説明

バラ物運搬船においてバラ物貨物を搬送し、支持する装置

【課題】船倉を船内のできるだけ低い所に置き、重力流だけによって残留物のない荷下ろしを達成する、バラ物の搬送および支持装置を提供する。
【解決手段】船体1とくにバラ物運搬船の船倉3に設けられたバラ物を搬送および支持する装置であり、船倉の底面側出口がスリット状の搬出スリット51として形成され、搬出スリットに搬出装置9が配置され、搬出装置が、バラ物を搬出スリットの長さに沿って、搬出スリットの下に設けられた縦方向搬送管27に配量供給し、そこからバラ物は空気圧により、または機械的に後続搬送される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
バラ物貨物輸送における船の使用が増加している。バラ物貨物はこの場合、セメントやアルミナのような粉末状バラ物だけでなく、穀類、麦芽、顆粒といった粒状のバラ物をも含む。これらバラ物貨物の個々の粒子は、その粒径が数ミリメートルの範囲であり、したがって簡単には流動化できない。この種のバラ物貨物は通常、サイフォン、パワーショベル、垂直スクリューコンベヤ、またはバケットコンベヤを用いて、ハッチから垂直に陸揚げされる。この場合ハッチは通常、荷下ろしの間開放されているので、ほかの生産物または湿気による汚染の可能性を排除できない。
【背景技術】
【0002】
特許文献1は、穀物を荷下ろしするバラ物運搬船を示すが、これは、バラ物貨物を隣接する船の無圧の容器(バラ物船倉)に移動させようというものである。この場合、外殻とそれとは分離された内殻が同心円配置された二重管を用いて、外部から空気流を船倉各区画に導く。そして内側同心円の管のバラ物取り入れ口の前に回転ベーン装置を設け、この回転ベーン装置によって船倉から内側管へのバラ物取り入れを行う。
【0003】
このような装置によっては、手動による作業を加えなければ、船倉内容物を連続的に荷下ろしすることはできない。そのため、作業者や機械類によって、船倉が汚染される可能性があるのが欠点である。
【0004】
特許文献2から、バラ物運搬船において水分を含むバラ物を搬送、支持するもう1つの装置が公知であるが、この装置の場合、船側縦方向のコンベヤベルトが、供給装置の水密な遮断設備と向かい合っている。しかしこれによっては、汚染を回避しながら船倉から連続的に荷下ろしするのは不可能である。
【0005】
特許文献3からはもう1つのバラ物運搬船が公知であって、この場合、船側縦方向の搬送装置としてコンベヤベルトが船倉底面で船側縦方向に設けられ、このコンベヤベルトが、特定の方向変換区間を経由して、バラ物を船から船へと搬送する。
【0006】
上記の印刷物でも、バラ物運搬船船倉からバラ物を連続的かつ清潔に採取する方法は公知ではない。
【0007】
しかしたとえばプラスチック顆粒のようないくつかの製品、または化学工業あるいは食品工業のそのほかの製品は、完全に清潔かつ汚染のない状態で、船倉に搬送され、船で輸送され、続いてふたたびその船倉から採取され、陸揚げしてサイロに入れられなければならない。これらの製品は一時的に、たとえばバッグ、オクタビン、コンテナ、個別の包装物などといった“小パッケージ”の形に包装される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】DE2045749A1
【特許文献2】US5,454,340
【特許文献3】US4,483,655
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本用途のためには、安定性の理由から船倉(重心)を船内のできるだけ低い所に置き、そして船の容積を最適に活用するという要求を同時に満足する荷下ろしシステムを、開発することが重要である。さらには、重力流だけによって残留物のない荷下ろしを達成するものとしたい。
【課題を解決するための手段】
【0010】
この課題は本発明によって解決される。
【0011】
船の容積と輪郭を最適に活用するには、バラ物を収容するため船に設けられる船倉を、船の形にできるだけ適合させたい。これは液体を積むタンカーの場合なら簡単にできる。なぜならば液体はおのずから、もっとも低い箇所に設けられた荷下ろし開口につねに流れ、そこからポンプで汲み出せるからである。しかしバラ物の場合事情は異なる。バラ物が低位置の取り出し箇所に流れるのは、そこにつながるホッパー壁面が、十分な急傾斜を持つ場合(そして支持されるバラ物に合わせて設計されている場合)に限られるからである。
【0012】
この場合、スリットつき船倉の矩形の壁面は、残留物のない排出のためには、丸い排出ホッパーの壁面よりもフラットにしてもよい。したがって船内の船倉は、下部の壁面が傾斜つきで平面的である四角形とするべきである。この場合、水平線に対する壁面の傾斜は、ホッパー壁面が平滑で顆粒が自由に流れる場合、30°〜45°とすれば、残留物のない排出に十分な傾斜であることが分かった。残留物のない排出に先立つ搬出スリットへの流入は、搬出補助手段、たとえばバイブレータまたは空気吹き込みを追加的に用いることにより、改善することができる。
【0013】
バラ物を、排出のためスリット状の出口に流す場合、バラ物を搬送装置に供給しなければならない。この種の顆粒状のバラ物の搬送のためには、空気圧による搬送が考えられる。この場合、搬送管を通る空気は、吸引ファンによって吸引して、搬送管を周囲の空気よりも低圧で操作することができる。あるいは空気を、高圧ファンによって搬送管の中に圧縮して、搬送管に正圧を生じることができる。後者バリエーションには、搬送管への搬入を密封された搬入システムによって行う必要がある。過剰な搬送空気が漏えい空気としてバラ物船倉に逃げないようにするためである。
【0014】
この種の課題のために、本発明によるセルラーホイールスルースが用いられる。この場合、バラ物は、(回転ドアの場合と同様に)ロータの自転するチャンバに上方から垂直に落ち、ロータの回転運動によって回転され、ハウジングを通って下側ポジションに達し、そこからふたたび重力によって搬送管に落ちる。そこでバラ物は、たとえば空気の運動または機械的な搬送によってさらに移動する。
【0015】
この場合、セルラーホイールスルースは、上方に流れる漏えい空気を減少させながら、バラ物を搬送管に配量供給するのに用いられる。なぜならば、この搬送管には、単位時間な当たり限定されたバラ物量だけが、搬入を許容されるからである。手間のかかる密封システムはこの場合、漏えい空気量を軽減するために用いられる。もしこの限定作用を持つ配量供給機能が、セルラーホイールスルースによって得られなかったならば、あまりにも大量のバラ物が搬送管に搬入され、空気流は、そのバラ物量を搬送できなくなり、搬送管は詰まってしまうところであろう。
【0016】
空気圧による吸引搬送の場合、セルラーホイールスルースの密封作用は不要である。しかしこの場合も、搬送管へのバラ物配量供給の限定は必要であろう。
【0017】
セルラーホイールスルースは通常、円形、正方形、またはわずかに矩形がかった入口を持つ。セルラーホイールの長さの直径に対する比は、知られている用途の場合、2未満である。したがってセルラーホイールスルースは、対応する構成のサイロ/容器出口の下で使用される。本発明の場合、それ自体公知のセルラーホイールスルースを、船体の―好ましくは矩形で長く延びる形状の―船倉であってスリット搬出口を持つものの下で使用する。このような構造を、下記ではスリットつき船倉とも呼ぶ。
【0018】
スリットつき船倉の下では、通常、スクリューコンベヤ、ベルトコンベヤ、トラフチェーンコンベヤ、または操作可能なロータリバルブといった、長く延びる形状の搬出装置が用いられる。しかしスリットつき船倉からバラ物を搬出するための長く延びる形状のセルラーホイールスルースで公知なのは、そのセルラーホイールスルースに平行かつそれより低く位置するスクリューコンベヤを、スリット全長を経由して均一に充てんするためのものだけである。
【0019】
本発明の場合、この種の長く延びる形状のセルラーホイールスルースを、バラ物をスクリューコンベヤに配量供給するのではなく、空気圧で搬送を行う配管に搬入するために用いる。この種の長く延びる形状のセルラーホイールスルースは、その構造長さが原因で、密封作用が良好でなく、また大きな差圧にも耐えることができないので、この種の空気圧搬送のためには、吸引搬送が特に好ましい。この長く延びる形状のセルラーホイールスルースは、バラ物を―好ましくは矩形の―船倉から空気圧搬送に搬入するために用いられる。空気圧搬送によって、バラ物は、船底近くの船倉の下から、船の甲板または陸上の受取ステーションに搬送される。
【0020】
もう1つの実施形態では、長く延びる形状のセルラーホイールスルースがスクリューコンベヤに搬送を行い、スクリューコンベヤの末端で、密封された供給装置(セルラーホイールスルース、圧力容器)により空気圧搬送装置への供給を行う。しかし顆粒の場合、霜食や望ましからざる摩耗が生じるので、コイルスクリューがポリマーに適するのはきわめて限定的である。水平なスクリューコンベヤではなく、そのほかの機械的なコンベヤ、たとえばチューブラチェーンコンベヤを用いることもできる。
【0021】
船内の船倉の寸法は、非常に大きなものを採用することができ、とくに長さ100m以上、幅30m以上の船の場合にそうである。したがってこの種の大型船の場合、船の長さ方向においても船の幅においても、区分して個々の船倉とすることが行われることが多い。船倉の長さが4mを超えればすでに、この長さの個々のセルラーホイールスルースを用いることはほとんど不可能である。この場合、長く延びる形状のスリットつき船倉を、船倉の縦軸を横切る横位置サドルによって、複数の出口部分に区分し、これら各部分にみずからのセルラーホイールスルースを設け、バラ物を、1つの共通の搬送管に、または搬出能力を高めるために別々に分離された搬送管に供給する。
【0022】
船倉の断面を船の断面にできるだけ近似させることができるよう、1つのとくに好ましい実施形態は、複数のたがいに平行に位置する搬出スリットを備え、これら搬出スリットはそれぞれが、上記のように動作するみずからの搬出装置を持つ。個々の搬出スリットは、縦位置サドルによってたがいに分離されている。これらのサドルは、外部のホッパー壁面の傾斜と同様に、壁面の傾斜約30°〜45°が好ましい。これによりいずれの搬出スリットも、その取り込み領域の幅と、収束ゾーンの高さ(ホッパーの高さ)が減少する。これにより、船の断面形状の下部領域を、船倉によりよく充当することができるようになり、船の重心をより低くできて有利になる。
【0023】
たがいに交差するサドルの切断エッジの領域では、これら傾斜するサドル面の切断エッジが、これら切断エッジに沿っての流出を可能とするに十分な傾斜であるかどうかに注意しなければならない。そのためには、一方のサドルの側面が、それぞれ他方のサドル壁面よりも急傾斜の仕様としなければならない。
【0024】
もう1つの実施形態バリエーションでは、長く延びる形状のセルラーホイールスルースの代わりにスクリューコンベヤが用いられる。この場合、このスクリューコンベヤの搬送容量は、搬送方向に増加しなければならない。たとえば、スクリューのピッチを上げることによって、コア直径を減少させることによって、外径を増加させることによって、あるいはこれすべての対策の組み合わせによって増加させる。この場合も船倉はその縦方向を、ふたたび横位置サドルによって複数の部分に区分することができる。同様にして、平行して位置する複数の搬出スリットを、上記の方法で得ることができる。
【0025】
長く延びる形状の船倉のスリット状出口のための搬出技術による図示の船倉形状は、当然のことながら船だけでなく、そのほかの定置または移動体船倉設備、たとえば運送用自動車、鉄道車両、積み替え設備などにも用いることができる。
【0026】
本発明で重要な点は、底面側のスリット状出口に搬出装置を設け、この搬出装置がバラ物を、搬出スリットの長さにそって、その下に設けられた搬送装置に均一に配量供給することである。
【0027】
これにより得られる利点は、船倉および採取装置に残留物を残すことなく、バラ物を清潔に採取できることである。したがって本発明は、たとえばプラスチック顆粒、医薬品、調理済み食品などのような、とくに清潔に採取しなければならないバラ物にとくに適する。
【0028】
本発明の1つの好ましい実施形態は、搬出装置を長く延びる形状のセルラーホイールスルースとし、バラ物を空気圧搬送管に配量供給することを意図する。
【0029】
別な方法として好ましくは、バラ物をスクリューコンベヤまたはチューブラチェーンコンベヤに配量供給する。
【0030】
もう1つの実施形態は、長く延びる形状の搬出装置を、容量が搬送方向に増加するスクリューコンベヤとし、このスクリューコンベヤの末端で空気圧搬送装置への供給を行うことを意図する。
【0031】
さらには、好ましくは長く延びる形状のサドル(サドル組み込み物)により船倉の横方向を区分することにより、ホッパーの垂直方向を短縮し、これにより船倉の下部領域で、船の横断面形状への適合を改善することができる。
【0032】
さらには、好ましくは船内の船倉の重心を、スリット出口が1つの場合よりも低い所に置く。尚、複数のサドルを持つ船倉を用いれば、船の重心を低くできる。
【0033】
もう1つの実施形態で好ましくは、1つまたは複数の搬出スリットを、横位置のサドル状の組み込み物によって個々の部分に区分し、そしていずれの部分もみずからの搬出装置を含むものとする。
【0034】
尚、船の縦軸を横切って組み込まれた矩形の船倉を持つバリエーションは多様である。
【0035】
本発明の対象物は、個々の請求項の対象物だけでなく、個々の請求項相互の組み合わせからも生じる。
【0036】
要約を含むこの書類で開示されたすべての事項と特徴、とくに図面に示された空間的形状は、それらが個別にまたは組み合わせとして、従来の技術に比較して新規性を持つならば、本発明に重要なものとして特許権請求される。
【0037】
下記では、実施例を1つだけ示す図面を用いて、本発明をさらに詳しく説明する。この場合、図面とその説明には、本発明の発明性に重要なさらなる特徴と利点を記載する。
【図面の簡単な説明】
【0038】
【図1】船側の採取装置を持つバラ物貨物運搬船の断面を模式的に示す。
【図2】図1の配置を90°回転したものの断面であるが、船倉は1つだけ示す。
【図3】図1または2の船倉の底面を上から見た図であるが、いずれの船倉も2本の平行な搬出スリットを持つ。
【図4】図1〜3の配置にそのほかの細部を加えたものの透視図である。
【図5】縦方向コンベヤの透視図、部分断面図である。
【図6】縦方向コンベヤ実施例の変化形である。
【図7】縦方向コンベヤ実施例のもう1つの変化形である。
【図8】もう1つの縦方向コンベヤの正面図である。
【図9】スクリューコンベヤの第1の実施例である。
【図10】スクリューコンベヤの第2の実施例としての縦方向コンベヤである。
【図11】スクリューコンベヤの第3の実施例としての縦方向コンベヤである。
【図12】上記実施例のもう1つの変化形であるが、縦方向コンベヤとしてチューブラチェーンコンベヤを持つ。
【図13】長く延びる形状の搬出装置の模式図であるが、この場合、複数の縦方向コンベヤが1列に配置されている。
【図14】船の水平断面図と、船側横方向の搬出装置を持つ2つの船倉の上面図を模式的に示す。
【図15】船側縦方向の搬出装置を持つ船倉の横断面を模式的に示す。
【発明を実施するための形態】
【0039】
図1は一般的な船体1を示すが、この実施例の場合、船体は二重壁2を備える。しかし本発明はこれだけに限定されない。船体を一重壁からなるものとすることもできる。しかし船体1の二重壁構造は、船倉3、4の内容物(バラ物6)を適当な状態に温度調節するため、熱絶縁のために用いることもできる。
【0040】
図1はさらに、2つの船倉3、4からバラ物6を採取する装置を船側に備えることを示す(船の上部甲板に配置)。しかし本発明はこれだけに限定されない。船倉3、4より上部に配置された採取装置は、陸側に配置することもできる。
【0041】
図1、2の実施例では、いずれも2つの船倉3、4がたがいに平行に配置されている(図2が示す船倉は平行配置ではないが、複数の船倉を前後に並べることができる)。この場合、船底側の採取装置と、各船倉3、4の上に配置された後続搬送装置とは、形状が同一である。
【0042】
したがって本説明箇所の理解には、船底側採取装置を割り当てられた船倉3、4をその都度ただ1つと、船倉3、4の上に割り当てられた後続搬送装置を説明すれば十分である。
【0043】
図1、2(図2は船底を図示しない)では、船底7の上に船倉底面8が配置され、この船倉底面は、できるだけホッパーの形状で底面側の搬出スリット51に開口し、密封された回転コンベヤ9がこのスリットに配置されている。
【0044】
搬出スリット51の縦軸と、回転コンベヤ9の縦軸は平行、かつ好ましくは船側縦方向に配置されるものとする。本発明はこれに限定されず、これと異なる形状として、上記縦軸を船側横方向に配置することもできる。
【0045】
重要なのは、バラ物6が、垂直方向下側の搬出スリット51に、したがって搬出スリット51に設けられた回転コンベヤ9に、重力によって入ることである。このスリットで、バラ物6は回転コンベヤ9の配量供給作用によって配量供給され、垂直方向下方に向かって、回転コンベヤ9の下につながる縦方向搬送管27に搬送される。縦方向搬送管27は、回転コンベヤ9のかならずしも正確に垂直な下位置に配置されなくてもよい。これと異なる実施形態として、この縦方向搬送管は、回転コンベヤ9の斜め下、または水平方向に配置することもできる。すなわち、回転コンベヤ9と縦方向搬送管27の間にバラ物を通す連結部があればそれでよい。
【0046】
したがってバラ物6は、縦方向搬送ハウジング35(図5参照)から重力によって、船側縦方向の縦方向搬送管27に落ち、この搬送管は、それぞれの一方末端に設けられた吸引搬送管につながる。この場合、一方の船倉3の吸引搬送管10は、他方の船倉4の吸引搬送管とは分離されていて、両者吸引搬送管は、1つの管束11として、船倉3、4の間の中間スペース5を通り、上方に導かれる。(しかしこの搬出は、各船倉の外側または末端で行うこともできる)
図1は管束11の分岐12を示し、この場合、吸引搬送管10のいずれにも、みずからの後続搬送装置が設けられている。
【0047】
図1(図の上の部分)に示すように、甲板側の後続搬送装置はセパレータ13を備え、このセパレータは、サイクロンまたはフィルタとして形成することができ、そこに搬送物が搬送方向30に供給される。セパレータ13には、ファン15と清浄空気管14が割り当てられている。
【0048】
セパレータ13の下側出口には配管19が設けられ、この配管は、セルラーホイールスルース17に、またはそれとは異なる適当する搬送装置につながり、この搬送装置を経由して、バラ物が高圧ファン16によって搬送管21に搬送される。この搬送管には、必要であれば、弾性結合部28を設けることができる。セパレータ13を、さらに船倉3、4のための充てん装置として用いる場合、さらに切り替え装置18と、充てんされるバラ物を上から各船倉3、4に重力によって落とすことができる配管20とが必要となる。
【0049】
したがって図1、2では、バラ物6が、流れ方向29の船倉底面8に向かって流れ落ち、ここに示す回転コンベヤ9は、それぞれの駆動装置24によって回転駆動されている。各駆動装置24はこの場合、横位置のサドル22の領域で―バラ物に対して密封されて―配置され、この横位置のサドルは、船底7の上かつ船倉3、4の内部に設けられている。横位置サドル22は、回転コンベヤ9の長さを船倉3、4の全長よりも短く抑えて、支持を改善し、回転コンベヤ9の望ましからざるねじれを防止するために用いる。
【0050】
したがって、さらに、船倉3、4中の個々の区画を1つずつ荷下ろしすることができる。
【0051】
本発明による船倉底面8のホッパー壁面は、(図1に示すホッパーのエッジ23のように)くさび状にすることや、回転コンベヤ9に平行に設けることに限定されない。平行な搬出スリット51を持つ楔状の底面の代わりに、船倉3、4の縦方向に台形または三角形であってさまざまな幅の搬出スリットを、用いることができる。これらのスリットの場合、バラ物6ができるだけ支障なく、船倉底面の中心領域とそこに設けられた回転コンベヤ9に流入すれば、それでよい。
【0052】
当然のことであるが本発明は、回転コンベヤ9を各船倉3、4の縦方向中心線領域に配置することに限定されない。同様に回転コンベヤ9の縦軸を、船倉3、4の縦方向中心軸と位置をずらして配置することができ、これをたとえば図3、4に示す。
【0053】
個々の縦位置サドル25は、図2、3では、これと直交する横位置サドル22によって中断されている。
【0054】
くさび状の横位置サドル22の面の傾斜は、バラ物が重力によって支障なく流れ方向29に、くさび状横位置サドル22とそのエッジを越えて、底面側に配置された回転コンベヤ9の領域に流れることができるように設定されている。
【0055】
縦方向搬送管27への清潔な空気の供給は、この場合吸気フィルタ26を経由して行われる。しかしこの吸気フィルタ26は、船倉3、4の底面近くに設ける必要はなく、船側の高い位置に配置することもできる。
【0056】
いずれにせよ、充てん物は、図2に模式的に示したように前後に並べて配置された回転コンベヤ9を経由して、下方の縦方向搬送管27に搬送され、そこで搬送方向31に搬出される。
【0057】
本発明は、船倉3、4に、それぞれの横位置サドル22によって区分された複数の搬送チャンバを形成することに限定されない。
【0058】
本発明のもう1つの実施形態では、横位置サドル22を省き、船倉3、4の全長にわたって位置する回転コンベヤ9をただ1つ設けることを意図する。
【0059】
図3に示すもう1つの実施例は、船倉3、4に、たがいに平行して位置する複数の回転コンベヤ9を設けるものである。これらの回転コンベヤはそれぞれ、横位置サドル22によってたがいに分離されているが、前記の縦位置サドル25によってたがいに結合されている。
【0060】
したがって全体としては、船体全体の重心を船底7の底部領域の深いところに位置させることができる。なぜならば、各船倉3、4の底面側のさまざまな箇所で、バラ物6を平行して採取できるからである。船倉底面8は、(垂直方向に)長いホッパーという形状にしなくて済む。なぜならば、船倉底面の傾斜角度は、船倉底面8の平面的なホッパー壁面にそってバラ物が流れることができさえすれば、そのような角度の選択でよいからである。この理由から、船倉底面を急傾斜にする必要はなくなり、船倉底面8は比較的フラットな形状となる。これにより、バラ物の重心は船底7近辺に移動するという利点が得られ、とくに船倉3が縦位置サドル25を1つと、搬出スリット51を複数持つ仕様の場合にこの利点が得られる。このことを図3に示す。当然のことであるが、複数本の縦位置サドルとそれに対応する数の搬出スリットも考えられる。そのほか、船体1の船殻をよりよく活用できるようになる。
【0061】
図3は、それぞれの末端側ホッパー壁面32が、船倉3の底面8の縦方向の境界となっているものを示す。すべての実施形態において、搬出スリット51とそこに設けられている回転コンベヤ9における長さ(L)の直径(D)に対する比は、L/D>3が好ましい。
【0062】
図4は、左右並んで位置する矩形の船倉3であってその搬出スリット51が縦方向に位置するものと、それに付随する回転コンベヤ9とを示す。
【0063】
図5は、回転コンベヤ9の第1の実施例を示す。この回転コンベヤは、船側縦方向に位置するセルラーホイールスルースまたは回転ベーン(下記では回転コンベヤという)として形成するのが好ましい。
【0064】
ここに示す実施例で、回転コンベヤ9は、例えば円周上に配分された回転ベーン34を多数備え、これら回転ベーンは、1つの共通な回転軸45に回転を固定されて取り付けられている。
【0065】
回転コンベヤ9は、この場合、たとえば矢印方向33に回転駆動される。
【0066】
図5から本発明の利点が理解される。なぜならば、上方から流れ方向29に来るバラ物が、回転ベーン34が形成した回転コンベヤ9のチャンバの1つまたは複数に流入し、この回転ベーンが、縦方向搬送ハウジング35とわずかの間隔を取って回転するからである。その結果として、バラ物におおわれた上方部分と、排出に用いられる下方の縦方向搬送管27との間において、望ましからざる漏えい空気流に対する十分な密封が得られる。
【0067】
これにより、バラ物を、搬出スリット51全長にわたって船倉3、4から取り出すと同時に、回転コンベヤを経由して、縦方向搬送管のほぼ全長においてこの縦方向搬送管27に供給することが、初めて可能となる。個々の回転ベーン34の末端面37は、この場合も同様に、縦方向搬送ハウジング35の末端面38(図2に示す)とわずかな間隔を取って回転し、そこでやはり望ましからざる漏えい空気流に対する十分な密封性を得る。
【0068】
その結果として、そこに設けられる縦方向空隙36は非常に小さなもの(細くて直径の狭いもの)となり、このような縦方向空隙によって、船倉3、4のバラ物に接触する上方部分を、縦方向搬送管27から完全に分離したいという要請が遂行される。
【0069】
支持上の理由から、回転軸45に中断を設けなければならない場合のため、回転軸45上のたがいに間隔を取る特定の箇所で、追加的な支持を行うことは問題なく可能である。なぜならば、縦方向にはバラ物の搬送は何ら行われず、このバラ物は、流れ方向29(垂直方向)にのみ船側縦方向の回転コンベヤ9に向かって流れるからである。
【0070】
図6、7、8には、回転コンベヤのそのほかさまざまな実施例を記載する。この場合の前提として、同じ部品には同じ符号を用い、船体の一般的周囲条件は、図1〜4に記載のものと同じとする。
【0071】
図6では、もう1つの回転コンベヤ39として螺旋形のものを示す。この場合、回転ベーン40は、縦方向54において若干螺旋形に、または湾曲して位置する。この実施形態によって、回転ベーンはある特定のスワール41を得る。これにより得られる利点として、矢印方向33に回転するとき、回転コンベヤ9のチャンバ44の搬出されるバラ物は、下方の縦方向搬送管27に一度には供給されず、少しずつ回転コンベヤの長さにそって、矢印方向56に縦方向搬送管27に送り込まれる。すなわちこれは連続的な供給プロセスであるが、図5に示す実施例は断続的な供給プロセスである。
【0072】
図7は、回転コンベヤ42のもう1つの実施例として、縦方向54をセグメント化された回転コンベヤを示す。この場合、個々の回転ベーン34a、34b、34cは、分離プレート43に接してたがいにオフセット位置にあり、したがって回転のたがいに異なる時点で、バラ物は、チャンバ44a、44b、44cから縦方向搬送管27に落ちる。これにより、同時に縦方向搬送管27に落ちるバラ物のポーショニングを、小さくすることができる。
【0073】
このことは、図6に示す螺旋形回転コンベヤ39の設定目標にも十分対応する。分離プレート43は、ここには示さないハウジング壁面との回転隙間が小さい。したがって分離プレート43は、回転コンベヤ39に設けられているような長い螺旋にそって、漏えい気体流を防止する。
【0074】
図8の実施例は、縦方向搬送管27へのバラ物の供給を限定するもう1つの方法を示す。回転ベーン34の間に形成されるチャンバ44はその一部が、組み込まれた遮断部53によって容積を小さくされ、あるいは遮断部53cで示すようにまったく閉じられている。そのほかの遮断部53aまたは53bは、チャンバを小さくされるがその程度が少ない。この容積削減によって、1回転ごとにその上に位置する船倉3から搬出されるバラ物の流れは限定される。そして縦方向搬送管へのより厳密な配量供給が可能である。同様に、容積減少の程度がさまざまに異なる各セグメントを、回転コンベヤの円周または縦方向に配置することが可能である。それにより、縦方向搬送管(ここには示さない)に、全長にわたってかつ回転の間均一に、バラ物を供給することができる。
【0075】
これにより船側縦方向の搬送区間全体にわたって、バラ物の流れの限定が達成される。
【0076】
図9〜13は縦方向コンベヤのそのほかの実施例を示すが、これらの実施例は、前記の各実施例と組み合わせることもできる。
【0077】
図9に示す回転コンベヤ46は回転駆動される軸45を持ち、この軸には、搬送方向31に直径を円錐形に拡大するコイルスクリュー49が配置されている。このコイルスクリューは、バラ物を、搬送方向31の搬出部50に搬送し、この搬出部に縦方向搬送管27または吸引搬送管10が接続されている。
【0078】
コイルスクリュー49の円周が円錐状に増加することにより、搬送方向31の搬送流が連続的に増加し、これにより船倉3、4全長にわたって搬出が可能となる。
【0079】
図10は、もう1つの実施例として、図9に示した回転コンベヤが、軸45に固定されたコイルスクリュー49を備えることができる。このコイルスクリューはらせん角度は増加するが、直径は一定なものとすることができる。この場合も、バラ物の搬送容量は、搬送方向31の搬出口50に向かって連続的に増加する。
【0080】
図9は、搬送管47が円錐形に拡幅することを示す。しかし図10、11の搬送管は、縦方向搬送ハウジング35と同様に円筒形に形成されている。
【0081】
図11では、軸自体が円錐形であり、その上に配置されたコイルスクリュー49は、その全長にわたって等しい直径である。
【0082】
図9〜11の実施例すべては、たがいに組み合わせることができる。
【0083】
図12は、縦方向コンベヤのもう1つの実施例として、チューブラチェーンコンベヤを示す。この場合、ほぼ円形の個々のディスク52が、1本の共通なチェーン54に接続され、そして接続されたまま縦方向搬送管の中を引っ張られる。それぞれ固定されずにディスク52の間に位置するバラ物は、ここで搬送方向31に搬送され、次の搬送段に、たとえば吸引搬送装置または圧力搬送装置に導かれる。
【0084】
本発明は、回転コンベヤ9、39、42、46を船側縦方向に配置することだけに限定されない。上記すべての回転コンベヤ9、39、42、46を船側横方向に組み込むこと、または船側縦方向回転コンベヤ、船側横方向回転コンベヤと、船倉底部のそれに対応する区分とを組み合わせることも、本発明の発展形によって可能である。
【0085】
図13は、船倉からの1つのバラ物排出口を示す。この場合、船倉がどこに設けられているかは、とくに決められていない。この船倉は、陸上、航空、水上交通機関のいずれのものでもあり得る。重要なのは、この長く延びる形状の搬出装置が、一直線の線上に並んだ合計3つの搬出装置からなることである。この場合、いずれの搬出装置も、図9〜11の実施例と同じスクリューコンベヤを備える。いずれのスクリューコンベヤも、空気圧による縦方向搬送管に開口する搬出口50へと搬送を行う。そしてこの縦方向搬送管の一方の末端では、吸引空気が吸気フィルタ26を経由して吸い込まれ、矢印方向31に縦方向搬送管を通って流れて、バラ物を吸引搬送管10に搬送する。この配置の利点は、全体として搬出装置それぞれの長さが短縮されるので、搬出装置のたがいに間隔を取る末端面の支持が改善および安定化され、そして搬出装置の搬送軸の望ましからざる曲げ変形が最小限に抑えられることである。
【0086】
図14は、変形された1つの実施例として、隣接する2つの船倉3、4を上から見た図を示す。そこでは搬出スリット51が船側横方向に延び、それぞれが横位置サドル22と縦位置サドル25によって区分される。これによりいずれの船倉3、4にも、2つの平行でたがいに間隔を取る搬出装置が割り当てられる。これらの搬出装置は、搬出コンベヤを用い、前記実施例のいずれかに従って動作させることができる。
【0087】
図15は、もう1つの実施例として、いずれの船倉3、4にも、2つの搬出コンベヤを周縁側に、平行に、そして船側縦方向に配置するものを示す。これらの搬出コンベヤは、前記実施例のいずれかの技術に従って動作させることができる。ここで一般的に示されている回転コンベヤ9は、その回転コンベヤの下に配置されてバラ物を導く縦方向搬送管への搬送を行う。船倉3、4にあるバラ物は次に、縦位置サドルによって2つの部分に区分されるが、この縦位置サドルは、底面側にあって、船倉3、4の全長にわたって延びるものである。一方の部分は、縦位置サドル25の右側斜面にそって、もっとも低い箇所にある回転コンベヤ9の方向に滑る。他方の部分は、縦位置サドル25の左側斜面にそって、もっとも深い箇所にある左側の回転コンベヤ9の方向に滑る。1つの実施例としては、回転コンベヤ9を中断なく船倉3、4の縦軸全体にわたって敷設することを意図することができる。もう1つの実施例としては、図13に示したように、複数の回転コンベヤ9を一直線に前後に並べることが意図されている。
【符号の説明】
【0088】
1 船体
2 二重壁
3 船倉
4 船倉
5 中間スペース
6 バラ物貨物
7 船底
8 船倉底面
9 回転コンベヤ
10 吸引搬送管
11 管束
12 分岐
13 セパレータ(サイクロンまたはフィルタ)
14 清浄空気管
15 ファン
16 高圧ファン
17 セルラーホイールスルース
18 切り替え装置
19 配管
20 配管
21 搬送管
22 横位置サドル
23 ホッパーのエッジ
24 回転コンベヤ9の駆動装置
25 縦位置サドル
26 吸引フィルタ
27 縦方向搬送管
28 弾性結合部
29 流れ方向
30 搬送方向
31 搬送方向
32 ホッパー壁面(仕切り壁)
33 矢印方向
34 回転ベーン(回転コンベヤ9)
35 縦方向搬送ハウジング
36 縦方向空隙
37 末端面(回転ベーン34)
38 末端面(縦方向搬送ハウジング35)
39 回転コンベヤ
40 回転ベーン
41 スワール
42 回転コンベヤ
43 分離プレート
44 チャンバa、b、c
45 回転軸
46 回転コンベヤ
47 搬送管
48 スクリューコンベヤ
49 コイルスクリュー
50 搬出口
51 搬出スリット
52 (チューブラチェーンコンベヤ55の)ディスク
53 (チャンバ44の)遮断部a、b、c
54 チェーン
55 チューブラチェーンコンベヤ
56 矢印方向

【特許請求の範囲】
【請求項1】
船体(1)とくにバラ物運搬船の船倉(3、4)に設けられたバラ物を搬送および支持する装置であって、
船倉(3、4)の底面側出口がスリット状の搬出スリット(51)として形成され、該搬出スリットに長く延びる形状の搬出装置(9、39、42、46)が配置され、該搬出装置が、バラ物(6)を前記搬出スリット(51)の長さに沿って搬出して、前記搬出スリットに接続された縦方向搬送管(27)に配量供給し、該縦方向搬送管でバラ物が後続搬送されることを特徴とする、上記装置。
【請求項2】
前記縦方向搬送管(27)における搬送が、空気圧による吸引搬送として行われることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項3】
前記縦方向搬送管(27)における搬送が、空気圧による圧力搬送として行われることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項4】
前記搬出装置が長く延びる形状のセルラーホイールスルース(回転コンベヤ9)であって、該スルースがバラ物を前記縦方向搬送管(27)に配量供給することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載の装置。
【請求項5】
前記縦方向搬送管(27)における搬送が、スクリューコンベヤまたはチューブラチェーンコンベヤ(55)によって行われることを特徴とする、請求項1に記載の装置。
【請求項6】
前記搬出スリット(51)から搬送を行う長く延びる形状の搬出装置が、少なくとも1つのコイルスクリュー(49)を備えて搬送方向に容量を増加するスクリューコンベヤ(46、46a、46b、48)として形成され、そして前記スクリューコンベヤの末端(搬出口50)で、空気圧によるまたは機械的な搬送装置に供給が行われることを特徴とする、請求項1〜5のいずれか一項に記載の装置。
【請求項7】
長く延びる形状の縦位置サドル(25)を用いて前記船倉(3、4)の横方向を区分することにより、ホッパーの垂直方向を短縮し、前記船倉(3、4)の下部領域で、前記船体(1)の横断面形状への適合を改善することを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一項に記載の装置。
【請求項8】
前記船倉(3、4)の重心が、搬出スリット(51)がただ1本ある場合よりも、船内の低い位置にあることを特徴とする、請求項7に記載の装置。
【請求項9】
前記船倉(3、4)の縦方向にある1本または複数の前記搬出スリット(51)が、それを横切る横位置サドル(22)によって個々の部分に区分され、いずれの部分にもみずからの搬出装置(9、17、39、42、46)が割り当てられていることを特徴とする、請求項7または8に記載の装置。
【請求項10】
1つの船倉(3、4)に、複数のたがいに平行な回転コンベヤ(9、17、39、42、46)が配置され、該回転コンベヤは、それぞれ縦位置サドル(25)によってたがいに分離され、横位置サドル(22)によってたがいに結合されていることを特徴とする、請求項1〜9のいずれか一項に記載の装置。
【請求項11】
前記回転コンベヤ(39)の回転ベーン(40)が、ほぼ螺旋形にまたは湾曲して位置することを特徴とする、請求項1〜10のいずれか一項に記載の装置。
【請求項12】
前記回転コンベヤ(42)が、長手方向をセグメント化されて各セグメント間に分離プレート(43)を持つコンベヤとして形成され、該コンベヤでは、前記個々の回転ベーン(34a、34b、34c)が、縦軸上で見てたがいにオフセット(43)を持つように位置をずらされており、したがって回転上の異なる時点では異なるバラ物量が、いずれのセグメントからも縦方向搬送管(27)に搬入され、この場合しかしバラ物流は、縦方向搬送管の全長にわたって一定に保たれることを特徴とする、請求項1〜11のいずれか一項に記載の装置。
【請求項13】
前記回転コンベヤ(42)のいくつかのチャンバだけが容量削減されず、そのほかのチャンバは完全に容量削減されているので(53c)、異なるチャンバは縦方向にオフセットされることにより、いずれの時点でも、わずかではあるがつねに等しい数のチャンバから、縦方向搬送管に排出が行われることを特徴とする、請求項1〜12のいずれか一項に記載の装置。
【請求項14】
前記回転コンベヤ(42)のチャンバは、縦方向において規模と程度の異なる容量削減を受け、容量削減の異なるチャンバが縦方向に続くので、時間的平均としては、全長にわたって、同一形状のバラ物流ではあるが、容量削減された回転コンベヤより削減されたバラ物流が、縦方向コンベヤに供給されることを特徴とする、請求項1〜13のいずれか一項に記載の装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2011−116361(P2011−116361A)
【公開日】平成23年6月16日(2011.6.16)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−268230(P2010−268230)
【出願日】平成22年12月1日(2010.12.1)
【出願人】(510317405)ツェッペリン サイロス ウント システムス ゲーエムベーハー (1)
【Fターム(参考)】