説明

ノート型パーソナルコンピュータの発光キーボード

【課題】本発明は台座、台座をカバーする台座の蓋体、キーモジュール及び導光支持板を備えたノート型パーソナルコンピュータの発光キーボードを提供する。
【解決手段】導光支持板は台座の蓋体の蓋体孔の下にあり、台座の蓋体に固定される。キーモジュールを支持してこれを蓋体孔の外部に露出させることから、ノート型パーソナルコンピュータの発光キーボードはキーボードの厚みを増すことなく、またキーモジュールの作動行程が縮小することもない。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はノート型パーソナルコンピュータのキーボードに関する。より詳しくは発光機能を備えた発光キーボードに関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、コンピュータ周辺入力装置はマウス、キーボード及びトラックボール等からなり、このうちキーボードは文字や記号をコンピュータに直接キーインできることから、ユーザーや入力装置メーカーに相当重視されている。続いて、従来のキーボードの構造及び機能を説明する。図1は従来キーボードの外観構造の概略図である。従来キーボード1の表面には複数キーを備え、これらのキーは一般にキー10、数字キー11及びファンクションキー12等に分類され、ユーザーが手指で押下して生じた対応する信号をコンピュータに送信し、コンピュータが押下されたキー機能を実行する。例えば、一般キー10はアルファベット等の記号の入力用、数字キー11は数字入力用で、F1〜F12等のファンクションキー12は各種機能を提供する。
【0003】
科学技術の進歩に伴い、キーボードメーカーは異なるユーザーの様々なニーズに応えるため各種特殊機能を備えたキーボードの研究開発に力を入れており、ノート型パーソナルコンピュータの発光キーボードを例に取り説明すると、図2は従来のノート型パーソナルコンピュータの発光キーボード構造の側面の概略図であり、図3は従来の発光キーボードの局部構造の概略図である。ノート型パーソナルコンピュータ2は発光キーボード21と上蓋22を備え、上蓋22は発光キーボード21に対向して回動して発光キーボード21をカバーし、コンピュータ画面を表示するスクリーン221を備える。発光キーボード21は台座211、台座の蓋体212、キーモジュール213、支持板214、導光モジュール215、回路基板216、コンピュータハードディスク217及びCD−ROM218を備える。
【0004】
発光キーボード21では、回路基板216上に信号を受信又は発信するための制御ユニット2161が設けられる。回路基板216、コンピュータハードディスク217及びCD−ROM218は台座211上に設けられ、台座の蓋体212は台座211をカバーし、支持板214は台座の蓋体212に固定され、このうち、支持板214はアルミニウム(Al)で製作される。発光キーボード21はさらに、支持板214とコンピュータハードディスク217(又はCD−ROM218)の間にあるスペーサー219を備え、スペーサー219は回路基板216を貫通して回路基板216をスペーサー219に固定する。スペーサー219はそれぞれ支持板214と回路基板216、コンピュータハードディスク217と回路基板216、及びCD−ROM218と回路基板216を仕切り、回路基板216を支持板214、コンピュータハードディスク217及びCD−ROM218と接触させない。このうち、スペーサー219は銅柱である。
【0005】
台座の蓋体212は蓋体孔2121を備え、キーモジュール213は支持板214上に設けられると共に、台座の蓋体212の下方から蓋体孔2121に入って突出させて、キーモジュール213の複数キー2131を蓋体孔2121の外部に露出させる。キーモジュール213は可撓性回路基板(Flexible Printed Circuit、FPC、図示せず)によって回路基板216に接続され、キーモジュール213は複数キー2131の他に、さらにフレーム2132と薄膜スイッチ回路2133を備え、フレーム2132は複数キー2131に対応する複数フレーム孔2132Aを有し、金属素材で製作される。薄膜スイッチ回路2133はフレーム2132上に設けられ、キー2131はキーキャップ2131A、鋏型接続部材2131B及び弾性体2131Cを備える。キーキャップ2131Aは蓋体孔2121の外部に露出する。鋏型接続部材2131Bはフレーム2132とキーキャップ2131Aの間にあり、フレーム2132とキーキャップ2131Aを接続してキーキャップ2131Aをフレーム2132に対向して上下に移動させる。弾性体2131Cは薄膜スイッチ回路2133とキーキャップ2131Aの間にあり、キーキャップ2131Aが押下されると、弾性体2131Cが圧縮されて薄膜スイッチ回路2133に当接し、薄膜スイッチ回路2133がキー信号を出力する。キーキャップ2131Aが押下されなくなると、弾性体2131Cはキーキャップ2131Aに弾性力を提供し、キーキャップ2131Aを上方に移動させて元の位置に戻すが、弾性体2131Cは透光性ゴムであって光が貫通することができる。
【0006】
導光モジュール215は光源2151と導光板孔2152Aのある導光板2152を備え、光源2151が入る。光源2151は光線Bを生じ、光線Bは導光板2152内に投射され、光源2151は別の可撓性回路基板(図示せず)によって回路基板216に接続され、光源2151を駆動させることができ、このうち、光源2151は発光ダイオード(Light Emitter Diode、LED)である。
【0007】
図3では、キー2131が押下され、フレーム2132に対向して下方へ移動すると、鋏型接続部材2131Bは開いた状態(図3参照)から閉じた状態となり(図示せず)、下方へ移動するキーキャップ2131Aが弾性体2131Cに当接すると、弾性体2131Cが薄膜スイッチ回路2133に当接してキー2131に対応するキー信号を生じる。これに対して、キー2131が押下されなくなると、弾性体2131Cはキーキャップ2131Aに弾性力を提供し、キーキャップ2131Aをフレーム2132に対向して上方へ移動させ、鋏型接続部材2131Bは閉じた状態から開いた状態となって、キーキャップ2131Aを元の位置に戻す。光源2151が光線Bを生じると、光線Bは導光板2152に進入し、導光板2152が光線Bの方向を変更して、光線Bはフレーム孔2132Aを貫通して薄膜スイッチ回路2133に進入する。続いて、光線Bは順番に薄膜スイッチ回路2133、弾性体2131C及びキーキャップ2131Aを貫通して、キー2131を発光させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
しかしながら、前述した従来の発光キーボード21では、従来のキーボード1内に導光モジュール215を付加するため、従来の発光キーボード21の厚みが導光モジュール215を付加したことで厚くなり、従って、従来の発光キーボード21を軽薄化することができないといった問題があった。従来の発光キーボード21の厚みが増さないようにするために、キーキャップ2131Aが上下移動する範囲(即ち、キーの作動行程)を縮小すると、従来の発光キーボード21の厚みの現状維持が可能であるが、ユーザーがキー2131を押下した際に受ける手触りが、キーの作動行程が縮小したことで思わしくなくなる。このため、発光キーボードの厚み並びにキーを押下する手触りが思わしくない点を改善できる発光キーボードが必要となってくる。
【0009】
本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものである。上記課題解決のため、本発明は、キーボードの厚みを増すことのないノート型パーソナルコンピュータの発光キーボードを提供することを目的とする。
【0010】
本発明はまた、キーを押下する手触りが思わしくない状況を改善することが可能なノート型パーソナルコンピュータの発光キーボードを提供することを目的とする。
【0011】
本発明はまた、コスト低減が可能なノート型パーソナルコンピュータの発光キーボードを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
好ましい実施形態において、本発明によれば、台座と、台座をカバーし蓋体孔を備えた台座の蓋体と、台座の蓋体の下から蓋体孔に入り、蓋体孔の外部に露出した複数キーを備えたキーモジュールと、台座と台座の蓋体の間にあって光線を生じる光源と、台座の蓋体の蓋体孔の下方にあって台座の蓋体に固定され、光線をガイドしてキーモジュールを貫通させると共に、キーモジュールを支持してこれをその上に設置する導光支持板とを含むことを特徴とするノート型パーソナルコンピュータの発光キーボードを提供する。
【0013】
好ましい実施形態において、本発明に係るノート型パーソナルコンピュータの発光キーボードは、さらに台座内に設置されて導光支持板の下方にあり、キーボードモジュールと光源に接続され、キーボードモジュールと光源を駆動する回路基板を備える。
【0014】
好ましい実施形態において、光源は回路基板上に設置されて導光支持板の支持板孔内に入り、光源から生じた光線を導光支持板内に投射する。
【0015】
好ましい実施形態において、光源は回路基板上に設置されて導光支持板の一側にあり、光源から生じた光線を導光支持板内に投射する。
【0016】
好ましい実施形態において、本発明に係るノート型パーソナルコンピュータの発光キーボードは、導光支持板と回路基板の間に設置され、導光支持板と回路基板を仕切ると共に、回路基板をその上に固定するスペーサーをさらに備える。
【0017】
好ましい実施形態において、導光支持板は、導光支持板の底部に設置されて光線を反射して導光支持板とキーモジュールを貫通させる光反射底板を備える。
【0018】
好ましい実施形態において、台座の蓋体は、キーモジュールの一端を収納してキーモジュールが台座の蓋体の蓋体孔内から抜け出さないようにする収納構造をさらに備える。
【0019】
好ましい実施形態において、キーモジュールは、フレームと、フレーム上に設置された薄膜スイッチ回路とをさらに含み、キーは、蓋体孔の外部に露出されたキーキャップと、フレームとキーキャップの間にあり、フレームとキーキャップを接続すると共に、キーキャップをフレームに対向して上下移動させる鋏型接続部材と、薄膜スイッチ回路とキーキャップの間にあり、キーキャップが押下されると、圧縮されて薄膜スイッチ回路に当接して、上接點と下接點とを接触させ、また、キーキャップが押下されなくなると、弾性力をキーキャップに提供して、キーキャップを元の位置に戻す弾性体とを含む。
【0020】
好ましい実施形態において、フレームは透明なプラスチック素材で製作される。
【0021】
好ましい実施形態において、フレームは金属素材で製作される。
【図面の簡単な説明】
【0022】
【図1】従来のキーボードの外観構造の概略図である。
【図2】従来のノート型パーソナルコンピュータの発光キーボード構造の側面の概略図である。
【図3】従来の発光キーボードの局部構造の概略図である。
【図4】本発明に係るノート型パーソナルコンピュータの発光キーボードの第1の好ましい実施形態における構造の側面の概略図である。
【図5】本発明に係る発光キーボードの第1の好ましい実施形態における局部構造の概略図である。
【図6】本発明に係るノート型パーソナルコンピュータの発光キーボードの第2の好ましい実施形態における構造の側面概略図である。
【図7】本発明に係る発光キーボードの第2の好ましい実施形態における局部構造の概略図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、本発明を実施するための形態について、図面に基づいて詳細に説明する。なお、本発明は、以下に説明する実施形態に限定されるものではない。従来の技術の欠陥に鑑みて、本発明では発光キーボードを提供する。
【実施例1】
【0024】
先ずノート型パーソナルコンピュータの発光キーボードを例にとり説明すると、図4は本発明に係るノート型パーソナルコンピュータの発光キーボードの第1の好ましい実施形態における構造の側面の概略図であり、図5は本発明に係る発光キーボードの第1の好ましい実施形態における局部構造の概略図である。ノート型パーソナルコンピュータ3は発光キーボード31及び上蓋32を備え、上蓋32は発光キーボード31に対向して回動し、発光キーボード31をカバーし、また、上蓋32はコンピュータ画面を表示するスクリーン321を備える。発光キーボード31は台座311、台座の蓋体312、キーモジュール313、台座311と台座の蓋体312の間にある光源314、導光支持板(Light Guide Support Plate)315、回路基板316、コンピュータハードディスク317及びCD−ROM318を備える。
【0025】
図5では、回路基板316上に信号を受信又は発信するための制御ユニット3161が設けられる。回路基板316、コンピュータハードディスク317及びCD−ROM318は台座311内に設けられるが、コンピュータハードディスク317とCD−ROM318はノート型パーソナルコンピュータ3の範疇に属し、発光キーボード31の重点ではないので、これ以上詳述しない。回路基板316については、導光支持板315の下方にあってキーボードモジュール313と光源314に接続され、キーボードモジュール313と光源314を駆動する。本好ましい実施形態では、キーモジュール313は可撓性回路基板(図示せず)によって回路基板316に接続され、光源314は回路基板316上に直接設けられる。発光キーボード31はさらに、導光支持板315とコンピュータハードディスク317(又はCD−ROM318)の間にあるスペーサー319を備え、スペーサー319は回路基板316を貫通して、回路基板316をスペーサー319に固定する。スペーサー319はそれぞれ導光支持板315と回路基板316、コンピュータハードディスク317と回路基板316、及びCD−ROM318と回路基板316を仕切り、回路基板316を導光支持板315、コンピュータハードディスク317及びCD−ROM318と接触させないようにするが、このうちスペーサー319は銅柱である。光源314は光線B’を生じ、本好ましい実施形態では、光源314は発光ダイオードである。
【0026】
台座の蓋体312は台座311をカバーして蓋体孔3121を備える。導光支持板315は台座の蓋体312の蓋体孔3121下方にあって台座の蓋体312に固定され、光源314から生じた光線B’をガイドしてキーモジュール313を貫通させると共に、キーモジュール313を支持してこれを導光支持板315上に設ける。導光支持板315は透明素材で製作されて光を通して支持板孔3151と光反射底板3152を備え、支持板孔3151は、光源314から生じた光線B’が導光支持板315内に投射されて導光支持板315にガイドされるように、回路基板316上に設けられた光源314が導光支持板315の下方から入るためのものである。光反射底板3152は導光支持板315の底部に設けられ、光線B’を反射して導光支持板315とキーモジュール313を貫通させる。上記より、キーモジュール313は導光支持板315上に設けられると共に、台座の蓋体312の下方から蓋体孔3121に入って突出させて、キーモジュール313の複数キー3131を蓋体孔3121の外部に露出させることが分かる。
【0027】
キーモジュール313は複数キー3131の他にさらにフレーム3132と薄膜スイッチ回路3133を備える。フレーム3132は複数キー3131に対応する複数フレーム孔3132Aを備え、金属素材で製作される。薄膜スイッチ回路3133はフレーム3132上に設けられ、キー3131はキーキャップ3131A、鋏型接続部材3131B及び弾性体3131Cを備える。キーキャップ3131Aは蓋体孔3121の外部に露出させる。鋏型接続部材3131Bはフレーム3132とキーキャップ3131Aの間にあり、フレーム3132とキーキャップ3131Aを接続してキーキャップ3131Aをフレーム3132に対向して上下に移動させる。弾性体3131Cは薄膜スイッチ回路3133とキーキャップ3131Aの間にあり、キーキャップ3131Aが押下されると、弾性体3131Cは圧縮されて薄膜スイッチ回路3133に当接して、薄膜スイッチ回路3133がキー信号を出力する。これに対して、キーキャップ3131Aが押下されなくなると、弾性体3131Cがキーキャップ3131Aに弾性力を提供し、キーキャップ3131Aを上方に移動させて元の位置に戻すが、このうち、弾性体3131Cは透光性のゴムであって光が貫通することができる。また、台座の蓋体312はさらに、キーモジュール313の一端(即ち、フレーム3132の一端)を収納して、キーモジュール313が台座の蓋体312の蓋体孔3121内から抜け出ないようにするための収納構造312を備える。
【0028】
図5では、キー3131が押下されてフレーム3132に対向して下方へ移動すると、鋏型接続部材3131Bは開いた状態(図5参照)から閉じた状態となり(図示せず)、下方へ移動するキーキャップ3131Aが弾性体3131Cに当接し、弾性体3131Cが薄膜スイッチ回路3133に当接して、キー3131に対応するキー信号を生じる。キー3131が押下されなくなると、弾性体3131Cがキーキャップ3131Aに弾性力を提供し、キーキャップ3131Aがフレーム3132に対向して上方へ移動し、鋏型接続部材3131Bが閉じた状態から開いた状態となって、キーキャップ3131Aを元の位置に戻す。光源314が光線B’を生じると、光線B’は導光支持板315に進入し、導光支持板315が光線B’の方向を変更して、光線B’がフレーム孔3132Aを貫通して薄膜スイッチ回路3133に進入する。続いて、光線B’は順番に薄膜スイッチ回路3133、弾性体3131C及びキーキャップ3131Aを貫通して、キー3131を発光させる。
【0029】
上記により、本発明に係るノート型パーソナルコンピュータの発光キーボードでは、導光支持板が従来の台座内の支持板と導光板に取って代わり、導光支持板がキーモジュールと導光を支持する機能を同時に備え、しかも導光支持板の厚みは従来の導光板の厚みより大きく、その導光効率は従来の導光板より優れていることが分かる。導光支持板の厚みは従来の導光板の厚みより大きいものの、その厚みは従来の導光板に従来の支持板を加えた厚みより小さいことから、本発明に係る発光キーボードにはキーボードの厚みが増す問題がない。さらに本発明に係る発光キーボードの厚みが増さないので、本発明に係る発光キーボードは当然ながらキーの作動行程を縮小する必要は無く、また、キーを押下する手触りが思わしくない問題もない。
【実施例2】
【0030】
また、本発明に係るノート型パーソナルコンピュータの発光キーボードはさらに第2好ましい実施形態を提供する。図6は本発明ノート型パーソナルコンピュータの発光キーボードの第2の好ましい実施形態における構造の側面概略図であり、図7は本発明に係る発光キーボードの第2の好ましい実施形態における局部構造の概略図である。ノート型パーソナルコンピュータ4は発光キーボード41と上蓋42を備え、上蓋42は発光キーボード41に対向して回動して発光キーボード41をカバーし、上蓋42はコンピュータ画面を表示するスクリーン421を備える。発光キーボード41は台座411、台座の蓋体412、キーモジュール413、台座411と台座の蓋体412間にある光源414、導光支持板415、回路基板416、コンピュータハードディスク417及びCD−ROM418を備える。
【0031】
図7では、回路基板416上に信号を受信又は発信するための制御ユニット4161が設けられる。回路基板416、コンピュータハードディスク417及びCD−ROM418は台座411内にに設けられる。回路基板416は導光支持板415の下方にあって、キーボードモジュール413と光源414に接続されて、キーボードモジュール413と光源414を駆動する。本好ましい実施形態では、キーモジュール413は可撓性回路基板(図示せず)によって回路基板416に接続され、光源414は直接回路基板416上に設けられて導光支持板415の一側にある。発光キーボード41さらに導光支持板415とコンピュータハードディスク417(又はCD−ROM418)の間にあるスペーサー419を備え、スペーサー419は回路基板416を貫通してこれをスペーサー419上に固定する。スペーサー419はそれぞれ導光支持板415と回路基板416、コンピュータハードディスク417と回路基板416、及びCD−ROM418と回路基板416を仕切り、回路基板416は導光支持板415、コンピュータハードディスク417及びCD−ROM418と接触させないが、このうち、スペーサー419は銅柱である。光源414は光線B*を生じ、本好ましい実施形態では、光源414は発光ダイオードである。
【0032】
台座の蓋体412は台座411をカバーし、台座の蓋体412は蓋体孔4121を備える。導光支持板415は台座の蓋体412の蓋体孔4121の下方にあり、台座の蓋体412に固定され、光源414から生じた光線B’をガイドしてキーモジュール413を貫通させ、キーモジュール413を支持してこれを導光支持板415上に設ける。導光支持板415は透明な素材で製作されて光を通して光反射底板4151を備え、光反射底板4152は導光支持板415の底部に設けられ、光線B*を反射して導光支持板415とキーモジュール413を貫通させる。上記により、キーモジュール413は導光支持板415上に設けられ、台座の蓋体412の下方から蓋体孔4121に突出させて、キーモジュール413の複数キー4131を蓋体孔4121の外部に露出させることが分かる。
【0033】
キーモジュール413は複数キー3431の他にさらにフレーム4132と薄膜スイッチ回路4133を備える。フレーム4132は透明な素材で製作されるため、光線B*はフレーム4132に遮られずに直接フレーム4132を貫通することができる。薄膜スイッチ回路4133はフレーム4132上に設けられ、キー4131はキーキャップ4131A、鋏型接続部材4131B及び弾性体4131Cを備える。キーキャップ4131Aは蓋体孔4121の外部に露出する。鋏型接続部材4131Bはフレーム4132とキーキャップ4131Aの間にあり、フレーム4132とキーキャップ4131Aを接続してキーキャップ4131Aをフレーム4132に対向して上下に移動させる。弾性体4131Cは薄膜スイッチ回路4133とキーキャップ4131Aの間にあり、キーキャップ4131Aが押下されると、弾性体4131Cは圧縮されて薄膜スイッチ回路4133に当接して、薄膜スイッチ回路4133がキー信号を出力する。これに対して、キーキャップ4131Aが押下されなくなると、弾性体4131Cがキーキャップ4131Aに弾性力を提供し、キーキャップ4131Aが上方に移動して元の位置に戻すが、このうち、弾性体4131Cは透光性のゴムであって光が貫通することができる。また、台座の蓋体412はさらに、キーモジュール413の一端(即ち、フレーム4132の一端)を収納して、キーモジュール413が台座の蓋体412の蓋体孔4121内から抜け出ないようにするための収納構造412を備える。
【0034】
本好ましい実施形態では、キー4131が押下される作動状況と第1の好ましい実施形態とは全く同じであることから、これ以上詳述しない。光源414が光線B*を生じる作動状況は第1の好ましい実施形態とほぼ同じであり、異なる箇所は導光支持板415の一側の光源414が光線B*を生じると、光線B*が導光支持板415の側辺からその中に進入し、導光支持板415が光線B*の方向を変更し、光線B*を薄膜スイッチ回路4133に進入させることにあるのみである。光線B*のその後の進行ルートは第1の好ましい実施形態と全く同じであることから、これ以上説明しない。
【0035】
特に説明が必要なことは2点あり、まず、本好ましい実施形態におけるフレームは光を通すことが可能であることから、光線貫通用のフレーム孔を余計に設ける必要が無い。次に、本好ましい実施形態における光源は導光支持板の一側に設けられることから、導光支持板は光源貫通用の支持板孔を余計に設ける必要が無い。光源は導光支持板内に入らないので、光源は体積が大きめの発光ダイオードの採用が可能であり、又、体積が大きめの発光ダイオードはコストが低いことから、発光キーボードのコストの低減が可能である。
【0036】
前記各好ましい実施形態により、本発明に係るノート型パーソナルコンピュータの発光キーボードは導光支持板によって従来の台座内の支持板と光板に取って代わり、本発明に係るノート型パーソナルコンピュータの発光キーボードは従来の発光キーボードより優れた導光効率を有するほかに、さらに併せてキーボードの厚みの増加並びにキーを押下する手触りが思わしくない問題を改善することができることが分かる。従って、本発明に係るノート型パーソナルコンピュータの発光キーボードは確かに従来の発光キーボードの欠点の改善が可能である。
【0037】
上述の実施例は本発明の技術思想及び特徴を説明するためのものにすぎず、当該技術分野を熟知する者に本発明の内容を理解させると共にこれをもって実施させることを目的とし、本発明の特許範囲を限定するものではない。従って、本発明の精神を逸脱せずに行う各種の同様の効果をもつ改良又は変更は、後述の請求項に含まれるものとする。
【符号の説明】
【0038】
1、21、31、41 キーボード
2、3、4 ノート型パーソナルコンピュータ
10 一般キー
11 数字キー
12 ファンクションキー
22、32、42 上蓋
211、311、411 台座
212、312、412 台座の蓋体
213、313、413 キーモジュール
214 支持板
215 導光モジュール
216、316、416 回路基板
217、317、417 コンピュータハードディスク
218、318、418 CD−ROM
219、319、419 スペーサー
221、321、421 スクリーン
314、414、2151 光源
315、415 導光支持板
2121、3121、4121 蓋体孔
2131、3131、4131 キー
2132、3132、4132 フレーム
2133、3133、4133 薄膜スイッチ回路
2152 導光板
2161、3161、4161 制御ユニット
3122、4122 収納構造
3151 支持板孔
3152、4151 光反射底板
2131A、3131A、4131A キーキャップ
2131B、3131B、4131B 鋏型連接部材
2131C、3131C、4131C 弾性体
2132A、3132A フレーム孔
2152A 導光板孔
B、B’、B* 光線

【特許請求の範囲】
【請求項1】
台座と、
前記台座をカバーし蓋体孔を備えた台座の蓋体と、
前記台座の蓋体の下から前記蓋体孔に入り、前記蓋体孔の外部に露出した複数キーを備えたキーモジュールと、
前記台座と前記台座の蓋体の間にあって光線を生じる光源と、
前記台座の蓋体の前記蓋体孔の下方にあって台座の蓋体に固定され、前記光線をガイドして前記キーモジュールを貫通させると共に、前記キーモジュールを支持してこれをその上に設置する導光支持板と、
を含むことを特徴とするノート型パーソナルコンピュータの発光キーボード。
【請求項2】
さらに前記台座内に設置されて前記導光支持板の下方にあり、前記キーボードモジュールと前記光源に接続され、前記キーボードモジュールと前記光源を駆動する回路基板を備えたことを特徴とする請求項1に記載のノート型パーソナルコンピュータの発光キーボード。
【請求項3】
前記光源は前記回路基板上に設置されて前記導光支持板の支持板孔内に入り、前記光源から生じた前記光線を前記導光支持板内に投射することを特徴とする請求項2に記載のノート型パーソナルコンピュータの発光キーボード。
【請求項4】
前記光源は前記回路基板上に設置されて前記導光支持板の一側にあり、前記光源から生じた前記光線を前記導光支持板内に投射することを特徴とする請求項2に記載のノート型パーソナルコンピュータの発光キーボード。
【請求項5】
前記導光支持板と前記回路基板の間に設置され、前記導光支持板と前記回路基板を仕切ると共に、前記回路基板をその上に固定するスペーサーをさらに備えることを特徴とする請求項2に記載のノート型パーソナルコンピュータの発光キーボード。
【請求項6】
前記導光支持板は、前記導光支持板の底部に設置されて前記光線を反射して前記導光支持板と前記キーモジュールを貫通させる光反射底板を備えることを特徴とする請求項1に記載のノート型パーソナルコンピュータの発光キーボード。
【請求項7】
前記台座の蓋体は、前記キーモジュールの一端を収納して前記キーモジュールが前記台座の蓋体の前記蓋体孔内から抜け出さないようにする収納構造をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のノート型パーソナルコンピュータの発光キーボード。
【請求項8】
前記キーモジュールは、
フレームと、
前記フレーム上に設置された薄膜スイッチ回路と、
をさらに含み、前記キーは、
前記蓋体孔の外部に露出されたキーキャップと、
前記フレームと前記キーキャップの間にあり、前記フレームと前記キーキャップを接続すると共に、前記キーキャップを前記フレームに対向して上下移動させる鋏型接続部材と、
前記薄膜スイッチ回路と前記キーキャップの間にあり、前記キーキャップが押下されると、圧縮されて前記薄膜スイッチ回路に当接して、前記上接點と前記下接點とを接触させ、また、前記キーキャップが押下されなくなると、弾性力を前記キーキャップに提供して、前記キーキャップを元の位置に戻す弾性体と、
を含むことを特徴とする請求項1に記載のノート型パーソナルコンピュータの発光キーボード。
【請求項9】
前記フレームは透明なプラスチック素材で製作されることを特徴とする請求項8に記載のノート型パーソナルコンピュータの発光キーボード。
【請求項10】
前記フレームは金属素材で製作されることを特徴とする請求項8に記載のノート型パーソナルコンピュータの発光キーボード。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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