説明

バイオマストレー容器類及び食品廃棄物の燃料化システム

【課題】 この発明は、食品リサイクル法が目指す食品廃棄物、特に、コンビニエンスストア・スーパーマーケット・食品製造会社・惣菜製造業者・弁当製造業者等から発生する食品廃棄物を安価で確実にリサイクルすることを課題とした。
【解決手段】 この発明では、種々の方法で収集した食品廃棄物を、食品と容器類を一緒に破砕し、固形燃料化し発電燃料として使用する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、コンビニエンスストア・スーパーマーケット・食品製造会社等々から使用後廃棄処分されるバイオマストレー容器類及び食品廃棄物をリユース「再使用」化し固形燃料を製造する。
固形燃料を製造する過程で、固形燃料の乾燥には発電装置「ガスタービンエンジン発電機」から発生する高熱「550℃±50℃」の排熱を使用する。
【背景技術】
【0002】
現在、発電は原則として火力と水力及び原子力に依存し、一部に風力等が用いられている。国は循環型社会を目指し、容器リサイクル法・食品リサイクル法等々で目標数値を示し、関係業界などに業務の改善を求めており、エコゼェネレーション計画の推進が叫ばれている。
更に食品リサイクル法に於いては、平成18年度にはリサイクル率20%を目指していたが、達成するには新システムの構築無くしては達成不可能の声さえ出始めている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
現在、容器リサイクル法及び食品リサイクル法の基、コンビニエンスストア・スーパーマーケット・食品製造会社等々から発生する「賞味期限切れ食品」「消費期限切れ食品」「売れ残り食品」等は、それぞれ分離しリサイクルすることが要求されている。そのため高額の廃棄物処理費が必要となり、違法な処理が横行する原因となっている。その高額の廃棄物処理費を安価にすることが、適法で安全な廃棄物処理を行うことを課題としました。
【課題を解決するための手段】
この発明で解決しようとする課題は、バイオマストレー容器類のリサイクルの特性(容器リサイクル法の適用外)を活用して、コンビニエンスストア・スーパーマーケット・食品製造会社等々から使用後廃棄処分されるバイオマストレー容器類及び食品廃棄物を裁断破砕し加圧して、固形燃料化する。
【発明の効果】
この発明の効果は、複雑な処理方法を用いることなく、裁断破砕して成形し、固形燃料を製造、「ガスタービンエンジン発電機」の排熱で乾燥する。
この発明はCOの大幅な削減となり地球温暖化防止にも貢献する発電燃料を得ることとなり、高額な廃棄物処理費を低減させ、「ガスタービンエンジン発電機」で得る電力は、工場電力として購入する価格を大幅に下回る安価な電力として使用することが出来る。国が望む高度のリサイクルシステムと言える。
【発明を実施するための最良の形態】
発明を実施するための最良の形態は、コンビニエンスストア・スーパーマーケット・食品製造会社等々から使用後廃棄処分されるバイオマストレー容器類及び食品廃棄物を収集時に「一般廃棄物等の混入しないように配慮して」裁断破砕し加圧して、固形燃料化する。製造した固形燃料をガス乾溜炉で乾溜ガスを発生させ、「ガスタービンエンジン発電機」で発電すれば、焼却灰に重金属などの残差は認められず、田畑の土壌改良剤として使用できる。
【実施例】
今だない。
【産業上の利用可能性】
この発明でトレー容器類は既に容器リサイクル法の適用外との認定を受けているが、食品のリサイクル及び他の容器類と食品類の処理には、高額の廃棄物処理費を必要とする。
このシステムでは、安価に適法処理が出来、売電価格より安価な発電が可能で、産業上の利用可能性は高い。しかもCO削減が可能であり、地球温暖化防止策にもなり、CO削減権の売却も望めることから産業上利用の可能性は高いと考える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 ビジネスモデルの構想図で、廃棄物発生から燃料化の工程及び最終工程までの図面。
【図2】 食品廃棄物を成形して製造する固形燃料の平面図
【図3】 食品廃棄物を成形して製造する固形燃料の立面図
【符号の説明】
1.食品廃棄物・容器廃棄物を排出するコンビニエンスストア
2.食品廃棄物・容器廃棄物を排出するスーパーマーケット
3.食品廃棄物・容器廃棄物を排出する食品製造工場
4.食品廃棄物・容器廃棄物を排出する惣菜製造業者
5.食品廃棄物・容器廃棄物を排出する弁当製造業者
6.1〜5までの食品廃棄物・容器廃棄物を排出する場所からの収集
7.6.で収集した食品廃棄物・容器廃棄物をそのまま破砕する。
8.7.で破砕した廃棄物にバイオマスの粉末を添加し、含水率調整(45%〜55%)をして、加圧成形する固形燃料。
9.8.で成形した固形燃料をガスタービンエンジン発電機の排熱を利用し、含水率12%程度に乾燥する。
10.9.までの工程で完成した固形燃料を使用して乾溜ガスを発生させる乾溜炉。
11.10.の乾溜炉から排出する廃ガスを、8.の固形燃料成形の工程に導いて、固形燃料を乾燥する工程に再利用する。
12.10.で製造する乾溜ガス。
13.14のガスタービンエンジン発電機で発電した電気は隣接のトレー製造工場へ供給。
14.ガスタービンエンジン発電機
15.14.で発電し、13.で工場生産に再使用後の余剰電力は、電力会社に売電する。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バイオマストレー容器類(特許第3797912号)で製造した容器を使用した廃棄食品類及び調理屑食品廃棄物を活用した燃料の製造方法
【請求項2】
この発明によりコンビニエンスストア・スーパーマーケット・食品製造会社等々から発生する「賞味期限切れ食品」「消費期限切れ食品」「売れ残り食品」等をこのシステムで、燃料化するため収集する手段として発生場所で、冷凍庫又は氷温貯蔵庫で管理することで腐敗防止と、排出量により回収頻度を調整するシステム。
【請求項3】
コンビニエンスストア・スーパーマーケット・食品製造会社等々から発生する、食品廃棄物及び燃えるゴミ等を原料として回収し加圧成形後、発電装置の燃料を製造するシステム。
【請求項4】
「請求項2」の食品廃棄物等を発電装置の燃料にするには、まず裁断破砕し約100Kg/cmでスパイラル状に押し出し、加圧成形する。燃料の乾燥には発電に使用する「ガスタービンエンジン発電機」から排出する「550℃±50℃」の排熱を利用して含水率を12%程度に加工するシステム。
【請求項5】
バイオマストレー容器類(特許第3797912号)で容器類を製造するには、植物性バイオマスを微粉末化して加圧加熱の上成型する。この容器を使用後回収し発電燃料に使用しても、バイオマス発電の最大のネックである「タール」の発生を見ない。コンビニエンスストア・スーパーマーケット・食品製造会社等々から発生する廃棄食品を回収して、加圧・成形し製造するバイオマス発電燃料の製造システム。
【請求項6】
コンビニエンスストア・スーパーマーケット・食品製造会社等々から発生する「賞味期限切れ食品」「消費期限切れ食品」「売れ残り食品」等をバイオマストレー容器類(特許第3797912号)に入れたまま破砕・成形する発電燃料製造のビジネスモデルシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公開番号】特開2009−293004(P2009−293004A)
【公開日】平成21年12月17日(2009.12.17)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−171550(P2008−171550)
【出願日】平成20年6月3日(2008.6.3)
【出願人】(500030286)
【出願人】(500347070)
【Fターム(参考)】