説明

バスバーおよびバスバー製造方法

【課題】部品点数の削減による材料コストの削減を図りながら、外力に対する強度が高く、端子保護強度が高いバスバーを提供する。
【解決手段】複数の電線の端末にそれぞれ取り付けられたメス端子14を電気的に接続するバスバーAであって、メス端子14の少なくとも一部に接触するようにメス端子14を内部に収容する端子収納筒11と、端子収納筒11を連結するキャリア12と、を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数の電線の端末それぞれに取り付けられた端子を電気的に接続するバスバーおよびバスバー製造方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来から、アースライン等の共通の回路系統に使用される各電線をそれぞれ接続するのに、ジョイントコネクタが広く使用されている。図9は、かかる従来のジョイントコネクタを示す分解斜視図である。このジョイントコネクタ51は、例えば車載用ワイヤハーネスから分岐する複数の電線52の端末に形成される端子53どうしを電気的に接続するために用いられるコネクタである。ジョイントコネクタ51は、その主要な構成要素として、ハウジング54と、電線52の端子53が接続される接続用導体としてのバスバー55と、ハウジング54の一端部閉塞する栓部材56とを含む。なお、電線52の端子53は、例えば箱形に成形され、バスバー55に接続される雌型の電気接触部57と、電線57の導体線が圧着されている電線圧着部58とを前後に有する一般的なものである。
【0003】
具体的には、ハウジング54は、絶縁材料からなる樹脂成形された部材であり、ハウジング54の内壁には、図10に示すように、導体保持部59と、その前後に位置する端子収容部60および栓部材収容部61とがハウジング54の長手方向に沿って一体形成されている。端子収容部60は、ハウジング54の長手方向に直交する幅方向において並設された複数の、図示の例では5つの端子収容室62を有する。各端子収容室62は、ハウジング54の長手方向における一端側に開口する端子挿入口63を有しており、この端子挿入口63を通って端子53が端子収容室62内に挿入される。
【0004】
また、各端子収容室62は、端子53の電線圧着部58の近傍に装着された防水用のゴム栓64が密着状態で嵌入可能な形状に設定された第1室65と、端子53の電気接触部57がバスバー55に接続される第2室66とからなる。
【0005】
バスバー55は、ハウジング54の幅方向に延びる基部67と、この基部67からハウジング54の長手方向に突出する複数の雄型の嵌合部(例えば、ピン状)68とを一体に有する。ハウジング54の導体保持部59には、各第2室66に対応する複数の溝69が形成されており、これらの溝69に、それぞれ嵌合部70が圧入されることにより、バスバー55が導体保持部59に保持される。端子53は、対応する端子収容室62の第2室66内に案内された後、雌型の電気接触部57が雄型の嵌合部70と嵌合される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2010−40263号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した従来のジョイントコネクタ51は、解決すべき以下の問題を有している。
即ち、前記従来のジョイントコネクタ51は、アースライン等の共通の回路系統に複数の電線の端末を接続するのに、バスバー55と、このバスバー55の各嵌合部(接触子)70に装着されるメス端子53と、前記バスバー55とメス端子53を同時に収納および保持するするハウジング54との、3点の部品が必要になり、部品点数に基づくコストの低減に限界がある。また、バスバー55の形状から導電性金属板の材料歩留まりが悪く、材料費の節減にも限界があるという不都合があった。
【0008】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、プレス加工により得られるバスバーおよび端子のみからジョイントコネクタを構成することによって、部品点数の削減による材料コストの削減を図りながら、外力に対する強度が高く、端子保護強度が高いバスバーおよびバスバー製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
前述した目的を達成するために、本発明に係るバスバーは、下記(1)〜(3)を特徴としている。
(1) 複数の電線の端末にそれぞれ取り付けられた端子を電気的に接続するバスバーであって、
前記端子の少なくとも一部に接触するように前記端子を内部に収容する端子収納筒と、
前記端子収納筒を連結するキャリアと、
を備えることを特徴とするバスバー。
(2) 上記(1)の構成のバスバーであって、
前記端子収納筒は、金属板を打ち抜いて形成した金属片を該金属板に対して起立させるように折り曲げることによって形成され、
前記キャリアは、打ち抜かれた前記金属片を囲む前記金属板の一部である、
こと。
(3) 上記(2)の構成のバスバーであって、
前記端子収納筒は、該端子収納筒の内部に向って折り曲げられて形成された端子保持部によって、前記端子の少なくとも一部に接触し、
前記端子保持部は、前記金属片の一部を折り曲げることによって形成される、
こと。
【0010】
上記(1)の構成のバスバーによれば、プレス加工により得られるバスバーおよび端子のみからジョイントコネクタを構成することによって、部品点数の削減による材料コストの削減を図りながら、外力に対する強度が高く、端子保護強度が高いジョイントコネクタを実現することができる。
また、上記(2)の構成のバスバーによれば、部品点数の削減による材料コストの削減を図りながら、外力に対する強度が高く、端子保護強度が高いジョイントコネクタを簡便に作成することができる。
また、上記(3)の構成のバスバーによれば、バスバーと端子とを接触を確実に接触させることができるとともに、端子収納筒内に端子を保持させることができる。
【0011】
前述した目的を達成するために、本発明に係るバスバー製造方法は、下記(4)を特徴としている。
複数の電線の端末にそれぞれ取り付けられた端子を電気的に接続するバスバーを製造するバスバー製造方法であって、
金属板を打ち抜いて金属片を形成し、
形成した前記金属片を該金属板に対して起立させるように折り曲げることによって、前記端子を内部に収容する端子収納筒を形成するとともに、前記金属片の一部を前記端子収納筒の内部に向って折り曲げることによって、前記端子の少なくとも一部に接触する端子保持部を形成する、
こと。
【0012】
上記(4)の構成のバスバー製造方法によれば、プレス加工により得られるバスバーおよび端子のみからジョイントコネクタを構成することによって、部品点数の削減による材料コストの削減を図りながら、外力に対する強度が高く、端子保護強度が高いジョイントコネクタを実現することができる。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、バスバー自体が端子を収納するためのハウジングを兼用することとなり、合成樹脂などから構成される専用のハウジングが不要になる。従って、ジョイントコネクタの構成部品の削減を図り、部品コストの削減によるジョイントコネクタ製品の安価化を実現できる。また、バスバー自体は導電性金属板のプレス加工によって小形の矩形筒状体となされることで安価に得られ、その一つ一つに端子を機械的、電気的に確実に接続可能になり、さらに、外力に対する強度の向上とメス端子の安定保持を確実なものにすることができる。
【0014】
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】本発明の一実施の形態にかかるジョイントコネクタのバスバーを示す斜視図である。
【図2】図1に示すバスバー形成用の導電性金属板の平面図である。
【図3】図2に示す導電性金属板のプレス加工によって起立片を起立させた状態の平面図である。
【図4】図3に示す起立片を途中で対峙方向に折り曲げて矩形筒状にした状態の平面図である。
【図5】図4に示す矩形筒状態のV−V線の断面図である。
【図6】本発明の他の実施の形態にかかるジョイントコネクタのバスバーを示す斜視図である。
【図7】図6に示すバスバーの製造に用いる導電性金属板の斜視図である。
【図8】図6に示すバスバーのVIIIa−VIIIa線の断面図、VIIIb−VIIIb線の断面図およびVIIIc−VIIIc線の断面図である
【図9】従来のジョイントコネクタを示す分解斜視図である。
【図10】図9に示すジョイントコネクタの縦断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下、本発明の一実施の形態にかかるジョイントコネクタのバスバーを、図1乃至図5を参照して説明する。
【0017】
図1に示すように、本実施形態にかかるジョイントコネクタのバスバーAは、帯状の導電性金属板をプレス加工することによって複数(8個)のメス端子収納筒11とキャリア12とを備えて構成される。各メス端子収納筒11は、内部に1本ずつのメス端子を収納できる所定のサイズ、形状をなす。キャリア12は、各メス端子収納筒11の端部を連鎖状に接続している。メス端子収納筒11は、導電性金属板に表裏に貫通する複数の溝孔を打ち抜いて形成し、これらの溝孔で囲まれた部位を、各溝孔の両端を結ぶ仮想上の直線部で折り返して起立させて複数の起立片とし、これらの起立片を組み合わせることによって得られる。
【0018】
メス端子収納筒11の形成に寄与しない部位の導電性金属板は、そのメス端子収納筒11どうしを繋ぐキャリア12として残される。これらのキャリア12およびメス端子収納筒11がジョイントコネクタのバスバーAを構成する。また、導電性金属板をコの字状に切り込んでメス端子収納筒11の内側に突出させた切り起こし片を持つ端子保持部13が、メス端子収納筒11の対向する各側部に1個宛て設けられている。図示しないが、メス端子の底部に設けられた後述のパイロット孔18に係止される係止突起が、前記メス端子収納筒11の底部内面に形成されている。
【0019】
図1には、このメス端子14を示してある。このメス端子14は、導電性金属板をプレス加工することにより得られ、電線の端末部の絶縁被覆および導体に加締められる各一対のバレル15、16と、図示しないオス端子のタブを挟むように弾性保持する一対の接続片17とを備える。また、接続片17、17間の底部には前記のパイロット孔18が形成されている。メス端子14は、図1において、メス端子収納筒11内に矢印P方向に挿入されると、各接触片17がメス端子収納筒11内に突出する前記端子保持部13に接し、これらの間に押圧されて弾性保持される。また、パイロット孔18がメス端子収納筒11内の底部内面に設けられた前記係止突起に係止されて、メス端子収納筒11内からのメス端子14の脱抜が規制される。
【0020】
次に、かかる構成になるバスバーAの製造工程を説明する。先ず、電線端に接続される端子の個数に見合ったサイズの帯状の導電性金属板21を用意する。なお、図2〜図5は、その導電性金属板21が、バスバーAを構成するメス端子収納筒11の1個分を作成する長さの場合を示しており、他の7個分についても同様にして作成される。
【0021】
前述の用意した帯状の導電性金属板21に対し表裏面に貫通する切溝22、23を形成する。切溝22は横溝22a、縦溝22b、傾斜溝22c、縦溝22dおよび横溝22eからなり、全体として階段状をなす。切溝23は、横溝23a、この横溝23aの途中から延びる縦溝23b、傾斜溝23c、縦溝23d、横溝23eからなり、全体として略H字状をなす。
【0022】
また、切溝22によって、囲まれた領域は大小二つの四辺形(一方は台形、他方は長方形)の領域E、Fが金属片として連続するものであり、領域Eは二つの四辺形が連続する部位(境界)を仮想上の直線l1(点線で示す)として折り曲げ可能になっている。また、領域Fは切溝22の両端を結ぶ線、すなわち横溝22a端および横溝22e端を結ぶ直線も仮想上の折り曲げ線l2(点線で示す)として折り曲げ可能になっている。
【0023】
一方、切溝23によって囲まれた領域は、大小二つの四辺形(一方は長方形、他方は台形)の領域G、Hが金属片として連続するものであり、領域Gは切溝23の両端を結ぶ線、すなわち横溝23aの一端および横溝23eの一端を結ぶ直線を仮想上の折り曲げ線l3として折り曲げ可能になっている。また、領域Hは二つの四辺形が連続する部位(境界)を仮想上の直線l4として折り曲げ可能になっている。さらに、これらの領域G、Hに連続するように、前記同様の領域E、Fが形成されている。この領域E、Fにも前記同様の仮想上の線l1、l2が設定される。
【0024】
前記切溝22、23は、図2に示す配置関係で導電性金属板21の長手方向に繰り返し連設される。さらに、各領域F、G間は切溝が設けられない領域Iであり、金属片となる各領域E、F、G、H、Iの前記長手方向の幅と同一である。また、領域F、Gの前記長手方向に直交する方向の長さ(幅)も同一である。領域E、Hはサイズ、形状が同一であるが、相互に点対称の配置関係にある。従って、金属片となる領域E、Fは、これに隣り合う起立形成片となる領域G、Hに対して点対称の配置関係にある。
【0025】
コの字状の切溝24が各領域F、Gの対応部位に形成され、この切溝24によって作られた舌片状の前記端子保持部13が、図2において手前側に押し出されるようにして形成されている。次に、前記のように用意された導電性金属板21において、切溝22、23によって分離された領域E、Fおよび領域G、Hをそれぞれ線l2、l3で折り曲げるようにして、図3に示すように起立させる。この起立方向は導電性金属板21の平面に対して垂直方向とする。
【0026】
続いて、起立された領域E、Fおよび領域G、Hのうち、領域Eを領域Fに対して垂直方向に、つまりこれらがL字状になるように曲げ、領域Hを領域Gに対して同じく垂直方向に曲げる。この領域Fおよび領域Hの折り曲げは互いに対峙する方向になされる。これにより、領域E、Hは平面視で、図4に示すように、相互に傾斜部22c、23cで接し、全体として長方形状をなすように適合される。これにより図5に示すようなバスバーを構成する一つの矩形筒状のメス端子収納筒11が、領域E、F、G、H、Iによって形成される。
【0027】
そして、これらのメス端子収納筒11は前記領域E〜Iの両側部のキャリア12に対し一体に接続された関係を維持し、バスバーが形成される。そこでこれらのメス端子収納筒11内にメス端子14を、図1について説明したように装着することで、各メス端子14に接続される電線をアースライン等の共通の回路系統に一括して接続可能なジョイントコネクタを形成することができる。このジョイントコネクタは、従来のような成形時間のかかる合成樹脂製のケーシングが不要であること、および導電性金属板21のプレス加工のみでバスバーが形成可能であるところから、材料費の削減並びに製造時間の短縮化が可能になるとともに、外力に対する強度を十分に高めることができる。
【0028】
図6は、バスバーの他の実施形態を示す斜視図である。このバスバーBは、図7に示すような帯状の導電性金属板21を同一幅および同一高さで長手方向に凹凸形状を繰り返すように折り曲げ加工したものである。この凹凸形状の折り曲げ加工では、図8(a)に示すように、底部31、垂直部32、天部33および垂直部34を一組として、これらの複数組が前記長手方向に繰り返し連続形成されている。また、これらの底部31、垂直部32、天部33および垂直部34の各一部には、別の垂直部35、天部36、垂直部37および底部38が、切り起こして形成されている。これらの垂直部35、天部36、垂直部37および底部38を切り起こすために、導電性金属板21の底部31および垂直部32には、図7に示すように、2本で一組の切溝39a、39bが、また導電性金属板21の天部33および垂直部34には2本で一組の切溝40a、40bが、それぞれ導電性金属板21の長手方向に複数組形成されている。
【0029】
従って、図8(a)に示すように、繰り返し凹凸形状に折り曲げ加工された部位に対し、切溝39a、39b間および40a、40b間に介在された部位を上方向および下方向に押し出して階段状(屈曲状)とすることで、図8(b)および図8(c)に示すように、メス端子の装着が可能な略矩形断面形状の端子装着構造とすることができる。この結果、図6に示すようなバスバーBが形成される。このバスバーBでは、天部33、36が連続する部位の複数の凹部K内に、図1に示したメス端子14を圧入するように介在することで、一枚の導電性金属板21からバスバーBを形成することができる。
【0030】
このように、本実施形態のバスバーは、帯状の導電性金属板21に、大小2つの四辺形が連続する金属片E、F、G、Hを複数個分区画する切溝22、23を形成し、隣り合う2つの前記金属片を一組としてこれらを点対称配置し、これらの点対称配置された導電性金属板21を長手方向に複数組配置し、前記切溝22、23によって囲まれた前記金属片E、F、G、Hをその切溝22、23の両端を結ぶ線上で折り曲げて起立片とし、さらにこれらの起立片のうち大小2つの四辺形が連続する部位を折り曲げ位置として、各組ごとの隣り合う起立片を互いに対峙方向に折り曲げ、これらの対峙面を付き合わせることにより矩形筒状のメス端子収納筒11に形成する。
【0031】
従って、帯状の導電性金属板に切溝を入れて大小2つの四辺形からなる金属片のうち、隣り合う2つの金属片を点対称配置したことで、これらの切溝によって囲まれた金属片を折り曲げるようにして立ち上げ、2つの四辺形が連続する前記部分で折り曲げて対峙面を付き合わせることで、メス端子の装着が可能なメス端子収納筒を簡単に形成でき、これらを繋ぐキャリア12とともにプレス加工によるバスバーAおよびこのバスバーAを持つジョイントコネクタを簡単かつ低コストに形成できる。
【0032】
また、他の実施形態のバスバーは、同一幅および同一高さで長手方向に凹凸形状を繰り返すように折り曲げ可能な帯状の導電性金属板21に、前記凹凸形状の底部31、垂直部32、天部33および垂直部34を1組として、これらの一部にそれぞれ別の垂直部35、天部36、垂直部37および底部38を切起こして形成するための2本で1組の切溝39a、39bおよび40a、40bを、前記導電性金属板21の長手方向に複数組分形成することとしている。
【0033】
従って、凹凸を繰り返すように折り曲げられた導電性金属板21のうち、この導電性金属板21の長手方向に長い2本の切溝39a、39bおよび40a、40b間の凹凸形状部分に、その凹凸形状とは異なる別の凹凸形状部分をプレス加工により作ることにより、メス端子収納部が形成され、このメス端子収納部を導電性金属板21の長手方向に複数設けることで、複数のメス端子14を接続できるバスバーB簡単かつ安価に形成できる。
【符号の説明】
【0034】
A、B バスバー
E、F、G、H 領域(金属片)
11 メス端子収納筒
12 キャリア
13 端子保持部
14 メス端子
15、16 バレル
17 接続片
18 パイロット孔
21 導電性金属板
22、23 切溝
22a 横溝
22b 縦溝
22c 傾斜溝
22d 縦溝
22e 横溝
23a 横溝
23b 縦溝
23c 傾斜溝
23d 縦溝
23e 横溝
24 切溝
31 底部
32 垂直部
33 天部
34、35 垂直部
36 天部
37 垂直部
38 底部
39a、39b 切溝
40a、40b 切溝

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の電線の端末にそれぞれ取り付けられた端子を電気的に接続するバスバーであって、
前記端子の少なくとも一部に接触するように前記端子を内部に収容する端子収納筒と、
前記端子収納筒を連結するキャリアと、
を備えることを特徴とするバスバー。
【請求項2】
前記端子収納筒は、金属板を打ち抜いて形成した金属片を該金属板に対して起立させるように折り曲げることによって形成され、
前記キャリアは、打ち抜かれた前記金属片を囲む前記金属板の一部である、
ことを特徴とする請求項1に記載のバスバー。
【請求項3】
前記端子収納筒は、該端子収納筒の内部に向って折り曲げられて形成された端子保持部によって、前記端子の少なくとも一部に接触し、
前記端子保持部は、前記金属片の一部を折り曲げることによって形成される、
ことを特徴とする請求項2に記載のバスバー。
【請求項4】
複数の電線の端末にそれぞれ取り付けられた端子を電気的に接続するバスバーを製造するバスバー製造方法であって、
金属板を打ち抜いて金属片を形成し、
形成した前記金属片を該金属板に対して起立させるように折り曲げることによって、前記端子を内部に収容する端子収納筒を形成するとともに、前記金属片の一部を前記端子収納筒の内部に向って折り曲げることによって、前記端子の少なくとも一部に接触する端子保持部を形成する、
ことを特徴とするバスバー製造方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate


【公開番号】特開2012−38429(P2012−38429A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−174658(P2010−174658)
【出願日】平成22年8月3日(2010.8.3)
【出願人】(000006895)矢崎総業株式会社 (7,019)
【Fターム(参考)】