説明

バッグ

【課題】シューズなどの汚れる小荷物と、衣服などの荷物とを別個に収容することができると共に、シューズ等の小荷物が不要な場合には、衣服等を収容する収容容積をその分増やすことができるバッグを提供する。
【解決手段】バッグは、バッグ本体100と、該バッグ本体100内にて可動とされた仕切り部材50と、仕切り部材50を係止可能な取付け部材72,73とを備え、仕切り部材50は、バッグ本体100の底壁部103を含む内周面に沿って配置される第1状態と、取付け部材72,73に係止されることで、該仕切り部材50とバッグ本体100の底壁部103との間に第1収容室を規定すると共に、該仕切り部材50の上方に第2収容室を規定する第2状態とに可変とされる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バッグに関し、特に、ゴルフ用シューズを収容可能なバッグに関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、ゴルフプレーヤーがゴルフ場に搬送する荷物としては、キャディーバッグ、シューズケースおよびボストンバッグ等がある。このような各種バッグを同時に搬送するのは、プレーヤーにとって非常に煩雑な作業となる。そのため、シューズケースを使用せず、ゴルフシューズをボストンバッグ内に収容することがある。しかし、使用後の汚れたゴルフシューズをボストンバッグ内に収容すると、他の衣類等が汚れてしまう等の弊害が生じる。
【0003】
そこで、従来から各種ボストンバッグが提案されている。
たとえば、特開2000−245518号公報に記載された手提げバッグは、メインバッグと、このメインバッグの上面に取り付けられ、連結具を介して着脱可能とされたシューズケースとを備えている。この手提げバッグにおいては、ゴルフシューズが不要な場合には、シューズケースを外して、メインバッグのみを搬送することで、プレーヤーがバッグを搬送するときの負担の軽減が図られている。
【0004】
また、実開平7−17117号公報に記載されたバッグにおいては、外観形状が円柱状とされており、正面側と背面側とで2分割されている。そして、正面側半分を構成する第1収容部と、背面側半分を構成する第2収容部と、第1収容部と第2収容部とを締め付け可能な調整ベルトとを備えている。
【0005】
このバッグにおいては、シューズ等の小荷物を別個に収納することができ、しかも、シューズ等が不要な場合には、調整ベルトを締め付けて、第1または第2収容部を潰し、バッグをコンパクトにすることができる。
【特許文献1】特開2000−245518号公報
【特許文献2】実開平7−17117号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記特開2000−245518号公報に記載された手提げバッグおいては、別体とされたシューズケースとメインバッグとを連結する連結具が疲労し、破損し易い。さらに、シューズ等の小荷物が不要な場合においても、メインバッグの収容容積は一定のままであり、シューズが不要になった分、メインバッグの容量を増やす等の融通が利かないものとなっている。
【0007】
さらに、実開平7−17117号公報に記載されたバッグにおいても、シューズが不要なときに、他方の収容部の容積を大きくする等の融通は利かないものとなっている。
【0008】
本発明は、上記のような課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、シューズ等の汚れる小荷物と、衣服等の荷物とを別個に収容することができると共に、シューズ等の小荷物が不要な場合には、衣服等を収容する収容容積をその分増やすことができるバッグを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明に係るバッグは、バッグ本体と、バッグ本体内に設けられ、該バッグ本体内にて可動とされた仕切り部材と、バッグ本体の内周面のうち、バッグ本体の底面から離れた位置に設けられ、仕切り部材を係止可能な係止部材とを備えている。そして、上記仕切り部材は、バッグ本体の底面を含む内周面に沿って配置される第1状態と、係止部材に係止されることで、該仕切り部材とバッグ本体の底面との間に第1収容室を規定すると共に、該仕切り部材の上方に第2収容室を規定する第2状態とに可変とされる。好ましくは、上記仕切り部材は、バッグ本体の底面に沿って配置される第1状態と、第1の状態から上方に向けて変位し、上方に変位した位置で係止部材に係止されて、該仕切り部材とバッグ本体の底面との間に第1収容室を規定すると共に、該仕切り部材の上方に第2収容室を規定する第2状態とに可変とされる。さらに、上記第2状態において、第1平板部は、一の側面と対向する他の側面に沿って立上り、第2平板部と第3平板部とは、底面の上方にて、一の側面と他の側面との間に亘って延び、バッグ本体内を第1収容室と第2収容室とを区分する、請求項1に記載のバッグ。好ましくは、上記係止部材は、第2状態において、第2平板部と第3平板部との境界部分を係止する。好ましくは、上記一側面に形成され、収容物を出し入れ可能な出し入れ口と、仕切り部材とバッグ本体の底面との間に設けられ、開口部が出し入れ口に連通する収容袋とをさらに備える。好ましくは、上記第1平板部は、該第1平板部の上面に設けられた接着部材を含む。そして、上記他の側面は、該他の側面の内周面のうち、第2状態における第1平板部に設けられた接着部材に対応する位置に、接着部材と接着可能な接着部材を含む。
【発明の効果】
【0010】
本発明に係るバッグによれば、シューズ等の汚れる小荷物と、衣服等の荷物とを別個に収容することができると共に、シューズ等の小荷物が不要な場合には、衣服等を収容する収容容積をその分増やすことができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
本発明の実施の形態に係るバッグについて、図1から図7を用いて説明する。
なお、以下に説明する実施の形態において、個数、量等に言及する場合、特に記載がある場合を除き、本発明の範囲は必ずしもその個数、量等に限定されない。また、以下の実施の形態において、各々の構成要素は、特に記載がある場合を除き、本発明にとって必ずしも必須のものではない。
【0012】
図1は、ボストンバッグ10の斜視図であり、図2は、ボストンバッグ10の上蓋15およびポケット13を開けた状態におけるボストンバッグ10の斜視図である。この図1および図2に示すように、ボストンバッグ10は、内部に衣類等の収容物を収容可能な内部空間を規定するバッグ本体100と、このバッグ本体100を持ち上げるための手提げ紐14とを備えている。
【0013】
バッグ本体100は、上壁部と底面部103と、手提げ紐14が設けられた前面壁部105と、この前面壁部105と対向する背面壁部106と、前面壁部105および背面壁部106の両側に位置する側壁部101,102とを備えている。そして、バッグ本体100の上面には、開閉可能に設けられた上蓋15が設けられ、バッグ本体100の前面壁部105には、ポケット12が設けられ、さらに、側壁部101には、ポケット13が設けられている。
【0014】
ポケット12は、前面壁部105の底面部103側に設けられており、ポケット13は、側壁部101の底面部103側に設けられている。上蓋15は、ジッパー等で開閉可能に設けられており、上蓋15を開けることで、バッグ本体100の内部空間R1と、外部空間とを連通可能とされている。
【0015】
図3は、ボストンバッグ10の内部を可視化した斜視図である。この図3に示すように、バッグ本体100の内部空間R1内には、バッグ本体100内にて可動とされた仕切り部材50が設けられている。この仕切り部材50は、図3に示す状態においては、底壁部103上に配置されており、一方の側壁部102から対向する側壁部101に向けて延びており、側壁部101側において、側壁部101に沿って上方に向けて屈曲している。
【0016】
この仕切り部材50の側壁部102側の端部は、側壁部102の底壁部103側の辺部およびその近傍に位置する縫着部60にて、側壁部102に対して回動可能に縫着されている。そして、仕切り部材50の側壁部101側の端部は、側壁部101のうち、ポケット13の開口部(出し入れ口)23の上方に位置する縫着部63にて、側壁部101に対して回動可能に縫着されている。なお、本実施の形態においては、仕切り部材50は、上記のように、側壁部101,102に縫着されているが、このような場合に限られず、たとえば、ホック・ボタン等、各側壁部101,102に対して回動可能とされ、さらに、着脱可能に設けられていてもよい。
【0017】
そして、仕切り部材50は、一方の端部に位置する縫着部60にて側壁部102に縫着された平板部材51と、この平板部材51に対して、折り返し部61にて回動可能に連設された平板部材52と、この平板部材52に対して、折り返し部62にて回動可能に接続されると共に、縫着部63にて側壁部101に縫着された平板部材53とを備えている。
【0018】
この図3に示す状態においては、平板部材51および平板部材52は、バッグ本体100の底壁部103の略全面を覆うように、側壁部102から側壁部101に亘って延びており、側壁部101側にて、平板部材53が側壁部101に沿って上方に延びるように配置されている。
【0019】
すなわち、この図3に示す状態においては、仕切り部材50は、バッグ本体100の底面および内側面に沿って延びており、バッグ本体100内には、1つの大きな内部空間R1が規定されている。このため、バッグ本体100内の内部空間の略全てを、衣類等の収容物を収容する収容室として利用することができ、図1に示す上蓋15を開けることで多くの衣類等の収容物を収容することができる。
【0020】
そして、平板部材51の上面うち、折り返し部61側の端部近傍には、たとえば、磁石、マジックテープ(登録商標)、ホック・ボタン等の接着部材82,83がバッグ本体100の奥行き方向に間隔を隔てて縫着されている。さらに、側壁部102の内壁面にも、平板部材51が縫着部60を回転中心に立ち上がった際に、平板部材51に設けられた接着部材82,83に対応する部分に、磁石、マジックテープ(登録商標)、ホック・ボタン等の接着部材80,81が設けられている。
【0021】
平板部材52の上面のうち、折り返し部62の近傍には、たとえば、プラスチックバックル、ホック・ボタン、ナス型フック等の取付け部材70,71が、前面壁部105の内壁面から前面壁部105と対向する背面壁部106の内壁面に向かうバッグ本体100の奥行き方向に間隔を隔てて設けられている。
【0022】
そして、前面壁部105および前面壁部105と対向する背面壁部106の内壁面には、たとえば、プラスチックバックル、ホック・ボタン、D型環等の、取付け部材70,71に対応する取付け部材72,73が設けられている。
【0023】
さらに、バッグ本体100内のうち、仕切り部材50と底壁部103との間には、収容袋90が設けられており、この収容袋90の開口部縁部は、側壁部101のうち、開口部23の開口縁部の周囲に位置する部分に縫着されている。このため、収容袋90の開口部と開口部23とは連通している。
【0024】
図4は、仕切り部材50を起こした状態におけるボストンバッグ10の内部構成を可視化した斜視図である。
【0025】
この図4に示すように、仕切り部材50を起こすことで、仕切り部材50は、バッグ本体100の内部空間を、仕切り部材50の上方に位置する上方室R2と、仕切り部材50の下方に位置する下方室R3とに区分している。
【0026】
ここで、図3に示す状態から、仕切り部材50を起こす際には、まず、平板部材51を縫着部60を中心に回動して、側壁部102に沿って立ち上げ、接着部材82を接着部材80に接着させると共に、接着部材83を接着部材81に接着させることで、平板部材51を仮固定する。この際、接着部材80〜83を、磁石、マジックテープ(登録商標)とした場合には、互いに接触させることで、互いに接着させることができるので、側壁部102に平板部材51を近づけたり、押付けたりすることで、平板部材51を容易に仮固定することができる。
【0027】
このように、平板部材51を立ち上げることで、平板部材53が縫着部63を中心に回動し、平板部材53および平板部材52が、底壁部103から離れた状態で、底壁部103と略平行な状態となる。
【0028】
そして、取付け部材70と取付け部材72とを結合すると共に、取付け部材71と取付け部材73とを結合することで、平板部材52および平板部材53を略水平状態に維持する。なお、取付け部材70,71と、取付け部材72,73とを係合して、仕切り部材50を係止する際には、接着部材80〜83によって、仕切り部材50が仮止めされているため、取付け部材70,71と、取付け部材72,73との係合を容易にすることができる。
【0029】
なお、取付け部材70,71および取付け部材72,73は、折り返し部62の上方にて互いに結合しており、折り返し部62にて平板部材52および平板部材53が屈曲することが抑制され、略平板状態に維持される。すなわち、取付け部材72,73は、立ち上がった状態の仕切り部材50の折り返し部62を支持する。
【0030】
これにより、平板部材52および平板部材53によって、バッグ本体100の内部は、上方室R2と下方室R3とに区分される。そして、上方室R2内には、図2に示すように、上蓋15を開くことで、衣類等の収容物を収容することができる。ここで、平板部材52および平板部材53は、上部室R2の底壁として機能するため、平板部材53および平板部材52を略平行状態にすることで、収容される衣類等の収容物を整理して収容することができる。
【0031】
下方室R3内には、開口部23に連通する収容袋90が設けられており、この収容袋90内にゴルフシューズ等の収容物を収容したり、開口部23から収容したゴルフシューズ等を取り出すことができる。
【0032】
このように、上方室R2と区分された下方室R3内にゴルフシューズ等の汚れる収容物を収容可能とすることで、衣類等とゴルフシューズとが接触することを抑制することができ、衣類等が汚れることを防止することができる。
【0033】
特に、収容袋90内にゴルフシューズ等は収められるため、ゴルフシューズと上方室R2内の衣類とが接触することが確実に抑制されている。
【0034】
また、仕切り部材50によって、上方室R2と下方室R3とに仕切った状態で、衣類を上方室R2内に収容すると共に、ゴルフシューズを下方室R3内に収容する際に、上方室R2内の整理された衣類を崩すことなく、下方室R3内にゴルフシューズを収容することができる。同様に、下方室R3内に収容されたゴルフシューズを取り出す際に、上方室R2内に収容された整理された衣類等を崩すことなく、ゴルフシューズ等を取り出すことができる。
【0035】
そして、ゴルフシューズ等を持ち運びしない場合には、図3に示すように、仕切り部材50を底壁部103側に変位させると共に、収容袋90を押し潰すことで、大きな内部空間R1を規定することができ、衣類等の収容物を収容する空間を広くとることができる。さらに、図3において、仕切り部材50を底壁部103側に変位させることで、平板部材53は、開口部23を閉塞しており、収容袋90内に物が入り込むことを抑制している。
【0036】
このように、ゴルフシューズ等の汚れた収容物を収容しない場合には、当該領域を、衣類等の収容物を収容するスペースとすることができ、バッグ本体100内の空間の有効利用を図ることができる。図5は、仕切り部材50の構成を詳細に示す斜視図である。この図5に示されるように、仕切り部材50は、ナイロン、ポリエステル等からなる袋部55と、袋部55を縫着することで規定された袋部51B,52B,53Bと、各袋部51B,52B,53B内に収容され、ポリプロピレン、ポリエチレン等からなる板部材51A,52A,53Aとを備えている。
【0037】
なお、本実施の形態においては、仕切り部材50は、複数の板状部材を互いに回動可能に接続することで構成されているが、これに限られず、たとえば、蛇腹状に形成された仕切り部材であってもよい。さらには、仕切り部材の外周縁部と、バッグ本体100の内周面とに設けられたジッパー等を用いて、バッグ本体100内を上方室R2と下方室R3とに区分するようにしてもよい。なお、本実施の形態においては、下方室R3内に収容される収容物として、ゴルフシューズを例示したが、これに限られず、汚れた衣類等であってもよく、種々の収容物を収容することができる。
【0038】
ここで、図6および図7を用いて、本実施の形態に係るボストンバッグ10の変形例について説明する。なお、図6および図7において、上記図1から図5に示す構成と同一または同様の構成については、同一の符号を付してその説明を省略する。図6は、本実施の形態に係るボストンバッグ10の変形例を示し、内部の構造を可視化した斜視図である。この図6に示す状態においては、仕切り部材150は、平板板状とされており、底壁部103の内壁面を覆うように配置されている。このため、バッグ本体100内には、1つの大きな収容室が規定されている。
【0039】
そして、仕切り部材150の周縁部には、複数の取付け部材70A,70B,70C,71A,71B,71Cが間隔を隔てて設けられており、さらに、前面壁部105および背面壁部106の内壁面のうち、開口部23より上方に位置する部分には、複数の取付け部材72A,72B,72C,73A,73B,73Cが間隔を隔てて設けられている。
【0040】
図7は、図6に示す状態から仕切り部材150を上方に変位させて、仕切り部材150の取付け部材70A〜71Cを取付け部材72A〜73Cに係止したときの斜視図である。この図7に示すように、仕切り部材150を上方に変位させて、取付け部材70A,70B,70C,71A,71B,71Cを取付け部材72A,72B,72C,73A,73B,73Cを係合させることで、底壁部103より上方であって、かつ、開口部23より上方にて、仕切り部材150をつなぎ止める。このように仕切り部材150を固定することで、バッグ本体100内を、仕切り部材150の上方に規定された上方室R2と、仕切り部材150と底壁部103と間に規定された下方室R3とに区分することができる。そして、下方室R3内に設けられ、開口部23に連通する収容袋90内にゴルフシューズ等を収容することができる。さらに、取付け部材72A〜73Cに係止された仕切り部材150を底面とする上方室R2内に衣類等を収容することができる。これにより、上方室R2内に収容された衣類等が、下方室R3内に収容されたゴルフシューズ等に触れることを抑制することができ、上方室R2内に収容された衣類が汚れたりすることを抑制することができる。このように、図6および図7に示されたボストンバッグ10においても、上記図1〜図5に示したボストンバッグ10と同様の作用・効果を得ることができる。
【0041】
以上のように本発明の実施の形態について説明を行なったが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。さらに、上記数値等は、例示であり、上記数値および範囲にかぎられない。
【産業上の利用可能性】
【0042】
本発明は、ボストンバッグに適用することができ、特に、ゴルフシューズを収容可能なバッグに好適である。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】ボストンバッグの斜視図である。
【図2】ボストンバッグの上蓋およびポケットを開けた状態におけるボストンバッグの斜視図である。
【図3】ボストンバッグの内部を可視化した斜視図である。
【図4】仕切り部材を起こした状態におけるボストンバッグの内部構成を可視化した斜視図である。
【図5】仕切り部材の構成を詳細に示す斜視図である。
【図6】本実施の形態に係るボストンバッグの変形例を示し、内部の構造を可視化した斜視図である。
【図7】図6に示す状態から仕切り部材を上方に変位させて、仕切り部材の取付け部材を取付け部材に係止したときの斜視図である。
【符号の説明】
【0044】
10 ボストンバッグ、12,13 ポケット、14 手提げ紐、15 上蓋、50 仕切り部材、51,52,53 平板部材、60 縫着部、61,62 折り返し部、63 縫着部、70,71,72,73 取付け部材、80,81,82,83 接着部材、90 収容袋、100 バッグ本体、101 側壁部、102 側壁部、103 底壁部、105 前面壁部、110 周壁部、R1 内部空間、R2 上方室、R3 下方室。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッグ本体(100)と、
前記バッグ本体(100)内に設けられ、該バッグ本体(100)内にて可動とされた仕切り部材(50)と、
前記バッグ本体(100)の内周面のうち、前記バッグ本体(100)の底面(103)から離れた位置に設けられ、前記仕切り部材(50)を係止可能な係止部材(72,73)とを備え、
前記仕切り部材(50)は、前記バッグ本体(100)の底面(103)に沿って配置される第1状態と、前記第1の状態から上方に向けて変位し、上方に変位した位置で前記係止部材(72,73)に係止されて、該仕切り部材(50)と前記バッグ本体(100)の底面(103)との間に第1収容室(R3)を規定すると共に、該仕切り部材(50)の上方に第2収容室(R2)を規定する第2状態とに可変とされた、バッグ。
【請求項2】
前記仕切り部材(50)は、第1平板部(51)と、該第1平板部(51)に対して回動可能に接続された第2平板部(52)と、該第2平板部(52)に対して回動可能に接続された第3平板部(53)とを含み、
前記第1状態において、前記第1平板部(51)および前記第2平板部(52)とが、前記バッグ本体(100)の底面(103)上に沿って延び、前記第3平板部(53)は、前記バッグ本体(100)の一の側面(101)に沿って立上り、
前記第2状態において、前記第1平板部(51)は、前記一の側面(101)と対向する他の側面(102)に沿って立上り、前記第2平板部(52)と前記第3平板部(53)とは、前記底面(103)の上方にて、前記一の側面(101)と他の側面(102)との間に亘って延び、前記バッグ本体(100)内を前記第1収容室(R3)と前記第2収容室(R2)とを区分する、請求項1に記載のバッグ。
【請求項3】
前記係止部材(72,73)は、前記第2状態において、前記第2平板部(52)と前記第3平板部(53)との境界部分(62)を係止する、請求項2に記載のバッグ。
【請求項4】
前記一の側面(101)に形成され、収容物を出し入れ可能な出し入れ口(23)と、
前記仕切り部材(50)と前記バッグ本体(100)の底面(103)との間に設けられ、開口部が前記出し入れ口(23)に連通する収容袋(90)とをさらに備えた、請求項2または請求項3に記載のバッグ。
【請求項5】
前記第1平板部(51)は、該第1平板部(51)の上面に設けられた接着部材(82,83)を含み、
前記他の側面(102)は、該他の側面(102)の内周面のうち、前記第2状態における前記第1平板部(51)に設けられた前記接着部材(82,83)に対応する位置に、前記接着部材(82,83)と接着可能な接着部材(80,81)を含む、請求項2から請求項4のいずれかに記載のバッグ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate


【公開番号】特開2009−22372(P2009−22372A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−186002(P2007−186002)
【出願日】平成19年7月17日(2007.7.17)
【出願人】(000005935)美津濃株式会社 (239)
【Fターム(参考)】