説明

バッテリ装置

【課題】身体装着式のバッテリ装置において、汎用タイプの充電式バッテリを装着可能とし且つ開閉可能な蓋カバーを具備し、工具利用者の身体に装着したままでも新たな充電式バッテリに簡単且つ確実に取り替えれるようにする。
【解決手段】工具用バッテリBを収容するケース本体は、フック部材37により工具利用者の身体に装着可能に構成されている。このケース本体を含むバッテリ収納ケース22は、汎用タイプの充電式の工具用バッテリBが装着可能に構成されている。バッテリ収納ケース22は、ケース本体と、ケース本体に対して開閉可能に取り付けられる蓋カバー部とを具備して構成されている。係合解除操作部位73Bの配設位置は、工具利用者の身体に装着した状態でケース本体に対して蓋カバー部を開けた場合に、身体に装着した状態の工具利用者にとって解除操作可能に外部に露出される位置に設定されている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電動工具本体に対して電力を供給する電力源であり、工具利用者の身体に装着可能に構成される身体装着式のバッテリ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、園芸バリカンと称されるような電動式の園芸工具が知られている。このような電動式の園芸工具は、充電式の電力源にて電力が供給されるようになっている。また、充電式の電力源としては、この電力源自体を園芸工具本体から分離してバッテリ装置として構成されるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。このような園芸工具本体から分離して構成されるバッテリ装置は、園芸作業者(工具利用者)の身体に装着できるようになっており、園芸作業上において操作性の向上した構成となっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平8−7860号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一方、上記した園芸工具は一般に屋外にて利用するものであり、上記したバッテリ装置には、水や塵埃が内部に浸入してしまわないように雨滴の侵入を阻止する蓋カバーを具備した構成としておきたいとの要請がある。
他方、上記したバッテリ装置にあっては、多種の電動工具にも装着できる汎用タイプの充電式バッテリ(リチウムイオンバッテリ)を装着可能とする構成としておきたいとの要請がある。すなわち、昨今の電動工具にあっては、リチウムイオンバッテリ等の汎用タイプの充電式バッテリが普及しており、このような汎用タイプの充電式バッテリを取替え可能としたバッテリ装置としておきたいとの要請がある。
このため、上記した要請に鑑み、開閉可能な蓋カバーを具備して構成され、内部に汎用タイプの充電式バッテリを装着可能とするバッテリ装置が提案されている。
【0005】
しかしながら、上記したバッテリ装置にあっては、園芸作業をしている間に電池切れしてしまう場合がある。このような場合には、電池切れした充電式バッテリを充電完了した新たな充電式バッテリに即座に取り替えたい。つまり、園芸作業者の身体にバッテリ装置を装着したままでも、新たな充電式バッテリに簡単且つ確実に取り替えれるように、バッテリ装置を構成しておきたい。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みなされたものであって、本発明が解決しようとする課題は、工具利用者の身体に装着可能に構成される身体装着式のバッテリ装置において、内部に汎用タイプの充電式バッテリを装着可能とし且つ開閉可能な蓋カバーを具備する構成としながら、工具利用者の身体に装着したままでも新たな充電式バッテリに簡単且つ確実に取り替えることができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記した課題を解決するにあたって本発明に係るバッテリ装置は次の手段を採用する。
すなわち、本発明の第1の発明に係るバッテリ装置は、電動工具本体に対して電力を供給する電力源であり、工具利用者の身体に装着可能に構成される身体装着式のバッテリ装置であって、少なくとも1つの着脱可能な充電式電動工具用バッテリを収納し且つ収納された該充電式電動工具用バッテリと電気的に接続されるバッテリ収納ケースと、前記電動工具本体に装着可能に構成され且つ該電動工具本体に装着された場合にはコード部を介して該バッテリ収納ケースから電力を供給するように該電動工具本体に電気的に接続されるアダプタ部とを備え、前記バッテリ収納ケースは、工具利用者の身体に装着可能に構成され且つ前記充電式電動工具用バッテリを収容するケース本体と、該ケース本体に対して開閉可能に取り付けられる蓋カバー部とを具備して構成されており、前記ケース本体と該ケース本体に収容される前記充電式電動工具用バッテリとの間には、該ケース本体に収容された該充電式電動工具用バッテリの収容状態を維持するように互いに雌雄係合する係合手段が設けられており、前記雌雄係合の係合手段は、該係合手段の雌雄係合を外すように解除操作可能な係合解除操作部位が付設されており、該係合解除操作部位の配設位置は、工具利用者の身体に装着した状態で前記ケース本体に対して前記蓋カバー部を開けた場合に、工具利用者により解除操作可能に外部に露出される位置に設定されていることを特徴とする。
【0008】
この第1の発明に係るバッテリ装置によれば、充電式電動工具用バッテリを収容するケース本体は、工具利用者の身体に装着可能に構成されているので、工具利用者の身体に装着可能に構成される身体装着式のバッテリ装置となっている。また、このケース本体を含むバッテリ収納ケースは、少なくとも1つの着脱可能な充電式電動工具用バッテリを収納し且つ収納された充電式電動工具用バッテリと電気的に接続されるものであるので、汎用タイプの充電式バッテリが装着可能に構成されている。ここで、バッテリ収納ケースは、ケース本体と、ケース本体に対して開閉可能に取り付けられる蓋カバー部とを具備して構成されているので、蓋カバー部により内部に雨滴が入ってしまわないように雨滴の侵入を阻止することができる。
さらに、この第1の発明に係るバッテリ装置によれば、係合解除操作部位の配設位置は、工具利用者の身体に装着した状態でケース本体に対して蓋カバー部を開けた場合に、身体に装着した状態の工具利用者にとって解除操作可能に外部に露出される位置に設定されているので、工具利用者の身体に装着させたままであっても工具利用者は係合解除操作部位を解除操作することができる。これによって、係合解除操作部位を解除操作することにより雌雄係合の係合手段の係合を解除し、電池切れした充電式電動工具用バッテリを取外し、新たな充電完了した充電式電動工具用バッテリに交換することができる。つまり、新たな充電式電動工具用バッテリに簡単且つ確実に取り替えることができる。
【0009】
第2の発明に係るバッテリ装置は、前記第1の発明に係るバッテリ装置において、工具利用者の身体に装着した状態の前記ケース本体は、前記充電式電動工具用バッテリを上から下に向けて収容するように構成され、前記ケース本体に対して前記蓋カバー部を開けた場合の前記係合解除操作部位は、前記ケース本体の上側位置にて外部に露出されることを特徴とする。
この第2の発明に係るバッテリ装置によれば、充電式電動工具用バッテリをケース本体に収容するにあたって、重力方向となる上から下に向けて収容することができるので、充電式電動工具用バッテリの自重を利用してケース本体に収容し易いものとなる。また、ケース本体に対して蓋カバー部を開けた場合には、係合解除操作部位はケース本体の工具利用者にとって解除操作のし易い上側位置に位置して外部に露出されるので、工具利用者にとって解除操作のし易いものとなる。これによって、バッテリを収容し易く、ケース本体に対して蓋カバー部を開けた場合の係合解除操作部位の解除操作性も向上させることができる。
【0010】
第3の発明に係るバッテリ装置は、前記第1または前記第2の発明に係るバッテリ装置において、前記ケース本体を形成する側壁のうち、工具利用者の身体に装着された状態の身体対向側の側壁に対して交差方向に延在する側壁には、下側に向かって抉られる形状が形成されており、前記ケース本体に対して前記蓋カバー部を開けた場合には、前記抉られる形状により、該ケース本体に収容される前記充電式電動工具用バッテリの側面を、工具利用者の指に接触可能に外部に露出させることを特徴とする。
この第3の発明に係るバッテリ装置によれば、ケース本体に対して蓋カバー部を開けた場合には、この抉られる形状により、収容される充電式電動工具用バッテリの側面を工具利用者の指に接触可能に外部に露出させるので、充電式電動工具用バッテリの外部側の側面を指に接触把持することができる。これによって、ケース本体に対して蓋カバー部を開けてバッテリを取り替えるにあたり、充電式電動工具用バッテリの外部側の側面を指に接触把持してケース本体外に旧バッテリを取り出し易くすることができる。
【0011】
第4の発明に係るバッテリ装置は、前記第1から前記第3の発明のいずれかに係るバッテリ装置において、前記ケース本体に対する前記蓋カバー部の開き方向は、工具利用者の身体に装着した状態の身体から離れていく方向にて設定されていることを特徴とする。
この第4の発明に係るバッテリ装置によれば、ケース本体に対する蓋カバー部の開き方向は、工具利用者の身体に装着した状態の身体から離れていく方向にて設定されているので、工具利用者の身体と干渉されることなく、蓋カバー部をケース本体に対して開けることができる。これによって、ケース本体に対して蓋カバー部を開けた場合には、蓋カバー部を十分に開けることができて、より簡単且つ確実に新たなバッテリに取り替えることができる。なお、上記した第3の発明に係るバッテリ装置のようにケース本体の側壁に下側に向かって抉られる形状を形成した場合には、ケース本体の抉られる形状に対応して設計される蓋カバー部は、工具利用者の身体と干渉する問題が顕著となるので、この第4の発明に係るバッテリ装置の構成がより有効的なものとなる。
【0012】
第5の発明に係るバッテリ装置は、前記第1から前記第4の発明のいずれかに係るバッテリ装置において、前記ケース本体と前記蓋カバー部との間には、該ケース本体に対して該蓋カバー部の閉じる方向に該蓋カバー部を付勢する付勢部材が設けられていることを特徴とする。
この第5の発明に係るバッテリ装置によれば、ケース本体と蓋カバー部との間にはケース本体に対して蓋カバー部の閉じる方向に蓋カバー部を付勢する付勢部材が設けられているので、工具利用者が蓋カバー部から手を離した場合には、自動的にケース本体に対して蓋カバー部を閉じることができる。これによって、蓋カバー部を閉じ状態に維持することができて、雨滴の侵入の阻止をより確実なものとすることができる。
【0013】
第6の発明に係るバッテリ装置は、前記第1から前記第5の発明のいずれかに係るバッテリ装置において、前記ケース本体には、工具利用者の身体に装着させるように、工具利用者の身体側に対して引っ掛けるフック部材が、該ケース本体に対して取外し可能に設けられていることを特徴とする。
この第6の発明に係るバッテリ装置によれば、ケース本体には、工具利用者の身体に装着させるように工具利用者の身体側に対して引っ掛けるフック部材が設けられているので、工具利用者の身体側にフック部材を引っ掛けるだけで簡単に工具利用者の身体に装着させることができる。また、このフック部材は、ケース本体に対して取外し可能に設けられているので、例えばバッテリ装置を肩掛けベルトにより吊るして使用する場合、不要となるフック部材を取り外して使用することができる。これによって、肩掛けベルトによって吊るす場合に、不要なフック部材を取り外して身体への装着感を向上させることができる。
【0014】
第7の発明に係るバッテリ装置は、前記第1から前記第6の発明のいずれかに係るバッテリ装置において、前記ケース本体の側壁のうち、工具利用者の身体に装着された状態の身体側の側壁は、外面が身体の胴回り方向に沿ってなす湾曲形状を有して形成されていることを特徴とする。
この第7の発明に係るバッテリ装置によれば、工具利用者の身体に装着された状態の身体側の側壁は、外面が身体の胴回り方向に沿ってなす湾曲形状を有して形成されているので、バッテリ装置を胴回り位置に位置させた場合に胴回りに対して当たる接触面積を、湾曲形状により広くすることができる。これによって、当たり面の拡大化により当たり圧力を分散して、身体に装着した際の感触を柔らかいものとすることができる。
【0015】
第8の発明に係るバッテリ装置は、前記第1から前記第7の発明のいずれかに係るバッテリ装置において、前記ケース本体には、工具利用者の腰に巻かれる腰ベルトを通すベルト通し孔が設けられていることを特徴とする。
この第8の発明に係るバッテリ装置によれば、ケース本体には工具利用者の腰に巻かれる腰ベルトを通すベルト通し孔が設けられているので、ベルト通し孔に通された腰ベルトを工具利用者の腰に巻くことにより、工具利用者の身体に装着させることができる。これによって、工具利用者の身体に装着させるにあたって、腰に巻きたい工具利用者のニーズに対応したものとできる。
【0016】
第9の発明に係るバッテリ装置は、前記第1から前記第8の発明のいずれかに係るバッテリ装置において、前記ケース本体には、工具利用者の肩に掛けられる肩掛けベルトを繋ぐ引掛け部が設けられていることを特徴とする。
この第9の発明に係るバッテリ装置によれば、ケース本体には工具利用者の肩に掛けられる肩掛けベルトを繋ぐ引掛け部が設けられているので、引掛け部に繋げられた肩掛けベルトを工具利用者の肩に掛けることにより、工具利用者の身体に装着させることができる。これによって、工具利用者の身体に装着させるにあたって、肩にかけたい工具利用者のニーズに対応したものとできる。
【0017】
第10の発明に係るバッテリ装置は、前記第1から前記第9の発明のいずれかに係るバッテリ装置において、前記ケース本体は、2つの前記充電式電動工具用バッテリを並列して収容できるように形成されており、これら並列して収容される前記2つの充電式電動工具用バッテリ同士の間は、少なくとも工具利用者の指が挿入できる幅を有して設定されていることを特徴とする。
この第10の発明に係るバッテリ装置によれば、ケース本体に並列して収容される2つの充電式電動工具用バッテリ同士の間は、少なくとも工具利用者の指が挿入できる幅を有して設定されているので、充電式電動工具用バッテリを取り出す際に、充電式電動工具用バッテリの内部側の側面を指に接触把持することができることとなる。これによって、ケース本体に対して蓋カバー部を開けてバッテリを取り替えるにあたり、内部側の側面を指に接触把持しケース本体外に旧バッテリを取り出し易くすることができる。
【0018】
第11の発明に係るバッテリ装置は、前記第1から前記第10の発明のいずれかに係るバッテリ装置において、前記ケース本体と前記蓋カバー部との間には、該ケース本体に対する該蓋カバー部の閉じ状態を保持するロック機構が設けられていることを特徴とする。
この第11の発明に係るバッテリ装置によれば、ロック機構によりケース本体に対する蓋カバー部の閉じ状態を保持することができる。これによって、ケース本体に対する蓋カバー部の閉じ状態を強固なものとすることができる。
【0019】
第12の発明に係るバッテリ装置は、前記第11の発明に係るバッテリ装置において、前記ロック機構は、前記ケース本体に対する前記蓋カバー部の閉じ状態を保持するロック状態と、前記ケース本体に対する前記蓋カバー部の閉じ状態の保持を解除するロック解除状態とのいずれかの状態に、工具利用者の操作によって切替可能となるように構成されていることを特徴とする。
この第12の発明に係るバッテリ装置によれば、ロック機構は、閉じ状態を保持するロック状態と、閉じ状態の保持を解除するロック解除状態とのいずれかの状態に、工具利用者の操作によって切替可能となるように構成されているので、蓋カバー部の閉じ状態の保持および保持解除を工具利用者の任意で選択することができる。これによって、蓋カバー部の閉じ状態を保持あるいは保持解除のいずれかで選択することができて、工具利用者にとって使い易いものとなる。
【発明の効果】
【0020】
第1の発明に係るバッテリ装置によれば、工具利用者の身体に装着可能に構成される身体装着式のバッテリ装置であり、内部に汎用タイプの充電式バッテリを装着可能とし且つ開閉可能な蓋カバーを具備する構成としながら、工具利用者の身体に装着したままでも新たな充電式バッテリに簡単且つ確実に取り替えることができる。
第2の発明に係るバッテリ装置によれば、バッテリを収容し易く、ケース本体に対して蓋カバー部を開けた場合の係合解除操作部位の解除操作性も向上させることができる。
第3の発明に係るバッテリ装置によれば、ケース本体に対して蓋カバー部を開けてバッテリを取り替えるにあたり、充電式電動工具用バッテリの外部側の側面を指に接触把持してケース本体外に旧バッテリを取り出し易くすることができる。
第4の発明に係るバッテリ装置によれば、ケース本体に対して蓋カバー部を開けた場合には、蓋カバー部を十分に開けることができて、より簡単且つ確実に新たな充電式バッテリに取り替えることができる。
第5の発明に係るバッテリ装置によれば、蓋カバー部を閉じ状態に維持することができて、雨滴の侵入の阻止をより確実なものとすることができる。
第6の発明に係るバッテリ装置によれば、引っ掛けるだけで簡単に工具利用者の身体に装着させることができつつ、肩掛けベルトによって吊るす場合に不要なフック部材を取り外して身体への装着感を向上させることができる。
第7の発明に係るバッテリ装置によれば、当たり面の拡大化により当たり圧力を分散して、身体に装着した際の感触を柔らかいものとすることができる。
第8の発明に係るバッテリ装置によれば、工具利用者の身体に装着させるにあたって、腰に巻きたい工具利用者のニーズに対応したものとできる。
第9の発明に係るバッテリ装置によれば、工具利用者の身体に装着させるにあたって、肩にかけたい工具利用者のニーズに対応したものとできる。
第10の発明に係るバッテリ装置によれば、ケース本体に対して蓋カバー部を開けてバッテリを取り替えるにあたり、内部側の側面を指に接触把持しケース本体外に旧バッテリを取り出し易くすることができる。
第11の発明に係るバッテリ装置によれば、ケース本体に対する蓋カバー部の閉じ状態を強固なものとすることができる。
第12の発明に係るバッテリ装置によれば、蓋カバー部の閉じ状態を保持あるいは保持解除のいずれかで選択することができて、工具利用者にとって使い易いものとなる。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】バッテリ装置を装備した園芸工具の使用例を示す図である。
【図2】バッテリ装置を装備した園芸工具を示す斜視図である。
【図3】アダプタ部の接続側の側面を視た側面図である。
【図4】図3のIV−IV断面矢視を示すアダプタ部の断面図である。
【図5】図4のV−V断面矢視を示すアダプタ部の断面図である。
【図6】バッテリ収納ケースのうち身体側の側面を視た側面図である。
【図7】バッテリ収納ケースのうち上面側の側面を視た上面図である。
【図8】バッテリ収納ケースのうち身体側とは交差する側面を視た側面図である。
【図9】図6のIX−IX断面矢視を示すバッテリ収納ケースの断面図である。
【図10】図6のX−X断面矢視を示すバッテリ収納ケースの断面図である。
【図11】ケース本体に蓋カバー部をヒンジ結合させた外観を示す側面図である。
【図12】図11のXII−XII断面矢視を示すヒンジ結合部分の断面図である。
【図13】ロック状態となっているロック機構の断面図である。
【図14】ロック解除状態となっているロック機構の断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
以下、本発明に係るバッテリ装置を実施するための実施の形態について図面を参照しながら説明する。
図1は、バッテリ装置20を装備した園芸工具10の使用例を示す図である。図2は、バッテリ装置20を装備した園芸工具10を示す斜視図である。
図1および図2に示す園芸工具10は、庭木をトリミングする際に用いられる電動工具であり、一般的に生垣バリカンと称されるものである。この園芸工具10は、電動工具本体としての園芸工具本体11と、この園芸工具本体11(電動工具本体)に対して電力を供給する電力源としてのバッテリ装置20とを備える。
図1および図2に示すように、園芸工具本体11は、後端側にはグリップ部13が設けられており、前端側にはブレード部15が設けられている。グリップ部13は、工具利用者により手握りされる部分である。ブレード部15は、生垣を刈る際の刃具であり、グリップ部13側に内蔵される不図示の駆動機構により駆動する。なお、このグリップ部13の裏面側には、汎用タイプの充電式バッテリを装着可能とするバッテリ装着部17が設けられている。なお、バッテリ装着部17は、特に図示していないが、後に説明するアダプタ部60の雄フック機構70を雌雄係合させるための適宜の雌フック機構が設けられている。また、バッテリ装着部17には、後に説明するアダプタ部60の端子部67と電気的に接続される不図示の接続用端子が設けられている。つまり、バッテリ装着部17にアダプタ部60を装着することにより、バッテリ装置20が装備された園芸工具10となる。
このようにバッテリ装置20が装備された園芸工具10は、図1に示すように、バッテリ装置20を工具利用者Pの身体に装着させて、園芸工具本体11のグリップ部13を手握りしてブレード部15にて生垣を刈る。
なお、園芸工具本体11のバッテリ装着部17は、後に詳述するが、いわゆる汎用タイプの充電式電動工具用バッテリB(以下、単に『工具用バッテリB』)を装着可能に構成される。なお、この工具用バッテリBは、広く諸種の方面で用いられるリチウムイオンバッテリであり、後に説明するバッテリ装置20のアダプタ部60と略同一に構成される。
【0023】
次に、上記した園芸工具本体11の電力源となるバッテリ装置20について説明する。
図1に示すように、バッテリ装置20は、工具利用者Pの身体に装着可能に構成される身体装着式のバッテリ装置である。また、図2に示すように、バッテリ装置20は、概略、バッテリ装置本体21と、アダプタ部60と、これらバッテリ装置本体21とアダプタ部60とを電気的に接続するコード部80とを備える。
ここでバッテリ装置本体21を説明する前に、先ず、アダプタ部60について説明する。このアダプタ部60は、後に説明するバッテリ装置本体21に収納される工具用バッテリBと略同一に構成されるものである。図3は、アダプタ部60を電気的に接続するための接続側の側面を視た側面図である。図4は、図3のIV−IV断面矢視を示すアダプタ部60の断面図である。図5は、図4のV−V断面矢視を示すアダプタ部60の断面図である。なお、図3に示す紙面手前側、図4に示す図示左側、図4に示す図示上側は、園芸工具本体11のバッテリ装着部17と対面するアダプタ部60の端子部67配設側となっている。
このアダプタ部60は、リチウムイオンバッテリとなる汎用タイプの工具用バッテリBを模して構成され、園芸工具本体11に装着可能に構成されるものである。つまり、アダプタ部60は、園芸工具本体11に装着された場合にはコード部80を介してバッテリ装置本体21から電力を供給するように園芸工具本体11に電気的に接続されるものとなっている。
【0024】
アダプタ部60は、図3に示すように、概略、ハウジング61と、コード連結部65と、端子部67とを備える。ハウジング61は、図3および図4に示すように、汎用タイプの工具用バッテリBの形状を模して形成される。このため図4に示すように、ハウジング61には電池セルが内蔵されておらず、略空洞化した構造にて形成されている。つまり、アダプタ部60は、コード連結部65にて連結されるコード部80から電力が供給されるようになっている。なお、このコード部80から供給される電力は、ハウジング61の内部に装置される適宜の電子基板を介して端子部67に接続されている。端子部67は、園芸工具本体11のバッテリ装着部17に設けられる不図示の接続用端子と電気的に接続される部分である。つまり、この端子部67から、コード部80から供給される電力を園芸工具本体11に供給している。また、コード部80は、一般的に広く利用される電気コードと同様に構成されるものである。
また、このアダプタ部60には、汎用タイプの工具用バッテリBと同様、雌雄係合するための係合手段としての雄フック機構70が設けられている。この雄フック機構70は、図4および図5に示すように、概略、雄フック部材71と、付勢ばね78とを備えて構成される。雄フック部材71は、図4および図5に示すように、適宜の湾曲形状を有した樹脂成形による一体化成形品である。この雄フック部材71は、概略、雄フック部72と、係合解除操作部位73と、付勢用脚部74とを備える。
【0025】
雄フック部72は、図4に示すように、雄フック部材71の上側端部分を構成するものであり、広く知られるフック形状にて形成されている。この雄フック部72は、アダプタ部60の端子部67配設側となるアダプタ部60のハウジング61から上側に突き出すように設けられている。具体的には、図3および図5に示すように、ハウジング61の上面側には内外連通する外部露出孔62が設けられている。雄フック部材71の雄フック部72は、この外部露出孔62から外部に突き出すように挿通されている。このように外部に突き出した雄フック部72は、園芸工具本体11のバッテリ装着部17に対して雌雄係合をなす。なお、この雄フック部72の後側には、このアダプタ部60の前後方向に対して直交方向に延在する直立ストッパ部721が形成されいる。また、この雄フック部72の前側には、前側から後側に向かうにしたがって突出し方向で傾斜する傾斜ガイド部722が形成されている。
【0026】
係合解除操作部位73は、図3および図4に示すように、雄フック部材71の中間部分を構成するものであり、雄フック機構70に付設されるものである。この係合解除操作部位73は、上記した雄フック部72の突出方向と交差する側となる、アダプタ部60の後面側から外部に露出するように設けられている。具体的には、図3および図4に示すように、ハウジング61の後面側には内外連通する外部露出孔63が設けられている。雄フック部材71の係合解除操作部位73は、このように設けられた外部露出孔63から外部に露出されるようになっている。外部露出孔63から外部に露出する係合解除操作部位73は、解除操作可能に工具利用者Pの指を引っ掛けることができるようになっている。つまり、この工具用バッテリBの雄フック機構70は、上記した園芸工具本体11のバッテリ装着部17に設けられる雌フック機構(不図示)に対して雌雄係合をなすものとなっている。
なお、係合解除操作部位73の解除操作方向は、アダプタ部60の下側(図4に示す図示右側)に向かう方向に設定されている。すなわち、係合解除操作部位73により後述する付勢ばね78の付勢に抗した解除操作を行うと、外部露出孔62から外部に突き出していた雄フック部72の突き出しは突出量が小さくなる退避された状態となる。このように、雄フック部72が退避した状態となると、上記した園芸工具本体11のバッテリ装着部17に設けられる雌フック機構(不図示)に対しての雌雄係合は外れるものとなる。つまり、係合解除操作部位73は、雌雄係合を解除操作可能とする部位として設定されており、この係合解除操作部位73を解除操作することにより雌フック機構(不図示)に対する雄フック機構70の雌雄係合を解除することができる。
付勢用脚部74は、図3および図4に示すように、雄フック部材71の下側部分を構成するものである。この付勢用脚部74は、雄フック部材71の突出退避する動きをガイドするとともに、次に説明する付勢ばね78に対して当接して付勢ばね78から付勢力を受ける。このため図3および図4に示すように、付勢用脚部74は、ガイド可能に適宜の脚の長さを有した2脚にて形成されているとともに、端部形状が付勢ばね78からの付勢力を受けるために張り出した形状にて形成されている。
付勢ばね78は、上記した付勢用脚部74に当接して雄フック部材71を上側に向けて付勢するものである。具体的には、この付勢ばね78は、コイルばねで構成されるものであり、一端がハウジング61に当接され、他端が付勢用脚部74に当接され、もって雄フック部72が上側に向けて突出するように雄フック部材71を上側に向けて付勢している。つまり、上記した係合解除操作部位73に指を引っ掛けて行う解除操作は、付勢ばね78の付勢力に抗した操作となる。
【0027】
次に、バッテリ装置本体21について説明する。
図6は、バッテリ収納ケース22のうち身体側の側面を視た側面図である。図7は、バッテリ収納ケース22のうち上面側の側面を視た上面図である。図8は、バッテリ収納ケース22のうち身体側とは交差する側面を視た側面図である。図9は、図6のIX−IX断面矢視を示すバッテリ収納ケースの断面図である。図10は、図6のX−X断面矢視を示すバッテリ収納ケースの断面図である。なお、図6〜図10に記載の図示の方向は、図1に示すようにベルトSを用いて工具利用者Pが身体に装着した状態の方向である。つまり、図示の装着側とは工具利用者Pが位置する側に規定されており、図示の外側とは工具利用者Pが位置する側とは反対側に規定されている。
バッテリ装置本体21は、工具用バッテリBを収納可能に形成されたバッテリ収納ケース22を備える。すなわち、バッテリ収納ケース22は、図1に示すように工具利用者Pの身体に装着可能に構成されるものであり、図7における鎖線にて示すように2つの着脱可能な汎用タイプの工具用バッテリBを電気的に接続可能に収納できるように構成される。バッテリ収納ケース22は、概略、工具用バッテリBを収容するケース本体30と、ケース本体30に対して開閉可能に取り付けられる蓋カバー部45とを具備して構成される。以下、これらのケース本体30および蓋カバー部45について詳細に説明する。
なお、以下に説明する工具用バッテリBは、アダプタ部60と比較して電力供給に関する構成のみが相違する構成となっており、その他に関する構成は略同一に構成されるものとなっている。つまり、図10に示す工具用バッテリBは、図4に示すアダプタ部60に対して、ハウジング61に対してコード部80を無くして、ハウジング61の内部に電池セル(図示符号C)が装置されている。このため、以下における工具用バッテリBに関する説明は、図3〜図5の括弧書きで示すように、アダプタ部60の符号末尾に『B』を付してアダプタ部60の構成を流用して、工具用バッテリBの単独の説明については省略するものとする。
【0028】
ケース本体30について説明する。
ケース本体30は、図8に示すように、上部が開口された箱形状にて形成されており、2つの汎用タイプの工具用バッテリBを並列して収容できるように形成されている。具体的には、ケース本体30の内部は、図9に示すように、2つの工具用バッテリBを並列して収容できるように、バッテリ収容スペース31が形成されている。このバッテリ収容スペース31に対しては、2つの工具用バッテリBの収容方向は上から下に向けた方向になっており、並列して収容することができるようになっている。なお、図7における鎖線にて示すように2つの工具用バッテリBを収容した場合には、この並列して収容される2つの工具用バッテリB同士の間には、少なくとも工具利用者の指が挿入可能な隙間幅Dが設けられるようになっている。ここでバッテリ収容スペース31に対して工具用バッテリBを収容するにあたっては、工具用バッテリBの図4に示す図示左側部分がケース本体30の装着側壁面301側に向くように、且つ工具用バッテリBの図4に示す図示上側部分がケース本体30の底側壁面305側に向くように、工具用バッテリBはバッテリ収容スペース31に収容されるようになっている。つまり、工具用バッテリBの雄フック機構70Bは、ケース本体30の装着側壁面301の上側部分に近接して、バッテリ収容スペース31に工具用バッテリBを収容する。このため、工具利用者Pの身体に装着した状態でケース本体30に対して蓋カバー部45を開けた場合には、バッテリ収容スペース31に収容された工具用バッテリBの雄フック機構70Bの係合解除操作部位73Bは、ケース本体30の上側位置にて外部に露出される。これにより、身体に装着した状態の工具利用者Pは、この外部に露出された係合解除操作部位73Bを解除操作することができる。
なお、上記したケース本体30を形成する側壁のうち、装着側壁面301を有する側壁は装着側壁351として設定されており、この装着側壁351と対向配置される側壁は外側壁352として設定されており、これら装着側壁351および外側壁352に対して交差方向に延在する側壁は、左側壁353および右側壁354として設定されている。また、ケース本体30の底部分を形成する側壁は、底側壁355として設定されている。
【0029】
ところで、図10に示すように、バッテリ収容スペース31を形成するケース本体30には、園芸工具本体11のバッテリ装着部17(図2等参照)に設けられる雌フック機構(不図示)と同様の雌フック機構33が設けられている。この雌フック機構33は、バッテリ収容スペース31に収容された工具用バッテリBの雄フック機構70Bと雌雄係合するものである。具体的には、図10に示すように、雌フック機構33は、上記した雄フック部材71の雄フック部72が嵌合される雌フック部34が形成されている。この雌フック部34には、上記した工具用バッテリBの雄フック機構70Bの雄フック部72Bが嵌合する部分に設定されている。具体的には、この雌フック部34の上側部分は、雄フック部72Bの直立ストッパ部721Bが当接するストッパ部341として形成されている。このストッパ部341に雄フック部72Bの直立ストッパ部721Bが当接することにより、雄フック部材71Bを含む工具用バッテリBのバッテリ収容スペース31に対する相対移動を規制することができるようになっている。
なお、上記した係合解除操作部位73Bにより付勢ばね78Bの付勢に抗して図示矢印方向の解除操作を行うと、外部露出孔62Bから外部に突き出していた雄フック部72Bの突き出しは、突出量が小さくなる退避された状態となる。そうすると、雌フック部34のストッパ部341に対する雄フック部72Bの直立ストッパ部721Bの当接は解除されることとなり、雄フック部材71Bを含む工具用バッテリBのバッテリ収容スペース31に対する相対移動の規制を解除することとなり、ケース本体30に対して工具用バッテリBを取り出すことができる状態となる。
【0030】
ところで図7に示すように、ケース本体30を形成する側壁のうち、身体対向側の装着側壁351に対して交差方向に延在する側壁は、左側壁353および右側壁354として設定されている。これら左側壁353および右側壁354は、互いに対称構成となるように略同一に構成される。
具体的には、図8の右側壁354により分かるように、この右側壁354には、下側(底側壁355側)に向かって取出し用切欠き部36が設けられている。この取出し用切欠き部36は、右側壁354の上部分に抉られる形状にて設けられている。このため、ケース本体30に対して蓋カバー部45を開けた場合には、この取出し用切欠き部36によって、収容される工具用バッテリBの外側の側面を工具利用者により指に接触把持可能に外部に露出させることができる。なお、特に図示していないが、左側壁353にも右側壁354と同様の取出し用切欠き部36が設けられている。
また図6および図7に示すように、、ケース本体30の装着側壁351には、フック部材37が設けられている。このフック部材37は、ケース本体30に対して螺子締結することによりケース本体30に取り付けられている。つまり、このフック部材37は、締結される螺子371を弛めることにより、ケース本体30に対して取外しすることができるようになっている。このフック部材37は、広く利用されているフック形状を有して形成されるものであり、図1に示すように例えば工具利用者Pの腰部分に巻かれた腰ベルトSに引っ掛けることにより、バッテリ装置本体21を工具利用者Pの身体の腰位置に装着させることができる。
【0031】
また図6に示すように、ケース本体30の装着側壁351には、工具利用者Pの腰に巻かれる腰ベルトSを通すためのベルト通し孔38,38が設けられている。このベルト通し孔38,38は、ケース本体30の装着側壁351との一体成形によりケース本体30に設けられている。なお、このベルト通し孔38,38は、バッテリ装置本体21の左右対称位置にバランス良く離れて設けられている。
また図7に示すように、ケース本体30の装着側壁351の外面となる装着側壁面301は、身体の胴回り方向に沿ってなす湾曲形状を有して形成されている。具体的には、装着側壁面301は、胴回り方向に沿って凹状(R形状)をなすように形成されている。
また図6に示すように、ケース本体30の左側壁353および右側壁354には、工具利用者Pの肩に掛けられる肩掛けベルト(不図示)を繋ぐための引掛け部39,39が設けられている。この引掛け部39,39は、広く利用されている肩掛けベルトの引掛けフックが引っ掛けられる部分である。このため、この引掛け部39,39は、この不図示の肩掛けベルトの引掛けフックを適宜に引っ掛け易くした構造にて形成されている。
なお、バッテリ装置本体21を工具利用者Pの身体に装着させるにあたって、ベルト通し孔38,38に腰ベルトを通したり、引掛け部39,39に肩掛けベルトを引掛けたりした場合には、締結される螺子を弛めることにより上記したフック部材37をケース本体30から取り外すようにしてもよい。
【0032】
次に、蓋カバー部45について説明する。なお、図11は、ケース本体30に蓋カバー部45をヒンジ結合させた外観を示す側面図である。図12は、図11のXII−XII断面矢視を示すヒンジ結合部分の断面図である。
蓋カバー部45は、図8に示すように、ケース本体30に対してヒンジ結合(図示符号J)させることにより、ケース本体30に対して開閉可能に取り付けられている。具体的には、図11および図12に示すように、ケース本体30および蓋カバー部45の双方の外側壁352,462には、外側に向けて突出する支持凸部40,47が設けられている。これら支持凸部40,47同士は、1本の軸支ピン41により相対的に回動可能に連結されている。このようなヒンジ結合は、バッテリ装置本体21の左右方向にバランス良く2個所設けられている。このため、図8に示すように、ケース本体30に対する蓋カバー部45の開き方向は、工具利用者Pの身体に装着した状態の身体から離れていく方向にて設定されたものとなっている。
【0033】
また図11および図12に示すように、このヒンジ結合部分(図示符号J)には、付勢部材としての巻きばね42が設けられている。この巻きばね42は、ケース本体30に対して蓋カバー部45の閉じる方向に蓋カバー部45を付勢する部材である。このため、巻きばね42は、ケース本体30の支持凸部40と蓋カバー部45の支持凸部47との両者の間に設けられており、これら支持凸部40,47の双方に巻きばね42の両端部分をそれぞれ当てるものとなっている。これにより、巻きばね42の弾性力を利用して、ケース本体30に対して蓋カバー部45を閉じる方向に付勢することができる。
ところで、ケース本体30に対して蓋カバー部45が閉じた場合には、上記したバッテリ収容スペース31を雨滴等が入らないように閉塞したものとする。このため、蓋カバー部45は、上記したケース本体30の開口形状を全て覆う形状にて形成されている。つまり、蓋カバー部45は、上記したバッテリ収容スペース31に工具用バッテリBを収容しつつ蓋することができる形状と、上記したケース本体30の取出し用切欠き部36,36を覆うことができる形状と、を有して形成されている。
具体的には、図8の右側壁464により分かるように、この右側壁464には、下側に向かって取出し用切欠き部36を覆うように被覆部48が設けられている。この被覆部48は、右側壁354に設けられた抉られる形状に対応して設けられている。このため、ケース本体30に対して蓋カバー部45を開けた場合には、この被覆部48が無くなることによって、収容される工具用バッテリBの外側の側面を取出し用切欠き部36にて工具利用者により指に接触把持可能に外部に露出させることができる。なお、特に図示していないが、左側壁463にも右側壁464と同様の被覆部48が設けられている。このため、上記した巻きばね42によりケース本体30に対して蓋カバー部45が閉じられた場合には、バッテリ収容スペース31に対して雨滴等が入ってしまわないように、このバッテリ収容スペース31を閉塞した状態とすることができる。
【0034】
ところで、上記したケース本体30と蓋カバー部45との間には、ケース本体30に対する蓋カバー部45の閉じ状態を保持あるいは保持解除とするロック機構50が設けられている。このロック機構50は、蓋カバー部45の閉じ状態を保持するロック状態と、蓋カバー部45の閉じ状態の保持を解除するロック解除状態との、いずれかの状態に状態切替可能に構成されているものであり、この状態切替は工具利用者の操作によって行われるようになっている。図13は、ロック状態となっているロック機構50の断面図である。図14は、ロック解除状態となっているロック機構50の断面図である。なお、これら図13および図14は、図7のXIII−XIII断面矢視を示すものである。
図13および図14に示すように、ロック機構50は、概略、嵌合雌部51と、嵌合雄部54を具備するスライダ53と、スライダ53を付勢する付勢ばね57とを備える。
嵌合雌部51は、図8に示すように、上記した蓋カバー部45に対して設けられるものであり、この蓋カバー部45の端縁近くに設けられている。この嵌合雌部51は、蓋カバー部45の成形時に蓋カバー部45と一体化状態で形成される。この嵌合雌部51は、図13および図14に示すように、中間部が凹状に形成されることにより、外周囲が隆起するかのように形成されている。
【0035】
スライダ53は、図6および図7に示すように、上記したケース本体30に対して設けられるものであり、ケース本体30の端縁近くに設けられている。このスライダ53は、図13および図14に示すように、スライド移動することにより蓋カバー部45の嵌合雌部51に対して接近離間するように構成される。このため、図示においては見えないが、このスライダ53の内部には、スライド移動を案内するガイドリブ(不図示)が設けられている。また、スライダ53には、蓋カバー部45の嵌合雌部51に対して嵌合可能に形成される嵌合雄部54が設けられている。このため、嵌合雄部54は、スライダ53の位置に応じて、嵌合雌部51に対して嵌合状態あるいは非嵌合状態とすることができる。また、このスライダ53の外部に露出している部分には、さらに外に突き出す形状にて形成される操作用凸部55が設けられている。この操作用凸部55は、工具利用者がスライダ53をスライド移動させるにあたって工具利用者の指を引っ掛ける部分である。
付勢ばね57は、図13および図14に示すように、いわゆるコイルスプリングであり、上記したスライダ53の内部に配設されている。この付勢ばね57は、スライダ53が蓋カバー部45の嵌合雌部51に対して離間していくように、スライダ53を付勢している。つまり、この付勢ばね57は、上記した嵌合雄部54が嵌合雌部51に対して非嵌合となる方向にスライダ53を付勢するものとなっている。このため、嵌合雄部54が嵌合雌部51に嵌合していない場合には、付勢ばね57の付勢力によりスライダ53は常に嵌合雌部51から離れた位置(図14に示す位置)に位置することとなる。この状態が、ケース本体30に対する蓋カバー部45の閉じ状態の保持を解除する蓋カバー部45のロック解除状態となる。なお、付勢ばね57の付勢力に抗してスライダ53を嵌合雌部51に接近させるようにスライド移動させ、嵌合雌部51外周囲の隆起を乗り越えて凹状の嵌合雌部51の中間部に嵌合雄部54を嵌合させることとなる。この状態が、ケース本体30に対する蓋カバー部45の閉じ状態を保持する蓋カバー部45のロック状態となる。
【0036】
上記したように構成された実施の形態のバッテリ装置20によれば、次のような作用効果を奏することができる。
すなわち上記したバッテリ装置20によれば、工具用バッテリBを収容するケース本体30は、工具利用者の身体に装着可能に構成されているので、工具利用者の身体に装着可能に構成される身体装着式のバッテリ装置となっている。また、このケース本体30を含むバッテリ収納ケース22は、2つの着脱可能な工具用バッテリBを収納し且つ収納された工具用バッテリBと電気的に接続されるものであるので、汎用タイプの充電式バッテリが装着可能に構成されている。ここで、バッテリ収納ケース22は、ケース本体30と、ケース本体30に対して開閉可能に取り付けられる蓋カバー部45とを具備して構成されているので、蓋カバー部45により内部に雨滴が入ってしまわないように雨滴の侵入を阻止することができる。さらに、上記したバッテリ装置20によれば、係合解除操作部位73Bの配設位置は、工具利用者の身体に装着した状態でケース本体30に対して蓋カバー部45を開けた場合に、身体に装着した状態の工具利用者にとって解除操作可能に外部に露出される位置に設定されているので、工具利用者の身体に装着させたままであっても工具利用者は係止解除操作部位73Bを解除操作することができる。これによって、係止解除操作部位73Bを解除操作することにより雌フック機構33に対する雄フック機構70Bの係合を解除し、電池切れした工具用バッテリBを取外し、新たな充電完了した工具用バッテリBに交換することができる。つまり、新たな工具用バッテリBに簡単且つ確実に取り替えることができる。
【0037】
また、上記したバッテリ装置20によれば、工具用バッテリBをケース本体30に収容するにあたって、重力方向となる上から下に向けて収容することができるので、工具用バッテリBの自重を利用してケース本体30に収容し易いものとなる。また、ケース本体30に対して蓋カバー部45を開けた場合には、係合解除操作部位73Bはケース本体30の工具利用者にとって解除操作のし易い上側位置に位置して外部に露出されるので、工具利用者にとって解除操作のし易いものとなる。これによって、工具用バッテリBを収容し易く、ケース本体30に対して蓋カバー部45を開けた場合の係合解除操作部位73Bの解除操作性も向上させることができる。
また、上記したバッテリ装置20によれば、ケース本体30に対して蓋カバー部45を開けた場合には、取出し用切欠き部36の抉られる形状により、収容される工具用バッテリBの側面を工具利用者の指に接触可能に外部に露出させるので、工具用バッテリBの外部側の側面を指に接触把持することができる。これによって、ケース本体30に対して蓋カバー部45を開けて工具用バッテリBを取り替えるにあたり、工具用バッテリBの外部側の側面を指に接触把持してケース本体30外に旧バッテリを取り出し易くすることができる。
また、上記したバッテリ装置20によれば、ケース本体30に対する蓋カバー部45の開き方向は、工具利用者の身体に装着した状態の身体から離れていく方向にて設定されているので、工具利用者の身体と干渉されることなく、蓋カバー部45をケース本体30に対して開けることができる。これによって、ケース本体30に対して蓋カバー部45を開けた場合には、蓋カバー部45を十分に開けることができて、より簡単且つ確実に新たな工具用バッテリBに取り替えることができる。なお、上記した取出し用切欠き部36のようにケース本体30の側壁に下側に向かって抉られる形状を形成した場合には、ケース本体30の抉られる形状に対応して設計される蓋カバー部45の被覆部48は、工具利用者の身体と干渉する問題が顕著となるので、このような開き方向を特定する構成は、より有効的に機能するものとなっている。
【0038】
また、上記したバッテリ装置20によれば、ケース本体30と蓋カバー部45との間にはケース本体30に対して蓋カバー部45の閉じる方向に蓋カバー部45を付勢する巻きばね42が設けられているので、工具利用者が蓋カバー部45から手を離した場合には、自動的にケース本体30に対して蓋カバー部45を閉じることができる。これによって、蓋カバー部45を閉じ状態に維持することができて、雨滴の侵入の阻止をより確実なものとすることができる。
また、上記したバッテリ装置20によれば、ケース本体30には、工具利用者の身体に装着させるように工具利用者の身体側に対して引っ掛けるフック部材37が設けられているので、工具利用者の身体側にフック部材37を引っ掛けるだけで簡単に工具利用者の身体に装着させることができる。また、このフック部材37は、ケース本体30に対して取外し可能に設けられているので、例えばバッテリ装置20を肩掛けベルトにより吊るして使用する場合、不要になるフック部材37を取り外して使用することができる。これによって、肩掛けベルトによって吊るす場合に、不要なフック部を取り外して身体への装着感を向上させることができる。
また、上記したバッテリ装置20によれば、工具利用者の身体に装着された状態の身体側の側壁は、外面が身体の胴回り方向に沿ってなす湾曲形状を有して形成されているので、バッテリ装置20を胴回り位置に位置させた場合に胴回りに対して当たる接触面積を、湾曲形状により広くすることができる。これによって、当たり面の拡大化により当たり圧力を分散して、身体に装着した際の感触を柔らかいものとすることができる。
【0039】
また、上記したバッテリ装置20によれば、ケース本体30には工具利用者の腰に巻かれる腰ベルトを通すベルト通し孔38,38が設けられているので、ベルト通し孔38,38に通された腰ベルトを工具利用者の腰に巻くことにより、工具利用者の身体に装着させることができる。これによって、工具利用者の身体に装着させるにあたって、腰に巻きたい工具利用者のニーズに対応したものとできる。
また、上記したバッテリ装置20によれば、ケース本体30には工具利用者の肩に掛けられる肩掛けベルトを繋ぐ引掛け部39,39が設けられているので、引掛け部39,39に繋げられた肩掛けベルトを工具利用者の肩に掛けることにより、工具利用者の身体に装着させることができる。これによって、工具利用者の身体に装着させるにあたって、肩にかけたい工具利用者のニーズに対応したものとできる。
また、上記したバッテリ装置20によれば、ケース本体30に並列して収容される2つの工具用バッテリB同士の間は、少なくとも工具利用者の指が挿入できる幅Dを有して設定されているので、工具用バッテリBを取り出す際に、工具用バッテリBの内部側の側面を指に接触把持することができることとなる。これによって、ケース本体30に対して蓋カバー部45を開けて工具用バッテリBを取り替えるにあたり、内部側の側面を指に接触把持しケース本体30外に旧バッテリを取り出し易くすることができる。
また、上記したバッテリ装置20によれば、ロック機構50によりケース本体30に対する蓋カバー部45の閉じ状態を保持することができる。これによって、ケース本体30に対する蓋カバー部45の閉じ状態を強固なものとすることができる。また、上記したバッテリ装置20によれば、ロック機構50は、閉じ状態を保持するロック状態と、閉じ状態の保持を解除するロック解除状態とのいずれかの状態に、工具利用者の操作によって切替可能となるように構成されているので、蓋カバー部45の閉じ状態の保持および保持解除を工具利用者の任意で選択することができる。これによって、蓋カバー部45の閉じ状態を保持あるいは保持解除のいずれかで選択することができて、工具利用者にとって使い易いものとなる。
【0040】
なお、本発明に係るバッテリ装置にあっては、上記した実施の形態に限定されるものではなく、次のように適宜個所を変更して構成するようにしてもよい。
例えば、上記した実施の形態にあっては、本発明に係る雌雄係合の係合手段として、雌フック機構33に対する雄フック機構70Bの係合を例示した。しかしながら、本発明に係る雌雄係合の係合手段としては、上記した実施の形態に限定されることなく、様々な雌雄の係合の構成を適用することができる。また、本発明に係る係合解除操作部位の態様としても、上記した実施の形態に限定されることなく、様々な係合解除操作の構成を適用することができる。また、本発明に係る『下側に向かって抉られる形状』としては、上記した実施の形態に限定されることなく、もっと深く抉り込んだ形状であってもよい。
【符号の説明】
【0041】
10 園芸工具(電動工具)
11 園芸工具本体
13 グリップ部
15 ブレード部
17 バッテリ装着部
20 バッテリ装置
21 バッテリ装置本体
22 バッテリ収納ケース
30 ケース本体
301 装着側壁面
305 底側壁面
31 バッテリ収容スペース
33 雌フック機構(雌雄係合の雌形係合手段)
34 雌フック部
341 ストッパ部
351 装着側壁
352,462 外側壁
353,463 左側壁
354,464 右側壁
355 底側壁
36 取出し用切欠き部(抉り形状)
37 フック部材
38 ベルト通し孔
39 引掛け部
40,47 支持凸部
42 巻きばね(付勢部材)
41 軸支ピン
45 蓋カバー部
48 被覆部
50 ロック機構
51 嵌合雌部
53 スライダ
54 嵌合雄部
55 操作用凸部
57 付勢ばね
60 アダプタ部
61(61B) ハウジング
62(62B) 外部露出孔
63(63B) 外部露出孔
65 コード連結部
67(67B) 端子部
70(70B) 雄フック機構(雌雄係合の雄形係合手段)
71(71B) 雄フック部材
72(72B) 雄フック部
721(721B) 直立ストッパ部
722(722B) 傾斜ガイド部
73(73B) 係合解除操作部位
74(74B) 付勢用脚部
78(78B) 付勢ばね
80 コード部
B 工具用バッテリ(充電式電動工具用バッテリ)
C 電池セル
D 隙間幅
J ヒンジ結合部分
P 工具利用者
S ベルト

【特許請求の範囲】
【請求項1】
電動工具本体に対して電力を供給する電力源であり、工具利用者の身体に装着可能に構成される身体装着式のバッテリ装置であって、
少なくとも1つの着脱可能な充電式電動工具用バッテリを収納し且つ収納された該充電式電動工具用バッテリと電気的に接続されるバッテリ収納ケースと、前記電動工具本体に装着可能に構成され且つ該電動工具本体に装着された場合にはコード部を介して該バッテリ収納ケースから電力を供給するように該電動工具本体に電気的に接続されるアダプタ部とを備え、
前記バッテリ収納ケースは、工具利用者の身体に装着可能に構成され且つ前記充電式電動工具用バッテリを収容するケース本体と、該ケース本体に対して開閉可能に取り付けられる蓋カバー部とを具備して構成されており、
前記ケース本体と該ケース本体に収容される前記充電式電動工具用バッテリとの間には、該ケース本体に収容された該充電式電動工具用バッテリの収容状態を維持するように互いに雌雄係合する係合手段が設けられており、
前記雌雄係合の係合手段は、該係合手段の雌雄係合を外すように解除操作可能な係合解除操作部位が付設されており、
該係合解除操作部位の配設位置は、工具利用者の身体に装着した状態で前記ケース本体に対して前記蓋カバー部を開けた場合に、工具利用者により解除操作可能に外部に露出される位置に設定されていることを特徴とするバッテリ装置。
【請求項2】
請求項1に記載のバッテリ装置において、
工具利用者の身体に装着した状態の前記ケース本体は、前記充電式電動工具用バッテリを上から下に向けて収容するように構成され、
前記ケース本体に対して前記蓋カバー部を開けた場合の前記係合解除操作部位は、前記ケース本体の上側位置にて外部に露出されることを特徴とするバッテリ装置。
【請求項3】
請求項1または請求項2に記載のバッテリ装置において、
前記ケース本体を形成する側壁のうち、工具利用者の身体に装着された状態の身体対向側の側壁に対して交差方向に延在する側壁には、下側に向かって抉られる形状が形成されており、
前記ケース本体に対して前記蓋カバー部を開けた場合には、前記抉られる形状により、該ケース本体に収容される前記充電式電動工具用バッテリの側面を、工具利用者の指に接触可能に外部に露出させることを特徴とするバッテリ装置。
【請求項4】
請求項1から請求項3のいずれかに記載のバッテリ装置において、
前記ケース本体に対する前記蓋カバー部の開き方向は、工具利用者の身体に装着した状態の身体から離れていく方向にて設定されていることを特徴とするバッテリ装置。
【請求項5】
請求項1から請求項4のいずれかに記載のバッテリ装置において、
前記ケース本体と前記蓋カバー部との間には、該ケース本体に対して該蓋カバー部の閉じる方向に該蓋カバー部を付勢する付勢部材が設けられていることを特徴とするバッテリ装置。
【請求項6】
請求項1から請求項5のいずれかに記載のバッテリ装置において、
前記ケース本体には、工具利用者の身体に装着させるように、工具利用者の身体側に対して引っ掛けるフック部材が、該ケース本体に対して取外し可能に設けられていることを特徴とするバッテリ装置。
【請求項7】
請求項1から請求項6のいずれかに記載のバッテリ装置において、
前記ケース本体の側壁のうち、工具利用者の身体に装着された状態の身体側の側壁は、外面が身体の胴回り方向に沿ってなす湾曲形状を有して形成されていることを特徴とするバッテリ装置。
【請求項8】
請求項1から請求項7のいずれかに記載のバッテリ装置において、
前記ケース本体には、工具利用者の腰に巻かれる腰ベルトを通すベルト通し孔が設けられていることを特徴とするバッテリ装置。
【請求項9】
請求項1から請求項8のいずれかに記載のバッテリ装置において、
前記ケース本体には、工具利用者の肩に掛けられる肩掛けベルトを繋ぐ引掛け部が設けられていることを特徴とするバッテリ装置。
【請求項10】
請求項1から請求項9のいずれかに記載のバッテリ装置において、
前記ケース本体は、2つの前記充電式電動工具用バッテリを並列して収容できるように形成されており、これら並列して収容される前記2つの充電式電動工具用バッテリ同士の間は、少なくとも工具利用者の指が挿入できる幅を有して設定されていることを特徴とするバッテリ装置。
【請求項11】
請求項1から請求項10のいずれかに記載のバッテリ装置において、
前記ケース本体と前記蓋カバー部との間には、該ケース本体に対する該蓋カバー部の閉じ状態を保持するロック機構が設けられていることを特徴とするバッテリ装置。
【請求項12】
請求項11に記載のバッテリ装置において、
前記ロック機構は、前記ケース本体に対する前記蓋カバー部の閉じ状態を保持するロック状態と、前記ケース本体に対する前記蓋カバー部の閉じ状態の保持を解除するロック解除状態とのいずれかの状態に、工具利用者の操作によって切替可能となるように構成されていることを特徴とするバッテリ装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate


【公開番号】特開2012−48885(P2012−48885A)
【公開日】平成24年3月8日(2012.3.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−188028(P2010−188028)
【出願日】平成22年8月25日(2010.8.25)
【出願人】(000137292)株式会社マキタ (1,210)
【Fターム(参考)】