説明

ノンリニア編集装置及びノンリニア編集方法

【課題】ノンリニア編集するHD映像のマスク領域を編集用画像の付加によって編集するときに、マスク領域の編集とHD映像のノンリニア編集とを1台のノンリニア編集装置で実施することができるノンリニア編集装置及びノンリニア編集方法を提供することである。
【解決手段】ノンリニア編集するHD映像を構成するフレーム画像Fから、SD画像P1を抽出する。そして、予め生成されている編集用画像P2と抽出されたSD画像P1とを合成して、マスク領域が編集されたHD映像サイズの合成フレーム画像F2を生成し、生成された合成フレーム画像F2で構成されるHD映像を使用してノンリニア編集することを特徴とする。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、SD映像からアップコンバートされたHD映像を編集するノンリニア編集装置及びノンリニア編集方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のテレビ放送に用いられるSD(Standard Definition)映像をHD(High Definition)映像に変換(アップコンバート)して、ハイビジョン放送に使用する手法は広く用いられている。
【0003】
しかしながら、SD映像は4:3のアスペクト比を有し、HD映像はSD映像とは異なる16:9のアスペクト比を有することから、SD映像からHD映像にアップコンバートする際のフォーマット変換時に、アスペクト比の違いを補完するため、SD映像からアップコンバートされたHD映像は、左サイド及び右サイドの少なくとも一方に無信号の領域(以下、マスク領域と称する)が付加される。
【0004】
そして、アップコンバートされたHD映像をノンリニア編集する場合、マスク領域も編集対象となりうるため、例えばマスク領域の色を変更する、あるいはマスク領域に文字列を挿入するなど、マスク領域を編集したいという要望もある。
【0005】
HD映像のマスク領域を編集する技術として、従来、マスク領域を埋めるための編集用素材をマスク領域に合成して出力することでマスク領域を編集する技術が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2001−268434号公報(段落0011)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1で開示される発明においては、編集用素材の合成によってマスク領域が編集されたHD映像をノンリニア編集する場合、ノンリニア編集装置とは別の装置を使用して、編集用素材をマスク領域に合成してマスク領域が編集されたHD映像を出力した後に、出力されたHD映像を使用してノンリニア編集する。これは、ノンリニア編集に工数がかかるため、さらなる改善が望まれていた。さらに、例えばノンリニア編集中にマスク領域を編集したい要望が発生すると、一度ノンリニア編集を終了し、マスク領域を編集してから再度、ノンリニア編集する必要があり、さらなる改善が望まれていた。
【0007】
そこで、本発明は、HD映像のマスク領域の編集とノンリニア編集とを1台で実施でき、かつマスク領域の編集が随時可能なノンリニア編集装置とノンリニア編集方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、請求項1にかかる発明は、予めマスク領域が編集されているHD映像サイズの画像(以下、編集用画像と称する)を用いて、SD映像からアップコンバートされたHD映像に付加されるマスク領域を編集するノンリニア編集装置であって、映像入力手段と、タイムライン変換手段と、SD画像抽出手段と、画像合成手段を有することを特徴とする。
【0009】
請求項1にかかるノンリニア編集装置は、映像入力手段によってHD映像を取り込み、タイムライン変換手段によって、取り込まれたHD映像をタイムラインに沿ってHD映像サイズのフレーム画像に変換する。
さらにノンリニア編集装置は、SD画像抽出手段によって、HD映像から変換されたフレーム画像から、SD映像サイズのSD画像を抽出し、画像合成手段によって、SD画像を編集用画像に合成して合成画像を生成する。
【0010】
また、請求項2にかかる発明は、SD映像からアップコンバートされたHD映像に付加されるマスク領域を、予めマスク領域が編集されている画像を用いて編集するノンリニア編集方法であって、HD映像をフレーム画像に変換するステップと、フレーム画像からSD画像を抽出するステップと、抽出されたSD画像を編集用画像に合成して合成画像を生成するするステップと、を有することを特徴とする。
【0011】
請求項2にかかるノンリニア編集方法は、HD映像を取り込むステップによって、HD映像を取り込み、フレーム画像に変換するステップによって、取り込まれたHD映像をタイムラインに沿ってHD映像サイズのフレーム画像に変換する。
さらにノンリニア編集方法は、SD画像を抽出するステップによって、フレーム画像からSD映像サイズのSD画像を抽出し、SD画像を編集用画像に合成するステップによって、SD画像を編集用画像に合成して合成画像を生成する。
【発明の効果】
【0012】
本発明にかかるノンリニア編集装置は、予めマスク領域が編集されている編集用画像を用いてHD映像のマスク領域を編集することができるため、HD映像のマスク領域の編集とノンリニア編集とを1台のノンリニア編集装置で実施することができる。さらに、ノンリニア編集装置でマスク領域を編集することができるため、随時マスク領域を編集することができる。
また、本発明にかかるノンリニア編集方法は、予めマスク領域が編集されている編集用画像を用いてHD映像のマスク領域を編集することができるため、HD映像のマスク領域の編集とノンリニア編集とを迅速に行うことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明を実施するための最良の形態について、適宜、図を用いて詳細に説明する。図1は、本実施形態にかかるノンリニア編集装置の構成を示すブロック図である。
【0014】
図1に示すように、ノンリニア編集装置1は、再生機2から送出されるHD映像をノンリニア編集装置1に取り込んで編集する。ここで、再生機2は、SD映像からアップコンバートされたHD映像が記録されている、例えばテープ部材を再生してHD映像を送出する装置とする。
【0015】
ノンリニア編集装置1は、映像入力部(映像入力手段)10、TL変換部(タイムライン変換手段)11、マスク部編集部12、記録部15、編集部16、制御部19を含んで構成される。さらに、ノンリニア編集装置1には、HDD(Hard Disk Drive)17、RAM(Random Access Memory)20が備わっている。
【0016】
映像入力部10は、再生機2が送出するHD映像を取り込む機能を有するインターフェースである。
【0017】
TL変換部11は、映像入力部10を介して連続して取り込まれるHD映像をタイムラインTL(図2参照)に沿って、HD映像サイズのフレーム画像F(図2参照)に変換する機能を有する。図2は、HD映像をタイムラインに沿ってフレーム画像Fに変換する概要を示す図である。図2に示すように、TL変換部11は連続して取り込まれるHD映像を適宜な間隔でHD映像サイズのフレーム画像に変換し、変換されたフレーム画像を時系列にタイムラインTLに沿って配置する。
【0018】
マスク部編集部12は、HD映像のマスク領域を編集する機能を有していて、SD画像抽出部(SD画像抽出手段)13と、画像合成部(画像合成手段)14とを備えている。さらに、マスク部編集部12には、編集用画像を生成する編集用画像生成部12aが備わる。
【0019】
編集用画像生成部12aは、図3の(a)に示されるSD画像P1と合成する編集用画像P2(図3の(c)参照)を生成する機能を有する。編集用画像P2は、例えば単色で塗りつぶされた画像や、複数の色で構成されるグラデーションからなる画像であってもよいし、任意の静止画像をHD映像のサイズになるように伸縮させた画像であってもよく、限定されるものではない。そして、生成された編集用画像P2は、例えば記録部15を介してHDD17に記録する構成とする。このように構成することで、画像合成部14が、SD画像P1と合成する編集用画像P2をHDD17から読み出すことができる。
【0020】
なお、図示はしないが、ノンリニア編集装置1と、例えばパーソナルコンピュータ等の外部機器とを、接続する構成として、パーソナルコンピュータ等の外部機器が有する画像を、ノンリニア編集装置1に編集用画像P2として取り込むことが可能な構成としてもよい。さらに、取り込んだ編集用画像P2を、HDD17に記録する構成であってもよい。
【0021】
SD画像抽出部13は、HD映像がタイムラインTL(図2参照)に沿って変換されたフレーム画像から、図3の(a)に示すようにSD映像サイズの画像であるSD画像を抽出する機能を有していて、1枚のフレーム画像が入力されると、入力されたフレーム画像のSD画像の領域を抽出する。抽出する方法は、限定されるものではないが、例えばフレーム画像Fの縦方向の長さの4/3倍の長さを横方向とした4:3のアスペクト比を有する画像を、フレーム画像Fの中央部から切り出す方法とする。そして、SD画像抽出部13は、図3の(b)に示すようにフレーム画像Fの中央部に存在するSD画像P1を抽出することができる。
【0022】
図3の(a)は、SD映像からアップコンバートされたHD映像を構成するフレーム画像の概略図である。フレーム画像Fは、HD映像のサイズであるため、16:9のアスペクト比を有し、その中央部に4:3のアスペクト比を有するSD画像P1が配置される。フレーム画像FとSD画像P1とは前記のとおりアスペクト比が異なるため、フレーム画像Fには、SD画像P1が配置されない左サイド及び右サイドの少なくとも一方の領域に無信号の領域であるマスク領域M1、M1が付加されている。そして、通常マスク領域M1,M1は黒色となっている。なお、以下は、図3の(a)に示すように、フレーム画像Fの両サイドにマスク領域M1、M1が付加されている例に基づいて説明する。
【0023】
画像合成部14は、予めマスク領域が編集されて生成され、例えばHDD17に記録されている編集用画像を読み出す機能と、SD画像抽出部13で抽出されたSD領域の画像を合成する機能を有する。すなわち、画像合成部14は、HDD17から、例えば編集担当者等が選択した編集用画像を読み出す。そして、画像合成部14は、SD画像抽出部13から送信されたSD画像P1を読み出した編集用画像の横方向の中央部に合成して1枚の合成フレーム画像F2を生成する。そして画像合成部14は、生成された合成フレーム画像F2を、合成フレーム画像F2として送出する。図3の(c)は、編集用画像にSD画像を合成する態様を示す図である。
【0024】
画像合成部14は、図3の(c)に示すように、SD画像P1と、HD映像のサイズを有する編集用画像P2と、を合成して図3の(d)に示すように1枚の合成フレーム画像F2を生成する。
【0025】
ここで、編集用画像P2はHD映像のサイズであり、16:9のアスペクト比を有するため、編集用画像P2の中央部にSD画像P1を合成すると、図3の(d)に示すように、HD映像のサイズで、横方向の中央部にSD画像P1が合成された合成フレーム画像F2が生成される。そして、SD画像P1の両側には、編集用画像P2の両サイドが表示され、マスク領域M2、M2を形成する。ここで、マスク領域M2、M2は、編集用画像P2の一部であるため、編集用画像P2を生成するときに、マスク領域M2、M2に該当する部分に任意の画像を生成すると、SD画像P1の両サイドにマスク領域M2,M2が表示されることになり、マスク領域を編集したのと同等の効果を得られる。
【0026】
記録部15は、マスク領域の編集に使用する編集用画像等を、HDD17などの記録媒体に記録する機能を有する。また、編集部16は、ノンリニア編集装置1に取り込まれたHD映像をノンリニア編集する機能を有する。
【0027】
制御部19は、ノンリニア編集装置1を制御する機能を有し、図示しないCPU(Central Processing Unit)や、CPUによって駆動されるプログラムが格納される、図示しないROM(Read Only Memory)などの周辺回路を含んで構成される。
【0028】
さらに、ノンリニア編集装置1は、インターフェース部18を有していて、インターフェース部18を介して画像表示装置21が接続される構成であってもよい。
【0029】
以上のように構成されるノンリニア編集装置1でHD映像をノンリニア編集するためには、例えば再生機2が送出するHD映像を、ノンリニア編集装置1に取り込む。図4は、HD映像をノンリニア編集装置に取り込んで、フレーム画像に変換するフローチャートである(以下、適宜図1〜図3参照)。
【0030】
編集担当者等の操作によってノンリニア編集装置1の取り込み開始ボタンが操作されるなど、HD映像取り込みの要求が発生すると(S1)、制御部19は、映像入力部10に指令を与えて、HD映像の取り込みを開始する(S2)。そして、ノンリニア編集装置1は、HD映像を取り込む(S3)。なお、再生機2は、予めHD映像を送出していてもよいし、ノンリニア編集装置1におけるHD映像の取り込み要求に同期して、HD映像の送出を開始するように構成してもよい。
【0031】
制御部19は、映像入力部10とTL変換部11に指令を与えながら、取り込まれるHD映像をTL変換部11に送信して、タイムラインTLに沿ってフレーム画像に変換する(S4)。そして、制御部19は、TL変換部11で変換されたフレーム画像を、記録部15を介してHDD17に記録する(S5)。そして、制御部19は、取り込み終了の要求が発生しない間は(S6→No)、ステップS3からステップS5までのステップを繰り返し実行してHD映像を取り込み、タイムラインTLに沿ってフレーム画像に変換する。
【0032】
編集担当者等の操作によってノンリニア編集装置1の取り込み終了ボタンが操作されるなど、HD映像取り込み終了の要求が発生すると(S6→Yes)、制御部19は、映像入力部10に指令を与えて、HD映像の取り込みを終了する(S7)。
【0033】
制御部19は、以上の取り込み操作を全ての映像クリップの取り込みが終了するまで(S8→Yes)繰り返す。すなわち、制御部19は、編集すべき映像クリップの全てが終了しなければ(S8→No)、ステップS1に戻って、編集担当者等の操作によって取り込み要求を発生する。このとき、再生機2は、例えば継続して取り込む、次の映像クリップの映像を再生機2で送出するように設定する。ここで、映像クリップとは、例えば映像シーンごとの単位を示す。
【0034】
前記のようなステップによって、再生機2が送出するHD映像は、ノンリニア編集装置1に取り込まれ、タイムラインTLに沿ってフレーム画像に変換されてHDD17に記録される。このとき、フレーム画像Fが、タイムラインTLに沿って、画像表示装置21(図1参照)に表示されるように構成してもよい。
ノンリニア編集装置1の制御部19が、以上のような取り込みステップを実行することによって、編集する全てのHD映像がノンリニア編集装置1に取り込まれ、タイムラインTLに沿ってフレーム画像に変換される。
【0035】
次に、ノンリニア編集装置1は、タイムラインTL(図2参照)に沿ってHD映像から変換されたフレーム画像Fについて、マスク領域M1(図3参照)を編集する。マスク領域M1の編集は、映像クリップを単位として、フレーム画像F(図3参照)ごとに実行する。図5は、マスク領域を編集するマスク部編集部の流れを示すブロック図である。
【0036】
図5に示すように、SD画像抽出部13は、1枚のフレーム画像Fを取り込んで、SD画像P1を抽出する。抽出されたSD画像P1は、画像合成部14に入力されて、HDD17に記憶されていて画像合成部14が読み出す編集用画像P2と合成される。そして、画像合成部14は、SD画像P1と編集用画像P2とが合成された画像を合成フレーム画像F2として出力する。
【0037】
このように、マスク部編集部12で生成された合成フレーム画像F2は、図3の(d)に示すように、HD映像サイズの画像の横方向の中央部にSD画像P1が配置され、両サイドにマスク領域M2、M2が存在する構成となる。そして、マスク領域M2、M2には、編集担当者等が生成した編集用画像P2の両サイドが表示されることになる。
【0038】
図6は、マスク領域を編集するフローチャートである。図5に示されるブロック図で構成されるマスク部編集部12は、図6に示すフローチャートのステップの実行によって、HD画像を構成するフレーム画像Fのマスク領域M1を下記のように編集する(以下、適宜図1、図3参照)。
【0039】
ノンリニア編集装置1の制御部19は、編集担当者等による、マスク領域M1を編集する映像クリップを選択する操作によって、マスク領域M1を編集する映像クリップを選択する(S11)。さらに、制御部19は、編集担当者等による、編集用画像P2を選択する操作によって、編集用画像P2を選択する(S12)。
【0040】
そして、制御部19は、選択された映像クリップに、編集用画像P2を対応させる(S13)。ここで、選択された映像クリップに、編集用画像P2を対応させる方法は、例えば、映像クリップごとにクリップ番号を付与し、選択された映像クリップのクリップ番号に編集用画像P2のファイル名を対応させ、クリップ番号とファイル名とを保存すればよい。
【0041】
以上のようなステップの実行によって、マスク領域M1を編集する編集用画像P2が、映像クリップに対応される。
【0042】
編集担当者等が、ノンリニア編集装置1の操作部16aを操作してHD映像をノンリニア編集する際に、編集担当者等がフレーム画像Fを選択すると、制御部19は、SD画像抽出部13に指令を与えて、選択されたフレーム画像Fを取り込む(S14)。制御部19は、SD画像抽出部13に指令を与えて、取り込んだフレーム画像FからSD画像P1を抽出して(S15)、抽出したSD画像P1を画像合成部14に送る。制御部19は、画像合成部14に指令を与えて、選択されたフレーム画像Fが属する映像クリップに対応している編集用画像P2を、HDD17から読み出す(S16)。そして、制御部19は、画像合成部14に指令を与え、SD画像抽出部13から送信されたSD画像P1を、読み出した編集用画像P2の横方向の中央部に重ね合わせて合成して(S17)、合成フレーム画像F2を生成する。合成フレーム画像F2は、編集用画像P2が合成された画像であるため、例えば映像クリップの切り替わり部にフェードイン/アウトなどの特殊効果を挿入する場合に、編集用画像P2で構成されるマスク領域M2についても特殊効果を反映させることができる。すなわち、マスク領域M2についてもSD画像P1の部と同様にフェードイン/アウトさせて画面を切り替えることができる。
【0043】
そして、編集担当者等の操作によって、制御部19が、ノンリニア編集が終了したことを検出すると(S18→Yes)終了する。なお、ステップS18において、制御部19が、ノンリニア編集が終了したことを検出しない間は(S18→No)、ステップS14からステップS17を繰り返す。
【0044】
以上のように、本発明にかかるHD映像のノンリニア編集装置及びノンリニア編集方法においては、マスク領域を編集する編集用画像を、HD映像を構成するフレーム画像に合成してからノンリニア編集が行えるため、編集用画像をフレーム画像の一部の画像データとして扱うことによって特殊効果を編集用画像にも反映させることができる。そして、ノンリニア編集装置がマスク領域を編集する機能を有するため、マスク領域の編集とノンリニア編集とを1台のノンリニア編集装置で実施することができるという優れた効果を奏する。また、ノンリニア編集装置で、マスク領域を編集することができるため、例えば、ノンリニア編集中にマスク領域が編集したくなったときなど、必要なときに随時マスク領域の編集ができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0045】
【図1】ノンリニア編集装置の構成を示すブロック図である。
【図2】HD映像をタイムライン沿ってフレーム画像に変換する概要を示す図である。
【図3】(a)は、SD映像からアップコンバートされたHD映像を構成するフレーム画像の概略図、(b)はフレーム画像からSD画像を抽出することを示す図、(c)は、編集用画像にSD画像を合成する態様を示す図、(d)は、合成フレーム画像の構成を示す図である。
【図4】HD映像をノンリニア編集装置に取り込んで、タイムラインに沿ってフレーム画像に変換するフローチャートである。
【図5】マスク領域を編集するマスク部編集部の流れを示すブロック図である。
【図6】マスク領域を編集するフローチャートである。
【符号の説明】
【0046】
1 ノンリニア編集装置
10 映像入力部
11 TL変換部
12 マスク部編集部
13 SD画像抽出部
14 画像合成部
19 制御部
F フレーム画像
F2 合成フレーム画像
P1 SD画像
P2 編集用画像
M1、M2 マスク領域

【特許請求の範囲】
【請求項1】
SD映像に無信号の領域からなるマスク領域を付加してアップコンバートされたHD映像から、前記マスク領域の内容を編集した映像を生成するノンリニア編集装置であって、
前記HD映像を取り込む映像入力手段と、
前記映像入力手段で取り込まれた前記HD映像を、タイムラインに沿ってHD映像サイズのフレーム画像に変換するタイムライン変換手段と、
前記タイムライン変換手段で変換された前記フレーム画像から、SD映像サイズの画像であるSD画像を抽出するSD画像抽出手段と、
前記SD画像抽出手段で抽出された前記SD画像を、予め前記マスク領域が編集されている編集用画像と合成して合成画像を得る画像合成手段と、
を備えることを特徴とするノンリニア編集装置。
【請求項2】
SD映像に無信号の領域からなるマスク領域を付加してアップコンバートされたHD映像から、前記マスク領域の内容を編集した映像を生成するノンリニア編集方法であって、
前記HD映像を取り込むステップと、
取り込まれた前記HD映像を、タイムラインに沿ってHD映像サイズのフレーム画像に変換するステップと、
前記フレーム画像から、SD映像サイズの画像であるSD画像を抽出するステップと、
前記SD画像を、予め前記マスク領域が編集されている編集用画像に合成して合成画像を得るステップと、
を有することを特徴とするノンリニア編集方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2008−124933(P2008−124933A)
【公開日】平成20年5月29日(2008.5.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−308336(P2006−308336)
【出願日】平成18年11月14日(2006.11.14)
【出願人】(506381153)さくら映機株式会社 (5)
【出願人】(000004352)日本放送協会 (2,206)
【Fターム(参考)】