説明

バナジン酸塩ガラスの微粉末の製造方法および製造装置

【目的】本発明は、バナジウムを主成分とする導電性ガラスの微粉末を製造する、バナジン酸塩ガラスの微粉末の製造方法および製造装置に関し、簡易な製造方法かつ多量かつ安価にナノサイズレベルの微粉末を製造することを目的とする。
【構成】導電性ガラスのバルクから製造した粉末を、当該粉末が溶解する溶液中に入れて超音波を印加して粉末同士の凝集を防止して微粉末化を均一かつ促進する微粉末化ステップを有する導電性ガラスの微粉末の製造方法である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、バナジウムを主成分とする導電性ガラスの微粉末を製造する、バナジン酸塩ガラスの微粉末の製造方法および製造装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、導電性を有するガラス、例えば特許文献1に記載のバナジン酸塩ガラスは、通常、20mm幅、40mm長、5mm厚などのバルク(塊)として作成されている。このバルクから種々の応用製品(例えば導電性の針)を製造している。
【0003】
また、バルクから微粉末を製造して各種製品を製造することが行なわれている。この際、微粉末の製造方法として、圧縮法、研磨法、高圧水流法、CVD法などがある。
【特許文献1】特開2003−34548号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、バルクから微粉末を製造する場合、上述した前者の圧縮法や研磨法、高圧水流法などの機械的に粉砕して微分末を製造する方法では、ミクロンサイズの粉末を製造することは可能であるが、それ以下のナノサイズレベルの微粉末を製造するにはナノサイズの微粉末の選別や微粉末が凝集してしまうなどがあり、極めて難しいという問題があった。
【0005】
また、上述した技術の後者のCVD法などの化学的な反応を利用してナノサイズレベルの微粉末を製造する方法では、短時間に多量かつ安価に製造することが不可であるという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0006】
そのため、本願発明者らは粉末を更に微粉末にする各種実験を行なった中に、バナジン酸塩ガラスの粉末が徐々に溶解する溶液(例えば水)に混入し、超音波を印加することで当該粉末を外周からほぼ均一に溶かしつつかつ凝集することなく、微粉末化できる事実を偶然に発見した。
【0007】
そこで、本発明は、バナジウムを主成分とする導電性ガラスの微粉末を製造する製造方法において、導電性ガラスのバルクから製造した粉末を、当該粉末が溶解する溶液中に入れて超音波を印加して粉末同士の凝集を防止して微粉末化を均一かつ促進するようにしている。
【0008】
この際、超音波を印加すると共に溶液を攪拌装置で攪拌するようにしている。
また、溶液中で所望の微粉末化させた後、熱風を供給して溶液を蒸発させて乾燥し、微粉末を製造するようにしている。
【0009】
また、時間および溶液の温度のいずれか一方あるいは両者を調整して所望サイズの微粉末を製造するようにしている。
また、溶液を水あるいは所定温度に加熱した温水とするようにしている。
【0010】
また、導電性ガラスとして、バナジウムを主成分とし、バリウムおよび鉄を副成分とするようにしている。
また、バルクから1ミクロンから数十ミクロンのサイズの粉末を製造した後、当該1ミクロンから数十ミクロンのサイズの粉末を更に所望のサブミクロン以下のサイズの微粉末を製造するようにしている。
【発明の効果】
【0011】
本発明は、バナジウムを主成分とし、バリウム、鉄を副成分とした導電性を有するバナジン酸塩ガラスについて、バルクから機械的に作成した粉末を溶解する溶液(例えば水)中に混入して超音波を印加し、粉末同士の凝集を防止して均一かつ微粉末化を促進して微粉末を作成することにより、簡易な製造方法かつ多量かつ安価にナノサイズレベルの微粉末を製造することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0012】
本発明は、バナジウムを主成分とし、バリウム、鉄を副成分とした導電性を有するバナジン酸塩ガラスについて、バルクから機械的に作成した粉末を溶解する溶液(例えば水)中に混入して超音波を印加し、粉末同士の凝集を防止して均一かつ微粉末化を促進して微粉末を作成し、簡易な製造方法かつ多量かつ安価にナノサイズレベルの微粉末を製造することを実現した。
【実施例1】
【0013】
図1は、本発明の装置構成図を示す。
図1において、処理槽1は、バナジン酸塩ガラスの粉末(例えば1ミクロンないし数十ミクロンの粉末)を当該バナジン酸塩ガラスを徐々に溶解する溶液(例えば水あるいは温水)中に混入して超音波を印加し、攪拌しつつかつ粉末の凝集を防止して微粉末化を行なうための容器である。
【0014】
上蓋2は、処理槽1を密閉するための上蓋である。
超音波発生装置3は、超音波を発生して処理槽1内の溶液中に混入させたバナジン酸塩ガラスの粉末を当該溶液中に浮遊させて攪拌しつつ当該粉末の凝集を防止し、外周からほぼ均一に溶解させて徐々に微粉末化を行なうためのものである。尚、公知の攪拌装置を処理槽1に装着し、当該攪拌装置により溶液中の粉末を攪拌するようにしてもよい。
【0015】
温水調整弁4は、処理槽1に入れる溶液(例えば温水)の量を適量に調整するための弁である。
排水弁5は、処理槽1内の溶液を排水回収槽11に排水するための弁である。排水弁5は、処理槽1の溶液中に混入したバナジン酸塩ガラスの粉末に超音波を印加して攪拌しつつ当該粉末の凝集を防止して所望のサイズの微粉末にしつつ溶液を排水回収槽11に回収するためのものである。所望のサイズの微粉末にした後、温水調整弁4を閉にして溶液の注入を止め、排水弁5を開にして溶液を回収した後、処理槽1内に温風を供給して当該処理槽1内の微粉末を乾燥させる。これらの際、排水弁5などの処理槽1側にフィルタを装着して微粉末が外部に放出されないようにする。
【0016】
温風送風用パイプ6は、処理槽1の内部に乾燥用の温風を送風するためのパイプである。温風送風用パイプ6の処理槽1の側には、処理層1内の微粉末が外部に放出されないようにフィルタ8を装着している。
【0017】
槽内圧力調整用パイプ7は、処理槽1の内部の圧力を調整するためのパイプであって、図示外の圧力調整弁により設定した所望の圧力(通常は、大気圧ないし若干高い圧力)に処理層1内を自動的に保持するためのパイプである。
【0018】
フィルタ8は、処理槽1、上蓋2とで形成される密閉容器の内部に存在する粉末、微粉末を外部に放出されないようにするためのフィルタである。
排水回収槽11は、処理槽1内で溶液中にバナジン酸塩ガラスの粉末を混入し、超音波を印加して攪拌かつ凝集を防止した状態で微粉末化処理を行ないつつ当該溶液を排出して回収するための槽である。排水回収槽11内には、バナジン酸塩ガラスの粉末の外周部分が溶液に溶け出した、ここでは、酸化バナジウムなどを含んだ溶液(排水)が回収されることとなる。
【0019】
次に、図2のフローチャートの順番に従い、図1の構成のもとで、バナジン酸塩ガラスの粉末を更に微粉末化する処理について詳細に説明する。
図2において、S1は、バルクのバナジン酸塩ガラスを製造する。これは、公知の特許文献1に記載された製造方法などで、バナジウムを主成分とし、バリウム、鉄を副成分とした導電性を有するバナジン酸塩ガラスのバルク(塊)を製造する。
【0020】
S2は、機械的に粉末にする。これは、公知の既述した機械的な方法(例えば圧縮法、研磨法、高圧水流法など)で1ミクロンないし数十ミクロンの粉末にする(製造する)。
S3は、温水中に入れて超音波を印加し、微粉末化を行なう。これは、本願発明であって、S2で作成した1ミクロンないし数十ミクロのバナジン酸塩ガラスの粉末を、図1の処理槽1内の溶液(例えば温水)中に混入し、超音波発生装置3で超音波を印加し(必要に応じて図示外の攪拌装置を駆動して溶液を攪拌し)、溶液中に混入された粉末を攪拌すると共に、粉末同士の凝集を防止した状態に保持する。この状態では、溶液中に混入した粉末は超音波により攪拌されると共に粉末同士が凝集することなく衝突を繰り返して溶液中に浮遊しているので、当該粉末は外周からほぼ均一にバナジウムなどが溶液中に徐々に溶け出し、結果として粉末の外周からほぼ均一に小さくなる微粉末化処理が進行する。
【0021】
S4は、時間管理を行なう。これは、予め実験で求めた所望の(指定された)サイズの微粉末化が達成される時間が経過したときに、YESとし、S3の処理を終了する。微粉末化が達成される時間が経過しないときは、NOとなり、S3の微粉末化処理を繰り返す。
【0022】
以上によって、バナジン酸塩ガラスのバルクから製造した粉末を、図1の処理槽1に入れた溶液(例えば温水)中に混入し、S3、S4で超音波発生装置3で超音波を印加し(必要に応じて図示外の攪拌装置を駆動して溶液中の粉末を攪拌し)、溶液中の粉末を攪拌しつつ粉末同士の凝集を防止することを実験で求めた所望サイズに微粉末化される時間が経過するまで繰り返すことにより、1ミクロンない数十ミクロンのバナジン酸塩ガラスの粉末を、サブミクロン以下の微粉末に微粉末化を行なうことが可能となる。そして、溶液を排水回収槽11に排出した後、温風を処理槽1内に送風して溶液を蒸発させて微粉末を乾燥させることが可能となる。製品(完成品)としては、溶液中に混在する微粉末の状態、あるいは更に、溶液を蒸発させた後の微粉末の状態のいずれでもよい。
【0023】
次に、図1の構成の操作方法を簡単に説明する。
(1)バナジン酸塩ガラスのバルクから製造した1ミクロンないし数十ミクロンの粉末を処理槽1内に入れ、上蓋2を閉じる。
【0024】
(2)温水調整弁4を開にし、温水を処理槽1内の所定レベルまで入れる。
(3)超音波発生装置3の電源をONにして超音波を発生させ、処理槽1内の溶液中に混入させた粉末を攪拌、かつ粉末同士の凝集を防止した状態で、粉末の外周からほぼ均一に溶液中に当該外周部分のバナジウム酸塩などを溶解(放出)させる。初期状態では、溶液中の色は、バナジウム酸塩が溶けた黄色となる。
【0025】
(4)(3)の状態で、排水弁5を開にしてバナジウム酸塩などの溶解した溶液を排水回収槽11に排出して回収すると共に、温水調整弁4を調整して溶液が処理槽1内の一定レベルに保持されるように調整する。
【0026】
(5) (4)の状態による微粉末化処理を、実験で予め求めた所望サイズの微粉末になる時間まで待ち、その時間が経過したときに、温水調整弁4を閉、超音波発生装置3の電源をOFFにする。
【0027】
尚、溶解する部分は溶液中に溶解させ、一方、溶解しない部分で機械的に接合の力が弱くなった部分(極小部分)をゴミ(不要部分)として超音波の力で放出(洗浄)する。これにより、主成分であるバナジウム酸塩などは溶液中に溶解し、副成分であるそれ以外のもので溶解可能なものは溶液中に溶解し、溶解しないものについては機械的に接合の力が弱くなった部分(極小部分)は不要部分(ゴミ)として超音波の力で放出(洗浄)させる。これにより、超音波を溶液中に混入させた粉末に印加することで、粉末は外周からほぼ均一に溶解させて微粉末化させる(微粉末化処理する)ことが可能となる。
【0028】
(6)排水弁5を通して処理槽1内の溶液を排水回収槽11に回収終了した後、温風送風用パイプ6から温風を処理槽1内に送風し、溶液を蒸発させ、微粉末のみを処理槽1内に残留させる。製品は、乾燥させた微粉末の状態でもよいし、乾燥前の溶液中に混在する微粉末の状態のいずれでもよい。
【0029】
(7)以上によって、バナジウムを主成分、バリウム、鉄を副成分とするバナジン酸塩ガラスの1ミクロン(あるいは数ミクロン)ないし数十ミクロの粉末を出発材料とし、サブミクロン以下の微粉末を、簡単な装置構成かつ簡単な処理かつ安価かつ多量に製造することが可能となる。
【0030】
図3は、本発明の説明図を示す。
図3の(a)は、機械的研磨法で作成した粉末の粒度分布の例を示す。
図3の(a−1)は素材のモル比がBa:V:Fe=28:55:17で製造したバナジン酸塩ガラスの粉末の粒度分布の例を示し、図3の(a−2)は素材のモル比がBa:V:Fe=17:70:13で製造したバナジン酸塩ガラスの粉末の粒度分布の例を示す。いずれも粉末の粒度分布は1μm近辺にピークがある。これらモル比の粉末を、水温を変えて図1の装置構成のもとで溶液(ここでは、水中)に混入して超音波を一定時間(数時間)印加すると後述する図3の(b)、(c)に示すように粒度分布のピークが小さい方にシフトしたことが測定された。
【0031】
図3の(b)は、素材のモル比がBa:V:Fe=28:55:17で製造したバナジン酸塩ガラスの粉末(図3の(a−1)の粒度分布の粉末)を、図1の処理槽1内の溶液(水)に混入して一定時間、超音波を印加しつつ攪拌した後の粒度分布を示す。図3の(b−1)は水温30℃、図3の(b−2)は水温70℃にそれぞれ保持したときの粒度分布のピークのシフトの様子を示す。水温が70℃の方が粒度分布のピークはより小さい方向(約0.5μm近辺)にシフトしていることが判る。
【0032】
同様に、図3の(c)は、素材のモル比がBa:V:Fe=17:70:13で製造したバナジン酸塩ガラスの粉末(図3の(a−2)の粒度分布の粉末)を、図1の処理槽1内の溶液(水)に混入して一定時間、超音波を印加しつつ攪拌した後の粒度分布を示す。図3の(c−1)は水温30℃、図3の(c−2)は水温70℃にそれぞれ保持したときの粒度分布のピークのシフトの様子を示す。水温が70℃の方が粒度分布のピークはより小さい方向(約0.5μm近辺)にシフトしていることが判る。
【0033】
以上のように、バナジン酸塩ガラスのバルクから機械的に製造した粉末を、図1の処理槽1の溶液中に混入し、超音波を印加しつつ攪拌することにより、当該粉末を更に小さな微粉末に微粉末化することが、簡単な装置構成、処理、かつ迅速、安価、多量に製造することが可能となった。
【0034】
図4は、本発明の説明図(その2)を示す。
図4の(a)は、温水内の振る舞いを示す。
図4の(a−1)は、図1の処理槽1の溶液(水)中にバナジン酸塩ガラスのバルクを粉砕した粉末を混し、表面層の酸化バナジウムが水に溶け出す前の様子を模式的に示す。
【0035】
図4の(a−2)は、図4の(a−1)で粉末の表面層の酸化バナジウムが水に溶け出して表面層が無くなり、粉末が小さくなった様子(微粉末化した様子)を模試的に示す。
図4の(a−3)は、図4の(a−1)から図4の(a−2)の表面層が水に溶け出して無くなる微粉末化を繰り返し、所望のサイズの粒径にした後の様子を模式的に示す。
【0036】
以上のように、図1の処理層1内の溶液に粉末を混入して超音波を印加しつつ攪拌しながら、更に、水を追加しつつ表面層の溶け出した水を排出することにより、微粉末化処理が停止することなく継続的に粉末の微粉末化処理を行なうことが可能となる。
【0037】
図4の(b)は、粒子サイズ、水温、時間の関係の例を模式的に示す。ここで、横軸は処理時間を表し、縦軸は粒度分布の最大の粒子サイズを示す。水温が20℃、30℃、70℃の場合についてそれぞれ処理時間と粒子サイズとの関係曲線を示す。尚、図示の関係曲線は、超音波、攪拌の強さ、更に、新しい水を補給して古い水を排出しながら、粉末の微粉末化処理を行っているので、所望のサイズの粒径の微粉末を製造するにはその装置構成、超音波の強さ、攪拌の強さ、新しい水を補給して古い水を排出する量に応じた粒子サイズ、水温、時間の関係を実験で取得し、その取得した時間だけ微粉末化処理を行なうことが望ましい。
【0038】
図4の(c)は、粉末形状(簡単なスケッチ)の例を示す。
図4の(c−1)は、バナジン酸塩ガラスのバルクを機械的に粉末した後の様子を光学顕微鏡で観察したものをスケッチした概略粉末形状の例を示す。
【0039】
図4の(c−2)は、微粉末化処理した後の所望のサイズの微粉末の様子を光学顕微鏡で観察したものをスケッチした概略微粉末形状の例を示す。
【産業上の利用可能性】
【0040】
本発明は、簡易な製造方法かつ多量かつ安価にナノサイズレベルの微粉末の製造するバナジン酸塩ガラスの微粉末の製造方法および製造装置に関するものである。
【図面の簡単な説明】
【0041】
【図1】本発明の装置構成図である。
【図2】本発明の処理フローチャートである。
【図3】本発明の説明図である。
【図4】本発明の説明図(その2)である。
【符号の説明】
【0042】
1:処理層
2:上蓋
3:超音波発生装置
4:温水調整弁
5:排水弁
6:温風送風用パイプ
7:槽内圧力調整用パイプ
8:フィルタ
11:排水回収槽

【特許請求の範囲】
【請求項1】
バナジウムを主成分とする導電性ガラスの微粉末を製造する製造方法において、
前記導電性ガラスのバルクから製造した粉末を、当該粉末が溶解する溶液中に入れて超音波を印加して粉末同士の凝集を防止して微粉末化を均一かつ促進する微粉末化ステップ
を有する導電性ガラスの微粉末の製造方法。
【請求項2】
前記超音波を印加すると共に前記溶液を攪拌装置で攪拌するようにしたことを特徴とする請求項1記載の導電性ガラスの微粉末の製造方法。
【請求項3】
前記微粉末化ステップで溶液中で所望の微粉末化させた後、熱風を供給して溶液を蒸発させて乾燥し、微粉末を製造することを特徴とする請求項1あるいは請求項2記載の導電性ガラスの微粉末の製造方法。
【請求項4】
前記微粉末化ステップで、時間および溶液の温度のいずれか一方あるいは両者を調整して所望サイズの微粉末を製造することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の導電性ガラスの微粉末の製造方法。
【請求項5】
前記溶液を水あるいは所定温度に加熱した温水としたことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の導電性ガラスの微粉末の製造方法。
【請求項6】
前記導電性ガラスとして、バナジウムを主成分とし、バリウムおよび鉄を副成分としたことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の導電性ガラスの微粉末の製造方法。
【請求項7】
前記バルクから1ミクロンから数十ミクロンのサイズの粉末を製造した後、前記微粉末化ステップで当該1ミクロンから数十ミクロンのサイズの粉末を更に所望のサブミクロン以下のサイズの微粉末を製造することを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の導電性ガラスの微粉末の製造方法。
【請求項8】
バナジウムを主成分とする導電性ガラスの微粉末を製造する製造装置において、
前記導電性ガラスのバルクから製造した粉末を入れる当該粉末が溶解する溶液を入れた容器と、当該容器の底面あるいは任意の面から超音波を印加して溶液中で粉末同士の凝集を防止して微粉末化を均一かつ促進する超音波装置とを少なくとも備えたことを特徴とする導電性ガラスの微粉末の製造装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2012−25641(P2012−25641A)
【公開日】平成24年2月9日(2012.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−167948(P2010−167948)
【出願日】平成22年7月27日(2010.7.27)
【出願人】(306030563)
【出願人】(510204817)
【出願人】(510204655)
【出願人】(510204828)
【Fターム(参考)】