説明

バックライト装置、その制御方法、及び画像表示装置

【課題】複数の光源を同一の駆動周波数で駆動しながら異なる周波数で点滅させる。
【解決手段】複数の光源と、前記複数の光源を同一の駆動周波数で駆動し、各光源の点灯期間及び消灯期間をパルス幅変調制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、光源毎及び駆動周期毎に、点灯期間と消灯期間のデューティ比を設定可能であり、前記制御手段は、少なくとも2つの光源の各々について、1つの点灯期間と1つの消灯期間から成る1サイクル期間が駆動周期のN倍(Nは1以上の整数)の条件を満たすようにデューティ比を設定し、Nが2以上の場合には、1サイクル期間を構成するN個の駆動周期のうち少なくとも1つの周期においてデューティ比を0又は1とすることを特徴とするバックライト装置。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バックライト装置、その制御方法、及び画像表示装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年では画像表示装置としては液晶パネルを用いたものが主流になってきている。液晶パネルは自発光デバイスではないためLED(light-emitting diode)等の光源を用いたバックライトが必要になる。また液晶表示装置では映像の輝度を調節するためにバックライトの輝度を変化させる場合がある。バックライトの輝度を調整するために多く用いられる方法としてPWM(pulse-width modulation)(パルス幅変調)が挙げられる。この方法はバックライトを一定周期で点灯と消灯をさせ、点灯期間と消灯期間の割合を変化させることでバックライトの輝度を調整する方法である。点灯と消灯の周期が長いと光の点滅が人の目に視認されるためちらつき(フリッカ)が生じることがある。そのため、バックライトのPWM制御では200Hz以上の高い周波数でバックライトを点滅させることが一般的である。
【0003】
また液晶表示装置は、ブラウン管ディスプレイやプラズマディスプレイ等の自発光デバイスに比べると、応答性で劣るため動画像表示を行った際に動画ボケが目立つ場合があった。動画ボケを低減するための様々な技術が提案されており、その中の一つに「バックライトスキャン」と呼ばれる技術が存在する。
【0004】
この「バックライトスキャン」という技術は、液晶の走査(スキャン)に合わせてバックライトを消灯することで、液晶の切り替わりの瞬間を見えなくするようにして、動画ボケの低減を図る技術である。この技術を実施するためには、バックライトの点滅周波数を液晶のスキャン周波数(フレーム周波数)に合わせる必要がある。そのため、例えば液晶のスキャン周波数が60Hzである場合にはバックライトの点滅周波数を60Hzまで落とす必要がある。従って、このバックライトスキャンを行うと、動画ボケを低減することが出来る一方でフリッカが目立つ場合がある。そのため静止画像の表示時にバックライトスキャンを行うと、フリッカが目立つのみでありメリットが得られないため、静止画像の表示時にはバックライトスキャンを行わずに高周波でバックライトを点滅させる方が良い。
【0005】
例えば画面内の一部にのみ動画像が表示されるような場合や、全画面に動画像が表示されているが、画面内の領域によって動きの大きさ(速さ)に違いがあるような場合を想定する。この場合、動画像領域又は動きの多い領域にのみバックライトスキャンを行い、その他の領域(静止画像又は動きの少ない領域)に対しては、バックライトスキャンを行わずに通常の周波数(高周波)でバックライトの点滅を行った方が高品位な映像が得られる。
【0006】
なお、関連する技術として、特許文献1には、動画像と判定されたフレームブロックに対応するバックライトを点滅させる一方、静止画像と判定されたフレームブロックに対応するバックライトを常時点灯させる技術が開示されている。特許文献2には、静止画像と動画像の混在表示において動画像の速さを検出して動きが速い領域に対してPWMのデューティ比を短くして動画ボケの軽減を図り、動きが遅い領域に対してデューティ比を長くすることによりちらつきを抑える技術が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2005−99367号公報
【特許文献2】特開2006−323300号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、上に述べたように光源であるLEDをPWM制御で発光させるために、PWM制御機能を備えたLEDドライバICを使用することが一般的である。図7にLEDドライバIC7000とそれに接続されたLEDストリング(直列に接続されたLED列)7110、7210、7310、7410、7510、7610、7710、7810の一例を示す。LEDドライバIC7000は、通常複数の制御用のチャンネル7100、7200、7300、7400、7500、7600、7700、7800を有している。そのチャンネルには一つのチャンネル当たりに一つのLEDストリング7110、7210、7310、7410、7510、7610、7710、7810が接続されている。
【0009】
LEDストリング7110には一つ以上のLED7111、7112、7113、7114が直列に接続されていて、同一のLEDストリングには同量の電流が流れるため、同一のLEDストリングに接続されたLEDは同時に点灯、消灯する。LEDドライバIC7000は一つのドライバで複数のLEDストリングに繋がれたLEDをそれぞれPWMで制御することが出来て、チャンネルごとにPWMのデューティ比を変えることが出来る。仮にひとつのドライバICが一つの制御用チャンネルしか持たずに、一つのLEDストリングしか接続できない場合には、一つの液晶表示装置に対して膨大な数のLEDドライバICが必要になる。
【0010】
そのためコストや基板面積、発熱などの観点から複数のLEDストリングを制御できるLEDドライバICを使用する事が一般的である。また通常LEDドライバIC7000はチャンネルごとにPWMのデューティ比を個別に変化させて使用することが出来る一方で、PWMの駆動周波数については全てのチャンネルで同一の駆動周波数でしか駆動出来ないものが一般的である。
【0011】
これはチャンネルごとに駆動周波数を変えるニーズが少ないことが要因の1つと考えられる。また、チャンネルごとに駆動周波数を変えるにはリファレンスとなるクロックがチャンネル数と同じだけ必要になるため、クロック源や、そのクロックをLEDドライバICに入力するための端子も同じ数だけ備えなくてはならなくなることも要因であると考えられる。上記の理由により、仮にチャンネルごとにPWMの駆動周波数を変えることが出来たとしても、クロック源がチャンネル数分だけ必要になるためコスト増や基板面積の増大等に繋がるため好ましくない。
【0012】
ここではドライバICが全部で4個用いられ、図6(a)のように表示画面600が、ドライバ1の担当領域601、ドライバ2の担当領域602、ドライバ3の担当領域603、ドライバ4の担当領域604に4分割されていたとする。このときに、図6(b)のように表示画面600において静止画像605と動画像606とが混在する画像が表示された場合を考える。
【0013】
このときに、前述したように静止画像605の領域に対応するバックライトは通常の高周波での点滅、動画像606の領域に対応するバックライトはバックライトスキャンを行うとする。この場合ではドライバ1の担当領域601の中に静止画像605と動画像606が混在することになるため、ドライバ1はチャンネルによってLEDの点滅周波数を変える必要がある。これはその他の領域602、603、604も同様である。
【0014】
よって動画像領域に対してのみバックライトスキャンを行うためには、同じLEDドライバICで、チャンネルごとに違う周波数でLEDを点滅させる必要がある。しかしながら、上記のように現状の多くのLEDドライバICではそれが出来ないか、出来たとしてもコスト増等の課題が存在する。
また、LEDストリングごとに違う周波数で点滅させるようなユースケースは、上記のように1画面中に動画像領域と静止画像領域が混在する場合以外にも考えられる。例えば、輝度ムラの補正のためにLEDストリングごとの発光量を個別に検出する場合などである。
【0015】
本発明はこれらの事情に鑑みてなされたものであり、複数の光源を同一の駆動周波数で駆動しながら異なる周波数で点滅させることを可能にする技術を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
本発明は、
複数の光源と、
前記複数の光源を同一の駆動周波数で駆動し、各光源の点灯期間及び消灯期間をパルス幅変調制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、光源毎及び駆動周期毎に、点灯期間と消灯期間のデューティ比を設定可能であり、
前記制御手段は、少なくとも2つの光源の各々について、1つの点灯期間及び1つの消灯期間から成る1サイクル期間が駆動周期のN倍(Nは1以上の整数)の条件を満たすようにデューティ比を設定し、Nが2以上の場合には、1サイクル期間を構成するN個の駆動周期のうち少なくとも1つの周期においてデューティ比を0又は1とすることを特徴とするバックライト装置である。
【0017】
本発明は、
同一の駆動周波数で駆動され、点灯期間及び消灯期間がパルス幅変調制御される複数の光源を有するバックライト装置の制御方法であって、
少なくとも2つの光源の各々について、1つの点灯期間及び1つの消灯期間から成る1サイクル期間が駆動周期のN倍(Nは1以上の整数)の条件を満たすようにデューティ比を設定し、Nが2以上の場合には、1サイクル期間を構成するN個の駆動周期のうち少なくとも1つの周期においてデューティ比を0又は1とする工程と、
光源毎及び駆動周期毎に前記決定されたデューティ比を設定する工程と、
を有するバックライト装置の制御方法である。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、複数の光源を同一の駆動周波数で駆動しながら異なる周波数で点滅させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
【図1】実施例の画像表示装置の概略図
【図2】表示画面の領域を説明する図
【図3】実施例1のPWM制御を説明する図
【図4】実施例2のLEDとセンサの配置を説明する図
【図5】実施例2のPWM制御を説明する図
【図6】図7のLEDドライバICで制御される画面例
【図7】LEDドライバICの一例
【発明を実施するための形態】
【0020】
(実施例1)
本発明の第一の実施形態を説明する。図1は本発明に係る画像表示装置の概略を示すブロック図である。画像表示装置100においては、映像入力部101より入力された映像信号を基にLCD制御部102がLCDパネル103を制御して映像が表示されるように液晶パネルの液晶を配向させる。また映像解析部104は入力された映像信号を解析してその映像信号に基づく表示画像が静止画像であるか動画像であるかを判定し、判定結果を映像情報としてバックライト制御部105に伝達する。具体的には、映像解析部104は、画素値のフレーム間差分が所定値より小さい領域は静止画像領域と判定し、画素値のフレーム間差分が所定値以上のエリアは動画像領域と判定する。
【0021】
バックライト制御部105は映像情報を基にバックライトの制御方法を決定してLEDドライバ106、107、108、109にデューティ比や電流量などのバックライト制御に必要な情報を設定する。LEDドライバ106、107、108、109はバックライト制御部105より受け取った情報を基にバックライト110の光源を同一の駆動周波数で駆動するもので、光源毎及び駆動周期毎にデューティ比を設定可能である。各LEDドライバは、接続されるLEDの発光を、バックライト制御部105により設定されたデューティ比と電流量のPWM信号でもって、一定の周波数で点滅させるよう制御する。すなわち、各LEDドライバは、接続されるLEDの発光を、駆動周期毎に点灯期間と消灯期間のデューティ比を設定し、点灯期間及び消灯期間のパルス幅変調制御することにより制御する。バックライト110はLCDパネル103を照明する。
【0022】
本実施例では、表示画面2000は、図2(a)に示すように4つの領域に分割され、各領域に対応するバックライトの制御を各LEDドライバが担当する。ここでは、領域2100の担当は第1LEDドライバ106、領域2200の担当は第2LEDドライバ107、領域2300の担当は第3LEDドライバ108、領域2400の担当は第4LEDドライバ109とする。各LEDドライバは16チャンネルのLED接続端子を持っている。各LEDドライバの担当領域は、図2(b)に示すように、16個の領域に分割され、各領域に1つのLEDストリングが対応する。1つのLEDストリングに接続される1又は複数のLEDが光源ブロックを構成する。光源ブロック毎にLEDの発光が制御される。バックライト110において、1つのLEDストリングに対応する領域を以下LEDブロックという。
【0023】
16個のLEDストリングの各々はLEDドライバの16個のチャンネルの各々に接続され、チャンネル毎に同一の駆動周波数で駆動され、PWM信号によりその発光が制御される。図2(b)は領域2100を分割する16個の分割領域を示している。各分割領域は1つのLEDブロックに対応する。ここでは、領域2100は、第1LEDドライバ106のチャンネル1が担当する分割領域2101、チャンネル2が担当する分割領域2102、チャンネル3が担当する分割領域2103、チャンネル4が担当する分割領域2104、チャンネル5が担当する分割領域2105、チャンネル6が担当する分割領域2106、チャンネル7が担当する分割領域2107、チャンネル8が担当する分割領域2108、チャンネル9が担当する分割領域2109、チャンネル10が担当する分割領域2110、チャンネル11が担当する分割領域2111、チャンネル12が担当する分割領域2112、チャンネル13が担当する分割領域2113、チャンネル14が担当する分割領域2114、チャンネル15が担当する分割領域2115、チャンネル16が担当する分割領域2116に分かれている。領域2200、2300、2400についても同様にチャンネル毎(LEDストリング毎)に分割領域に分かれているがここでは説明を省略する。
【0024】
この構成の画像表示装置において、図2(c)に示すように、画面中央部の領域200
6に表示される動画像と、それ以外の領域2005に表示される静止画像と、からなる画像を表示する場合の動作例を説明する。
【0025】
バックライト制御部105は、静止画像領域2005に対応するLEDブロックのLEDを静止画像表示におけるフリッカ抑制のために高周波で点滅させる。すなわち、バックライト制御部105は、1つの点灯期間と1つの消灯期間から成る1サイクル期間を短くする。この1サイクル期間の逆数を以下、点滅周波数と称する。また、バックライト制御部105は、動画像領域2006に対応するLEDブロックのLEDを動画ボケ抑制のために低周波で点滅させてバックライトスキャンを行うとする。すなわち、バックライト制御部105は、1つの点灯期間と1つの消灯期間から成る1サイクル期間を長くする。ここでは静止画像領域2005に対応するLEDブロックのLEDに必要な点滅周波数は240Hzであり、動画像領域2006に対応するLEDブロックのLEDに必要な点滅周波数は60Hzであるとする。また必要な輝度を得るために必要なデューティ比は全てのチャンネルが同じで60%であるとする。ここでは簡単のために領域2100における制御に絞って説明を行う。なお、バックライト制御部105は、必要な輝度と必要なデューティ比との対応関係を記憶する記憶手段を含むものとする。動画像領域はバックライトスキャンを行い、その他の領域(静止画像又は動きの少ない領域)に対してはバックライトスキャンを行わずに通常の周波数(高周波)でバックライトの点滅を行うことで、動画像領域・静止画像領域ともに高品位な映像表示が実現できる。
【0026】
図2(b)の領域2100のうち、12個の分割領域2101〜2110、2113、2114は静止画像領域2005に含まれるため、これらの分割領域に対応するLEDブロックは240Hzでの点滅が必要である。また、4個の分割領域2111、2112、2115、2116は動画像領域2006に含まれるため、これらの分割領域に対応するLEDブロックは60Hzでの点滅が必要である。つまり、第1LEDドライバ106は、チャンネル1〜10,13,14に接続されたLEDストリングを240Hzで点滅させ、チャンネル11,12,15,16に接続されたLEDストリングを60Hzで点滅させる必要がある。
【0027】
本実施例ではチャンネルごとに必要な点滅周波数が異なる場合には、バックライト制御部105は、LEDドライバICの駆動周波数を、複数の異なる点滅周波数の最小公倍数の周波数に設定をする。ここでは第1LEDドライバ106には点滅周波数240HzのLEDストリングと点滅周波数60HzのLEDストリングが接続されている。そのため、バックライト制御部105は、これらの最小公倍数240Hzを第1LEDドライバ106の駆動周波数として設定をする。なお、240Hzの駆動周波数を固定値として、駆動周波数のN分の1(Nは1以上の整数)となるように点滅周波数を設定する場合も本発明に含まれる。すなわち、1つの点灯期間及び1つの消灯期間から成る1サイクル期間が駆動周期のN倍(Nは1以上の整数)の条件を満たすように点灯期間と消灯期間のデューティ比を設定する場合も本発明に含まれる。本実施例では、複数の異なる点滅周波数として240Hzと60Hzとを挙げて説明するが、これらの値は任意に設定可能なものである。例えば、選択可能な複数の点滅周波数(例えば、240Hzと120Hzと60Hz)の中からユーザに指定された点滅周波数に設定可能なものである。例えば、静止画領域に対応する点滅周波数を240Hz、動画像領域に対応する点滅周波数を120Hzに設定してもよいし、静止画領域に対応する点滅周波数を120Hz、動画像領域に対応する点滅周波数を60Hzに設定してもよい。
【0028】
図2(b)における分割領域2101〜2110、2113、2114に対応するチャンネル1〜10,13,14に接続されたLEDストリングでは、駆動周波数と点滅周波数が等しい。従って、各駆動周期においてデューティ比を60%に設定すれば必要な点滅周波数と輝度を得ることが可能になる。図3(a)は第1LEDドライバ106のチャン
ネル1〜10,13,14に接続されたLEDストリングの発光を制御するためのPWM信号を模式的に示す図である。
【0029】
図中240Hzと示された期間は240Hzの駆動周期を示し、白色部分が点灯期間、網掛け部分が消灯期間を示す。第1LEDドライバ106は、最初の駆動周期3110のうち点灯期間3111が駆動周期前半の60%期間、消灯期間3112が駆動周期後半の40%期間になるように、チャンネル1〜10,13,14に接続されたLEDストリングを駆動する。次の駆動周期3120においても同様の割合で点灯期間3121、消灯期間3122が現れ、以下同様に点灯と消灯を繰り返すことになる。
【0030】
一方で図2(b)における分割領域2111、2112、2115、2116に対応するチャンネル11,12,15,16に接続されたLEDストリングでは、点滅周波数が駆動周波数と異なる。従って、単に各駆動周期においてデューティ比を60%に設定しても必要な点滅周波数を得ることが出来ない。そこでこれらの分割領域に対応するチャンネルに対しては、バックライト制御部105は、4個の駆動周期を1単位として、1単位内の各駆動周期のデューティ比を個別に設定する。この1単位を構成する駆動周期の数は、点滅周波数に対する駆動周波数の比である。ここでは点滅周波数は60Hz、駆動周波数は240Hzなので、4個の駆動周期を1単位とする。
【0031】
バックライト制御部105は、点滅の1周期(1/60秒)を構成する4個の駆動周期それぞれのデューティ比を、点滅の1周期が1つの点灯期間及び1つの消灯期間に2分割されるように決定する。バックライト制御部105は、4個の駆動周期それぞれのデューティ比を、点滅の1周期に対する点灯期間の比が、必要な輝度に応じて定まるデューティ比(ここでは60%)になるように決定する。すなわち、バックライト制御部105は、駆動周期4個分の期間である点滅周期の前半の60%が点灯期間、後半の40%が消灯期間となるように、4つの駆動周期それぞれのデューティ比を設定する。これにより、LEDの点滅は、駆動周波数60Hz、デューティ比60%のPWM信号でLEDの発光制御をした場合のLEDの点滅と同等になる。
【0032】
すなわち、4個の駆動周期のうち最初のM個の駆動周期が全期間点灯(デューティ比100%)、続く1個の駆動周期がデューティ比d%、残りの4−M−1個の駆動周期が全期間消灯(デューティ比0%)となるようにする。ここでは点灯期間が先に来る場合を想定しているが、消灯期間が先であっても良い。
【0033】
図3(b)の例では、バックライト制御部105は、最初の駆動周期3210ではデューティ比を100%に設定する。そうすると点灯期間3211が駆動周期3210の全てを占めることになりここでは消灯期間が現れない。バックライト制御部105は、次の駆動周期3220では設定を変えずに同じくデューティ比100%で点灯させることで点灯期間3221が駆動周期3220の全てを占める。バックライト制御部105は、次の駆動周期3230ではデューティ比を40%に設定を変えることで点灯期間3231が駆動周期の40%を占めて、消灯期間3232が駆動周期3230の60%を占める。
【0034】
バックライト制御部105は、次の駆動周期3240ではデューティ比を0%に変えることで消灯期間3241が駆動周期3240の全てを占めるようにする。駆動周期3210、3220、3230、3240の4個の駆動周期を60HzのPWM信号の1周期と考えると、点灯期間3211、3221、3231が4個の駆動周期のうち60%を占め、消灯期間3232と3241が4個の駆動周期のうち40%を占める。従って、実質的に駆動周波数が60Hzでデューティ比が60%のPWM信号で発光させた場合と同じ点滅をさせることが可能になる。
【0035】
バックライト制御部105は、続く4個の駆動周期3250〜3280でも同じ制御を行い、以下同じ制御を4個の駆動周期を1単位として繰り返す。これにより、第1LEDドライバ106はチャンネル11,12,15,16に接続されたLEDストリングを240Hzの駆動周波数で駆動しながら60Hzの点滅周波数で点滅させることが可能になる。
【0036】
このように、本実施例では、必要なLEDの点滅の周波数がLEDドライバICの駆動周波数のN分の1(Nは1以上の整数)になるように駆動周波数が決定される。そして、Nが2以上となるLEDストリングについては、そのLEDストリングの点滅の1周期を構成するN個の駆動周期それぞれのデューティ比が、点滅の1周期が1つの点灯期間及び1つの消灯期間に2分割されるように決定される。或いは、少なくとも2つの光源を異なる点滅周波数で点滅させる場合であって、当該2つの光源の各々の点滅周波数が駆動周波数のN分の1の条件を満たす場合に、Nが2以上となる光源について上記のようにデューティ比が決定される。これにより、Nが2以上となるLEDストリングについては、その点滅の1周期を構成するN個の駆動周期のうち少なくとも1つの周期においてデューティ比が0%(全期間消灯)又は100%(全期間点灯)となる。
【0037】
具体的には、点滅周波数に対する駆動周波数の比Nとすると、点滅の1周期はN個の駆動周期からなる。そのうち、最初からM個(0≦M≦N)の駆動周期はデューティ比100%(全期間点灯)とされ、続く点灯期間から始まる1個の駆動周期はデューティ比d(0≦d≦1)とされ、続くN−M−1個の駆動周期はデューティ比0%(全期間消灯)とされる。そして、Nが1となる通常のLEDストリングについて定められた目標輝度とデューティ比との関係に基づき、目標輝度に応じたデューティ比D(0≦D≦1)が与えられた場合、(M+d)/N=Dを満たすようにM及びdが決定される。図3(b)の例は、N=4、D=0.6が与えられたときに、上記式に基づき、M=2、d=0.4と定められた例である。バックライト制御部105は、必要な点滅周波数の組み合わせと駆動周波数との関係、目標輝度とデューティ比Dとの関係、点滅周波数と駆動周波数との比Nとデューティ比Dと上記のMやdとの関係を、予め記憶していても良い。その場合、バックライト制御部105は、それを参照することで、点滅の1周期を構成するN個の駆動周期それぞれのデューティ比を決定する。なお、上記の説明はPWM信号が点灯期間から始まる場合を想定しているが、PWM信号が消灯期間から始まる場合は、Nが2以上となる光源の点滅の1周期を構成するN個の駆動周期それぞれのデューティ比は次のようになる。すなわち、最初からN−M−1個の駆動周期はデューティ比0%とされ、それに続く消灯期間から始まる1個の駆動周期はデューティ比dとされ、それに続くM個の駆動周期はデューティ比100%とされる。
これにより、1つのLEDドライバICに接続された複数のLEDストリングを同一の駆動周波数で駆動しながら異なる周波数で点滅させることが可能になる。
【0038】
なお、本実施例では画像内の静止画像領域と動画像領域との境界が、1つのLEDストリング(1つのチャンネル)に対応する分割領域の境界と一致する場合の制御を例示したが、これらの境界が常に一致するとは限らない。1つの分割領域内に静止画像領域と動画像領域との境界が存在する場合には、その分割領域における面積の大きい方の画像種別に応じて、その分割領域に対応するLEDブロックの点滅周波数を決定しても良い。或いは、静止画像表示用の点滅周波数又は動画像表示用の点滅周波数のいずれか一方が常に優先されるようにしても良い。
【0039】
また、本発明は、動画像の動きの大きさ(速さ)を動きベクトル解析などにより検出する検出手段を備え、検出される動画像の動きの大きさに応じてLEDブロック毎の点滅周波数を決定する画像表示装置に適用することもできる。その場合、画像表示装置は、液晶パネルの画像表示領域内の各LEDブロックに対応する分割領域毎に動画像の動きの大き
さを検出する。そして、画像表示装置は、動きの大きさが所定の基準値より大きい領域に対応するLEDブロックのLEDの点滅の周波数を、動きの大きさが基準値以下の領域に対応するLEDブロックのLEDの点滅の周波数よりも低くする。
【0040】
この場合、1画面内に高い周波数でLEDが点滅する領域と低い周波数でLEDが点滅する領域が混在することになる。本発明によれば、それら異なる周波数の点滅を、同一の駆動周波数により複数のLEDを駆動するLEDドライバを用いて実現することが可能である。従って、チャンネル毎に駆動周波数を変更可能なLEDドライバや、チャンネル数分のクロック源を備えることなく、低コストで簡単な回路で、異なる周波数でバックライトの光源を点滅させることができる。
【0041】
(実施例2)
本実施例においては、同一のLEDドライバICに接続され、同一の駆動周波数で駆動される複数のLEDストリングの点滅周波数を異ならせる必要がある別のユースケースについての説明を行う。LEDには個体差があり、複数のLEDに同じ電流を流し、同じデューティ比でPWM制御を行っても各LEDの輝度に違いが出る事がある。複数のLEDを光源として用いるLEDバックライトにおいては、各LEDの輝度に違いがあるままバックライトとして使用すると画面にムラとなって現れる。
【0042】
そこでそれぞれのLEDストリングごとの輝度を計測して、電流量やPWMのデューティ比をLEDストリングごとに変えることでムラを補正する方法がある。このようなムラの補正は、製造時にLEDストリングごとの特性を計測することで実現可能である。しかしながら、ムラを補正するためにLEDストリングごとに流す電流量や点灯時間に差をつけるため、使用過程において経年変化によりLEDストリングごとの輝度のばらつきが生じることがある。
【0043】
経年変化による発光特性の変化によるムラを補正するためには、バックライトユニット内にセンサを設けてバックライトの動作中においても、LEDストリングごとの輝度を検出して、検出結果に基づき電流量やPWMのデューティ比を補正する必要がある。
【0044】
図4にバックライトユニット内のLEDとセンサの配置例を示す。図4において、4つのLED401、402、403、404はそれぞれ同じLEDドライバICの異なるチャンネルに接続されたLEDストリングを表す。ここでは説明の簡略化のために1つのLEDストリングは1つのLEDから構成されるものとする。センサ405はLED401、402、403、404の輝度を検出することが出来る。
【0045】
センサ405は近傍のLED401、402、403、404の全ての光を検知してしまうため、個々のLEDの輝度を検出することが出来ない。バックライトを使用しながらセンサ405によって個々のLEDの輝度を検出するための方法としてLED毎に点滅周波数を変える方法がある。ここでは、LED404の輝度を検出するために、LED401〜404を同一の駆動周波数で駆動しながら、LED404のみ点滅周波数を他のLED401〜403の点滅周波数より低くする例を説明する。以下に図5を用いて具体的に説明をする。
【0046】
図5は、LED401,402,403,404それぞれのPWM信号5100,5200,5300,5400を模式的に表した図であり、8サイクル分の駆動周期が示されている。図5に示すように、各LEDの駆動周波数は240Hzである。ここでは、LED401、LED402、LED403は240Hzで点滅を行い、センサによる輝度検出対象であるLED404のみ複数の駆動周期を単位としてデューティ比を設定する。1単位を構成する駆動周期の数は、ここでは2サイクルとする。2個の駆動周期それぞれの
デューティ比は、この駆動周期2個分の期間を点滅周期とするLEDの点滅が、駆動周波数120Hz、デューティ比40%のPWM信号でLEDの発光制御をした場合のLEDの点滅と同等になるように設定される。
【0047】
すなわち、2サイクル分の期間の前半の40%が点灯期間、後半の60%が消灯期間となるように、2つの駆動周期それぞれのデューティ比を設定する。この場合、LED404のPWM信号5400では、1駆動周期ごとにデューティ比が変わる。図5に示すように、最初の駆動周期5410ではデューティ比が80%に設定される。それにより、駆動周期5410のうち点灯期間5411が80%を占め、消灯期間5412が20%を占めることになる。
【0048】
次の駆動周期5420ではデューティ比を0%に設定する。すると駆動周期5420の全ての期間を消灯期間5421が占めることになる。それにより駆動周期5410、5420の2個分の駆動周期で1つの周期と考えると、はじめに点灯期間5411が現れ、その後に消灯期間5412、5421が連続する。そのため、LED404は、駆動周波数が120Hzでデューティ比が40%のPWM信号で点滅させた場合と同じ点滅をする。
【0049】
このとき、LED404の点灯期間5411の一部である後半部分Aは、LED401の消灯期間5112、LED402の消灯期間5212、LED403の消灯期間5312の部分に当たる。従って、期間Aにおいては、点灯しているLEDはLED404のみになるため、他のLEDの影響を受けずにLED404のみの輝度を測定することが可能になる。
【0050】
LED404の他のLEDの輝度を測定する場合には、同様にして測定するLEDのみ点灯する期間ができるように測定対象のLEDの点滅周波数を変更すればよい。このように測定対象のLEDのみ点滅周波数を変更することで、個々のLEDの輝度を測定することが可能になる。
【0051】
なお、上記各実施例では、LEDの異なる2種類の点滅周波数が60Hzと240Hzの場合に駆動周波数をそれらの最小公倍数である240Hzに設定する例を説明した。本発明では、駆動周波数は、複数の種類の点滅周波数の最小公倍数の整数倍に設定しても良い。例えば、上記の例では、480Hzなど、240Hzのn倍(n=1,2,・・・)に設定しても良い。また、上記各実施例では、高い方の点滅周波数が駆動周波数と等しかったが、必要となる点滅周波数によっては、点滅周波数のいずれも駆動周波数と一致しない場合もある。例えば、点滅周波数が60Hzと90Hzの場合、駆動周波数はこれらの最小公倍数である180Hz又はその整数倍の周波数とするので、いずれの点滅周波数も駆動周波数とは異なる値となる。
【符号の説明】
【0052】
110 バックライト、105 バックライト制御部、106 第1LEDドライバ、107 第2LEDドライバ、108 第3LEDドライバ、109 第4LEDドライバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の光源と、
前記複数の光源を同一の駆動周波数で駆動し、各光源の点灯期間及び消灯期間をパルス幅変調制御する制御手段と、
を備え、
前記制御手段は、光源毎及び駆動周期毎に、点灯期間と消灯期間のデューティ比を設定可能であり、
前記制御手段は、少なくとも2つの光源の各々について、1つの点灯期間及び1つの消灯期間から成る1サイクル期間が駆動周期のN倍(Nは1以上の整数)の条件を満たすようにデューティ比を設定し、Nが2以上の場合には、1サイクル期間を構成するN個の駆動周期のうち少なくとも1つの周期においてデューティ比を0又は1とすることを特徴とするバックライト装置。
【請求項2】
前記制御手段は、Nが2以上となる光源については、その光源の前記1サイクル期間を構成するN個の駆動周期のうち、最初からM個(0≦M≦N)の駆動周期をデューティ比1とし、それに続く点灯期間から始まる1個の駆動周期をデューティ比d(0≦d≦1)とし、それに続くN−M−1個の駆動周期をデューティ比0とするか、又は、最初からN−M−1個の駆動周期をデューティ比0とし、それに続く消灯期間から始まる1個の駆動周期をデューティ比dとし、それに続くM個の駆動周期をデューティ比1とする請求項1に記載のバックライト装置。
【請求項3】
前記制御手段は、Nが1となる光源について目標輝度とデューティ比との予め定められた関係を記憶手段から読み込むとともに、Nが2以上となる光源については、その光源の目標輝度に応じて前記関係に基づき定まるデューティ比D(0≦D≦1)とした場合に、(M+d)/N=Dが成り立つように、M及びdを決定する請求項2に記載のバックライト装置。
【請求項4】
前記制御手段は、Nが2以上となる光源の点灯期間の少なくとも一部の期間において、その光源より前記1サイクル期間が短い光源は消灯期間となるように、各光源のデューティ比を決定する請求項1〜3のいずれか1項に記載のバックライト装置。
【請求項5】
複数の光源の輝度を検出する検出手段を備え、
前記制御手段は、前記検出手段により前記複数の光源のうちいずれか1つの光源の輝度を検出する場合、輝度検出対象の光源についてNを2以上とし、それ以外の光源の前記1サイクル期間を輝度検出対象の光源の前記1サイクル期間より短くするとともに、輝度検出対象の光源の点灯期間の少なくとも一部の期間においてそれ以外の光源は消灯期間となるように前記複数の光源のデューティ比を決定し、
前記検出手段は、輝度検出対象の光源が点灯期間となりそれ以外の光源が消灯期間となる期間において、輝度検出対象の光源の輝度の検出を行う請求項1〜4のいずれか1項に記載のバックライト装置。
【請求項6】
前記検出手段による検出結果に基づいて、輝度検出対象の光源の輝度を補正する補正手段を備える請求項5に記載のバックライト装置。
【請求項7】
前記駆動周波数は、前記複数の光源の前記1サイクル期間の逆数の最小公倍数である請求項1〜6のいずれか1項に記載のバックライト装置。
【請求項8】
請求項1〜7のいずれか1項に記載のバックライト装置と、
前記バックライト装置により照明される液晶パネルと、
を備える画像表示装置。
【請求項9】
前記バックライト装置は、複数の光源ブロックに分割され、各光源ブロックは同一のデューティ比で発光が制御される一又は複数の光源からなり、
前記画像表示装置は、前記液晶パネルの画像表示領域内の前記各光源ブロックに対応する領域毎に、表示画像が静止画像であるか動画像であるかを判定する判定手段を備え、
前記制御手段は、表示画像が動画像と判定された領域に対応する光源ブロックの光源の前記1サイクル期間を、表示画像が静止画像と判定された領域に対応する光源ブロックの光源の前記1サイクル期間よりも長くすることを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置。
【請求項10】
前記バックライト装置は、複数の光源ブロックに分割され、各光源ブロックは同一のデューティ比で発光が制御される一又は複数の光源からなり、
前記画像表示装置は、前記液晶パネルの画像表示領域内の前記各光源ブロックに対応する領域毎に、表示画像の動画像の動きの大きさを検出する検出手段を備え、
前記制御手段は、動きの大きさが所定の基準値より大きい領域に対応する光源ブロックの光源の前記1サイクル期間を、動きの大きさが基準値以下の領域に対応する光源ブロックの光源の前記1サイクル期間よりも長くすることを特徴とする請求項8に記載の画像表示装置。
【請求項11】
同一の駆動周波数で駆動され、点灯期間及び消灯期間がパルス幅変調制御される複数の光源を有するバックライト装置の制御方法であって、
少なくとも2つの光源の各々について、1つの点灯期間及び1つの消灯期間から成る1サイクル期間が駆動周期のN倍(Nは1以上の整数)の条件を満たすようにデューティ比を設定し、Nが2以上の場合には、1サイクル期間を構成するN個の駆動周期のうち少なくとも1つの周期においてデューティ比を0又は1とする工程と、
光源毎及び駆動周期毎に前記決定されたデューティ比を設定する工程と、
を有するバックライト装置の制御方法。
【請求項12】
Nが2以上となる光源については、その光源の前記1サイクル期間を構成するN個の駆動周期のうち、最初からM個(0≦M≦N)の駆動周期をデューティ比1とし、それに続く点灯期間から始まる1個の駆動周期をデューティ比d(0≦d≦1)とし、それに続くN−M−1個の駆動周期をデューティ比0とするか、又は、最初からN−M−1個の駆動周期をデューティ比0とし、それに続く消灯期間から始まる1個の駆動周期をデューティ比dとし、それに続くM個の駆動周期をデューティ比1とする請求項11に記載のバックライト装置の制御方法。
【請求項13】
Nが1となる光源について目標輝度とデューティ比との予め定められた関係を記憶手段から読み込むとともに、Nが2以上となる光源については、その光源の目標輝度に応じて前記関係に基づき定まるデューティ比D(0≦D≦1)とした場合に、(M+d)/N=Dが成り立つように、M及びdを決定する請求項12に記載のバックライト装置の制御方法。
【請求項14】
Nが2以上となる光源の点灯期間の少なくとも一部の期間において、その光源より前記1サイクル期間が短い光源は消灯期間となるように、各光源のデューティ比を決定する請求項11〜13のいずれか1項に記載のバックライト装置の制御方法。
【請求項15】
前記バックライト装置は、複数の光源の輝度を検出する検出手段を備え、
前記検出手段により前記複数の光源のうちいずれか1つの光源の輝度を検出する場合、輝度検出対象の光源についてNを2以上とし、それ以外の光源の前記1サイクル期間を輝度
検出対象の光源の前記1サイクル期間より短くするとともに、輝度検出対象の光源の点灯期間の少なくとも一部の期間においてそれ以外の光源は消灯期間となるように前記複数の光源のデューティ比を決定し、
前記検出手段に、輝度検出対象の光源が点灯期間となりそれ以外の光源が消灯期間となる期間において、輝度検出対象の光源の輝度の検出を行わせる工程を更に有する請求項11〜14のいずれか1項に記載のバックライト装置の制御方法。
【請求項16】
前記検出手段による検出結果に基づいて、輝度検出対象の光源の輝度を補正する補正工程を有する請求項15に記載のバックライト装置の制御方法。
【請求項17】
前記駆動周波数は、前記複数の光源の前記1サイクル期間の逆数の最小公倍数である請求項11〜16のいずれか1項に記載のバックライト装置の制御方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2013−33215(P2013−33215A)
【公開日】平成25年2月14日(2013.2.14)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−100140(P2012−100140)
【出願日】平成24年4月25日(2012.4.25)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】