケースの斜視図
【図11】同じく集塵フィルタ装置の構造図で(a)は集塵フィルタ装置の平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は(b)の中心線で切断した側面断面図
【図12】同じく第二清掃部の構成を示す拡大平面断面図
【図13】同じく第六集塵ダクトとしての吸引ノズルの破断図
【図14】本発明の別の実施形態を示す集塵フィルタ装置の斜視図で、吸引ノズルの先端部を集塵フィルタ装置に接続した状態を示す
【符号の説明】
【0078】
1…分包装置、2…回転テーブル、4…回転板、5…環状凹溝、5a…溝底面、6…散薬、7…フィーダ、8…切出部、9…ホッパー、10…シール装置、11…集塵フィルタ装置、12…切替弁装置、13…ファン吸引経路、14…掃除機吸引経路、16…溝部、17…溝部材、18…溝底板、25…駆動装置、26…第一清掃部、27…第二清掃部、28…切替機構、29…第三清掃部、30…第四清掃部、31…第五清掃部、32…第六清掃部、33…第一集塵ダクト、34…第二集塵ダクト、35…第三集塵ダクト、36…第四集塵ダクト、37…第五集塵ダクト、38…第六集塵ダクト、39…分包装置本体、42…切替弁装置本体、43…開口部、45,46,47,48…掃除機経路継手、57…弁体、58,59…吸込口部、60…取付フランジ、61…支持具、62…切替モータ、63…中空穴、64…継手、65…真空掃除機、80…捕獲フィルタ、81…装着体、82…ケース、98…切出板、100…吸引機本体、101…ガイド部材、102…蓋部、103…収納部、104…弾性片、105…操作片、106…フレーム部材、107…段付面、108…集塵空間、109,111…ファン経路継手、113…ファン式吸引機、114…ファン、115…ファンモータ、116…ファン内装部、117…排気ダクト部、131…被覆体、135…突出板部、136…合流管継手、137,138…接続口部、140,141…後第四集塵ダクト、142…前第四集塵ダクト、143…吸引ノズル、145…ノズル本体、147…吸込口端面、148…嵌合部、149…内面、150a,150b…突合面、H1〜H6…接続ホース
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば薬剤等の粉粒体を分包するための分包装置において、粉粒体の回収機構のうち、粉粒体を吸込んで除去するためのノズル(吸引ノズル)の構造およびそのノズルを備えた分包装置に関する。
【背景技術】
【0002】
例えば粉粒体として散薬を扱う分包装置では、コンタミ防止等のために、装置に付着した粉塵(粉粒体)を吸引して清掃する必要がある。このため、下記特許文献1に示す分包装置では、吸引機である真空掃除機に連通接続された手持式のノズルを備えており、必要に応じて作業者がノズルを持って粉塵を吸引するようにしている。
【特許文献1】特開2002−80174号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
上記従来のノズル構造は、全体が円筒状ないし角筒状に形成されて、その先端部から奥側に亘って同一断面であるから、真空掃除機のような吸引力の強い吸引機で粉塵を吸引すると、その際に一緒に吸引される空気が、ノズルの外側と内側とで急激に流れ方向が変化する。このため、空気の流れ方向の変化に伴うエネルギーが音として現れ、粉塵の吸引時に騒音が発生してしまうという課題があった。
【0004】
そこで本発明は、上記課題に鑑み、騒音を抑制し得るノズル構造およびそのノズル構造を備えた分包装置の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、吸引機に連通接続されるノズル構造であって、ノズル本体の吸込口部の内周面が、吸込口端面に向けて拡大するよう傾斜していることを特徴としている。
【0006】
上記構成において、吸引機を駆動するとその周辺の空気が吸込まれ、その際に空気の流れは広い断面から狭い断面に向けて流入することになるから、空気の流れの方向が緩やかに変化することになり、したがって空気の流入に伴う騒音が抑制される。
吸引機としては吸引力の強い真空掃除機が付着した粉塵を吸引するのに好適である。そして本発明によれば、吸引力の強い真空掃除機を吸引機として使用した場合であっても、吸引した空気の流れ方向を緩やかに変化させることで騒音の発生が抑制される。
【0007】
本発明のノズル構造では、吸込口端面はノズル本体の軸線方向に対して傾斜した傾斜面とされていることを特徴としている。
上記構成によれば、吸込口端面に鋭角的な部分が形成されているから、その吸込口端面を狭隘な部分に当てることが可能になって、その部分にある粉塵を吸引することが可能になる。
【0008】
本発明のノズル構造では、吸込口部の奥側に、ノズル本体とは別体の吸引管の端部を内嵌する嵌合部が形成されており、内嵌部はその内面が吸引管の端部を内嵌した際に該吸引管の内面と面一となるよう構成されていることを特徴としている。
【0009】
上記構成において、内嵌部と吸引管の内面とが面一になっていることにより、吸引した空気の流れ方向に急激な変化が生じないから、吸引時の騒音が抑制される。
【0010】
本発明のノズル構造では、内嵌部の肉厚が吸込口端面側に比べて薄肉に形成されていることを特徴としている。
上記構成において、内嵌部の肉厚を吸込口端面側に比べて薄肉に形成することで内嵌部と吸引管の内面とを面一としている。
【0011】
本発明の分包装置は、上記の何れかに記載のノズル構造を備えたことを特徴とする。
分包装置で発生した粉塵を、騒音を抑制しつつ吸引することが可能となる。
【発明の効果】
【0012】
本発明のノズル構造によれば、吸引機を駆動するとその周辺の空気が吸込まれ、その際に空気の流れは先端面側の広い断面から奥側の狭い断面に向けて流入することになるから、空気の流れの方向が緩やかに変化することになり、したがって空気の流入に伴う騒音を抑制することができる。
【0013】
本発明の分包装置によれば、分包動作により発生した粉塵をノズルで吸引する際に、ノズルの周辺の空気が吸込まれ、その際に空気の流れは先端面側の広い断面から奥側の狭い断面に向けて流入することになるから、空気の流れの方向が緩やかに変化することになり、したがって空気の流入に伴う騒音を抑制することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明に係る分包装置を、粉粒体として散薬を扱う散薬分包装置を例として、図面に基づいて説明する。図1は本発明の実施形態を示す分包装置の一部を抽出した概略平面構成図、図2はその正面図、図3は切出部の側方に配置したホッパーを主とした上方からの斜視図、図4はホッパーおよびシール装置を主とした正面図、図5はホッパーの単体正面断面図である。
【0015】
図1ないし図5に示すように、本発明の実施形態に係る分包装置1は、回転テーブル2と一体に縦軸3回りに回転する回転板4と、回転板4の環状凹溝5に散薬6を供給するフィーダ7と、環状凹溝5に供給された散薬6を所定量ずつ回転テーブル2の径方向外方に切出すための切出部8と、切出部8によって切出された散薬6を受取るホッパー9と、ホッパー9から落下供給された散薬6を受容れる分包紙Bを一包毎に分包(ヒートシール)するためのシール装置10と、分包動作によって発生する粉塵としての散薬6を清掃・除去するための集塵部とを備える。
【0016】
図6は分包装置の背板を取外した状態の後方からの斜視図、図7は集塵経路を線形的に示した説明図である。
図6および図7に示すように、集塵部として、後述する複数箇所に設けた集塵ダクトと、集塵ダクトのうちの所定の集塵ダクトに接続された集塵フィルタ装置11と、残りの集塵ダクトに接続された切替弁装置12(四方切替弁装置)とを有し、所定の集塵ダクトはファン吸引経路13を介してファン吸引経路13上に配置された前記集塵フィルタ装置11に連通接続され、残りの集塵ダクトと切替弁装置12とが掃除機吸引経路14で連通接続されている。
そして、ファン吸引経路13のうちの少なくともひとつが、掃除機吸引経路14に連通接続可能となるよう、着脱自在に構成されている。
【0017】
図1ないし図5に戻り、回転板4は内径側の平板部15と、平板部15の外径側に一体的に形成されて下方に凸とされた断面円弧状の溝部16とから構成されており、溝部16の上面に前記環状凹溝5が形成されている。
【0018】
回転板4の平板部15の上面の内径寄り位置に、上方を開放した平面視して環状の溝部材17が、回転板4と同心に取付けられている。溝部材17は、環状の溝底板18と、この溝底板18の径方向内端辺部から上方に立上がる内径側板壁19と、溝底板18の径方向外端辺部から上方に立上がる外径側板壁20とから形成されている。
溝部材17は、例えばその溝底板18を上方から不図示のビス等の取付手段によって平板部15上面に固定されている。
回転板4の径方向内方には、切出部8等を駆動させるための駆動装置25等が配置されている。この駆動装置25は、切出部8の姿勢、後に詳述する第一清掃部26のその姿勢、第二清掃部27のその姿勢を連携させて切替える切替機構28を備えている。
【0019】
すなわち分包装置1は清掃機構を備えており、清掃機構は、切出部8に付着した散薬6による粉塵を清掃・除去するための前記第一清掃部26と、環状凹溝5に残留した粉塵を清掃・除去するための前記第二清掃部27と、分包装置1の分包動作によって溝部材17に飛散した粉塵を清掃・除去するための第三清掃部29と、ホッパー9部分における粉塵を清掃・除去するための第四清掃部30と、フィーダ7の周辺の粉塵を清掃・除去するよう設けられた第五清掃部31と、これら第一清掃部26ないし第四清掃部30で清掃・除去する領域以外の領域に付着した粉塵を清掃・除去するための第六清掃部32とを備える。
【0020】
第一清掃部26には第一集塵ダクト33が、第二清掃部27には第二集塵ダクト34が、第三清掃部29には第三集塵ダクト35が、第四清掃部30には第四集塵ダクト36が、第五清掃部31には第五集塵ダクト37が、第六清掃部32には第六集塵ダクト38が、それぞれ別個に設けられている。
【0021】
これら集塵ダクトについては後述するが、図7に示すように、集塵ダクトのうち、第四集塵ダクト36の一部および第五集塵ダクト37がそれぞれファン吸引経路13に連通接続され、集塵ダクトのうち、第一集塵ダクト33ないし第三集塵ダクト35および第四集塵ダクト36の一部、さらに第六集塵ダクト38がそれぞれ掃除機吸引経路14に連通接続されている。そして、第六集塵ダクト38は掃除機吸引経路14に接続された状態を保持しつつ、ファン吸引経路13、具体的には集塵フィルタ装置11に着脱自在に連通接続することが可能な構成となっている。
【0022】
図8および図9は切替弁装置の詳細図で、図8は切替弁装置の全体斜視図、図9は切替弁装置の分解斜視図である。切替弁装置12は、分包装置本体39内の背側に配置されており、分包装置本体39に載置台40を介して取付けられている。
図8および図9に示すように、切替弁装置12は、載置台40の上面に載置固定される筒状の切替弁装置本体42を有する。切替弁装置本体42の外周壁には、周方向で等間隔に四箇所の、円形の開口部43が形成され、各開口部43は同一高さ、且つ同一径に形成されている。
【0023】
各開口部43の径方向外方側に筒状の四個の掃除機経路継手45,46,47,48が接続されている。これら掃除機経路継手45,46,47,48は、それぞれ開口部43から径方向外方に延長された水平部55と、その端部から上方に向けて延長された鉛直部56とから形成され、鉛直部56は上方に向けて開口されている。
【0024】
切替弁装置12は弁体57を有する。弁体57は、上部を閉塞した有底の円筒状に形成されており、切替弁装置本体42の内空部にその軸心(鉛直方向)回りに回動自在に嵌合されている。
載置台40には切替弁装置本体42の内空部に連通する不図示の連通穴が形成されている。弁体57の外周壁には、開口部43にその径方向内方で対向する円形の吸込口部58が形成され、この吸込口部58は弁体57の内空部と連通する。
【0025】
切替弁装置本体42の上端部に、径方向外方に向けて延長される取付フランジ60が一体的に形成され、弁体57は取付フランジ60に支持具61を介して軸心回りに回動自在に設けられている。支持具61の上部には弁体57の姿勢、すなわち吸込口部58の位置を選択的に切替えるための切替モータ62が取付けられている。
【0026】
載置台40の下面には、中心に前記連通穴に連通する中空穴63を形成した継手64が配置され、継手64はそのフランジ110が載置台40の下面に固定されている。
【0027】
図6に示すように、切替弁装置12の側方の下方に強吸引機としての真空掃除機65が、分包装置本体39に設けた水平隔壁66、鉛直隔壁67、および分包装置本体39の底壁39a等によって区画された領域に設置されている。継手64と真空掃除機65とは接続ホースH1によって連通接続されており、接続ホースH1は鉛直隔壁67を挿通している。
【0028】
図10および図11は、集塵フィルタ装置11およびその周辺の構造を示し、図10は集塵フィルタ装置11およびケースの斜視図、図11は集塵フィルタ装置の構造図である。なお、図11(a)は集塵フィルタ装置11の平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は(b)の中心線で切断した側面断面図である。
【0029】
集塵フィルタ装置11は、第四集塵ダクト36および第五集塵ダクト37からファン吸引経路13を通って至った粉塵を捕獲するためのものである。
図10および図11に示すように、集塵フィルタ装置11は、蛇腹状の捕獲フィルタ80と、捕獲フィルタ80を装着する装着体81とを有する。装着体81と捕獲フィルタ80とは、これらが一体的に分包装置本体39に着脱自在に設けられている。この場合は、装着体81は分包装置本体39に固定されたケース82に着脱自在に設けられており、このケース82は、ファン吸引経路13の途中に配置されている。
【0030】
ケース82はその前面が開放されて天壁83、側壁84、後壁85、および底壁86から箱状に形成されている。ケース82の底壁86には、装着体81の着脱を案内するガイド部材101が設けられている。
このガイド部材101は板状であって所定の厚みを有し、装着体81をケース82に装着した際にケース82の底壁86から装着体81をわずかに浮かせた状態で支持するよう構成されているものである。なお、ガイド部材101の前面は、装着体81挿入し易くするために、後方へ向けて上傾斜した斜面に形成されている。
【0031】
装着体81には、ケース82の前面開放部分を閉じる蓋部102が形成されており、蓋部102の背面に捕獲フィルタ80を上方から装着する収納部103が一体的に形成されている。収納部103は両側壁87と、後壁88と、底壁89とから上方開放型に形成されている。
【0032】
蓋部102の上面には、ケース82の前面開放部分の上部内面を弾性的に押圧して装着体81のケース82への装着状態を保持する弾性片104が蓋部102に一体的に形成されている。弾性片104には、装着体81をケース82に装着した際に、ケース82の前面開放部分から前方に突出する操作片105が弾性片104に一体的に形成されている。
【0033】
すなわち、装着体81をケース82の前面開放部分から後方へ押込むようにして装着すると、弾性片104がケース82の前面開放部分の上部内面により押圧されて弾性片104がさらに折曲がるよう弾性変形し、その弾性力によって装着体81がケース82に確実に装着され、装着体81の装着状態でケース82の前面開放部分から前方へ突出している操作片105を下方に押圧することで弾性片104のケース82の前面開放部分への押圧を解除して、装着体81を手前に引くことで、装着体81および捕獲フィルタ80をケース82から取外すことができる。
【0034】
収納部103内面の上下方向途中部分には、捕獲フィルタ80の外周部に設けたフレーム部材106を支持する段付面107が形成されている。装着体81において、段付面107の下方にはファン吸引経路13の一部を構成する集塵空間108が、両側壁87、後壁88、および底壁89によって形成されている。
【0035】
ケース82の後壁85の下部同一高さに、第四集塵ダクト36の一部に上流側が連通接続されるファン経路継手109と、第四集塵ダクト36の一部および第五集塵ダクト37に上流側が接続されるファン経路継手111が、左右一対で取付けられている。
装着体81の後壁88の下部が開口部88aとされており、これによって装着体81をケース82に装着した状態においてファン経路継手109,111の下流側は、集塵空間108に連通接続される。
【0036】
また、両ファン経路継手109,111は、それぞれフランジを介してケース82の後壁85にビス止めされ、両ファン経路継手109,111は、正面視してその軸心どうしがV字形をなすよう互いに鉛直面内で上方ほど離間した配置とされている(図6参照)。
【0037】
ケース82の天壁83には、弱吸引機としてファン式吸引機113が設置されている。ファン式吸引機113は、ケース82内に装着体81を装着した状態でケース82内を負圧にするものである。このファン式吸引機113は、内空断面とした吸引機本体100と、ファン114(シロッコファンが用いられる)と、ファン114を回転させるファンモータ115とから構成されている。
【0038】
吸引機本体100は天壁83にネジ止めされており、天壁83の略中心部に対向するよう配置されたファン内装部116と、このファン内装部116の後方へ延長される排気ダクト部117とから一体に形成されている。ファン内装部116はケース82(集塵空間)に連通接続され、排気ダクト部117は後方へ向けて開口されている。
【0039】
図2に示すように、前記切出部8は、環状凹溝5の溝底面5aに接触する切出姿勢と溝底面5aから離間した離間姿勢とに切替え自在に構成されている。切出部8は、仕切板118(堰止板ともいう)と、切出板98と、カバー体119とを有する。これら仕切板118、切出板98、およびカバー体119はそれぞれ別体に設けられており、回転板4の回転方向上流側から、カバー体119、切出板98、仕切板118の順に接触して並設するよう配置されている。
なお、カバー体119は正面視して略楕円形に形成されている。
【0040】
仕切板118は、正面視して環状に形成された仕切板本体120と、この仕切板本体120の外周辺部に径方向外方に突出するよう仕切板本体120に一体形成された環状の堰止体121(シリコンゴム等の合成樹脂から形成されている)とを有し、その径方向外方端部が溝底面5aに接触可能とされている。
【0041】
切出板98は、仕切板118で堰き止められた散薬6を環状凹溝5の溝底面5aから掻取るように切出し、回転テーブル2の側方(径方向外方)に配置されている前記ホッパー9に、その上部開口部9Bから投入するためのものである。ホッパー9の下端部は下方に向けて開放された投入口9aとされ、この投入口9aを開閉する開閉弁部材9bが側壁9cに、開閉操作機構9Aを介してホッパー9の投入口9aを開閉可能に設けられている。
【0042】
切出部8において、散薬6を回転テーブル2の径方向外方に切出す際には、環状凹溝5に供給された散薬6は、仕切板118とカバー体119とで切出範囲を規制された状態で、切出板98の回転によって切出される。このとき切出板98に設けられている弾性ブレードの先端部が環状凹溝5の溝底面5aに摺動することで、散薬6が掬われるようにしてホッパー9へ切出される。
【0043】
前記第一清掃部26は、切出部8に接触する清掃姿勢と切出部8から離間する非清掃姿勢とに切替え自在に構成されている。第一清掃部26は、吹付ノズル122と、箱状の前記第一集塵ダクト33と、第一集塵ダクト33に設けられたブラシ部123と、第一集塵ダクト33の底壁90に接続された接続ホースH2と、切替弁装置12と、真空掃除機65とを有する。
【0044】
吹付ノズル122は不図示の吹付ポンプに接続され、吹付ノズル122の先端は、切出部8に向けて清掃用空気を吐出できるように向いている。
接続ホースH2はその先端部が前記底壁90に接続されて、その吸引口124が第一集塵ダクト33内に開口している。接続ホースH2の基端部は、切替弁装置12(四方切替弁装置が用いられている)の掃除機経路継手45,46,47,48のうちのひとつ(例えば、掃除機経路継手45)に接続されている。
【0045】
図12は前記第二清掃部27の構成を示す拡大平面断面図である。第二清掃部27は、切出部8によって切出された後に環状凹溝5の溝底面5aに残った散薬6(粉塵)を除去するためのものである。
図12に示すように、第二清掃部27は、ブラシ体125およびブラシ体125とは別体の回転布体126とを有する。ブラシ体125および回転布体126は、その外周部が溝底面5aに接触可能な清掃姿勢と、溝底面5aから離間した非清掃姿勢とに切替自在に構成されている。この姿勢切替機構は、第一清掃部26の姿勢切替機構を兼用しており、環状凹溝5に対して回転テーブル2の径方向内方に配置されている。
【0046】
ブラシ体125および回転布体126は、回転中心軸127上で環状凹溝5の周方向にほぼ沿う方向(前後方向)に隣接するよう設けられて、回転中心軸127の、ブラシ体125の回転中心体128から突出した部分にエンドキャップ129が着脱自在に取付けられて、このエンドキャップ129によりブラシ体125および回転布体126が回転中心軸127から離脱するのを防止されている。ブラシ体125および回転布体126は、それぞれ環状凹溝5の曲率中心を中心として、回転中心軸127回りに回転自在に設けられている。
なお、回転中心軸127は、回転駆動モータ130のモータ軸として構成されている。
【0047】
回転布体126およびブラシ体125は、回転板4の溝部16に相当する領域を開放した被覆体131によって覆われている。被覆体131は、背板132と前カバー133とから構成されている。背板132はブラシ体125に比べて大径の円板部134と円板部134の下部で回転板4の径方向外方側に向けて突出した突出板部135とを一体に形成されてなる。
【0048】
突出板部135の背面にはさらに後方へ突出する継手管部(導入路)が延長して形成されており、この継手管部が第二集塵ダクト34として構成されている。第二集塵ダクト34には散薬6の導入管として接続ホースH3の先端部が接続されており、接続ホースH3の基端部は切替弁装置12の掃除機経路継手45,46,47,48のうちのひとつ(例えば、掃除機経路継手46)に接続されている。
接続ホースH3の途中部分には、合流管継手136が接続され、また、第二清掃部27は、切替弁装置12と、真空掃除機65とを備える。
【0049】
前記第三清掃部29は、第三集塵ダクト35として、先端部が溝部材17の溝内に挿入される管部を有して、基端部が切替弁装置12の掃除機経路継手45,46,47,48のうちのひとつ(例えば、掃除機経路継手46)に接続された接続ホースH4とを備えている。
また、接続ホースH4の途中部分を分包装置本体39の所定箇所に支持するための不図示の支持手段と、接続ホースH4の途中に接続された前記合流管継手136と、切替弁装置12と、真空掃除機65とを備える。
【0050】
合流管継手136は、第二集塵ダクト34と第三集塵ダクト35からの粉塵を合流させて、その下流側で共通の一本の接続ホースH3,H4による吸引経路として切替弁装置12の掃除機経路継手45,46,47,48のうちのひとつ(例えば、掃除機経路継手46)に接続することが可能に構成されている。
すなわち合流管継手136は、一端部が第二集塵ダクト34からの接続口部137とされ、他端部が切替弁装置12への導出口部139とされ、接続口部137と導出口部139との間に、第三集塵ダクト35からの接続口部138が設けられている。
【0051】
図3および図4に示すように、前記第四清掃部30は、ホッパー9の上端部後側に配置した上下二段の後第四集塵ダクト140,141と、ホッパーの上端部前側に配置した前第四集塵ダクト142と、先端部が後第四集塵ダクト140,141の一方(たとえば、後第四集塵ダクト140)と連通接続され基端部がファン経路継手109,111の一方(例えば、ファン経路継手111)と接続された図示しない接続ホースと、集塵フィルタ装置11と、ファン式吸引機113とを備える。
【0052】
また、第四清掃部30は、先端部が後第四集塵ダクト140,141の他方(例えば、後第四集塵ダクト141)と連通接続され、基端部が切替弁装置12の掃除機経路継手47に接続された接続ホースH5と、切替弁装置12、真空掃除機65とを備えている。
なお、図3および図4において符号51は吹付ノズルであり、これは、円弧状の軌跡上を移動自在に構成されて、ホッパー9内に入って先端部からホッパー9の内面に清掃用空気を吹付けて、これに付着した粉塵を除去するためのものである。
【0053】
第五清掃部31は、フィーダ7の下方に配置された第五集塵ダクト37と、先端部が第五集塵ダクト37に連通され基端部がファン経路継手109の他方と接続された図示しない接続ホースと、集塵フィルタ装置11と、ファン式吸引機113とを備える。
【0054】
前記第六清掃部32は、切替弁装置12と、真空掃除機65と、基端部が切替弁装置12の掃除機経路継手45,46,47,48のうちのひとつ(例えば、掃除機経路継手48)に接続されたフレキシブルな接続ホースH6と、接続ホースH6の先端部に着脱自在に取付けられた手持操作可能な吸引ノズル143とを備える(図13参照)。この場合、吸引ノズル143が第六集塵ダクト38に相当する。
接続ホースH6は、掃除機経路継手48から分包装置本体39の側板144に形成された挿通穴50を通過させることができるよう構成されている。そして、吸引ノズル143が分包装置本体39の側板144に係止手段を介して着脱自在に取付けられるよう構成されている。
【0055】
吸引ノズル143は、ノズル本体145が円筒状に形成され、その吸込口部59の内周面59aが、吸込口端面147に向けて拡大するよう傾斜した傾斜面とされている。ノズル本体145の外径は軸線方向146に沿って同一径であり、その外径は、ファン経路継手109,111の内径にほぼ一致している。
吸込口端面147は、ノズル本体145の軸線方向146に対して傾斜した傾斜面とされている。すなわち、吸込口端面147は、その径方向断面において径方向一方側が鋭角に形成されており、径方向他方側が鈍角に形成されている。
【0056】
吸込口部59の奥側に、ノズル本体145とは別体の前記接続ホースH6の先端部H6aを内嵌する円筒状の嵌合部148が形成されている。嵌合部148はその内面が接続ホースH6の先端部を内嵌した際に接続ホースH6の内面149と面一となるようその肉厚が、吸込口端面側に比べて薄肉に形成されている。
また、嵌合部148と接続ホースH6の先端部H6aとの突合面150a,150bは、それぞれ径方向外方に向けて下傾斜する円錐面とされて、円錐面どうしが当接し合っている。
【0057】
ここで、図7に戻りこの図に基づいて、粉塵の処理経路をまとめて説明する。粉塵の処理経路には、ファン式吸引機113による粉塵の処理経路と、真空掃除機65による粉塵の処理経路とが設けられている。
ファン式吸引機113による粉塵の処理経路は、所定の集塵ダクト、すなわち第四集塵ダクト36のうち前第四集塵ダクト142、第四集塵ダクト36のうち後第四集塵ダクト140、および第五集塵ダクト37の下流側にファン式吸引機113が接続されており、これら集塵ダクトとファン式吸引機113との間のファン吸引経路13上に、集塵フィルタ装置11が接続された構成となっている。
【0058】
真空掃除機65による粉塵の処理経路は、所定の集塵ダクト、すなわち第一集塵ダクト33、第二集塵ダクト34、第三集塵ダクト35、第四集塵ダクト36のうち後第四集塵ダクト141、および第六集塵ダクト38の下流側に真空掃除機65が接続された構成となっている。但し、これら集塵ダクトのうち、特定の集塵ダクト、すなわち第六集塵ダクト38である吸引ノズル143は集塵フィルタ装置11のファン経路継手109,111のうち一方(例えば、ファン経路継手109)に接続可能な構成となっている。
【0059】
さらに具体的には、ノズル本体145の外径がファン経路継手109の内径にほぼ一致するよう設定されていることで、吸引ノズル143の先端部である吸込口部59を、ファン経路継手109に差込んで集塵フィルタ装置11を真空掃除機65による粉塵の処理経路に連通接続させることができる。
【0060】
上記構成の分包装置1では、フィーダ7によって回転板4の環状凹溝5に供給された散薬6は、切出部8の駆動によって回転テーブル2の径方向外方に所定量ずつ切出されてホッパー9に投入され、ホッパー9の下端部からその下側に供給されて来る分包紙Bに投入され、シール装置10で一包毎に分包される。
【0061】
この分包装置1において、分包動作中ではファン式吸引機113を駆動して、舞上がって粉塵をなる散薬6を、第四集塵ダクト36(前第四集塵ダクト142)、第四集塵ダクト36(後第四集塵ダクト140)、および第五集塵ダクト37から吸引しており、粉塵はファン吸引経路13を通り、集塵フィルタ装置11の捕獲フィルタ80にそのほとんどが捕獲されて、排気が排気ダクト部117から排出される。
【0062】
特に、第四集塵ダクト36(前第四集塵ダクト142)および第五集塵ダクト37から吸引された粉塵は合流されてファン経路継手109から集塵フィルタ装置11に導入され、第四集塵ダクト36(後第四集塵ダクト140)から吸引された粉塵はファン経路継手111から集塵フィルタ装置11に導入されて捕獲フィルタ80によって捕獲される。
なお、ファン式吸引機113による吸引は分包動作中に行うことにより、その吸引力は空気中に舞上がるような粉塵のみを吸引できるように設定しておく必要がある。
【0063】
分包動作が終了した後は、真空掃除機65を駆動することで、掃除機吸引経路14を用いて散薬6(粉塵)を清掃・除去する。具体的に説明すると、第一清掃部26では、切出部8に吹付ノズル122から清掃用空気を吹付けることで切出部8に付着した散薬6を除去して粉塵とし、第一集塵ダクト33から吸引する。第二清掃部27では、ブラシ体125を回転させて環状凹溝5に付着した散薬6を粉塵として第二集塵ダクト34から吸引する。
【0064】
第三清掃部29では、溝部材17に付着した散薬6を第三集塵ダクト35である接続ホースH4の先端部から吸引する。第四清掃部30では、不図示のホッパー叩き手段で叩いて散薬6を落下させ、また清掃用空気をホッパー9内に吹付ける吹付ノズル()から吹付けてホッパー9内に付着した散薬6を粉塵として第四集塵ダクト36(後第四集塵ダクト141)から吸引する。第六清掃部32では、上記以外で吸引しきれない領域にある散薬6を、第六集塵ダクト38である吸引ノズル143を手動で動かして吸引することができる。
【0065】
粉塵の吸引に用いられるこれら第一集塵ダクト33、第二集塵ダクト34、第三集塵ダクト35、第四集塵ダクト36(後第四集塵ダクト141)、第六集塵ダクト38は、切替弁装置12の弁体57を、切替モータ62を駆動することで軸心回りに回動させ、掃除機経路継手45,46,47,48にそれぞれ連通する開口部43に弁体57の吸込口部58を対向させて、第一集塵ダクト33、第二集塵ダクト34、第三集塵ダクト35、第四集塵ダクト36(後第四集塵ダクト141)、第六集塵ダクト38の何れかから択一的に粉塵を切替弁装置12の下流側(継手64の中空穴63側)へ送り、さらに下流側にある真空掃除機65で捕獲することができる。
【0066】
特に、第二集塵ダクト34および第三集塵ダクト35から吸引された粉塵は合流管継手136によって合流されて、その下流側である切替弁装置12に移動する。
なお、真空掃除機6による吸引力は、分包動作中に行わないから、ファン式吸引機113の吸引力に比べて強く設定しておく。
【0067】
ところで、ファン吸引経路13において、集塵フィルタ装置11に導入されて捕獲フィルタ80によって粉塵が捕獲され続けた後は、捕獲フィルタ80から粉塵を除去・清掃することが必要になる。この場合、例えばファン経路継手109に着脱自在に取付けてある接続ホースを取外して、ファン経路継手109に吸引ノズル143の先端部である吸込口部59を差込む。そして、必要に応じて切替弁装置12の切替モータ62を駆動し、弁体57を回動させて弁体57の吸込口部58と掃除機経路継手48の開口部43とを対向させる。
【0068】
そうすると、集塵フィルタ装置11が掃除機吸引経路14に連通接続されることになるから、真空掃除機65を駆動することで、集塵フィルタ装置11内部を真空掃除機65で吸引することができるようになり、真空掃除機65の強い吸引力により、ケース82(集塵フィルタ装置11)部分のファン吸引経路13を掃除機吸引経路14に変換して、しかもこの部分でのファン吸引経路13の吸引の流れ方向を逆にすることができる。したがって、集塵フィルタ装置11の捕獲フィルタ80に付着した粉塵を確実に吸引して除去することができる。
【0069】
よって、集塵フィルタ装置11をケース82から取外す手間を要することなく、ケース82内の粉塵を除去することができるから、集塵フィルタ装置11の清掃を容易に行うことができるようになり、しかも作業者が集塵フィルタ装置11の捕獲フィルタ80を手指で触ることなく粉塵を除去することができるから、清掃作業を衛生的に行うことができる。
【0070】
しかしながら、ケース82内を真空掃除機65で吸引したとしても粉塵を除去しきれなくなる場合が考えられ、この場合はケース82から集塵フィルタ装置11を取外しておこなうが、前述したように、操作片105を下方に押圧することで弾性片104のケース82の前面開放部分への押圧を解除して、装着体81を手前に引くことで、装着体81および捕獲フィルタ80をケース82から取外すことができ、しかもこの場合でも、作業者が直接的に捕獲フィルタ80に手指で把持する必要がないから、衛生的に作業を行うことができる。
【0071】
ところで、吸引ノズル143は、ノズル本体145の吸込口部59の内周面59aが、吸込口端面147に向けて拡大するよう傾斜した傾斜面とされている。また、吸込口部59の奥側の嵌合部148では、接続ホースH6の先端部の内面149と面一となってこれと段差がない。したがって、真空掃除機65の強い吸引力によって空気がノズル本体145の吸込口部59から吸引された場合に、吸込口部59からノズル本体145内に向けて吸引される空気の流れにおける急激な方向の変化を抑制することができるから、その分だけ空気の吸引に伴う騒音の発生を抑制することができる。
さらに、嵌合部148では、接続ホースH6の先端部の内面149と面一となっているから、この部分においても吸引した空気が吸引方向で衝突する部分がなく、空気の流れ方向に急激な変化がなく緩やかに変化するから、吸引機として真空掃除機65を用いていたとしても騒音の発生を抑制することができる。
【0072】
また、ノズル本体145の吸込口端面147は、ノズル本体145の軸線方向146に対して傾斜した傾斜面とされ、吸込口端面147は、その径方向断面において径方向一方側が鋭角に形成されているから、分包装置1における機械装置の狭隘な隅部にも先端部を当てることができて、機械装置の隅部の粉塵を吸引することができる。
【0073】
上記実施形態では、ファン経路継手109またはファン経路継手111を用いるようにこれに吸引ノズル143の先端部である吸込口部59を接続して集塵フィルタ装置11を真空掃除機65による粉塵の処理経路に連通し、捕獲フィルタ80に付着した粉塵を清掃・除去するように構成した。
しかしながら、本発明の実施形態はこれに限定されるものではなく、吸引ノズル143を接続するための接続口部を、ファン経路継手109,111とは別に設けて、この接続口部に吸引ノズル143を接続するよう構成することもできる。
【0074】
例えば、該接続口部は、図10の仮想線で示すように、ケース82の底壁86の略中心部に設けた外接続口部160と、この外接続口部160に同心となるよう装着体81の底壁89に設けた内接続口部161(図11参照)とから構成することができる。そしてこれら外接続口部160および内接続口部161の内径は、吸引ノズル143の外径にほぼ一致させている。
【0075】
この構成において、集塵フィルタ装置11内(捕獲フィルタ80)の粉塵を清掃・除去する際には、集塵フィルタ装置11をケース82に装置したままの状態で、吸引ノズル143の先端部を外接続口部160から内接続口部161に亘るよう差込むようにすると、集塵空間108に吸引ノズル143が開口されることになり(ファン吸引経路13の一部に掃除機吸引経路14の一部が接続されて)、これによって集塵フィルタ装置11内(捕獲フィルタ80)の粉塵を清掃・除去することができる。
なお、このような外接続口部160から内接続口部161は、吸引ノズル143の先端部を接続しないときには、少なくとも外接続口部160には図示しない蓋部材を設けておいて、吸引ノズル143の先端部を接続するときのみに接続口部に接続可能に構成することが好ましい。
【0076】
あるいは、図14に示すように、ケース82には特別な外接続口部を設けることなく、捕獲フィルタ80を装着体81ごとケース82から取外し、吸引ノズル143の先端部を内接続口部161に接続して集塵フィルタ装置11自体を直接的に掃除機吸引経路14に接続するようにして、捕獲フィルタ80に付着した粉塵を清掃・除去するようにすることも可能である。このようにしても、捕獲フィルタ80を作業者がその手指で触れることなく捕獲フィルタ80の清掃・除去を行うことが可能になり、衛生的である。
なお、図14に示すようにして捕獲フィルタ80に付着した粉塵を清掃・除去する際には、装着体81の後壁88の下部に設けた開口部88aには、蓋部材を装着するなどしてこれを閉じておき、真空掃除機65の吸引力を集中的に捕獲フィルタ80に働かせることが好ましい。
【図面の簡単な説明】
【0077】
【図1】本発明の実施形態を示す分包装置の分包部分の概略構成を示す平面図
【図2】同じく分包部分の正面図
【図3】同じく切出部の側方に配置したホッパーを主とした上方からの斜視図
【図4】同じくホッパーおよびシール装置を主とした正面図
【図5】同じくホッパーの単体正面断面図
【図6】同じく分包装置の背板を取外した状態の後方からの斜視図
【図7】同じく集塵経路を線形的に示した説明図
【図8】同じく切替弁装置の全体斜視図
【図9】同じく切替弁装置の分解斜視図
【図10】同じく集塵フィルタ装置およびケースの斜視図
【図11】同じく集塵フィルタ装置の構造図で(a)は集塵フィルタ装置の平面図、(b)は正面図、(c)は底面図、(d)は(b)の中心線で切断した側面断面図
【図12】同じく第二清掃部の構成を示す拡大平面断面図
【図13】同じく第六集塵ダクトとしての吸引ノズルの破断図
【図14】本発明の別の実施形態を示す集塵フィルタ装置の斜視図で、吸引ノズルの先端部を集塵フィルタ装置に接続した状態を示す
【符号の説明】
【0078】
1…分包装置、2…回転テーブル、4…回転板、5…環状凹溝、5a…溝底面、6…散薬、7…フィーダ、8…切出部、9…ホッパー、10…シール装置、11…集塵フィルタ装置、12…切替弁装置、13…ファン吸引経路、14…掃除機吸引経路、16…溝部、17…溝部材、18…溝底板、25…駆動装置、26…第一清掃部、27…第二清掃部、28…切替機構、29…第三清掃部、30…第四清掃部、31…第五清掃部、32…第六清掃部、33…第一集塵ダクト、34…第二集塵ダクト、35…第三集塵ダクト、36…第四集塵ダクト、37…第五集塵ダクト、38…第六集塵ダクト、39…分包装置本体、42…切替弁装置本体、43…開口部、45,46,47,48…掃除機経路継手、57…弁体、58,59…吸込口部、60…取付フランジ、61…支持具、62…切替モータ、63…中空穴、64…継手、65…真空掃除機、80…捕獲フィルタ、81…装着体、82…ケース、98…切出板、100…吸引機本体、101…ガイド部材、102…蓋部、103…収納部、104…弾性片、105…操作片、106…フレーム部材、107…段付面、108…集塵空間、109,111…ファン経路継手、113…ファン式吸引機、114…ファン、115…ファンモータ、116…ファン内装部、117…排気ダクト部、131…被覆体、135…突出板部、136…合流管継手、137,138…接続口部、140,141…後第四集塵ダクト、142…前第四集塵ダクト、143…吸引ノズル、145…ノズル本体、147…吸込口端面、148…嵌合部、149…内面、150a,150b…突合面、H1〜H6…接続ホース
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸引機に連通接続されるノズル構造であって、ノズル本体の吸込口部の内周面が、吸込口端面に向けて拡大するよう傾斜していることを特徴とするノズル構造。
【請求項2】
吸込口端面はノズル本体の軸線方向に対して傾斜した傾斜面とされていることを特徴とする請求項1記載のノズル構造。
【請求項3】
吸込口部の奥側に、ノズル本体とは別体の吸引管の端部を内嵌する嵌合部が形成されており、内嵌部はその内面が吸引管の端部を内嵌した際に該吸引管の内面と面一となるよう構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のノズル構造。
【請求項4】
内嵌部の肉厚が吸込口端面側に比べて薄肉に形成されていることを特徴とする請求項3記載のノズル構造。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4の何れかに記載のノズル構造を備えたことを特徴とする分包装置。
【請求項1】
吸引機に連通接続されるノズル構造であって、ノズル本体の吸込口部の内周面が、吸込口端面に向けて拡大するよう傾斜していることを特徴とするノズル構造。
【請求項2】
吸込口端面はノズル本体の軸線方向に対して傾斜した傾斜面とされていることを特徴とする請求項1記載のノズル構造。
【請求項3】
吸込口部の奥側に、ノズル本体とは別体の吸引管の端部を内嵌する嵌合部が形成されており、内嵌部はその内面が吸引管の端部を内嵌した際に該吸引管の内面と面一となるよう構成されていることを特徴とする請求項1または請求項2記載のノズル構造。
【請求項4】
内嵌部の肉厚が吸込口端面側に比べて薄肉に形成されていることを特徴とする請求項3記載のノズル構造。
【請求項5】
請求項1ないし請求項4の何れかに記載のノズル構造を備えたことを特徴とする分包装置。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【公開番号】特開2009−67422(P2009−67422A)
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−236461(P2007−236461)
【出願日】平成19年9月12日(2007.9.12)
【出願人】(593129342)高園産業株式会社 (232)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年9月12日(2007.9.12)
【出願人】(593129342)高園産業株式会社 (232)
【Fターム(参考)】
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